JP2003211315A - 鋼管の開先加工方法および装置並びに開先加工カッター - Google Patents

鋼管の開先加工方法および装置並びに開先加工カッター

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JP2003211315A
JP2003211315A JP2002012244A JP2002012244A JP2003211315A JP 2003211315 A JP2003211315 A JP 2003211315A JP 2002012244 A JP2002012244 A JP 2002012244A JP 2002012244 A JP2002012244 A JP 2002012244A JP 2003211315 A JP2003211315 A JP 2003211315A
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JP
Japan
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steel pipe
cutter
backing metal
groove
end portion
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JP2002012244A
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English (en)
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Yoshiaki Suzuki
嘉明 鈴木
Yasuhisa Miyajima
康久 宮島
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OKAWA TRANSTEEL CORP
Shinx Ltd
Original Assignee
OKAWA TRANSTEEL CORP
Shinx Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管へ裏当金を取りつける際の面倒な寸法
調整をなくし、溶接作業の効率化を図ること。また調整
ミスをなくして溶接品質の向上を図ること。 【解決手段】鋼管Wの端部内側に、先端から突出するよ
うに帯板状の裏当金Bを予め溶接しておく。裏当金Bを取
りつけた鋼管Wをクランプ手段2、3によって所定位置
にクランプ固定する。鋼管Wの外周面を倣う倣い手段D
によって切削位置を規制しながらカッター手段Cを移動
し、鋼管Wの端面に開先加工を、裏当金Bの端面にフェー
シング加工を同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、角パイプなどの
鋼管と、その端部に取りつけた裏当金に対して所要の開
先およびフェーシング加工を行う鋼管の開先加工方法お
よび装置並びに開先加工カッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、鉄骨コラム柱に鉄骨
梁を接合するに当っては、仕口部として角パイプ101
の両端にダイヤフラム102,103を溶接したジョイ
ントパーツを用いる。そして上記のダイヤフラム10
2,103の両端に上下方向から柱材104,105を
突合せ溶接する一方、角パイプ101の側面に持出し梁
106を溶接して構成している。
【0003】上記のジョイントパーツを製作するには、
図5のように、端部に予めレ形開先加工を施した角パイ
プ101と、フラットバーを折曲げ加工した裏当金10
7が準備され、角パイプ101からの裏当金107の突
出量を寸法調整しながら仮付け溶接し、そしてこの後
に、上記ダイヤフラム102,103に当接した状態で
下向き姿勢での溶接を施したものである。
【0004】またダイヤフラム102,103の上下に
溶接する柱材104,105についても上記の角パイプ
101と同様に裏当金107の寸法調整、さらにはその
位置を保持した状態での仮付け溶接作業などを必要とし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来手法に
よる溶接作業では、裏当金107を角パイプ101など
に取りつけるに当って、面倒な寸法調整を行わなければ
ならず、溶接作業の効率を低下させる要因になってい
た。また人為的なミスにも繋がり、寸法精度の不良から
溶接品質を低下させる点も指摘されていた。
【0006】本発明は、上記した従来技術の問題点に着
目してなされたものであり、面倒な調整操作を排除して
作業効率の向上を図ると共に、寸法精度を向上して高い
溶接品質が得られるようにした鋼管の開先加工方法およ
び装置並びに開先加工カッターを提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る開先加工方法および装置は次のよう
に構成したものである。
【0008】すなわち、その要旨とするところは、鋼管
の端部内側に、その先端から突出するように帯板状の裏
当金を溶接する工程と、裏当金を取りつけた鋼管を所定
位置にクランプ固定する工程と、クランプ状態の鋼管お
よび裏当金を同時に切削加工して、鋼管の端部に開先加
工を、裏当金の端部にフェーシング加工を行うことにあ
る。
【0009】また本発明の要旨は、先端が突出するよう
に帯板状の裏当金を取りつけた鋼管と、鋼管をクランプ
固定するクランプ手段と、鋼管の外周面を倣って移動す
る倣い手段と、倣い手段によって切削位置を規制される
と共に、鋼管の端部に開先加工を、裏当金の端部にフェ
ーシング加工を行うカッター手段を備えたことにある。
【0010】また上記の開先加工方法および装置を好適
に実施するための開先加工カッターは、同一スピンドル
に、切削周面が円錐形の開先加工カッターと切削周面が
円盤形のフェーシング加工カッターを取りつけ、上記の
開先加工カッターを鋼管の端部に、フェーシング加工カ
ッターを鋼管の端部内側に取りつけた裏当金の端部に対
応したことを要旨としている。
【0011】裏当金は、フェーシング加工による切削量
を見込んで予め鋼管の端部内側に溶接しておく。クラン
プ手段によって鋼管をクランプ固定するとき、裏当金を
同時に所定位置に保持することができる。カッター手段
は、倣い手段によって切込量を規制されながら鋼管の外
周面に沿って移動する。そして、カッター手段における
円錐形の切削周面が鋼管の端部に対応して開先加工を行
い、円盤状の切削周面が裏当金の端部に対応してフェー
シング加工を行う。上記の開先加工とフェーシング加工
は、同時になされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る鋼管の開先
加工方法および装置並びに開先加工カッターを一実施例
について説明する。なお、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための手段を例示するものであ
って、本発明を特定するものではない。
【0013】図1において、Wはジョイントパーツを構
成する角パイプなどの鋼管 Bは鋼管Wの端部内側に溶
接した帯板状の裏当金である。この裏当金Bは、鋼管W
の長手方向と直交する向きにして、鋼管Wの先端から突
出するように配設する。なお、上記の鋼管Wの端面は、
バンドソーの挽き曲りによって必ずしも正確な垂直面と
なっていないのが通常である。
【0014】1は鋼管Wの側面部を受けて、これを水平
に支持するテーブル 2は鋼管Wをテーブル2に向けて
押圧固定する上下クランプ手段 3は鋼管Wを求心的に
押圧固定する左右クランプ手段 4は裏当金Bの端部に
当接して鋼管Wの長手方向の位置決めを行う出没式のス
トッパ手段である。
【0015】Cは鋼管Wの長手方向と同方向にスピンド
ル5を備えたカッター手段 上記のスピンドル5には、
開先加工カッター6、平坦部加工カッター7、フェーシ
ング加工カッター8を取りつけてあり、これらによって
鋼管Wと裏当金Bの切削加工を行う。
【0016】上記の開先加工カッター6は、截頭円錐形
の切削周面6aを有しており、鋼管Wの端部に斜面状の
開先加工を行う。平坦部加工カッター7は、円筒形の切
削周面7aを有しており、裏当金Bの外周面を平滑に加
工する。フェーシング加工カッター8は、円盤形の切削
周面8aを有しており、裏当金Bの突出端にフェーシン
グ加工を行う。
【0017】Dはスピンドル5の先端部に設けた倣い手
段 この倣い手段Dは、スピンドル5に回転自在に取り
つけた転動ローラ9と、この転動ローラ9を鋼管Wの外
周面に当接し、押圧しながら外周方向に移動する移動機
構(図示省略:本出願人の発明に係る特公平2−483
70号参照)によって構成する。
【0018】以上の構成を備えた開先加工装置および開
先加工カッターによって鋼管の開先加工を行うには、次
のようにする。
【0019】それには、裏当金Bを施した鋼管Wをテー
ブル1上に供給し、先端をストッパ手段4によって位置
決めすると共に、上下クランプ手段2および左右クラン
プ手段3を作動して所定位置にクランプ固定する。上記
のストッパ手段4は、固定後に退避位置に逃すようにす
る。
【0020】鋼管Wのクランプ固定が終了したならば、
カッター手段Cを回転すると共に、図示省略の移動機構
によって倣い手段Dを動作し、転動ローラ9を鋼管Wの
外周面に押圧しながら移動する。このようにすると、転
動ローラ9によってカッター手段Cが切込量を規制さ
れ、鋼管Wの外周面を基準として切削加工が行われる。
【0021】カッター手段Cにおける開先加工カッター
6は、鋼管Wの端部に対応してこれを斜面状に開先加工
する。平坦部加工カッター7は、裏当金Bの外周面に対
応してこれを平らに切削加工する。またフェーシング加
工カッター8は、裏当金Bの端部に対応してこれを垂直
面状にフェーシング加工する。上記の加工はと同時に行
われるものであり、鋼管Wの外周面を一周回することで
終了する。
【0022】以上のようにして切削加工された鋼管Wと
裏当金Bにあっては、高精度の開先部とフェーシング面
が得られるものである。よって上記のフェーシング面に
対してダイヤフラムを当接し、この状態で溶接すれば、
寸法精度が高く、しかも溶接品質の高いジョイントパー
ツを製作することができる。
【0023】なお上記の一実施例では、平坦加工カッタ
ー7によって裏当金Bの外周面を切削加工したが、これ
は不可欠事項ではない。この切削加工を行わないように
するには、簡単にはカッター7から切刃チップを取り外
すだけで良い。勿論、専用の加工カッターを製作しても
良い。
【0024】また一実施例では、転動ローラ9によって
カッター手段Cの位置、すなわち切込量を規制したもの
であり、よって鋼管Wの板厚が変わったときには、適切
な開先加工およびフェーシング加工を行うことができな
い。この場合は、転動ローラ9の外径寸法を変えて対処
するようにする。
【0025】また一実施例では、鋼管Wとして角パイプ
を例示したが、この他の異形パイプ、丸パイプなどにお
いても構成を変更することなく対応することができる。
またカッター手段Cおよび倣い手段Dは、一基だけでな
く複数基を配設することは設計上容易であり、これによ
って加工能率の向上を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明に係る鋼管の開先加
工方法および装置においては、予め裏当金を溶接してお
いた鋼管に対してカッター手段を作用し、これを開先加
工およびフェーシング加工を同時に行うようにしたもの
である。このため、従来のような裏当金の寸法調整作業
が全く不要であり、人為的なミスなどを生じない。よっ
て溶接作業の効率、溶接品質の向上を図る上で優れた効
果を発揮する。
【0027】また本発明に係る開先加工カッターを用い
たときには、鋼管の端部への開先加工と裏当金の端部へ
のフェーシング加工を同時に行うことができるので、高
い加工精度を得て溶接品質の向上に大きく寄与すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る鋼管の開先加工装置の一実施例
を示す説明図である。
【図2】カッター手段および倣い手段の構成を示す説明
図である。
【図3】開先加工、フェーシング加工を施した鋼管の説
明図である。
【図4】柱梁接合構造の構造を示す説明図である。
【図5】従来のジョイントパーツの溶接方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
W 鋼管 B 裏当金 C カッター手段 D 倣い手段 2 上下クランプ手段 3 左右クランプ手段 4 ストッパ手段 5 スピンドル 6 開先加工カッター 7 平担部加工カッター 8 フェーシング加工カッター 9 転動ローラ 6a 截頭円錐形の切削周面 7a 円筒形の切削周面 8a 円盤形の切削周面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の端部内側に、その先端から突出す
    るように帯板状の裏当金を溶接する工程と、裏当金を取
    りつけた鋼管を所定位置にクランプ固定する工程と、ク
    ランプ状態の鋼管および裏当金を同時に切削加工して、
    鋼管の端部に開先加工を、裏当金の端部にフェーシング
    加工を行う工程を有することを特徴とする鋼管の開先加
    工方法。
  2. 【請求項2】 先端が突出するように帯板状の裏当金を
    取りつけた鋼管と、鋼管をクランプ固定するクランプ手
    段と、鋼管の外周面を倣って移動する倣い手段と、倣い
    手段によって切削位置を規制されると共に、鋼管の端部
    に開先加工を、裏当金の端部にフェーシング加工を行う
    カッター手段を備えたことを特徴とする鋼管の開先加工
    装置。
  3. 【請求項3】 同一スピンドルに、切削周面が円錐形の
    開先加工カッターと切削周面が円盤形のフェーシング加
    工カッターを取りつけ、上記の開先加工カッターを鋼管
    の端部に、フェーシング加工カッターを鋼管の端部内側
    に取りつけた裏当金の端部に対応したことを特徴とする
    鋼管の開先加工カッター。
JP2002012244A 2002-01-22 2002-01-22 鋼管の開先加工方法および装置並びに開先加工カッター Pending JP2003211315A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090116914A1 (en) * 2005-09-12 2009-05-07 Axxair Device for machining the end of a tubular member
KR100930866B1 (ko) 2007-12-26 2009-12-10 한전케이피에스 주식회사 분기배관 용접접속부 절삭가공장치
US10537940B2 (en) 2015-01-21 2020-01-21 Acergy France SAS Scanning bevels in preparation for welding

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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