JPH0724633A - 鋼管切断面のバリ処理方法および装置 - Google Patents
鋼管切断面のバリ処理方法および装置Info
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- JPH0724633A JPH0724633A JP19778093A JP19778093A JPH0724633A JP H0724633 A JPH0724633 A JP H0724633A JP 19778093 A JP19778093 A JP 19778093A JP 19778093 A JP19778093 A JP 19778093A JP H0724633 A JPH0724633 A JP H0724633A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼管内面のバリによる光学センサー等による
管端位置検出不能を解消するする。 【構成】 バイト切断機による鋼管切断時に発生する鋼
管２内面側で、かつ外側に出たバリ６を処理する方法に
おいて、外側に出たバリ６を内側に折込み、ベベル加工
等の面取加工時、内面チャンファやリーミングによって
切断除去する。バイト切断機による鋼管切断時に発生す
る鋼管２内面側で、かつ外側に出たバリ６の処理装置に
おいて、バリ幅より２〜３ｍｍ広く、バリ先端が当接す
る溝１５の辺１４が正の角度を有する螺旋状の溝１５を
有する棒鋼１６を鋼管２端面に対して所定角度で回転さ
せるバリ折込み機４と、鋼管２を回転させる鋼管回転機
構５とからなる。 【効果】 人手によるバリ取り作業を皆無とできる。
管端位置検出不能を解消するする。 【構成】 バイト切断機による鋼管切断時に発生する鋼
管２内面側で、かつ外側に出たバリ６を処理する方法に
おいて、外側に出たバリ６を内側に折込み、ベベル加工
等の面取加工時、内面チャンファやリーミングによって
切断除去する。バイト切断機による鋼管切断時に発生す
る鋼管２内面側で、かつ外側に出たバリ６の処理装置に
おいて、バリ幅より２〜３ｍｍ広く、バリ先端が当接す
る溝１５の辺１４が正の角度を有する螺旋状の溝１５を
有する棒鋼１６を鋼管２端面に対して所定角度で回転さ
せるバリ折込み機４と、鋼管２を回転させる鋼管回転機
構５とからなる。 【効果】 人手によるバリ取り作業を皆無とできる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、製管された鋼管を所
定寸法に切断したのち、端面にベベル加工等の切削加工
を施すに際し、鋼管切断時に内面に発生するバリの処理
方法および装置に関する。
定寸法に切断したのち、端面にベベル加工等の切削加工
を施すに際し、鋼管切断時に内面に発生するバリの処理
方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】製管工程でつくられた鋼管は、通常矯正
機で曲りを矯正されたのち、不良部の切断、品質保証の
ための各種試験片の採取のための試料の採取、客先仕様
または規格の定める長さおよび所要精度に切り整える製
品長さの切断を目的として切断される。鋼管の切断方法
としては、バイト、鋸、砥石、プレスカッタ、ロータリ
ーディスクカッタ、ガス切断などが挙げられるが、精整
工程の場合、小径管ではバイト、鋸、砥石が、中径管で
はバイト、大径管ではガス切断が主に用いられている。
機で曲りを矯正されたのち、不良部の切断、品質保証の
ための各種試験片の採取のための試料の採取、客先仕様
または規格の定める長さおよび所要精度に切り整える製
品長さの切断を目的として切断される。鋼管の切断方法
としては、バイト、鋸、砥石、プレスカッタ、ロータリ
ーディスクカッタ、ガス切断などが挙げられるが、精整
工程の場合、小径管ではバイト、鋸、砥石が、中径管で
はバイト、大径管ではガス切断が主に用いられている。
【０００３】上記鋼管のバイト切断機は、構造的には旋
盤の一種で、バイトを固定して管を回転させる方式と、
管を固定してバイトを回転させる方式とがある。バイト
切断の欠点は、他の切断法に比較して管外径の変更に際
し調整に手間取ること、切削屑の処理や監視に人手がか
かることである。切断された鋼管は、次に面取加工が行
われる。面取工程では、通常スクエアカットとベベル加
工等が行われる。面取機は、バイト方式が大半を占めて
いるが、バリやカエリを除去しただけで十分なものは、
ワイヤブラシ、やすり、グラインダにより仕上げられる
ものもある。
盤の一種で、バイトを固定して管を回転させる方式と、
管を固定してバイトを回転させる方式とがある。バイト
切断の欠点は、他の切断法に比較して管外径の変更に際
し調整に手間取ること、切削屑の処理や監視に人手がか
かることである。切断された鋼管は、次に面取加工が行
われる。面取工程では、通常スクエアカットとベベル加
工等が行われる。面取機は、バイト方式が大半を占めて
いるが、バリやカエリを除去しただけで十分なものは、
ワイヤブラシ、やすり、グラインダにより仕上げられる
ものもある。
【０００４】上記鋼管のバイト切断は、バイトの突切り
方式であるから、図６に示すとおり、バリ５１が鋼管５
２の内面全周に亘り発生し、かつバイト幅と同じ数ｍｍ
の幅をもつ場合がある。特に硬い鋼管は、バイトの摩耗
が激しいのでバリがよく発生する。このような場合に
は、次の面取加工において、光学センサー等による管端
位置検出が不能となり、面取機等によるベベル加工等が
不可能となる問題が生じる。このため、切断時に内面に
バリが発生した鋼管は、従来棒状または円錐状のやすり
工具によりバリを切削し対応していた。
方式であるから、図６に示すとおり、バリ５１が鋼管５
２の内面全周に亘り発生し、かつバイト幅と同じ数ｍｍ
の幅をもつ場合がある。特に硬い鋼管は、バイトの摩耗
が激しいのでバリがよく発生する。このような場合に
は、次の面取加工において、光学センサー等による管端
位置検出が不能となり、面取機等によるベベル加工等が
不可能となる問題が生じる。このため、切断時に内面に
バリが発生した鋼管は、従来棒状または円錐状のやすり
工具によりバリを切削し対応していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の鋼管内面に
発生したバリをやすり工具により切削する方式は、バリ
切削処理に長時間を要し、製管能率に見合うように処理
するには多数の人手を要するばかりでなく、確実に除去
するのも困難であった。
発生したバリをやすり工具により切削する方式は、バリ
切削処理に長時間を要し、製管能率に見合うように処理
するには多数の人手を要するばかりでなく、確実に除去
するのも困難であった。
【０００６】この発明の目的は、前記鋼管切断時に発生
した鋼管内面のバリによる光学センサー等による管端位
置検出不能を解消すると共に、次の面取加工時に鋼管内
面のバリを切削除去できる鋼管切断面のバリ処理方法お
よび装置を提供することにある。
した鋼管内面のバリによる光学センサー等による管端位
置検出不能を解消すると共に、次の面取加工時に鋼管内
面のバリを切削除去できる鋼管切断面のバリ処理方法お
よび装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、鋼管切
断時に発生した鋼管内面のバリは、管内面に折込むこと
によって光学センサー等による管端位置検出が可能とな
ること、また、管内面に折込まれたバリは、ベベル加工
等の面取加工時、内面チャンファやリーミングによって
切断除去されることを究明し、この発明に到達した。
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、鋼管切
断時に発生した鋼管内面のバリは、管内面に折込むこと
によって光学センサー等による管端位置検出が可能とな
ること、また、管内面に折込まれたバリは、ベベル加工
等の面取加工時、内面チャンファやリーミングによって
切断除去されることを究明し、この発明に到達した。
【０００８】すなわちこの発明は、バイト切断機による
鋼管切断時に発生する鋼管内面側で、かつ外側に出たバ
リを処理する方法において、外側に出たバリを内側に折
込み、ベベル加工等の面取加工時、内面チャンファやリ
ーミングによって切断除去することを特徴とする鋼管切
断面のバリ処理方法である。
鋼管切断時に発生する鋼管内面側で、かつ外側に出たバ
リを処理する方法において、外側に出たバリを内側に折
込み、ベベル加工等の面取加工時、内面チャンファやリ
ーミングによって切断除去することを特徴とする鋼管切
断面のバリ処理方法である。
【０００９】また、バイト切断機による鋼管切断時に発
生する鋼管内面側で、かつ外側に出たバリの処理装置に
おいて、バリ幅より２〜３ｍｍ広く、バリ先端が当接す
る溝の辺が正の角度を有する螺旋状の溝を有する棒鋼を
鋼管端面に対して所定角度で回転させるバリ折込み機
と、鋼管を回転させる鋼管回転機構とからなる鋼管切断
面のバリ処理装置である。
生する鋼管内面側で、かつ外側に出たバリの処理装置に
おいて、バリ幅より２〜３ｍｍ広く、バリ先端が当接す
る溝の辺が正の角度を有する螺旋状の溝を有する棒鋼を
鋼管端面に対して所定角度で回転させるバリ折込み機
と、鋼管を回転させる鋼管回転機構とからなる鋼管切断
面のバリ処理装置である。
【００１０】さらに、バイト切断機による鋼管切断時に
発生する鋼管内面側で、かつ外側に出たバリの処理装置
において、バリ幅より２〜３ｍｍ広く、バリ先端が当接
する溝の辺が正の角度を有する螺旋状の溝を有する棒鋼
を鋼管端面に対して所定角度で回転させるバリ折込み機
と、鋼管を固定する鋼管固定機構と、前記バリ折込み機
を固定した鋼管に沿って回転させるバリ折込み機回転機
構からなる鋼管切断面のバリ処理装置である。
発生する鋼管内面側で、かつ外側に出たバリの処理装置
において、バリ幅より２〜３ｍｍ広く、バリ先端が当接
する溝の辺が正の角度を有する螺旋状の溝を有する棒鋼
を鋼管端面に対して所定角度で回転させるバリ折込み機
と、鋼管を固定する鋼管固定機構と、前記バリ折込み機
を固定した鋼管に沿って回転させるバリ折込み機回転機
構からなる鋼管切断面のバリ処理装置である。
【００１１】
【作用】この発明方法は、バイト切断機による鋼管切断
時に発生する鋼管内面側で、かつ外側に出たバリを処理
する方法において、外側に出たバリを内側に折込むか
ら、次の面取加工において、光学センサー等による管端
位置検出が可能となり、面取機等によるベベル加工が不
可能となることはない。また、内側に折込んだバリは、
ベベル加工等の面取加工時、内面チャンファやリーミン
グによって切断除去されるから、人手によるバリ除去作
業が不要となり、省力化を図ることができる。
時に発生する鋼管内面側で、かつ外側に出たバリを処理
する方法において、外側に出たバリを内側に折込むか
ら、次の面取加工において、光学センサー等による管端
位置検出が可能となり、面取機等によるベベル加工が不
可能となることはない。また、内側に折込んだバリは、
ベベル加工等の面取加工時、内面チャンファやリーミン
グによって切断除去されるから、人手によるバリ除去作
業が不要となり、省力化を図ることができる。
【００１２】また、この発明のバリの処理装置は、図５
に示すとおり、バリ幅Ｌより２〜３ｍｍ広く、バリ６先
端が当接する辺１４の角度θが正の値の螺旋状の溝１５
を有する棒鋼１６を鋼管２端面に対して所定角度γで回
転させるバリ折込み機と、鋼管２を回転させる鋼管回転
機構とからなるから、図４（ａ）に示す状態で棒鋼１６
を回転させれば、バリ折込み機の棒鋼１６の螺旋状の溝
１５の辺１４に沿ってバリ６が鋼管２の内側へ折曲げら
れ、次いで図４（ｂ）に示すとおり、回転する棒鋼１６
の溝１５のない部分１７に沿ってバリ６がさらに内側へ
押さえ込まれ、完全に内側に折れ曲る。このバリ折込み
機の螺旋状の溝１５を有する棒鋼１６を鋼管２端面に対
して所定角度γで回転させながら、鋼管回転機構により
鋼管２を回転させれば、鋼管２の全周に亘ってバリ６を
内側に折込むことができ、次の面取加工において、光学
センサー等による管端位置検出が可能となる。また、鋼
管２の内側に折込まれたバリ６は、ベベル加工等の面取
加工時、内面チャンファやリーミングによって切断除去
することができる。
に示すとおり、バリ幅Ｌより２〜３ｍｍ広く、バリ６先
端が当接する辺１４の角度θが正の値の螺旋状の溝１５
を有する棒鋼１６を鋼管２端面に対して所定角度γで回
転させるバリ折込み機と、鋼管２を回転させる鋼管回転
機構とからなるから、図４（ａ）に示す状態で棒鋼１６
を回転させれば、バリ折込み機の棒鋼１６の螺旋状の溝
１５の辺１４に沿ってバリ６が鋼管２の内側へ折曲げら
れ、次いで図４（ｂ）に示すとおり、回転する棒鋼１６
の溝１５のない部分１７に沿ってバリ６がさらに内側へ
押さえ込まれ、完全に内側に折れ曲る。このバリ折込み
機の螺旋状の溝１５を有する棒鋼１６を鋼管２端面に対
して所定角度γで回転させながら、鋼管回転機構により
鋼管２を回転させれば、鋼管２の全周に亘ってバリ６を
内側に折込むことができ、次の面取加工において、光学
センサー等による管端位置検出が可能となる。また、鋼
管２の内側に折込まれたバリ６は、ベベル加工等の面取
加工時、内面チャンファやリーミングによって切断除去
することができる。
【００１３】さらに、この発明のバリの処理装置は、図
５に示すとおり、バリ幅Ｌより２〜３ｍｍ広く、バリ６
先端が当接する辺１４の角度θが正の値の螺旋状の溝１
５を有する棒鋼１６を鋼管２端面に対して所定角度γで
回転させるバリ折込み機と、鋼管を固定する鋼管固定機
構と、前記バリ折込み機を固定した鋼管に沿って回転さ
せるバリ折込み機回転機構からなるから、図４（ａ）に
示す状態で棒鋼１６を回転させれば、バリ折込み機の棒
鋼１６の溝１５の辺１４に沿ってバリ６が鋼管２の内側
へ折曲げられ、次いで図４（ｂ）に示すとおり、回転す
る棒鋼１６の溝１５のない部分１７に沿ってバリ６がさ
らに内側へ押さえ込まれ、完全に内側に折れ曲る。この
バリ折込み機をバリ折込み機旋回機構を駆動して固定し
た鋼管２に沿って旋回させれば、鋼管２の全周に亘って
バリ６を内側に折込むことができ、次の面取加工におい
て、光学センサー等による管端位置検出が可能となる。
また、鋼管２の内側に折込まれたバリ６は、ベベル加工
等の面取加工時、内面チャンファやリーミングによって
切断除去することができる。
５に示すとおり、バリ幅Ｌより２〜３ｍｍ広く、バリ６
先端が当接する辺１４の角度θが正の値の螺旋状の溝１
５を有する棒鋼１６を鋼管２端面に対して所定角度γで
回転させるバリ折込み機と、鋼管を固定する鋼管固定機
構と、前記バリ折込み機を固定した鋼管に沿って回転さ
せるバリ折込み機回転機構からなるから、図４（ａ）に
示す状態で棒鋼１６を回転させれば、バリ折込み機の棒
鋼１６の溝１５の辺１４に沿ってバリ６が鋼管２の内側
へ折曲げられ、次いで図４（ｂ）に示すとおり、回転す
る棒鋼１６の溝１５のない部分１７に沿ってバリ６がさ
らに内側へ押さえ込まれ、完全に内側に折れ曲る。この
バリ折込み機をバリ折込み機旋回機構を駆動して固定し
た鋼管２に沿って旋回させれば、鋼管２の全周に亘って
バリ６を内側に折込むことができ、次の面取加工におい
て、光学センサー等による管端位置検出が可能となる。
また、鋼管２の内側に折込まれたバリ６は、ベベル加工
等の面取加工時、内面チャンファやリーミングによって
切断除去することができる。
【００１４】バリ折込み機の棒鋼の螺旋状の溝の幅をバ
リ幅Ｌ＋２〜３ｍｍとしたのは、バリ幅Ｌ＋２ｍｍ未満
では一部外側折れ部分が発生し、また、バリ幅＋３ｍｍ
を超えるとバリに波打ちが発生し、折込み不良が発生す
るからである。バリ折込み機の棒鋼の螺旋状の溝のバリ
先端が当接する溝の辺の角度θを正としたのは、バリ先
端が当接する辺の角度θを変化させたところ、正の値で
あればバリ折曲げに効果があるものの、辺の角度θを大
きく設定しすぎると溝の損傷が発生するため、適正な範
囲は１°〜５°程度に設定すべきである。さらに、バリ
折込み機の螺旋状の溝のピッチを、溝の幅をＡとして、
２×Ａで１回転とすれば、半回転でバリが溝の部分で内
側に、残りの半回転で溝のない部分によってさらに内側
へ押さえ込まれるので最適である。バリ折込み機の螺旋
状の溝を有する棒鋼の鋼管端面に対する角度γは、水平
面に対して４５°に設定した場合に最も適正な効果が得
られるが、状況によっては３０°〜６０°に設定するこ
ともできる。
リ幅Ｌ＋２〜３ｍｍとしたのは、バリ幅Ｌ＋２ｍｍ未満
では一部外側折れ部分が発生し、また、バリ幅＋３ｍｍ
を超えるとバリに波打ちが発生し、折込み不良が発生す
るからである。バリ折込み機の棒鋼の螺旋状の溝のバリ
先端が当接する溝の辺の角度θを正としたのは、バリ先
端が当接する辺の角度θを変化させたところ、正の値で
あればバリ折曲げに効果があるものの、辺の角度θを大
きく設定しすぎると溝の損傷が発生するため、適正な範
囲は１°〜５°程度に設定すべきである。さらに、バリ
折込み機の螺旋状の溝のピッチを、溝の幅をＡとして、
２×Ａで１回転とすれば、半回転でバリが溝の部分で内
側に、残りの半回転で溝のない部分によってさらに内側
へ押さえ込まれるので最適である。バリ折込み機の螺旋
状の溝を有する棒鋼の鋼管端面に対する角度γは、水平
面に対して４５°に設定した場合に最も適正な効果が得
られるが、状況によっては３０°〜６０°に設定するこ
ともできる。
【００１５】
実施例１ 以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図１ないし図
５に基づいて説明する。図１はこの発明のバリ処理装置
の設置位置を示す系統図、図２はこの発明のバリ処理装
置の概略側面図、図３はバリ折込み機の螺旋状の溝を有
する棒鋼の要部側面図、図４はバリ折込み機の螺旋状の
溝を有する棒鋼によるバリの折込みの説明図で、（ａ）
図はバリ折込み開始前の一部切欠き側面図、（ｂ）図は
バリ折込み完了前の一部切欠き側面図、図５はバリ折込
み機の螺旋状の溝を有する棒鋼の設定角度説明のための
要部側断面図である。
５に基づいて説明する。図１はこの発明のバリ処理装置
の設置位置を示す系統図、図２はこの発明のバリ処理装
置の概略側面図、図３はバリ折込み機の螺旋状の溝を有
する棒鋼の要部側面図、図４はバリ折込み機の螺旋状の
溝を有する棒鋼によるバリの折込みの説明図で、（ａ）
図はバリ折込み開始前の一部切欠き側面図、（ｂ）図は
バリ折込み完了前の一部切欠き側面図、図５はバリ折込
み機の螺旋状の溝を有する棒鋼の設定角度説明のための
要部側断面図である。
【００１６】図１ないし図５において、１は製管された
鋼管、２は製管された鋼管１を図示しないバイト切断機
により所定寸法に切断した鋼管、３は鋼管２の切断面を
所定位置に位置させるアライニング、４はバリ折込み機
で、ターニングローラ５上に載置された鋼管２の切断面
に発生したバリ６を鋼管２の内面に折込む。７、８は面
削機で、鋼管２端面のベベル加工と内面チャンファを行
う。バリ折込み機４は、図２ないし図５に示すとおり、
固定台１１に水平面に対して４５°の角度で固定された
減速機付駆動モータ１２の駆動軸１３にバリ幅Ｌより２
〜３ｍｍ広く、バリ６先端が当接する辺１４の角度θが
正の値の螺旋状の溝１５を有する棒鋼１６を連結し、図
２または図４に矢印で示す方向に回転させる。
鋼管、２は製管された鋼管１を図示しないバイト切断機
により所定寸法に切断した鋼管、３は鋼管２の切断面を
所定位置に位置させるアライニング、４はバリ折込み機
で、ターニングローラ５上に載置された鋼管２の切断面
に発生したバリ６を鋼管２の内面に折込む。７、８は面
削機で、鋼管２端面のベベル加工と内面チャンファを行
う。バリ折込み機４は、図２ないし図５に示すとおり、
固定台１１に水平面に対して４５°の角度で固定された
減速機付駆動モータ１２の駆動軸１３にバリ幅Ｌより２
〜３ｍｍ広く、バリ６先端が当接する辺１４の角度θが
正の値の螺旋状の溝１５を有する棒鋼１６を連結し、図
２または図４に矢印で示す方向に回転させる。
【００１７】バリ折込み機４のバリ幅Ｌより２〜３ｍｍ
広く、バリ６先端が当接する辺１４の角度θが正の値の
螺旋状の溝１５を有する棒鋼１６は、図４（ａ）に示す
とおり、鋼管２のバリ６先端が溝１５の中に入った状態
でセットされ、減速機付駆動モータ１２を図２または図
４の矢印方向に回転させると、バリ６先端が回転する棒
鋼１６の溝１５の辺１４に当接して順次内面に折込ま
れ、ついで溝のない部分１７に当接して完全に鋼管２の
内面に折込まれるから、ターニングローラ５を駆動して
鋼管２を図２の矢印方向に１回転させれば、鋼管２の全
周に亘ってバリ６が内面に折込まれるよう構成されてい
る。
広く、バリ６先端が当接する辺１４の角度θが正の値の
螺旋状の溝１５を有する棒鋼１６は、図４（ａ）に示す
とおり、鋼管２のバリ６先端が溝１５の中に入った状態
でセットされ、減速機付駆動モータ１２を図２または図
４の矢印方向に回転させると、バリ６先端が回転する棒
鋼１６の溝１５の辺１４に当接して順次内面に折込ま
れ、ついで溝のない部分１７に当接して完全に鋼管２の
内面に折込まれるから、ターニングローラ５を駆動して
鋼管２を図２の矢印方向に１回転させれば、鋼管２の全
周に亘ってバリ６が内面に折込まれるよう構成されてい
る。
【００１８】上記のとおり構成したことによって、バイ
ト切断機により所定寸法に切断した鋼管２の切断面内面
のバリ６は、バリ折込み機４の減速機付駆動モータ１２
を駆動し、バリ幅Ｌより２〜３ｍｍ広く、バリ６先端が
当接する辺１４の角度θが正の値の螺旋状の溝１５を有
する棒鋼１６を回転させると共に、ターニングローラ５
により鋼管２を回転させることによって、バリ６は鋼管
２の内面に折込まれるから、後工程の面削機７、８で光
センサーによる管端位置検出が可能となる。したがっ
て、後工程の面削機７、８で光センサーによる管端位置
検出により鋼管２を所定位置に設定し、面削機７、８で
鋼管２端面のベベル加工と内面チャンファを行えば、鋼
管２の内面に折込まれたバリ６は、内面チャンファ加工
時に切断除去され処理される。
ト切断機により所定寸法に切断した鋼管２の切断面内面
のバリ６は、バリ折込み機４の減速機付駆動モータ１２
を駆動し、バリ幅Ｌより２〜３ｍｍ広く、バリ６先端が
当接する辺１４の角度θが正の値の螺旋状の溝１５を有
する棒鋼１６を回転させると共に、ターニングローラ５
により鋼管２を回転させることによって、バリ６は鋼管
２の内面に折込まれるから、後工程の面削機７、８で光
センサーによる管端位置検出が可能となる。したがっ
て、後工程の面削機７、８で光センサーによる管端位置
検出により鋼管２を所定位置に設定し、面削機７、８で
鋼管２端面のベベル加工と内面チャンファを行えば、鋼
管２の内面に折込まれたバリ６は、内面チャンファ加工
時に切断除去され処理される。
【００１９】実施例２ 電気抵抗溶接鋼管の製管工程のバイト切断機の後に、実
施例１のバリ折込み機を設置し、２４インチミルライン
の電気抵抗溶接鋼管のバリ幅約５ｍｍのバリをバリ折込
み機を用い、螺旋状の溝の幅を５ｍｍ＋αのαを１〜５
ｍｍに変化させ、バリ先端が当接する辺の角度θを３
°、溝ピッチを溝幅Ａ×２／回転、棒鋼の水平面との角
度γを４５°に設定し、螺旋状の溝を有する棒鋼を５０
０ｒｐｍで回転させると共に、ターニングローラにより
鋼管を２０ｍ／ｍｉｎで回転させながら、鋼管２の内面
に折込ませる試験を実施し、バリの折込み状況を観察す
ると共に、バリ折込み処理能力を測定した。その結果を
表１に示す。
施例１のバリ折込み機を設置し、２４インチミルライン
の電気抵抗溶接鋼管のバリ幅約５ｍｍのバリをバリ折込
み機を用い、螺旋状の溝の幅を５ｍｍ＋αのαを１〜５
ｍｍに変化させ、バリ先端が当接する辺の角度θを３
°、溝ピッチを溝幅Ａ×２／回転、棒鋼の水平面との角
度γを４５°に設定し、螺旋状の溝を有する棒鋼を５０
０ｒｐｍで回転させると共に、ターニングローラにより
鋼管を２０ｍ／ｍｉｎで回転させながら、鋼管２の内面
に折込ませる試験を実施し、バリの折込み状況を観察す
ると共に、バリ折込み処理能力を測定した。その結果を
表１に示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】表１に示すとおり、螺旋状の溝の幅がバリ
幅より２〜３ｍｍ広い場合のみ、バリの折込み状況は良
好であった。また、従来のバリ切削装置では、１〜２本
／ｍｉｎ必要とし、ミル能力の４本／ｍｉｎに追い付か
ず、面削機前で人手によりやすり切削によりバリ取り作
業を行う必要があったが、本発明のバリ折込み機は、バ
リ折込み処理能力５本／ｍｉｎで、ミル能力以上の処理
能力を有していた。また、鋼管の内面に折込まれたバリ
は、後工程の面削機での面取り加工において、完全に切
削除去されていた。
幅より２〜３ｍｍ広い場合のみ、バリの折込み状況は良
好であった。また、従来のバリ切削装置では、１〜２本
／ｍｉｎ必要とし、ミル能力の４本／ｍｉｎに追い付か
ず、面削機前で人手によりやすり切削によりバリ取り作
業を行う必要があったが、本発明のバリ折込み機は、バ
リ折込み処理能力５本／ｍｉｎで、ミル能力以上の処理
能力を有していた。また、鋼管の内面に折込まれたバリ
は、後工程の面削機での面取り加工において、完全に切
削除去されていた。
【００２２】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明によれば、
鋼管切断時に発生する鋼管切断面のバリを、内面に折り
込み、後工程の面削機での面取り加工において完全に切
削除去でき、人手によるバリ取り作業を皆無とできる。
鋼管切断時に発生する鋼管切断面のバリを、内面に折り
込み、後工程の面削機での面取り加工において完全に切
削除去でき、人手によるバリ取り作業を皆無とできる。
【図１】この発明のバリ処理装置の設置位置を示す系統
図である。
図である。
【図２】この発明のバリ処理装置の概略側面図である。
【図３】バリ折込み機の螺旋状の溝を有する棒鋼の要部
側面図である。
側面図である。
【図４】バリ折込み機の螺旋状の溝を有する棒鋼による
バリの折込みの説明図で、（ａ）図はバリ折込み開始前
の一部切欠き側面図、（ｂ）ずはバリ折込み完了前の一
部切欠き側面図である。
バリの折込みの説明図で、（ａ）図はバリ折込み開始前
の一部切欠き側面図、（ｂ）ずはバリ折込み完了前の一
部切欠き側面図である。
【図５】バリ折込み機の螺旋状の溝を有する棒鋼の設定
角度説明のための要部側断面図である。
角度説明のための要部側断面図である。
【図６】鋼管切断時のバリ発生状況を示す斜視図であ
る。
る。
１、２、５２ 鋼管 ３ アライニング ４ バリ折込み機 ５ ターニングローラ ６、５１ バリ ７、８ 面削機 １１ 固定台 １２ 減速機付駆動モータ １３ 駆動軸 １４ 辺 １５ 溝 １６ 棒鋼 １７ 溝のない部分
Claims (3)
- 【請求項１】 バイト切断機による鋼管切断時に発生す
る鋼管内面側で、かつ外側に出たバリを処理する方法に
おいて、外側に出たバリを内側に折込み、ベベル加工等
の面取加工時、内面チャンファやリーミングによって切
断除去することを特徴とする鋼管切断面のバリ処理方
法。 - 【請求項２】 バイト切断機による鋼管切断時に発生す
る鋼管内面側で、かつ外側に出たバリの処理装置におい
て、バリ幅より２〜３ｍｍ広く、バリ先端が当接する溝
の辺が正の角度を有する螺旋状の溝を有する棒鋼を鋼管
端面に対して所定角度で回転させるバリ折込み機と、鋼
管を回転させる鋼管回転機構とからなる鋼管切断面のバ
リ処理装置。 - 【請求項３】 バイト切断機による鋼管切断時に発生す
る鋼管内面側で、かつ外側に出たバリの処理装置におい
て、バリ幅より２〜３ｍｍ広く、バリ先端が当接する溝
の辺が正の角度を有する螺旋状の溝を有する棒鋼を鋼管
端面に対して所定角度で回転させるバリ折込み機と、鋼
管を固定する鋼管固定機構と、前記バリ折込み機を固定
した鋼管に沿って旋回させるバリ折込み機旋回機構から
なる鋼管切断面のバリ処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19778093A JPH0724633A (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 鋼管切断面のバリ処理方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19778093A JPH0724633A (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 鋼管切断面のバリ処理方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0724633A true JPH0724633A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=16380230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19778093A Pending JPH0724633A (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 鋼管切断面のバリ処理方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0724633A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6725515B2 (en) * | 2000-07-15 | 2004-04-27 | Gega Corp | Mechanical scarfing deburrer for the elimination of oxygen cutting burrs and oxygen cutting beads after the thermochemical transverse or longitudinal dividing of steel workpieces like slabs, blooms and billets |
| US6783338B2 (en) | 2001-08-01 | 2004-08-31 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Scroll type compressor having tip seals and a scroll coating layer |
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-
1993
- 1993-07-14 JP JP19778093A patent/JPH0724633A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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