JP2003210971A - 多塩素化芳香族化合物含有絶縁油の処理設備及びその運用方法 - Google Patents

多塩素化芳香族化合物含有絶縁油の処理設備及びその運用方法

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JP2003210971A
JP2003210971A JP2002019570A JP2002019570A JP2003210971A JP 2003210971 A JP2003210971 A JP 2003210971A JP 2002019570 A JP2002019570 A JP 2002019570A JP 2002019570 A JP2002019570 A JP 2002019570A JP 2003210971 A JP2003210971 A JP 2003210971A
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untreated
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Manabu Orimoto
学 折本
Akira Yoshida
彰 吉田
Toshiyuki Nishimura
俊之 西村
Yuushiyo Saito
由将 齋藤
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Kansai Tech Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCB等の多塩素化芳香族化合物を含む絶縁
油を添加剤と加熱攪拌して多塩素化芳香族化合物を無害
化し、更に不純物等を除去して製品油を得る設備におい
て、地震、火災などの緊急事態や機器故障等により緊急
遮断が生じても製品油の品質を維持する。 【解決手段】 定常運転時には、未処理油タンク1から
未処理油ポンプ3で供給される未処理油を添加剤タンク
12から供給される添加剤と加熱攪拌手段7で混合、加
熱攪拌して多塩素化芳香族化合物を無害化した既処理油
を油回収系統Cから回収し、緊急遮断時には、遮断弁8
にて加熱攪拌手段7からの油の流路を油返送系統側Eに
切り替え、未処理油ポンプ3を停止して既処理油ポンプ
4を作動させ、未処理油ポンプ3から加熱攪拌手段7ま
での系内に残存する油を未処理油置換タンク9へ排出し
て系内を既処理油で置換したのち、設備を全停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境汚染物質であ
る多塩素化芳香族化合物を含有する絶縁油の処理設備及
びその運用方法に関し、更に詳しくは、例えば多塩素化
ビフェニル(以下、PCBと記す)で汚染された絶縁油
の処理設備において、設備の緊急遮断によって反応器内
等に残存した油が、設備の遮断により反応温度や滞留時
間が不足したため多塩素化芳香族化合物の無害化処理が
完了しないまま既処理油の中に混入することによって処
理済みの製品油の品質を低下させることを防止するよう
にした多塩素化芳香族化合物含有絶縁油の処置設備及び
その運用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、PCB及びPCBを含む絶縁油の
処理方法として法律上認められている方法としては、燃
焼による焼却方法、脱塩素化分解方法及び超臨界水酸化
分解方法がある。しかしながら、燃焼法では大気中への
排ガスの放出が行われることから、未燃焼のPCBある
いは燃焼副産物としてのダイオキシンなどが放出される
恐れを拭い切れない。このために、処理場を設置するに
あたって、地元住民の同意が得られず、結果として脱塩
素化分解方法などの化学処理方法が現在推進されている
状況にある。
【0003】このような状況の下、実際にPCBなどの
多塩素化芳香族化合物の処理設備が今後順調に建設さ
れ、運転できるかどうかは、いついかなる時にも、設置
された化学処理設備が安定かつ安全な運転が可能かどう
かが重要な課題となる。
【0004】前記のようなPCBなどの多塩素化芳香族
化合物の化学処理方法としては、PCBなどの多塩素化
芳香族化合物を化学的に分解する方法、すなわち例えば
カリウム・ターシャリー・ブトキシド(t−BuOK)
などのアルカリ金属・ターシャリー・ブトキシドを用い
たPCBなどの多塩素化芳香族化合物の分解処理方法な
どが有効な方法として既に法律上認められている。
【0005】上記の化学処理方法としては、特開平8−
10352号公報に開示された、カリウム・ターシャリ
ー・ブトキシド(t−BuOK)などのアルカリ金属・
ターシャリー・ブトキシドを用いたPCBなどの多塩素
化芳香族化合物の処理方法がある。更に、本発明者ら
は、上記処理方法を実用化するための特開平10−15
6174号公報に開示された多塩素化芳香族化合物含有
絶縁油の処理装置、更には特開2000−254246
公報に開示された多塩素化芳香族化合物含有絶縁油処理
における油洗浄水の処理方法並びに処理装置を用い、実
機の約5〜10分の1のパイロットレベルの処理設備に
おいて、定常運転時、安定して予想性能を満足できる処
理性能が得られることを確認している。
【0006】しかしながら、実機においては、建設後1
0数年に亘り、年間約7000時間程度の運転が予定さ
れており、その間には予期されない落雷による停電、地
震、更には台風といった緊急事態や、機器の故障などに
よって、運転継続が困難と予想される状況が発生するこ
とが十分考えられ、こうした時には処理する絶縁油系統
の緊急遮断が予定されている。
【0007】上記多塩素化芳香族化合物含有絶縁油を化
学処理するための設備は、例えば図2のように構成され
る。図中1で示されるものが、多塩素化芳香族化合物を
含有する絶縁油を貯留する未処理油タンクである。ま
た、図中7が、未処理油タンク1から供給される未処理
油と添加剤供給手段から供給されるアルカリなどの添加
剤とを混合して加熱攪拌することにより、未処理油中に
含まれるPCBなどの多塩素化芳香族化合物を分解など
して無害化する加熱攪拌手段である。更に、図中2は、
加熱攪拌手段7により無害化されたのち、無害化反応に
より生成する重質化した有機性不純物、あるいはアルカ
リによる多塩素化芳香族化合物分解処理の場合などに既
処理油中に残存する未反応の反応剤や反応により生成す
る金属化合物などを分離除去したのちの製品を貯留する
既処理油タンクである。前記未処理油タンク1から加熱
攪拌手段7への未処理油系統Aは、未処理油タンク1と
加熱攪拌手段7とを結ぶ油供給管14と未処理油タンク
1から加熱攪拌手段7へ未処理油を供給するためのポン
プ3を備え、ポンプ3と加熱攪拌手段7との間には油予
熱器5、油加熱器6などの油加熱手段を設けてある。添
加剤系統Bには、添加剤タンク12と加熱攪拌手段7と
を結ぶ添加剤供給管15と添加剤タンク12から加熱攪
拌手段7へ添加剤を注入する添加剤注入ポンプ13等を
備えている。また、加熱攪拌手段7で多塩素化芳香族化
合物が無害化された後の既処理油を回収する油回収系統
Cは、加熱攪拌手段7と既処理油タンク2との間を結ぶ
油回収管18の途中に、加熱攪拌手段7内における多塩
素化芳香族化合物の無害化反応時に生成する重質化した
有機性不純物、あるいはアルカリによる多塩素化芳香族
化合物分解処理の場合などに既処理油中に残存する未反
応の反応剤や反応により生成する金属化合物などを分離
除去するための油水混合槽や油水分離手段などを備える
油洗浄手段16が設けられており、洗浄により不純物な
どを分離除去された後の既処理油は、油水分離手段など
により洗浄水と分離されて、製品油として既処理油タン
ク2へ送られる。一方、既処理油と分離されて油洗浄手
段16から排出される油洗浄水は、洗浄水処理手段17
により浄化された後、そのまま放流されたり、油洗浄手
段16へ返送されて洗浄水として循環再利用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなPCBな
どの多塩素化芳香族化合物含有絶縁油処理設備の緊急遮
断時には、未処理油系統Aのポンプ3から油予熱器5、
油加熱器6などの加熱手段を経て加熱攪拌手段7にて添
加剤が注入されるまでは全くの未処理油のままで、ま
た、その後の加熱攪拌手段7内においては反応過程にあ
り部分処理された未処理油が系内に残存した状況で遮断
が行われる。しかし、これらの未処理油が系内に放置さ
れたまま設備が再起動された場合には、加熱攪拌手段7
から未処理油が油回収系統Cへ流れ、既処理油タンク2
の既処理油の中に混入し、PCBなどの多塩素化芳香族
化合物が所期の濃度まで分解されない不合格な処理油製
品ができることになり、設備は安定した処理性能が発揮
できないことになる。
【0009】そこで、上記のような緊急遮断時に系内に
残存する未処理油が、設備の再起動の際に未処理のまま
で既処理油に混入することを防止するために、例えば図
2に示すように、未処理油タンク1から加熱攪拌手段7
への未処理油系統のポンプ3の下流側に既処理油タンク
2から既処理油を供給する既処理油系統Dを接続すると
ともに、加熱攪拌手段7の下流側に三方口遮断弁構造か
らなる遮断弁8を設けて、定常運転時に加熱攪拌手段7
から既処理油を回収する油回収系統Cと、緊急遮断時に
未処理油タンク1へ油を返送する油返送系統Eとに分岐
し、設備の緊急遮断時には、遮断弁8を遮断して加熱攪
拌手段7からの油の流路を油返送系統E側へ切り替える
とともに、未処理油系統Aのポンプ3を停止し、既処理
油系統Dの既処理油供給管21のポンプ4を起動させて
既処理油を供給することにより、既処理油ポンプ3から
加熱攪拌手段7までの系内に残存する未処理油を油返送
系統Eを通じて未処理油タンク1へ返送するとともに前
記系内を既処理油で置換することが考慮される。このよ
うに、緊急遮断時に未処理油系統Aのポンプ3下流側及
び加熱攪拌手段7の系内に残存する未処理油を既処理油
と置換すれば、設備の再起動時に遮断弁8を復帰させて
も未処理油が油回収系統Cへ流れて既処理油中へ混入す
ることを防止できる。
【0010】しかしながら、前記のように、緊急停止時
に遮断弁8により油回収系統Cを遮断して系内に残存す
る未処理油を加熱攪拌手段7から油返送系統Eを通じて
未処理油タンク1へ返送した場合、返送される未処理油
が油予熱器5、油加熱器6などの加熱手段や加熱攪拌手
段7内で加熱された後の油であることから、これが未処
理油タンク1内に残っている未処理油に混合されて未処
理油タンク1内の油の温度を高める結果、未処理油タン
ク1内の上部液面から温度平衡関係で油が蒸発し、蒸気
中にPCBなどの多塩素化芳香族化合物が含まれ、PC
Bなどが放出されることが予測されるだけでなく、その
後の設備の再起動時に未処理油系統Aの油の温度の変化
が大きくなり制御が乱れたり、未処理油ポンプ3の性能
不調を招くおそれもある。
【0011】また、設備の再起動時に、加熱攪拌手段7
内の油温が反応に必要な目標温度に達しないままで遮断
弁8が復帰されると、温度不足による反応率の低下によ
り加熱攪拌手段7から油回収系統Cへ流れる既処理油中
のPCBなどの多塩素化芳香族化合物濃度が不安定なま
ま設備が運用され、安定にして安全な運転ができないと
いった問題もある。
【0012】本発明の目的とするところは、上記のよう
な多塩素化芳香族化合物含有絶縁油処理設備の緊急遮断
時に予想される既処理油への未処理油の混入という問題
を解決し、且つ緊急遮断後の設備の再起動時には直ちに
復帰が可能で、安定にして安全な高性能が得られる多塩
素化芳香族化合物含有絶縁油の処理設備及びその運用方
法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これまで
のパイロットレベルの絶縁油処理設備による数多くの運
転経験から、(1)緊急遮断後に反応系内に残存する未
処理油は、製品油タンク(既処理油タンク)へは混入さ
せない、(2)前記系内の未処理油を既処理油により置
換することで、遮断時に系内に残存する油中のPCBな
どの多塩素化芳香族化合物濃度を十分無視できる程度ま
で低下させる、(3)未処理油タンク内の温度を、設備
の安定運転な可能な温度以下に常に維持する、以上の要
件を満たすことで、上記の目的を達成しうることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0014】そして、上記要件を満たすべく、本発明に
係る多塩素化芳香族化合物含有絶縁油の処理設備は、多
塩素化芳香族化合物を含有する絶縁油を貯留する未処理
油タンクと、前記未処理油タンクから供給される未処理
油と添加剤供給手段から供給される添加剤とを混合して
加熱攪拌することにより未処理油中の多塩素化芳香族化
合物を無害化する加熱攪拌手段と、前記加熱攪拌手段に
より多塩素化芳香族化合物が無害化された既処理油を貯
留する既処理油タンクとを備え、前記未処理油タンクか
ら加熱攪拌手段への未処理油系統のポンプの下流側に前
記既処理油タンクから既処理油を供給する既処理油系統
を接続し、前記加熱攪拌手段の下流側に三方口遮断弁構
造からなる遮断弁を設けて定常運転時に既処理油を回収
する油回収系統と緊急停止時に未処理油タンクへ油を返
送する油返送系統とに分岐し、前記油返送系統に、少な
くも前記未処理油系統のポンプから加熱攪拌手段までの
系内に保有される油量を貯留しうる容量を有する未処理
油置換タンクを設けてなる。
【0015】また、本発明の絶縁油処理設備の運用方法
は、上記絶縁油の処理設備を用いて多塩素化芳香族化合
物含有絶縁油を処理するに際し、定常運転時には、未処
理油系統のポンプにより未処理油タンクから加熱攪拌手
段へ未処理油を供給し、添加剤供給手段から供給される
添加剤と混合して加熱攪拌することにより多塩素化芳香
族化合物を無害化した既処理油を油回収系統により回収
し、緊急遮断時には遮断弁により加熱攪拌手段からの油
の流路を油返送系統側に切り替え、かつ未処理油系統の
ポンプを停止するとともに既処理油系統のポンプを作動
させて未処理油系統のポンプから加熱攪拌手段までの系
内に保有される油量の少なくとも1〜3倍の既処理油を
供給することにより前記系内に残存する油を未処理油置
換タンクへ排出して系内を既処理油にて置換したのち、
設備を全停止するというものである。
【0016】上記のように、本発明の特徴は、緊急遮断
後、系内の加熱された未処理油を既処理油と置換し、こ
の置換される未処理油を貯留するのに必要な置換タンク
を設けた点にある。即ち、本発明の絶縁油処理設備で
は、加熱攪拌手段の下流側に、三方口遮断弁構造からな
る遮断弁を設けて未処理油タンクへの油返送系統を設
け、この油返送系統に、前記系内の未処理油を収容でき
る容量の未処理油置換タンクを設けてある。そして、設
備の緊急遮断時には、遮断弁により遮断して加熱攪拌手
段からの油の流路を油回収系統側から油返送系統側へ切
り替えるとともに、加熱攪拌手段への油を供給するポン
プを未処理油系統のポンプから既処理油系統のポンプに
切り替えて既処理油タンクからのポンプ吐出油により系
内に残存する未処理油を未処理油置換タンクへ送るよう
にした。
【0017】前記未処理油置換タンクの容量は、緊急遮
断原因の排除後、短時間で再起動することを考慮して、
配管系内保有油量、即ち、未処理油系統のポンプから加
熱攪拌手段までの系内に保有される油量の1〜3倍、望
ましくは2〜6倍の容量とすることが好ましい。これ
は、未処理油置換タンクの容量が、前記系内に保有され
る油量の少なくとも1〜3倍あれば、緊急遮断時に系内
の未処理油を既処理油で置換する時に送られてくる油量
を貯留可能であるが、この程度の容量では、設備の緊急
遮断原因の排除後に未処理油置換タンク内が既に未処理
油で充満して余裕がない状況が想定される。しかし、こ
のように未処理油置換タンクの容量に余裕がないまま、
緊急遮断原因の排除後、短時間で再起度した場合、設備
の再起動後に地震などの不可抗力的原因で再び緊急遮断
が必要になった場合に、系内の未処理油を未処理油置換
タンクへ送ることができなくなるため、再起動に際して
予め未処理油置換タンク内の油を未処理油タンクへ返送
しておく必要があり、緊急遮断原因の排除後、短時間で
再起動できないことになる。このため、未処理油置換タ
ンクの容量には余裕を持たせておくことが好ましいので
ある。
【0018】また、緊急遮断後の設備の再起動に際して
は、加熱攪拌手段内の油温が反応に必要な温度に達した
後、添加剤添加及び攪拌を再開したうえで遮断弁を復帰
させて加熱攪拌手段からの油の流路を油回収系統側へ切
り替えるとともに未処理油系統のポンプを作動させて未
処理油タンクから加熱攪拌手段へ未処理油を供給して処
理を再開することが好ましい。これにより、設備の再起
動後に未処理油タンクから供給される未処理油が加熱攪
拌手段内での反応時に目標温度に達しないことに起因す
る反応率の低下から生ずる既処理油中の多塩素化芳香族
化合物濃度の不安定運用を防止することができる。
【0019】前記緊急遮断時に未処理油置換タンクへ排
出された油は、該タンク内にて所定の温度まで冷却した
のち、未処理油タンクへ返送され、設備の再起動後に再
度、既処理油系統から加熱攪拌手段へ送られて処理され
る。このため、未処理油置換タンクには、必要な場合は
強制冷却手段を設けることができる。これにより、遮断
時に未処理油置換タンクに送られた加熱された未処理油
を強制冷却して短時間で既処理油タンクへ返送すること
が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る処理設備の実
施例について説明する。図1は本発明に係る多塩素化芳
香族化合物含有処理設備の一例を示すフロー図である。
【0021】この絶縁油処理設備は、多塩素化芳香族化
合物を含有する絶縁油を貯留する未処理油タンク1と、
前記未処理油タンク1から供給される未処理油と添加剤
供給手段から供給される添加剤とを混合して加熱攪拌す
ることにより未処理油中の多塩素化芳香族化合物を無害
化する加熱攪拌手段7と、前記加熱攪拌手段7により多
塩素化芳香族化合物が無害化された既処理油を貯留する
既処理油タンク2とを備えている。更に、本発明では、
前記未処理油タンク1から加熱攪拌手段7への未処理油
系統Aのポンプ3の下流側に前記既処理油タンク2から
既処理油を供給する既処理油系統Dを接続し、前記加熱
攪拌手段7の下流側に三方口遮断弁構造からなる遮断弁
8を設け、定常運転時に加熱攪拌手段7から排出される
既処理油を回収する油回収系統Cと、緊急停止時の未処
理油タンク1への油返送系統Eとに分岐し、前記油返送
系統Eに、少なくも前記未処理油系統Aのポンプ3から
加熱攪拌手段7までの系内に保有される油量を貯留しう
る容量を有する未処理油置換タンク9を設けてなる。
【0022】前記未処理油タンク1から加熱攪拌手段7
への未処理油系統Aは、未処理油タンク1と加熱攪拌手
段7とを結ぶ油供給管14に未処理油タンク1から加熱
攪拌手段7へ未処理油を供給するためのポンプ3を備
え、ポンプ3の下流側には加熱攪拌手段7との間に油予
熱器5、油加熱器6などの油加熱手段を設けてある。添
加剤系統Bは、添加剤供給手段として、添加剤タンク1
2と加熱攪拌手段7とを結ぶ添加剤供給管15に添加剤
タンク12から加熱攪拌手段7へ添加剤を注入する添加
剤注入ポンプ13等を備えている。また、定常運転時、
加熱攪拌手段7で多塩素化芳香族化合物が無害化された
後の既処理油を回収する油回収系統Cは、加熱攪拌手段
7の出口に接続した油回収管18に、加熱攪拌手段7内
における多塩素化芳香族化合物の無害化反応時に生成す
る重質化した有機性不純物、あるいはアルカリによる多
塩素化芳香族化合物分解処理の場合などに既処理油中に
残存する未反応の反応剤や反応により生成する金属化合
物などを分離除去するため、油水混合槽などからなる油
洗浄手段16が設けられている。この油洗浄手段16
は、油水分離手段を有し、分離された既処理油は製品油
として製品油タンクへ送られる。尚、図示した例では、
油回収系統Cが既処理油系統Dの既処理油タンク2へ接
続されているが、これとは別に油回収系統Cに既処理油
を貯留する製品油タンクを設けてもよい。一方、油から
分離されて油洗浄手段16の油水分離手段から排出され
る油洗浄水は、洗浄水処理手段17により浄化された
後、放流されたり、油洗浄手段16へ返送されて洗浄水
として循環再利用される。前記油洗浄水処理手段17と
しては、例えば、アリカリ性を示す油洗浄水を中和する
中和手段、洗浄水中に含まれる油分などの有機物を吸着
除去するための活性炭濾過器やイオン交換樹脂などの吸
着手段、更には多塩素化芳香族化合物の分解反応により
生成する金属化合物や中和工程で発生する無機塩を溶解
度差を利用して冷却操作により晶析回収する生成塩回収
手段などが挙げられる。
【0023】また、未処理油タンク1から加熱攪拌手段
7への未処理油系統Aのポンプ3の下流に接続する既処
理油系統Dは、既処理油タンク2と未処理油系統Aの油
供給管14の未処理油ポンプ3の出口との間を既処理油
供給管21で接続し、既処理油供給管20の途中に既処
理油タンク2から油を供給するためのポンプ4を設けて
ある。尚、図例のものは、前記既処理油タンク2が油回
収系統Cに接続されているが、前記のようにこの既処理
油タンク2を油回収系統Cにより回収される既処理油を
貯留する製品油タンクとは別に設けてもよい。また、加
熱攪拌手段7の出口に設けた遮断弁8から分岐される油
返送系統Eは、遮断弁8に油排出管19を接続し、該油
排出管19の他端を未処理油置換タンク9に接続すると
ともに、前記未処理油置換タンク9と未処理油タンク1
とを油返送管20で接続し、該油返送管20には未処理
油置換タンク9内の油を未処理油タンク1へ返送するた
めの置換タンク払い出しポンプ11を設けてある。前記
未処理油置換タンク9の容量としては、未処理油系統A
のポンプ3から加熱攪拌手段7までの系内に保有される
油量の少なくとも1〜3倍とすることで、前記系内の未
処理油を置換する際に送られてくる油を貯留可能である
が、緊急遮断原因の排除後、短時間で再起動した時に、
再度緊急遮断が必要となる事態に備えて、前記系内の油
量の2〜6倍として余裕を持たせておくことが好まし
い。なお、未処理油置換タンク9にはベント管が設けて
あり、置換された未処理油が油排出管19から未処理油
置換タンク9へ送られてきたときには、該未処理油置換
タンク9内の空気を、処理設備内の他の類似のベント管
から排出される空気(ベントガス)とともに集合ベント
配管23により屋外等に設置された油水槽へ送り、ベン
トガスを冷却し、更には活性炭等の吸着材によりベント
ガス中の不純物を吸着除去して無害化した後、大気放出
する。
【0024】次ぎに、上記の絶縁油処理設備の運用方法
について説明する。先ず、設備の定常運転時において
は、PCBなどの多塩素化芳香族化合物を含有する廃油
(未処理油)は、未処理油タンク1から未処理油系統A
の油供給管14を通じ、未処理油ポンプ3により加圧さ
れた後、油予熱器5、油加熱器6などの加熱手段を経て
所定の温度に加熱されて加熱攪拌手段7へ送られる。加
熱攪拌手段7に送られた未処理油は、添加剤系統Bの添
加剤タンク12から添加剤供給管15を通じて添加剤注
入ポンプ12により注入される添加剤と混合され、加熱
攪拌されることで反応し、化学処理されて絶縁油中の多
塩素化芳香族化合物が分解などして無害化される。
【0025】前記加熱攪拌手段7において実施される多
塩素化芳香族化合物の化学処理方法としては、例えば特
開平8−10352号に開示された方法が採用される。
これは、絶縁油中の多塩素化芳香族化合物を処理するに
際して、アルカリ金属・ターシャリー・ブトキシドを反
応剤として用い加熱攪拌することにより、多塩素化芳香
族化合物の塩素をアルカリ金属塩化物、すなわち無機塩
素として取り除き、反応後の系に有機塩素分を残存させ
ないという方法である。
【0026】上記のようにして加熱攪拌手段7内で反応
後の既処理油は、油回収系統Cの油回収管18を通じて
油洗浄手段16へ送られ、反応時に油中に生成する重質
化した有機性不純物、未反応の添加剤、反応により生成
する金属塩などが除去されたのち、既処理油タンク2又
は別途設置される製品油タンクへ送られる。
【0027】そして、上記絶縁油処理設備に緊急の遮断
操作が必要になった場合には、図示しない制御系統から
の指令により、三方口遮断弁構造からなる遮断弁8によ
り油回収系統Cへの油の流路を遮断する。この結果、加
熱攪拌手段7からの油の流路は、油回収系統C側の油回
収管18から油返送系統E側の油排出管19へと切り替
わる。前記遮断弁8による油回収系統Cの遮断とともに
定常運転中に稼働していた未処理油系統Aの未処理油ポ
ンプ3は停止され、その代わりに既処理油系統Dの既処
理油ポンプ4が起動される。なお、このとき未処理油ポ
ンプ3の停止とともに該ポンプ3の上流側にあるバルブ
22も遮断される。これにより、既処理油タンク2内に
貯留されている製品油、即ち、PCBなどの多塩素化芳
香族化合物が処理された既処理油が、既処理油系統Dの
既処理油供給管21を通じて既処理油ポンプ4により加
圧されて未処理油系統の油供給管14内へ吐出されるこ
とで、未処理油系統Aにおけるポンプ3から加熱攪拌手
段7までの系内に残存する未処理油が遮断弁8から油排
出管19を通じて未処理油置換タンク9へ送られ、該タ
ンク9内に貯留される。しかるのち、設備を全停止す
る。
【0028】前記未処理油系統Aのポンプ3から加熱攪
拌手段7までの系内の未処理油を既処理油と置換するた
めに既処理油タンク2から供給される既処理油の量は、
少なくとも未処理油系統Aのポンプ3から加熱攪拌手段
7までの系内に保有される油量(1倍)以上は必要であ
り、好ましくは前記系内に保有される油量の3倍の既処
理油を供給する。前記系内に残存する未処理油の置換の
ために既処理油タンク2から供給する油量は、予め既処
理油ポンプ4の運転時間を設定しておくことで調節する
ことができる。
【0029】また、設備の再起動時には、遮断弁8を復
帰させて、加熱攪拌手段7から排出される油の流路を油
回収系統C側へ切り替えるとともに、未処理油系統Aの
バルブ22を開放し、未処理油ポンプ3を起動させて未
処理油タンク1から油供給管14を通じて未処理油を加
熱攪拌手段7へ供給し、処理を再開する。
【0030】上記のように、本発明に係る絶縁油処理設
備及びその運用方法によれば、設備の緊急遮断時には、
未処理油系統Aのポンプ3の出口から加熱攪拌手段7ま
での系内に残存する未処理油を既処理油により置換する
ことで、遮断後、系内に未処理油が滞留することがな
い。従って、遮断弁8を復帰させて設備を再起動したと
き、未処理状態の油が油回収系統Cの油回収管18を通
じて油洗浄手段16及びそれ以降の系へ混入することが
なく、既処理油(製品油)の性状の安定化が図られる。
【0031】一方、設備の遮断により未処理油置換タン
ク9内に送られた未処理油は、そのままでは温度が高い
ため、冷却手段10により規定の温度まで強制冷却され
た後、置換タンク払い出しポンプ11により油返送管2
0を通じて未処理油タンク1へ返送される。前記返送さ
れる油の温度は、35℃以下程度の常温まで冷却するこ
とが、設備の運用上好ましい。このように、設備の遮断
時に未処理油系統Aのポンプ3から加熱攪拌装置7まで
の系内に残存し、未処理油置換タンク9へ排出された高
温の未処理油を、未処理油置換タンク9内で冷却したの
ち既処理油タンク1へ返送することで、既処理油タンク
1内の温度が返送された油によって上昇することがな
く、温度上昇に伴うタンク1内の液面からのPCBなど
の多塩素化芳香族化合物を含む蒸気の発生、放出を防止
することができる。
【0032】更に、設備の再起動時に、直ちに遮断弁8
を油回収系統C側へ復帰させるのではなく、加熱攪拌手
段7からの油の流路を油返送系統C側としたまま、既処
理油タンク2からの既処理油の供給を行い、加熱攪拌手
段7内の油温が反応に必要な目標温度に達したのち、遮
断弁8を復帰させて油の流路を油回収系統C側に切り替
えた後、未処理油系統Aのバルブ22を開放するととも
に未処理油ポンプ3を起動させて未処理油タンク1から
油供給管14を通じて未処理油を加熱攪拌手段7へ供給
し、処理を再開することで、加熱攪拌手段7に供給され
る未処理油の温度不足によって反応率が低下することに
よる既処理油中のPCBなどの多塩素化芳香族化合物濃
度が不安定なままでの設備の運用を防止することができ
る。
【0033】
【発明の効果】上記の通り、本発明に係る多塩素化芳香
族化合物含有絶縁油の処理設備及びその運用方法によれ
ば、設備の緊急遮断時に系内に残存する未処理油を既処
理油で置換することで、緊急停止による反応温度や攪拌
滞留時間の不足により発生する未処理のままの油が既処
理油の中に混入することによる製品油の品質の低下を防
止することができる。また、前記置換した未処理油は、
直ちに未処理油タンクへ返送するのではなく、一旦、未
処理油置換タンクに貯留することで、既処理油タンク内
の温度が返送される油によって上昇することにより、タ
ンク内の液面からPCBなどの多塩素化芳香族化合物を
含む蒸気が発生したり、温度変化により設備の制御が乱
れたり、ポンプ性能の不調を招くといったおそれもな
い。
【0034】また、設備の緊急遮断時に系外へ排出され
る油を貯留する未処理油置換タンクの容量を、未処理油
系統のポンプから加熱攪拌手段までの系内に保有される
油量の2〜6倍として容量に余裕を持たせることで、緊
急遮断原因の排除後に未処理油置換タンク内の油を未処
理油タンクへ返送することなく設備を短時間で再起動す
ることが可能となる。また、設備の再起動時に、遮断弁
を油回収系統側へ復帰させることなく系内の油温が目標
温度に到達するまで未処理置換タンクへの油の排出を継
続し、その後、遮断弁を油回収系統側へ復帰させること
が可能となり、設備の再起動時に、系内の温度が目標と
する温度に達しないために生ずる、反応率の低下による
既処理油中のPCBなどの多塩素化芳香族化合物濃度が
不安定なままでの設備の運用を防止することができる。
【0035】更に、設備の緊急遮断時に未処理油置換タ
ンクへ排出された高温の油は、所定の温度に冷却したの
ち、未処理油タンクへ返送することで、未処理油タンク
内の温度上昇を招くことなく、返送された未処理油を処
理することができる。このとき、未処理油置換タンクに
冷却手段を設けておき、該タンクに排出された油を強制
冷却することで、短時間のうちに未処理油タンクへ返送
して処理することができる。
【0036】以上のように、本発明によれば、多塩素化
芳香族化合物含有絶縁油の処理設備の安定にして安全な
運転が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多塩素化芳香族化合物含有絶縁
油処理設備の一実施例のフロー図。
【図2】 従来の多塩素化芳香族化合物含有絶縁油処理
設備のフロー図。
【符号の説明】
A:未処理油系統、B:添加剤系統、C:油回収系統、
D:既処理油系統、E:油返送系統、1:未処理油タン
ク、2:既処理油タンク、3:未処理油ポンプ、4:既
処理油ポンプ、5:油予熱器、6:油加熱器、7:加熱
攪拌手段、8:三方口遮断弁、9:未処理油置換タン
ク、10:冷却手段、11:置換タンク払出しポンプ、
12:添加剤タンク、13:添加剤注入ポンプ、14:
油供給管、15:添加剤供給管、16:油洗浄手段、1
7:洗浄水処理手段、18:油回収管、19:油排出
管、20:油返送管、21:既処理油供給管、22:バ
ルブ、23:集合ベント配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 俊之 大阪府大阪市港区福崎3丁目1番176号 株式会社関西テック総合技術センタ内 (72)発明者 齋藤 由将 大阪府大阪市港区福崎3丁目1番176号 株式会社関西テック総合技術センタ内 Fターム(参考) 2E191 BA13 BD11 4G075 AA37 AA51 BA05 DA01 DA18 4H006 AA05 AC26 BD84

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多塩素化芳香族化合物を含有する絶縁油
    を貯留する未処理油タンクと、前記未処理油タンクから
    供給される未処理油と添加剤供給手段から供給される添
    加剤とを混合して加熱攪拌することにより未処理油中の
    多塩素化芳香族化合物を無害化する加熱攪拌手段と、前
    記加熱攪拌手段により多塩素化芳香族化合物が無害化さ
    れた既処理油を貯留する既処理油タンクとを備え、前記
    未処理油タンクから加熱攪拌手段への未処理油系統のポ
    ンプの下流側に前記既処理油タンクから既処理油を供給
    する既処理油系統を接続し、前記加熱攪拌手段の下流側
    に三方口遮断弁構造からなる遮断弁を設けて既処理油を
    回収する油回収系統と未処理油タンクへの油返送系統と
    に分岐し、前記油返送系統に、少なくも前記未処理油系
    統のポンプから加熱攪拌手段までの系内に保有される油
    量を貯留しうる容量を有する未処理油置換タンクを設け
    てなることを特徴とする多塩素化芳香族化合物含有絶縁
    油の処理設備。
  2. 【請求項2】 未処理油置換タンクが、未処理油系統の
    ポンプから加熱攪拌手段までの系内に保有される油量の
    2〜6倍の容量を有する請求項1に記載の絶縁油処理設
    備。
  3. 【請求項3】 未処理油置換タンクに冷却手段を設けて
    なる請求項1または2に記載の絶縁油処理設備。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の絶縁油
    の処理設備を用いて多塩素化芳香族化合物含有絶縁油を
    処理するに際し、定常運転時には、未処理油系統のポン
    プにより未処理油タンクから加熱攪拌手段へ未処理油を
    供給し、添加剤供給手段から供給される添加剤と混合し
    て加熱攪拌することにより多塩素化芳香族化合物を無害
    化した既処理油を油回収系統により回収し、緊急遮断時
    には遮断弁により加熱攪拌手段からの油の流路を油返送
    系統側に切り替え、かつ未処理油系統のポンプを停止す
    るとともに既処理油系統のポンプを作動させて未処理油
    系統のポンプから加熱攪拌手段までの系内に保有される
    油量の少なくとも1〜3倍の既処理油を供給することに
    より前記系内に残存する油を未処理油置換タンクへ排出
    して系内を既処理油にて置換したのち、設備を全停止す
    ることを特徴とする多塩素化芳香族化合物含有絶縁油処
    理設備の運用方法。
  5. 【請求項5】 緊急遮断後の設備の再起動に際し、加熱
    攪拌手段内の油温が反応に必要な温度に達した後、添加
    剤添加及び攪拌を再開したうえで遮断弁を復帰させると
    ともに未処理油系統のポンプを作動させて未処理油タン
    クから加熱攪拌手段へ未処理油を供給して処理を再開す
    ることを特徴とする請求項4に記載の絶縁油処理設備の
    運用方法。
  6. 【請求項6】 未処理油置換タンクへ排出された油を、
    該タンク内にて所定の温度まで冷却したのち、未処理油
    タンクへ返送することを特徴とする請求項4または5に
    記載の絶縁油処理設備の運用方法。
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