JP2003210871A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

Info

Publication number
JP2003210871A
JP2003210871A JP2002318925A JP2002318925A JP2003210871A JP 2003210871 A JP2003210871 A JP 2003210871A JP 2002318925 A JP2002318925 A JP 2002318925A JP 2002318925 A JP2002318925 A JP 2002318925A JP 2003210871 A JP2003210871 A JP 2003210871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
head
blade head
block
grip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002318925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3826876B2 (ja
Inventor
Takeshi Shiba
武志 柴
Bunro Taniguchi
文朗 谷口
Makoto Motohashi
良 本橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2002318925A priority Critical patent/JP3826876B2/ja
Publication of JP2003210871A publication Critical patent/JP2003210871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3826876B2 publication Critical patent/JP3826876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Shavers And Clippers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのような剃り方をしても刃ヘッド部の剃り
部を肌にスムーズに追従させることができ、髭の剃り残
しの少ない電気かみそりを提供する。 【解決手段】 毛を切断する刃ヘッド部と、この刃ヘッ
ド部の下方に連結されるグリップ部とからなる。毛が導
入される多数の開口を形成した外刃8と、外刃8に摺接
する内刃5と、内刃5を左右に往復駆動するモータ4と
を刃ヘッド部に備える。刃ヘッド部が左右に揺動し得る
ように刃ヘッド部をグリップ部に揺動自在に連結すると
共に、刃ヘッド部が揺動方向の中立位置に位置するよう
に刃ヘッド部を弾性付勢する。刃ヘッド部の複数の外刃
8のうち少なくとも1つを左右に揺動自在且つ上下動自
在に設けると共に外刃8が揺動の中立位置で且つ上方位
置するように弾性付勢する。外刃8を弾性付勢する力よ
り刃ヘッド部を弾性付勢する力を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刃ヘッド部がグリ
ップ部に対して動くことにより肌に密着して毛剃りがで
きるようにした電気かみそりに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
早剃りの性能の向上を目的として、刃ヘッド部に複数箇
所の剃り部を設け、刃ヘッド部がグリップ部となる本体
に対して動くことにより、肌に密着できるようにした技
術は数多く提案されている(例えば、特許文献1、特許
文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−43443号公報
【特許文献2】特開平6−343776号公報特許文献
1では、肌面の左右方向及び上下方向の変化に対して追
従を向上させることを目的として、モータと刃ヘッド部
を一体としてグリップ部に対して左右、上下動自在に支
持されており、グリップ部を握って刃ヘッド部の剃り部
を肌に当てて髭剃りするとき、グリップ部に対して刃ヘ
ッド部が揺動したり上下動したりしてある程度肌に追従
させることができるが、刃ヘッド部に対して剃り部が動
かないために細かい肌の凹凸に追従できず、剃り残しが
できたりするという問題がある。
【0004】特許文献2でも肌面の変化に対して追従さ
せることを目的として、モータと刃ヘッド部を一体とし
てグリップ部に対して左右に回転自在に支持されてお
り、グリップ部を握って刃ヘッド部の剃り部を肌に当て
て髭剃りするとき、グリップ部に対して刃ヘッド部が回
転して肌に追従させることができるが、刃ヘッド部に対
して剃り部が動かないため細かい肌の凹凸に追従でき
ず、剃り残しができたりするという問題がある。
【0005】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あり、どのような剃り方をしても刃ヘッド部の剃り部を
肌にスムーズに追従させることができ、髭の剃り残しの
少ない電気かみそりを提供することを課題とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の電気かみそりは、毛を切断する刃ヘッド部
と、この刃ヘッド部の下方に連結されるグリップ部とか
らなり、毛が導入される多数の開口を形成した外刃と、
外刃に摺接する内刃と、内刃を駆動するモータとを刃ヘ
ッド部に備え、刃ヘッド部が左右に揺動し得るように刃
ヘッド部をグリップ部に揺動自在に連結すると共に、刃
ヘッド部が揺動方向の中立位置に位置するように刃ヘッ
ド部を弾性付勢し、刃ヘッド部の複数の外刃のうち少な
くとも1つを左右に揺動自在且つ上下動自在に設けると
共に外刃が揺動の中立位置で且つ上方位置するように弾
性付勢し、外刃を弾性付勢する力より刃ヘッド部を弾性
付勢する力を大きくしたことを特徴とする。刃ヘッド部
が左右に揺動して大きな肌面の変化に対して追従性をよ
くできると共に剃り部である外刃が左右上下に動くこと
により細かい肌の凹凸に対しても確実に追従するために
外刃と肌とが密着し、剃り残しが少なくなって早く仕上
がると共に肌に対する衝撃を吸収できるために肌へのダ
メージを低減することができる。また細かい肌の凹凸に
対して刃ヘッド部が余り動かないで外刃のフロートの動
きで追従し、大きな凹凸に対しては刃ヘッド部が大きく
動くのでどんな部位においても剃り残しがなくなる。
【0007】また刃ヘッド部を左右に揺動自在且つ上下
動自在にし、刃ヘッド部が揺動方向の中立位置に位置す
ると共に上方に移動するように弾性付勢したことを特徴
とすることも好ましい。この場合、刃ヘッド部全体が上
下にフロートする機能も有するために柔らかく心地よい
肌当りの感触が得られる。
【0008】また刃ヘッド部に複数の外刃を平行に設け
ると共に複数の外刃を夫々独立して揺動且つ上下動自在
にしたことを特徴とすることも好ましい。刃ヘッド部の
複数の外刃が別々にフロートするために外刃が並ぶ方向
に対する肌の凹凸に対しても追従できて全ての外刃を肌
に確実に密着させて一層剃り残しのないようにできる。
【0009】
【発明の実施の形態】先ず、図1乃至図9の実施の形態
の例に基づいて詳述する。図1乃至図5に全体の構成を
示す。図1に示すように本発明の電気かみそりは、毛を
剃る刃ヘッド部としての刃ヘッドブロック1、手で持つ
グリップ部としてのグリップブロック2と、トリマーと
してのトリマーブロック3とにより構成されており、グ
リップブロック2の上端付近に刃ヘッドブロック1を支
持する部材が配置されている。
【0010】刃ヘッドブロック1の構成について、図2
に基づいて詳述する。刃ヘッドブロック1は、大きくリ
ニアモータよりなるモータ4、内刃5、外刃ブロック
6、モータ4を収納保持するヘッドケース7から構成さ
れており、リニアモータよりなるモータ4の左右方向の
振動がその先端の駆動子24によって内刃5に伝えられ
て、内刃5と外刃ブロック6の外刃8とが互いに摺動す
ることにより、外刃8の開口として刃穴に入った髭をカ
ットするようになっている。
【0011】リニアモータよりなるモータ4はヘッドケ
ース7内に下から挿入され、上から駆動子防水ゴム9と
ゴム押さえ板10を介してねじ11で固定されている。
ヘッドケース7の下からヘッドケース下カバー12が嵌
め込まれ、下側からねじ13を螺入することによりヘッ
ドケース7にヘッドケース下カバー12が固定されてい
る。これによりモータ4を内蔵した防水構造の1つの箱
体として構成される。モータ4の下側から延びているリ
ード線14は、モータ4を駆動させるためにその先端部
がグリップブロック2内の駆動回路15に結合されるも
のであり、ヘッドケース下カバー12の穴16を通って
下側に露出した状態でヘッドケース下カバー12に固定
されている。
【0012】ヘッドケース7の長手方向の両端面には、
着脱釦ばね17と着脱釦18が配置され、着脱釦18の
係合突起19がヘッドケース7とヘッドケース下カバー
12の切欠部20間に挟まれることにより着脱釦18が
回転自在に支持され、着脱釦ばね17にて着脱釦18が
外側に付勢された状態になっている。ヘッドケース7の
上面中央部の穴から突出したモータ4の駆動子24に
は、スリット駆動杆44、トリマー駆動杆21、内刃押
し上げばね22が固定され、その内刃5が上方に付勢さ
れた状態で駆動子24に結合している。
【0013】外刃ブロック6には3つの外刃8が前後方
向に並べて装着されている。この外刃8はネット刃8
a、スリット刃8b、ネット刃8cで構成されている。
これらの外刃8は独立にフロート可能となるように、枠
形状の保持部材(図示省略)により保持されている。外
刃ブロック6のカバー体60は前カバー体60aと中央
カバー体60bと後カバー体60cとで構成され、これ
らに夫々ネット刃8a、スリット刃8b、ネット刃8c
が装着されている。そして前カバー体60aと中央カバ
ー体60bと後カバー体60cが独立して上下動すると
共に左右に揺動し得るように結合してあり、ネット刃8
a、スリット刃8b、ネット刃8cが夫々自在に動き得
るようにしてある。外刃ブロック6の左右方向の両端に
設けられた係合穴(図示省略)と、着脱釦18の上部の
係合突起23が係合することにより、外刃ブロック6は
ヘッドケース7に対して着脱自在に保持されている。外
刃ブロック6をヘッドケース7に装着した状態で内刃押
し上げばね22の力で内刃5がネット刃8a,8cが押
し付けられ、ネット刃8a、スリット刃8b、ネット刃
8cが前カバー体60a、中央カバー体60b、後カバ
ー体60cと一緒に上下にフロート自在になっている。
【0014】次にグリップブロック2について、図1、
図4、図5に基づいて詳述する。グリップケース25は
前側のグリップケース25aと後側のグリップケース2
5bとに分割されており、前後のグリップケース25
a,25bを結合した状態において、その下側が防水的
に密封された箱体を形成している。このように箱体状に
組み立てられたグリップケース25内には電池26、駆
動回路15、スイッチ釦27と、それらを保持する基台
28が固定されている。前後のグリップケース25a,
25bを組み立てたとき、その背面部からねじ29によ
り固定される。グリップケース25の箱体状に密封され
た部分の上面部より上側には、刃ヘッドブロック1を支
持する部材が配置されている。
【0015】次に刃ヘッドブロック1を支持する部位の
構成について詳述する。ヘッド支持ブロック30は前後
に配置したヘッド支持部材31を連結部32で連結する
ことによりコ字状に形成されている。このヘッド支持部
材31の上の先端部には穴33が設けられている。一
方、ヘッドケース7の前後面には、夫々2箇所、計4箇
所の前後方向に突出する突起部34が設けられている。
前後の突起部34は、夫々正面から見た場合に同軸上と
なる位置に形成されている。ヘッド支持ブロック30は
左右に各1個ずつ配置されており、夫々ヘッド支持部材
31の上部の穴33がヘッドケース7の突起部34に対
して回転自在に嵌合しており、ヘッド支持ブロック30
がヘッドケース7を下側から前後に挟み込む状態で結合
している。左右に設ける一対のヘッド支持部材31の穴
33のうち少なくとも一方の穴33は左右に長い長穴と
なっており、これによりヘッド支持部材31が後述のよ
うにガイド溝36でガイドしていてもヘッドケース7側
が揺動し得るようになっている。
【0016】前後のグリップケース25a,25bの前
後面を上方に延長することで上方に突出する突出面35
を設けてあり、突出面35の内側には上下方向にガイド
溝36を凹設してある。ヘッド支持ブロック30は前後
のグリップケース25a,25bの突出面35間に挟ま
れるように配置されており、各ヘッド支持ブロック30
のヘッド支持部材31をガイド溝36に嵌合することで
ヘッド支持ブロック30が上下動自在に保持されてお
り、フロートばね37をグリップケース25a,25b
上面とヘッド支持ブロック30との間に配置することに
よりヘッド支持ブロック30が上方にばね付勢されてい
る。このようにヘッド支持ブロック30を装着すること
により、刃ヘッドブロック1はグリップケース25に対
して、左右に回転自在に且つ、上下動自在に結合され
る。
【0017】上記フロートばね37の上端は刃ヘッドブ
ロック1の下面に設けられた係合突起59に係合してい
る。このフロートばね37には前側のフロートばね37
aと後側のフロートばね37bがあって、前側と後側と
によりフロートばね37の下端の係合する箇所が異な
る。後側の2つのフロートばね37bの下端は後側のグ
リップケース25bの上面に設けられた係合突起38に
係合しており、前側のフロートばね37aの下端は図
1、図9に示すように前側のグリップケース25aに対
して上下動自在にガイドされたフロートばね受け39の
係合突起40に係合している。
【0018】フロートばね受け39の前側には、前方に
突出する係合突起41が設けられており、その先端は前
側のグリップケース25aの突出面35を通って、前側
のグリップケース25aの突出面35の前面に配置した
調整ダイアル42の後面に形成されたガイド溝43に係
合している。調整ダイアル42を前面に配置した突出面
35の後面にはダイアル止め45を配置してあり、ダイ
アル止め45からねじ46が突出面35を介して調整ダ
イアル42に螺合されて調整ダイアル42が回転自在に
保持されている。フロートばね受け39にはガイド溝4
7が設けられ、前側のグリップケース25aに設けたガ
イドリブ48にガイド溝47が上下に摺動自在に嵌合さ
れ、フロートばね受け39の上下動以外の動きが規制さ
れて上下動自在になっている。このように構成したこと
により、調整ダイアル42の回転がフロートばね受け3
9の上下動に変換され、フロートばね37aのばね力を
調整できるようになっている。
【0019】モータ4に取り付けられたリード線14は
ゴムチューブ50に貫通させた状態で、後側のグリップ
ケース25bの上面に設けられたリード線筒穴51に貫
通させられ、グリップケース25内の駆動回路15に結
合されている。ゴムチューブ50の上端はヘッドケース
下カバー12に設けられた下側に突出する筒穴に圧入に
より係止され、一方ゴムチューブ50の下端は後側のグ
リップケース25bの上面のリード線筒穴51に係止さ
れている。この結合により、電源となる電池26から、
駆動回路15、リード線14を経て、モータ4に結合さ
れ、モータ4を駆動できるようになっている。またリー
ド線14は上記のようにヘッドケース7の下面とグリッ
プケース25の上面との間に配線され、左右方向の中央
付近にて各ケースと結合しているために、電線の動きを
最小限にすることができ、電線のたわみ疲労が低減され
て断線などの信頼性低下を防止できると共に刃ヘッドブ
ロック1の動きに対して余計な抵抗力を与えないため、
刃ヘッドブロック1の剃り部(外刃8の部分)の追従性
を向上できる。
【0020】ヘッドケース7の前面には前方に突出し、
且つその先端が下に突出した略逆L字状の突起片52が
形成されている。この突起片52がヘッド係止部材53
の係合穴54に貫通させられ、突起片52の下方に突出
した部分とヘッドケース7の前面とによりヘッド係止部
材53を前後に挟み込んだ状態で、ヘッド係止部材53
が前側のグリップケース25aの上方への突出面35の
上部に設けられたガイド溝55に下側から嵌め込まれ
て、ヘッド係止部材53が上下動自在になるように保持
される。ヘッド係止部材53の左右に突出した突起部5
6がガイド溝55の両側の縁部55aに係止することに
より互いに前後方向に保持される。
【0021】トリマーブロック3は後側のグリップケー
ス25bの後側から取り付けフック57によりフック結
合され、トリマーブロック3を上方向にスライドするこ
とにより、刃ヘッドブロック1の駆動子24がトリマー
駆動杆21と結合し、トリマー刃が駆動されるようにな
っている。
【0022】図4、図6、図7、図8に正面からの刃ヘ
ッドブロック1の動作図を示す。肌への押し付けによ
り、外刃8に外力が加わると、刃ヘッドブロック1全体
がその力の大きさ、向きに応じて、動くことが可能とな
る。すなわち外刃8に与えられた外力は、ヘッドケース
7に伝わり、その力がヘッド支持部材31をばね力に抗
して押し下げるのである。
【0023】このとき、刃ヘッドブロック1の回転中心
はヘッドケース7から前後方向に突出する突起部34と
なるが、この位置が刃ヘッドブロック1の上方にある場
合には刃ヘッドブロック1の重心より高くなるため、回
転による重心移動が上方向となるために、刃ヘッドブロ
ック1の追従性が悪いものとなってしまう。刃ヘッドブ
ロック1の重心はほぼ内蔵されているモータ4の位置に
より決定されるが、この刃ヘッドブロック1の重心位置
より回転中心(揺動中心)が下側に位置するため、刃ヘ
ッド部全体の質量が揺動を助ける力となって働くため
に、肌への押し付け力を助ける方向の力となって働き、
刃ヘッドブロック1の追従性をよくできる。ヘッド支持
部材31は前後のグリップケース25a、25bのガイ
ド溝36により前後、左右方向にガイドされているた
め、刃ヘッドブロック1全体のがたつきがなく、スムー
ズな刃ヘッドブロック1の動きが可能となる。
【0024】また図8に示すように、刃ヘッドブロック
1は真っ直ぐ下方向に下がることも可能になっている。
これにより上下動と左右回転が組み合わさった動きとな
り、肌の動きに追従するだけでなく、肌の凹凸を刃ヘッ
ドブロック1の剃り部が乗り越える時の衝撃も吸収で
き、肌当りを大きく向上させることができる。
【0025】また刃ヘッドブロック1は全てグリップケ
ース25の上面よりも上方に位置しているため、刃ヘッ
ドブロック1の回転により干渉する箇所がないため、非
常に大きな追従角が得られる。また刃ヘッドブロック1
とグリップケース25との間の隙間は左右方向の端部に
行くに従って広がるように構成されており、且つ、刃ヘ
ッドブロック1の左右方向の幅がグリップブロック2の
上端部の左右方向の幅より大きく構成されており、これ
らの構成によっても、刃ヘッドブロック1の回転時にグ
リップケース25との干渉がなく、大きな追従角を得る
ことができる。
【0026】またヘッド支持部材31を1つの面(前面
や後面)に対して2つ以上設けたために、刃ヘッドブロ
ック1への外力がない状態において、常に刃ヘッドブロ
ック1の傾きを中立に保つことが可能となり、肌に対し
ての当て角が安定するものである。また左右のヘッド支
持部材31のピッチをヘッドケース7の全幅の半分以下
としたために、上方に刃ヘッドブロック1を付勢するば
ね力が回転力に及ぼす力を小さくすることができ、肌へ
の追従性を向上させることができる。
【0027】また刃ヘッドブロック1の回転方向を前後
軸回りとし、グリップケース25の前後面にオーバーラ
ップする突出面35を形成したために、刃ヘッドブロッ
ク1の高さが高い場合にもグリップブロック2を握って
いる手の指が当ったりすることなく、スムーズな刃ヘッ
ドブロック1の動きを実現できる。また突出面35の内
面にヘッドケース7の支持を行う支持部を形成したため
に、刃ヘッドブロック1の回転支持部近辺にてヘッド支
持部材31をガイドすることができ、グリップブロック
2に対する刃ヘッドブロック1のガタツキ等を抑えるこ
とができる。またヘッド支持部材31を前後の両側に設
けたために、より確実に刃ヘッドブロック1を支持する
ことができる。また前後のヘッド支持部材31を連結部
32で連結して一体にしたために、前後のガタツキなく
刃ヘッドブロック1を支持することができる。またヘッ
ド支持部材31とは別に、突出面35とヘッドケース7
の前後方向のガイドを行うためのガイド部材としてヘッ
ド係止部材53を設けたために、片側の突出面35に対
して前後方向の位置決めを確実に行えるようになり、前
後方向のガタツキを低減することができる。
【0028】またヘッドケース7とグリップケース25
を夫々防水構造とし、各ケースを結合する配線としてリ
ード線14の周囲を弾性を有するゴムチューブ50で覆
う構成としたことにより、簡単で且つ信頼性の高い防水
構造とすることができる。またヘッド支持部材31と、
刃ヘッドブロック1の上方付勢のためのばね部材をヘッ
ドケース7とグリップケース25の外側に配置したこと
により、可動部分を防水構造の部分の外側とすることが
できるため、防水の信頼性を向上させることができる。
【0029】次に図10乃至図16に示す実施の形態の
例について述べる。
【0030】図10乃至図12に示すように電気かみそ
りは、髭を剃る刃ヘッド部としての刃ヘッドブロック1
と、手で握るグリップ部としてのグリップブロック2
と、トリマーブロック3とにより構成されており、グリ
ップブロック2内の上端付近に刃ヘッドブロック1を支
持する部材が配置されている。グリップブロック2と刃
ヘッドブロック1との間にはフロート機構ブロックが形
成されている。
【0031】まず、刃ヘッドブロック1の構成につい
て、図12乃至図14に基づいて詳述する。刃ヘッドブ
ロック1は大きくリニアモータよりなるモータ4と、内
刃5と、外刃ブロック6と、モータ4を収納保持するヘ
ッドケース7と、ヘッドケース上カバー62から構成さ
れており、モータ4の左右方向の振動がその先端の駆動
子24によって内刃5に伝えられて、内刃5と外刃ブロ
ック6の外刃8とが互いに摺動することにより、外刃8
の刃穴に入った髭をカットするものである。モータ4は
その下部において、モータ基台61と一体に結合した状
態でヘッドケース7内に上側から挿入され、下側から固
定ねじ63にて固定されている。
【0032】ヘッドケース7の上にはヘッドケース上カ
バー62、駆動子防水ゴム9、ゴム押さえ板10が順に
配置され、ゴム押さえ板10からヘッドケース上カバー
62を介してヘッドケース7に固定ねじ64が螺合され
て固定されている。このように固定ねじ64で固定する
ことにより、モータ4を内蔵した1つの防水構造の箱体
として構成されるようになっている。
【0033】モータ4の下側から延びている電気配線と
してのリード線14はモータ4を駆動させるためにその
先端部がグリップブロック2内の駆動回路15に結合さ
れるものであり、ヘッドケース7の下部に設けた穴を通
って下側に露出している。ヘッドケース7の長手方向の
両端面には、着脱釦18が着脱釦18内に内包した着脱
釦ばね17により外側に付勢された状態で取り付けられ
ている。
【0034】ヘッドケース上カバー62の上面中央部の
穴から突出したモータ4の駆動子24には前後からスリ
ット駆動杆44、トリマー駆動杆21が取り付けられて
おり、駆動子24の中には内刃押し上げばね22がばね
ストッパー65により保持されており、その上から内刃
5が結合されることにより、内刃5が上方に付勢された
状態となっている。
【0035】外刃ブロック6には3つの外刃8としての
ネット刃8a、スリット刃8b、ネット刃8cが前後に
その順で配置されており、それらはそれぞれが独立にフ
ロート可能になるように外刃ブロック6内の枠形状の保
持部材により保持されている。外刃ブロック6内の保持
部材の左右方向両端に設けられた係合穴と、着脱釦18
の係合突起23が係合することにより、外刃ブロック6
はヘッドケース7に対して着脱自在に保持されている。
【0036】次にグリップブロック2について、図1
0、図12、図13に基づいて詳述する。グリップブロ
ック2は前後に分割したグリップケース25a,25b
を中心に構成されており、前後のグリップケース25
a,25bはその間にゴムのリング部材66を挟んで結
合されることにより、その内側に防水可能な箱体を形成
すると共に、前後壁が上方に延出した突出面35を有し
ている。グリップケース25a,25bで形成された防
水構造の箱体内には電池26と回路と、それらを保持す
るための基台28が配置されている。前後のグリップケ
ース25a,25bは後側のグリップケース25bの背
面からグリップケース25bを介してグリップケース2
5aにねじ29を螺合することにより固定されている。
【0037】前のグリップケース25a前面にはスイッ
チ部68を挟み込んだ状態で前面パネル69がフック結
合している。前面パネル69の前面の上部にはエラスマ
ーよりなる正面弾性板70がはめ込んで装着してある。
後側のグリップケース25bの背面側には後面パネル7
1が背面側から固定ねじ67により結合されていると共
に、トリマーブロック3がフック結合されている。トリ
マーブロック3は上下方向にスライド自在に取り付けら
れており、そのスライド上部位置において、トリマーブ
ロック3のトリマー駆動子21が刃ヘッドブロック1に
設けられたトリマー駆動杆21と結合しトリマーブロッ
ク3のトリマー刃が駆動されるようになっている。下部
のねじ29の頭部はねじ穴蓋92で隠されるようになっ
ている。
【0038】ヘッド支持部材31と連結部32とからな
るヘッド支持ブロック30はコ字状に形成されており、
そのヘッド支持部材31の上先端部には穴33が設けら
れている。一方ヘッドケース7の前後面には、それぞれ
2箇所、計4箇所の前後方向に突出する突起部34が設
けられている。前後の突起部34は、それぞれ正面から
見て同軸になる位置に形成されている。前記ヘッド支持
ブロック30は左右に各1個ずつ配置されており、それ
ぞれの上部の穴33がヘッドケース7の突起部34に対
して回転自在に嵌合すると共にヘッドケース7を下側か
ら前後に挟み込む状態に装着してある。ヘッド支持部材
31は、前後のグリップケース25a,25bの突出面
35に形成されたガイド溝36にはめ込まれることによ
り、ヘッドケース7が突出面35に挟まれた状態で上下
動自在に保持されている。この構成により、刃ヘッドブ
ロック1は、グリップケース25a,25bに対して、
図15(b)(c)に示すように左右に回転自在且つ上
下動自在に結合されるものである。
【0039】ヘッドケース7の前面にはがた止め部材7
3が配設されており、がた止め部材73の前側上端部に
設けられて左右に突出する突片73aがグリップケース
25の開口部74を介してグリップケース25aの壁を
挟み込み、ヘッドケース7が前後方向にがたつかないよ
うに保持される。またがた止め部材73の後面下部には
下側に延出する突起部73cが形成されており、後のグ
リップケース25bの内面に突起部73cが沿わせられ
ており、ヘッドケース7が前後にがたつかないようにさ
れている。
【0040】次に、ヘッド支持ブロック30を付勢する
ばねブロック75について説明する。ばねブロック75
は各ヘッド支持ブロック30に対応して左右に2つ設け
られており、1つのばねブロック75にはコイルばね7
6と板ばね77が上下のばね受け部材78,79により
保持されている。コイルばね76は上下のばね受け部材
78,79に設けられた突起80で保持されている。板
ばね77は略U字型に形成されており、その一片の穴部
81が上側のばね受け材78の突起部を溶着することに
より固定されている。下側のばね受け部材79にはコイ
ルばね76を挟む位置に2箇所の突出片82を有してお
り、その先端のフック83が上側のばね受け部材78に
設けた穴84に係合することによりばねブロック75を
組み立ててある。このばねブロック75がヘッド支持ブ
ロック30を上方に押し上げるようにグリップケース2
5a,25bの上部に配置してある。
【0041】またヘッド支持ブロック30が左右に2つ
設けられていることの機能は以下の通りである。肌面と
異なる角度に刃ヘッドブロック1のヘッド面が押し当て
られた場合、ヘッド面の両端部のうち一方が肌に当り、
刃ヘッドブロック1を下に下げようとする力が発生す
る。このときは刃ヘッドブロック1の回転の支点は、肌
が当った側と反対側のヘッド支持部材31と嵌合してい
る軸(突起部34)となるために力点との距離が大きく
なり、刃ヘッドブロック1を回転させるための力が大き
くなる。よって肌に接して沿う状態まで刃ヘッドブロッ
ク1が軽い力で回転するために肌と外刃8とが密着し
て、より剃り残しのない電気かみそりを提供できる。
【0042】後側のグリップケース25bの片側側面部
には扇型の平面部85と穴86が形成されており、グリ
ップケース25b内に配置したレバー軸86の一端が穴
86に挿通されており、穴86の外側に配置したレバー
操作子87がレバー軸86の一端に係合させて装着され
ている。このとき、レバー軸86とレバー操作子87と
を別部材として係合させる構造とすることにより、レバ
ー軸86の挿通を簡単にすることができ、レバー操作子
87を後側のグリップケース25bの平面部85に配置
できる。レバー軸86は突出部88を具備しており、レ
バー操作子87を操作することによりレバー軸86が回
転し、突出部88の先端高さが変化してばね受け部材7
8の下面や板ばね77の受け面に作用し、刃ヘッドブロ
ック1の支持特性であるフロート量、フロート力の切り
替えを行うようになっている。
【0043】またレバー軸86の長手方向の中央付近に
は先端に球形状を有する突出部89が形成されており、
クリック部材90と係合することにより、レバー軸86
の回転位置を位置決めすることが可能になっている。レ
バー軸86は前のグリップケース25aと後のグリップ
ケース25bが結合される際、クリック部材90及び下
側のばね受け部材79と後のグリップケース25bとに
挟み込んで回転自在に固定される。
【0044】モータ4からヘッドケース7の底面の穴を
通って下方に延出するリード線14は防水を維持するゴ
ムチューブ50に挿通した後にグリップケース25aの
上面に設けられた穴を通ってグリップケース25a,2
5b内の回路に結線される。
【0045】上記の図10乃至図16に示す例で電気か
みそりでも刃ヘッドブロック1の重心位置より回転中心
(揺動中心)が下側に位置するため、刃ヘッド部全体の
質量が揺動を助ける力となって働くために、肌への押し
付け力を助ける方向の力となって働き、刃ヘッドブロッ
ク1の追従性をよくできる。
【0046】上記図1乃至図16の例の電気かみそりの
外刃ブロック6の構造についてさらに詳しく述べると、
次の通りである。外刃ブロック6には3つの外刃8が前
後方向に並べて装着されている。この外刃8はネット刃
8a、スリット刃8b、ネット刃8cで構成されてい
る。外刃ブロック6のカバー体60は前カバー体60a
と中央カバー体60bと後カバー体60cとで構成さ
れ、これらに夫々ネット刃8a、スリット刃8b、ネッ
ト刃8cが装着され、これらは図17に示すように枠形
状の保持枠100により保持されている。
【0047】ネット刃8a,8cは外刃枠101により
固定され、外刃枠101は前後カバー体60a,60c
と一体になるように外刃枠101のフック部102と前
後のカバー体60a,60bの溝部103により係止さ
れている。ネット刃8a,8cの動作を構成するため前
後のカバー体60a,60bの両端に設けたリブ104
が保持枠100の両端の溝部105に上下動自在に係合
しており、外刃8が内刃5から内刃押し上げばね22に
よる弾性付勢を受けることにより上下にフロートしなが
ら左右に傾くことができるようになっている。
【0048】スリット刃8bは中央カバー体60bに一
体に設けられており、中央カバー体60bの両端に設け
られたリブ106が保持枠100の中央の溝部107に
上下動自在に係合しており、スリットフロートばね10
8のばね力により上方に付勢されることにより、上下に
フロートしながら左右に傾くことができる。スリットフ
ロートばね108の下側は外刃枠101に設けた突起1
09と係合してばね力を発生させるものであり、この構
成によりスリット刃8bを付勢するが、片側のネット刃
8aを押し下げる力となって働き、ネット刃8aのフロ
ート力を低減させる機能を有している。保持枠100の
左右方向両端に設けられた係合穴110と、着脱釦18
の上部の係合突起23が係合することにより外刃ブロッ
ク6は刃ヘッドブロック1のヘッドケース7に対して着
脱自在に保持されている。
【0049】外刃ブロック6が上記のように刃ヘッドブ
ロック1に取り付けられ、各外刃8が左右に揺動自在且
つ上下動自在に取り付けられ、各外刃8が揺動の中立位
置に位置し且つ上方に移動するようにばねにて弾性付勢
されており、一方、刃ヘッド部としての刃ヘッドブロッ
ク1はグリップ部としてのグリップブロック2に揺動自
在且つ上下動自在に取り付けられ、刃ヘッドブロック1
が揺動の中立位置に位置し且つ上方に移動するように弾
性付勢されているが、各外刃8を弾性付勢する力より刃
ヘッドブロック1を弾性付勢する力の方が大きくなるよ
うに設定してある。
【0050】次に刃ヘッド部としての刃ヘッドブロック
1と外刃8のフロート動作について説明する。外刃8を
肌に接触させていなくて外力のかからないフロートの初
期状態は図18の状態であり、3つの外刃8の頂上ライ
ンにより形成された外刃面は傾きがなく水平状態にあ
る。
【0051】実際の剃り状態においては、顔の各部位に
対応して刃ヘッド部としての刃ヘッドブロック1と外刃
8が様々の動きを行うものであるが、面全体に対する動
きとしては大きく3つのパターンが存在する。
【0052】1つめの動きは左右方向い傾いた面への追
従である。図19に示すように、左右方向に傾いた肌面
に対する追従としては刃ヘッドブロック1全体が左右に
傾くと共に、各外刃8が左右に傾き、その角度の総和量
まで追従が可能となる。またこの場合には3つの外刃8
の全てが肌に当っているために、フロート力は3つの外
刃8となって相当大きくなるが、刃ヘッドブロック1の
傾むかせるため傾き力をその合力より小さく設定してお
くことにより、刃ヘッドブロック1が比較的小さい力で
傾き、肌への追従性が上がると共により柔らかい肌当り
を実現できるのである。
【0053】2つめの動きは、左右と前後を組み合わせ
た斜め方向の面への追従である。図20に示すように前
側の外刃8の片側が下がって傾くと共に中央の外刃8の
片側がその半分量だけ傾くことにより外刃面が斜めにな
ると共に刃ヘッド部としての刃ヘッドブロック1全体が
例えば右側に傾くためにさらに大きな追従機能を有する
ようにできる。
【0054】3つめの動きとしては、前後方向への傾い
た面への追従である。図21に示すように、まず前側の
外刃8が下がり、次に中央の外刃8が下がることによ
り、前後方向に傾いた外刃面を構成して追従をなすもの
である。さらに荷重がかかることにより、図22に示す
ように刃ヘッド部としての刃ヘッドブロック1がグリッ
プ部としてのグリップブロック2に対して下がり、より
大きな力がかかってもばね力がその力を吸収して肌に対
する衝撃を緩和することができるものである。このよう
に刃ヘッド部としての刃ヘッドブロック1全体のフロー
ト力より各外刃8のフロート力を小さくすることにより
細かい凹凸に対しては刃ヘッドブロック1が余り動かな
い状態で外刃8のフロートで追従し、大きな凹凸に対し
ては刃ヘッドブロック1が大きく動くので、どんな部位
でも追従して剃りの残しをなくすことができるものであ
る。
【0055】次に図23乃至図26に示す実施の形態の
例について述べる。本例も上記例と基本的に同じであ
り、異なる点だけ主に述べる。上記例では刃ヘッド部で
ある刃ヘッドブロック1が左右に回動して揺動すると共
に上下動するようになっているが、本例は刃ヘッドブロ
ック1が上下動せずに左右に揺動するようになってい
る。ヘッドケース7の前面の突起部34間の中間部分に
ボス91を突設してあり、前のグリップケース25の突
出面35の開口部74の上に設けた軸穴92にボス91
を回転自在に嵌合してあり、ボス91に固定ねじ93を
螺合して固定してある。また上記例ではヘッド支持部材
31の上端の穴33に突起部34を回転自在に連結した
が、本例ではヘッド支持部材31の上端面を突起部34
に当接してあるだけである。
【0056】この場合、グリップブロック2に対して刃
ヘッドブロック1が図24のようにボス91を中心に揺
動する。この場合、刃ヘッドブロッグ1がグリップブロ
ック2に対して上下にフロートしないが、このフロート
がない以外は前述の例と同様の動作をする。
【0057】なお、上記実施の形態の例では外刃8に対
して内刃5が左右に摺動するように内刃5を摺接させる
と共に内刃5をモータ4で左右に往復駆動する往復式の
刃を刃ヘッド部としての刃ヘッドブロック1に設けた例
について述べたが、内刃5が回転駆動されるロータリー
式の刃を刃ヘッドブロック1に設けたものでも同様に実
施できる。
【0058】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、毛を切断す
る刃ヘッド部と、この刃ヘッド部の下方に連結されるグ
リップ部とからなり、毛が導入される多数の開口を形成
した外刃と、外刃に摺接する内刃と、内刃を復駆動する
モータとを刃ヘッド部に備え、刃ヘッド部が左右に揺動
し得るように刃ヘッド部をグリップ部に揺動自在に連結
すると共に、刃ヘッド部が揺動方向の中立位置に位置す
るように刃ヘッド部を弾性付勢し、刃ヘッド部の複数の
外刃のうち少なくとも1つを左右に揺動自在且つ上下動
自在に設けると共に外刃が揺動の中立位置で且つ上方位
置するように弾性付勢し、外刃を弾性付勢する力より刃
ヘッド部を弾性付勢する力を大きくしたので、刃ヘッド
部が左右に揺動して大きな肌面の変化に対して追従性を
よくできると共に剃り部である外刃が左右上下に動くこ
とにより細かい肌の凹凸に対しても確実に追従するため
に外刃と肌とが密着し、剃り残しが少なくなって早く仕
上がると共に肌に対する衝撃を吸収できるために肌への
ダメージを低減することができるものであり、しかも細
かい肌の凹凸に対して刃ヘッド部が余り動かないで外刃
のフロートの動きで追従し、大きな凹凸に対しては刃ヘ
ッド部が大きく動くのでどんな部位においても剃り残し
がなくなるものである。
【0059】また本発明の請求項2の発明は、請求項1
において、刃ヘッド部を左右に揺動自在且つ上下動自在
にし、刃ヘッド部が揺動方向の中立位置に位置すると共
に上方に移動するように弾性付勢したので、請求項1の
ものに加えて刃ヘッド部全体が上下にフロートする機能
も有するために柔らかく心地よい肌当りの感触が得られ
るものである。
【0060】また本発明の請求項4の発明は、請求項1
乃至請求項3のいずれかにおいて、刃ヘッド部に複数の
外刃を平行に設けると共に複数の外刃を夫々独立して揺
動且つ上下動自在にしたので、刃ヘッド部の複数の外刃
が別々にフロートするために外刃が並ぶ方向に対する肌
の凹凸に対しても追従できて全ての外刃を肌に確実に密
着させて一層剃り残しのないようできるものである。
【0061】また本発明の請求項5の発明は、請求項1
乃至請求項4のいずれかにおいて、内刃を駆動するモー
タを刃ヘッド部内に収納したので、髭屑や水がモータや
回路に浸入するのを防止しながら刃ヘッド部をグリップ
部に対して大きく動かすことができるものである。
【0062】また本発明の請求項6の発明は、請求項2
において、ヘッド支持部材を刃ヘッド部に対して回転自
在に結合し、ヘッド支持部材が上方に弾性付勢されなが
らグリップ部に上下動自在に支持されたので、回転支持
部と上下動支持部とを分離したために片方の動きがもう
一方の動きに与える影響が殆どなくなるために大きな動
きを実現し、肌への追従機能を向上させることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態一例の全体の分解斜視図で
ある。
【図2】同上の刃ヘッドブロックの分解斜視図である。
【図3】同上の正面図である。
【図4】同上の正面から見た断面図である。
【図5】図4の刃ヘッドブロックも破断した断面図であ
る。
【図6】同上の動作状態を説明する正面図である。
【図7】同上の動作状態を説明する正面図である。
【図8】同上の動作状態を説明する正面図である。
【図9】同上のグリップブロックの一部の分解斜視図で
ある。
【図10】同上の他の例の全体を示す一部分解斜視図で
ある。
【図11】同上の正面図である。
【図12】同上の全体の分解斜視図である。
【図13】図12とは異なる方向から見た分解斜視図で
ある。
【図14】同上の刃ヘッドブロックの分解斜視図であ
る。
【図15】(a)は図11の一部省略断面図、(b)は
(a)の状態から刃ヘッドブロックが傾動した状態の一
部省略断面図、(c)は(a)の状態から刃ヘッドブロ
ックが下降した状態の一部省略断面図である。
【図16】同上のばねブロックの分解斜視図である。
【図17】同上の外刃ブロックの構造を示す分解斜視図
である。
【図18】同上の電気かみそりの動作を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図であ
る。
【図19】同上の電気かみそりの動作を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図であ
る。
【図20】同上の電気かみそりの動作を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図であ
る。
【図21】同上の電気かみそりの動作を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図であ
る。
【図22】同上の電気かみそりの動作を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図であ
る。
【図23】同上のさらに他の例を示し、(a)は一部切
欠正面図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)は
正面から見た断面図、(d)は(b)のY部拡大断面図
である。
【図24】同上の刃ヘッドブロックが傾いた状態を示
し、(a)は正面図、(b)は一部切欠正面図、(c)
は断面図である。
【図25】同上の分解斜視図である。
【図26】図25の前のグリップケースの他の方向から
見た斜視図である。
【符号の説明】
1 刃ヘッドブロック 2 グリップブロック 4 モータ 5 内刃 6 外刃ブロック 7 ヘッドケース 8 外刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本橋 良 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3C056 BC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛を切断する刃ヘッド部と、この刃ヘッ
    ド部の下方に連結されるグリップ部とからなり、毛が導
    入される多数の開口を形成した外刃と、外刃に摺接する
    内刃と、内刃を駆動するモータとを刃ヘッド部に備え、
    刃ヘッド部が左右に揺動し得るように刃ヘッド部をグリ
    ップ部に揺動自在に連結すると共に、刃ヘッド部が揺動
    方向の中立位置に位置するように刃ヘッド部を弾性付勢
    し、刃ヘッド部の複数の外刃のうち少なくとも1つを左
    右に揺動自在且つ上下動自在に設けると共に外刃が揺動
    の中立位置で且つ上方位置するように弾性付勢し、外刃
    を弾性付勢する力より刃ヘッド部を弾性付勢する力を大
    きくしたことを特徴とする電気かみそり。
  2. 【請求項2】 刃ヘッド部を左右に揺動自在且つ上下動
    自在にし、刃ヘッド部が揺動方向の中立位置に位置する
    と共に上方に移動するように弾性付勢したことを特徴と
    する請求項1記載の電気かみそり。
  3. 【請求項3】 外刃に対して内刃が左右に摺動するよう
    に内刃を摺接させると共に内刃をモータにて左右に往復
    駆動する往復式としたことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の電気かみそり。
  4. 【請求項4】 刃ヘッド部に複数の外刃を平行に設ける
    と共に複数の外刃を夫々独立して揺動且つ上下動自在に
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載の電気かみそり。
  5. 【請求項5】 内刃を駆動するモータを刃ヘッド部内に
    収納したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の電気かみそり。
  6. 【請求項6】 ヘッド支持部材を刃ヘッド部に対して回
    転自在に結合し、ヘッド支持部材が上方に弾性付勢され
    ながらグリップ部に上下動自在に支持されたことを特徴
    とする請求項2記載の電気かみそり。
JP2002318925A 2001-11-15 2002-10-31 電気かみそり Expired - Lifetime JP3826876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002318925A JP3826876B2 (ja) 2001-11-15 2002-10-31 電気かみそり

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-350747 2001-11-15
JP2001350747 2001-11-15
JP2002318925A JP3826876B2 (ja) 2001-11-15 2002-10-31 電気かみそり

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003210871A true JP2003210871A (ja) 2003-07-29
JP3826876B2 JP3826876B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=27667263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002318925A Expired - Lifetime JP3826876B2 (ja) 2001-11-15 2002-10-31 電気かみそり

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3826876B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005103145A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 電気かみそり
JP2006042898A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Matsushita Electric Works Ltd 電気かみそり
EP1728602A1 (en) 2005-05-31 2006-12-06 Matsushita Electric Works, Ltd. Hair cutting device
WO2007037251A1 (ja) * 2005-09-27 2007-04-05 Matsushita Electric Works, Ltd. 電気かみそり
JP2010148715A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 電気かみそり
JP2012066030A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Panasonic Corp 電気かみそり
EP3025832A1 (en) * 2014-11-28 2016-06-01 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electric shaver
JP2018114348A (ja) * 2018-04-27 2018-07-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気かみそり
CN110355790A (zh) * 2019-07-09 2019-10-22 上海奔腾电工有限公司 剃须刀的浮动装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4535364B2 (ja) * 2003-10-01 2010-09-01 九州日立マクセル株式会社 電気かみそり
JP2005103145A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 電気かみそり
JP2006042898A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Matsushita Electric Works Ltd 電気かみそり
EP1728602A1 (en) 2005-05-31 2006-12-06 Matsushita Electric Works, Ltd. Hair cutting device
US8028418B2 (en) 2005-05-31 2011-10-04 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Hair cutting device
WO2007037251A1 (ja) * 2005-09-27 2007-04-05 Matsushita Electric Works, Ltd. 電気かみそり
US8819946B2 (en) 2005-09-27 2014-09-02 Panasonic Corporation Electric shaver
JP2010148715A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 電気かみそり
JP2012066030A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Panasonic Corp 電気かみそり
EP3025832A1 (en) * 2014-11-28 2016-06-01 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electric shaver
JP2016101366A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気かみそり
US10071490B2 (en) 2014-11-28 2018-09-11 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electric shaver
JP2018114348A (ja) * 2018-04-27 2018-07-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気かみそり
CN110355790A (zh) * 2019-07-09 2019-10-22 上海奔腾电工有限公司 剃须刀的浮动装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3826876B2 (ja) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3979052B2 (ja) 往復式電気かみそり
JP3972903B2 (ja) 電気かみそり
JP4161966B2 (ja) 電気かみそり
JP4229091B2 (ja) 体毛処理器具
JP4552646B2 (ja) 除毛装置
US7325311B2 (en) Reciprocating-type electric shaver
JP2006068201A (ja) ヘアカッターのコーム振動防止構造
JP2007089698A (ja) 電気かみそり
CA2429756A1 (en) Electric shaver having movable cutter units
JP2003210871A (ja) 電気かみそり
US6789322B2 (en) Electric shaver
JP3945376B2 (ja) 電気かみそり
JP4535364B2 (ja) 電気かみそり
JP3937941B2 (ja) 電気かみそり
JP4144325B2 (ja) 電気かみそり
JP4348836B2 (ja) 電気かみそり
JP3861796B2 (ja) 電気かみそりの可動ヘッド保持構造
JP2017213114A (ja) 電気かみそり
JP5229803B2 (ja) 電気かみそり
JP4622205B2 (ja) 電気かみそり及びその可動ヘッド保持構造
JPH07185144A (ja) 電気かみそり
JP2000300862A (ja) 往復式電気かみそり
JPH0217551Y2 (ja)
JP2004016813A (ja) 電気かみそり
JPH07185143A (ja) 電気かみそり

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060626

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3826876

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140714

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term