JP2003210602A - 装甲消防車両 - Google Patents

装甲消防車両

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JP2003210602A JP2002010904A JP2002010904A JP2003210602A JP 2003210602 A JP2003210602 A JP 2003210602A JP 2002010904 A JP2002010904 A JP 2002010904A JP 2002010904 A JP2002010904 A JP 2002010904A JP 2003210602 A JP2003210602 A JP 2003210602A
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  • Emergency Management (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率的に解決できる消防活動するため、高機動
車、ヘリコプター及び消火施設を支援母体とする、耐火
性、耐熱性及び耐爆性の装甲を装備した消防車両を、燃
焼している建物または構築物の内部の火の中へ投入し
て、特に内炎部を放水して効率の良い消火作業及び人命
救助を目的とする。 【解決手段】消防車両の構造を二重カプセル1と走行部
2及び円錐体ドリル3で一体化して基本構成して、複合
装甲板を使用したスペースド装甲1aとして、空間内部
に水を貯水して送水し、循環して冷却しながら、そのオ
ーバフローした水を消火の放水に利用し、その放水する
放水銃Gをそれぞれ二重カプセル1、走行部2及び円錐
体ドリル3に複数配設し、その放水銃Gを燃焼している
床、壁面及び天井に接近させて放水を可能とし、高機動
車、ヘリコプター、消火施設から耐爆性複合ホース4の
供給を受けて活動する消防車を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、消防車に関する。
特に火の中で消防活動を行うための装甲消防車両に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的大きな火災、トンネル火
災、航空火災などの消防システムとして、例えば、特許
第2750520号公報に記載された構造が知られてい
る。しかし、従来の車両構造では、十分な耐火性及び耐
爆性の構造ではなく、火災現場に接近して燃焼外部面か
らの消防活動は可能しても、火の中に侵入しての消火活
動または人命救助活動は困難に近い。またこの問題を解
決するため、特開平11−155970号公報は、耐熱
性車両によるもので高温範囲で使用される車両を冷却す
る方法のものが提案されている。この公開公報に提案さ
れた装置は、高温での活動時間が30分と短い。更にま
た特開平10−146398号公報に記載されている。
この公開公報に提案された装置は、その利用において、
予め設置された軌道を走行しての火災消火活動で、限ら
れた場所の消火方法に拠る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】低層及び中高層建築物
の消火活動において、図18で示すように、普通タイプ
の消防車、消防梯子車及び図示していない消防高所作業
者において、炎が厚くまた容量の大きい燃焼層へ、離れ
た位置からの放水方法では、消火効果が低く、大量の水
を必要とし、また消火に長時間必要とすることから、少
量放水で短時間で消火する方法を抜本的に確立する必要
があった。
【0004】それには効率的に解決できる消防活動する
ため、耐火性、耐熱性及び耐爆性の装甲を装備した有人
または無人による操縦の消防車両を、燃焼している建物
または構築物の内部へ投入して、火の中から放水して消
火作業及び人命救助の消防活動できるようにする。その
際の車両の投入において、障害物の除去、またはドア、
窓などの開口部からの進入においては、工作機による破
壊によって速やかに進入経路を確保できる工作機を装備
する消防車両とする。またその消防車両をコンパクト化
及び長時間の消防活動に対応できるように、消火施設、
ヘリコプター、または高機動車を支援母体に、水・動力
・通信・空気補給を一体化して、耐火性、耐熱性及び耐
爆性を満たす耐爆性複合ホースを利用した消防活動の転
換が簡便にできるような構造システムにする。
【0005】本発明は、消防車両による従来の消防活動
に関して、燃焼している建物または構築物の外部面から
の消火活動の限界から困窮な実情に着目して考案なされ
たものであって、万が一、火災の発生に対しても迅速に
消防隊員の消火作業時の安全確保を図り、装甲消防車両
を利用して、火の中へ速やかな進入を図り、その中で持
続的な消防活動と早期解決を可能にすることを提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の装甲消防
車両は、燃焼している火の中へ、耐火性、耐熱性及び耐
爆性を有する装甲消防車両を投入して、特に内炎部分に
対して近接して放水する消火方法とその車両構造の利用
する方法を特徴とする装甲消防車両。
【0007】上記によると、ここで言う内炎部消火方法
とは、建物及び構築物の火災において、燃焼している燃
焼ガスの発生元から内炎の比較的温度の低い箇所を効率
的に放水して消火することを定義とするもので、少量放
水で短時間で消火することを目的とする。それに準拠す
る消火方法によれば、高温且つ爆発を伴う危険地帯とす
る火の中からの消火活動に対応する構造の車両を用いて
消火作用を成す。
【0008】請求項2記載の装甲消防車両は、耐火性、
耐熱性及び耐爆性の装甲を有する走行部と二重カプセル
の操縦室を設けて一体化した装甲消防車両であって、前
述の両者それぞれの構成するフレーム内部に水を送水し
て、一定量を貯水しながら、そのオーバフローした水を
自己冷却放水と消火放水されることを特徴とする装甲消
防車両。
【0009】上記によると、二重カプセルを構成する装
甲板の間に、適度の空間を確保した一面に水を送水し
て、一定量を貯水し、それによる内部冷却が均一になる
ように複数の分流板で区画割り配設してスペースド装甲
を形成し、その貯水しながら流す水が、熱の影響を受な
い範囲で流水量を調整して水を循環し、そのオーバフロ
ーした水を消火の放水に利用される作用をし、また走行
部においてもシャシーを構成するフレーム内部、駆動モ
ータの収納ボックス内及びホイール内部を貯水しながら
流す水が、熱の影響を受ない範囲で流水量を調整して水
を循環し、そのオーバフローした水が消火の放水に利用
される作用を成す。
【0010】請求項3記載の装甲消防車両は、前記請求
項1、2記載の装甲消防車両において、走行部のシャシ
ーを構成する支持受け皿と前部軸及び後部軸に付属する
ロッドと油圧装置が、水の循環するボックスに収められ
て、その油圧装置の働きによって、それぞれのロッドが
自在に上下して車高調整できる構造を特徴とする装甲消
防車両。
【0011】上記によると、シャシーと二重カプセルの
支持受け皿の間に取り付けられるロッドと油圧装置が、
油圧シリンダーアームを伸縮作用させることでロッドが
上下可変して車両の車高調整の作用をする。
【0012】請求項4記載の装甲消防車両は、前記請求
項1、2、3記載の装甲消防車両に複数配設されてある
放水銃は、その形成している管の部分が自在に伸縮すこ
とを特徴とする装甲消防車両。
【0013】上記によると、例えば、消火に使用される
放水銃は、二重カプセルの外部に床面用、壁面用、天井
用が配設され、それによって、自己冷却放水と消火放水
を行うことができて、しかも前述の消火放水に用いる放
水銃は、燃焼する炎に対して、その元から内炎部分が放
水可能に、その形成する管の部分が自在に伸縮する。そ
れによって放水面に対して至近距離に伸縮の調整を図
り、放射状の放水作用を成す。
【0014】請求項5記載の装甲消防車両は、前記請求
項1、2、3、4記載の装甲消防車両に、消火作業及び
人命救助のため、建物または構築物の内部に進入するた
めに穿孔する円錐体ドリルを一体化して装備し、その構
成するフレーム内部に水を送水して、一定量を貯水しな
がら、そのオーバフローした水を自己冷却放水と消火放
水に利用することを特徴とする装甲消防車両。
【0015】上記によると、例えば、車両が活動するに
おいて、ドア、窓などを破壊して開口部の通路を確保す
るために、能率効果の高い口径の円錐体ドリルを一体化
して装備し、その連結部分が自在に可変し、そのフレー
ムを二重構造に形成する装甲板の内部空間一面に、水を
一定量貯水し、それによる内部冷却が均一になるように
複数の分流板で区画割り配設されて放射状に循環し、水
が先端部から放水されて消火の放水作用を成す。
【0016】請求項6記載の装甲消防車両は、前記請求
項1、2、3、4、5記載の装甲消防車両に接続された
ホースから供給される水が、ホース差込ボックス及び送
水調整ボックスによって、二重カプセルと走行部を構成
するシャシー、駆動モータ及びホイールと円錐体ドリル
を構成する各機器及び予備用の四つに分流されて、且つ
それぞれが独立回路で循環するように水路が連結形成ま
たは配管され、その車両の冷却及び消火の放水に利用さ
れることを特徴とする装甲消防車両。
【0017】上記によると、ホースによって供給される
水は、ホース差込ボックスで、その内部仕切り板で4区
分に分流されると同時に隣接の送水調整ボックスによっ
て、その付属するバルブの開閉の加減で、それぞれの分
流した独立回路で必要とする流水量を調整しながら、ま
た車両の各部分に分流する個所に配設の水温計で、適正
な温度管理を図った流水量を調整して冷却水の循環と放
水の作用を成す。
【0018】請求項7記載の装甲消防車両は、前記請求
項1、2、3,4、5、6記載の装甲消防車両が稼動す
る場合、空気補給パイプ、送水パイプ、通信ケーブル、
動力ケーブル及び緊急退避ワイヤーまたはチエーンで一
体化した着脱可能な耐爆性複合ホースを利用して、防災
施設(消火)、高機動車またはヘリコプターと連結し
て、その三者のいずれから供給を受けて消防活動を行う
ことを特徴とする装甲消防車両。
【0019】上記によると、装甲消防車両のコンパクト
化を図って、事件現場への急行、展開及び回収がスムー
ズに臨機応変に対処するため、また長時間の消防活動に
も対応するために耐爆性複合ホースを利用するものであ
って、消火及び救助のための車両移動において、各階の
変更を伴うなどの車両移動、狭小な場所での活動などの
場合には耐爆性複合ホースの連結を解除して、本体車両
の自立運転に切替えることも可能にして、消火の放水と
救助活動の作用を成す。
【0020】請求項8記載の装甲消防車両は、前記請求
項7記載の装甲消防車両が稼動する場合に使用する耐爆
性複合ホースにおいて大小の2個の装甲鋼管を用いて、
その外側(大)の鋼管と内側(小)の鋼管の間に適度の
空間を確保して、その空間に水を送水して、貯水しなが
ら循環して、そのオーバフローした水と内側(小)の鋼
管の消火用水と混合されて、消火の放水に利用される構
造で、また先の内側(小)の鋼管内面に、空気補給パイ
プ、動力ケーブル及び通信ケーブルそれぞれを適度の間
隔を保って貼り付け、更に緊急退避ワイヤーまたはチェ
ーンを外側(大)の鋼管の外面に堅固に取り付けてある
ことを特徴とする装甲消防車両。
【0021】上記によると、火の中での爆発の危険から
隊員の安全性を確保するために基づく、車両に附属する
複合ホースであって、2個の装甲鋼管で、水を利用した
スペースド装甲による配線及び配管の一体化を構成し
て、爆発の運動エネルギーの防御と高温の対策と空気補
給の安全供給と伝達の安定交信と動力の安定供給と消火
用水及び冷却用水の安定供給のそれぞれ作用を成す。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る装甲消防車両
の実施の形態を図面を参照にして説明する。
【0023】図1、図2、図3において、本発明の実施
の形態を示す装甲消防車両の変形例の側面図とスペース
ド装甲を示す説明図であって、この装甲消防車両は、二
重カプセル1と走行部2及び円錐体ドリル3で基本構成
し、隊員少数で使用される。この二重カプセル1の構造
は、図3で示すように、高張力鋼とセラミックスなどを
用いた複合装甲板を使用してスペースド装甲1aを形成
するもので、外側の装甲板と内側の装甲板の間に適度の
空間を確保して、水の流入口から吐出口において水温ム
ラのない循環を実現するために分流板で区割りして、冷
却水Wを循環させる構造である。
【0024】また、この二重カプセル1の内部構成は、
側部に隊員の乗降口1cを配設、正面と後部の上方に耐
火性の窓1dを配設、更にその上方の正面と後部にサー
チライト1iを配設する。それと、いろいろな火災現場
で対処するために、消防活動に必要な機器及び備品を予
め選択装備して消防活動体制を整えて置くための格納庫
1fが、操縦室1bの下部と中間と上部に設けてある。
その下部に図示してないバッテリと発電機を配設して、
耐爆性複合ホース4からの供給支援を受けない、自立運
転の時に稼働して駆動モータ2bと円錐体ドリル3と操
縦室1aの電源の供給をし、他に緊急退避チェーン4f
などの巻き揚げに使用するウインチが配備されて作動す
る構造である。
【0025】この上部に、図示してない隊員保護用エア
ーバックが本体車両に大きな衝撃が起きた場合、自動的
に作動して展開する。この中間に、図示しない化学消火
剤、給水タンク、衛生器具及び食料などが配備され隊員
によって適宜活用される構造である。
【0026】次に、この走行部2は、図4、図5で示す
ように、支持受け皿2a、駆動モータ2b、シャシー2
c及び装甲ホーイル2dで基本構成し、前記の支持受け
皿2aと先の二重カプセル1の合体及び分離自在にし
て、図示してない連結ピンで固定される。シャシー2c
は、前部軸と後部軸において合わせて4輪の装甲ホーイ
ル2dと左右4個の駆動モータ2bを配備して、通常は
耐爆性複合ホース4から動力供給を受けて駆動モータ2
bを稼働して装甲ホイール2dを回転させる。また駆動
モータ2bの自立運転として、格納庫1fに配備のバッ
テリまたは発電機の動力供給を受けて切り替え動作でき
る構造である。
【0027】この走行部2の車高調整の構成は、シャシ
ー2cを形成する前部軸と後部軸に、それぞれ油圧装置
とロッドが付属して支持受け皿2aと可変連結され、油
圧シリンダーアームを伸縮作用させることで、それぞれ
のロッドが上下動作して、前後独立した車高調整が可能
な構造である。それと、走行部2を構成する支持受け皿
2a、駆動モータ2b、シャシー2c(前部軸と後部軸
・油圧装置・ロッド)及び装甲ホーイル2dのそれぞれ
は、耐爆性複合ホース4から水の供給を受けて、冷却水
Wが循環するように、図示してない順次による水路の形
成または配管の構成がされている。
【0028】その次に、この円錐体ドリル3は、図1、
図2、図5で示すように、円錐体の回転とその上下可変
させる電動モータ3aと巻き揚げ移動に使用するための
アンカーとウインチ3bと小規模な穿孔用のドリル3c
と螺旋穿孔刃3dで構成する工作機であって、円錐体ド
リル3と二重カプセル1は上下に可変するように図示し
てない歯車と連結されてある構造である。この電動モー
タ3a及びアンカーとウインチ3bの駆動方法は、通常
は耐爆性複合ホース4からの動力供給を受けて動作し、
また自立運転として、格納庫1fに配備のバッテリまた
は発電機の動力供給を受け、切り替え稼働する構造であ
る。
【0029】この円錐体ドリル3の先端部の開口を利用
して、ドリル3cによる穿孔、ひも付きアンカーの発
射、直列配管による設置型放水銃G、それぞれが選択配
備できるように、その配置交換可能な構造を図6、図
7、図8にそれぞれ示す。その3個の工作機の機器の交
換は、機器を支持する2個の支持リングまたは支持ベア
リングと組合わせたそれぞれの設置型放水銃とドリルと
ひも付きアンカーを円筒ネジで一体に構成し、その機器
を取り付けるにおいて、選定の機器を円筒ネジに合わせ
て回転させて端部まで挿入後、固定リングとボルトで固
定する。取り外しは、その逆順である。
【0030】それと、円錐体ドリル3は、密閉された2
重構造のフレームで形成された図3で示す構造であっ
て、耐爆性複合ホース4から水の供給を受けて、図示し
てない、順次による水路の形成または配管によって冷却
水Wが循環して先端部の図7に示す個所から放水される
構造である。
【0031】図9は、耐爆性複合ホース4の変形例の断
面図であって、耐火性、耐熱性及び耐爆性を満たすた
め、高張力鋼とセラミックスなどを用いた複合装甲鋼管
を使用してスペースド装甲1aを形成するもので、外側
の装甲鋼管4aと内側の装甲鋼管4bの間に適度の空間
を確保して、冷却水Wを循環させて送水すると同時に、
内側の装甲鋼管4b内部に消火用の水を送水する構造。
【0032】先の内側の装甲鋼管4bの内面に空気補給
パイプ4cと動力ケーブル4dと通信ケーブル4eを貼
り付けて固定し、緊急退避チェーン4fを外側の装甲鋼
管4aの外面に軽く固定され。緊急脱出または移動の場
合、耐爆性複合ホース4を分離し、走行部2によって移
動する他、先の緊急退避チェーンを格納庫1fのウイン
チで巻き揚げて移動するもので、この場合、固定されて
ある緊急退避チェーン4fは一定の力が加わると容易
に、外側の装甲鋼管4aの固定個所から外れる仕組みで
ある。
【0033】図10は、ホース差込ボックス1gの斜視
図である。耐爆性複合ホース4から送水されてくる水
は、二重カプセル1の外部の後部に配備されてある着脱
可能なホース差込ボックス1gと接合され、その内部の
仕切り板によって四つに分流されて、図11で示す隣接
の送水調整ボックス1eへ入水する構造である。この送
水調整ボックス1eに入水した水は、バルブ操作で送水
方向と流水量が調整されるもので、その実態の流れを、
図12で示すフローチャートを参照にして説明する。
【0034】まず、耐爆性複合ホース4より水の供給を
受けてホース差込ボックス1gへ入水する。次に、その
水は、第1分流水、第2分流水、第3分流水及び第4分
流水に区分されて、それぞれの送水調整ボックス1eを
経て、それぞれの分流水が、更に2口に分流されて送水
される。まず、第1分流水の場合は、一方が二重カプセ
ルの冷却水、2次バルブ、装甲空間の区割り分流による
貯水循環とサーチライトと耐火性の窓、各々の二重カプ
セルに配設の5箇所の放水銃を経由して、放水による消
火活動がなされる。他方が2次バルブ、直列配管による
送水、各々5箇所の放水銃を経由して、放水による消火
活動がなされる。
【0035】次に、第2分流水の場合は、走行部の冷却
と放水、支持受け皿、前部軸・後部軸・ロッド・油圧装
置、駆動モータ及びホイール、各々のホイルと下部に配
設の5箇所の放水銃を経由して、放水による消火活動が
なされる。その次に、、第3分流水の場合は、一方が円
錐体の冷却と放水、2次バルブ、装甲空間の区割り分流
による貯水循環と電動モータとウインチとドリル、円錐
体放水銃を経由して、放水による消火活動がなされる。
他方が2次バルブ、直列配管による送水、設置型放水銃
を経由して、放水による消火活動がなされる。そのまた
次の、第4分流水の場合は、予備用であるので、送水調
整ボックス1eのバルブを閉じる。
【0036】図13は、装甲消防車両による変形例の放
水を示す正面の説明図であって、二重カプセル1に配設
されている放水銃Gとして、前側面放水銃G、右側面放
水銃G、左側面放水銃G及び上面放水銃Gを示す。また
走行部2に配設されている放水銃Gとして、前部右側面
放水銃G、前部左側面放水銃G、後部右側面放水銃G、
後部左側面放水銃G及び下部放水銃Gを示す。
【0037】図14、図15は、本発明の実施の形態の
装甲消防車両による変形例で、伸縮管が伸長した放水銃
Gの正面と後面の説明図である。この伸縮送水管1j
は、車両が放水面である壁面に近接することが難しい場
合の上面放水銃G用のもので、その管が操縦室1bを貫
通して配設されれ、その伸縮動作は、図示してない、手
動の油圧装置によってなされる構造。
【0038】図16は、ヘリコプターによる支援母体と
する装甲消防車両の投入状況を示す説明図である。例え
ば、高層ビル及び超高層ビルの火災で窓から車両の投入
する場合、2台のヘリコプターを活用し、まず、その先
の一方で火災現場の屋上に給水タンクを屋上に配置と同
時に耐爆性複合ホース4をその給水タンクと連結し、車
両進入予定の開口部付近に宙吊り状態で搬送する。
【0039】次に他方のヘリコプターによって、装甲消
防車両を宙吊りした状態で、窓の進入予定地点に接近
し、進入する開口部に、円錐体ドリル3の内部に配設の
アンカーとウインチ3bによって、2本以上のひも付き
アンカーをランチャーから発射して、進入地点を固定す
る。
【0040】と同時に、先のひも付きアンカーをU状に
伸ばしながらヘリコプター及び車両は緩やかに上昇し、
斜め方向から進入する適度の高度でヘリコプターを静止
し、宙吊りの車両をヘリコプターから下げると同時に、
先の固定されたひも付きアンカーを頼りに、進入角度で
ある斜め上方向から下方向に向かって、アンカーとウイ
ンチ3bによって巻き揚げをして、内部に進入すると同
時に、先の耐爆性複合ホース4に附属する緊急退避チェ
ーン4fを格納庫1fのウインチで巻き上げて、ホース
差込ボックス1gに連結する。
【0041】その車両の内部進入後、ヘリコプターから
の吊り下げワイヤーを解除し、速やかに消防活動を開始
する。この場合の別の活動方法として、火災の影響を受
けていない、上の階から予め既設の防災施設(消火)を
耐爆性複合ホース使用用件に改修して、活用を図って、
消防活動をすることもできる。
【0042】図17は、高機動車による支援母体とする
装甲消防車両の投入状況を示す説明図である。例えば、
一般の火災で地上の入口から車両の投入する場合、ま
ず、高機動車から、火災現場の地上に移動すると同時
に、ホース差込ボックス1gに接続された耐爆性複合ホ
ース4より動力の供給と通信の開始を受けて、目的進入
地点に到達すると同時に、円錐体ドリル3を回転して、
扉を破壊して、進入通路を確保すると同時に、耐爆性複
合ホース4より更なる水と空気の供給を受けながら燃焼
する火の中へ進入を図りながら二重カプセル2に配設さ
れている各々の放水銃G、走行部2に配設の各々の放水
銃G及び円錐体ドリル3に配設されている放水銃Gから
一斉に放水を開始する。
【0043】それと同時に、それぞれの冷却水Wの循環
する場所に少なくても8ヶ所設置してある、図示してな
い温度計(水温計)を見ながら、送水調整ボックス1e
のバルブ操作で各々に分流している循環流水量を調整す
る。放水方法に関しては、図14、図15に示している
ように、燃焼している壁面に接近して放水を行い、特に
天井のような個所は、放水銃Gを伸長して行う。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載による発明によれば、従来
の建物及び構築物に対する消火方法とは異なる方法であ
って、燃焼している個所に装甲消防車両を投入して、炎
の内炎部を的に放水して消火することによって、少量の
放水で、短時間で消火することを可能にする。
【0045】請求項2記載による発明によれば、装甲消
防車両を構成する各々の部分において、その内部空間と
外側の両面を水で冷却することによって、火の中の厳し
い高温環境においても、操縦室の消防隊員の安全性を確
保し、機械の高温障害による誤作動を防止して機械操作
ができる。それによって、火の中を恐れないで、爆発を
恐れないで、消火活動及び救出活動ができる。
【0046】請求項3記載による発明によれば、大幅な
段差を伴う時の移動で車両バランスを保持しながら移動
及び走行できる。またドアや窓などの開口部を円錐体ド
リルで穿孔するときに、車高を上下して拡大するここと
ができる。
【0047】請求項4記載による発明によれば、放水銃
の伸縮調整が自在に調整できることによって、至近距離
からの放水ができ、内炎部消火方法による消火が可能で
ある。
【0048】請求項5記載による発明によれば、火の中
へ車両の進入において、通路を確保する穿孔工作機が必
要であって、円錐体形状の能率のあがる穿孔機を装備し
て稼動させることによって、時間的猶予の許されない、
速やかな消火及び救助活動ができる。
【0049】請求項6記載による発明によれば、ホース
によって供給される水を分流することによって、冷却水
を必要とするする車両に対して、安全に循環して冷却す
る回路の構造状の効果がある。
【0050】請求項7記載による発明によれば、配管と
配線を一体化することによって、機器及び機材の設置作
業の合理化が図られ、速やかに効率の良い消防活動が得
られる。
【0051】請求項8記載による発明によれば、爆発の
危険及び厳しい高温と有毒ガスの環境においても、合理
的且つ安全に、空気・水・通信・動力の供給及び緊急退
避が受けられる。
【0052】以上説明したように本発明は、予期しない
火災の発生に対して、早期解決を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す装甲消防車両の側面
図である。
【図2】装甲消防車両の変形例の内部構成を示す側面図
である。
【図3】スペースド装甲による冷却水を分流板で区画割
りした循環を示す説明図である。
【図4】装甲消防車両の変形例で、可変する円錐体ドリ
ルと走行部の車高可変を示す正面図である。
【図5】装甲消防車両の変形例で、可変する円錐体ドリ
ルと走行部の車高可変を示す側面図である。
【図6】円錐体ドリルに取り付ける変形例の設置型放水
銃を拡大した説明図である。
【図7】円錐体放ドリルに取り付ける変形例のドリルを
拡大した説明図である。
【図8】円錐体放ドリルに取り付ける変形例のひも付ア
ンカー飛翔体を拡大した説明図である。
【図9】耐爆性複合ホースの変形例の断面図である。
【図10】ホース差込ボックスの斜視図である。
【図11】送水調整ボックスを示す変形例の部分断面図
である。
【図12】冷却水の循環と消火の放水のフローチャート
である。
【図13】装甲消防車両による変形例の放水を示す正面
の説明図である。
【図14】装甲消防車両による変形例で、伸縮管が伸長
した放水銃の正面の説明図である。
【図15】装甲消防車両による変形例で、伸縮管が伸長
した放水銃の後面の説明図である。
【図16】ヘリコプターによる支援母体とする装甲消防
車両のビル投入状況を示す説明図である。
【図17】高機動車による支援母体とする装甲消防車両
の地上の建物投入状況を示す説明図である。
【図18】従来の消防車による消火活動を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 二重カプセル 1aスペースド装甲 1b操縦室 1c乗降口 1d耐火窓 1e送水調整ボックス 1f格納庫 1gホース差込ボックス 1iサーチライト 1j伸縮送水管 2 走行部 2a支持受け皿 2b駆動モータ 2cシャシー 2d装甲ホーイル 3 円錐体ドリル 3a電動モータ 3bアンカーとウインチ 3cドリル 3d螺旋穿孔刃 4 耐爆性複合ホース 4a外側の装甲鋼管 4b内側の装甲鋼管 4c空気補給パイプ 4d動力ケーブル 4e通信ケーブル 4f緊急退避チェーン G 放水銃 W 冷却水

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼している火の中へ、耐火性、耐熱性
    及び耐爆性を有する装甲消防車両を投入して、特に内炎
    部分に対して近接して放水する消火方法とその車両構造
    の利用する方法を特徴とする装甲消防車両。
  2. 【請求項2】 耐火性、耐熱性及び耐爆性の装甲を有す
    る走行部と二重カプセルの操縦室を設けて一体化した装
    甲消防車両であって、前述の両者それぞれの構成するフ
    レーム内部に水を送水して、一定量を貯水しながら、そ
    のオーバフローした水を自己冷却放水と消火放水される
    ことを特徴とする装甲消防車両。
  3. 【請求項3】 前記請求項1、2記載の装甲消防車両に
    おいて、走行部のシャシーを構成する支持受け皿と前部
    軸及び後部軸に付属するロッドと油圧装置が、水の循環
    するボックスに収められて、その油圧装置の働きによっ
    て、それぞれのロッドが自在に上下して車高調整できる
    構造を特徴とする装甲消防車両。
  4. 【請求項4】 前記請求項1、2、3記載の装甲消防車
    両に複数配設されてある放水銃は、その形成している管
    の部分が自在に伸縮すことを特徴とする装甲消防車両。
  5. 【請求項5】 前記請求項1、2、3、4記載の装甲消
    防車両に、消火作業及び人命救助のため、建物または構
    築物の内部に進入するために穿孔する円錐体ドリルを一
    体化して装備し、その構成するフレーム内部に水を送水
    して、一定量を貯水しながら、そのオーバフローした水
    を自己冷却放水と消火放水に利用することを特徴とする
    装甲消防車両。
  6. 【請求項6】 前記請求項1、2、3、4、5記載の装
    甲消防車両に接続されたホースから供給される水が、ホ
    ース差込ボックス及び送水調整ボックスによって、二重
    カプセルと走行部を構成するシャシー、駆動モータ及び
    ホイールと円錐体ドリルを構成する各機器及び予備用の
    四つに分流されて、且つそれぞれが独立回路で循環する
    ように水路が連結形成または配管され、その車両の冷却
    及び消火の放水に利用されることを特徴とする装甲消防
    車両。
  7. 【請求項7】前記請求項1、2、3,4、5、6記載の
    装甲消防車両を稼動する場合、空気補給パイプ、送水パ
    イプ、通信ケーブル、動力ケーブル及び緊急退避ワイヤ
    ーまたはチエーンで一体化した着脱可能な耐爆性複合ホ
    ースを利用して、防災施設(消火)、高機動車またはヘ
    リコプターと連結して、その三者のいずれから供給を受
    けて消防活動を行うことを特徴とする装甲消防車両。
  8. 【請求項8】 前記請求項7記載の装甲消防車両が稼動
    する場合に使用する耐爆性複合ホースにおいて、大小の
    2個の装甲鋼管を用いて、その外側(大)の鋼管と内側
    (小)の鋼管の間に適度の空間を確保して、その空間に
    水を送水して、貯水しながら循環して、そのオーバフロ
    ーした水と内側(小)の鋼管の消火用水と混合されて、
    消火の放水に利用される構造で、また先の内側(小)の
    鋼管内面に、空気補給パイプ、動力ケーブル及び通信ケ
    ーブルそれぞれを適度の間隔を保って貼り付け、更に緊
    急退避ワイヤーまたはチェーンを外側(大)の鋼管の外
    面に堅固に取り付けてあることを特徴とする装甲消防車
    両。
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