JP2003210019A - 刈払機のアンダーカップ - Google Patents

刈払機のアンダーカップ

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JP2003210019A
JP2003210019A JP2002009955A JP2002009955A JP2003210019A JP 2003210019 A JP2003210019 A JP 2003210019A JP 2002009955 A JP2002009955 A JP 2002009955A JP 2002009955 A JP2002009955 A JP 2002009955A JP 2003210019 A JP2003210019 A JP 2003210019A
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under cup
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈払機のアンダーカップが破損しても、その
外周の破断片が飛散しないようにする。 【解決手段】 刈刃軸が挿通されて刈刃を上下から挟圧
する上下挟圧体の下挟圧体の下面に当てがわれ、刈刃軸
に下方から螺入して上下挟圧体を挟圧して刈刃を保持す
るボルトを埋入するポケットの周囲に下方突出部を環状
に形成した刈払機のアンダーカップにおいて、アンダー
カップの内部に収容されてアンダーカップの外周を被覆
する補助ディスクを設けたことを特徴とする刈払機のア
ンダーカップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、刈刃の下面中央に
取り付けられ、地面に接当して刈刃を地面から浮かせる
刈払機のアンダーカップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】刈払機においては、刈刃を上下挟圧体で
挟圧して保持しているが、この上下挟圧体を挟圧するた
めに下方から差し通されるボルトが直接地面に接当する
のを避けるため、ボルトの周囲にボルトが隠れる(ボル
トを地面から離す)下方突出部を形成したアンダーカッ
プを用いている。又、このアンダーカップは、刈刃を地
面から浮かせて刈刃が直接地面に食い込むのを避ける作
用も果たしている。従って、作業中は、この下方突出部
は地面に接することがあるから、摩耗の問題が起きる。
この下方突出部が摩耗すると、破断してしまい、破断片
である外周部が周囲に飛散したりする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、下方突出部
の下面に凹溝等を形成し、この凹溝の擦り減り具合を見
て破断の時期を判断したりしていたが、観察作業が億劫
であることから、ついつい見逃していた。又、下方突出
部の肉厚を厚くする等して破断の時期を遅らせたりもし
ていたが、重量が重くなって操作がし難いとともに、こ
のようにしたとしても、何時かは破断する。
【0004】又、アンダーカップの外周端と刈刃との間
に隙間ができていたりしていたが、このような構成によ
ると、この隙間からゴミ等が侵入したり、アンダーカッ
プの保持が十分でないといったこともあった。本発明
は、このような課題を解決したものであり、仮に、破断
したとしても、その破断片が周囲に飛散するのを防止す
るようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、請求項1に記載した、刈刃軸が挿通されて刈刃を上
下から挟圧する上下挟圧体の下挟圧体の下面に当てがわ
れ、刈刃軸に下方から螺入して上下挟圧体を挟圧して刈
刃を保持するボルトを埋入するポケットの周囲に下方突
出部を環状に形成した刈払機のアンダーカップにおい
て、アンダーカップの内部に収容されてアンダーカップ
の外周を被覆する補助ディスクを設けたことを特徴とす
る刈払機のアンダーカップを提供したものである。
【0006】以上の手段によれば、アンダーカップの外
周は補助ディスクによって被覆されているので、仮に、
アンダーカップの下方突出部等が地面に擦れ、或いは硬
いものに当たって破断したとしても、破断片である外周
部が飛散するのを抑える。尚、このような事態が生ずる
と、アンダーカップを新しいものに取り替えることにな
る。
【0007】又、本発明は、以上のアンダーカップにお
いて、請求項2に記載した、アンダーカップの外周端に
横に延びるフランジを形成し、補助ディスクの外周でこ
のフランジを包み込ませて被覆した手段を提供する。こ
の手段によれば、被覆がより確実なものになるし、この
場合において、請求項3に記載した、補助ディスクによ
るアンダーカップの外周の被覆部分が刈刃の下面に弾性
接触されるとすれば、刈刃やアンダーカップの保持がよ
り完全なものになる。
【0008】この他、本発明は、請求項4に記載した、
刈刃軸が上下挟圧体を貫通しており、その突出部にボル
トに代えてナットを螺合して上下挟圧体を挟圧する刈払
機のアンダーカップを提供する。アンダーカップの取付
け形態には、このような形態のものもあるが、本発明
は、このような取付け形態をとるアンダーカップにも適
用できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る刈払機の刈刃
駆動部の断面図であるが、刈払機の駆動部は、後端に設
けられる原動機(図示省略)から前延される基筒1の先
端に刈刃2を装着する駆動ケース3を連設し、駆動ケー
ス3の中に原動機で駆動される駆動軸4を通して駆動ケ
ース3内に収容される伝動機構に動力が伝達される。
【0010】この場合の駆動ケース3は、基筒1に連設
される傾斜部3aと、刈刃2を装着する縦部3bとで形
成されており、傾斜部3aと縦部3bとに亘って傾斜部
3a内に挿通する駆動軸4の動力を縦部3b内に縦設さ
れる刈刃軸5に伝動する一対のベベルギア6が収容され
ている。そして、刈刃軸5には、上挟圧体7と下挟圧体
8とが固嵌されており、この上下挟圧体7、8の間で刈
刃2を挟圧している。従って、刈刃2は、上下挟圧体
7、8の摩擦力で回転させられ、過負荷に対してはスリ
ップできるものとなる。尚、本例では、刈刃2の上面に
縦部3bの外径よりもやや大きな押えカップ9が当てが
われ、この押えカップ9も刈刃2と一緒に上下挟圧体
7、8で挟圧されている。
【0011】下挟圧体8の下面にはアンダーカップ10
が当てがわれ、このアンダーカップ10の下方からボル
ト11を刈刃軸5に穿設されたネジ孔5aに螺合して刈
刃2やアンダーカップ10を挟圧保持している。この場
合のアンダーカップ10の外径は、上記した押えカップ
9の外径と同じかやや大きくして刈刃2の保持を確実な
ものとしている。これにより、刈刃軸5に伝えられた動
力は、刈刃2やアンダーカップ10を回転させることに
なる。
【0012】本例のアンダーカップ10は、中央にボル
ト11を埋入する上方に凹陥したポケット10aが形成
され、ポケット10aの周囲にはボルト11の下方丈よ
りも丈の高い(ボルト11の頭部を接地させないため)
下方突出部10bが環状に突設され、更に、下方突出部
10bの外周側は、ポケット10aの面よりも高く上延
するカップ形をしているものである。加えて、本例のア
ンダーカップ10は、その外周端に横に延びるフランジ
10cが形成されている。
【0013】本発明は、アンダーカップ10の内部に、
アンダーカップ10の外周を被覆する補助ディスク12
を収容したものである。本例の補助ディスク12は、下
挟圧体8とアンダーカップ10との間に挿設されるもの
であり(ボルト11の締付けによってアンダーカップ1
0等と共回りする)、周辺部が水平に延びてアンダーカ
ップ10に沿って上方に屈曲し、その先端側がカールし
てこのカール部12aでアンダーカップ10外周端のフ
ランジ10cの上面、外側面及び下面を包み込むように
被覆している。尚、このカール部12aの成形は、プレ
スやロールによる成形が考えられ、成形後は、補助ディ
スク12とアンダーカップ10とは一体のものとなる。
【0014】更に、本例では、補助ディスク12による
アンダーカップ10の被覆部分を刈刃2の下面に接触さ
せているとともに、この接触を弾性接触にしている。刈
刃2とアンダーカップ10との間に隙間を設けないよう
にするとともに、この弾性力によって刈刃2及びアンダ
ーカップ10の保持をより強固にするためである。
【0015】ところで、刈り作業をするときには、刈刃
2を地面から浮かせるように操作するが、仮に、接地し
たとしても、この下方突出部10bが接地して刈刃2は
地面等に食い込まないようになっている。従って、下方
突出部10bは往々にして接地して摩耗する。この摩耗
によってこの部分が破断し、破断片が飛散したりするの
は上述したとおりであるが、本発明によれば、補助ディ
スク12によるアンダーカップ10の外周の保持によ
り、破断片が飛散するのが防止できる。この場合、アン
ダーカップ10の下方突出部10bの接地面積aを増す
ことで摩耗を減らせるし、材質をステンレスにすれば、
摩耗し難い上に摩耗面に腐食が生じないから、腐食によ
る侵食が防止できる。
【0016】図2は本発明の他の例を示す刈払機の刈刃
駆動部の一部断面図であるが、本例のものは、刈刃軸5
が上下挟圧体7、8を貫通しており、その突出部にネジ
部5bを形成して、このネジ部5bにボルトに代えてナ
ット13を螺合して上下挟圧体7、8を挟圧したもので
ある。但し、刈刃軸5と上下挟圧体7、8とは遊嵌させ
ており、上下挟圧体7、8の摩擦力で刈刃2を駆動する
ものである(過負荷に対しは上下挟圧体7、8もスリッ
プできる)。更に、アンダーカップ10の外周端にはフ
ランジを形成しておらず、又、補助ディスク12による
アンダーカップ10の被覆部分を刈刃2に接触させてい
ない。本発明は、このようなものにも適用できるのはい
うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上、本発明は、上記したものであるか
ら、即ち、アンダーカップの外周は補助ディスクによっ
て被覆されているので、仮に、アンダーカップの下方突
出部等が地面に擦れ、或いは硬いものに当たって破断し
たとしても、破断片である外周部が飛散するのを抑え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す刈払機の刈刃駆動部の断面
図である。
【図2】本発明の他の一例を示す刈払機の刈刃駆動部の
断面図である。
【符号の説明】
2 刈刃 5 刈刃軸 5a 突出部 7 上挟圧体 8 下挟圧体 10 アンダーカップ 10a ポケット 10b 下方突出部 10c フランジ 11 ボルト 12 補助ディスク 13 ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈刃軸が挿通されて刈刃を上下から挟圧
    する上下挟圧体の下挟圧体の下面に当てがわれ、刈刃軸
    に下方から螺入して上下挟圧体を挟圧して刈刃を保持す
    るボルトを埋入するポケットの周囲に下方突出部を環状
    に形成した刈払機のアンダーカップにおいて、アンダー
    カップの内部に収容されてアンダーカップの外周を被覆
    する補助ディスクを設けたことを特徴とする刈払機のア
    ンダーカップ。
  2. 【請求項2】 アンダーカップの外周端に横に延びるフ
    ランジを形成し、補助ディスクの外周でこのフランジを
    包み込んで被覆した請求項1の刈払機のアンダーカッ
    プ。
  3. 【請求項3】 補助ディスクによるアンダーカップの外
    周の被覆部分が刈刃の下面に弾性接触される請求項1又
    は2の刈払機のアンダーカップ。
  4. 【請求項4】 刈刃軸が上下挟圧体を貫通しており、そ
    の突出部にボルトに代えてナットを螺合して上下挟圧体
    を挟圧する請求項1〜3いずれかの刈払機のアンダーカ
    ップ。
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