JP6392594B2 - 遠心クラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、主として刈払機のような作業機を駆動する小型エンジンの遠心式のクラッチに関するものである。
この種の遠心クラッチ式の小型エンジンでは、例えば、エンジンの加速時にエンジンの回転数が3800rpmに達したあたりでクラッチが入り始め、回転数が7000rpm前後に達するとクラッチが完全に入る。ところが、クラッチが入り始めてから完全に入るまでの半クラッチの過程で、異音が発生する。このような異音の発生は、例えば、以下のようにして起こる。
エンジンの回転数が上昇してクラッチが入り始めると、刈刃の負荷がかかってエンジンの回転数が低下するので、クラッチが切れようとする。この状態でも、刈刃は慣性力により回転を続ける。クラッチが切れると、刈刃の回転は徐々に低下するが、エンジン負荷の低下によりエンジンの回転数が再上昇して再びクラッチが入り始める。すると、刈刃の負荷がかかってエンジンの回転数が低下し、再度クラッチが切れる。このように、クラッチが断続(オン・オフ)を繰り返すことで、クラッチシューとクラッチドラムとが繰り返し接触して異音が発生する。
このような異音の発生を抑えるために、クラッチシューの一方側の側面に保持プレートを装着し、他方側の側面に押さえプレートを装着し、保持プレートおよび押さえプレートによりクラッチシューを挟持したものがある(特許文献1)。特許文献1では、クラッチシューを両側面から保持プレートおよび押さえプレートにより弾性力で挟持することで、クラッチシューの不安定な動作を抑えて、異音の発生を抑制している。
実開平04−106532号公報
しかしながら特許文献1では、保持プレートおよび押さえプレートの2つの部材が必要なうえに、各プレートには4つの押え部が設けられており構造が複雑である。さらに、クラッチシューに、前記押え部の受け部を設ける必要があり、クラッチシューの構造が制限される。
本発明は、簡単な構造で異音の発生を抑制することができる遠心クラッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の遠心クラッチは、軸心回りの回転動力伝達の断続を行う遠心クラッチであって、クラッチドラムの内周面に圧接される複数のクラッチシューと、前記各クラッチシューを回動自在に支持する複数の軸支部材と、前記各軸支部材の頭部と前記クラッチシューとの間に挿入される挿入部を有する押え部材とを備え、前記押え部材は複数の前記挿入部を連結する連結部を有し、前記挿入部および前記連結部が前記軸心方向に湾曲している。
上記構成によれば、軸心方向に湾曲した押え部材の弾性力によって、クラッチシューに軸方向の力が付与される。その結果、クラッチが入るときのクラッチシューの動作が安定し、クラッチシューとクラッチドラムとが繰り返し接触する際の異音の発生が抑制される。押え部材は、軸支部材の頭部とクラッチシューとの間にのみ設けられ、しかも、これらの間に挿入される挿入部と、これを連結する連結部とからなる簡単な構造である。また、挿入部のみを屈曲してばね力を与える場合と異なり、挿入部の曲げ角度が小さくなるので、耐久性が向上する。
本発明において、前記挿入部および前記連結部が前記軸心方向の内側に向かって湾曲していることが好ましい。この構成によれば、軸支部材を締め付けた時に、挿入部がクラッチシューに接する接触面積が大きくなる。その結果、クラッチが入るときのクラッチシューの動作が一層安定する。また、これに代えて、前記挿入部および前記連結部を前記軸心方向の外側に向かって湾曲させてもよい。この構成によれば、連結部がスプリングに接触するのを容易に回避できる。
本発明において、前記挿入部は、前記軸支部材が挿通する挿通孔を有していることが好ましい。この構成によれば、軸支部材を締め付けた時に、挿入部がクラッチシューに接する接触面積が大きくなるので、クラッチが入るときのクラッチシューの動作がより一層安定する。また、これに代えて、前記挿入部を前記軸支部材の外周における前記軸心寄りの一部分に沿った円弧部分を有する構成としてもよい。この構成によれば、軸支部材を容易に挿入部に挿入できるので、組立が容易である。
本発明において、前記軸支部材の前記頭部と前記クラッチシューとの隙間寸法Gに対し、前記押え部材の板厚Tが0.4G〜0.6Gであることが好ましい。板厚Tが0.4G未満であると、押え部材がクラッチシューを押す力が弱くなって、クラッチシューの動作が安定しない。また、板厚Tが0.6Gを超えると、挿入部での良好な湾曲形状をとるのが難しくなる。
本発明において、前記各軸支部材の軸心間の距離Dに対し、湾曲する前記挿入部および前記連結部の曲率半径Rが2D〜4Dであることが好ましい。曲率半径Rが2D未満であると、押え部材の軸方向の膨らみが大きく、挿入部の先端と連結部の中央との軸方向偏位量が大きくなって他の部材と干渉する恐れがあるとともに、押え部材がクラッチシューを押す力が強くなり過ぎて、クラッチシューの動作が鈍くなる恐れがある。また、曲率半径Rが4Dを超えると、挿入部の先端と連結部の中央との軸方向偏位量が小さくなり、押え部材がクラッチシューを押す力が弱くなって、クラッチシューの動作が安定せず異音が発生しやすくなる。
本発明の遠心クラッチによれば、軸心方向に湾曲した押え部材の弾性力によって、クラッチシューに軸方向の力が付与される。その結果、クラッチが入るときのクラッチシューの動作が安定し、クラッチシューとクラッチドラムとが繰り返し接触する際の異音の発生が抑制される。押え部材は、軸支部材の頭部とクラッチシューとの間にのみ設けられ、しかも、これらの間に挿入される挿入部と、これを連結する連結部とからなる簡単な構造である。また、挿入部のみを屈曲してばね力を与える場合と異なり、挿入部の曲げ角度が小さくなるので、耐久性が向上する。
本発明の第1実施形態に係る遠心クラッチを備えたエンジンを搭載した刈払機を示す斜視図である。 同エンジンを示す縦断面図である。 同遠心クラッチのクラッチシューを示す正面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 同遠心クラッチの押え部材を示す正面図である。 同押え部材を示す側面図である。 同クラッチシューの段付きボルトを締結前の状態を示す斜視図である。 同クラッチシューの段付きボルトを締結後の状態を示す斜視図である。 (a)は、同段付きボルトの締付け前における押え部材の状態を模式的に示した側面図で、(b)は比較例の押え部材の同状態を模式的に示した側面図である。 (a)は、同段付きボルトの締付け後における押え部材の状態を模式的に示した側面図で、(b)は比較例の押え部材の同状態を模式的に示した側面図である。 本発明の第2実施形態に係るクラッチシューの段付きボルトを締結前の状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る遠心クラッチの押え部材を示す正面図である。 本発明の第4実施形態に係る遠心クラッチの押え部材を示す側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る遠心クラッチを備えた小型エンジンEを搭載した携帯型作業機の一種である刈払機1を示し、アルミニウム合金のような金属製の長いメインパイプ2の基端部にエンジンEが取り付けられ、先端部に作業工具としての回転式刈刃3が取り付けられている。メインパイプ2の内部に、鉄系のドライブシャフト6(図3)が挿通され、ドライブシャフト6の基端部6aが、後述する遠心クラッチ20を介してエンジンEに連結され、先端部が図1の回転式刈刃3に連結されている。
メインパイプ2には、エンジンE(図2)の近傍箇所に肩掛け用ベルト4とU字状のハンドル7とが取り付けられている。作業者はベルト4を肩に掛けることによって刈払機1を保持し、ハンドル7の両端部のグリップ8を握って操作することにより、エンジンEによって駆動される刈刃3で雑草などを刈り取る。刈刃3の回転数は、ハンドルの一端部近傍に設けられたスロットルレバー9の操作により調節される。
このエンジンEは、例えば2サイクルエンンジンであり、図2に示すように、シリンダ10aとシリンダヘッド10bとが一体形成されたシリンダブロック10を有し、このシリンダブロック10がクランクケース11に連結されてエンジン本体を形成している。シリンダとシリンダヘッドは別体であってもよい。クランクケース11の下部に燃料タンク12が取り付けられている。なお、エンジンEは4サイクルエンジンであってもよい。
シリンダブロック10のシリンダ10aのボアにピストン14が摺動自在に収納され、このピストン14がクランクケース11に支持されたクランク軸16に連結されている。クランク軸16はエンジンEの回転軸であり、その両端に雄ねじが形成されている。クランク軸16の一端部16a(前端部)に冷却ファンを兼ねるフライホイ−ル18が挿通され、ナット19で締付けることで、クランク軸16に相対回転不能に固定されている。このフライホイール18に、エンジンEの出力を刈払機1(図1)のドライブシャフト6に伝達するための遠心クラッチ20が取り付けられている。
冷却ファンを兼ねるフライホイール18はクランクケース11に取り付けられたファンハウジング22により覆われており、このファンハウジング22がエンジンEの下部を覆うエンジンケース13に取り付けられている。クラッチハウジング24はファンハウジング22に取り付けられている。クランク軸16の他端部16b(後端部)にはナット21によりスタータプーリー26が取り付けられ、その外方に、スタート時にスタータプーリー26を介してクランク軸16を回転させるリコイルスタータ28が配置されている。シリンダブロック10を含むエンジンEの上半部を覆う樹脂製のシュラウド30が、ファンハウジング22とクランクケース11にボルト(図示せず)により固定されている。
本実施形態の遠心クラッチ20について説明する。遠心クラッチ20は、クランク軸16の軸心C回りの回転動力伝達の断続を行う遠心クラッチであって、ドライブシャフト6を介して刈刃3(図1)に連結されたクラッチドラム32と、フライホイール18を介してクランク軸16に連結された一対のクラッチシュー34とを備えている。クラッチシュー34は、クランク軸16の回転の遠心力によりクラッチドラム32の内周面に圧接され、摩擦により動力を伝える。図3に示すように、一対のクラッチシュー34はクランク軸16の回転軸心Cを挟んで、相対向するように配置されている。
図2に示すクラッチドラム32は、軸方向後方(図2の右方)に開口した椀形状で、その前端部である底部に、ドライブシャフト6の基端部6aが相対回転不能に連結されている。クランク軸16、遠心クラッチ20およびドライブシャフト6は、共通の回転軸心Cを有するようにほぼ同心上に配置されている。
各クラッチシュー34は、後述する構造によってフライホイール18に支持される支持部34aと、遠心力により径方向外方に進出してクラッチドラム32に接続される接続部34bと、これら支持部34aと接続部34bとを連結して接続部34bに径方向内方にばね力を付勢するクラッチばね35とを有している。クラッチシュー34の支持部34aは、金属製のホルダ36を介してフライホイール18に連結されている。ホルダ36はボルト45(図2)によりフライホイール18に固定されている。
ホルダ36には、軸方向前方に突出したボス38が一体形成されており、ボス38も回転軸心Cを挟んで対称な位置に2つ設けられている。図4に示すように、クラッチシュー34の支持部34aに形成されたボルト挿通孔40に、軸支部材42を挿通して、そのねじ部42cをボス38のねじ孔(図示せず)に締め付けることで、クラッチシュー34がホルダ36に回動自在に支持される。
本実施形態では、軸支部材42として段付きボルトが用いられ、ねじのない円筒面からなる外周面を有する大径部42aと、これよりも小径のねじ部42cとの間に、段部42bが形成されている。この段部42bとボス38との間に平ワッシャ44が介装され、段部42bが平ワッシャ44に押し当てられることで、間接的にボス38の端面に圧接されている。平ワッシャ44は省略することもでき、その場合、段部42bが直接ボス38の端面に圧接される。段付きボルト42の頭部42dとクラッチシュー34の支持部34aとの間に押え部材46が介装されている。段付きボルト42の頭部42dは、大径部42aよりもさらに大径の軸方向視で多角形または円形である。多角形の場合、その内接円の直径が大径部42aよりも大きい。円形の場合、その直径が大径部42aよりも大きい。
図5に示すように、押え部材46は、金属製の板材からなり、段付きボルト42の頭部42d(図4)とクラッチシュー34(図4)との間に挿入される2つの挿入部48と、これら挿入部48,48を連結する連結部50とを有している。押え部材46の材質は、例えば、ばね用ステンレス鋼帯(SUS304−CSP)である。ただし、押え部材46の材質は、これに限定されない。挿入部48には、段付きボルト42が挿通する挿通孔48aが形成されている。図6に示すように、押え部材46の挿入部48および連結部50は、軸心C方向の内側に向かって、つまりクラッチシュー34(図4)に向かって湾曲している。
図4に示す段付きボルト42の締結状態で、段付きボルト42の頭部42dとクラッチシュー34との間に軸方向隙間が存在しており、その軸方向隙間寸法Gに対し、押え部材46の板厚T(図6)は0.4G〜0.6Gであることが好ましい。本実施形態では、押え部材46の板厚Tは約0.5Gである。板厚Tが0.4G未満であると、押え部材46がクラッチシュー34を押す力が弱くなって、クラッチシュー34の動作が安定しない。また、板厚Tが0.6Gを超えると、挿入部48での良好な湾曲形状をとるのが難しくなる。
図3に示す各段付きボルト42,42の軸心C1,C1間の距離Dに対し、図6に示す湾曲する押え部材46の挿入部および連結部の曲率半径Rが2D〜4Dであることが好ましい。本実施形態では、押え部材46の曲率半径Rは約3Dである。曲率半径Rが2D未満であると、押え部材46の軸方向の膨らみが大きく、挿入部48の先端と連結部50の中央との軸方向偏位量が大きくなって他の部材と干渉する恐れがあるとともに、押え部材46がクラッチシュー34を押す力が強くなり過ぎて、クラッチシュー34の動作が鈍くなる恐れがある。また、曲率半径Rが4Dを超えると、挿入部48の先端と連結部50の中央との軸方向偏位量が小さくなり、押え部材46がクラッチシュー34を押す力が弱くなって、クラッチシュー34の動作が安定せず異音が発生しやすくなる。
図7は、段付きボルト42を締め付ける前のクラッチシュー34を示す。同図から分かるように、段付きボルト42の締結前では、押え部材46の挿入部48の根元部分、つまり連結部50との接続部分48bは、軸心C方向の内側、つまりクラッチシュー34に近い側にあり、挿入部48の先端部分48cは、軸心C方向の外側、つまり段付きボルト42の頭部42dに近い側にある。この状態から、段付きボルト42を締め付けると、押え部材46の挿入部48がクラッチシュー34の支持部34aの端面に押し付けられるとともに、湾曲した押え部材46がフラットに近づき、締結後はほぼフラットな状態となる。
図8は、段付きボルト42を締め付けた後の遠心クラッチ20を示す。段付きボルト42の頭部42dとクラッチシュー34との軸方向隙間寸法G(図4)が押え部材46の板厚T(図6)よりも大きいが、湾曲した押え部材46の弾性力により、押え部材46の挿入部48における段付きボルト42の接続部分48bおよびその中央寄りの部分(図8のPで示す範囲)がクラッチシュー34に押し付けられる。挿入部48の先端部分48cは、クラッチシュー34の支持部34aの端面から若干離れている。
段付きボルト42の締付け前と締付け後における押え部材46の状態を図9および図10に模式的に示す。図9(a)に示すように、段付きボルト46が無負荷の自然状態において、押え部材46の挿入部48の内側(クラッチシュー34側)先端Aと、支持部34aに接触する内側接触部Bとを結ぶ直線61と、内側接触部Bにおける湾曲面の接線62とがなす曲げ角度αは、例えば2〜3°程度と小さい。これに対し、図9(b)に示すように、挿入部148のみを屈曲させて、接続部150が直線状の押え部材146を用いた場合は、十分な弾性力を発揮するための曲げ角度βは、5〜10°程度と大きくなる。
したがって、図9(a)の押え部材46は、図10(a)に示す締付け後に1〜2°程度曲げ角度が小さくなるように伸ばされるに過ぎないので、耐久性が高い。これに対し、図9(b)の押え部材146は、図10(b)に示す締付け後に、3〜5°程度βが小さくなるように大きく伸ばされるので、耐久性が低くなる。また、図10(b)の比較例では、押え部材146とクラッチシュー34の支持部34aとがB点を通る線接触を形成するのに対し、図10(a)の第1実施形態では、押え部材46とクラッチシュー34の支持部34aとがB点を含む広い円弧面状の接触面を形成するので、クラッチシュー34を押さえる押え部材46の弾性力がクラッチシュー34の広い面に作用する。これにより、クラッチシュー34の傾きを抑えて、クラッチ動作を安定化させる。
つぎに、本実施形態の遠心クラッチ20の作用について説明する。図2のエンジンEが始動すると、クランク軸16、これに固定されたフライホイール18、フライホイール18に連結されたホルダ36、およびホルダ36に支持されたクラッチシュー34が回転する。エンジンEの回転数が上昇すると、クラッチシュー34の遠心力が大きくなり、クラッチばね35のばね力に抗して、接続部34bが段付きボルト42の軸心C1回りに回動し、クラッチドラム32に近づいて接触することで、クラッチが入り始める。
クラッチが入り始めると、背景技術の欄で述べたように、クラッチがオン・オフを繰り返すことで、クラッチシュー34,34同士およびクラッチシュー34とクラッチドラム32とが接触を繰り返す。
上述のように、図4に示す湾曲した押え部材46の弾性力により、押え部材46の挿入部48における段付きボルト42の周辺となる挿通孔48aおよびその中央寄りの部分がクラッチシュー34に押し付けられているので、クラッチシュー34の周方向への移動が安定する。その結果、クラッチシュー34,34同士およびクラッチシュー34とクラッチドラム32とが繰り返し接触する際の音が小さくなる。
さらに、回転数が上昇すると、クラッチシュー34の回転数も上昇して、図2のクラッチ20が完全に入り、クラッチ20およびドライブシャフト6を介して、図1の刈刃3が高速回転する。
押え部材46は、段付きボルト42の頭部42dとクラッチシュー34との間にのみ設けられ、しかも、これらの間に挿入される挿入部48と、これを連結する連結部50とからなる簡単な構造であるから、製造が容易である。また、挿入部148(図9(b))のみを屈曲してばね力を与える場合と異なり、挿入部48の曲げ角度が小さくなるので、耐久性が向上する。
図6に示すように、押え部材46の挿入部48および連結部50は軸心方向の内側に向かって湾曲している。これにより、図8の段付きボルト42を締め付けた時に、挿入部48がクラッチシュー34に接する接触面積が大きくなる。その結果、クラッチが入るときのクラッチシュー34の動作が一層安定する。
また、挿入部48に、段付きボルト42が挿通する挿通孔48aが形成されている。これにより、段付きボルト42を締め付けた時に、挿入部48がクラッチシュー34に接する接触面積が大きくなるので、クラッチが入るときのクラッチシュー34の動作がより一層安定する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る遠心クラッチのクラッチシュー34Aを、段付きボルト42を締め付ける前の状態で示している。第2実施形態に係る遠心クラッチでは、クラッチシュー34Aにおける押え部材46の挿入部48および連結部50が軸心C方向の外側に向かって湾曲している点で、第1実施形態の遠心クラッチ20と異なっており、その他の構造は同じである。
第2実施形態によっても、第1実施形態と同様に、押え部材46の弾性力によって、クラッチシュー34に軸方向の力が付与される結果、クラッチが入るときのクラッチシュー34の動作が安定し、異音の発生が抑制される。さらに、第2実施形態によれば、押え部材46が軸心C方向の外側に向かって湾曲しているので、連結部50がスプリング35に接触するのを容易に回避できる。
図12は、本発明の第3実施形態に係る遠心クラッチの押え部材46Aを示す。第3実施形態の押え部材46Aでは、挿入部48が、段付きボルト42の外周における軸心C寄りの一部分に沿った円弧部分で構成されている。挿入部48は、好ましくは、1/2円弧で形成される。その他の構成は、第1実施形態の押え部材46と同じである。第3実施形態も、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、第3実施形態によれば、段付きボルト42を容易に挿入部48に挿入できるので、組立が容易である。
図13は、本発明の第4実施形態に係る遠心クラッチの押え部材46Bを示す。第4実施形態の押え部材46Bでは、連結部50の長手方向(上下方向)中央部に、外側に向かって凹んだ凹部52が形成されている。その他の構成は、第1実施形態の押え部材46と同じである。第4実施形態も、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、第4実施形態によれば、連結部50の長手方向中央部に凹部52を設けたことで、連結部50がスプリング35に接触するのを容易に回避できるうえに、押え部材46Bの弾性力をさらに大きくできる。その結果、クラッチが入るときのクラッチシュー34の動作がさらに安定する。第4実施形態の押え部材46Bの挿入部48を、図12の第3実施形態の挿入部48のように円弧部分で構成することもできる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、2つの軸支部材42と2つのクラッチシュー34を備えた遠心クラッチ20について説明したが、3つの軸支部材と3つのクラッチシュー34を備えた遠心クラッチにも適用できる。この場合、押え部材は3つの挿入部を持つ。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
20 遠心クラッチ
32 クラッチドラム
34,34A クラッチシュー
42 段付きボルト(軸支部材)
42d 頭部
46,46A,46B 押え部材
48 挿入部
48a 挿通孔
50 連結部
C 軸心
G 隙間寸法
T 板厚
D 軸心間の距離
R 曲率半径

Claims (7)

  1. の中心線回りの回転動力伝達の断続を行う遠心クラッチであって、
    クラッチドラムの内周面に圧接される複数のクラッチシューと、
    前記各クラッチシューを回動自在に支持する複数の軸支部材と、
    前記各軸支部材の頭部と前記クラッチシューとの間に挿入される挿入部を有する押え部材と、を備え、
    前記押え部材は複数の前記挿入部を連結する連結部を有し、前記挿入部および前記連結部が前記軸の方向に湾曲し、
    前記押え部材は、両端の前記挿入部から前記連結部の全体に渡って湾曲している遠心クラッチ。
  2. 請求項1に記載の遠心クラッチにおいて、前記挿入部および前記連結部が前記軸の方向の前記クラッチシュー側に向かって凸状に湾曲している遠心クラッチ。
  3. 請求項1に記載の遠心クラッチにおいて、前記挿入部および前記連結部が前記軸の方向における前記軸支部材の頭部側に向かって凸状に湾曲している遠心クラッチ。
  4. 請求項2または3に記載の遠心クラッチにおいて、前記挿入部は、前記軸支部材が挿通する挿通孔を有している遠心クラッチ。
  5. 請求項2または3に記載の遠心クラッチにおいて、前記挿入部は、前記軸支部材の外周における前記軸心寄りの一部分に沿った円弧部分を有する遠心クラッチ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の遠心クラッチにおいて、前記軸支部材の前記頭部と前記クラッチシューとの隙間寸法Gに対し、前記押え部材の板厚Tが0.4G〜0.6Gである遠心クラッチ。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の遠心クラッチにおいて、前記各軸支部材の軸心間の距離Dに対し、湾曲する前記挿入部および前記連結部の曲率半径Rが2D〜4Dである遠心クラッチ。
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