JP6702103B2 - ローラ耐久性の向上した車両用補機駆動装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上記問題に着目されたもので、その目的とするところは、エンジンスタータおよび発電機としてモータジェネレータを用いる場合にエネルギ効率を向上させるとともに、ローラの摩擦熱による劣化を回避して耐久性の向上した車両用補機駆動装置を提供することである。
2 モータジェネレータ
3 エンジン
4 ウォータポンプ
5 モータジェネレータローラ
6 エンジンローラ
7 ウォータポンプローラ(回転ローラ)
8 第一アイドラローラ
9 第二アイドラローラ
10 第三アイドラローラ
実施例1の車両用補機駆動装置1について説明する。図1は車両用補機駆動装置1の概略システム図である。図2は車両用補機駆動装置1を示す概略図である。
実施例1の車両用補機駆動装置1では、アイドラローラが接する二つのローラの間に食い込む方向に力が作用することでくさび効果を生じさせ、二つのローラ間で駆動力の伝達を行うようにしている。以下ではくさび効果を生じる際の各ローラの動きについて説明する。
F = τ × A (1)
ここでτは、第一ローラ20とアイドラローラ21との間のせん断応力、またはアイドラローラ21と第二ローラ22との間のせん断応力である。Aは第一ローラ20とアイドラローラ21との接触面積、またはアイドラローラ21と第二ローラ22との接触面積である。
第二ローラ22の駆動力はアイドラローラ21に伝達される。図4において第二ローラ22が左回転すると、第二ローラ22に接するアイドラローラ21は右回転する。このとき、アイドラローラ21は第二ローラ22との接点において第二ローラ22の回転方向に押される。アイドラローラ21には、第二ローラ22との接点において第二ローラ22の回転方向と同じ方向に力が作用する(力F3)。
μ>tanα (2)
ここでμは、第一ローラ20とアイドラローラ21との間の動摩擦係数およびアイドラローラ21と第二ローラ22との間の動摩擦係数である。
(エンジン始動時)
図5はエンジン始動時の車両用補機駆動装置1の各部材の動きを示す図である。エンジン始動時にはモータジェネレータ2の駆動力によって、エンジン3のクランキングを行う。
図6はエンジン始動後の車両用補機駆動装置1の各部材の動きを示す図である。エンジン始動後にはモータジェネレータ2はエンジン3の駆動力によって発電を行う。
このとき、第一アイドラローラ8は、エンジンローラ6の駆動力をほとんど伝えないからヒステリシス損失が少なく、摩擦による発熱は純すべりによる効果のみと考えられる。
(1) エンジン3のクランク軸と一体に回転するエンジンローラ6と、モータジェネレータ2の回転軸と一体に回転するモータジェネレータローラ5と、エンジン3またはモータジェネレータ2により駆動されるウォータポンプ4の回転軸と一体に回転するウォータポンプローラ7(回転ローラ)と、外周面がモータジェネレータローラ5およびエンジンローラ6の外周面に接触する方向に付勢された第一アイドラローラ8と、外周面がエンジンローラ6およびウォータポンプローラ7の外周面に接触する方向に付勢された第二アイドラローラ9と、外周面がウォータポンプローラ7およびモータジェネレータローラ5の外周面に接触する方向に付勢された第三アイドラローラ10と、を有し、モータジェネレータローラ5の外周面が、第一アイドラローラ8および前記第三アイドラローラ10のいずれの外周面よりも大きい硬度または弾性係数を有する材料で形成されるようにした。
よって、エンジン始動後の発電中におけるモータジェネレータローラ5の摩擦による発熱を小さくできエネルギ効率の低下を抑制するとともにモータジェネレータローラ5の耐久性を向上することができる。
よって、純すべりによる摩擦とヒステリシス損失による摩擦を別々のアイドラローラで担うことにより摩擦による発熱を小さくしてローラ耐久性を向上することができる。
以上、本発明を実施するための形態を、図面に基づく実施例により説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
ようにしても良い。
Claims (3)
- エンジンのクランク軸と一体に回転するエンジンローラと、
モータジェネレータの回転軸と一体に回転するモータジェネレータローラと、
前記エンジンまたは前記モータジェネレータにより駆動される補機の回転軸と一体に回転する回転ローラと、
外周面が前記モータジェネレータローラおよび前記エンジンローラの外周面に接触する方向に付勢された第一アイドラローラと、
外周面が前記エンジンローラおよび前記回転ローラの外周面に接触する方向に付勢された第二アイドラローラと、
外周面が前記回転ローラおよび前記モータジェネレータローラの外周面に接触する方向に付勢された第三アイドラローラと、
を有し、
前記モータジェネレータローラの外周面が、前記第一アイドラローラおよび前記第三アイドラローラのいずれの外周面よりも大きい硬度または弾性係数を有する材料で形成されており、
前記第一アイドラローラ、前記第二アイドラローラおよび前記第三アイドラローラの回転中心は、前記エンジンローラ、前記モータジェネレータローラおよび前記回転ローラの回転中心を結んだ領域の外側に配置する、
ことを特徴とする車両用補機駆動装置。 - 請求項1に記載の車両用補機駆動装置において、
前記第一アイドラローラの外周面が、前記エンジンローラ及び前記モータジェネレータローラのいずれの外周面のよりも小さい硬度または弾性係数を有する材料で形成され、前記第三アイドラローラの外周面が、前記回転ローラ及び前記モータジェネレータローラのいずれの外周面よりも小さい硬度または弾性係数を有する材料で形成されている、
ことを特徴とする車両用補機駆動装置。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用補機駆動装置において、
前記エンジンローラ、前記モータジェネレータローラおよび前記回転ローラの外周面が鉄系金属によって形成され、前記第一アイドラローラおよび前記第二アイドラローラの外周面が樹脂によって形成される、
ことを特徴とする車両用補機駆動装置。
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JP2016176077A JP6702103B2 (ja) | 2016-09-09 | 2016-09-09 | ローラ耐久性の向上した車両用補機駆動装置 |
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Publications (2)
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JP2018040326A JP2018040326A (ja) | 2018-03-15 |
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2016
- 2016-09-09 JP JP2016176077A patent/JP6702103B2/ja active Active
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