JP3856209B2 - 刈払機のアンダーカップ - Google Patents
刈払機のアンダーカップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3856209B2 JP3856209B2 JP2002009955A JP2002009955A JP3856209B2 JP 3856209 B2 JP3856209 B2 JP 3856209B2 JP 2002009955 A JP2002009955 A JP 2002009955A JP 2002009955 A JP2002009955 A JP 2002009955A JP 3856209 B2 JP3856209 B2 JP 3856209B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting blade
- undercup
- brush cutter
- under cup
- clamping body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、刈刃の下面中央に取り付けられ、地面に接当して刈刃を地面から浮かせる刈払機のアンダーカップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
刈払機においては、刈刃を上下挟圧体で挟圧して保持しているが、この上下挟圧体を挟圧するために下方から差し通されるボルトが直接地面に接当するのを避けるため、ボルトの周囲にボルトが隠れる(ボルトを地面から離す)下方突出部を形成したアンダーカップを用いている。又、このアンダーカップは、刈刃を地面から浮かせて刈刃が直接地面に食い込むのを避ける作用も果たしている。従って、作業中は、この下方突出部は地面に接することがあるから、摩耗の問題が起きる。この下方突出部が摩耗すると、破断してしまい、破断片である外周部が周囲に飛散したりする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、下方突出部の下面に凹溝等を形成し、この凹溝の擦り減り具合を見て破断の時期を判断したりしていたが、観察作業が億劫であることから、ついつい見逃していた。又、下方突出部の肉厚を厚くする等して破断の時期を遅らせたりもしていたが、重量が重くなって操作がし難いとともに、このようにしたとしても、何時かは破断する。
【0004】
又、アンダーカップの外周端と刈刃との間に隙間ができていたりしていたが、このような構成によると、この隙間からゴミ等が侵入したり、アンダーカップの保持が十分でないといったこともあった。本発明は、このような課題を解決したものであり、仮に、破断したとしても、その破断片が周囲に飛散するのを防止するようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、刈刃軸が挿通されて刈刃を上下から挟圧する上下挟圧体の下挟圧体の下面に当てがわれ、刈刃軸に下方から螺入して上下挟圧体を挟圧して刈刃を保持するボルトを埋入するポケットの周囲に下方突出部を環状に形成した刈払機のアンダーカップにおいて、アンダーカップの内部に収容されてアンダーカップの外周を被覆する補助ディスクを設けたことを特徴とする刈払機のアンダーカップを提供したものである。
【0006】
以上の手段によれば、アンダーカップの外周は補助ディスクによって被覆されているので、仮に、アンダーカップの下方突出部等が地面に擦れ、或いは硬いものに当たって破断したとしても、破断片である外周部が飛散するのを抑える。尚、このような事態が生ずると、アンダーカップを新しいものに取り替えることになる。
【0007】
又、本発明は、以上のアンダーカップにおいて、請求項2に記載した、アンダーカップの外周端に横に延びるフランジを形成し、補助ディスクの外周でこのフランジを包み込ませて被覆した手段を提供する。この手段によれば、被覆がより確実なものになるし、この場合において、請求項3に記載した、補助ディスクによるアンダーカップの外周の被覆部分が刈刃の下面に弾性接触されるとすれば、刈刃やアンダーカップの保持がより完全なものになる。
【0008】
この他、本発明は、請求項4に記載した、刈刃軸が上下挟圧体を貫通しており、その突出部にボルトに代えてナットを螺合して上下挟圧体を挟圧する刈払機のアンダーカップを提供する。アンダーカップの取付け形態には、このような形態のものもあるが、本発明は、このような取付け形態をとるアンダーカップにも適用できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る刈払機の刈刃駆動部の断面図であるが、刈払機の駆動部は、後端に設けられる原動機(図示省略)から前延される基筒1の先端に刈刃2を装着する駆動ケース3を連設し、駆動ケース3の中に原動機で駆動される駆動軸4を通して駆動ケース3内に収容される伝動機構に動力が伝達される。
【0010】
この場合の駆動ケース3は、基筒1に連設される傾斜部3aと、刈刃2を装着する縦部3bとで形成されており、傾斜部3aと縦部3bとに亘って傾斜部3a内に挿通する駆動軸4の動力を縦部3b内に縦設される刈刃軸5に伝動する一対のベベルギア6が収容されている。そして、刈刃軸5には、上挟圧体7と下挟圧体8とが固嵌されており、この上下挟圧体7、8の間で刈刃2を挟圧している。従って、刈刃2は、上下挟圧体7、8の摩擦力で回転させられ、過負荷に対してはスリップできるものとなる。尚、本例では、刈刃2の上面に縦部3bの外径よりもやや大きな押えカップ9が当てがわれ、この押えカップ9も刈刃2と一緒に上下挟圧体7、8で挟圧されている。
【0011】
下挟圧体8の下面にはアンダーカップ10が当てがわれ、このアンダーカップ10の下方からボルト11を刈刃軸5に穿設されたネジ孔5aに螺合して刈刃2やアンダーカップ10を挟圧保持している。この場合のアンダーカップ10の外径は、上記した押えカップ9の外径と同じかやや大きくして刈刃2の保持を確実なものとしている。これにより、刈刃軸5に伝えられた動力は、刈刃2やアンダーカップ10を回転させることになる。
【0012】
本例のアンダーカップ10は、中央にボルト11を埋入する上方に凹陥したポケット10aが形成され、ポケット10aの周囲にはボルト11の下方丈よりも丈の高い(ボルト11の頭部を接地させないため)下方突出部10bが環状に突設され、更に、下方突出部10bの外周側は、ポケット10aの面よりも高く上延するカップ形をしているものである。加えて、本例のアンダーカップ10は、その外周端に横に延びるフランジ10cが形成されている。
【0013】
本発明は、アンダーカップ10の内部に、アンダーカップ10の外周を被覆する補助ディスク12を収容したものである。本例の補助ディスク12は、下挟圧体8とアンダーカップ10との間に挿設されるものであり(ボルト11の締付けによってアンダーカップ10等と共回りする)、周辺部が水平に延びてアンダーカップ10に沿って上方に屈曲し、その先端側がカールしてこのカール部12aでアンダーカップ10外周端のフランジ10cの上面、外側面及び下面を包み込むように被覆している。尚、このカール部12aの成形は、プレスやロールによる成形が考えられ、成形後は、補助ディスク12とアンダーカップ10とは一体のものとなる。
【0014】
更に、本例では、補助ディスク12によるアンダーカップ10の被覆部分を刈刃2の下面に接触させているとともに、この接触を弾性接触にしている。刈刃2とアンダーカップ10との間に隙間を設けないようにするとともに、この弾性力によって刈刃2及びアンダーカップ10の保持をより強固にするためである。
【0015】
ところで、刈り作業をするときには、刈刃2を地面から浮かせるように操作するが、仮に、接地したとしても、この下方突出部10bが接地して刈刃2は地面等に食い込まないようになっている。従って、下方突出部10bは往々にして接地して摩耗する。この摩耗によってこの部分が破断し、破断片が飛散したりするのは上述したとおりであるが、本発明によれば、補助ディスク12によるアンダーカップ10の外周の保持により、破断片が飛散するのが防止できる。この場合、アンダーカップ10の下方突出部10bの接地面積aを増すことで摩耗を減らせるし、材質をステンレスにすれば、摩耗し難い上に摩耗面に腐食が生じないから、腐食による侵食が防止できる。
【0016】
図2は本発明の他の例を示す刈払機の刈刃駆動部の一部断面図であるが、本例のものは、刈刃軸5が上下挟圧体7、8を貫通しており、その突出部にネジ部5bを形成して、このネジ部5bにボルトに代えてナット13を螺合して上下挟圧体7、8を挟圧したものである。但し、刈刃軸5と上下挟圧体7、8とは遊嵌させており、上下挟圧体7、8の摩擦力で刈刃2を駆動するものである(過負荷に対しは上下挟圧体7、8もスリップできる)。更に、アンダーカップ10の外周端にはフランジを形成しておらず、又、補助ディスク12によるアンダーカップ10の被覆部分を刈刃2に接触させていない。本発明は、このようなものにも適用できるのはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】
以上、本発明は、上記したものであるから、即ち、アンダーカップの外周は補助ディスクによって被覆されているので、仮に、アンダーカップの下方突出部等が地面に擦れ、或いは硬いものに当たって破断したとしても、破断片である外周部が飛散するのを抑える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す刈払機の刈刃駆動部の断面図である。
【図2】本発明の他の一例を示す刈払機の刈刃駆動部の断面図である。
【符号の説明】
2 刈刃
5 刈刃軸
5a 突出部
7 上挟圧体
8 下挟圧体
10 アンダーカップ
10a ポケット
10b 下方突出部
10c フランジ
11 ボルト
12 補助ディスク
13 ナット
Claims (4)
- 刈刃軸が挿通されて刈刃を上下から挟圧する上下挟圧体の下挟圧体の下面に当てがわれ、刈刃軸に下方から螺入して上下挟圧体を挟圧して刈刃を保持するボルトを埋入するポケットの周囲に下方突出部を環状に形成した刈払機のアンダーカップにおいて、アンダーカップの内部に収容されてアンダーカップの外周を被覆する補助ディスクを設けたことを特徴とする刈払機のアンダーカップ。
- アンダーカップの外周端に横に延びるフランジを形成し、補助ディスクの外周でこのフランジを包み込んで被覆した請求項1の刈払機のアンダーカップ。
- 補助ディスクによるアンダーカップの外周の被覆部分が刈刃の下面に弾性接触される請求項1又は2の刈払機のアンダーカップ。
- 刈刃軸が上下挟圧体を貫通しており、その突出部にボルトに代えてナットを螺合して上下挟圧体を挟圧する請求項1〜3いずれかの刈払機のアンダーカップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002009955A JP3856209B2 (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 刈払機のアンダーカップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002009955A JP3856209B2 (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 刈払機のアンダーカップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003210019A JP2003210019A (ja) | 2003-07-29 |
JP3856209B2 true JP3856209B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=27647820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002009955A Expired - Fee Related JP3856209B2 (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 刈払機のアンダーカップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3856209B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4549301B2 (ja) * | 2006-01-10 | 2010-09-22 | ブイアイブイエンジニアリング株式会社 | 刈払機 |
JP4979782B2 (ja) * | 2010-02-19 | 2012-07-18 | ブイアイブイエンジニアリング株式会社 | 刈払機 |
-
2002
- 2002-01-18 JP JP2002009955A patent/JP3856209B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003210019A (ja) | 2003-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4728341B2 (ja) | チゼルホルダ | |
JP3856209B2 (ja) | 刈払機のアンダーカップ | |
US20040043714A1 (en) | Power tool with a clamping device for axially securing a disk shaped tool | |
US20120200048A1 (en) | Tool clamping system and machine tool having a tool clamping system | |
US7137583B2 (en) | Striking tool for comminuting materials | |
CA2280321A1 (en) | Cutter for land clearing device | |
AU2003283187A1 (en) | Grinding machine for all kinds of material, e.g. waste or wood | |
FR2883787A1 (fr) | Outil a main pour serrer ou desserrer des ecrous | |
US4615119A (en) | Blade for a vibratory cutter | |
KR101711794B1 (ko) | 일체형의 고정부를 갖는 연마디스크 | |
JP3662545B2 (ja) | 切断刃交換装置と交換方法 | |
US20100011598A1 (en) | Hand-held power tool for driving a disc-shaped working tool | |
JP2005153079A (ja) | 回転研削工具の取付装置 | |
IT9022541A1 (it) | Testa di sbucciatura presentante un elemento tagliente ruotante montato in corrispondenza della estremita' di un alloggiamento di azionamento allungato | |
JP3153798U (ja) | 電動丸鋸の切屑飛散防止カバー | |
JP2002361505A (ja) | タンクの穴明け装置 | |
JP2007330870A (ja) | 破砕機 | |
JP3002214U (ja) | 超音波加工用工具 | |
FR2714308A1 (fr) | Hachoir. | |
JP2020195310A (ja) | 草刈兼用耕耘機 | |
CN210079728U (zh) | 一种用于食物垃圾处理器的斜齿研磨环 | |
KR20090129162A (ko) | 절단기용 커팅 블레이드의 장착 구조 | |
KR20110001491A (ko) | 원형톱날의 절삭력을 강화시킨 가공장치용 커팅수단 | |
JP3126615U (ja) | 刈払機用アタッチメント及び刈払機 | |
JP3153064U (ja) | トップリフト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060823 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060906 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060906 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |