JPS5821668Y2 - 丸刃工具 - Google Patents

丸刃工具

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JPS5821668Y2
JPS5821668Y2 JP10171677U JP10171677U JPS5821668Y2 JP S5821668 Y2 JPS5821668 Y2 JP S5821668Y2 JP 10171677 U JP10171677 U JP 10171677U JP 10171677 U JP10171677 U JP 10171677U JP S5821668 Y2 JPS5821668 Y2 JP S5821668Y2
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JP
Japan
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lower blade
holder
blade
elastic body
fitted
Prior art date
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Expired
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JP10171677U
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JPS5428782U (ja
Inventor
織笠洋祐
木村裕司
Original Assignee
三菱マテリアル株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、定寸幅かつ帯状の紙、金属箔並びに各種テ
ープのせん断加工に使用する丸刃工具に関し、特に上刃
となる丸刃工具に関するものである。
従来、前記のような紙、金属箔あるいは各種テープ等を
せん断加工するために、第1図に概略的に示すような装
置が使用されている。
すなわち、上刃となる環状のスリッタナイフ1は、軸2
に軸受3を介して回転可能かつ軸線方向の移動が可能に
嵌装されたホルダ4に固着されており、さらにホルダ4
と一本化されたスリッタナイフ1は、前記軸2の先端部
に取り付けられたプレート5との間に介装されたスプリ
ング6にて軸線方向に押圧され、したがってスリッタナ
イフ1はスプリング6の弾発力に抗して軸線方向に弾性
変位可能とされている。
また、下刃7はその一側面の周辺部の一部が前記スリッ
タナイフ1の一側面の周辺部の一部に接するようにして
モータ8の駆動軸9に嵌着されている。
前記スリッタナイフ1および下刃7の刃先10.11は
、互いに接触する側面の周縁部に形成されており、モー
タ8を回転駆動させるに伴って、下刃7とスリッタナイ
フ1との接触部に生ずる摩擦力によってスリッタナイフ
1が回転し、前記紙、金属箔等は、この接触しつつ回転
するスリッタナイフ1と下刃7との間に供給されてせん
断される。
ところで、前記下刃7はモータ8によって回転駆動され
た際に、モータ8の駆動軸9がわずかながら振動するこ
とに伴って側面振れを生じ、そのため下刃7の刃先11
が軸線方向に振れながら回転する。
一方、スリッタナイフ1は下刃7に接触していることに
より回転駆動されるとともに、これらが互いに接触して
回転していることによって紙、金属箔等のせん断が行な
われるのであり、したがって、スリッタナイフ1は上記
の如く設けられたスプリング6にて下刃7に接触しかつ
下刃7に追従するように附勢されている。
しかしながら、下刃7およびスリッタナイフ1は250
ORPM乃至3000 RPMと高い回転数で回転駆
動され、これに伴って下刃7の側面振れ周期が速くなる
ため、スプリング6の弾発力によるスリッタナイフ1の
軸線方向の動作が下刃Tに追従できなくなり、ついには
下刃7の側面振れの最大振幅値より大きな値を持つ振動
がスリッタナイフ1に発生し、その結果スリッタナイフ
1と下刃7とは互いに接離するようになる。
この状態を図を参照して説明する。
第2図はスリッタナイフ1と下刃Iとの接触状態を概略
的に示す正面図であり、図に示すように、スリッタナイ
フ1と下刃7とは一側面周辺部の一部で互いに接触して
いる。
第3図は下刃7に側面振れが発生していない状態におけ
る第2図のl−口線矢視断面図であって、スリッタナイ
フ1と下刃7とは互いに面接触しており、この状態が正
常接触状態である。
第4図は下刃Tが高速回転して側面振れを生じている状
態における第3図と同様な断面図であり、下刃7が実線
で示す状態にあるとき、その半径線は中心軸線に対して
傾斜し、下刃7の刃先11とスリッタナイフ1の刃先1
0とはA点で互いに点接触している。
下刃7とスリッタナイフ1とは、この状態から180度
回紙回転間に一時離間し、180度回紙回転第4図に想
像線で示す状態になったとき、下刃Iは中心軸線に対し
上記の状態とは逆方向に傾斜し、その結果下刃7の刃先
11とスリッタナイフ1の刃先10とはB点で再び点接
触する。
すなわち、上記のように矢視した場合、下刃7とスリッ
タナイフ1とは1回転当り2回点接触することになる。
第5図は下刃7が高速回転して側面振れを生じている状
態における第2図の■−v線矢視図であって、下刃7が
実線で示す状態にあるとき、その半径線は中心軸線に対
して傾斜し、その刃先11は実線で示すスリッタナイフ
1の一側面に0点で点接触している。
下刃7とスリッタナイフ1とは、この状態から180度
回紙回転間に一時離間し、180度回紙回転第5図に想
像線で示す状態になったとき、下刃7は中心軸線に対し
上記の状態とは逆方向に傾斜し、スリッタナイフ1はス
プリング6の弾発力によって△l軸線方向に平行移動さ
れ、その結果スリッタナイフ1の刃先10は下刃7の一
側面にD点で点接触する。
すなわち、第2図の■−■線に沿って矢視した場合、下
刃Tとスリッタナイフ1とは、1回転当り2回点接触す
ることになる。
以上説明したように、従来の装置にあっては、スリッタ
ナイフ1と下刃7とが1回転する毎に、第4図のA点、
B点、および第5図の0点、D点の合計4点で4回の点
接触を繰り返すが、その際にスリッタナイフ1と下刃7
とに加わる衝撃力は、スプリング6の弾発力に比例した
ものであり、スリッタナイフ1と下刃7との接触圧を適
正に保つためにバネ係数の比較的高いスプリング6を使
用する関係上、前記衝撃力は比較的大きなものとならざ
るを得す、そのために、スリッタナイフ1と下刃7との
刃先10.11が欠損して寿命が著しく低下する不都合
がある。
特に、最近広く使用されている超硬合金にてスリッタナ
イフ1および下刃7を形成した場合には、硬度が高いた
めにせん断に伴う各刃先10.11の摩耗は少ないもの
の、脆いために刃先10.11が容易に欠損してしまい
寿命が著しく低下し、そのためにスリッタナイフ1ある
いは下刃7の交換頻度が高くなって作業能率が低下し、
ひいては製品の製造原価の高騰を招来するなどの欠点が
あった。
この考案は上記事情に鑑みなされたもので、刃先に対す
る衝撃力、およびこれに伴う刃先の欠損を生じない丸刃
工具を提供することを目的とし、その特徴とするところ
は、環状切削具をホルダの外周部に弾性体を介して弾性
変位可能に取り付けた点にある。
以下第6図乃至第9図を参照してこの考案の実施例を説
明する。
第6図中20はブツシュであって、中心軸線に沿って軸
21が回転可能に挿入される取付は孔22が設けられ、
また外周−側端部に鍔部23が突設され、さらに外周他
側部にネジ24が刻設されている。
このブツシュ20は、前記鍔部23との間に環状のゴム
、皿バネ等の弾性体25を介装して第1保持具26が軸
線方向に摺動可能に嵌装されており、この第1保持具2
6の前記ネジ24と対応する部分は環状に切欠され、そ
の側面に当接して第1保持具26を前記鍔部23側へ押
圧する刃先調整ネジ27が前記ネジ24に螺装されてい
る。
これらブツシュ20、弾性体25および刃先調整ネジ2
7によって位置調整機構Cが構成されている。
しかして、刃先調整ネジ2Tを締め込み、あるいはゆる
めることによって第1保持具26はブツシュ20に対し
て軸線方向に摺動し、ブツシュ20に対する嵌装位置が
調整されるように構成されている。
また、前記第1保持具26の一側面の外周縁部は全周に
わたって断面方形状に切欠され、さらに半径方向に沿っ
たその側面は断面コ字状をなすように切欠され、凹溝2
Bが形成されている。
図中29は第2保持具であって、外径は前記第1保持具
26の外径と略同−で内径が前記鍔部23の外径よりわ
ずか大きい環状をなすものであって、その−側面の前記
凹溝28と対向する部分は断面コ字状を成すように全周
にわたって切欠されて、凹溝30が形成されている。
しかして、前記第1保持具26と第2保持具29とは、
各凹溝28.30が対向するように互いに固着されるこ
とによりホルダ31を成すとともに、各凹溝28.30
によってホルダ31の外周部に円周方向に沿った凹部3
2が形成される。
該凹部32内には、該凹部32と一致する断面凹状のゴ
ム等からなる環状弾性体33が嵌装されており、−側面
の外周縁に切刃34が形成された環状切削具35は、切
刃34が前記ホルダ31から半径方向に突出するように
して前記弾性体33にて弾性変位可能に挾持されて前記
ホルダ31に取り付けられている。
すなわち、この場合、環状切削具35は、その両側面の
下端部および内周を環状弾性体33によって保持されて
おり、弾性体33の弾性変形によって、軸21の軸線方
向へ移動することができるのみならず、半径線が軸21
の軸線に対して傾斜し得るようになっている。
しかして、上記の構成から成る丸刃工具は、前記ブツシ
ュ20の内径側に軸受36を介装して軸21に回転可能
に取り付けられて上刃として使用されるが、使用する際
に、前記刃先調整ネジ27のねじ込み量を適当に設定し
て環状切削具35の下刃37に対する接触圧を調整し、
さらに環状切削具35を挾持する弾性体33の弾性係数
を適当なものに設定しておけば、下刃37が高速回転し
て速い周期で側面振れを起こした場合でも環状切削具3
5を下刃37に追従させることができる。
また、もし環状切削具35と下刃37とが接離するよう
になった場合、環状切削具35は軸線方向への平行移動
、および弾性体33の弾性変形によって半径線が中心軸
線に対して傾斜する側面振れの2つの弾性変位が可能で
あるため、環状切削具35と下刃37とが一度離間して
再度接触した際に、環状切削具35と下刃37とは、第
7図および第8図に示すように従来のものとは異なって
互いに面接触する。
したがって、環状切削具35と下刃37とが一度離間し
て再度接触した際における単位面積当りの衝撃荷重は小
さいものとなり、各刃先が欠損する危険は著しく低下し
、工具寿命を長くすることができる。
なお、この考案における環状切削具35のホルダ31へ
の取り付は態様は、上記実施例のように断面凹状の弾性
体33を介して凹部32内へ取り付けるものに限られる
ものではなく、第9図に示す如く、ホルダ31の外周部
に形成された凹部32の相対向する壁面に環状の溝38
,39を形成し、この溝3B、39内にOリング40,
41を嵌装し、この01Jング40,41を介して環状
切削具35を挾持するように構成したものであってもよ
い。
なお、このように構成した場合、環状切削具35が弾性
的に側面振れを行ない得るようにするため、環状切削具
35の内径側に間隙を設けるか、あるいは環状切削具3
5の内径面を内径側に凸となる曲面にする必要がある。
以上説明したようにこの考案によれば、軸に回転可能に
嵌装されるホルダの外周部に円周方向に沿った環状の凹
部を形成し、少なくとも一側面の外周縁に切刃が形成さ
れた環状切削具をこの凹部内に弾性体を介して軸の軸線
方向におよび該軸線に対して傾、くように弾性変位可能
に取り付けたので、弾性体の弾性係数を適当なものに設
定することによって下刃の側面振れに対して環状切削具
を良好に追従させることができ、また、もし環状切削具
が下刃に対して接離するようになった場合でも環状切削
具が弾性的に変位してこれらを互いに面接触させて単位
面積当りの衡撃荷重を著しく減少させることができるの
で刃先の欠損を生じる危険が著しく低下する。
したがって、環状切削具に超硬合金を使用することが可
能となり、これに伴って環状切削具の寿命が著しく向上
することによりその交換頻度が低下してせん断加工の能
率を著しく向上させることができる。
また、ホルダをブツシュに対し軸線方向への移動を可能
なように嵌装するとともに、ホルダを弾性体にて軸線方
向へ押圧し、さらに刃先調整ネジにてその押圧力を調整
可能となせば、環状切削具と下刃との接触圧を最適圧力
に容易に設定することが可能となり、これによって環状
切削具の下刃に対する追従性を更に向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の装置を概略的に示す構成図、第2図は従
来の装置におけるスリッタナイフと下刃との接触状態を
示す説明図、第3図はその下刃に側面振れを生じていな
い状態における第2図のM−M線矢視断面図、第4図は
その下刃に側面振れを生じている状態における第3図と
同様な断面図、第5図はその下刃に側面振れを生じてい
る状態における第2図の■−■線矢視図、第6図はこの
考案の一実施例を示す一部断面した側面図、第7図はそ
の使用時における下刃との接触状態を示すための第3図
と同様な説明断面図、第8図はその使用時における下刃
との接触状態を示すための第5図と同様な説明矢視図、
第9図は他の実施例を示す一部断面した側面図である。 20・・・・・・ブツシュ、21・・・・・・軸、23
・・・・・・鍔部、25・・・・・・弾性体、26・・
・・・・第1保持具、27・・・・・・刃先調整ネジ、
29・・・・・・第2保持具、31・・・・・・ホルダ
、32・・・・・・凹部、33・・・・・・弾性体、3
4・・・・・・切刃、35・・・・・・環状切削具、3
6・・・・・・軸受、C・・・・・・位置調整機親

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)外周部に円周方向に沿った環状の凹部が形成され
    たホルダを、軸に回転自在に嵌装し、さらに前記凹部内
    に少なくとも一側面外周縁に切刃が形成された環状切削
    具を弾性体を介して弾性変位可能に装着してなる丸刃工
    具。
  2. (2)前記ホルダは、前記軸に嵌装された位置調整構を
    介して前記軸にその軸線方向に位置調整可能に嵌装され
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1
    )項記載の丸刃工具。
  3. (3)前記位置調整機構は、一端部外周に突設された鍔
    部を有し、前記軸に嵌装されたブツシュと、該ブツシュ
    に嵌装された前記ホルダーと前記鍔部との間に介装され
    た弾性体と、前記ブツシュの他端部に螺装され、前記ホ
    ルダを前記鍔部に前記弾性体を介して押圧する刃先調整
    ネジとからなることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第(2)項記載の丸刃工具。
JP10171677U 1977-07-29 1977-07-29 丸刃工具 Expired JPS5821668Y2 (ja)

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JP10171677U JPS5821668Y2 (ja) 1977-07-29 1977-07-29 丸刃工具

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JP10171677U JPS5821668Y2 (ja) 1977-07-29 1977-07-29 丸刃工具

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JPS5428782U JPS5428782U (ja) 1979-02-24
JPS5821668Y2 true JPS5821668Y2 (ja) 1983-05-09

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ID=29040609

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JP10171677U Expired JPS5821668Y2 (ja) 1977-07-29 1977-07-29 丸刃工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61168496A (ja) * 1985-09-30 1986-07-30 日東紡績株式会社 カ−ペツトの切断装置

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JPS5428782U (ja) 1979-02-24

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