JP2003209331A - プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

プリント配線板およびその製造方法

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JP2003209331A
JP2003209331A JP2002008410A JP2002008410A JP2003209331A JP 2003209331 A JP2003209331 A JP 2003209331A JP 2002008410 A JP2002008410 A JP 2002008410A JP 2002008410 A JP2002008410 A JP 2002008410A JP 2003209331 A JP2003209331 A JP 2003209331A
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inductor
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insulating layer
resin
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Hidekatsu Sekine
秀克 関根
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリント配線板の総数の削減による薄型化およ
び軽量化を図ったプリント配線板及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】絶縁層を挟み上下の配線とその配線同士を
電気的に接続するビアで形成されるインダクタを内蔵す
るプリント配線板において、インダクタが存在する部分
とその周辺部が異なる樹脂で構成されており、その製造
方法は(a)インダクタとなる下部配線が形成された第
1の絶縁層上に第2の絶縁層を形成する工程(b)イン
ダクタとなる部分の第2の絶縁層をレーザーにより溝を
形成し、下部配線を露出させる工程(c)穴開けした部
分に、磁性材を含有させた絶縁樹脂を埋め込む工程
(d)表面を研磨し、平坦化する工程(e)レーザーに
より、ビアを形成する工程(f)上部配線を形成し、ビ
アで下部配線と電気的接続を施す工程よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器のプリ
ント配線板に係わり、さらに詳しくはインダクタ内蔵プ
リント配線板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント配線板に内蔵されるイン
ダクタおよびその製造方法について以下に説明する。図
14は、従来のインダクタを内蔵したプリント配線板の一
部分を断面で表した説明図である。また図15は、従来の
プリント配線板に内蔵されたインダクタの上部配線、下
部配線およびビアの一部立体構造を斜視で表した説明図
である。インダクタの構造としては、図14及び図15
に示す様に、下部配線8、上部配線12及びビア13で
構成されたものであり、下部配線8と上部配線12の間
の磁性体を含有する樹脂11がプリント配線板全面に形
成されたものである。その製造方法としては、所定の回
路(図示せず)が形成された基板6上に、磁性体を含有
しない樹脂7を形成し、続いてその磁性体を含有しない
樹脂7上に下部配線8を形成し、さらに、磁性体を含有
する樹脂11を形成し、所定のビアを炭酸ガスレーザー
等で形成し、次いで、上部配線12を形成するといった
ものであった。
【0003】上記したようなプリント配線板及びその製
造方法では、一つの層にインダクタ以外の部品を内蔵で
きす、また、配線引き回しの自由度も制限される事か
ら、プリント配線板の薄型化、軽量化が困難であるとい
った問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
プリント配線板の総数の削減による薄型化および軽量化
を図ったプリント配線板及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するもので、第一の発明としては、絶縁層を挟み上下
の配線とその配線同士を電気的に接続するビアで形成さ
れるインダクタを内蔵するプリント配線板において、イ
ンダクタが存在する部分とその周辺部が異なる樹脂で構
成されている事を特徴とするプリント配線板としたもの
である。
【0006】第二の発明としては、絶縁層を挟み上下の
配線とその配線同士を電気的に接続するビアで形成され
るインダクタを内蔵する請求項1のプリント配線板の製
造方法において、以下の工程を備える事を特徴とするプ
リント配線板の製造方法としたものである。 (a)インダクタとなる下部配線が形成された第1の絶
縁層上に第2の絶縁層を形成する工程。 (b)インダクタとなる部分の第2の絶縁層をレーザー
により溝を形成し、下部配線を露出させる工程。 (c)穴開けした部分に、磁性材を含有させた絶縁樹脂
を埋め込む工程。 (d)表面を研磨し、平坦化する工程。 (e)レーザーにより、ビアを形成する工程。 (f)上部配線を形成し、ビアで下部配線と電気的接続
を施す工程。
【0007】第三の発明としては、絶縁層を挟み上下の
配線とその配線同士を電気的に接続するビアで形成され
るインダクタが内蔵するプリント配線板において、イン
ダクタの上部配線の下側に存在する樹脂と下部配線の上
側に存在する樹脂とが異なることを事を特徴とする請求
項1記載のプリント配線板としたものである。
【0008】第四の発明としては、絶縁層を挟み上下の
配線とその配線同士を電気的に接続するビアで形成され
るインダクタが内蔵する請求項3記載のプリント配線板
の製造方法において、以下の工程を備える事を特徴とす
るプリント配線板の製造方法としたものである。 (a)インダクタとなる下部配線が形成された第1の絶
縁層上に第2の絶縁層を形成する工程。 (b)インダクタとなる部分の第2の絶縁層上に所定の
ビアをレーザーにより形成しする工程。 (c)インダクタとなる部分の第2の絶縁層上に、上部
配線を形成する工程。 (e)レーザーにより、下部配線上の樹脂を除去する溝
を形成する工程。 (f)溝を形成した部分に、磁性材を含有させた絶縁樹
脂を埋め込む工程。
【0009】第五の発明としては、絶縁層を挟み上下の
配線とその配線同士を電気的に接続するビアで形成され
るインダクタが内蔵するプリント配線板において、プリ
ント配線板平面から見て、インダクタの下部配線と上部
配線が重なる事を特徴とする請求項3記載のプリント配
線板としたものである。
【0010】第六の発明としては、絶縁層を挟み上下の
配線とその配線同士を電気的に接続するビアで形成され
るインダクタが内蔵するプリント配線板において、イン
ダクタの下部配線の一つ下となる部分に穴開け加工を施
す大きさよりも大きい面積で、導体のアイランドを備え
る事を特徴とする請求項1または3記載のプリント配線
板としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1から図5に基づき本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形
態例のプリント配線板であって、インダクタを含む一部
分を上面で表した説明図である。プリント配線板の形態
としては、図1に示すように、絶縁層を挟み上下の配線
とその配線同士を電気的に接続するビアで形成されるイ
ンダクタ1を内蔵するプリント配線板において、インダ
クタ1が存在する部分とその周辺部が異なる樹脂、いわ
ゆる磁性体を含有する樹脂2と磁性体を含有しない樹脂
3で構成されているプリント配線板である。
【0012】具体的には、第1の実施の形態例として、
図2はこの例の、図1のA−A’を断面で表した説明
図、図3は、図1のB−B’を断面で表した説明図であ
る。図2、図3の断面で示すように、配線パターン(図
示せず)を形成した基板6上に第1の絶縁樹脂層4が形
成され、その上に第2の絶縁樹脂層5が形成されてい
る。第2の絶縁樹脂層5に対しては、エキシマレーザー
等で樹脂厚を調整してインダクタが形成される部分及び
その近辺の樹脂を除去し、下部配線8の深さまで溝を形
成している。磁性体を含有する樹脂2をこの溝に形成
し、上部配線12を形成したものが本実施の形態例であ
る。ここで、図3において、磁性材を形成する部分は、
ビア同士の内側(各ビア間)のみでも良い。
【0013】第2の実施の形態例は、図4(本形態例で
はインダクタのパターンは第1の例と同じものを利用す
ることとし、図4は図1のA−A’の断面図を示す)の
ように、図1で示した実施形態例の第1の絶縁樹脂層4
に磁性材料を設けたプリント配線板である。この場合、
予め基板6上に、穴開け加工を施す部分(溝を形成する
部分)よりも大きい面積で、導体のアイランド9を設
け、第1の絶縁樹脂層を形成し、下部配線8を形成した
後、エキシマレーザー加工よりも安価な炭酸ガスレーザ
ー等により、第1の絶縁樹脂層まで溝を形成したもので
ある。この場合、炭酸ガスレーザ等により、アイランド
9及び下部配線8をストッパとして、下部配線8の無い
樹脂部分が溶融され、基板上の導体のアイランド9まで
溝を形成する。この溝形成後の、第2絶縁樹脂層形成以
降は第1の実施の形態例と同様である。
【0014】また、第3の実施の形態例としては、図5
に示すように、第1の実施の形態例で第2の絶縁樹脂層
を形成し、上部配線12を形成した後に、炭酸ガスレー
ザー等により溝を形成し、その溝に磁性材を含有する樹
脂を形成したものである。この場合は、上部配線12と
下部配線8をストッパとして、樹脂を溶融し、溝を形成
する。その結果、インダクタの上部配線の下側に存在す
る樹脂と下部配線の上側に存在する樹脂とが異なるプリ
ント配線板が得られる。またインダクタの上部配線と下
部配線とは、プリント配線板平面から見て、その端部が
重なった方が、樹脂の過剰な溶融等を防げ、下部配線が
ストッパーとなり、下部配線8の下層における配線を保
護することが可能となり、好ましい。
【0015】なお、上記の全ての実施の形態例では、基
板6として配線層を形成されたものを前提としたが、本
発明はこれにこだわるものではなく、基板上にビルドア
ップ工法により絶縁層、配線層が単層又は複数層積層さ
れた樹脂基板を上記の基板6としてもよい。
【0016】さらに、上記の実施の形態例で示したイン
ダクタを含む配線板上にビルドアップ工法により単層又
は複数積層された多層基板としても良いし、あるいはさ
らにインダクタを含む層が複数層形成された多層配線基
板としても良い。
【0017】また、上記の実施の形態例では、第1、2
絶縁樹脂層の磁性材を含有している樹脂の形成された部
分以外には、インダクタ以外の通常のビアを形成して良
いし、第1、2絶縁樹脂層の上下部で、磁性材を含有し
ている樹脂の形成された部分以外には、インダクタ以外
の通常の配線領域として利用して良い。
【0018】つぎに本発明のプリント配線板の製造方法
の第一の実施形態例について説明する。両面または片面
に所定の回路パターンが形成された樹脂基板6、または
樹脂基板に、両面または片面に所定のビルドアップ工程
により絶縁層、配線層が単層又は複数層積層された樹脂
基板6を用意する。 (1)つぎに基板6上に磁性体を含有しない樹脂を設け
第1の絶縁層4とし、その上にインダクタとなる下部配
線8を形成し、さらに磁性体を含有しない樹脂を設け第
2の絶縁層5を形成する。このとき、第1の絶縁層上に
は、インダクタになる部分以外の所には、他の配線パタ
ーンを形成しても良い。また樹脂基板とに間にビアを設
けて第1の絶縁層上の配線パターン等と電気的接続をし
ても良い。同様に第2の絶縁層上にも配線パターン等を
設け、また第2の絶縁層中にビアを設けて、電気的接続
をしても良い。 (2)次いで、炭酸ガスレーザーにより、インダクタ1
部分の磁性体を含有しない樹脂(第2の絶縁層5)に、
溝を設け、下部配線8を露出させる。 (3)次に、スクリーン印刷等により、インダクタ1部
の溝に磁性体を含有する樹脂2を形成する。 (4)つぎに、樹脂表面を研磨し、平滑化する。 (5)次いで、炭酸ガスレーザーにより、ビアを形成す
る。 (6)次に、セミアディティブ法などにより、上部配線
12を形成し、ビアで下部配線と電気的接続を施す。
【0019】なおこの後さらにビルドアップ法により絶
縁層、配線層を積層し、多層プリント配線板としても良
い。従って多層プリント配線板の単層もしくは複数層を
インダクタの形成された層とすることが出来る。
【0020】つぎに本発明のプリント配線板の製造方法
の第二の実施形態例について説明する。両面または片面
に所定の回路パターンが形成された樹脂基板6、または
樹脂基板に、両面または片面に所定のビルドアップ工程
により絶縁層、配線層が単層又は複数層積層された樹脂
基板6を用意する。 (1)つぎに基板6上に磁性体を含有しない樹脂を設け
第1の絶縁層4とし、その上にインダクタとなる下部配
線8を形成し、さらに磁性体を含有しない樹脂を設け第
2の絶縁層5を形成する。このとき、第1の絶縁層上に
は、インダクタになる部分以外の所には、他の配線パタ
ーンを形成しても良い。また樹脂基板とに間にビアを設
けて第1の絶縁層上の配線パターン等と電気的接続をし
ても良い。同様に第2の絶縁層上にも配線パターン等を
設け、また第2の絶縁層中にビアを設けて、電気的接続
をしても良い。 (2)次いで、インダクタとなる部分の第2の絶縁層上
に所定のビアをレーザーにより形成しする。 (3)次いで、インダクタとなる部分の第2の絶縁層上
にセミアディティブ法等により、上部配線を形成する。 (4)次いで、レーザーにより、下部配線上の樹脂を除
去する溝を形成する。 (5)次いで、溝を形成した部分に、スクリーン印刷等
により磁性材を含有させた絶縁樹脂を埋め込む。
【0021】なおこの後さらにビルドアップ法により絶
縁層、配線層を積層し、多層プリント配線板としても良
い。従って多層プリント配線板の単層もしくは複数層を
インダクタの形成された層とすることが出来る。
【0022】本発明のプリント配線板及びその製造方法
によると、インダクタが存在する部分のみ磁性体の含有
する樹脂を設けるため、インダクタと同じ層に他の部品
を内蔵でき、プリント配線板の総数の削減による薄型化
および軽量化が可能となり、設計の自由度も拡大する。
【0023】
【実施例】<実施例1>図6から図10に従って実施例
1を示す。両面に所定の回路パターンが形成された不織
ガラスエポキシ樹脂を含浸させた銅張り樹脂基板を用
い、基板6上に磁性体を含有しない樹脂7として、エポ
キシ系樹脂を厚さ40μm設け、専用の処理液にて、樹
脂表面を粗化し、無電解Cuめっきを行った。
【0024】次に、無電解Cuめっき表面にフォトレジ
ストを設け、露光現像を行い、所定のインダクタ配線と
なる無電解Cuめっき表面を露出させた。
【0025】次に、露出している無電解Cuめっき表面
に電解Cuめっきを行い、Cuを10μm程度析出させ
た。
【0026】次いで、フォトレジストを剥離し、無電解
Cuめっき膜を過硫酸アンモニウム水溶液等でソフトエ
ッチングすることにより、インダクタ1となる下部配線
8及び他の配線や内蔵部品となる導電体(図示せず)を
設けた(図6)。ここで所定の回路パターン(図示せ
ず)の他に、図5に示す様に、インダクタ1下部に、レ
ーザーによる穴開け止めのアイランド導体パターン9を
設けた基板6を使用した。
【0027】次に、再び基板6上に磁性体を含有しない
樹脂7として、エポキシ系樹脂を厚さ40μm設けた。
(図7)
【0028】次いで、炭酸ガスレーザーにより、インダ
クタ1部の磁性体を含有しない樹脂7に、溝10を設け
た(図8)。
【0029】次に、スクリーン印刷により、インダクタ
1部の溝10に磁性体を含有する樹脂11として、エポ
キシ系樹脂を形成し、樹脂表面を研磨し、平滑化させた
(図9)。
【0030】次いで、炭酸ガスレーザーにより、ビアの
穴開けを行った。
【0031】次に、スパッタ法により、Ni及びCu薄
膜を設け、Cu薄膜表面にフォトレジストを設け、露光
現像を行い、所定のインダクタ配線となるCu薄膜表面
を露出させた。
【0032】次いで、露出しているCu薄膜表面に電解
Cuめっきを行い、Cuを10μm程度析出させた。こ
こで、ビアにより、下部配線8と上部配線12は電気的
に完全に接続された。
【0033】次に、フォトレジストを剥離し、Cu及び
Ni薄膜を過硫酸アンモニウム水溶液等でソフトエッチ
ングすることにより、インダクタ1となる上部配線10
及び他の配線や内蔵部品となる導電体(図示せず)を設
けることで、本発明であるインダクタの内蔵されたプリ
ント配線板を作製した(図10)。
【0034】<実施例2>図11〜図13に従って実施
例2を示す。両面に所定の回路パターンが形成された不
織ガラスエポキシ樹脂を含浸させた銅張り樹脂基板を用
い、基板6上に磁性体を含有しない樹脂7として、エポ
キシ系樹脂を厚さ40μm設け、専用の処理液にて、樹
脂表面を粗化し、無電解Cuめっきを行った。
【0035】次に、無電解Cuめっき表面にフォトレジ
ストを設け、露光現像を行い、所定のインダクタ配線と
なる無電解Cuめっき表面を露出させた。
【0036】次に、露出している無電解Cuめっき表面
に電解Cuめっきを行い、Cuを10μm程度析出させ
た。
【0037】次いで、フォトレジストを剥離し、無電解
Cuめっき膜を過硫酸アンモニウム水溶液等でソフトエ
ッチングすることにより、インダクタ1となる下部配線
8及び他の配線や内蔵部品となる導電体(図示せず)を
設けた。
【0038】次に、再び基板6上に磁性体を含有しない
樹脂7として、エポキシ系樹脂を厚さ40μm設けた。
【0039】次いで、炭酸ガスレーザーにより、インダ
クタ1部の磁性体を含有しない樹脂7に、所定のビアの
穴開けを行った。
【0040】次に、スパッタ法により、Ni及びCu薄
膜を設け、Cu薄膜表面にフォトレジストを設け、露光
現像を行い、所定のインダクタ配線となるCu薄膜表面
を露出させた。
【0041】次いで、露出しているCu薄膜表面に電解
Cuめっきを行い、Cuを10μm程度析出させた。こ
こで、ビアにより、下部配線8と上部配線12は電気的
に完全に接続された。
【0042】次に、フォトレジストを剥離し、Cu及び
Ni薄膜を過硫酸アンモニウム水溶液等でソフトエッチ
ングすることにより、インダクタ1となる上部配線10
及び他の配線や内蔵部品となる導電体(図示せず)を設
けた。ここで、プリント配線板平面から見て、インダク
タの下部配線と上部配線が一部重なるようにした(図1
1)。ビア径50μm、ランド径100μm、配線幅7
5μm、配線ピッチ130μmに設計し、重なり幅は1
0μmとなった。
【0043】次いで、炭酸ガスレーザーにより、下部配
線8上に溝10を形成した(図12)。
【0044】次に、スクリーン印刷により、インダクタ
1部の溝10に磁性体を含有する樹脂11として、エポ
キシ系樹脂を形成することにより、本発明であるインダ
クタの内蔵されたプリント配線板を作製した(図1
3)。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上のような構成並びに作用を
有するから、プリント配線板の総数の削減による薄型化
および軽量化が得られる、設計の自由度も拡大するプリ
ント配線板及びその製造方法とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例のプリント配線板におい
て、インダクタを含む一部分を上面で表した説明図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態例のプリント配線板におい
て、図1のA−A’を断面で表した説明図である。
【図3】本発明の実施の形態例のプリント配線板におい
て、図1のB−B’を断面で表した説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例のプリント配線板におい
て、下部配線の下の層に、溝の深さ調整用のアイランド
を設けた構造の図1のA−A’を断面で表した説明図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態例のプリント配線板におい
て、下部配線上のみに磁性体を含有する樹脂を設けた構
造を断面で表した説明図である。
【図6】本発明のプリント配線板の製造方法の実施例1
において、下部配線を設けた後を断面で表した説明図で
ある。
【図7】本発明のプリント配線板の製造方法の実施例1
において、下部配線上に磁性体を含有しない樹脂を設け
た後を断面で表した説明図である。
【図8】本発明のプリント配線板の製造方法の実施例1
において、インダクタとなる部分に溝を設けた後を断面
で表した説明図である。
【図9】本発明のプリント配線板の製造方法の実施例1
において、溝に磁性体を含有する樹脂を設け、樹脂表面
を研磨した後を断面で表した説明図である。
【図10】本発明のプリント配線板の製造方法の実施例1
において、上部配線を設けた後を断面で表した説明図で
ある。
【図11】本発明のプリント配線板の製造方法の実施例2
において、下部配線および上部配線を設けた後を断面で
表した説明図である。
【図12】本発明のプリント配線板の製造方法の実施例2
において、下部配線上に溝を設けた後を断面で表した説
明図である。
【図13】本発明のプリント配線板の製造方法の実施例2
において、下部配線上に磁性体を含有する樹脂を設けた
後を断面で表した説明図である。
【図14】従来のプリント配線板の一部分を断面で表した
説明図である。
【図15】従来のプリント配線板に内蔵されたインダクタ
の上部配線、下部配線およびビアの一部立体を斜視で表
した説明図である。
【符号の説明】
1・・・インダクタ 2・・・磁性体を含有する樹脂 3・・・磁性体を含有しない樹脂 4・・・第1の絶縁樹脂 5・・・第2の絶縁樹脂 6・・・基板 7・・・磁性体を含有しない樹脂 8・・・下部配線 9・・・アイランド導体パターン 10・・・溝 11・・・磁性体を含有する樹脂 12・・・上部配線 13・・・ビア
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 N Q T Fターム(参考) 4E351 AA02 BB10 BB11 BB16 BB24 BB26 BB29 BB33 BB49 CC06 DD04 GG01 5E062 DD01 5E070 AA01 BA12 CB12 5E346 AA06 AA12 AA15 AA43 BB01 BB20 CC08 CC32 DD01 DD33 EE31 FF04 FF45 GG17 GG28 HH22 HH24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層を挟み上下の配線とその配線同士を
    電気的に接続するビアで形成されるインダクタを内蔵す
    るプリント配線板において、インダクタが存在する部分
    とその周辺部が異なる樹脂で構成されている事を特徴と
    するプリント配線板。
  2. 【請求項2】絶縁層を挟み上下の配線とその配線同士を
    電気的に接続するビアで形成されるインダクタを内蔵す
    る請求項1のプリント配線板の製造方法において、以下
    の工程を備える事を特徴とするプリント配線板の製造方
    法。 (a)インダクタとなる下部配線が形成された第1の絶
    縁層上に第2の絶縁層を形成する工程。 (b)インダクタとなる部分の第2の絶縁層をレーザー
    により溝を形成し、下部配線を露出させる工程。 (c)穴開けした部分に、磁性材を含有させた絶縁樹脂
    を埋め込む工程。 (d)表面を研磨し、平坦化する工程。 (e)レーザーにより、ビアを形成する工程。 (f)上部配線を形成し、ビアで下部配線と電気的接続
    を施す工程。
  3. 【請求項3】絶縁層を挟み上下の配線とその配線同士を
    電気的に接続するビアで形成されるインダクタが内蔵す
    るプリント配線板において、インダクタの上部配線の下
    側に存在する樹脂と下部配線の上側に存在する樹脂とが
    異なることを事を特徴とする請求項1記載のプリント配
    線板。
  4. 【請求項4】絶縁層を挟み上下の配線とその配線同士を
    電気的に接続するビアで形成されるインダクタが内蔵す
    る請求項3記載のプリント配線板の製造方法において、
    以下の工程を備える事を特徴とするプリント配線板の製
    造方法。 (a)インダクタとなる下部配線が形成された第1の絶
    縁層上に第2の絶縁層を形成する工程。 (b)インダクタとなる部分の第2の絶縁層上に所定の
    ビアをレーザーにより形成しする工程。 (c)インダクタとなる部分の第2の絶縁層上に、上部
    配線を形成する工程。 (e)レーザーにより、下部配線上の樹脂を除去する溝
    を形成する工程。 (f)溝を形成した部分に、磁性材を含有させた絶縁樹
    脂を埋め込む工程。
  5. 【請求項5】絶縁層を挟み上下の配線とその配線同士を
    電気的に接続するビアで形成されるインダクタが内蔵す
    るプリント配線板において、プリント配線板平面から見
    て、インダクタの下部配線と上部配線が重なる事を特徴
    とする請求項3記載のプリント配線板。
  6. 【請求項6】絶縁層を挟み上下の配線とその配線同士を
    電気的に接続するビアで形成されるインダクタが内蔵す
    るプリント配線板において、インダクタの下部配線の一
    つ下となる部分に穴開け加工を施す大きさよりも大きい
    面積で、導体のアイランドを備える事を特徴とする請求
    項1または3記載のプリント配線板。
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