JP2003206857A - ピストン式圧縮機 - Google Patents

ピストン式圧縮機

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JP2003206857A
JP2003206857A JP2002003741A JP2002003741A JP2003206857A JP 2003206857 A JP2003206857 A JP 2003206857A JP 2002003741 A JP2002003741 A JP 2002003741A JP 2002003741 A JP2002003741 A JP 2002003741A JP 2003206857 A JP2003206857 A JP 2003206857A
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discharge
valve
compression chamber
suction
piston
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Application number
JP2002003741A
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English (en)
Inventor
Takahiro Moroi
隆宏 諸井
Kenji Mochizuki
望月  賢二
Tomoji Taruya
知二 樽谷
Tetsuyuki Kamitoku
哲行 神徳
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】静寂性に優れてなおかつ、消費動力の低減効果
をより有効に奏することが可能なピストン式圧縮機を提
供すること。 【解決手段】吸入弁機構35には、駆動軸16と同期回
転することで圧縮室26と吸入室28との間のガス通路
43〜45を開閉可能なロータリバルブ41が用いられ
ている。吐出弁機構36は、一つの圧縮室26を吐出室
29に対してそれぞれ接続する複数の吐出ポート51a
−1,51a−2が形成されたバルブプレート51と、
各吐出ポート51a−1,51a−2と対向するように
それぞれ独立して配置された複数の吐出弁52a−1,
52a−2とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動軸の回転によ
ってシリンダボア内でピストンが往復動されることで、
吸入弁機構を介した吸入圧力領域からシリンダボアの圧
縮室へのガスの吸入、及び圧縮室内でのガスの圧縮、並
びに吐出弁機構を介した圧縮室から吐出圧力領域へのガ
スの吐出が行われる構成のピストン式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧縮機としては、例えば、特開
平9−273478号公報に開示されたものが存在す
る。この公報の圧縮機において吐出弁機構は、一つの圧
縮室に対応するように複数の吐出ポートが形成されたバ
ルブプレートと、各吐出ポートと対向するようにそれぞ
れ独立して配置された複数の吐出弁とを備えている。
【0003】吐出ポート及び吐出弁を複数有すること
で、圧縮室から吐出されるガスの通過断面積を大きく確
保することができる。従って、圧縮室のガスをスムーズ
に吐出させてオーバーコンプレッションを抑制すること
ができ、圧縮機の消費動力を低減することが可能とな
る。なお、オーバーコンプレッションとは、圧縮室から
のガスの吐出がスムーズでないため、吐出弁が開放され
た後も、ピストンが上死点位置まで移動する間にガスの
圧縮作用が奏せられてしまう現象である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報の
圧縮機において吸入弁機構は、バルブプレートに形成さ
れた吸入ポートと、この吸入ポートを開閉するリード弁
タイプの吸入弁とからなっている。リード弁タイプの吸
入弁は自励振動に起因した異音を発生し、圧縮機の静寂
性が阻害される問題がある。
【0005】また、前記吸入弁機構において吸入ポート
は、吐出ポートと共にバルブプレートに形成されてい
る。従って、一つの圧縮室に対応して複数の吐出ポート
及び吐出弁を設けようとすると、それらの寸法・形状や
配置位置が吸入ポートや吸入弁の存在によって大きく制
限されてしまう。このため、例えば、複数の吐出ポート
を好適な大きさ(通過断面積)に設定することや好適な
位置に配置することが困難となり、オーバーコンプレッ
ションの抑制効果が薄らいでしまう問題があった。
【0006】本発明の目的は、静寂性に優れてなおか
つ、消費動力の低減効果をより有効に奏することが可能
なピストン式圧縮機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、吸入弁機構には、駆動軸と同期
回転することで圧縮室と吸入圧力領域との間のガス通路
を開閉可能なロータリバルブが用いられている。従っ
て、例えば、ガス通路の開閉にリード弁を用いた場合に
生じる、このリード弁の自励振動に起因した異音の発生
の問題を解消することができ、静寂性に優れる圧縮機と
なる。
【0008】また、吐出弁機構は、一つの圧縮室に対応
して複数の吐出ポート及び吐出弁を備えている。従っ
て、圧縮室から吐出されるガスの通過断面積を大きく確
保することができ、圧縮室からスムーズにガスを吐出さ
せることが可能となる。よって、オーバーコンプレッシ
ョンを抑制することができ、圧縮機の消費動力を低減す
ることが可能となる。
【0009】特に、本発明においては、吸入弁機構にロ
ータリバルブを用いることで、バルブプレートが吐出弁
機構の専用となっている。従って、一つの圧縮室に対応
する複数の吐出ポート及び吐出弁を、それぞれ好適な寸
法・形状に形成することや好適な位置に配置することが
容易となる。よって、例えば、オーバーコンプレッショ
ンをより効果的に抑制することも可能となる。
【0010】請求項2の発明は請求項1において、一つ
の圧縮室に対応する複数の吐出ポートは、駆動軸の軸線
を中心としてシリンダボアの軸線を通る円周上にそれぞ
れ配置されている。このようにすれば、圧縮室から吐出
圧力領域へのガスの吐出がよりスムーズとなり、オーバ
ーコンプレッションをさらに効果的に抑制できる。
【0011】このように、複数の吐出ポートを好適な位
置に配置できたのは、吸入弁機構にロータリバルブを用
いることで、バルブプレートを吐出弁機構の専用とする
ことができたからに他ならない。
【0012】なお、本発明において「複数の吐出ポート
は、駆動軸の軸線を中心としてシリンダボアの軸線を通
る円周上にそれぞれ配置されている」とは、少なくとも
その一部に前記円周を含むように前記複数の吐出ポート
が配置されることを意味する。
【0013】請求項3の発明は請求項1又は2におい
て、一つの圧縮室に対応する複数の吐出弁のうちの少な
くとも二つが、互いに異なる開弁特性となるように吐出
弁機構が構成されている。つまり、吐出行程において
は、複数の吐出弁の開弁時期がずれることとなる。この
ようにすれば、複数の吐出弁が同時に開放されることに
よる吐出圧力領域の急激な昇圧、ひいては吐出圧力領域
における吐出ガスの圧力脈動を低減することが可能とな
る。
【0014】このように、少なくとも二つの吐出弁を異
なる開弁特性に容易に設定できたのは、吸入弁機構にロ
ータリバルブを用いることで、バルブプレートを吐出弁
機構の専用とすることができたからに他ならない。
【0015】請求項4の発明は請求項1〜3のいずれか
において、ピストンが上死点に位置すると、このピスト
ンの凸状部が吐出ポート内に入り込む。従って、シリン
ダボアのデッドボリュームを小さくすることができ、こ
のデッドボリュームに残留するガスの再膨張に起因し
た、圧縮室に対するガスの吸入効率の低下を抑制するこ
とができる。なお、シリンダボアのデッドボリュームと
は、ピストンが上死点に位置したシリンダボアにおい
て、圧縮室と吐出ポートとからなる空間のことである。
【0016】特に、請求項1〜3の発明においては、一
つの圧縮室に対応して複数の吐出ポートが備えられてい
る。従って、例えば、吐出ポートが一つの場合と比較し
て、シリンダボアのデッドボリュームが大きくなりがち
である。このような構成において、ピストンに凸状部を
設けてシリンダボアのデッドボリュームを減少させるこ
とは、オーバーコンプレッションの抑制と吸入効率の向
上とを高次元で両立させる上で特に有効となる。
【0017】請求項5の発明は請求項1〜4のいずれか
において、ロータリバルブには、ガスの吐出を完了した
圧縮室と、この圧縮室の吐出完了時点で下死点位置に最
も近い吸入行程にある圧縮室とを連通させるガス放出経
路が設けられている。従って、ガスの吐出を完了した圧
縮室内の高圧ガスが、ガスの吸入行程にある他の圧縮室
に放出され、吐出を完了した圧縮室の内圧が低下する。
このため、この圧縮室に対応するピストンが吸入行程に
移行した場合でも、シリンダボアのデッドボリュームに
残留するガスの再膨張体積が極めて少なく、圧縮室への
ガスの吸入が迅速に開始される。よって、圧縮室に対す
るガスの吸入効率が向上される。
【0018】特に、請求項1〜4の発明においては、一
つの圧縮室に対応して複数の吐出ポートが備えられてい
る。従って、例えば、吐出ポートが一つの場合と比較し
て、シリンダボアのデッドボリュームが大きくなりがち
である。このような構成において、ロータリバルブにガ
ス放出経路を設けて、吐出が完了された圧縮室の内圧を
低下させることは、オーバーコンプレッションの抑制と
ガスの吸入効率の向上とを高次元で両立させる上で特に
有効となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、車両用空調装置
の冷凍サイクルに用いられるピストン式圧縮機において
具体化した一実施形態について説明する。
【0020】(ピストン式圧縮機)図1に示すように、
ピストン式圧縮機(以下単に圧縮機とする)は、シリン
ダブロック11と、その前端に接合固定されたフロント
ハウジング12と、シリンダブロック11の後端に弁・
ポート形成体13を介して接合固定されたリヤハウジン
グ14とを備えている。これらシリンダブロック11及
びフロントハウジング12並びにリヤハウジング14
が、圧縮機のハウジングを構成する。なお、図面の左方
を前方とし、右方を後方とする。
【0021】前記シリンダブロック11とフロントハウ
ジング12とで囲まれた領域には、クランク室15が区
画されている。クランク室15内には駆動軸16が回転
可能に配設されている。駆動軸16は、車両の走行駆動
源である図示しないエンジンに作動連結されており、エ
ンジンから動力の供給を受けて回転される。
【0022】前記クランク室15において駆動軸16上
には、ラグプレート21が一体回転可能に固定されてい
る。クランク室15内には斜板23が収容されている。
斜板23は、駆動軸16にスライド移動可能でかつ傾動
可能に支持されている。ヒンジ機構24は、ラグプレー
ト21と斜板23との間に介在されている。従って、斜
板23は、ヒンジ機構24を介したラグプレート21と
の間でのヒンジ連結、及び駆動軸16の支持により、ラ
グプレート21及び駆動軸16と同期回転可能であると
ともに、駆動軸16の軸線L方向へのスライド移動を伴
いながら駆動軸16に対し傾動可能となっている。
【0023】図1及び図2に示すように、複数(本実施
形態においては6箇所)のシリンダボア11aは、前記
シリンダブロック11において駆動軸16の軸線L周り
に等角度間隔で貫通形成されている。各シリンダボア1
1aは、その軸線Sが駆動軸16の軸線Lと平行となる
ように配置されている。片頭型のピストン25は、各シ
リンダボア11aに往復動可能に収容されている。
【0024】前記シリンダボア11aの前後開口は、弁
・ポート形成体13及びピストン25によって閉塞され
ており、このシリンダボア11a内にはピストン25の
往復動に応じて体積変化する圧縮室26が区画されてい
る。各ピストン25は、シュー27を介して斜板23の
外周部に係留されている。従って、駆動軸16の回転に
ともなう斜板23の回転が、シュー27を介してピスト
ン25の往復動に変換される。各シリンダボア11aに
収容されたピストン25は、駆動軸16の回転に伴い異
なるタイミングで往復動される。
【0025】前記リヤハウジング14内には、吸入室2
8及び吐出室29がそれぞれ区画形成されている。吸入
室28はリヤハウジング14の中央部に形成されている
とともに、吐出室29は吸入室28の外周を取り囲むよ
うにして形成されている。シリンダブロック11及びリ
ヤハウジング14には、ロータリバルブ41を備えた吸
入弁機構35が配設されている。弁・ポート形成体13
には吐出弁機構36が備えられている。
【0026】前記吸入室28の冷媒ガスは、各ピストン
25の上死点位置から下死点側への移動により、吸入弁
機構35を介して圧縮室26に吸入される(吸入行
程)。圧縮室26に吸入された冷媒ガスは、ピストン2
5の下死点位置から上死点側への移動により所定の圧力
にまで圧縮され、吐出弁機構36を介して吐出室29に
吐出される(吐出行程)。
【0027】前記圧縮機のリヤハウジング14内には制
御弁37が配設されている。制御弁37はその弁開度に
よってクランク室15の内圧を決定する。クランク室1
5の内圧変更に応じて、ピストン25を介してのクラン
ク室15の内圧と圧縮室26の内圧との差が変更され、
斜板23の傾斜角度が変更される結果、ピストン25の
ストロークすなわち圧縮機の吐出容量が調節される。
【0028】例えば、クランク室15の内圧が低下され
ると斜板23の傾斜角度が増大し、ピストン25のスト
ロークが増大して圧縮機の吐出容量が増大される。逆
に、クランク室15の内圧が上昇されると斜板23の傾
斜角度が減少し、ピストン25のストロークが減少して
圧縮機の吐出容量が減少される。
【0029】(吸入弁機構)図1及び図2に示すよう
に、前記圧縮機のハウジングには、シリンダブロック1
1においてシリンダボア11aに囲まれた中心部からリ
ヤハウジング14の中心部にかけてバルブ収容室42が
形成されている。バルブ収容室42は、円柱状をなすと
ともに後方側で吸入室28に連通されている。バルブ収
容室42と各圧縮室26とは、シリンダブロック11と
弁・ポート形成体13との接合部分に形成された複数の
吸入連通路43を介してそれぞれ連通されている。
【0030】前記バルブ収容室42内には、円柱状のロ
ータリバルブ41が回転可能に収容されている。駆動軸
16の後端はバルブ収容室42内に配置され、この後端
の小径部16aには、ロータリバルブ41がキー17を
介して係合されている。従って、ロータリバルブ41
は、駆動軸16の回転つまりはピストン25の往復動に
同期して回転される。
【0031】図2及び図3に示すように、前記ロータリ
バルブ41内には、吸入室28と連通する導入通路44
が形成されている。ロータリバルブ41の外周面41a
には、導入通路44と常時連通される吸入案内溝45が
周方向の一定区間に形成されている。導入通路44及び
吸入案内溝45並びに吸入連通路43が、吸入圧力領域
たる吸入室28と圧縮室26との間の冷媒ガス通路をな
している。この冷媒ガス通路43〜45をロータリバル
ブ41がその回転によって開閉する。
【0032】すなわち、前記ロータリバルブ41は、ピ
ストン25が吸入行程に移行した場合に、吸入案内溝4
5がシリンダブロック11の吸入連通路43を開放する
方向に通過される。従って、吸入室28の冷媒ガスは、
ロータリバルブ41の導入通路44及び吸入案内溝45
並びにシリンダブロック11の吸入連通路43を経由し
て圧縮室26に吸入される。
【0033】前記ピストン25の吸入行程の終了時に
は、ロータリバルブ41は吸入案内溝45が吸入連通路
43を閉鎖する方向に通過して、圧縮室26内への冷媒
ガスの吸入が停止される。ピストン25が吐出行程に移
行されると、ロータリバルブ41の外周面41aによっ
て吸入連通路43が閉鎖状態に保持され、冷媒ガスの圧
縮及び吐出室29への吐出が妨げられることはない。
【0034】前記ロータリバルブ41の内部には、駆動
軸16の軸線Lと直交するようにしてガス放出孔47が
貫通形成されている。そして、例えば、図1及び図2に
示すように、ロータリバルブ41の回転位置に応じて、
このロータリバルブ41を挟んで配置された上死点側の
圧縮室26Aと下死点側の圧縮室26Bとが、それぞれ
に対応する吸入連通路43及びガス放出孔47を介して
連通される。従って、冷媒ガスの吐出を完了した上死点
側の圧縮室26A内に残る高圧冷媒ガスが、吸入連通路
43及びガス放出孔47からなるガス放出経路を介し
て、下死点位置に最も近い吸入行程にある圧縮室26B
に放出される。よって、吐出を完了した上死点側の圧縮
室26Aの内圧が、吸入圧力近くにまで低下されること
となる。
【0035】なお、図1及び図2において、一部の圧縮
室26に付与された部材番号「26A」及び「26B」
は理解を容易とするためのものであり、当然、この部材
番号「26A」及び「26B」が付与されるに適当な圧
縮室26は、図1及び図2の状態から駆動軸16(ロー
タリバルブ41)が回転すれば、この駆動軸16の回転
方向へ順次移動されることとなる。
【0036】(吐出弁機構)図1に示すように、前記弁
・ポート形成体13は、バルブプレート51及び吐出弁
形成板52並びにリテーナプレート53が、シリンダブ
ロック11側からリヤハウジング14側に向かって同順
に重合配置されてなる。吐出弁形成板52には、リード
弁よりなる吐出弁52aが備えられている。バルブプレ
ート51には、吐出弁52aにより開閉される吐出ポー
ト51aが、吐出圧力領域たる吐出室29と圧縮室26
とを連通するようにして貫通形成されている。リテーナ
プレート53には、吐出弁52aの最大開度を当接規定
するリテーナ53aが備えられている。前記バルブプレ
ート51及び吐出弁形成板52並びにリテーナプレート
53が、吐出弁機構36を構成する。
【0037】図4及び図5に示すように、前記バルブプ
レート51には、一つの圧縮室26に対応するように複
数(本実施形態においては二つ)の吐出ポート51a−
1,51a−2が形成されている。吐出弁形成板52に
は、各吐出ポート51a−1,51a−2と対向するよ
うにそれぞれ独立して配置された複数(同じく二つ)の
吐出弁52a−1,52a−2が形成されている。
【0038】各吐出弁52a−1,52a−2は、弁・
ポート形成体13の内周側においてバルブプレート51
とリテーナプレート53との間で狭持されているととも
に(図1参照)、この狭持位置から弁・ポート形成体1
3の外周側に向かって延在されている。二つの吐出ポー
ト51a−1,51a−2は、その円形の中心Pが、駆
動軸16の軸線Lを中心としてシリンダボア11aの軸
線Sを通る円周R上に位置するようにそれぞれ配置され
ている。二つの吐出ポート51a−1,51a−2は、
この円周R上においてシリンダボア11aの軸線Sを挟
むようにして配置されている。
【0039】前記二つの吐出ポート51a−1,51a
−2は、それぞれ吐出弁52a−1,52a−2に向か
って小径となるテーパ状をなしている。各ピストン25
においてバルブプレート51と対向する先端面25aに
は、ピストン25が上死点に位置した際に各吐出ポート
51a−1,51a−2内に入り込む凸状部25bが二
つ形成されている(25b−1,25b−2)。各凸状
部25b−1,25b−2は、吐出弁52a−1,52
a−2に向かって小径となるテーパ状をなしている。各
吐出ポート51a−1,51a−2及び凸状部25b−
1,25b−2は、それぞれ円錐台状をなしている。
【0040】さて、前記ピストン25が下死点位置から
上死点側へ移動されて圧縮室26の内圧が所定の圧力に
まで高まると、この圧縮室26と吐出室29との圧力差
によって吐出弁52a−1,52a−2が弾性変形し
て、吐出ポート51a−1,51a−2が開放される。
従って、圧縮室26と吐出室29との圧力差と、吐出ポ
ート51a−1,51a−2が開放されてからピストン
25が上死点位置まで移動される間における圧縮室26
の体積減少とによって、圧縮室26の冷媒ガスが吐出室
29へと吐出される。
【0041】上記実施形態においては次のような効果を
奏する。 (1)吸入弁機構35には、駆動軸16と同期回転する
ことで圧縮室26と吸入室28との間の冷媒ガス通路4
3〜45を開閉可能なロータリバルブ41が用いられて
いる。従って、例えば、冷媒ガス通路の開閉にリード弁
を用いた場合に生じる、このリード弁の自励振動に起因
した異音の発生の問題を解消することができ、静寂性に
優れる圧縮機となる。
【0042】(2)吐出弁機構36は、一つの圧縮室2
6に対応して二つの吐出ポート51a−1,51a−2
及び吐出弁52a−1,52a−2を備えている。従っ
て、圧縮室26から吐出される冷媒ガスの通過断面積を
大きく確保することができ、圧縮室26から吐出室29
へスムーズに冷媒ガスを吐出させることが可能となる。
よって、オーバーコンプレッションを抑制することがで
き、圧縮機の消費動力を低減することが可能となる。
【0043】特に、本実施形態においては、吸入弁機構
35にロータリバルブ41を用いることで、バルブプレ
ート51が吐出弁機構36の専用となっている。従っ
て、複数の吐出ポート51a−1,51a−2及び吐出
弁52a−1,52a−2を、それぞれ好適な寸法・形
状に形成することや好適な位置に配置することが容易と
なる。よって、例えば、オーバーコンプレッションをよ
り効果的に抑制することも可能となる。
【0044】(3)一つの圧縮室26に対応する二つの
吐出ポート51a−1,51a−2は、円周R上にそれ
ぞれ配置されている。つまり、二つの吐出ポート51a
−1,51a−2は、吐出室29の内周壁面29aから
離れた位置で吐出室29に開口されている。従って、圧
縮室26から吐出される冷媒ガスの流れが、吐出室29
の内周壁面29aによって妨げられることを防止でき
る。よって、圧縮室26からの冷媒ガスの吐出がよりス
ムーズに行われ、オーバーコンプレッションをさらに効
果的に抑制できる。
【0045】このように、二つの吐出ポート51a−
1,51a−2を好適な位置に配置できたのは、吸入弁
機構35にロータリバルブ41を用いることで、バルブ
プレート51を吐出弁機構36の専用とすることができ
たからに他ならない。
【0046】さて、例えば、二つの吐出ポート51a−
1,51a−2を円周Rよりも内側に配置すると、吐出
弁52a−1,52a−2のレバー長(弁・ポート形成
体13における狭持位置から吐出ポート51aを開閉位
置する部位までの距離)を長く確保することができなく
なる。従って、吐出弁52a−1,52a−2の開放時
における、この吐出弁52a−1,52a−2とバルブ
プレート51との間での冷媒ガスの通過断面積を大きく
確保することができなくなる。よって、吐出ポート51
a−1,51a−2を内周壁面29aから離して配置し
たことによる、オーバーコンプレッションの抑制効果が
相殺されてしまう。
【0047】ここで、前記のように、二つの吐出ポート
51a−1,51a−2を円周Rよりも内側に配置した
場合、弁・ポート形成体13の外周側で吐出弁52a−
1,52a−2の基部を狭持する構成とすれば、吐出弁
52a−1,52a−2のレバー長を長く確保すること
ができ、前述した問題を解消することができる。しか
し、この場合、吐出弁形成板52が大型化され、圧縮機
の組立時におけるその取り扱いが面倒となるし、さらに
は圧縮機の大型化及び重量増にもつながってしまう。 (4)ピストン25においてバルブプレート51と対向
する先端面25aには、ピストン25が上死点に位置し
た際に吐出ポート51a内に入り込む凸状部25bが形
成されている。従って、シリンダボア11aのデッドボ
リュームを小さくすることができ、このデッドボリュー
ムに残留する冷媒ガスの再膨張に起因した、圧縮室26
に対する冷媒ガスの吸入効率の低下を抑制することがで
きる。なお、シリンダボア11aのデッドボリュームと
は、ピストン25が上死点に位置したシリンダボア11
aにおいて、圧縮室26と吐出ポート51a−1,51
a−2とからなる空間のことである。
【0048】特に、本実施形態においては、一つの圧縮
室26に対応して二つの吐出ポート51a−1,51a
−2が備えられている。従って、例えば、吐出ポート5
1aが一つの場合と比較して、シリンダボア11aのデ
ッドボリュームが大きくなりがちである。このような構
成において、ピストン25に凸状部25bを設けてデッ
ドボリュームを減少させることは、オーバーコンプレッ
ションの抑制と吸入効率の向上とを高次元で両立させる
上で特に有効となる。
【0049】(5)ピストン25は、吐出ポート51a
−1,51a−2に対応した数だけ凸状部25b−1,
25b−2を備えている。従って、シリンダボア11a
のデッドボリュームをさらに減少させることができ、オ
ーバーコンプレッションの抑制と吸入効率の向上とをさ
らに高次元で両立させることが可能となる。
【0050】(6)吐出ポート51a及び凸状部25b
は、吐出弁52aに向かって小径となるテーパ状をなし
ている。従って、ピストン25が上死点に位置する際
に、凸状部25bの吐出ポート51a内への入り込みが
スムーズとなり、両者25b,51a間の衝突による異
音や振動の発生を抑制することができる。
【0051】特に、本実施形態のように、一つの圧縮室
26に対応して二つの吐出ポート51a−1,51a−
2を備えた場合、少なくとも一つの吐出ポート51a−
1,51a−2がシリンダボア11aの軸線Sからずれ
て配置されることとなる(本実施形態においては両方が
ずれて配置されている)。従って、軸線Sからずれた位
置の吐出ポート51a−1,51a−2に対応する凸状
部25b−1,25b−2は、例えば斜板23の回転に
追従するピストン25の軸線Sを中心とした回動の影響
を受けて、対応する吐出ポート51a−1,51a−2
に対して位置ずれして入り込み難くなる。このような態
様において、吐出ポート51a−1,51a−2及び凸
状部25b−1,25b−2をテーパ状とすることは、
両者25b,51a間の衝突による異音や振動の発生を
抑制する上で特に有効となる。
【0052】(7)ロータリバルブ41には、冷媒ガス
の吐出を完了した圧縮室26Aと、この圧縮室26Aの
吐出完了時点で下死点位置に最も近い吸入行程にある圧
縮室26Bとを連通させるガス放出孔47が設けられて
いる。従って、冷媒ガスの吐出を完了した圧縮室26A
内の高圧冷媒ガスが、冷媒ガスの吸入行程にある他の圧
縮室26Bに放出され、圧縮室26Aの内圧が低下す
る。このため、圧縮室26Aに対応するピストン25が
吸入行程に移行した場合でも、圧縮室26Aに対応する
シリンダボア11aのデッドボリュームに残留する冷媒
ガスの再膨張体積が極めて少なく、吸入室28から圧縮
室26Aへの冷媒ガスの吸入が迅速に開始される。よっ
て、圧縮室26Aに対する冷媒ガスの吸入効率が向上さ
れる。
【0053】特に、本実施形態においては、一つの圧縮
室26に対応して二つの吐出ポート51a−1,51a
−2が備えられている。従って、例えば、吐出ポート5
1aが一つの場合と比較して、シリンダボア11aのデ
ッドボリュームが大きくなりがちである。このような構
成において、ロータリバルブ41にガス放出孔47を設
けて圧縮室26Aの内圧を低下させることは、オーバー
コンプレッションの抑制と冷媒ガスの吸入効率の向上と
を高次元で両立させる上で特に有効となる。
【0054】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下の態様でも実施可能である。 ・上記実施形態を変更し、一つの圧縮室26に対応する
二つの吐出弁52a−1,52a−2が、それぞれ異な
る開弁特性となるように吐出弁機構36を構成するこ
と。つまり、例えば、図6に示すように、二つの吐出弁
52a−1,52a−2のうちの一方52a−1の中間
部分を細幅とすることで、この吐出弁52a−1の剛性
を他方52a−2よりも低めて弾性変形し易くする。従
って、吐出行程において他方の吐出弁52a−2よりも
早い時期に、一方の吐出弁52a−1が開放されること
となる。
【0055】このようにすれば、二つの吐出弁52a−
1,52a−2が同時に開放されることによる、吐出室
29の急激な昇圧を抑制できる。従って、吐出室29か
ら、冷凍サイクルの図示しない外部冷媒回路へ供給され
る吐出冷媒ガスの圧力脈動を低減することが可能とな
る。吐出冷媒ガスの圧力脈動を低減できれば、圧縮機の
ハウジングに設けられる図示しない吐出マフラ等の脈動
低減構成を削除することができ、圧縮機の軽量化に貢献
される。また、高温となりがちな吐出マフラを削除でき
ればハウジングの温度を低下させることができ、例え
ば、外部冷媒回路からの吸入冷媒ガスがハウジング内で
加熱されることによる、圧縮機の体積効率の悪化を防止
することも可能となる。
【0056】なお、二つの吐出弁52a−1,52a−
2の開弁特性を異ならせる他の手法としては、二つの吐
出弁52a−1,52a−2を、異なるレバー長に構成
したり、異なる板厚に構成したり、異なる材料により構
成したりすることや、二つの吐出ポート51a−1,5
1a−2を異なる通過断面積に設定すること等が挙げら
れる。
【0057】以上のように、二つの吐出弁52a−1,
52a−2を異なる開弁特性に容易に設定できたのは、
吸入弁機構35にロータリバルブ41を用いることで、
バルブプレート51を吐出弁機構36の専用とすること
ができたからに他ならない。
【0058】・上記実施形態において吐出ポート51a
及び吐出弁52aは、一つの圧縮室26に対応してそれ
ぞれ二つずつ備えられていた。しかし、吐出ポート51
a及び吐出弁52aは二つに限定されるものではなく、
例えば、図7に示すように、吐出弁機構36に三つ目の
吐出ポート51a−3及び吐出弁52a−3を加えるこ
とで、吐出ポート51a及び吐出弁52aを一つの圧縮
室26に対応してそれぞれ三つずつ備えるようにしても
よい。このようにすれば、オーバーコンプレッションが
より効果的に抑制される。
【0059】特に、図7の態様において三つ目の吐出ポ
ート51a−3は、その中心Pがシリンダボア11aの
軸線S上に位置するように配置されている。つまり、三
つ目の吐出ポート51a−3は、他の吐出ポート51a
−1,51a−2と同様にして、その中心Pが円周R上
に位置するように配置されている。従って、オーバーコ
ンプレッションの抑制効果がさらに高められる。
【0060】また、図7の態様においては、三つ目の吐
出ポート51a−3及び吐出弁52a−3として、他の
吐出ポート51a−1,51a−2及び吐出弁52a−
1,52a−2よりも小さなものが用いられている。従
って、三つ目の吐出弁52a−3と他の吐出弁52a−
1,52a−2の開弁特性が異なり、図6の態様と同様
な効果(吐出冷媒ガスの圧力脈動の低減)が奏せられる
こととなる。
【0061】・上記実施形態を変更し、二つの吐出ポー
ト51a−1,51a−2のうちの一方を、その中心P
がシリンダボア11aの軸線S上に位置するように配置
すること。そして、ピストン25の凸状部25b−1,
25b−2において、シリンダボア11aの軸線S上に
配置されていない他方の吐出ポート51aに対応する方
を削除すること。つまり、ピストン25において、シリ
ンダボア11aの軸線S上にのみ凸状部25bを形成す
ること。このようにすれば、ピストン25が軸線Sを中
心として回動されたとしても、吐出ポート51aに対し
て凸状部25bが位置ずれして入り込み難くなる事態を
避けることが可能となる。
【0062】・上記実施形態において二つの吐出ポート
51a−1,51a−2は、その中心Pが円周R上に位
置するようにそれぞれ配置されていた。これを変更し、
二つの吐出ポート51a−1,51a−2のうちの少な
くとも一方を、その中心Pが円周Rよりも内側に位置す
るように配置すること。或いは、二つの吐出ポート51
a−1,51a−2のうちの少なくとも一方を、その中
心Pが円周Rよりも外側に位置するように配置するこ
と。そして、前者又は後者の吐出ポート51a−1,5
1a−2の位置変更に応じて、対応する吐出弁52a−
1,52a−2の配置位置を変更すること。
【0063】・上記実施形態においては、片頭ピストン
式の圧縮機において具体化されていた。しかし、これに
限定されるものではなく、両頭ピストン式の圧縮機にお
いて具体化してもよい。両頭ピストン式の圧縮機におい
ては、ハウジングの後方側のみならず前方側にもシリン
ダボア11a群が配設されているため、前方側の吸入弁
機構及び吐出弁機構にも上記実施形態と同様な構成を適
用することができる。
【0064】・ワッブルタイプのピストン式圧縮機にお
いて具体化すること。上記実施形態から把握できる技術
的思想について記載する。 (1)前記複数の吐出ポートは、その中心が前記円周上
に位置するようにそれぞれ配置されている請求項2に記
載のピストン式圧縮機。
【0065】(2)前記複数の吐出ポートは、前記円周
上においてシリンダボアの軸線を挟んで配置されている
請求項2又は前記(1)に記載のピストン式圧縮機。 (3)前記吐出ポート及び凸状部は、吐出弁に向かって
小径となるテーパ状をなしている請求項4に記載のピス
トン式圧縮機。
【0066】(4)前記凸状部は、複数の吐出ポートに
対応した数だけピストンに備えられている請求項4又は
前記(3)に記載のピストン式圧縮機。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、静
寂性に優れてなおかつ、消費動力の低減効果をより有効
に奏することが可能なピストン式圧縮機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ピストン式圧縮機の断面図。
【図2】 図1の1−1線断面図。
【図3】 ロータリバルブの斜視図。
【図4】 吐出弁及びバルブプレートの正面図。
【図5】 図4の2−2線断面図。
【図6】 別例の吐出弁及びバルブプレートの正面図。
【図7】 別の別例の吐出弁及びバルブプレートの正面
図。
【符号の説明】 11a…シリンダボア、16…駆動軸、25…ピスト
ン、26…圧縮室、28…吸入圧力領域としての吸入
室、29…吐出圧力領域としての吐出室、35…吸入弁
機構、36…吐出弁機構、41…ロータリバルブ、43
…ガス通路を構成する吸入連通路、44…同じく導入通
路、45…同じく吸入案内溝、51…バルブプレート、
51a−1,51a−2…吐出ポート、52a−1,5
2a−2…吐出弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樽谷 知二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 神徳 哲行 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB07 AC03 BA02 CA01 CC01 CC06 CC10 CD03 3H076 AA06 BB01 BB21 CC12 CC16 CC39 CC41 CC43 CC92 CC93

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸の回転によってシリンダボア内で
    ピストンが往復動されることで、吸入弁機構を介した吸
    入圧力領域からシリンダボア内の圧縮室へのガスの吸
    入、及び圧縮室内でのガスの圧縮、並びに吐出弁機構を
    介した圧縮室から吐出圧力領域へのガスの吐出が行われ
    る構成のピストン式圧縮機において、 前記吸入弁機構には、駆動軸と同期回転することで圧縮
    室と吸入圧力領域との間のガス通路を開閉可能なロータ
    リバルブが用いられており、 前記吐出弁機構は、一つの圧縮室を吐出圧力領域に対し
    てそれぞれ接続する複数の吐出ポートが形成されたバル
    ブプレートと、各吐出ポートと対向するようにそれぞれ
    独立して配置された複数の吐出弁とを備えていることを
    特徴とするピストン式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記シリンダボアはその軸線が駆動軸の
    軸線と平行となるように配置されており、前記複数の吐
    出ポートは、駆動軸の軸線を中心としてシリンダボアの
    軸線を通る円周上にそれぞれ配置されている請求項1に
    記載のピストン式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記吐出弁機構は、一つの圧縮室に対応
    する複数の吐出弁のうちの少なくとも二つが、互いに異
    なる開弁特性となるように構成されている請求項1又は
    2に記載のピストン式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記ピストンにおいてバルブプレートと
    対向する先端面には、ピストンが上死点に位置した際に
    吐出ポート内に入り込む凸状部が形成されている請求項
    1〜3のいずれかに記載のピストン式圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記シリンダボアは駆動軸を取り囲むよ
    うに複数が配置されており、各シリンダボアに収容され
    たピストンは駆動軸の回転に伴い異なるタイミングで往
    復動され、前記ロータリバルブには、ガスの吐出を完了
    したシリンダボアの圧縮室と、このシリンダボアの吐出
    完了時点で下死点位置に最も近い吸入行程にある圧縮室
    とを連通させるガス放出経路が設けられている請求項1
    〜4のいずれかに記載のピストン式圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170086403A (ko) * 2016-01-18 2017-07-26 웬-산 초우 공기압축기의 개선된 실린더 공기 배출 구조
JP2017129144A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 周 文三 空気圧縮機のシリンダ排気構造

Cited By (3)

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