JP2003205703A - タイヤ装置、タイヤの構成方法及び分割タイヤ要素 - Google Patents

タイヤ装置、タイヤの構成方法及び分割タイヤ要素

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JP2003205703A
JP2003205703A JP20261499A JP20261499A JP2003205703A JP 2003205703 A JP2003205703 A JP 2003205703A JP 20261499 A JP20261499 A JP 20261499A JP 20261499 A JP20261499 A JP 20261499A JP 2003205703 A JP2003205703 A JP 2003205703A
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wheel rim
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tire element
mounting hole
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Toyoharu Maeda
豊春 前田
Hiromi Maeda
ひろみ 前田
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C5/00Inflatable pneumatic tyres or inner tubes
    • B60C5/18Sectional casings, e.g. comprising replaceable arcuate parts

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各タイヤ要素を簡単に着脱できるとともに、
ホイールリム部に対する取付け強度を高めることがで
き、また、接地する各タイヤ要素に作用する力を分散し
て乗り心地及び操縦性能等の低下を防止できるタイヤ装
置を提供する。 【課題手段】 車軸に回転可能に支持されるハブ部2と
このハブ部の周囲に配置される環状のホイールリム部3
とを備えるとともに、このホイールリム部の外周にタイ
ヤを装着して構成されるタイヤ装置であって、上記車軸
方向に貫通する取付穴11をそれぞれ備えるとともに上
記ホイールリム部の周方向に配列される複数のタイヤ要
素5から上記タイヤを構成する一方、上記ホイールリム
部の外周両側部に、上記各タイヤ要素を両側から挟むよ
うに半径方向外方に延出する取付壁部7を設け、上記各
タイヤ要素の取付穴に嵌合させられる嵌合軸部12の両
端部を上記取付壁部に掛け渡し状に支持して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、タイヤ装置に関
する。詳しくは、複数のタイヤ要素を備えて構成される
タイヤ装置、このタイヤを構成する分割タイヤ要素及び
タイヤの構成方法ほに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自転車等に採用されているタ
イヤ装置は、車軸に回転可能に支持されるハブ部と、ハ
ブ部を囲むように配置される円環状のホイールリム部
と、このホイールリム部に装着されるタイヤとを備えて
いる。上記タイヤは、通常、中空環状に形成されたゴム
等の弾性材料から一体成形されており、この中空内部
に、ゴムチューブを介してあるいは直接的に圧縮空気が
充填されて弾力が付与されている。
【0003】上記タイヤは、内周縁部をホイールリム部
の外周部の凹部に嵌入するようにして取付けられるた
め、タイヤの取付け及び取り外しが面倒である。しか
も、タイヤの交換や修理に、専用工具や専門的技術が必
要となり、使用者が自らタイヤ交換やタイヤ修理を行う
ことは少ない。
【0004】一方、従来のタイヤは、一つの空気室内に
圧縮空気を充填してタイヤに弾性を付与しているため、
一箇所に孔があくだけで走行することができなくなり、
修理が必要となる。
【0005】上記問題を解決するため、たとえば、実開
平5−12202号公報に記載されているもののよう
に、複数のタイヤ要素をホイールリム部に装着してなる
タイヤ装置が考案されている。上記公報に記載されてい
るタイヤ装置は、複数のボール状タイヤ要素をホイール
リム部の周囲に着脱可能に配列固定して構成されてお
り、一つのタイヤ要素がパンクしても、このタイヤ要素
のみを交換するだけでパンク修理を行えるように構成し
たものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いるタイヤ装置は、複数のタイヤ要素をホイールリム部
の外周部に螺子手段等を用いて取付ることにより構成さ
れている。
【0007】各タイヤ要素には、内部に取付用のサポー
ト部材が埋め込み状に設けられており、このサポート部
材から延出する軸部を上記ホイールリム部に接合してい
る。
【0008】ところが、ボール状のタイヤ要素に、外部
へ延出する軸部を備えるサポート部材をインサート成形
しているため、上記サポート部材の縁部に、変形や応力
が集中しやすく、強度の高いタイヤ要素を構成するのは
困難である。
【0009】また、各タイヤ要素は、所定の圧力で所定
の形状を保持する必要があるため、高い精度が要求され
とともに製造コストも高くなる。
【0010】さらに、上記公報に記載されているタイヤ
装置においては、接地した際に作用する全ての力、すな
わち車両の重量及び走行時に作用する全ての力が、接地
している一つのタイヤ要素にのみ作用する。また、各タ
イヤ要素は、底部のみでホイールリム部に支持されてい
る。このため、衝撃緩和性能、操縦性能、ブレーキ特性
等が低下する恐れがある。また、各タイヤ要素が独立的
に取付けられているため、地面を転がる場合に弾性特性
が不連続となり、乗り心地が低下することは明らかであ
る。
【0011】また、一つのタイヤ要素のみによって接地
の際に作用する力を支持するように構成しているため、
各タイヤ要素のホイールリム部に対する取付強度や耐久
性も問題となる。
【0012】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、各タイヤ
要素を簡単に着脱できるとともに、ホイールリム部に対
する取付け強度を高めることができ、また、接地する各
タイヤ要素に作用する力を分散して乗り心地及び操縦性
能等の低下を防止し、さらに、意匠的効果を発揮させる
ことができるタイヤ装置及び分割タイヤ要素を提供する
ことをその課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0014】本願発明は、車軸に回転可能に支持される
ハブ部とこのハブ部の周囲に配置される環状のホイール
リム部とを備えるとともに、このホイールリム部の外周
にタイヤを装着して構成されるタイヤ装置であって、上
記車軸方向に貫通する取付穴をそれぞれ備えるとともに
上記ホイールリム部の周方向に配列される複数のタイヤ
要素から上記タイヤを構成する一方、上記ホイールリム
部の外周両側部に、上記各タイヤ要素を両側から挟むよ
うに半径方向外方に延出する取付壁部を設け、上記各タ
イヤ要素の取付穴に嵌合させられる嵌合軸部の両端部を
上記取付壁部に掛け渡し状に支持して構成したものであ
る。
【0015】本願発明に係るタイヤ装置が適用できる車
両は、特に限定されることはない。一般の自動車はもと
より、自動二輪車、自転車、産業用車両等に広く適用で
きる。特に、自転車、車椅子、フォークリフト等の低速
走行する車両のタイヤに好適である。
【0016】上記ハブ部は、車両の車軸に連結される部
分であり、形状、構造等は特に限定されるものではな
い。上記ホイールリム部は、上記ハブ部の周囲を囲むよ
うにして配置されるとともに、その外縁部に各タイヤ要
素が配列固定される。ホイールリム部とハブ部との連結
構造も特に限定されることはなく、自転車のようにスポ
ークを用いて連結することもできるし、円盤状のディス
クを介して連結してもよい。さらに、上記ホイールリム
部、スポーク部及びハブ部を樹脂等で一体成形したタイ
ヤ装置にも本願発明を適用できる。
【0017】本願発明においては、各タイヤ要素に車軸
方向に貫通する取付穴が形成されており、この取付穴に
嵌合させられる嵌合軸部を介してホイールリム部に連結
固定される。
【0018】したがって、取付のためのサポート部材等
を各タイヤ要素に一体的に設ける必要がなくなり、ゴム
等の弾性部材のみでタイヤ要素を構成できる。このた
め、各タイヤ要素の製造が容易になるばかりでなく、サ
ポート部材の接合に起因して強度が低下することもな
い。
【0019】また、上記嵌合軸部が上記各タイヤ要素の
側部に沿って延びる取付壁部に掛け渡し状に取付られる
ため、各タイヤ要素の着脱を極めて容易に行うことがで
きる。このため、一部のタイヤ要素がパンクした場合に
も容易に対応できる。また、種々の色彩や模様等を表面
に付加したタイヤ要素を好みに応じて配列し、意匠的効
果を発揮させることもできる。
【0020】さらに、各タイヤ要素の両側面、底面、取
付穴内周面が、上記取付壁部の内面、上記ホイールリム
部の外周面、上記嵌合軸部の外周面にそれぞれ支持され
た状態で取付られる。このため、タイヤ要素が大きな面
積でバックアップされた状態で保持される。したがっ
て、各タイヤ要素の必要以上の変形が規制され、走行安
定性が高まる。
【0021】本願発明に係る各タイヤ要素の形態は特に
限定されることはなく、従来と同様の手法で中空状で内
圧を付与した形態に形成することができる。また、スポ
ンジ状の中実弾性材料等で一体形成することもできる。
【0022】また、上記取付壁部はホイールリム部と一
体形成するのが望ましい。また、ホイールリム部及び上
記取付壁部を樹脂で一体成形することもできる。
【0023】本願の請求項2に記載した発明は、上記嵌
合軸部が、上記取付穴の縁部ないし内周部に当接して上
記タイヤ要素を圧迫する圧迫支持部材を備えるものであ
る。
【0024】上記圧迫支持部材によって各タイヤ要素を
圧迫して取付ることにより、以下の効果が期待できる。
【0025】まず、弾性材料のみで形成されたタイヤ要
素をホイールリム部に対して確実に位置決めして連結固
定できる。しかも、各タイヤ要素の中央部分を位置決め
して固定できるため、位置決め精度も高い。
【0026】また、中空状のタイヤ要素を採用する場
合、上記圧迫支持部材によって、タイヤ要素の外径をほ
とんど変化させることなく、内圧を調節することが可能
となる。たとえば、上記取付穴の内径より大きな圧迫支
持部材を上記取付穴に強制的に嵌合させると上記取付穴
周辺が変形して内圧が変化するが、各タイヤ要素の外周
部はほとんど変形しない。したがって、各タイヤ要素の
外形をほとんど変更することなく、圧迫支持部材の嵌合
程度を調節してタイヤ要素の内圧を調節することができ
る。
【0027】さらに、取付前のタイヤ要素の内圧を低く
設定することも可能となり、取付後に上記圧迫支持部材
を調節することにより、内圧を高めることができる。こ
のため、タイヤ要素の着脱が容易になるばかりでなく、
タイヤ要素の内圧が変化しても容易に対応することがで
きる。
【0028】本願の請求項3に記載した発明のように、
上記圧迫支持部材を、上記各タイヤ要素の両側に設ける
とともに、これら圧迫支持部材を近接させることによ
り、上記タイヤ要素の取付穴の縁部ないし内周部を圧迫
するように構成することができる。
【0029】上記圧迫支持部材によって、各タイヤ要素
の内圧を高めると、上記各タイヤ要素の底部がホイール
リムの外周部に、両側部が取付壁部にそれぞれ密着させ
られる。これにより、各タイヤ要素を位置決めして確実
に保持することが可能となる。また、ホイールリム部と
各タイヤ要素とが密着させられるため、泥や砂が上記各
タイヤ要素とホイールリム部との間に入り込むこともな
い。
【0030】上記圧迫支持部材の形態は特に限定される
ことはなく、取付穴の縁部ないし内周部に当接して、タ
イヤ要素を圧迫できる形状にすればよい。たとえば、上
記取付穴の内径より大きな直径を有する半球状に形成す
ることができる。また、玉子型や三角錐状に形成するこ
ともできる。
【0031】本願の請求項4に記載した発明は、上記圧
迫支持部材の各タイヤ要素に対する圧迫力を調節できる
調節手段を設けたものである。上記調節手段として、た
とえば、各タイヤ要素の両側に圧迫支持部材を設け、こ
れら圧迫支持部材をこれらに掛け渡し状に嵌合させられ
た螺子によって近接保持するように構成することができ
る。タイヤ要素の両側に配置した圧迫支持部材を近接さ
せることにより、取付穴に対する嵌合量が増加し、圧迫
力を調節することができる。
【0032】本願の請求項5に記載した発明は、隣接す
るタイヤ要素を接触させて、圧力が作用した状態で保持
したものである。隣接するタイヤ要素を接触させて圧力
を作用させ合うことにより、一つのタイヤ要素に作用す
る力を分散保持できる。このため、乗り心地及び操縦性
能等が低下するのを防止できる。
【0033】一方、本願発明では、各タイヤ要素の空気
圧を低く設定するとともに取付後に圧力を高めることが
できるため、上記接触圧力によって、各タイヤ要素の着
脱が困難になることはない。また、各タイヤ要素を接地
面以外の全方向から支持することが可能となり取付強度
や衝撃吸収性能も向上する。
【0034】本願の請求項6に記載した発明は、車輪の
ホイールリム部の外周に列状に配置して固定することに
よりタイヤを構成する分割タイヤ要素であって、上記車
輪の軸方向に貫通する取付穴を設け、この取付穴を介し
てホイールリム部の外周に取り付けるように構成したも
のである。
【0035】本願の請求項7に記載した発明は、上記分
割タイヤ要素を、中空状に形成するとともに所定の内圧
を付加して構成したものである。
【0036】上記分割タイヤ要素の外観形状は特に限定
されることはないが、円環状、角部が曲面に形成された
直方体形状等を採用できる。なお、上記取付穴は、側面
視円形に形成するのが望ましい。
【0037】本願の請求項8に記載した発明は、車輪の
ホイールリム部の外周にタイヤを構成する方法であっ
て、車軸方向に形成した取付穴をそれぞれ備える複数の
タイヤ要素を上記ホイールリム部の外周部に列状に配置
する一方、上記取付穴に嵌合させられる圧迫支持手段に
よって、上記各タイヤ要素に圧迫力を作用させた状態で
上記ホイールリム部の外周に位置決め保持してタイヤを
構成したものである。
【0038】上記方法により、各タイヤ要素に所定の弾
性力を作用させた状態で取付ることが可能となる。これ
により、各タイヤ要素を確実に位置決めして保持するこ
とができる。
【0039】また、請求項9に記載した発明のように、
中空状のタイヤ要素を採用するとともに、上記圧迫支持
手段によって上記中空内部の空気圧を所定の値に調節し
てタイヤを構成することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
に基づいて具体的に説明する。なお、本実施の形態は、
本願発明を自転車用タイヤ装置に適用したものである。
【0041】図1は、本願発明に係るタイヤ装置の全体
を表す斜視図であり、図2は要部の正面図である。
【0042】これらの図に示すように、タイヤ装置1
は、図示しない車軸に回転可能に支持されるハブ部2
と、このハブ部2の周囲に配置される環状のホイールリ
ム部3とを備える。この実施の形態においては、上記ハ
ブ部2とホイールリム部3との間に放射状に配置される
複数のスポーク部4を設けるとともに、ホイールリム部
3の外周部に複数のタイヤ要素5が取付けてタイヤを構
成している。
【0043】図2は上記タイヤ装置1の要部の正面図で
あり、図3は図1に示すタイヤ装置1からタイヤ要素5
を取り外した状態を示す斜視図である。
【0044】これらの図に示すように、本実施の形態に
係るハブ部2、ホイールリム部3、スポーク部4は、樹
脂材料で一体成形されている。なお、上記ハブ部2及び
スポーク部4は、従来の一般的タイヤ装置の構造と同様
であるので、説明は省略する。
【0045】本実施の形態に係るホイールリム部3は円
環状の形態を有しており、内周部がスポーク部4を介し
てハブ部2に連結されている。一方、外周部には、各タ
イヤ要素5を取付るための外周取付面6及び複数の取付
壁部7が形成されている。
【0046】上記外周取付面6は、図7に示すように、
車軸を含む断面が上記タイヤ要素5の底部形状に対応し
た凹部形状を設けて形成されている。また、図8に示す
ように、各凹部の周方向中間部には、各タイヤ要素5を
圧迫する膨出部8が形成されている。
【0047】上記取付壁部7は、図3に示すように、上
記ホイールリム部3の外周側縁部から一体的に延出形成
されており、各タイヤ要素5を挟むように対向して外周
取付面の両側部に配置されている。上記取付壁部7の先
端部には、軸穴9がそれぞれ設けられており、上記各タ
イヤ要素5を支持する嵌合軸部10の端部がそれぞれ支
持される。
【0048】上記タイヤ要素5は、図4ないし図6に示
すように、角部を丸めた略直方体状をした中空状に形成
されてるとともに、中央部に取付穴11が形成されてい
る。上記タイヤ要素5は、繊維補強ゴムから形成されて
おり、内部に所定の圧力で空気が封入されている。な
お、実施の形態では、空気充填穴は省略している。
【0049】図1及び図2に示すように、上記各タイヤ
要素5は、対向する取付壁部7,7に挟まれるようにし
て、上記外周取付面6に添着され、上記取付穴11に嵌
合される嵌合軸部10を介して、上記取付壁部7,7に
支持される。
【0050】上記嵌合軸部10は、図7及び図8に示す
ように、両側の取付壁部7,7の軸穴9a,9bに支持
される一対の圧迫部材13a,13bと、上記圧迫部材
13a,13bを掛け渡し状に連結するボルト14及び
ナット15を備えて構成される。また、圧迫部材13
a,13bの内面には、上記取付穴11の直径より大き
な直径を有する半球状に膨出させられた押圧面20,2
0がそれぞれ形成されている。
【0051】また、一方の圧迫部材13aには、ボルト
14の円筒状頭部を収容する円筒内面状のボルト収容穴
16及び通挿孔17が、他方の圧迫部材13bには、六
角ナット15を相対回転不可能に収容するナット穴18
及び通挿孔19が形成されている。上記ボルト14の頭
部に形成された六角穴21に六角レンチを挿入して、上
記ボルト14を上記ナット15に対して相対回転させ、
上記一対の圧迫部材13a,13bを近接離間させるこ
とができる。
【0052】以下、上記タイヤ要素5の取付方法を説明
する。図4ないし図6に示すタイヤ要素5を上記取付壁
部7,7の間に挿入するとともに、取付壁部7,7の軸
穴9から上記圧迫部材13a,13bを上記タイヤ要素
5の取付穴11の縁部に添着し、上記ボルト収容穴16
から上記ボルト14を通挿し、上記ナット15に螺合さ
せる。
【0053】上記ボルト14を締め付けていくと、一対
の圧迫部材13a,13bの押圧面20.20が上記取
付穴11の内周部を押し広げるようにして強制的に嵌入
させられる。
【0054】上記圧迫部材13a,13bの強制嵌入に
よって、タイヤ要素5の内圧が高まり、タイヤ要素5の
底部が外周取付面6に、両側部が取付壁部7の内面に密
着させられる。また、隣接する各タイヤ要素5の外面も
密着させられ、図8に示すように、各タイヤ要素5が、
ホイールリム部3の外周に位置決め保持される。
【0055】本実施の形態では、取付のためのサポート
部材等を各タイヤ要素5に一体的に設ける必要がなく、
ゴム等の弾性部材のみでタイヤ要素5を構成している。
このため、各タイヤ要素5の製造が容易になるばかりで
なく、サポート部材の接合に起因してタイヤ要素5の強
度が低下することもない。
【0056】また、上記ボルト14及びナット15を着
脱することにより、各タイヤ要素をの着脱を極めて容易
に行うことができる。
【0057】また、図7及び図8に示すように、各タイ
ヤ要素5の両側面、底面、取付穴11の内周面が、上記
取付壁部7の内面、上記ホイールリム部3の外周取付面
6、上記圧迫部材13a,13bの押圧面20,20に
支持された状態で取付られる。したがって、各タイヤ要
素5が大きな面積でバックアップされた状態で保持さ
れ、各タイヤ要素5を確実に位置決め保持できる。ま
た、必要以上の変形が規制されるため、走行安定性も高
まる。
【0058】また、上記圧迫支持部材13a,13bに
よって、各タイヤ要素の取付穴の内周部を変形させて圧
迫が行われるため、タイヤ要素5の外形、特に半径方向
外面の形状寸法をほとんど変化させることなく、内圧を
調節することが可能となる。すなわち、車輪の外径をほ
ぼ一定に保持した状態で空気圧を調節することができ
る。このため各タイヤ要素の空気圧が多少異なる場合で
も装着することが可能となり、タイヤ要素5の互換性が
高まり、交換も極めて容易にできる。
【0059】また、取付前のタイヤ要素の内圧を低く設
定して、取付後に上記圧迫支持部材13a,13bを調
節することにより内圧を高めるように構成すれば、着脱
がさらに容易になる。また、使用中にタイヤ要素の内圧
が変化しても容易に対応することができる。
【0060】さらに、本実施の形態では、図8に示すよ
うに、外周取付面6の中央に膨出部8を設けている。上
記膨出部8を設けることにより、上記ボルト14、ナッ
ト15の締め付けによる各タイヤ要素5の底部の変形を
大きくすることが可能となり、内圧の調節を容易に行え
る。
【0061】本願発明は、上述した実施の形態に限定さ
れることはない。実施の形態では、ホイールリム部3の
外周に10度毎に36個の同一のタイヤ要素を装着する
ように構成したが、36個より少ない数あるいは多い数
のタイヤ要素を設けることもできる。また、形態が異な
る複数種類のタイヤ要素を組み合わせてタイヤを構成す
ることもできる。
【0062】また、実施の形態では、取付壁部7をホイ
ールリム部3の外周縁部に一体的に設けたが、他の手段
によって形成することもできる。
【0063】さらに、タイヤ要素の材料及び形態も限定
されることはない。実施の形態では、略直方体状の中空
状に形成したが、たとえば、弾性材料で中実状に成形す
ることができる。また、外周部に滑り止めの溝や突起を
形成したものを構成することもできる。さらに、各タイ
ヤ要素の着色を変化させて、意匠的な効果を付加するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るタイヤ装置の全体を示す斜視図
である。
【図2】図1に示すタイヤ装置の要部の正面図である。
【図3】図1に示すタイヤ装置からタイヤ要素を取り外
した状態を示す斜視図である。
【図4】タイヤ要素の正面図である。
【図5】図4のV −V 線に沿う断面図である。
【図6】図4に示すタイヤ要素の平面図である。
【図7】図2の VII−VII 線に沿う断面図である。
【図8】図7の VIII −VIII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ装置 2 ハブ部 3 ホイールリム部 5 タイヤ要素 7 取付壁部 11 取付穴 12 嵌合軸部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸に回転可能に支持されるハブ部とこ
    のハブ部の周囲に配置される環状のホイールリム部とを
    備えるとともに、このホイールリム部の外周にタイヤを
    装着して構成されるタイヤ装置であって、 上記車軸方向に貫通する取付穴をそれぞれ備えるととも
    に上記ホイールリム部の周方向に配列される複数のタイ
    ヤ要素から上記タイヤを構成する一方、 上記ホイールリム部の外周両側部に、上記各タイヤ要素
    を両側から挟むように半径方向外方に延出する取付壁部
    を設け、 上記各タイヤ要素の取付穴に嵌合させられる嵌合軸部の
    両端部を上記取付壁部に掛け渡し状に支持して構成し
    た、タイヤ装置。
  2. 【請求項2】 上記嵌合軸部は、上記取付穴の縁部ない
    し内周部に当接して上記タイヤ要素を圧迫する圧迫支持
    部材を備える、請求項1に記載のタイヤ装置。
  3. 【請求項3】 上記圧迫支持部材を上記各タイヤ要素の
    両側に設けるとともに、これら圧迫支持部材を近接させ
    ることにより、上記タイヤ要素の取付穴の縁部ないし内
    周部を圧迫するように構成した、請求項2に記載のタイ
    ヤ装置。
  4. 【請求項4】 上記圧迫支持部材の各タイヤ要素に対す
    る圧迫力を調節できる調節手段を設けた、請求項2又は
    請求項3のいずれかに記載のタイヤ装置。
  5. 【請求項5】 隣接するタイヤ要素を接触させて、圧力
    が作用した状態で保持した、請求項1から請求項4のい
    ずれかに記載のタイヤ装置。
  6. 【請求項6】 車輪のホイールリム部の外周に列状に配
    置して固定することによりタイヤを構成する分割タイヤ
    要素であって、 上記車輪の軸方向に貫通する取付穴を設け、この取付穴
    を介してホイールリム部の外周に取り付けるように構成
    した、分割タイヤ要素。
  7. 【請求項7】 上記分割タイヤ要素は、中空状に形成さ
    れるとともに所定の内圧が付加して構成される、請求項
    6に記載の分割タイヤ要素。
  8. 【請求項8】 車輪のホイールリム部の外周にタイヤを
    構成する方法であって、 車軸方向に形成した取付穴をそれぞれ備える複数のタイ
    ヤ要素を上記ホイールリム部の外周部に列状に配置する
    一方、 上記取付穴に嵌合させられる圧迫支持手段によって、上
    記各タイヤ要素に圧迫力を作用させた状態で上記ホイー
    ルリム部の外周に位置決め保持してタイヤを構成した、
    タイヤの構成方法。
  9. 【請求項9】 中空状のタイヤ要素を採用するととも
    に、上記圧迫支持手段によって上記中空内部の空気圧を
    所定の値に調節してタイヤを構成した、請求項8に記載
    のタイヤの構成方法。
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