JP2003204603A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置

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JP2003204603A
JP2003204603A JP2002001091A JP2002001091A JP2003204603A JP 2003204603 A JP2003204603 A JP 2003204603A JP 2002001091 A JP2002001091 A JP 2002001091A JP 2002001091 A JP2002001091 A JP 2002001091A JP 2003204603 A JP2003204603 A JP 2003204603A
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power
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drive motor
calculating
charging
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Susumu Komiyama
晋 小宮山
Takezo Yamaguchi
武蔵 山口
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電装置の実際の発電電力あるいは消費電力
を正確に推定する。 【解決手段】 充放電電力目標値tPbと充放電電力実
際値rPbとの偏差dPbに基づいて充放電電力補正値
cPbを算出する手段と、駆動モータ電力目標値tPm
と充放電電力目標値tPbと充放電電力補正値cPbと
に基づいて発電装置電力目標値tPgを算出する手段
と、発電装置電力目標値tPgに基づいて発電装置指令
値を算出する手段と、発電装置電力推定値ePgを算出
する手段(B12、B13)と、発電装置電力推定値e
Pgを充放電電力補正値cPbで補正した値を駆動モー
タ電力制限値1Pmとして算出する手段(B14、B1
5、B19、B20、B26、B27)と、駆動モータ
で消費または回生する電力が駆動モータ電力目標値tP
mと駆動モータ電力制限値1Pmのいずれかと一致する
ように駆動モータ指令値sTmを算出する手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はハイブリッド車両
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッド車両においてバッテリの充
放電電力とその目標値との偏差が打ち消されるようにエ
ンジン出力または駆動モータ出力を補正するものがある
(特開平10−268946号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来装置の
ようにバッテリの充放電電力とその目標値との偏差が打
ち消されるようにエンジン出力を補正しようとした場
合、エンジンの応答速度はバッテリを充電または放電し
たときに生じる電圧変動の速度と比較すれば遅いので、
発進や加速の直後および加速から減速に変化した場合な
どの過渡状態で生じる応答の早い偏差については、エン
ジン出力の補正よりバッテリの電圧変動速度のほうが速
いので、エンジン出力の補正が間に合わず、その間でバ
ッテリを過充電・過放電してしまう。
【0004】さらに、エンジン出力の制御性はモータ出
力の制御性ほどよくないので、精度よく偏差を打ち消す
ようにエンジン出力を制御すること自体が大変に難しい
という問題点もある。
【0005】一方、バッテリの充放電電力とその目標値
の偏差が打ち消されるように駆動モータの出力を補正す
る場合にはモータの応答速度はバッテリの電圧変動速度
と比較しても十分早いので、過渡状態に生じる早い応答
の偏差に対しても補正することは可能であるが、エンジ
ン出力が所望の出力に対して不足している場合には、不
足している範囲でしか駆動力を出せないことになる。
【0006】また、バッテリの充放電電力がその目標値
に対して充電側にずれた場合、本来なら過充電とならな
いようにエンジン出力を落とすべきであるが、これを駆
動モータの出力で補正しようとすると、駆動モータの出
力を増加させて電力の消費を増やす必要がある。しかし
ながら、駆動モータにより電力消費を増加させることは
ドライバの意思以上に駆動力を出力することになるの
で、駆動力にあまり影響が及ばない範囲でしか駆動モー
タの出力を補正できない。
【0007】そこで本発明は、充放電電力目標値tPb
と充放電電力実際値rPbとの偏差dPbに基づいて充
放電電力補正値cPbを算出し、駆動モータ電力目標値
tPmと充放電電力目標値tPbと充放電電力補正値c
Pbとに基づいて発電装置電力目標値tPgを算出し、
この発電装置電力目標値tPgに基づいて発電装置指令
値を算出すると共に、発電装置電力推定値ePgを駆動
モータ電力制限値1Pmとして算出し、駆動モータで消
費または回生する電力が駆動モータ電力目標値tPmと
駆動モータ電力制限値1Pmのいずれかと一致するよう
に駆動モータ指令値sTmを算出する場合に、充放電電
力補正値cPbで発電装置電力推定値ePgを補正する
ことにより、発電装置の実際の発電電力あるいは消費電
力を正確に推定することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、燃料を消
費して発電を行う発電装置(S1、S3)と、車両の駆
動輪に連結される駆動モータ(S4)と、前記発電装置
と前記駆動モータとに電気的に接続される蓄電装置(S
5)と、を備えたハイブリッド車両の制御装置におい
て、車速とアクセル開度とに基づいて前記駆動モータで
消費または回生する電力の目標値である駆動モータ電力
目標値tPmを算出する駆動モータ電力目標値算出手段
(B3)と、前記蓄電装置の充電電力または放電電力の
目標値である充放電電力目標値tPbを算出する充放電
電力目標値算出手段(B9)と、前記蓄電装置の充電電
力または放電電力の実際値である充放電電力実際値rP
bを検出する充放電電力実際値検出手段(S10)と、
前記充放電電力目標値tPbと前記充放電電力実際値r
Pbとの偏差dPbに基づいて充電電力または放電電力
の補正値である充放電電力補正値cPbを算出する充放
電電力補正値算出手段(B10、B11)と、前記駆動
モータ電力目標値tPmと前記充放電電力目標値tPb
と前記充放電電力補正値cPbとに基づいて前記発電装
置で発電または消費する電力の目標値である発電装置電
力目標値tPgを算出する発電装置電力目標値算出手段
(B4、B5)と、前記発電装置電力目標値tPgに基
づいて前記発電装置に対する運転条件の指令値である発
電装置指令値を算出する発電装置指令値算出手段(B
7)と、前記発電装置で発電または消費する電力の推定
値である発電装置電力推定値ePgを算出する発電装置
電力推定値算出手段(B12、B13)と、前記発電装
置電力推定値ePgを前記充放電電力補正値cPbで補
正した値を、前記駆動モータで消費または回生すること
が可能な電力の制限値である駆動モータ電力制限値1P
mとして算出する駆動モータ電力制限値算出手段(B1
4、B15、B19、B20、B26、B27)と、前
記駆動モータで消費または回生する電力が前記駆動モー
タ電力目標値tPmと前記駆動モータ電力制限値1Pm
のいずれかと一致するように前記駆動モータに対する運
転条件の指令値である駆動モータ指令値sTmを算出す
る駆動モータ指令値算出手段(B16、B17、B2
1、B22、B24、B25)とを備える。
【0009】第2の発明では、第1の発明において前記
駆動モータ電力制限値算出手段が、前記発電装置電力推
定値ePgから発電側の値だけを発電側発電装置電力推
定値ePg1として算出する発電側発電装置電力推定値
算出手段(B14)と、前記充放電電力補正値cPbか
ら充電電力低減側の値だけを充電電力低減側充放電電力
補正値cPb1として算出する充電電力低減側充放電電
力補正値算出手段(B26)と、前記発電側発電装置電
力推定値ePg1と前記充電電力低減側充放電電力補正
値cPb1とに基づいて前記駆動モータで消費すること
が可能な電力の制限値である駆動モータ消費電力制限値
lPmcを算出する駆動モータ消費電力制限値算出手段
(B15)とを含んで構成され、前記駆動モータ指令値
算出手段が、前記駆動モータで消費する電力が前記駆動
モータ電力目標値tPmと前記駆動モータ消費電力制限
値lPmcのうちより小さい側と一致するように前記駆
動モータ指令値sTmを算出する。
【0010】第3の発明では、第1または第2の発明に
おいて前記駆動モータ電力制限値算出手段が、前記発電
装置電力推定値ePgから電力消費側の値だけを電力消
費側発電装置電力推定値ePg2として算出する電力消
費側発電装置電力推定値算出手段(B19)と、前記充
放電電力補正値cPbから放電電力低減側の値だけを放
電電力低減側充放電電力補正値cPb2として算出する
放電電力低減側充放電電力補正値算出手段(B27)
と、前記電力消費側発電装置電力推定値ePg2と前記
放電電力低減側充放電電力補正値cPb2とに基づいて
前記駆動モータで回生することが可能な電力の制限値で
ある駆動モータ回生電力制限値lPmrを算出する駆動
モータ回生電力制限値算出手段(B20)とを含んで構
成され、前記駆動モータ指令値算出手段が、前記駆動モ
ータで回生する電力が前記駆動モータ電力目標値tPm
と前記駆動モータ回生電力制限値lPmcのうちより小
さい側と一致するように前記駆動モータ指令値sTmを
算出する。
【0011】第4の発明では、第1から第3までのいず
れか一つの発明において前記発電装置が、エンジン(S
1)とこのエンジンの出力軸に連結される発電モータ
(S3)とからなり、前記発電装置指令値算出手段が、
前記発電装置電力目標値tPgを前記発電モータの効率
ηgで補正した値を、前記エンジンの駆動出力または被
駆動出力の目標値であるエンジン出力目標値tPeとし
て算出するエンジン出力目標値算出手段(B6)と、前
記エンジン出力目標値tPeとエンジン回転速度とに基
づいて前記エンジンに対するトルク指令値であるエンジ
ントルク指令値sTeを算出するエンジントルク指令値
算出手段(B8)と、前記エンジン出力目標値tPeに
基づいて前記発電モータに対する回転速度指令値である
発電モータ回転速度指令値sNgを算出する発電モータ
回転速度指令値算出手段(B7)とを含んで構成され、
前記発電装置電力推定値算出手段が、前記エンジンの駆
動出力または被駆動出力の推定値であるエンジン出力推
定値ePeを算出するエンジン出力推定値算出手段(B
12)と、前記エンジン出力推定値ePeを前記発電モ
ータの効率ηgで補正した値を、前記発電モータで発電
または消費する電力の推定値である発電モータ電力推定
値ePgとして算出する発電モータ電力推定値算出手段
(B13)とを含んで構成される。
【0012】第5の発明では、第4の発明において前記
エンジン出力推定値算出手段(B12)が、前記エンジ
ン出力目標値tPeに遅れフィルタ処理を施した値を前
記エンジン出力推定値ePeとして算出する。
【0013】第6の発明では、第4または第5の発明に
おいて前記発電モータの効率ηgを予め記憶させた発電
モータ効率記憶手段を備え、前記エンジン出力目標値算
出手段(B6)と前記発電モータ電力推定値算出手段
(B13)とが、前記発電モータ効率記憶手段に記憶さ
れている発電モータの効率ηgを共通に使用する。
【0014】第7の発明では、第2の発明において前記
蓄電装置の放電可能電力の最大値である放電可能電力最
大値mPbdを算出する放電可能電力最大値算出手段
(B18)を備え、前記駆動モータ消費電力制限値算出
手段(B15)が、前記発電側発電装置電力推定値eP
g1と前記充電電力低減側充放電電力補正値cPb1と
前記放電可能電力最大値mPbdとに基づいて前記駆動
モータ消費電力制限値lPmcを算出する。
【0015】第8の発明では、第3の発明において前記
蓄電装置の充電可能電力の最大値である充電可能電力最
大値mPbcを算出する充電可能電力最大値算出手段
(B23)を備え、前記駆動モータ回生電力制限値算出
手段(B20)が、前記電力消費側発電装置電力推定値
ePg2と前記放電電力低減側充放電電力補正値cPb
2と前記充電可能電力最大値mPbcとに基づいて前記
駆動モータ回生電力制限値lPmrを算出する。
【0016】
【発明の効果】充放電電力目標値tPbと充放電電力実
際値rPbとの偏差dPbに基づいて充放電電力補正値
cPbを算出し、駆動モータ電力目標値tPmと充放電
電力目標値tPbと充放電電力補正値cPbとに基づい
て例えば、 tPg=tPm+tPb+cPb…(7) の式により発電装置電力目標値tPgを算出し、この発
電装置電力目標値tPgに基づいて発電装置指令値を算
出すると共に、発電装置電力推定値ePgを駆動モータ
電力制限値1Pmとして算出し、駆動モータで消費また
は回生する電力が駆動モータ電力目標値tPmと駆動モ
ータ電力制限値1Pmのいずれかと一致するように駆動
モータ指令値sTmを算出する場合には、発電装置の実
際の発電電力あるいは消費電力を正確に推定することが
重要となる。例えば発電装置電力推定値算出手段で使用
する発電モータ効率マップにデータ誤差があると正確な
発電装置電力推定値ePgを求めることができないので
あるが、第1、第4の発明では、充放電電力補正値cP
bで発電装置電力推定値ePgを補正するようにしてい
るので、正確な発電装置電力推定値ePgを求めること
ができる。
【0017】この補正は、発電装置電力目標値算出手段
における処理と逆の処理とすればよいので、この処理に
おいて上記(7)式のように充放電電力補正値cPbを
加算しているときには、駆動モータ電力制限値算出手段
では駆動モータ電力制限値lPmを発電装置電力推定値
ePgから充放電電力補正値cPbを減算することによ
って得ればよい。これを式で表せば、 lPm=ePg−cPb…(8) である。
【0018】正確な発電装置電力推定値ePgを求める
ことができる結果、さらに次の効果が得られる。
【0019】例えば発電装置で発電した電力を駆動モー
タで消費している場合に、発電モータ効率ηg(発電時
効率)のマップデータが実際の効率より低い側にずれて
いるなどすると、発電装置電力推定値ePgが実際の発
電電力より小さく算出される。このとき、発電モータ効
率マップのデータ誤差などに起因する偏差dPbおよび
充放電電力補正値cPbは負の値となり、このとき
(8)式によれば負の値の充放電電力補正値cPbを発
電装置電力推定値ePgから減算することになり、
(8)式左辺の駆動モータ電力制限値1Pmが増大側
(つまり発電装置電力推定値ePgが発電電力増大側)
へと補正され、これにより、発電装置で発電した電力を
駆動モータで消費している場合において発電モータ効率
ηgのマップデータが実際の効率より低い側にずれてい
るときなどでも、適正な駆動モータ電力制限値1Pmを
算出することができる。
【0020】一方、駆動モータで回生した電力を発電装
置で消費している場合に、発電モータの効率ηg(力行
時効率)のマップデータが実際の効率より高い側にずれ
ているなどすると、発電装置電力推定値ePgが実際の
消費電力より小さく算出される。このとき、発電モータ
効率マップのデータ誤差に起因する偏差dPbおよび充
放電電力補正値cPbは正の値となり、このとき(8)
式によれば正の値の充放電電力補正値cPbを発電装置
電力推定値ePg(このときの値は負)から減算するこ
とになり、(8)式左辺の駆動モータ電力制限値1Pm
が絶対値で増大側(つまり発電装置電力推定値ePgが
消費電力増大側)へと補正され、これにより、駆動モー
タで回生した電力を発電装置で消費している場合におい
て発電モータ効率ηgのマップデータが実際の効率より
高い側にずれているときなどでも、適正な駆動モータ電
力制限値1Pmを算出することが可能となる。
【0021】第2の発明によれば、発電装置で発電した
電力を駆動モータで消費している場合であって充放電電
力補正値cPbが正の値となっている場合においても、
過渡運転時に駆動モータ消費電力制限値1Pmcが望ま
しくない方向へと補正されることがない。
【0022】第3の発明によれば、駆動モータで回生し
た電力を発電装置で消費している場合であって充放電電
力補正値cPbが負の値となっている場合においても、
過渡運転時に駆動モータ回生電力制限値1Pmrが望ま
しくない方向へと補正されることがない。
【0023】エンジン出力の応答遅れは、主にスロット
ル開度制御に対する吸入空気量変化の応答遅れが原因で
あり、その応答特性を予め知ることができることから、
第5、第6の発明によればこの予め知ることができる応
答特性にフィルタ特性を適合させておくので、実際のエ
ンジントルクを検出しなくても、エンジン出力目標値t
Peからある程度の精度で実際のエンジン出力を推定す
ることが可能となる。
【0024】第7の発明では、蓄電装置を劣化させない
程度の放電を許容するべく、発電側発電装置電力推定値
ePg1に放電可能電力最大値mPbdを加えて駆動モ
ータ消費電力制限値lPmcを算出するので、エンジン
出力の応答遅れを蓄電装置からの放電で補うことが可能
となり車両の加速性能を向上させることができる。
【0025】第8の発明では、蓄電装置を劣化させない
程度の充電を許容するべく、電力消費側発電装置電力推
定値ePg2に充電可能電力最大値mPbcを加えて駆
動モータ回生電力制限値lPmrを算出するので、車両
減速時のエネルギを回生して蓄電装置に充電しておくこ
とが可能となり、車両の燃費性能を向上させることがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。図1は本発明をシリーズ方式のハイブ
リッド車両に適用した場合の車両の全体構成を示してい
る。
【0027】図においてエンジンS1に直結されエンジ
ンS1のパワーを電力に変換する発電モータS3と、発
電モータS3で発電された電力またはバッテリS5に蓄
えられている電力さらにはそれら両方の電力により駆動
される駆動モータS4とで無段変速機S2が構成され、
駆動モータS4のトルクがファイナルギヤS6を介して
駆動輪S7に伝達される。
【0028】発電モータS3と駆動モータS4を制御す
るため発電モータコントローラS8と駆動モータコント
ローラS9とを備える。このうち発電モータコントロー
ラS8はエンジンS1および発電モータS3の回転速度
が統合コントローラS12からの回転速度指令値と等し
くなるように発電モータS3の回転速度制御を行う。こ
こでの回転速度制御は具体的には指令値と実回転速度の
偏差に応じたトルク指令値を決定し、トルクがその指令
値通りとなるようにベクトル制御を行うものである。ま
たこのときエンジンS1がトルクを出力していれば発電
モータS3は発電を行ない、エンジンS1が燃料カット
状態なら発電モータS3はモータリングを行い電力を消
費する。
【0029】これに対して駆動モータコントローラS9
は統合コントローラS12からのモータトルク指令値に
基づき駆動モータS4のトルクをベクトル制御する。
【0030】エンジンコントローラS11は統合コント
ローラS12からのエンジントルク指令値に基づき運転
者のアクセル操作とは独立してスロットル開度を制御す
ることによりエンジンS1の発生するトルクを制御す
る。
【0031】バッテリS5の状態を知るためバッテリコ
ントローラS10を備える。バッテリコントローラS1
0はバッテリS5の電圧と電流と温度を図示しない各セ
ンサで検出し、バッテリS5の充電状態を表すいわゆる
SOC(State ofCharge)と入出力可能
パワーを演算して統合コントローラS12に送る。SO
Cが低いほど入力可能パワーは大きくなり、出力可能パ
ワーは小さくなる。反対にSOCが高いほど入力可能パ
ワーは小さくなり、出力可能パワーは大きくなる。ま
た、バッテリ温度が低いほど入出力可能パワーはともに
小さくなり、反対にバッテリ温度が高いほど入出力可能
パワーはともに大きくなる。
【0032】アクセルセンサと車速センサの信号が入力
される統合コントローラS12では、これらに基づいて
3つの指令値(発電モータ回転速度指令値sNg、エン
ジントルク指令値sTe、駆動モータトルク指令値sT
m)を求め、このうち発電モータ回転速度指令値sNg
を発電モータコントローラS8に、エンジントルク指令
値sTeをエンジンコントローラS11に、駆動モータ
トルク指令値sTmを駆動モータコントローラS9にそ
れぞれ出力する。
【0033】統合コントローラS12で行なう制御を図
2に基づいて説明する。図2には制御ブロックで示した
が、フローチャートで構成することもできる。なお、総
てのブロックを一斉に働かせて3つの指令値(sNg、
sTe、sTm)を一定時間毎(例えば10ms毎)に
演算させる。
【0034】アクセルセンサの信号であるアクセル開度
APS[deg]と車速センサの信号である車速VSP
[km/h]とが入力される駆動輪軸トルク目標値算出
部B1ではこれらから車軸駆動トルクマップを参照する
ことにより駆動輪軸トルク目標値tTd[Nm]を算出
する。駆動輪軸トルク目標値tTdは、駆動輪S7の軸
における駆動トルクあるいは被駆動(制動、回生)トル
クの目標値を示す値であり、駆動輪S7で車両を駆動す
る場合に正の値をとり、車両を制動する場合に負の値を
とる。
【0035】駆動出力目標値算出部B2では、駆動輪軸
トルク目標値tTdに駆動輪回転速度Nd[rad/
s]を乗じた値を駆動出力目標値tPd[W]として算
出する。車速VSP[km/h]に係数G1(=(1/
駆動輪有効半径[m])×1000/3600)を乗じ
ることで駆動輪回転速度Ndへと換算することができ
る。
【0036】駆動モータ電力目標値算出部B3では、駆
動出力目標値tPdを駆動モータ効率ηm[%]で補正
した値を駆動モータ電力目標値tPm[W]として算出
する。この駆動モータ電力目標値tPmは、駆動モータ
S4で消費あるいは回生する電力の目標値で、この値が
正であれば消費電力の目標値を、またこの値が負であれ
ば回生電力の目標値を示す。
【0037】駆動モータ電力目標値tPmの算出は具体
的には次のように行う。すなわち、後述する大側選択部
B25により得られる駆動モータトルク指令値sTm
(ただし1回前の演算タイミングで算出した値)と駆動
モータS4の実回転速度Nm(車速VSPから換算可
能)とから駆動モータ効率マップを検索することによ
り、これらsTm、Nmに対応する駆動モータ効率ηm
を求め、駆動出力目標値tPdが正のときはこの駆動出
力目標値tPdを駆動モータ効率ηmで除算した値を駆
動モータ電力目標値tPmとする。これに対して駆動出
力目標値tPdが負のときにはこの駆動出力目標値tP
dに駆動モータ効率ηmを乗算した値を駆動モータ電力
目標値tPmとする。
【0038】上記の駆動モータ効率マップには、トルク
が正である範囲に駆動モータS4の力行時効率が、また
トルクが負である範囲には駆動モータS4の発電(回
生)時効率がそれぞれ記憶されている。このマップは、
予め実験を行って作成し統合コントローラS12内のメ
モリに記憶させておくものである。
【0039】なお、駆動モータ効率を表す値として損失
[W]を用い、駆動出力目標値tPdに損失を加減算し
た値を駆動モータ電力目標値tPmとして算出してもか
まわない。
【0040】発電装置電力目標基本値算出部B4では、
駆動モータ電力目標値tPmに充放電電力目標値tPb
[W]を加算した値を発電装置の電力目標基本値tPg
0[W]として算出する。ここで、充放電電力目標値t
Pbは、充放電電力目標値算出部B9で後述するよう
に、バッテリS5の充電電力あるいは放電電力の目標値
で、この値が正であれば充電電力の目標値であること
を、またこの値が負であれば放電電力の目標値であるこ
とを示す。
【0041】発電装置電力目標値算出部B5では、発電
装置の電力目標基本値tPg0[W]に充放電電力補正
値cPbを加算した値を発電装置の電力目標値tPg
[W]として算出する。この発電装置の電力目標値tP
gは、発電モータS3で発電あるいは消費する電力の目
標値で、この値が正であれば発電電力の目標値であるこ
とを、またこの値が負であれば消費電力の目標値である
ことを示す。エンジンS1と発電モータS3とからなる
本実施形態の発電装置では、通常はエンジンS1によっ
て発電モータS3が駆動され、発電モータS3による発
電が実行されるが、これとは逆に発電モータS3でエン
ジンS1をモータリングすることにより、余剰の電力を
発電モータS3で消費することが可能である。エアコン
用コンプレッサ等の補機を駆動するための出力(あるい
は電力)を考慮する場合には、補機駆動出力(あるいは
補機消費電力)をさらに加算した値を最終的な発電装置
電力目標値tPgとして算出すればよい。
【0042】上記の充放電電力補正値cPbは、充放電
電力補正値算出部B11で後述するように、この値が正
であればバッテリS6の放電電力を低減する(充電電力
を増大する)側に補正され、またこの値が負であればバ
ッテリS5の充電電力を低減する(放電電力を増大す
る)側に補正される。
【0043】エンジン出力目標値算出部B6では、発電
装置電力目標値tPgを発電モータ効率ηg[%]で補
正した値をエンジン出力目標値tPe[W]として算出
する。このエンジン出力目標値tPeは、エンジンS1
の駆動出力あるいは被駆動(エンジンブレーキ)出力の
目標値で、この値が正であれば駆動出力の目標値を、ま
たこの値が負であればエンジンブレーキ出力の目標値を
示す。
【0044】エンジン出力目標値の算出は具体的には次
のように行う。すなわち、発電モータトルク指令値(後
述するエンジントルク指令値算出部B8で算出されるエ
ンジントルク指令値sTeで代用可能)と発電モータS
3の実回転速度Ng(後述の実エンジン回転速度Neで
代用可能)とから発電モータ効率マップを検索すること
により、これら発電モータトルク指令値、発電モータ回
転速度に対応する発電モータ効率ηgを求め、発電装置
電力目標値tPgが正のときは発電装置電力目標値tP
gを発電モータ効率ηgで除算した値をエンジン出力目
標値tPeとする。これに対して発電装置電力目標値t
Pgが負のときには発電装置電力目標値tPgに発電モ
ータ効率ηgを乗算した値をエンジン出力目標値tPe
とする。
【0045】上記の発電モータ効率マップには、トルク
が正である範囲に発電モータS3の発電時効率が、また
トルクが負である範囲には発電モータS3の力行時効率
がそれぞれ記憶されている。このマップは、予め実験を
行って作成し統合コントローラS12内のメモリに記憶
させておくものである。
【0046】なお、発電モータ効率を示す値として損失
[W]を用い、発電装置電力目標値tPgに損失を加減
算した値をエンジン出力目標値tPeとして算出しても
かまわない。
【0047】発電モータ回転速度指令値算出部B7で
は、エンジン出力目標値tPeに基づいて発電モータ回
転速度指令値sNg[rad/s]を算出する。具体的
には、エンジン出力目標値tPeから発電モータ回転速
度指令値テーブルを検索することにより、エンジン出力
目標値tPeに対応する発電モータ回転速度指令値sN
gを求める。
【0048】発電モータ回転速度指令値テーブルには、
エンジン出力が正(駆動出力)である範囲に最適燃費回
転速度(目標とする駆動出力を最良燃費で達成する場合
のエンジン回転速度)が、またエンジン出力が負(被駆
動(エンジンブレーキ)出力)である範囲に最適エンジ
ンブレーキ回転速度(目標とするエンジンブレーキ出力
を得ることができる最低のエンジン回転速度)が記憶さ
れている。このテーブルも予め実験を行って作成し、統
合コントローラS12内のメモリに記憶させておくもの
である。
【0049】こうして求められる発電モータ回転速度指
令値sNgを受けて発電モータコントローラS8では、
発電モータS3の回転速度(=エンジンS1の回転速
度)が発電モータ回転速度指令値sNgと一致するよう
に発電モータS3の回転速度制御を行う。
【0050】エンジントルク指令値算出部B8では、エ
ンジン出力目標値tPeを実エンジン回転速度rNe
[rad/s]で除算した値をエンジントルク指令値s
Te[Nm]として算出する。ここで、実エンジン回転
速度rNeの信号は、エンジンコントローラS11ある
いは発電機コントローラS8から統合コントローラS1
2へ送られている。
【0051】こうして求められるエンジントルク指令値
sTeを受けてエンジンコントローラS11では、エン
ジンS1のトルク(=発電モータS3のトルク)がエン
ジントルク指令値sTeと一致するようにエンジンS1
のトルク制御(エンジンS1のスロットル開度を制御す
ることによる吸入空気量制御および燃料噴射量制御)を
行う。なお、エンジントルク指令値sTeが負(被駆動
トルク=エンジンブレーキトルク)であるときに燃料カ
ット制御を実行する場合もある。
【0052】次に、発電装置電力目標値算出部B5に入
力される上記の充放電電力補正値cPbについて説明す
る。
【0053】まず充放電電力目標値算出部B9では、バ
ッテリS5のSOC[%]に基づいて充放電電力目標値
tPb[W]を算出する。充放電電力目標値tPbは、
この値が正であれば充電電力の目標値を、またこの値が
負であれば放電電力の目標値を示し、例えば、次式を用
いて充放電電力目標値tPbを算出することで、実際の
SOCを目標SOCに一致させるSOCフィードバック
制御を行うことができる。
【0054】 tPb=tPbz−比例ゲイン×(目標SOC−SOC)…(1) ただし、tPbz:tPbの前回値、 (1)式のSOCはバッテリコントローラS10で算出
している。すなわち、バッテリコントローラS10で
は、バッテリS5の電圧と電流とを検出しており、これ
らの検出値に基づいて瞬時瞬時の充放電電力とその積算
値から求められるSOCとを算出している。
【0055】なお、充放電電力目標値tPbをSOCに
関わらず固定値(例えばゼロ)にすることが可能であ
る。また、SOCが許容範囲(例えば30〜70%)内
であることを条件とし、積極的に放電側の充放電電力目
標値tPbを設定したり充電側の充放電電力目標値tP
bを設定したりして車両の加速・燃費性能を向上させる
ことも可能である。
【0056】偏差算出部B10では、充放電電力目標値
tPbとバッテリコントローラS10で算出したバッテ
リS5の充放電電力実際値rPb[W]との偏差dPb
[W]を算出する。ここでは、充放電電力目標値tPb
から充放電電力実際値rPbを減算した値を偏差dPb
としている。このため、実際の充電電力が目標の充電電
力より小さい(実際の放電電力が目標の放電電力より大
きい)ときに偏差dPbが正となり、この反対に実際の
充電電力が目標の充電電力より大きい(実際の放電電力
が目標の放電電力より小さい)ときに偏差dPbが負と
なる。
【0057】充放電電力目標値tPbと充放電電力実際
値rPbとの間に偏差dPbが生じる原因は様々である
が、主要なものとしてはエンジン出力の応答遅れと発電
モータ効率マップのデータ誤差とが考えられる。エンジ
ン出力の応答遅れとは、エンジン出力目標値算出部B6
で算出されるエンジン出力目標値tPeの変化に対し実
際のエンジン出力が遅れを持って追随することであり、
これによる偏差dPbは過渡運転時に発生する。また、
発電モータ効率マップのデータ誤差とは、エンジン出力
目標値算出部B6で使用する発電モータ効率マップより
得られるマップ値と実際の効率との誤差のことであり、
発電モータ効率マップを作成する際に使用した発電モー
タと実際の発電モータとの個体差や経時変化に起因して
生じる。これによる偏差dPbは定常運転時にも発生す
る。
【0058】過渡運転時だけでなく定常運転時にも発生
する偏差dPbを小さくするには、この偏差dPbを考
慮して発電装置電力目標値tPgを算出する必要があ
る。このため、充放電電力補正値算出部B11で偏差d
Pbに応じた充放電電力補正値cPbを算出すると共に
発電装置電力目標値算出部B5で発電装置電力目標基本
値tPg0にこの充放電電力補正値cPbを加算した値
を発電装置電力目標値tPgとして求めている。
【0059】充放電電力補正値cPbは、この値が正で
あればバッテリS5の放電電力を低減する(充電電力を
増大する)補正値、またこの値が負であればバッテリS
5の充電電力を低減する(放電電力を増大する)補正値
であり、例えば次式のような比例積分分(フィードバッ
ク量)で充放電電力補正値cPbを与えることができ
る。
【0060】 cPb=比例ゲイン×dPb+(cPbz+積分ゲイン×ΣdPb) …(2) ただし、cPbz:cPbの前回値、 ΣdPb:dPbの積算値、 車両の運転を開始するとき(統合コントローラS12の
電源投入時)には、(2)式のcPbzの初期値をゼロ
として計算を開始すればよい。より望ましくは、前回運
転時の最後のcPbを記憶しておいたり、過去の履歴か
ら学習値を用意しておいたりしてそれを初期値にするこ
とが考えられる。
【0061】なお、定常運転時にも発生するこのような
偏差dPbを小さくする目的に対しては(2)式中の積
分分(積分ゲイン×ΣdPb)が特に有効に機能する
が、簡易的には比例分(比例ゲイン×dPb)のみとし
たり偏差dPbをそのまま充放電電力補正値cPbとし
たりすることも可能である。
【0062】ここで、上記(2)式の比例ゲインと積分
ゲインはともに正の値である。(2)式においてdPb
とΣdPbの符号が異なることが有り得るので、(2)
式によればdPbとcPbとが必ず同符号となるとはい
えないものの、普通のフィードバック制御では(2)式
右辺第1項の比例分が(2)式右辺第2項の積分分より
ずっと大きいので、dPbとcPbとはほとんど同符号
であると考えられる。これに対して、(2)式に代えて
簡易的に比例分のみとする場合や偏差dPbをそのまま
cPbとする場合にはdPbとcPbは必ず同符号とな
る。
【0063】一方、過渡運転時に発生する偏差dPb
(エンジン出力の応答遅れによるdPb)を上記(2)
式を用いた発電電力フィードバック制御で小さくするに
はフィードバック制御の制御ゲイン(比例ゲインと積分
ゲイン)を大きくする必要があるが、制御ゲインを大き
くすると制御安定性が悪くなる。
【0064】そこで、発電モータS3の実際の発電電力
あるいは消費電力に応じて駆動モータS4の消費電力あ
るいは回生電力を制限する処理を同時に行い、過渡運転
時に発生する偏差dPbを所定の範囲に抑制するように
する。すなわち、駆動モータ駆動消費電力・回生電力制
限値算出部Cでは、駆動モータS4の消費電力制限値l
Pmcと回生電力制限値lPmrとを算出する。
【0065】この駆動モータS4の消費電力制限値lP
mcと回生電力制限値lPmrの算出を図3によりさら
に説明する。
【0066】図3において、エンジン出力推定値算出部
B12では、エンジン出力目標値tPeに対して遅れフ
ィルタ処理を施した値をエンジン出力推定値ePeとし
て算出する。エンジン出力の応答遅れは、主にスロット
ル開度制御に対する吸入空気量変化の応答遅れが原因で
あり、その応答特性を予め知ることができる。この予め
知ることができる応答特性にフィルタ特性を適合させて
おけば、エンジン出力目標値tPeからある程度の精度
で実際のエンジン出力を推定することが可能となる。な
お、実際のエンジントルクを検出することが可能な場合
は、エンジントルク検出値に実エンジン回転速度rNe
を乗じた値をエンジン出力推定値ePeとして算出すれ
ばよい。
【0067】発電装置電力推定値算出部B13では、エ
ンジン出力推定値ePeを発電モータ効率ηgで補正し
た値を発電装置電力推定値ePg[W]として算出す
る。この処理は、エンジン出力目標値算出部B6で行う
処理と逆の処理である。すなわち、エンジン出力推定値
ePeの値が正のときはこれに発電モータ効率ηg(発
電時効率)を乗算した値を、またエンジン出力推定値e
Peが負のときにはこれを発電モータ効率ηg(力行時
効率)で除算した値を発電装置電力推定値ePgとす
る。
【0068】発電側発電装置電力推定値算出部B14で
は、発電装置電力推定値ePgに対して下限値がゼロの
制限を施した値を発電側発電装置電力推定値ePg1
[W]として算出する。発電側発電装置電力推定値eP
g1は、発電装置電力推定値ePgから発電側の値、す
なわち正の値だけを取り出した値である。このため、発
電装置電力推定値ePgが負のとき発電側発電装置電力
推定値ePg1の値はゼロとなる。
【0069】駆動モータ消費電力制限値算出部B15で
は、発電側発電装置電力推定値ePg1[W]と充電電
力低減側充放電電力補正値cPb1[W]と放電可能電
力最大値mPbd[W]とに基づいて、 lPmc=ePg1+mPbd−cPb1…(3) の式により駆動モータ消費電力制限値lPmcを算出す
る。
【0070】駆動モータ消費電力制限値lPmcは、駆
動モータS4で消費する電力が発電モータS3で発電す
る電力を越えないように制限するための制限値である。
このため、(3)式の右辺第1項は、過渡運転時に発生
する偏差dPbをできるだけ小さくするには発電側発電
装置電力推定値ePg1をそのまま駆動モータ消費電力
制限値lPmcとすればよいとするものである。
【0071】ただし、エンジン出力の応答遅れをバッテ
リS5からの放電で補うことにより車両の加速性能を向
上させることができるので、バッテリS5を劣化させな
い程度のバッテリ放電を許容するべく、発電側発電装置
電力推定値ePg1に放電可能電力最大値mPbdを加
えて駆動モータ消費電力制限値lPmcを算出するよう
にしている。これが(3)式の右辺第2項である。放電
可能電力最大値mPbdは後述する放電可能電力最大値
算出部B18で算出される。
【0072】(3)式の右辺第3項の充電電力低減側充
放電電力補正値cPb1については後述する。
【0073】放電可能電力最大値算出部B18では、バ
ッテリS5のSOCに基づいて放電可能電力最大値mP
bd(=出力可能パワー)を算出する。放電可能電力最
大値mPbdは、SOCが0[%]のとき0[W]であ
り、SOCが高くなるほど大きくなる。
【0074】一方、電力消費側発電装置電力推定値算出
部B19では、発電装置電力推定値ePgに対して上限
値がゼロの制限を施した値を電力消費側発電装置電力推
定値ePg2[W]として算出する。電力消費側発電装
置電力推定値ePg2は、発電装置電力推定値ePgか
ら電力消費側の値、すなわち負の値だけを取り出した値
である。このため、発電装置電力推定値ePgが正のと
き、電力消費側発電装置電力推定値ePg2の値はゼロ
となる。
【0075】駆動モータ回生電力制限値算出部B20で
は、電力消費側発電装置電力推定値ePg2[W]と放
電電力低減側充放電電力補正値cPb2[W]と充電可
能電力最大値mPbc[W]とに基づいて、 lPmr=ePg2−mPbc−cPb2…(4) の式により駆動モータ回生電力制限値lPmrを算出す
る。
【0076】駆動モータ回生電力制限値lPmrは、駆
動モータS4で回生する電力が発電モータS3で消費す
る電力を越えないように制限するための制限値である。
このため、(4)式の右辺第1項は、過渡運転時に発生
する偏差dPbをできるだけ小さくするには電力消費側
発電装置電力推定値ePg2をそのまま駆動モータ回生
電力制限値lPmrとすればよいとするものである。
【0077】ただし、車両減速時のエネルギを回生して
バッテリS5に充電しておくことにより車両の燃費性能
を向上させることができるので、バッテリS5を劣化さ
せない程度のバッテリ充電を許容するべく、電力消費側
発電装置電力推定値ePg2に充電可能電力最大値mP
bcを加えて駆動モータ回生電力制限値lPmrを算出
するようにしている。これが(4)式の右辺第2項であ
る。なお、電力消費側発電装置電力推定値ePg2が負
の値であり、後述する充電可能電力最大値算出部B23
では充電可能電力最大値mPbcを正の値で算出するた
め、ここでの計算は(4)式右辺に示したようにePg
2−mPbcとなる。この計算で(4)式左辺のlPm
rの絶対値が大きくなる。
【0078】(4)式の右辺第3項の放電電力低減側充
放電電力補正値cPb2については後述する。
【0079】充電可能電力最大値算出部B23では、バ
ッテリS5のSOCに基づいて充電可能電力最大値mP
bc(=入力可能パワー)を算出する。充電可能電力最
大値mPbcは、SOCが100[%]のとき0[W]
であり、SOCが低くなるほど大きくなる。
【0080】このようにして駆動モータ消費電力・回生
電力制限値算出部Cによる駆動モータ消費電力制限値l
Pmcと駆動モータ回生電力制限値lPmrの算出を終
了したら、図2に戻る。
【0081】駆動出力制限値算出部B16では、駆動モ
ータ消費電力制限値lPmcを駆動モータ効率ηmで補
正した値を駆動出力制限値lPdc[W]として算出す
る。この処理は、駆動モータ電力目標値算出部B3で行
う処理と逆の処理である。すなわち、駆動モータ消費電
力制限値lPmcは正の値であるから、駆動モータ消費
電力制限値lPmcに駆動モータ効率ηm(力行時効
率)を乗算した値を駆動出力制限値lPdcとする。
【0082】駆動モータ駆動トルク制限値算出部B17
では、駆動出力制限値lPdcを駆動モータ回転速度N
m[rpm]で除算した値を駆動モータ駆動トルク制限
値lTmc[Nm]として算出する。車速VSP[km
/h]に係数G2(=(1/駆動輪有効半径[m])×
ファイナルギア減速比×1000/3600)を乗じる
ことで駆動モータ回転速度Nmに換算することができ
る。
【0083】被駆動出力(回生出力)制限値算出部B2
1では、駆動モータ回生電力制限値lPmrを駆動モー
タ効率ηmで補正した値を被駆動出力(回生出力)制限
値lPdr[W]として算出する。この処理は、駆動モ
ータ電力目標値算出部B3で行う処理と逆の処理であ
る。すなわち、駆動モータ回生電力制限値lPmrが負
の値であるため、駆動モータ消費電力制限値lPmcを
駆動モータ効率ηm(回生時効率)で除算した値を被駆
動出力制限値lPdrとする。
【0084】駆動モータ被駆動トルク(回生トルク)制
限値算出部B22では、被駆動出力制限値1Pdrを駆
動モータ回転速度Nmで除算した値を駆動モータ被駆動
トルク(回生トルク)制限値lTmr[Nm]として算
出する。
【0085】小側選択部B24では、駆動モータ駆動ト
ルク制限値lTmcと駆動モータトルク指令の基本値s
Tm0[Nm]とを比較し、より小さい方を選択(セレ
クトロー)して出力する。駆動モータトルク指令の基本
値sTm0は、駆動輪軸トルク目標値tTdに定数G3
(=1/ファイナルギア減速比)を乗じたものである。
【0086】小側選択部B24における選択は、駆動モ
ータ電力目標値tPmと駆動モータ消費電力制限値lP
mcとを比較してより消費電力が小さい方を選択するこ
とと同義である。なお、駆動モータトルク指令の基本値
sTm0が負の値であるとき、つまり回生トルクが指令
されている場合には、駆動モータトルク指令の基本値s
Tm0の方が必ず選択される。
【0087】大側選択部B25では、駆動モータ回生ト
ルク制限値lTmr(負の値)と小側選択部B24の出
力値とを比較し、より大きい方を選択(セレクトハイ)
して出力する。
【0088】大側選択部B25における選択は、駆動モ
ータ電力目標値tPmと駆動モータ回生電力制限値lP
mrとを比較してより回生電力が小さい方を選択するこ
とと同義である。なお、駆動モータトルク指令の基本値
sTm0が正の値であるとき、つまり駆動トルクが指令
されている場合には、駆動モータトルク指令の基本値s
Tm0の方が必ず選択されることになる。
【0089】大側選択部B25で選択された値が最終的
な駆動モータトルク指令値sTm[Nm]であり、この
ようにして得られた駆動モータトルク指令値sTmを受
けて駆動モータコントローラS9では、駆動モータS4
のトルクが駆動モータトルク指令値sTmと一致するよ
うに駆動モータS4のトルク制御を行う。
【0090】最後に、図3において駆動モータ消費電力
制限値算出部B15に入力される充電電力低減側充放電
電力補正値cPb1と駆動モータ回生電力制限値算出部
B20に入力される放電電力低減側充放電電力補正値c
Pb2について説明する。
【0091】小側選択部B24や大側選択部B25で実
行する駆動モータ電力の制限処理は、発電モータS3の
実際の発電電力あるいは消費電力に駆動モータS4の消
費電力あるいは回生電力を合わせる処理であるため、発
電モータS3の実際の発電電力あるいは消費電力を正確
に推定することが重要となる。例えば発電装置電力推定
値算出部B13で使用する発電モータ効率マップにデー
タ誤差があると正確な発電装置電力推定値ePgを求め
ることができない。
【0092】そこで本実施形態では、上記の充放電電力
補正値cPbで発電装置電力推定値ePgを補正する。
この補正は、充放電電力補正値cPbで発電装置の電力
目標を補正する発電装置電力目標値算出部B5における
処理と逆の処理とすればよいので、駆動モータ消費電力
制限値算出部B15や駆動モータ回生電力制限値算出部
B20では発電側発電装置電力推定値ePg1や電力消
費側発電装置電力推定値ePg2から充放電電力補正値
cPbを減算する。これを式で表せば、 lPmc=ePg1+mPbd−cPb…(5) lPmr=ePg2−mPbc−cPb…(6) である。
【0093】ここで、本実施形態の作用を説明する。
【0094】例えば発電モータS3で発電した電力を駆
動モータS4で消費している場合に、発電モータ効率η
g(発電時効率)のマップデータが実際の効率より低い
側にずれていると、発電側発電装置電力推定値ePg1
が実際の発電電力より小さく算出される。このとき、発
電モータ効率マップのデータ誤差に起因する偏差dPb
および充放電電力補正値cPbは負の値となり、上記
(5)式によりこの負の値の充放電電力補正値cPbを
発電側発電装置電力推定値ePg1から減算することに
より、駆動モータ消費電力制限値1Pmcが増大側(つ
まり発電側発電装置電力推定値ePg1が発電電力増大
側)へと補正され、これにより、発電モータS3で発電
した電力を駆動モータS4で消費している場合において
発電モータ効率ηgのマップデータが実際の効率より低
い側にずれているときでも、適正な駆動モータ消費電力
制限値1Pmcを算出することが可能となる。
【0095】一方、駆動モータS4で回生した電力を発
電モータS3で消費している場合に、発電モータ効率η
g(力行時効率)のマップデータが実際の効率より高い
側にずれていると、電力消費側発電装置電力推定値eP
g2が実際の消費電力より小さく算出される。このと
き、発電モータ効率マップのデータ誤差に起因する偏差
dPbおよび充放電電力補正値cPbは正の値となり、
上記(6)式によりこの充放電電力補正値cPbを電力
消費側発電装置電力推定値ePg2(値は負)から減算
することにより、駆動モータ回生電力制限値1Pmrが
増大側(つまり電力消費側発電装置電力推定値ePg1
が消費電力増大側)へと補正され、これにより、駆動モ
ータS4で回生した電力を発電モータS3で消費してい
る場合において発電モータ効率ηgのマップデータが実
際の効率より高い側にずれているときでも、適正な駆動
モータ回生電力制限値1Pmrを算出することが可能と
なる。
【0096】ところで、発電モータS3で発電した電力
を駆動モータS4で消費している場合であって充放電電
力補正値cPbが正の値となって放電電力を低減する側
に作用する場合においても、上記(5)式を用い、この
正の値の充放電電力補正値cPbで発電側発電装置電力
推定値ePg1の補正を行うと、過渡運転時に駆動モー
タ消費電力制限値1Pmcが小さくなる方向(望ましく
ない方向)へ補正されてしまうので、充電電力低減側充
放電電力補正値算出部B26では、充放電電力補正値c
Pbに対して上限値をゼロとする制限を施して、充放電
電力補正値cPbから充電電力低減側充放電電力補正値
cPb1(ゼロまたは負の値)だけを取り出し、駆動モ
ータ消費電力制限値算出部B15で上記(3)式のよう
にこの充電電力低減側充放電電力補正値cPb1を使用
するようにしている。
【0097】充電電力低減側充放電電力補正値cPb1
を用いた上記(3)式によれば、発電モータS3で発電
した電力を駆動モータS4で消費している場合であって
充放電電力補正値cPbが正の値となっている場合にお
いても、過渡運転時に駆動モータ消費電力制限値1Pm
cが望ましくない方向へと補正されることがない。
【0098】同様に、駆動モータS4で回生した電力を
発電モータS3で消費している場合であって充放電電力
補正値cPbが負の値となって充電電力を低減する側に
作用する場合においても、上記(6)式を用い、この負
の値の充放電電力補正値cPbで電力消費側発電装置電
力推定値ePg2の補正を行うと、過渡運転時に駆動モ
ータ回生電力制限値1Pmrが大きくなり(lPmrは
もともと負の値であるため負の値のcPbにより補正さ
れると絶対値で小さくなる)、この場合にも望ましくな
い方向へ補正されてしまうので、放電電力低減側充放電
電力補正値算出部B27では、充放電電力補正値cPb
に対して下限値をゼロとする制限を施して、充放電電力
補正値cPbから放電電力低減側充放電電力補正値cP
b2(ゼロまたは正の値)だけを取り出し、駆動モータ
回生電力制限値算出部B20で上記(4)式のようにこ
の放電電力低減側充放電電力補正値cPb2を使用する
ようにしている。
【0099】放電電力低減側充放電電力補正値cPb2
を用いた上記(4)式によれば、駆動モータS4で回生
した電力を発電モータS3で消費している場合であって
充放電電力補正値cPbが負の値となっている場合にお
いても、過渡運転時に駆動モータ回生電力制限値1Pm
rが望ましくない方向へと補正されることがない。
【0100】実施形態では発電装置電力推定値算出部B
13により、エンジン出力推定値ePeを発電モータ効
率ηgで補正した値を発電装置電力推定値ePgとして
算出する場合で説明したが、これに代えて、エンジン出
力推定値ePeを発電モータ効率ηgで補正した値を発
電モータ電力推定値ePg[W]として算出する発電モ
ータ電力推定値算出部を設けてもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の車両の全体構成図。
【図2】統合コントローラの制御ブロック図。
【図3】駆動モータ消費電力・回生電力制限値算出部C
の制御ブロック図。
【符号の説明】 S1 エンジン S3 発電モータ S4 駆動モータ S5 バッテリ S8 発電モータコントローラ S9 駆動モータコントローラ S11 エンジンコントローラ S12 統合コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 6/04 510 B60K 6/04 510 17/04 17/04 G F02D 29/06 F02D 29/06 D L 45/00 372 45/00 372F Fターム(参考) 3D039 AA03 AB01 AB27 3G084 BA02 DA04 DA07 EC03 FA03 FA05 FA10 3G093 AA07 BA14 CA05 DA06 DB05 DB19 EC02 FA12 5H115 PA01 PA12 PC06 PG04 PI16 PI24 PI29 PI30 PO02 PO06 PO09 PU08 PU24 PU26 PU29 PV10 QA01 QI04 QI09 QN03 QN06 QN08 QN13 QN21 QN22 QN23 QN27 RB26 RE03 TB03 TI01 TI05 TI06 TI10 TO21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を消費して発電を行う発電装置と、 車両の駆動輪に連結される駆動モータと、 前記発電装置と前記駆動モータとに電気的に接続される
    蓄電装置と、 を備えたハイブリッド車両の制御装置において、 車速とアクセル開度とに基づいて前記駆動モータで消費
    または回生する電力の目標値である駆動モータ電力目標
    値を算出する駆動モータ電力目標値算出手段と、 前記蓄電装置の充電電力または放電電力の目標値である
    充放電電力目標値を算出する充放電電力目標値算出手段
    と、 前記蓄電装置の充電電力または放電電力の実際値である
    充放電電力実際値を検出する充放電電力実際値検出手段
    と、 前記充放電電力目標値と前記充放電電力実際値との偏差
    に基づいて充電電力または放電電力の補正値である充放
    電電力補正値を算出する充放電電力補正値算出手段と、 前記駆動モータ電力目標値と前記充放電電力目標値と前
    記充放電電力補正値とに基づいて前記発電装置で発電ま
    たは消費する電力の目標値である発電装置電力目標値を
    算出する発電装置電力目標値算出手段と、 前記発電装置電力目標値に基づいて前記発電装置に対す
    る運転条件の指令値である発電装置指令値を算出する発
    電装置指令値算出手段と、 前記発電装置で発電または消費する電力の推定値である
    発電装置電力推定値を算出する発電装置電力推定値算出
    手段と、 前記発電装置電力推定値を前記充放電電力補正値で補正
    した値を、前記駆動モータで消費または回生することが
    可能な電力の制限値である駆動モータ電力制限値として
    算出する駆動モータ電力制限値算出手段と、 前記駆動モータで消費または回生する電力が前記駆動モ
    ータ電力目標値と前記駆動モータ電力制限値のいずれか
    と一致するように前記駆動モータに対する運転条件の指
    令値である駆動モータ指令値を算出する駆動モータ指令
    値算出手段とを備えることを特徴とするハイブリッド車
    両の制御装置。
  2. 【請求項2】前記駆動モータ電力制限値算出手段が、前
    記発電装置電力推定値から発電側の値だけを発電側発電
    装置電力推定値として算出する発電側発電装置電力推定
    値算出手段と、前記充放電電力補正値から充電電力低減
    側の値だけを充電電力低減側充放電電力補正値として算
    出する充電電力低減側充放電電力補正値算出手段と、前
    記発電側発電装置電力推定値と前記充電電力低減側充放
    電電力補正値とに基づいて前記駆動モータで消費するこ
    とが可能な電力の制限値である駆動モータ消費電力制限
    値を算出する駆動モータ消費電力制限値算出手段とを含
    んで構成され、前記駆動モータ指令値算出手段は、前記
    駆動モータで消費する電力が前記駆動モータ電力目標値
    と前記駆動モータ消費電力制限値のうちより小さい側と
    一致するように前記駆動モータ指令値を算出することを
    特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記駆動モータ電力制限値算出手段が、前
    記発電装置電力推定値から電力消費側の値だけを電力消
    費側発電装置電力推定値として算出する電力消費側発電
    装置電力推定値算出手段と、前記充放電電力補正値から
    放電電力低減側の値だけを放電電力低減側充放電電力補
    正値として算出する放電電力低減側充放電電力補正値算
    出手段と、前記電力消費側発電装置電力推定値と前記放
    電電力低減側充放電電力補正値とに基づいて前記駆動モ
    ータで回生することが可能な電力の制限値である駆動モ
    ータ回生電力制限値を算出する駆動モータ回生電力制限
    値算出手段とを含んで構成され、前記駆動モータ指令値
    算出手段は、前記駆動モータで回生する電力が前記駆動
    モータ電力目標値と前記駆動モータ回生電力制限値のう
    ちより小さい側と一致するように前記駆動モータ指令値
    を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の
    ハイブリッド車両の制御装置。
  4. 【請求項4】前記発電装置が、エンジンとこのエンジン
    の出力軸に連結される発電モータとからなり、前記発電
    装置指令値算出手段が、前記発電装置電力目標値を前記
    発電モータの効率で補正した値を、前記エンジンの駆動
    出力または被駆動出力の目標値であるエンジン出力目標
    値として算出するエンジン出力目標値算出手段と、前記
    エンジン出力目標値とエンジン回転速度とに基づいて前
    記エンジンに対するトルク指令値であるエンジントルク
    指令値を算出するエンジントルク指令値算出手段と、前
    記エンジン出力目標値に基づいて前記発電モータに対す
    る回転速度指令値である発電モータ回転速度指令値を算
    出する発電モータ回転速度指令値算出手段とを含んで構
    成され、前記発電装置電力推定値算出手段が、前記エン
    ジンの駆動出力または被駆動出力の推定値であるエンジ
    ン出力推定値を算出するエンジン出力推定値算出手段
    と、前記エンジン出力推定値を前記発電モータの効率で
    補正した値を、前記発電モータで発電または消費する電
    力の推定値である発電モータ電力推定値として算出する
    発電モータ電力推定値算出手段とを含んで構成されるこ
    とを特徴とする請求項1から第3までのいずれか一つに
    記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 【請求項5】前記エンジン出力推定値算出手段は、前記
    エンジン出力目標値に遅れフィルタ処理を施した値を前
    記エンジン出力推定値として算出することを特徴とする
    請求項4に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 【請求項6】前記発電モータの効率を予め記憶させた発
    電モータ効率記憶手段を備え、前記エンジン出力目標値
    算出手段と前記発電モータ電力推定値算出手段とが、前
    記発電モータ効率記憶手段に記憶されている発電モータ
    の効率を共通に使用することを特徴とする請求項4また
    は5に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  7. 【請求項7】前記蓄電装置の放電可能電力の最大値であ
    る放電可能電力最大値を算出する放電可能電力最大値算
    出手段を備え、前記駆動モータ消費電力制限値算出手段
    が、前記発電側発電装置電力推定値と前記充電電力低減
    側充放電電力補正値と前記放電可能電力最大値とに基づ
    いて前記駆動モータ消費電力制限値を算出することを特
    徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装
    置。
  8. 【請求項8】前記蓄電装置の充電可能電力の最大値であ
    る充電可能電力最大値を算出する充電可能電力最大値算
    出手段を備え、前記駆動モータ回生電力制限値算出手段
    が、前記電力消費側発電装置電力推定値と前記放電電力
    低減側充放電電力補正値と前記充電可能電力最大値とに
    基づいて前記駆動モータ回生電力制限値を算出すること
    を特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両の制御
    装置。
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