JP2003204155A - 積層型セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents
積層型セラミック電子部品の製造方法Info
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Abstract
て、導体膜を形成した後、ビアホール導体を形成するた
め、スクリーン印刷法によって貫通孔に導電性ペースト
を充填しようとすると、導体膜の厚みに起因して、セラ
ミックグリーンシートに微小な凹凸が生じ、これにスク
リーン版の変形が追従し得ず、貫通孔の周囲において導
電性ペーストによるにじみが生じることがある。 【解決手段】 導体膜12を形成する工程とビアホール
導体14を形成するため貫通孔13に導電性ペースト2
3を充填する工程との間に、たとえば1対のローラ31
および32により、セラミックグリーンシート11を厚
み方向にプレスする工程を実施する。
Description
ラミック基板のような積層型セラミック電子部品の製造
方法に関するもので、特に、内部に導体膜およびビアホ
ール導体が設けられている積層型セラミック電子部品の
製造方法に関するものである。
に用いられる電子部品を小型化するとともに、電子部品
を実装するための回路基板として、積層構造を有するも
のを用いることが有効である。なぜなら、このような積
層構造を有する回路基板には、コンデンサやインダクタ
などの素子を内蔵することができるからである。
して、たとえば、図4に示すような多層セラミック基板
1がある。
たセラミック層2をもって構成される積層体3を備えて
いる。
特定の界面に沿って延びるいくつかの内部導体膜4、特
定のセラミック層2を厚み方向に貫通するように延びる
いくつかのビアホール導体5が設けられている。
外部導体膜6が設けられている。また、積層体3の下面
上にも、いくつかの外部導体膜7が設けられている。
らびに外部導体膜6および7は、この多層セラミック基
板1において構成される回路要素を相互接続したり、特
に、内部導体膜4およびビアホール導体5にあっては、
積層体3の内部にコンデンサまたはインダクタ等の受動
素子を構成したり、また、外部導体膜6にあっては、積
層体3の上面上に実装される搭載部品(図示を省略)の
ための端子電極を与えたり、また、外部導体膜7にあっ
ては、この多層セラミック基板1を実装するマザーボー
ドへの接続のための端子電極となったりするものであ
る。
るため、次のような工程が実施される。
セラミックグリーンシートを用意する工程が実施され
る。
の特定のものの特定の部分上に、内部導体膜4または外
部導体膜6となるべき導体膜を形成する工程と、複数枚
のセラミックグリーンシートの特定のものに貫通孔を設
ける工程と、ビアホール導体を形成するため、貫通孔に
導電性ペーストを充填する工程とが実施される。
を積層し、次いで積層方向にプレスすることによって、
積層体3となるべき生の積層体を作製する工程が実施さ
れる。
て、焼結後の積層体3を得る工程が実施される。
トを印刷により付与し、焼き付けることによって、外部
導体膜7を形成する工程が実施される。なお、外部導体
膜7は、焼成前の生の積層体の段階で形成されたり、積
層前のセラミックグリーンシートの段階で形成されたり
することもあり、この場合には、生の積層体の焼成と同
時に焼き付けられる。
に電気的に接続されるベアチップまたは表面実装部品の
ような搭載部品(図示を省略)を実装する工程が実施さ
れ、多層セラミック基板1が完成される。
法において、前述した導体膜を形成する工程は、典型的
には、所望のパターンをもって導電性ペーストを印刷す
ることによって実施されるが、この場合の導体膜の印刷
精度の向上を図るため、特開平5−191048号公報
には、次のような方法が提案されている。
ように、セラミックグリーンシート11上に、スクリー
ン印刷法等を適用して導電性ペーストを付与することに
よって、導体膜12が形成され、次いで乾燥される。
ドリル、レーザビーム等により、セラミックグリーンシ
ート11にビアホールとなるべき貫通孔13が設けられ
る。貫通孔13は、得ようとする多層セラミック基板に
おける配線導体の設計に応じて、図示したように、導体
膜12が形成された領域内に設けられることも、導体膜
12が形成されていない領域に設けられることもある。
3内に導電性ペースト23が充填され、それによって、
ビアホール導体14が形成される。
べき貫通孔13が設けられる前のセラミックグリーンシ
ート11の平坦な面上に導体膜12が印刷によって形成
されるので、その印刷精度を高めることができる。
成するため、貫通孔13に導電性ペースト23を充填す
るにあたっては、通常、図6または図7に示すようなス
クリーン印刷法が適用される。
クグリーンシート11は、図6および図7のそれぞれに
示されるように、保持台21上に置かれる。また、セラ
ミックグリーンシート11を介して保持台21に対向す
るように、スクリーン版22が配置され、スクリーン版
22上には、導電性ペースト23が置かれる。
セラミックグリーンシート11に近接させ、スクリーン
版22上でスキージ24を矢印25方向に作動させる。
スクリーン版22には、貫通孔13が設けられた位置に
対応して、導電性ペースト23の通過を許容するパター
ンが形成されていて、したがって、スキージ24の作動
の結果、導電性ペースト23が貫通孔13へと導入さ
れ、貫通孔13が導電性ペースト23によって充填され
る。その結果、図5(3)に示すように、貫通孔13の
部分にビアホール導体14が形成される。
通孔13へ導入されるようにするため、保持台21は、
真空吸引を貫通孔13内に及ぼすように構成されること
もある。
13への導電性ペースト23の充填にあたって、セラミ
ックグリーンシート11は、図6に示すように、そこに
形成された導体膜12を上方に向けた状態で保持台21
上に置かれる場合と、図7に示すように、導体膜12を
下方に向けた状態で保持台21上に置かれる場合とがあ
る。
導電性ペースト23の通過を許容するパターンは、貫通
孔13の径より若干大きい径を有しているので、図5
(3)に示すように、貫通孔13の周囲には、導電性ペ
ースト23の張出部26が形成される。なお、図5
(3)に示した張出部26は、セラミックグリーンシー
ト11の、導体膜12が形成された側と同じ側に形成さ
れている。
クリーン印刷法を適用した場合に形成されるもので、図
7に示したスクリーン印刷法が適用される場合には、張
出部26は、セラミックグリーンシート11の、導体膜
12が形成された側とは逆側に形成される。
6の図示が省略されている。
たように、貫通孔13に導電性ペースト23を充填する
工程が、導体膜12を形成する工程の後に実施される方
法が採用される場合には、貫通孔13の周囲に形成され
た導電性ペースト23による張出部26がにじみ、その
結果、得られた多層セラミック基板において、特性のば
らつきがもたらされたり、極端な場合には、短絡不良が
生じたりするといった不都合がもたらされることがあ
る。その原因は、次のとおりである。
けてセラミックグリーンシート11が配置される場合、
導体膜12によるセラミックグリーンシート11上の微
小な凹凸にスクリーン版22の変形が追従し得ないこと
がある。その結果、スクリーン版22とセラミックグリ
ーンシート11との間のギャップ寸法が印刷場所によっ
て変化してしまい、このことが張出部26におけるにじ
みを生じさせる。
方に向けてセラミックグリーンシート11が配置される
場合には、導体膜12による微小な凹凸が、セラミック
グリーンシート11の、保持台21側に向く面にもたら
され、セラミックグリーンシート11が保持台21に密
着しない場所があったり、セラミックグリーンシート1
1に微小なうねりが生じたりすることがある。このこと
によっても、スクリーン版22とセラミックグリーンシ
ート11との間のギャップ寸法が印刷場所によって変化
し、そのため、張出部26においてにじみが生じる。
いて説明したが、複数のセラミック層を含む積層構造を
有するとともに、内部に導体膜およびビアホール導体が
設けられている積層型セラミック電子部品であれば、そ
れを製造するとき、上述したのと同様の問題に遭遇し得
る。
な問題を解決し得る、積層型セラミック電子部品の製造
方法を提供しようとすることである。
ラミックグリーンシートを用意する工程と、複数枚のセ
ラミックグリーンシートの特定のものの特定の部分上に
導体膜を形成する工程と、複数枚のセラミックグリーン
シートの特定のものに貫通孔を設ける工程と、ビアホー
ル導体を形成するため、貫通孔に導電性ペーストを充填
する工程と、複数枚のセラミックグリーンシートを積層
し、次いで積層方向にプレスすることによって、生の積
層体を作製する工程と、生の積層体を焼成することによ
って、焼結後の積層体を得る工程とを備える、積層型セ
ラミック電子部品の製造方法に向けられるものであっ
て、上述した技術的課題を解決するため、次のような構
成を備えることを特徴としている。
ク電子部品の製造方法においては、貫通孔に導電性ペー
ストを充填する工程が、導体膜を形成する工程の後に実
施されながら、これら導体膜を形成する工程と貫通孔に
導電性ペーストを充填する工程との間に、セラミックグ
リーンシートを厚み方向にプレスする工程がさらに実施
されることを特徴としている。
びビアホール導体が形成されるすべてのセラミックグリ
ーンシートに対して必ずしも実施される必要はなく、単
に1枚のセラミックグリーンシートに対してのみ実施さ
れるに過ぎないこともあり得る。たとえば、にじみが生
じても深刻な影響がない部分に位置するセラミックグリ
ーンシートについては、導体膜を形成する工程と貫通孔
に導電性ペーストを充填する工程との順序は問わず、ま
た、セラミックグリーンシートを厚み方向にプレスする
工程を実施しなくてもよい。したがって、このような特
徴的工程は、少なくとも1枚のセラミックグリーンシー
トに対して実施されれば、この発明の範囲内にあると理
解すべきである。
リーンシートを厚み方向にプレスする工程は、導体膜を
形成する工程において形成された導体膜がある部分とな
い部分との厚みの差により生じた凹凸量を20μm以下
にするように実施されることが好ましい。
向にプレスする工程において、50〜1000kgf/
cm2 のプレス圧力がかけられることが好ましい。
たっては、導電性ペーストをスクリーン印刷法によって
付与する方法が適用されても、導電性金属粉末を乾式電
子写真印刷法によって付与する方法が適用されてもよ
い。
子部品の製造方法において実施される、導体膜を形成す
る工程、貫通孔を設ける工程、セラミックグリーンシー
トを厚み方向にプレスする工程、および貫通孔に導電性
ペーストを充填する工程の実施順序は、前述したよう
に、貫通孔に導電性ペーストを充填する工程が導体膜を
形成する工程の後に実施され、かつ導体膜を形成する工
程と貫通孔に導電性ペーストを充填する工程との間に、
セラミックグリーンシートを厚み方向にプレスする工程
が実施される限り、以下のとおり、種々に変更すること
ができる。
程、貫通孔を設ける工程、セラミックグリーンシートを
厚み方向にプレスする工程、貫通孔に導電性ペーストを
充填する工程の順に実施される。
程、セラミックグリーンシートを厚み方向にプレスする
工程、貫通孔を設ける工程、貫通孔に導電性ペーストを
充填する工程の順に実施される。
程、導体膜を形成する工程、セラミックグリーンシート
を厚み方向にプレスする工程、貫通孔に導電性ペースト
を充填する工程の順に実施される。
填する工程において、導電性ペーストをスクリーン印刷
法によって貫通孔に充填する方法が適用されるとき、特
に、その効果が顕著に発揮される。
前述の図4に示した多層セラミック基板1の製造方法に
関連して説明する。
多層セラミック基板の製造方法を説明するための図5に
相当する図である。図1において、図5に示した要素に
相当する要素には同様の参照符号が付されている。
クグリーンシート11が用意される。通常、セラミック
グリーンシート11は、図示しないキャリアフィルム上
でドクターブレード法等によって成形され、次いで乾燥
される。このようなセラミックグリーンシート11は複
数枚用意される。
数枚のセラミックグリーンシート11の特定のものの特
定の部分上に導体膜12が形成される。
スクリーン印刷法によって付与する方法によって形成さ
れたり、導電性ペーストをグラビア印刷法によって付与
する方法によって形成されたり、導電性金属粉末を乾式
電子写真印刷法または湿式電子写真印刷法によって付与
する方法によって形成されたりすることができる。
セラミックグリーンシート11の特定のものに、パン
チ、ドリル、レーザビーム等により、貫通孔13が設け
られる。貫通孔13は、得ようとする多層セラミック基
板における配線導体の設計に応じて、図1(2)に示す
ように、導体膜12が形成された領域内に設けられた
り、導体膜12が形成されていない領域に設けられたり
する。
クグリーンシート11を厚み方向にプレスする工程が実
施される。この実施形態では、1対のローラ31および
32の間にセラミックグリーンシート11を挟み、これ
らローラ31および32をそれぞれ矢印33および34
方向に回転させながら、セラミックグリーンシート11
を矢印35方向へ搬送することによって、セラミックグ
リーンシート11にプレス圧力が付与される。
グリーンシート11が長尺の形態である場合に、設備の
関係上、有利に適用されるが、1対の平板状のプレス金
型を用いる面圧付与方式が採用されてもよい。
がある部分とない部分との厚みの差により生じた凹凸量
が、図1(3)の右側の導体膜12において図示するよ
うに、減じられる。この凹凸量は、できるだけ少ない方
が好ましく、たとえば20μm以下にされる。
れるプレス圧力は、特に面圧付与方式の場合には、50
〜1000kgf/cm2 の範囲に選ばれることが好ま
しい。
ると、凹凸量を減じる効果がほとんどなく、逆に、プレ
ス圧力が高いほど、凹凸量を減じる効果がより大きくな
るものの、1000kgf/cm2 を超えると、セラミ
ックグリーンシート11の不所望な変形が大きく生じ、
多層セラミック基板に必要とされる寸法精度を確保でき
ず、多層セラミック基板において必要な機能を損なうこ
とがある。
は、貫通孔13の寸法や形状によって特に左右されるこ
とはない。
1を厚み方向にプレスすることによって、前述したよう
に、導体膜12がある部分とない部分との厚みの差によ
り生じた凹凸量が減じられるだけでなく、次のような効
果も奏される。
される。そのため、得られた多層セラミック基板1の外
表面の平坦性も高められ、このような多層セラミック基
板1の上面上に搭載部品を実装する場合、搭載部品の不
所望な傾きを防止する効果をも期待することができる。
の効果は、導体膜12が、特に乾式電子写真印刷法によ
って形成される場合に顕著である。乾式電子写真印刷法
では、トナーとして、粒径3〜20μm程度の導電性金
属粉末が用いられるため、焼成前の導体膜12の内部に
は空隙が多く存在し、焼成時のセラミックおよび導電性
金属粉末の焼結駆動力のみでは、これら空隙を完全に埋
めることが困難である。これに対して、セラミックグリ
ーンシート11を厚み方向にプレスすれば、導体膜12
における空隙を焼結前に予め低減しておくことができ、
したがって、焼結後において、導体膜12の内部に空隙
が実質的に存在しない状態とすることができる。
グリーンシート11を積層した後のプレス工程ではあま
り期待できない。なぜなら、セラミックグリーンシート
11は、ある意味では、弾性体であり、そのため、この
プレス工程での圧力が内部にまで効果的に伝わらないた
めである。
ル導体14を形成するため、貫通孔13に導電性ペース
ト23を充填する工程が実施される。この工程は、たと
えば、前述の図6または図7に示したスクリーン印刷法
を適用して実施される。スクリーン印刷法については、
前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
た場合、図1(4)に示すように、セラミックグリーン
シート11の、導体膜12が形成された側であって、貫
通孔13の周囲に、導電性ペースト23による張出部2
6が形成される。図7に示したスクリーン印刷法が適用
された場合には、セラミックグリーンシート11の逆の
面上に張出部26が形成される。
ラミックグリーンシート11は、前述したプレス工程の
結果、導体膜12がある部分とない部分との厚みの差に
より生じた凹凸量が減じられているので、張出部26に
おいてにじみを生じにくくすることができる。
グリーンシート11を所定の順序で積層し、次いで積層
方向にプレスすることによって、生の積層体を作製する
工程が実施される。
て、図4に示すような焼結後の積層体3が得られる。
要素との関連について説明すると、セラミック層2はセ
ラミックグリーンシート11から得られ、内部導体膜4
および外部導体膜6は導体膜12から得られ、ビアホー
ル導体5はビアホール導体14から得られるものであ
る。
トを印刷により付与し、焼き付けることによって、外部
導体膜7が形成される。なお、外部導体膜7は、前述し
たように、焼成前の生の積層体の段階で形成されたり、
積層前のセラミックグリーンシート11の段階で形成さ
れたりすることもあり、この場合には、生の積層体の焼
成と同時に焼き付けられる。
チップまたは表面実装部品のような搭載部品(図示を省
略)が実装され、多層セラミック基板1が完成される。
第2および第3の実施形態を説明するための図1に相当
する図である。図2および図3において、図1に示した
要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複す
る説明は省略する。
の実施順序に関する他の形態を示すためのものである。
図2(1)に示すように、セラミックグリーンシート1
1が用意され、その上に導体膜12が形成された後、図
2(2)に示すように、セラミックグリーンシート11
を厚み方向にプレスする工程が実施される。
3を設ける工程が実施され、その後、図2(4)に示す
ように、ビアホール導体14を形成するため、貫通孔1
3に導電性ペースト23を充填する工程が実施される。
図3(1)に示すように、セラミックグリーンシート1
1が用意された後、そこに貫通孔13を設ける工程が実
施される。
2を形成する工程が実施される。
クグリーンシート11を厚み方向にプレスする工程が実
施され、その後、図3(4)に示すように、ビアホール
導体14を形成するため、貫通孔13に導電性ペースト
23を充填する工程が実施される。
めに実施した実験例について説明する。
特定の部分に、同一条件のスクリーン印刷によって、導
体膜を形成した9個の試料を作製した。これら試料につ
いて、導体膜がある部分とない部分との厚みの差により
生じた凹凸量を、表面粗さ形状測定機「サーフコム」
(株式会社東京精密製)を用いて測定した結果、35μ
mであった。
示すように、10〜1500kgf/cm2 の範囲で異
ならせたプレス圧力を厚み方向に付与し、その付与後に
おいて、上述したのと同様の方法によって、凹凸量を測
定し、また、セラミックグリーンシートの変形の有無を
評価し、さらに、貫通孔を設け、スクリーン印刷によっ
て貫通孔への導電性ペーストの充填を行ない、その張出
部におけるにじみの有無を評価した。
示されている。
〜1000kgf/cm2 の範囲において、20μm以
下の凹凸量が得られ、また、シート変形およびにじみの
双方について良好な結果が得られている。
分布を有する導電性金属粉末を用いて、乾式電子写真印
刷法によって形成したことを除いて、上述の実験例と同
様の方法によって実験を実施したところ、上述のスクリ
ーン印刷による導体膜の形成の場合と実質的に同様の結
果が得られた。
連して説明したが、この発明の範囲内において、その
他、種々の変形例が可能である。
ペースト23を充填するため、スクリーン印刷法が適用
されたが、スクリーン印刷法以外の、たとえばディスペ
ンサによる方法等の他の方法が適用されてもよい。
基板1の製造方法について説明したが、この発明による
製造方法は、複数のセラミック層を含む積層構造を有す
るとともに、内部に導体膜およびビアホール導体が設け
られている積層体を備える積層型セラミック電子部品で
あれば、このような積層型セラミック電子部品の製造方
法にも適用することができる。
型セラミック電子部品を製造するにあたって、ビアホー
ル導体を形成するため、貫通孔に導電性ペーストを充填
する工程が、導体膜を形成する工程の後に実施されなが
ら、導体膜を形成する工程と貫通孔に導電性ペーストを
充填する工程との間に、セラミックグリーンシートを厚
み方向にプレスする工程をさらに実施するようにしてい
るので、セラミックグリーンシートにおける導体膜があ
る部分とない部分との厚みの差により生じた凹凸量を減
じることができる。
するとき、貫通孔の周囲に形成される導電性ペーストに
よる張出部において、にじみが生じにくくすることがで
きる。このように、にじみが生じにくくすることができ
ると、得られた積層型セラミック電子部品における特性
のばらつきを小さくでき、高い信頼性をもって、積層型
セラミック電子部品を製造することができる。また、張
出部におけるにじみが原因となる短絡不良などを生じに
くくすることができるので、良品率を高めることができ
る。
貫通孔に導電性ペーストを充填する工程において、導電
性ペーストをスクリーン印刷法によって貫通孔に充填す
る方法が適用されるとき、ほぼ必然的に形成されるた
め、このように、導電性ペーストをスクリーン印刷法に
よって充填する際、特に有効である。
ーンシートを厚み方向にプレスすることによって、導体
膜の平坦性を高めることができる。したがって、得られ
た積層型セラミック電子部品の外表面の平坦性も高めら
れ、このような積層型セラミック電子部品の外表面上に
搭載部品を実装する場合、搭載部品の不所望な傾きを防
止する効果をも期待することができる。
ーンシートを厚み方向にプレスするので、導体膜の密度
を高めることもできる。特に、導体膜を形成するため、
導電性金属粉末を乾式電子写真印刷法によって付与する
方法が適用される場合、焼成前の導体膜の内部には空隙
が多く存在し、焼成工程におけるセラミックおよび導電
性金属粉末の焼結駆動力のみでは、これら空隙を完全に
埋めることは困難であるが、セラミックグリーンシート
を厚み方向にプレスすれば、焼結前において、導体膜に
存在する空隙を予め低減しておくことができるので、焼
結後の導体膜の内部の空隙を実質的になくすことができ
る。
ートを厚み方向にプレスした結果、導体膜を形成する工
程において形成された導体膜がある部分とない部分との
厚みの差により生じた凹凸量を20μm以下にすれば、
上述したような効果をより確実に得ることができる。
向にプレスする工程において、50〜1000kgf/
cm2 のプレス圧力がかけられると、セラミックグリー
ンシートの不所望な変形を防止しながら、たとえば、上
述のような凹凸量を20μm以下にするというように、
確実に凹凸量を減じることができる。
ック電子部品の製造方法に備える典型的な工程を順次示
す断面図である。
1に相当する図である。
1に相当する図である。
1を図解的に示す断面図である。
ック電子部品の製造方法に備える典型的な工程を順次示
す断面図である。
めのスクリーン印刷工程を図解的に示す断面図である。
解的に示す断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 複数枚のセラミックグリーンシートを用
意する工程と、 複数枚の前記セラミックグリーンシートの特定のものの
特定の部分上に導体膜を形成する工程と、 複数枚の前記セラミックグリーンシートの特定のものに
貫通孔を設ける工程と、 ビアホール導体を形成するため、前記貫通孔に導電性ペ
ーストを充填する工程と、 複数枚の前記セラミックグリーンシートを積層し、次い
で積層方向にプレスすることによって、生の積層体を作
製する工程と、 前記生の積層体を焼成することによって、焼結後の積層
体を得る工程とを備える、積層型セラミック電子部品の
製造方法であって、 少なくとも1枚の前記セラミックグリーンシートについ
て、前記貫通孔に導電性ペーストを充填する工程は、前
記導体膜を形成する工程の後に実施され、かつ前記導体
膜を形成する工程と前記貫通孔に導電性ペーストを充填
する工程との間に、前記セラミックグリーンシートを厚
み方向にプレスする工程をさらに備える、積層型セラミ
ック電子部品の製造方法。 - 【請求項2】 前記セラミックグリーンシートを厚み方
向にプレスする工程は、前記導体膜を形成する工程にお
いて形成された前記導体膜がある部分とない部分との厚
みの差により生じた凹凸量を20μm以下にするように
実施される、請求項1に記載の積層型セラミック電子部
品の製造方法。 - 【請求項3】 前記セラミックグリーンシートを厚み方
向にプレスする工程において、50〜1000kgf/
cm2 のプレス圧力がかけられる、請求項1または2に
記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。 - 【請求項4】 前記導体膜を形成する工程において、前
記導体膜を形成するため、導電性ペーストをスクリーン
印刷法によって付与する方法が適用される、請求項1な
いし3のいずれかに記載の積層型セラミック電子部品の
製造方法。 - 【請求項5】 前記導体膜を形成する工程において、前
記導体膜を形成するため、導電性金属粉末を乾式電子写
真印刷法によって付与する方法が適用される、請求項1
ないし3のいずれかに記載の積層型セラミック電子部品
の製造方法。 - 【請求項6】 前記導体膜を形成する工程、前記貫通孔
を設ける工程、前記セラミックグリーンシートを厚み方
向にプレスする工程、前記貫通孔に導電性ペーストを充
填する工程の順に実施される、請求項1ないし5のいず
れかに記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。 - 【請求項7】 前記導体膜を形成する工程、前記セラミ
ックグリーンシートを厚み方向にプレスする工程、前記
貫通孔を設ける工程、前記貫通孔に導電性ペーストを充
填する工程の順に実施される、請求項1ないし5のいず
れかに記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。 - 【請求項8】 前記貫通孔を設ける工程、前記導体膜を
形成する工程、前記セラミックグリーンシートを厚み方
向にプレスする工程、前記貫通孔に導電性ペーストを充
填する工程の順に実施される、請求項1ないし5のいず
れかに記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。 - 【請求項9】 前記貫通孔に導電性ペーストを充填する
工程において、前記導電性ペーストをスクリーン印刷法
によって前記貫通孔に充填する方法が適用される、請求
項1ないし8のいずれかに記載の積層型セラミック電子
部品の製造方法。
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