JP2003203987A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
てMOS型素子のゲート絶縁膜が劣化するのを防止す
る。 【解決手段】 SOI基板11の素子形成領域を取り囲
むように溝35を形成し、側壁に厚い酸化膜17aを形
成した上で多結晶シリコン17bで埋め込み、トレンチ
分離層17を形成する。厚い酸化膜17aはシリコン半
導体層11c,11dと熱膨張係数が異なるので、その
後の熱処理でも素子に悪影響を与えるのを緩和できる。
MOSキャパシタ13のゲート絶縁膜20の膜質劣化を
防止でき、バルクシリコン基板に形成する場合と同等の
歩留で形成できるようになる。
Description
con on Insulator)基板を用いた複合
半導体装置に使用されるMOS型半導体素子の構造とそ
の製造方法に係り、特にMOS型キャパシタの電極間の
絶縁層としての特性を改善することができるようにした
半導体装置およびその製造方法に関する。
複数種類の半導体素子を複合的に形成する構成の半導体
装置では、SOI基板を用いたものが広く適用されつつ
ある。これは、半導体素子を形成する領域層を下地の支
持基板とは絶縁物として酸化膜を介した状態で設けた構
成であることから、電気的特性に優れたものとして利用
することができるからである。
れたMOS型半導体素子のゲート絶縁膜の膜質は、通常
のバルクシリコン基板上に形成したゲート絶縁膜の膜質
よりも劣っていることが、数多く報告されている。
として、例えば図16に示すような断面構造を有するM
OSキャパシタ1がある。これは、支持基板2上に酸化
膜3を介して形成されているシリコン層4を有するSO
I基板5に、電極となる拡散層6およびLOCOS7を
形成した状態で、熱酸化膜をゲート絶縁膜8として形成
し、上側の電極としてキャパシタ上部電極9を形成した
ものである。
(I−V特性)を多数のサンプルについて測定した結果
を図17に示す。この図17からわかるように、SOI
基板上に形成したMOSキャパシタにおいては、ゲート
絶縁膜8の真性絶縁破壊電圧よりも低い電圧で破壊する
中間耐圧不良(Bモード不良)が多発しており、これは
同一の製造方法によりMOSキャパシタを形成したとし
ても通常のバルクシリコン基板を用いた場合に比べ、顕
著な不良モードとして発生している。
れる。
する場合、SOI基板がシリコン支持基板上に熱膨張係
数の異なる埋込酸化膜を介してシリコン半導体層が形成
された構造を有することから、半導体素子の製造過程で
実施する熱処理時に、SOI基板に固有のバイメタル効
果が発生する。
より少なくともシリコン半導体層およびシリコン半導体
層の表面に形成した熱酸化膜(ゲート絶縁膜)は、バル
クシリコン基板に形成した場合とは異なった挙動を示
し、これがゲート絶縁膜の膜質に影響を与えているもの
と推定される。
Sキャパシタのゲート絶縁膜として、シリコン酸化膜と
シリコン窒化膜との誘電体積層膜で、両者の特徴を併せ
持つONO膜(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリ
コン酸化膜)が知られている。このONO(Oxide
Nitride Oxide)膜をゲート絶縁膜とし
て用いて図16に示したMOSキャパシタ1を構成して
電流電圧特性(I−V特性)を測定すると、図18に示
す結果が得られた。
膜を用いると、初期的な特性として、Bモード不良の発
生を抑制することができることが分かる。しかしなが
ら、時間的な特性として、定電圧TDDB(Time
Dependence Dielectric Bre
akdown)法にて経時破壊寿命特性を測定したとこ
ろ、図19に示すように、偶発故障が多発していること
が新たに判明し、ゲート絶縁膜としてONO膜を用いて
もSOI基板を用いる限り依然として歩留りが低いとい
うことが明らかとなった。
で、その目的は、SOI基板上にMOS型素子を形成す
る場合において、熱処理により発生すると考えられるS
OI基板に固有のバイメタル効果で発生する特性の劣化
を極力防止できるようにすることにある。
にMOS型素子を形成する場合において、当該MOS型
素子のゲート絶縁膜としてONO膜を用いて中間耐圧不
良を低減して高い絶縁耐圧を得ると共に、経時破壊寿命
を向上させることができるようにすることにある。
ば、支持基板上に埋込絶縁膜を介してシリコン半導体層
を形成したSOI基板に、MOS型素子を複数個形成す
る構成の半導体装置において、前記MOS型素子のうち
少なくともMOS型キャパシタの形成領域を絶縁分離す
るように、前記埋込絶縁膜まで達し且つ前記シリコン半
導体層と熱膨張係数が異なるトレンチ分離層を設けたの
で、SOI基板に固有のバイメタル効果の影響をトレン
チ分離層により緩和させることができるようになり、M
OS型素子の中でも特にサージ吸収のために内蔵される
ような容量,サイズの大きいMOS型キャパシタにおい
てそのゲート絶縁膜の膜質劣化を効果的に抑止すること
ができ、MOS型素子の特性改善を図ることができるよ
うになる。
発明において、トレンチ分離層を、溝の側面に形成され
た絶縁層と多結晶シリコンとから構成し、絶縁層の合計
の厚さ寸法を溝の幅寸法の1/3以上となるように形成
したので、MOS型素子の中でもMOS型キャパシタの
形成領域の周囲は厚い絶縁層で囲まれる構成とすること
ができ、前述した緩衝の効果を効果的に果たすことがで
きるようになる。
れる場合、各MOS型キャパシタを各々トレンチ分離層
で包囲することが望ましいが、MOS型キャパシタの容
量,サイズが小さければ、トレンチ分離層で包囲された
一つの島領域内に複数のMOS型キャパシタを配置する
ようにしてもよい。
込絶縁膜を介してシリコン半導体層を形成したSOI基
板にMOS型素子を複数個形成する構成の半導体装置に
おいて、複数個のMOS型素子のうち少なくともMOS
型キャパシタのゲート絶縁膜にONO膜を用い、そのO
NO膜の下層酸化膜の膜厚を50nm以下に設定するよ
うにしている。このように半導体領域の表面欠陥の影響
を受けやすいONO膜の下層酸化膜の膜厚を薄くするこ
とにより、偶発故障による経時破壊寿命の劣化を抑制す
ることができ、高い絶縁耐圧を持ち且つ経時破壊寿命の
長いSOI基板上のONO膜を得ることができるように
なる。
て、ONO膜を、下層酸化膜の膜厚が25nm以上とな
るように設定したので、ONO膜を利用したMOS型キ
ャパシタの容量のばらつきを低減して安定した特性のM
OS型キャパシタを得ることができる。これは次のよう
な理由によるものである。すなわち、SOI基板を利用
したMOS型素子において、ONO膜の下層酸化膜を薄
膜化すると、シリコン/酸化膜界面の状態に起因したM
OS型キャパシタの容量のばらつきが顕著となることに
着目したものである。
3または4の発明において、ONO膜を、窒化膜の膜厚
が40nm以上となるように設定したので、SOI基板
上にONO膜を用いた構造において、高い絶縁耐圧を持
ち且つ偶発故障による経時破壊寿命の劣化を抑制するこ
とができるようになる。
1および2の発明において、請求項3ないし5に記載の
ONO膜をMOS型キャパシタのゲート絶縁膜として設
けるので、上記したトレンチ分離層を設ける効果に加え
てONO膜の膜厚構成を最適化することで、ゲート絶縁
膜の膜質の向上を図ると共にONO膜の膜厚に依存して
発生する偶発故障を抑制することができるようになる。
いて、SOI基板としてシリコン半導体層の膜厚が10
μm以上のものを用いているので、SOI基板に固有の
バイメタル効果の影響が出やすいシリコン半導体層の膜
厚が厚いものについて特に顕著な効果を得ることがで
き、ゲート絶縁膜の信頼性の高い半導体装置を提供する
ことができるようになる。
いて、MOS型キャパシタの下部電極となるシリコン半
導体層の拡散領域をその表面不純物濃度が1018ato
ms/cm3 以上となるように設定したので、MOS型
キャパシタにおいて容量の電圧依存性を低減した特性を
得ることができるようになる。
込絶縁膜を介してシリコン半導体層を形成したSOI基
板に、MOS型素子を複数個形成する構成の半導体装置
の製造方法において、前記MOS型素子のうち少なくと
もMOS型キャパシタの形成領域を絶縁分離するトレン
チ分離層を設ける工程として、前記シリコン半導体層の
表面から前記埋込絶縁膜まで達する深さで溝を形成する
工程と、前記溝内を前記シリコン半導体層とは異なる熱
膨張係数を有する材料により埋める工程とを実施するの
で、SOI基板に固有のバイメタル効果の影響をトレン
チ分離層により緩和させることができるようになり、M
OS型素子の中でも特にMOS型キャパシタのゲート絶
縁膜の膜質劣化を効果的に防止することができ、MOS
型素子の特性改善を図ることができるようになる。
項9の発明において、溝を形成する工程として、溝形成
のためのドライエッチング処理工程と、そのドライエッ
チング処理で発生したエッチングダメージ層を回復もし
くは除去する処理工程とを実施し、溝内を前記シリコン
半導体層とは異なる熱膨張係数を有する材料により埋め
る工程として、溝の側壁に絶縁層をその合計の厚さ寸法
がその溝の幅寸法の1/3以上となるように形成する絶
縁層形成工程と、その溝内の空隙部に多結晶シリコンを
埋め込む工程とを実施するようにしたので、特殊な工程
を設けることなくトレンチ分離層を形成することがで
き、ゲート絶縁膜の劣化を防止してSOI基板に固有の
バイメタル効果に起因した不具合を極力低減した半導体
装置を得ることができるようになる。
埋込絶縁膜を介してシリコン半導体層を形成したSOI
基板に、MOS型素子を複数個形成する構成の半導体装
置の製造方法において、MOS型素子のうち少なくとも
MOS型キャパシタのゲート絶縁膜の形成工程では、O
NO膜をその下層酸化膜の膜厚が50nm以下となる条
件で形成するようにしたので、請求項3と同様に、ON
O膜の下層酸化膜について半導体領域の表面欠陥の影響
を受けにくい構成とでき、偶発故障による経時破壊寿命
の劣化を抑制することができるようになる。
項11の発明において、ONO膜の形成工程では、下層
酸化膜の膜厚が25nm以上となる条件で形成するよう
にしたので、請求項4の発明と同様に、ONO膜を利用
したMOS型キャパシタの容量のばらつきを低減して安
定した特性のMOS型キャパシタを得ることができるよ
うになる。
項11および12の発明において、ONO膜の形成工程
では、窒化膜の膜厚が40nm以上となる条件で形成す
るようにしたので、請求項5の発明と同様に、高い絶縁
耐圧を確保して且つ偶発故障による経時破壊寿命の劣化
を抑制することができるようになる。
項11ないし13の発明において、ONO膜の上層酸化
膜の形成を他のMOS型素子のゲート絶縁膜と同時に形
成するようにしたので、製造工程を簡略化してコストの
低減を図ることができる。
項9または10の発明において、トレンチ分離層を設け
る工程を実施した後に、請求項11ないし14のいずれ
かに記載のONO膜の形成工程を実施するので、上記し
たトレンチ分離層を設ける効果に加えてONO膜の膜厚
構成を最適化することで、ゲート絶縁膜の膜質の向上を
図ると共にONO膜の膜厚に依存して発生する偶発故障
を抑制することができるようになる。
タ,CMOS,LDMOSおよびバイポーラトランジス
タを一体に集積した半導体装置に適用した場合の一実施
形態について図1ないし図15を参照しながら説明す
る。なお、以下の説明では、2つの構成例について3つ
の製造工程の例と共に述べる。
I基板11を用いた半導体装置12の製造工程の各段階
で示す模式的な断面図である。図2(i)は完成した状
態の集積回路12を示している。この半導体装置12に
は、MOS型素子としてのMOSキャパシタ13,CM
OS14a,14bおよびLDMOS(Lateral
Diffused MOS)15が設けられると共
に、バイポーラトランジスタ16が設けられた構成であ
る。
a上に、例えば1.3μm程度の膜厚の埋込酸化膜11
bが形成されると共に、単結晶で第1導電型のシリコン
半導体層11c,11dが形成されたものである。この
場合、シリコン半導体層11cは高不純物濃度に形成さ
れており、シリコン半導体層11dは低不純物濃度に形
成されたもので、例えば両者を併せた膜厚として16μ
m程度のものが形成されている。
14b,LDMOS15およびバイポーラトランジスタ
16のそれぞれは、後述するトレンチ分離層17により
囲まれるようにして電気的に絶縁された状態に形成され
ている。トレンチ分離層17は、溝の側壁に形成された
酸化膜17aと中心部に充填された多結晶シリコン17
bとからなる。各素子を形成した表面部分には電気的な
素子分離を行なうためのLOCOS18が随所に形成さ
れている。
半導体層11dに、下層電極として機能する埋込第1導
電型層19が形成され、その表面にはキャパシタ絶縁層
20が形成されると共にその上部に多結晶シリコン膜か
らなる上層電極21が形成されている。また、埋込第1
導電型層19と電気的に接続するために、第1導電型高
濃度領域22が形成されている。
ン半導体層11dに、第1導電型ウェル23,第2導電
型ウェル24がそれぞれ形成され、各ウェル23,24
内にはソース・ドレイン領域として高濃度第2導電型層
25、高濃度第1導電型層26が形成されている。そし
て、チャンネル形成領域の表面部にゲート絶縁膜27が
形成されており、その上にはゲート電極28が形成され
ている。
層11dに、第2導電型チャンネル層29が形成されて
おり、これには、ソース領域としての高濃度第1導電型
層26が形成されると共にチャンネルコンタクト領域と
しての高濃度第2導電型層25が形成されている。チャ
ンネル形成領域の表面部にゲート絶縁膜27が形成さ
れ、この上にゲート電極30が形成されている。
リコン半導体層11dに、シリコン半導体層11cまで
届くように拡散形成された高濃度第1導電型シンク層3
1が設けられ、さらに、シリコン半導体層11d内に第
2導電型ベース領域32が形成されている。ベース領域
32の内部に、第1導電型エミッタ領域33が形成され
ている。
半導体装置12の製造工程について説明する。図1
(a)に示すように、SOI基板11は、前述のように
支持基板11a上に埋込酸化膜11bを介して高濃度シ
リコン半導体層11c及び低濃度シリコン半導体層11
dが積層形成されたものである。このSOI基板11に
トレンチ形成時のマスク材34を成膜してMOS型素子
の各領域に対応した形状に分離するようにパターニング
される。このマスク材34をエッチングマスクとしてド
ライエッチング処理を行って溝35を形成する(同図
(b)参照)。この溝35は、トレンチ分離層17を形
成するためのものである。この後、ドライエッチング処
理で発生したエッチングダメージ層を回復もしくは除去
する処理工程として、アニール,犠牲酸化,ウエットエ
ッチング等あるいはこれらを組合せた処理を実施する。
を形成する(同図(c)参照)。この厚い酸化膜17a
は、膜厚の合計が溝35の幅寸法の1/3以上となるよ
うに形成している。この酸化膜17aを形成した後に、
残りの空隙部分を多結晶シリコン17bで埋め込む。そ
して、この後、不要なマスク材34を除去し、基板表面
を平坦化することにより、シリコン半導体層11bとは
異なる熱膨張係数を有するトレンチ分離層17が形成さ
れる(同図(d)参照)。トレンチ分離層17を形成し
た後、MOS型キャパシタ13の下層電極となる埋込第
1導電型層19および高濃度第1導電型シンク層31を
形成する。続いて、CMOS14a,14bの第1導電
型ウェル23,第2導電型ウェル24およびバイポーラ
トランジスタ16の第2導電型のベース領域32を形成
する(同図(e)参照)。
OCOS18を表面の所定部位に形成する。続いて、犠
牲酸化処理を行なった後、キャパシタ絶縁層20および
ゲート絶縁膜27を熱酸化により形成する。犠牲酸化処
理は、良質な素子領域を形成するための表面処理である
(図2(f)参照)。次に、多結晶シリコン膜を表面に
形成してパターニングの処理を行なうことにより、MO
Sキャパシタ13の上部電極21,CMOS14a,1
4bのゲート電極28およびLDMOS15のゲート電
極30を形成する(同図(g)参照)。
た後、適宜不純物注入処理と熱処理とを実施することに
より、バイポーラトランジスタ16の第1導電型エミッ
タ領域33を形成すると共に、LDMOS15の第2導
電型チャンネル層29を形成する(同図(h)参照)。
さらに、第2導電型高濃度層25および第1導電型高濃
度層26を形成する(同図(i)参照)。この後、図示
はしないが、厚い絶縁層を介してコンタクト孔を形成し
て金属配線を形成することで、SOI基板11上にMO
Sキャパシタ13,CMOS14a,14b,LDMO
S15およびバイポーラトランジスタ16が一体に複合
形成された半導体装置12を得る。
構成にONO膜を設ける構成とした場合の構成と製造工
程について図3および図4を参照して説明する。上記し
た実施形態と異なるところは、ONO膜をゲート絶縁膜
として用いたところであり、以下、異なる部分を中心と
して説明する。なお、ここでは、ONO膜をMOSキャ
パシタのキャパシタ絶縁膜として適用した場合について
示している。
2(h)の工程における断面図に相当している。この図
において、半導体装置36は、第1の実施形態で示した
MOSキャパシタ13に代えてMOSキャパシタ37を
設けている。図では、他のMOS型素子としてLDMO
S15を示しており、CMOS14a,14bおよびバ
イポーラトランジスタ16については省略している。
シタ37のキャパシタ絶縁膜としてONO膜38を配設
している。ONO膜38は、下層酸化膜38a,中間の
シリコン窒化膜38b,上層酸化膜38cから構成され
る。下層酸化膜38aは、膜厚が50nm以下の成膜条
件で形成している。下層酸化膜38aの膜厚は、25n
m以上で且つ40nm以下より望ましくは35nm以下
の範囲の条件で形成するとさらに良い。また、中間のシ
リコン窒化膜38bは、膜厚が40nm以上の成膜条件
で形成している。シリコン窒化膜38bは、50nm以
上の成膜条件で形成するとさらに良い。
形成するための下層電極は、シリコン半導体層11dに
形成する埋込第1導電型層19であるが、この不純物濃
度は、1E18(1×1018)atoms/cm3 以上
となるように設定している。これは、後述するように、
容量の電圧依存性を低減するためである。
て、ONO膜38を形成する工程は次のようになってい
る。すなわち、図3(a)から示す工程は、第1の実施
形態における図1(e)の工程に続く工程から示してお
り、同図はLOCOS18を形成した状態である。この
状態から、良質な素子領域を得るための犠牲酸化処理を
実施した後に、ONO膜38の下層酸化膜38aを熱酸
化により形成する(同図(b)参照)。膜厚は上述した
とおり、50nm以下で好ましくは40nm以下更に望
ましくは35nm以下で且つ25nm以上となるように
形成する。
nm以上好ましくは50nm以上となる成膜条件でLP
CVD法にて堆積形成し(同図(c)参照)、最後に上
層酸化膜38cを熱酸化にて形成する(図4(d)参
照)。これにより三層構造のONO膜38が形成され
る。この後、MOSキャパシタ37のONO膜38を残
しつつ他の部分のONO膜38を除去し、他のMOS型
素子(図示例では例えばLDMOS15)のゲート絶縁
膜27を熱酸化にて形成する(同図(e)参照)。
とによりゲート電極30を形成し、複合する半導体素子
に必要な他の拡散層を形成し、厚い絶縁膜を介してコン
タクト孔を形成し金属配線を行なうことで半導体装置3
6を形成する。これにより、SOI基板11上に、高い
絶縁耐圧であると共に偶発故障が無く十分な経時破壊寿
命を持ち、且つ電圧依存性の無いMOSキャパシタ37
を複合した構成の半導体装置36とすることができる。
構成の例について上記第2の製造工程とは異なる製造工
程を採用した場合の例を示すものである。第2の製造工
程の例と異なるところは、ONO膜38の形成工程であ
る。すなわち、第2の製造工程の例においては、ONO
膜38として上層酸化膜38cまで形成した後にLDM
OS15や他のMOS型素子のゲート絶縁膜27を別途
に形成していたのに対して、これを同時に形成するよう
にしたところが異なるところである。
おいて図3(c)で示した工程に続いて、図5(d)に
示すように、MOSキャパシタ37に対応した部分の下
層酸化膜38a,中間のシリコン窒化膜38bを残し
て、ONO膜38をゲート絶縁膜として用いない他のM
OS型素子(LDMOS15など)の下層酸化膜38a
および窒化膜38bを除去する。
38cとLDMOS15のゲート絶縁膜27とを同じ熱
酸化工程において同時に形成する(同図(e)参照)。
これにより、第2の実施形態において別々に行うように
為した工程を同時に行なうことができるようになり、工
程の簡略化を図ることができる。
した半導体装置12,36について、従来構成のものと
の比較をしながらその特性について図も参照して説明す
る。
型素子13,14a,14b,15などのキャパシタ絶
縁膜20やゲート絶縁膜27が熱酸化膜またはONO膜
(38)のいずれの場合においても、前記の製造工程に
おける熱処理時に発生するSOI基板11に固有のバイ
メタル効果でゲート絶縁膜の膜質が劣化する。MOS型
素子の中でも特にサージ吸収のために内蔵されるような
容量の大きいMOSキャパシタは例えば1mm2 以上と
サイズも大きく、バイメタル効果の影響を受けやすく、
そのゲート絶縁膜の膜質劣化を抑制する必要がある。加
えて、LDMOS15を代表とするMOS型素子を複合
して形成した場合には、拡散層の形成時期などその製造
上の制約により、ゲート絶縁膜27の形成後に高温の熱
処理工程による熱履歴を受け、SOI基板11に固有の
バイメタル効果によってゲート絶縁膜の劣化はさらに顕
在化する。
果によるゲート絶縁膜の膜質劣化に関して、MOS型ト
ランジスタであるCMOS14a,14b、LDMOS
15およびMOSキャパシタ13,37についてその特
性を測定すべく、SOI基板上に熱酸化膜をそのゲート
絶縁膜とするMOSキャパシタ(SOI−MOSキャパ
シタ)を作成した。また、通常のバルクシリコン基板上
に、同様の複合半導体装置を同条件で形成した場合にお
けるMOSキャパシタ(バルクMOSキャパシタ)で比
較を行なった。
度を1E19(1×1019)atoms/cm3 に形成
し、その上に熱酸化膜をゲート絶縁膜として用い、ゲー
ト面積を1.00mm2 としたMOS型キャパシタのサ
ンプルを多数作成し、その絶縁耐圧分布を測定した。図
6(a)は、バルクシリコン基板に当該MOS型キャパ
シタを形成した場合の絶縁耐圧分布を示すヒストグラム
である。また、同一構造の素子を同一の製造方法でSO
I基板に形成した場合のMOS型キャパシタの絶縁耐圧
分布を同図(b)に示す。
らかなように、同一製造方法により形成した同一構造の
MOS型キャパシタであっても、SOI基板に形成する
ことによりMOSキャパシタのゲート絶縁膜の絶縁耐圧
は、バルクシリコン基板上に形成したものに比べると、
SOI基板に固有のバイメタル効果によって低く分布し
ており、しかもBモード不良が多く発生している。この
Bモード不良の発生は、MOS型キャパシタにおいて容
量の電圧依存性を低減するために、下層電極として表面
濃度が高濃度(1E18atoms/cm3以上)とな
るように不純物を添加した拡散層を用いた場合により顕
著に現れる。
SOI基板11上に種々のMOS型素子13,14a,
14b,15などを形成することに先だって、半導体素
子を形成するシリコン半導体層11c,11dに、埋込
酸化膜11bまで達する溝35を形成し、シリコン半導
体層11c,11dと熱膨張係数が異なる材質として厚
い酸化膜17aを溝内に形成し、残った空隙に多結晶シ
リコン17bを充填してトレンチ分離層17を形成して
いるので、SOI基板11に固有のバイメタル効果がト
レンチ分離層により緩和させることができ、シリコン半
導体層11dの表面に形成している酸化膜の膜質がバイ
メタル効果に起因して劣化するのを抑制することができ
る。
mで、溝側面に片側膜厚約0.5μmずつ併せて1μm
の厚い酸化膜17aを形成し、その後溝35内の空隙に
多結晶シリコン17bを埋め込み、トレンチ分離層17
を形成する。この厚い酸化膜17aの膜厚は溝35の幅
2μmに対して1/3以上であり、シリコン半導体層1
1c,11dとは異なる熱膨張係数を有するトレンチ分
離層17を形成している。
図6(a),(b)と同一構造のMOS型キャパシタの
形成領域を包囲する様に構成した場合の絶縁耐圧分布を
図6(c)に示す。この結果から明らかなように、トレ
ンチ分離層17を形成した上記の第1の構成例のもので
は、熱処理時に発生するSOI基板11に固有のバイメ
タル効果に起因したゲート絶縁膜20の劣化を抑制する
ことができ、図6(b)の構成のものに比べて、中間耐
圧不良(Bモード不良)の発生を大幅に抑制して絶縁耐
圧の向上を図ることができる。
れる場合、各MOS型キャパシタを各々トレンチ分離層
で包囲することが望ましい。しかしながら、MOS型キ
ャパシタの容量,サイズが小さければ、個々にトレンチ
分離層を設定する必要はなく、トレンチ分離層で包囲さ
れた一つの島領域内に複数のMOS型キャパシタを配置
するようにしてもよい。
タ構造(SOI基板に形成したMOS型キャパシタ)に
ゲート絶縁膜としてONO膜を用いれば、図18に示し
たようにBモード不良を抑止して絶縁耐圧分布は向上す
る。また、図6(c)の場合のMOSキャパシタ構造
(トレンチ分離層にて包囲されたSOI基板上のMOS
型キャパシタ)にゲート絶縁膜としてONO膜を用いれ
ば、さらにBモード不良の発生は抑止されて絶縁耐圧分
布は向上する。しかしながら、上記の第2の構成例のよ
うに下層酸化膜膜厚,窒化膜膜厚が調整されたONO3
8を用いることにより、初めて偶発故障による経時破壊
寿命の劣化を効果的に抑制することができることが判明
した。
酸化して得た熱酸化膜と通常のバルクシリコン基板の表
面を熱酸化して得た熱酸化膜とを比較すると、SOI基
板の場合、上記のバイメタル効果に加えて、埋め込み絶
縁膜の存在により表面領域の欠陥を効果的にゲッタリン
グできないことに起因して表面の熱酸化膜は半導体表面
の欠陥の影響を受け、熱酸化膜に内在するトラップもバ
ルクシリコン上の熱酸化膜に比べ、そのサイズ,発生率
において大きくなることが推定される。
ート絶縁膜として用いた場合に、その下層酸化膜膜厚,
窒化膜膜厚を調整し、SOI基板表面の影響を最も受け
るONO膜38の下層酸化膜38aの膜厚を薄膜化する
ようにしており、熱酸化膜内のトラップの影響を抑止し
偶発故障による経時破壊寿命の劣化を抑制することがで
きる。また、それに加えてONO膜38の中間層を構成
するシリコン窒化膜38bの膜厚を40nm以上望まし
くは50nm以上に最適設定するようにしており、高い
絶縁耐圧を確保し、偶発故障による経時破壊寿命の劣化
をさらに抑制して経時破壊寿命の長いONO膜38を得
ることができる。すなわち、ONO膜38のシリコン窒
化膜38bの膜厚を40nm以上望ましくは50nm以
上に厚く堆積することにより、窒化膜の堆積時にONO
膜38の下層酸化膜38aに内在する上記トラップが水
素(H)により十分に終端され、偶発故障による経時破
壊寿命の劣化をより抑制できるものと推定される。
NO膜を適用したMOSキャパシタの定電流TDDB特
性を測定した結果、下層酸化膜38aの膜厚依存性は図
7に示すようになる。下層酸化膜38aの膜厚が56n
mと厚い場合には、酸化膜中のトラップに起因した偶発
不良が多発している。この挙動を累積故障率50%時の
破壊総電荷量50%Qbdにより整理すると、図8に示
すように、50%Qbdは、ONO膜38の下層酸化膜
38aの膜厚が厚くなるほど劣化する傾向となることが
わかった。
m以下好ましくは40nm以下で更に望ましくは35n
m以下の下層酸化膜38aのONO膜38を形成するこ
とにより、MOS型半導体素子は偶発故障が抑制され、
経時破壊寿命の長いMOS型素子を得ることができる。
なお、下層酸化膜の上限値は、許容できる条件に応じて
設定すればよく、例えば50%Qbdが30C/cm2
以上となるのを許容条件に設定すれば、下層酸化膜の目
標上限値は40nmとなる。
下層酸化膜38aが薄くなるにしたがい、シリコン/酸
化膜界面の状態により、ONO膜38を用いたSOI基
板11上のMOS型キャパシタ37における容量のばら
つきが増大する。従って、容量ばらつきの許容条件を例
えば5〜6%以下とする場合、SOI基板11上のMO
S型素子に用いるONO膜38の下層酸化膜38aの膜
厚は25nm以上に設定することが望ましい条件とな
る。
コン窒化膜38bの膜厚に関して、下層酸化膜38aの
場合と同様に、SOI基板11に形成したゲート面積が
1.0mm2 のMOS型キャパシタ37の定電流TDD
Bを測定した結果を図10に示す。また、ONO膜38
内のシリコン窒化膜38bの膜厚と50%Qbdの関係
を図11に示す。これら図10および図11から明らか
なように、SOI基板11上に形成したONO膜38の
中間層であるシリコン窒化膜38bの膜厚が30nmと
薄くなると、偶発故障が多発する。このため、SOI基
板11上に形成したONO膜38の中間層であるシリコ
ン窒化膜38bの膜厚は厚くすることが望ましい。シリ
コン窒化膜38bの膜厚は、許容できる条件に応じて設
定すればよく、例えば50%Qbdが30C/cm2 以
上となるのを許容条件に設定する場合、膜厚40nm以
上好ましくは50nm以上のものとすることが望まし
い。
8aの膜厚とシリコン窒化膜38bの膜厚の最適要件を
まとめた結果を図12に示す。図12の高品位保証領域
の膜厚条件でONO膜を成膜することにより、SOI基
板上に形成した際でも高絶縁耐圧で且つ経時破壊寿命の
長いONO膜を得ることができ、MOS型半導体装置の
ゲート絶縁膜として信頼性の高いものを得ることができ
る。
体層の膜厚(シリコン半導体層11c,11dの合計膜
厚)が10μm以上のものを用いた半導体装置におい
て、ゲートの信頼性の高い半導体装置を得ることができ
る。
例として、下層酸化膜35nm,シリコン窒化膜55n
m,上層酸化膜2nmのSOI構造MOS型半導体素子
のサンプルを多数製造し、150℃雰囲気において定電
圧TDDBを測定した。電圧印加条件は、電界強度で
8.3MV/cm,8.5MV/cm,9.0MV/c
mとした。測定結果を図13に示す。また累積故障率が
1.0%,2.5ppmとなるまでの寿命と印加した電
界強度との関係で整理した結果を図14に示す。
高品位保証領域のONO膜を用いることにより、図19
の場合と異なり、MOS型半導体素子は偶発故障が抑制
され、経時破壊寿命の長いMOS型素子を得ることがで
きる。また例えば24V印加条件で19年以上の寿命を
実現することができる。
I基板11を用いた半導体装置36として、ゲート面積
1.0mm2 のMOS型キャパシタ37のI−V特性測
定における真性絶縁耐圧値に対する歩留(絶縁耐圧歩
留)およびTDDB測定における摩耗故障となる歩留
(TDDB歩留)の評価結果を図15に示す。
ところのトレンチ分離層17を設けたSOI基板11の
ものとして、シリコン半導体層11c,11dに下部電
極19として不純物の表面濃度が1E19(1×1
019)atoms/cm3 となる高濃度の埋込拡散層1
9を形成し、その埋込拡散層19の上にONO膜38に
よりゲート絶縁膜として形成したMOS型キャパシタ3
7を用い、図中、DeepN/SOIと表記している。
これに対して、比較するMOS型キャパシタとして、バ
ルクシリコン基板上にゲート絶縁膜として同一条件で形
成したONO膜を設けた構成の理想的なMOSキャパシ
タを用い、図中、N-/Bulkとして表記している。
性はほぼ同じであり、厳しい条件で作成された本実施形
態の半導体装置36であるDeepN/SOIのもので
も、絶縁耐圧歩留およびTDDB歩留のいずれにおいて
も、最も良好な結果が出ることが予想されるN-/Bu
lkのものと比べて同等であり遜色のない歩留特性のも
のとして得られている。
方法を適用することで、SOI基板11に固有の悪影響
をほとんど受けることのない良質な特性のゲート絶縁膜
20,27およびONO膜38を得ることができ、これ
によってSOI基板11を用いることによる電気的特性
上の利点を十分に生かしつつ、バルクシリコン基板を用
いた場合と同等の絶縁耐圧歩留およびTDDB歩留を確
保することができるようになる。
にのみ限定されるものではなく、次のように変形また拡
張できる。
トレンチ分離層としては、上記した溝35に厚い酸化膜
17aおよび多結晶シリコン17bを形成するもの以外
に、単一の材料を用いても良いし、多種類の材料を複合
的に形成したものとしても良いし、さらには、溝を形成
して埋め込むもの以外に、SOI基板として既にトレン
チ分離層が埋め込み形成された状態のものでも良い。
適用した場合について説明したが、他のMOS型素子で
あるCMOS14a,14bやLDMOS15などにお
いてもゲート絶縁膜として適用することができ、これに
よってゲート信頼性の向上をより図ることができるよう
になる。
c,11dの合計の厚さ寸法が10μm以下のもので
も、本実施形態に適用することができる。
3,CMOS14a,14b、LDMOS15などを用
いる構成のもので説明したが、これら個々を集積化ある
いは複合的に集積化するものであれば、全種類のものを
組み合わせるものでなくとも適用することができる。ま
た、ゲート絶縁膜を形成した後に熱処理を行なう製造工
程を含んだ半導体装置全般に適用することができる。
装置の製造工程の各段階に対応した模式的断面図(その
1)。
対応した模式的断面図(その2)。
対応した模式的断面図(その1)。
対応した模式的断面図(その2)。
応した図4相当図。
チ分離層なしでSOI基板、トレンチ分離層有りでSO
I基板にそれぞれ作製したMOSキャパシタの絶縁耐圧
の分布を示す図。
酸化膜厚依存性を示す図。
を示す特性図。
図。
化膜厚依存性を示す図。
示す特性図。
ける最適条件を示す図。
加電界強度依存性を示す図。
図。
ものとの絶縁耐圧歩留およびTDDB歩留の値を示す
図。
図。
形成したMOSキャパシタのI−V特性図。
に形成したMOSキャパシタのI−V特性図。
に形成したMOSキャパシタの定電圧TDDB特性を示
す図。
型キャパシタ) 14a,14b CMOS(MOS型素子) 15 LDMOS(MOS型素子) 16 バイポーラトランジスタ 17 トレンチ分離層 17a 厚い酸化膜 17b 多結晶シリコン 18 LOCOS 20 キャパシタ絶縁膜 21 上層電極 27 ゲート絶縁膜 35 溝 38 ONO膜 38a 下層酸化膜 38b シリコン窒化膜 38c 上層酸化膜
Claims (17)
- 【請求項1】 支持基板上に埋込絶縁膜を介してシリコ
ン半導体層を形成したSOI(Silicon on
Insulator)基板に、MOS型素子を複数個形
成する構成の半導体装置において、 前記MOS型素子のうち少なくともMOS型キャパシタ
の形成領域は、前記埋込絶縁膜まで達し且つ前記シリコ
ン半導体層と熱膨張係数が異なるトレンチ分離層により
絶縁分離されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記トレンチ分離層は、溝の側面に形成された絶縁層と
多結晶シリコンとからなり、 前記絶縁層の合計の厚さ寸法は、前記溝の幅寸法の1/
3以上に設定されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 支持基板上に埋込絶縁膜を介してシリコ
ン半導体層を形成したSOI基板に、MOS型素子を複
数個形成する構成の半導体装置において、 前記複数個のMOS型素子のうち少なくともMOS型キ
ャパシタのゲート絶縁膜をONO(Oxide Nit
ride Oxide)膜を用いた構成とし、そのON
O膜の下層酸化膜の膜厚を50nm以下に設定したこと
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の半導体装置において、 前記ONO膜は、前記下層酸化膜の膜厚が25nm以上
に設定されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 請求項3または4に記載の半導体装置に
おいて、 前記ONO膜は、窒化膜の膜厚が40nm以上に設定さ
れていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項6】 請求項1または2に記載の半導体装置に
おいて、 請求項3ないし5に記載のONO膜を前記MOS型キャ
パシタのゲート絶縁膜として設けたことを特徴とする半
導体装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6に記載の半導体装置に
おいて、 前記SOI基板は、シリコン半導体層の膜厚が10μm
以上であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし7に記載の半導体装置に
おいて、 前記MOS型キャパシタの下部電極を構成する前記シリ
コン半導体層の拡散領域の表面不純物濃度が1018at
oms/cm3 以上に設定されていることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項9】 支持基板上に埋込絶縁膜を介してシリコ
ン半導体層を形成したSOI基板に、MOS型素子を複
数個形成する構成の半導体装置の製造方法において、 前記MOS型素子のうち少なくともMOS型キャパシタ
の形成領域を絶縁分離するトレンチ分離層を設ける工程
として、 前記シリコン半導体層の表面から前記埋込絶縁膜まで達
する深さで溝を形成する工程と、 前記溝内を前記シリコン半導体層とは異なる熱膨張係数
を有する材料により埋める工程とを実施することを特徴
とする半導体装置に製造方法。 - 【請求項10】 請求項9に記載の半導体装置の製造方
法において、 前記溝を形成する工程として、溝形成のためのドライエ
ッチング処理工程と、そのドライエッチング処理で発生
したエッチングダメージ層を回復もしくは除去する処理
工程とを実施し、 前記溝内を前記シリコン半導体層とは異なる熱膨張係数
を有する材料により埋める工程として、前記溝の側壁に
絶縁層をその合計の厚さ寸法がその溝の幅寸法の1/3
以上となるように形成する絶縁層形成工程と、その溝内
の空隙部に多結晶シリコンを埋め込む工程とを実施する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 支持基板上に埋込絶縁膜を介してシリ
コン半導体層を形成したSOI基板に、MOS型素子を
複数個形成する構成の半導体装置の製造方法において、 前記MOS型素子のうち少なくともMOS型キャパシタ
のゲート絶縁膜の形成工程では、ONO膜をその下層酸
化膜の膜厚が50nm以下となる条件で形成することを
特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 請求項11に記載の半導体装置の製造
方法において、 前記ONO膜の形成工程では、前記ONO膜をその前記
下層酸化膜の膜厚が25nm以上となる条件で形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 請求項11または12に記載の半導体
装置の製造方法において、 前記ONO膜の形成工程では、前記ONO膜をその窒化
膜の膜厚が40nm以上となる条件で形成することを特
徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 請求項11ないし13のいずれかに記
載の半導体装置の製造方法において、 前記ONO膜の上層酸化膜を他のMOS型素子のゲート
絶縁膜と同時に形成するようにしたことを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 請求項9または10に記載の半導体装
置の製造方法において、 前記トレンチ分離層を設ける工程を実施した後に、 少なくとも前記MOS型キャパシタのゲート絶縁膜形成
工程として、請求項11ないし14のいずれかに記載の
ONO膜の形成工程を実施することを特徴とする半導体
装置の製造方法。 - 【請求項16】 請求項9ないし15のいずれかに記載
の半導体装置の製造方法において、 前記SOI基板の前記シリコン半導体層の膜厚が10μ
m以上のものに適用していることを特徴とする半導体装
置の製造方法。 - 【請求項17】 請求項9ないし16のいずれかに記載
の半導体装置の製造方法において、 前記MOS型キャパシタの下部電極として、前記シリコ
ン半導体層に拡散領域をその表面不純物濃度が1018a
toms/cm3 以上となる条件で形成することを特徴
とする半導体装置の製造方法。
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