JP2003203395A - 光ディスク基板用スタンパーの製造方法、および、光磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

光ディスク基板用スタンパーの製造方法、および、光磁気記録媒体の製造方法

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JP2003203395A
JP2003203395A JP2002000474A JP2002000474A JP2003203395A JP 2003203395 A JP2003203395 A JP 2003203395A JP 2002000474 A JP2002000474 A JP 2002000474A JP 2002000474 A JP2002000474 A JP 2002000474A JP 2003203395 A JP2003203395 A JP 2003203395A
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Masato Konishi
正人 小西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面粗さの劣化を防止し、信号品位の良好な
スタンパーを大量に複製できる方法を提供する。 【解決手段】 フォトレジストが塗布された原盤ガラス
をパターン状に露光する工程と、前記フォトレジストの
露光パターンを現像し、ガラスマスターを作製する工程
と、前記ガラスマスターの表面に形成されたパターン形
状を、2P樹脂を用いて2Pマスター原盤へ転写させる
工程と、前記2Pマスター原盤の表面に転写されたパタ
ーン形状を、2P樹脂を用いて2Pマザー原盤に反転さ
せる工程とを有する光ディスク基板用スタンパーの製造
方法;及び、そのスタンパ−により製造した基板を用い
た光磁気記録媒体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク基板、
特に高密度記録用光ディスク基板の複製スタンパーの製
造方法に関する。より詳しくは、従来からの酸化膜によ
るスタンパー複製技術に代えて、スタンパーを容易に大
量に複製することを可能とする方法に関する。本発明に
より製造したスタンパーは、光ディスクの中でも特に、
磁壁移動検出方式の光磁気記録媒体を作製する上で有効
なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ディスクの記録の高密度化
のために様々な試みが成されている。例えば特開平6−
290496号公報には、磁壁移動検出方式による光磁
気記録の高密度化が提案されている。この磁壁移動検出
方式は、読み出し光スポットの温度勾配による磁壁の移
動現象を利用するものであり、線(トラック)方向に光
スポット径で制約される限界を超えた再生分解能を得る
ことが出来る。
【0003】以下、図面を用いて、磁壁移動検出方式に
ついて簡単に説明する。図4は、磁壁移動検出方式の光
磁気記録媒体及びその再生方法における作用を説明する
ため模式図である。
【0004】図4(a)は、光磁気記録媒体の模式的断
面図である。この媒体の磁性層は、第1の磁性層11
1、第2の磁性層112、第3の磁性層113が順次積
層されてなる。各層中の矢印114は原子スピンの向き
を表している。スピンの向きが相互に逆向きの領域の境
界部には磁壁115が形成されている。116は読み出
し用の光スポット、矢印118は記録媒体の光スポット
に対する移動方向である。
【0005】図4(b)は、光磁気記録媒体上に形成さ
れる温度分布を示すグラフである。この温度分布は、再
生用に照射されている光スポットによって媒体上に形成
され、光スポットの手前側から温度が上昇し、光スポッ
トの後方に温度のピークが来る。ここで位置Xsにおい
ては、媒体温度が第2の磁性層のキュリー温度近傍の温
度Tsになっている。
【0006】図4(c)は、(b)の温度分布に対応す
る第1の磁性層の磁壁エネルギー密度σ1の分布を示す
グラフである。この様にX方向に磁壁エネルギー密度σ
1の勾配があると、位置Xに存在する各層の磁壁に対し
て力F1=∂σ/∂Xが作用する。この力F1は、磁壁
エネルギーの低い方に磁壁を移動させるように作用す
る。第1の磁性層は、磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度が
大きいので、単独では、この力F1によって容易に磁壁
が移動する。しかし、位置Xsより手前(図では右側)
の領域では、まだ媒体温度がTsより低く、磁壁抗磁力
の大きな第3の磁性層と交換結合しているために、第3
の磁性層中の磁壁の位置に対応した位置に第1の磁性層
中の磁壁も固定されている。
【0007】磁壁移動検出方式においては、図4(a)
に示す様に、磁壁115が媒体の位置Xsにあると、媒
体温度が第2の磁性層のキュリー温度近傍の温度Tsま
で上昇し、第1の磁性層と第3の磁性層との間の交換結
合が切断される。この結果、第1の磁性層中の磁壁11
5は、破線矢印117で示した様に、より温度が高く磁
壁エネルギー密度の小さな領域へと「瞬間的」に移動す
る。
【0008】再生用の光スポット116の下を磁壁11
5が通過すると、光スポット内の第1の磁性層の原子ス
ピンは全て一方向に揃う。そして、媒体の移動に伴って
磁壁115が位置Xsに来る度に、光スポットの下を磁
壁115が瞬間的に移動し光スポット内の原子スピンの
向きが反転して全て一方向に揃う。この結果、図4
(a)に示す様に、再生信号振幅は記録されている磁壁
の間隔(即ち記録マーク長)によらず、常に一定かつ最
大の振幅になり、光学的な回折限界に起因した波形干渉
等の問題から解放される。磁壁移動の発生は、磁壁移動
領域の磁化反転に伴う再生用レーザビームの偏光面の回
転として、従来の光磁気ヘッドで検出することが出来
る。
【0009】図5は、光磁気記録媒体の層構成を例示す
る模式的断面図である。この図においては、透明基板1
24上に、誘電体層123、第1の磁性層122、第2
の磁性層121、第3の磁性層120、誘電体層119
が順次積層されている。矢印125は記録再生のための
光ビームの入射する方向である。例えば、透明基板12
4としてはポリカーボネート、誘電体層123として
は、Si34等を使用できる。
【0010】図6は、図5にて説明した構成の光磁気記
録媒体をランド部グルーブ部基板に成膜した様子を示す
模式図である。光ビーム125の入射方向から遠い記録
トラック8をランド部、入射方向に近い記録トラック9
をグルーブ部と呼ぶ。ランド部グルーブ部記録において
は、ランドトラックを記録再生する際には、グルーブ部
がトラッキング用のガイド溝となり、グルーブトラック
を記録再生する際には、ランド部がトラッキング用のガ
イド溝となって、隣接するランド部とグルーブ部に同時
に記録ができるので、トラック方向の記録密度の向上に
有効である。
【0011】前述したように、磁壁移動検出方式を用い
ることにより、線方向記録密度を向上させることが出来
るので、これとランド部グルーブ部記録を組み合わせる
ことにより、面記録密度を従来の光磁気記録との比較で
飛躍的に向上させることが可能である。
【0012】さらに、ランド部グルーブ部記録におい
て、磁壁移動を容易にするための工夫としては、図6に
示すような急峻なテーパ部を有する所謂深溝基板(特開
平9−161321号公報参照)を用いることが効果的
である。この基板に指向性の高い成膜方法で磁性膜を成
膜すれば、テーパ部(即ち、ランドとグルーブ間の側壁
部)には実質的に磁性膜が堆積しないようにすることが
出来る。これより、ランド部とグルーブ部夫々に対し
て、側壁部に磁壁が実質的に存在しない磁区を形成する
ことが可能になり、磁気的にトラックが分断され磁壁移
動が起こり易くなる。ランドトラック8とグルーブトラ
ック9の機械的距離は、少なくとも磁性膜の合計膜厚を
超えた80〜300nm程度に選ぶと良い。
【0013】加えて、側壁部に磁性膜が堆積しないよう
にすることは、隣接トラックへの熱干渉を抑制し、クロ
スイレーズ耐性を向上する上でも有効である。また同時
に、磁壁移動検出方式にとっては、再生時に隣接トラッ
クからのクロストークを抑制する効果が期待できる。な
ぜなら、再生時に隣接トラックを磁壁移動開始温度Ts
以上に加熱しないように出来るからである。このため、
隣接トラックに記録された磁区では、磁壁移動が起こら
ず、通常の光磁気再生が行われるが、記録マーク長を光
スポットの分解能以下に選択しておけば、大きなクロス
トークが発生することはない。
【0014】前述した磁気的なトラックの分断効果、ク
ロスイレーズ耐性向上及びクロストーク抑制効果の相乗
効果により、深溝基板と磁壁移動検出方式の組み合わせ
は、面記録密度を飛躍的に向上させることが可能である
(日本応用磁気学会誌 Vol.23, No.2, 1999, p764-76
9、白鳥「磁壁移動検出方式による光磁気ディスクの高
密度化」を参照)。
【0015】次に、従来の光ディスク基板用スタンパー
の製造方法について、図7を用いて説明する。
【0016】まず、図7(1)に示すように、研磨され
た原盤ガラス1に、シランカップリング材などのプライ
マーをスピンコートした後、ポジ型フォトレジスト2を
スピンコートし、クリーンオーブン内でプリベークす
る。次いで図7(2)に示すように、Arイオンレーザ
ー等を光源とする露光装置により、原盤ガラス1の所定
の領域を露光する。3はカッティングマシンの光ビー
ム、4は露光部、5は未露光部である。なお、フォトレ
ジストとしては、露光部分を使用するネガ型フォトレジ
スト、未露光部分を使用するポジ型フォトレジストを、
必要に応じて使い分けることができる。次いで図7
(3)に示すように、現像液で洗浄して、露光部を除去
する。この後、純水洗浄、スピン乾燥を行い、クリーン
オーブンでポストベークする。フォトレジスト除去部が
グルーブ9、残留部がランド8となる。次いで図7
(4)に示すように、原盤ガラス表面にNi膜等の導電
膜6をスパッタリングにより成膜する。次いで図7
(5)に示すように、このNi導電膜6上にNi電鋳を
行う。15はNi電鋳層である。次いで図7(6)に示
すように、Ni電鋳面を裏面研磨後、原盤ガラスより金
属スタンパーを剥離し、図7(7)に示すようなスタン
パー7が得られる。
【0017】さらに、他の従来技術として、矩形に近い
断面形状が要求される深溝基板用基板の作製の為に、異
方性エッチングを用いて光ディスク基板用スタンパーを
製造する方法が提案されている。例えば特開平7−16
1080号公報には、反応性イオンエッチング(以下
「RIE」と称す)を用いたランド部グルーブ部記録基
板用のスタンパーの製造方法が記載されている。以下、
このようなRIE方式の製造方法について、図8を用い
て説明する。
【0018】まず、図8(1)に示すように、研磨され
た合成石英原盤10を十分洗浄し、合成石英原盤10の
表面にプライマーをスピンコートした後、ポジ型フォト
レジスト2をスピンコートする。その後、原盤をクリー
ンオーブン内でプリベークする。次いで図8(2)に示
すように、Arイオンレーザー等を光源とする露光装置
により、合成石英原盤10の所定の領域を露光する。次
いで図8(3)に示すように、現像液でスピン現像し、
露光部4を除去する。この後、純水洗浄、スピン乾燥を
行い、クリーンオーブンでポストベークする。次いで図
8(4)に示すように、反応性イオンエッチング(RI
E14)を行う。RIE時間を調整することにより、所
定のグルーブ深さに達するまでエッチングすることがで
きる。次いで、図8(5)に示すように、剥離液中に浸
して残留レジストを剥離することにより、ガラスマスタ
ー13が得られる。8はランド部、9はグルーブ部であ
る。次いで図8(6)に示すように、ガラスマスター1
3の表面にNi膜等の導電膜6をスパッタリングにより
成膜する。次いで図8(7)に示すように、この導電膜
6上に更にNi電鋳を行う。15はNi電鋳層である。
次いで図8(8)に示すように、Ni電鋳面を研磨して
から、ガラスマスター13よりNi電鋳層15を剥離
し、図8(9)に示すようなスタンパー7が得られる。
【0019】さらに、他の従来技術として、同様にRI
E方式の方法であるが、原盤ガラスとして高価な石英ガ
ラスではなく、従来から使用されているソーダライム等
を主原料とした原盤ガラス上に、SiO2膜等の薄膜を
成膜する工程を有する、ランド部グルーブ部記録用基板
のスタンパーの製造方法も提案されている。例えば特開
平13-243665号公報では、原盤ガラス上に複数
の薄膜を積層し、フォトレジストを塗布し、露光、現像
し、反応性イオンエッチングを用いて光ディスク基板用
スタンパーを製造する方法が記載されている。以下、こ
のような製造方法について、図9を用いて説明する。
【0020】まず、図9(1)に示すように、研磨され
た原盤ガラス1を十分洗浄し、この原盤ガラス1上に第
一の薄膜層(Al23膜21等)を形成する。次いで図
9(2)に示すように、第二の薄膜層(SiO2膜22
等)を形成する。次いで図9(3)に示すように、原盤
ガラス1の表面にプライマーをスピンコートした後、ポ
ジ型フォトレジスト2をスピンコートする。次いで図9
(4)に示すように、プリベークした後、Arイオンレ
ーザー等を光源とする露光装置により、所定の領域を露
光する。次いで図9(5)に示すように、現像液でスピ
ン現像し、露光部4を除去する。この後、純水洗浄、ス
ピン乾燥を行い、クリーンオーブン内でポストベークす
る。次いで図9(6)に示すように、反応性イオンエッ
チング(RIE14)を行う。RIE時間を調整するこ
とにより、所定のグルーブ深さに達するまでエッチング
することができる。次いで図9(7)に示すように、酸
素プラズマアッシングを行い、残留レジストを剥離す
る。次いで図9(8)に示すように、現像液原液にガラ
スマスター13を浸漬し、第一の薄膜層(Al23膜2
1等)をウェットエッチングする。図中8はランド部、
9はグルーブ部である。次いで図9(9)に示すよう
に、ガラスマスター13の表面にNi膜等の導電膜6を
スパッタリングにより成膜する。次いで図9(10)に
示すように、この導電膜6上に更にNi電鋳を行う。1
5はNi電鋳層である。次いで図9(11)に示すよう
に、ガラスマスター13よりNi電鋳層15を剥離し、
次いで図9(12)に示すようなスタンパー7が得られ
る。
【0021】なお、上記のようなスタンパー作製は長い
工程を必要とし、原盤ガラス1枚からスタンパーは1枚
しか取れず、コスト的にも高いものとなる。そこで、ス
タンパー1枚当たりのコストを低減するために、剥離し
た金属スタンパーをマスタースタンパーとし、表面に酸
化処理を行いマザースタンパー/サンスタンパーと言っ
たスタンパーファミリーを作製することにより、1枚当
たりのコスト低減が行われている。
【0022】以下、このようなファミリースタンパーを
作製する為の酸化処理について、図10を用いて説明す
る。この方法においては、マスタースタンパー71より
マザースタンパー72を作製する際、マスタースタンパ
ー71の表面へ直にNi電鋳を行ってしまうと、同じ金
属同士のため剥離が不可能となってしまう。そこで、マ
スタースタンパー71とマザースタンパー72、マザー
スタンパー72とサンスタンパー73の剥離が可能とな
るように、マスタースタンパー71/マザースタンパー
72の表面に酸化処理を行う。
【0023】まず図10(1)に示すように、マスター
スタンパー71を重クロム酸溶液70内に所定時間浸漬
し、表面に酸化膜74を形成する。次いで図10(2)
に示すように、マスタースタンパー71の酸化膜74上
に、Ni膜等の導電膜6を成膜する。次いで図10
(3)に示すように、Ni電鋳を行い、所望の膜厚のN
i電鋳層15を得る。次いで図10(4)に示すよう
に、マスタースタンパー71とNi電鋳層15を剥離
し、マザースタンパー72を得る。更に、同様の工程
(1)〜(4)をマザースタンパー72に対して行うこ
とによって、サンスタンパー73を得ることが可能とな
る。また、一度ファミリー作製に使用されたマスタース
タンパー71及びマザースタンパー72に表面処理を行
い、再びファミリースタンパー作製に使用し、複数回同
様の工程を行うことによって、大量のサンスタンパー7
3を得ることが可能となる。
【0024】スタンパー表面に酸化膜74を形成する方
法としては、上述の重クロム酸溶液70を用いる方法以
外に、例えば特開昭54−40239号公報に記載され
るような、導電膜6のNi膜に相当する表面を次亜ハロ
ゲン酸で酸化する方法、また特開昭59−173288
号公報に記載されるような、導電膜6のNi膜に相当す
る表面に酸素プラズマ処理する方法、などが提案されて
いる。このように、Ni導電膜上あるいはNi膜に相当
する導電膜6への酸化処理を行うことで、ファミリース
タンパー作製が可能である。
【0025】以上説明した各方法において得られたスタ
ンパーに対して、さらにプレス打ち抜きや裏面研磨を行
って所望の形状にし、スタンパーが完成する。このスタ
ンパーを使用して、射出成形法や2P法によってランド
/グルーブ形状等の記録信号を有する光ディスク基板を
複製する。この後光ディスク基板上にアルミニウム等の
金属反射膜や磁性膜等を形成して光ディスク(光記録媒
体)を得ることができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記したように金属ス
タンパーを用いたレプリカディスク、すなわち光ディス
ク基板を作製しているため、ディスクの品質はこの金属
スタンパーに依存し、いかに品質の高い金属スタンパー
を低コストで大量に作製できるかが、光ディスク基板の
単価を抑える上で重要なこととなって来る。
【0027】先に述べたファミリースタンパーの作製に
おいては、マスタースタンパー表面及びマザースタンパ
ー表面への酸化処理によって、大量のサンスタンパーの
作製が可能となり、表面への酸化処理を行わなければN
i電鋳膜を剥離することが不可能である。しかし、酸化
処理を数回重ねると、スタンパーの表面粗さが悪化し
て、最初に作製されたサンスタンパーと複数回酸化処理
を行ったマスタースタンパーあるいはマザースタンパー
より得られたサンスタンパーとでは、表面荒さに大きな
差が有り、スタンパーとしての品質に差が発生してしま
う。この場合、磁壁移動検出方式では表面粗さの悪化に
伴い磁壁の移動が阻害されていまい、信号品位に問題が
生じる。また、成形を行う上でもスタンパーごとに条件
が異なり、生産する上で最適条件抽出に時間がかかって
しまう。さらに、酸化処理を行うと、マスタースタンパ
ー及びマザースタンパーの表面に酸化皮膜が付着し、磁
壁移動検出方式の光磁気記録媒体の成形用スタンパーと
しては使用不可能な状態となってしまう。
【0028】本発明は、上述の各課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的とするところは、スタンパー
表面への酸化処理を必要とせず、表面粗さの劣化を防止
したスタンパーファミリーを作製でき、表面粗さが変化
しないので信号品位の良好なスタンパーを大量に複製で
きる光ディスク基板用スタンパーの製造方法、及び、そ
のスタンパーを用いて製造した光磁気記録媒体を提供す
ることにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、フォトレジス
トが塗布された原盤ガラスをパターン状に露光する工程
と、前記フォトレジストの露光パターンを現像し、ガラ
スマスターを作製する工程と、前記ガラスマスターの表
面に形成されたパターン形状を、2P樹脂を用いて2P
マスター原盤へ転写させる工程と、前記2Pマスター原
盤の表面に転写されたパターン形状を、2P樹脂を用い
て2Pマザー原盤に反転させる工程とを有する光ディス
ク基板用スタンパーの製造方法である。
【0030】また、本発明は、上記方法により製造した
スタンパ−を用いて、ランド部グルーブ部記録光ディス
ク基板を成形し、該ランド部グルーブ部記録光ディスク
基板の上に、少なくとも、第1、第2、第3の磁性層を
順次積層する工程を有し、第1の磁性層は周囲温度近傍
の温度において前記第3の磁性層に比べて相対的に磁壁
抗磁力が小さく磁壁移動度大きな垂直磁化膜からなり、
第2の磁性層は第1の磁性層及び第3の磁性層よりもキ
ュリー温度の低い磁性層からなり、第3の磁性層は垂直
磁化膜である光磁気記録媒体の製造方法である。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明において、フォトレジスト
が塗布された原盤ガラスを、光ビーム等により、パター
ン状(微細なスパイラルパターン、凹凸パターン等)に
露光する工程と、フォトレジストの露光パターンを現像
しガラスマスターを作製する工程は、(1)原盤ガラス
として石英ガラスを使用し、フォトレジストが塗布され
たその原盤ガラスをパターン状に露光する工程と、フォ
トレジストの露光パターンを現像し、さらに残留したフ
ォトレジストをマスクとして、CF等ガスにより石英ガ
ラス原盤ガラスに反応性イオンエッチングを行うこと
で、ガラスマスターを作製する工程により実施すること
が好ましい。
【0032】また、(2)原盤ガラスとして表面にSi
2膜等の薄膜を形成したものを使用し、該薄膜上にさ
らにフォトレジストが塗布された原盤ガラスをパターン
状に露光する工程と、このフォトレジストの露光パター
ンを現像し、さらに残留したフォトレジストをマスクと
して、CF等ガスによりSiO2膜等の薄膜に反応性イ
オンエッチングを行うことで、ガラスマスターを作製す
る工程とにより実施することも好ましい。この薄膜は、
原盤ガラスと材質が異なる1層又は2層以上の膜とする
のが適当である。
【0033】本発明において、2Pマスター原盤の表面
に転写されたパターン形状(凹凸によるランド/グルー
ブ形状等)を、2P樹脂を用いて2Pマザー原盤(別の
ガラス原盤)に反転させる工程においては、パターン形
状が転写された2Pマスター原盤に少なくとも1層以上
の薄膜(剥離層等)を形成し、その後2Pマスター原盤
のパターン形状を2Pマザー原盤に反転させることが好
ましい。この薄膜(剥離層等)の厚さは、5nm〜15
nm程度が適当である。
【0034】さらに、2Pマスター原盤の表面に転写さ
れたパターン形状(凹凸によるランド/グルーブ形状
等)を、2P樹脂を用いて2Pマザー原盤(さらに別の
ガラス原盤)に反転させ、この2Pマザー原盤から各種
のスタンパーを良好に製造することができる。
【0035】また、本発明により製造するスタンパーの
パターンの深さは、80nm〜300nmであることが
好ましい。このスタンパーを用いれば、良好に光ディス
ク基板を成形できる。また、本発明のスタンパーは、ラ
ンド部とグルーブ部に記録可能な光ディスク基板の成形
の為に用いることが好ましい。
【0036】また、本発明のスタンパーを用いて得た光
ディスク基板は、特に、先に述べたした特定構成の光磁
気記録媒体の製造に用いることが好ましい。この場合、
光ディスク基板のガイド溝の深さは、80nm〜300
nmであることが好ましく、また、再生用ビームの波長
をλ、基板屈折率をnとして、λ/3n、2λ/3n、
5λ/6の何れかであることも好ましく、また、第1、
第2、第3の磁性層の合計膜厚よりも深いものであるこ
とも好ましい。さらに、光ディスク基板のガイド溝の側
壁により、ランドトラックとグルーブトラックが磁気的
に分断されていることが好ましい。
【0037】図1は、本発明の光ディスク基板用スタン
パーの製造方法の一実施形態を示す模式図である。
【0038】まず、図1(1)に示すように、原盤ガラ
ス1に下地処理を行なった後、フォトレジスト2をスピ
ンコートし、プリベークする。次いで図1(2)に示す
ように、所望領域を光ビーム3により露光する。図中、
4は露光部分である。次いで図1(3)に示すように、
現像により露光部分4を除去し、未露光部分5によるラ
ンド8/グルーブ9形状を得る。次いで図1(4)に示
すように、2P樹脂80をガラスマスター上に適量滴下
し、2Pマスター原盤の原盤としての別のガラス原盤を
乗せて、2P樹脂80を硬化させる。次いで、次いで図
1(5)に示すように、2Pマスター原盤81を剥離
し、表面の残留レジストを除去し、洗浄し、ベークし
て、2Pマスター原盤81を作製する。
【0039】次いで図1(6)に示すように、2Pマス
ター原盤81の表面に、Ni膜等の剥離層83を成膜す
る。次いで図1(7)及び図1(8)に示すように、2
Pマスター原盤81の作製[図1(4)及び図1
(5)]と同様の工程、すなわち2P樹脂80を用いて
転写、剥離を行い、2Pマザー原盤82を作製する。次
いで図1(9)に示すように、2Pマザー原盤82上
に、Ni導電膜処理を施し、図1(10)に示すよう
に、Ni電鋳を行う。そして、2Pマザー原盤82から
Ni電鋳層15を剥離し、図1(11)に示すように、
所望の形状に打ち抜き金属スタンパー7を得る。この金
属スタンパー7を用いて、2P法により、所望のランド
部グルーブ部記録用基板等の光ディスク基板を良好に作
製できる。
【0040】図2は、本発明の光ディスク基板用スタン
パーの製造方法の一実施形態を示す模式図である。
【0041】図2に示す本発明の実施形態に従い、光デ
ィスク基板(ランド部グルーブ部記録基板)の成形用の
スタンパーを以下の方法で作製した。
【0042】まず、図2(1)に示すように、原盤ガラ
ス1の表面にAl23膜21等の第一の薄膜層を成膜す
る。次いで図2(2)に示すように、その上にSiO2
膜22等の第二の薄膜層を成膜する。次いで図2(3)
に示すように、フォトレジスト2をスピンコートし、プ
リベークする。次いで図2(4)に示すように、所望領
域を光ビーム3により露光する。次いで図2(5)に示
すように、現像によって露光部分4を除去し、未露光部
分5によるランド/グルーブ形状を得る。次いで図2
(6)に示すように、現像によって露出したSiO2
22等の第二の薄膜層の表面を反応性イオンエッチング
14によってエッチングし、ガラスマスター13を得
る。次いで図2(7)に示すように、ガラスマスター1
3上の残留フォトレジスト5を除去する。次いで図2
(8)に示すように、Al23膜21等の第一の薄膜層
を除去する。
【0043】その後、図2(9)〜(13)に示すよう
に、前述の図1の場合と同様にして、2Pマスター原盤
81及び2Pマザー原盤82を作製し、図2(14)〜
(16)に示すように、金属スタンパー7を作製する。
この金属スタンパー7を用いて、2P法により、所望の
ランド部グルーブ部記録用基板等の光ディスク基板を良
好に作製できる。
【0044】
【実施例】次に実施例を用いて本発明を更に詳細に説明
するが、実施例の有用性を従来技術との比較において実
証する為に、まず比較例1を先に説明する。
【0045】<比較例1>図7及び図10に示した従来
法に従い、光デスク基板(ランド/グルーブ記録基板)
の成形用のスタンパーを以下の方法で作製した。なお、
表面観察には、走査型プローブ顕微鏡(米国デジタルイ
ンスツルメント社製、NanoScope III)のタッピングモ
ードAFMを用い、探針は通常より先端の角度が鋭角な
スパイクチップを用いた。
【0046】まず、外形200mm、厚さ6mmで、表
面粗度Ra=5nm以下に研磨された原盤ガラス1を用
意し、十分洗浄した。この原盤ガラス1に、シランカッ
プリング材としてのヘキサメチルジシラザン(HMD
S)をスピンコートして、下地処理を行なった。この
後、ポジ型フォトレジスト2(東京応化製、TSMR−
8900)を同じくスピンコートし、フォトレジスト膜
厚を180nmとなるようにした。なお、ここではシラ
ンカップリング材としてHMDSを使用したが、これに
限定されるものでは無い。この原盤ガラス1をプリベー
クした後、光源としてArイオンレーザーを搭載した露
光装置により、原盤ガラスの半径24mmから40mm
までの領域を光ビーム3により露光した。この露光にお
いて、トラックピッチは1.2μmであり、現像後に幅
が0.6μmのランド幅グルーブ幅となるようなゾーン
が出来るよう、半径位置によりレーザーパワーを変更し
ながら断続的に露光を行った。露光時の原盤ガラスの回
転数は900rpm、レーザー光のスポット径は約0.
45μmとした。ここでは光源としてArイオンレーザ
ーを使用したが、特に限定されず、その他にもHe−C
dイオンレーザーや電子線、紫外線等、他の光源による
露光装置を用いることもできる。
【0047】その後、無機アルカリ液(日本応化社製、
NMD−W)と超純水とを、重量比1:2の割合で混合
し希釈した現像液でスピン洗浄した。この時の現像条件
は、前純水洗浄時間600秒、現像時間30秒、後純水
洗浄時間900秒、スピン乾燥時間60秒であり、その
後、90℃のクリーンオーブンで30分間ポストベーク
した。次いで、原盤ガラス1表面にスパッタリングによ
り100nmのNi導電膜6を形成した。なお、ここで
は、スパッタリング法を用いたが、無電解めっき法や真
空蒸着法等を用いることも可能であり、特に限定されな
い。
【0048】このNi導電膜6上にNi電鋳を行い、
0.3mm厚の金属スタンパー15を作製した。次い
で、原盤ガラス1より金属スタンパー15を剥離した。
この金属スタンパー15を、酸素プラズマアッシング装
置(日電アネルバ製、RH−20)に入れ、真空度4×
10-3まで排気し、酸素ガスを導入してプラズマアッシ
ングを行い、残留フォトレジスト除去した。この時のガ
ス流量は80sccm、ガス圧は8.0Pa、RF電力
は100W、電極間距離は60mm、エッチング時間は
30秒とした。
【0049】このようにして得た金属スタンパー15を
マスタースタンパー71として、重クロム酸溶液70に
よる表面の酸化処理を行った。その後、Ni導電膜処
理、Ni電鋳を行い、マザースタンパー72を作製し
た。さらに、このマザースタンパー72に同様の酸化処
理を行い、サンスタンパー73の作製を行った。
【0050】このサンスタンパー73を所望の形状に打
ち抜き、金属スタンパー7とした。その後、金属スタン
パー7より2P法により直径86.0mmのランド部グ
ルーブ部記録用の光ディスク基板を作製した。
【0051】これらマスタースタンパー71、マザース
タンパー72、サンスタンパー73、基板単体の表面粗
さを、ランド部及びグルーブ部の各々で測定した。この
測定は、ランド部グルーブ部の溝幅が寸法的に等しくな
るゾーンを選んだ。その結果、ランド部の表面粗さRa
は、マスタースタンパー=1.915nm、マザースタ
ンパー=1.258nm、サンスタンパー=1.115n
m、基板単体=0.985nmであった。また、グルー
ブ部の表面粗さRaは、マスタースタンパー=1.63
9nm、マザースタンパー=1.235nm、サンスタ
ンパー=1.123nm、基板単体=0.957nmであ
った。
【0052】この基板上に、磁壁移動検出方式の光磁気
媒体構成の干渉層であるSiN層を厚さ80nm形成
し、次に第1の磁性層(磁壁移動層)としてGdFeC
o層を厚さ30nm、第2の磁性層(スイッチング層)
としてDyFe層を厚さ10nm、第3の磁性層(メモ
リ層)としてTbFeCo層を80nm、順次スパッタ
リングにより形成した。最後に、保護層としてSiN層
を厚さ80nm形成した。この積層膜を成膜した後、紫
外線硬化型樹脂(日本化薬製、OVD−327Z)によ
り膜面にハードコートを形成した。なお、ここでは紫外
線硬化型樹脂として上記市販品を用いたが、特に限定さ
れない。
【0053】このようにして作製した光ディスク(光磁
気記録媒体)の性能を、波長680nm、対物レンズN
A0.6のドライブ装置によって測定した。この測定
は、積層膜からの反射光量信号をオシロスコープへ取り
込み、ランド部グルーブ部各々のノイズレベルを測定す
ることにより実施し、ランド部グルーブ部の溝幅の pus
h-pull 信号振幅が等しくなるゾーンを選んだ。その結
果は、ランドで0.4v(反射光量信号AC成分)/2.
2v(反射光量信号DC成分)=18%となり、グルー
ブでは0.6v/2.7v=22%となった。
【0054】さらに、成形後の基板を走査型電子顕微鏡
で観察したところ、数十nm程度の皺上の荒れがランド
部及びグルーブ部に発生していた。また、磁壁移動検出
方式としては、磁壁の移動が阻害されており、信号品位
としては実使用に問題のあるノイズレベルであった。
【0055】<実施例1>図1に示した本発明の実施形
態に従い、光ディスク基板(ランド部グルーブ部記録基
板)を成形する為のスタンパーを以下の方法で作製し
た。
【0056】まず、比較例1と同様にして、原盤ガラス
1上のフォトレジスト2の露光、現像工程を実施した。
次いで、図1(4)に示すように、2Pマスター原盤8
1を作製した。2Pマスター原盤81には、ガラスマス
ターと同じ原盤ガラス1を用いたが、表面荒さ、材質、
大きさ等は、特に規定されるものでは無い。2Pマスタ
ー原盤81となる原盤ガラス1の表面には、ガラスマス
ターと同様にシランカップリング剤などによりプライマ
ー処理を施した。その後2P樹脂80をガラスマスター
上に適量滴下し、泡やごみの混入に細心の注意を払いな
がら2Pマスター原盤81となる原盤ガラス1を乗せ
た。次いで、原盤ガラスが位置ずれを起こさぬ様、UV
照射装置内へ入れ、2P樹脂80を硬化させた。次い
で、図1(5)に示すように、2Pマスター原盤81を
剥離し、表面の残留レジストをアルカリ溶液によって除
去し、純水で洗浄した。その後、クリーンオーブンで9
0℃で30分間ベークし、表面を充分乾燥させた。
【0057】次いで図1(6)に示すように、2Pマス
ター原盤81の表面に、剥離層83としてNi膜を成膜
した。この時の膜厚は10nmとした。なお、ここでは
Ni膜を成膜したが、剥離層83はこれに限定されず、
例えばSiN膜でも同様の効果は得られる。すなわち、
剥離層83は緻密な薄膜であればよく、その材質は問わ
ない。薄膜の層構成としては1層に限定されるものでは
ない。また、成膜方法は、実施例ではスパッタリング法
によって行ったが、特に限定されない。
【0058】次いで図1(7)及び図1(8)に示すよ
うに、2Pマスター原盤81の作製[図1(4)及び図
1(5)]と同様の工程、すなわち2P樹脂80を用い
て転写、剥離を行い、2Pマザー原盤82を作製した。
【0059】次いで図1(9)に示すように、2Pマザ
ー原盤82上に、Ni導電膜処理を100nm施し、図
1(10)に示すように、Ni電鋳を300μm行っ
た。そして、2Pマザー原盤82からNi電鋳層15を
剥離し、図1(11)に示すように、所望の形状に打ち
抜き金属スタンパー7を得た。
【0060】この金属スタンパー7を用いて、2P法に
より比較例と同様にして、直径86.0mmのランド部
グルーブ部記録用基板を作製した。
【0061】これら2Pマスター原盤81、2Pマザー
原盤82、スタンパー7、基板単体の表面粗さを、比較
例1と同様にして測定した。本実施例において、ランド
部の表面粗さRaは、2Pマスター原盤=0.506n
m、2Pマザー原盤=0.410nm、スタンパー=0.
519nm、基板単体=0.674nmであった。ま
た、グルーブ部での表面粗さRaは、2Pマスター原盤
=0.384nm、2Pマザー原盤=0.414nm、ス
タンパー=0.580nm、基板単体=0.599nmで
あった。
【0062】さらに、その基板を用いて、比較例1と同
様にして光ディスク(光磁気記録媒体)を作製し、性能
を測定した。その結果、最も良い部分で、ランドでは
0.1v/2.3v=4.3%となり、グルーブでは0.1
5v/2.5v=6%となった。このように、磁壁移動
検出方式の光磁気媒体と本発明による溝深さ180nm
の深溝基板を組み合わせた場合では、信号のS/N改善
に加えて、磁壁の円滑な移動が可能になり、信号再生時
の信号ジッタを大幅に改善することができた。
【0063】さらに、2Pマザー原盤82よりスタンパ
ーを10枚作製し、その後の2Pマザー原盤82及びス
タンパー上の表面粗さを測定したところ、上記数値と変
わりなかった。また、2Pマスター原盤81よりスタン
パーを直に10枚作製し、その後、2Pマザー原盤8
2、スタンパーを作製したが、各々の原盤、スタンパー
の表面粗さに変化は無かった。
【0064】<実施例2>実施例1と同様にしてスタン
パーの作製を行った。但し、2Pマスター原盤81への
剥離層83(Ni膜)の膜厚は5nmとした。このよう
にして作製したスタンパー7から、2P法により直径8
6.0mmのランド部グルーブ部記録用基板(光ディス
ク基板)を作製した。これらの表面粗さを、比較例1と
同様にして測定した。本実施例において、ランド部の表
面粗さRaは、2Pマスター原盤=0.526nm、2
Pマザー原盤=0.510nm、スタンパー=0.559
nm、基板単体=0.654nmであった。また、グル
ーブ部での表面粗さRaは、2Pマスター原盤=0.4
84nm、2Pマザー原盤=0.517nm、スタンパ
ー=0.582nm、基板単体=0.612nmであっ
た。
【0065】さらに、その基板を用いて、比較例1と同
様にして光ディスク(光磁気記録媒体)を作製し、性能
を測定した。その結果、最も良い部分で、ランドでは
0.1v/2.3v=4.3%となり、グルーブでは0.1
5v/2.5v=6%となった。すなわち、実施例1と
同様に、信号再生時の信号ジッタを大幅に改善すること
ができ、磁壁の移動もスムーズに移動できた。
【0066】さらに、2Pマザー原盤82よりスタンパ
ーを10枚作製し、その後の2Pマザー原盤82及びス
タンパー上の表面粗さを測定したところ、上記数値と変
わりなかった。また、2Pマスター原盤81よりスタン
パーを直に10枚作製し、その後、2Pマザー原盤8
2、スタンパーを作製したが、各々の原盤、スタンパー
の表面粗さに変化は無かった。
【0067】<実施例3>実施例1と同様にしてスタン
パーの作製を行った。但し、2Pマスター原盤81への
剥離層83(Ni膜)の膜厚は15nmとした。このよ
うにして作製したスタンパー7から、2P法により直径
86.0mmのランド部グルーブ部記録用基板(光ディ
スク基板)を作製した。これらの表面粗さを、比較例1
と同様にして測定した。本実施例において、ランド部の
表面粗さRaは、2Pマスター原盤=0.496nm、
2Pマザー原盤=0.437nm、スタンパー=0.50
9nm、基板単体=0.594nmであった。また、グ
ルーブ部での表面粗さRaは、2Pマスター原盤=0.
454nm、2Pマザー原盤=0.534nm、スタン
パー=0.576nm、基板単体=0.597nmであっ
た。
【0068】さらに、その基板を用いて、比較例1と同
様にして光ディスク(光磁気記録媒体)を作製し、性能
を測定した。その結果、最も良い部分で、ランドでは
0.1v/2.3v=4.3%となり、グルーブでは0.1
5v/2.5v=6%となった。すなわち、実施例1と
同様に、信号再生時の信号ジッタを大幅に改善すること
ができ、磁壁の移動もスムーズに移動できた。
【0069】さらに、2Pマザー原盤82よりスタンパ
ーを10枚作製し、その後の2Pマザー原盤82及びス
タンパー上の表面粗さを測定したところ、上記数値と変
わりなかった。また、2Pマスター原盤81よりスタン
パーを直に10枚作製し、その後、2Pマザー原盤8
2、スタンパーを作製したが、各々の原盤、スタンパー
の表面粗さに変化は無かった。
【0070】<実施例4>図2に示す本発明の実施形態
に従い、光ディスク基板(ランド部グルーブ部記録基
板)の成形用のスタンパーを以下の方法で作製した。
【0071】まず、図2(1)に示すように、外形20
0mm、厚さ6mmで、表面粗度5nm以下に裏面研磨
された原盤ガラス1を用意し、その表面に第一の薄膜層
としてAl23膜21を20nm成膜した。次いで図2
(2)に示すように、その上に第二の薄膜層としてSi
2膜22を160nm成膜した。次いで図2(3)に
示すように、その上にシランカップリング材をスピンコ
ートして下地処理を行なった後、ポジ型フォトレジスト
2を同じくスピンコートし、フォトレジスト2膜厚を1
00nmとなるようにした。次いで図2(4)に示すよ
うに、原盤ガラス1上のフォトレジスト2へ光ビーム3
による露光を行った。次いで図2(5)に示すように、
現像によって露光部分4を除去した。
【0072】次いで図2(6)に示すように、現像によ
って露出したSiO2膜22の表面を反応性イオンエッ
チング14によってエッチングし、溝深さ160nmの
ガラスマスター13を作製した。具体的には、反応性イ
オンエッチング装置のチャンバー内に原盤ガラス1を入
れ、真空度1×10-4Paまで排気し、CHF3ガスを
導入しSiO2層22に反応性イオンエッチング14を
行った。このとき、ガス流量6sccm、ガス圧力0.
3Pa、RF電力100Wの条件で、エッチングレート
は200Å/min程度であった。CHF3ガスは、S
iO2層22はエッチングするが、Al23層21に対
しては反応性が極めて低くほとんどエッチングしない
(エッチング選択比はAl23SiO2=1:20〜3
0程度)。したがって、エッチング時間を厳密に調整し
なくても、Al23層21が露出した段階でエッチング
が自動的に停止する。つまり、Al23層21はストッ
パ層として機能するので、エッチングする深さとエッチ
ングレートより算出される時間より、幾分過剰にエッチ
ングを行えば、エッチングチャンバー内の雰囲気の変動
や不均一などが多少発生しても、常に所定のグルーブ深
さに場所むらなくエッチングが達成される。
【0073】なお、本実施例では、エッチングガスにC
HF3を用いたが、これにCF4ガスを加えても良いし、
CF4ガスにH2ガスを加えて使用しても良好な結果が得
られる。また、本実施例では反応性イオンエッチング
(RIE)を用いたが、本発明はこれに限定されず、ド
ライエッチングのうち異方性エッチングが可能な方法で
あればよく、例えばスパッタエッチング(SE)、反応
性イオンビームエッチング(RIBE)、スパッタイオ
ンビームエッチング(SIBE)なども用いることがで
きる。
【0074】次いで図2(7)に示すように、ガラスマ
スター13上の残留フォトレジスト5をアセトンにより
溶解洗浄し、さらに酸素プラズマアッシングを行い残留
フォトレジスト5を除去した。次いで図2(8)に示す
ように、Al23膜21を除去するために、無機アルカ
リ液(日本応化社製:NMD−W)に9分30秒間浸漬
することによって、ウェットエッチングを行った。その
後、図2(9)〜(13)に示すように、実施例1と同
様にして、2Pマスター原盤81及び2Pマザー原盤8
2を作製し、図2(14)〜(16)に示すように、金
属スタンパー7を作製した。
【0075】この金属スタンパー7を用いて、2P法に
より比較例と同様にして、ランド部グルーブ部記録用基
板を作製した。これらの表面粗さを、比較例1と同様に
して測定した。本実施例において、ランド部の表面粗さ
Raは、2Pマスター原盤=0.456nm、2Pマザ
ー原盤=0.412nm、スタンパー=0.499nm、
基板単体=0.574nmであった。また、グルーブ部
での表面粗さRaはm、2Pマスター原盤=0.394
nm、2Pマザー原盤=0.394nm、スタンパー=
0.523nm、基板単体=0.569nmであった。
【0076】さらに、その基板を用いて、比較例1と同
様にして光ディスク(光磁気記録媒体)を作製し、性能
を測定した。その結果、最も良い部分で、ランドでは
0.1v/2.4v=4.2%となり、グルーブでは0.1
3v/2.5v=5.2%となった。すなわち、実施例1
と同様に、信号再生時の信号ジッタを大幅に改善するこ
とができ、磁壁の移動もスムーズに移動できた。
【0077】さらに、2Pマザー原盤82よりスタンパ
ーを10枚作製し、その後の2Pマザー原盤81及びス
タンパー上の表面粗さを測定したところ、上記数値と変
わりなかった。また、2Pマスター原盤81よりスタン
パーを直に10枚作製し、その後、2Pマザー原盤8
2、スタンパーを作製したが、各々の原盤、スタンパー
の表面粗さに変化は無かった。
【0078】<実施例5>実施例4と同様にしてスタン
パーの作製を行った。但し、2Pマスター原盤81への
剥離層83(Ni膜)の膜厚は15nmとした。このよ
うにして作製したスタンパー7から、2P法により直径
86.0mmのランド部グルーブ部記録用基板を作製し
た。これらの表面粗さを、比較例1と同様にして測定し
た。本実施例において、ランド部の表面粗さRaは、2
Pマスター原盤=0.426nm、2Pマザー原盤=0.
450nm、スタンパー=0.509nm、基板単体=
0.574nmであった。また、グルーブ部での表面粗
さRaは、2Pマスター原盤=0.408nm、2Pマ
ザー原盤=0.504nm、スタンパー=0.450n
m、基板単体=0.499nmであった。
【0079】さらに、その基板を用いて、比較例1と同
様にして光ディスク(光磁気記録媒体)を作製し、性能
を測定した。その結果、最も良い部分で、ランドでは
0.1v/2.4v=4.2%となり、グルーブでは0.1
3v/2.5v=5.2%となった。すなわち、実施例1
と同様に、信号再生時の信号ジッタを大幅に改善するこ
とができ、磁壁の移動もスムーズに移動できた。
【0080】さらに、2Pマザー原盤82よりスタンパ
ーを10枚作製し、その後の2Pマザー原盤81及びス
タンパー上の表面粗さを測定したところ、上記数値と変
わりなかった。また、2Pマスター原盤81よりスタン
パーを直に10枚作製し、その後、2Pマザー原盤8
2、スタンパーを作製したが、各々の原盤、スタンパー
の表面粗さに変化は無かった。
【0081】<実施例6>実施例4と同様にしてスタン
パーの作製を行った。但し、2Pマスター原盤81への
剥離層83(Ni膜)の膜厚は5nmとした。このよう
にして作製したスタンパー7から、2P法により直径8
6.0mmのランド部グルーブ部記録用基板を作製し
た。これらの表面粗さを、比較例1と同様にして測定し
た。本実施例において、ランド部の表面粗さRaは、2
Pマスター原盤=0.498nm、2Pマザー原盤=0.
496nm、スタンパー=0.519nm、基板単体=
0.534nmであった。また、グルーブ部での表面粗
さRaは、2Pマスター原盤=0.384nm、2Pマ
ザー原盤=0.456nm、スタンパー=0.545n
m、基板単体=0.578nmであった。
【0082】さらに、その基板を用いて、比較例1と同
様にして光ディスク(光磁気記録媒体)を作製し、性能
を測定した。その結果、最も良い部分で、ランドでは
0.1v/2.4v=4.2%となり、グルーブでは0.1
3v/2.5v=5.2%となった。すなわち、実施例1
と同様に、信号再生時の信号ジッタを大幅に改善するこ
とができ、磁壁の移動もスムーズに移動できた。
【0083】さらに、2Pマザー原盤82よりスタンパ
ーを10枚作製し、その後の2Pマザー原盤81及びス
タンパー上の表面粗さを測定したところ、上記数値と変
わりなかった。また、2Pマスター原盤81よりスタン
パーを直に10枚作製し、その後、2Pマザー原盤8
2、スタンパーを作製したが、各々の原盤、スタンパー
の表面粗さに変化は無かった。
【0084】以上の各実施例及び比較例の各スタンパ−
の表面粗さの評価結果を下記表1にまとめて示し、光デ
ィスクの信号品位の評価結果を図3にまとめて示す。
【0085】
【表1】
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スタンパー表面への酸化処理を必要とせず、表面粗さの
劣化を防止したスタンパーファミリーを作製でき、表面
粗さが変化(劣化)しないので信号品位の良好なスタン
パー(ファミリースタンパーを含む)を大量に複製でき
る光ディスク基板用スタンパーの製造方法、及び、その
スタンパーを用いて製造した光磁気記録媒体を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク基板用スタンパーの製造方
法の一実施形態(及び実施例1〜3)を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の光ディスク基板用スタンパーの製造方
法の一実施形態(及び実施例1〜3)を示す模式図であ
る。
【図3】実施例及び比較例の光ディスクの信号品位の評
価結果示す図である。
【図4】磁壁移動検出方式の光磁気記録媒体及びその再
生方法における作用を説明するための模式図である。
【図5】光磁気記録媒体の層構成を例示する模式的断面
図である。
【図6】図5にて説明した構成の光磁気記録媒体をラン
ド部グルーブ部基板に成膜した様子を示す模式図であ
る。
【図7】従来の光ディスク基板用スタンパーの製造方法
を示す模式図である。
【図8】従来の光ディスク基板用スタンパーの製造方法
を示す模式図である。
【図9】従来の光ディスク基板用スタンパーの製造方法
を示す模式図である。
【図10】従来のファミリースタンパーの製造方法にお
ける酸化処理法を示す模式図である。
【符号の説明】
1 原盤ガラス 2 フォトレジスト 3 光ビーム 4 露光部分 5 未露光部分 6 Ni導電膜 7 スタンパー 8 ランド 9 グルーブ 10 石英ガラス 13 ガラスマスター 14 反応性イオンエッチング(RIE) 15 Ni電鋳層 21 Al23膜 22 SiO2膜 70 重クロム酸溶液 71 マスタースタンパー 72 マザースタンパー 73 サンスタンパー 74 酸化膜 80 2P樹脂 81 2Pマスター原盤 82 2Pマザー原盤 83 剥離層 111 第1の磁性層 112 第2の磁性層 113 第3の磁性層 114 原子スピン 115 磁壁 116 読み出し用光スポット 117 磁壁の移動方向 118 基板の移動方向 119 誘電体層 120 第3の磁性層 121 第2の磁性層 122 第1の磁性層 123 誘電体層 124 透明基板 125 光ビーム入射方向
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/105 G11B 11/105 511H 516 516K 521 521F 546 546D

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトレジストが塗布された原盤ガラス
    をパターン状に露光する工程と、 前記フォトレジストの露光パターンを現像し、ガラスマ
    スターを作製する工程と、 前記ガラスマスターの表面に形成されたパターン形状
    を、2P樹脂を用いて2Pマスター原盤へ転写させる工
    程と、 前記2Pマスター原盤の表面に転写されたパターン形状
    を、2P樹脂を用いて2Pマザー原盤に反転させる工程
    とを有する光ディスク基板用スタンパーの製造方法。
  2. 【請求項2】 原盤ガラスとして石英ガラスを使用し、
    フォトレジストが塗布された該原盤ガラスをパターン状
    に露光する工程と、 前記フォトレジストの露光パターンを現像し、さらに残
    留したフォトレジストをマスクとして前記原盤ガラスに
    反応性イオンエッチングを行うことで、ガラスマスター
    を作製する工程とを有する請求項1記載の光ディスク基
    板用スタンパーの製造方法。
  3. 【請求項3】 原盤ガラスとして表面に薄膜を形成した
    ものを使用し、該薄膜上にさらにフォトレジストが塗布
    された原盤ガラスをパターン状に露光する工程と、 前記フォトレジストの露光パターンを現像し、さらに残
    留したフォトレジストをマスクとして前記薄膜に反応性
    イオンエッチングを行うことで、ガラスマスターを作製
    する工程とを有する請求項1記載の光ディスク基板用ス
    タンパーの製造方法。
  4. 【請求項4】 パターン形状が転写された2Pマスター
    原盤に少なくとも1層以上の薄膜を形成し、その後前記
    2Pマスター原盤のパターン形状を2Pマザー原盤に反
    転させる請求項1〜3の何れか一項記載の光ディスク基
    板用スタンパーの製造方法。
  5. 【請求項5】 2Pマスター原盤に形成する薄膜の厚さ
    が5nm〜15nmである請求項4記載の光ディスク基
    板用スタンパーの製造方法。
  6. 【請求項6】 光ディスク基板は、ランド部とグルーブ
    部に記録可能な基板である請求項1〜5の何れか一項記
    載の光ディスク基板用スタンパーの製造方法。
  7. 【請求項7】 スタンパーのパターンの深さは80nm
    〜300nmである請求項1〜6の何れか一項記載の光
    ディスク基板用スタンパーの製造方法。
  8. 【請求項8】 原盤ガラスに形成する薄膜は、該原盤ガ
    ラスと材質が異なる1層又は2層以上の膜である請求項
    3記載の光ディスク基板用スタンパーの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか一項記載の方法に
    より製造されたスタンパーを用いて、ランド部グルーブ
    部記録光ディスク基板を成形し、該ランド部グルーブ部
    記録光ディスク基板の上に、少なくとも、第1、第2、
    第3の磁性層を順次積層する工程を有し、第1の磁性層
    は周囲温度近傍の温度において前記第3の磁性層に比べ
    て相対的に磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度大きな垂直磁
    化膜からなり、第2の磁性層は第1の磁性層及び第3の
    磁性層よりもキュリー温度の低い磁性層からなり、第3
    の磁性層は垂直磁化膜である光磁気記録媒体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 光ディスク基板のガイド溝の深さは、
    80nm〜300nmである請求項9記載の光磁気記録
    媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 光ディスク基板のガイド溝の深さは、
    再生用ビームの波長をλ、基板屈折率をnとして、λ/
    3n、2λ/3n、5λ/6の何れかである請求項9記
    載の光磁気記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 光ディスク基板のガイド溝の深さは、
    第1、第2、第3の磁性層の合計膜厚よりも深い請求項
    9記載の光磁気記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 光ディスク基板のガイド溝の側壁によ
    り、ランドトラックとグルーブトラックが磁気的に分断
    されている請求項9記載の光磁気記録媒体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009066913A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Ricoh Co Ltd 断熱構造を有するスタンパとその製造方法
US8337856B2 (en) 2000-03-16 2012-12-25 Immunogen, Inc. Methods of treatment using anti-ERBB antibody-maytansinoid conjugates
KR101270082B1 (ko) 2005-12-09 2013-05-31 오브듀캇 아베 인터미디어트 스탬프를 갖는 패턴 복제를 위한 장치

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