JP2003202375A - 送受信装置 - Google Patents

送受信装置

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JP2003202375A
JP2003202375A JP2002000693A JP2002000693A JP2003202375A JP 2003202375 A JP2003202375 A JP 2003202375A JP 2002000693 A JP2002000693 A JP 2002000693A JP 2002000693 A JP2002000693 A JP 2002000693A JP 2003202375 A JP2003202375 A JP 2003202375A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は受信アレーアンテナにおいて、送信
アンテナからの電波干渉を軽減させるため、受信アレー
アンテナの和ビームパタンおよび差ビームパタンに零点
を形成する送受信装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 送信アンテナからの電波干渉を軽減する
ため、送信アンテナに近接する受信アレーアンテナの和
ビームパタンと差ビームパタンを形成し、和ビームパタ
ンによる和信号と、差ビームパタンによる差信号とに基
づいて受信アンテナの各素子アンテナの受信電界を測定
する素子電界測定装置8によって、送信アンテナの方位
へ零点を形成するための励振位相を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送信アンテナと
受信アレーアンテナが互いに近接して配置された状況に
おいて、受信アレーアンテナの和ビームパタン及び差ビ
ームパタンにナル点を形成する送受信装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、図9(a)は従来の
送受信装置のブロック図である。図において1は受信ア
レーアンテナ、2は複数の素子アンテナ、3は各アンテ
ナ素子2に接続された複数の移相器、4a、4b、4
c、4dは合成器、5a、5bは分配器、6は180°移
相器、7は移相制御装置、8は素子電界測定装置、9
a、9bは受信機、13は送信アンテナ、14は送信機
である。
【0003】次に、上記構成の送受信装置をレーダ等に
使用し、モノパルス方探を行う場合の作用について、図
9に基づき説明する。まず、受信した信号は移相器3に
より位相を変えられる。次いで、各移相器3の出力信号
は合成器4a、4bで合成され、分配器5a、5bで分
配される。分配器5a、5bの出力が合成器4cで合成
され、和信号Ssが合成器4cから受信機8aに伝送さ
れる。通常、ビーム走査を行う場合には、位相制御装置
7によりビーム走査に必要な位相値を各移相器3に設定
してビーム走査を行う。このビーム走査によって、受信
アレーアンテナ1の正面方向へ主ビームが形成される。
この時形成されたアンテナパタンを和ビームパタンPs
と呼ぶ。
【0004】和ビームパタンPsに対して、例えば特開
平9−36636号公報で開示されたアンテナ励振方法
により、主ビーム方向のレベルを維持しつつ、近傍の送
信アンテナ13の向きに放射パタンのナル点を形成する
ための位相値を算出し、位相制御装置7により各移相器
3に算出された位相値を設定する。この結果、近傍の送
信アンテナ13からの電波干渉の到来方向にナル点Nを
持った和ビームパタンPsが形成され、送信アンテナ1
3からの電波干渉が弱められる。
【0005】受信アレーアンテナ1によってモノパルス
方探を行うためには、和ビームパタンPsの他に、開口
を2分割して逆相で合成する差ビームパタンPdを形成
する必要がある。このため、受信アレーアンテナの半分
の素子に180°の位相差をつける。具体的には、各移相
器3の出力を合成器4a、4bで合成し、分配器5a、
5bで分配した後、分配器5bの出力を180°移相器
6によって逆相とした信号と分配器5aの出力とを合成
器4cで合成し、差信号Sdを受信機9bに伝達する。
この場合は、正面方向がナル点となるようにアンテナパ
タンが形成されており、この時のアンテナパタンを差ビ
ームパタンPdと呼ぶ。
【0006】モノパルス方探は、上記の和ビームパタン
Psの形成時に入力する和信号Ssおよび上記の差ビー
ムパタンPdの形成時に入力する差信号Sdを得て、こ
れらの和信号Ssと差信号Sdの振幅比を検出すること
によって目標の方探を行う。
【0007】図9(b)は図9(a)の従来装置におけ
るビームパタンを模式的に示す。図9(b)において、
は和ビームパタンPsの形成状態、は差ビームパタ
ンPdの形成状態、は和ビームパタンPsにナル点N
を形成した状態を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の送受信装置は、
以上のように作用するため、和ビームパタンPsに対し
ては、送信アンテナ13の方向に放射パタンのナル点N
を形成できたにもかかわらず、差ビームパタンPdに対
してはナル点を形成できなかった。このため、送信アン
テナ13からの強い電波干渉により、差ビームパタンP
dの形成時に目標からの電波を検出できず、正確に目標
の差信号Sdが得られない問題があった。従って、和信
号Ssと差信号Sdの振幅比を検出しても目標を正確に
方探できない。このように、従来の送受信装置において
は、放射パタンの零点を形成し、近傍の送信アンテナか
らの電波干渉を防止する上で未だ改良の余地を残すもの
であった。
【0009】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、受信アレーアンテナにおいて、
和ビームパタンおよび差ビームパタンの両方に対して、
電波干渉源の方向へアンテナパタンのナル点を形成する
送受信装置を提供することを目的とする。また、この発
明は、上記のような課題を解消するためになされたもの
で、受信アレーアンテナにおいて、和ビームパタンおよ
び差ビームパタンの両方に対して、電波干渉源の方向へ
アンテナパタンのナル点を形成したのち、零点の深度が
劣化しないような送受信装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明による請求項1
記載の送受信装置は、送信アンテナに近接する受信アレ
ーアンテナに、和ビームパタン及び差ビームパタンを形
成した後、前記和ビームパタン及び前記差ビームパタン
に対して、前記送信アンテナの方向にナル点を形成し、
前記送信アンテナからの電波干渉を軽減する送受信装置
であって、前記和ビームパタンによる和信号と前記差ビ
ームパタンによる差信号を受信する受信機と、前記和信
号と差信号を受けこれらの和信号と差信号に基づいて前
記受信アレーアンテナの各素子アンテナの受信電界を測
定する素子電界測定装置と、前記素子電界測定装置によ
り前記受信アレーアンテナの位相を制御する位相制御装
置とを備えることを特徴とする。
【0011】また、この発明による請求項2記載の送受
信装置は、送信アンテナに近接する受信アレーアンテナ
に和ビームパタン及び差ビームパタンを形成し、前記和
ビームパタン及び前記差ビームパタンに対して、前記送
信アンテナの方向にナル点を形成した後、前記受信アレ
ーアンテナの最も影響する移相器を制御して、前記和ビ
ームパタン及び前記差ビームパタンのナル点深度を最適
にする送受信装置であって、前記和ビームパタンによる
和信号と前記差ビームパタンによる差信号を受信する受
信機と、前記和信号と差信号を受けこれらの和信号と差
信号に基づいて前記受信アレーアンテナの各素子アンテ
ナの受信電界を測定する素子電界測定装置と、前記素子
電界測定装置により前記受信アレーアンテナの位相を制
御する位相制御装置と、前記ナル点を形成するための位
相を求める干渉波抑圧装置とを備えることを特徴とす
る。
【0012】また、この発明による請求項3記載の送受
信装置は、前記和ビームパタン及び前記差ビームパタン
に対して、前記送信アンテナの方向にナル点を形成した
後、前記和ビームパタン及び前記差ビームパタンのナル
点深度が収束するまで前記受信アレーアンテナの複数の
移相器の位相を1個ずつ調整する請求項2記載の送受信
装置であって、前記和信号の電力及び前記差信号の電力
を記憶する記憶装置を備えることを特徴とする。
【0013】また、この発明による請求項4記載の送受
信装置は、前記和ビームパタン及び前記差ビームパタン
に対して、前記送信アンテナの方向にナル点を形成した
後、前記受信アレーアンテナの複数の移相器の位相を1
個ずつ調整し、ナル点の深度があるレベル以下となるま
で位相調整を行う請求項2または請求項3記載の送受信
装置であって、前記ナル点の深度のレベル判定をする判
定装置を備えることを特徴とする。
【0014】また、この発明による請求項5記載の送受
信装置は、前記送信アンテナが送信アレーアンテナであ
る請求項1記載の送受信装置であって、前記送信アレー
アンテナのアンテナパタンを変えた後、前記受信アレー
アンテナの前記和ビームパタン及び前記差ビームパタン
にナル点を再形成することを特徴とする。
【0015】また、この発明による請求項6記載の送受
信装置は、前記送信アンテナが送信アレーアンテナであ
る請求項2または5記載の送受信装置であって、前記送
信アレーアンテナのアンテナパタンを変え、前記受信ア
レーアンテナの前記和ビームパタン及び前記差ビームパ
タンにナル点を再形成した後、このナル点の深度を最適
にすることを特徴とする。
【0016】また、この発明による請求項7記載の送受
信装置は、前記送信アンテナが送信アレーアンテナであ
る請求項3または6記載の送受信装置であって、前記送
信アレーアンテナのアンテナパタンを変え、前記受信ア
レーアンテナの前記和ビームパタン及び前記差ビームパ
タンにナル点を再形成した後、このナル点の深度が収束
するまで前記受信アレーアンテナの移相器の位相調整を
行うことを特徴とする。
【0017】さらに、この発明による請求項8記載の送
受信装置は、前記送信アンテナが送信アレーアンテナで
ある請求項4から6の何れかに記載の送受信装置であっ
て、前記送信アレーアンテナのアンテナパタンを変え、
前記受信アレーアンテナの前記和ビームパタン及び前記
差ビームパタンにナル点を再形成した後、このナル点の
深度があるレベル以下になるまで前記移相器の位相調整
を行うことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。尚、各図において共通す
る要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0019】実施の形態1.図1(a)はこの発明によ
る送受信装置の実施の形態1を示すブロック図である。
図1(a)に示すように実施の形態1による送受信装置
は受信アレーアンテナ1を備えている。この受信アレー
アンテナ1は所望のアンテナパタンを形成して電波を受
信する機能を備えている。受信アレーアンテナ1は、複
数の素子アンテナ2、この各素子アンテナ2に接続され
た複数の移相器3、合成器4a、4b、4c、4d、及
び分配器5a、5bから構成されている。
【0020】素子アンテナ2は空間の電波を受信する機
能を備えている。各移相器3は素子アンテナ2で受信し
た電波の位相を変える機能を備えている。合成器4aは
上半分の各素子アンテナ2で受信した電波を合成する機
能を備え、合成器4bは残りの下半分の各素子アンテナ
2で受信した電波を合成する機能を備えている。合成器
4aの出力は分配器5aで2分配される。合成器4bの
出力は分配器5bにより2分配される。合成器4cは分
配器5a、5bの出力を合成し和信号Ssを出力する機
能を備える。合成器4dは分配器5aと後述する180
°移相器6の出力を合成し差信号Sdを出力する機能を
備える。
【0021】送受信装置は180°移相器6を備えてい
る。180°移相器6は分配器5bの出力信号の位相を
180°回転、すなわち反転させる機能を備えている。
【0022】送受信装置は各移相器3に接続された位相
制御装置7を備えている。位相制御装置7は各移相器3
の位相値を任意に設定できる機能を備えている。
【0023】送受信装置は合成器4c、4dに接続され
た素子電界測定装置8を備えている。素子電界測定装置
は、合成器4cからの和信号Ssと合成器4dからの差
信号Sdを受け、これらの和信号Ssと差信号Sdとに
基づいて各素子アンテナ2の各々について電界強度を測
定する機能を備えている。また、合成器4c、4dには
受信機9a、9bが接続されている。受信機9a、9b
は和信号Ssおよび差信号Sdの電力測定を行う機能を
備えている。
【0024】送受信装置はさらに、受信アレーアンテナ
1の近傍に設置された送信アンテナ13とこれに接続さ
れた送信機14を備えている。この送信アンテナ13
は、それから送信された送信電波が目標で反射して受信
アレーアンテナ13により受信されるように構成するこ
とができる。しかしこの送信アンテナ13は受信アレー
アンテナ1と独立した通信系を構成するものとすること
もできる。この独立した通信系とする場合、受信アレー
アンテナ1は目標からの電波を受信し、目標のモノパル
ス方探を行うように構成され、一方送信アンテナ13は
受信アレーアンテナ1を含む通信系とは独立して通信、
妨害などを行うように構成される。例えば航空機などに
おいては、アンテナの設置スペースに制限があり、この
制限されたスペースに種々の用途のアンテナが近接して
配置され、このような場合に近接した周波数が使用され
ると、干渉が起こり易くなるが、この発明による送受信
装置はこのような場合においても、送信アンテナ13と
受信アレーアンテナ1の干渉を無くすために有効であ
る。
【0025】次に、上述した送受信装置の動作について
図1に基づき説明する。送受信装置が起動すると、前述
した従来技術の動作と同様に、受信アレーアンテナ1の
正面方向に主ビームが向く和ビームパタンPsおよび、
正面方向がナル点となる差ビームパタンPdを求め、正
面遠方からの電波を受信し、和パタン遠方電界及び差パ
タン遠方電界を得る。次に、近傍の送信アンテナ13か
ら電波を送信し、送受信装置では位相制御装置7により
ビーム走査を行い、和信号Ssの受信電界レベルが最大
となるように和ビームパタンPsを設定する。和ビーム
パタンPsを形成した状態で、送信アンテナ13から電
波を受信し、和パタン近傍電界及び差パタン近傍電界を
得る。正面方向に主ビームが向く和ビームパタンPs、
および、正面方向がナル点となる差ビームパタンPdと
もに、送信アンテナ13の方向にナル点Nを形成させる
ため、各素子アンテナ2の位相は後述の数式1に示す評
価関数Fにより判断する。
【0026】なお、図1(b)のは和ビームパタンP
sの形成状態、は差ビームパターンPdの形成状態、
は和ビームパタンPsに、送信アンテナ13に向いた
ナル点Nを形成した状態、は差ビームパターンPd
に、送信アンテナ13に向いたナル点Nを形成した状態
をそれぞれ模式的に示したものである。図1(b)にお
いて、矢印は送信アンテナ13からの干渉波の到来方向
を示す。
【0027】
【数式1】 ただし、Esum(θ)、Edif(θ)、esum(θ)、edif(θ)は次
の数式2〜5の通りである。
【数式2】
【数式3】
【数式4】
【数式5】
【0028】前記数式1〜5において、 Esum0)は正面遠方からの電波を受信した時の和パタ
ン遠方電界 Edif0)は正面遠方からの電波を受信した時の差パタ
ン遠方電界 esumm)は近傍の送信アンテナ13からの電波を受信
した時の和パタン近傍電界 edifm)は近傍の送信アンテナ13からの電波を受信
したときの差パタン近傍電界 θ0及は受信アレーアンテナ1の正面方向を示す角度 θmは送信アンテナ13の方向を示す角度 Wn(n=0,1,2,3)は重み付け係数 G0は主ビーム方向の所望利得 Anは遠方パタンにおける素子アンテナ2の振幅(nは素
子アンテナの番号(1〜N)) Pnは遠方パタンにおける素子アンテナ2の位相角(nは
素子アンテナの番号(1〜N)) anは近傍パタンにおける素子アンテナ2の振幅(nは素
子アンテナの番号(1〜N)) pnは近傍パタンにおける素子アンテナ2の位相角(nは
素子アンテナの番号(1〜N)) φnは素子アンテナ2に与える励振位相(nは素子アンテ
ナの番号(1〜N)) である。
【0029】数式1の第1項は、受信アレーアンテナ1
の正面方向に主ビームを向けたときの電界強度が所望の
利得に達しているか否かを評価する項、第2項は、正面
方向差ビームのナル点の具合を評価する項、第3項以降
は送信アンテナ13の方向に対する電波干渉の具合を評
価する項である。
【0030】素子電界測定装置8において、数式1に示
した評価関数Fの値が最小の値となるよう数値計算によ
って最適化することにより、各素子アンテナ2毎の励振
移相φnを導出し、位相制御装置7により移相器3を位
相調整することによって、結果的に和ビームパタンPs
及び差ビームパタンPdに対し、送信アンテナ13から
の干渉波の到来方向にナル点Nを形成することができ
る。素子電界測定装置8には、例えば数式1の計算用プ
ログラムを用いた計算機が使用され、和信号Ssおよび
差信号Sdを入力することにより、評価関数Fが最小の
値となるような数値計算が行われ、各素子アンテナ2に
対する励振移相φn が算出される。重み付け係数W0〜 W
3は実数を与え、数式1の各項がそれぞれ最小値となる
ように計算が行なわれ、結果として評価関数Fが最小値
となる計算が行なわれる。評価関数Fの最小値を求める
ために、数式2〜5におけるAn、an、φnをパラメータ
とし、例えば最小二乗法などに方法で、評価関数Fが最
小となるAn、an、φnを求める。
【0031】なお、この実施例では、評価値Fを最小と
するようにしているが、評価値Fがある基準値を満足す
るような励振位相を算出するようにしてもいい。
【0032】上述のように、本実施形態の送受信装置に
よれば、和ビームパタンPs及び差ビームパタンPdと
もに送信アンテナ13の方向にナル点Nを形成できる。
これによって、送信アンテナ13からの電波干渉を軽減
した上で、上記の和ビームパタンPs形成時に入力する
和信号Ssおよび上記の差ビームパタンPd形成時に入
力する差信号Sdを得ることができる。和信号Ssと差
信号Sdの振幅比を検出すれば、目標を正確に方探でき
る。
【0033】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2を図2について説明する。実施の形態1の送受信装
置では、和ビームパタンPs及び差ビームパタンPdに
ナル点Nを形成していた。本実施形態2の送受信装置
は、前記和ビームパタンPsのナル点Nを最適にするた
め、干渉波抑圧装置10を使用し、和ビームパタンPs
及び差ビームパタンPdのナル点Nを最適にする点に特
徴を有する。
【0034】図2(a)は本実施形態による送受信装置
のブロック図である。図2に示すように、送受信装置は
干渉波抑圧装置10を備えている。この干渉波抑圧装置
10は、位相制御装置7を介して各移相器3を制御し、
和信号Ss及び差信号Sdの電力を最小とする位相値を
求める機能を備える。
【0035】次に、上述した送受信装置の動作について
図2に基づき説明する。本実施形態の送受信装置によれ
ば、実施の形態1に記載した動作を実施し、和ビームパ
タンPs及び差ビームパタンPdにナル点Nを形成した
後、送信アンテナ13から電波を受信する。この時、和
ビームパタンPs及び差ビームパタンPdのナル点Nに
より送信アンテナ13からの電波干渉が軽減されるが、
干渉波抑圧装置10で和信号Ssの電力及び差信号Sd
の電力を測定し、移相制御装置7を介して、移相器3の
うち1個だけ位相値をプラス又はマイナスの向きに変化
させる。すると、和ビームパタンPs及び差ビームパタ
ンPdが変化するため、干渉波抑圧装置10で測定した
受信電力は変動する。和信号Ss及び差信号Sdの電力
が共に最小となる時、干渉波抑圧装置10は前記受信電
力値及び位相値を記憶する。その後、前記位相値を変化
させた1個の移相器3を元の設定値に戻す。この動作を
各移相器3についてすべて実施する。その後、受信電力
が最小となったときの1個の移相器3に、受信電力が最
小となったときの移相設定値を移相制御装置7を介して
設定する。これにより主ビームに大きな影響を与えるこ
となく和ビームパタンPs及び差ビームパタンPdのナ
ル点Nの深度の劣化を防止できる。
【0036】なお、図2(b)において、は和ビーム
パタンPsに、送信アンテナ13に向いたナル点Nを形
成した状態、は差ビームパターンPdに、送信アンテ
ナ13に向いたナル点Nを形成した状態、は和ビーム
パタンPsのナル点Nの深度をさらに深くした状態、
は差ビームパターンPdのナル点Nの深度をさらに深く
した状態をそれぞれ模式的に示す。図2(b)におい
て、矢印は送信アンテナ13からの干渉波の到来方向を
示す。
【0037】実施の形態3.次に、この発明による送受
信装置の実施の形態3を図3について説明する。図3
(a)は実施の形態3のブロック図、図3(b)は実施
の形態3について、和ビームパターンPs、差ビームパ
タンPdを模式的に示す。実施の形態2の送受信装置で
は、ナル点深度の劣化を防止するため、1度、1個の移
相器の移相設定を調整した。本実施形態3の送受信装置
は、ナル点深度が収束するまで移相器の移相設定を1個
ずつ調整し続ける点に特徴を有する。
【0038】次に、上述した送受信装置の動作について
図3に基づき説明する。本実施形態の送受信装置によれ
ば、実施の形態2に記載した動作を実施し、1回目の移
相器の位相設定を調整する。その後、記憶装置に和信号
Ss及び差信号Sdの電力の値を記憶する。続いて、実
施の形態2に記載の動作を繰返し実施し、その度に受信
電力が最小となる和信号Ss及び差信号Sdの電力を記
憶装置に記憶し、記憶された最小となる和信号Ss及び
差信号Sdの受信電力が変化しなくなって収束したと
き、ナル点深度が収束したとして繰返しを終了する。こ
れにより、ナル点深度の劣化を防止するだけでなく、最
適なナル点深度を求めることができる。
【0039】なお、図3(b)のは和ビームパタンP
sに、送信アンテナ13に向いたナル点Nを形成した状
態、は差ビームパターンPdに、送信アンテナ13に
向いたナル点Nを形成した状態、は和ビームパタンP
sのナル点Nの深度を収束させるまで深くした状態、
は差ビームパターンPdのナル点Nの深度を収束させる
まで深くした状態をそれぞれ示す。図3(b)におい
て、矢印は送信アンテナ13からの干渉波の到来方向を
示す。
【0040】実施の形態4.次に、この発明による送受
信装置の実施の形態4を図4について説明する。図4
(a)は実施の形態4のブロック図、図3(b)は実施
の形態4について、和ビームパターンPs、差ビームパ
タンPdを模式的に示す。実施の形態3では、ナル点深
度が収束するまで移相器の位相設定を1個ずつ調整し続
けていた。本実施形態の送受信装置は、位相設定を1個
ずつ調整し続けるうち、ナル点深度があるレベル以下と
なれば調整を終了する点に特徴を有する。
【0041】図4に示すように、実施の形態4による送
受信装置は判定装置12を備えている。判定装置12
は、任意設定した判定値と和信号Ss及び差信号Sdの
電力測定値を比較し、この電力測定値が判定値より下回
れば移相器の調整を終了させる機能を有する。
【0042】次に、上述した送受信装置の動作について
図4に基づき説明する。本実施形態の送受信装置によれ
ば、実施の形態2に記載される動作を繰返し実施し、繰
返しのたびに判定装置12において、和信号Ss及び差
信号Sdの電力測定値を、ある設定された判定値と比較
し、電力測定値が判定値を下回ったならば終了する。こ
れによって、長い時間をかけることなく、所望のナル点
深度となるよう移相器の調整を実施できるという効果が
ある。
【0043】なお、図4(b)のは和ビームパタンP
sに、送信アンテナ13に向いたナル点Nを形成した状
態、は差ビームパターンPdに、送信アンテナ13に
向いたナル点Nを形成した状態、は和ビームパタンP
sのナル点Nの深度を、あるレベル以下まで深くした状
態、は差ビームパターンPdのナル点Nの深度を、あ
るレベル以下まで深くした状態をそれぞれ示す。図4
(b)において、矢印は送信アンテナ13からの干渉波
の到来方向を示す。
【0044】実施の形態5.次に、この発明による送受
信装置の実施の形態5を図5について説明する。図5
(a)は実施の形態5のブロック図であり、図5(b)
は実施の形態5について、和ビームパターンPs、差ビ
ームパタンPdを模式的に示す。実施の形態1では送信
アンテナ13のアンテナパタンは常に同じであった。本
実施形態の送受信装置は、送信アレーアンテナ15のビ
ーム走査によりアンテナパタンが変化した後、和ビーム
パタンPs及び差ビームパタンPdのナル点Nを再度求
めることを特徴とする。
【0045】次に、上述した送受信装置の動作について
図5に基づき説明する。本実施形態の送受信装置によれ
ば、送信アレーアンテナ15のアンテナパタンを変えた
後、電波を送信する。この際、送信アレーアンテナ15
のアンテナパタンの変化、すなわち位相角が変わるた
め、和ビームパタンPs及び差ビームパタンPdのナル
点Nの深度が悪化し、受信アレーアンテナ1は再び送信
アレーアンテナ15から強い電波干渉を受ける。そこ
で、再度、実施の形態1に記載した動作を実施しナル点
Nを形成しなおす。これにより、送信アレーアンテナの
アンテナパタンを変化した後も、電波干渉を軽減するこ
とができる。
【0046】なお、図5(b)のは送信アレーアンテ
ナ15のアンテナパタンを変えて電波を送信する状態、
は和ビームパタンPsに送信アレーアンテナ15に向
いたナル点Nを再形成した状態、は差ビームパタンP
dに送信アレーアンテナ15に向いたナル点Nを再形成
した状態をそれぞれ示す。図5(b)において、矢印は
送信アンテナ13からの干渉波の到来方向を示す。
【0047】実施の形態6.次に、この発明による送受
信装置の実施の形態6を図6について説明する。図6
(a)は実施の形態6のブロック図であり、図6(b)
は実施の形態6について、和ビームパタンPs、差ビー
ムパタンPdを模式的に示す。本実施の送受信装置は、
実施の形態5に記載した動作を実施し、和ビームパタン
Ps及び差ビームパタンPdのナル点Nを再形成した
後、実施の形態2に記載した動作を実施し、和ビームパ
タンPs及び差ビームパタンPdのナル点Nの深度の劣
化を防止する点に特徴を有する。
【0048】本実施形態の送受信装置によれば、実施の
形態5に記載した動作を実施し、和ビームパタンPs及
び差ビームパタンPdのナル点Nを再度求めた後、実施
の形態2に記載した動作を実施し、干渉波抑圧装置10
の受信電力値が最小となるように、移相器3を微調整す
る。これにより、送信アレーアンテナ15のアンテナパ
タンを変化した後も、和ビームパタン及び差ビームパタ
ンのナル点深度の劣化を防止できる。
【0049】なお、図6(b)のは送信アレーアンテ
ナ15のアンテナパタンを変えて電波を送信する状態、
は和ビームパタンPsに送信アレーアンテナ15に向
いたナル点Nを再形成した状態、は差ビームパタンP
dに送信アレーアンテナ15に向いたナル点Nを再形成
した状態をそれぞれ示す。図6(b)において、矢印は
送信アンテナ13からの干渉波の到来方向を示す。
【0050】実施の形態7.次に、この発明による送受
信装置の実施の形態7を図7について説明する。図7
(a)は実施の形態7のブロック図であり、図7(b)
は実施の形態7について、和ビームパターンPs、差ビ
ームパタンPdを模式的に示す。本実施の送受信装置
は、実施の形態5に記載した動作を実施し、和ビームパ
タンPs及び差ビームパタンPdのナル点Nを再度求め
た後、実施の形態3に記載した動作を実施し、ナル点N
の深度が収束するまで移相器の位相設定を1個ずつ調整
し続ける点に特徴を有する。
【0051】本実施形態の送受信装置によれば、実施の
形態5に記載した動作を実施し、和ビームパタンPs及
び差ビームパタンPdのナル点Nを再度求めた後、実施
の形態3に記載した動作を実施しナル点Nの深度が収束
するまで移相器3を調整する。これにより、送信アレー
アンテナのアンテナパタンを変化した後も、ナル点Nの
深度の劣化を防止するだけでなく最適なナル点深度をも
とめることができる。
【0052】なお、図7(b)のは送信アレーアンテ
ナ15のアンテナパタンを変えて電波を送信する状態、
は和ビームパタンPsに送信アレーアンテナ15に向
いたナル点Nを再形成した状態、は差ビームパタンP
dに送信アレーアンテナ15に向いたナル点Nを再形成
した状態、は和ビームパタンPsのナル点Nの深度を
収束させるまで深くした状態、は差ビームパタンPd
のナル点Nの深度を収束させるまで深くした状態をそれ
ぞれ示す。図7(b)において、矢印は送信アンテナ1
3からの干渉波の到来方向を示す。
【0053】実施の形態8.次に、この発明の実施の形
態8を図8について説明する。図8(a)は実施の形態
8のブロック図であり、図6(b)は実施の形態7につ
いて、和ビームパタンPs、差ビームパタンPdを模式
的に示す。本実施の送受信装置は、実施の形態5に記載
した動作を実施し、和ビームパタンPs及び差ビームパ
タンPdのナル点Nを再度求めた後、実施の形態4に記
載した動作を実施し、ナル点Nの深度があるレベル以下
となれば終了する点に特徴を有する。
【0054】本実施形態の送受信装置によれば、実施の
形態5に記載した動作を実施し、和ビームパタンPs及
び差ビームパタンPdのナル点Nを再度求めた後、実施
の形態4に記載した動作を実施しナル点Nの深度がある
レベル以下となれば位相設定の調整を終了する。これに
より、送信アレーアンテナのアンテナパタンを変化した
後も、長い時間をかけることなく、所望のナル点深度と
なるよう位相器を調整することができる。
【0055】なお、図8(b)のは送信アレーアンテ
ナ15のアンテナパタンを変えて電波を送信する状態、
は和ビームパタンPsに送信アレーアンテナ15に向
いたナル点Nを再形成した状態、は差ビームパタンP
dに送信アレーアンテナ15に向いたナル点Nを再形成
した状態、は和ビームパタンPsのナル点Nの深度を
あるレベル以下まで深くした状態、は差ビームパタン
Pdのナル点Nの深度をあるレベル以下まで深くした状
態をそれぞれ示す。図8(b)において、矢印は送信ア
ンテナ13からの干渉波の到来方向を示す。
【0056】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。請求項1
の発明によれば、和ビームパタン及び差ビームパタンと
もに送信アンテナの方向にナル点を形成できる。このた
め、本発明によれば、送信アンテナからの電波干渉を軽
減した上で、上記の和ビームパタン形成時に入力する和
信号および上記の差ビームパタン形成時に入力する差信
号を得ることができる。
【0057】請求項2の発明によれば、干渉波抑圧装置
を設けたので、和信号及び差信号の受信電力が最小とな
るよう効果の高い1個の移相器3の設定値を変化させ、
和ビームパタン及び差ビームパタンのナル点深度の劣化
を防止できる。
【0058】請求項3の発明によれば、記憶装置を設け
たので、ナル点深度が収束するまで効果の高い1個の移
相器3の設定値を変化させ、ナル点深度の変化を防止す
るだけでなく、最適な零点を求めることができる。
【0059】請求項4の発明によれば、レベル判定装置
を設けたので、移相器の位相設定を1個ずつ調整し続
け、ナル点深度があるレベル以下となるまで位相調整を
行い、長い時間をかけずに所望のナル点深度となるよう
移相器の調整を実施できる。
【0060】請求項5の発明によれば、送信アレーアン
テナのアンテナパタンを変えた後に、和ビームパタン及
び差ビームパタンともにナル点を形成しなおすことがで
きる。このため、本発明によれば、送信アレーアンテナ
のアンテナパタンを変化した後も、電波干渉を軽減でき
る。
【0061】請求項6の発明によれば、送信アレーアン
テナのアンテナパタンを変えた後に、和ビームパタン及
び差ビームパタンともにナル点を再形成した後、干渉波
抑圧装置の受信電力が最小となるよう、移相器3を調整
でき、送信アレーアンテナのアンテナパタンを変化した
後も、和ビームパタン及び差ビームパタンのナル点深度
の劣化を防止できる。
【0062】請求項7の発明によれば、送信アレーアン
テナのアンテナパタンを変えた後に、和ビームパタン及
び差ビームパタンともにナル点を再形成した後、ナル点
深度が収束するまで移相器の移相設定を1個ずつ微調整
し続けることができ、送信アレーアンテナのアンテナパ
タンを変化した後も、ナル点深度の劣化を防止できるだ
けでなく、最適な零点を求めることができる。
【0063】請求項8の発明によれば、送信アレーアン
テナのアンテナパタンを変えた後に、和ビームパタン及
び差ビームパタンのナル点を再形成した後、移相器の位
相設定を1個ずつ調整し続け、ナル点深度があるレベル
以下となるまで調整を行い、送信アレーアンテナのアン
テナパタンが変化した後も、長い時間をかけずに所望の
ナル点深度となるよう移相器の調整ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図(a)は本発明による送受信装置の実施の
形態1のブロック図、(b)はその和ビームパタンと差
ビームパタンを示す模式図である。
【図2】 図(a)は本発明による送受信装置の実施の
形態2のブロック図、(b)はその和ビームパタンと差
ビームパタンを示す模式図である。
【図3】 図(a)は本発明による送受信装置の実施の
形態3のブロック図、(b)はその和ビームパタンと差
ビームパタンを示す模式図である。
【図4】 図(a)は本発明による送受信装置の実施の
形態4のブロック図、(b)はその和ビームパタンと差
ビームパタンを示す模式図である。
【図5】 図(a)は本発明による送受信装置の実施の
形態5のブロック図、(b)はその和ビームパタンと差
ビームパタンを示す模式図である。
【図6】 図(a)は本発明による送受信装置の実施の
形態6のブロック図、(b)はその和ビームパタンと差
ビームパタンを示す模式図である。
【図7】 図(a)は本発明による送受信装置の実施の
形態7のブロック図、(b)はその和ビームパタンと差
ビームパタンを示す模式図である。
【図8】 図(a)は本発明による送受信装置の実施の
形態8のブロック図、(b)はその和ビームパタンと差
ビームパタンを示す模式図である。
【図9】 図(a)は従来の送受信装置のブロック図、
(b)はその和ビームパタンと差ビームパタンを示す模
式図である。
【符号の説明】
1 受信アレーアンテナ 2 素子アンテナ 3 移相器 4a、4b、4
c、4d 合成器 5a、5b 分配器 6 180°移相
器 7 位相制御装置 8 素子電界測定
装置 9a、9b 受信機 10 干渉波抑圧
装置 11 記憶装置 12 判定装置 13 送信アンテナ 14送信機 15 送信アレーアンテナ Ps 和ビームパ
タン Pd 差ビームパタン Ss 和信号 Sd 差信号 N 零点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米澤 ルミ子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA11 AB00 CA06 DB03 EA04 FA06 FA13 FA32 GA01 GA06 GA08 HA04 HA11 JA10 5J070 AD03 AD07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信アンテナに近接する受信アレーアン
    テナに、和ビームパタン及び差ビームパタンを形成した
    後、前記和ビームパタン及び前記差ビームパタンに対し
    て、前記送信アンテナの方向にナル点を形成し、前記送
    信アンテナからの電波干渉を軽減する送受信装置であっ
    て、前記和ビームパタンによる和信号と前記差ビームパ
    タンによる差信号を受信する受信機と、前記和信号と差
    信号を受けこれらの和信号と差信号に基づいて前記受信
    アレーアンテナの各素子アンテナの受信電界を測定する
    素子電界測定装置と、前記素子電界測定装置により前記
    受信アレーアンテナの位相を制御する位相制御装置とを
    備えることを特徴とする送受信装置。
  2. 【請求項2】 送信アンテナに近接する受信アレーアン
    テナに和ビームパタン及び差ビームパタンを形成し、前
    記和ビームパタン及び前記差ビームパタンに対して、前
    記送信アンテナの方向にナル点を形成した後、前記受信
    アレーアンテナの最も影響する移相器を制御して、前記
    和ビームパタン及び前記差ビームパタンのナル点深度を
    最適にする送受信装置であって、前記和ビームパタンに
    よる和信号と前記差ビームパタンによる差信号を受信す
    る受信機と、前記和信号と差信号を受けこれらの和信号
    と差信号に基づいて前記受信アレーアンテナの各素子ア
    ンテナの受信電界を測定する素子電界測定装置と、前記
    素子電界測定装置により前記受信アレーアンテナの位相
    を制御する位相制御装置と、前記ナル点を形成するため
    の位相を求める干渉波抑圧装置とを備えることを特徴と
    する送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記和ビームパタン及び前記差ビームパ
    タンに対して、前記送信アンテナの方向にナル点を形成
    した後、前記和ビームパタン及び前記差ビームパタンの
    ナル点深度が収束するまで前記受信アレーアンテナの複
    数の移相器の位相を1個ずつ調整する送受信装置であっ
    て、前記和信号の電力及び前記差信号の電力を記憶する
    記憶装置を備えることを特徴とする請求項2記載の送受
    信装置。
  4. 【請求項4】 前記和ビームパタン及び前記差ビームパ
    タンに対して、前記送信アンテナの方向にナル点を形成
    した後、前記受信アレーアンテナの複数の移相器の位相
    を1個ずつ調整し、ナル点の深度があるレベル以下とな
    るまで位相調整を行う送受信装置であって、前記ナル点
    の深度のレベル判定をする判定装置を備えることを特徴
    とする請求項2または3記載の送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記送信アンテナが送信アレーアンテナ
    であり、前記送信アレーアンテナのアンテナパタンを変
    えた後、前記受信アレーアンテナの前記和ビームパタン
    及び前記差ビームパタンにナル点を再形成することを特
    徴とする請求項1記載の送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記送信アンテナが送信アレーアンテナ
    であり、前記送信アレーアンテナのアンテナパタンを変
    え、前記受信アレーアンテナの前記和ビームパタン及び
    前記差ビームパタンにナル点を再形成した後、このナル
    点の深度を最適にすることを特徴とする請求項2または
    5記載の送受信装置。
  7. 【請求項7】 前記送信アンテナが送信アレーアンテナ
    であり、前記送信アレーアンテナのアンテナパタンを変
    え、前記受信アレーアンテナの前記和ビームパタン及び
    前記差ビームパタンにナル点を再形成した後、このナル
    点の深度が収束するまで前記受信アレーアンテナの移相
    器の位相調整を行うことを特徴とする請求項3または6
    記載の送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記送信アンテナが送信アレーアンテナ
    であり、前記送信アレーアンテナのアンテナパタンを変
    え、前記受信アレーアンテナの前記和ビームパタン及び
    前記差ビームパタンにナル点を再形成した後、このナル
    点の深度があるレベル以下になるまで前記移相器の位相
    調整を行うことを特徴とする請求項4から6の何れか1
    項記載の送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2006051614A1 (ja) * 2004-11-15 2008-05-29 三菱電機株式会社 アレーアンテナの校正装置および方法
CN109799486A (zh) * 2019-01-09 2019-05-24 西安科技大学 一种自适应和差波束形成方法

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JPWO2006051614A1 (ja) * 2004-11-15 2008-05-29 三菱電機株式会社 アレーアンテナの校正装置および方法
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