JP2003202356A - 電界調査システム - Google Patents

電界調査システム

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JP2003202356A
JP2003202356A JP2001401523A JP2001401523A JP2003202356A JP 2003202356 A JP2003202356 A JP 2003202356A JP 2001401523 A JP2001401523 A JP 2001401523A JP 2001401523 A JP2001401523 A JP 2001401523A JP 2003202356 A JP2003202356 A JP 2003202356A
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JP
Japan
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antenna
arm
electric field
polarization plane
plane
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Withdrawn
Application number
JP2001401523A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Shirosaka
敏明 城阪
Fusao Sato
房夫 佐藤
Giichi Matsui
宜一 松井
Manabu Adachi
学 足立
Kazunori Kato
一憲 加藤
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DX Antenna Co Ltd
Original Assignee
DX Antenna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる偏波面を持つ各電波の電界強度を、効
率的に測定する。 【解決手段】 指向性アンテナ8の受信偏波面を水平及
び垂直偏波面のうち選択されたものに切り換える偏波面
切換モータと、指向性アンテナ8の方位角を調整する方
位角調整モータとを備えた取付具6によって、指向性ア
ンテナ8が支柱4に取り付けられている。ノート型パー
ソナルコンピュータ66が、垂直及び水平偏波面それぞ
れに指向性アンテナ8の受信偏波面を偏波面切換モータ
に切り換えさせ、この切り換えた状態において、方位角
調整モータに所定角度ずつ指向性アンテナ8の方位角を
変更させる。前記受信偏波面が前記垂直偏波面及び水平
偏波面それぞれである状態において、方位角が変更され
るごとに、指向性アンテナ8の電界強度を電界強度測定
器が測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界強度を測定す
るシステムに関し、特に様々な周波数において電界強度
を測定する必要のある場合に適したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、或る測定地点に到来する電波の電
界強度を測定する場合、アンテナに電界強度測定器を接
続し、アンテナの方位角を変更しながら、電界強度を測
定することが行われていた。特に、異なる周波数の電波
が到来する場合、異なる周波数の電波の電界強度を測定
する度に、アンテナの方位角を変更していた。さらに、
これら電波の偏波面が異なる場合、測定しようとする電
波の偏波面に応じてアンテナの受信偏波面を手動で変更
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように多
くの異なる周波数の電波の電界強度を測定するとき、異
なる電波の電界強度を測定する度に、その電波の偏波面
に対応させて、アンテナの受信偏波面を変更するのは、
面倒な作業であり、効率的に電界強度を測定することが
できなかった。また、異なる周波数ごとに、方位角を一
々手動で変更するのもかなり面倒な作業であった。
【0004】本発明は、異なる偏波面を持つ電波でも、
効率的に電界強度を測定することができる電界強度測定
システムを提供することを目的とする。さらに、本発明
は、異なる偏波面もつ異なる周波数の電波でも、効率的
に電界強度を測定することができる電界強度測定システ
ムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による電界強度測
定システムは、アンテナを有している。このアンテナ
は、アームを供えている。このアームが存在する面に偏
波面がある。アンテナとしては、種々のものを使用する
ことができるが、広帯域のアンテナが望ましい。アーム
にアンテナ回転手段が結合され、アンテナをアームの軸
回りに回転させる。これによって、アンテナの偏波面も
回転する。偏波面が水平及び垂直状態のうち選択された
状態になるように、制御手段が、アンテナ回転手段を制
御する。アンテナに電界強度測定手段が接続され、アン
テナの受信電界強度を測定する。
【0006】この電界強度測定システムでは、制御手段
によってアンテナ回転手段を制御することにより、アン
テナの偏波面を、水平偏波面及び垂直偏波面それぞれに
切り換えることができる。従って、電界強度測定手段に
よって、水平偏波面及び垂直偏波面それぞれにおける電
界強度を測定するとき、一々手動でアンテナを回転させ
る必要がなく、効率的に電界強度の測定を行うことがで
きる。特に、広帯域のアンテナを使用して、或る周波数
では水平偏波面で、別の周波数では垂直偏波面でという
ように、受信偏波面が頻繁に変更する必要がある場合
に、効率的に電界強度を測定することができる。
【0007】前記アームは、支柱に取り付けることが望
ましい。そのために、アームには、取付具が設けられ
る。取付具は、アームの一端側に、取付具の一端部が設
けられ、この一端部から離れた前記アーム上の位置に取
付具の他端部が設けられている。他端部は、アームの中
途に設けることもできるし、アームの他端部に設けるこ
ともできる。取付具の他端部に、アームをその軸の回り
に回転自在に支持する軸受手段が設けられている。取付
具の一端部に、アンテナ回転手段が設けられている。
【0008】アンテナを支柱に取り付ける場合、例えば
アームの一端部側、または他端部側のみで、支柱に取り
付けると、アームが撓み、電界強度の測定に影響が生じ
る。従って、アームが撓まないようにアームを複数箇所
で支持することが望ましい。また、アームを支持する場
合、アームがその軸回りに回転自在に支持しなければ、
アームが回転せず、偏波面の切換が不可能になる。ま
た、アームを回転させるためにアンテナ回転手段をアー
ムの一端部に結合しているなら、アンテナ回転手段を支
持する方が、アームの撓みを少なくする上からも望まし
い。そこで、取付具では、アームの一端側に、アンテナ
回転手段が設けられている取付具の一端部を設け、取付
具の他端部に、軸受手段を設けている。なお、この取付
具をU字型のステーとすると、その水平部分に支柱を取
り付けることができる。
【0009】更に、アンテナを指向性アンテナとするこ
とができる。この場合、支柱に対してアームがほぼ垂直
となるように、取付具が支柱に取り付けられる。取付具
と支柱との間に、支柱の回りに取付具を回転させる取付
具回転手段が設けられている。
【0010】このように構成すると、偏波面の切換だけ
でなく、アンテナの方位角も変更することができる。ア
ンテナを指向性アンテナとして、アンテナの偏波面を水
平偏波面とし、方位角を変更していき、方位角を変更す
るごとに電界強度を測定し、同じくアンテナの偏波面を
垂直偏波面に変更し、方位角を変更していき、方位角を
変更するごとに電界強度を測定することによって、測定
しようとしている電波が垂直及び水平いずれの偏波面を
持つものであっても、その電波の到来方向及びその最高
電界強度を手動の操作をすることなく、効率的に決定す
ることができる。
【0011】本発明の電界強度測定システムは、指向性
アンテナを有している。この指向性アンテナの受信偏波
面を水平及び垂直偏波面のうち選択されたものに、偏波
面切換手段が、切り換える。指向性アンテナの方位角を
方位角調整手段が調整する。制御手段は、垂直及び水平
偏波面それぞれに、指向性アンテナの受信偏波面を偏波
面切換手段により切り換える。更に、制御手段は、この
切り換えた状態において、方位角調整手段に所定角度ず
つ指向性アンテナの方位角を変更させる。受信偏波面が
垂直偏波面及び水平偏波面それぞれである状態におい
て、方位角が変更されるごとに、電界強度測定手段が、
指向性アンテナの電界強度を測定する。
【0012】このように構成した電界強度測定システム
では、指向性アンテナの受信偏波面が、水平及び垂直偏
波面いずれにも切換可能であり、指向性アンテナの方位
角も所定角度ずつ変更可能である。従って、受信偏波面
が水平偏波面である状態及び垂直偏波面である状態それ
ぞれにおいて、様々な方位角での電界強度を測定するこ
とができる。従って、垂直及び水平偏波面いずれの偏波
面で、どの方位角から電波が到来しているかを、手動に
よる偏波面の切換等を行う必要なく、効率的に決定する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態の電界調
査システムは、例えばUHFテレビジョン放送の潜在電
界を広範囲に調査するためのもので、全UHFテレビジ
ョン放送チャンネルについて、垂直及び水平偏波での電
界強度を測定する。
【0014】この電界調査システムは、図1に示すよう
に、移動体、例えば車両2に設けられている。車両2に
は、伸縮可能な支柱4が設けられており、その上端部に
アンテナ取付具6を介してアンテナ、例えば指向性アン
テナ8が設けられている。支柱4は、図示していない
が、遠隔制御装置によって、上端部が例えば地上高2.
3mから10mの範囲で伸縮する。
【0015】指向性アンテナ8は、広帯域、例えばUH
Fテレビジョン放送の13乃至62チャンネルが受信可
能なの八木式アンテナであり、水平に配置されたアーム
10を有している。このアーム10は、例えば円柱状に
形成されている。
【0016】図2に示すように、このアーム10には、
複数、例えば12本の導波素子12が設けられている。
各導波素子12は、所定の長さを有する円柱状の導電性
素子(例えばアルミニウム材質)で、それらの両端部が
アーム10の両側に均等な長さとなるように、アーム1
0に垂直に、かつアーム10の長さ方向に間隔をあけ
て、アーム10の図における右端部(請求項でいう他端
部側)側から左端部(請求項でいう一端部)側の中途ま
で、配置されている。
【0017】各導波素子12のうち、アーム10の左端
部側に最も近い導波素子12よりも幾分アーム10の左
端部側に寄った位置に、放射素子用ケース13が設けら
れている。この放射素子用ケース13に複数本、例えば
4本の放射素子14が設けられている。各放射素子14
も所定の長さを有する導電性の円柱状素子で、各導波素
子12と平行となるように、アーム10の両側に均等な
長さとなるように突出させ、放射素子用ケース13に取
り付けられている。
【0018】放射素子14からさらにアーム10の左端
部側によった位置に、円弧状の反射素子支持腕16a、
16bが、アーム10と垂直に、かつ反射素子14及び
導波素子12とも垂直に、それらの基端部がネジ18a
と蝶ナット18bによって、アーム10に取り付けられ
ている。これら反射素子支持腕16a、16bに、アー
ム10を挟んで上下に2本ずつ所定の間隔をおいて反射
素子20、20が取り付けられている。反射素子20、
20も所定の長さを有する導電性の円柱状素子であり、
導波素子12及び反射素子14と平行にアーム10の両
側に均等な長さで突出している。
【0019】この指向性アンテナ8は、八木式アンテナ
であるので、アーム10の右端部側に向かって、アーム
10の長さ方向に沿って到来する電波を良好に受信する
指向性を有している。指向性アンテナ8の受信偏波面
は、アーム10が存在する面、例えばアーム10を含
み、かつ導波素子12を含む面内にある。
【0020】この指向性アンテナ8を支柱4に取り付け
るために、取付具6が使用されている。取付具6は、2
本の垂直脚部22、24と、これらを繋ぐ支持部26と
を有している。これら垂直脚部22、24及び支持部2
6によって側面形状がU字状のステーが形成されてい
る。垂直脚部22、24は、アーム10に対して垂直か
つ導波素子12、放射素子14及び反射素子20に対し
て垂直に、アーム10の長さ方向に間隔をおいて互いに
平行に配置されている。
【0021】垂直脚部22は、アーム10の中途、例え
ばアーム10の中央よりも左端部側に幾分寄った位置に
配置されている。垂直脚部24は、アーム10の左端部
よりも幾分外側によった位置に配置されている。これら
垂直脚部22、24のアーム10から離れた側の端部
を、アーム10と平行に配置された支持部26が結合し
ている。
【0022】垂直脚部22の上端部に、図3に示すよう
に軸受手段、例えば軸受28が設けられている。この軸
受28は、垂直脚部22の上端部に垂直脚部22と垂直
にかつアーム10とも垂直に結合された板状の下側保持
部30を有している。下側保持部30の上面中央には、
アーム10の下側半分が収容される凹所32が形成され
ている。この下側保持部30とほぼ同様な板状に上側保
持部34が形成されている。上側保持部34の下面中央
に、アーム10の上側半分が収容される凹所36が形成
され、これら凹所32、36によってアーム10の周囲
を包囲するように、下側保持部30の上面に上側保持部
34の下面が接触させられている。
【0023】この状態において、アーム10の一方の側
方にある下側保持部30の下面と上側保持部34の上面
とは面接触し、ボルト38とナット40によって強固に
結合されているが、アーム10の他方の側方にある下側
保持部30の下面と上側保持部34の上面とは若干の隙
間を有し、ボルト42とナット44とによって隙間がな
くなる程度に、かつアーム10がその長さ方向の軸の回
りに回転可能に結合されている。分解可能な下側及び上
側保持部30及び34によってアーム10を回転自在に
支持しているので、この軸受28の取付が容易である。
【0024】垂直脚部24の上端部には、図4に示すよ
うに、アンテナ回転手段、例えば偏波面切換モータ46
が設けられている。この偏波面切換モータ46は、防水
カバー48によって覆われて、垂直脚部24に取り付け
られている。偏波面切換モータ46は、それの回転子に
結合された継ぎ手金具50を有している。この継ぎ手金
具50は、アーム10の左端部側に突出し、図2に示す
ようにアーム10の内部に侵入し、アーム10に結合さ
れている。この結合は、ボルト18a、蝶ナット18b
によって、支持腕16a、16bとアーム10との結合
と同時に行われている。継ぎ手金具50の先端部には、
ボルト18aを挿通するための孔50aが形成されてい
る。
【0025】このように偏波面切換モータ46がアーム
10の左端部に結合され、アーム10の中途が軸受28
によって軸受されているので、偏波面切換モータ46を
回転させると、アーム10がそれの軸の回りに回転し、
指向性アンテナ8の偏波面をアーム10の軸の回りに回
転させることができる。このとき、軸受28によってア
ーム10の中途が垂直脚部22によって支持され、かつ
比較的重量が重い偏波面切換用モータ46も垂直脚部2
4によって支持されているので、アーム10に無理な力
がかからず、アーム10が撓むことがない。
【0026】偏波面が水平となるように偏波面切換モー
タ46を回転させると、水平偏波面を持つ電波を受信す
ることが可能になり、偏波面が垂直となるように偏波面
切換モータを回転させると、垂直偏波面を持つ電波を受
信することが可能となる。即ち、軸受28及び偏波面切
換モータ46は、偏波面切換手段として機能する。
【0027】図2に示すように、支持部26の下面に
は、支柱4の上端に取り付けられた方位角調整手段、例
えば方位角調整モータ52が設けられている。この方位
角調整モータ52は、防水カバー54によって覆われ、
その回転子に結合された継ぎ手金具56が、支持部26
の下面に、これと垂直に位置するように取り付けられて
いる。
【0028】従って、方位角調整モータ52を回転させ
ることによって、取付具6が、支柱4の軸の回りに回転
し、取付具6に取り付けられている指向性アンテナ8の
方位角を調整することができる。即ち、モータ52は、
取付具回転手段として機能する。なお、方位角調整モー
タ52としてはステッピングモータを使用するのが望ま
しい。
【0029】支持部26の上面には、磁気方位センサ5
8も設けられている。この磁気方位センサ58は、アン
テナ8の方位角を変更する際に、原点とする方向、例え
ば真北を決定するために使用されている。
【0030】図5に示すように、偏波面切換モータ4
6、方位角調整モータ52(図中ではM1、M2で表し
てある)、ドライバ60、62(図中ではD1、D2で
表している)からの駆動信号によってそれぞれ駆動され
る。これらドライバ60、62の構成は公知であるの
で、詳細な説明は省略する。これらドライバ60、62
は、インターフェース回路64(図中ではIFで表して
いる)を介して、制御手段、例えばノート型パーソナル
コンピュータ66(図中ではPCで表している)からの
制御信号に基づいて駆動信号を生成する。この制御信号
の生成に使用するために、方位角調整モータ52に設け
られているロータリエンコーダ53からの回転信号もイ
ンターフェース回路64を介してノート型パーソナルコ
ンピュータ66に供給されている。ノート型パーソナル
コンピュータ66には、インターフェース回路64を介
して、電界強度測定手段、例えば電界強度測定器68か
らの電界強度測定値も供給される。電界強度測定器68
は、指向性アンテナ8に接続され、アンテナ8の受信電
界強度を測定する。ノート型パーソナルコンピュータ6
6は、後述するように、測定した電界強度を演算処理す
る。
【0031】これらドライバ60、62、インターフェ
ース回路64及び電界強度測定器68は、図1に示すよ
うに車両2内に配置されている。車両2には、GPS受
信機70が取り付けられており、車両2の現在位置を、
例えば緯度と経度とで表した位置信号を発生している。
この位置信号は、インターフェース回路64を介してノ
ート型パーソナルコンピュータ66に供給される。
【0032】このように構成された電界調査システム
は、例えば図6のフローチャートのように使用される。
まず、初期設定が行われる(ステップS2)。この初期
設定では、GPS受信機70からの位置信号をノート型
パーソナルコンピュータ66にインターフェース回路6
4を介して入力することによって、電界強度の測定地
点、即ち車両2の現在地点の緯度、経度を決定する。こ
のノート型パーソナルコンピュータ66が備える放送局
データベースから、調査地点において測定しようとする
各中継局からの電波到来方向と、予測電界強度を算出す
る。初期設定として、更に、磁気方位センサ58の出力
信号に基づいて磁北を求め、補正計算をノート型パーソ
ナルコンピュータ66によって行って真北の方向を決定
する。この位置を方位角調整モータ52の原点位置(θ
=0)とする。次に、測定方位と測定チャンネルUを設
定する。例えば、0度から360度と、13チャンネル
から62チャンネルとに決定する。
【0033】次に、電界強度測定器68によって電界強
度を測定するチャンネルUを、UHFテレビジョン放送
の13チャンネルとするように電界強度測定器68を制
御し、指向性アンテナ8のアーム10の一端部が原点位
置(例えば真北)を指向するように方位角調整モータ5
2を制御し、指向性アンテナの偏波面POLが水平偏波
面となるように偏波面切換モータ46を制御する(ステ
ップS4)。
【0034】このように測定開始と測定偏波面とが決定
されると、データ測定が行われる(ステップS6)。即
ち、電界強度測定器68において電界強度を測定し、こ
れをノート型パーソナルコンピュータ66の記憶手段、
例えばメモリに、記憶する。
【0035】次に、電界強度測定器68の測定チャンネ
ルUを1つ上のチャンネルに変更する(ステップS
8)。変更されたチャンネルが、UHFテレビジョン放
送が行われている13チャンネルから62チャンネルの
範囲内であるか判断する(ステップS10)。この判断
の結果がイエスであると、ステップS6に戻り、ステッ
プS10の判断結果がノーとなるまで、ステップS6乃
至S10が繰り返される。その結果、或る方位角及び或
る偏波面(ステップS4が実行された結果、方位角0
度、偏波面は水平偏波)において、13チャンネルから
62チャンネルまでの電界強度が測定され、それら測定
結果が、メモリに記憶される。
【0036】ステップS10の判断の結果がノーとなる
と、チャンネルUを13chにする(ステップS1
1)。次に、或る方位角及び或る偏波面において、13
チャンネルから64チャンネルまでの電界強度の測定が
終了したので、現在の受信偏波面が水平偏波であるか判
断が行われる(ステップS12)。ステップS4が実行
された結果、偏波面は水平偏波であるので、ステップS
12の判断結果は、イエスとなり、指向性アンテナ8の
方位角θを10度進める(ステップS14)。
【0037】次に、進められた方位角θが0度以上36
0度未満の範囲であるか判断する(ステップS16)。
即ち、方位角θの変更が1周分について行われたか判断
する。この判断結果がイエスの場合、ステップS6に戻
り、ステップS16の判断結果がノーとなるまで、ステ
ップS6乃至S16のループが繰り返される。その結
果、受信偏波面が水平偏波面である状態における13チ
ャンネルから62チャンネルの電界強度が、方位角を1
0度ずつ変更させた状態で、1周分(0度から360度
まで)、測定され、その結果が、ノート型パーソナルコ
ンピュータ66に記憶される。
【0038】ステップS16の判断結果がノーである
と、即ち1周分の測定が終了すると、受信偏波面POL
が水平偏波面である場合、方位角θは0度である。
【0039】次に、受信偏波面POLが垂直であるか判
断する(ステップS20)。ステップS4において水平
偏波とされたままであるので、この判断の結果はノーと
なり、偏波面切換モータ46を90度回転させて、受信
偏波面POLを垂直偏波面とし、かつ電界強度測定器6
8の測定チャンネルを13チャンネルとする(ステップ
S22)。そして、ステップS6、S8、S10のルー
プが実行されて、方位角0度で、垂直偏波面での13チ
ャンネルから62チャンネルでの電界強度が測定され
る。
【0040】ステップS10に続いてステップS11が
実行されてチャンネルUを13チャンネルに設定する。
さらにステップS12が実行されるが、受信偏波面は垂
直偏波面であるので、ステップS12の判断結果はノー
となり、方位角θは10度後退させられる(ステップS
24)。この場合、方位角θは350度とされる。水平
偏波面での方位角と回転方向を逆にしているのは、図示
していないが、水平偏波面の電界強度を測定するために
指向性アンテナ8を1回転させたときに、指向性アンテ
ナ8と電界強度測定器68とを接続している同軸ケーブ
ルが、支柱4に巻き付いている可能性があるので、これ
を解くためである。
【0041】そして、ステップS16において指向性ア
ンテナ8が1回転したか判断し(但し、この場合、ステ
ップS16ではθが0度より大きく、360度未満であ
るか判断する。)、また1回転していなければ、ステッ
プS6から再び実行し、垂直偏波面における10度ずつ
異ならせた方位角ごとに、13チャンネルから62チャ
ンネルまでの電界強度が測定され、その測定結果がノー
ト型パーソナルコンピュータ66に記憶させる。指向性
アンテナ8が1回転したなら、そのときの方位角θは、
0度である。
【0042】そして、ステップS20において、受信偏
波面POLが垂直偏波面であるか判断されるが、その判
断結果はイエスであれば、受信中継局の特定が行われる
(ステップS26)。即ち、13チャンネルから62チ
ャンネルまで、水平及び垂直偏波面において、10度ず
つ方位角を異ならせて測定した各電界強度を基に、各チ
ャンネルの水平及び垂直偏波面における指向特性パター
ンを求めることが可能となる。このパターンから各チャ
ンネルの水平及び垂直偏波面における電波の到来方向を
決定する。また、各測定電界強度と、ステップS2での
予測電界強度とを比較することによって、実際にこの調
査地点に到来している電波を送信している中継局を特定
することができる。また、このことから、その地点の希
望波レベルおよび妨害波チャンネルレベルを求めること
ができ、指向性パターンから反射波妨害レベルを推定す
ることも可能となる。
【0043】このように指向性アンテナ8の受信偏波面
の切換を偏波面切換モータ46を制御することによって
自動的に行え、かつ方位角の変更も方位角調整モータ5
2によって自動的に行えるので、様々な方位角における
複数の偏波面それぞれでの電界強度の測定を効率的に行
うことができる。また、指向性アンテナ8には、広帯域
のものを使用しているので、様々なチャンネルで電界強
度を測定する場合にも、指向性アンテナを交換する手間
が不要で、更に効率的に電界強度を測定することができ
る。
【0044】本発明の第2の実施の形態を図7乃至図9
に示す。この第2の実施の形態の電界調査システムも、
図7に示すように、第1の実施の形態の電界調査システ
ムと同様に、支柱4a、アンテナ取り付け具6a、指向
性アンテナ8aを有している。指向性アンテナ8aは、
アーム10a、導波素子12a、放射素子14a、放射
素子ケース13a、反射素子20a、反射素子支持腕1
61a、161bを有している広帯域の八木式アンテナ
である。
【0045】アンテナ取り付け具6aは、アーム10a
の長さ方向の両側に、それぞれ垂直脚部22a、24a
を有し、これら垂直脚部22a、24aの下部間を、支
持部26aが結合している。このようにアーム10aの
両側にそれぞれ垂直脚部22a、24aを設けたのは、
重いアンテナでも支持可能とするためである。
【0046】図8に示すように、垂直脚部24a、24
aの上端部間をつなぐように、水平脚部100が設けら
れ、それの中央に、アーム10aの下半分が収容可能な
半円状の凹部が形成されている。水平脚部100の上面
に接触するように保持部102が配置されている。保持
部102の下面には、アーム10aの上半分が収容可能
な半円状の凹部が形成されている。保持部102は、ボ
ルト104、ナット105によって水平脚部100に固
定されており、両者に形成された半円状の凹部にアーム
10aが、それの軸の周りに回転自在に保持されてい
る。即ち、両者が軸受け28aとして機能している。
【0047】図9に示すように、アーム10aの長さ方
向に沿って水平脚部100の両側に位置するように、ス
トッパー106、106がアーム10aに設けられてい
る。これらストッパー106、106は、上下2分割さ
れた分割部材106U、106Dとからなり、これら分
割部材の合わせ面に、図8に示すように、アーム10a
の挿通孔が形成されている。これら分割部材106U、
106Dは、ボルト108、ナット110によって、ア
ーム10aに結合されており、かつ水平脚部100及び
保持部102に接触している。このようなストッパー1
06、106が設けられているので、アーム10aは、
それの長さ方向に移動することがない。たとえアーム1
0aがその軸の周りに回転していても、ストッパー10
6、106が水平脚部100または保持部102に接触
しているので、ストッパー106による移動の拘束は行
われる。
【0048】図7に示すように、垂直脚部22aのアー
ム10a側に、偏波面切換用モータ46aがカバー48
aに覆われて設けられている。無論、モータ46aは、
アーム10aに結合されている。また、支持部26aの
下方には、方位角調整用のモータ52aがカバー54a
に覆われて、設けられている。
【0049】他の構成は、第1の実施の形態の電界強度
測定システムと同様であるので、詳細な説明は省略す
る。
【0050】上記の各実施の形態では、指向性アンテナ
8を使用したが、垂直偏波面と水平偏波面とでの電界強
度だけが判ればよい場合には、無指向性のアンテナを使
用することもできる。また、上記の各実施の形態では、
指向性アンテナ8として八木式アンテナを使用したが、
他の形態の指向性アンテナを使用してもよい。上記の実
施の形態では、様々な受信チャンネルで電界強度を測定
する必要上、広帯域の指向性アンテナを使用したが、特
定の周波数の垂直偏波面と水平偏波面とにおける各方位
角での受信電界強度のみを測定する場合には、特定の周
波数用の指向性アンテナを使用してもよい。上記の実施
の形態では、軸受28、28aとして、上側保持部と下
側保持部とからなるものを使用したが、通常の軸受を使
用することもできる。また、上記の実施の形態では、測
定する周波数帯をUHF帯としたが、他の周波数帯、例
えばVHF帯としてもよい。また、上記の実施の形態で
は、方位角を10度ずつ変更したが、この変更させる角
度は任意に変更することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、異なる
偏波面を持つ各電波の電界強度を、効率的に測定するこ
とができ、また、異なる偏波面を持つ異なる周波数の電
波の電界強度でも、効率的に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電界調査システムの
概略図である。
【図2】図1の電界調査システムで使用するアンテナと
その取付具の側面図である。
【図3】図2のアンテナのアームと取付具との取付状態
を示す縦断面図である。
【図4】図2のアンテナのアームと偏波面切換モータと
を示す図である。
【図5】図1の電界調査システムのブロック図である。
【図6】図1の電界調査システムのフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態の電界調査システム
のアンテナとその取付具の側面図である。
【図8】図7のアンテナのアームと取付具との取付状態
を示す縦断正面図である。
【図9】図7のアンテナのアームと取付具との取付状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
4 支柱 6 取付具 8 アンテナ 10 アーム 28 軸受(軸受手段) 46 偏波面切換モータ(アンテナ回転手段) 52 方位角調整モータ(取付具回転手段) 66 ノート型パーソナルコンピュータ(制御手段) 68 電界強度測定器(電界強度測定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 17/00 H04B 17/00 C M (72)発明者 松井 宜一 兵庫県神戸市兵庫区浜崎通2番15号 デイ エツクスアンテナ株式会社内 (72)発明者 足立 学 兵庫県神戸市兵庫区浜崎通2番15号 デイ エツクスアンテナ株式会社内 (72)発明者 加藤 一憲 兵庫県神戸市兵庫区浜崎通2番15号 デイ エツクスアンテナ株式会社内 Fターム(参考) 5J047 AA01 AB07 BA06 BF01 BF10 5K042 CA02 CA23 DA19 EA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アームを有し、このアームが存在する面
    に偏波面があるアンテナと、 前記アームに結合され、前記アンテナを前記アームの軸
    の回りに回転させるアンテナ回転手段と、 前記偏波面が水平及び垂直状態のうち選択された状態に
    なるように、前記アンテナ回転手段を制御する制御手段
    と、 前記アンテナに接続され、前記アンテナの受信電界強度
    を測定する電界強度測定手段とを、具備する電界調査シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電界調査システムにおい
    て、前記アームの一端側に一端部が設けられ、前記一端
    部から離れた前記アーム上の位置に他端部が設けられ、
    支柱に取り付けられる取付具を有し、前記他端部に前記
    アームをその軸の回りに回転自在に支持する軸受手段が
    設けられ、前記一端部に前記アンテナ回転手段が設けら
    れている電界調査システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電界調査システムにおい
    て、 前記アンテナが指向性アンテナであって、 前記支柱に対して前記アームがほぼ垂直となるように、
    前記取付具が前記支柱に取り付けられ、前記取付具と前
    記支柱との間に、前記支柱の回りに前記取付具を回転さ
    せる取付具回転手段が設けられている電界調査システ
    ム。
  4. 【請求項4】 指向性アンテナと、 この指向性アンテナの受信偏波面を水平及び垂直偏波面
    のうち選択されたものに切り換える偏波面切換手段と、 前記指向性アンテナの方位角を調整する方位角調整手段
    と、 垂直及び水平偏波面それぞれに、前記受信偏波面を前記
    偏波面切換手段に切り換えさせ、この切り換えた状態に
    おいて、前記方位角調整手段に所定角度ずつ前記指向性
    アンテナの方位角を変更させる制御手段と、 前記受信偏波面が前記垂直偏波面及び水平偏波面それぞ
    れである状態において、前記方位角が変更されるごと
    に、前記指向性アンテナの電界強度を測定する電界強度
    測定手段とを、具備する電界強度測定システム。
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