JP2003202258A - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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JP2003202258A
JP2003202258A JP2002001538A JP2002001538A JP2003202258A JP 2003202258 A JP2003202258 A JP 2003202258A JP 2002001538 A JP2002001538 A JP 2002001538A JP 2002001538 A JP2002001538 A JP 2002001538A JP 2003202258 A JP2003202258 A JP 2003202258A
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gas
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gas meter
flow
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JP2002001538A
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Kazumitsu Nukui
一光 温井
Hitoshi Hayashi
均 林
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料用ガスの消費量の測定精度を向上させる
ことが可能なガスメータを提供する。 【解決手段】 磁石14の移動経路Dに3つのリードス
イッチ121A〜121Cを配設することにより、ガス
メータの流量測定機構を構成する。ガスの流量に応じて
磁石14が移動経路Dを移動する際、磁石14の通過時
ごとに各リードスイッチ121A〜121Cから出力さ
れる流量パルス信号に基づいて、ガスの流量を演算す
る。移動経路Dに単一のリードスイッチ121(例えば
121Aのみ)を配設する場合よりも、リードスイッチ
121から出力される流量パルス信号の出力時間間隔が
短くなり、ガスメータにおいて演算される流量データ数
が増加する。これにより、大容量型のガスメータにおい
て比較的小さな流量変化を検出し、流量演算に係る測定
誤差を低減することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料用ガスの消費
量を測定するガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者による燃料用ガス(以下、
単に「ガス」という。)の消費量を測定するために、各
消費者宅ごとにガスメータが設置されている。ガス事業
者は、一定期間ごとにガスメータからガスの消費量を検
針することにより、その検針値に基づいてガスの使用料
金を算定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ガス
メータにより測定されるガスの消費量は、主に、消費者
に請求されることとなるガスの使用料金を算定するため
に用いられるものであるため、その測定精度は可能な限
り高いことが要求される。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、燃料用ガスの消費量の測定精度を向
上させることが可能なガスメータを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のガスメータは、
燃料用ガスの消費に応じて所定の移動経路を移動する移
動体と、所定の移動経路に配設され、移動体の通過時ご
とに所定の信号を出力する複数の検出体と、各検出体に
より出力された所定の信号に基づいて燃料用ガスの消費
量を演算する演算手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0006】本発明のガスメータでは、移動体の移動経
路に複数の検出体が配設されており、移動体の通過時ご
とに各検出体から出力される所定の信号に基づいて、演
算手段により燃料用ガスの消費量が演算される。
【0007】本発明のガスメータでは、移動体が磁石を
含んで構成されたものであり、検出体が磁気変化を検出
することにより移動体の通過を検出するようにしてもよ
い。
【0008】また、本発明のガスメータでは、演算手段
が、各検出体から出力された所定の信号の出力順序に異
常があるときは、その異常に係る所定の信号に基づく演
算処理を行わないようにするのが好ましい。
【0009】また、本発明のガスメータでは、ガス消費
機器が燃料用ガスを消費して稼動することにより、燃料
用ガスが消費され、さらに、演算手段により演算された
燃料用ガスの消費量変化に基づいて、稼動しているガス
消費機器を特定する機器特定手段を備えるようにしても
よい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】<ガスメータの構成>まず、図1を参照し
て、本発明の一実施の形態に係るガスメータの構成につ
いて説明する。図1は、ガスメータ100のブロック構
成を表すものである。このガスメータ100は、消費者
宅ごとに設置され、消費者により例えばガスコンロなど
のガス消費機器が使用されることにより消費されるガス
の消費量(流量)を測定するものである。
【0012】ガスメータ100は、例えば鉄などの金属
製の筐体1の内部に、ガスGを収容し、収容したガスG
を計量するための計量室10と、ガスGの計量等に必要
な各種機器を収納するための機器室20とを備えてい
る。筐体1には、一端が筐体1の上面を貫通して外部に
導出され、他端が計量室10に接続された2つの配管、
すなわち導入配管30および排出配管40が配設されて
いる。導入配管30を通じてガスメータ100内に導入
されたガスGは、計量室10を通過したのち、排出配管
40を通じてガスメータ100の外部に排出される。
【0013】計量室10には、ガスGを計量するために
用いられる計量機構11が配設されている。この計量機
構11は、例えば、計量室10を通過するガスGの流量
に応じて伸縮可能な伸縮膜を含んで構成されている。
【0014】計量機構11には、連動シャフト12の一
端が連結されており、この連動シャフト12の他端は、
機器室20内に位置する支持板13に連結されている。
計量機構11の伸縮運動が連動シャフト12を介して支
持板13に伝達することにより、この支持板13により
支持された磁石14が、軸線Pを中心とした楕円軌道上
を回転移動するようになっている。この磁石14の回転
移動の詳細については後述する(図2参照)。なお、計
量機構11の伸縮運動に応じて磁石14が回転移動する
動作機構は、伸縮膜を利用した既存のガスメータに広く
搭載されているものである。ここで、磁石14が本発明
における「移動体」の一具体例に対応する。
【0015】機器室20には、ガスGの流量を測定する
流量センサ21と、ガスGの圧力を検出する圧力センサ
22と、メータ全体を制御する制御ユニット23と、メ
ータ全体に電力供給を行うリチウムバッテリ24と、揺
れや振動を検出する感震器25と、ガスメータ100よ
りも下流側へのガスGの供給状態を切り換える遮断弁2
6とが収納されている。筐体1のうち、遮断弁26に対
応する箇所には、遮断弁26によりガスGの供給が遮断
された際、その遮断状態を解除するための復帰ボタン2
7が設けられている。
【0016】流量センサ21は、磁石14の回転移動に
応じて、制御ユニット23に対して流量パルス信号S1
を出力するようになっている。
【0017】ここで、図2を参照して、流量センサ21
による流量測定機構について説明する。この流量センサ
21は、磁石14を検出するための複数(例えば3つ)
のリードスイッチ121(121A,121B,121
C)を含んで構成されている。これらのリードスイッチ
121A〜121Cは、例えば、いずれも磁気変化を検
出することにより磁石14を検出可能なMR(Magneto-
Resistive )素子などにより構成されており、磁石14
が移動する楕円形の移動経路Dのうち、二等辺三角形の
各頂点に対応する位置(検出位置)A,B,Cにそれぞ
れ配置されている。磁石14が例えば右回りに移動経路
Dを移動する際、各検出位置A〜Cを順次通過するとき
ごとに、各リードスイッチ121A〜121Cが配線1
22を通じて制御ユニット23に対してそれぞれ流量パ
ルス信号S1を出力する。ここで、リードスイッチ12
1(121A〜121C)が本発明における「検出体」
の一具体例に対応する。
【0018】引き続き、図1を参照して、ガスメータ1
00の構成について説明する。
【0019】圧力センサ22は、導入配管30中を流れ
るガスGの圧力を検出し、制御ユニット23に対して圧
力信号を出力するようになっている。この圧力センサ2
2は、例えば、圧力により生じた歪みに対応した電圧を
発生する圧電膜センサなどにより構成されている。
【0020】制御ユニット23は、例えば、CPU(Ce
ntral Processing Unit )などを含んで構成されてお
り、主に、以下の機能を実行するものである。
【0021】(1)流量演算機能 すなわち、制御ユニット23は、流量センサ21(リー
ドスイッチ121A〜121C)から所定の時間間隔毎
に出力される流量パルス信号S1を取り込み、その流量
パルス信号S1に基づいてガスGの流量を演算するよう
になっている。具体的には、制御ユニット23は、流量
パルス信号S1の取込回数(回)に、1流量パルス信号
当たりのガスGの換算体積(m3 /1流量パルス信号)
を乗じることにより、ガスGの流量(m3 )を積算する
と共に、この積算流量を単位時間当たりに換算すること
により、単位時間当たりのガスGの流量(m3 /h)を
演算する。ここで、制御ユニット23が本発明における
「演算手段」の一具体例に対応する。
【0022】(2)逆流検知機能 また、制御ユニット23は、例えば、上記(1)流量演
算機能によりガスGの流量を演算する際、流量センサ2
1から出力される流量パルス信号S1の出力順序に異常
があると、ガスGの逆流が生じたものと判断し、その異
常に係る流量パルス信号S1に基づく流量演算処理を行
わないようになっている。「流量パルス信号の出力順序
の異常」とは、主に、正常な流量パルス信号S1の出力
順序(リードスイッチ121A→121B→121C→
121A…)とは異なり、ガスGの逆流に起因して磁石
14が移動経路Dを正常な方向(右回り)に移動したの
ち逆方向(左回り)に移動することに伴い、任意のリー
ドスイッチ121から2回連続して流量パルス信号S1
が出力された場合(例えばリードスイッチ121A→1
21B→121C→121C…)などである。
【0023】(3)機器特定機能 また、制御ユニット23は、上記(1)流量演算機能に
より演算したガスGの流量変化に基づいて、以下のよう
に、消費者宅に設置されている複数のガス消費機器(例
えばガスコンロ,ガス湯沸し器,ガス給湯器,ガス暖房
器等)の中から、消費者により使用されているガス消費
機器(以下、単に「使用機器」という)を特定するよう
になっている。
【0024】図3および図4は、制御ユニット23によ
る使用機器の特定機構を説明するためのものであり、図
3はガスGの流量変化の一例を示し、図4は制御ユニッ
ト23により認識されるガスGの流量変化の一例を示し
ている。図3および図4の「縦軸」はガスGの流量Q
(m3 /h)を表し、「横軸」は時間T(h)を表して
いる。「横軸」の1目盛は、流量センサ21(リードス
イッチ121A〜121C)から制御ユニット23に対
して1流量パルス信号が出力されることとなる出力時間
間隔ΔT1に相当する。ガス消費機器の使用によりガス
Gが消費される場合、ガスGの流量(消費量)は、一般
に、図3に示したように、ガス消費機器の稼動直後に増
大して最大となったのち(点A〜点B間)、徐々に減少
して(点B〜点C間)ほぼ一定となる(点C〜点D
間)。このガスGの流量変化は、制御ユニット23によ
り、図4に示したように、断続的な流量データの集合と
して認識される。図3および図4に示したガスGの流量
変化のうち、例えば、点Bに対応する流量QをQX(最
大流量),時間TをTX(立ち上がり時間)とすると共
に、点Cに対応する流量QをQY(安定流量),時間T
をTY(安定化時間)とすると、これらの一連のパラメ
ータ(QX,QY,TX,TY;以下、単に「機器特定
パラメータ」という)は、ガス消費機器の種類ごとに固
有の値となる。すなわち、制御ユニット23は、ガスG
の流量変化に基づいて各機器特定パラメータ(QX,Q
Y,TX,TY)の値を把握し、これらの機器特定パラ
メータの値がいずれのガス消費機器に対応するものであ
るかを照合することにより、使用機器を判断する。もち
ろん、制御ユニット23は、例えば、2つ以上のガス消
費機器が同時に稼動している場合においても、それぞれ
のガス消費機器の使用に伴うガスGの流量変化に基づい
て、複数の使用機器を特定可能である。ここで、制御ユ
ニット23が本発明における「機器特定手段」の一具体
例に対応する。
【0025】(4)保安機能 また、制御ユニット23は、所定のガスGの消費状態を
検知した場合や所定の処理がされた場合に、消費者に危
険を伴うガスGの使用状態が生じているものと判断し、
遮断弁26に弁駆動信号S2を出力するようになってい
る。「所定のガスGの消費状態を検知した場合」として
は、例えば、上記(1)流量演算機能により流量セン
サ21を通じて過大なガスGの流量を検知した場合、
圧力センサ22を通じて過大なガスGの圧力を検知した
場合、上記(3)機器特定機能によりいずれのガス消
費機器の流量変化にも対応しないガスGの流量変化を検
知した場合などが挙げられる。また、「所定の処理がさ
れた場合」とは、例えば、感震器25から警告信号S3
が出力された場合などが挙げられる。
【0026】引き続き、図1を参照して、ガスメータ1
00の構成について説明する。
【0027】感震器25は、ガスメータ100の揺れや
振動などを検出する感震センサを含んで構成されてい
る。この感震器25は、例えば地震等が発生した際に所
定の強度以上の揺れや振動を検出すると、ガスGの使用
に際して危険性が高いため、ガスGの供給の遮断を促す
べく、制御ユニット23に対して警告信号S2を出力す
るようになっている。
【0028】遮断弁26は、導入配管30内に設けられ
たガスGの通過経路(通過口)31を開閉可能なもので
ある。この遮断弁26は、制御ユニット23から出力さ
れる弁駆動信号S2に応じて駆動し、通過口31を塞ぐ
ことにより、ガスGの供給を遮断するようになってい
る。
【0029】復帰ボタン27は、遮断弁26により通過
口31が塞がれている状態において、ガス事業者や消費
者により押されると、遮断弁26を押して後退させるこ
とにより通過口31を開き、ガスGの供給を再開させる
ものである。
【0030】なお、図1には示していないが、ガスメー
タ100は、上記した一連の構成要素以外の要素とし
て、例えば、制御ユニット23により演算されたガスG
の流量を表示するための表示パネルや、ガスGの流量デ
ータ等を記憶させるためのメモリなどを備えている。
【0031】<ガスメータの動作>次に、図1〜図6を
参照して、ガスメータ100の動作について説明する。
図5および図6は、ガスメータ100の動作の流れを説
明するものである。なお、ガスメータ100を構成する
各要素の機能および動作機構等に関する詳細について
は、上記<ガスメータの構成>の項において既に説明し
たので、以下では、各構成要素の詳細な機能および動作
機構等について随時省略するものとする。
【0032】このガスメータ100では、導入配管30
から導入されたガスGが計量室10を通過して排出配管
40より排出される際、まず、計量室10を通過するガ
スGの流量に応じて計量機構11が伸縮すると(ステッ
プS101)、この計量機構11の伸縮運動が連動シャ
フト12を介して支持板13に伝達することにより、磁
石14が例えば右回りに移動経路Dを回転移動する(ス
テップS102)。
【0033】続いて、磁石14が移動経路D中の各検出
位置A,B,Cを通過するときごとに、これらの各検出
位置A〜Cに対応して配設された各リードスイッチ12
1A,121B,121Cが、それぞれ制御ユニット2
3に対して流量パルス信号S1を出力する(ステップS
103)。
【0034】続いて、制御ユニット23が、各リードス
イッチ121A〜121Cから出力される流量パルス信
号を取り込み、流量パルス信号の出力順序に異常がある
か否かを判定する(ステップS104)。リードスイッ
チ121A,121B,121C,121A…の順に流
量パルス信号S1が正常に出力され、流量パルス信号S
1の出力順序に異常がない場合(ステップS104N)
には、制御ユニット23が、流量パルス信号S1に基づ
いてガスGの流量を演算する(ステップS105)。な
お、例えば、任意のリードスイッチ121から2回連続
して流量パルス信号S1が出力され、流量パルス信号S
1の出力順序に異常がある場合(ステップS104Y)
には、制御ユニット23が、ガスGの逆流が生じたもの
と判断し、その異常に係る流量パルス信号S1に基づい
て流量演算処理を行うことなく、引き続き流量パルス信
号S1の出力順序に関する判定を行う。これらの「計量
機構11の伸縮(S101)」から「制御ユニット23
による流量演算(S105)」に至る一連の処理(流量
演算サイクル)は、消費者によるガスGの消費に応じて
反復的に行われる。
【0035】続いて、制御ユニット23が、ガスGの流
量変化に基づいて一連の機器特定パラメータ(QX,Q
Y,TX,TY)を照合することにより、消費者により
使用されているガス消費機器(使用機器)を判断し(ス
テップS106)、使用機器を特定する(ステップS1
07)。
【0036】このとき、一連の機器特定パラメータが所
定のガス消費機器に対応するものであり、使用機器を特
定できた場合(ステップS107Y)には、制御ユニッ
ト23が、消費者により正常にガスGが消費されている
ものと判断し、次回のガス消費機器の使用に備える。
【0037】一方、一連の機器特定パラメータがいずれ
のガス消費機器にも対応せず、使用機器を特定できない
場合(ステップS107N)には、制御ユニット23
が、消費者によるガス消費機器の使用以外の要因による
異常なガスGの消費(例えばガス漏れ等)が生じている
ものと判断し、遮断弁26に対して弁駆動信号S2を出
力する(ステップS108)。これにより、遮断弁26
が駆動し(ステップS109)、導入配管30内の通過
口31を塞ぐことにより、ガスGの供給が遮断される。
【0038】<実施の形態の作用および効果>以上説明
したように、本実施の形態に係るガスメータ100で
は、磁石14の移動経路Dに3つのリードスイッチ12
1A〜121Cが配設され、磁石14の通過時ごとに各
リードスイッチ121A〜121Cから出力される流量
パルス信号S1に基づいて、制御ユニット23がガスG
の流量を演算するようにしたので、以下の理由により、
ガスGの流量の測定精度を向上させることができる。
【0039】図7〜図9は、本実施の形態に係るガスメ
ータ100に対する比較例としてのガスメータの流量測
定機構を説明するものであり、それぞれ図2〜図4に対
応している。この比較例では、図7に示したように、磁
石14の移動経路Dに単一のリードスイッチ121(1
21Aのみ)しか配設されておらず、磁石14が検出位
置Aを通過するときごと、すなわち磁石14が移動経路
Dを1周するときごとに、リードスイッチ121Aから
制御ユニット23に対して流量パルス信号S1が出力さ
れる。この場合には、図8に示したように、流量パルス
信号S1の出力時間間隔ΔT2が比較的大きくなるた
め、特に、大容量型のガスメータ100において比較的
小さなガスGの流量変化を検出することが困難となり、
制御ユニット23により演算されるガスGの流量に測定
誤差が生じる可能性が高くなってしまう。
【0040】これに対して、本実施の形態では、図2に
示したように、移動経路Dに3つのリードスイッチ12
1A〜121Cが配設されているため、図3および図4
に示したように、比較例の場合と比較すると、流量パル
ス信号S1の出力時間間隔ΔT1は約1/3となり(Δ
T1=1/3・ΔT2)、制御ユニット23により演算
される流量データ数は約3倍となる。これにより、大容
量型のガスメータ100において比較的小さなガスGの
流量変化を検出し、ガスGの流量演算に係る測定誤差を
低減することが可能となるため、ガスGの流量を高精度
に測定することが可能となる。
【0041】また、本実施の形態では、制御ユニット2
3が、流量センサ21から出力される流量パルス信号S
1の出力順序に異常があると、ガスGの逆流が生じたも
のと判断し、その異常に係る流量パルス信号S1に基づ
く流量演算処理を行わないようにしたので、以下の理由
により、ガスGの流量の誤測定を防止することができ
る。すなわち、移動経路Dに単一のリードスイッチ12
1(121A)しか配設されていない比較例では、制御
ユニット23により磁石14の移動方向が正常であるか
否かを判断することができないため、ガスGの逆流を検
知することが困難である。このため、ガスGの逆流時に
リードスイッチ121(121A)から流量パルス信号
S1が出力された場合、この流量パルス信号S1に基づ
いて制御ユニット23が誤測定する可能性が高い。これ
に対して、本実施の形態では、各リードスイッチ121
A〜121Cから出力される流量パルス信号S1の出力
順序に基づいて、制御ユニット23が磁石14の移動方
向を把握し、ガスGの逆流を検知することが可能とな
る。したがって、制御ユニット23がガスGの逆流に係
る流量パルス信号S1に基づく流量演算処理を行わない
ことにより、ガスGの流量の誤測定を防止することが可
能となる。
【0042】また、本実施の形態では、上記したガスG
の流量の測定精度の向上に伴い、使用機器の特定に係る
信頼性を向上させることができると共に、ガスGの供給
遮断動作の実行に係る誤判断を防止することもできる。
すなわち、比較例では、制御ユニット23により演算さ
れる流量データ数が比較的少ないため、図8に示したよ
うに、図3に示した場合と同様にガスGの流量が変化し
たとしても、制御ユニット23により認識されるガスG
の流量変化は、図9に示したように、実際の流量変化と
は異なるものとなってしまう。この場合には、制御ユニ
ット23により認識される一連の機器特定パラメータ値
が、実際の機器特定パラメータ値と大きく異なることと
なる。具体的には、例えば、最大流量QXがこれより小
さいQXE(QXE<QX),安定流量QYがこれより
大きいQYE(QYE>QY),立ち上がり時間TXが
これより短いTXE(TXE<TX),安定化時間TY
がこれより長いTYE(TYE>TY)となる。これに
より、実際には消費者によりガス消費機器が正常に使用
されているにもかかわらず、制御ユニット23が使用機
器を特定できないため、不要なガスGの供給遮断動作が
実行され、消費者によるガスGの利用を不当に害するお
それがある。これに対して、本実施の形態では、図4と
図9との比較結果から明らかなように、制御ユニット2
3によりガスGの流量変化および機器特定パラメータ値
が正確に把握されるため、使用機器が正確に特定され、
ガスGの供給遮断動作の実行に係る誤判断が防止され
る。
【0043】<実施の形態の変形例>なお、本実施の形
態では、移動経路Dに3つのリードスイッチ121A〜
121Cを配設するようにしたが、必ずしもこれに限ら
れるものではなく、リードスイッチ121の配設個数
は、要求するガスGの流量の測定精度等に応じて、2以
上の範囲で自由に設定可能である。リードスイッチ12
1の配設個数を増やすことにより、流量パルス信号の出
力時間間隔がより短くなると共に制御ユニット23によ
り演算される流量データ数が増加するため、ガスGの流
量の測定精度をより向上させることができる。
【0044】また、本実施の形態では、MR素子により
リードスイッチ121を構成するようにしたが、必ずし
もこれに限られるものではなく、磁石14を検出するこ
とが可能な限り、リードスイッチ121の構成は自由に
変更可能である。
【0045】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
てきたが、本発明は上記実施の形態において説明したも
のに限定されるものではなく、種々の変形が可能であ
る。すなわち、上記したガスメータ100の各構成要素
の構成や機能等は、磁石14の移動経路Dに複数のリー
ドスイッチ121が配設され、各リードスイッチ121
から磁石14の通過時ごとに出力される出力パルス信号
S1に基づいて制御ユニット23がガスGの流量を演算
することにより、制御ユニット23によりガスGの流量
変化が正確に把握され、ガスGの測定精度が向上する限
り、自由に変更可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項4のいずれか1項に記載のガスメータによれば、移
動体の移動経路に複数の検出体が配設され、移動体の通
過時ごとに各検出体から出力される所定の信号に基づい
て、演算手段が燃料用ガスの流量を演算するようにした
ので、移動経路に単一の検出体しか配設されていない場
合よりも、検出体から出力される所定の信号の出力時間
間隔が短くなると共に、演算手段により演算される燃料
用ガスの流量データ数が増加する。したがって、大容量
型のガスメータにおいて比較的小さな燃料用ガスの流量
変化を検出し、燃料用ガスの流量演算に係る測定誤差を
低減することが可能となるため、燃料用ガスの流量の測
定精度を向上させることができる。
【0047】特に、請求項3記載のガスメータによれ
ば、各検出体から出力される所定の信号の出力順序に異
常があるときは、演算手段がその異常に係る所定の信号
に基づく演算処理を行わないようにしたので、移動経路
に単一の検出体しか配設されていない場合とは異なり、
各検出体から出力される所定の信号の出力順序に基づい
て、燃料用ガスの供給に係る異常(燃料用ガスの逆流)
を検知することが可能となる。したがって、異常に係る
所定の信号に基づく流量演算処理を行わないことによ
り、燃料用ガスの流量の誤測定を防止することができ
る。
【0048】また、請求項4記載のガスメータによれ
ば、演算手段により演算された燃料用ガスの消費量変化
に基づいて、稼動しているガス消費機器を特定する機器
特定手段を備えるようにしたので、燃料用ガスの流量の
測定精度の向上に伴い、機器特定手段により燃料用ガス
の流量変化が正確に把握される。このため、稼動してい
るガス消費機器の特定に係る信頼性を向上させることが
できると共に、燃料用ガスの供給遮断動作の実行に係る
誤判断を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るガスメータのブロ
ック構成を表す図である。
【図2】流量センサによる流量測定機構を説明するため
の図である。
【図3】制御ユニットによる使用機器の判断機構を説明
するためにガスの流量変化の一例を表す図である。
【図4】制御ユニットによる使用機器の判断機構を説明
するために、制御ユニットにより認識されるガスの流量
変化の一例を表す図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るガスメータの動作
を説明するための流れ図である。
【図6】図5に続くガスメータの動作を説明するための
流れ図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るガスメータに対す
る比較例としてのガスメータの流量測定機構を説明する
ための図である。
【図8】比較例としてのガスメータによる使用機器の判
断機構を説明するためのものであり、実際のガスの流量
変化の一例を表す図である。
【図9】比較例としてのガスメータによる使用機器の判
断機構を説明するためのものであり、このガスメータに
より実際に認識されるガスの流量変化の一例を表す図で
ある。
【符号の説明】
1…筐体、10…計量室、11…計量機構、12…連動
シャフト、13…支持板、14…磁石、20…機器室、
21…流量センサ、22…圧力センサ、23…制御ユニ
ット、24…リチウムバッテリ、25…感震器、26…
遮断弁、27…復帰ボタン、30…導入配管、31…通
過口、40…排出配管、100…ガスメータ、121
(121A,121B,121C)…リードスイッチ、
122…配線、D…移動経路、G…ガス、QX…最大流
量、QY…安定流量、TX…立ち上がり時間、TY…安
定化時間、S1…流量パルス信号、S2…弁駆動信号、
S3…警告信号。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F030 CA01 CC13 CE03 CE04 3K003 AA04 AB03 AB06 AC02 AC07 BC04 BC06 CB05 CC04 DA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料用ガスの消費に応じて、所定の移動
    経路を移動する移動体と、 前記所定の移動経路に配設され、前記移動体の通過時ご
    とに所定の信号を出力する複数の検出体と、 各検出体により出力された前記所定の信号に基づいて、
    燃料用ガスの消費量を演算する演算手段とを備えたこと
    を特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 前記移動体は、磁石を含んで構成された
    ものであり、 前記検出体は、磁気変化を検出することにより前記移動
    体の通過を検出するものであることを特徴とする請求項
    1記載のガスメータ。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、各検出体から出力され
    た前記所定の信号の出力順序に異常があるときは、その
    異常に係る前記所定の信号に基づく演算処理を行わない
    ものであることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のガスメータ。
  4. 【請求項4】 ガス消費機器が燃料用ガスを消費して稼
    動することにより、燃料用ガスが消費され、 さらに、 前記演算手段により演算された燃料用ガスの消費量変化
    に基づいて、稼動している前記ガス消費機器を特定する
    機器特定手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれか1項に記載のガスメータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005257279A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Ricoh Elemex Corp ガスメータ
JP2021063692A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 アズビル金門株式会社 流量計及び流量計測方法

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