JP2003202026A - 転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受装置

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JP2003202026A
JP2003202026A JP2002293752A JP2002293752A JP2003202026A JP 2003202026 A JP2003202026 A JP 2003202026A JP 2002293752 A JP2002293752 A JP 2002293752A JP 2002293752 A JP2002293752 A JP 2002293752A JP 2003202026 A JP2003202026 A JP 2003202026A
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bearings
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/42Pumps with cylinders or pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/44Centrifugal pumps

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  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり軸受内部に水分が侵入しても腐食や摩
耗が生じにくく長寿命な転がり軸受装置を提供する。 【解決手段】 内輪4a,5aと外輪4b,5bとの間
に複数の転動体4c,5cを転動自在に配設してなるア
ンギュラ玉軸受4,5を、インペラ13を備える回転軸
1とハウジング2との間に介装して、回転軸1をハウジ
ング2に回転自在に支持した水蒸気圧送機において、内
輪4a,5a及び外輪4b,5bを、クロムを4質量%
以上含有する鋼で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受を構成
要素として備える転がり軸受装置に係り、特に、燃料電
池に用いる水蒸気圧送機やコンプレッサ装置等に好適に
使用される転がり軸受装置に関する。特に、燃料電池自
動車に用いられる、水分を含んだ気体を圧送するコンプ
レッサ装置やポンプに好適な転がり軸受装置である。 【0002】 【従来の技術】ハウジングと、該ハウジングに挿嵌され
た軸と、ハウジングと軸とを相対回転自在に支持する転
がり軸受と、を備えた転がり軸受装置は、燃料電池,歯
科用ハンドピース,工作機械等の種々の機器に使用され
ている。例えば、燃料電池には、カソードへ空気を圧送
する空気供給装置や、非常に高温の水蒸気を圧送する水
蒸気圧送機のような転がり軸受装置が使用される場合が
ある。 【0003】燃料電池は、使用する電解質によって、固
体高分子型,固体電解質型,リン酸型,溶融炭酸塩型,
アルカリ型等の種類に分類されるが、いずれの型式の燃
料電池も、電解質板又は電解質膜の両面をカソード(酸
素極)とアノード(燃料極)の両電極で挟持したものを
1セルとして、複数のセルをセパレータを介して多層に
積層してスタックとしてある。そして、カソード側に酸
化剤ガスとして空気中の酸素が供給され、アノード側に
燃料ガスとして水素が供給されるようになっている。 【0004】このような燃料電池には、カソード側へ空
気を圧送する空気供給装置が備えられており、この空気
供給装置には、排ガスタービンでコンプレッサを駆動さ
せるターボチャージャ方式や、モータでコンプレッサを
駆動させるモータ駆動方式等がある。また、燃料電池に
酸素と水素を供給して反応させる際には、燃料電池の型
式(例えば固体高分子型等)によっては水蒸気を加えて
反応させる必要がある。さらに、例えば燃料としてガソ
リンを使用する場合は、非常に高温の水蒸気が必要とな
る。よって、燃料電池のエネルギー効率を上げるため
に、水蒸気圧送機を必要とする場合がある。 【0005】上記のようなコンプレッサや水蒸気圧送機
の回転軸は、潤滑された転がり軸受によってハウジング
に回転自在に支持されている。そして、転がり軸受の潤
滑方式としては、燃料電池の用途に応じて油潤滑又はグ
リース潤滑が採用される。例えば、自動車用の燃料電池
システムに対しては重量の軽減やシステムの簡略化等が
求められていることから、油潤滑は不向きでグリース潤
滑が好ましい。なぜなら、油潤滑の場合は、潤滑油を転
がり軸受内に供給するシステムが必要となるため、前記
要求に反するからである。 【0006】また、前記コンプレッサや前記水蒸気圧送
機のインペラ支持用転がり軸受の潤滑方式を油潤滑とす
ると、インペラとインペラ支持用転がり軸受との間に位
置するシール部を通過して潤滑油が空気や水蒸気に混入
するという問題があることから、グリース潤滑が好まし
い。 【0007】 【特許文献1】特開平5−275101号公報 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水蒸気
圧送機においては、インペラの背面の空間が負圧から正
圧になるときに水蒸気が転がり軸受内に侵入する場合が
ある。ハウジングの開口部には、ハウジングと回転軸と
の間を密封する密封装置が設けられているが、密封装置
に接触形シールを用いると、インペラが連結された回転
軸が高速回転する場合に発熱が問題となることから、密
封装置には非接触形シールが採用されることが多い。し
かし、前記密封装置を非接触形シールとすると、ハウジ
ングと回転軸との間が完全には密封されずハウジングの
内部と外部とがわずかながら連通することとなるので、
水蒸気の侵入を完全に抑えることは困難である。 【0009】転がり軸受の軌道輪と転動体とはEHL油
膜を介して転がり滑り運動を行っているが、転がり軸受
内に水蒸気が侵入してグリースに混入すると、EHL油
膜が極めて形成されにくくなる。そして、インペラが連
結された回転軸が高速回転すると、その際の滑り摩擦に
より生じる発熱によってEHL油膜がさらに薄くなって
しまう。 【0010】よって、軌道輪と転動体を鋼材で構成した
場合は、金属接触による摩耗が発生しやすくなる、
腐食の発生により回転精度が低下して、必要な圧力が得
られなくなる、軸受に焼付きが生じて回転不能とな
る、などの問題が生じるおそれがあった。そこで、本発
明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、転がり
軸受内部に水分が侵入しても腐食や摩耗が生じにくく長
寿命な転がり軸受装置を提供することを課題とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成からなる。すなわち、本発
明の転がり軸受装置は、内輪と外輪との間に複数の転動
体を転動自在に配設してなる転がり軸受を、ハウジング
と軸との間に介装して、前記ハウジングと前記軸とを相
対回転自在とした転がり軸受装置において、前記内輪及
び前記外輪の少なくとも一方を、クロムを4質量%以上
含有する鋼で構成したことを特徴とする。 【0012】水分の侵入による腐食を抑えるためには、
転がり軸受装置を構成する材料の耐食性を向上させるこ
とが有効である。転がり軸受を構成する内輪,外輪,及
び転動体の素材としてはJIS鋼種SUJ2が最も多く
用いられているが、SUJ2は転動疲労寿命特性は優れ
るものの耐食性については十分とは言えない。鋼の耐食
性を向上させるために最も有効な元素はクロム(Cr)
であり、腐食を抑制するためにはCrを多量に添加する
ことが有効である。また、Crは、素地を強化したり、
高硬度なM7 3 型炭化物を形成する効果があるので、
鋼の耐摩耗性の向上にも有効である。 【0013】例えば自動車用燃料電池に用いられる水蒸
気圧送機においては、運転と停止の繰り返しに伴って水
蒸気がグリース中に侵入することから、停止中に腐食が
生じ、運転中に摩耗が生じることとなるが、このような
鋼の腐食や摩耗を効果的に防止するためには、転がり軸
受を構成する内輪及び外輪の少なくとも一方を、Crを
4質量%以上含有する鋼で構成する必要がある。Crの
含有量が4質量%未満であると、転がり軸受内部に水分
が侵入した際に鋼の腐食や摩耗が十分に防止できないお
それがある。なお、このような問題をより生じにくくす
るためには、Crの含有量は10質量%以上とすること
がより好ましい。 【0014】鋼の耐食性を向上させる元素としては、C
rの他にモリブデン(Mo)があげられる。MoはCr
と同様に耐摩耗性の向上にも有効に作用するため、Cr
とともに添加してもよい。しかしながら、Moは非常に
高価であり、また、2質量%を超えて添加してもその効
果は飽和してしまうため、添加量の上限は2質量%とす
る。 【0015】さらに、鋼の耐摩耗性を向上させるために
バナジウム(V)を添加してもよいが、1質量%を超え
て添加してもその効果は飽和してしまうため、添加量の
上限は1質量%とする。また、焼入れ及び焼戻しを行う
ことにより転がり軸受として必要な硬さを得るために
は、侵入型元素である炭素(C)及び窒素(N)の少な
くとも一方を、合計で0.5質量%以上添加することが
好ましく、0.6質量%以上添加することがより好まし
い。 【0016】なお、鋼には、上記元素の他にも、リン
(P),硫黄(S),ニッケル(Ni),銅(Cu),
チタン(Ti),酸素(O)等の不可避的不純物元素が
含まれている。転がり軸受の内輪及び外輪の少なくとも
一方が上記のような鋼で構成された転がり軸受装置は、
潤滑剤であるグリースに水分が混入することによって生
じる腐食及び摩耗が効果的に抑制されるので、転がり軸
受内部に水分が侵入しても長寿命である。 【0017】なお、燃料電池に用いられる水蒸気圧送機
用の転がり軸受装置においては、非常に高い回転数が要
求されており、軸受の焼付きが問題とされるため、転動
体は耐焼付き性に優れたセラミックで構成することが好
ましい。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明に係る転がり軸受装置の実
施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本
発明に係る転がり軸受装置の一実施形態である燃料電池
用水蒸気圧送機の構成を示す縦断面図である。回転軸1
がハウジング2に挿嵌され、ハウジング2の両端の開口
部2a,2bから回転軸1の両端が突出している。回転
軸1の一端(図1においては左方の端部)には、水蒸気
圧送用のインペラ13がナット14によって取り付けら
れていて、インペラ13はハウジング2の外部に配され
ている。 【0019】そして、ハウジング2の端部のうちインペ
ラ13が位置する側の端部(図1においては左方の端
部)には、インペラ13が内設された送気管16が取り
付けられていて、インペラ13の回転により水蒸気が送
気管16内を圧送されるようになっている。なお、ハウ
ジング2の端部のうちインペラ13が位置する側とは逆
側の端部(図1においては右方の端部)にはハウジング
蓋10が取り付けられていて、開口部2bはハウジング
蓋10に形成されている。 【0020】回転軸1は、回転軸1とハウジング2との
間に介装された2個のアンギュラ玉軸受4,5によっ
て、ハウジング2に回転自在に支持されている。これら
のアンギュラ玉軸受4,5は、回転軸1の外周面及びハ
ウジング2の内周面に嵌合して、それぞれの内輪4a,
5aが回転軸1に固定され、それぞれの外輪4b,5b
がハウジング2に固定されている。 【0021】2個のアンギュラ玉軸受4,5は、使用中
に作用するモーメント荷重に耐えるように軸方向の間隔
(作用点距離)をとって、回転軸1に配設されている。
また、アンギュラ玉軸受4,5の予圧負荷方向は背面組
合せとされ、ナット15及びハウジング蓋10によって
定位置予圧が負荷されている。なお、2個のアンギュラ
玉軸受4,5の間には、回転軸1の外周面に嵌合された
内輪間座11とハウジング2の内周面に嵌合された外輪
間座12とが介在しており、内輪間座11は内輪4a,
5aに接し、外輪間座12は外輪4b,5bに接してい
る。 【0022】これらアンギュラ玉軸受4,5の内輪4
a,5a及び外輪4b,5bは、Crを4質量%以上含
有する鋼で構成され、玉4c,5cはセラミック(例え
ばSi 3 4 ) で構成されている。よって、両軸受4,
5は耐食性及び耐摩耗性が優れている。また、両軸受
4,5ともに、外輪案内形式のポリイミド樹脂製保持器
4d,5dを備え、グリース潤滑とされている。 【0023】また、開口部2a,2bにはそれぞれ密封
装置が備えられており、回転軸1とハウジング2との間
を密封している。インペラ13が取り付けられた側の開
口部2aにはラビリンスシール6が配設され、インペラ
13が取り付けられた側とは反対側の開口部2bにはメ
カニカルシール7が配設されている。ラビリンスシール
6は非接触形の密封装置であるから、回転軸1とハウジ
ング2との間は完全には密封されておらず僅かな隙間を
有している。したがって、ハウジング2の内部と外部と
が連通している。それに対して、メカニカルシール7は
接触形の密封装置であるから、回転軸1とハウジング2
との間は完全に密封されていて、ハウジング2の内部と
外部とは連通していない。 【0024】このような水蒸気圧送機は、図示しない電
動モータで回転軸1を回転させることによりインペラ1
3を回転させて、水蒸気を圧送するようになっている。
ハウジング2内部の圧力は、回転時には負圧、停止時に
は正圧となるので、回転と停止とが繰り返されると、ハ
ウジング2内部の圧力は負圧と正圧とが繰り返されるこ
ととなる。 【0025】インペラ13が取り付けられた側の開口部
2aには水蒸気の侵入を防ぐためにラビリンスシール6
が設けられているが、摩擦による発熱を防ぐために非接
触形の密封装置としていることから、ハウジング2内部
の圧力が負圧から正圧になる時にインペラ13付近の水
蒸気がハウジング2内部に侵入し、さらに、アンギュラ
玉軸受4,5内部にも侵入する。 【0026】その結果、アンギュラ玉軸受4,5内に封
入されているグリースに水分が混入し、アンギュラ玉軸
受4,5の回転が急加速される際に、内外輪4a,4
b,5a,5bと玉4c,5cとの接触部分の油膜形成
能力が低下する。しかしながら、内外輪4a,4b,5
a,5bが前述のような耐食性及び耐摩耗性に優れる鋼
で構成されているので、内外輪4a,4b,5a,5b
に腐食や摩耗が生じにくい。また、玉4c,5cがセラ
ミック製で、内外輪4a,4b,5a,5bと玉4c,
5cとが異種材料であるため、両者の凝着が生じにくく
耐摩耗性,耐焼付き性が優れている。よって、アンギュ
ラ玉軸受4,5が長寿命となり、ひいては水蒸気圧送機
が長寿命となる。 【0027】次に、上記とほぼ同様の構成の水蒸気圧送
機において、アンギュラ玉軸受を種々変更して耐久性を
評価した結果について説明する。用いたアンギュラ玉軸
受は、実施例,比較例ともに内径12mm、外径24m
m、幅6mmのものである。実施例1〜13のアンギュ
ラ玉軸受は、内輪及び外輪が表1に示す組成の鋼(鋼種
A〜D)で構成されている。ただし、実施例13のアン
ギュラ玉軸受だけには、内輪及び外輪の耐食性をさらに
向上させるために、それらの軌道面に酸化被膜を設けて
いる。 【0028】そして、転動体(玉)は、JIS鋼種SU
S440C,表1記載の鋼種Cの鋼,又は窒化ケイ素
(Si3 4 )で構成されている(表2を参照)。な
お、鋼種Cの鋼で構成された転動体は、耐摩耗性を向上
させるために下記のような窒化処理が施されている。す
なわち、焼入れ・焼戻し後に研削した転動体に、窒化処
理の前処理として200〜300℃でNF3 ガスによる
フッ化処理を行った。そして、400〜460℃でNH
3 ガスによるガス窒化処理を行った後、さらに仕上げ加
工を施した。このような窒化処理を、Cr含有量が8質
量%以上のマルテンサイト系ステンレス鋼に施すことに
より、表面にHv1200〜1500程度の非常に高硬
度な窒化層を形成することができ、また、心部の硬さ
も、転動部材として十分なHv650以上とすることが
できる。 【0029】また、比較例1(従来品)のアンギュラ玉
軸受の場合は、内輪,外輪,及び転動体の全てがSUJ
2で構成されている。 【0030】 【表1】 【0031】 【表2】 【0032】なお、前記酸化被膜を設ける方法は、以下
の通りである。まず、軌道輪(内輪及び外輪)に仕上げ
加工を施した後に、その表面を有機溶剤を用いて洗浄し
た。次に、軌道輪を陽極として電解エッチングを行うこ
とにより、軌道輪の表面に存在する加工変質層を除去し
た。続いて、この軌道輪を、室温〜60℃のクロム酸を
含有する処理液に浸漬することにより、軌道輪の表面に
酸化被膜を形成した。このような方法によれば、クロム
原子と鉄原子との存在比(Cr/Fe)が0.5以上と
なる、耐食性及び耐摩耗性の非常に優れた酸化被膜を形
成することができる。 【0033】このような水蒸気圧送機について、インペ
ラの回転の急始動と急停止を繰り返すことにより(すな
わち、回転軸を急始動させ50000rpmで回転させ
る操作と、その回転を急停止する操作と、を繰り返すこ
とにより)、高温の水蒸気の圧送を行いながら、下記の
条件で回転試験を行った。 インペラによるアキシアル荷重:78〜98N アンギュラ玉軸受の雰囲気温度:100℃ 潤滑方法:グリース潤滑 グリースの種類:昭和シェル石油社製のAV3(商品
名) そして、所定時間回転させた後の回転軸の振動値が、回
転初期の振動値と比較してどの程度上昇するかを測定し
て、耐久性を評価した。その結果を図2のグラフに示
す。このグラフの縦軸は振動値の上昇量であり、比較例
1の上昇量を1とした場合の相対値で示してある。ま
た、横軸は、内輪及び外輪を構成する鋼のCr含有量
(質量%)である。 【0034】実施例1〜13における鋼はCrを4質量
%以上含有していて、耐食性及び耐摩耗性が優れている
ので、アンギュラ玉軸受内部に水分が侵入するような環
境下で使用されても、軌道輪に腐食や摩耗が生じにく
い。そのため、図2から分かるように、振動値の上昇量
が比較例1と比べて1/3以下となっており、水蒸気圧
送機の耐久性が優れている。 【0035】なお、本実施形態は本発明の一例を示した
ものであって、本発明は本実施形態に限定されるもので
はない。例えば、本実施形態においてはインペラ式の水
蒸気圧送機を例示して説明したが、圧送方式はインペラ
式に限らずスクロール式,スクリュー式,斜板式等の他
の方式でも差し支えない。すなわち、本発明は気体を圧
送するあらゆる装置に適用可能である。また、インペラ
等の駆動は、上記のようなモータ駆動方式に限らずター
ボチャージャ方式で行ってもよい。 【0036】スクロール式,スクリュー式,斜板式のコ
ンプレッサに本発明を適用した例を、図3〜5に示す。
図3に示したスクロール式のコンプレッサは、固定スク
ロール及び旋回スクロールからなる圧縮機構部と、モー
タ主軸に対して偏心させて設けたクランクピンにより前
記旋回スクロールを旋回させるクランク機構部と、その
モータ主軸を回転させる駆動モータ部と、で構成されて
いる。クランク機構部には、旋回スクロールの自転を防
止する自転防止機構が備えられている。この自転防止機
構としては、図示されているボールカップリングの他、
オルダムカップリングやピンアンドリングカップリング
等を採用してもよい。また、特開2002−70762
号公報に開示されているような、転がり軸受を用いたク
ランク機構を採用してもよい。 【0037】前記旋回スクロールの中央部には有底円筒
状の凹状部が設けられており、これをハウジングとして
針状ころ軸受が挿入され、モータ主軸のクランクピンを
軸として旋回スクロールを回転自在に支持している。こ
の針状ころ軸受に本発明を適用する場合には、外輪又は
内輪に、JIS鋼種SUS304,SUS316等のオ
ーステナイト系ステンレス鋼やJIS鋼種SUS41
0,SUS430等のフェライト系ステンレス鋼など、
軟質の耐食鋼も好適に使用することができる。この場
合、耐摩耗性を向上させてさらに耐久性を向上させるた
めに、浸炭処理や窒化処理を施すことがさらに好まし
い。浸炭処理及び窒化処理としては、500℃以下の比
較的低温で処理が可能なパイオナイト及びNV超窒化処
理(いずれもエア・ウォーター社の商品名)が好適であ
る。なぜならば、処理を低温で行うことができるため、
浸炭処理時又は窒化処理時の被処理品の変形が小さく、
外輪に保持器及び転動体を組み込んだ状態で処理を施す
ことが可能であり、製造コストを抑制することができる
からである。 【0038】図4にスクリュー式(リショルム式)のコ
ンプレッサを示し、図5に片斜板式のコンプレッサを示
す。図5の符号51は駆動軸、符号52は片面傾斜板、
符号53はロッド、符号54はピストン、符号55はス
ラスト軸受、符号56はラジアル軸受、符号57は駆動
モータをそれぞれ示す。これらのコンプレッサにおいて
は、図中のいずれの軸受にも本発明を適用することがで
きる。 【0039】また、本実施形態においては、転がり軸受
装置として水蒸気圧送機を例示して説明したが、本発明
は他の種々の転がり軸受装置に対して適用することがで
きる。さらに、本実施形態においては、軸が回転するタ
イプの転がり軸受装置について述べているが、ハウジン
グが回転するタイプの転がり軸受装置にも本発明を適用
可能であることは言うまでもない。 【0040】さらに、本発明の転がり軸受装置が備える
転がり軸受の種類は特に限定されるものではない。例え
ば、深みぞ玉軸受,4点接触玉軸受,自動調心玉軸受,
円筒ころ軸受,円すいころ軸受,針状ころ軸受,自動調
心ころ軸受等のラジアル形の転がり軸受や、スラスト玉
軸受,スラストころ軸受等のスラスト形の転がり軸受で
もよい。 【0041】複数の転がり軸受を備える場合は、1種又
は2種以上の転がり軸受を用いても差し支えない。そし
て、2種以上の転がり軸受を備える場合は、その種類の
組み合わせは特に限定されない。さらにまた、軸を支承
する転がり軸受の数は、特に限定されるものではなく、
1個でもよいし2個以上でもよい。 【0042】さらにまた、転がり軸受が備える転動体の
材質は特に限定されるものではなく、SUS440C以
外のマルテンサイト系ステンレス鋼や、窒化ケイ素以外
のセラミックを用いても差し支えない。さらにまた、転
がり軸受が備える保持器の材質は特に限定されるもので
はなく、ポリイミド樹脂の他、黄銅,鉄等を用いること
ができる。また、保持器の案内形式についても、外輪案
内,内輪案内,玉案内のうちいずれの形式を採用しても
問題ない。 【0043】さらにまた、転がり軸受の潤滑方法は特に
限定されるものではないが、例えば本実施形態のような
自動車に搭載する燃料電池システムにおいては、重量の
軽減,システムの簡略化が求められていることから、グ
リース潤滑が好ましい。また、油潤滑とするとラビリン
スシール6から潤滑油が圧送媒体へ混入するおそれがあ
るので、例えば本実施形態のような水蒸気圧送機の場合
のように、潤滑剤成分の圧送媒体への混入を最小限にす
る必要がある機器の場合はグリース潤滑とすることが望
ましい。潤滑剤の圧送媒体への混入が許容される場合
や、グリース潤滑では潤滑不足となるおそれがある場合
には、オイルエア潤滑,微量油供給潤滑,強制給油潤滑
を用いてもよい。 【0044】グリース潤滑の場合には、転がり軸受内に
多量の水分が侵入するとグリースが軟化して流出しやす
くなるので、シールを用いて水分の侵入を極力抑えるこ
とが望ましい。転がり軸受にシールを装着すれば、水分
の侵入を抑える効果とともにグリースの流出を抑制する
効果も得られる。シールの材質としては、ゴム等の耐水
性の高いものが好ましい。また、転がり軸受にシールを
装着することに加えて、軸とハウジングとの間にさらに
シールを装着することがより好ましい。このシールは非
接触シールやラビリンスシールでも構わないが、許容回
転数に問題が生じない限り接触シールを用いることが好
ましい。 【0045】さらにまた、転がり軸受を潤滑するグリー
スの種類は特に限定されるものではないが、本実施形態
のように水分の侵入が想定される場合には、例えば増ち
ょう剤がジウレアで基油がポリα−オレフィン油(PA
O)であるグリースや、増ちょう剤がリチウム石けんで
基油が鉱油であるグリースに防錆剤を添加したものや、
あるいは、増ちょう剤がフッ素樹脂で基油がフッ素油で
あるフッ素グリースが好ましい。 【0046】さらにまた、本発明の転がり軸受装置の使
用回転速度,負荷荷重,雰囲気温度等の使用条件は特に
限定されるものではないが、高速回転,高荷重,及び高
温等のような油膜が形成されにくい条件において、本発
明は特に寿命延長の効果を発揮する。さらにまた、転が
り軸受装置が備える転がり軸受に玉軸受を用いた場合
は、予圧を負荷することによってアキシアル方向の位置
決めを正確にし、軸の振れを抑え、玉の滑りを抑制する
ことができる。予圧を負荷する方法としては、剛性を要
する用途においては定位置予圧方式が適していて、高速
性を要する場合においてはバネ等を用いた定圧予圧方式
が適している。また、予圧の方向としては、軸における
作用点距離が大きくモーメント荷重に対する負荷能力が
優れている背面組合せがより適しているが、転がり軸受
装置の組み立て性を要求される場合は、正面組合せを採
用することができる。 【0047】さらにまた、転がり軸受装置に備えられた
転がり軸受や、ハウジング2の開口部2a,2bには、
圧送媒体と潤滑剤との相互の混入を防ぐために、密封装
置を設けることが好ましい。この密封装置の形式として
は、密封性を高めるために接触形が望ましいが、密封装
置との接触による発熱を避けるために非接触形としても
差し支えない。ただし、密封装置の形式,種類等は特に
限定されるものではなく、また、この密封装置は設けな
くてもよい。 【0048】 【発明の効果】以上のように、本発明の転がり軸受装置
は、転がり軸受の内輪及び外輪の少なくとも一方を、ク
ロムを4質量%以上含有する鋼で構成したので、転がり
軸受内部に水分が侵入しても腐食や摩耗が生じにくく長
寿命である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る転がり軸受装置の一実施形態であ
る燃料電池用水蒸気圧送機の構成を示す縦断面図であ
る。 【図2】鋼のCr含有量と振動値の上昇量との相関を示
すグラフである。 【図3】スクロール式のコンプレッサの構造を示す断面
図である。 【図4】スクリュー式のコンプレッサの構造を示す断面
図である。 【図5】斜板式のコンプレッサの構造を示す断面図であ
る。 【符号の説明】 1 回転軸 2 ハウジング 4,5 アンギュラ玉軸受 4a,5a 内輪 4b,5b 外輪 4c,5c 玉(転動体)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内輪と外輪との間に複数の転動体を転動
    自在に配設してなる転がり軸受を、ハウジングと軸との
    間に介装して、前記ハウジングと前記軸とを相対回転自
    在とした転がり軸受装置において、 前記内輪及び前記外輪の少なくとも一方を、クロムを4
    質量%以上含有する鋼で構成したことを特徴とする転が
    り軸受装置。
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