JP2003201492A - グリース組成物及び転動装置 - Google Patents
グリース組成物及び転動装置Info
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Abstract
(保持器音)を改善し、かつフレッチング損傷(磨耗)
の低減やトルク低減に効果的なグリース組成物、並びに
低温音響特性に優れ、フレッチング損傷(摩耗)やトル
クの低減を図った転動装置を提する。 【解決手段】 分子構造中に極性基を有する潤滑油と無
極性潤滑油とを混合してなる基油に、長径部の長さが少
なくとも3μmである長繊維状物を含む金属石けん系増
ちょう剤を配合したグリース組成物、並びに前記グリー
ス組成物を封入した転がり軸受及び直動装置。
Description
される各種モータ用転がり軸受、リニアガイド装置やボ
ールねじ装置等の直動装置、並びにこれらの転動装置に
封入されるグリース組成物に関し、特に低温時の保持器
音の改善、フレッチング損傷(摩耗)及び軸受トルクの
低減を図るための技術に関する。
(以下、「エアコンディショナー」と称する)用の駆動
用モータ装置が挙げられる。このエアコンディショナー
は近年、高性能化や多機能化が進み、例えばインバータ
制御により、高速運転により急速冷却して短時間で室内
温度を下げた後は、低速運転で部屋の温度を一定に維持
することが行われている。それに伴って低速運転時に
は、空気の吹き出し音や、モータの回転音等を抑えた低
騒音運転が要求されている。しかし、低速運転時には装
置内部の冷却効率が低下してモータに組み込まれた転が
り軸受の温度は100〜120℃前後まで上昇すること
があり、また潤滑による油膜厚の確保が難しくなり、軸
受に封入したグリースが劣化しやすくなる。そして、劣
化が進行すると騒音が発生する。
室外機においては、冬季等の低温環境における運転起動
時の軸受初期音響(保持器音)が問題になることがあ
る。
モータ装置は、転がり軸受が組み込まれた状態でモータ
メーカーからエンドユーザーへトラックにより長距離輸
送されることがある。この様な輸送においてはトラック
が道路の細かな凹凸を拾い、それが繰り返し加えられる
衝撃荷重となって転がり軸受に伝わる。それにより、転
がり軸受の転動体と軌道面とが微小接触を繰り返し、軌
道面にフレッチング損傷(摩耗)が発生して騒音を引き
起こすことがある。
時に環境規制にも配慮し、モータからの発熱を抑制する
ために小型化、低出力化が促進されている。このため、
これらの用途に使用される転がり軸受では、トルク特性
が重要な機能として求められている。転がり軸受の動摩
擦トルクは、転がり接触面の微少滑りによる摩擦、軸受
内の滑り接触部における滑り摩擦、グリースの粘性抵抗
が原因で発生する。このうちグリースの粘性抵抗は、基
油の動粘度およびグリースのちょう度に影響を受けるこ
とが知られている。従って、基油の動粘度は流体潤滑膜
が形成された際の油のせん断抵抗によるため、この動粘
度の低減が転がり軸受の動摩擦トルクを低減させる上で
大きな解決策となる。また、グリースのちょう度は軸受
回転時、軸受内部でせん断を受ける際のチャネリング性
に関わるため、このちょう度を低減することも効果的で
ある。
と、上記したように、エアコンディショナーのモータで
は、インバータ制御により比較的低速で運転されること
があるために油膜厚の確保が難しくなる。また、一般に
動粘度が低い油は耐熱性が低く、音響耐久性に問題が出
てくる。一方、グリースのちょう度を低減させることは
増ちょう剤の配合量の増加を招くため、グリース中の基
油の量が相対的に少なくなり、またグリースの機械的せ
ん断の抵抗力が高まるため、結果として軸受潤滑面への
基油の供給量が減り、潤滑性を長期にわたり安定に維持
することができなくなる。
度の低減には限度があり、上記した用途の転がり軸受で
は、40℃における基油動粘度が10〜500mm2/
s、グリースのちょう度がNLGINo.2〜3グレー
ド、もしくは増ちょう剤配合量として5〜20質量%の
範囲のグリースが適当とされている。また、特に低騒音
特性、即ち音響耐久性が要求されるモータでは、エステル
を基油とし、これに脂肪酸リチウム塩を増ちょう剤とし
て配合したグリースが一般に使用されている。これは、
エステル油が鉱油に比べて耐熱性が高く、その分子構造
中に極性基を有しており、この極性基が金属表面への吸
着性を高めて摩耗特性を良好にし、音響耐久性を向上さ
せる作用を有することによる。更に、フレッチング損傷
(磨耗)の低減が要求される場合には、油膜形成性の高い
比較的高粘度の基油を使用することが有効とされてい
る。
等の直動装置においても、省電力化や高速回転化が促進
されており、そのために低トルク化が重要視されてい
る。特に、高速回転や高トルク出力が要求されるリニア
ガイド装置やボールねじ装置では、出力トルク及び回転
速度の上昇に伴って摩耗やトルクが増大して発熱やモー
タ負荷が発生し、省電力化や高速回転化の妨げとなる。
また、回転速度の上昇に伴う摩耗は、玉剥離を引き起こ
す原因にもなる。
の動摩擦トルクと同様に、転がり接触面の微小滑りによ
る摩耗、滑り接触部における摩耗、グリースの粘性抵抗
等が原因で発生する。このうち、グリースの粘性抵抗
は、グリースの基油動粘度及びグリースのちょう度に影
響を受けるため、トルク低減のためには、基油動粘度の
低減とちょう度の増加が有効となる。しかし、基油動粘
度を低減すると、潤滑面での油膜の厚さが薄くなり、潤
滑性能に悪影響を与える場合がある。一方、ちょう度を
増加させると、相対的にグリース中の増ちょう剤含有量
が少なくなり、機械的剪断に対する抵抗力が弱まること
から、運転時のグリースの軟化漏洩や耐衝撃性が問題に
なってくる。
には、40℃における基油動粘度が10〜500mm2/
sで、ちょう度がNLGI No.2〜3グレードのグリ
ースが封入されている。
ルク低減に効果がある。しかし、潤滑不良による摩耗や
玉剥離が起こりやすくなる。
コンディショナーの高性能・多機能化要求と、環境規制
配慮に伴って組み込まれる転がり軸受の仕様にも更なる
音響特性の改善、フレッチング損傷(摩耗)の低減、低
トルク化が求められており、今後もこのような要求が高
まることは十分に予測される。また、リニアガイド装置
やボールねじ装置等の直動装置においても同様である。
たものであり、特に、低温環境における運転起動時の軸
受初期音響(保持器音)を改善し、かつフレッチング損
傷(磨耗)の低減やトルク低減に効果的なグリース組成
物、並びに低温音響特性に優れ、フレッチング損傷(摩
耗)やトルクの低減を図った転動装置を提供することを
目的とする。
めに、本発明は、分子構造中に極性基を有する潤滑油と
無極性潤滑油とを混合してなる基油に、長径部の長さが
少なくとも3μmである長繊維状物を含む金属石けん系
増ちょう剤を配合したことを特徴とするグリース組成物
を提供する。また、本発明は、前記のグリース組成物を
封入したことを特徴とする転がり軸受及び直動装置を提
供する。
して、長径部3μm以上の長繊維状物を含むため、この
長繊維状物が回転時に剪断による配向性を示し、動トル
クを低減させる。この効果は、基油に含まれる無極性潤
滑油との組み合わせで更に増す。また、基油に含まれ
る、分子構造中に極性基を有する潤滑油(以下、「極性
基含有潤滑油」と称する)が、従来の極性基を有する基
油(例えばエステル油)と同様に作用して、回転接触面
に優先的に吸着して吸着膜を形成し、摩擦特性を改善し
て音響特性を向上させる。更に、この極性基含有潤滑油
の極性基が金属石けんのミセル構造と相互作用を示し、
特に増ちょう剤の長繊維状物同士の結合力を弱め、回転
時におけるグリースのせん断抵抗を低減して動トルクを
更に低減する。
がり軸受、リニアガイド装置、ボールねじ装置等の転動
装置は、何れも音響特性に優れ、フレッチング損傷(摩
耗)が低減され、低トルクとなる。
して詳細に説明する。
物を構成する基油は、極性基含有潤滑油と、無極性潤滑
油との混合油である。極性基含有潤滑油としては、エス
テル構造を有する潤滑油またはエーテル構造を有する潤
滑油が好適である。
はないが、二塩基酸と分岐アルコールとの反応から得ら
れるジエステル油、炭酸エステル油、芳香族系三塩基酸
と分岐アルコールとの反応から得られる芳香族エステル
油、一塩基酸と多価アルコールとの反応から得られるポ
リオールエステル油等を好適に挙げることができる。こ
れらは、単独でも複数種を併用してもよい。以下にそれ
ぞれの好ましい具体例を例示する。
ート(DOA)、ジイソブチルアジペート(DIB
A)、ジブチルアジペート(DBA)、ジオクチルアゼ
レート(DOZ)、ジブチルセバケート(DBS)、ジ
オクチルセバケート(DOS)、メチル・アセチルリシ
ノレート(MAR−N)等が挙げられる。
リメリテート(TOTM)、トリデシルトリメリテー
ト、テトラオクチルピロメリテート等が挙げられる。
す多価アルコールと一塩基酸とを適宜反応させて得られ
るものが挙げられる。多価アルコールに反応させる一塩
基酸は単独でもよいし、複数用いてもよい。更に、多価
アルコールと二塩基酸・一塩基酸の混合脂肪酸とのオリ
ゴエステルであるコンプレックスエステルとして用いて
もよい。多価アルコールとしては、トリメチロールプロ
パン(TMP)、ペンタエリスリトール(PE)、ジペ
ンタエリスリトール(DPE)、ネオペンチルグリコー
ル(NPG)、2−メチル−2−プロピル−1,3−プ
ロパンジオール(MPPD)等が挙げられる。一塩基酸
としては、主にC4〜C16の一価脂肪酸が用いられ、具
体的には酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、エナ
ント酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラ
ウリン酸、ミステリン酸、パルミチン酸、牛脂脂肪酸、
スレアリン酸、カプロレイン酸、パルミトレイン酸、ペ
トロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、アスクレピ
ン酸、バクセン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン
酸、サビニン酸、リシノール酸等が挙げられる。
岐アルキル基のC6〜C30が挙げられる。
て、例えば(ジ)アルキルジフェニルエーテル油、
(ジ)アルキルポリフェニルエーテル油、ポリアルキレ
ングリコール油などを挙げることができる。
複数を併用してもよい。また、トルク特性および音響耐
久性を考慮すると、中でもポリオールエステル油、芳香
族エステル油が好ましい。
炭化水素油あるいはこれらの混合油を使用できる。具体
的には、鉱油としてパラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油
を挙げることができる。合成炭化水素油としてポリ−α
−オレフィン油などを挙げることができる。中でも、音
響耐久性を考慮すると、合成炭化水素油が好ましい。
は、極性基含有潤滑油が基油全量の5〜70質量%、特
に10〜70質量%を占めるように配合することが好ま
しい。極性基含有潤滑油の配合量が5質量%未満では、
音響耐久性ならびにトルク低減に十分な効果が得られな
い。本発明の転がり軸受に用いるグリース組成物は、予
め無極性潤滑油中で長繊維状物を含む金属石けん系増ち
ょう剤を合成し、溶解した後、ゲル体を作製し、このゲ
ル体と極性基含有潤滑油とを混合する。従って、極性基
含有潤滑油の配合量が70質量%を超えると、無極性潤
滑油の量が少なすぎて長繊維状の金属石けん系増ちょう
剤の合成に悪影響が出てくる。
を混合してなる基油の動粘度は、従来と同様の10〜5
00mm2/s(40℃)の範囲で構わないが、上記の製
造方法を円滑に行う上で、40℃における動粘度が20
00mm2/s以上100000mm2/s以下の高粘度極性
基含有潤滑油を含むことが好ましい。
s以上150mm2/s未満である低粘度極性基含有潤滑
油と、40℃における動粘度が150mm2/s以上20
00mm2/s未満である中粘度極性基含有潤滑油と、4
0℃における動粘度が2000mm 2/s以上10000
0mm2/s以下である高粘度極性基含有潤滑油とを適宜
組み合わせて使用することが好ましい。特に、低粘度極
性基含有潤滑油と中粘度極性基含有潤滑油と高粘度極性
基含有潤滑油の3種を混合して使用することが好まし
く、その際、高粘度極性基含有潤滑油の含有量を基油全
量の5〜30質量%とすることが好ましい。また、低粘
度極性基含有潤滑油は、ポリオールエステル油、エーテ
ル油及びジエステル油から選択される少なくとも1種で
あることが好ましい。
組成物を構成する増ちょう剤は、長径部が少なくとも3
μmである長繊維状物を含む金属石けんである。金属石
けんの種類としては特に、1価または/および2価の有
機脂肪酸または有機ヒドロキシ脂肪酸と金属水酸化物と
を合成して得られる有機脂肪酸金属塩または有機ヒドロ
シキ脂肪酸金属塩が好ましい。有機脂肪酸としては、特
に限定されないが、ラウリン酸(C12)、ミスチリン酸
(C14)、パルミチン酸(C16)、マルガン酸
(C17)、ステアリン酸(C18)、アラキジン酸
(C20)、ベヘン酸(C22)、リグノセリン酸
(C24)、牛脂脂肪酸等が挙げられる。また、有機ヒド
ロキシ脂肪酸としては、9−ヒドロキシステアリン酸、
10−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、9、10−ジヒドロキシステアリン酸、リシ
ノール酸、リシノエライジン酸等が挙げられる。一方、
金属水酸化物としては、アルミニウム、バリウム、カル
シウム、リチウム、ナトリウム等の水酸化物が挙げられ
る。
肪酸と、金属水酸化物との組み合わせは特に限定される
ものではないが、ステアリン酸、牛脂脂肪酸またはヒド
ロキシステアリン酸(特に12−ヒドロキシステアリン
酸)と、水酸化リチウムとの組み合わせが、軸受性能に
優れることから好ましい。また、必要に応じて、複数種
を併用することもできる。
を含有するグリースを得るには、上記の有機脂肪酸また
は有機ヒドロキシ脂肪酸と、金属水酸化物とを、基油成
分である無極性潤滑油中で反応させ、生成物を極性基含
有潤滑油と混合すればよい。生成条件は特に制限される
ことはないが、1例として次の生成方法を例示する。
ヒドロキシステアリン酸を溶解し、水酸化リチウムと反
応させてリチウム石けんを製造する。これを210℃以
上に加温し、リチウム石けんを極性基含有潤滑油中に溶
解する。次いで、一旦200℃で約60分保持し、その
後140℃まで1℃/分の速度でゆっくり冷却する。そ
して、140℃以下になった時点で、140℃に加熱し
た追加基油(合成炭化水素油+極性基含有潤滑油)を加
え、3段ロールミルをかけ、目的の長繊維状のリチウム
石けんを含有するグリースが得られる。
と同様の5〜20質量%で構わず、有機脂肪酸またはヒ
ドロキシ脂肪酸、金属水酸化物の配合量を適宜選択す
る。
系増ちょう剤が含まれるが、その割合は増ちょう剤全量
の30質量%以上を占めることが好ましく、それより少
ないと軸受トルクの低減に十分な効果が得られない。ま
た、長繊維状の金属石けん系増ちょう剤の長径部が長く
なりすぎると、回転時に転がり軸受の接触面に入り込ん
だときの振動が大きくなり、特に初期音響特性に悪影響
を及ぼすため、長径部の上限としては10μmが好まし
いといえる。また、短径部は特に制限されるものではな
いが、1μm未満である。長繊維状の金属石けん系増ち
ょう剤の長径部及び短径部の寸法は、上記した反応条件
を適宜選択することにより制御可能である。
物において、金属石けん系増ちょう剤の長径部および短
径部を測定するには、例えばグリース組成物をヘキサン
等の溶剤に分散、希釈し、コロジオン膜を張った銅製メ
ッシュに付着させ、透過型電子顕微鏡を用いて6000
〜20000倍程度の倍率にて観察して行うことができ
る。図1(A)は顕微鏡写真の一例(実施例1によるグ
リース組成物)であるが、長径部が3μm以上である長
繊維状物が生成していることがわかる。また、グリース
の混和ちょう度は250〜330であることが好まし
い。
特性を損なわない限り、上記した基油及び増ちょう剤以
外に、酸化防止剤、防錆剤、金属不活性化剤、油性剤、
極圧剤、摩耗防止剤、粘度指数向上剤等を単独または2
種以上組み合わせて添加することができる。これらは何
れも公知のもので構わない。例えば、酸化防止剤として
は、アミン系、フェノール系、イオウ系、ジチオリン酸
亜鉛等を使用できる。防錆剤としては、石油スルフォネ
ート、ジノニルナフタレンスルフォネート、ソルビタン
エステル等を使用できる。金属不活性化剤としては、ベ
ンゾトリアゾールや亜鉛酸ソーダ等を使用できる。油性
剤としては、脂肪酸、植物油等を使用できる。粘度指数
向上剤としては、ポリメタクリレート、ポリイソブチレ
ン、ポリスチレン等を使用できる。これらの添加剤は、
単独または2種以上組み合わせて添加することができ、
その添加量は全体としてグリース組成物全量の20質量
%以下とすることが好ましい。
入した転動装置を提供する。転動装置としては、例えば
以下に示される転がり軸受やボールねじ装置を例示する
ことができる。
受の構造自体は制限されるものではなく、例えば図2に
示される転がり軸受を例示できる。図示される転がり軸
受は、外周面に内輪軌道1を有する内輪2と、内周面に
外輪軌道3を有する外輪4とを同心に配置し、内輪軌道
1と外輪軌道3との間に、複数個の転動体である玉5、
5を転動自在に設けて成る。また、内輪軌道1及び外輪
軌道3は、共に深溝型としており、玉5、5は保持器6
に設けたポケット7、7内に転動自在に保持されてい
る。
ばれるもので、金属板材をプレス成形により波形で円環
状に形成した一対の素子8,8を組み合わせて成る。両
素子8,8は、それぞれの円周方向複数個所に、各ポケ
ット7,7を構成するための略半円筒状の凹部9,9を
形成している。そして、この1対の素子8,8同士をこ
れら各凹部9,9から外れた部分で突き合わせ、これら
各部分を複数のリベット10により結合固定して円環状
で円周方向複数個所にポケット7,7を有する保持器6
としている。また、各凹部9,9の内面中間部は、各玉
5,5の転動面の曲率半径よりも僅かに大きな曲率半径
を有する、断面円弧状の球状凹面としている。
ばれる保持器11を使用することもできる。この保持器
11は、合成樹脂等により造られた円環状の主部12の
円周方向複数個所に、各玉5,5を転動自在に保持する
ポケット7,7を有する。合成樹脂としては、ポリアミ
ド樹脂、ポリアセタール樹脂、フェノール樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリフェニルサルファイド樹脂等が使用
可能であり、補強剤としてガラス繊維等を適量添加して
もよい。また、各ポケット7,7は、主部12に互いに
間隔を空けて配置された1対の弾性片13,13の片側
面と、主部12の軸方向(図3の左右方向)片面(図3
の右面)でこの1対の弾性片13,13の間部分に設け
られた球面状の凹面部14,14とから構成される。弾
性片13,13の片側面及び凹面部14,14の曲率半
径は、何れも玉5の転動面の曲率半径より僅かに大き
い。
も、内輪2の外周面と外輪4の内周面との間に存在する
空間部分に、上記本発明のグリース組成物を充填して、
これら内輪2と外輪4との相対回転が円滑に行われるよ
うにする。そして、転がり軸受に振動や騒音が生じない
ようにすると共に、焼き付け等の故障を防止する。その
ために、外輪4の両端部内周面に、円環状のシール板や
シールド板等の密封板(図示省略)を装着して前記空間
部分の両端開口を塞ぎ、この空間部分から潤滑剤が漏洩
したり、あるいはこの空間部分内に塵芥等の異物が侵入
するのを防止する。また、内輪2、外輪4や玉5,5、
更には各保持器6、11の表面には、金属製部材の防錆
や寿命の延長等を考慮して、潤滑油が薄く塗布される。
ルねじ装置の構造自体は制限されるものではなく、例え
ば図4に示されるボールねじ装置を例示できる。図示さ
れるボールねじ装置は、外周面に螺旋状のボールねじ溝
(ボール転動溝)52が形成されたボールねじ軸(案内
軸)50と、そのねじ軸50のボールねじ溝52に対向
する螺旋状のボールねじ溝(ボール転動溝)64が内周
面62に形成されたボールナット(可動体)60と、ね
じ軸50のボールねじ溝52とボールナット60のボー
ルねじ溝64とが対向する螺旋状のボール転動空間に転
動自在に介装された多数のボール70と、それらのボー
ル70を循環させるチューブ式循環路(ボール循環部
材)80とを備えている。
チュープからなり、その両端部82をそれぞれボールナ
ット60を径方向に貫通するチューブ取付け孔69から
ボールナット60内のボール転動空間に差込み、止め金
86でボールナット60の外面に固定されている。螺旋
状のボール転動空間内を移動するボール70は、ボール
ねじ溝52、64を複数回回って移動してから、チュー
ブ式循環路80の一方の端部82で掬い上げられてチュ
ーブ式循環路80の中を通り、他方の端部82からボー
ルナット60内のボール転動空間に戻る循環を繰り返す
ようになっている。
の凹部66が形成してあり、これに嵌着した円板形のシ
ール部材68の内周面がボールねじ軸50の外周面およ
びボールねじ溝52の間に摺接してボールねじ装置内部
をシールしている。また、上記した本発明のグリース組
成物が、ボール転動空間に封入されている。
ールねじ軸50とボールナット60とはボール70の転
がりを介して接触するから、ボールナット60をボール
ねじ軸50に対して小さい駆動力で相対的に螺旋運動さ
せることができる。
説明する。尚、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。
表2に実施例1〜5、比較例1〜5のグリース組成およ
び性状を示した。尚、リチウム石けんと基油の総量を9
50gとし、これに酸化防止剤、防錆剤、金属不活性化
剤を総量で50g加えて総量1000gのグリース組成
物としてある。また、基油(極性基含有潤滑油と無極性
潤滑油との混合油)の動粘度(40℃)を同表に併記し
た。調製方法は、各無極性潤滑油中にヒドロキシステア
リン酸を溶解し、水酸化リチウムと反応させてリチウム
石けんを生成し、これを210℃以上に加温して各極性
基含有潤滑油中に溶解した後、一旦200℃で約60分
保持し、その後140℃まで1℃/分の速度で冷却し、
次いで140℃以下になった時点で140℃に加熱した
追加基油(合成炭化水素油+極性基含有潤滑油)を加
え、3段ロールミルをかけてグリース組成物を得た。
組成物をヘキサンに分散、希釈し、コロジオン膜を張っ
た銅製メッシュに付着させ、透過型電子顕微鏡を用いて
6000倍の倍率にて観察した。図1(A)に実施例1
のグリース組成物、また図1(B)に比較例5のグリー
ス組成物の顕微鏡写真を示すが、実施例1のグリース組
成物には長径部が3μm以上のリチウム石けんが含まれ
ていることがわかる。
し、下記に示す(1)軸受動トルク試験、(2)軸受保
持器音測定、(3)フレッチング試験に供した。
った。この測定装置30において、試験軸受31は2個
一組で、エアースピンドル32に連結する軸33に与圧
用ウエーブワッシャ34を用いて装着される。また、試
験軸受31はエアースピンドル32とともに水平に置か
れ、糸35を介して荷重変換機36が吊るされており、
荷重変換機36の出力がX−Yレコーダ37により記録
される。
備えた内径φ15mm、外径φ35mm、幅11mmの非接触
ゴムシール付き転がり軸受を用い、これに実施例1〜
5、比較例1〜5の各グリース組成物を0.7g封入
し、アキシャル荷重39.2Nとし、1400rpmで
内輪回転させて動トルクを測定した。測定結果を前記表
1、表2中に動トルクとして示した。尚、表1、表2に
おいて、×印は、従来エアコンファンモータ用に使用さ
れているグリース組成物が封入された転がり軸受の動ト
ルクを100%(基準値)とした時に、試験軸受31の
動トルクが90%以上であること、△印は基準値の70
%以上で90%未満であること、○印は基準値の50%
以上で70%未満であること、◎印は基準値の40%未
満であることをそれぞれ表わしている。軸受動トルク試
験は、○印、即ち基準値の70%未満の場合を合格とし
た。表1、表2から、実施例1〜5において、良好なト
ルク特性が得られることがわかる。
油の配合比率、基油動粘度、増ちょう剤の長繊維状物の
配合割合について、軸受動トルク測定より検証した。
検証)実施例2に従ってポリオールエステルの配合比率
を変えてグリース組成物を調製し、上記軸受動トルク測
定を行った。測定は、回転開始5分経過後に行った。結
果を図6に示すが、ポリオールエステルを5質量%以
上、特に10質量%以上配合することにより、極めて良
好なトルク特性が得られることがわかる。
び比較例4に従って基油動粘度を変えてグリース組成物
を調製し、上記軸受動トルク測定を行った。測定は、回
転開始5分経過後に行った。結果を図7に示すが、実施
例2のグリース組成物を適用した試験軸受では、設定し
た基油の動粘度の全範囲(50〜200mm2/s、40
℃)において一様に軸受動トルクが低く、極めて良好な
トルク特性が得られることがわかる。
の配合割合の検証)実施例2に従ってリチウム石けんの
長繊維状物の配合割合を変えてグリース組成物を調製
し、上記軸受トルク測定を行った。測定は、回転開始5
分経過後に行った。結果を図8に示すが、長繊維状物の
配合割合として、30質量%以上あれば軸受トルクを低
く抑えることができることがわかる。
15mm、外径φ35mm、幅11mmの非接触ゴムシール付
き転がり軸受を用い、これに実施例1〜5、比較例1〜
5の各グリース組成物を0.7g封入し、アキシャル荷
重39.2Nとし、1400rpmで内輪回転させ、周
波数分析器を用いて0℃及び20℃における保持器音を
測定した。測定結果を表1、表2中に保持器音として示
した。尚、表1、表2において、○印は保持器音の発生
なし、△印は保持器音ややあり、×印は保持器音が大き
いことをそれぞれ表わしている。表1、表2から、実施
例1〜5では低温での保持器音が発生しないことがわか
る。
行った。この測定装置40において、試験軸受41は外
輪ハウジング42および軸43を介して装着されてい
る。加振器44を用い、繰り返し周波数50Hzの変動
荷重を試験軸受41に作用させた。試験は、試験軸受4
1として、鉄保持器を備えた内径φ15mm、外径φ35
mm、幅11mmの非接触ゴムシール付き転がり軸受を用
い、これに実施例1〜5、比較例1〜5の各グリース組
成物を0.7g封入し、アキシャル荷重で20〜150
0Nまで変動させ、5×105回繰り返してフレッチン
グ試験を行った。試験後の試験軸受41を下記の評価基
準により軸受の音響特性を調べた。
いて行い、各グリース組成物を封入した直後の軸受アン
デロン値と、5×105回のフレッチング試験後の軸受
のアンデロン値とを比較してアンデロン値の上昇値を基
準として音響特性の判定を行った。尚、フレッチング試
験後の試験軸受を分解し、軸受軌道面の摩耗損傷状態を
観察してみると、摩耗痕が深くはっきり観察できる軸受
は、音響特性の低下(アンデロン上昇値が大)が大き
く、一方摩耗痕がほとんど確認できない軸受は、音響特
性の低下(アンデロン上昇値がなし)がなく、軸受軌道
面の摩耗損傷状態と、音響特性は相関性があることを確
認している。
して示した。内、表1、表2において、×印は、従来エ
アコンファンモータ用に使用されているグリース組成物
が封入された転がり軸受の音響特性(アンデロン上昇
値)を100%(基準値)とした時に、試験軸受41の
音響特性が85%以上であること、△印は基準値の60
%以上で85%未満であること、○印は基準値の35%
以上で60%未満であること、◎印は35%未満である
ことをそれぞれ表わしている。フレッチング試験は、○
印、即ち基準値の60%未満の場合を合格とした。表
1、表2から、実施例1〜5のグリース組成物におい
て、フレッチング特性が優れていることがわかる。
例1〜5及び比較例1〜5に準じ、表3〜表8に示す配
合にてグリース組成物を調製した。尚、用いたポリαオ
レフィン油Aの動粘度は33mm2/s(40℃)、ポリ
αオレフィン油Bの動粘度は60mm2/s(40℃)、
ポリαオレフィン油Cの動粘度は100mm2/s(40
℃)、鉱油の動粘度は130mm2/s(40℃)、ジエ
ステル油の粘度は12mm2/s(40℃)、ポリオール
エステル油Cの動粘度は760mm2/s(100℃)、
ポリオールエステル油Dの動粘度は33mm2/s(40
℃)、ポリオールエステル油Eの動粘度は200mm2/
s(40℃)、アルキルジフェニルエーテル油Aの動粘
度は100mm2/s(40℃)、アルキルジフェニルエ
ーテル油Bの動粘度は67mm2/s(40℃)である。
また、ポリオールエステル油A及びポリオールエステル
油Bとして、それぞれ動粘度の異なるものを用いた。ま
た、基油(極性基含有潤滑油と無極性潤滑油との混合
油)の動粘度(40℃)を同表に併記した。
(1)軸受動トルク試験、(2)軸受保持器音測定及び
(3)フレッチング試験を行った。それぞれの結果を、
同様の判定基準により表3〜表8に併記した。尚、軸受
動トルク試験の結果は、動トルク(転がり軸受)として
示してある。各試験結果とも、実施例は比較例に比べて
優れていることを示している。
ねじ装置(ボールねじ軸50の軸径:25mm、リー
ド:20mm)を用い、ボールナット60に各グリース
組成物を5ml封入してトルクを測定した。トルクは図
10に示す測定装置を用いて行った。図示される測定装
置は、被検体であるボールねじ装置Aのボールねじ軸5
0をスピンドルBにより500rpmで回転させ、荷重
検出器Cを用いて測定した動トルク値をレコーダに記録
する構成となっている。
装置)として示した。尚、表3〜表8において、×印は
従来使用されているグリース組成物が封入されたボール
ねじ装置の動トルクを100%(基準値)とした時に、
被検体の動トルクが90%以上であること、△印は基準
値の70%以上で90%未満であること、○印は基準値
の50%以上で70%未満であること、◎印は基準値の
40%未満であることをそれぞれ表わしている。そし
て、○印、即ち基準値の70%未満の場合を合格とし
た。表3〜表8から、各実施例が何れも良好なトルク特
性を示していることがわかる。
について評価した。即ち、荷重2.5kN、加速度1.
5G、回転数3000rpmとして被検体を3000k
m(8500時間相当)走行させた後、被検体を分解し
てボールの表面を目視にて観察した。結果を表3〜表8
に玉剥離耐久性として示した。尚、表3〜表8におい
て、×印はボールの表面の損傷が激しく玉剥離を確認で
きる、△印はボールの表面の損傷が確認できる、○印は
ボールの表面に損傷が確認できないか、もしくはボール
の表面に僅かな損傷を確認できることをそれぞれ表わし
ている。そして、○印及び○〜△印を合格とした。表3
〜表8から、各実施例は何れも比較例と同様以上の玉剥
離耐久性を有することがわかる。また、基油における高
粘度極性基含有潤滑油の含有量が、実施例17では約5
質量%、実施例19では約15質量%、実施例16では
約20質量%,実施例20では約27質量%であるが、
何れも良好な動トルク、フレッチング及び玉剥離耐久性
を示している。また、実施例1〜25のグリースの混和
ちょう度は何れも250以上であり、従来のNLGIN
o3の上限値となっており、従来よりも比較的ちょう度
を大きい方にシフトさせた方が低トルクが得られる。但
し、ちょう度が大きすぎると、グリースが柔らかくなり
すぎるため、ちょう度は250〜330の範囲が好まし
い。
22とを比較すると、比較例7では、基油動粘度が55
mm2/s(40℃)で、軸受動トルクの実測値が13
×10-3N・m、実施例21では、基油動粘度が115
mm2/s(40℃)で、軸受動トルクの実測値が12
×10-3N・m、実施例22では、基油動粘度が60m
m2/s(40℃)で、軸受動トルクの実測値が10×
10-3N・mである。このことから、比較例7と実施例
22との比較から、基油動粘度が同程度でも、増ちょう
剤に長繊維状物を含むことにより軸受動トルクを2割程
度低減できることがわかる。また、比較例7と実施例2
1との比較からは、同等の軸受動トルクでも、増ちょう
剤に長繊維状物を含むことにより、約2倍以上の高粘度
の基油を用いることが可能になることがわかる。上記の
試験結果でも、比較例7はフレッチング及び玉剥離耐久
性に劣っているのに対して実施例21では良好な結果が
得られているように、フレッチング摩耗や玉剥離を抑え
るためには基油動粘度が高い方が有利である。これらの
ことから、長繊維状物を含む増ちょう剤を用いることに
より、低トルクとともに、フレッチングや玉剥離耐久性
の向上を図ることができることがわかる。
低温環境における運転起動時の軸受初期音響(保持器
音)を改善し、かつフレッチング損傷(磨耗)の低減や
トルク低減に効果的なグリース組成物が提供される。ま
た、低温音響特性に優れ、フレッチング損傷(摩耗)や
トルクの低減を図った、転がり軸受、リニアガイド装置
やボールねじ装置等の転動装置が提供される。
(B)は比較例5で得られたグリース組成物の電子顕微
鏡写真である。
部分切断斜視図である。
図である。
す断面図である。
使用した測定装置を示す構成概略図である。
率と軸受トルクとの関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
配合割合と軸受トルクとの関係を示すグラフである。
に使用した測定装置を示す構成概略図である。
動トルクの測定に用いた測定装置を示す概略構成図であ
り、(b)は(a)のb−b矢視図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 分子構造中に極性基を有する極性基含有
潤滑油と、無極性潤滑油とを混合してなる基油に、長径
部の長さが少なくとも3μmである長繊維状物を含む金
属石けん系増ちょう剤を配合したことを特徴とするグリ
ース組成物。 - 【請求項2】 長繊維状物の含有量が、金属石けん系増
ちょう剤全量の30質量%以上であることを特徴とする
請求項1記載のグリース組成物。 - 【請求項3】 基油の40℃における動粘度が、10mm
2/s以上500mm2/s以下であることを特徴とする請
求項1または2記載のグリース組成物。 - 【請求項4】 40℃における動粘度が2000mm2/
s以上100000mm2/s以下の極性基含有含有潤滑
油を含有することを特徴とする請求項3記載のグリース
組成物。 - 【請求項5】 40℃における動粘度が10mm2/s以
上150mm2/s未満である低粘度極性基含有潤滑油、
40℃における動粘度が150mm2/s以上2000mm2
/s未満である中粘度極性基含有潤滑油及び40℃にお
ける動粘度が2000mm2/s以上100000mm2/s
以下である高粘度極性基含有潤滑油の少なくとも1種を
含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載
のグリース組成物。 - 【請求項6】 40℃における動粘度が2000mm2/
s以上100000mm2/s以下である高粘度極性基含
有潤滑油を、基油全量の5〜30質量%の割合で含有す
ることを特徴とする請求項5記載のグリース組成物。 - 【請求項7】 低粘度極性基含有潤滑油が、ポリオール
エステル油、ジエステル油及びエーテル油から選択され
る少なくとも1種であることを特徴とする請求項5また
は6に記載のグリース組成物。 - 【請求項8】 極性基含有潤滑油の含有量が、基油全量
の5〜70質量%であることを特徴とする請求項1〜7
の何れか1項に記載のグリース組成物。 - 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項に記載のグリ
ース組成物を封入したことを特徴とする転がり軸受。 - 【請求項10】 請求項1〜8の何れか1項に記載のグ
リース組成物を封入したことを特徴とする直動装置。
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JP2001339343A JP2003201492A (ja) | 2000-11-06 | 2001-11-05 | グリース組成物及び転動装置 |
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JP2000-337711 | 2000-11-06 | ||
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JP2001328850 | 2001-10-26 | ||
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-
2001
- 2001-11-05 JP JP2001339343A patent/JP2003201492A/ja active Pending
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