JP2003201218A - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料Info
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 (A)アミドアミン化合物R1CONH(CH2)nN(R
2)2〔Ｒ1はＣ11〜Ｃ 27の脂肪族基、Ｒ2はＣ1〜Ｃ3のア
ルキル基、ｎは２〜４の整数〕又はその塩：アミドアミ
ンに換算して0.1〜10重量％、(B) 高級アルコールR3-OH
〔Ｒ3はＣ12〜Ｃ28の脂肪族基〕：0.1〜30重量％、(C)
水難溶性固形粉体：0.01〜５重量％、及び(D) 環状シリ
コーン又は粘度が50mm2/s以下のジメチルポリシロキサ
ン：0.1〜10重量％を含有する毛髪化粧料。 【効果】 毛髪に塗布してから洗い流す際（濯ぎ時）ま
でにわたって、滑りや柔軟感、乾燥後の柔らかさ、しっ
とり感に優れ、また水難溶性固形粉体由来の濯ぎ時、乾
燥後のザラツキ感や、ブラッシング摩擦帯電によるヘア
フライを抑制することができ、粉体の有する特性と心地
良い使用感が両立されたものである。
2)2〔Ｒ1はＣ11〜Ｃ 27の脂肪族基、Ｒ2はＣ1〜Ｃ3のア
ルキル基、ｎは２〜４の整数〕又はその塩：アミドアミ
ンに換算して0.1〜10重量％、(B) 高級アルコールR3-OH
〔Ｒ3はＣ12〜Ｃ28の脂肪族基〕：0.1〜30重量％、(C)
水難溶性固形粉体：0.01〜５重量％、及び(D) 環状シリ
コーン又は粘度が50mm2/s以下のジメチルポリシロキサ
ン：0.1〜10重量％を含有する毛髪化粧料。 【効果】 毛髪に塗布してから洗い流す際（濯ぎ時）ま
でにわたって、滑りや柔軟感、乾燥後の柔らかさ、しっ
とり感に優れ、また水難溶性固形粉体由来の濯ぎ時、乾
燥後のザラツキ感や、ブラッシング摩擦帯電によるヘア
フライを抑制することができ、粉体の有する特性と心地
良い使用感が両立されたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水難溶性固形粉体
を配合したヘアリンス、ヘアコンディショナー、洗い流
すタイプのヘアトリートメント等の毛髪化粧料に関し、
更に詳細には、毛髪に塗布してから洗い流す際（濯ぎ
時）までにわたって、滑りや柔軟感、乾燥後の柔らか
さ、しっとり感に優れ、また水難溶性固形粉体由来の濯
ぎ時、乾燥後のザラツキ感や、ブラッシング摩擦帯電に
よるヘアフライを抑制することができ、粉体の有する特
性と心地良い使用感が両立された毛髪化粧料に関する。
を配合したヘアリンス、ヘアコンディショナー、洗い流
すタイプのヘアトリートメント等の毛髪化粧料に関し、
更に詳細には、毛髪に塗布してから洗い流す際（濯ぎ
時）までにわたって、滑りや柔軟感、乾燥後の柔らか
さ、しっとり感に優れ、また水難溶性固形粉体由来の濯
ぎ時、乾燥後のザラツキ感や、ブラッシング摩擦帯電に
よるヘアフライを抑制することができ、粉体の有する特
性と心地良い使用感が両立された毛髪化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、フケ、かゆみや汗、皮脂由来の
悪臭等を防ぐための抗菌性粉体や、仕上がりのサラサラ
感を出すためのシリコーンパウダーなどの水難溶性固形
粉体が、ヘアリンス等の洗い流すタイプの毛髪化粧料に
配合されている。しかし、このような毛髪化粧料では、
配合された水難溶性固形粉体が原因となって、濯ぎ時や
乾燥後のザラツキ感、乾燥した環境下でのブラッシング
摩擦による帯電がヘアフライなどを引き起こすという問
題がある。これらの毛髪化粧料には、カチオン界面活性
剤、シリコーンオイル等が配合され、帯電の防止や滑ら
か感の向上が一般に認められているが、水難溶性固形粉
体が配合されている場合には必ずしも十分でない。この
ため、水難溶性固形粉体は、その本来の効果が期待でき
る十分な量を配合することが困難であった。
悪臭等を防ぐための抗菌性粉体や、仕上がりのサラサラ
感を出すためのシリコーンパウダーなどの水難溶性固形
粉体が、ヘアリンス等の洗い流すタイプの毛髪化粧料に
配合されている。しかし、このような毛髪化粧料では、
配合された水難溶性固形粉体が原因となって、濯ぎ時や
乾燥後のザラツキ感、乾燥した環境下でのブラッシング
摩擦による帯電がヘアフライなどを引き起こすという問
題がある。これらの毛髪化粧料には、カチオン界面活性
剤、シリコーンオイル等が配合され、帯電の防止や滑ら
か感の向上が一般に認められているが、水難溶性固形粉
体が配合されている場合には必ずしも十分でない。この
ため、水難溶性固形粉体は、その本来の効果が期待でき
る十分な量を配合することが困難であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、水難溶性固形粉体による十分な効果と、心地良い使
用感とを両立した毛髪化粧料を提供することを目的とす
る。
は、水難溶性固形粉体による十分な効果と、心地良い使
用感とを両立した毛髪化粧料を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水難溶性固
形粉体を含有する毛髪化粧料において、特定のアミドア
ミン化合物、特定の高級アルコール及び特定のシリコー
ンを併用すれば、水難溶性固形粉体に由来するブラッシ
ング摩擦による帯電を抑制でき、かつ、すすぎ時、乾燥
時に優れた使用感が得られることを見出し、上記要求を
満たす毛髪化粧料を開発することに成功した。
形粉体を含有する毛髪化粧料において、特定のアミドア
ミン化合物、特定の高級アルコール及び特定のシリコー
ンを併用すれば、水難溶性固形粉体に由来するブラッシ
ング摩擦による帯電を抑制でき、かつ、すすぎ時、乾燥
時に優れた使用感が得られることを見出し、上記要求を
満たす毛髪化粧料を開発することに成功した。
【０００５】すなわち本発明は、次の成分(A)、(B)、
(C)及び(D)を含有する毛髪化粧料。 (A) 一般式(1)で表されるアミドアミン化合物又はその
塩：アミドアミン(1)に換算して0.1〜10重量％ Ｒ1ＣＯＮＨ(ＣＨ2)nＮ(Ｒ2)2 (1) 〔式中、Ｒ1は炭素数11〜27の脂肪族炭化水素基を示
し、Ｒ2は炭素数１〜３のアルキル基を示し、ｎは２〜
４の整数を示す。〕 (B) 一般式(2)で表される高級アルコール：0.1〜30重量
％ Ｒ3-ＯＨ (2) 〔式中、Ｒ3は炭素数12〜28の脂肪族炭化水素基を示
す。〕 (C) 水難溶性の固形粉体：0.01〜５重量％ (D) 環状シリコーン又は粘度が50mm2/s以下であるジメ
チルポリシロキサン：0.1〜10重量％ を提供するものである。
(C)及び(D)を含有する毛髪化粧料。 (A) 一般式(1)で表されるアミドアミン化合物又はその
塩：アミドアミン(1)に換算して0.1〜10重量％ Ｒ1ＣＯＮＨ(ＣＨ2)nＮ(Ｒ2)2 (1) 〔式中、Ｒ1は炭素数11〜27の脂肪族炭化水素基を示
し、Ｒ2は炭素数１〜３のアルキル基を示し、ｎは２〜
４の整数を示す。〕 (B) 一般式(2)で表される高級アルコール：0.1〜30重量
％ Ｒ3-ＯＨ (2) 〔式中、Ｒ3は炭素数12〜28の脂肪族炭化水素基を示
す。〕 (C) 水難溶性の固形粉体：0.01〜５重量％ (D) 環状シリコーン又は粘度が50mm2/s以下であるジメ
チルポリシロキサン：0.1〜10重量％ を提供するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】成分(A)であるアミドアミン化合
物(1)又はその塩は、毛髪への吸着性が高く、毛髪の濯
ぎ時、乾燥時における滑らかさを付与する。また、他の
成分の分散安定性にも寄与するものである。一般式(1)
中のＲ1ＣＯとしては、例えばラウロイル基、ミリスト
イル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル
基、ベヘノイル基等が挙げられる。Ｒ2としては、メチ
ル基、エチル基が好ましい。アミドアミン化合物(1)の
具体例としては、ステアリン酸ジメチルアミノプロピル
アミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベ
ヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメ
チルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミ
ノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチル
アミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、
ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド等が挙げら
れ、なかでも、性能、安定性、入手容易性等の面で、ス
テアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸
ジメチルアミノプロピルアミドが特に好ましい。
物(1)又はその塩は、毛髪への吸着性が高く、毛髪の濯
ぎ時、乾燥時における滑らかさを付与する。また、他の
成分の分散安定性にも寄与するものである。一般式(1)
中のＲ1ＣＯとしては、例えばラウロイル基、ミリスト
イル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル
基、ベヘノイル基等が挙げられる。Ｒ2としては、メチ
ル基、エチル基が好ましい。アミドアミン化合物(1)の
具体例としては、ステアリン酸ジメチルアミノプロピル
アミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベ
ヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメ
チルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミ
ノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチル
アミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、
ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド等が挙げら
れ、なかでも、性能、安定性、入手容易性等の面で、ス
テアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸
ジメチルアミノプロピルアミドが特に好ましい。
【０００７】これらアミドアミン化合物(1)は、酸の添
加によって中和するのが好ましい。このような酸のう
ち、無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等が挙
げられ、有機酸としては、炭素数22以下の脂肪酸又は芳
香族カルボン酸が挙げられ、これら有機酸はヒドロキシ
酸であってもよい。脂肪酸としては、炭素数16以下の飽
和脂肪酸が好ましく、具体的には、酢酸、乳酸、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、プロピオン酸、酪酸、ペンタン
酸、グリコール酸、デカン酸、ラウリン酸、パルミチン
酸、オクタン酸等が挙げられ、なかでも乳酸、クエン
酸、リンゴ酸が好ましい。また炭素数16以下の飽和脂肪
酸以外の好ましい脂肪酸として、オレイン酸及びステア
リン酸が挙げられる。芳香族カルボン酸としては、アル
キル置換されたものでもよく、具体的には、安息香酸、
フタル酸、サリチル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
トルイル酸等が挙げられる。これらの酸は２種以上を併
用してもよい。酸の使用量は、アミドアミン化合物(1)
に対し１〜1.5当量が好ましい。
加によって中和するのが好ましい。このような酸のう
ち、無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等が挙
げられ、有機酸としては、炭素数22以下の脂肪酸又は芳
香族カルボン酸が挙げられ、これら有機酸はヒドロキシ
酸であってもよい。脂肪酸としては、炭素数16以下の飽
和脂肪酸が好ましく、具体的には、酢酸、乳酸、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、プロピオン酸、酪酸、ペンタン
酸、グリコール酸、デカン酸、ラウリン酸、パルミチン
酸、オクタン酸等が挙げられ、なかでも乳酸、クエン
酸、リンゴ酸が好ましい。また炭素数16以下の飽和脂肪
酸以外の好ましい脂肪酸として、オレイン酸及びステア
リン酸が挙げられる。芳香族カルボン酸としては、アル
キル置換されたものでもよく、具体的には、安息香酸、
フタル酸、サリチル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
トルイル酸等が挙げられる。これらの酸は２種以上を併
用してもよい。酸の使用量は、アミドアミン化合物(1)
に対し１〜1.5当量が好ましい。
【０００８】成分(A)のアミドアミン化合物(1)又はその
塩は、２種以上を使用してもよく、その含有量は、毛髪
の濯ぎ時、乾燥時の滑らかさの点から、アミドアミン化
合物(1)に換算して、全組成の0.1〜10重量％とされる
が、0.5〜９重量％、特に0.8〜３重量％が好ましい。
塩は、２種以上を使用してもよく、その含有量は、毛髪
の濯ぎ時、乾燥時の滑らかさの点から、アミドアミン化
合物(1)に換算して、全組成の0.1〜10重量％とされる
が、0.5〜９重量％、特に0.8〜３重量％が好ましい。
【０００９】成分(B)である一般式(2)で表される高級ア
ルコールのＲ2は、炭素数12〜28であるが、炭素数16〜2
4、特に炭素数18又は22であるのが好ましく、直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、特に直鎖アルキ
ル基が好ましい。成分(B)としては、ミリスチルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリル
アルコール等が挙げられ、なかでも、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが特に
好ましい。
ルコールのＲ2は、炭素数12〜28であるが、炭素数16〜2
4、特に炭素数18又は22であるのが好ましく、直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、特に直鎖アルキ
ル基が好ましい。成分(B)としては、ミリスチルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリル
アルコール等が挙げられ、なかでも、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが特に
好ましい。
【００１０】成分(B)の高級アルコールは、２種以上を
併用してもよく、その含有量は、0.1〜30重量％とされ
るが、１〜10重量％、特に２〜６重量％が好ましい。
併用してもよく、その含有量は、0.1〜30重量％とされ
るが、１〜10重量％、特に２〜６重量％が好ましい。
【００１１】成分(A)及び(B)の組合わせとしては、成分
(A)のＲ1ＣＯと成分(B)のＲ3が同一の炭素数である化合
物同士であることが、本発明の効果をより高める上でよ
り好ましい。
(A)のＲ1ＣＯと成分(B)のＲ3が同一の炭素数である化合
物同士であることが、本発明の効果をより高める上でよ
り好ましい。
【００１２】成分(C)の水難溶性固形粉体としては、ピ
リチオン亜鉛に代表される金属ピリチオン類、ピロクト
ンオラミン、二硫化セレン等の抗菌性粉体（特に抗フケ
性を示すもの）；シリコーンパウダー、ポリテトラフル
オロエチレンパウダー、ナイロンパウダー等の毛髪にサ
ラサラ感を付与する樹脂粉体；スチレンラテックス、マ
イカ粉体等の懸濁剤が挙げられる。
リチオン亜鉛に代表される金属ピリチオン類、ピロクト
ンオラミン、二硫化セレン等の抗菌性粉体（特に抗フケ
性を示すもの）；シリコーンパウダー、ポリテトラフル
オロエチレンパウダー、ナイロンパウダー等の毛髪にサ
ラサラ感を付与する樹脂粉体；スチレンラテックス、マ
イカ粉体等の懸濁剤が挙げられる。
【００１３】成分(C)の水難溶性固形粉体は、２種以上
を併用してもよく、その含有量は、本発明の毛髪化粧料
中に0.01〜５重量％とされるが、0.1〜３重量％、特に
0.3〜0.8重量％が好ましい。
を併用してもよく、その含有量は、本発明の毛髪化粧料
中に0.01〜５重量％とされるが、0.1〜３重量％、特に
0.3〜0.8重量％が好ましい。
【００１４】成分(D)のジメチルポリシロキサンの粘度
は50mm2/s以下であるが、１〜20mm2/sであるのが好まし
く、また環状シリコーンとしては、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン
等が挙げられる。市販品としては、東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン社のSH200-50cs、SH200-10cs、SH244、S
H245、DC246等が挙げられる。
は50mm2/s以下であるが、１〜20mm2/sであるのが好まし
く、また環状シリコーンとしては、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン
等が挙げられる。市販品としては、東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン社のSH200-50cs、SH200-10cs、SH244、S
H245、DC246等が挙げられる。
【００１５】成分(D)は、２種以上を併用してもよく、
その含有量は、本発明の毛髪化粧料中に0.1〜10重量％
とされるが、0.5〜５重量％、特に0.8〜３重量％が好ま
しい。
その含有量は、本発明の毛髪化粧料中に0.1〜10重量％
とされるが、0.5〜５重量％、特に0.8〜３重量％が好ま
しい。
【００１６】以上の成分(A)〜(D)の含有重量比は、(A)
／(B)が１／１〜１／７、特に１／２〜１／６、(C)／
〔(A)＋(B)〕が１／４〜１／14、特に１／８〜１／12、
(C)／〔(A)＋(B)＋(D)〕が１／６〜１／16、特に１／８
〜１／14の範囲内にあることが好ましい。
／(B)が１／１〜１／７、特に１／２〜１／６、(C)／
〔(A)＋(B)〕が１／４〜１／14、特に１／８〜１／12、
(C)／〔(A)＋(B)＋(D)〕が１／６〜１／16、特に１／８
〜１／14の範囲内にあることが好ましい。
【００１７】本発明の毛髪化粧料のpHは、水で20重量倍
に希釈した際（25℃）の値として、２〜６、特に3.5〜
5.8であるのが安定性の点でよい。pHの調整は、前述し
た酸により、成分(A)の中和と同時に行うことができ
る。
に希釈した際（25℃）の値として、２〜６、特に3.5〜
5.8であるのが安定性の点でよい。pHの調整は、前述し
た酸により、成分(A)の中和と同時に行うことができ
る。
【００１８】本発明の毛髪化粧料には、成分(C)の水難
溶性固形粉体を安定分散するため、ノニオンポリマーを
含有させることが好ましい。ノニオンポリマーとして
は、セルロース、セルロース誘導体、ポリビニルアルコ
ール等が挙げられ、特にヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール
が好ましい。ノニオンポリマーは、成分(C)としてピリ
チオン亜鉛のような比重の高い粉体を使用する場合には
特に配合することが好ましい。ノニオンポリマーの含有
量は、本発明の毛髪化粧料中に0.01〜0.5重量％、特に
0.2〜0.4重量％が好ましい。またノニオンポリマーと成
分(C)の水難溶性固形粉体の含有重量比〔ノニオンポリ
マー／(C)〕は、２／１〜１／５、特に１／１〜１／３
が好ましい。
溶性固形粉体を安定分散するため、ノニオンポリマーを
含有させることが好ましい。ノニオンポリマーとして
は、セルロース、セルロース誘導体、ポリビニルアルコ
ール等が挙げられ、特にヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール
が好ましい。ノニオンポリマーは、成分(C)としてピリ
チオン亜鉛のような比重の高い粉体を使用する場合には
特に配合することが好ましい。ノニオンポリマーの含有
量は、本発明の毛髪化粧料中に0.01〜0.5重量％、特に
0.2〜0.4重量％が好ましい。またノニオンポリマーと成
分(C)の水難溶性固形粉体の含有重量比〔ノニオンポリ
マー／(C)〕は、２／１〜１／５、特に１／１〜１／３
が好ましい。
【００１９】本発明の毛髪化粧料には、更に、毛髪化粧
料に一般に使用されるその他の成分を、目的に応じて配
合することができる。例えば、グリセリン、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール等の保湿剤；ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面
活性剤；ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高
級脂肪酸；リン酸等の無機酸；ミリスチン酸イソプロピ
ル等のエステル油；流動イソパラフィン、ワセリン、ス
クワラン等の炭化水素；その他キレート剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、着色剤、香料等が挙げられる。
料に一般に使用されるその他の成分を、目的に応じて配
合することができる。例えば、グリセリン、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール等の保湿剤；ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面
活性剤；ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高
級脂肪酸；リン酸等の無機酸；ミリスチン酸イソプロピ
ル等のエステル油；流動イソパラフィン、ワセリン、ス
クワラン等の炭化水素；その他キレート剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、着色剤、香料等が挙げられる。
【００２０】また、本発明の毛髪化粧料は、水溶液、エ
タノール溶液、乳化物、サスペンション、ゲル組成物、
液晶組成物、固形物、エアゾール等の形態にすることが
でき、乳化物が最も好ましい。本発明は、ヘアリンス、
ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパッ
ク、ヘアクリーム、コンディショニングムース、ヘアム
ース、ヘアスプレー、シャンプー、リーブオントリート
メント等に適用できる。特に、ヘアリンス、ヘアコンデ
ィショナー、ヘアトリートメント等の洗い流して使用す
る毛髪化粧料として好適である。
タノール溶液、乳化物、サスペンション、ゲル組成物、
液晶組成物、固形物、エアゾール等の形態にすることが
でき、乳化物が最も好ましい。本発明は、ヘアリンス、
ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパッ
ク、ヘアクリーム、コンディショニングムース、ヘアム
ース、ヘアスプレー、シャンプー、リーブオントリート
メント等に適用できる。特に、ヘアリンス、ヘアコンデ
ィショナー、ヘアトリートメント等の洗い流して使用す
る毛髪化粧料として好適である。
【００２１】
【実施例】実施例１ ヘアリンス
表１に示すヘアリンスを調製し、評価を行った。
【００２２】（評価方法）ヘアリンスを熟練パネラー５
名が実際に使用し、５段階（５：良い〜１：悪い）で官
能評価を行い、５人の平均点から、４以上：◎、３以上
４未満：○、２以上３未満：△、２未満：×として表１
に示した。
名が実際に使用し、５段階（５：良い〜１：悪い）で官
能評価を行い、５人の平均点から、４以上：◎、３以上
４未満：○、２以上３未満：△、２未満：×として表１
に示した。
【００２３】また、静電気抑制効果は、ヘアリンスで毛
髪トレス（100ｇ，横幅５cm）を処理し、20℃30％RHの
温湿度下で12時間放置した後、ブラッシングを10回行
い、ブラッシング前後のトレスの横幅を比較し、静電気
発生によるヘアフライの度合いを評価した。ブラッシン
グ前を基準として、横幅の増加が20％未満：◎、20％以
上30％未満：○、30％以上40％未満：△、40％以上：×
として表１に示した。
髪トレス（100ｇ，横幅５cm）を処理し、20℃30％RHの
温湿度下で12時間放置した後、ブラッシングを10回行
い、ブラッシング前後のトレスの横幅を比較し、静電気
発生によるヘアフライの度合いを評価した。ブラッシン
グ前を基準として、横幅の増加が20％未満：◎、20％以
上30％未満：○、30％以上40％未満：△、40％以上：×
として表１に示した。
【００２４】更に、ピリチオン亜鉛の分散性は、顕微鏡
観察により、粒径10μｍ以上の凝集粒子が観察されな
い：◎、粒径50μｍ以上の凝集粒子が観察されない：
○、粒径100μｍ以上の凝集粒子が観察されない：△、
粒径100μｍ以上の凝集粒子が観察される：×として表
１に示した。
観察により、粒径10μｍ以上の凝集粒子が観察されな
い：◎、粒径50μｍ以上の凝集粒子が観察されない：
○、粒径100μｍ以上の凝集粒子が観察されない：△、
粒径100μｍ以上の凝集粒子が観察される：×として表
１に示した。
【００２５】
【表１】
【００２６】実施例２ ヘアリンス
表３に示すヘアリンスを調製し、実施例１と同様にして
官能評価及び静電気抑制効果の評価を行った。
官能評価及び静電気抑制効果の評価を行った。
【００２７】
【表２】
【００２８】
実施例３ ヘアリンス
（重量％）
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1
ステアリルアルコール 4
ピリチオン亜鉛 0.5
ジメチルポリシロキサン（20mm2/s） 5
ジメチルポリシロキサン（500mm2/s） 5
ヒドロキシエチルセルロース 0.25
乳酸 0.3
グリセリン 3
香料 0.3
精製水 バランス
【００２９】
実施例４ ヘアリンス
（重量％）
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1
ステアリルアルコール 4
ピリチオン亜鉛 0.5
オクタメチルシクロテトラシロキサン 5
ジメチルポリシロキサン（500mm2/s） 5
ヒドロキシエチルセルロース 0.25
乳酸 0.3
グリセリン 3
香料 0.3
精製水 バランス
【００３０】
実施例５ ヘアリンス
（重量％）
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1
ステアリルアルコール 4
ピリチオン亜鉛 0.5
ナイロンパウダー（HK-5000；佐々木化学社） 0.8
オクタメチルシクロテトラシロキサン 5
ジメチルポリシロキサン（500mm2/s） 5
ヒドロキシエチルセルロース 0.25
乳酸 0.3
グリセリン 3
香料 0.3
精製水 バランス
【００３１】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪に塗布して
から洗い流す際（濯ぎ時）までにわたって、滑りや柔軟
感、乾燥後の柔らかさ、しっとり感に優れ、特に水難溶
性固形粉体由来の濯ぎ時、乾燥後のザラツキ感や、ブラ
ッシング摩擦帯電によるヘアフライを抑制することがで
き、粉体の有する特性と心地良い使用感が両立された毛
髪化粧料である。
から洗い流す際（濯ぎ時）までにわたって、滑りや柔軟
感、乾燥後の柔らかさ、しっとり感に優れ、特に水難溶
性固形粉体由来の濯ぎ時、乾燥後のザラツキ感や、ブラ
ッシング摩擦帯電によるヘアフライを抑制することがで
き、粉体の有する特性と心地良い使用感が両立された毛
髪化粧料である。
Claims (3)
- 【請求項１】 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有す
る毛髪化粧料。 (A) 一般式(1)で表されるアミドアミン化合物又はその
塩：アミドアミン(1)に換算して0.1〜10重量％ Ｒ1ＣＯＮＨ(ＣＨ2)nＮ(Ｒ2)2 (1) 〔式中、Ｒ1は炭素数11〜27の脂肪族炭化水素基を示
し、Ｒ2は炭素数１〜３のアルキル基を示し、ｎは２〜
４の整数を示す。〕 (B) 一般式(2)で表される高級アルコール：0.1〜30重量
％ Ｒ3-ＯＨ (2) 〔式中、Ｒ3は炭素数12〜28の脂肪族炭化水素基を示
す。〕 (C) 水難溶性の固形粉体：0.01〜５重量％ (D) 環状シリコーン又は粘度が50mm2/s以下であるジメ
チルポリシロキサン：0.1〜10重量％ - 【請求項２】 各成分の重量比が、(A)／(B)＝１／１〜
１／７、(C)／〔(A)＋(B)〕＝１／４〜１／14、(C)／
〔(A)＋(B)＋(D)〕＝１／６〜１／16の範囲内にある請
求項１記載の毛髪化粧料。 - 【請求項３】 成分(C)の水難溶性固形粉体が、抗菌作
用を有するものである請求項１又は２記載の毛髪化粧
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001400037A JP2003201218A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001400037A JP2003201218A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 毛髪化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003201218A true JP2003201218A (ja) | 2003-07-18 |
Family
ID=27639793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001400037A Pending JP2003201218A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 毛髪化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003201218A (ja) |
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-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001400037A patent/JP2003201218A/ja active Pending
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