JP2003503333A - 局所用抗菌組成物 - Google Patents

局所用抗菌組成物

Info

Publication number
JP2003503333A
JP2003503333A JP2001505864A JP2001505864A JP2003503333A JP 2003503333 A JP2003503333 A JP 2003503333A JP 2001505864 A JP2001505864 A JP 2001505864A JP 2001505864 A JP2001505864 A JP 2001505864A JP 2003503333 A JP2003503333 A JP 2003503333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
composition
pyrithione
copper
antimicrobial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001505864A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003503333A5 (ja
Inventor
フランシス ギャヴィン,デイヴィッド
レイモンド マーチェッタ,アンソニー
ダニエル ネルソン,ジョン
ポルソン,ジョージ
ロバート シュワーツ,ジェイムズ
アイリーン ターリー,パトリシア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arch Chemicals Inc
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Arch Chemicals Inc
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26838878&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2003503333(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from US09/599,624 external-priority patent/US7026308B1/en
Application filed by Arch Chemicals Inc, Procter and Gamble Co filed Critical Arch Chemicals Inc
Publication of JP2003503333A publication Critical patent/JP2003503333A/ja
Publication of JP2003503333A5 publication Critical patent/JP2003503333A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K33/00Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
    • A61K33/24Heavy metals; Compounds thereof
    • A61K33/244Lanthanides; Compounds thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/49Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds
    • A61K8/4906Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom
    • A61K8/4933Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom having sulfur as an exocyclic substituent, e.g. pyridinethione
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/19Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/19Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
    • A61K8/27Zinc; Compounds thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q17/00Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
    • A61Q17/005Antimicrobial preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/006Antidandruff preparations

Abstract

(57)【要約】 ピリチオンの多価金属塩を含有し、かつ金属イオン源を含有する皮膚又は頭皮上の微生物感染の処置のための局所適用組成物を開示する。また、そのような組成物を使用して皮膚又は頭皮上の微生物の感染を治療する方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術分野) 本発明は、皮膚又は頭皮上の微生物感染を処置する局所用抗菌組成物及び方法
に関する。具体的には、ふけの処置のための方法及び改善された抗ふけ活性を提
供する組成物に関する。特に、本発明はピリチオンの多価金属塩と金属イオン源
を利用する方法及び組成物に関する。
【0002】 (発明が解決しようとする課題) 種々の抗ふけ組成物は、市販されているか、さもなければシャンプー技術にお
いて知られている。これらの組成物は、典型的に、組成物中に分散させ懸濁させ
た洗浄界面活性剤及び微粒子状結晶性抗菌剤を含有する。この目的に使われる抗
菌剤には、イオウ、硫化セレン及びピリジンチオンの多価金属塩が含まれる。シ
ャンプーをしている間に、これらの抗菌剤は、頭皮上に沈積して抗ふけ活性を提
供する。ケトコナゾールのような可溶性抗ふけ剤も当該分野で既知である。
【0003】 それにもかかわらず、消費者はより優れた抗ふけ効能を提供する抗ふけシャン
プーを要望している。
【0004】 ピリチオン(1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン、2−ピリジンチオール−
1−オキシド、2−ピリジンチオン、2−メルカプトピリジン−N−オキシド、
ピリジンチオン及びピリジンチオン−N−オキシドとしても知られている)の多
価金属塩は効果的な抗生物剤であると知られていて、ペイント及び金属工作用流
体の抗真菌剤及び殺菌剤として広く使われている。ピリチオンの多価金属塩は、
また、抗真菌剤及び殺菌剤としてフットパウダー及び抗ふけシャンプーのような
パーソナルケア組成物においても用いられる。ピリチオンの多価金属塩は、水に
ほんのわずかに可溶であり、マグネシウムピリチオン、バリウムピリチオン、ビ
スマスピリチオン、ストロンチウムピリチオン、銅ピリチオン、ジンクピリチオ
ン、カドミウムピリチオン及びジルコニウムピリチオンを含む。
【0005】 ジンクピリチオン及び銅ピリチオンは、パーソナルケア組成物の抗菌剤として
特に有効である。ジンクピリチオンは、シャンプーの抗ふけ成分として知られて
いる。多価ピリチオン塩の合成は、バースタイン(Berstein)らの米国特許番号
第2,809,971号に記載されている。類似の化合物及びそれらの製造方法
を開示している他の特許には、米国特許番号第2,786,847号、第3,5
89,999号、第3,590,035号及び第3,773,770号が挙げら
れる。
【0006】 ピリチオン殺生物剤が広範囲にわたる用途に対して有用であると判明したが、
これらの化合物の利用は、菌類及びバクテリアの特定の種や株の制御に限られて
いる。更に、ピリチオン塩の濃度を高くすれば、より広い範囲の生物の成長を制
御することが認められたが、商品に添加することができるピリチオンの多価金属
塩の有用な量は、効能と経済的考慮、及び環境に対する配慮により制限される。
シャンプーのようなパーソナルケア組成物において、添加することができるピリ
チオン塩の量は、毒物学的配慮により更に制限される。
【0007】 一般的に、抗ふけシャンプーにおける抗菌剤の利用も当該分野で既知である。
しかしながら、ピリチオンの多価金属塩は抗菌剤及び/又は抗ふけ剤として開示
されたものの、総合的にみれば有効性は比較的低いままであった。したがって、
消費者は、現在市販されている製品に対して、より優れた抗ふけ効能を提供する
シャンプーを要望している。そのような優れた効能を達成することは、困難であ
る。
【0008】 例えば、強いキレート剤中でジンクピリチオン錯体を「可溶化する」ことによ
って、抗ふけ効能が達成されるとこれまでは考えられていた。そのようなアプロ
ーチは、ディクソンの欧州特許出願第077,630号に開示され、二価銅陽イ
オン存在下、強いキレート剤中でジンクピリチオンを「可溶化する」ことであっ
た。しかし、第077,630号出願に開示された「可溶化」プロセスは、実際
は、ジンクピリチオン錯体の化学構造の破壊に終わる。得られる組成物は、遊離
のピリチオンイオンとともに溶液中にキレート剤/亜鉛の錯体を含む。遊離のピ
リチオンイオンは、該組成物中に可溶である。第077,630号出願は、この
アプローチにより、物理的に安定で、抗ふけの利益を提供する明白な製品が得ら
れることを開示している。
【0009】 不幸なことに、このアプローチに対する良くない傾向の危険性は、過剰量の可
溶な遊離ピリチオンイオンはヒトに毒性を示すことが知られていることであり、
そのような組成物の利用はジンクピリチオンに対する現行の連邦医薬品局モノグ
ラフの範囲外になって、該組成物をパーソナルケア製品として商業的に容認でき
なくしてしまうことである。
【0010】 銅塩のような金属イオンもまた、抗菌性用途において効能を提供することが当
該分野で教示されている。硫酸銅及び酸化第一銅のような銅化合物は、ペイント
、スイミングプールの水及び木製品を含む広い範囲の用途において、広く抗真菌
剤、防汚剤及び殺藻薬として使われてきた。同様に、塩化亜鉛、硫酸亜鉛及び酸
化亜鉛のような亜鉛の無機塩は、ペイント、コーティング及び防腐剤を含む多種
多様な製品で静菌性及び/又は静真菌性の化合物として使用されてきた。しかし
ながら、銅塩及び亜鉛塩は、多くの抗ふけ及びスキンケアの用途に要望されるよ
うな高いレベルの殺菌性効能を有さない。
【0011】 今や驚くべきことに、本発明に従って、銅及び亜鉛塩のような金属イオン源と
組合せてジンクピリチオンのようなピリチオンの多価金属塩を利用することによ
って、局所用組成物中の抗ふけ効能が、劇的に向上することを見出した。したが
って、改善された効能を有す抗ふけ局所用組成物を提供することが、本発明の目
的である。改善された効能はまた、抗菌組成物中の金属ピリチオン濃度の低下を
可能にし、それによって抗菌活性物を含むより安全な製品の生産を容易にする。
【0012】 より優れた抗ふけ効能を提供する局所的皮膚用及び/又は毛髪用組成物を提供
することが、本発明の目的である。毛髪及び/又は皮膚を洗浄する方法を提供す
ることもまた、本発明の目的である。水虫を治療する方法を提供することもまた
、本発明の目的である。これら及び他の目的は、以下の詳細な説明から容易に明
らかになる。
【0013】 (発明の要約) 本発明は、皮膚又は頭皮上の微生物の成長を抑制又は防止するために、微生物
を処理する局所適用組成物に関し、組成物が、a)組成物の約0.001質量%
〜約10質量%の、ピリチオンの多価金属塩からなる群より選ばれる抗菌性活性
物質;b)組成物の約0.001質量%〜約10質量%の、亜鉛塩、銅塩、銀塩
、ニッケル塩、カドミウム塩、水銀塩、ビスマス塩及びそれらの混合物からなる
群より選ばれる金属イオン源;及びc)金属源と抗菌性活性物質との重量比は約
5:100〜約5:1であり、抗菌性活性物質の少なくとも50%が組成物中で
不溶である、抗菌性活性物質及び金属塩のための局所用キャリアを含有する。
【0014】 更に、本発明は、そのような利益を提供するのに有効な上記の組成物の量を、
毛髪及び頭皮に適用することを含む、抗ふけ効能を提供する方法に関する。
【0015】 (発明の詳述) 本発明の局所用抗ふけ組成物は、本明細書に記載された発明の必須成分及び制
限事項、並びに、本明細書に記載された追加の又は任意の成分、構成要素又は制
限事項のいずれかを含む又はそれらから成る又は本質的にそれらから成ることが
できる。
【0016】 特に、これらの組成物は、抗菌剤、金属イオン源及び局所用キャリアを含有す
る。抗菌性微粒子のキャリアへの導入に際し、抗菌性微粒子は、組成物中で分散
液、懸濁液又はエマルションの形態で、組成物に組み入れられる。次いで、金属
イオン源が、抗菌性微粒子の殺菌性効力を強化する。
【0017】 全てのパーセンテージ、部及び比は、特に明記しない限り、本発明のシャンプ
ー組成物の総重量に基づく。記載された成分全ての重量は、その活性レベルに基
づいており、したがって、市販の物質に含まれている可能性のあるキャリア又は
副生物を含まない。
【0018】 任意に添加することができるものを含む、本発明の局所用抗菌組成物の構成要
素、並びに調製方法及び使用方法を以下に詳述する。
【0019】 A.抗菌剤 本発明の局所用抗菌組成物は、約0.001%〜約10%の抗菌剤を含有する
。組成物は、好ましくは約0.01%〜約5%、更に好ましくは約0.1%〜約
2%の抗菌剤を含有する。
【0020】 抗菌剤は、ピリチオンの多価金属塩及びその混合物から選択することができる
。小板状及び針状構造を含む、いかなる形態の多価金属ピリチオン塩も使用可能
である。本明細書で使用するための好ましい塩には、多価金属(マグネシウム、
バリウム、ビスマス、ストロンチウム、銅、亜鉛、カドミウム、ジルコニウム)
及びそれらの混合物、更に好ましくは亜鉛から形成されたものが含まれる。1−
ヒドロキシ−2−ピリジンチオン(「ジンクピリチオン」又は「ZPT」として
知られている)が、本明細書で使用するのに更により好ましく、最も好ましくは
小板状微粒子形のZPTであり、該粒子は、約20μまで、好ましくは約5μま
で、最も好ましくは約2.5μまでの平均粒子径を有する。
【0021】 ピリジンチオン抗菌剤及び抗ふけ剤は、例えば、米国特許番号第2,809,
971号、米国特許番号第3,236,733号、米国特許番号第3,753,
196号、米国特許番号第3,761,418号、米国特許番号第4,345,
080号、米国特許番号第4,323,683号、米国特許番号第4,379,
753号及び米国特許番号第4,470,982号に記載されており、それら全
てを参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0022】 ZPTを本明細書の抗菌組成物中に抗菌性微粒子として使用する場合、毛髪の
成長又は再生が、又はその両方が、刺激される又は調節される、又は脱毛が減少
する又は抑えられる、又は毛髪がより濃く又はより多くに見えるようになるとい
うことが、更に期待される。
【0023】 ジンクピリチオンは、参考として引用し本明細書に組み入れる米国特許番号第
2,809,971号に例示されているように、ジンクピリチオン沈殿を生成さ
せるために、1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン(すなわちピリチオン酸)又
はその可溶性塩を亜鉛塩(例えば、硫酸亜鉛)と反応させることによって得られ
る。
【0024】 ピリチオン多価金属塩の少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、更
に好ましくは少なくとも99.9%、更により好ましくは少なくとも99.99
%及び一層更に好ましくは100%が、組成物中に不溶である。
【0025】 ピリチオンの多価金属塩の、50%未満、更に好ましくは30%未満、更に好
ましくは15%未満、更に好ましくは10%未満、更に好ましくは5%未満、更
により好ましくは1%未満、一層更に好ましくは0%が、組成物中で遊離のピリ
チオンイオンに解離する。本明細書で使用する「遊離のピリチオンイオン」とは
、多価金属イオンと会合していない可溶性のピリチオンイオンを意味する。
【0026】 好ましくは、組成物が、強いキレート剤の少なくとも5倍のピリチオン多価金
属塩を含有する。強いキレート剤には、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、
ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、テトラエチレントリアミン(T
ET)、エチレンジアミン(EDA)及びジエチレントリアミン(DETA)の
ようなジアミン又はポリアミン並びにそれらの塩のような化合物が含まれる。こ
れらのキレート剤は、防腐剤又は金属安定剤として使われる場合、比較的少量、
すなわち、組成物の1質量%未満、好ましくは0.5質量%未満、更に好ましく
は0.1質量%未満含まれる。好ましくは、組成物は強いキレート剤を含まない
【0027】 B.金属イオン源 本発明の局所用抗菌組成物は、約0.001%〜約10%の金属イオン源を含
有する。好ましくは、本発明の組成物は、約0.01%〜約5%、更に好ましく
は約0.1%〜約2%の金属イオン源を含有する。
【0028】 金属イオン源は、亜鉛、銅、銀、ニッケル、カドミウム、水銀及びビスマスか
ら選択することができる。好ましくは、金属イオンは亜鉛塩、銅塩、銀塩及びそ
れらの混合物から選択される。更に好ましくは、金属イオンは亜鉛塩、銅塩及び
それらの混合物から選択される。
【0029】 本発明の組成物で使用し得る亜鉛塩の例には、酢酸亜鉛、酸化亜鉛、炭酸亜鉛
、水酸化亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、クエン酸亜鉛、フッ化亜鉛、ヨウ化亜鉛、
乳酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、リン酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、サ
リチル酸亜鉛、亜鉛セレン酸塩、ケイ酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、硫化亜鉛、タ
ンニン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、吉草酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、ウンデシル酸亜鉛な
どが含まれる。亜鉛塩の組合せもまた、本発明の組成物において使用してよい。
【0030】 好適な銅塩の例には、銅二ナトリウムクエン酸塩、銅トリエタノールアミン、
炭酸銅、炭酸アンモニウム第一銅、水酸化第二銅、塩化銅、塩化第二銅、銅エチ
レンジアミン錯体、オキシ塩化銅、オキシ塩化硫酸銅、酸化第一銅、銅チオシア
ネートなどが含まれる。これらの銅塩の組合せもまた、本発明の組成物において
使用してよい。種々の形態の銀もまた、使用してよい。有用な銀化合物種の例に
は、コロイド銀、銀塩及び銀複合体(例えば臭化銀、塩化銀、クエン酸銀、ヨウ
化銀、乳酸銀、硝酸銀、酸化銀、ピクリン酸銀など)が含まれる。
【0031】 更に、金属塩の組合せもまた、本発明の組成物において使用してよい。
【0032】 金属イオン源は、それとピリチオンの多価金属塩が、約5:100〜約5:1
、好ましくは約2:10〜約3:1、更に好ましくは約1:2〜2:1の比で組
成物中に含まれる。
【0033】 C.局所用キャリア 本発明の局所用抗菌組成物は、局所用キャリアを含む。局所用キャリアは、得
られる組成物の種類に依って、従来のパーソナルケアキャリアの広い範囲から選
択することができる。適合性のあるキャリアの適切な選択によって、本抗菌組成
物は、日常の皮膚又は毛髪用製品(例えば、皮膚ローション又は毛髪リンス)、
日常の毛髪を手入れする製品(例えば、毛髪ローション、ヘアスプレー、育毛剤
、コンディショニングトリートメント及び化粧品)などの形で調製し得る、ある
いは、それらは、クレンジング製品(例えば、毛髪及び/又は頭皮のシャンプー
、身体洗浄液、手のクレンザー、水不要の手の殺菌剤/クレンザー)の形態で調
製できると考えられる。
【0034】 液状の毛髪又は皮膚組成物における局所用キャリアは、水、一般の有機溶媒又
はそれらの混合液であってよい。適当な一般的有機溶媒は、C2〜C3の低級一
価又は多価アルコール(例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール
、グリセリン)、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びジメチルス
ルホキシドである。
【0035】 液体クレンジング組成物(例えば、シャンプー)において、キャリアは、組成
物に洗浄性能を提供するための洗浄界面活性剤を含んでよい。そのような界面活
性剤は、物理的及び化学的に本明細書に記載する必須成分に適合すべきであり、
又は他の面で、製品安定性、美観又は性能を過度に損なうべきでない。本明細書
で有用な洗浄界面活性剤の例を以下に記載する。
【0036】 本発明の抗菌組成物は、組成物の、約40〜約92質量%、好ましくは約50
質量%〜約85質量%、更に好ましくは約60質量%〜約80質量%の水を含有
する水性系であってもよい。
【0037】 本発明の組成物が抗ふけシャンプーである場合、組成物のpHは一般に約2〜
約10、好ましくは約3〜約9、更に好ましくは約4〜約8、最も好ましくは約
5.5〜約7.5の範囲である。
【0038】 本発明の抗菌組成物は、皮膚への適用のために固形粉末の形態であってもよい
。そのような粉末は固形の化粧品用キャリアを含有してもよい。固形の化粧品用
キャリアは、大きさが通常40μm未満の粒子形態で使用されるタルク(すなわ
ち水和ケイ酸マグネシウム)、2〜200μmである鱗片形で存在する雲母(す
なわちアルミノケイ酸塩組成物)、改質された又は未改質のデンプン、特に米澱
粉、シリカ、アルミナ、窒化ホウ素、カオリン(すなわち水和ケイ酸アルミニウ
ム)、酸化亜鉛、酸化チタン、沈降炭酸カルシウム、炭酸又は炭酸水素マグネシ
ウム、8〜22個の炭素原子を有する有機カルボン酸から誘導された金属セッケ
ン(例えば、亜鉛、マグネシウム又はリチウムのステアリン酸塩、ラウリン酸亜
鉛、ミリスチン酸マグネシウムなど)、ポリエチレン及びその誘導体から選択さ
れた合成ポリマー(又はコポリマー)粉末(例えばポリテトラフルオロエチレン
、ポリスチレンなど)、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリエステル
又はポリアミドなど(例えばナイロン粉末)及び中空部が気体を含む熱可塑性合
成物質から得た中空ミクロスフィアの形をした粉末であってもよい。
【0039】 1.洗浄界面活性剤 本発明の局所用キャリア構成成分は、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面
活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、陽イオン界面活性剤及びそれらの
組合せから選択される洗浄界面活性剤を含んでよい。洗浄界面活性剤は、洗浄性
能を持つ抗菌シャンプー組成物を提供する。界面活性剤が化学的及び物理的に組
成物の必須成分に適合しているか又は他の面で製品性能、美観又は安定性を過度
に損なわないならば、毛髪用又はパーソナルケア製品で使用される当該分野で既
知のいかなる界面活性剤も、使用することができる。シャンプー組成物中の界面
活性剤濃度は、要望されるクレンジング又は泡立ち性能、選択された特定の界面
活性剤、要望される製品濃度、組成物中の他の構成成分の有無及び当該分野で公
知の他の因子によって異なってもよい。
【0040】 a)陰イオン界面活性剤 本明細書で使用するのに好適なアニオン系界面活性剤には、アニオン系洗浄界
面活性剤及び組成物のpHで陰イオン性である付加部分を有する双極性又は両性
洗浄界面活性剤又はそれらの混合物が含まれる。アニオン系洗浄界面活性剤が好
ましい。そのような界面活性剤は、物理的及び化学的に本明細書に記載されてい
る必須成分に対し適合しているべきであり、且つ他の点で製品安定性、美観又は
性能を過度に損なうべきでない。
【0041】 本明細書の抗菌組成物の使用に好適なアニオン系洗浄界面活性剤構成成分の例
には、毛髪のケア又は他のパーソナルケア洗浄剤組成物での使用に知られている
ものが含まれる。組成物における陰イオン界面活性剤構成成分の濃度は、要望さ
れる洗浄性及び泡立ち性能を提供するのに十分であるべきであり、通常、組成物
の約5質量%〜約50質量%、好ましくは約8質量%〜約30質量%、更に好ま
しくは約10質量%〜約25質量%、更により好ましくは約12質量%〜約22
質量%の範囲である。
【0042】 本明細書の抗菌組成物での使用に好適なアニオン系界面活性剤は硫酸アルキル
及び硫酸アルキルエーテルである。これらの物質は、それぞれの式、ROSO3
M及びRO(C24O)xSO3Mを有し、式中、Rは約8〜約18炭素原子のア
ルキル又はアルケニルであり、xは1〜10の整数であり、Mはアンモニウムの
ような陽イオン、トリエタノールアミンのようなアルカノールアミン、ナトリウ
ム及びカリウムのような一価金属及びマグネシウム及びカルシウムのような多価
金属である。界面活性剤の溶解度は、選択された特定のアニオン系洗浄界面活性
剤及び陽イオンに依存する。
【0043】 Rは、アルキル及びアルキルエーテルの硫酸エステルの両方において、好まし
くは約8〜約18炭素原子、更に好ましくは約10〜約16炭素原子、更により
好ましくは約12〜約14炭素原子を有する。アルキルエーテルサルフェートは
、典型的に、エチレンオキシド及び約8〜約24炭素原子を有する一価アルコー
ル類の縮合物として得られる。アルコール類は合成品であるか又は脂肪(例えば
ココヤシ油、パーム核油、タロー)から誘導することができる。ココヤシ油又は
パーム核油から誘導されたラウリルアルコール及び直鎖アルコール類が好ましい
。そのようなアルコール類は、約0〜約10モルの、好ましくは約2〜約5モル
の、更に好ましくは約3モルのエチレンオキシドと反応させ、例えば、アルコー
ル1モルにつき平均3モルのエチレンオキシドを有する分子種の得られる混合物
を硫酸で処理して中和する。
【0044】 本発明の抗菌組成物で使用することができるアルキルエーテルサルフェートの
具体的な非限定的例には、ココナツアルキルトリエチレングリコールエーテルサ
ルフェート、タローアルキルトリエチレングリコールエーテルサルフェート及び
タローアルキルヘキサオキシエチレンサルフェートのナトリウム及びアンモニウ
ム塩が含まれる。非常に好ましいアルキルエーテルサルフェートは個々の化合物
の混合物を含有し、混合物中の化合物は、約10〜16炭素原子の平均アルキル
鎖及び約1〜約4モルのエチレンオキシドの平均エトキシル化度を有する。
【0045】 好ましいアルキルサルフェートの具体例には、ラウリル硫酸アンモニウム、コ
コイル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸カリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールア
ミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、
ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエチルアミン及びそれら
の混合物が含まれる。ラウリル硫酸アンモニウムが特に好ましい。
【0046】 好ましいアルキルエーテルサルフェートの具体例には、ラウレス硫酸アンモニ
ウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸モノエタ
ノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノール
アミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン及びそれらの混合物が含まれる。ラウレ
ス硫酸アンモニウムが特に好ましい。
【0047】 本発明の抗ふけ及びコンディショニングのシャンプーの形態において使用に適
したサルフェート界面活性剤の更に別の部類には、硫酸で処理されたグリセリド
があり、その一例としてラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウムがある。
【0048】 他の適切なアニオン系洗浄界面活性剤は、化学式[R1−SO3−M](式中、
1は約8〜約24、好ましくは約10〜18炭素原子を有する、直鎖又は分枝
鎖の飽和脂肪族炭化水素ラジカルであり、Mは先に記載された陽イオンである)
に従う有機の硫酸反応生成物の水溶性塩である。そのような洗浄界面活性剤の非
限定的例には、約8〜約24炭素原子、好ましくは約12〜約18炭素原子及び
漂白と加水分解を含む既知のスルホン化方法にしたがって得られたスルホン化剤
(例えばSO3、H2SO4)を有する、イソ、ネオ及びノルマルパラフィンを含
むメタン系炭化水素の有機硫酸反応生成物の塩がある。アルカリ金属及びアンモ
ニウムスルホン化したC10〜C18n−パラフィンが好ましい。
【0049】 更に、他の適切なアニオン系洗浄界面活性剤は、イセチオン酸でエステル化し
、水酸化ナトリウムで中和した脂肪酸の反応生成物(ここで、例えば、脂肪酸は
、ココヤシ油又はパーム核油から誘導される);メチルタウリドの脂肪酸アミド
のナトリウム又はカリウム塩である(ここで、例えば、脂肪酸は、ココヤシ油又
はパーム核油から誘導される)。他の類似のアニオン系界面活性剤は米国特許第
2,486,921号、米国特許第2,486,922号、米国特許第2,39
6,278号に記載されてあり、それらの記載を参考として引用し本明細書に組
み入れる。
【0050】 抗菌組成物における使用に適した他のアニオン系洗浄界面活性剤はコハク酸塩
類であり、その例には、N−オクタデシルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリ
ルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸ジアンモニウム、N−
(1,2−ジカルボキシエチル)−N−オクタデシルスルホコハク酸四ナトリウ
ム、スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル、スルホコハク酸ナトリウム
のジヘキシルエステル、スルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステルが含ま
れる。
【0051】 他の適切なアニオン系洗浄界面活性剤には、約10〜約24炭素原子を有する
オレフィンスルホネート類が含まれる。この文脈において、用語「オレフィンス
ルホネート類」は、非錯体化型三酸化イオウによるα−オレフィンのスルホン化
、続いて、反応で生成したスルホンが全て加水分解されて対応するヒドロキシア
ルカンスルホネート類を与えるような条件で酸性反応混合物の中和反応を行うこ
とによって生成させうる化合物を指す。三酸化イオウは液状又はガス状であるこ
とができ、必須ではないが、通常、不活性希釈剤、例えば、液体状態において使
用されるときは、液体SO2により塩素化した炭化水素等、又はガス状の形態で
使用されるときは、空気、窒素、ガス状SO2等によって希釈される。オレフィ
ンスルホネート類が誘導されるα−オレフィンは、約10〜約24炭素原子、好
ましくは約12〜約16炭素原子を有するモノモノオレフィン類である。好まし
くは、それらは直鎖オレフィン類である。真のアルケンスルホネート類及び一部
のヒドロキシアルカンスルホネート類の他に、オレフィンスルホネート類は、反
応条件、反応物の比率、オレフィンストックにおける出発オレフィン類及び不純
物、並びにスルホン化プロセス中の副反応に依って、アルケンジスルホネート類
のような少量の他物質を含み得る。そのようなα−オレフィンスルホン酸塩混合
物の非限定的例は、米国特許番号第3,332,880号に記載されてあり、そ
の記載を参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0052】 抗菌組成物における使用に適したアニオン系洗浄界面活性剤のもう一つの部類
は、β−アルキルオキシアルカンスルホネート類である。これらの界面活性剤は
、下式に一致する。
【化1】 式中、R1は約6〜約20炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、R2は約1〜
約3炭素原子、好ましくは1炭素原子を有する低級アルキル基であり、Mは先に
記載したような水溶性の陽イオンである。
【0053】 本発明の抗菌組成物における使用に適した更に他のスルホン酸エステルは、ア
ルキルアリールスルホネートとして知られているアニオン系洗浄界面活性剤であ
る。アルキルアリールスルホネートの非限定的例には、トリデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びそれらの混合物
が含まれる。
【0054】 サルコシン酸塩及びサルコシン誘導体として知られているアニオン系洗浄界面
活性剤もまた、本発明の抗菌組成物における使用に適している。サルコシン酸塩
は、サルコシン及び脂肪オキシ塩化物でアシル化されたN−メチルグリシンの誘
導体である。それらは、一般式(II)に一致する。
【化2】 式中、RCO−は脂肪酸基であり、Xは水素(酸型)又はNa+若しくはTEA+ (塩型)のような陽イオン種である。サルコシン酸塩及びサルコシン誘導体の非
限定的例には、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイ
ルサルコシン及びそれらの混合物が含まれる。好ましいサルコシン酸は、ラウリ
ルサルコシン酸ナトリウムである。
【0055】 抗菌組成物に用いられる好ましいアニオン系洗浄界面活性剤にはラウリル硫酸
アンモニウム、アンモニウムラウレスサルフェート、トリエチルアミンラウリル
サルフェート、トリエチルアミンラウレスサルフェート、トリエタノールアミン
ラウリルサルフェート、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノ
エタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノ
ールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリルモノグリセリド硫酸ナ
トリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カ
リウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイル
サルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル
硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラ
ウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウ
リル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル
硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びそれ
らの組合せが含まれる。
【0056】 b)非イオン性界面活性剤 本発明の組成物における使用に適した非イオン性界面活性剤には、脂肪族一級
又は二級の直鎖又は分枝鎖アルコール又はフェノールとアルキレンオキシド、通
常エチレンオキシドとの縮合物が含まれ、それは通常、6〜30個のエチレンオ
キシド基を有する。他の好適な非イオン性物質には、モノアルキル又はジアルキ
ルアルカノールアミド類が含まれる。例には、ココヤシモノ又はジエタノールア
ミド及びココヤシモノイソプロパノールアミドが含まれる。
【0057】 c)両性及び双極性界面活性剤 本明細書のシャンプー組成物において用いられる適切な両性又は双極性洗浄界
面活性剤には、毛髪のケア又は他のパーソナルケアのクレンジングにおける使用
で知られているものが含まれる。そのような両性洗浄界面活性剤の濃度は、組成
物の、約0.5質量%〜約20質量%、好ましくは約1質量%〜約10質量%の
範囲にある。適切な双極性又は両性界面活性剤の非限定的例は、米国特許第5,
104,646号(ボリックJr.(Bolich Jr.)ら)、米国特許第5,106
,609号(ボリックJr.ら)に記載され、それらの記載を参考として引用し
本明細書に組み入れる。
【0058】 シャンプー組成物における使用に適した両性洗浄界面活性剤は当該分野でよく
知られており、脂肪族基が直鎖又は分枝鎖であることができ、脂肪族置換基の1
個が約8〜約18炭素原子を含み、且つその1個がカルボキシ、カルボキシル基
、スルホネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートのようなアニオ
ン系水溶性基を含む、脂肪族二級及び三級アミンの誘導体として広く記載されて
いる界面活性剤を含む。本発明に用いられる好ましい両性洗浄界面活性剤には、
ココ両性酢酸塩、ココ両性二酢酸塩、ラウロアンフォ酢酸塩、ラウロアンフォ二
酢酸塩及びそれらの混合物が含まれる。
【0059】 市販の両性界面活性剤には、MIRANOL C2M CONC.N.P.、M
IRANOL C2M CONC.O.P.、MIRANOL C2M SF, MI
RANOL CM SPECIAL(ミラノル社(Miranol, Inc.))、ALKA
TERIC 2CIB(アルカリルケミカルス(Alkaril Chemicals))、AMP
HOTERGE W−2(ロンザ社(Lonza, Inc.))、MONATERIC C
DX−38、 MONATERIC CSH−32(モナインダストリーズ(Mona Industries))、REWOTERIC AM−2C(リオ・ケミカルグループ(
Rewo Chemical Group))及びSCHERCOTERIC MS−2(シャーケミ
カルス(Scher Chemicals))という商品名で売られているもの含まれる。
【0060】 本明細書の使用に適した双極性洗浄界面活性剤は、脂肪族四級アンモニウム、
ホスホニウム及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記載される界面活性剤
を含み、そこにおいて、脂肪族ラジカルは直鎖又は分枝鎖であることができ、且
つ脂肪族置換基のうちの1個は約8〜約18炭素原子を含み、その1個はカルボ
キシル基、スルホネート基、サルフェート基、ホスフェート基又はホスホネート
基のようなアニオン性基を含む。好ましい双極性洗浄界面活性剤はベタイン類で
ある。
【0061】 d)陽イオン界面活性剤 本明細書の使用に適した陽イオン性洗浄界面活性剤には、第四級窒素部分を有
する界面活性剤が含まれる。好適な陽イオン界面活性剤の例は、一般式(XVIII
)に一致する:
【化3】 式中、R1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、C1〜C22脂肪族基又は
約22個までの炭素原子、好ましくはC1〜C22アルキルを有する芳香族、アル
コキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリー
ル又はアルキルアリール基から選択され、Xは、ハロゲン(例えば、塩化物、臭
化物)、酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫
酸塩及びアルキルサルフェート基から選択される塩形成性アニオンである。脂肪
族基は、炭素及び水素原子の他に、エーテル結合及びアミノ基のような他の基を
含み得る。より長い鎖(例えばC12及びそれ以上)の脂肪族基は、飽和又は不飽
和であることができる。
【0062】 好ましい陽イオン性洗浄界面活性剤は、2個の長いアルキル鎖と2個の短いア
ルキル鎖又は1個の長いアルキル連鎖と3個の短いアルキル鎖を有する。そのよ
うな長いアルキル鎖は、好ましくはC12〜C22、更に好ましくはC16〜C22であ
る。そのような短いアルキル鎖は、好ましくはC1〜C3、更に好ましくはC1
2である。
【0063】 本明細書の使用に適した非イオン性洗浄界面活性剤は、(実際上、親水性の)
アルキレンオキシド基と有機疎水性化合物(これらは、実際上脂肪族又はアルキ
ル芳香族であってよい)との縮合によって得られる化合物であるが、それらに限
定されない。
【0064】 本発明の抗菌組成物において使用に適した他のアニオン系、非イオン性、両性
、双極性及び陽イオン性洗浄界面活性剤の非限定的例は、M.C.Pub.社に
よって出版されたマック陽イオン(McCutcheon)著『乳化剤及び洗浄剤(Emulsi
fiers and Detergent)』(1989年)、米国特許番号第2,438,091
号、米国特許番号第2,528,378号、米国特許番号第2,658,072
号、米国特許番号第3,155,591号、米国特許番号第3,929,678
号、米国特許番号第3,959,461号、米国特許番号第4,387,090
号、米国特許番号第5,104,646号、米国特許番号第5,106,609
号、米国特許番号第5,837,661号に記載されており、それらの記載の全
てを参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0065】 2.揮発性キャリア 以下に記載するヘアスタイリングポリマーが本発明の抗菌組成物、特にヘアス
タイリングシャンプーの態様に含まれる場合、ヘアスタイリングポリマーを可溶
化するための揮発性キャリアも含むことが特に好ましい。そのようなキャリアは
、組成物全体にヘアスタイリングポリマーを非水溶性の流動性粒子として分散さ
せるのを助け、分散した粒子は、スタイリングポリマー及び揮発性キャリアを含
有する。この目的に好適なキャリアには、炭化水素、エーテル、エステル、アミ
ン、アルキルアルコール、揮発性シリコーン誘導体及びそれらの組合せが含まれ
、その多くの例は、当該分野でよく知られている。
【0066】 そのような揮発性キャリアは、非水溶性であるか又は低い水溶性を有さなけれ
ばならない。しかし、選択されるスタイリングポリマーはまた、スタイリングシ
ャンプー組成物中に、分離した分散流体相としてヘアスタイリングポリマー及び
溶媒混合物を分散させ、選択されるキャリア中に十分可溶でなければならない。
また、用いられるキャリアは、揮発性でなければならない。この文脈において、
揮発性という用語は、キャリアが約300℃未満、好ましくは約90℃〜約26
0℃、更に好ましくは約100℃〜約200℃(約1気圧で)の沸点を有するこ
とを意味する。
【0067】 組成物中の揮発性キャリアの濃度は、ヘアスタイリングポリマーを可溶化させ
、シャンプー組成物中に分離した流体相として分散させるのに十分でなければな
らない。そのような濃度は、通常、シャンプー組成物の約0.10質量%〜約1
0質量%、好ましくは約0.5質量%〜約8質量%、最も好ましくは約1質量%
〜約6質量%の範囲であり、スタイリングポリマーとキャリアとの重量比は、好
ましくは約10:90〜約70:30、更に好ましくは約20:80〜約65:
35、更により好ましくは約30:70〜約60:40である。スタイリングポ
リマーとキャリアとの重量比があまりに低いと、シャンプー組成物の泡立ち性能
が悪くなる。ポリマーと溶媒との比が高すぎると、組成物はねばっこくなりすぎ
て、スタイリングポリマーの分散が困難になる。ヘアスタイリング剤は、最終的
なシャンプー製品中で、約0.05〜約100ミクロン、好ましくは約1〜約2
5ミクロン、更に好ましくは約0.5〜約10ミクロンの平均粒径を有するべき
である。粒度は、例えば光学顕微鏡法を含む、当該技術で公知の方法にしたがっ
て測定することができる。
【0068】 シャンプー組成物に用いられる好ましい揮発性キャリアは、炭化水素溶媒、特
に分枝鎖炭化水素溶媒である。炭化水素溶媒は、約8〜約18炭素原子、好まし
くは約10〜約16炭素原子を有する、線状又は分枝状、飽和又は不飽和の炭化
水素であることができる。分枝鎖炭化水素である飽和炭化水素が好ましい。いく
つかの適切な線状炭化水素の非限定的例には、デカン、ドデカン、デセン、トリ
デセン及びそれらの組合せが含まれる。適切な分枝鎖炭化水素には、イソパラフ
ィン類が含まれ、その例には、Isopar H及びK(C11−C12イソパラフ
ィン)並びにIsopar L(C11−C13イソパラフィン)のような、エクソ
ンケミカル(Exxon Chemical Company)から入手可能なイソパラフィン類が含ま
れる。好ましい分枝鎖炭化水素は、イソヘキサデカン、イソドデカン、2,5−
ジメチルデカン、イソテトラデカン及びそれらの組合せである。市販の分枝鎖炭
化水素には、Permethyl 99A及び101A(プリパース社(Prepers
e, Inc.)(米国ニュージャージー州サウスプレィンフィールド)から入手可能
)が含まれる。
【0069】 適当な他の揮発性キャリアには、イソプロパノール、ブチルアルコール、アミ
ルアルコール、フェニルエタノール、ベンジルアルコール、フェニルプロパノー
ル、酪酸エチル、酪酸イソプロピル、フタル酸ジエチル、ジエチルマロン酸、コ
ハク酸ジエチル、マロン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、フェニルエチルジメチ
ルカルビノール、エチル−6−アセトキシヘキサン酸及び(2−ペンタニル−3
−オキシ)シクロペンチル酢酸メチル及びそれらの混合物が含まれる。これらの
他の適切な溶媒の中で、フタル酸ジエチル、マロン酸ジエチル、コハク酸ジエチ
ル、マロン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、フェニルエチルジメチルカルビノー
ル、6−アセトキシヘキサン酸エチル及びそれらの混合物が好ましい。
【0070】 好適なエーテルキャリアは、ジ(C5−C7)アルキルエーテル及びジエーテル
、特に、イソアミルエーテル、ジペンチルエーテル及びジヘキシルエーテルのよ
うなジ(C5−C6)アルキルエーテルである。
【0071】 本明細書の抗菌組成物において使用に適した他の揮発性キャリアには、環状又
は線状ポリジアルキルシロキサン、線状シロキシ化合物又はシランのような揮発
性ケイ素誘導体が含まれる。環状シリコーンにおけるケイ素の原子数は、好まし
くは約3〜約7個、更に好ましくは約3〜約5個である。
【0072】 そのようなシリコーンの一般式は:
【化4】 である。式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、C1〜C8アルキル、アリール
又はアルキルアリールから選択され、n=3〜7である。線状ポリオルガノシロ
キサンは、約2〜7個のケイ素原子を有し、一般式:
【化5】 を有し、式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立し
て、飽和又は不飽和C1〜C8アルキル、アリール、アルキルアリール、ヒドロ
キシアルキル、アミノアルキル又はアルキルシロキシであることができる。
【0073】 線状シロキシ化合物は、一般式:
【化6】 を有し、式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ独立して、飽和又
は不飽和のC1〜C7アルキル、アリール及びアルキルアリールであることができ
、R7は、C1〜C4アルキレンである。
【0074】 シラン化合物は、一般式:
【化7】 を有し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、C1〜C8アルキル、ア
リール、アルキルアリール、ヒドロキシアルキル及びアルキルシロキシから選択
することができる。
【0075】 上記の型(環状及び線状の両者)のシリコーンは、ダウコーニング社(Dow co
rning Corporation)によるDow Corning 344、345及び200流体、ユニ
オンカーバイド(Union Carbide)によるSilicone 7202及びSil
icone 7158及びスタウファーケミカル(Stauffer Chemical)によるS
WS−03314として提供される。
【0076】 線状揮発性シリコーンは、通常、25℃で約5センチストーク未満の粘度を有
し、一方、環状物質は約10センチストーク未満の粘度を有する。揮発性シリコ
ーンの例は、トッド(Todd)及びバイアース(Byers)の『化粧品用揮発性シリ
コーン流体(Volatile Silicon Fluids for Cosmetics)』(Cosmetics and Toi
letries、第91巻(1976年1月)27〜32ページ)及びペトラークケミ
カルス(Petrarch Chemicals)によって配布された『シリコーン化合物』253
〜295ページにも記載され、それらの記載は参考として引用し本明細書に組み
入れる。
【0077】 3.選択された安定促進剤 ヘアスタイリングポリマー及び揮発性キャリアを含む本発明のスタイリングル
シャンプーの態様では、組成物が、選択される安定促進剤を含むこともまた好ま
しい。選択される結晶性ヒドロキシル基含有安定剤は、エマルション中に、スタ
イリングポリマー/揮発性キャリア液滴が合体すること及びシャンプーが相分離
するのを防ぎ、結晶安定化ネットワークを形成するのに用いられる。その上、結
晶性ヒドロキシル基含有安定剤は、従来の安定促進剤と比較してかなり低い濃度
で使用する必要がある。このことは、毛髪上へのヘアスタイリングポリマーの沈
積効果の促進、並びに他のシャンプー成分との相互作用の減少をもたらす。
【0078】 シャンプー組成物における使用に好適な安定剤は、一般式:
【化8】 によって特徴づけられ、式中、(x+a)は11〜17の間の数、 (y+b)は11〜17の間の数、 (z+c)は11〜17の間の数、 好ましくは、x=y=z=10及び a=b=c=5である。
【0079】 結晶性ヒドロキシル基含有安定剤は、組成物の約0.005質量%〜約0.5
質量%、好ましくは約0.05質量%〜約0.25質量%で含有する。本明細書
の抗菌組成物のスタイリングルシャンプーの態様に用いられる好ましい安定化剤
は、商品名「THIXCIN R」でリオクス社(Rheox, Inc.)(米国ニュー
ジャージー州)から入手可能なトリヒドロキシステアリンである。
【0080】任意成分 A.他の抗菌活性物質 ピリチオンの多価金属塩から選択される抗菌活性物質の他に、本発明の組成物
は、金属ピリチオン塩活性物質に加えて、1種以上の抗真菌又は抗菌活性物質を
更に含んでもよい。適切な抗菌活性物質には、コールタール、イオウ、ホイット
フィールドの軟膏、カステラニのペイント、塩化アルミニウム、ゲンチアナ紫、
オクトピロックス、複合ウンデシレン酸、過マンガン酸カリウム、セレン硫化物
、チオ硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、ダイダイの油、尿素製剤、グリ
セオフルビン、8―ヒドロキシキノリンシロキノール、チオベンダゾール、チオ
カルバミド酸エステル、ハロプロジン、ポリエン類、ヒドロキシピリドン、モル
ホリン、ベンジルアミン、アリルアミン類(例えばテルビナフィン)及びアゾー
ル類が含まれる。好ましい抗菌剤には、イトラコナゾール、ケトコナゾール、セ
レン硫化物及びコールタールが含まれる。
【0081】 1.アゾール類 アゾール抗菌剤には、イミダゾール類(例えばビロナゾール、硝酸ブタコナゾ
ール、クリムバゾール、クロトリマゾール、クロコナゾール、エベルコナゾール
、エコナゾール、フェンチコナゾール、フルチマゾール、イソコナゾール、イト
ラコナゾール、ケトコナゾール、ラノコナゾール、ミコナゾール、ネチコナゾー
ル、オモコナゾール、硝酸オキシコナゾール、セルタコナゾール、硝酸スルコナ
ゾール、チオコナゾール)及びトリゾール類(例えばテルコナゾール)が含まれ
る。組成物中に含まれる場合、アゾール抗菌活性物質は、組成物の約0.01質
量%〜約5質量%まで、好ましくは約0.1質量%〜約3質量%まで、更に好ま
しくは約0.3質量%〜約2質量%の量が含まれる。本明細書においては、ケト
コナゾールが特に好ましい。
【0082】 2.硫化セレン 硫化セレンは、本発明の抗菌組成物での使用に適した微粒子抗ふけ剤であって
、その有効濃度は、組成物の約0.1質量%〜約4質量%、好ましくは約0.3
質量%〜約2.5質量%、更に好ましくは約0.5質量%〜約1.5質量%の範
囲である。硫化セレンは、一般に、1モルのセレンと2モルのイオウを有する化
合物と考えられているが、それはまた、一般式Sexy(ここでx+y=8)に
一致する環状構造であってもよい。硫化セレンの平均粒径は、前方レーザ光散乱
装置(例えばMalvern3600機器)で測定して、典型的に、15μm未
満、好ましくは10μm未満である。硫化セレン化合物は、例えば、米国特許番
号第2,694,668号、米国特許番号第3,152,046号、米国特許番
号第4,089,945号及び米国特許番号第4,885,107号に記載され
ており、これらの記載全てを参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0083】 3.イオウ イオウもまた、本発明の抗菌組成物において微粒子抗菌性/抗ふけ剤として使
用してもよい。微粒子イオウの有効濃度は、典型的に、組成物の約1質量%〜約
4質量%、好ましくは約2質量%〜約4質量%である。
【0084】 B.懸濁剤又は増粘剤 いくつかの態様において、本発明の抗菌組成物は、組成物の約0.1質量%〜
約10質量%、好ましくは約0.3質量%〜約5質量%、更に好ましくは約0.
3質量%〜約2.5質量%の、毛髪又は皮膚への適用に適した懸濁剤を含有する
。懸濁剤は、抗菌組成物中で非水溶性の分散した物質を懸濁させると考えられて
いる。そのような懸濁剤は、物理的及び化学的に組成物の必須成分と適合するべ
きであり、他の面で製品安定性、美観又は性能を過度に損なうべきでない。本明
細書の抗菌組成物に好適に使用される懸濁剤の例には、アシル誘導体、長鎖アミ
ンオキシド、キサンタンガム及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定さ
れない。これら及び他の好適な懸濁剤は、更に以下で詳細に記述する。
【0085】 結晶性懸濁剤は、抗菌組成物中で微粒子抗菌剤を懸濁させるのに好ましい。選
択された濃度で、選択された懸濁剤は、周囲温度で懸濁液を少なくとも1ヵ月、
好ましくは少なくとも3ヵ月、更に好ましくは少なくとも約24ヵ月間保持すべ
きである。一般に、結晶性の懸濁剤の有効濃度は、抗菌組成物の約0.5質量%
〜約10質量%、好ましくは約0.5質量%〜約5質量%、更に好ましくは約1
質量%〜約4質量%、最も好ましくは約1質量%〜約3質量%の範囲である。
【0086】 一般に、結晶性懸濁剤の濃度は、要望される性状のみを達成するために最小に
するべきである。
【0087】 結晶性懸濁剤には、アシル誘導体及びアミンオキシド類、特にアシル誘導体、
特に、混合物溶液中で可溶化させることができ、冷却すると再結晶させることが
できるものが好ましい。これらの物質には、長鎖(例えば、C8〜C22、好まし
くはC14〜C22、更に好ましくはC16〜C22の)脂肪族基、すなわち長鎖アシル
誘導体物質及び長鎖アミンオキシド、並びにそのような物質の混合物から成る。
エチレングリコールの長鎖エステル、長鎖脂肪酸のアルカノールアミド、長鎖脂
肪酸の長鎖エステル、グリセリル長鎖エステル、長鎖アルカノールアミドの長鎖
エステル及び長鎖アルキルジメチルアミンオキシド、並びにそれらの混合物が含
まれる。
【0088】 結晶性懸濁剤は、例えば米国特許第4,741,855号に記載され、その記
載を参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0089】 本明細書の抗菌組成物で用いるのに好適な懸濁剤には、好ましくは約14〜約
22炭素原子、更に好ましくは16〜22炭素原子を有する脂肪酸のエチレング
リコールエステルが含まれる。モノステアレート及びジステアレート両方のエチ
レングリコールステアレート類がより好ましく、特に約7%未満のモノステアレ
ートを含有するジステアレートが好ましい。他の懸濁剤には、好ましくは約16
〜約22炭素原子、更に好ましくは約16〜18炭素原子を有する脂肪酸のアル
カノールアミドが含まれる。好ましいアルカノールアミドは、ステアリン酸モノ
エタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリンモノイソプロ
パノールアミド及びステアリン酸モノエタノールアミドステアレートである。他
の長鎖アシル誘導体には、長鎖脂肪酸の長鎖エステル(例えばステアリン酸ステ
アリル、パルミチン酸セチル)、グリセリルエステル(例えばグリセリルジステ
アレート)及び長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル(例えばステアロアミド
ジエタノールアミドジステアレート、ステアロアミドモノエタノールアミドステ
アレート)が含まれる。上で挙げた好ましい物質の他に、長鎖カルボン酸のエチ
レングリコールエステル、長鎖アミンオキシド及び長鎖カルボン酸のアルカノー
ルアミドが、懸濁剤として使用することができる。
【0090】 懸濁剤には、また、アルキル(C16〜C22)ジメチルアミンオキシドのような
長鎖アミンオキシド(例えばステアリルジメチルアミンオキシド)が含まれる。
【0091】 他の使用可能な長鎖アシル誘導体には、N,N−ジヒドロカルビル(C12〜C 22 好ましくはC16〜C18)アミド安息香酸及びその可溶性塩(例えばNa及びK
塩)、特にこの化合物群のN,N−ジ(C16〜C18及び水素添加タロー)アミド
安息香酸が含まれ、これは、ステパン社(Stepan Company)(米国イリノイ州ノ
ースフィールド)から市販されている。
【0092】 結晶性懸濁剤は、懸濁剤の融点より高い温度で、水及びアニオン系サルフェー
ト界面活性剤を含有する溶液中に可溶化することによって、本明細書の抗菌組成
物に組み入れることができる。次いで、懸濁剤を、典型的には結晶化を誘発する
のに十分な温度まで該溶液を冷却することによって、再結晶化する。
【0093】 他の使用可能な抗菌組成物で用いるのに適切な懸濁剤には、カルボキシビニル
ポリマーのような高分子増粘剤が含まれ、その例は米国特許第2,798,05
3号及び米国特許第4,686,254号に記載されてあり、これらの記載は参
考として引用し本明細書に組み入れる。好適なカルボキシビニルポリマーの例に
は、Carbopol(登録商標)934、−940、−941、−956、−9
80、−981、−1342及び−1382が含まれ、全てB.F.グッドリッ
チ社(B.F.Goodrich Company)から市販されている。
【0094】 他の好適な懸濁剤には、組成物にゲルのような粘度を与えるもの、例えば、セ
ルロースエーテルのような水溶性又はコロイド状で水に溶けるポリマー(例、ヒ
ドロキシエチルセルロース)、グアーガム、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、ヒドロキシプロピルグアーガム、デンプン及びデンプン誘導体、並
びに他の増粘剤、粘度調節剤、ゲル化剤、キサンタンガム及びそれらの組合せが
含まれる。懸濁剤として有効な好ましい粘度調節剤は、トリヒドロキシステアリ
ン(例えば、リオクス社(Rheox Company)から入手可能なTHIXIN R(
登録商標))である。
【0095】 他の適切な懸濁剤は、米国特許第4,788,006号及び第4,704,2
72号に記載されており、これらの記載を参考として引用し本明細書に組み入れ
る。
【0096】 C.陽イオン沈積ポリマー いくつかの態様において、本発明の抗菌組成物には、沈積補助剤としての使用
のための有機陽イオンポリマーを含んでもよい。そのような沈積補助剤は、後述
するようなスタイリングポリマーも含む抗菌組成物に特に有用である。本発明の
組成物に含まれる場合、陽イオンポリマーの濃度は、組成物の約0.025質量
%〜約3質量%、好ましくは約0.05質量%〜約0.5質量%、更に好ましく
は約0.1質量%〜約0.25質量%の範囲である。
【0097】 本発明の組成物で用いるのに好適な陽イオン系ポリマーの例には、第四級アン
モニウムのような陽イオン性窒素含有部分又は陽イオン性プロトン化アミノ部分
が含まれる。陽イオン性プロトン化アミンは、組成物の特定の化学種及び選択さ
れたpHに依存して、第一級、第二級又は第三級アミン(好ましくは第二級又は
第三級)であることができる。陽イオンポリマーの平均分子量は、約10,00
0,000と約5,000の間、好ましくは少なくとも約100,000、更に
好ましくは少なくとも約200,000であり、しかし、好ましくは約2,00
0,000以下、更に好ましくは、約1,500,000以下である。ポリマー
はまた、組成物の意図された使用のpHで(シャンプー組成物については、pH
は一般的に、pH約3〜pH約9、好ましくはpH約4〜pH約7の範囲にある
)、約0.2meq/gm〜約7meq/gm、好ましくは少なくとも約0.4meq/gm、
更に好ましくは少なくとも約0.6meq/gmの、しかし、好ましくは約5meq/gm
未満、更に好ましくは約2meq/gm未満の陽イオン電荷密度を有する。
【0098】 全てのアニオン系対イオンは、ポリマーが水に、組成物に、あるいは、シャン
プー組成物のコアセルベート相に可溶なままである限り、及び対イオンが、組成
物の必須成分に物理的及び化学的に適合しているか、他の点で過度に製品性能、
安定性又は美観を損なわない限り、陽イオン系ポリマーと組合せて使用すること
ができる。そのような対イオンの非限定的例には、ハロゲン化物(例、塩素、フ
ッ素、臭素、ヨウ素)、硫酸塩及びメチル硫酸塩が含まれる。
【0099】 陽イオンポリマーの陽イオン性窒素含有部分は、一般に、そのモノマーユニッ
トの全ての上又はより典型的には、いくつかの上にある置換基として存在する。
このようにして、本発明の抗菌組成物に用いられる適切な陽イオン系ポリマーに
は、本明細書においてスペーサーモノマーと称する非陽イオンモノマーと任意に
組合せた、第四級アンモニウム又は陽イオン性アミン置換型モノマーユニットの
ホモポリマー、コポリマー、ターポリマーなどが含まれる。そのようなポリマー
の非限定的例は、エストリン、クロスリー及びヘインズ編『CTFA化粧品原料
辞典(第3版)』(ザ・コスメティック・トイレトリー・アンド・フレグランス
・アソシエーション社(ワシントンD.C)(1982))に記載されてあり、
その記載を参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0100】 適切な陽イオン系ポリマーの非限定的例には、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタク
リルアミド、アクリル酸アルキル、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラク
トン又はビニルピロリドンのような、水溶性スペーサーモノマーと、陽イオン性
プロトン化アミン又は第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーとのコ
ポリマーが含まれる。アルキル及びジアルキル置換型モノマーは、好ましくはC 1 〜C7アルキル基、更に好ましくはC1〜C3アルキル基を有する。他の好適なス
ペーサーモノマーには、ビニルエステル類、ビニルアルコール(ポリビニルアセ
テートの加水分解よって得られる)、無水マレイン酸、プロピレングリコール及
びエチレングリコールが含まれる。
【0101】 本明細書の抗菌組成物の陽イオン系ポリマーに含まれるのに適切な陽イオン性
プロトン化アミノ及び四級アンモニウムモノマーには、ジアルキルアミノアルキ
ルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキルアミ
ノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、トリア
ルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリルオキシ
アルキルアンモニウム塩、ジアリル第四級アンモニウム塩で置換したビニル化合
物、並びにピリジニウム、イミダゾリウム及び四級化されたピロリドンのような
環状陽イオン性窒素含有環を有するビニル第四級アンモニウムモノマー類(例、
アルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビニル
ピロリドン塩)が含まれる。これらのモノマーのアルキル部分は、好ましくはC 1 、C2又はC3アルキルのような低級アルキルである。
【0102】 本明細書における使用のための適当なアミン置換型ビニルモノマー類には、ジ
アルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレー
ト、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド及びジアルキルアミノアルキルメ
タクリルアミド(ここで、アルキル基は、好ましくはC1〜C7ヒドロカルビル、
更に好ましくはC1〜C3アルキルである)が含まれる。
【0103】 本明細書の抗菌組成物に用いられる他の適切な陽イオン系ポリマーには、例え
ば、BASFワイアンドット社(BASF Wyandotte Corp.)(米国ニュージャージ
ー州パーシパニ)から商品名LUVIQUATで市販されているもの(例、LU
VIQUAT FC 370)のような1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル
−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば塩化物)のコポリマー( 業界において
は、The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association, Inc.(CTFA)
によってポリクアテルニウム−16と称される)、ISP社(米国ニュージャー
ジー州ウェイン)からGAFQUATという商品名で市販されているもの(例、
GAFQUAT 755N)のようなメタクリル酸ジメチルアミノエチルと1−
ビニル−2−ピロリドンのコポリマー(業界においては、CTFAよってPol
yquaternium−11と称される)、例えば、ジメチルジアリルアンモ
ニウムクロリドホモポリマー及びアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウ
ムクロリドのコポリマー(CTFAにおいては、それぞれ、ポリクアテルニウム
6及びポリクアテルニウム7と称される)を含む、陽イオン性ジアリル第四級ア
ンモニウム含有ポリマー及び米国特許第4,009,256号に記載されている
ような、3〜5炭素原子を有する不飽和カルボン酸のホモポリマー及びコポリマ
ーのアミノアルキルエステルの鉱酸塩が含まれ、その記載を参考として引用し本
明細書に組み入れる。
【0104】 抗菌組成物に用いられる他の好適な陽イオン系ポリマーには、陽イオン性セル
ロース誘導体及び陽イオンスターチ誘導体のような多糖類ポリマーが含まれる。
好適な陽イオン性多糖類ポリマーは、下式
【化9】 に一致するポリマーを含み、式中、Aはデンプン又はセルロースアンヒドログル
コース残基のような無水グルコース残基であり、Rはアルキレンオキシアルキレ
ン、ポリオキシアルキレン又はヒドロキシアルキレン群又はその組合せであり、
1、R2及びR3は、それぞれ独立して、アルキル、アリール、アルキルアリー
ル、アリールアルキル、アルコキシアルキル又はアルコキシアリール基であり、
各基は約18炭素原子までを含有し、各陽イオン性部分の炭素原子の総数(すな
わち、R1、R2及びR3にある炭素原子の合計)は、好ましくは約20又はそれ
未満であり、Xは、先に記載したように、アニオン系対イオンである。
【0105】 好ましい陽イオン性セルロースポリマーは、トリメチルアンモニウム置換型エ
ポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩として、アマコール社(
Amerchol Corp.)(米国ニュージャージー州エジソン)からPolymer J
R及びLRシリーズにおいて入手可能なそれらのポリマーであり、CTFAにお
いてはポリクアテルニウム10と称される。もう一種類の好ましい陽イオン性セ
ルロースには、ラウリルジメチルアンモニウム置換型エポキシドと反応させたヒ
ドロキシエチルセルロースの高分子性第四級アンモニウム塩(CTFAでは、ポ
リクアテルニウム24と称される)が含まれる。これらの物質は、商品名Pol
ymer LM−200でアマコール社(米国ニュージャージー州エジソン)か
ら入手可能である。
【0106】 他の好適な陽イオン系ポリマーは、グアーヒドロキシプロピルトリモニウム塩
化物のような陽イオン性グアーガム誘導体が含まれ、その特定の例には、ローヌ
・プーラン社(Rhone-Poulenc Incorporated)から市販されているJaguar
シリーズが含まれる。好ましい陽イオン性グアーガム誘導体には、Jaguar
(登録商標)C13S及びJaguar(登録商標)C17(両方ともローディ
アカンパニー(Rhodia Company)から入手可能)が含まれる。他の好適な陽イオ
ン系ポリマーには、第四級窒素含有セルロースエーテルが含まれ、それらの例は
、米国特許第3,962,418号に記載されてあり、その記載を参考として引
用し本明細書に組み入れる。他の適切な陽イオン系ポリマーには、エーテル化セ
ルロース、グアー及びデンプンのコポリマーが含まれ、それらの例は、米国特許
第3,958,581号に記載されてあり、その記載を参考として引用し本明細
書に組み入れる。
【0107】 本発明の抗菌組成物に用いられる他の好適な陽イオン系ポリマーは、陽イオン
性プロトン化したアミン又は第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマー
を水溶性モノマーと反応させたコポリマーである。そのようなモノマーの非限定
的例には、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリ
ルアミド、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド、アクリル酸アルキル、メ
タクリル酸アルキル、ビニルカプロラクトン、ビニルピロリドン及びそれらの混
合物が含まれる。アルキル及びジアルキル置換型モノマーは、好ましくはC1
7アルキル基、更に好ましくはC1〜C3アルキル基を有する。他の適切なモノ
マーは、ビニルエステル、ビニルアルコール(ポリビニルアセテートの加水分解
によって得られる)、無水マレイン酸、プロピレングリコール、エチレングリコ
ール及びそれらの混合物が含まれる。
【0108】 本明細書の抗菌組成物の陽イオン系ポリマーに含まれるのに適切な陽イオン性
プロトン化したアミノ及び第四級アンモニウムモノマーには、ジアルキルアミノ
アルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキ
ルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、
トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリル
オキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル第四級アンモニウム塩で置換したビニ
ル化合物及びピリジニウム、イミダゾリウム及び四級化されたピロリドンのよう
な環状陽イオン性窒素含有環を有するビニル第四級アンモニウムモノマー類(例
えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム及びアルキル
ビニルピロリドン塩)が含まれる。これらのモノマーのアルキル部分は、好まし
くは、C1〜C3アルキルのような低級アルキルである。
【0109】 本明細書における使用に適切なアミン置換型ビニルモノマーには、ジアルキル
アミノアルキルアクリルアミド及びジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド
(ここでアルキル基は、好ましくはC1〜C7ヒドロカルビル、更に好ましくはC 1 〜C3アルキルである)が含まれる。
【0110】 本発明の抗菌組成物に用いられる他の適切な陽イオン系ポリマーには、1−ビ
ニル−2−ピロリドン及び1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩塩(例えば
塩化物)のコポリマー類(CTFAにおいて、ポリクアテルニウム16として知
られている)(例えば、BASFワイアンドット社から入手可能なLuviqu
at(登録商標)FC 370)、1−ビニル−2−ピロリドン及びメタクリル
酸ジメチルアミノエチルのコポリマー類(CTFAにおいてポリクアテルニウム
11として知られている)(例えば、ISP社から入手可能なGafquat(
登録商標)755 N)、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモ
ポリマー(CTFAにおいてポリクアテルニウム6として知られている)を含む
陽イオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマー類、CTFAにおいてポリ
クアテルニウム7として知られているアクリルアミド及びジメチルジアリルアン
モニウムクロリドのコポリマー、並びに米国特許番号第4,009,256号に
記載されているそれらのような不飽和C3〜C5カルボン酸のホモポリマー及びコ
ポリマーのアミノアルキルエステルの鉱酸塩が含まれ、このの記載を参考として
引用し本明細書に組み入れる。
【0111】 本発明の抗菌組成物に用いられる更に他の陽イオン系ポリマーは、ラウリルジ
モニウムヒドロキシプロピルコラーゲン(例えばクローダ社(Croda Corporatio
n)から入手可能なCroquat(登録商標)L)、又は、ココジモニウムヒ
ドロキシプロピル加水分解毛髪ケラチン(例えば、クローダ社から入手可能なC
roquat(登録商標)HH)のような陽イオン性改質タンパク質である。他
の陽イオン系ポリマーは、アジピン酸とジメチルアミノプロピルアミンの反応、
次いでジクロロエチルエーテルとの反応によって調製されるポリマーの第四級塩
(CTFAにおいてポリクアテルニウム2としての知られている)(例、ローデ
ィアから入手可能なMirapol(登録商標)AD−1)、及びアゼライン酸
とジメチルアミノプロピルエーテルの反応よって調製されるポリマーの第四級塩
(CTFAにおいてポリクアテルニウム18として知られている)(例、ローデ
ィア社から入手可能なMirapol(登録商標)AZ−1)が含まれる。
【0112】 本明細書における使用に好適な更に他の陽イオン系ポリマーは、アクゾノーベ
ル(Akzo Nobel)から入手可能な第四級アンモニウム塩(Arquad(登録商
標)シリーズ)である。本明細書における使用のための他の好ましい陽イオン系
ポリマーには、クローダから入手可能な、ポリマーKG30M(ポリクアテルニ
ウム10及び四級化されたセルロース)Incroquat(登録商標)ベヘニ
ルトリモニウムメトサルフェート(セテアリルアルコール及びベヘントリモニウ
ムメトサルフェート)、カルゴンから入手可能なMerquat(登録商標)5
(四級アンモニウム樹脂)、ISPから入手可能なGafquat(登録商標)
系440(陽イオン性四級化コポリマー)、花王(Kao)から入手可能なAky
poquat(登録商標)131、チバ(Ciba)から入手可能なSalcare
(登録商標)SC 60(四級アンモニウム樹脂)又はSalcare(登録商
標)SC95又はSC96(陽イオン性液状分散増粘剤)及びファニング(Fann
ing)から入手可能なMeadowquat(登録商標)HG(PEG−2−ジ
メドウフォームアミド−エチルモニウムメトサルフェート)が含まれる。
【0113】 本明細書の陽イオン系ポリマーは、抗菌組成物に可溶である、又は好ましくは
陽イオンポリマーと先に記載したアニオン系洗浄界面活性剤成分とによって得ら
れた組成物の複合コアセルベート相に可溶である。陽イオンポリマーの錯体コア
セルベートはまた、抗菌組成物中の他の電荷を持つ物質で形成することもできる
【0114】 コアセルベート生成は、分子量、成分濃度並びに相互作用するイオン性成分の
比率、イオン強度(例えば塩の添加によるイオン強度の変更を含む)、陽イオン
性及び陰イオン性成分の電荷密度、pH並びに温度のような種々の基準値に依存
する。コアセルベートシステム及びこれらのパラメータの効果は、例えば、J.
ケイエレス(J.Caelles)らによる『混合系における陰イオン性及び陽イオン性
化合物(Anionic and Cationic Compounds in Mixed Systems)』(Cosmetics &
Toiletries、第106巻、1991年4月、49〜54ページ)、C.J.ヴ
ァン・オス(C.J. van Oss)の『コアセルベーション、錯体コアセルベーション
及びフロキュレーション(Coacervation, Complex-Coacervation and Flocculat
ion)』(J. Dispersion Science and Tech nology、第9巻(5,6)、198
8〜89年、561〜573ページ)及びD. J.バーゲス(D.J. Burgess)
の『複合コアセルベートシステムの実際的解析(Practical Analysis of Comple
x Coacervate Systems)』(J. of Colloid and Interface Science、第140
巻、 No.1、1990年11月、227〜238ページ)に記載されてあり
、これらの記載の全てを参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0115】 D.スタイリングポリマー 本発明の抗菌組成物のいくつかの形態には、非水溶性ヘアスタイリングポリマ
ーが含まれる。その場合、スタイリングポリマーの濃度は組成物の約0.1質量
%〜約10質量%、好ましくは約0.3質量%〜約7質量%、更に好ましくは約
0.5質量%〜約5質量%の範囲である。これらのスタイリングポリマーは、シ
ャンプー組成物から使用後の毛髪上にポリマーの沈積を提供するので、本発明の
スタイリングシャンプーの形態において特に有用である。当業者がよく理解して
いるように、毛髪上で沈積するポリマーは、粘着力及び結合力を持ち、主として
乾燥時に毛髪繊維の間に接合部を形成することによってスタイルを作り出す。
【0116】 多くのそのようなポリマーが本技術において知られており、それには、非水溶
性有機ポリマー及び非水溶性シリコーングラフトポリマーが含まれ、それらも以
下に記載する必要な特徴又は特質を持ち、本発明の必須成分と適合するかぎり、
それらの全ては本明細書の抗菌組成物での使用に適している。そのようなポリマ
ーは、当該分野で従来公知の又は他の面で既知の重合技術(その一例には、ラジ
カル重合が含まれる)によって得ることができる。
【0117】 本発明の抗菌組成物における使用に適切な有機及びシリコーングラフトポリマ
ーの例は、以下に更に詳細に記載する。
【0118】 1.有機スタイリングポリマー 本発明の抗菌組成物の使用に好適なヘアスタイリングポリマーには、当該分野
で公知の有機ヘアスタイリングポリマーが含まれる。有機スタイリングポリマー
は、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマー又は他のより高分子のポリマーで
あってよいが、結果として生じるスタイリングポリマーを本明細書に定義されて
いるように疎水性かつ非水溶性にするために、一種以上の重合可能な疎水性モノ
マーを含有していなければならない。したがって、スタイリングポリマーは、得
られるスタイリングポリマーが必要な疎水性及び非水溶性を有する限り、他の水
溶性で、親水性のモノマーを更に含むことができる。
【0119】 本明細書で使用する時、「疎水性モノマー」という用語は、モノマー類で非水
溶性ホモポリマーを形成し得る重合可能な有機モノマーを指し、「親水性モノマ
ー」という用語は、モノマー類で水溶性ホモポリマーを形成し得る重合可能な有
機モノマーを指す。
【0120】 好ましくは、有機スタイリングポリマーは、少なくとも約20,000、好ま
しくは約25,000を超える、更に好ましくは約30,000を超える、最も
好ましくは約35,000を超える重量平均分子量を有する。調製、美的特性、
製剤化などの実用上の理由のために発明の応用可能性を限定する上限を除いて、
分子量に対しての上限はない。一般的に、該重量平均分子量は約10,000,
000未満であり、より一般的には約5,000,000未満であり、典型的に
は約2,000,000未満である。好ましくは、重量平均分子量は、約20,
000〜約2,000,000、更に好ましくは約30,000〜約1,000
,000、そして、最も好ましくは約40,000〜約500,000である。
【0121】 好ましくは、有機スタイリングポリマーはまた、少なくとも約−20℃の、好
ましくは約20℃〜約80℃の、更に好ましくは約20℃〜約60℃のガラス転
移温度(Tg)又は結晶融点(Tm)を有する。これらのTg又はTm値を有するスタイ
リングポリマーは、毛髪上に、過度に粘着した又はべとついた感触のないスタイ
リング薄膜を形成する。本明細書で使用される場合、与えられたポリマーがその
ような転移有するならば、略記号「Tg」はポリマーの主鎖のガラス転移温度を指
し、略記号「Tm」は、主鎖の結晶融点を指す。もしTg及びTmを有するならば、好
ましくは先に挙げた範囲内にある。
【0122】 有機スタイリングポリマーは、エチレン系不飽和モノマー、セルロース鎖又は
他の炭化水素由来のポリマー鎖のような疎水性のモノマーの重合から誘導される
炭素鎖である。主鎖は、エーテル基、エステル基、アミド基、ウレタン、それら
の組合せなどを含んでもよい。
【0123】 有機スタイリングポリマーは、得られるスタイリングポリマーが必要な疎水特
性及び非水溶性を有するならば、本明細書に記載する疎水モノマーと組合せた一
つ以上の親水性モノマーを含んでもよい。適切な親水性モノマーには、アクリル
酸、メタクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸ジメチルア
ミノエチル、第四級化メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリルアミド、
N−t−ブチルアクリルアミド、マレイン酸、無水マレイン酸及びその半エステ
ル、クロトン酸、イタコン酸、アクリルアミド、アクリレートアルコール、ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ビニ
ルピロリドン、ビニルエーテル類(例えばメチルビニルエーテル)、マレイミド
、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、他の極性のビニル異頂環化合物、スチ
レンスルホン酸塩、アリルアルコール、(重合の後ビニルアセテートの加水分解
によって得られるもののような)ビニルアルコール、上記全ての酸及びアミンの
塩、並びにそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。好ましい親水
性のモノマーには、アクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、メタクリル
酸ジメチルアミノエチル、四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチル、ビ
ニルピロリドン、上記の酸及びアミンの塩並びにそれらの組合せが含まれる。
【0124】 有機スタイリングポリマーに用いられる適切な疎水モノマーには、C1〜C18
アルコール(例えばメタノール、エタノール、メトキシエタノール、1―プロパ
ノール、2―プロパノール、1−ブタノール、2―メチル―1―プロパノール、
1−ペンタノール、2−ペンタノール、3―ペンタノール)のアクリル酸又はメ
タクリル酸エステル、2−メチル−1−ブタノール、1−メチル−1−ブタノー
ル、3−メチル−1−ブタノール、1−メチル−1−ペンタノール、2−メチル
−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、t−ブタノール(2−メ
チル−2−プロパノール)、シクロヘキサノール、ネオデカノール、2−エチル
−1−ブタノール、3−ヘプタノール、ベンジルアルコール、2−オクタノール
、6−メチル−1−ヘプタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジ
メチル−1−ヘキサノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、1−
デカノール、1−ドデカノール、1−ヘキサデカノール、1−オクタデカノール
、及び類似物(約1〜約18炭素原子、好ましくは約1〜約12炭素原子を有す
るアルコール類)、スチレン、ポリスチレンマクロマー、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、プロピオン酸ビニル、α−メチルスチレン、t−ブチルス
チレン、ブタジエン、シクロヘキサジエン、エチレン、プロピレン、ビニルトル
エン、それらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。好ましい疎水性の
モノマーには、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸メチル、酢酸ビニル及びそれらの混合物、更に好ましくはアクリル酸t
−ブチル、メタクリル酸t−ブチル又はそれらの組合せが含まれる。
【0125】 含まれる場合、抗菌組成物に用いられるスタイリングポリマーは、疎水性モノ
マーの、好ましくは約20質量%〜100質量%、更に好ましくは約50質量%
〜約100質量%、更により好ましくは約60質量%〜約100質量%含有し、
更に親水性モノマーのゼロ〜約80質量%含有することができる。スタイリング
ポリマーへ導入するためのモノマーの特定の選択及び組合せは、その配合上の性
質を決定するのを助ける。例えば、親水性及び疎水性モノマーの適切な選択及び
組合せによって、抗菌組成物の他成分との物理的及び化学的適合性に関してスタ
イリングポリマーを最適化することができる。
【0126】 好ましい有機スタイリングポリマーの例には、約95/5、約90/10、約
80/20、約70/30、約60/40及び約50/50のモノマーの重量/
重量比を有すアクリル酸tーブチル/アクリル酸2−エチルヘキシル・コポリマ
ー;約95/5、約90/10、約80/20、約70/30、約60/40及
び約50/50のモノマーの重量/重量比を有するアクリル酸t−ブチル/メタ
クリル酸2−エチルヘキシル・コポリマー;約95/5、約90/10、約80
/20、約70/30、約60/40及び約50/50のモノマーの重量/重量
比を有するメタクリル酸tーブチル/アクリル酸2−エチルヘキシル・コポリマ
ー;約95/5、約90/10、約80/20、約70/30、約60/40及
び約50/50のモノマーの重量/重量比を有するメタクリル酸t−ブチル/メ
タクリル酸2−エチルヘキシル・コポリマー;約95/5、約90/10、約8
0/20、約70/30、約60/40及び約50/50のモノマーの重量/重
量比を有するエタクリル酸tーブチル/メタクリル酸2−エチルヘキシル・コポ
リマー;約10/90及び約5/95のモノマーの重量/重量比を有するビニル
ピロリドン/酢酸ビニル・コポリマー及びそれらの混合物が含まれる。
【0127】 特に好ましいポリマーは、約95/5、約90/10、約80/20、約70
/30、約60/40及び約50/50のモノマーの重量/重量比を有するアク
リル酸tーブチル/メタクリル酸2−エチルヘキシル・コポリマー;約95/5
、約90/10、約80/20、約70/30、約60/40及び約50/50
のモノマーの重量/重量比を有するメタクリル酸tーブチル/メタクリル酸2−
エチルヘキシル・コポリマー及びそれらの混合物である。
【0128】 他の適切なスタイリングポリマーの例は、ウェルス(Wells)らに1992年
6月9日に出された米国特許第5,120,531号、ウェルスらに1992年
6月9日に出された米国特許第5,120,532号、ウェルスらに1992年
4月14日に出された米国特許第5,104,642号、パパントニウ(Papant
oniu)らに1981年6月9日に出された米国特許第4,272,511号、ベ
ーレンス(Behrens)らに1997年9月30日に出された米国特許第5,67
2,576号、及びゲーマン(Gehman)らに1980年4月1日に出された米国
特許第4,196,190号に記載されていて、これらの記載の全てを参考とし
て引用し本明細書に組み入れる。
【0129】 2.シリコーングラフトスタイリングポリマー 本発明の抗菌組成物で用いる他の適切なスタイリングポリマーは、シリコーン
グラフトヘアスタイリング樹脂である。これらのポリマーは、単独か先に記載し
た有機スタイリングポリマーと組合せて使用することができる。本明細書の抗菌
組成物における使用に好適な多くのそのようなポリマーは、当該分野で既知であ
る。これらのポリマーは、ポリマー炭素を基にした主鎖に共有結合的に結合し、
ぶら下がっているポリシロキサン部分によって特徴づけられる。
【0130】 シリコーングラフトポリマーの主鎖は、好ましくはエチレン系不飽和モノマー
の重合から誘導される炭素鎖であるが、またポリシロキサン部分がぶら下がって
いるセルロース鎖又は他の炭化水素由来のポリマー鎖であることもできる。主鎖
にはまた、エーテル基、エステル基、アミド基、ウレタン群などが含まれ得る。
ポリシロキサン部分は、ポリマー上に置換されるか、ポリシロキサン含有の重合
可能なモノマー類(例えばエチレン系不飽和のモノマー、エーテル及び/又はエ
ポキシド)とポリロシロキサンを含有していない重合可能モノマー類との共重合
よって得ることができる。
【0131】 抗菌組成物に用いられるシリコーングラフトスタイリングポリマーは、主鎖か
らシリコーンマクロマーペンダントを形成する「シリコーン含有の」(又は、「
ポリシロキサン含有の」)モノマー類及びポリマーの有機主鎖を形成するシリコ
ーンを含有しないモノマー類から成る。
【0132】 好ましいシリコーングラフトポリマーは、有機主鎖、好ましくは、エチレン系
不飽和のモノマーから誘導された炭素主鎖(例えば、ビニル高分子主鎖)及び主
鎖にグラフトされたポリシロキサンマクロマー(ポリジアルキルシロキサンが特
に好ましく、最も好ましくはポリジメチルシロキサン)から成る。ポリシロキサ
ンマクロマーは、少なくとも約500の、好ましくは約1,000〜約100,
000、更に好ましくは約2,000〜約50,000の、最も好ましくは約5
,000〜約20,000の重量平均分子量を持つべきである。予想される有機
主鎖には、ビニルモノマーを含む重合可能なエチレン系不飽和のモノマー及び他
の縮合モノマー(例えば重合してポリアミド及びポリエステルを形成するもの)
、開環モノマー(例えばエチルオキサゾリン及びカプロラクトン)等が含まれる
。セルロース鎖、エーテル含有主鎖等に基づく主鎖も考えられる。
【0133】 抗菌組成物に用いられる好ましいシリコーングラフトポリマーは、少なくとも
1個のフリーラジカル的に重合可能なエチレン系不飽和モノマー又はモノマー類
及び少なくとも1個のフリーラジカル的に重合可能なポリシロキサン含有のエチ
レン系不飽和モノマー又はモノマー類から誘導されたモノマーユニットから成る
【0134】 抗菌組成物における使用に適したシリコーングラフトポリマーは、通常、約1
質量%〜約50質量%のポリシロキサン含有モノマーユニット及び約50質量%
〜約99質量%のポリシロキサンを含有しないモノマー類からなる。ポリシロキ
サンを含有しないモノマーユニットは、先に記載された親水性及び/又は疎水性
モノマーユニットから誘導することができる。
【0135】 したがって、抗菌組成物に用いられるスタイリングポリマーは、生成するスタ
イリングポリマーが本明細書に記載する要求特性を有するならば、本明細書に記
載する親水性コモノマーの有無にかかわらず、本明細書に記載する疎水性及び/
又はポリシロキサン含有のモノマーユニットの組合せを含むことができる。
【0136】 適切な重合可能ポリシロキサン含有モノマーは、下式: X(Y)nSi(R)3-mm に一致するモノマーが含まれるが、これらに限定されない。式中、Xは本明細書
に記載した疎水モノマーと共重合可能なエチレン系不飽和基(例えばビニル基)
であり、Yは二価結合基、Rは水素、ヒドロキシル、低級アルキル(例えばC1
〜C4)、アリール、アルカリール、アルコキシ又はアルキルアミノ、Zは少な
くとも約500の平均分子量を有する一価のシロキサン重合性部分(これは共重
合条件下で本質的に不活性であり、上で記載したビニル高分子主鎖からぶら下が
っている)、nは0又は1、mは1〜3の整数である。これらの重合可能なポリ
シロキサン含有モノマーは、先に記載した重量平均分子量を有する。
【0137】 好ましいポリシロキサン含有モノマーは、下式:
【化10】 に一致し、式中、mは1、2又は3(好ましくはm=1)、pは0又は1、qは
2〜6の整数、R1は、水素、ヒドロキシル、低級アルキル、アルコキシ、アル
キルアミノ、アリール又はアルカリール(好ましくは、R1はアルキルである)
、Xは下式
【化11】 に一致し、式中、R2は水素又は−COOH(好ましくは、R2は水素)、R3
水素、メチル又は−CH2COOH(好ましくは、R3はメチル)、Zは、下式:
【化12】 に従い、式中、R4、R5及びR6は、それぞれ独立して、低級アルキル、アルコ
キシ、アルキルアミノ、アリール、アリールアルキル、水素又はヒドロキシル(
好ましくはR4、R5、及びR6はアルキル)、そして、rは約5又はそれ以上の
、好ましくは約10〜約1500の整数(最も好ましくは、rは約100〜約2
50)である。最も好ましくは、R4、R5、及びR6はメチル、p=0及びq=
3である。
【0138】 好ましいもう一つのポリシロキサンモノマーは、下式のいずれかに一致する。
【化13】 式中、Sは0〜約6、好ましくは0、1又は2の、更に好ましくは0又は1の整
数、mは1〜3の整数、好ましくは1、R2はC1〜C10アルキル又はC7〜C10
アルキルアリール、好ましくはC1〜C6アルキル又はC7〜C10アルキルアリー
ル、更に好ましくは、C1〜C2アルキル、nは0から4の整数、好ましくは0又
は1、更に好ましくは0である。
【0139】 抗菌組成物において使用に適したシリコーングラフトスタイリングポリマーは
、ポリマーの約50質量%〜約99質量%、更に好ましくは約60質量%〜約9
8質量%、最も好ましくは約75質量%〜約95質量%のシリコーンマクロマー
を含有しないモノマーユニット(例えば本明細書に記載した疎水性及び親水性モ
ノマーユニット全体)及び約1質量%〜約50質量%、好ましくは約2質量%〜
約40質量%更に好ましくは約5質量%〜約25質量%のシリコーンマクロマー
含有モノマーユニット(例えば本明細書に記載したポリシロキサン含有モノマー
ユニット)から成る。親水性モノマーユニットの濃度は、約0%〜約70%、好
ましくは約0%〜約50%、更に好ましくは約0%〜約30%、最も好ましくは
約0%〜約15%までであることができ、疎水性モノマーユニットの濃度は、3
0%〜約99%、好ましくは約50%〜約98%、更に好ましくは約70%〜約
95%、最も好ましくは約85%〜約95%であることができる。
【0140】 本明細書の抗菌組成物に用いられるいくつかの適切なシリコーングラフトポリ
マーを以下に挙げる。挙げた各々のポリマーの後に、合成に使用したモノマーの
重量部としてそのモノマー組成を掲げる: (i)アクリル酸t−ブチル/メタクリル酸t−ブチル/メタクリル酸2−
エチルヘキシル/PDMSマクロマー(分子量20,000のマクロマー)31
/27/32/10 (ii)メタクリル酸t−ブチル/メタクリル酸2−エチルヘキシル/PDM
Sマクロマー(分子量15,000のマクロマー)75/10/15 (iii)メタクリル酸t−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシル/PDM
Sマクロマー(分子量10,000のマクロマー)65/15/20 (iv)アクリル酸t−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシル/PDMSマ
クロマー(分子量14,000のマクロマー)77/11/12 (v)アクリル酸t−ブチル/メタクリル酸2−エチルヘキシル/PDMS
マクロマー(分子量13,000のマクロマー)81/9/10
【0141】 本発明の抗菌組成物に用いられる他の適切なシリコーングラフトポリマーの例
は、EPO出願第90307528.1号(1991年1月11日にEPO出願
第0408311A2号として公開、ハヤマ(Hayama)ら)、米国特許第5,0
61,481号(1991年10月29日発行、スズキ(Suzuki)ら)、米国特
許第5,106,609号(ボリックら、1992年4月11日発行)、米国特
許第5,100,658号(ボリック(Bolich)ら、1992年3月31日発行
)、米国特許第5,100,657号(アンシャー−ジャクソン(Ansher-Jacks
on)ら、1992年3月31日発行)、米国特許第5,104,646号(ボリ
ックら、1992年4月14日発行)、米国特許出願番号第07/758,31
9号(ボリックら、1991年8月27日申請)、米国特許出願番号第07/7
58,320号(トアガーソン(Torgerson)ら、1991年8月27日申請)
、に記載されてあり、これらの記載の全てを参考として引用し本明細書に組み入
れる。
【0142】 E.陽イオン展着剤 本発明の抗菌組成物は、展着剤の働きをする特定の陽イオン性物質を更に含む
ことができる。組成物に用いられる展着剤は、以下において更に詳細に定義され
る特定の第四級アンモニウム又はプロトン化したアミノ化合物である。これらの
特定の展着剤は、毛髪繊維間のより効果的な付着により改善されたスタイリング
性能をもたらすように、毛髪上でスタイリングポリマー沈積物の形態を良くする
のに有用である。組成物における特定の展着剤の濃度は、抗菌組成物の約0.0
5質量%〜約5質量%、好ましくは約0.1質量%〜約2質量%、更に好ましく
は約0.5質量%〜約1.5質量%の範囲である。
【0143】 特定の展着剤は、約12〜約30炭素原子を有する置換型又は非置換型炭化水
素鎖である、2、3又は4個の窒素ラジカルを有する第四級アンモニウム又はア
ミノ化合物であり、置換基には、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキル
アミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル部分及びそれらの混合物から選
択された非イオン性親水性部分が含まれる。適切な親水性含有基には、例えば、
エトキシ、プロポキシ、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、エチルア
ミド、プロピルアミド、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロ
ピル、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル又はそれらの混合物
からなる群より選択された非イオン性親水性部分を有する化合物が含まれる。特
定展着剤は、陽イオン性であり、シャンプー組成物のpHでプラス電荷を帯びな
ければならない。一般に、シャンプー組成物のpHは、約10未満であり、典型
的に約3〜約9、好ましくは約4〜約8である。
【0144】 組成物に用いられる特定の陽イオン性展着剤は、下式:
【化14】 に相当するものを含み、式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、約12〜約3
0炭素原子、好ましくは約18〜約22炭素原子を有する飽和又は不飽和の、置
換された又は非置換の、線状又は分枝状の炭化水素鎖であり、該炭化水素鎖は、
アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、ア
ルキルエステル及びそれらの混合物から選択される一つ以上の親水性部分を含む
ことができ、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素又は約1〜約30炭素原子
を有する、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、線状又は分枝状の炭化水素鎖
、又は置換基として又は鎖におけるリンケージとして存在する1個以上の芳香族
のエステル、エーテル、アミド、アミノ部分を含有する、約1〜約30炭素原子
を有する炭化水素であり、炭化水素鎖はアルコキシ、ポリオキシアルキレン、ア
ルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル及びそれらの混合物から
選択される1個以上の親水性部分を含むことができ、そして、Xは、好ましくは
ハロゲン(特に塩素)、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、スルホン酸塩及びアルキル
硫酸塩基から選択される、可溶性塩を形成するアニオンである。
【0145】 該組成物に用いられる特定の展着剤の例は、下式:
【化15】 と一致するものを含み、式中、nは10〜28(好ましくは16)であり、Xは
水溶性塩を形成するアニオン(例えばCl、硫酸塩等)である。
【0146】 組成物に用いられる特定陽イオン性展着剤の他の例は、下式:
【化16】 に相当するものを含み、式中、Z1及びZ2は、それぞれ独立して、飽和又は不飽
和の、置換型又は非置換型の、線状又は分枝状の炭化水素であり、好ましくは、
1は、アルキル、更に好ましくはメチルであり、Z2は短鎖ヒドロキシアルキル
、好ましくはヒドロキシメチル又はヒドロキシエチル、n及びmは、それぞれ独
立して1〜4の整数(両端を含む)、好ましくは2〜3(両端を含む)、更に好
ましくは2である、R’及びR”は、それぞれ独立して、置換型又は非置換型の
炭化水素、好ましくはC12〜C20アルキル又はアルケニルであり、Xは、可溶性
塩を形成するアニオン(例えば塩素、硫酸塩等)である。
【0147】 適切な陽イオン性展着剤の非限定的例には、ジタロージメチル塩化アンモニウ
ム、メチル硫酸ジタロージメチルアンモニウム、ジヘキサデシルジメチルアンモ
ニウムクロリド、ジ(水素添加タロー)ジメチルアンモニウムクロリド、ジオク
タデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジエイコシルジメチルアンモニウムク
ロリド、ジドコシルジメチルアンモニウムクロリド、ジ(水素添加タロー)ジメ
チルアンモニウムアセテート、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムアセテート
、ジタロージプロピルアンモニウムホスフェート、ジタロージメチルアンモニウ
ムニトレート、ジ(ココナツアルキル)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタロ
ーアミドエチルヒドロキシプロピルモニウムメトサルフェート(Varisof
t 238として入手可能)、ジ水素添加タローアミドエチルヒドロキシエチル
モニウムメトサルフェート(Varisoft 110として入手可能)、ジタ
ローアミドエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート(Varisof
t 222として入手可能)及びジ(部分硬化ソヨイルエチル)ヒドロキシエチ
ルモニウムメトサルフェート(Armocare EQ−Sとして入手可能)が
含まれる。ジタロージメチル塩化アンモニウム、ジタローアミドエチルヒドロキ
シプロピルモニウムメトサルフェート、ジ水素添加タローアミドエチルヒドロキ
シエチルモニウムメトサルフェート、ジタローアミドエチルヒドロキシエチルモ
ニウムメトサルフェート及びジ(部分硬化ソヨイルエチル)ヒドロキシエチルモ
ニウムメトサルフェートは、本明細書で有用な、特に好ましい第四級アンモニウ
ム陽イオン界面活性剤である。
【0148】 他の適切な第四級アンモニウム陽イオン界面活性剤は、M.C.パブリシング
社の「マッカーチェンの洗剤及び乳化剤(McCutcheion's Detergents & Emulsif
iers)」(北米版、1979年)、シュワルツ(Schwartz)ら「表面活性剤その
化学と技術」(ニューヨーク)(インターサイエンス・パブリッシャーズ、19
49年)、ヒルファー(Hilfer)に1964年11月3日に出された米国特許第
3,155,591号、ラーフリン(Laughlin)らに1975年12月30日に
出された米国特許第3,929,678号、ベイリー(Bailey)らに1976年
5月25日に出された米国特許第3,959,461号、及びボリック Jr.
に1983年6月7日に出された米国特許第4,387,090号に記載されて
あり、これらの記載を参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0149】 F.シリコーンコンディショニング剤 本発明の抗菌組成物には、いくつかの形態において、皮膚及び/又は毛髪コン
ディショニングの利益を得るのに効果的なシリコーンコンディショニング剤が含
まれる。含まれる場合、その濃度は、抗菌組成物の、約0.01質量%〜約10
質量%、好ましくは約0.1質量%〜約8質量%、更に好ましくは約0.1質量
%〜約5質量%、最も好ましくは約0.2質量%〜約3質量%の範囲である。
【0150】 任意のシリコーンコンディショニング剤は、抗菌組成物において不溶性であり
、好ましくは非揮発性である。そのようなシリコーンコンディショニング剤は、
本発明のシャンプーの形態において好適に使用される。典型的には、該シリコー
ンコンディショニング剤は、液滴とも称される、散在した不溶性粒子の分離した
、不連続相の形態になるように該組成物中に混合される。任意のシリコーンコン
ディショニング剤相は、シリコーン液のようなシリコーン液コンディショニング
剤からなってもよく、また、(特に、高い屈折率(例えば約1.46を超える)
シリコーンコンディショニング剤(例えば、高度にフェニル基を入れたシリコー
ン)が使用される場合)シリコーン液の沈積有効性を改善するか又は毛髪の光沢
を高めるシリコーン樹脂のような他の成分を含有してもよい。
【0151】 適切なシリコーンコンディショニング剤の非限定的例及びシリコーンのための
任意の懸濁剤は、米国再発行特許番号第34,584号、米国特許番号第5,1
04,646号及び米国特許番号第5,106,609号において記載されてあ
り、それらの記載を参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0152】 任意のシリコーンコンディショニング剤相は、揮発性シリコーン、非揮発性シ
リコーン又はそれらの組合せから成ることができる。典型的には、揮発性シリコ
ーンが含まれる場合は、シリコーンゴム類及び樹脂のような非揮発性シリコーン
物質成分の市販形態の溶媒又はキャリアとしての使用に付随するものである。
【0153】 抗菌組成物に用いられる任意のシリコーンヘアコンディショニング剤は、25
℃で測定して、好ましくは約20〜約2,000,000センチストーク、更に
好ましくは約1,000〜約1,800,000センチストーク、更により好ま
しくは約50,000〜約1,500,000センチストークの粘度を有する。
【0154】 シリコーン液、ガム及び樹脂、並びにシリコーンの製造を取り上げている部分
を含むシリコーンの背景となる物質は、「ポリマー科学及び工学の百科事典」第
15巻、第二版、204〜308ページ(ジョン・ワイリー・アンド・サンズ社
、1989年)に見つけることができ、参考として引用し本明細書に組み入れる
【0155】 任意のシリコーン液は、25℃で測定して、1,000,000センチストー
ク未満の、好ましくは約5〜約1,000,000センチストーク、更に好まし
くは約10〜約100,000センチストークの粘度を有する流動性シリコーン
物質であるシリコーンオイルを含む。適切なシリコーンオイルには、ポリアルキ
ルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポ
リエーテルシロキサンコポリマー及びそれらの組合せが含まれる。毛髪コンディ
ショニング性状を有している他の不溶性、不揮発性シリコーン液も使用すること
ができる。
【0156】 任意のシリコーンオイルには、下の化学式(I):
【化17】 に一致するポリアルキル又はポリアリールシロキサンが含まれ、式中、Rは脂肪
族、好ましくはアルキル又はアルケニル又はアリールであり、Rは置換型又は非
置換型であることができ、xは1〜約8,000の整数である。適切な非置換の
R基には、アルコキシ、アリールオキシ、アルカリール、アリールアルキル、ア
リールアルケニル、アルキルアミン及びエーテル置換型、ヒドロキシル置換型及
びハロゲン置換型の脂肪族基並びに芳香族基が含まれる。適切なR基はまた、陽
イオン性アミン及び第四アンモニウム基も含む。
【0157】 シロキサン鎖上に置換した脂肪族基又はアリール基は、得られるシリコーンが
室温で液状である限り、あらゆる構造を持つことができ、疎水性であり、毛髪に
適用するとき刺激がなく、毒性もなく、他の点でも有害ではなく、抗菌組成物の
他の成分と適合し、通常の使用及び保管条件下で化学的に安定しており、本明細
書の抗菌組成物中で不溶性であって、毛髪上に沈積して、コンディショニングす
ることが可能である。
【0158】 各モノマーシリコーンユニットのケイ素原子上の2個のR基は、同一基又は異
なる基を表してもよい。好ましくは、2個のR基は、同一基を表す。
【0159】 好ましいアルキル及びアルケニル置換基は、C1〜C5アルキル及びアルケニル
であるが、更に好ましくはC1〜C4、最も好ましくはC1〜C2由来である。アル
コキシ、アルカリール及びアルカミノのような他のアルキル、アルケニル又はア
ルキニル含有基の脂肪族部分は、直鎖又は分枝状鎖であることができ、好ましく
は1〜5炭素原子、更に好ましくは1〜4炭素原子、更により好ましくは1〜3
炭素原子、最も好ましくは1〜2炭素原子を有する。前述したように、このR置
換基はまた、アミノ官能基(例えばアルカミノ基)を含むことができ、それは第
一級、第二級又は第三アミン又は第四級アンモニウムであることができる。これ
らには、脂肪族部分鎖長が好ましくは先に述べたようである、モノ、ジ及びトリ
アルキルアミノ及びアルコキシアミノ基が含まれる。R置換基は、また、ハロゲ
ン(例えば、塩化物、フッ化物及び臭化物)、ハロゲン化した脂肪族基又はアリ
ール基並びにヒドロキシ基(例えばヒドロキシ基で置換した脂肪族基)のような
他の基で置換することができる。適切なハロゲン化したR基には、例えば、−R 1 −C(F)3(式中、R1はC1〜C3アルキルである)のようなトリハロゲン化
(好ましくはフルオロ)アルキル基を含み得る。そのようなポリシロキサンの例
には、ポリメチル−3,3,3−トリフルオロシロキサンが含まれる。
【0160】 適切なR基には、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及び
フェニルメチルが含まれる。好ましいシリコーンは、ポリジメチルシロキサン、
ポリジエチルシロキサン及びポリメチルフェニルシロキサンである。ポリジメチ
ルシロキサンは、特に好ましい。他の適切なR基には、メチル、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ及びアリールオキシが含まれる。シリコーンのエンドキャップ
上の3個のR基も、同一又は異なる基を表わしてもよい。
【0161】 使用することができる非揮発性ポリアルキルシロキサン液は、例えばポリジメ
チルシロキサンを含む。これらのシロキサンは、例えばゼネラルエレクトリック
社(General Electric Company)から、ビスカシルR及びSF96シリーズ中及
びダウコーニングから、ダウコーニング200シリーズ中で入手可能である。
【0162】 使用することができるポリアルキルアリールシロキサン液は、また、例えばポ
リメチルフェニルシロキサンを含む。これらのシロキサンは、例えば、ゼネラル
エレクトリック社からSF 1075メチルフェニル液として、あるいは、ダウ
コーニングから556コスメチックグレード液として入手可能である。
【0163】 使用することができるポリエーテルシロキサンコポリマーには、例えば、ポリ
プロピレンオキシド改質ポリジメチルシロキサン(例、ダウコーニングDC−1
248)が含まれるが、エチレンオキシド又はエチレンオキシドとプロピレンオ
キシドの混合物もまた、使用することができる。エチレンオキシド及びポリプロ
ピレンオキシド濃度は、水及び組成物への溶解を妨げるのに十分に低くなければ
ならない。
【0164】 適切なアルキルアミノ置換型シリコーンは、下の構造(II)
【化18】 に一致するものを含み、式中、x及びyは整数である。このポリマーは、「アモ
ジメチコーン(amodimethicone)」としても知られている。
【0165】 適切な陽イオンシリコーン液には、化学式(III) (R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−
SiG3-a(R1aに一致するものが含まれ、式中、Gは水素、フェニル、ヒド
ロキシ、C1〜C8アルキル及び好ましくはメチルから成る群から選択され、aは
0又は1〜3の整数、好ましくは0、bは0又は1であり、好ましくは1、n+
mの合計は1〜2,000、好ましくは50〜150の数である(nは0〜1,
999、好ましくは49〜149の数を示すことができ、mは1〜2,000、
好ましくは1〜10の整数を示すことができる)、R1は、化学式CqH2qLに
一致する一価性の基であり、ここでqは2〜8の整数であり、Lは下記の群: −N(R2)CH2−CH2−N(R22 −N(R22 −N(R23- −N(R2)CH2−CH2−NR22- から選択される。式中、R2は、水素、フェニル、ベンジル、飽和炭化水素基か
らなる群より選択され、好ましくは、1〜20炭素原子を含有するアルキル基で
あり、A-はハロゲンイオンである。
【0166】 化学式(III)に相当する特に好ましい陽イオン性シリコーンは、化学式(IV
):
【化19】 の「トリメチルシリルアモジメチコーン」として知られているポリマーである。
【0167】 抗菌組成物において使用することができる他のシリコーン陽イオン系ポリマー
は、化学式(V):
【化20】 によって表され、式中、R3は、1〜18炭素原子を有する1価性炭化水素基好
ましくはメチルのようなアルキル又はアルケニル基を示す、R4は、炭化水素基
、好ましくはC1〜C18アルキレン基又はC1〜C18、更に好ましくはC1〜C8
ルケンオキシ基を示す、Q-はハロゲンイオン、好ましくは、塩化物であり、r
は2〜20、好ましくは2〜8の平均統計値を示し、Sは20〜200、好まし
くは20〜50の平均統計値を示す。この部類の好ましいポリマーは、ユニオン
カーバイドから「UCAR SILICONE ALE 56」として入手でき
る。
【0168】 他の任意のシリコーン液は、不溶性シリコーンゴム類である。これらのゴム類
は、25℃で1,000,000センチストーク以上の粘度を有するポリオルガ
ノシロキサン物質である。シリコーンゴム類は、米国特許第4,152,416
号、ノルとウォルターの「シリコーンの化学と技術」(ニューヨーク、アカデミ
ックプレス1968年)、及びゼネラルエレクトリックのシリコーンゴム製品デ
ータシートSE 30、SE 33、SE 54及びSE 76に記載されてい
て、それらの全てを参考として引用し本明細書に組み入れる。シリコーンゴム類
は、典型的には、約200,000を越える、一般的には約200,000〜約
1,000,000の集合体分子量を有し、その特定の例には、ポリジメチルシ
ロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー
、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニルシロキサン)(メチルビニルシロキ
サン)コポリマー、及びそれらの混合物が含まれる。
【0169】 不揮発性、不溶解性のシリコーン液コンディショニング剤のもう一つのカテゴ
リーは、少なくとも約1.46、好ましくは少なくとも約1.48、更に好まし
くは少なくとも約1.52、最も好ましくは少なくとも約1.55の屈折率を有
する、高屈折率シリコーンである。ポリシロキサン液の屈折率は、一般的には約
1.70未満、典型的には約1.60未満である。この文脈において、ポリシロ
キサン「液」には、油並びにゴム類が含まれる。
【0170】 高屈折率ポリシロキサン液には、上の一般式(I)によって表されるもの並び
に、下の化学式(VI):
【化21】 によって表されるような環状ポリシロキサンが含まれ、式中、Rは上に定義した
通りであり、nは約3〜7、好ましくは3〜5である。
【0171】 高屈折率ポリシロキサン液は、上に記載されている所望のレベルに屈折率を高
めるためにアリール含有R置換基の十分量を含む。更に、R及びnは、上で定義
されるように物質が非揮発性になるように選択されなければならない。
【0172】 アリール含有置換基には、脂環式及び複素環式の5員及び6員アリール環、並
びに縮合した5員又は6員環を持つ置換基が含まれる。アリール環はそれ自体、
置換される又は非置換のままであることができる。置換基は、脂肪族置換基を含
み、また、アルコキシ置換基、アシル置換基、ケトン体、ハロゲン(例えばCl
及びBr)、アミン等を含み得る。典型的なアリール含有基は、フェニルのよう
な置換型及び非置換型アレーン及びC1〜C5アルキル又はアルケニル置換基を持
つフェニル類のようなフェニル誘導体、例えば、アリルフェニル、メチルフェニ
ル及びエチルフェニル、スチレニルのようなビニルフェニル並びにフェニルアル
キン(例、フェニルC2〜C4アルキン)を含む。複素環式アリール基は、フラン
、イミダゾール、ピロール、ピリジン等から由来する置換基を含む。縮合したア
リール環置換基は、例えば、ナフタレン、クマリン及びプリンを含む。
【0173】 一般に、高屈折率ポリシロキサン液は、少なくとも約15%、好ましくは少な
くとも約20%、更に好ましくは少なくとも約25%、更により好ましくは少な
くとも約35%、最も好ましくは少なくとも約50%の程度のアリール含有置換
基を有する。必然的に発明を限定することは意図していないが、典型的には、ア
リール置換の程度は約90%未満、より一般的には約85%未満に、好ましくは
約55%〜約80%である。
【0174】 ポリシロキサン液は、また、そのアリール置換の結果として比較的高い表面張
力によって特徴付けられる。一般的に、このポリシロキサン液は、少なくとも約
24のダイン/cm2(典型的には、少なくとも約27のダイン/cm2)の表面張力
を有する。表面張力は、この目的には、ダウコーニング社テスト方法CTM 0
461(1971年11月23日)により、ド・ヌーイ環表面張力計(de Nouy
ring tensiometer)によって測定される。表面張力の変化は、上記のテスト方法
又はASTM方法D1331にしたがって測定することができる。
【0175】 好ましい高屈折率ポリシロキサン液は、アルキル置換基、好ましくはC1〜C4 アルキル(最も好ましくはメチル)、ヒドロキシ、C1〜C4アルキルアミノ(特
に−R1NHR2NH2、式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、C1〜C3アル
キル、アルケニル及び/又はアルコキシ)を持つフェニル又はフェニル誘導体置
換基(好ましくはフェニル)の組合せを持つ。高屈折率ポリシロキサンは、ダウ
コーニング社(米国ミシガン州ミドランド)、ヒュルスアメリカ(米国ニュージ
ャージー州ピスカタウェイ)及びゼネラルエレクトリックシリコーン(米国ニュ
ーヨーク州ウォーターフォード)から入手可能である。
【0176】 高屈折率シリコーンを本発明の抗菌組成物の抗ふけ及びコンディショニングシ
ャンプーの形態で使用する場合、それらは、好ましくは、展着性を増し、それに
よって該組成物で処理される毛髪の(乾燥後の)光沢を増すのに十分な量だけ表
面張力を減らす展着剤(例えばシリコーン樹脂又は界面活性剤)と一緒に、溶液
中で使用される。通常、高屈折率ポリシロキサン液の表面張力を少なくとも約5
%、好ましくは少なくとも約10%、更に好ましくは少なくとも約15%、更に
より好ましくは少なくとも約20%、最も好ましくは少なくとも約25%だけ減
らすのに十分な展着剤量が使用される。ポリシロキサン液/展着剤混合物の表面
張力の低下により、毛髪の輝きが改善されうる。
【0177】 シャンプー組成物での使用におけるいくつかの適切なシリコーン液の例を開示
している参考文献には、米国特許第2,826,551号、米国特許第3,96
4,500号、米国特許第4,364,837号、英国特許第849,433号
及び「シリコーン化合物」(ペトラルカシステムズ社、1984年)が含まれ、
それらの全てを参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0178】 シリコーン樹脂は、シリコーンコンディショニング剤に含まれ得る。これらの
樹脂は、高度に架橋したポリマーシロキサン系である。架橋は、シリコーン樹脂
の製造中に、三官能性及び四官能性シラン又は両方のシランと一緒に、一官能性
又は二官能性のシランを混入して導入される。当該分野においてよく理解されて
いるように、シリコーン樹脂を生成するために必要とされる架橋度は、シリコー
ン樹脂に組み込まれる特定のシランユニットによって異なる。一般的に、樹脂が
乾燥して堅い皮膜又は硬い被膜になるのに十分な、三官能性及び四官能性シロキ
サンモノマー単位(それゆえに、十分な架橋のレベル)を有するシリコーン物質
が、シリコーン樹脂であると考えられる。酸素原子とケイ素原子との比は特定の
シリコーン物質における架橋のレベルを示す。ケイ素原子1個につき少なくとも
約1.1個の酸素原子を有するシリコーン物質は、一般に本明細書のシリコーン
樹脂となる。好ましくは、酸素:ケイ素原子の比は、少なくとも約1.2:1.
0である。シリコーン樹脂の製造において使用されるシランには、モノメチル、
ジメチル、トリメチル、モノフェニル、ジフェニル、メチルフェニル、モノビニ
ル及びメチルビニルクロロシラン及びテトラクロロシランが含まれ、メチル置換
型シランが最も普通に利用される。好ましい樹脂は、ゼネラル・エレクトリック
によってGE SS4230及びSS4267として提供される。市販のシリコ
ーン樹脂は、一般に低粘度の揮発性又は非揮発性シリコーン液に溶かされた形態
で供給される。本明細書で使用するシリコーン樹脂は、当業者にとって容易に明
らかであるように、溶解した形態で本組成物に組み込まれるべきである。
【0179】 特に、シリコーン物質及びシリコーン樹脂は、「MDTQ」命名法として当業
者によく知られている簡略命名法システムにしたがって、都合よく識別すること
ができる。このシステムの下で、シリコーンは、シリコーンを構成している種々
のシロキサンモノマー単位の存在にしたがって記載される。簡単には、記号Mは
一官能性ユニット(CH33SiO0.5を示し、Dは二官能性ユニット(CH3 2 SiOを示し、Tは三官能性ユニット(CH3)SiO1.5を示し、Qは4官能
性ユニットSiO2を示す。ユニット記号のプライム記号、例えばM’、D’、
T’及びQ’は、メチル以外の置換基を示し、各々の場合に特別に定義しなけれ
ばならない。典型的な代替置換基には、ビニル、フェニル、アミン、ヒドロキシ
ル等のような基が含まれる。シリコーン中の各タイプのユニットの総数(あるい
は、その平均値)を示している下つき添字によって、あるいは、分子量と組合せ
て特別に示された比としての、種々のユニットのモル比で、MDTQシステムで
のシリコーン物質の記載が完成する。シリコーン樹脂において、D、D’、M及
び/又はM’に対するT、Q、T’及び/又はQ’の更に高い相対モル量は、更
に高い架橋レベルを示す。しかし、前に議論したように、架橋の全体的なレベル
もまた、酸素対ケイ素比によって示すことができる。
【0180】 本明細書で使用するのに好ましいシリコーン樹脂は、MQ、MT、MTQ、M
DT及びMDTQ樹脂である。このように、好ましいシリコーン置換基はメチル
である。M:Q比が約0.5:1.0〜約1.5:1.0であるMQ樹脂が特に
好まれ、樹脂の平均分子量は、約1000〜約10,000である。
【0181】 1.46未満の屈折率を有する非揮発性シリコーン液とシリコーン樹脂成分と
の重量比は、使用する場合、好ましくは約4:1〜約400:1であり、好まし
くは、この比は約9:1〜約200:1であリ、特にシリコーン液成分が、先に
述べたポリジメチルシロキサン液又はポリジメチルシロキサン液とポリジメチル
シロキサンゴムとの混合物であるとき、更に好ましくは約19:1〜約100:
1である。シリコーン樹脂がシリコーン液(すなわち、コンディショニング活性
物質)として組成物中に同一相の一部を形成する限り、組成物中のシリコーンコ
ンディショニング剤濃度を決定する際に、液及び樹脂の合計が含まれるべきであ
る。
【0182】 G.有機コンディショニングオイル いくつかの形態において、本発明の抗菌組成物は、該組成物の約0.05質量
%〜約3質量%、好ましくは約0.08質量%〜約1.5質量%、更に好ましく
は約0.1質量%〜約1質量%の、少なくとも1種類の有機コンディショニング
オイルをコンディショニング剤として、単独又は他のコンディショニング剤(例
えば上で記載したシリコーン)と組合せて含んでよい。
【0183】 そのようなコンディショニングオイルは、毛髪に輝きや艶を与え、毛髪のドラ
イコーミングを高め及び/又は乾燥した皮膚又は毛髪の感触を高めることができ
る。
【0184】 本明細書のコンディショニング剤として使用に適した有機コンディショニング
オイルは、好ましくは、炭化水素オイル、ポリオレフィン、脂肪酸エステル及び
それらの混合物から選択した低粘度の、非水溶性液体である。40℃で測定した
、そのような有機コンディショニングオイルの粘度は、好ましくは約1センチポ
アズ〜約200センチポアズ、更に好ましくは約1センチポアズ〜約100セン
チポアズ、最も好ましくは約2センチポアズ〜約50センチポアズである。
【0185】 1.炭化水素オイル 本発明の抗菌組成物におけるコンディショニング剤として用いるのに好適な有
機コンディショニングオイルには、環状炭化水素、(飽和又は不飽和)直鎖脂肪
族炭化水素及び(飽和又は不飽和)分枝鎖脂肪族炭化水素(ポリマー類及びそれ
らの混合物を含む)のような、少なくとも約10個の炭素原子を有する炭化水素
オイルが含まれるが、これらに限定されない。直鎖状炭化水素オイルは、好まし
くは、約C12〜約C19である。炭化水素ポリマーを含む分枝鎖炭化水素オイルは
、典型的には19個より多くの炭素原子を含む。
【0186】 これらの炭化水素オイルの特定の非限定的例には、パラフィン油、鉱油、飽和
及び不飽和ドデカン、飽和及び不飽和トリデカン、飽和及び不飽和テトラデカン
、飽和及び不飽和ペンタデカン、飽和及び不飽和ヘキサデカン、ポリブテン、ポ
リデセンならびにそれらの混合物が含まれる。これらの化合物の分枝鎖異性体並
びに更に高い鎖長炭化水素の異性体を使用することができ、例えば、過メチル置
換異性体のような高い分枝状飽和又は不飽和のアルカン(例えば、2,2,4,
4,6,6,8,8−ジメチル−10−メチルウンデカン及び2,2,4,4,
6,6−ジメチル−8−メチルノナン(パーメチル社から入手可能な)のような
ヘキサデカン及びエイコサンの過メチル置換異性体)である。ポリブテン及びポ
リデセンのような炭化水素ポリマー。好ましい炭化水素ポリマーは、イソブチレ
ン及びブテンのコポリマーのようなポリブテンである。このタイプの市販物質は
、アモコケミカル社からのL−14ポリブテンである。
【0187】 2.ポリオレフィン類 本発明の抗菌組成物に用いられる有機コンディショニングオイルにはまた、液
状のポリオレフィン、更に好ましくは液状のポリα−オレフィン類、最も好まし
くは水素添加された液状のポリα−オレフィン類が含まれる。本明細書で使用す
るポリオレフィンは、C4〜約C14オレフィン系モノマー、好ましくは約C6〜C 12 オレフィン系モノマーの重合によって調製される。
【0188】 本明細書のポリオレフィン液体を調製するのに用いるオレフィン系モノマーの
非限定的例には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、4−メチ
ル−1−ペンテンのような分枝鎖異性体及びそれらの混合物が含まれる。オレフ
ィンを含む精油所原料又は廃液もまた、ポリオレフィン液体を調製するのに好適
である。好ましい水素添加α−オレフィンモノマーには、これらに限定されない
が、1−ヘキセン〜1−ヘキサデセン、1−オクテン〜1−テトラデセン及びそ
れらの混合物が含まれる。
【0189】 3.脂肪酸エステル 本発明の抗菌組成物におけるコンディショニング剤として使用するのに適切な
他の有機コンディショニングオイルには、少なくとも10個の炭素原子を有する
脂肪酸エステルが含まれるが、これらに限定されない。これらの脂肪酸エステル
には、脂肪酸又はアルコールから誘導された、ヒドロカルビル鎖を持つエステル
(例えばモノエステル、多価アルコールエステル並びにジ及びトリカルボン酸エ
ステル)が含まれる。この脂肪酸エステルのヒドロカルビル基は、アミド及びア
ルコキシ部分のような他の適合する官能基(例えば、エトキシ又はエーテル結合
等)を含むか、それに共有結合的に結合させてしまうことができる。
【0190】 約C10〜約C22脂肪族鎖を有する脂肪酸のアルキル及びアルケニルエステル、
並びにC10〜約C22アルキル及び/又はアルケニルアルコールから誘導され脂肪
族鎖を有するアルキル及びアルケニル脂肪族アルコールカルボン酸エステル及び
それらの混合物は、本発明の抗菌組成物の使用に対して好適である。好ましい脂
肪酸エステルの特定の例には、下記:イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン
酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、イソパルミ
チン酸プロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキ
サデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジ
ヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オ
レイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオ
ン酸セチル、及びアジピン酸オレイルが含まれるが、これらに限定されない。
【0191】 本発明の抗菌組成物において使用に適した他の脂肪酸エステルは、一般式R’
COORのモノカルボン酸エステルであり、R’及びRはアルキル又はアルケニ
ル基であり、R及びR’の炭素原子の合計は、少なくとも10、好ましくは少な
くとも20である。モノカルボン酸エステルは、少なくとも10個の炭素原子の
付いた少なくとも1本の鎖を必ずしも含む必要があるというわけではなく、脂肪
族鎖炭素原子の合計数が少なくとも10でなければならない。モノカルボン酸エ
ステルの特定の非限定的例には、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸グリ
コール及びラウリン酸イソプロピルが含まれる。
【0192】 本発明の抗菌組成物における使用に好適な、更に他の脂肪酸エステルは、C4
〜C8ジカルボン酸のエステルのようなカルボン酸のジ及びトリアルキル、並び
にアルケニルエステル(例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ヘキサン
酸、ヘプタン酸及びオクタン酸のC1〜C22、好ましくはC1〜C6エステル)で
ある。カルボン酸のジ及びトリアルキル並びにアルケニルエステルの特定の非限
定的例には、ステアロイルステアリン酸イソセチル、アジピン酸ジイソプロピル
及びクエン酸トリステアリルが含まれる。
【0193】 本発明の抗菌組成物において使用に適した他の脂肪酸エステルは、多価アルコ
ールエステルとして知られているものである。そのような多価アルコールエステ
ルには、アルキレングリコールエステルが含まれ、その例は、エチレングリコー
ルモノ及びジ脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル
、ポリエチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモ
ノ及びジ脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコールモノオレエート、ポリプロ
ピレングリコール2000モノステアレート、エトキシ化プロピレングリコール
モノステアレート、グリセリルモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポ
リ脂肪酸エステル、エトキシ化グリセリルモノステアレート、1,3−ブチレン
グリコールモノステアレート、1,3−ブチレングリコールジステアレート、ポ
リオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及びポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルである。
【0194】 本発明の抗菌組成物における使用に適した更に他の脂肪酸エステルには、限定
されないがモノ、ジ及びトリグリセライド、好ましくはジ及びトリグリセライド
、最も好ましくはトリグリセライドを含むグリセライドが含まれる。本明細書に
記載されている抗菌組成物における使用のために、グリセライドは、好ましくは
グリセリンとC10〜C22カルボン酸のような長鎖カルボン酸とのモノ、ジ及びト
リエステルである。種々の、これらのタイプの物質は、植物及び動物の油脂(例
えばヒマシ油、ベニバナ油、綿実油、とうもろこし油、オリーブ油、タラ肝油、
甘扁桃油、アボガドオイル、パーム油、胡麻油、ラノリン及び大豆油)から得る
ことができる。合成オイルには、トリオレイン及びトリステアリングリセリルジ
ラウレートが含まれるが、これらに限定されない。
【0195】 本発明の抗菌組成物における使用に適した他の脂肪酸エステルは、非水溶性の
合成脂肪酸エステルである。いくつかの好ましい合成エステルは、下の一般式(
IX):
【化22】 に一致する。式中、R1はC7〜C9アルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル
又はヒドロキシアルケニル基、好ましくは飽和アルキル基、更に好ましくは飽和
線状アルキル基である、nは2〜4、好ましくは3の正の整数である、そして、
Yは、約2〜約20個の炭素原子、好ましくは約3〜約14個の炭素原子を有す
るアルキル、アルケニル、ヒドロキシ又はカルボキシ置換アルキル又はアルケニ
ルである。他の好ましい合成エステルは、下の一般式(X):
【化23】 に一致する。式中、R2はC8〜C10アルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル
又はヒドロキシアルケニル基、好ましくは飽和アルキル基、更に好ましくは飽和
線状アルキル基である、n及びYは、上の化学式(X)において定義したとおり
である。
【0196】 合成エステルの含有は、特に陽イオンポリマー(下に記載する)と組合せて使
用する場合、例えば、シャンプーの形態で、改善された毛髪の湿った感触を提供
することができると考えられる。これらの合成エステルは、陽イオンポリマーに
よってコンディショニングされた、湿った毛髪のぬるぬるした又は過度にコンデ
ィショニングされた感触を減らすことによって、毛髪の湿った感触を改善する。
【0197】 本発明の抗菌組成物に用いられる市販の合成脂肪酸エステルは、「P−43」
(トリメチロールプロパンのC8〜C10トリエステル)、「MCP−684」(
3,3−ジエタノール−1,5ペンタジオールのテトラエステル)、MCP 1
21(アジピン酸のC8〜C10ジエステル)を含み、それら全てはモービルケミ
カルカンパニー(Mobil Chemical Company)から入手可能である。
【0198】 H.他のコンディショニング剤 米国特許番号第5,674,478号及び第5,750,122号においてプ
ロクターアンドギャンブルカンパニーによって記載されたコンディショニング剤
もまた、本明細書の組成物での使用に好適であり、これら両方を参考として引用
し本明細書に組み入れる。米国特許番号第4,529,586号(クレアロール
(Clairol))、第4,507,280号(クレアロール)、第4,663,1
58号(クレアロール)、第4,197,865号(ロレアル)、第4,217
、914号(ロレアル(L'Oreal))、第4,381,919号(ロレアル)及
び第4,422、853号(ロレアル)に記載されたコンディショニング剤もま
た、本明細書における使用に適しており、これらの記載の全てを参考として引用
し本明細書に組み入れる。
【0199】 本発明の組成物での使用に好適な他のいくつかのシリコーンコンディショニン
グ剤には、ゴールドシュミットから入手可能な「ABIL(登録商標)S 20
1」(ジメチコーン/PG−プロピルジメチコーンチオ硫酸ナトリウム コポリ
マー)、ダウコーニングから入手可能な「DC Q2−8220」(トリメチル
シリルアモジメチコーン)、ダウコーニングから入手可能な「DC 949」(
アモジメチコーン、塩化セトリモニウム及びTrideceth−12)、ダウ
コーニングから入手可能な「DC 749」(シクロメチコン及びトリメチルシ
ロキシシリケート)、ダウコーニングから入手可能な「DC2502」(セチル
ジメチコーン)、バシルドンケミカルス(Basildon Chemicals)から入手可能な
「BC97/004」及び「BC 99/088」(アミノ官能基化シリコーン
ミクロエマルション)、ゼネラルエレクトリックから入手可能な「GE SME
253」及び「SM2115−D2」及び「SM2658」及び「SF1708
」(アミノ官能基化シリコーンミクロエマルション)、クローダから入手可能な
シリコーン化されたメドウフォーム種子油、GAF社によって米国特許番号第4
,834,767号(四級化されたアミノラクタム)に、バイオシルテクノロジ
ーズ(Biosil Technologies)によって米国特許番号第5,854,319号(
アミノ酸を含む反応性シリコーンエマルション)に、及びダウコーニングによっ
て米国特許番号第4,898,585号(ポリシロキサン)に記載されたこれら
のシリコーンコンディショニング剤が含まれ、これらの記載の全てを参考として
引用し本明細書に組み入れる。
【0200】 I.ポリアルキレングリコール 本発明の抗菌組成物は、いくつかの形態、特に毛髪スタイリングシャンプーの
形態において、コンディショニングされた髪の感触を良くし、陽イオン沈積ポリ
マーの添加から生じるコーティングされたような毛髪感を和らげ、毛髪スタイリ
ングシャンプーのスタイリング性能を高めるのに効果的な量の、選択したポリア
ルキレングリコールを更に含有してよい。選択されたポリエチレングリコールの
有効濃度は、シャンプー組成物の約0.025質量%〜約1.5質量%、好まし
くは約0.05質量%〜約1.0質量%、更に好ましくは約0.1質量%〜約0
.5質量%の範囲である。
【0201】 抗菌組成物での使用に適したポリアルキレングリコールは、一般式:
【化24】 によって特徴付けられ、式中、Rは、水素、メチル又はそれらの混合物(好まし
くは水素)であり、nは、約1,500〜約25,000、好ましくは約2,5
00〜約20,000、そして、更に好ましくは約3,500〜約15,000
の平均値を有する整数である。Rが水素の場合、これらの物質はエチレンオキシ
ドのポリマーであり、ポリエチレンオキシド、ポリオキシエチレン及びポリエチ
レングリコールとしても知られている。Rがメチルの場合、これらの物質はプロ
ピレンオキシドのポリマーであり、ポリプロピレンオキシド、ポリオキシプロピ
レン及びポリプロピレングリコールとしても知られている。Rがメチルの場合、
生成ポリマーの様々な位置異性体が存在し得ることも理解される。
【0202】 適切なポリエチレングリコールポリマーの特定の例には、「PEG−14M」
(Rは、水素であり、nは約14,000の平均値を持つ)(「PEG−14M
」はユニオンカーバイドから入手可能な「POLYOX WSR(登録商標)N
−3000」としても知られている)及び「PEG−23M」(Rは、水素であ
り、nは約23,000の平均値を持つ)(「PEG−23M」は、ユニオンカ
ーバイドから入手可能な「POLYOX WSR(登録商標)N−12K」とし
ても知られている)が含まれる。
【0203】 適切なポリアルキレンポリマーは、ポリプロピレングリコール及びポリエチレ
ン/ポリプロピレン混合グリコールを含む。
【0204】 J.他の任意成分 本発明の抗菌組成物は、いくつかの形態において、毛髪のケア又はパーソナル
ケア製品において知られているか、又はその使用のために有効である追加の任意
成分を更に含んでよい。そのような任意成分の濃度は、一般に、組成物の0〜約
25質量%、より典型的には約0.05質量%〜約25質量%、更により典型的
には約0.1質量%〜約15質量%の範囲である。そのような任意成分はまた、
物理的及び化学的に本明細書に記載する必須成分に適合すべきであり、他の点で
製品安定性、美観又は性能を過度に損なうべきでない。
【0205】 抗菌組成物に用いられる任意成分の非限定的例には、帯電防止剤、気泡増強剤
、上に記載した抗ふけ剤に追加する抗ふけ剤、粘度調整剤及び増粘剤、pH調整
剤(例えばクエン酸ナトリウム、クエン酸、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウ
ム及び炭酸ナトリウム)、防腐剤(例えばDMDMヒダントイン)、抗菌剤(例
えばトリクロサン又はトリクロカルバン)、染料、有機溶媒又は希釈液、真珠光
沢助剤、香料、脂肪族アルコール、タンパク質、皮膚活性剤、日焼け止め剤、ビ
タミン(例えばプロピオン酸レチニルを含むレチノイド、トコフェロールアセテ
ートのようなビタミンE、パンテノール及びニコチン酸アミドを含むビタミンB
3化合物)、乳化剤及び殺シラミ剤が含まれる。
【0206】 非水溶性陽イオン界面活性剤のような任意の帯電防止剤は、典型的には、組成
物の約0.1質量%〜約5質量%の範囲の濃度で使用してよい。そのような帯電
防止剤は、使用中の性能及び抗菌組成物の最終利益を過度に妨げてはならない。
特に、静電気防止剤は陰イオン界面活性剤を妨げるべきでない。適切な帯電防止
剤の特定の非限定的一例は、トリセチルメチルアンモニウムクロリドである。
【0207】 本明細書に記載した抗菌組成物における使用のための任意の気泡増強剤は、脂
肪酸エステル(例えばC8〜C22)モノ及びジ(C1〜C5、特にC1〜C3)アル
カノールアミドを含む。そのような気泡増強剤の特定の非限定的例は、ココナツ
モノエタノールアミド、ココナツジエタノールアミド及びそれらの混合物を含む
【0208】 任意の粘度調節剤及び増粘剤は、典型的には、約1,000csk〜約20,0
00csk、好ましくは約3,000csk〜約10,000cskの全体粘度を一般に
持つために本発明の抗菌組成物に対して有効な量を使用してよい。そのような粘
度調節剤及び増粘剤の特定の非限定的例は、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム及
びそれらの混合物を含む。
【0209】製造法 本発明の抗菌組成物は、得られる組成物が本明細書に記載した、優れた抗菌の
利益を提供するならば、抗菌組成物を提供するのに好適な、あらゆる既知の、他
の面で効果的な技術によって調製してもよい。本発明の抗ふけ及びコンディショ
ニングシャンプーの形態を調製する方法には、従来の処方及び混合技術が含まれ
る。米国特許番号第5,837,661号において記載されたような方法(その
記載は参考として引用し本明細書に組み入れる)を採用することができるが、そ
こにおいては、本発明の抗菌剤は、第5,837,661号においてシリコーン
プリミックスが添加されるのと同じ工程で添加される。
【0210】利用法 本発明の局所用抗菌組成物は、皮膚への直接塗布、又は皮膚及び毛髪の洗浄、
又は皮膚又は頭皮上の微生物感染(菌類、ウイルス、又は細菌の感染を含む)を
制御するための従来の方法で使用することができる。粉末のような、直接適用さ
れる組成物は、組成物の有効な量、典型的には約1g〜約20gを皮膚(例えば足
)に適用することによって使用される。本明細書のクレンジング組成物は、毛髪
及び頭皮、並びに皮膚の他の部分(例えば、わきの下、足及び鼠径部)を洗うた
めに、及び処置を必要とする他の皮膚部分のために有用である。毛髪、皮膚又は
身体の他の部分を洗うための、組成物の有効な量、典型的には約1g〜約50gの
組成物、好ましくは約1g〜約20gを、好ましくは、通常は水で濡らした毛髪、
皮膚又は他の部分に局所的に適用し、その後、すすぎ落とす。毛髪への適用は、
典型的には、毛髪を通してシャンプー組成物を働かせることを含む。
【0211】 シャンプー形態に抗菌の(特に抗ふけの)効能を付与する好ましい方法は、(
a)水で毛髪を濡らすこと、(b)毛髪に有効な量の抗菌シャンプー組成物を適
用すること及び(c)水を使用して毛髪から抗菌シャンプー組成物をすすぐこと
からなる。これらの手順は、得ようとするクレンジング、コンディショニング及
び抗菌の/抗ふけの利益を達成するために、要望されるだけ何回でも繰り返して
よい。
【0212】 使用される抗菌活性物質がジンクピリチオンである場合及び/又は他の任意の
発毛調節剤が使用される場合、本発明の抗菌組成物は、毛髪の成長調節を提供す
るとも考えられる。そのようなシャンプー組成物を規則正しく使用する方法は、
(上記の)a、b及びcの手順を繰返すことからなる。
【0213】 本明細書の組成物をリーブオン組成物として使用し得ることも考えられる。皮
膚又は毛髪に抗菌の効能を提供するこの方法は、(A)皮膚又は毛髪に有効な量
のシャンプー組成物を適用する及び(B)効能のために許容される十分な時間だ
け毛髪上に製品を残しておくという手順からなる。次いで、残っている製品を、
水で毛髪からすすぐこと又は何らかの一般的な道具若しくは手で毛髪から払い落
としてよい。
【0214】
【実施例】
本発明の組成物は、適切な媒体又はキャリア中に一種以上の選択された金属イ
オン源及び1種以上のピリチオンの金属塩を混合すること又は個々の成分を別々
に皮膚又は毛髪のクレンジング組成物に加えることよって得ることができる。有
用なキャリアは、先により十分に議論されている。
【0215】 以下の実施例は、例示するためであって、決して本発明の範囲を限定するため
ではない。全ての部及びパーセンテージは重量によっており、全ての温度は、他
の表示で明示しない限り摂氏である。
【0216】実施例1:金属イオンの最小発育阻止濃度(MIC)におけるZPTと金属イオ ンの結合による効果 局所適用組成物において微生物の生残り、成長及び増殖を抑制する、本発明の
組成物の効能を検査する実験を行った。試験微生物は、癜風菌であった。使用し
た検定原理、最小発育阻止濃度(MIC)を下に記載し、結果を表1にまとめる
【0217】 最小発育阻止濃度は、抗真菌効能を表示する。一般的に、微生物の成長を抑制
する抗ふけ剤固有の能力の増強により、組成物の値が低くなれば、その抗真菌性
能はよくなる。
【0218】 癜風菌は、mDixon培地を含むフラスコ中で増殖させた(E. ギホー(E. Gu
eho)ら、Antoinie Leeuwenhoek(1996)、no.69、337〜55ペー
ジを参照、その記載を参考として引用し本明細書に組み入れる)。次いで、可溶
化した抗菌活性物質の希釈液を、融解したmDixon寒天の入った試験管に添
加した。融解した寒天を入れた各試験管に癜風菌(接種物質)を添加し、試験管
を(ボルテックスで)攪拌した後、内容物を別々に滅菌したシャーレに移した。
シャーレを培養した後、癜風菌の増殖を肉眼で観察した。増殖を起こさない抗菌
活性物質の最も低い試験希釈度を、最小阻止濃度(MIC)と定義する。
【0219】装置/試薬 微生物 癜風菌(ATCC 14521) エルレンマイヤーフラスコ 250mlのもの 寒天培地 試験した活性物質ごと、濃度ごとにmDixon寒天
9.5ml 溶媒 水、ジメチルスルホニルオキシド(「DMSO」
) ジンクピリジンチオン 約2.5μmの平均粒径を有するZPT、アーチ
(Arch)から入手可能な「DARVAN(商標)」中に保存した 試験管 試験した活性物質ごと、濃度ごと、抗菌活性物質
ごとに滅菌した2本の管、サイズ=18mm×150mm シャーレ 試験した活性物質ごと、濃度ごと、抗菌活性物質
ごとに滅菌した2枚のシャーレ、サイズ=15mm×100mm
【0220】実験手順 1)癜風菌は、100mlの「mDIXON」培地を含む250mlのエーレンマイ
ヤーフラスコ中で、320rpm及び30℃で濁るまで増殖させた。 2)選択した希釈液を、抗菌活性物質又は溶媒中の組合せの適切な希釈系列を使
用して調製した。それにより、最終試験の寒天に添加する前に、試料活性物質が
可溶化することが可能となった。各濃度のZPT試料に関して、溶媒は「DMS
O」であり、他の試料については、溶媒は水又は「DMSO」又は他の適切な溶
媒であった。 3)融解した「mDIXON」寒天9.5mlを含む試験管に抗菌活性物質の希釈
液0.25mlを添加した(水槽中で45℃に保持)。 4)融解した寒天の各試験管に癜風菌接種物質0.25(直接計数によって5×
105 cfu/mlに調整)を添加した。 5)各試験管を遠心し、内容物を別々のシャーレに移した。 6)寒天が固まったあと、該プレートを逆さにし、30〓Cで5日間インキュー
ベートした。 7)次いで、該プレートについて、肉眼で見える癜風菌の増殖を観察した。
【0221】 表1は、癜風菌微生物に対して、異なるいくつかの金属イオン源と組合せたZ
PTの効能を試験する実験結果を示す。
【0222】 表1に示すように、金属イオン単独で真菌の成長を抑制するためには少なくと
も50ppmが必要であった。ZPT単独で使用する場合、真菌の増殖を抑制する
ために8ppmが必要である。種々の金属と組合せて、ZPTのMICを下回る濃
度を試験し、得られる金属イオンのMICを決定した。表1に明らかに示される
ように、金属イオンの添加は、ZPTの効能を強化するのに役立ち、それにより
ZPTのMICを下回るレベルを持つMICが達成された。例えば、0.005
ppm未満の銅イオンと4ppmのZPTの組合せが該MICを達成したことが示され
ている。しかし、4ppmのZPT又は0.005ppmの銅イオンのどちらも、単独
ではそのMICレベルを達成しない。
【0223】 最小阻止濃度(MIC)データ
【表1】
【0224】実施例2.ジンクピリチオンの死滅速度結果における金属イオンの効力 局所適用組成物における、本発明の組成物の微生物の生残り、成長及び増殖を
抑制する効能を調べるための実験を行った。試験微生物は、癜風菌であった。使
用した検定原理、死滅速度テスト(Kill Rate Test(KRT))を下に論じ、結
果は表2(a)及び2(b)にまとめる。
【0225】 死滅速度テスト(KRT)結果は、抗真菌効能を示す。一般的に、このテスト
において真菌の増殖の抑制が大きくなればなるほど、試験した化合物の抗真菌性
効能がよくなる。
【0226】 mDixonブロス培地を含むフラスコ(ギホーら、Antoinie Leeuwenhoek(
1996)、No.69、337〜55ページ参照、その記載を参考として引用
し本明細書に組み入れる)に癜風菌を接種した。次いで、特定の濃度の活性物質
をフラスコに添加した。次いで、指定された時間にフラスコから試料を取り出し
、無菌水で希釈して、mDixon寒天平板の表面に広げた。該プレートをイン
キューベートした後、存在するコロニー数を数えること及びこの数を、コロニー
形成単位(CFU)/mDixonブロス mlに変換することによって、肉眼で見
える癜風菌増殖を観察した。
【0227】 CFU/ml数が低くなるほど、活性物質は、癜風菌に対してより良い活性を持つ
【0228】装置/試薬 微生物 癜風菌(ATCC 14521)。 エルレンマイヤーフラスコ 125mlの滅菌し、蓋をしたもの;接種癜風菌を増
殖させるために2個、各活性物質の組合せごと、濃度ごとに1個ずつ 溶媒 水、ジメチルスルホニルオキシド(「DMSO」)
ブロス培地 活性物質の組合せごと、濃度ごとにmDixonブ
ロース41g;陰性対照ごとにmDixonブロス42g 寒天培地 注いだプレートごとにmDixonブロス10〜1
5のml;活性物質の組合せごと、濃度ごとにプレート18枚 ジンクピリジンチオン 約2.5mmの平均粒径を有するZPT(アーチから
入手可能) シャーレ 活性物質の組合せごと、濃度ごとに滅菌したプレー
ト18枚、サイズ=15mm×100mm
【0229】実験手順 1.それぞれmDixonブロス75mlを含むエーレンマイヤーフラスコ(12
5ml)2個中で、癜風菌(ATCC 14521)倍養液を1晩で対数期にもた
らした。 2.125mlエーレンマイヤーフラスコ中で、ZPTと組合せて試験する0.0
5%又は0.5%の金属イオンを含むmDixonブロス41.0gを調製した
。 3.19.990gのDMSOにZPT0.010mgを加えることによって50
0ppmのZPT溶液20gを調製した。 4.500ppmZPT溶液の1.0gを上記の手順2から得られたブロス/活性物
質の41gに添加して、各フラスコに42gが得られた。 5.125mlのエーレンマイヤーフラスコ中にmDixonブロース42gを調
製した(陰性対照のため)。 6.125mlのエーレンマイヤーフラスコ中にmDixonブロース41g+Z
PT溶液1gを調製した(ZPT対照のため)。 7.対数期培養から、癜風菌接種物質8.0gを各フラスコに添加し、ブロース
/接種物質/活性物の重量を50.0gにした。 8.0時間点の試料採取は、下記の方法にしたがって実行した: a)フラスコからブロス1.1mlを取り出す。 b)mDixon寒天平板の表面に0.1mlを広げる。 c)試料の10-1、10-2、10-3、10-4及び10-5希釈を実行し、これらの
0.1mlを別々のmDixon寒天平板に広げる。(0及び4時間点のためには
、10-3、10-4及び10-5希釈液のみをプレートアウトする) d)プレートを逆さにして、30℃で5〜7日間インキューベートする。 e)コロニーを数え、CFU/mlに変換することによって生育性を測定する。 9.Mg2+、Ag+、Mn2+、Bi3+、及びNa+については、手順8を24及び
48時間点で繰返した。Zn2+及びCu2+については、手順8を4、24及び4
8時間点で繰返した。
【0230】 表2(a)及び2(b)は、癜風菌微生物に対してZPTと組合せた金属イオ
ン源の効能を試験する実験結果を示す。
【0231】 表2(a)及び2(b)における比較の基準として、試験した物質の試験結果
は、速い効能を示すために各特定データポイントでの陰性対照より低くなってい
るべきである。結果として得られたデータがゼロに近くなるほど、試験した物質
の効能は速くなる。したがって、例えば、10ppmのZPTと組合せた0.05
%の硫酸銅は、より速く働き、したがって、0.05%の硫酸銅又はZPT単独
よりも有効であることは、提示されたデータから明白である。したがって、下で
示されるKRTデータは、明らかに金属イオン源よるZPTの増強効果を示す。
【0232】
【表2】
【0233】
【表3】
【0234】実施例3〜26 局所適用組成物 実施例の3から26までに示した組成物は、本発明の局所用抗菌組成物の特定
の実施例を説明するが、限定することを意図していない。
【0235】 例証した組成物は全て、従来の処方及び混合技術によって調製することができ
る。成分量は、重量パーセントで記載され、希釈液、充填材などの主成分でない
物質は表示しない。したがって、記載した処方は、記載した成分及びそのような
成分と組合せたあらゆる少量物質を含有する。本明細書で使用する場合、「少量
成分」は、防腐剤、粘度調節剤、pH調節剤、芳香剤、気泡増強剤などのような
任意成分を指す。当該分野の通常の技術を有する人に明らかであるように、これ
らの少量成分の選択は、本明細書に記載する本発明品を作るために選択した特定
の成分の物理的及び化学的特性に依存して異なる。熟練技術者は、本発明の意図
及び範囲から逸脱することなく他の諸修正を行うことができる。本発明の抗菌シ
ャンプー、抗菌スタイリングシャンプー、抗菌性コンディショナー、抗菌リーブ
オントニック及び抗菌フットパウダー組成物のこれらの例証された実施例は、優
れた抗菌性効能を提供する。
【0236】実施例3〜13 抗菌性シャンプー 例3〜13(下記)に記載される抗菌シャンプー組成物を調製する適切な方法
は、次のとおりである。
【0237】 ラウレス硫酸アンモニウム(25wt%溶液として添加)全量の約1/3を、ジ
ャケットをかぶせた混合タンクに添加し、約60℃から約80℃までゆっくり撹
拌しながら加熱し、界面活性剤溶液を作製した。コカミドMEA及び脂肪族アル
コール(適用可能な場合)を、該タンクに添加し、分散させる。塩(例えば塩化
カリウム)及びpH調節剤(例えばクエン酸、クエン酸ナトリウム)を該タンク
に添加し、分散させる。エチレングリコールジステアレート(「EGDS」)を
撹拌槽に添加し、溶かす。EGDSが溶け、分散したのちに、防腐剤を界面活性
剤溶液に添加する。得られた混合液を、約25℃〜約40℃に冷却し、仕上げタ
ンクに集める。この冷却段階の結果、EGDSは結晶化して、製品中に結晶性の
ネットワークを形成する。シリコーン及び抗菌剤を含む、ラウレス硫酸アンモニ
ウム及び他の成分の残分を、均一混合液を確保するために攪拌しながら仕上げタ
ンクに添加する。陽イオンポリマーを、約0.1%〜約10%の水溶液になるよ
うに水に分散させ、ついで、最終混合液に添加する。全成分を添加した時点で、
必要に応じて、更に、粘度調節剤及びpH調節剤を必要量だけ混合液に添加して
製品の粘度及びpHを調整する。
【0238】
【表4】
【0239】
【表5】
【0240】実施例14〜17 抗菌スタイリングシャンプー 実施例14〜17(下記)に記載される、従来の処方及び混合技術によって抗
菌スタイリングシャンプー組成物を調製する適切な方法は、次のとおりである。
【0241】 ヘアスタイリングポリマーは、最初揮発性キャリアに溶かすべきである。次い
で、このスタイリングポリマー/揮発性キャリア混合液に抗菌活性物質を添加す
る。次いで、スタイリングポリマー/揮発性キャリア/抗菌活性物質の混合物を
、界面活性剤又は界面活性剤の若干の部分及び固形成分を溶解するために、例え
ば約87℃に加熱した固形成分の混合物に添加することができる。続いて、この
混合液をポンプで力をかけて高剪断摩砕機を通して、冷却し、ついで、残ってい
る成分を混合する。あるいは、スタイリングポリマー/揮発性キャリア/抗菌活
性物質混合液を、冷却後、この最終混合物に添加してもよい。組成物は、約20
00〜約12,000cpsの最終粘度を持つべきである。組成物の粘度は、必要
なだけ、塩化ナトリウム及びキシレンスルホン酸アンモニウムを使用して調整す
ることができる。
【0242】
【表6】 (1)シェレックスケミカル社(Sherex Chemical Co.)(米国オハイオ州ダブ
リン)から商品名Varisoft 110で入手可能。 (2)ローヌ・プーラン(Rhone-Poulenc)(米国ニュージャージー州クランベ
リー)から商品名Jaguar C−17で入手可能。
【0243】実施例18〜21 毛髪コンディショニング組成物 実施例18〜21(下記)に記載される、従来の処方及び混合技術によって抗
菌ヘアコンディショニング組成物を調製する適切な方法は、次のとおりである。
【0244】 ポリプロピレングリコールのような高分子物質を組成物中に入れる場合は、室
温で水に分散させてポリマー溶液とし、70℃以上に加熱する。アミドアミン及
び酸、並びに他の陽イオン界面活性剤、低融点オイルのエステルオイルが存在す
る場合は、攪拌しながら該溶液に添加する。次いで、高融点脂肪族化合物、及び
他の低融点オイル及びベンジルアルコールが存在する場合もまた、攪拌しながら
溶液に添加する。このようにして得られた混合液を60℃未満に冷却し、ジンク
ピリチオン、金属イオン源及びシリコーン化合物のような残存成分を攪拌しなが
ら添加し、更に約30℃に冷却する。
【0245】 必要に応じて、物質を分散させるために、各段階においてトライブレンダー及
び/又は摩砕機を使用することができる。あるいは、最高50%の酸を、60℃
未満に冷却の後、添加することができる。
【0246】 本明細書に記載された態様は多くの利点を有する。例えば、それらは、効果的
な抗菌性、特に抗ふけの効能を提供することができ、同時に、しっとりとした毛
髪感、塗布性能及びすすぎ可能性、並びに光沢度を付与し、ドライコーミングの
ようなコンディショニング利益を損なわない。
【0247】
【表7】
【0248】実施例22〜25 抗菌性リーブインヘアトニック 実施例22〜25(下記)に記載される抗菌性リーブインヘアトニック組成物
を調製する適切な方法は、次のとおりである。
【0249】 大部分の処方水を添加する。撹拌しながら、カルボマー及び混合物を添加し、
完全に分散するまで混合する。別の容器に、エタノール、ついで融解したPEG
−60水素添加ヒマシ油及び香料を添加する。これを、撹拌しながら主混合タン
クへ移す。他の水溶性成分、少量成分、ジンクピリチオン及び金属塩を加える。
スチリルシリコーンをゆっくり加え、撹拌する。撹拌しながらトリエタノールア
ミンをゆっくり加える。
【0250】
【表8】
【0251】実施例26 抗菌フットパウダー 実施例26のフットパウダー組成物は、撹拌槽で成分を完全混合することによ
って調製する。次いで、該パウダーを粉砕し及び/又は必要に応じてふるい分け
する。
【0252】
【表9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/10 A61P 31/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 アーチ・ケミカルズ・インコーポレイテッ ド ARCH CHEMICALS, IN C. アメリカ合衆国、コネチカット州、チェシ ャー、ノッター・ドライブ 350 350 Knotter Drive, C heshire, CT 06410 U.S. A. (72)発明者 ギャヴィン,デイヴィッド フランシス アメリカ合衆国コネチカット州、チェシャ ー、ソーガハム、ミル、ドライブ 255 (72)発明者 マーチェッタ,アンソニー レイモンド アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、ウ インドソング、コート 1426 (72)発明者 ネルソン,ジョン ダニエル アメリカ合衆国コネチカット州、ベツレヘ ム、ジャッジ、レーン 104 (72)発明者 ポルソン,ジョージ アメリカ合衆国コネチカット州、ハーウィ ントン、キャンプヴィル、ロード 131 (72)発明者 シュワーツ,ジェイムズ ロバート アメリカ合衆国オハイオ州、ウエスト、チ ェスター、バーリントン、ドライブ 6580 (72)発明者 ターリー,パトリシア アイリーン アメリカ合衆国コネチカット州、オーレン ジ、イースト、スロープ、ドライブ 615 Fターム(参考) 4C083 AB032 AB211 AB271 AB272 AB281 AB311 AB331 AB352 AB431 AB471 AC012 AC072 AC082 AC231 AC241 AC271 AC301 AC302 AC311 AC342 AC392 AC442 AC471 AC53 AC541 AC542 AC642 AC692 AC782 AC85 AC851 AC852 AD042 AD072 AD152 AD282 BB41 CC33 CC38 EE23 4C086 AA01 AA02 BC17 BC50 BC60 GA02 GA07 HA25 MA01 MA02 MA04 MA63 NA05 ZA92 ZB32 4C087 AA01 AA02 BA03 MA02 MA63 NA05 ZA92 ZB32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚又は頭皮上での微生物の増殖を抑制又は防止するために
    、組成物が、 a)ピリチオンの多価金属塩、好ましくはジンクピリチオンからなる群より選
    択される、組成物の0.001質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜
    2質量%の抗菌活性物質; b)亜鉛塩、銅塩、銀塩、ニッケル塩、カドミウム塩、水銀塩、ビスマス塩及
    びそれらの混合物からなる群より選択される、好ましくは硫酸銅、硫酸亜鉛及び
    それらの混合物からなる群より選択される、組成物の0.001質量%〜10質
    量%、好ましくは0.1質量%〜2質量%の金属イオン源;及び c)金属源と抗菌活性物質との重量比が約5:100〜約5:1であり、抗菌
    活性物質の少なくとも50%、好ましくは少なくとも99.99%、更に好まし
    くは100%が組成物中で不溶である、抗菌活性物質及び金属塩のための局所用
    キャリア、好ましくは洗浄界面活性剤、更に好ましくはアニオン系洗浄界面活性
    剤; を含有することを特徴とする、微生物を処理する局所用組成物。
  2. 【請求項2】 多価金属塩の50%未満、好ましくは5%未満が組成物中で
    遊離のピリチオンイオンに解離している請求項1に記載の局所用組成物。
  3. 【請求項3】 組成物が、強いキレート剤の少なくとも5倍のピリチオン多
    価金属塩を含有する、更に好ましくは強いキレート剤を含有しない請求項1又は
    2に記載の局所用組成物。
  4. 【請求項4】 更に、組成物が、ケタコナゾール、イトラコナゾール、コー
    ルタール、硫化セレン及びそれらの混合物からなる群より選択される追加の抗菌
    活性物質を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の局所用組成物。
  5. 【請求項5】 組成物が、 a)組成物の0.1質量%〜2質量%のジンクピリチオン; b)亜鉛塩、銅塩、銀塩、ニッケル塩、カドミウム塩、水銀塩、ビスマス塩か
    らなる、更に好ましくは硫酸銅、硫酸亜鉛及びそれらの混合物からなる群より選
    択され、ジンクピリチオンの効能を増強するのに有用な、組成物の0.01質量
    %〜5質量%、好ましくは0.1質量%〜2質量%の金属イオン源; c)金属源と抗菌活性物質との重量比が約5:100〜約5:1であり、ジン
    クピリチオンの少なくとも50%、好ましくは少なくとも99.99%、更に好
    ましくは100%が組成物中で不溶である、ジンクピリチオン及び金属イオン源
    のための局所用キャリア、好ましくは洗浄界面活性剤、更に好ましくはアニオン
    系洗浄界面活性剤; を含有することを特徴とする、局所用抗ふけ組成物。
  6. 【請求項6】 組成物が、 a)組成物の0.1質量%〜5質量%、好ましくは0.3質量%〜2質量%の
    ジンクピリチオン; b)酢酸亜鉛、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、水酸化亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、クエ
    ン酸亜鉛、フッ化亜鉛、ヨウ化亜鉛、乳酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、シュウ酸亜鉛
    、リン酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、セレン酸亜鉛、ケイ酸亜鉛
    、ステアリン酸亜鉛、硫化亜鉛、タンニン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、吉草酸亜鉛、グ
    ルコン酸亜鉛、ウンデシル酸亜鉛、クエン酸銅二ナトリウム、銅トリエタノール
    アミン、炭酸銅、炭酸アンモニウム第一銅、水酸化第二銅、塩化銅、塩化第二銅
    、銅−エチレンジアミン錯体、オキシ塩化銅、オキシ塩化硫酸銅、酸化第一銅、
    チオシアン酸銅及びそれらの混合物からなる群より選択される、組成物の0.0
    1質量%〜5質量%、好ましくは0.1質量%〜2質量%の金属イオン源; c)ジンクピリチオン及び金属イオン源のための局所用キャリア;及び d)金属源と抗菌活性物質との重量比が約5:100〜約5:1であり、ジン
    クピリチオンの少なくとも50%、好ましくは100%が組成物中で不溶である
    洗浄界面活性剤; を含有することを特徴とする、ふけ症状を示している頭皮の外観を改善するのに
    有用なシャンプー組成物。
  7. 【請求項7】 更に、組成物が、固形の化粧品用キャリア、好ましくはタル
    クを含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の局所用組成物。
  8. 【請求項8】 水虫の治療方法であって、治療を必要とする人の足に対して
    、請求項1〜7のいずれか1項に記載の局所用組成物の安全で有効な量の適用を
    含むことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 皮膚又は頭皮上の微生物感染、好ましくは真菌感染、更に好
    ましくはふけを処置する方法であって、処置を必要とする哺乳動物の皮膚に、請
    求項1に記載の組成物の安全で有効な量の適用を含むことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 毛髪又は頭皮の外観を改善する方法であって、処置の必要
    な毛髪又は頭皮に、請求項1〜6又は7に記載の組成物を局所的に適用する手順
    を含むことを特徴とする方法。
JP2001505864A 1999-06-25 2000-06-23 局所用抗菌組成物 Pending JP2003503333A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14119599P 1999-06-25 1999-06-25
US60/141,195 1999-06-25
US09/599,624 US7026308B1 (en) 1999-06-25 2000-06-22 Topical anti-microbial compositions
US09/599,624 2000-06-22
PCT/US2000/017273 WO2001000151A1 (en) 1999-06-25 2000-06-23 Topical anti-microbial compositions

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007207218A Division JP5450942B2 (ja) 1999-06-25 2007-08-08 局所用抗菌組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003503333A true JP2003503333A (ja) 2003-01-28
JP2003503333A5 JP2003503333A5 (ja) 2007-03-15

Family

ID=26838878

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001505864A Pending JP2003503333A (ja) 1999-06-25 2000-06-23 局所用抗菌組成物
JP2007207218A Expired - Lifetime JP5450942B2 (ja) 1999-06-25 2007-08-08 局所用抗菌組成物

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007207218A Expired - Lifetime JP5450942B2 (ja) 1999-06-25 2007-08-08 局所用抗菌組成物

Country Status (13)

Country Link
EP (2) EP2082723B1 (ja)
JP (2) JP2003503333A (ja)
KR (1) KR100870257B1 (ja)
CN (1) CN100544704C (ja)
AT (1) ATE424181T1 (ja)
AU (1) AU5884600A (ja)
BR (1) BR0011852A (ja)
CA (2) CA2632542C (ja)
DE (1) DE60041699D1 (ja)
ES (2) ES2599027T3 (ja)
HK (1) HK1044489B (ja)
MX (1) MXPA02000295A (ja)
WO (1) WO2001000151A1 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338480A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Sensho Go 抗螺旋菌剤丸薬の製法
JP2003201218A (ja) * 2001-12-28 2003-07-18 Kao Corp 毛髪化粧料
JP2004075546A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Kao Corp シャンプー組成物
JP2005232014A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Mandom Corp 防腐殺菌剤並びに該防腐殺菌剤を配合した化粧料、医薬品及び食品
JP2006515330A (ja) * 2003-03-18 2006-05-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 規定の結晶子径を有する粒子状亜鉛物質を含む組成物
JP2007131594A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Adeka Corp 抗菌性組成物ならびにこれを含有する化粧料および洗浄剤
JP2008528595A (ja) * 2005-01-28 2008-07-31 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 液体溶媒中における分散粒子としてのジヨードメチル−p−トリルスルホン
JP2008528591A (ja) * 2005-01-28 2008-07-31 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 液体溶媒中に抗ふけ活性物質と共に存在する分散粒子としてのジヨードメチル−p−トリルスルホン
JP2008531472A (ja) * 2005-01-07 2008-08-14 ザ トラスティース オブ コロンビア ユニバーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク 亜鉛塩含有非刺激性組成物
JP2009154061A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Asaka Riken:Kk 抗菌性を向上させた光触媒溶液
JP2012131773A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Dow Global Technologies Llc グリホサート化合物とzptとの相乗的組み合わせ
JP2013542944A (ja) * 2010-10-28 2013-11-28 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ピリチオン及び鉄キレート化剤を含むパーソナルケア組成物
JP2018515443A (ja) * 2015-05-11 2018-06-14 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 身体洗浄組成物
JP2018150266A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 日本メナード化粧品株式会社 ニキビ予防及び/又は改善用皮膚外用剤
JP2020511430A (ja) * 2017-03-23 2020-04-16 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ ヘアケア組成物
JP2020533307A (ja) * 2017-09-11 2020-11-19 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 抗菌組成物

Families Citing this family (65)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1189504B1 (en) 1999-06-25 2012-12-19 Arch Chemicals, Inc. Pyrithione biocides enhanced by zinc ions
JP3929780B2 (ja) 2002-01-21 2007-06-13 花王株式会社 毛髪洗浄剤
MXPA04009515A (es) * 2002-04-22 2005-07-26 Procter & Gamble Uso de materiales con comportamiento de ionoforos de zinc.
JP3851312B2 (ja) 2002-04-22 2006-11-29 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 水性界面活性剤組成物中に亜鉛含有物質を含むパーソナルケア組成物
US6824763B2 (en) 2002-05-30 2004-11-30 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Anti-fungal powder having enhanced excipient properties
US9381382B2 (en) 2002-06-04 2016-07-05 The Procter & Gamble Company Composition comprising a particulate zinc material, a pyrithione or a polyvalent metal salt of a pyrithione and a gel network
US8491877B2 (en) * 2003-03-18 2013-07-23 The Procter & Gamble Company Composition comprising zinc-containing layered material with a high relative zinc lability
US9381148B2 (en) * 2003-03-18 2016-07-05 The Procter & Gamble Company Composition comprising particulate zinc material with a high relative zinc lability
US20050202984A1 (en) * 2003-03-18 2005-09-15 Schwartz James R. Composition comprising zinc-containing layered material with a high relative zinc lability
US20040213751A1 (en) * 2003-03-18 2004-10-28 Schwartz James Robert Augmentation of pyrithione activity or a polyvalent metal salt of pyrithione activity by zinc-containing layered material
US8715629B2 (en) 2003-04-16 2014-05-06 Cognis Ip Management Gmbh Cosmetic oligo-α-olefin containing compound
EP1570833B1 (en) 2004-03-05 2016-08-31 Kao Germany GmbH Hair treatment composition
US20070009472A1 (en) * 2005-07-06 2007-01-11 Niebauer Michael F Personal care compositions comprising a non-binding thickener with a metal ion
KR101351470B1 (ko) * 2007-05-18 2014-01-14 주식회사 엘지생활건강 클림바졸을 함유한 비듬 방지용 모발 컨디셔너 조성물
CN102046600B (zh) 2008-05-30 2013-09-11 有限会社Yhs 结晶性巯氧吡啶/氧化锌复合物和包含其的生理/抗生物活性组合物
KR101534342B1 (ko) * 2008-12-12 2015-07-20 (주)아모레퍼시픽 항비듬용 모발 화장료 조성물
EP2421498B1 (en) * 2009-04-23 2016-08-24 Unilever Plc, A Company Registered In England And Wales under company no. 41424 of Unilever House COMPOSITION comprising azole fungicide and water solbule metal salt
IL201884A0 (en) * 2009-11-02 2010-06-30 Cupron Corp Hair care compositions and materials
EP2536389A2 (en) * 2010-02-16 2012-12-26 The Procter & Gamble Company Method for providing maximum malodor and irritation control
GB2482400A (en) 2010-07-28 2012-02-01 Syntopix Group Plc Antibacterial formulation containing a tropone and a metal or metal salt
CN105168225A (zh) * 2010-10-28 2015-12-23 宝洁公司 通过乌头酸酶抑制来抑制微生物生长
US8980876B2 (en) 2010-10-28 2015-03-17 The Procter & Gamble Company Inhibition of microbial growth by aconitase inhibition
IT1403886B1 (it) * 2010-12-15 2013-11-08 Sigea Srl Uso di esteri lipoati di glicosamminoglicani in campo tricologico
US8952057B2 (en) 2011-01-11 2015-02-10 Jr Chem, Llc Compositions for anorectal use and methods for treating anorectal disorders
US9943551B2 (en) 2012-08-15 2018-04-17 Mimedx Group, Inc. Tissue grafts composed of micronized placental tissue and methods of making and using the same
AU2013328924B2 (en) * 2012-10-12 2017-02-02 Arch Chemicals, Inc. Biocidal compositions comprising iron chelators
US8946163B2 (en) 2012-11-19 2015-02-03 Mimedx Group, Inc. Cross-linked collagen comprising metallic anticancer agents
US9155799B2 (en) 2012-11-19 2015-10-13 Mimedx Group, Inc. Cross-linked collagen with at least one bound antimicrobial agent for in vivo release of the agent
US8940684B2 (en) 2012-11-19 2015-01-27 Mimedx Group, Inc. Cross-linked collagen comprising an antifungal agent
US10206977B1 (en) 2013-01-18 2019-02-19 Mimedx Group, Inc. Isolated placental stem cell recruiting factors
WO2014113733A1 (en) 2013-01-18 2014-07-24 Mimedx Group, Inc. Methods for treating cardiac conditions
JP2016507563A (ja) * 2013-02-08 2016-03-10 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 毛髪及び/又は頭皮に清浄性を与える方法
EP2953685B1 (en) * 2013-02-08 2018-03-28 The Procter and Gamble Company Method of enhancing deposition of antidandruff agents on infundibulum
BR112015023254A2 (pt) 2013-03-14 2017-07-18 Procter & Gamble composições concentradas sólidas contendo zinco piritiona
US10029030B2 (en) 2013-03-15 2018-07-24 Mimedx Group, Inc. Molded placental tissue compositions and methods of making and using the same
US10335433B2 (en) 2013-04-10 2019-07-02 Mimedx Group, Inc. NDGA polymers and metal complexes thereof
US9446142B2 (en) 2013-05-28 2016-09-20 Mimedx Group, Inc. Polymer chelator conjugates
MX2015016675A (es) * 2013-06-04 2016-07-15 Vyome Biosciences Pvt Ltd Particulas recubiertas y composiciones que comprenden las mismas.
CN105408281A (zh) * 2013-06-20 2016-03-16 奥麒化工股份有限公司 具有抗真菌特性的建筑材料
WO2015031681A1 (en) 2013-08-30 2015-03-05 Mimedx Group, Inc. Micronized placental compositions comprising a chelator
WO2015035150A1 (en) * 2013-09-05 2015-03-12 The Procter & Gamble Company Scalp care composition
WO2015100122A1 (en) 2013-12-23 2015-07-02 Lubrizol Advanced Materials, Inc. Suspension and stability agent for antidandruff hair care compositions
AU2015206236B2 (en) 2014-01-17 2020-02-20 Mimedx Group, Inc. Method for inducing angiogenesis
US11642353B2 (en) 2014-02-06 2023-05-09 The Procter & Gamble Company Hair care composition comprising antidandruff agent and polyquaternium-6
FR3018447A1 (fr) * 2014-03-13 2015-09-18 Imarko Res S A Derives d'acide gras dans le traitement de maladies infectieuses
SG11201610404WA (en) 2014-06-27 2017-01-27 Jubilant Life Sciences Ltd Synergistic antimicrobial composition of zinc pyrithione
US9758692B2 (en) * 2014-07-25 2017-09-12 Tommie Copper Ip, Inc. Article with reactive metals bound to its surface and method of application
BR112017005382A2 (pt) * 2014-09-24 2018-07-31 Colgate Palmolive Co biodisponibilidade de íons metálicos
SG11201703588SA (en) * 2014-11-03 2017-05-30 Nicolai Vladimirovich Bovin Antimicrobial surface treatment
US20170367963A1 (en) 2014-12-18 2017-12-28 Lubrizol Advanced Materials, Inc. Amphiphilic suspension and stability agent for antidandruff hair care compositions
KR101762712B1 (ko) 2015-09-25 2017-07-28 한국콜마주식회사 아연피리치온-함유 모발 화장료 조성물 및 이의 제조 방법
EP3189829A1 (de) * 2016-01-11 2017-07-12 Justus-Liebig-Universität Gießen Mittel mit anti-mykotischer wirkung
CN108697910A (zh) * 2016-03-30 2018-10-23 宝洁公司 个人清洁组合物及其制备方法
GB201607814D0 (en) 2016-05-04 2016-06-15 5D Health Prot Group Ltd Anti-microbial compositions
US10596134B2 (en) * 2017-02-08 2020-03-24 Johnson & Johnson Consumer Inc. Compositions and methods for treating skin conditions using light and polycarboxylic acids
BR112019019906B1 (pt) * 2017-03-30 2022-11-29 Unilever Ip Holdings B.V. Composição de limpeza pessoal antimicrobiana
CN107158029A (zh) * 2017-06-06 2017-09-15 孙军 一种皮肤护理液
US20200253845A1 (en) * 2017-09-29 2020-08-13 Conopco, Inc., D/B/A Unilever An antimicrobial composition
WO2019120893A1 (en) * 2017-12-20 2019-06-27 Unilever N.V. An antimicrobial composition
WO2020072733A1 (en) 2018-10-04 2020-04-09 The Procter & Gamble Company Personal care composition comprising water insoluble solid organic compound
WO2020264076A1 (en) 2019-06-28 2020-12-30 The Procter & Gamble Company Light augmented treatment method
CN113025130B (zh) * 2021-03-16 2022-04-22 浙江中财管道科技股份有限公司 一种模具型芯水井用防腐、阻垢、抗菌涂料及其应用
US20230064034A1 (en) * 2021-08-13 2023-03-02 Onyx Lotus, Llc Light stable liquid disinfectant compositions
WO2023059784A1 (en) 2021-10-06 2023-04-13 Lubrizol Advanced Materials, Inc. Stabilized rheology modifier emulsions
CN113908095B (zh) * 2021-11-09 2023-04-28 上海蜂花日用品有限公司 一种含双蛋白的控油保湿发用组合物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3852441A (en) * 1970-12-14 1974-12-03 Procter & Gamble Synergistic mixtures of diphenylbismuth acetate and the zinc salt of 1-hydroxy-2-pyridine thione effect as antibacterial and antifungal agents
EP0077630A1 (en) * 1981-10-21 1983-04-27 Beecham Group Plc Topical antimicrobial compositions
JPH069352A (ja) * 1992-04-14 1994-01-18 Amway Corp フケ防止シャンプー中のチアゾリノン保存剤を安定化させるための亜鉛化合物の利用

Family Cites Families (73)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US807787A (en) 1905-01-16 1905-12-19 Allen N Staples Skylight.
US923999A (en) 1908-07-06 1909-06-08 Andrew Purman Riggs Hair-tonic.
BE406221A (ja) 1933-11-15
US2438091A (en) 1943-09-06 1948-03-16 American Cyanamid Co Aspartic acid esters and their preparation
BE498391A (ja) 1944-10-16
BE498392A (ja) 1945-11-09
US2528378A (en) 1947-09-20 1950-10-31 John J Mccabe Jr Metal salts of substituted quaternary hydroxy cycloimidinic acid metal alcoholates and process for preparation of same
US2658072A (en) 1951-05-17 1953-11-03 Monsanto Chemicals Process of preparing amine sulfonates and products obtained thereof
US2694668A (en) 1952-03-10 1954-11-16 Abbott Lab Liquid multiple vitamin preparation and process of preparing the same
US2798053A (en) 1952-09-03 1957-07-02 Goodrich Co B F Carboxylic polymers
US2826551A (en) 1954-01-04 1958-03-11 Simoniz Co Nontangling shampoo
US2809971A (en) 1955-11-22 1957-10-15 Olin Mathieson Heavy-metal derivatives of 1-hydroxy-2-pyridinethiones and method of preparing same
US2786847A (en) 1956-07-23 1957-03-26 Reilly Tar & Chem Corp 2-mercapto, alkanol pyridine-nu-oxides
US3152046A (en) 1956-11-09 1964-10-06 Kapral Ales Maria Selenium disulfide dispersions
GB849433A (en) 1957-08-22 1960-09-28 Raymond Woolston Hair washing preparations
US3155591A (en) 1961-12-06 1964-11-03 Witco Chemical Corp Hair rinse compostions of polyoxypropylene quaternary ammonium compounds
US3236733A (en) 1963-09-05 1966-02-22 Vanderbilt Co R T Method of combatting dandruff with pyridinethiones metal salts detergent compositions
US3332880A (en) 1965-01-04 1967-07-25 Procter & Gamble Detergent composition
CA810625A (en) 1965-07-30 1969-04-15 The Procter & Gamble Company Antimicrobial detergent compositions
US3761418A (en) 1967-09-27 1973-09-25 Procter & Gamble Detergent compositions containing particle deposition enhancing agents
US3590035A (en) 1967-12-21 1971-06-29 Procter & Gamble Process for preparing pyridine n-oxide carbanion salts
US3773770A (en) 1968-09-30 1973-11-20 Procter & Gamble Process for preparing pyridine n-oxide carbanion salts and derivatives thereof
US3589999A (en) 1968-10-25 1971-06-29 Ionics Deionization process
US3753196A (en) 1971-10-05 1973-08-14 Kulite Semiconductor Products Transducers employing integral protective coatings and supports
US3958581A (en) 1972-05-17 1976-05-25 L'oreal Cosmetic composition containing a cationic polymer and divalent metal salt for strengthening the hair
CA1018893A (en) 1972-12-11 1977-10-11 Roger C. Birkofer Mild thickened shampoo compositions with conditioning properties
US4009256A (en) 1973-11-19 1977-02-22 National Starch And Chemical Corporation Novel shampoo composition containing a water-soluble cationic polymer
US3964500A (en) 1973-12-26 1976-06-22 Lever Brothers Company Lusterizing shampoo containing a polysiloxane and a hair-bodying agent
US4217914A (en) 1974-05-16 1980-08-19 L'oreal Quaternized polymer for use as a cosmetic agent in cosmetic compositions for the hair and skin
US4422853A (en) 1974-05-16 1983-12-27 L'oreal Hair dyeing compositions containing quaternized polymer
US3959461A (en) 1974-05-28 1976-05-25 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Hair cream rinse formulations containing quaternary ammonium salts
DE2437090A1 (de) 1974-08-01 1976-02-19 Hoechst Ag Reinigungsmittel
US4089945A (en) 1975-06-30 1978-05-16 The Procter & Gamble Company Antidandruff shampoos containing metallic cation complex to reduce in-use sulfide odor
US4197865A (en) 1975-07-04 1980-04-15 L'oreal Treating hair with quaternized polymers
AT365448B (de) 1975-07-04 1982-01-11 Oreal Kosmetische zubereitung
JPS6041979B2 (ja) * 1976-01-30 1985-09-19 有限会社野々川商事 水性懸濁液の製造方法
US4196190A (en) 1976-07-19 1980-04-01 Rohm And Haas Company Acrylic hair setting resins having high resistance to moisture and rapid removability from the hair with shampoo
US4152416A (en) 1976-09-17 1979-05-01 Marra Dorothea C Aerosol antiperspirant compositions delivering astringent salt with low mistiness and dustiness
US4272511A (en) 1978-06-23 1981-06-09 L'oreal Cosmetic compositions for treating hair
US4663158A (en) 1979-07-02 1987-05-05 Clairol Incorporated Hair conditioning composition containing cationic polymer and amphoteric surfactant and method for use
US4507280A (en) 1979-07-02 1985-03-26 Clairol Incorporated Hair conditioning composition and method for use
US4345080A (en) 1980-02-07 1982-08-17 The Procter & Gamble Company Pyridinethione salts and hair care compositions
US4379753A (en) 1980-02-07 1983-04-12 The Procter & Gamble Company Hair care compositions
US4323683A (en) 1980-02-07 1982-04-06 The Procter & Gamble Company Process for making pyridinethione salts
US4387090A (en) 1980-12-22 1983-06-07 The Procter & Gamble Company Hair conditioning compositions
US4529586A (en) 1980-07-11 1985-07-16 Clairol Incorporated Hair conditioning composition and process
US4470982A (en) 1980-12-22 1984-09-11 The Procter & Gamble Company Shampoo compositions
US4364837A (en) 1981-09-08 1982-12-21 Lever Brothers Company Shampoo compositions comprising saccharides
CA1261276A (en) 1984-11-09 1989-09-26 Mark B. Grote Shampoo compositions
USRE34584E (en) 1984-11-09 1994-04-12 The Procter & Gamble Company Shampoo compositions
US4788006A (en) 1985-01-25 1988-11-29 The Procter & Gamble Company Shampoo compositions containing nonvolatile silicone and xanthan gum
US4704272A (en) 1985-07-10 1987-11-03 The Procter & Gamble Company Shampoo compositions
JPH0621050B2 (ja) 1985-07-11 1994-03-23 尚子 浮田 フケ取りシヤンプ−
US4686254A (en) 1985-08-05 1987-08-11 The B. F. Goodrich Company Suspension composition for aqueous surfactant systems
US4834767A (en) 1987-06-10 1989-05-30 Gaf Corporation Compositions used in permanent alteration of hair color
US4835149A (en) 1986-11-13 1989-05-30 Basf Corporation Solubilization of salts of pyridine-2-thiol-1-oxide
US4885107A (en) 1987-05-08 1989-12-05 The Procter & Gamble Company Shampoo compositions
US4898585A (en) 1988-05-18 1990-02-06 Baxter Healthcare Corporation Implantable patient-activated fluid delivery device with bolus injection port
US5061481A (en) 1989-03-20 1991-10-29 Kobayashi Kose Co., Ltd. Cosmetic composition having acryl-silicone graft copolymer
US5166276A (en) 1989-07-12 1992-11-24 Mitsubishi Petrochemical Company Ltd. Polymer for hair-care products
US5100658A (en) 1989-08-07 1992-03-31 The Procter & Gamble Company Vehicle systems for use in cosmetic compositions
US5104646A (en) 1989-08-07 1992-04-14 The Procter & Gamble Company Vehicle systems for use in cosmetic compositions
US5106609A (en) 1990-05-01 1992-04-21 The Procter & Gamble Company Vehicle systems for use in cosmetic compositions
US5104642A (en) 1990-04-06 1992-04-14 The Procter & Gamble Company Hair styling compositions containing particular hair styling polymers and non-aqueous solvents
US5120532A (en) 1990-04-06 1992-06-09 The Procter & Gamble Company Hair styling shampoos
US5120531A (en) 1990-04-06 1992-06-09 The Procter & Gamble Company Hair styling conditioners
US5100657A (en) 1990-05-01 1992-03-31 The Procter & Gamble Company Clean conditioning compositions for hair
EP0859594B1 (en) 1995-10-16 2001-08-22 The Procter & Gamble Company Conditioning shampoos containing polyalkylene glycol
US5854319A (en) 1995-11-30 1998-12-29 Lambent Technologies Inc Reactive silicone emulsions containing amino acids
US5674478A (en) 1996-01-12 1997-10-07 The Procter & Gamble Company Hair conditioning compositions
US5750122A (en) 1996-01-16 1998-05-12 The Procter & Gamble Company Compositions for treating hair or skin
US5672576A (en) 1996-03-15 1997-09-30 The Procter & Gamble Co. High lather styling shampoos
US5886031A (en) 1997-01-27 1999-03-23 Pacific Corporation Hair-care cosmetic compositions having dandruff formation-suppressing effect

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3852441A (en) * 1970-12-14 1974-12-03 Procter & Gamble Synergistic mixtures of diphenylbismuth acetate and the zinc salt of 1-hydroxy-2-pyridine thione effect as antibacterial and antifungal agents
EP0077630A1 (en) * 1981-10-21 1983-04-27 Beecham Group Plc Topical antimicrobial compositions
JPH069352A (ja) * 1992-04-14 1994-01-18 Amway Corp フケ防止シャンプー中のチアゾリノン保存剤を安定化させるための亜鉛化合物の利用

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338480A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Sensho Go 抗螺旋菌剤丸薬の製法
JP2003201218A (ja) * 2001-12-28 2003-07-18 Kao Corp 毛髪化粧料
JP2004075546A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Kao Corp シャンプー組成物
JP2006515330A (ja) * 2003-03-18 2006-05-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 規定の結晶子径を有する粒子状亜鉛物質を含む組成物
JP2005232014A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Mandom Corp 防腐殺菌剤並びに該防腐殺菌剤を配合した化粧料、医薬品及び食品
JP2008531472A (ja) * 2005-01-07 2008-08-14 ザ トラスティース オブ コロンビア ユニバーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク 亜鉛塩含有非刺激性組成物
JP2008528595A (ja) * 2005-01-28 2008-07-31 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 液体溶媒中における分散粒子としてのジヨードメチル−p−トリルスルホン
JP2008528591A (ja) * 2005-01-28 2008-07-31 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 液体溶媒中に抗ふけ活性物質と共に存在する分散粒子としてのジヨードメチル−p−トリルスルホン
JP2007131594A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Adeka Corp 抗菌性組成物ならびにこれを含有する化粧料および洗浄剤
JP2009154061A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Asaka Riken:Kk 抗菌性を向上させた光触媒溶液
JP2013542944A (ja) * 2010-10-28 2013-11-28 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ピリチオン及び鉄キレート化剤を含むパーソナルケア組成物
JP2012131773A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Dow Global Technologies Llc グリホサート化合物とzptとの相乗的組み合わせ
JP2018515443A (ja) * 2015-05-11 2018-06-14 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 身体洗浄組成物
US10646414B2 (en) 2015-05-11 2020-05-12 Conopco, Inc. Personal cleansing composition
JP2018150266A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 日本メナード化粧品株式会社 ニキビ予防及び/又は改善用皮膚外用剤
JP2020511430A (ja) * 2017-03-23 2020-04-16 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ ヘアケア組成物
JP7159181B2 (ja) 2017-03-23 2022-10-24 ユニリーバー・アイピー・ホールディングス・ベスローテン・ヴェンノーツハップ ヘアケア組成物
US11510854B2 (en) 2017-03-23 2022-11-29 Conopco, Inc. Hair care composition
JP2020533307A (ja) * 2017-09-11 2020-11-19 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 抗菌組成物
JP7187544B2 (ja) 2017-09-11 2022-12-12 ユニリーバー・アイピー・ホールディングス・ベスローテン・ヴェンノーツハップ 抗菌組成物

Also Published As

Publication number Publication date
DE60041699D1 (de) 2009-04-16
CA2632542C (en) 2012-03-27
HK1044489B (zh) 2009-09-04
EP2082723A1 (en) 2009-07-29
ES2322688T5 (es) 2018-02-12
CA2376803C (en) 2008-08-19
CN100544704C (zh) 2009-09-30
EP2082723B1 (en) 2016-07-20
JP2007284459A (ja) 2007-11-01
JP5450942B2 (ja) 2014-03-26
ES2322688T3 (es) 2009-06-25
CA2632542A1 (en) 2001-01-04
CA2376803A1 (en) 2001-01-04
KR20020057808A (ko) 2002-07-12
EP1189581B1 (en) 2009-03-04
ES2599027T3 (es) 2017-01-31
MXPA02000295A (es) 2004-05-21
EP1189581B2 (en) 2017-09-27
HK1044489A1 (en) 2002-10-25
EP1189581A1 (en) 2002-03-27
WO2001000151A1 (en) 2001-01-04
BR0011852A (pt) 2002-04-30
CN1414846A (zh) 2003-04-30
AU5884600A (en) 2001-01-31
KR100870257B1 (ko) 2008-11-25
ATE424181T1 (de) 2009-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5450942B2 (ja) 局所用抗菌組成物
US7026308B1 (en) Topical anti-microbial compositions
US7674785B2 (en) Topical anti-microbial compositions
JP3483562B2 (ja) 多価金属カチオンを含有したコンディショニングシャンプー
JP4046193B2 (ja) アミノシリコーン含有コンディショニングシャンプー
US6649155B1 (en) Anti-dandruff and conditioning shampoos containing certain cationic polymers
US5977036A (en) Styling shampoo compositions
CA2250388C (en) Conditioning shampoo compositions containing select hair conditioning agents
US20080152611A1 (en) Shampoo Containing a Gel Network
US20030108507A1 (en) Shampoo compositions with anionic surfactants, amphoteric surfactants and cationic polymers
EP1509198A1 (en) Shampoo containing a gel network
JPH11507073A (ja) 選択されたヘアコンディショニングエステルを含むコンディショニングシャンプー組成物
CA2370649A1 (en) Shampoos providing a superior combination of anti-dandruff efficacy and conditioning
JP2002543105A (ja) ポリアルキレングリコール及び陽イオン系ポリマー含有抗ふけ及びコンディショニングシャンプー
JP2006519769A (ja) ピリチオンの活性又はピリチオンの多価金属塩の活性の、亜鉛含有層状物質による増幅
JP2008528595A (ja) 液体溶媒中における分散粒子としてのジヨードメチル−p−トリルスルホン
AU2004202135B2 (en) Topical anti-microbial compositions
AU2002335060A1 (en) Shampoo compositions with anionic surfactants, amphoteric surfactants and cationic polymers
CZ20002610A3 (cs) Stylingový šamponový prostředek

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20061018

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20061026

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20070118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070813