JP2003200435A - 加硫済みタイヤの型抜き方法およびタイヤ用加硫成型機 - Google Patents
加硫済みタイヤの型抜き方法およびタイヤ用加硫成型機Info
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- JP2003200435A JP2003200435A JP2002003349A JP2002003349A JP2003200435A JP 2003200435 A JP2003200435 A JP 2003200435A JP 2002003349 A JP2002003349 A JP 2002003349A JP 2002003349 A JP2002003349 A JP 2002003349A JP 2003200435 A JP2003200435 A JP 2003200435A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 分割したセグメントの稼動装置等の付加装置
やタイヤパターンの設計変更を必要とせずに、型抜きを
容易に行うことができる加硫済みタイヤの型抜き方法お
よびこの方法に用いることができる安価なタイヤ用加硫
成型機を提供する。 【解決手段】 下型モールド2と上型モールド3とを備
えたフルモールド式加硫成型機1からラグ溝パターンを
有する加硫済みタイヤを型抜する方法である。上型モー
ルド3のトレッド型付け面に形成されたラグ溝成型骨と
加硫済みタイヤのラグ溝6とが係合し合うように回転さ
せながら前記上型モールド3を吊りあげて引き抜き、次
いで、下型モールド2のトレッド型付け面に形成された
ラグ溝成型骨と加硫済みタイヤのラグ溝6とが係合し合
うように回転させながら加硫済みタイヤを吊りあげて引
き抜く。
やタイヤパターンの設計変更を必要とせずに、型抜きを
容易に行うことができる加硫済みタイヤの型抜き方法お
よびこの方法に用いることができる安価なタイヤ用加硫
成型機を提供する。 【解決手段】 下型モールド2と上型モールド3とを備
えたフルモールド式加硫成型機1からラグ溝パターンを
有する加硫済みタイヤを型抜する方法である。上型モー
ルド3のトレッド型付け面に形成されたラグ溝成型骨と
加硫済みタイヤのラグ溝6とが係合し合うように回転さ
せながら前記上型モールド3を吊りあげて引き抜き、次
いで、下型モールド2のトレッド型付け面に形成された
ラグ溝成型骨と加硫済みタイヤのラグ溝6とが係合し合
うように回転させながら加硫済みタイヤを吊りあげて引
き抜く。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤトレッド表
面にラグ溝を有する加硫済みタイヤを加硫成型機から型
抜きする方法およびタイヤ用加硫成型機に関する。
面にラグ溝を有する加硫済みタイヤを加硫成型機から型
抜きする方法およびタイヤ用加硫成型機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タイヤに対する耐摩耗性および耐
久性の要求が市場において高まるにつれ、それに対応す
るためタイヤのトレッド内部に配置するベルトの剛性が
増大し、クラウン部分の剛性も従来構造に比較して増大
傾向にあり、型抜きし難い状況にある。よって、加硫成
型機から加硫済みタイヤを型抜するに際し、製品タイヤ
のトレッド割れや欠けといった問題が無視できなくなっ
てきた。
久性の要求が市場において高まるにつれ、それに対応す
るためタイヤのトレッド内部に配置するベルトの剛性が
増大し、クラウン部分の剛性も従来構造に比較して増大
傾向にあり、型抜きし難い状況にある。よって、加硫成
型機から加硫済みタイヤを型抜するに際し、製品タイヤ
のトレッド割れや欠けといった問題が無視できなくなっ
てきた。
【0003】このため、従来はタイヤの加硫に際して、
加硫後の製品型抜き抵抗を減ずるか、または発生させな
い方法として、割モールド式加硫成型機の適用が知られ
ている。
加硫後の製品型抜き抵抗を減ずるか、または発生させな
い方法として、割モールド式加硫成型機の適用が知られ
ている。
【0004】かかる割モールド式加硫成型機は、図4に
示すように、未加硫タイヤの下側サイドウォール部を主
に型付けする型付け面を有する下型モールド22と、下
型モールド22に接近離隔可能で、未加硫タイヤの上側
サイドウォール部を主に型付けする型付け面を有する上
型モールド23と、これら下型および上型のモールド間
に配置されるとともに拡縮可能で、未加硫タイヤのトレ
ッド部を主に型付けする型付け面を有する複数のセクタ
ーモールド24とを備えている。製品タイヤの取り出し
においては、図4の(イ)に示すように、昇降手段(図
示せず)により上型モールド23の型抜を行った後、
(ロ)に示すように、複数のセクターモールド24を拡
径し、しかる後、昇降手段(図示せず)により製品タイ
ヤの取り出しが行われた。
示すように、未加硫タイヤの下側サイドウォール部を主
に型付けする型付け面を有する下型モールド22と、下
型モールド22に接近離隔可能で、未加硫タイヤの上側
サイドウォール部を主に型付けする型付け面を有する上
型モールド23と、これら下型および上型のモールド間
に配置されるとともに拡縮可能で、未加硫タイヤのトレ
ッド部を主に型付けする型付け面を有する複数のセクタ
ーモールド24とを備えている。製品タイヤの取り出し
においては、図4の(イ)に示すように、昇降手段(図
示せず)により上型モールド23の型抜を行った後、
(ロ)に示すように、複数のセクターモールド24を拡
径し、しかる後、昇降手段(図示せず)により製品タイ
ヤの取り出しが行われた。
【0005】また、型抜を容易にするために、部分的に
周方向溝に対応する溝成型骨を径方向に稼動できる特殊
モールド式加硫成型機(図示せず)を適用するなどの手
法もとられてきた。
周方向溝に対応する溝成型骨を径方向に稼動できる特殊
モールド式加硫成型機(図示せず)を適用するなどの手
法もとられてきた。
【0006】さらには、図5に示すように、未加硫タイ
ヤの下側サイドウォール部とトレッド部の下側半分を主
に型付けする型付け面を有する下型モールド32と、下
型モールド32に接近離隔可能で、未加硫タイヤの上側
サイドウォール部とトレッド部の上側半分を主に型付け
する型付け面を有する上型モールド33とを備えたフル
モールド式加硫成型機を用いる場合には、上型モールド
33を垂直方向に吊り上げることで上型モールド33を
引き抜き、次に同じく加硫済みタイヤMを吊り上げるこ
とにより下型モールド32を引き抜くにあたり、型抜き
抵抗となるトレッド踏面部の溝を浅くするか、または型
抜き方向に対する溝の壁面角度を大きくして抵抗を減ず
る等の対応策がとられてきた。
ヤの下側サイドウォール部とトレッド部の下側半分を主
に型付けする型付け面を有する下型モールド32と、下
型モールド32に接近離隔可能で、未加硫タイヤの上側
サイドウォール部とトレッド部の上側半分を主に型付け
する型付け面を有する上型モールド33とを備えたフル
モールド式加硫成型機を用いる場合には、上型モールド
33を垂直方向に吊り上げることで上型モールド33を
引き抜き、次に同じく加硫済みタイヤMを吊り上げるこ
とにより下型モールド32を引き抜くにあたり、型抜き
抵抗となるトレッド踏面部の溝を浅くするか、または型
抜き方向に対する溝の壁面角度を大きくして抵抗を減ず
る等の対応策がとられてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、型抜を
容易に行えるようにするために、上述の割モールド式加
硫成型機や特殊モールド式加硫成型機を適用すること
は、これら加硫成型機がフルモールド式加硫成型機に比
較して、分割したセグメントの稼動装置の付加が必要と
なることから、極めて高価なものとなる。
容易に行えるようにするために、上述の割モールド式加
硫成型機や特殊モールド式加硫成型機を適用すること
は、これら加硫成型機がフルモールド式加硫成型機に比
較して、分割したセグメントの稼動装置の付加が必要と
なることから、極めて高価なものとなる。
【0008】また、フルモールド式加硫成型機を用いる
場合には、タイヤのオリジナルパターンの設計変更を必
要とし、タイヤ本来の性能面および外観面で劣る結果と
なることは避けられなかった。
場合には、タイヤのオリジナルパターンの設計変更を必
要とし、タイヤ本来の性能面および外観面で劣る結果と
なることは避けられなかった。
【0009】そこで本発明の目的は、分割したセグメン
トの稼動装置等の付加装置やタイヤパターンの設計変更
を必要とせずに、型抜きを容易に行うことができる加硫
済みタイヤの型抜き方法、およびこの方法に用いること
ができる安価なタイヤ用加硫成型機を提供することにあ
る。
トの稼動装置等の付加装置やタイヤパターンの設計変更
を必要とせずに、型抜きを容易に行うことができる加硫
済みタイヤの型抜き方法、およびこの方法に用いること
ができる安価なタイヤ用加硫成型機を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく、建設車両用タイヤ等に採用されるラグ溝パ
ターンを有するタイヤの型抜につき鋭意検討した結果、
以下の構成とすることにより上記課題を解決し得ること
を見出し、本発明を完成するに至った。
解決すべく、建設車両用タイヤ等に採用されるラグ溝パ
ターンを有するタイヤの型抜につき鋭意検討した結果、
以下の構成とすることにより上記課題を解決し得ること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明の加硫済みタイヤの型抜き方
法は、未加硫タイヤの下側サイドウォール部とトレッド
部の下側半分を主に型付けする型付け面を有する下型モ
ールドと、該下型モールドに接近離隔可能で、前記未加
硫タイヤの上側サイドウォール部とトレッド部の上側半
分を主に型付けする型付け面を有する上型モールドとを
備えたフルモールド式加硫成型機から、ラグ溝パターン
を有する加硫済みタイヤを型抜する方法において、前記
上型モールドのトレッド型付け面に形成されたラグ溝成
型骨と前記加硫済みタイヤのラグ溝とが係合し合うよう
に回転させながら前記上型モールドを吊りあげて引き抜
き、次いで、前記下型モールドのトレッド型付け面に形
成されたラグ溝成型骨と前記加硫済みタイヤのラグ溝と
が係合し合うように回転させながら前記加硫済みタイヤ
を吊りあげて引き抜くことを特徴とするものである。
法は、未加硫タイヤの下側サイドウォール部とトレッド
部の下側半分を主に型付けする型付け面を有する下型モ
ールドと、該下型モールドに接近離隔可能で、前記未加
硫タイヤの上側サイドウォール部とトレッド部の上側半
分を主に型付けする型付け面を有する上型モールドとを
備えたフルモールド式加硫成型機から、ラグ溝パターン
を有する加硫済みタイヤを型抜する方法において、前記
上型モールドのトレッド型付け面に形成されたラグ溝成
型骨と前記加硫済みタイヤのラグ溝とが係合し合うよう
に回転させながら前記上型モールドを吊りあげて引き抜
き、次いで、前記下型モールドのトレッド型付け面に形
成されたラグ溝成型骨と前記加硫済みタイヤのラグ溝と
が係合し合うように回転させながら前記加硫済みタイヤ
を吊りあげて引き抜くことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明のタイヤ用加硫成型機は、上
述の加硫済みタイヤの型抜き方法に使用するタイヤ用加
硫成型機において、前記下型モールドの外側面と前記上
型モールドの外側面に、水平方向に対し傾きをもって摺
動自在に係合する一対のスライドガイドが少なくとも1
箇所突設され、かつ水平方向に対する該スライドガイド
の摺動面と前記ラグ溝成型骨の角度とが実質的に等しい
ことを特徴とするものである。
述の加硫済みタイヤの型抜き方法に使用するタイヤ用加
硫成型機において、前記下型モールドの外側面と前記上
型モールドの外側面に、水平方向に対し傾きをもって摺
動自在に係合する一対のスライドガイドが少なくとも1
箇所突設され、かつ水平方向に対する該スライドガイド
の摺動面と前記ラグ溝成型骨の角度とが実質的に等しい
ことを特徴とするものである。
【0013】本発明のタイヤ用加硫成型機においては、
加硫済みタイヤを吊り上げるための円筒状吊り具が該加
硫済みタイヤの半径方向内端部に前記下型モールドおよ
び前記上型モールドと同軸上に配置され、該円筒状吊り
具の側面でかつ加硫済みタイヤの上方部に、該加硫済み
タイヤに回転を付与するためのロッドの差し込み孔が少
なくとも1箇所穿設されていることが好ましい。
加硫済みタイヤを吊り上げるための円筒状吊り具が該加
硫済みタイヤの半径方向内端部に前記下型モールドおよ
び前記上型モールドと同軸上に配置され、該円筒状吊り
具の側面でかつ加硫済みタイヤの上方部に、該加硫済み
タイヤに回転を付与するためのロッドの差し込み孔が少
なくとも1箇所穿設されていることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づき以下に具体的に説明する。図1に模式的に示す
本発明のタイヤ用加硫成型機1の好適例においては、上
下半割りのフルモールドであり、主に下型モールド2と
上型モールド3とからなる。
に基づき以下に具体的に説明する。図1に模式的に示す
本発明のタイヤ用加硫成型機1の好適例においては、上
下半割りのフルモールドであり、主に下型モールド2と
上型モールド3とからなる。
【0015】下型モールド2と上型モールド3の内側の
型面には、それぞれ複数のラグ溝成型骨が環状に配列さ
れている。下型モールド2は型面を上に開いて固定され
ており、その上方において上型モールド3が型面を下に
開いて昇降自在に支持されている。また、上型モールド
3は鉛直中心軸を中心に自由に回転できるように支持さ
れている。
型面には、それぞれ複数のラグ溝成型骨が環状に配列さ
れている。下型モールド2は型面を上に開いて固定され
ており、その上方において上型モールド3が型面を下に
開いて昇降自在に支持されている。また、上型モールド
3は鉛直中心軸を中心に自由に回転できるように支持さ
れている。
【0016】下型モールド2および上型モールド3に
は、水平方向に対し傾きをもって摺動自在に係合する一
対のスライドガイド4a、4bおよび5がそれぞれ突設
されている。突設されたスライドガイド4a、4bおよ
び5間の各摺動面は、水平方向に対してラグ溝成型骨の
角度と実質的に等しくする。即ち、図2に示すように、
水平方向に対し、スライドガイド4a、4bの摺動面が
なす角度αと、加硫成型機内のタイヤMのラグ溝6(ラ
グ溝成型骨)がなす角度βとが実質的に等しくなるよう
にする。
は、水平方向に対し傾きをもって摺動自在に係合する一
対のスライドガイド4a、4bおよび5がそれぞれ突設
されている。突設されたスライドガイド4a、4bおよ
び5間の各摺動面は、水平方向に対してラグ溝成型骨の
角度と実質的に等しくする。即ち、図2に示すように、
水平方向に対し、スライドガイド4a、4bの摺動面が
なす角度αと、加硫成型機内のタイヤMのラグ溝6(ラ
グ溝成型骨)がなす角度βとが実質的に等しくなるよう
にする。
【0017】スライドガイド4a、4bおよび5の取付
けはボルト等により固着すればよく、取付け方法は特に
制限されるべきものではない。また、一対のスライドガ
イド4a、4bおよび5は、1箇所だけでもよいが、上
型モールド3の回転吊り上げ時のバランスを考慮して2
箇所以上設けてもよい。
けはボルト等により固着すればよく、取付け方法は特に
制限されるべきものではない。また、一対のスライドガ
イド4a、4bおよび5は、1箇所だけでもよいが、上
型モールド3の回転吊り上げ時のバランスを考慮して2
箇所以上設けてもよい。
【0018】本発明の型抜き方法は、グリーンタイヤを
間に挟んで下型モールド2と上型モールド3を合体して
加硫成型した後、以下のようにして型抜きする。
間に挟んで下型モールド2と上型モールド3を合体して
加硫成型した後、以下のようにして型抜きする。
【0019】先ず、図1に示すように、上型モールド3
のトレッド型付け面に形成されたラグ溝成型骨と加硫済
みタイヤのラグ溝6とが係合し合うように回転させなが
ら上型モールド3を吊り上げる。この吊り上げに際し図
示する本発明のタイヤ用加硫成型機1を用いることによ
り、上述のスライドガイド4a、4bおよび5間の摺動
面を摺動させながら上型モールド3を吊り上げること
で、ラグ溝成型骨と加硫済みタイヤMのラグ溝6とが係
合し合うように抜き勝手方向に回転して、上型モールド
3がスムーズに引き抜かれることになる。この結果、上
型モールド3を回転させずに吊り上げる場合と比較して
引き抜き抵抗が減少し、型抜きが容易となる。
のトレッド型付け面に形成されたラグ溝成型骨と加硫済
みタイヤのラグ溝6とが係合し合うように回転させなが
ら上型モールド3を吊り上げる。この吊り上げに際し図
示する本発明のタイヤ用加硫成型機1を用いることによ
り、上述のスライドガイド4a、4bおよび5間の摺動
面を摺動させながら上型モールド3を吊り上げること
で、ラグ溝成型骨と加硫済みタイヤMのラグ溝6とが係
合し合うように抜き勝手方向に回転して、上型モールド
3がスムーズに引き抜かれることになる。この結果、上
型モールド3を回転させずに吊り上げる場合と比較して
引き抜き抵抗が減少し、型抜きが容易となる。
【0020】次いで、図3に示すように、下型モールド
2のトレッド型付け面に形成されたラグ溝成型骨と加硫
済みタイヤMのラグ溝6とが係合し合うように抜き勝手
方向に回転させながら加硫済みタイヤMを吊りあげる。
この際、円筒状吊り具7の側面でかつ加硫済みタイヤM
の上方部に、加硫済みタイヤMに回転を付与するための
ロッドの差し込み孔8を少なくとも1箇所穿設しておく
ことが好ましい。このようにすることで、加硫済みタイ
ヤMを下型モールド2から取り出す際、かかる差し込み
孔8にロッド9を差し込み、タイヤ吊り上げと同時にこ
のロッド9にて人力等で容易にタイヤに回転を与えるこ
とができる。加硫済みタイヤMは、下型モールド2に対
して抜き勝手方向に回転しながら引き抜かれるため、引
き抜きの抵抗が減少し、かかる加硫済みタイヤMの取り
出しが容易になる。なお、円筒上吊り具7の側面にロッ
ドの差し込み孔8を適宜間隔で複数穿設しておけば、ロ
ッド9を差し込むために加硫成型機の周囲を動き回らな
くても済む。
2のトレッド型付け面に形成されたラグ溝成型骨と加硫
済みタイヤMのラグ溝6とが係合し合うように抜き勝手
方向に回転させながら加硫済みタイヤMを吊りあげる。
この際、円筒状吊り具7の側面でかつ加硫済みタイヤM
の上方部に、加硫済みタイヤMに回転を付与するための
ロッドの差し込み孔8を少なくとも1箇所穿設しておく
ことが好ましい。このようにすることで、加硫済みタイ
ヤMを下型モールド2から取り出す際、かかる差し込み
孔8にロッド9を差し込み、タイヤ吊り上げと同時にこ
のロッド9にて人力等で容易にタイヤに回転を与えるこ
とができる。加硫済みタイヤMは、下型モールド2に対
して抜き勝手方向に回転しながら引き抜かれるため、引
き抜きの抵抗が減少し、かかる加硫済みタイヤMの取り
出しが容易になる。なお、円筒上吊り具7の側面にロッ
ドの差し込み孔8を適宜間隔で複数穿設しておけば、ロ
ッド9を差し込むために加硫成型機の周囲を動き回らな
くても済む。
【0021】本発明のフルモールド式加硫成型機におい
ては、従来のフルモールド式加硫成型機にスライドガイ
ド4a、4bおよび5ならびに差し込み孔8を設ける点
を除いては既知の構造を適宜採用することができる。
ては、従来のフルモールド式加硫成型機にスライドガイ
ド4a、4bおよび5ならびに差し込み孔8を設ける点
を除いては既知の構造を適宜採用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、安価なフルモールド式加硫成型機であっても、加硫
済みタイヤのモールドからの取り出し作業が容易とな
り、製品タイヤのトレッド割れや欠けを防止することが
できる。また、パターン設計上の自由度も広がる。
ば、安価なフルモールド式加硫成型機であっても、加硫
済みタイヤのモールドからの取り出し作業が容易とな
り、製品タイヤのトレッド割れや欠けを防止することが
できる。また、パターン設計上の自由度も広がる。
【図1】本発明による加硫済みタイヤの型抜きを示す斜
視図である。
視図である。
【図2】スライドガイドとタイヤラグ溝との関係を示す
説明図である。
説明図である。
【図3】本発明による下型モールドからの加硫済みタイ
ヤの吊り上げを示す斜視図である。
ヤの吊り上げを示す斜視図である。
【図4】従来の割モールド式加硫成型機からの型抜きを
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】従来のフルモールド式加硫成型機からの型抜き
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1 タイヤ用加硫成型機
2,22,32 下型モールド
3,23,33 上型モールド
4a,4b,5 スライドガイド
6 ラグ溝
7 円筒状吊り具
8 差し込み孔
9 ロッド
24 セクターモールド
M タイヤ
Claims (3)
- 【請求項1】 未加硫タイヤの下側サイドウォール部と
トレッド部の下側半分を主に型付けする型付け面を有す
る下型モールドと、該下型モールドに接近離隔可能で、
前記未加硫タイヤの上側サイドウォール部とトレッド部
の上側半分を主に型付けする型付け面を有する上型モー
ルドとを備えたフルモールド式加硫成型機から、ラグ溝
パターンを有する加硫済みタイヤを型抜する方法におい
て、 前記上型モールドのトレッド型付け面に形成されたラグ
溝成型骨と前記加硫済みタイヤのラグ溝とが係合し合う
ように回転させながら前記上型モールドを吊りあげて引
き抜き、次いで、前記下型モールドのトレッド型付け面
に形成されたラグ溝成型骨と前記加硫済みタイヤのラグ
溝とが係合し合うように回転させながら前記加硫済みタ
イヤを吊りあげて引き抜くことを特徴とする加硫済みタ
イヤの型抜き方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の加硫済みタイヤの型抜き
方法に使用するタイヤ用加硫成型機において、 前記下型モールドの外側面と前記上型モールドの外側面
に、水平方向に対し傾きをもって摺動自在に係合する一
対のスライドガイドが少なくとも1箇所突設され、かつ
水平方向に対する該スライドガイドの摺動面と前記ラグ
溝成型骨の角度とが実質的に等しいことを特徴とするタ
イヤ用加硫成型機。 - 【請求項3】 加硫済みタイヤを吊り上げるための円筒
状吊り具が該加硫済みタイヤの半径方向内端部に前記下
型モールドおよび前記上型モールドと同軸上に配置さ
れ、該円筒状吊り具の側面でかつ加硫済みタイヤの上方
部に、該加硫済みタイヤに回転を付与するためのロッド
の差し込み孔が少なくとも1箇所穿設されている請求項
2記載のタイヤ用加硫成型機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003349A JP3788766B2 (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 加硫済みタイヤの型抜き方法およびタイヤ用加硫成型機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003349A JP3788766B2 (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 加硫済みタイヤの型抜き方法およびタイヤ用加硫成型機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003200435A true JP2003200435A (ja) | 2003-07-15 |
JP3788766B2 JP3788766B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=27642963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002003349A Expired - Fee Related JP3788766B2 (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 加硫済みタイヤの型抜き方法およびタイヤ用加硫成型機 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3788766B2 (ja) |
-
2002
- 2002-01-10 JP JP2002003349A patent/JP3788766B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3788766B2 (ja) | 2006-06-21 |
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