JP2003198421A - ミリ波送受信器 - Google Patents

ミリ波送受信器

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JP2003198421A
JP2003198421A JP2001392767A JP2001392767A JP2003198421A JP 2003198421 A JP2003198421 A JP 2003198421A JP 2001392767 A JP2001392767 A JP 2001392767A JP 2001392767 A JP2001392767 A JP 2001392767A JP 2003198421 A JP2003198421 A JP 2003198421A
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dielectric line
millimeter
signal
wave signal
millimeter wave
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JP2001392767A
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Yoshihiro Sakamoto
芳弘 阪本
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NRDガイドと誘電体導波管等との接続部で
反射されたりサーキュレータから漏れた送信用のミリ波
信号が、不要信号となってミキサーを介して増幅器に入
力される前に遮断することにより、ミリ波レーダ等に適
用した場合に探知距離が向上したものとすること。 【解決手段】 送受信アンテナを有するミリ波送受信器
において、ミキサー15の出力端に、パルス変調された
送信用のミリ波信号がパルス変調器12から出力された
ときに出力端を開状態とする、スイッチ16および制御
部19から成るスイッチング制御部を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミリ波レーダモジ
ュールやミリ波無線通信機等の非放射性誘電体線路型の
ミリ波送受信器に関するものであり、パルス変調された
送信用のミリ波信号が内部の反射等により受信系に出力
されるのを遮断できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の非放射性誘電体線路(NonRadiati
ve Dielectric Waveguide以下、NRDガイドという)
型のミリ波送受信器としてのミリ波レーダモジュールを
図4〜図7に示す。図4は送信アンテナと受信アンテナ
が一体化されたものの平面図、図5は送信アンテナと受
信アンテナが独立したものの平面図、図6はミリ波信号
発振部の斜視図、図7はミリ波信号発振部用の可変容量
ダイオード(バラクタダイオード)を設けた配線基板の
斜視図である。
【0003】なお、NRDガイドの基本構成は、図3に
示すように、所定間隔aでもって平行配置された平行平
板導体1,2の間に断面が長方形等の誘電体線路3を配
置した構成であり、間隔aが高周波信号の波長λ1に対
してa≦λ1/2であれば、外部から誘電体線路3への
ノイズの侵入をなくしかつ外部への高周波信号の放射を
なくして、誘電体線路3中で高周波信号を効率良く伝搬
させることができる。この場合、高周波信号の波長λは
使用周波数における空気中(自由空間)での波長であ
る。
【0004】そして、図4において、51は一方の平行
平板導体(他方は省略する)、52は第1の誘電体線路
53の一端部に設けられた電圧制御型のミリ波信号発振
部であり、バイアス電圧印加方向が高周波信号の電界方
向に合致するように、第1の誘電体線路53の高周波ダ
イオード近傍に配置された可変容量ダイオードのバイア
ス電圧を周期的に制御して、三角波,正弦波等とするこ
とにより、周波数変調した送信用のミリ波信号として出
力する。
【0005】53は、ガンダイオード等の高周波ダイオ
ードから出力された高周波信号が変調されたミリ波信号
を伝搬させる第1の誘電体線路、54は、第1,第3,
第4の誘電体線路53,55,57にそれぞれ接続され
る第1,第2,第3の接続部54a,54b,54cを
有するフェライト円板から成るサーキュレータ、55
は、サーキュレータ54の第2の接続部54bに接続さ
れ、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信ア
ンテナ56を有する第3の誘電体線路、56は、第3の
誘電体線路55の先端をテーパー状等とすることにより
設けられた送受信アンテナである。
【0006】また57は、送受信アンテナ56で受信さ
れ第3の誘電体線路55を伝搬してサーキュレータ54
の第3の接続部54cより出力した受信波をミキサー5
9側へ伝搬させる第4の誘電体線路である。58は、第
1の誘電体線路53に一端側が電磁結合するように近接
配置されるかまたは第1の誘電体線路53に一端が接合
されて、ミリ波信号の一部をミキサー59側へ伝搬させ
る第2の誘電体線路、58aは、第2の誘電体線路58
のミキサー59と反対側の一端部に設けられた無反射終
端部(ターミネータ)である。図4中M1は、第2の誘
電体線路58の中途と第4の誘電体線路57の中途とを
近接させて電磁結合させるかまたは接合させて成り、ミ
リ波信号の一部と受信波を混合させて中間周波信号を発
生させるミキサー部である。
【0007】そして、上記の各種部品は、ミリ波信号の
空気中での波長であって使用周波数での波長の2分の1
以下の間隔で配置した平行平板導体間に設けられる。
【0008】図4において、第1の誘電体線路53の中
途に、図7に示したものと同様に構成したスイッチを設
けることで、ミリ波信号をパルス化する。図7のよう
に、配線基板88の一主面にチョーク型バイアス供給線
路90を形成し、その中途に半田実装されたビームリー
ドタイプのPINダイオードを設けたスイッチである。
【0009】また、ミリ波レーダモジュールの他の例と
して、送信アンテナと受信アンテナを独立させた図5の
タイプがある。同図において、61は一方の平行平板導
体(他方は省略する)、62は第1の誘電体線路63の
一端部に設けられた電圧制御型のミリ波信号発振部であ
り、バイアス電圧印加方向が高周波信号の電界方向に合
致するように第1の誘電体線路63の高周波ダイオード
近傍に配置された可変容量ダイオードのバイアス電圧を
周期的に制御して、三角波,正弦波等とすることによ
り、周波数変調した送信用のミリ波信号として出力す
る。
【0010】63は、高周波ダイオードから出力された
高周波信号が周波数変調されたミリ波信号を伝搬させる
第1の誘電体線路、64は、第1,第3,第5の誘電体
線路63,65,67にそれぞれ接続される第1,第
2,第3の接続部64a,64b,64cを有するフェ
ライト円板から成るサーキュレータである。65は、サ
ーキュレータ64の第2の接続部64bに接続され、ミ
リ波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナ6
6を有する第3の誘電体線路、66は、第3の誘電体線
路65の先端をテーパー状等にすることにより設けられ
た送信アンテナである。67は、サーキュレータ64の
第3の接続部64cに接続され、送信用のミリ波信号を
減衰させる無反射終端部67aが先端に設けられた第5
の誘電体線路である。
【0011】また68は、第1の誘電体線路63に一端
側が電磁結合するように近接配置されるかまたは第1の
誘電体線路63に一端が接合されて、ミリ波信号の一部
をミキサー71側へ伝搬させる第2の誘電体線路、68
aは、第2の誘電体線路68のミキサー71と反対側の
一端部に設けられた無反射終端部である。69は、受信
アンテナ70で受信された受信波をミキサー71側へ伝
搬させる第4の誘電体線路である。図5中M2は、第2
の誘電体線路68の中途と第4の誘電体線路69の中途
とを近接させて電磁結合させるかまたは接合させて成
り、ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波
信号を発生させるミキサー部である。
【0012】そして、上記の各種部品は、ミリ波信号の
空気中での波長であって使用周波数での波長の2分の1
以下の間隔で配置した平行平板導体間に設けられる。
【0013】図5において、第1の誘電体線路63の中
途に、図7に示したものと同様に構成したスイッチを設
けることでミリ波信号をパルス化する。図7のように、
配線基板88の一主面にチョーク型バイアス供給線路9
0を形成し、その中途に半田実装されたビームリードタ
イプのPINダイオードを設けたスイッチである。
【0014】図4,図5のミリ波信号発振部52,62
を図6,図7に示す。これらの図において、82は、ガ
ンダイオード83を設置するための略直方体の金属ブロ
ック等の金属部材、83は、高周波信号(ミリ波)を発
振するガンダイオードである。84は、金属部材82の
一側面に設置され、ガンダイオード83にバイアス電圧
を供給するとともに高周波信号の漏れを防ぐローパスフ
ィルタとして機能するチョーク型バイアス供給線路84
aを形成した配線基板、85は、チョーク型バイアス供
給線路84aとガンダイオード83の上部導体とを接続
する金属箔リボン等の帯状導体である。86は、誘電体
の基体に共振用の金属ストリップ線路86aを設けた金
属ストリップ共振器、87は、金属ストリップ共振器8
6により共振した高周波信号をミリ波信号発振部外へ導
く誘電体線路である。
【0015】さらに、誘電体線路87の中途には、周波
数変調用ダイオードであって可変容量ダイオードの1種
であるバラクタダイオード80を装荷した配線基板88
を設置している。バラクタダイオード80のバイアス電
圧印加方向は、誘電体線路87での高周波信号の伝搬方
向に垂直かつ平行平板導体の主面に平行な方向(電界方
向)とされている。また、バラクタダイオード80のバ
イアス電圧印加方向は、誘電体線路87中を伝搬するL
SM01モードの高周波信号の電界方向と合致しており、
これにより高周波信号とバラクタダイオード80とを電
磁結合させ、バイアス電圧を制御することによりバラク
タダイオード80の静電容量を変化させることで、高周
波信号の周波数を制御できる。また、89は、バラクタ
ダイオード80と誘電体線路87とのインピーダンス整
合をとるための高比誘電率の誘電体板である。
【0016】また図7に示すように、配線基板88の一
主面にはチョーク型バイアス供給線路90が形成され、
チョーク型バイアス供給線路90の中途にビームリード
タイプのバラクタダイオード80が配置される。チョー
ク型バイアス供給線路90のバラクタダイオード80と
の接続部には、接続用の電極81が形成されている。そ
して、ガンダイオード83から発振された高周波信号
は、金属ストリップ共振器86を通して誘電体線路87
に導出される。次に、高周波信号の一部はバラクタダイ
オード80部で反射されてガンダイオード83側へ戻
る。この反射信号がバラクタダイオード80の静電容量
の変化に伴って変化し、発振周波数が変化する。
【0017】図4,図5のミリ波レーダモジュールはF
MCW(Frequency Modulation Continuous Waves)
方式であり、その動作原理を以下に示す。ミリ波信号発
振部の変調信号入力用の(FM)MODIN端子に、電
圧振幅の時間変化が三角波,正弦波等となる入力信号を
入力し、その出力信号を周波数変調し、ミリ波信号発振
部の出力周波数偏移を三角波,正弦波等になるように偏
移させる。そして、送受信アンテナ56,送信アンテナ
66より出力信号(送信波)を放射した場合、送受信用
アンテナ56,送信アンテナ66の前方にターゲットが
存在すると、電波の伝搬速度の往復分の時間差をともな
って、反射波(受信波)が戻ってくる。この時、ミキサ
ー59,71の出力側のIFOUT端子には、送信波と
受信波の周波数差が出力される。IFOUT端子の出力
周波数等の周波数成分を解析することで、Fif=4R・
fm・Δf/c(Fif:IF(Intermediate Frequenc
y)出力周波数,R:距離,fm:変調周波数,Δf:
周波数偏移幅,c:光速)から距離を求めることができ
る。
【0018】そして、図4,図5に示した従来のミリ波
レーダモジュールのブロック回路図を図2に示す。図2
において、21は上記のガンダイオードとバラクタダイ
オードを具備して成る電圧制御発信器(VCO:Voltag
e Control Oscillator)であり、22は、高周波信号を
パルス変調させるパルス変調器、23は送信時と受信時
とで高周波信号の伝送方向を切り換えるためのサーキュ
レータ、24はミリ波送受信用のアンテナで、サーキュ
レータ23とはNRDガイド外部の誘電体導波管や金属
導波管等を介して接続されている。また、25は、VC
O21からの出力信号とアンテナ24からの受信信号を
混合(ミキシング)して中間周波(IF:Intermediate
Frequency)信号を得るミキサーである。
【0019】図2のミリ波レーダモジュールはパルスF
MCW方式であり、その動作原理は以下のようなもので
ある。VCO21の変調信号入力用のFMMODIN端
子に電圧振幅の時間的変化が三角波となるように入力信
号を入力して、三角波を発生させる。VCO21の出力
信号を、SW端子に入力されたパルス化信号をパルス変
調器22に入力することより、パルス変調器22によっ
てパルス変調させて、サーキュレータ23を介して送受
信アンテナ24より出力信号(電波)として放射する。
放射された電波は目標物にあたり反射波となって送受信
アンテナ24で受信される。この受信信号は、サーキュ
レータ23を介してミキサー25に入力される。
【0020】ミキサー25では、受信信号とVCO21
から出力された高周波信号とをミキシングすることによ
り、目標物までの距離を検出するための出力信号(中間
周波信号)が出力される。コンデンサ(DCカップリン
グコンデンサ)26では、ミキサー25の出力信号のう
ち直流成分を除去する。また、増幅器27はミキサー2
5からの微小な出力信号を増幅するものであり、増幅器
27を通じてIFOUT端子より増幅された中間周波信
号が出力される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーキ
ュレータ23のアイソレーションが不完全であるため、
VCO21より出力されてパルス変調器22によりパル
ス変調された送信用のミリ波信号が、サーキュレータ2
3を介してアンテナ24にすべて伝送されずに、ミキサ
ー25以降の受信系に送信用のミリ波信号が漏れるとい
う問題があった。
【0022】また、サーキュレータ23とアンテナ24
とを接続する誘電体導波管等と、NRDガイドとの接続
部の接続の不整合により、送信用のミリ波信号がアンテ
ナ24に伝送されずに接続部で反射されて、受信系にほ
ぼ減衰されずに出力されるため強度の大きい不要信号と
なり、この不要信号の影響でミリ波レーダモジュールが
至近距離の目標物を探知できなくなるという問題点があ
った。また、ミキサー25から出力された信号は、DC
カップリングコンデンサ26と増幅器27の入力抵抗成
分とで構成されるHPF(High Pass Filter)により信
号波形が変形するという問題点があった。
【0023】従って、本発明は上記問題点を解決すべく
完成されたものであり、その目的は、NRDガイドと誘
電体導波管等との接続部で反射されたりサーキュレータ
から漏れた送信用のミリ波信号が、不要信号となってミ
キサーを介して増幅器に入力される前に遮断することに
より、ミリ波レーダ等に適用した場合に探知距離が向上
したものとすることにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のミリ波送受信器
は、ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置され
た平行平板導体間に、第1の誘電体線路に付設され、高
周波ダイオードから出力された高周波信号を周波数変調
するとともにミリ波信号として前記第1の誘電体線路を
伝搬させるミリ波信号発振部と、前記第1の誘電体線路
の途中に介在し、前記ミリ波信号をパルス化して送信用
のミリ波信号として前記第1の誘電体線路から出力させ
るパルス変調器と、前記第1の誘電体線路に一端側が電
磁結合するように近接配置されるかまたは前記第1の誘
電体線路に一端が接合されて、前記ミリ波信号の一部を
ミキサー側へ伝搬させる第2の誘電体線路と、前記平行
平板導体に平行に配設されたフェライト板の周縁部に所
定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号の入出力
端とされた第1の接続部と第2の接続部と第3の接続部
とを有し、一つの前記接続部から入力された前記ミリ波
信号を前記フェライト板の面内で時計回りまたは反時計
回りに隣接する他の接続部より出力されるサーキュレー
タであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信号の
出力端に前記第1の接続部が接続されるサーキュレータ
と、該サーキュレータの前記第2の接続部に接続され、
前記ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信ア
ンテナを有する第3の誘電体線路と、前記サーキュレー
タの前記第3の接続部に接続され、前記送受信アンテナ
で受信されて前記第3の誘電体線路を伝搬し前記第3の
接続部から出力された受信波をミキサーへ伝搬させる第
4の誘電体線路と、前記第2の誘電体線路の中途と前記
第4の誘電体線路の中途とを電磁結合するように近接さ
せるかまたは接合させて成り、前記ミリ波信号の一部と
受信波とを混合させて中間周波信号を発生させるミキサ
ーと、を設けたミリ波送受信器において、前記ミキサー
の出力端に、パルス変調された送信用のミリ波信号が前
記パルス変調器から出力されたときに前記出力端を開状
態とするスイッチング制御部を設けたことを特徴とす
る。
【0025】本発明は、中間周波信号を出力するミキサ
ーの出力端にスイッチング制御部を設けたことにより、
NRDガイドと誘電体導波管等との接合部で反射された
送信用のミリ波信号およびサーキュレータから漏れた送
信用のミリ波信号が、不要信号となってミキサーを介し
て出力され増幅器に入力する前に遮断され、その結果、
ミリ波レーダ等に適用した場合に探知精度が向上したも
のとなる。
【0026】本発明において、好ましくは、前記スイッ
チング制御部は、前記パルス変調器に入力されるパルス
化信号が分岐入力されたときに開信号を出力する制御部
と、前記ミキサーの出力端に接続されるとともに前記制
御部の開閉信号によって駆動される開閉器とから成るこ
とを特徴とする。
【0027】本発明は、上記の構成により、パルス変調
器のパルス化動作を開始するためのパルス化信号がパル
ス変調器に入力されるのと殆ど同時に、ミキサーの出力
端に接続された開閉器を制御部によって開状態とするこ
とができ、その結果、不要信号がミキサーよりも後段の
受信系に出力されるのを防ぐことができる。
【0028】また本発明において、好ましくは、前記開
閉器は、前記ミキサーの出力端に、該出力端と前記制御
部との間に接続されるとともに前記送受信アンテナで受
信された受信波の中間周波数信号に対して逆方向とされ
たPINダイオードと、長さが前記中間周波数信号の波
長λのnλ/4(nは1以上の奇数)倍である誘電体線
路とが並列的に接続されるとともに、該誘電体線路の終
端に前記中間周波数信号に対して順方向とされた接地用
ダイオードが並列に接続されて成ることを特徴とする。
【0029】本発明は、上記の構成により、PINダイ
オードに順方向にバイアス電圧を印加したとき、誘電体
線路にもバイアス電圧による電流が流れ、接地用ダイオ
ードを通じて接地され出力端を短絡状態にすると、ある
周波数の高周波信号、即ち受信波の中間周波数信号に対
して絶縁状態になり遮断することになり、受信波を遮断
することができる。また、PINダイオードにバイアス
電圧を印加しないと、PINダイオードは逆方向の信号
に対して遮断状態となり、また接地用ダイオードにもバ
イアス電圧を印加しないと誘電体線路は伝送ラインとな
り、受信波は後段の増幅器側へ流れる。従って、PIN
ダイオードおよび接地用ダイオードに印加するバイアス
電圧を、制御部によってオン−オフ制御することによ
り、受信波の中間周波数信号の流れを制御することがで
きる。
【0030】また、本発明のミリ波送受信器は、ミリ波
信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平行平板
導体間に、第1の誘電体線路に付設され、高周波ダイオ
ードから出力された高周波信号を周波数変調するととも
にミリ波信号として前記第1の誘電体線路を伝搬させる
ミリ波信号発振部と、前記第1の誘電体線路の途中に介
在し、前記ミリ波信号をパルス化して送信用のミリ波信
号として前記第1の誘電体線路から出力させるパルス変
調器と、前記第1の誘電体線路に一端側が電磁結合する
ように近接配置されるかまたは前記第1の誘電体線路に
一端が接合されて、前記ミリ波信号の一部をミキサー側
へ伝搬させる第2の誘電体線路と、前記平行平板導体に
平行に配設されたフェライト板の周縁部に所定間隔で配
置されかつそれぞれ前記ミリ波信号の入出力端とされた
第1の接続部と第2の接続部と第3の接続部とを有し、
一つの前記接続部から入力された前記ミリ波信号を前記
フェライト板の面内で時計回りまたは反時計回りに隣接
する他の接続部より出力させるサーキュレータであっ
て、前記第1の誘電体線路の前記ミリ波信号の出力端に
前記第1の接続部が接続されるサーキュレータと、該サ
ーキュレータの前記第2の接続部に接続され、前記ミリ
波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナを有
する第3の誘電体線路と、先端部に受信アンテナ、他端
部にミキサーが設けられた第4の誘電体線路と、前記サ
ーキュレータの前記第3の接続部に接続され、前記送信
アンテナで受信混入したミリ波信号を伝搬させるととも
に先端部に設けられた無反射終端部で前記ミリ波信号を
減衰させる第5の誘電体線路と、前記第2の誘電体線路
の中途と前記第4の誘電体線路の中途とを電磁結合する
ように近接させるかまたは接合させて成り、前記ミリ波
信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生
させるミキサーと、を設けたミリ波送受信器において、
前記ミキサーの出力端に、パルス変調された送信用のミ
リ波信号が前記パルス変調器から出力されたときに前記
出力端を開状態とするスイッチング制御部を設けたこと
を特徴とする。
【0031】本発明は、中間周波信号を出力するミキサ
ーの出力端にスイッチング制御部を設けたことにより、
NRDガイドと誘電体導波管等との接合部で反射された
送信用のミリ波信号およびサーキュレータから漏れた送
信用のミリ波信号が、不要信号となってミキサーを介し
て出力され増幅器に入力する前に遮断され、その結果、
ミリ波レーダ等に適用した場合に探知精度が向上したも
のとなる。また、送信アンテナで受信混入した受信波が
ミリ波信号発振部へ戻るのをサーキュレータで防ぐこと
ができ、ミリ波信号の伝送性が向上し、ミリ波レーダ等
に適用したときに探知距離がさらに増大する。
【0032】本発明において、好ましくは、前記スイッ
チング制御部は、前記パルス変調器に入力されるパルス
化信号が分岐入力されたときに開信号を出力する制御部
と、前記ミキサーの出力端に接続されるとともに前記制
御部の開閉信号によって駆動される開閉器とから成るこ
とを特徴とする。
【0033】本発明は、上記の構成により、パルス変調
器のパルス化動作を開始するためのパルス化信号がパル
ス変調器に入力されるのと殆ど同時に、ミキサーの出力
端に接続された開閉器を制御部によって開状態とするこ
とができ、その結果、不要信号がミキサーよりも後段の
受信系に出力されるのを防ぐことができる。
【0034】また本発明において、好ましくは、前記開
閉器は、前記ミキサーの出力端に、該出力端と前記制御
部との間に接続されるとともに前記受信アンテナで受信
された受信波の中間周波数信号に対して逆方向とされた
PINダイオードと、長さが前記中間周波数信号の波長
λのnλ/4(nは1以上の奇数)倍である誘電体線路
とが並列的に接続されるとともに、該誘電体線路の終端
に前記中間周波数信号に対して順方向とされた接地用ダ
イオードが並列に接続されて成ることを特徴とする。
【0035】本発明は、上記の構成により、PINダイ
オードに順方向にバイアス電圧を印加したとき、誘電体
線路にもバイアス電圧による電流が流れ、接地用ダイオ
ードを通じて接地され出力端を短絡状態にすると、ある
周波数の高周波信号、即ち受信波の中間周波数信号に対
して絶縁状態になり遮断することになり、受信波を遮断
することができる。また、PINダイオードにバイアス
電圧を印加しないと、PINダイオードは逆方向の信号
に対して遮断状態となり、また接地用ダイオードにもバ
イアス電圧を印加しないと誘電体線路は伝送ラインとな
り、受信波は後段の増幅器側へ流れる。従って、PIN
ダイオードおよび接地用ダイオードに印加するバイアス
電圧を、制御部によってオン−オフ制御することによ
り、受信波の中間周波数信号の流れを制御することがで
きる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明のNRDガイド型のミリ波
送受信器について以下に詳細に説明する。図1は本発明
のミリ波送受信器としてのミリ波レーダモジュールにつ
いて実施の形態の一例のブロック回路図である。
【0037】本発明のミリ波レーダモジュールの具体的
構成は、図4に示すように、ミリ波信号の波長の2分の
1以下の間隔で配置された平行平板導体51間に、第1
の誘電体線路53に付設され、高周波ダイオードから出
力された高周波信号を周波数変調するとともにミリ波信
号として第1の誘電体線路53を伝搬させるミリ波信号
発振部52と、第1の誘電体線路53の途中に介在し、
ミリ波信号をパルス化して送信用のミリ波信号として第
1の誘電体線路53から出力させるパルス変調器と、第
1の誘電体線路53に一端側が電磁結合するように近接
配置されるかまたは第1の誘電体線路53に一端が接合
されて、ミリ波信号の一部をミキサー59側へ伝搬させ
る第2の誘電体線路58と、平行平板導体51に平行に
配設されたフェライト板の周縁部に所定間隔で配置され
かつそれぞれミリ波信号の入出力端とされた第1の接続
部54aと第2の接続部54bと第3の接続部54cと
を有し、一つの接続部から入力されたミリ波信号をフェ
ライト板の面内で時計回りまたは反時計回りに隣接する
他の接続部より出力されるサーキュレータ54であっ
て、第1の誘電体線路53のミリ波信号の出力端に第1
の接続部54aが接続されるサーキュレータ54と、サ
ーキュレータ54の第2の接続部54bに接続され、ミ
リ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナ
56を有する第3の誘電体線路と、サーキュレータ54
の第3の接続部54cに接続され、送受信アンテナ56
で受信されて第3の誘電体線路55を伝搬し第3の接続
部54cから出力された受信波をミキサー59へ伝搬さ
せる第4の誘電体線路57と、第2の誘電体線路58の
中途と第4の誘電体線路57の中途とを電磁結合するよ
うに近接させるかまたは接合させて成り、ミリ波信号の
一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生させる
ミキサー59と、を設けたミリ波送受信器において、ミ
キサー59の出力端に、パルス変調された送信用のミリ
波信号がパルス変調器から出力されたときに出力端を開
状態とするスイッチング制御部を設けた構成である。
【0038】本発明の他のミリ波レーダモジュールの具
体的構成は、図5に示すように、ミリ波信号の波長の2
分の1以下の間隔で配置された平行平板導体61間に、
第1の誘電体線路63に付設され、高周波ダイオードか
ら出力された高周波信号を周波数変調するとともにミリ
波信号として第1の誘電体線路63を伝搬させるミリ波
信号発振部62と、第1の誘電体線路63の途中に介在
し、ミリ波信号をパルス化して送信用のミリ波信号とし
て第1の誘電体線路63から出力させるパルス変調器
と、第1の誘電体線路63に一端側が電磁結合するよう
に近接配置されるかまたは第1の誘電体線路63に一端
が接合されて、ミリ波信号の一部をミキサー側へ伝搬さ
せる第2の誘電体線路68と、平行平板導体61に平行
に配設されたフェライト板の周縁部に所定間隔で配置さ
れかつそれぞれミリ波信号の入出力端とされた第1の接
続部64aと第2の接続部64bと第3の接続部64c
とを有し、一つの接続部から入力されたミリ波信号をフ
ェライト板の面内で時計回りまたは反時計回りに隣接す
る他の接続部より出力させるサーキュレータ64であっ
て、第1の誘電体線路63のミリ波信号の出力端に第1
の接続部64aが接続されるサーキュレータ64と、サ
ーキュレータ64の第2の接続部64bに接続され、ミ
リ波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナ6
6を有する第3の誘電体線路65と、先端部に受信アン
テナ70、他端部にミキサー71が設けられた第4の誘
電体線路69と、サーキュレータ64の第3の接続部6
4cに接続され、送信アンテナ66で受信混入したミリ
波信号を伝搬させるとともに先端部に設けられた無反射
終端部67aでミリ波信号を減衰させる第5の誘電体線
路67と、第2の誘電体線路68の中途と第4の誘電体
線路69の中途とを電磁結合するように近接させるかま
たは接合させて成り、ミリ波信号の一部と受信波とを混
合させて中間周波信号を発生させるミキサー71と、を
設けたミリ波送受信器において、ミキサー71の出力端
に、パルス変調された送信用のミリ波信号がパルス変調
器から出力されたときに出力端を開状態とするスイッチ
ング制御部を設けた構成である。
【0039】図1において、11は、ガンダイオードお
よびバラクタダイオードを具備したVCOであり、その
変調信号入力用のFMMODIN端子に電圧振幅の時間
的変化が三角波となるように入力信号が入力されて、三
角波を発生する。VCO11の出力信号を、SW端子に
入力されたパルス化信号をパルス変調器12に入力する
ことより、パルス変調器12によってパルス変調させ
る。このパルス変調12は、図4,図5においては、第
1の誘電体線路53,63の途中に介在するものであ
り、図7に示したものと同様に構成したスイッチであ
る。図7のような、配線基板88の一主面にチョーク型
バイアス供給線路90を形成してその中途に半田実装さ
れたビームリードタイプのPINダイオードやショット
キーバリアダイオードを設けたスイッチを、PINダイ
オードやショットキーバリアダイオードが第1の誘電体
線路53,63の途中の端面間に、そのバイアス印加電
圧方向が横方向になるように設置したものである。
【0040】13は、送信時にはミリ波信号をアンテナ
14側へ伝送させ、受信時には受信波をミキサー15側
へ伝送させるサーキュレータ、14はミリ波信号の送受
信用のアンテナであり、アンテナ14はサーキュレータ
13とは金属導波管または金属導波管に誘電体を充填し
た誘電体導波管等を介して接続されたホーンアンテナ等
である。また、15は、VCO11から出力されたミリ
波信号とアンテナ14で受信した受信信号とを混合する
ことにより、中間周波信号を出力するミキサーである。
即ち、ミキサー15は、受信信号とVCO11から出力
されたミリ波信号とを混合することにより、目標物まで
の距離等を検出するための中間周波信号を出力する。
【0041】16は、ミキサー15から出力された中間
周波信号(100kHz〜20MHz程度)を、遮断し
たり通過させる開閉器としてのスイッチであり、図8に
示すように、スイッチ16は、ミキサー15の出力端
に、その出力端と制御部19との間に接続されるととも
に送受信アンテナで受信された受信波の中間周波数信号
に対して逆方向とされたPINダイオード30と、長さ
が中間周波数信号の波長λのnλ/4(nは1以上の奇
数)倍である誘電体線路31とが並列的に接続されると
ともに、誘電体線路31の終端に中間周波数信号に対し
て順方向とされた接地用ダイオード32が並列に接続さ
れて成る。
【0042】そして、スイッチ16は、PINダイオー
ド30に順方向にバイアス電圧を印加したとき、誘電体
線路31にもバイアス電圧による電流が流れ、接地用ダ
イオード32を通じて接地され出力端を短絡状態にする
と、ある周波数の高周波信号、即ち受信波の中間周波数
信号に対して絶縁状態になり遮断することになり、受信
波を遮断することができる。また、PINダイオード3
0にバイアス電圧を印加しないと、PINダイオード3
0は逆方向の信号に対して遮断状態となり、また接地用
ダイオード32にもバイアス電圧を印加しないと誘電体
線路31は伝送ラインとなり、受信波は後段の増幅器1
8側へ流れる。従って、PINダイオード30および接
地用ダイオード32に印加するバイアス電圧を、制御部
19によってオン−オフ制御することにより、受信波の
中間周波数信号の流れを制御することができる。
【0043】なお、本発明のスッチング制御部は、スイ
ッチ16および制御部19から構成されるものである。
【0044】また、スイッチ16としては、スイッチと
して機能するFET(Field EffectTransistor:電界効
果型トランジスタ),トランジスタ等の各種半導体素
子、または外部より電気的に制御可能な機械的スイッチ
などを使用してもよい。
【0045】上記誘電体線路の長さは、nλ/4(nは
1以上の奇数)倍が好ましく、nλ/4倍未満では、誘
電体線路がインダクタ成分として機能するため受信波に
好ましくない変調がかかることになり、nλ/4倍を超
えると、誘電体線路が容量成分として機能するため同様
に受信波に好ましくない変調がかかることになる。
【0046】DCカップリングコンデンサ17は、ミキ
サー15から出力された中間周波信号のうち直流成分を
除去するものである。また、増幅器18はミキサー15
からの微小な中間周波信号を増幅するものであり、増幅
器18を通じてIFOUT端子より中間周波信号が出力
される。
【0047】本発明の制御部(制御回路)19は、スイ
ッチ16の開閉(オン−オフ)のタイミングを制御する
ものである。即ち、パルス変調器12と連動するように
SW端子のパルス化信号が入力されて、パルス変調器1
2でパルス変調された送信用のミリ波信号が、NRDガ
イドと誘電体導波管等との接続部で反射されたりサーキ
ュレータ13から漏れてミキサー15を介して不要信号
となって出力され増幅器18に入力される前に、スイッ
チ16により遮断するようにタイミングを制御する。
【0048】そして、本実施の形態のミリ波レーダモジ
ュールによれば、スイッチング制御部をミキサー15の
出力端に設置し、パルス変調するタイミングでスイッチ
16が開状態となるように駆動することにより、パルス
変調された送信用のミリ波信号がミキサー15に混入し
て後段の受信系に漏れないように遮断し、IFOUT端
子から出力されないようにすることができる。その結
果、ミリ波レーダシステムの探知精度を高めることが可
能となる。
【0049】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施
すことは何等差し支えない。
【0050】
【発明の効果】本発明は、送受信アンテナを有するミリ
波送受信器において、ミキサーの出力端に、パルス変調
された送信用のミリ波信号がパルス変調器から出力され
たときに出力端を開状態とするスイッチング制御部を設
けたことにより、NRDガイドと誘電体導波管等との接
合部で反射された送信用のミリ波信号およびサーキュレ
ータから漏れた送信用のミリ波信号が、不要信号となっ
てミキサーを介して出力され増幅器に入力する前に遮断
され、その結果、ミリ波レーダ等に適用した場合に探知
精度が向上したものとなる。
【0051】本発明は、好ましくは、スイッチング制御
部は、パルス変調器に入力されるパルス化信号が分岐入
力されたときに開信号を出力する制御部と、ミキサーの
出力端に接続されるとともに制御部の開閉信号によって
駆動される開閉器とから成ることにより、パルス変調器
のパルス化動作を開始するためのパルス化信号がパルス
変調器に入力されるのと殆ど同時に、ミキサーの出力端
に接続された開閉器を制御部によって開状態とすること
ができ、その結果、不要信号がミキサーよりも後段の受
信系に出力されるのを防ぐことができる。
【0052】また本発明は、好ましくは、開閉器は、ミ
キサーの出力端に、送受信アンテナで受信された受信波
の中間周波数信号に対して逆方向とされたPINダイオ
ードと、長さが中間周波数信号の波長λのnλ/4(n
は1以上の奇数)倍である誘電体線路とが並列的に接続
されるとともに、誘電体線路の終端に中間周波数信号に
対して順方向とされた接地用ダイオードが接続されて成
ることにより、PINダイオードに順方向にバイアス電
圧を印加したとき、誘電体線路にもバイアス電圧による
電流が流れ、接地用ダイオードを通じて接地され出力端
を短絡状態にすると、ある周波数の高周波信号、即ち受
信波の中間周波数信号に対して絶縁状態になり遮断する
ことになり、受信波を遮断することができる。また、P
INダイオードにバイアス電圧を印加しないと、PIN
ダイオードは逆方向の信号に対して遮断状態となり、ま
た接地用ダイオードにもバイアス電圧を印加しないと誘
電体線路は伝送ラインとなり、受信波は後段の増幅器側
へ流れる。従って、PINダイオードおよび接地用ダイ
オードに印加するバイアス電圧を、制御部によってオン
−オフ制御することにより、受信波の中間周波数信号の
流れを制御することができる。
【0053】また本発明は、送信アンテナおよび受信ア
ンテナを有するミリ波送受信器において、ミキサーの出
力端に、パルス変調された送信用のミリ波信号がパルス
変調器から出力されたときに出力端を開状態とするスイ
ッチング制御部を設けたことにより、NRDガイドと誘
電体導波管等との接合部で反射された送信用のミリ波信
号およびサーキュレータから漏れた送信用のミリ波信号
が、不要信号となってミキサーを介して出力され増幅器
に入力する前に遮断され、その結果、ミリ波レーダ等に
適用した場合に探知精度が向上したものとなる。また、
送信アンテナで受信混入した受信波がミリ波信号発振部
へ戻るのをサーキュレータで防ぐことができ、ミリ波信
号の伝送性が向上し、ミリ波レーダ等に適用したときに
探知距離がさらに増大する。
【0054】本発明は、好ましくは、スイッチング制御
部は、パルス変調器に入力されるパルス化信号が分岐入
力されたときに開信号を出力する制御部と、ミキサーの
出力端に接続されるとともに制御部の開閉信号によって
駆動される開閉器とから成ることにより、パルス変調器
のパルス化動作を開始するためのパルス化信号がパルス
変調器に入力されるのと殆ど同時に、ミキサーの出力端
に接続された開閉器を制御部によって開状態とすること
ができ、その結果、不要信号がミキサーよりも後段の受
信系に出力されるのを防ぐことができる。
【0055】また本発明は、好ましくは、開閉器は、開
閉器は、ミキサーの出力端に、受信アンテナで受信され
た受信波の中間周波数信号に対して逆方向とされたPI
Nダイオードと、長さが中間周波数信号の波長λのnλ
/4(nは1以上の奇数)倍である誘電体線路とが並列
的に接続されるとともに、誘電体線路の終端に中間周波
数信号に対して順方向とされた接地用ダイオードが接続
されて成ることにより、PINダイオードに順方向にバ
イアス電圧を印加したとき、誘電体線路にもバイアス電
圧による電流が流れ、接地用ダイオードを通じて接地さ
れ出力端を短絡状態にすると、ある周波数の高周波信
号、即ち受信波の中間周波数信号に対して絶縁状態にな
り遮断することになり、受信波を遮断することができ
る。また、PINダイオードにバイアス電圧を印加しな
いと、PINダイオードは逆方向の信号に対して遮断状
態となり、また接地用ダイオードにもバイアス電圧を印
加しないと誘電体線路は伝送ラインとなり、受信波は後
段の増幅器側へ流れる。従って、PINダイオードおよ
び接地用ダイオードに印加するバイアス電圧を、制御部
によってオン−オフ制御することにより、受信波の中間
周波数信号の流れを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミリ波送受信器としてのミリ波レーダ
モジュールについて実施の形態の一例のブロック回路図
である。
【図2】従来のミリ波レーダモジュールの例のブロック
回路図である。
【図3】NRDガイドの基本構成の斜視図である。
【図4】送受信アンテナを有するミリ波送受信器の平面
図である。
【図5】送信アンテナおよび受信アンテナを有するミリ
波送受信器の平面図である。
【図6】ミリ波送受信器のミリ波信号発振部(VCO:
電圧制御発振部)の斜視図である。
【図7】ミリ波送受信器のパルス変調器の斜視図であ
る。
【図8】本発明のPINダイオードと誘電体線路と接地
用ダイオードとから成る開閉器のブロック回路図であ
る。
【符号の説明】
11:VCO(電圧制御発振部) 12:パルス変調器 13:サーキュレータ 14:アンテナ 15:ミキサー 16:スイッチ 17:DCカップリングコンデンサ 18:増幅器 19:制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01S 13/34 G01S 13/34 Fターム(参考) 5J011 BA05 5J012 BA04 5J014 HA06 5J070 AB19 AB24 AC02 AC06 AD01 AK01 AK22 5K011 BA01 BA10 DA02 DA03 DA06 DA15 DA24 EA03 GA05 JA00 KA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔
    で配置された平行平板導体間に、 第1の誘電体線路に付設され、高周波ダイオードから出
    力された高周波信号を周波数変調するとともにミリ波信
    号として前記第1の誘電体線路を伝搬させるミリ波信号
    発振部と、 前記第1の誘電体線路の途中に介在し、前記ミリ波信号
    をパルス化して送信用のミリ波信号として前記第1の誘
    電体線路から出力させるパルス変調器と、 前記第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近
    接配置されるかまたは前記第1の誘電体線路に一端が接
    合されて、前記ミリ波信号の一部をミキサー側へ伝搬さ
    せる第2の誘電体線路と、 前記平行平板導体に平行に配設されたフェライト板の周
    縁部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号
    の入出力端とされた第1の接続部と第2の接続部と第3
    の接続部とを有し、一つの前記接続部から入力された前
    記ミリ波信号を前記フェライト板の面内で時計回りまた
    は反時計回りに隣接する他の接続部より出力されるサー
    キュレータであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ
    波信号の出力端に前記第1の接続部が接続されるサーキ
    ュレータと、 該サーキュレータの前記第2の接続部に接続され、前記
    ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテ
    ナを有する第3の誘電体線路と、 前記サーキュレータの前記第3の接続部に接続され、前
    記送受信アンテナで受信されて前記第3の誘電体線路を
    伝搬し前記第3の接続部から出力された受信波をミキサ
    ーへ伝搬させる第4の誘電体線路と、 前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の
    中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合さ
    せて成り、前記ミリ波信号の一部と受信波とを混合させ
    て中間周波信号を発生させるミキサーと、を設けたミリ
    波送受信器において、 前記ミキサーの出力端に、パルス変調された送信用のミ
    リ波信号が前記パルス変調器から出力されたときに前記
    出力端を開状態とするスイッチング制御部を設けたこと
    を特徴とするミリ波送受信器。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング制御部は、前記パルス
    変調器に入力されるパルス化信号が分岐入力されたとき
    に開信号を出力する制御部と、前記ミキサーの出力端に
    接続されるとともに前記制御部の開閉信号によって駆動
    される開閉器とから成ることを特徴とする請求項1記載
    のミリ波送受信器。
  3. 【請求項3】 前記開閉器は、前記ミキサーの出力端
    に、該出力端と前記制御部との間に接続されるとともに
    前記送受信アンテナで受信された受信波の中間周波数信
    号に対して逆方向とされたPINダイオードと、長さが
    前記中間周波数信号の波長λのnλ/4(nは1以上の
    奇数)倍である誘電体線路とが並列的に接続されるとと
    もに、該誘電体線路の終端に前記中間周波数信号に対し
    て順方向とされた接地用ダイオードが並列に接続されて
    成ることを特徴とする請求項2記載のミリ波送受信器。
  4. 【請求項4】 ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔
    で配置された平行平板導体間に、 第1の誘電体線路に付設され、高周波ダイオードから出
    力された高周波信号を周波数変調するとともにミリ波信
    号として前記第1の誘電体線路を伝搬させるミリ波信号
    発振部と、 前記第1の誘電体線路の途中に介在し、前記ミリ波信号
    をパルス化して送信用のミリ波信号として前記第1の誘
    電体線路から出力させるパルス変調器と、 前記第1の誘電体線路に一端側が電磁結合するように近
    接配置されるかまたは前記第1の誘電体線路に一端が接
    合されて、前記ミリ波信号の一部をミキサー側へ伝搬さ
    せる第2の誘電体線路と、 前記平行平板導体に平行に配設されたフェライト板の周
    縁部に所定間隔で配置されかつそれぞれ前記ミリ波信号
    の入出力端とされた第1の接続部と第2の接続部と第3
    の接続部とを有し、一つの前記接続部から入力された前
    記ミリ波信号を前記フェライト板の面内で時計回りまた
    は反時計回りに隣接する他の接続部より出力させるサー
    キュレータであって、前記第1の誘電体線路の前記ミリ
    波信号の出力端に前記第1の接続部が接続されるサーキ
    ュレータと、 該サーキュレータの前記第2の接続部に接続され、前記
    ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナ
    を有する第3の誘電体線路と、 先端部に受信アンテナ、他端部にミキサーが設けられた
    第4の誘電体線路と、 前記サーキュレータの前記第3の接続部に接続され、前
    記送信アンテナで受信混入したミリ波信号を伝搬させる
    とともに先端部に設けられた無反射終端部で前記ミリ波
    信号を減衰させる第5の誘電体線路と、 前記第2の誘電体線路の中途と前記第4の誘電体線路の
    中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合さ
    せて成り、前記ミリ波信号の一部と受信波とを混合させ
    て中間周波信号を発生させるミキサーと、を設けたミリ
    波送受信器において、 前記ミキサーの出力端に、パルス変調された送信用のミ
    リ波信号が前記パルス変調器から出力されたときに前記
    出力端を開状態とするスイッチング制御部を設けたこと
    を特徴とするミリ波送受信器。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング制御部は、前記パルス
    変調器に入力されるパルス化信号が分岐入力されたとき
    に開信号を出力する制御部と、前記ミキサーの出力端に
    接続されるとともに前記制御部の開閉信号によって駆動
    される開閉器とから成ることを特徴とする請求項4記載
    のミリ波送受信器。
  6. 【請求項6】 前記開閉器は、前記ミキサーの出力端
    に、該出力端と前記制御部との間に接続されるとともに
    前記受信アンテナで受信された受信波の中間周波数信号
    に対して逆方向とされたPINダイオードと、長さが前
    記中間周波数信号の波長λのnλ/4(nは1以上の奇
    数)倍である誘電体線路とが並列的に接続されるととも
    に、該誘電体線路の終端に前記中間周波数信号に対して
    順方向とされた接地用ダイオードが並列に接続されて成
    ることを特徴とする請求項5記載のミリ波送受信器。
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