JP2003196978A - 半導体メモリ装置 - Google Patents

半導体メモリ装置

Info

Publication number
JP2003196978A
JP2003196978A JP2001391012A JP2001391012A JP2003196978A JP 2003196978 A JP2003196978 A JP 2003196978A JP 2001391012 A JP2001391012 A JP 2001391012A JP 2001391012 A JP2001391012 A JP 2001391012A JP 2003196978 A JP2003196978 A JP 2003196978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory cell
write
data
current
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001391012A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Fujita
勝之 藤田
Yoshihisa Iwata
佳久 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001391012A priority Critical patent/JP2003196978A/ja
Publication of JP2003196978A publication Critical patent/JP2003196978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローティングのチャネルボディを記憶ノー
ドとする1トランジスタ構造のメモリセルを用いて、読
み出し電流のばらつきを抑制することを可能とした半導
体メモリ装置を提供する。 【解決手段】 メモリセルアレイ、センスアンプ、書き
込む書き込み回路を備え、メモリセルは、フローティン
グのチャネルボディを有し、5極管動作によりチャネル
ボディを第1の電位に設定した第1データ状態と、ドレ
イン接合に順バイアス電流を流すことによりチャネルボ
ディを第2の電位に設定した第2データ状態を記憶する
MISFETにより構成される。書き込み回路は、書き
込むべきデータ状態に応じて選択メモリセルのドレイン
に対してメモリセルを5極管動作させる高レベル電圧及
びドレイン接合に順バイアス電流を流すに必要な低レベ
ル電圧をそれぞれ出力する書き込みドライバ41と、高
レベル電圧を出力するときに選択されたメモリセルに一
定電流が流れるように書き込みドライバ41を制御する
電流制御回路42とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体メモリ装
置に係り、特にフローティングのチャネルボディを持つ
MISFETによりメモリセルを構成する半導体メモリ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のDRAMは、MISFETとキャ
パシタによりメモリセルが構成されている。DRAMの
微細化は、トレンチキャパシタ構造やスタックトキャパ
シタ構造の採用により、大きく進んでおり、現在単位セ
ルサイズは、最小加工寸法をFとして、8F2の面積ま
で縮小されている。しかし、従来と同様のセルサイズ縮
小のトレンドを確保することは、困難になりつつある。
トランジスタを縦型にしなければならないといった技術
的困難、隣接セル間の干渉が大きくなるといった問題、
加工や成膜等の製造技術上の困難等のためである。
【0003】これに対して、キャパシタを用いることな
く、1トランジスタをメモリセルとするDRAMも、種
々提案されている。しかし、1トランジスタをメモリセ
ルとする従来の提案は、1トランジスタとはいっても実
際には複数トランジスタの複合構造であるといった特殊
構造を用いるものであったり、ビット毎の書き換えがで
きず制御性に難点があったりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これに対して本出願人
は、フローティングのチャネルボディを持つ単純な1ト
ランジスタ構造のメモリセルを有し、チャネルボディの
キャリア保持状態をデータとして記憶するようにしたD
RAMセルを提案している(特願2001−24558
4号)。
【0005】この発明は、フローティングのチャネルボ
ディを記憶ノードとする1トランジスタ構造のメモリセ
ルを用いて、読み出し電流のばらつきを抑制することを
可能とした半導体メモリ装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体メ
モリ装置は、メモリセルを配列したメモリセルアレイ
と、このメモリセルアレイの選択されたメモリセルのデ
ータを検知増幅するセンスアンプと、前記メモリセルア
レイの選択されたメモリセルにデータを書き込む書き込
み回路とを備え、前記メモリセルは、フローティングの
チャネルボディを有し、5極管動作によりチャネルボデ
ィを第1の電位に設定した第1データ状態と、ドレイン
接合に順バイアス電流を流すことによりチャネルボディ
を第2の電位に設定した第2データ状態を記憶するMI
SFETにより構成され、前記書き込み回路は、書き込
むべき第1及び第2データ状態に応じて選択されたメモ
リセルのドレインに対してメモリセルを5極管動作させ
るに必要な高レベル電圧及びドレイン接合に順バイアス
電流を流すに必要な低レベル電圧をそれぞれ出力する書
き込みドライバと、この書き込みドライバが前記高レベ
ル電圧を出力するときに選択されたメモリセルに一定電
流が流れるように前記書き込みドライバを制御する電流
制御回路とを有することを特徴とする。
【0007】この発明によると、書き込み回路に、書き
込み時のセル電流を一定に保つ機能を与えることによ
り、読み出し電流のばらつきを抑えて安定したデータ読
み出しを可能とすることができる。
【0008】書き込み回路の書き込みドライバは例え
ば、選択されたメモリセルのドレインに接続される出力
ノードと高レベル側電源端子の間に直列接続された、電
流制御回路によりゲートが制御されて定電流を出力する
第1の電流源PMOSトランジスタ及び書き込みデータ
に応じてオンオフされるスイッチングPMOSトランジ
スタと、出力ノードと低レベル側電源端子の間に接続さ
れて、書き込みデータに応じてスイッチングPMOSト
ランジスタと相補的にオンオフされるスイッチングNM
OSトランジスタとを備えて構成される。
【0009】書き込みドライバの出力ノードと低レベル
側電源端子の間には、好ましくは、スイッチングNMO
Sトランジスタと直列接続された活性化用NMOSトラ
ンジスタが設けられる。また、書き込みドライバの出力
ノードと高レベル側電源端子の間に、データ書き込み初
期に活性化されて電流制御回路により電流制限されるこ
となく高電圧を出力する書き込み加速回路を付加するこ
とができる。
【0010】書き込み回路の電流制御回路は例えば、高
レベル側電源端子にソースが接続された第2の電流源P
MOSトランジスタと、この第2の電流源PMOSトラ
ンジスタのドレインと基準電位端子に間に接続された負
荷素子と、出力端子が第1及び第2の電流源PMOSト
ランジスタのゲートに接続され、非反転入力端子が第2
の電流源PMOSトランジスタと負荷素子の接続ノード
に接続され、反転入力端子に基準電圧が与えられたオペ
アンプとを備えて構成される。
【0011】電流制御回路の負荷素子としては、抵抗或
いは、メモリセルと同様の構造を有して、3極管動作領
域にバイアスされた参照セルを用いることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施の
形態によるDRAMの要部等価回路構成を示している。
メモリセルアレイ1は、1個のMISFETをメモリセ
ルMCとして、ビット線BLとワード線WLの各交差部
に配置して構成される。メモリセルMCはフローティン
グのチャネルボディを持つ一つのMISFETにより構
成され、そのチャネルボディの電荷保持状態によりデー
タ“0”,“1”をダイナミックに記憶するものであ
る。
【0013】メモリセルMCのドレインが接続されたビ
ット線BLは、ビット線選択回路5により駆動されるビ
ット線選択ゲート2を介して選択的にデータ線DLに接
続される。データ線DLにはセンスアンプ3及び書き込
み回路4が選択的に接続される。メモリセルアレイ1の
ワード線WLにはロウデコーダ/ワード線ドライバ6が
接続される。メモリセルMCのソースは共通に接地電位
に接続される。
【0014】メモリセルMCの構造と等価回路を図2
(a)(b)に示す。シリコン基板10にシリコン酸化
膜等の絶縁膜により基板と分離されたp型シリコン層1
2をチャネルボディとして、ゲート絶縁膜13を介して
形成されたゲート電極14と、ソース及びドレインとな
るn型拡散層15,16を有する。
【0015】メモリセルMCは、チャネルボディとなる
p型シリコン層12を、第1の電位に設定した第1デー
タ状態と、第2の電位に設定した第2のデータ状態とを
ダイナミックに記憶する。具体的に、第1データ状態
は、選択ワード線WL及び選択ビット線BLに高レベル
電圧を与え、選択されたメモリセルを5極管動作させ、
そのドレイン接合近傍でインパクトイオン化を起こして
生成した多数キャリア(nチャネルの場合、ホール)を
チャネルボディに保持することにより書き込まれる。こ
れが例えば、データ“1”である。第2データ状態は、
選択ワード線WLに高レベル電圧を与えて容量結合によ
りチャネルボディ電位を高くし、選択ビット線BLを低
レベルとして、選択されたDRAMセルのチャネルボデ
ィとドレインとの接合に順バイアス電流を流してチャネ
ルボディの多数キャリアをドレインに放出することによ
り書き込まれる。これが例えばデータ“0”である。
【0016】データ“1”,“0”は、MISFETの
ゲートしきい値の差として表れる。即ち、データ
“1”,“0”と、チャネルボディ電位Vbとゲート電
圧Vgの関係は図4のようになり、チャネルボディ電位
Vbによる基板バイアスの結果として、“1”の場合の
しきい値電圧Vth1は、“0”の場合のしきい値電圧
Vth0より低くなる。従ってデータ読み出しは、しき
い値電圧の差によるセル電流の差を検出することによ
り、判定することができる。データ読み出し時は、誤書
き込みが生じないように、選択セルを3極管動作させ
る。
【0017】図2のメモリセル構造に対して、より好ま
しいセル構造と等価回路を図3(a)(b)に示す。こ
れは、ゲート電極14に対して、p型シリコン層12に
容量結合する補助ゲート電極17を設けたものである。
この例では、補助ゲート17は、絶縁膜11内に埋設さ
れて、p型シリコン層12の底面にゲート絶縁膜18を
介して対向する。
【0018】この様なメモリセル構造を用いた場合、補
助ゲート電極17は、ゲート電極14を接続した主ワー
ド線WLと並行する補助ワード線として配設して、セル
アレイが構成される。この様なセルアレイ構成として、
主ワード線WLに対して補助ワード線を、低電圧側にオ
フセットさせた状態で、主ワード線WLと同期させて駆
動する。この様な補助ワード線の容量結合によるチャネ
ルボディの電位制御を行うことにより、“0”,“1”
データのボディ電位差を確保することが容易になる。
【0019】図5は、書き込み回路4の構成例を示して
いる。書き込み回路4は、選択ゲート2により選択され
たビット線BLを介して選択されたメモリセルMCのド
レインに必要な電圧を供給するための書き込みドライバ
41と、この書き込みドライバ41により選択セルに与
えられる“1”書き込み時のセル電流を一定に制御する
ための電流制御回路42とを有する。
【0020】書き込みドライバ41は、出力ノードN3
と高レベル側電源(Vcc)端子の間に直列接続された
PMOSトランジスタQP1,QP2と、出力ノードN
3と例えば負の低レベル側電源(−Va)端子との間に
直列接続されたNMOSトランジスタQN2,QN3を
有する。出力ノードN3は、データ線DLに接続されて
おり、データ書き込み時、選択されたビット線を介して
選択セルのドレインに接続されることになる。
【0021】PMOSトランジスタQP1とNMOSト
ランジスタQN3は、書き込みデータDATAに応じて
相補的にオンオフするスイッチング素子である。PMO
SトランジスタQP2が電流制限を行う電流源トランジ
スタであり、NMOSトランジスタQN2は、書き込み
ドライバ41の活性化用である。データ書き込み時に
は、活性化信号A=“H”としてNMOSトランジスタ
QN2をオンにする。同時に、電流制御回路42側に設
けられたPMOSトランジスタQP4を活性化信号B=
“H”によりオフとして、オペアンプOPの出力により
PMOSトランジスタQP2をオンにする。
【0022】PMOSトランジスタQP1とNMOSト
ランジスタQN3のゲートには、インバータINVを介
して書き込みデータDATAが入る。書き込みデータが
“1”(DATA=“H”)のとき、PMOSトランジ
スタQP1がオン、NMOSトランジスタQN3がオフ
になる。これにより、書き込みドライバ41は、PMO
SトランジスタQP1,QP2を介してデータ線DLに
高レベル電圧を与える。このPMOSトランジスタQP
2により、セル電流が一定に制御される動作は、後に説
明する。書き込みデータが“0”(DATA=“L”)
のとき、PMOSトランジスタQP1がオフ、NMOS
トランジスタQN3がオンになる。これにより、書き込
みドライバ41は、NMOSトランジスタQN2,QN
3を介してデータ線DLに低レベル電圧を与える。
【0023】データ読み出しモードでは、A=“L”,
B=“L”となり、NMOSトランジスタQN2及びP
MOSトランジスタQP2が共にオフになって、書き込
みドライバ41は、データ線DLから切り離されること
になる。
【0024】電流制御回路42は、オペアンプOPと、
その出力ノードN1によりゲートが制御される電流源P
MOSトランジスタQP3と、このPMOSトランジス
タQP3のドレインに接続された負荷抵抗Rを有する。
オペアンプOPの反転入力端子には基準電圧VREFが与
えられ、PMOSトランジスタQP3と抵抗Rの接続ノ
ードN2は、オペアンプOPの反転入力端子に帰還接続
されている。基準電圧VREFは、チップ内部に形成され
た基準電圧発生回路43により生成される。
【0025】オペアンプOPにより、ノードN2は基準
電圧VREFとなるように、PMOSトランジスタQP3
の導通度が制御される。このとき、抵抗Rに流れる電流
は、I0=VREF/Rである。PMOSトランジスタQ
P3のゲートが書き込みドライバ41のPMOSトラン
ジスタQP2のゲートに接続されているから、これらの
PMOSトランジスタQP3,QP2はカレントミラー
を構成する。従って、PMOSトランジスタQP2,Q
P3のサイズを同じにすれば、“1”データ書き込み時
に書き込みドライバ41により選択メモリセルに供給さ
れるセル電流Icell1wは、Icell1w=I0=VREF/R
の一定値に制御される。
【0026】この様な書き込み回路4により、“1”書
き込み時は、選択セルのドレインに高電圧が印加され、
前述したように選択セルは5極管動作して、インパクト
イオン化を生じる。これにより、ホールがチャネルボデ
ィに蓄積された“1”データ状態が書かれる。“0”書
き込み時は、書き込みドライバ41によりデータ線DL
を介して選択セルのドレインに−Vaが与えられる。こ
れにより、選択メモリセルではドレイン接合に順バイア
ス電流が流れて、チャネルボディのホールを放出した
“0”データ状態が書かれる。
【0027】図6は、“1”データ書き込み時の動作波
形を示している。ワード線WLにはメモリセルをオンさ
せるに必要なワード線電圧Vwを与え、データDATA
=“H”として選択ビット線BLに高電圧を与える。こ
れにより、選択メモリセルでは5極管動作して書き込み
が始まる。チャネルボディにホールが蓄積されてしきい
値が低下すると、セル電流が一定に抑えられているた
め、次第にビット線電位は下がり、やがてメモリセルは
3極管動作領域に入る。これにより、インパクトイオン
化は終わり、チャネルボディ電位Vb1は、一定にな
る。
【0028】この実施の形態において、“1”データ書
き込み時にセル電流を一定に制限することによる作用を
具体的に説明する。セル電流を制限することなく、一定
のビット線電圧でデータ書き込みを行った場合のメモリ
セルの“1”,“0”データ書き込み状態のチャネルボ
ディ電位Vb1,Vb0は例えば、Vb1=0.6V,
Vb0=−0.9V程度になるものとする。これらのチ
ャネルボディ電位は、セルのドレイン側pn接合の順方
向電圧のばらつきがないものとすると、ほぼ一定にな
る。
【0029】読み出し時、メモリセルは3極管動作させ
るから、“1”,“0”データの読み出し電流Icell1
r,Icell0rは、ワード線電圧をVw、読み出しビット
線電圧をVblr、データ“1”,“0”のチャネルボ
ディ電位Vb1,Vb0を考慮したしきい値電圧をそれ
ぞれVth1,Vth0、フェルミポテンシャルをφF
として、次の式で与えられる。
【0030】
【数1】Icell1r=β(Vw−Vth1)Vblr Vth1=Vt+γ(√(│2φF│+Vb1−√2φF) Icell0r=β(Vw−Vth0)Vblr Vth0=Vt+γ(√(│2φF│+Vb0−√2φF)
【0031】ここでβは、ゲート容量Cox、チャネル幅
W、チャネル長Lを用いて、β=μCoxW/Lと表され
る。数1で表される読み出し電流Icell1r,Icell0r
は、メモリセルの形状のばらつき、チャネル幅ばらつき
ΔW,チャネル長ばらつきΔL及びゲート酸化膜厚ばら
つきΔtoxによるβのばらつきΔβの影響を直接的に受
けることになる。
【0032】一方この実施の形態では、前述のように
“1”書き込み時のセル電流Icell1wを一定に保持して
いる。このとき、書き込みセルでは、当初5極管動作し
てホールがチャネルボディに蓄積されるが、これにより
しきい値が低下すると、セル電流を一定にしているから
ビット線電位(従ってドレイン電位)が次第に低下し、
やがて3極管動作領域へと移行する。そして、インパク
トイオン化は終了し、書き込み動作が終わる。このと
き、“1”書き込みのチャネルボディ電位Vb1wは、セ
ルが丁度Icell1wを流すに必要な電位までしか上昇しな
い。この関係は、下記式で表される。
【0033】
【数2】Icell1w=(β/2)(Vw−Vth1)2 Vth1=Vt+γ(√(│2φF│+Vblw)−√2φ
F)
【0034】読み出し時と書き込み時のワード線電圧V
wが同じであるとして、数1の“1”読み出し時のセル
電流Icell1rの式に、数2の関係を代入すると、次の数
3が得られる。
【0035】
【数3】Icell1r=√(2×Icell1w×β)Vblr
【0036】先に説明したように、通常の書き込み方式
では、読み出し時にβのばらつきΔβがそのまま読み出
し電流に反映される。これに対し、この実施の形態の場
合、数3から明らかなように、βのばらつきΔβの影響
は、√βとなり、読み出し電流のばらつきが低減される
ことになる。また、素子の微細化によりゲート酸化膜厚
が更に小さくなった場合、数2の書き込み電流の式は一
般に、Icell1w=(β/2)(Vw−Vth1)nと表され
且つ、1<n≪2となり、従って、書き込み電流Icell
1wに対してΔβの影響は小さくなる。
【0037】図7は、書き込み回路4における書き込み
ドライバ41の他の構成例である。電源端子Vccと出
力ノードN3の間に、ビット線に書き込み電圧を与える
PMOSトランジスタQP1,QP2と併設されて、P
MOSトランジスタQP5,QP6が直列接続されてい
る。PMOSトランジスタQP5は、PMOSトランジ
スタQP1と同時にデータDATAによりゲートが制御
される。PMOSトランジスタQP6は、タイミング信
号Cにより制御される。
【0038】PMOSトランジスタQP5,QP6の経
路は、データ書き込み初期に電流制御回路42の制御を
受けずに、選択ビット線に高電圧を印加することを可能
とする書き込み加速回路を構成している。例えばタイミ
ング信号Cは、データDATAと共に“H”になり、そ
の後所定時間経過後に“L”になるものとする。この様
な制御を行うと、選択セルにデータ書き込みを行う際、
その初期には、PMOSトランジスタQP5,QP6を
介して電流制限を受けることなく、十分な高電圧を選択
セルのドレインに与えることができる。これにより、確
実に選択セルでインパクトイオン化を起こさせることが
できる。一定時間後、PMOSトランジスタQP6をオ
フにすると、PMOSトランジスタQP1,QP2側の
電流制限機能が働く。この様に、書き込み初期に書き込
みドライバ41の電流制限機能をコントロールすること
によって、高速の書き込みが可能になる。
【0039】図8は、書き込み回路4の電流制御回路4
2の他の構成例である。ここでは、ノードN2に接続さ
れる負荷素子として、参照セルDMCを用いている。参
照セルDMCは、メモリセルMCと同様の構造を有する
ものとし、そのゲートには一定の制御バイアス電圧Vc
を与える。
【0040】この様な電流制御回路の構成にすれば、ノ
ードN2を参照電圧VREFに保持して、参照セルDMC
には一定電流I0が流れる。そしてカレントミラーの働
きで選択セルの書き込み電流も、一定電流I0に制限さ
れるから、“1”データ書き込み時のチャネルボディ電
位を一定にする効果が得られる。
【0041】図8に示した電流制御回路42を用いる場
合も、書き込み初期に選択セルを確実に5極管動作させ
るために、図7に示した書き込みドライバを組み合わせ
ることは有効である。また、参照セルDMCの制御電圧
Vcを、書き込み初期は高く、一定時間後低くするとい
う切り換えを行って、書き込み電流の切り換えを行って
もよい。これにより、一定のワード線電圧が与えられた
選択メモリセルでは、書き込み初期は5極管動作し、一
定時間後3極管動作になって、書き込み動作を終了させ
ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、フ
ローティングのチャネルボディを記憶ノードとする1ト
ランジスタ構造のメモリセルを用いて、読み出し電流の
ばらつきを抑制することを可能とした半導体メモリ装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるDRAMの等価回
路構成を示す図である。
【図2】メモリセル構造と等価回路を示す図である。
【図3】他のメモリセル構造と等価回路を示す図であ
る。
【図4】メモリセルの記憶動作原理を説明するための図
である。
【図5】実施の形態の書き込み回路を示す図である。
【図6】同書き込み回路を用いた書き込み動作の波形図
である。
【図7】書き込みドライバの他の構成を示す図である。
【図8】電流制御回路の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…選択ゲート、3…センスア
ンプ、4…書き込み回路、5…ビット線選択回路、6…
ロウデコーダ/ワード線ドライバ、41…書き込みドラ
イバ、42…電流制御回路。
フロントページの続き (72)発明者 岩田 佳久 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 Fターム(参考) 5F083 AD01 AD02 AD69 KA01 LA03 LA05 5M024 AA40 AA93 BB02 BB20 BB35 BB36 CC20 CC70 DD02 DD17 DD28 DD30 HH01 PP01 PP03 PP05 PP07 PP10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルを配列したメモリセルアレイ
    と、このメモリセルアレイの選択されたメモリセルのデ
    ータを検知増幅するセンスアンプと、前記メモリセルア
    レイの選択されたメモリセルにデータを書き込む書き込
    み回路とを備え、 前記メモリセルは、フローティングのチャネルボディを
    有し、5極管動作によりチャネルボディを第1の電位に
    設定した第1データ状態と、ドレイン接合に順バイアス
    電流を流すことによりチャネルボディを第2の電位に設
    定した第2データ状態を記憶するMISFETにより構
    成され、 前記書き込み回路は、書き込むべき第1及び第2データ
    状態に応じて選択されたメモリセルのドレインに対して
    メモリセルを5極管動作させるに必要な高レベル電圧及
    びドレイン接合に順バイアス電流を流すに必要な低レベ
    ル電圧をそれぞれ出力する書き込みドライバと、この書
    き込みドライバが前記高レベル電圧を出力するときに選
    択されたメモリセルに一定電流が流れるように前記書き
    込みドライバを制御する電流制御回路とを有することを
    特徴とする半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記書き込みドライバは、 選択されたメモリセルのドレインに接続される出力ノー
    ドと高レベル側電源端子の間に直列接続された、前記電
    流制御回路によりゲートが制御されて定電流を出力する
    第1の電流源PMOSトランジスタ及び書き込みデータ
    に応じてオンオフされるスイッチングPMOSトランジ
    スタと、 前記出力ノードと低レベル側電源端子の間に接続され
    て、書き込みデータに応じて前記スイッチングPMOS
    トランジスタと相補的にオンオフされるスイッチングN
    MOSトランジスタとを有することを特徴とする請求項
    1記載の半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 前記書き込みドライバの出力ノードと低
    レベル側電源端子の間に前記スイッチングNMOSトラ
    ンジスタと直列接続された活性化用NMOSトランジス
    タを有することを特徴とする請求項2記載の半導体メモ
    リ装置。
  4. 【請求項4】 前記書き込みドライバの出力ノードと高
    レベル側電源端子の間に、データ書き込み初期に活性化
    されて前記電流制御回路により電流制限されることなく
    高電圧を出力する書き込み加速回路が付加されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記電流制御回路は、 高レベル側電源端子にソースが接続された第2の電流源
    PMOSトランジスタと、 この第2の電流源PMOSトランジスタのドレインと基
    準電位端子に間に接続された負荷素子と、 出力端子が前記第1及び第2の電流源PMOSトランジ
    スタのゲートに接続され、非反転入力端子が前記第2の
    電流源PMOSトランジスタと負荷素子の接続ノードに
    接続され、反転入力端子に基準電圧が与えられたオペア
    ンプとを有することを特徴とする請求項2記載の半導体
    記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記負荷素子は抵抗であることを特徴と
    する請求項5記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記負荷素子は、前記メモリセルと同様
    の構造を有して、そのゲートに一定バイアス電圧が印加
    されることを特徴とする請求項5記載の半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 前記負荷素子は、前記メモリセルと同様
    の構造を有して、そのゲートに、第1データ状態の書き
    込み初期に高くその後低くなるように切り換えられるバ
    イアス電圧が印加されることを特徴とする請求項5記載
    の半導体記憶装置。
JP2001391012A 2001-12-25 2001-12-25 半導体メモリ装置 Pending JP2003196978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001391012A JP2003196978A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 半導体メモリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001391012A JP2003196978A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 半導体メモリ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003196978A true JP2003196978A (ja) 2003-07-11

Family

ID=27598727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001391012A Pending JP2003196978A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 半導体メモリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003196978A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009041187A1 (ja) * 2007-09-25 2009-04-02 Nec Corporation 半導体記憶装置及びデータ判別方法
WO2022269737A1 (ja) * 2021-06-22 2022-12-29 ユニサンティス エレクトロニクス シンガポール プライベート リミテッド 半導体素子を用いたメモリ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009041187A1 (ja) * 2007-09-25 2009-04-02 Nec Corporation 半導体記憶装置及びデータ判別方法
JP5212375B2 (ja) * 2007-09-25 2013-06-19 日本電気株式会社 半導体記憶装置及びデータ判別方法
WO2022269737A1 (ja) * 2021-06-22 2022-12-29 ユニサンティス エレクトロニクス シンガポール プライベート リミテッド 半導体素子を用いたメモリ装置
TWI824574B (zh) * 2021-06-22 2023-12-01 新加坡商新加坡優尼山帝斯電子私人有限公司 使用半導體元件的記憶裝置
US11917807B2 (en) 2021-06-22 2024-02-27 Unisantis Electronics Singapore Pte. Ltd. Memory device using semiconductor element

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6567330B2 (en) Semiconductor memory device
JP4110115B2 (ja) 半導体記憶装置
US7110317B2 (en) SRAM employing virtual rail scheme stable against various process-voltage-temperature variations
JP3913709B2 (ja) 半導体記憶装置
JP4032039B2 (ja) 半導体記憶装置
JP4922932B2 (ja) 半導体装置およびその制御方法
JP2003132682A (ja) 半導体メモリ装置
US7477561B2 (en) Semiconductor memory device
US7590003B2 (en) Self-reference sense amplifier circuit and sensing method
JP2009163798A (ja) 半導体記憶装置
US7969794B2 (en) One-transistor type DRAM
US8625370B2 (en) Semiconductor integrated circuit
JP4314085B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US7535753B2 (en) Semiconductor memory device
US20120314483A1 (en) Semiconductor device
JP2002260381A (ja) 半導体メモリ装置
US20100046308A1 (en) One-transistor type dram
JP4983062B2 (ja) メモリ装置
JP3825596B2 (ja) 半導体記憶装置及びその制御方法
JP2006073055A (ja) 半導体記憶装置
KR100378270B1 (ko) 반도체 기억 장치
JP2003196978A (ja) 半導体メモリ装置
JP5135608B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2001093993A (ja) 半導体装置
KR100436065B1 (ko) 반도체 메모리 장치