JP2003196596A - カード処理装置およびカード決済システム - Google Patents

カード処理装置およびカード決済システム

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JP2003196596A
JP2003196596A JP2001396051A JP2001396051A JP2003196596A JP 2003196596 A JP2003196596 A JP 2003196596A JP 2001396051 A JP2001396051 A JP 2001396051A JP 2001396051 A JP2001396051 A JP 2001396051A JP 2003196596 A JP2003196596 A JP 2003196596A
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card
data
chip
payment
opening
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JP2001396051A
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Takashi Ichikawa
市川  隆
Masatoshi Nochi
雅寿 野知
Tatsuya Osawa
達也 大澤
Yoshiya Yamada
祥也 山田
Yoshiaki Suzuki
義明 鈴木
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードに記憶されるデータの種類に応じて、
例えば、設置方向を変えたり設定を変更したりするよう
な煩雑な作業を行うことなく、各種電子的決済を実行す
ることができるようにする。 【解決手段】 カード通路18中を搬送されるカードが
有する磁気ストライプに記憶されたデータを磁気ヘッド
によって読み取り、接続位置まで搬送したカードが有す
るICチップに対してリーダライタ部によってデータの
読み取り/書き込みを行うカード処理装置で、筐体15
の正面および背面に開口部16,17を設け、背面の開
口部17に対しては、正面の開口部16に対するカード
の挿入方向と反対方向にカードを挿入させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード処理装置お
よびカード決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、現金の代わりに決済手段として機
能する各種カード(クレジットカード、デビットカード
決済に用いられるキャッシュカード、電子マネーを具備
するICカード、ポイントカード等)による電子的決済
が、広く利用されてきている。
【0003】カードによる電子的決済では、取引に際し
て小銭を取り扱う必要がなくなるため、顧客・店舗の双
方にとって大きなメリットが生じ、今後急速に普及して
いく見込みである。
【0004】このような電子的決済処理に際して、カー
ドに記憶されたデータを読み取る従来のカード処理装置
では、カードの挿入/排出のための開口部が、顧客側ま
たは店員側のいずれか一方に向けて開口するように設け
られている。このようなカード処理装置は、カード処理
装置におけるカードの挿入/排出が一方側のみで許容さ
れるため、一般的に、店舗毎の運用形態にあわせて一方
向に向けて開口するように設置される。
【0005】例えば、上述したクレジット決済に際し
て、顧客から受け取ったクレジットカードを店員がカー
ド処理装置に挿入し、サインの確認等全ての処理が終了
した時点で顧客に返却するような運用を行っている場
合、上述したカード処理装置は、店員側に向けて設置さ
れる。このため、店員は、データ読み取り後のカード
を、必ず取り扱うこととなる。
【0006】また、例えば、従来では、図10に示すよ
うに、磁気ストライプに記憶されたデータを読み取る決
済端末100を、POS端末101等に接続することに
より構成されるカード決済システム102を用いてカー
ドによる電子的決済を実行することがあった。図10に
示すカード決済システム102は、デビットカード決済
に際して必要となる暗証番号の入力のため、決済端末1
00に接続されたカードリーダ103も具備している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のカー
ド処理装置では、カード処理装置の一方向に向けて開口
する開口部を店員側に向けて設置することより、サイン
の確認が不要なデビットカード決済に際しても、上述し
たクレジット決済と同様にして、顧客から一旦キャッシ
ュカードを受け取り、決済が終了した時点で顧客に返却
する運用形態となるため、店員が必ずカードを取り扱う
こととなる。しかし、デビットカード決済等のように、
店員がカードに触れなくても決済を完了することができ
る電子的決済では、電子的決済処理における信頼性の面
からは、店員がなるべくカードに触れない方が望まし
い。
【0008】この点、図10に示すカード決済システム
では、カードリーダ103がある程度移動可能となっ
て、顧客がカードを挿入することができるので、店員が
カードに触れなくても電子的決済を完了することができ
るが、カードリーダ103を決済端末100に接続して
使用することにより、より広い設置スペースを必要とす
る。
【0009】これに対し、設置スペースの問題を解消
し、電子的決済処理の信頼性の向上を図るために、カー
ドに記憶されるデータの種類に応じて、カード処理装置
(決済端末)の設置方向を変えて決済を行うようにする
と、作業が煩雑となり、実用性に劣る。
【0010】本発明は、例えば、設置方向を変えたり設
定を変更したりするような煩雑な作業を行うことなく、
カードに記憶されるデータの種類に適した各種電子的決
済を実行することができるカード処理装置およびカード
決済システムを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のカード処理装置
は、正面および背面にスリット状の一対の開口部が設け
られた筐体と、前記筐体内部に設けられて一対の前記開
口部を連通するカード通路と、可搬性を有して磁気スト
ライプまたはICチップの少なくとも一方を有するカー
ドを前記カード通路中で正面側から背面側へ向けて搬送
する第一の搬送手段と、前記カードを前記カード通路中
で背面側から正面側へ向けて搬送する第二の搬送手段
と、前記第一または第二の搬送手段によって前記カード
通路中を搬送される前記カードが有する磁気ストライプ
に記憶されたデータを読み取る磁気データ読取部と、前
記第一または第二の搬送手段によって接続位置まで搬送
された前記カードが有するICチップに対してデータの
読み取り/書き込みを行うICデータ処理部と、を具備
し、背面の前記開口部に対する前記カードの挿入方向
を、正面の前記開口部に対するカードの挿入方向と反対
方向とした。
【0012】したがって、正面または背面の開口部から
挿入されて第一または第二の搬送手段によってカード通
路中を搬送されるカードが有する磁気ストライプに記憶
されたデータが磁気データ読取部によって読み取られ、
正面または背面の開口部から挿入されて第一または第二
の搬送手段によって接続位置まで搬送されたカードが有
するICチップに対してICデータ処理部によってデー
タの読み取り/書き込みが行われるため、正面および背
面の双方向からのカードの挿入が可能である。このと
き、背面の開口部に対しては、正面の開口部に対するカ
ードの挿入方向と反対方向にカードが挿入される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態につい
て図1ないし図7を参照して説明する。本実施の形態
は、カード処理装置として決済端末への適用例を示す。
【0014】図1は本発明の第一の実施の形態の決済端
末を正面側から見た状態を示す斜視図、図2は背面側か
ら見た状態を示す斜視図、図3はその縦断側面図であ
る。決済端末1は、箱型のボトムカバー2と、ボトムカ
バー2の上側に設けられるトップカバー3とによって構
成される本体ケーシング4を有している。図1中手前側
を正面側とすると、本実施の形態の決済端末1は、正面
側を顧客側に向けるようにして配置される。
【0015】本体ケーシング4の正面には、水平方向に
長いスリット形状を有して、本体ケーシング4の内側と
外側とを連通し、カードCが挿入/排出される正面連通
口5が設けられている。正面連通口5に挿入/排出され
るカードCは、例えば、図1に示すように、磁気ストラ
イプSとICチップ50(図5参照)とを有している。特
に図示しないが、カードCの磁気ストライプSには、こ
のカードの所有者である顧客の口座番号や口座開設時に
設定された暗証番号等の顧客データが記憶されている。
カードCの磁気ストライプSには、このカードCがIC
チップ50を有するカードであるか否かを案内する図示
しないIC有無フラグエリアが確保されている。IC有
無フラグは、後述するカード決済処理に際して、その有
無によってICチップ50の有無を決定付ける変数であ
り、「0」または「1」によって表わされる。本実施の
形態では、「0」がICチップ無し、「1」がICチッ
プ有りに設定されている。
【0016】本実施の形態では、後述するカード決済処
理に際して、図1に示すカードCが用いられる。
【0017】なお、図1では、磁気ストライプSとIC
チップ50とを有するカードCについて説明したが、こ
れに限るものではなく、例えば、磁気ストライプSの
み、あるいは、ICチップ50のみを有するカードを用
いてもよい。
【0018】本体ケーシング4の背面には、水平方向に
長いスリット形状を有して、本体ケーシング4の内側と
外側とを連通する背面連通口6が設けられている。正面
連通口5および背面連通口6は、本体ケーシング4の設
置面に対して、同じ高さで平行になるように設けられて
いる。
【0019】本体ケーシング4の正面には、正面連通口
5の近傍に、カードCの挿入方向を案内するイラスト7
が設けられている。イラスト7は、カードCに付されて
いる矢印等のマークが示す方向と同方向に挿入するよう
に、カードCの挿入方向を案内する。本体ケーシング4
の背面連通口6の近傍にも、同様に、カードCの挿入方
向を案内するイラスト8が設けられている。イラスト8
は、カードCに付されている矢印等のマークが示す方向
と反対方向に挿入するようにカードCの挿入方向を案内
する。
【0020】また、本体ケーシング4の背面連通口6の
近傍には、店員等のオペレーターによる操作を受け付け
るオペレータースイッチ9や、点灯や点滅等によって決
済端末1における動作状態を示すLED10が設けられ
ている。
【0021】本体ケーシング4の上面には、顧客等のオ
ペレーターによる操作を受け付けるキーボード11が設
けられている。キーボード11には、「0」から「9」
までの置数キー、エンターキー、キャンセルキーおよび
各種ファンクションキー等が配列されている。後述する
カード決済処理に際しては、「0」から「9」までの置
数キーが操作されることにより決済金額が入力されるた
め、置数キーが決済金額入力手段として機能する。
【0022】本体ケーシング4の上側のキーボード11
より背面側には、図示しないフリーストッパーを介して
本体ケーシング4に連結された図示しない支軸を回動中
心として、本体ケーシング4に対して回動自在とされた
LCD(Liquid Crystal Display)ユニット12が設けら
れている。LCDユニット12は、フリーストッパーの
機能によって、上面が本体ケーシング4の上面に連続す
る横伏位置と、本体ケーシング4に対して起立する起立
位置との間で任意の位置に位置付けられる。
【0023】LCDユニット12には、LCDユニット
12が横伏位置に位置付けられている状態で上側となる
面に、後述するカード決済処理に際して、各種の操作ガ
イダンス等が表示されるLCD13が設けられている。
【0024】本体ケーシング4の内部には、リーダライ
タ装置14が設けられている。リーダライタ装置14の
筐体15には、筐体15の内側と外側とを連通する正面
および背面の開口部としての開口部16および開口部1
7が設けられている。開口部16,17は、それぞれ正
面連通口5および背面連通口6を介して、外部に連通さ
れている。
【0025】筐体15の内側には、開口部16と開口部
17とを連通するカード通路18が設けられている。本
実施の形態のカード通路18は、開口部16と開口部1
7とを直線状に連通する。
【0026】カード通路18には、磁気ストライプSに
記憶されたデータを読み取る磁気ヘッド19(図4参照)
が、読み取り位置をカード通路18に対向させるように
して設けられている。
【0027】カード通路18の磁気ヘッド19より背面
側には、ICチップに対してデータの読み取り/書き込
みを行うICデータ処理部としてのリーダライタ部20
(図4参照)が設けられている。公知の技術であるため図
示および説明を省略するが、リーダライタ部20は、可
搬性を有するカードCが有するICチップ50の外部接
続端子57(ともに図5参照)に接続されることにより、
ICチップ50に記憶されたデータを読み取り、ICチ
ップ50に対してデータを書き込む接続端子を有してい
る。本実施の形態では、リーダライタ部20の接続端子
がICチップ50の外部接続端子57に接続可能な位置
を、カードCの接続位置とする。
【0028】カード通路18には、カード通路18を間
にして対向する回転搬送体としての2対のローラ対2
1,22が設けられている。一方のローラ対21は磁気
ヘッド19よりも開口部16側に設けられており、他方
のローラ対22はリーダライタ部20よりも開口部17
側に設けられている。ローラ対22は、本体ケーシング
4内に設けられたモータ23(図4参照)によって、同一
方向にカードCを搬送するように回転駆動される。
【0029】カード通路18の開口部16の近傍、およ
び、開口部17の近傍には、顧客側センサ24および店
員側センサ25がそれぞれ設けられている。顧客側セン
サ24および店員側センサ25は、いずれも、光を発光
する発光素子と発光素子で発光した光を受光する受光素
子とによって構成される透過型光センサであり、受光素
子での受光量の変化に応じて出力が変化する。
【0030】また、カード通路18には、磁気ヘッド1
9よりも正面側に、後述するカード決済処理に際して、
開口部17から挿入されてカード通路18を背面側から
正面側に向けて搬送されるカードCの後端を検出する図
示しない後端検出センサが設けられている。本実施の形
態の後端検出センサは、顧客側センサ24や店員側セン
サ25と同様の構成を有する透過型光センサである。
【0031】加えて、カード通路18の開口部16の近
傍には、カード通路18を遮断する遮断位置と、カード
通路18を連通させる連通位置との間で揺動自在とされ
たシャッター26が設けられている。シャッター26
は、ソレノイド27(図4参照)に連結されており、ソレ
ノイド27のON/OFF駆動によって、遮断位置また
は連通位置のいずれか一方に選択的に位置付けられる。
【0032】本体ケーシング4のボトムカバー2の内側
には、メインPCB(Printed Circuit Board:プリント
配線基板)28と、サブPCB29とが設けられてい
る。メインPCB28とサブPCB29とは、互いに通
信自在に接続されている。メインPCB28、サブPC
B29には、決済端末1が備える各部を駆動制御する各
種制御回路が搭載されている。
【0033】次に、決済端末1が備える各部の電気的接
続をについて図4を参照して説明する。図4は、決済端
末1が備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック
図である。決済端末1は、マイクロコンピュータ(Micro
computer:以下、マイコンという)30を備えており、
このマイコン30によって決済端末1が備える各部を駆
動制御する。マイコン30は、各部を集中的に駆動制御
するCPU(Central Processing Unit)31に、アドレ
スバス、データバス等のバスライン32を介して、固定
的データを予め格納するROM(Read Only Memory)33
と、可変的なデータを書き換え自在に記憶してCPU3
1の作業エリアとして機能するRAM(Random Access M
emory)34とが接続されて構成されている。
【0034】RAM34には、後述するカード決済処理
に際して、挿入されたカードCを開口部16から排出す
るか開口部17から排出するかを設定する排出方向設定
エリア(図示せず)が確保されている。排出方向設定エリ
アには、クレジット決済、電子マネー決済、デビットカ
ード決済のいずれかの決済処理を実行したかに応じて、
カードCを排出する方向が設定されている。
【0035】本実施の形態では、後述する方向設定処理
の実行によって、排出方向設定エリアにおける各種電子
的決済の排出方向が設定されている。
【0036】決済端末1の起動時には、ROM33に格
納された制御プログラムがRAM34に書き込まれる。
これにより、マイコン30による各部の駆動制御が可能
な状態になる。続いて、マイコン30によって駆動制御
される各部について説明する。
【0037】オペレータースイッチ9は、スイッチ入力
回路35を介して、バスライン32に接続されている。
オペレータースイッチ9は、スイッチ入力回路35の動
作によって、オペレータースイッチ9が操作されたこと
を示す信号をマイコン30に送信する。
【0038】LED10は、点灯制御回路36を介し
て、バスライン32に接続されている。点灯制御回路3
6は、マイコン30からの制御信号に基づいて、LED
10の点灯/消灯を駆動制御する。
【0039】キーボード11は、キーボード入力回路3
7を介して、バスライン32に接続されている。キーボ
ード11は、キーボード入力回路37の動作によって、
操作されたキーに応じた信号をマイコン30に向けて出
力する。
【0040】LCD13は、表示制御回路38を介し
て、バスライン32に接続されている。LCD13は、
マイコン30からの表示データが、表示制御回路38に
入力されると、表示制御回路38に駆動されて所定事項
を表示する。
【0041】磁気ヘッド19は、ヘッド制御回路39を
介して、バスライン32に接続されている。ヘッド制御
回路39は、磁気ヘッド19が読み取ったデータに応じ
た信号を、マイコン30に向けて出力する。ここに、磁
気データ読取部が実現されている。
【0042】リーダライタ部20は、リーダライタ制御
回路40を介して、バスライン32に接続されている。
リーダライタ制御回路40は、接続端子を介して、リー
ダライタ部20が読み取ったデータに応じた信号を、マ
イコン30に向けて出力する。また、リーダライタ制御
回路40は、マイコン30から出力された信号に基づい
てリーダライタ部20を駆動して、接続端子を介して、
ICチップ50に所定のデータを書き込む。
【0043】モータ23は、モータ駆動回路41を介し
て、バスライン32に接続されている。モータ駆動回路
41は、マイコン30からの駆動信号に応じて、モータ
23を正逆回転駆動する。
【0044】顧客側センサ24および店員側センサ25
は、それぞれ、センサ入力回路42,43を介して、バ
スライン32に接続されている。センサ入力回路42,
43は、それぞれ、顧客側センサ24および店員側セン
サ25からの出力信号に応じて、カードCの挿入の有無
を示す検出信号をマイコン30に向けて出力する。
【0045】また、図示を省略するが、バスライン32
には、後端検出センサからの出力信号に応じて、開口部
17から挿入されたカードCの後端を検出したことを示
す検出信号をマイコン30に向けて出力するセンサ入力
回路も接続されている。
【0046】ソレノイド27は、バスライン32に接続
されており、マイコン30からの駆動信号に応じてON
/OFF駆動される。
【0047】加えて、決済端末1は、例えば、公衆回線
網Y、CAFIS(Credit And Finance Information Sw
itching System)44等の中継センターを介して、クレ
ジット会社や銀行等の金融機関が備えるホストコンピュ
ータXとの間でのデータ通信を行うための通信I/F4
3を備えている。
【0048】加えて、本実施の決済端末1はプリンタ4
5に接続して使用され、バスライン32にはプリンタ4
5との間でデータ通信を行うためのI/F46を備えて
いる。
【0049】次に、カードCに設けられるICチップ5
0の各部の電気的接続について図5を参照して説明す
る。図5は、ICチップ50が備える各部の電気的接続
を概略的に示すブロック図である。ICチップ50は、
可搬性を有するカードCに設けられ、マイコン51を内
蔵している。マイコン51は、CPU52にバスライン
53を介して、暗証番号や制御プログラムを予め格納す
るROM54、RAM55、および、不揮発性の記憶部
であるEEPROM56を接続することにより構成され
ている。
【0050】EEPROM56には、例えば、ICチッ
プ50の識別データであって各個人に予め割り振られた
IDナンバーを記憶する“IDナンバーデータエリア”
や、電子マネーを記憶する“電子マネーデータエリア”
等が確保されている。
【0051】また、EEPROM56には、クレジット
決済と電子マネー決済とのいずれの決済を優先するかを
指定する優先決済指定エリアが確保されている。
【0052】バスライン53には、決済端末1へのカー
ドCの挿入に際して、決済端末1のリーダライタ部20
の図示しない接続端子に接続される外部接続端子57が
接続されている。外部接続端子57は、決済端末1のリ
ーダライタ部20から接続端子を介して入力された信号
をバスライン53を介してマイコン51に入力し、マイ
コン51から出力された信号をバスライン53を介して
リーダライタ部20に対して出力する。
【0053】まず、ROM33に格納された制御プログ
ラムに基づいてCPU31が実行する方向設定処理につ
いて説明する。方向設定処理は、まず、キーボード11
のファンクションキーが操作されることにより、ディス
プレイ13に、図6に示すような設定画面13aを表示
させる。設定画面13aには、カードCの挿入方向/排
出方向を設定する設定欄A,B,C,D,E,Fが、各
種電子的決済処理毎に設けられている。オペレーター
は、設定画面13aの表示内容にしたがって、キーボー
ド11でのキー操作を行うことで各設定欄A,B,C,
D,E,Fにおける排出方向を設定し、設定が完了した
時点でエンターキーを操作する。設定画面13aを表示
させている状態でエンターキーが操作されることによ
り、各設定欄A,B,C,D,E,Fに設定された挿入
方向/排出方向のデータに基づいて、設定方向設定エリ
アにおける排出方向を設定する。本実施の形態では、ク
レジット決済処理ではカードCを開口部17から排出
し、電子マネー決済およびデビットカード決済ではカー
ドCを開口部16から排出するように設定されている。
【0054】次に、ROM33に格納された制御プログ
ラムに基づいてCPU31が実行するカード決済処理に
ついて図7を参照して説明する。図7は、カード決済処
理の流れを概略的に示すフローチャートである。カード
決済処理の実行に際しては、店員または顧客によって、
開口部16,17にカードCが挿入されることによる顧
客側センサ24または店員側センサ25の出力変化に基
づいて、カード通路18にカードCが挿入されたと判断
するまで待機する(ステップS1のN)。
【0055】ここで、本体ケーシング4の正面にはカー
ドCに付されている矢印等のマークと同方向に挿入する
ことを案内するイラスト7が設けられており、本体ケー
シング4の背面にはカードCに付されている矢印等のマ
ークと反対方向に挿入することを案内するイラスト8が
設けられているため、イラスト8にしたがった方向でカ
ードCを挿入することにより、カードCの搬送方向によ
らず磁気ヘッド19またはリーダライタ部20に対する
磁気ストライプSまたはICチップ50の位置を等しく
することが可能である。
【0056】これによって、決済端末1のいずれの開口
部16,17からカードCが挿入された場合にも、単一
の磁気ヘッド19およびリーダライタ部20によってカ
ードCに記憶されたデータを読み取ることができ、決済
端末1の小型化を図ることができる。
【0057】顧客側センサ24または店員側センサ25
の出力変化に基づいて、正面または背面の開口部16ま
たは17にカードCが挿入されたと判断した場合には
(S1のY)、顧客側センサ24または店員側25センサ
のいずれがカードCの挿入を検出したかを判断する(S
2)。ここに、ステップS2によって、挿入方向判断手
段としての機能が実行される。
【0058】顧客側センサ24がカード通路18へのカ
ードCの挿入を検出したと判断した場合には(S2の
Y)、モータ駆動回路41の動作により、正面側から背
面側(図3中左から右方向)へカードCを搬送する方向に
ローラ対21,22が回転するように、モータ23を回
転駆動させる(S3)。以降、正面側から背面側へカード
Cを搬送する方向にローラ対21,22を回転させるよ
うな、モータ23の回転方向およびローラ対21,22
の回転方向を正回転とする。
【0059】ローラ対21,22が正回転することによ
り、開口部16に挿入されたカードCがカード通路18
中を正面側から背面側へ搬送される。これにより、カー
ド通路18中を搬送されるカードCが、磁気ヘッド19
の上を通過する。
【0060】ヘッド制御回路39は、磁気ヘッド19を
駆動制御することによって、カード通路18中を搬送さ
れるカードCの磁気ストライプSが磁気ヘッド19上を
通過する際に、磁気ストライプSに記憶されたデータを
読み取る(S4)。
【0061】なお、特に図示しないが、顧客側センサ2
4の出力変化に基づいて、カード通路18に挿入された
カードCの後端が顧客側センサ24を通過したと判断す
ると、ソレノイド27をON状態としてシャッター26
を遮断位置に位置付ける。これにより、カード通路18
にカードCが既に存在する状態で、別のカードCが挿入
されてしまうことを防止することができ、顧客側からの
カードCの挿入を許容するような運用とする場合に、い
たずら等によってカード通路18中に一度に複数のカー
ドCが存在することを防止することができる。
【0062】一方、店員側センサ25がカード通路18
へのカードCの挿入を検出したと判断した場合には(S
2のN)、モータ駆動回路41の動作により、背面側か
ら正面側(図3中右から左方向)へカードCを搬送する方
向にローラ対21,22が回転するように、モータ23
を回転駆動させる(S10)。以降、背面側から正面側へ
カードCを搬送する方向にローラ対21,22を回転さ
せるような、モータ23の回転方向およびローラ対2
1,22の回転方向を逆回転とする。
【0063】モータ23を逆回転させた状態で、図示し
ない後端検出センサの出力変化に基づいて、背面側から
正面側へ搬送されるカードCの後端が後端検出センサを
通過したと判断するまで待機し(S11のN)、しない後
端検出センサの出力変化に基づいて、背面側から正面側
へ搬送されるカードCの後端が後端検出センサを通過し
たと判断した場合には(S11のY)、モータ23を正回
転させ(S12)、ステップS4に進む。
【0064】これにより、開口部17に挿入されたカー
ドCは、後端が磁気ヘッド19を通過するまでカード通
路18中を背面側から正面側へ搬送され、後端が磁気ヘ
ッド19を通過した後に搬送方向が切り替えられて、正
面側から背面側へ搬送される。これによって、カードC
が開口部17から挿入された場合にも、カード通路18
中を搬送されるカードCを磁気ヘッド19の上で正面側
から背面側へ向けて搬送することができるので、読み取
りに際して方向性を有する磁気ストライプSに記憶され
たデータを正しく読み取ることができる。
【0065】ヘッド制御回路39から出力されたデータ
に基づいて、IC有無フラグが「0」に設定されている
か「1」に設定するかを判断することにより、このカー
ドCがICチップ50を有するか否かを判断する(S
5)。ここに、ステップS5によって、IC有無判断手
段としての機能が実行される。
【0066】ここで、カードCが磁気ストライプSを有
さず、ICチップ50のみを有する場合、ステップS4
で磁気ストライプSの読み取り動作を実行した場合に
も、この読み取り動作ではデータを読み取ることができ
ない。本実施の形態では、このようなカードCが挿入さ
れた場合にも、処理を続行してカードCを接続位置まで
搬送する。そして、接続位置まで搬送したカードCから
もデータを読み取ることができない場合、磁気ストライ
プSもICチップ50も有さないカードCであると判断
して処理を中断する。
【0067】ヘッド制御回路39から出力されたデータ
に基づいて、IC有無フラグが「1」に設定されている
と判断することによって、このカードCがICチップ5
0を有すると判断した場合には(S5のY)、カードCを
接続位置まで搬送し、リーダライタ制御回路40の動作
によってリーダライタ部20を駆動制御して、ICチッ
プ50に記憶されたデータを読み取る(S6)。ここに、
ステップS6によって、読取優先手段としての機能が実
行される。
【0068】ところで、磁気ストライプSに記憶された
データとICチップ50に記憶されたデータとの読み取
りを可能とした従来の決済端末では、ICチップ50の
有無に拘わらず、全てのカードCに対して、ICチップ
50に対する読み取り動作を実行するようにしていた。
そして、ICチップ50に対する読み取り動作を開始し
てから、タイムアウト時間と称される一定時間が経過し
ても応答がない場合に、このカードCが磁気ストライプ
Sのみを有するカードCであると判断し、磁気ストライ
プSから読み取ったデータに基づいて電子的決済処理を
実行するようにしていた。
【0069】本実施の形態では、磁気ストライプSから
読み取ったデータに基づいて、このカードCがICチッ
プ50を備えると判断した場合にのみ、ICチップ50
に記憶されたデータの読み取り動作を実行するため、一
定時間が経過するまで待機する必要がなく、処理時間の
短縮化および処理の効率化を図ることができる。
【0070】ICチップ50から読み取ったデータに基
づいて、EEPROM56の優先決済指定エリアに記憶
されたデータを判断することにより、クレジット決済を
優先して実行するか電子マネー決済を優先して実行する
かを判断する(S7)。
【0071】ICチップ50から読み取ったデータに基
づいて、クレジット決済を優先して実行すると判断した
場合には(S7のY)、クレジット決済処理を実行する
(S8)。
【0072】公知の技術であるため説明を省略するが、
ステップS8で実行するクレジット決済処理は、キーボ
ード11の操作による取引金額データの入力を待機し、
ICチップから読み取ったデータと入力された取引金額
データとに基づいてクレジットデータを作成し、作成し
たクレジットデータを各種金融機関が備えるホストコン
ピュータXへ送信する。ホストコンピュータXでは、送
信されたクレジットデータに対して信用チェックや金額
承認等の信用照会処理を行った後に、その照会結果デー
タを決済端末1に送信する。決済端末1は、この照会結
果データにしたがって、プリンタ45に印字データを送
信し、プリンタ45からクレジット伝票を発行させる。
店員は、発行されたクレジット伝票に顧客のサインを記
入させる。
【0073】クレジット決済処理が終了した場合には、
排出方向設定エリアを参照して、クレジット決済に対応
付けて設定されている排出方向に基づいて、モータ23
を正回転駆動させる(S9)。ここに、ステップS3およ
びステップS9によって、第一の搬送手段としての機能
が実行される。
【0074】モータ23が正回転駆動されることによ
り、接続位置で停止していたカードCが、正面側から背
面側へ搬送されて、開口部17および正面連通口6を介
してリーダライタ装置14の外へ排出される。店員は、
プリンタ45から発行されたクレジット伝票に記載され
た顧客のサインと、決済端末1から排出されたカードC
に記載されているサインとを見比べて、一致しているこ
とを確認した後に、クレジットカードおよびクレジット
伝票の控を顧客に渡す。
【0075】本実施の形態の決済端末1を用いることに
より、作業を理解している顧客に対しては、クレジット
決済に際して、顧客から店員にカードCを渡し、このカ
ードCを店員が決済端末に挿入するといった煩雑な手順
を踏むことなくクレジット決済を開始することができ
る。
【0076】クレジット決済完了後には、カードCがい
ずれの開口部16または17から挿入されたかに左右さ
れることなく、カードCが店員側に排出される。このた
め、例えば、挿入した側から排出されてしまう従来の決
済端末では、顧客側から挿入することにより顧客側へ排
出されるカードCを店員に渡し、このカードCに記載さ
れたサインとクレジット伝票に記載されたサインとを見
比べるといういった煩雑な手順を踏むことなく、クレジ
ット決済完了時点で直ちにサインの見比べ作業を行うこ
とができる。
【0077】これによって、リーダライタ装置14の正
面または背面の開口部16,17からカードCを挿入す
ることができ、正面または背面のいずれの開口部16,
17からカードCを挿入した場合にも、カードCの搬送
方向によらず磁気ヘッド19またはリーダライタ部20
に対する磁気ストライプSまたはICチップ50の位置
を等しくすることができるので、例えば、設置方向を変
えたり設定を変更したりするような煩雑な作業を行うこ
となく、カードCに記憶されるデータの種類に適した電
子的決済を実行することができる。
【0078】また、カードCの搬送方向によらず磁気ヘ
ッド19またはリーダライタ部20に対する磁気ストラ
イプSまたはICチップ50の位置を等しくすることが
できるので、単一の磁気ヘッド19およびリーダライタ
部20によってカードCに記憶されたデータを読み取る
ことができ、決済端末1の小型化を図ることができる。
【0079】一方、ICチップ50から読み取ったデー
タに基づいて、電子マネー決済を実行すると判断した場
合には(S7のN)、電子マネー決済処理を実行する(S
15)。
【0080】公知の技術であるため説明を省略するが、
電子マネー決済では、ICチップ50に充填されている
金額分の電子マネーが決済金額を上回っているか否かを
判断し、電子マネーが決済金額を上回っている場合に充
填されている電子マネー金額から決済金額を減算する。
【0081】電子マネー決済が終了すると、モータ駆動
回路41の動作によりモータ23を逆回転させる(S1
6)。ここに、ステップS10およびステップS16に
よって、第二の搬送手段としての機能が実行される。ま
た、ステップS3,S9,S10,S16によって、搬
送方向有効化手段としての機能が実行される。
【0082】これにより、電子マネー決済が終了する
と、カードCが開口部16、正面連通口6を介して、リ
ーダライタ装置14から排出される。
【0083】本実施の形態の決済端末1を用いることに
より、作業を理解している顧客に対しては、電子マネー
決済に際して、顧客から店員にカードCを渡し、このカ
ードCを店員が決済端末1に挿入するといった煩雑な手
順を踏むことなく電子マネー決済を開始することができ
る。
【0084】本実施の形態の決済端末1を用いることに
より、作業に不安がある顧客に対しては、搬送方向の切
替操作を行うことなく、顧客から渡されたカードCを、
店員側から挿入することができる。
【0085】電子マネー決済完了後には、カードCの挿
入口に左右されることなく、カードCを顧客側に排出し
て顧客に直接返却することができるので、電子マネー決
済が終了した電子マネーカードを一旦店員が受け取り、
このカードCを顧客に返却するという煩雑な手順を踏む
ことなくカードCを返却することができる。また、カー
ドCの返却忘れを防止することができる。
【0086】また、店員が不必要に長くカードCに触れ
ることがないので、不正防止の観点からの信頼性の向上
を図ることができる。
【0087】一方、ヘッド制御回路39から出力された
データに基づいて、このカードCがICチップ50を有
していないと判断した場合には(S5のN)、磁気ストラ
イプSに記憶されたデータに基づいて、クレジット決済
を実行するクレジットカードデータであるか、デビット
カード決済を実行するキャッシュカードデータであるか
否かを判断することにより、クレジット決済を実行する
かデビットカード決済を実行するかを判断する(S1
3)。
【0088】磁気ストライプSに記憶されたデータに基
づいて、クレジット決済を実行すると判断した場合には
(S13のY)、ステップS8と同様に、クレジット決済
処理を実行した後(S14)、ステップS9に進む。
【0089】本実施の形態の決済端末1を用いることに
より、作業に不安がある顧客に対しては、搬送方向の切
替操作を行うことなく、顧客から渡されたカードCを、
店員が背面側から挿入することができる。
【0090】一方、磁気ストライプSに記憶されたデー
タに基づいて、デビットカード決済を実行すると判断し
た場合には(S13のN)、デビット決済処理を実行し
(S17)、ステップS16に進む。
【0091】公知の技術であるため説明を省略するが、
デビット決済処理の実行に際しては、決済金額に関する
データに加えて、磁気ストライプSに記憶されたデータ
や顧客により入力される暗証番号等に基づいて、銀行等
の金融機関との間で所定のデータ通信を行い、該当する
口座の残高から決済金額を差し引く。
【0092】これによって、デビットカード決済が終了
すると、カードCが開口部16から排出される。
【0093】ここに、ステップS8,S14,S15,
S17によって、電子的決済実行手段としての機能が実
行される。
【0094】本実施の形態の決済端末1を用いることに
より、作業を理解している顧客に対しては、デビットカ
ード決済に際して、顧客から店員にカードCを渡し、こ
のカードCを店員が決済端末に挿入するといった煩雑な
手順を踏むことなくデビットカード決済を開始すること
ができる。
【0095】また、本実施の形態の決済端末1を用いる
ことにより、作業に不安がある顧客に対しては、搬送方
向の切替操作を行うことなく、顧客から渡されたカード
Cを、店員が開口部17から挿入することができる。
【0096】デビットカード決済完了後には、カードC
がいずれの方向から挿入されたかに左右されることなく
カードCが開口部16に排出して顧客に直接返却するこ
とができるので、デビットカード決済が終了したカード
Cを一旦店員が受け取り、このカードCを顧客に返却す
るという煩雑な手順を踏むことなくカードCを返却する
ことができる。また、カードCの返却忘れを防止するこ
とができる。
【0097】また、店員が不必要に長くカードCに触れ
ることがないので、不正防止の観点からの信頼性の向上
を図ることができる。
【0098】上述したように、本実施の形態の決済端末
1用いることにより、正面側と背面側の双方向からカー
ドCを挿入することができ、正面側と背面側との双方向
にカードCを排出することができる。
【0099】加えて、本実施の形態では、排出方向設定
エリアの設定を変更することで、カードCの挿入時の搬
送方向と排出時の搬送方向とを任意の方向に設定するこ
とができるので、決済端末1の汎用性の向上を図ること
ができる。
【0100】次に、本発明の第二の実施の形態について
図8を参照して説明する。なお、第一の実施の形態と同
一部分は同一符号で示し説明も省略する。
【0101】図8は、本発明の第二の実施の形態の決済
端末を示す縦断側面図である。本実施の形態のカード処
理装置60のカード通路18には、カード通路18を間
にして対向する回転搬送体としての一対のエンドレスベ
ルト61(61a,61b)が設けられている。各エンド
レスベルト61a,61bは、カード通路18の下側ま
たは上側で、カードCの搬送方向に対向する2対のロー
ラ対62(62a,62b),63(63a,63b)にそ
れぞれ架け渡されている。ローラ対62,63を構成す
るローラ62a,63aには、モータ23が連結されて
いる。ローラ対62,63を構成する他方のローラ62
b,63bは、モータ23の駆動により回転駆動される
ローラ62a,63aによって回転されるエンドレスベ
ルト61a,61bに連れ回されて回転される。
【0102】これによって、エンドレスベルト61a,
61bが正回転された場合には、開口部16から挿入さ
れたカードCを正面側から背面側へ搬送するとともに、
開口部17からのカードCの挿入を排除することができ
る。同様に、エンドレスベルト61a,61bが逆回転
された場合には、開口部17から挿入されたカードCを
背面側から正面側へ搬送するとともに、開口部16から
のカードCの挿入を排除することができる。
【0103】次に、本発明の第三の実施の形態について
図9を参照して説明する。図9は、本発明の第三の実施
の形態のカード決済システムを示す斜視図である。本実
施の形態のカード決済システム70は、POS端末71
とカード処理装置としての決済端末1とによって構成さ
れている。
【0104】公知の技術であるため説明を省略するが、
POS端末71は、店員等のオペレーターによって操作
される複数の操作キーを有するキーボード75や、レシ
ート等をプリント出力するプリンタ77、オペレーター
に対して所定のデータを表示するディスプレイ80等を
有している。また、POS端末71には、商品等に付さ
れた商品コードを光学的に読み取るバーコードスキャナ
83が接続されている。
【0105】特に図示しないが、キーボード75には、
商品コードや預かり金額等を手入力するための置数キ
ー、商品販売処理において現金取引による締め処理を実
行するための預/現計キー、カード決済処理に際して操
作されるカード決済キー等の各種の操作キーがブロック
毎に配列されている。キーボード75の置数キーの操作
により例えば商品コード等を入力することが可能であ
る。また、特に図示しないが、キーボード75には、後
述する排出口の設定に際して操作される「排出口設定」
キーが設けられている。
【0106】決済端末1は、ケーブルLを介して、PO
S端末71に対してデータ通信自在に接続されている。
【0107】カード決済システム70におけるカードC
による電子的決済に際しては、まず、POS端末71
は、キーボード75の操作やバーコードスキャナ83に
よるスキャニングによって入力された商品コードに基づ
いて、商品販売処理を実行する。この商品販売処理に関
する決済金額を、ケーブルLを介して、決済端末1に送
信する。ここに、販売データ処理手段としての機能が実
行される。
【0108】決済端末1は、POS端末71から送信さ
れた決済金額、挿入されたカードCに記憶されたデー
タ、必要に応じて入力される暗証番号等に基づいて、カ
ード決済処理を実行する(図7参照)。なお、カード決済
システム70でのカード決済処理の実行に際しては、ク
レジット伝票等の各種電子的決済に際して発行される伝
票は、POS端末71のプリンタ77から発行される。
【0109】ところで、本実施の形態の決済処理1のR
AM34における排出方向設定エリアの設定は、POS
端末71のキーボード75の操作によって変更すること
が可能である。POS端末71は、キーボード75の
「排出方向設定」キーが操作されることによって、ディ
スプレイ80に、図6と同様の設定画面を表示させる。
店員は、この設定画面にしたがって、上述と同様の操作
により設定欄A,B,C,D,E,Fにおける排出方向
を設定し、設定が完了した時点で実行キーを操作する。
また、POS端末71は、ディスプレイ80に設定画面
を表示させている状態で預/現計キーが操作されると、
設定されたデータを決済端末1に向けて出力する。
【0110】決済端末1は、ケーブルLを介して、PO
S端末71から出力されたデータを受信し、受信したデ
ータにしたがってRAM34の排出方向設定エリアにお
ける設定を更新する。
【0111】RAM34の排出方向設定エリアの設定を
POS端末71のキーボード75の操作によって行うこ
とにより、大きさやキーの数が限定される決済端末1で
の設定作業と比較して、設定に際しての作業性を向上さ
せることができる。
【0112】また、決済端末1のキーボード11におけ
るキーの数を増加させる必要がないため、決済端末1の
大型化を防止することができる。
【0113】さらに、キーの数を増加させずにRAM3
4の排出方向設定エリアの設定を行うために、例えば、
キーの数が少ないために同じキーを複数回操作させると
いった判りづらい操作を行う必要がないので、操作性の
向上を図ることができる。
【0114】このような構成とすることにより、従来の
POS端末71に決済端末1を接続して使用することが
可能となるので、挿入/排出方向の設定作業に際しての
操作性の向上を図り、汎用性をより高めることができ
る。
【0115】上記発明の実施の形態から、カードが正面
または背面のいずれの開口部からカード通路に挿入され
たかを判断する挿入方向判断手段と、挿入方向判断手段
が、カードが正面の開口部から挿入されたと判断した場
合に第一の搬送手段を有効とし、カードが背面の開口部
から挿入されたと判断した場合に第二の搬送手段を有効
とする搬送方向有効化手段と、を具備して、カードが正
面の開口部から挿入されたと判断された場合には、搬送
方向有効化手段によって第一の搬送手段が有効とされて
カード通路におけるカードが正面から背面へ向けて搬送
され、挿入方向判断手段によってカードが背面の開口部
から挿入されたと判断された場合には、搬送方向有効化
手段によって第二の搬送手段が有効とされてカード通路
におけるカードが背面から正面へ向けて搬送される。し
たがって、カードを挿入する毎に、カードの搬送方向を
設定することなく、正面または背面の開口部に対して先
に挿入されたカードを優先して搬送することができる。
【0116】また、上記発明の実施の形態から、カード
通路に設けられて正逆回転自在に設けられた回転搬送体
を具備して、第一または第二の搬送手段のいずれか一方
が有効化されると、カード通路における回転搬送体が、
正面から背面または背面から正面へとカードを搬送する
方向に回転される。したがって、回転搬送体がカードを
正面から背面へ搬送する方向に回転されている場合に
は、背面からカードを挿入することが防止され、回転搬
送体がカードを背面から正面へ搬送する方向に回転され
ている場合には、正面からカードを挿入することが防止
される。
【0117】さらには、上記発明の実施の形態から、回
転搬送体は、カード通路を間にして対向配置されたロー
ラ対であって、カード通路を間にして対向するローラ対
によってカードが狭持され、このローラが回転すること
によってカードが搬送される。したがって、実用上、簡
易な構成によって本発明の作用を得ることができる。
【0118】また、さらには、上記発明の実施の形態か
ら、回転搬送体は、カード通路を間にして対向配置され
たエンドレスベルトであって、カード通路を間にして対
向するエンドレスベルトによってカードが狭持され、こ
のエンドレスベルトが回転することによってカードが搬
送される。したがって、実用上、簡易な構成によって本
発明の作用を得ることができる。
【0119】上記発明の実施の形態から、IC有無判断
手段によってICチップを具備するカードであると判断
された場合には、ICチップに記憶されたデータが読取
優先手段によって優先して読み取られる。したがって、
磁気ストライプから読み取った情報に基づいて、カード
がICチップを備えると判断した場合にのみICチップ
の読み取り動作を実行するため、一定時間が経過するま
で待機することがないので、処理時間の短縮を図ること
ができる。
【0120】加えて、上記発明の実施の形態から、決済
金額を入力する決済金額入力手段により入力された決済
金額または販売データ処理手段が実行した販売処理に基
づく決済金額と、磁気データ読取部またはICデータ処
理部が読み取ったデータとに基づいて電子的決済を実行
する電子的決済実行手段を備えるカード決済システムと
することによって、操作性の向上を図り、汎用性をより
高めることができる。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、カード処理装置の正面
および背面の双方向からのカードの挿入が可能であり、
正面または背面のいずれの開口部からカードを挿入した
場合にも、カードの搬送方向における磁気ヘッドまたは
リーダライタ部に対する磁気ストライプまたはICチッ
プの位置を等しくすることができるので、例えば、設置
方向を変えたり設定を変更したりするような煩雑な作業
を行うことなく、カードに記憶されるデータの種類に適
した電子的決済を実行することができる。また、カード
の搬送方向によらず磁気ヘッドまたはリーダライタ部に
対する磁気ストライプまたはICチップの位置を等しく
することで、単一の磁気ヘッドおよびリーダライタ部に
よってカードに記憶されたデータを読み取ることができ
るので、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の決済端末を正面側
から見た状態を示す斜視図である。
【図2】決済端末を背面側から見た状態を示す斜視図で
ある。
【図3】決済端末を概略的に示す縦断側面図である。
【図4】決済端末が備える各部の電気的接続を示すブロ
ック図である。
【図5】ICチップが備える各部の電気的接続を示すブ
ロック図である。
【図6】排出方向設定画面を示す正面図である。
【図7】カード決済処理の流れを概略的に示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明の第二の実施の形態の決済端末を概略的
に示す縦断側面図である。
【図9】本発明の第三の実施の形態のカード決済システ
ムを示す斜視図である。
【図10】従来のカード決済システムを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…カード処理装置、5…筐体、16,17…開口部、
18…カード通路、20…ICデータ処理部、21,2
2…ローラ、21,22,61…回転搬送体、50…I
Cチップ、61…エンドレスベルト、70…カード決済
システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 達也 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 山田 祥也 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 鈴木 義明 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 Fターム(参考) 5B023 DA02 FA03 GA02 GA06 5B058 CA01 CA13 CA24 CA31 KA02 KA06 YA02 YA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面および背面にスリット状の一対の開
    口部が設けられた筐体と、 前記筐体内部に設けられて一対の前記開口部を連通する
    カード通路と、 可搬性を有して磁気ストライプまたはICチップの少な
    くとも一方を有するカードを前記カード通路中で正面側
    から背面側へ向けて搬送する第一の搬送手段と、 前記カードを前記カード通路中で背面側から正面側へ向
    けて搬送する第二の搬送手段と、 前記第一または第二の搬送手段によって前記カード通路
    中を搬送される前記カードが有する磁気ストライプに記
    憶されたデータを読み取る磁気データ読取部と、 前記第一または第二の搬送手段によって接続位置まで搬
    送された前記カードが有するICチップに対してデータ
    の読み取り/書き込みを行うICデータ処理部と、を具
    備し、 背面の前記開口部に対する前記カードの挿入方向を、正
    面の前記開口部に対するカードの挿入方向と反対方向と
    したカード処理装置。
  2. 【請求項2】 前記カードが正面または背面のいずれの
    前記開口部から前記カード通路に挿入されたかを判断す
    る挿入方向判断手段と、 前記挿入方向判断手段が、正面の前記開口部から前記カ
    ードが挿入されたと判断した場合に前記第一の搬送手段
    を有効とし、背面の前記開口部からカードが挿入された
    と判断した場合に前記第二の搬送手段を有効とする搬送
    方向有効化手段と、を具備する請求項1記載のカード処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記カード通路に設けられて正逆回転自
    在に設けられた回転搬送体を具備し、 前記第一の搬送手段は前記回転搬送体を正回転させ、前
    記第二の搬送手段は前記回転搬送体を逆回転させ、前記
    搬送方向有効化手段は前記回転搬送体の回転方向を切り
    替える請求項2記載のカード処理装置。
  4. 【請求項4】 前記回転搬送体は、外周面が前記カード
    通路に干渉するように配置されたローラである請求項3
    記載のカード処理装置。
  5. 【請求項5】 前記回転搬送体は、外周面が前記カード
    通路に干渉するように配置されたエンドレスベルトであ
    る請求項3記載のカード処理装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも磁気ストライプを有する前記
    カードに記憶されてこのカードがICチップを具備する
    カードであるか否かを指定するICチップ有無データに
    基づいて、前記カードがICチップを有するか否かを判
    断するIC有無判断手段と、 前記IC有無判断手段がICチップを具備すると判断し
    た場合に、前記カードのICチップに記憶されたデータ
    を優先して読み取る読取優先手段と、を具備する請求項
    1、2、3、4または5記載のカード処理装置。
  7. 【請求項7】 決済金額を入力する決済金額入力手段
    と、 前記決済金額入力手段により入力された決済金額と前記
    磁気データ読取部または前記ICデータ処理部が読み取
    ったデータとに基づいて電子的決済を実行する電子的決
    済実行手段と、を具備する請求項1ないし6いずれか一
    に記載のカード処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか一に記載のカ
    ード処理装置と、 前記カード処理装置に対して商品データに基づいて実行
    した販売処理データを送信する販売データ処理手段と、
    を具備するカード決済システム。
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