JP2003196175A - ネットワーク管理ツール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワーク管理システムの管理対象機器から
ネットワーク管理を行う場合に、ネットワーク管理を行
うために必要な情報のうちの、該管理対象機器に関連す
る部分的な情報を、優先的に、該管理対象機器で表示す
る。 【解決手段】構成情報フィルタリングプログラム（１３
３）は、全ての管理対象機器の管理情報、および、ネッ
トワークの構成を階層分割した複数のマップによってデ
ィスプレイ（１７）に表示するために必要な情報が格納
されたテーブルに基づいて、各マップに描かれている構
成要素のうちの、管理対象端末（２０）に関連する構成
要素の包含関係を示す包含関係情報を作成し、管理対象
端末（２０）に転送された構成情報表示プログラム（１
３６）に通知する。このプログラム（１３６）は、通知
された包含関係情報に基づいて、管理対象端末（２０）
に関連する部分的なネットワークの構成を、包含木によ
ってディスプレイ（２５）に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク管理
システムの管理対象機器であるネットワーク機器でネッ
トワーク管理を行う際に、ネットワーク管理を行うため
に必要な情報のうちの、該ネットワーク機器に関連する
部分的な情報を、優先的に、該ネットワーク機器で表示
することを可能とする技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ネットワーク管理を行うため
に、ネットワーク内に存在する複数のネットワーク機器
の各々から管理情報を収集して蓄積するネットワーク管
理システムが用いられており、ネットワーク管理システ
ムにおいては、収集したこれらの管理情報をはじめとす
る、ネットワーク管理に必要な情報を表示するが、特
に、ネットワークの構成を、ネットワークを疑似的に描
いたマップによって表示するようにしている。

【０００３】そして、この際に、大規模で複雑なネット
ワークの構成を管理者が把握しやすいようにするため
に、「Hewlet−Packard Journal，April（１９９０）」
の６０〜６５頁に記載されているように、地理的区分，
管理区分，詳細情報というように、ネットワークを階層
分割し、階層ごとにマップを表示するようにしている。

【０００４】また、ネットワーク管理システムを複数の
管理者が使用する場合を考慮し、管理者に応じて表示す
る内容を変更するようにした技術が、特開平０７−３１
２５９６号公報に記載されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、インター／
イントラネットワークの環境下におけるネットワーク管
理の一形態として、ネットワーク管理システムで表示さ
れる内容と同じ内容を、Ｗｅｂブラウザを利用して、ネ
ットワーク管理システム以外の任意のコンピュータから
閲覧することを可能とした技術が、「日経コンピュータ
１１.１１号（１９９６）」の３８〜３９頁に記載され
ている。

【０００６】しかしながら、このような技術において
は、ネットワーク管理システムが階層ごとにマップを表
示する場合には、１度に閲覧可能な画面が１枚のみのブ
ラウザでは、複数のマップを同時に見ることが難しいの
で、ネットワーク構成を把握しづらいという問題点があ
る。

【０００７】さて、Ｗｅｂブラウザを利用するというこ
とは、ネットワーク管理システムの管理対象機器である
ネットワーク機器からも、ネットワーク管理システムで
表示される内容と同じ内容を閲覧し、ネットワーク管理
を行うことが可能となることを意味している。

【０００８】ここで、ネットワーク管理システムの管理
対象機器であるネットワーク機器でネットワーク管理を
行うユーザとしては、エンド・ユーザおよび管理者が考
えられるが、エンド・ユーザは、ネットワーク管理を行
うために必要な情報のうちの、自身が使用している管理
対象機器に関連する部分的な情報を必要とする場合が多
い。これと同様に、管理者も、自身が使用している管理
対象機器からネットワーク管理を行う際には、該管理対
象機器に関連する部分的な情報を必要とする場合があ
る。

【０００９】このような場合には、管理対象機器を使用
しているユーザは、該管理対象機器から閲覧する内容、
すなわち、ネットワーク管理システムで表示される内容
と同じ内容をから、該管理対象機器に関連する部分を見
つけ出すという作業を行わなければならないが、ネット
ワーク管理システムで表示される内容の情報量は膨大で
あることから、その作業は非常に面倒なものとなる。

【００１０】一方、特開平０７−３１２５９６号公報に
記載されている従来技術では、管理者に応じて表示する
内容を変更することを考慮しているのみで、ネットワー
ク内の様々な箇所に存在する管理対象機器から管理者が
ネットワーク管理を行う場合に、その管理対象機器に応
じて表示する内容を変更することはことを考慮してはい
なかった。

【００１１】そこで、本発明の目的は、ネットワーク内
に存在するネットワーク機器からネットワーク管理を行
う場合に、ネットワーク管理を行うために必要な情報の
うちの、該管理対象機器に関連する部分的な情報を、優
先的に、該管理対象機器で表示することを可能とするこ
とにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ネットワーク内に存在する複数のネット
ワーク機器の各々から管理情報を収集して蓄積するネッ
トワーク管理システムに対して、上記複数のネットワー
ク機器のうちの任意のネットワーク機器からアクセスす
ることでネットワーク管理を行う際に、上記ネットワー
ク管理システムが、ネットワーク管理用プログラムを、
ネットワーク管理を要求したネットワーク機器に転送
し、上記ネットワーク機器が、転送されてきたネットワ
ーク管理用プログラムによって、自身を識別する識別情
報を、上記ネットワーク管理システムに通知し、上記ネ
ットワーク管理システムが、ネットワーク管理を行うた
めに必要な情報のうちの、通知されてきた識別情報が示
すネットワーク機器に関連する部分的な情報を、該ネッ
トワーク機器に転送し、上記ネットワーク機器が、転送
されてきたネットワーク管理用プログラムによって、転
送されてきた部分的な情報を表示するようにしている。

【００１３】本発明によれば、ネットワーク管理を行う
ために必要な情報のうちの、ネットワーク管理を要求し
たネットワーク機器に関連する部分的な情報が、優先的
に、ネットワーク管理システムから該ネットワーク機器
に転送されて、該ネットワーク機器で表示されることと
なるので、ユーザは、自身が使用しているネットワーク
機器に関連する部分的な情報を見つけ出す作業を行う必
要がなく、直ちに、ネットワーク管理を行うことが可能
となる。

【００１４】なお、ネットワーク機器は、ネットワーク
管理システムから転送されてくるネットワーク管理用プ
ログラムによって、部分的な情報を表示するので、予め
ネットワーク管理用プログラムをインストールしていな
くても、ブラウザをインストールしていれば、ユーザ
は、このブラウザを利用して、該ネットワーク機器から
ネットワーク管理を行うことが可能となる。

【００１５】そこで、本発明は、実際には、ネットワー
ク管理システムにインストールされるネットワーク管理
ツールとして提供することができる。

【００１６】すなわち、本発明は、第１の態様として、
ネットワーク内に存在する複数のネットワーク機器の各
々から管理情報を収集して蓄積すると共に、上記ネット
ワークの構成を、階層分割した複数のマップによって表
示するネットワーク管理システムにインストールされる
ネットワーク管理ツールであって、いずれかのネットワ
ーク機器に転送されると起動し、ネットワーク管理を行
うために必要な情報を、転送先のネットワーク機器で表
示する表示プログラムと、ネットワーク管理を要求した
ネットワーク機器（以下、「管理要求機器」と称す。）
に、上記表示プログラムを転送する転送プログラムと、
上記管理要求機器に転送された表示プログラムに、該表
示プログラムが表示に必要な情報を通知する通知プログ
ラムとを備えて構成され、上記通知プログラムは、上記
ネットワーク管理システムが表示する複数のマップの各
々に描かれている構成要素のうちの、上記管理要求機器
に転送された表示プログラムから指定されたネットワー
ク機器に関連する構成要素について、これらの構成要素
の包含関係を示す包含関係情報を作成し、作成した包含
関係情報を、該表示プログラムに通知する処理を実行
し、上記表示プログラムは、転送先の管理要求機器を識
別する識別情報を収集し、収集した識別情報を上記通知
プログラムに通知することで、該管理要求機器を指定す
る処理と、上記通知プログラムから通知された包含関係
情報に基づいて、転送先の管理要求機器に関連する部分
的なネットワークの構成を、包含木によって表示する処
理とを実行することを特徴としたネットワーク管理ツー
ルを提供している。

【００１７】第１の態様によれば、管理要求機器に関連
する部分的なネットワークの構成を、優先的に、該管理
要求機器で表示することが可能となる。

【００１８】特に、この際に、ネットワーク管理システ
ムでは複数のマップによって表示されていた内容を、１
枚の画面で済む包含木によって表示するようにしている
ので、ユーザは、利用するブラウザが、１度に閲覧可能
な画面が１枚のみのブラウザであっても、自身が使用し
ている管理要求機器に関連する部分的なネットワークの
構成を把握しやすくなる。

【００１９】なお、管理要求機器に関連する部分的なネ
ットワークを表示するだけで、必ずしも、１枚の画面で
表示しなくてもよいならば、上記通知プログラムが、上
記ネットワーク管理システムが表示する複数のマップの
うちの、上記管理要求機器に転送された表示プログラム
から指定されたネットワーク機器に関連する部分的なマ
ップを、該表示プログラムに通知する処理を実行し、上
記表示プログラムが、転送先の管理要求機器を識別する
識別情報を収集し、収集した識別情報を上記通知プログ
ラムに通知することで、該管理要求機器を指定する処理
と、上記通知プログラムから通知された部分的なマップ
を表示する処理とを実行するようにすればよい。

【００２０】また、１枚の画面で表示するだけで、必ず
しも、管理要求機器に関連する部分的なネットワークを
表示しなくてもよいならば、上記通知プログラムが、上
記ネットワーク管理システムが表示する複数のマップの
各々に描かれている構成要素について、これらの構成要
素の包含関係を示す包含関係情報を作成し、作成した包
含関係情報を、該表示プログラムに通知する処理を実行
し、上記表示プログラムが、上記通知プログラムから通
知された包含関係情報に基づいて、上記ネットワークの
構成を、包含木によって表示する処理を実行するように
すればよい。

【００２１】ところで、上述した第１の態様において、
上記表示プログラムは、包含木に描いた構成要素のうち
のいずれかが外部から選択指示された場合に、該選択指
示された構成要素に包含される全ての構成要素を描いて
いるならば、これらの構成要素を削除する処理と、包含
木に描いた構成要素のうちのいずれかが外部から選択指
示された場合に、該選択指示された構成要素に包含され
る全ての構成要素を描いていないならば、該選択指示さ
れた構成要素の包含関係情報を、上記通知プログラムに
要求する処理と、上記包含関係情報の要求に対して上記
通知プログラムから通知された包含関係情報に基づい
て、上記選択指示された構成要素に関連する部分的なネ
ットワークの構成を、包含木によって、既に表示済みの
包含木に追加表示する処理とをさらに実行し、上記通知
プログラムは、上記管理要求機器に転送された表示プロ
グラムから包含関係情報の要求があると、上記ネットワ
ーク管理システムが表示する複数のマップの各々に描か
れている構成要素のうちの、該表示プログラムから包含
関係情報を要求された構成要素について、これらの構成
要素の包含関係を示す包含関係情報を作成し、作成した
包含関係情報を、該表示プログラムに通知する処理をさ
らに実行するようにすることができる。

【００２２】このようにすれば、管理要求機器を使用し
ているユーザは、既に表示されている内容のうちの、ユ
ーザにとって不必要な部分を削除したり、既に表示され
ている内容のうちの、ユーザにとって不十分な部分を追
加表示したりすることが可能となる。

【００２３】さらに、上述した第１の態様において、上
記通知プログラムは、上記ネットワーク管理システムが
表示する複数のマップの各々に描かれている構成要素ご
とに、該構成要素が描かれているマップの１つ下位の階
層のマップに描かれている構成要素の数（以下、「下位
要素数」と称す。）を計算し、計算した下位要素数を、
上記管理要求機器に転送された表示プログラムに通知す
る処理をさらに実行し、上記表示プログラムは、上記通
知プログラムから通知された下位要素数を、包含木に描
いた構成要素と共に表示する処理をさらに実行するよう
にすることができる。

【００２４】このようにすれば、管理要求機器を使用し
ているユーザは、表示された下位要素数を見ることで、
包含木に描いた構成要素の各々に包含される構成要素の
数を知ることが可能となる。

【００２５】さらに、上述した第１の態様において、上
記表示プログラムは、転送先の管理要求機器で表示した
内容のうち、該管理要求機器に関する部分を強調表示す
る処理をさらに実行するようにすることができる。

【００２６】このようにすれば、管理要求機器を使用し
ているユーザは、表示された内容から、該管理要求機器
に関する部分を容易に見つけることが可能となる。

【００２７】また、本発明は、第２の態様として、上述
した第１の態様において、上記表示プログラムは、転送
先の管理要求機器の性能を示す性能情報を収集し、収集
した性能情報を上記通知プログラムに通知する処理をさ
らに実行し、上記通知プログラムは、上記管理要求機器
に転送された表示プログラムから通知された性能情報に
応じて、該表示プログラムに通知する情報の詳細度を変
更する処理をさらに実行することを特徴としたネットワ
ーク管理ツールを提供している。

【００２８】第２の態様によれば、管理要求機器の性能
に応じて、表示する内容の詳細度を変更することが可能
となるので、例えば、性能が劣る管理要求機器では、必
要最小限の情報のみを表示するようにすることで、該管
理要求機器の負荷を軽減させることが可能となる。

【００２９】また、本発明は、第３の態様として、ネッ
トワーク内に存在する複数のネットワーク機器の各々か
ら管理情報を収集して蓄積するネットワーク管理システ
ムにインストールされるネットワーク管理ツールであっ
て、いずれかのネットワーク機器に転送されると起動
し、転送先のネットワーク機器に関連する部分的な管理
情報の一覧を表示する表示プログラムと、ネットワーク
管理を要求したネットワーク機器（以下、「管理要求機
器」と称す。）に、上記表示プログラムを転送する転送
プログラムと、上記管理要求機器に転送された表示プロ
グラムに、該表示プログラムが表示に必要な情報を通知
する通知プログラムとを備えて構成され、上記通知プロ
グラムは、上記ネットワーク管理システムが蓄積してい
る管理情報のうちの、上記管理要求機器に転送された表
示プログラムから指定されたネットワーク機器に関連す
るネットワーク機器の管理情報の一覧を、該表示プログ
ラムに通知する処理を実行し、上記表示プログラムは、
転送先の管理要求機器を識別する識別情報を収集し、収
集した識別情報を上記通知プログラムに通知すること
で、該管理要求機器を指定する処理と、上記通知プログ
ラムから通知された管理情報の一覧を表示する処理とを
実行することを特徴としたネットワーク管理ツールを提
供している。

【００３０】第３の態様によれば、管理要求機器に関連
する部分的な管理情報を、優先的に、該管理要求機器で
表示することが可能となる。

【００３１】なお、上述した第３の態様において、上記
ネットワークシステムは、上記ネットワークの構成を、
階層分割した複数のマップによって表示し、上記通知プ
ログラムは、上記ネットワーク管理システムが表示する
複数のマップのうちの、上記管理要求機器の表示プログ
ラムから指定されたネットワーク機器と同じマップにつ
いて、該マップに構成要素として描かれているネットワ
ーク機器を、該ネットワーク機器に関連するネットワー
ク機器として求める処理をさらに実行するようにするこ
とができる。

【００３２】そして、このようにした場合に、上記表示
プログラムは、転送先の管理要求機器で表示すべき管理
情報の対象を拡大する旨を、上記通知プログラムに要求
する処理と、上記拡大要求に対して上記通知プログラム
から通知された管理情報のうちの、既に表示済みの管理
情報以外の管理情報の一覧を追加表示する処理とをさら
に実行し、上記通知プログラムは、上記管理要求機器に
転送された表示プログラムから拡大要求があると、該表
示プログラムに前回の通知を行ったときに求めたマップ
の１つ上位の階層のマップについて、該マップの最下位
の階層のマップに構成要素として描かれているネットワ
ーク機器を求め、上記ネットワーク管理システムが蓄積
している管理情報のうちの、求めたネットワーク機器の
管理情報の一覧を、該表示プログラムに通知する処理を
さらに実行するようにすることができる。

【００３３】このようにすれば、管理要求機器を使用し
ているユーザは、表示すべき管理情報を、段階的に拡大
させることが可能となる。

【００３４】さらに、上記表示プログラムが、追加表示
すべき管理情報の表示態様を変更する処理をさらに実行
するようにすれば、ユーザは、追加表示された管理情報
が一目で分かるようになる。

【００３５】また、本発明は、第４の態様として、ネッ
トワーク内に存在する複数のネットワーク機器の各々か
ら管理情報を収集して蓄積するネットワーク管理システ
ムにインストールされるネットワーク管理ツールであっ
て、いずれかのネットワーク機器に転送されると起動
し、上記ネットワーク管理システムが蓄積している管理
情報の一覧を表示する表示プログラムと、ネットワーク
管理を要求したネットワーク機器（以下、「管理要求機
器」と称す。）に、上記表示プログラムを転送する転送
プログラムと、上記管理要求機器に転送された表示プロ
グラムに、該表示プログラムが表示に必要な情報を通知
する通知プログラムとを備えて構成され、上記通知プロ
グラムは、上記ネットワーク管理システムが蓄積してい
る管理情報について、上記管理要求機器に転送された表
示プログラムから指定されたネットワーク機器に関連す
るネットワーク機器の管理情報を前部に移動して並び替
えを行ってから、並び替えを行った後の管理情報の一覧
を、該表示プログラムに通知する処理を実行し、上記表
示プログラムは、転送先の管理要求機器を識別する識別
情報を収集し、収集した識別情報を上記通知プログラム
に通知することで、該管理要求機器を指定する処理と、
上記通知プログラムから通知された管理情報の一覧を表
示する処理とを実行することを特徴としたネットワーク
管理ツールを提供している。

【００３６】第４の態様によれば、ネットワーク管理シ
ステムが蓄積している管理情報の一覧を表示する際に、
管理要求機器に関連する部分的な管理情報を、前部に配
置することが可能となる。

【００３７】また、本発明は、第５の態様として、ネッ
トワーク内に存在する複数のネットワーク機器の各々か
ら管理情報を収集して蓄積するネットワーク管理システ
ムにインストールされるネットワーク管理ツールであっ
て、いずれかのネットワーク機器に転送されると起動
し、上記ネットワーク管理システムが蓄積している管理
情報のうちの、検索条件に合った管理情報の一覧を表示
する表示プログラムと、ネットワーク管理を要求したネ
ットワーク機器（以下、「管理要求機器」と称す。）
に、上記表示プログラムを転送する転送プログラムと、
上記管理要求機器に転送された表示プログラムに、該表
示プログラムが表示に必要な情報を通知する通知プログ
ラムとを備えて構成され、上記通知プログラムは、上記
ネットワーク管理システムが蓄積している管理情報のう
ちから、上記管理要求機器に転送された表示プログラム
から通知された検索条件に合った管理情報を抽出する処
理と、抽出した管理情報について、上記管理要求機器に
転送された表示プログラムから指定されたネットワーク
機器に関連するネットワーク機器の管理情報を前部に移
動して並び替えを行ってから、並び替えを行った後の管
理情報の一覧を、該表示プログラムに通知する処理とを
実行し、上記表示プログラムは、転送先の管理要求機器
を識別する識別情報を収集し、収集した識別情報を上記
通知プログラムに通知することで、該管理要求機器を指
定する処理と、表示すべき管理情報の検索条件が外部か
ら入力されると、該入力された検索条件を、上記通知プ
ログラムに通知する処理と、上記通知プログラムから通
知された管理情報の一覧を表示する処理とを実行するこ
とを特徴としたネットワーク管理ツールを提供してい
る。

【００３８】第５の態様によれば、ネットワーク管理シ
ステムが蓄積している管理情報のうちの、ユーザが入力
した検索条件に合った管理情報の一覧を表示する際に、
管理要求機器に関連する部分的な管理情報を、前部に配
置することが可能となる。

【００３９】なお、上述した第４の態様および第５の態
様のいずれかにおいて、上記ネットワークシステムは、
上記ネットワークの構成を、階層分割した複数のマップ
によって表示し、上記通知プログラムは、上記ネットワ
ーク管理システムが表示する複数のマップのうちの、上
記管理要求機器から指定されたネットワーク機器と同じ
マップについて、該マップに構成要素として描かれてい
る全てのネットワーク機器を、上記ネットワーク管理シ
ステムが蓄積している管理情報の前部に移動する管理情
報として求める処理をさらに実行するようにすることが
できる。

【００４０】

【発明の実施の形態】以下、本発明のネットワーク管理
ツールを適用した実施形態について図面を参照して説明
する。

【００４１】まず、本発明の第１の実施形態について、
図１〜図１７を用いて説明する。

【００４２】第１の実施形態は、ネットワーク管理シス
テムの管理対象機器であって、表示機能を有する任意の
ネットワーク機器（以下、「管理対象端末」と称す。）
からネットワーク管理を行う場合に、該管理対象端末に
関連する部分的なネットワークの構成を、優先的に、包
含木によって表示することを可能とするものである。

【００４３】図１は第１の実施形態に係るネットワーク
管理システムおよび管理対象端末の構成を示すブロック
図である。

【００４４】図１において、１０はネットワーク管理シ
ステムであり、ネットワーク管理システム（１０）は、
図２に示すように、ネットワーク（２００）内に存在す
るコンピュータや転送機器等の、管理対象機器であるネ
ットワーク機器（２０１，２０２）から、各々、管理情
報を収集して蓄積するものである。また、図１におい
て、２０は管理対象端末であり、管理対象端末（２０）
は、図２に示したネットワーク機器（２０１，２０２）
のうちの、表示機能を有するネットワーク機器（２０
１）である。

【００４５】ネットワーク管理システム（１０）は、図
１に示すように、管理対象端末（２０）をはじめとする
ネットワーク機器（２０１，２０２）との間の通信を制
御する通信制御装置（１１）と、ネットワーク機器（２
０１，２０２）の各々から収集した管理情報を格納する
管理情報テーブル（１１１）と、ネットワーク（２０
０）の構成を表示するために必要な構成情報を格納する
構成情報テーブル（１１２）とを記憶しているデータベ
ース（１１０）と、データベース（１１０）に情報を格
納する処理や、データベース（１１０）から必要な情報
を検索して一時的に格納する処理を実行する際の演算領
域となるワークメモリ（１２）と、管理情報収集プログ
ラム（１３１）と、構成情報フィルタリングプログラム
（１３３）と、構成情報表示プログラム（１３６）と、
転送プログラム（１３７）とを記憶しているプログラム
メモリ（１３）と、ワークメモリ（１２）およびデータ
ベース（１１０）へのアクセスや、プログラムメモリ
（１３）が記憶しているプログラムの実行を制御するＣ
ＰＵ（１４）と、を備えている。

【００４６】さらに、ネットワーク管理システム（１
０）は、キーボード（１５）と、マウス（１６）と、デ
ィスプレイ（１７）と、これらの入出力を制御する入出
力制御装置（１８）とを備えている。

【００４７】ここで、管理情報収集プログラム（１３
１）は、管理対象機器であるコンピュータ機器（２０
１，２０２）の各々から管理情報を収集したり、管理情
報テーブル（１１１）への管理情報の登録／更新を管理
したりするためのプログラムである。

【００４８】また、構成情報フィルタリングプログラム
（１３３）は、管理対象端末（２０）に関連する部分的
なネットワークの構成を表示するために必要な構成情報
を取得するためのプログラムであって、フィルタリング
処理部（１３２）および階層シンボル収集処理部（１３
８）を有している。

【００４９】また、構成情報表示プログラム（１３６）
は、管理対象端末（２０）に転送されて、該管理対象端
末（２０）上で起動し、該管理対象端末（２０）に関連
する部分的なネットワークの構成を該管理対象端末（２
０）で表示するためのプログラムであって、端末情報収
集処理部（１３４）および構成情報表示処理部（１３
５）を有している。

【００５０】また、転送プログラム（１３７）は、構成
情報表示プログラム（１３６）を管理対象端末（２０）
に転送するためのプログラムである。

【００５１】一方、管理対象端末（２０）は、図１に示
すように、ネットワーク管理システム（１０）との間の
通信を制御する通信制御装置（２１）と、ネットワーク
管理システム（１０）から転送されてきた構成情報表示
プログラム（１３６）を実行する際の演算領域となるワ
ークメモリ（２２）と、構成情報表示プログラム（１３
６）の転送をネットワーク管理システム（１０）に要求
するための転送要求プログラム（２４）を記憶している
プログラムメモリ（２３）と、ワークメモリ（２２）へ
のアクセスや、プログラムメモリ（２３）が記憶してい
るプログラムの実行を制御するＣＰＵ（２９）と、を備
えている。

【００５２】さらに、管理対象端末（２０）は、キーボ
ード（２６）と、マウス（２７）と、ディスプレイ（２
５）と、これらの入出力を制御する入出力制御装置（２
８）とを備えている。

【００５３】さて、ネットワーク管理システム（１０）
において、ＣＰＵ（１４）は、管理情報収集プログラム
（１３１）を実行することで、通信制御装置（１１）を
介して、定期的に、管理対象端末（２０）をはじめとす
るネットワーク機器（２０１，２０２）から、各々、管
理情報を収集し、収集したこれらの管理情報を管理情報
テーブル（１１１）に格納している。

【００５４】図３は管理情報テーブル（１１１）の構成
例を示す図である。

【００５５】ここでは、ネットワーク（２００）で用い
られる通信プロトコルがＴＣＰ／ＩＰである場合を例に
している。

【００５６】図３に示すように、管理情報テーブル（１
１１）は、管理対象機器であるネットワーク機器（２０
１，２０２）を一意に表す識別子（３０２）ごとに、該
管理対象機器のホスト名（３０３）と、該管理対象機器
のＩＰアドレス（３０４）とから構成されている。

【００５７】さらに、ＣＰＵ（１４）は、管理情報テー
ブル（１１１）に格納されている管理情報に基づいて、
例えば、図４に示すように、地理的に広がったネットワ
ーク（２００）の構成を階層的に表現したマップを、デ
ィスプレイ（１７）に表示する。

【００５８】図４において、４０１はネットワーク（２
００）の国レベルでの全体的な構成を示すマップであ
り、このマップ（４０１）から、順次、地域レベルでの
部分的な構成を示すマップ（４０２）、および、サイト
レベルでの部分的な構成を示すマップ（４０３）がプル
ダウンされていくことで、ネットワーク（２００）の構
成が、階層的に表現される。

【００５９】これらのマップ（４０１〜４０３）を表示
する際に用いられるテーブルが、構成情報テーブル（１
１２）である。

【００６０】構成情報テーブル（１１２）は、図５に示
すように、管理対象機器であるコンピュータ機器（２０
１，２０２）を画面上で表現するためのシンボルを一意
に表す識別子（５０２）ごとに、該シンボルのシンボル
名（５０３）と、該シンボルを含んでいるマップがプル
ダウンされる、該マップの上位のマップが含んでいるシ
ンボルの識別子である上位シンボル（５０４）と、該シ
ンボルが表す管理対象機器の識別子である対応ノード
（５０５）と、該シンボルが表す管理対象機器の状態
（５０６）と、該シンボルが表す管理対象機器の種別
（５０７）とから構成されており、これらの内容は、管
理情報テーブル（１１１）に格納されている管理情報に
基づいて定められるものである。

【００６１】以下、第１の実施形態の動作について説明
する。

【００６２】図６はネットワーク管理システム（１０）
および管理対象端末（２０）の動作概要を示すフローチ
ャートである。

【００６３】図６に示すように、管理対象端末（２０）
において、ユーザが、ネットワーク管理を行う旨を指示
すると、まず、転送要求プログラム（２４）が、ネット
ワーク管理システム（１０）の転送プログラム（１３
７）に対して、構成情報表示プログラム（１３６）の転
送要求を通知する（ステップ６０１）。

【００６４】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、転送プログラム（１３７）は、管理対象端末（２
０）から構成情報表示プログラム（１３６）の転送要求
を受信すると、プログラムメモリ（１３）に記憶されて
いる構成情報表示プログラム（１３６）を、管理対象端
末（２０）のワークメモリ（２２）に転送する（ステッ
プ６０２）。

【００６５】管理対象端末（２０）において、構成情報
表示プログラム（１３６）は、ネットワーク管理システ
ム（１０）からワークメモリ（２２）に転送されてくる
と、自動的に起動する。図７は、構成情報表示プログラ
ム（１３６）が管理対象端末（２０）のワークメモリ
（２２）に転送された後の様子を示している。

【００６６】管理対象端末（２０）において、構成情報
表示プログラム（１３６）が起動すると、まず、端末情
報収集処理部（１３４）が、管理対象端末（２０）のＩ
Ｐアドレスを収集し、構成情報の転送要求を、収集した
ＩＰアドレスと共に、ネットワーク管理システム（１
０）の構成情報フィルタリングプログラム（１３３）に
通知する（ステップ６０３）。

【００６７】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、構成情報フィルタリングプログラム（１３３）は、
管理対象端末（２０）から構成情報の転送要求およびＩ
Ｐアドレスを受信すると、受信したＩＰアドレスに基づ
いて、構成情報テーブル（１１２）から必要な情報をフ
ィルタリングすることで、管理対象端末（２０）のシン
ボルを含んでいるマップの位置付けを表す階層情報を求
め、求めた階層情報を、管理対象端末（２０）の構成情
報表示プログラム（１３６）に通知する（ステップ６０
４）。

【００６８】図８は構成情報フィルタリングプログラム
（１３３）のフィルタリング処理部（１３２）の動作概
要を示すフローチャートである。

【００６９】図８に示すように、フィルタリング処理部
（１３２）は、まず、管理対象端末（２０）から受信し
たＩＰアドレスと一致するＩＰアドレス（３０４）を、
管理情報テーブル（１１１）から検索し、検索したＩＰ
アドレス（３０４）に対応する識別子（３０２）、すな
わち、管理対象端末（２０）の識別子（３０２）を求め
る（ステップ８０１）。

【００７０】続いて、フィルタリング処理部（１３２）
は、ステップ８０１で求めた識別子（３０２）を対応ノ
ード（５０５）としているシンボル、すなわち、管理対
象端末（２０）のシンボルを、構成情報テーブル（１１
２）から求める（ステップ８０２）。

【００７１】続いて、フィルタリング処理部（１３２）
は、ステップ８０２で求めた管理対象端末（２０）のシ
ンボルを対象シンボルとし、図９に示す階層情報テーブ
ル（９０１）に、対象シンボルのシンボル情報を格納す
る（ステップ８０３）。

【００７２】ここで、シンボル情報として格納される内
容は、図９に示すように、対象シンボルの識別子（９０
２）と、対象シンボルのシンボル名（９０３）と、対象
シンボルが表す管理対象機器の状態（９０４）と、対象
シンボルが表す管理対象機器の種別（９０５）と、対象
シンボルの配下にあるシンボルの数である配下シンボル
数（９０６）とであり、これらのうち、配下シンボル数
（９０６）を除いた情報（９０２〜９０５）について
は、構成情報テーブル（１１２）から、対象シンボルに
対応する情報を持ってくればよい。

【００７３】また、配下シンボル数（９０６）について
は、構成情報テーブル（１１２）において、上位シンボ
ル（５０４）が対象シンボルであるシンボルの数を調べ
ることによって求めることができる（ステップ８０
４）。

【００７４】このようにして、対象シンボルのシンボル
情報を階層情報テーブル（９０１）に格納すると、フィ
ルタリング処理部（１３２）は、該対象シンボルの上位
シンボル（５０４）のシンボル情報を階層情報テーブル
（９０１）に格納するために、上位シンボル（５０４）
を次の対象シンボルとして（ステップ８０５）、ステッ
プ８０３に戻る。

【００７５】次の対象シンボルとする上位シンボル（５
０４）がなくなるまで（ステップ８０６）、ステップ８
０３〜ステップ８０５を繰り返していくと、管理対象端
末（２０）のシンボルを含んでいるマップの位置付けを
表した階層情報テーブル（９０１）が作成されることと
なる。

【００７６】階層情報テーブル（９０１）の作成を終了
すると、フィルタリング処理部（１３２）は、作成した
階層情報テーブル（９０１）を、管理対象端末（２０）
の構成情報表示処理部（１３５）に通知する（ステップ
８０７）。

【００７７】図６に戻って、管理対象端末（２０）にお
いて、構成情報表示処理部（１３５）は、ネットワーク
管理システム（１０）のフィルタリング処理部（１３
２）から階層情報テーブル（９０１）を受信すると、受
信した階層情報テーブル（９０１）をワークメモリ（２
２）に格納し、構成情報の転送要求を、階層情報テーブ
ル（９０１）中の、管理対象端末（２０）のシンボルの
１つ上位のシンボルの識別子（９０２）と共に、ネット
ワーク管理システム（１０）の構成情報フィルタリング
プログラム（１３３）に通知する（ステップ６０５）。

【００７８】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、構成情報フィルタリングプログラム（１３３）は、
管理対象端末（２０）から構成情報の転送要求およびシ
ンボルの識別子（９０２）を受信すると、階層シンボル
収集処理部（１３８）によって、受信した識別子（９０
２）が表すシンボルからプルダウンされるマップが含ん
でいる全てのシンボル、すなわち、管理対象端末（２
０）のシンボルを含んでいるマップが含んでいる全ての
シンボルを、管理対象端末（２０）の構成情報表示処理
部（１３５）に通知する（ステップ６０６）。

【００７９】図１０は構成情報フィルタリングプログラ
ム（１３３）の階層シンボル収集処理部（１３８）の動
作概要を示すフローチャートである。

【００８０】図１０に示すように、階層シンボル収集処
理部（１３８）は、管理対象端末（２０）から受信した
シンボルの識別子（９０２）を上位シンボル（５０４）
としているシンボルを、構成情報テーブル（１１２）か
ら抽出する（ステップ１００１）。

【００８１】続いて、階層シンボル収集処理部（１３
８）は、ステップ１００１で抽出したシンボルを対象シ
ンボルとし、図１１に示す表示情報テーブル（１１０
１）に、対象シンボルのシンボル情報を格納する（ステ
ップ１００２）。

【００８２】ここで、シンボル情報として格納される内
容は、図１１に示すように、対象シンボルの識別子（１
１０２）と、対象シンボルのシンボル名（１１０３）
と、対象シンボルが表す管理対象機器の種別（１１０
４）と、対象シンボルが表す管理対象機器の状態（１１
０５）と、対象シンボルの配下にあるシンボルの数であ
る配下シンボル数（１１０６）とであり、これらのう
ち、配下シンボル数（１１０６）を除いた情報（１１０
２〜１１０５）については、構成情報テーブル（１１
２）から、対象シンボルに対応する情報を持ってくれば
よい。

【００８３】また、配下シンボル数（１１０６）につい
ては、構成情報テーブル（１１２）において、上位シン
ボル（５０４）が対象シンボルであるシンボルの数を調
べることによって求めることができる（ステップ１０１
３）。

【００８４】このようにして、対象シンボルのシンボル
情報を表示情報テーブル（１１０１）に格納すると、階
層シンボル収集処理部（１３８）は、管理対象端末（２
０）から受信したシンボルの識別子（９０２）を上位シ
ンボル（５０４）としている他のシンボルがなくなるま
で（ステップ１００４）、そのようなシンボルのシンボ
ル情報を表示情報テーブル（１１０１）に格納するため
に、ステップ１００１に戻る。

【００８５】ステップ１００１〜ステップ１００４を繰
り返していくと、管理対象端末（２０）のシンボルを含
んでいるマップが含んでいる全てのシンボルのシンボル
情報が格納された表示情報テーブル（１１０１）が作成
されることとなる。

【００８６】表示情報テーブル（１１０１）の作成を終
了すると、階層シンボル収集処理部（１３８）は、作成
した表示情報テーブル（１１０１）を、管理対象端末
（２０）の構成情報表示処理部（１３５）に通知する
（ステップ１００５）。

【００８７】図６に戻って、管理対象端末（２０）にお
いて、構成情報表示プログラム（１３６）の構成情報表
示処理部（１３５）は、ネットワーク管理システム（１
０）の階層シンボル収集処理部（１３８）から表示情報
テーブル（１１０１）を受信すると、この表示情報テー
ブル（１１０１）、および、ステップ６０５でワークメ
モリ（２２）に格納しておいた階層情報テーブル（９０
１）が、管理対象端末（２０）に関連するシンボルの包
含関係を示す包含関係情報に相当しているので、これら
のテーブル（９０１，１１０１）に基づいて、管理対象
端末（２０）に関連する部分的なネットワークの構成
を、包含木によって表示する（ステップ６０７）。

【００８８】図１２は構成情報表示プログラム（１３
６）の構成情報表示処理部（１３５）の動作概要を示す
フローチャートである。

【００８９】図１２に示すように、構成情報表示処理部
（１３５）は、まず、受信した表示情報テーブル（１１
０１）、および、ワークメモリ（２２）に格納しておい
た階層情報テーブル（９０１）から、図１３に示す構成
情報内部テーブル（１３０１）を作成する（ステップ１
２０１）。

【００９０】図１３は構成情報内部テーブル（１３０
１）の構成を示す図である。

【００９１】図１３に示すように、構成情報内部テーブ
ル（１３０１）は、包含木によって表示すべき全てのシ
ンボルの識別子（１３０２）ごとに、該シンボルが表す
管理対象機器の種別（１３０３）と、該シンボルが表す
管理対象機器の状態（１３０４）と、該シンボルのシン
ボル名（１３０５）と、該シンボルの階層（１３０６）
と、該シンボルの配下シンボル数（１３０７）と、該シ
ンボルの上位シンボル（１３０８）とから構成されてい
る。

【００９２】なお、構成情報内部テーブル（１３０１）
においては、識別子（１３０２）が「０」であるシンボ
ルが、対応する種別（１３０３）およびシンボル名（１
３０５）が「Root（１３０９）」であるようにして、予
め固定的に設定されている。そして、この「Root（１３
０９）」であるシンボルは、全てのシンボルの最上位に
位置付けられ、従って、「Root（１３０９）」であるシ
ンボルに対応する階層（１３０６）は、「０」に設定さ
れている。

【００９３】また、構成情報内部テーブル（１３０１）
において、階層（１３０６）および上位シンボル（１３
０８）を除いた情報（１３０２〜１３０５，１３０７）
については、階層情報テーブル（９０１）のシンボル情
報または表示情報テーブル（１１０１）のシンボル情報
から持ってくればよい。

【００９４】ただし、構成情報表示処理部（１３５）
は、階層情報テーブル（９０１）によって表される階層
関係に従って、階層（１３０６）に、「Root（１３０
９）」であるシンボルから何番目の下位シンボルである
かを示す値を格納し、上位シンボル（１３０８）には、
１つ上位のシンボルの識別子を格納する。

【００９５】続いて、構成情報表示処理部（１３５）
は、ステップ１２０２〜ステップ１２１１を繰り返すこ
とで、ステップ１２０１で作成した構成情報内部テーブ
ル（１３０１）に基づいて、包含木によって表示すべき
全てのシンボルを各々配置していく。

【００９６】すなわち、まず、構成情報表示処理部（１
３５）は、「Root（１３０９）」であるシンボルのシン
ボルイメージ（１６０２）を作成し、作成したシンボル
イメージ（１６０２）を、図１６に示す包含木画面（１
６０１）上の予め定めた位置に配置すると共に、その配
置位置を原点とした初期値「ｙ１」，「ｘ１」を、ｘ座
標（１６０３），ｙ座標（１６０４）に設定する（ステ
ップ１２０２）。この初期値が設定されたｘ座標（１６
０３），ｙ座標（１６０４）は、「Root（１３０９）」
であるシンボルの１つ下位のシンボルのシンボルイメー
ジが配置されるべき位置を示すこととなる。

【００９７】続いて、構成情報表示処理部（１３５）
は、構成情報内部テーブル（１３０１）から、「Root
（１３０９）」であるシンボルの識別子（１３０２）を
上位シンボル（１３０８）としているシンボルを検索し
（ステップ１２０３）、検索したシンボルのシンボルイ
メージを作成し、作成したシンボルイメージを、ｘ座標
（１６０３），ｙ座標（１６０４）に設定されている値
が示す包含木画面（１６０１）上の位置に配置する（ス
テップ１２０４）。

【００９８】詳しくは、ステップ１２０４では、構成情
報表示処理部（１３５）は、図１４に示すような、シン
ボルが表す管理対象機器の種別（１４０２）とアイコン
形式（１４０３）との対応関係を格納した種別／アイコ
ン対応内部テーブル（１４０１）に基づいて、対象シン
ボルのアイコン形式を決定する。そして、図１５に示す
ような、シンボルが表す管理対象機器の状態（１５０
１）とアイコン色（１５０２）との対応関係を格納した
状態／アイコン色対応内部テーブル（１５０１）に基づ
いて、決定したアイコン形式の色を決定する。さらに、
シンボル名（１３０５）および配下シンボル数（１３０
７）を付加することで、図１６に示すような、１つのシ
ンボルイメージ（１６０５，１６０６）を作成する。最
後に、作成したシンボルイメージ（１６０５，１６０
６）を、ｘ座標（１６０３），ｙ座標（１６０４）に設
定されている値が示す包含木画面（１６０１）上の位置
に配置する。

【００９９】続いて、構成情報表示処理部（１３５）
は、ｙ座標（１６０４）の値を、予め定めた値「ｙ１」
だけ加算し（ステップ１２０５）、ステップ１２０４で
シンボルイメージを配置したシンボルの１つ下位のシン
ボルが存在するか否かを判断する（ステップ１２０
６）。この判断は、例えば、ステップ１２０４でシンボ
ルイメージを配置したシンボルの識別子（１３０２）を
上位シンボル（１３０８）としているシンボルを検索す
ることで行うことができる。

【０１００】そのようなシンボルが存在する場合は、構
成情報表示処理部（１３５）は、ｘ座標（１６０３）の
値を、予め定めた値「ｘ１」だけ加算してから（ステッ
プ１２０７）、ステップ１２０４に戻って、そのような
シンボルのシンボルイメージの作成・配置を行う。

【０１０１】一方、そのようなシンボルが存在しない場
合は、構成情報表示処理部（１３５）は、１つ上位のシ
ンボルが、ステップ１２０４でシンボルイメージを配置
したシンボルの１つ上位のシンボルと同じであるよう
な、シンボルが存在するか否かを判断する（ステップ１
２０８）。この判断は、例えば、ステップ１２０４でシ
ンボルイメージを配置したシンボルに対応する上位シン
ボル（１３０８）と同じシンボルを上位シンボル（１３
０８）としているシンボルを検索することで行うことが
できる。

【０１０２】そのようなシンボルが存在する場合は、構
成情報表示処理部（１３５）は、ステップ１２０４に戻
って、そのようなシンボルのシンボルイメージの作成・
配置を行い、そのようなシンボルが存在しない場合は、
ｘ座標（１６０３）の値を、予め定めた値「ｘ１」だけ
減算し（ステップ１２０９）、ステップ１２０８で検索
対象であったシンボルに対応する上位シンボル（１３０
８）を識別子（１３０２）としているシンボルを、次の
検索対象としてから（ステップ１２１０）、該次の検索
対象としたシンボルが「Root（１３０９）」であるシン
ボルとなるまで（ステップ１２１１）、ステップ１２０
８に戻る。

【０１０３】これにより、次の検索対象としたシンボル
が「Root（１３０９）」であるシンボルとなると（ステ
ップ１２１１）、包含木によって表示すべき全てのシン
ボルのシンボルイメージ（１６０２，１６０５，１６０
６）が、包含木画面（１６０１）上に配置されたことに
なる。

【０１０４】そこで、その後、構成情報表示処理部（１
３５）は、包含木画面（１６０１）上に配置したシンボ
ルイメージ（１６０２，１６０５，１６０６）間を結線
することで（ステップ１２１２）、包含木画面（１６０
１）を完成させる。

【０１０５】なお、図１６に示した包含木画面（１６０
１）において、構成情報表示処理部（１３５）は、管理
対象端末（２０）に相当するシンボルイメージ（１６０
６）については、強調表示させることが好ましい（ステ
ップ１２１３）。

【０１０６】以上に説明したように、第１の実施形態に
よれば、ネットワーク管理システム（１０）の管理対象
機器である管理対象端末（２０）からネットワーク管理
を行う場合に、該管理対象端末（２０）に関連する部分
的なネットワークの構成を、優先的に、包含木によって
表示することができるようになるので、管理対象端末
（２０）を使用しているユーザは、該管理対象端末（２
０）のシンボルを検索する必要がなくなり、即座にネッ
トワーク管理を行うことができるようになる。

【０１０７】ところで、当然のことながら、管理対象端
末（２０）のユーザは、該管理対象端末（２０）に関連
する部分的なネットワークの構成以外の様々なネットワ
ークの構成を閲覧したい場合が考えられる。

【０１０８】そこで、様々なネットワークの構成を包含
木によって表示することを可能とするために、第１の実
施形態においては、さらに、以下に説明するように、ユ
ーザが指定したシンボルについて、該シンボルの１つ下
位の全てのシンボルのシンボルイメージが包含木画面
（１６０１）に配置されていないならば、そのようなシ
ンボルのシンボルイメージを新たに配置するシンボル展
開処理を行うようにしている。

【０１０９】また、様々なネットワークの構成を包含木
によって表示することを可能とするために、第１の実施
形態においては、さらに、以下に説明するように、ユー
ザが指定したシンボルについて、該シンボルの１つ下位
の全てのシンボルのシンボルイメージが包含木画面（１
６０１）に配置されているならば、そのようなシンボル
のシンボルイメージを削除するシンボル閉塞処理を行う
ようにしている。

【０１１０】図１７は構成情報表示プログラム（１３
６）の構成情報表示処理部（１３５）が行うシンボル展
開／閉塞処理の処理概要を示すフローチャートである。

【０１１１】図１７に示すように、包含木画面（１６０
１）において、ユーザが、対応するシンボルイメージを
マウス（２７）でダブルクリックすることで、所望のシ
ンボルを指定すると、管理対象端末（２０）において、
構成情報表示プログラム（１３６）の構成情報表示処理
部（１３５）は、構成情報内部テーブル（１３０１）か
ら、ユーザが指定したシンボルの識別子（１３０２）を
求める（ステップ１７０１）。

【０１１２】続いて、構成情報表示処理部（１３５）
は、ユーザが指定したシンボルの１つ下位の全てのシン
ボル、すなわち、ユーザが指定したシンボルを上位シン
ボル（１３０８）としている全てのシンボルについて、
これらのシンボルに関する情報が、構成情報内部テーブ
ル（１３０１）に格納されているか否かを判断する（ス
テップ１７０２）。この判断は、ユーザが指定したシン
ボルの識別子（１３０２）に対応する配下シンボル数
（１３０８）と同じ数だけ、該シンボルを上位シンボル
（１３０８）としているシンボルを、構成情報内部テー
ブル（１３０１）から検索することで行うことができ
る。

【０１１３】まず、ユーザが指定したシンボルの１つ下
位の全てのシンボルに関する情報が、構成情報内部テー
ブル（１３０１）に格納されていない場合に行うシンボ
ル展開処理について説明する。

【０１１４】シンボル展開処理において、構成情報表示
処理部（１３５）は、まず、ネットワーク管理システム
（１０）の階層シンボル収集処理部（１３８）に対し
て、ユーザが指定したシンボルの識別子（１３０２）お
よび構成情報の転送要求を通知する（ステップ１７０
３）。

【０１１５】ネットワーク管理システム（１０）におい
ては、階層シンボル収集処理部（１３８）は、図１０に
示したフローチャートで説明したように、管理対象端末
（２０）の構成情報表示処理部（１３５）から通知され
た識別子（１３０２）を上位シンボル（５０４）として
いる全てのシンボルについて、これらのシンボルのシン
ボル情報を格納した表示情報テーブル（１１０１）を作
成し、作成した表示情報テーブル（１１０１）を、管理
対象端末（２０）の構成情報表示処理部（１３５）に通
知する。

【０１１６】そこで、構成情報表示処理部（１３５）
は、ネットワーク管理システム（１０）の階層シンボル
収集処理部（１３８）から表示情報テーブル（１１０
１）を受信すると（ステップ１７０４）、この表示情報
テーブル（１１０１）にシンボル情報が格納されている
シンボルの数から、これらのシンボルイメージを配置す
るために必要な表示領域の大きさを決定する（ステップ
１７０５）。

【０１１７】続いて、構成情報表示処理部（１３５）
は、ユーザが指定したシンボルのシンボルイメージが現
在配置されている位置のｙ座標より大きい値のｙ座標に
シンボルイメージが配置されている全てのシンボルを求
め、ステップ１７０５で決定した大きさの表示領域を確
保できるように、求めたこれらのシンボルのシンボルイ
メージの配置位置のｙ座標を移動させる（ステップ１７
０６）。

【０１１８】その後、構成情報表示処理部（１３５）
は、ステップ１７０４で受信した表示情報テーブル（１
１０１）にシンボル情報が格納されているシンボルにつ
いて、該シンボルに関する情報を構成情報内部テーブル
（１３０１）に追加してから（ステップ１７０７）、該
シンボルのシンボルイメージの作成・配置（ステップ１
７０８）および結線（ステップ１７０９）を行う。

【０１１９】このように、ネットワーク管理システム
（１０）の階層シンボル収集処理部（１３８）から受信
した表示情報テーブル（１１０１）にシンボル情報が格
納されている全てのシンボルについて、ステップ１７０
７〜ステップ１７０９を繰り返すことで（ステップ１７
１０）、ユーザが指定したシンボルの１つ下位の全ての
シンボルについて、これらのシンボルのシンボルイメー
ジが、新たに、包含木画面（１６０１）に配置されるこ
ととなる。

【０１２０】次に、ユーザが指定したシンボルの１つ下
位の全てのシンボルに関する情報が、構成情報内部テー
ブル（１３０１）に格納されている場合に行うシンボル
閉塞処理について説明する。

【０１２１】シンボル閉塞処理において、構成情報表示
処理部（１３５）は、まず、ユーザが指定したシンボル
の下位の全てのシンボルについて（ステップ１７１
４）、各シンボルに関する情報を構成情報内部テーブル
（１３０１）から削除すると共に（ステップ１７１
１）、各シンボルのシンボルイメージを包含木画面（１
６０１）から削除し（ステップ１７１２）、各シンボル
のシンボルイメージと接続されている結線を包含木画面
（１６０１）から削除する（ステップ１７１３）という
処理を繰り返す。

【０１２２】続いて、構成情報表示処理部（１３５）
は、ユーザが指定したシンボルのシンボルイメージが現
在配置されている位置のｙ座標より大きい値のｙ座標に
シンボルイメージが配置されている全てのシンボルを求
め、ステップ１７１２で削除した全てのシンボルイメー
ジによって空白となった領域を詰めるように、求めたこ
れらのシンボルのシンボルイメージの配置位置のｙ座標
を移動させる（ステップ１７１５）。

【０１２３】これにより、ユーザが指定したシンボルの
下位の全てのシンボルについて、これらのシンボルのシ
ンボルイメージが、包含木画面（１６０１）から削除さ
れることとなる。

【０１２４】例えば、図１８に示すように、図１６に示
した包含木画面（１６０１）において、ユーザが、「Ro
ot」であるシンボルイメージ（１６０２）にカーソル
（１６１１）を移動させてダブルクリックすることで、
「Root」であるシンボルを指定した場合には、シンボル
展開処理が行われ、その結果、「Root」であるシンボル
の１つ下位のシンボルのシンボルイメージ（１６１２）
が、新たに、包含木画面（１６０１）に配置される。

【０１２５】また、例えば、図１９に示すように、図１
６に示した包含木画面（１６０１）において、ユーザ
が、「Sector１」であるシンボルイメージ（１６０５）
にカーソル（１６１１）を移動させてダブルクリックす
ることで、「Sector１」であるシンボルを指定した場合
には、シンボル閉塞処理が行われ、その結果、「Sector
１」であるシンボルの下位のシンボルのシンボルイメー
ジが、包含木画面（１６０１）から削除される。

【０１２６】以上に説明したシンボル展開／閉塞処理を
行うことにより、部分的なネットワークの構成から全体
的なネットワークの構成まで、様々なネットワークの構
成を、包含木によって表示することができるようにな
る。

【０１２７】次に、本発明の第２の実施形態について、
図９，図１０，図１２および図２０〜図２５を用いて説
明する。

【０１２８】第２の実施形態は、管理対象端末（２０）
からネットワーク管理を行う場合に、管理対象端末（２
０）をはじめとするネットワーク機器（２０１，２０
２）からネットワーク管理システム（１０）が収集して
蓄積しているイベント情報のうちの、該管理対象端末
（２０）に関連するイベント情報を、優先的に表示する
ことを可能とするものである。

【０１２９】図２０は第２の実施形態に係るネットワー
ク管理システム（１０）および管理対象端末（２０）の
構成を示すブロック図である。

【０１３０】第２の実施形態において、管理対象端末
（２０）の構成は、第１の実施形態と同様である。

【０１３１】また、第２の実施形態において、ネットワ
ーク管理システム（１０）の構成は、第１の実施形態と
類似しているが、構成情報表示プログラム（１３６）の
代わりに、イベント情報表示プログラム（２０２１）が
プログラムメモリ（１３）に記憶されている点と、イベ
ント情報検索プログラム（２０１１）がプログラムメモ
リ（１３）に記憶されている点と、イベント情報テーブ
ル（２００１）がデータベース（１１０）に記憶されて
いる点とが異なっている。

【０１３２】ここで、イベント情報表示プログラム（２
０２１）は、管理対象端末（２０）に転送されて、該管
理対象端末（２０）上で起動し、該管理対象端末（２
０）に関連するイベント情報を該管理対象端末（２０）
で表示するためのプログラムであって、端末情報収集処
理部（２０２２）およびイベント情報表示処理部（２０
２３）を有している。

【０１３３】また、イベント情報検索プログラム（２０
１１）は、管理対象端末（２０）に関連するイベント情
報を取得するためのプログラムであって、フィルタリン
グ処理部（２０１２）および検索拡大処理部（２０１
３）を有している。

【０１３４】さて、ネットワーク管理システム（１０）
において、ＣＰＵ（１４）は、第１の実施形態と同様
に、管理情報収集プログラム（１３１）を実行すること
で、通信制御装置（１１）を介して、定期的に、管理対
象端末（２０）をはじめとするネットワーク機器（２０
１，２０２）から、各々、管理情報を収集し、収集した
これらの管理情報を管理情報テーブル（１１１）に格納
している。

【０１３５】第２の実施形態においては、さらに、ＣＰ
Ｕ（１４）は、管理情報収集プログラム（１３１）を実
行することで、通信制御装置（１１）を介して、管理対
象端末（２０）をはじめとするコンピュータ機器（２０
１，２０２）から各々自発的に通知されてくるイベント
ログを受信し、受信したイベントログのイベント情報
を、図２１に示すイベント情報テーブル（２００１）に
格納している。

【０１３６】ここで、イベント情報として格納される内
容は、図２１に示すように、イベントログを一意に表す
識別子（２１０２）と、該イベントログを通知した管理
対象機器のＩＰアドレス（２１０３）と、該イベントロ
グが通知された時刻を示す通知時刻（２１０４）と、該
イベントログの内容を示す通知内容（２１０５）と、該
イベントログの種類を示す通知種類（２１０６）とであ
る。なお、識別子（２１０２）は、通知時刻（２１０
４）が現在時刻に近いほど、小さい値となるようにして
付与される番号である。

【０１３７】以下、第２の実施形態の動作について説明
する。

【０１３８】上述したような環境下で、管理対象端末
（２０）において、ユーザが、ネットワーク管理を行う
旨を指示すると、まず、転送要求プログラム（２４）
が、ネットワーク管理システム（１０）の転送プログラ
ム（１３７）に対して、イベント情報表示プログラム
（２０２１）の転送要求を通知する。

【０１３９】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、転送プログラム（１３７）は、管理対象端末（２
０）からイベント情報表示プログラム（２０２１）の転
送要求を受信すると、プログラムメモリ（１３）に記憶
されているイベント情報表示プログラム（２０２１）
を、管理対象端末（２０）のワークメモリ（２２）に転
送する。

【０１４０】管理対象端末（２０）において、イベント
情報表示プログラム（２０２１）は、ネットワーク管理
システム（１０）からワークメモリ（２２）に転送され
てくると、自動的に起動する。

【０１４１】管理対象端末（２０）において、イベント
情報表示プログラム（２０２１）が起動すると、まず、
端末情報収集処理部（２０２２）が、第１の実施形態に
おける構成情報表示プログラム（１３６）の端末情報収
集処理部（１３４）と同様に、管理対象端末（２０）の
ＩＰアドレスを収集し、イベント情報の転送要求を、収
集したＩＰアドレスと共に、ネットワーク管理システム
（１０）のイベント情報検索プログラム（２０１１）に
通知する。

【０１４２】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、イベント情報検索プログラム（２０１１）は、管理
対象端末（２０）からイベント情報の転送要求およびＩ
Ｐアドレスを受信すると、フィルタリング処理部（２０
１２）が、図２２のフローチャートに示す動作を行う。

【０１４３】図２２はイベント情報検索プログラム（２
０１１）のフィルタリング処理部（２０１２）の動作概
要を示すフローチャートである。

【０１４４】図２２に示すように、イベント情報検索プ
ログラム（２０１１）のフィルタリング処理部（２０１
２）は、まず、管理対象端末（２０）から受信したＩＰ
アドレスと一致するＩＰアドレス（３０４）を、管理情
報テーブル（１１１）から検索し、検索したＩＰアドレ
ス（３０４）に対応する識別子（３０２）、すなわち、
管理対象端末（２０）の識別子（３０２）を求める（ス
テップ２２０１）。

【０１４５】続いて、イベント情報検索プログラム（２
０１１）のフィルタリング処理部（２０１２）は、構成
情報の要求を、ステップ２２０１で求めた識別子（３０
２）と共に、情報フィルタリングプログラム（１３３）
のフィルタリング処理部（１３２）に通知する（ステッ
プ２２０２）。

【０１４６】構成情報フィルタリングプログラム（１３
３）のフィルタリング処理部（１３２）は、イベント情
報検索プログラム（２０１１）のフィルタリング処理部
（２０１２）から構成情報の要求および識別子（３０
２）が通知されると、図８に示したフローチャートで説
明した動作と同様にして、通知された識別子（３０２）
を対応ノード（５０５）としているシンボル、すなわ
ち、管理対象端末（２０）のシンボルについて、該シン
ボルを含んでいるマップの位置付けを表した階層情報テ
ーブル（９０１）を作成し、作成した階層情報テーブル
（９０１）を、イベント情報検索プログラム（２０１
１）のフィルタリング処理部（２０１２）に通知する。

【０１４７】そこで、イベント情報検索プログラム（２
０１１）のフィルタリング処理部（２０１２）は、構成
情報フィルタリングプログラム（１３３）のフィルタリ
ング処理部（１３２）から階層情報テーブル（９０１）
が通知されると（ステップ２２０３）、構成情報の要求
を、この階層情報テーブル（９０１）中の、管理対象端
末（２０）のシンボルの１つ上位のシンボルの識別子
（９０２）と共に、構成情報フィルタリングプログラム
（１３３）の階層シンボル収集処理部（１３８）に通知
する（ステップ２２０４）。

【０１４８】構成情報フィルタリングプログラム（１３
３）の階層シンボル収集処理部（１３８）は、イベント
情報検索プログラム（２０１１）のフィルタリング処理
部（２０１２）から構成情報の要求およびシンボルの識
別子（９０２）が通知されると、図１０に示したフロー
チャートで説明した動作と同様にして、通知されたシン
ボルの識別子（９０２）を上位シンボル（５０４）とし
ている全てのシンボル、すなわち、管理対象端末（２
０）のシンボルを含んでいるマップが含んでいる全ての
シンボルについて、これらのシンボルのシンボル情報が
格納された表示情報テーブル（１１０１）を作成し、作
成した表示情報テーブル（１１０１）を、イベント情報
検索プログラム（２０１１）のフィルタリング処理部
（２０１２）に通知する。

【０１４９】そこで、イベント情報検索プログラム（２
０１１）のフィルタリング処理部（２０１２）は、構成
情報フィルタリングプログラム（１３３）の階層シンボ
ル収集処理部（１３８）から表示情報テーブル（１１０
１）が通知されると（ステップ２２０５）、この表示情
報テーブル（１１０１）にシンボル情報が格納されてい
る全てのシンボルについて、各シンボルに対応する管理
対象機器の識別子を求める（ステップ２２０６）。

【０１５０】ステップ２２０６では、詳しくは、イベン
ト情報検索プログラム（２０１１）のフィルタリング処
理部（２０１２）は、表示情報テーブル（１１０１）に
格納されている識別子（１１０２）と一致する識別子を
識別子（５０２）としているシンボルに対応する対応ノ
ード（５０５）を、構成情報テーブル（１１２）から検
索する。

【０１５１】続いて、イベント情報検索プログラム（２
０１１）のフィルタリング処理部（２０１２）は、ステ
ップ２２０６で識別子を求めた全ての管理対象機器につ
いて、各管理対象機器のＩＰアドレスを求める（ステッ
プ２２０７）。

【０１５２】ステップ２２０７では、詳しくは、イベン
ト情報検索プログラム（２０１１）のフィルタリング処
理部（２０１２）は、ステップ２２０６で検索した対応
ノード（５０５）が、管理情報テーブル（１１１）にお
ける識別子（３０２）と同等であることから、この対応
ノード（５０５）と一致する識別子（３０２）に対応す
るＩＰアドレス（３０４）を、管理情報テーブル（１１
１）から検索する。

【０１５３】これまでの動作によって、管理対象端末
（２０）に関連する部分的なネットワーク内に存在する
全ての管理対象機器について、これらの管理対象機器の
ＩＰアドレス（３０４）が求められた。

【０１５４】その後、イベント情報検索プログラム（２
０１１）のフィルタリング処理部（２０１２）は、ステ
ップ２２０７でＩＰアドレス（３０４）を求めた全ての
管理対象機器について、各々、対応するイベント情報が
イベント情報テーブル（２００１）に格納されているか
否かを調べ、格納されているならば、そのようなイベン
ト情報の一覧を、管理対象端末（２０）のイベント情報
表示プログラム（２０２１）に通知する。

【０１５５】すなわち、イベント情報検索プログラム
（２０１１）のフィルタリング処理部（２０１２）は、
イベント情報テーブル（２００１）に格納されているイ
ベント情報を、識別子（２１０２）の順番に検索対象と
し（ステップ２２０８）、検索対象のイベント情報のう
ちのＩＰアドレス（２１０３）が、ステップ２２０７で
求めたＩＰアドレス（３０４）のいずれかと一致してい
るか否かを調べ（ステップ２２０９）、一致しているな
らば、検索対象のイベント情報のうちの識別子（２１０
２）を記憶保持しておく（ステップ２２１０）。

【０１５６】そして、イベント情報テーブル（２００
１）に格納されている全てのイベント情報について、ス
テップ２２０８〜ステップ２２１０を繰り返した後（ス
テップ２２１１）、イベント情報検索プログラム（２０
１１）のフィルタリング処理部（２０１２）は、ステッ
プ２２１０で記憶保持しておいた全ての識別子（２１０
２）に基づいて、これらの識別子（２１０２）が表すイ
ベント情報をイベント情報テーブル（２００１）から抽
出し、抽出したイベント情報の一覧を、管理対象端末
（２０）のイベント情報表示プログラム（２０２１）に
通知する（ステップ２２１２）。

【０１５７】管理対象端末（２０）においては、イベン
ト情報表示プログラム（２０２１）のイベント情報表示
処理部（２０２３）は、ネットワーク管理システム（１
０）のフィルタリング処理部（２０１２）からイベント
情報の一覧を受信すると、受信したイベント情報の一覧
を、図２３に示すように、イベント表示画面（２３０
１）のイベント一覧表示領域（２３０２）に表示する。

【０１５８】以上に説明したように、第２の実施形態に
よれば、ネットワーク管理システム（１０）の管理対象
機器である管理対象端末（２０）からネットワーク管理
を行う場合に、管理対象端末（２０）をはじめとするネ
ットワーク機器（２０１，２０２）からネットワーク管
理システム（１０）が収集して蓄積しているイベント情
報のうちの、該管理対象端末（２０）に関連するイベン
ト情報を、優先的に表示することができるようになるの
で、管理対象端末（２０）を使用しているユーザは、該
管理対象端末（２０）のイベント情報を検索する必要が
なくなり、即座にネットワーク管理を行うことができる
ようになる。

【０１５９】ところで、当然のことながら、管理対象端
末（２０）のユーザは、該管理対象端末（２０）に関連
するイベント情報以外の様々なイベント情報を閲覧した
い場合が考えられる。

【０１６０】そこで、様々なイベント情報を表示するこ
とを可能とするために、第２の実施形態においては、さ
らに、以下に説明するように、ユーザの指示に従って、
表示対象とするイベント情報を段階的に拡大する拡大処
理を行うようにしている。

【０１６１】図２４はイベント情報検索プログラム（２
０１１）の検索拡大処理部（２０１３）が行う拡大処理
の処理概要を示すフローチャートである。

【０１６２】イベント表示画面（２３０１）において
は、図２３に示すように、表示対象とするイベント情報
を拡大する旨をユーザが指示するための表示対象拡大ボ
タン（２３０３）が存在している。

【０１６３】ユーザが、表示対象拡大ボタン（２３０
３）をマウス（２７）でダブルクリックすることで、表
示対象とするイベント情報を拡大する旨を指示すると、
管理対象端末（２０）のイベント情報表示プログラム
（２０２１）は、ネットワーク管理システム（１０）の
イベント情報検索プログラム（２０１１）の検索拡大処
理部（２０１３）に、表示対象の拡大要求を通知する。

【０１６４】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、イベント情報検索プログラム（２０１１）の検索拡
大処理部（２０１３）は、図２４に示すように、管理対
象端末（２０）のイベント情報表示プログラム（２０２
１）から表示対象の拡大要求を受信すると（ステップ２
４０１）、図２２に示したフローチャートで説明した動
作において、イベント情報検索プログラム（２０１１）
のフィルタリング処理部（２０１２）が、構成情報フィ
ルタリングプログラム（１３３）のフィルタリング処理
部（１３２）から通知された階層情報テーブル（９０
１）、すなわち、該管理対象端末（２０）のシンボルを
含んでいるマップの位置付けを表した階層情報テーブル
（９０１）を利用して、この階層情報テーブル（９０
１）から、前回の拡大処理で処理対象としたシンボルの
１つ上位のシンボルを、今回の処理対象とする（ステッ
プ２４０２）。

【０１６５】なお、ステップ２４０２では、検索拡大処
理部（２０１３）は、今回の拡大処理が、管理対象端末
（２０）に関するイベント情報の一覧を表示してから１
回目の拡大処理である場合には、管理対象端末（２０）
のシンボルの１つ上位のシンボルを、今回の処理対象と
する。

【０１６６】続いて、検索拡大処理部（２０１３）は、
処理対象のシンボルを含んでいるマップが含んでいる全
てのシンボルのうちの、処理対象のシンボル以外のシン
ボルの各々について、該シンボルから順次プルダウンさ
れる最下位のマップが含んでいる全てのシンボルのシン
ボルの識別子を取得する（ステップ２４０３）。

【０１６７】詳しくは、ステップ２４０３では、検索拡
大処理部（２０１３）は、まず、構成情報の要求、およ
び、処理対象のシンボルの１つ上位のシンボルの識別子
（９０２）を、構成情報フィルタリングプログラム（１
３３）の階層シンボル収集処理部（１３８）に通知す
る。なお、検索拡大処理部（２０１３）は、処理対象シ
ンボルの１つ上位のシンボルのシンボル情報が階層情報
テーブル（９０１）に格納されていない場合には、識別
子（９０２）の代わりに、最上位のシンボルである旨を
通知するようにする。

【０１６８】階層シンボル収集処理部（１３８）は、検
索拡大処理部（２０１３）から構成情報の要求およびシ
ンボルの識別子（９０２）が通知されると、図１０に示
したフローチャートで説明した動作と同様にして、通知
されたシンボルの識別子（９０２）を上位シンボル（５
０４）としている全てのシンボル、すなわち、処理対象
のシンボルを含んでいるマップが含んでいる全てのシン
ボルについて、これらのシンボルのシンボル情報が格納
された表示情報テーブル（１１０１）を作成し、作成し
た表示情報テーブル（１１０１）を、検索拡大処理部
（２０１３）に通知する。なお、階層シンボル収集処理
部（１３８）は、検索拡大処理部（２０１３）から最上
位のシンボルである旨が通知された場合には、上位シン
ボル（５０４）が存在しない全てのシンボルのシンボル
情報が格納された表示情報テーブル（１１０１）を作成
して通知するようにする。

【０１６９】そこで、検索拡大処理部（２０１３）は、
階層シンボル収集処理部（１３８）から表示情報テーブ
ル（１１０１）が通知されると、この表示情報テーブル
（１１０１）には、処理対象のシンボルのシンボル情報
も格納されているので、シンボル情報が格納されている
全てのシンボルのうちの、処理対象のシンボル以外のシ
ンボルについて、各々、構成情報の要求および該シンボ
ルの識別子（１１０２）を、階層シンボル収集処理部
（１３８）に通知する。

【０１７０】これにより、階層シンボル収集処理部（１
３８）からは、処理対象のシンボルを含んでいるマップ
が含んでいる他のシンボルについて、これらのシンボル
の１つ下位のシンボルのシンボル情報が格納された表示
情報テーブル（１１０１）が通知される。

【０１７１】このようにして、シンボル情報のうちの配
下シンボル数（１１０６）が「０」でない限り、階層シ
ンボル収集処理部（１３８）から表示情報テーブル（１
１０１）を通知してもらうようにしていくと、処理対象
のシンボルを含んでいるマップが含んでいるシンボルの
うちの、処理対象のシンボル以外のシンボルの各々につ
いて、該シンボルから順次プルダウンされる最下位のマ
ップが含んでいる全てのシンボルのシンボルの識別子
（１１０２）を、通知された表示情報テーブル（１１０
１）から取得することができる。

【０１７２】なお、最下位のマップが含んでいるシンボ
ルの識別子（１１０２）を取得するのは、イベントログ
を実際に通知する管理対象機器に対応しているシンボル
を含んでいるマップが、最下位のマップだけであるから
である。

【０１７３】その後、検索拡大処理部（２０１３）は、
ステップ２４０３で取得した全ての識別子（１１０２）
が各々表すシンボルについて、各シンボルに対応する管
理対象機器の識別子を求める（ステップ２４０４）。

【０１７４】ステップ２４０４では、詳しくは、検索拡
大処理部（２０１３）は、ステップ２４０３で取得した
識別子（１１０２）の各々について、該識別子（１１０
２）と一致する識別子を識別子（５０２）としているシ
ンボルに対応する対応ノード（５０５）を、構成情報テ
ーブル（１１２）から検索する。

【０１７５】続いて、検索拡大処理部（２０１３）は、
ステップ２４０４で識別子を求めた全ての管理対象機器
について、各管理対象機器のＩＰアドレスを求める（ス
テップ２４０５）。

【０１７６】ステップ２４０５では、詳しくは、検索拡
大処理部（２０１３）は、ステップ２４０４で検索した
対応ノード（５０５）が、管理情報テーブル（１１１）
における識別子（３０２）と同等であることから、この
対応ノード（５０５）と一致する識別子（３０２）に対
応するＩＰアドレス（３０４）を、管理情報テーブル
（１１１）から検索する。

【０１７７】これまでの処理によって、処理対象のシン
ボルを含んでいるマップが含んでいるシンボルのうち
の、処理対象のシンボル以外のシンボルの各々につい
て、該シンボルから順次プルダウンされる最下位のマッ
プが含んでいる全てのシンボルについて、これらのシン
ボルに対応する管理対象機器のＩＰアドレス（３０４）
が求められた。

【０１７８】その後、検索拡大処理部（２０１３）は、
ステップ２４０５でＩＰアドレス（３０４）を求めた全
ての管理対象機器について、各々、対応するイベント情
報がイベント情報テーブル（２００１）に格納されてい
るか否かを調べ、格納されているならば、そのようなイ
ベント情報の一覧を、管理対象端末（２０）のイベント
情報表示プログラム（２０２１）に通知する。

【０１７９】すなわち、検索拡大処理部（２０１３）
は、イベント情報テーブル（２００１）に格納されてい
るイベント情報を、識別子（２１０２）が小さい順に検
索対象とし（ステップ２４０６）、検索対象のイベント
情報のうちのＩＰアドレス（２１０３）が、ステップ２
４０５で求めたＩＰアドレス（３０４）のいずれかと一
致しているか否かを調べ（ステップ２４０７）、一致し
ているならば、検索対象のイベント情報のうちの識別子
（２１０２）を記憶保持しておく（ステップ２４０
８）。

【０１８０】そして、イベント情報テーブル（２００
１）に格納されている全てのイベント情報について、ス
テップ２４０６〜ステップ２４０８を繰り返した後（ス
テップ２４０９）、検索拡大処理部（２０１３）は、ス
テップ２４０８で記憶保持しておいた全ての識別子（２
１０２）に基づいて、これらの識別子（２１０２）が表
すイベント情報をイベント情報テーブル（２００１）か
ら抽出し、抽出したイベント情報の一覧を、管理対象端
末（２０）のイベント情報表示プログラム（２０２１）
に通知する（ステップ２４１０）。

【０１８１】管理対象端末（２０）においては、イベン
ト情報表示プログラム（２０２１）のイベント情報表示
処理部（２０２３）は、ネットワーク管理システム（１
０）の検索拡大処理部（２０１３）からイベント情報の
一覧を受信すると、受信したイベント情報の一覧を、イ
ベント表示画面（２３０１）のイベント一覧表示領域
（２３０２）に追加表示する。

【０１８２】図２５はイベント情報表示処理部（２０２
３）がイベント情報の一覧を追加表示する際に行う追加
表示処理の処理概要を示すフローチャートである。

【０１８３】図２５に示すように、イベント情報表示処
理部（２０２３）は、ネットワーク管理システム（１
０）の検索拡大処理部（２０１３）からイベント情報の
一覧を受信すると（ステップ２５０１）、受信したイベ
ント情報、および、既にイベント表示画面（２３０１）
のイベント一覧表示領域（２３０２）に表示しているイ
ベント情報の全てについて、識別子（１８０２）が小さ
い順にソートする（ステップ２５０２）。

【０１８４】続いて、イベント情報表示処理部（２０２
３）は、ソート後のイベント情報の全てについて（ステ
ップ２５０６）、各イベント情報が追加表示すべきイベ
ント情報であるか否かを判断する（ステップ２５０
３）。この判断は、ステップ２５０１で受信したイベン
ト情報であるか否かを判定することで行うことができ
る。

【０１８５】追加表示すべきイベント情報である場合に
は、イベント情報表示処理部（２０２３）は、該イベン
ト情報を表示すると共に、該イベント情報の背景色を変
更する（ステップ２５０４）。また、追加表示すべきイ
ベント情報でない場合には、イベント情報表示処理部
（２０２３）は、該イベント情報を表示するだけで、該
イベント情報の背景色は変更しない（ステップ２５０
５）。

【０１８６】このようにして、全てのイベント情報の表
示を終了すると、図２３に示したイベント表示画面（２
３０１）は、図２６に示すように変更されることとな
る。

【０１８７】図２６に示したイベント表示画面（２３０
１）において、識別子が「５」，「１０」，「１６」と
なっているイベント情報が、ユーザが表示対象拡大ボタ
ン（２３０３）をマウス（２７）でダブルクリックした
後に追加表示されたイベント情報である。

【０１８８】なお、図２５のフローチャートに示した処
理によれば、イベント情報表示処理部（２０２３）は、
追加表示すべきイベント情報を表示する際に、該イベン
ト情報の背景色を変更しているが、これは、追加表示さ
れたイベント情報である旨をユーザが分かるようにする
ためであるので、本例に限るものではなく、例えば、追
加表示すべきイベント情報に下線を施したり、追加表示
すべきイベント情報自身の表示色を変更したりしてもよ
い。

【０１８９】以上に説明した拡大処理および追加表示処
理を行うことにより、表示対象とするイベント情報を段
階的に拡大することができるようになる。

【０１９０】次に、本発明の第３の実施形態について、
図２７〜図２９を用いて説明する。

【０１９１】第３の実施形態は、管理対象端末（２０）
からネットワーク管理を行う場合に、該管理対象端末
（２０）を使用しているユーザが設定した検索条件に合
った管理情報であって、かつ、該管理対象端末（２０）
に関連する管理情報を、優先的に表示することを可能と
するものである。

【０１９２】図２７は第３の実施形態に係るネットワー
ク管理システム（１０）および管理対象端末（２０）の
構成を示すブロック図である。

【０１９３】第３の実施形態において、管理対象端末
（２０）の構成は、第１の実施形態と同様である。

【０１９４】また、第３の実施形態において、ネットワ
ーク管理システム（１０）の構成は、第１の実施形態と
類似しているが、構成情報表示プログラム（１３６）の
代わりに、管理情報表示プログラム（２７０２）がプロ
グラムメモリ（１３）に記憶されている点と、管理情報
ソートプログラム（２７０１）がプログラムメモリ（１
３）に記憶されている点とが異なっている。

【０１９５】ここで、管理情報表示プログラム（２７０
２）は、管理対象端末（２０）に転送されて、該管理対
象端末（２０）上で起動し、該管理対象端末（２０）を
使用しているユーザが設定した検索条件に合った管理情
報を該管理対象端末（２０）で表示するためのプログラ
ムであって、端末情報収集処理部（２７０３）および管
理情報表示処理部（２７０４）を有している。

【０１９６】また、管理情報ソートプログラム（２７０
１）は、管理対象端末（２０）に関連する管理情報の表
示順序が先になるように、管理情報をソートするための
プログラムである。

【０１９７】さて、ネットワーク管理システム（１０）
において、ＣＰＵ（１４）は、第１の実施形態と同様
に、管理情報収集プログラム（１３１）を実行すること
で、通信制御装置（１１）を介して、定期的に、管理対
象端末（２０）をはじめとするネットワーク機器（２０
１，２０２）から、各々、管理情報を収集し、収集した
これらの管理情報を管理情報テーブル（１１１）に格納
している。

【０１９８】以下、第３の実施形態の動作について説明
する。

【０１９９】上述したような環境下で、管理対象端末
（２０）において、ユーザが、ネットワーク管理を行う
旨を指示すると、まず、転送要求プログラム（２４）
が、ネットワーク管理システム（１０）の転送プログラ
ム（１３７）に対して、管理情報表示プログラム（２７
０２）の転送要求を通知する。

【０２００】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、転送プログラム（１３７）は、管理対象端末（２
０）から管理情報表示プログラム（２７０２）の転送要
求を受信すると、プログラムメモリ（１３）に記憶され
ている管理情報表示プログラム（２７０２）を、管理対
象端末（２０）のワークメモリ（２２）に転送する。

【０２０１】管理対象端末（２０）において、管理情報
表示プログラム（２７０２）は、ネットワーク管理シス
テム（１０）からワークメモリ（２２）に転送されてく
ると、自動的に起動する。

【０２０２】管理対象端末（２０）において、管理情報
表示プログラム（２７０２）が起動すると、まず、端末
情報収集処理部（２７０３）が、第１の実施形態におけ
る構成情報表示プログラム（１３６）の端末情報収集処
理部（１３４）と同様に、管理対象端末（２０）のＩＰ
アドレスを収集した後、例えば、図２８に示す検索画面
（２８０１）をディスプレイ（２５）に表示し、ユーザ
が検索条件を設定して検索の実行を指示するのを待つ。

【０２０３】図２８に示すように、検索画面（２８０
１）には、検索条件の属性をユーザが設定するための検
索条件属性設定領域（２８０２）と、検索条件となる属
性値をユーザが入力するための属性値入力領域（２８０
３）と、検索の実行をユーザが指示するための検索ボタ
ン（２８０４）と、検索結果を表示するための検索結果
表示領域（２８０５）とが表示されている。

【０２０４】図２８に示した検索画面（２８０１）で
は、ユーザが、検索条件属性として「ＩＰアドレス」を
設定し、属性値として「AA．AB．＊．＊」を入力するこ
とで、検索条件を設定した例を示している。これは、ユ
ーザが、「AA．AB．＊．＊」という形式のＩＰアドレス
を検索したい旨を意味している。

【０２０５】ユーザは、検索条件を設定した後は、検索
ボタン（２８０４）をマウス（２７）でダブルクリック
することで、検索の実行を指示する。

【０２０６】管理対象端末（２０）において、端末情報
収集処理部（２７０３）は、検索の実行をユーザが指示
すると、管理情報の転送要求を、先に収集したＩＰアド
レスおよびユーザが設定した検索条件と共に、ネットワ
ーク管理システム（１０）の管理情報ソートプログラム
（２７０１）に通知する。

【０２０７】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、管理情報ソートプログラム（２７０１）は、管理対
象端末（２０）から管理情報の転送要求およびＩＰアド
レス・検索条件を受信すると、図２９のフローチャート
に示す動作を行う。

【０２０８】図２９は管理情報ソートプログラム（２７
０１）の動作概要を示すフローチャートである。

【０２０９】図２９に示すように、管理情報ソートプロ
グラム（２７０１）は、まず、ステップ２９０１〜ステ
ップ２９０７で、図２２に示したイベント情報検索プロ
グラム（２０１１）のフィルタリング処理部（２０１
２）が行うステップ２２０１〜ステップ２２０７の動作
と同様の動作を行うことによって、管理対象端末（２
０）に関連する部分的なネットワーク内に存在する全て
の管理対象機器について、これらの管理対象機器のＩＰ
アドレスを求める。

【０２１０】すなわち、管理情報ソートプログラム（２
７０１）は、管理対象端末（２０）から受信したＩＰア
ドレスと一致するＩＰアドレス（３０４）を、管理情報
テーブル（１１１）から検索し、検索したＩＰアドレス
（３０４）に対応する識別子（３０２）、すなわち、管
理対象端末（２０）の識別子（３０２）を求める（ステ
ップ２９０１）。

【０２１１】続いて、管理情報ソートプログラム（２７
０１）は、構成情報の要求を、ステップ２９０１で求め
た識別子（３０２）と共に、情報フィルタリングプログ
ラム（１３３）のフィルタリング処理部（１３２）に通
知する（ステップ２９０２）。

【０２１２】構成情報フィルタリングプログラム（１３
３）のフィルタリング処理部（１３２）からは、管理対
象端末（２０）のシンボルを含んでいるマップの位置付
けを表した階層情報テーブル（９０１）が通知されてく
るので（ステップ２９０３）、管理情報ソートプログラ
ム（２７０１）は、構成情報の要求を、この階層情報テ
ーブル（９０１）中の、管理対象端末（２０）のシンボ
ルの１つ上位のシンボルの識別子（９０２）と共に、構
成情報フィルタリングプログラム（１３３）の階層シン
ボル収集処理部（１３８）に通知する（ステップ２９０
４）。

【０２１３】構成情報フィルタリングプログラム（１３
３）の階層シンボル収集処理部（１３８）からは、管理
対象端末（２０）のシンボルを含んでいるマップが含ん
でいる全てのシンボルのシンボル情報が格納された表示
情報テーブル（１１０１）が通知されてくるので（ステ
ップ２９０５）、管理情報ソートプログラム（２７０
１）は、この表示情報テーブル（１１０１）にシンボル
情報が格納されている全てのシンボルについて、各シン
ボルに対応する管理対象機器の識別子を求める（ステッ
プ２９０６）。

【０２１４】ステップ２９０６では、詳しくは、管理情
報ソートプログラム（２７０１）は、表示情報テーブル
（１１０１）に格納されている識別子（１１０２）と一
致する識別子を識別子（５０２）としているシンボルに
対応する対応ノード（５０５）を、構成情報テーブル
（１１２）から検索する。

【０２１５】続いて、管理情報ソートプログラム（２７
０１）は、ステップ２９０６で識別子を求めた全ての管
理対象機器について、各管理対象機器のＩＰアドレスを
求める（ステップ２９０７）。

【０２１６】ステップ２９０７では、詳しくは、管理情
報ソートプログラム（２７０１）は、ステップ２９０６
で検索した対応ノード（５０５）が、管理情報テーブル
（１１１）における識別子（３０２）と同等であること
から、この対応ノード（５０５）と一致する識別子（３
０２）に対応するＩＰアドレス（３０４）を、管理情報
テーブル（１１１）から検索する。

【０２１７】これまでの動作によって、管理対象端末
（２０）に関連する部分的なネットワーク内に存在する
全ての管理対象機器について、これらの管理対象機器の
ＩＰアドレス（３０４）が求められた。

【０２１８】その後、管理情報ソートプログラム（２７
０１）は、管理対象端末（２０）から受信した検索条件
に合う管理情報を、管理情報テーブル（１１１）から検
索し、検索した管理情報の一覧を作成する（ステップ２
９０８）。

【０２１９】ステップ２９０８では、例えば、図２８に
示した検索画面（２８０１）でユーザが設定した検索条
件を考えると、管理情報ソートプログラム（２７０１）
は、「AA．AB．＊．＊」という形式のＩＰアドレスをＩ
Ｐアドレス（３０４）、すなわち、「AA．AB．AC．A
D」，「AA．AB．AC．AE」，「AA．AB．AC．AF」，「A
A．AB．AG．AH」，「AA．AB．AG．AI」，「AA．AB．A
J．AK」を検索する。

【０２２０】続いて、管理情報ソートプログラム（２７
０１）は、ステップ２９０８で一覧を作成した全ての管
理情報について（ステップ２９１１）、各管理情報に対
応するＩＰアドレス（３０４）が、ステップ２９０７で
求めたＩＰアドレス（３０４）のいずれかと一致してい
るか否かを調べ（ステップ２９０９）、一致しているな
らば、そのような管理情報を、一覧の先頭に移動する
（ステップ２９１０）。

【０２２１】このようにして、ステップ２９０８で作成
した管理情報の一覧をソートすることにより、管理対象
端末（２０）に関連する管理情報が上位に配置されるこ
ととなる。

【０２２２】その後、管理情報ソートプログラム（２７
０１）は、ソート後の管理情報の一覧を、管理対象端末
（２０）の管理情報表示プログラム（２７０２）に通知
する（ステップ２９１１）。

【０２２３】管理対象端末（２０）においては、管理情
報表示プログラム（２７０２）の管理情報表示処理部
（２７０４）は、ネットワーク管理システム（１０）の
管理情報ソートプログラム（２７０１）から管理情報の
一覧を受信すると、この管理情報の一覧を、検索結果と
して、図２８に示した検索画面（２８０１）の検索結果
表示領域（２８０５）に表示する。

【０２２４】以上に説明したように、第３の実施形態に
よれば、ネットワーク管理システム（１０）の管理対象
機器である管理対象端末（２０）からネットワーク管理
を行う場合に、該管理対象端末（２０）を使用している
ユーザが設定した検索条件に合った管理情報の一覧を該
管理対象端末（２０）で表示する際に、該管理対象端末
（２０）に関連する管理情報を上位に配置することがで
きるようになるので、管理対象端末（２０）を使用して
いるユーザは、該管理対象端末（２０）に関連する管理
情報を認識することが容易になる。

【０２２５】なお、第３の実施形態において、ネットワ
ーク管理システム（１０）の管理情報ソートプログラム
（２７０１）が、管理対象端末（２０）に関連する管理
情報の一覧、および、それ以外の管理情報の一覧に分け
て、両者を管理対象端末（２０）に通知するようにし、
管理対象端末（２０）の管理情報表示処理部（２７０
４）が、両者の間に境界線を表示するなど、両者を区別
するような表示を行うようにしてもよい。

【０２２６】次に、本発明の第４の実施形態について、
図３０〜図３４を用いて説明する。

【０２２７】第４の実施形態は、管理対象端末（２０）
からネットワーク管理を行う場合に、第１の実施形態と
同様に、該管理対象端末（２０）に関連する部分的なネ
ットワークの構成を、優先的に、包含木によって表示す
るが、さらに、該管理対象端末（２０）の性能に応じ
て、表示する内容を変更することを可能とするものであ
る。

【０２２８】図３０は第４の実施形態に係るネットワー
ク管理システム（１０）および管理対象端末（２０）の
構成を示すブロック図である。

【０２２９】第４の実施形態において、管理対象端末
（２０）の構成は、第１の実施形態と同様である。

【０２３０】また、第４の実施形態において、ネットワ
ーク管理システム（１０）の構成は、第１の実施形態と
類似しているが、機種別表示内容決定テーブル（３００
１）がデータベース（１１０）に記憶されている点が異
なっている。

【０２３１】図３１は機種別表示内容決定テーブル（３
００１）の構成例を示す図である。

【０２３２】図３１に示すように、機種別表示内容決定
テーブル（３００１）は、ワークメモリ（２２）のメモ
リ量（３１０２）、および、ＣＰＵ（２９）のＣＰＵ形
式（３１０３）をキーとして、管理対象端末（２０）で
表示する内容を対応付けたマトリックス型のテーブルで
ある。

【０２３３】例えば、ワークメモリ（２２）のメモリ量
（３１０２）が「１０メガバイト以下」で、ＣＰＵ（２
９）のＣＰＵ形式が「ＣＰＵ−Ａ」であるような管理対
象端末（２０）では、シンボル名のみからなるシンボル
イメージが結線された包含木によって、該管理対象端末
（２０）に関連する部分的なネットワークの構成が表示
される旨を意味している。

【０２３４】以下、第４の実施形態の動作について説明
する。

【０２３５】図３２はネットワーク管理システム（１
０）および管理対象端末（２０）の動作概要を示すフロ
ーチャートである。

【０２３６】図３２に示すように、管理対象端末（２
０）において、ユーザが、ネットワーク管理を行う旨を
指示すると、第１の実施形態と同様に、まず、転送要求
プログラム（２４）が、ネットワーク管理システム（１
０）の転送プログラム（１３７）に対して、構成情報表
示プログラム（１３６）の転送要求を通知する（ステッ
プ３２０１）。

【０２３７】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、転送プログラム（１３７）は、管理対象端末（２
０）から構成情報表示プログラム（１３６）の転送要求
を受信すると、第１の実施形態と同様に、プログラムメ
モリ（１３）に記憶されている構成情報表示プログラム
（１３６）を、管理対象端末（２０）のワークメモリ
（２２）に転送する（ステップ３２０２）。

【０２３８】管理対象端末（２０）において、構成情報
表示プログラム（１３６）は、ネットワーク管理システ
ム（１０）からワークメモリ（２２）に転送されてくる
と、自動的に起動する。構成情報表示プログラム（１３
６）が起動すると、まず、端末情報収集処理部（１３
４）が、第１の実施形態と同様に、管理対象端末（２
０）のＩＰアドレスを収集するが、第４の実施形態にお
いては、さらに、ＣＰＵ（２９）のＣＰＵ形式と、ワー
クメモリ（２２）のメモリ量とを収集する。そして、端
末情報収集処理部（１３４）は、構成情報の転送要求
を、収集したＩＰアドレスおよびＣＰＵ形式・メモリ量
と共に、ネットワーク管理システム（１０）の構成情報
フィルタリングプログラム（１３３）に通知する（ステ
ップ３２０３）。

【０２３９】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、構成情報フィルタリングプログラム（１３３）は、
管理対象端末（２０）から構成情報の転送要求、並び
に、ＩＰアドレスおよびＣＰＵ形式・メモリ量を受信す
ると、第４の実施形態においては、まず、管理対象端末
（２０）から受信したＣＰＵ形式・メモリ量をキーとし
て、機種別表示内容決定テーブル（３００１）を検索す
ることで、該管理対象端末（２０）で表示する内容を決
定する（ステップ３２０４）。

【０２４０】その後、構成情報フィルタリングプログラ
ム（１３３）は、第１の実施形態と同様に、フィルタリ
ング処理部（１３２）によって、管理対象端末（２０）
から受信したＩＰアドレスに基づいて、構成情報テーブ
ル（１１２）から必要な情報をフィルタリングすること
で、管理対象端末（２０）のシンボルを含んでいるマッ
プの位置付けを表す階層情報テーブル（９０１）を作成
するが、第４の実施形態においては、さらに、作成した
階層情報テーブル（９０１）を、ステップ３２０４で決
定した内容に従って再構成してから、再構成した階層情
報テーブル（９０１）を、管理対象端末（２０）の構成
情報表示プログラム（１３６）に通知する（ステップ３
２０５）。

【０２４１】例えば、ワークメモリ（２２）のメモリ量
（３１０２）が「１０メガバイト以下」で、ＣＰＵ（２
９）のＣＰＵ形式が「ＣＰＵ−Ａ」であるような管理対
象端末（２０）では、シンボル名のみからなるシンボル
イメージが結線された包含木によって、該管理対象端末
（２０）に関連する部分的なネットワークの構成が表示
される旨を意味しているので、再構成後の階層情報テー
ブル（９０１）は、各シンボルのシンボル情報が、識別
子（９０２）およびシンボル名（９０３）のみから構成
されるようになっていればよい。

【０２４２】管理対象端末（２０）において、構成情報
表示処理部（１３５）は、ネットワーク管理システム
（１０）の構成情報フィルタリングプログラム（１３
３）から階層情報テーブル（９０１）を受信すると、第
１の実施形態と同様に、受信した階層情報テーブル（９
０１）をワークメモリ（２２）に格納し、構成情報の転
送要求を、階層情報テーブル（９０１）中の、管理対象
端末（２０）のシンボルの１つ上位のシンボルの識別子
（９０２）と共に、ネットワーク管理システム（１０）
の構成情報フィルタリングプログラム（１３３）に通知
する（ステップ３２０６）。

【０２４３】ネットワーク管理システム（１０）におい
て、構成情報フィルタリングプログラム（１３３）は、
管理対象端末（２０）から構成情報の転送要求およびシ
ンボルの識別子（９０２）を受信すると、第１の実施形
態と同様に、階層シンボル収集処理部（１３８）によっ
て、受信した識別子（９０２）が表すシンボルからプル
ダウンされるマップが含んでいる全てのシンボル、すな
わち、管理対象端末（２０）のシンボルを含んでいるマ
ップが含んでいる全てのシンボルのシンボル情報を格納
した表示情報テーブル（１１０）を作成するが、第４の
実施形態においては、さらに、作成した表示情報テーブ
ル（１１０１）を、ステップ３２０４で決定した内容に
従って再構成してから、再構成した表示情報テーブル
（１１０１）を、管理対象端末（２０）の構成情報表示
プログラム（１３６）に通知する（ステップ３２０
７）。

【０２４４】例えば、ワークメモリ（２２）のメモリ量
（３１０２）が「１０メガバイト以下」で、ＣＰＵ（２
９）のＣＰＵ形式が「ＣＰＵ−Ａ」であるような管理対
象端末（２０）では、シンボル名のみからなるシンボル
イメージが結線された包含木によって、該管理対象端末
（２０）に関連する部分的なネットワークの構成が表示
される旨を意味しているので、再構成後の表示情報テー
ブル（１１０１）は、図３３に示すように、各シンボル
のシンボル情報が、識別子（１１０２）およびシンボル
名（１１０３）のみから構成されるようになっていれば
よい。

【０２４５】管理対象端末（２０）において、構成情報
表示プログラム（１３６）の構成情報表示処理部（１３
５）は、ネットワーク管理システム（１０）の構成情報
フィルタリングプログラム（１３３）から表示情報テー
ブル（１１０１）を受信すると、第１の実施形態と同様
に、この表示情報テーブル（１１０１）、および、ステ
ップ３２０６でワークメモリ（２２）に格納しておいた
階層情報テーブル（９０１）に基づいて、管理対象端末
（２０）に関連する部分的なネットワークの構成を、包
含木によって表示する（ステップ３２０８）。

【０２４６】なお、ステップ３２０８では、構成情報表
示プログラム（１３６）の構成情報表示処理部（１３
５）は、実際には、図１２のフローチャートに示した動
作を行うが、第４の実施形態においては、ステップ１２
０１で作成する構成情報内部テーブル（１３０１）の内
容が、ネットワーク管理システム（１０）の構成情報フ
ィルタリングプログラム（１３３）から受信した階層情
報テーブル（９０１）および表示情報テーブル（１１
０）に応じて異なってくるので、ステップ１２０４で作
成するシンボルイメージも、この構成情報内部テーブル
（１３０１）に応じて異なってくる。

【０２４７】例えば、ワークメモリ（２２）のメモリ量
（３１０２）が「１０メガバイト以下」で、ＣＰＵ（２
９）のＣＰＵ形式が「ＣＰＵ−Ａ」であるような管理対
象端末（２０）では、受信した階層情報テーブル（９０
１）および表示情報テーブル（１１０１）は、各シンボ
ルのシンボル情報が、識別子（９０２，１１０２）およ
びシンボル名（９０３，１１０３）のみから構成される
ようになっているので、構成情報表示処理部（１３５）
は、識別子（１３０２）と、シンボル名（１３０５）
と、階層（１３０６）と、上位シンボル（１３０８）と
から構成される構成情報内部テーブル（１３０１）を作
成する。

【０２４８】また、構成情報表示処理部（１３５）は、
このような構成情報内部テーブル（１３０１）を作成し
た場合は、シンボル名（１３０５）のみからなるシンボ
ルイメージを作成・配置するので、管理対象端末（２
０）のディスプレイ（２５）には、図３４に示すよう
に、シンボル名（１３０５）のみからなるシンボルイメ
ージ（３４０１）が結線された包含木画面（１６０１）
が表示されることとなる。

【０２４９】以上に説明したように、第４の実施形態に
よれば、第１の実施形態と同様に、ネットワーク管理シ
ステム（１０）の管理対象機器である管理対象端末（２
０）からネットワーク管理を行う場合に、該管理対象端
末（２０）に関連する部分的なネットワークの構成を、
優先的に、包含木によって表示することができるように
なるので、管理対象端末（２０）を使用しているユーザ
は、該管理対象端末（２０）のシンボルを検索する必要
がなくなり、即座にネットワーク管理を行うことができ
るようになる。

【０２５０】さらに、第４の実施形態によれば、管理対
象端末（２０）に関連する部分的なネットワークの構成
を包含木によって表示する際に、該管理対象端末（２
０）の性能に応じて、一部の表示情報を割愛するなど、
表示すべき内容を変更することができるようになるの
で、該管理対象端末（２０）の負荷を軽減することがで
きるようになる。

【０２５１】なお、第４の実施形態においては、管理対
象端末（２０）の性能を、ワークメモリ（２２）のメモ
リ量（３１０２）、および、ＣＰＵ（２９）のＣＰＵ形
式（３１０３）によって定義するようにしているが、管
理対象端末（２０）の性能を定義可能で、かつ、構成情
報表示プログラム（１３６）の端末情報収集処理部（１
３４）が転送先の管理対象端末（２０）から収集可能な
情報であれば、この例に限るものではない。

【０２５２】また、以上の説明では、第４の実施形態に
ついては、第１の実施形態を応用したものとしており、
第２の実施形態および第３の実施形態については、各
々、第１実施形態とは独立したものとしているが、第１
の実施形態（または、第４の実施形態），第２の実施形
態，第３の実施形態のうちの、いずれか２つ以上の実施
形態を組み合わせることが可能であることはいうまでも
ない。

【０２５３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネットワーク管理システムの管理対象機器である管理対
象端末からネットワーク管理を行う場合に、ネットワー
ク管理を行うために必要な情報のうちの、該管理対象端
末に関連する部分的な情報を、優先的に、該管理対象端
末で表示することが可能となるので、ユーザの使い勝手
がよいという効果がある。

【０２５４】特に、階層的なマップによってネットワー
ク管理システムで表示されるネットワークの構成を、管
理対象端末で表示する場合には、該管理対象端末に関連
する部分的なネットワークの構成を、優先的に、包含木
によって表示するようにしているので、該管理対象端末
を使用しているユーザは、１枚の画面で、該管理対象端
末に関連する部分的なネットワークの構成を知ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施形態に係るネットワーク管理システ
ムおよび管理対象端末の構成を示すブロック図。

【図２】ネットワーク管理システムが管理対象としてい
るネットワークの構成例を示す説明図。

【図３】第１の実施形態における管理情報テーブルの構
成を示す説明図。

【図４】ネットワーク管理システムのディスプレイに表
示される階層的なマップを示す説明図。

【図５】第１の実施形態における構成情報テーブルの構
成を示す説明図。

【図６】第１の実施形態におけるネットワーク管理シス
テムおよび管理対象端末の動作概要を示すフローチャー
ト。

【図７】第１の実施形態における構成情報表示プログラ
ムが管理対象端末に転送された後の様子を示す説明図。

【図８】第１の実施形態における構成情報フィルタリン
グプログラムのフィルタリング処理部の動作概要を示す
フローチャート。

【図９】第１の実施形態における階層情報テーブルの構
成を示す説明図。

【図１０】第１の実施形態における構成情報フィルタリ
ングプログラムの階層シンボル収集処理部の動作概要を
示すフローチャート。

【図１１】第１の実施形態における表示情報テーブルの
構成を示す説明図。

【図１２】第１の実施形態における構成情報表示プログ
ラムの構成情報表示処理部の動作概要を示すフローチャ
ート。

【図１３】第１の実施形態における構成情報内部テーブ
ルの構成を示す説明図。

【図１４】第１の実施形態における種別／アイコン対応
内部テーブルの構成を示す説明図。

【図１５】第１の実施形態における状態／アイコン色対
応内部テーブルの構成を示す説明図。

【図１６】第１の実施形態における包含木画面の表示内
容を示す説明図。

【図１７】第１の実施形態における構成情報表示プログ
ラムの構成情報表示処理部が行うシンボル展開／閉塞処
理の処理概要を示すフローチャート。

【図１８】第１の実施形態におけるシンボル展開処理が
行われた後の包含木画面の表示内容を示す説明図。

【図１９】第１の実施形態におけるシンボル閉塞処理が
行われた後の包含木画面の表示内容を示す説明図。

【図２０】第２の実施形態に係るネットワーク管理シス
テムおよび管理対象端末の構成を示すブロック図。

【図２１】第２の実施形態におけるイベント情報テーブ
ルの構成を示す説明図。

【図２２】第２の実施形態におけるイベント情報検索プ
ログラムのフィルタリング処理部の動作概要を示すフロ
ーチャート。

【図２３】第２の実施形態におけるイベント表示画面の
表示内容を示す説明図。

【図２４】第２の実施形態におけるイベント情報検索プ
ログラムの検索拡大処理部が行う拡大処理の処理概要を
示すフローチャート。

【図２５】第２の実施形態におけるイベント情報表示プ
ログラムのイベント情報表示処理部が行う追加表示処理
の処理概要を示すフローチャート。

【図２６】第２の実施形態における追加表示処理が行わ
れた後のイベント表示画面の表示内容を示す説明図。

【図２７】第３の実施形態に係るネットワーク管理シス
テムおよび管理対象端末の構成を示すブロック図。

【図２８】第３の実施形態における検索画面の表示内容
を示す説明図。

【図２９】第３の実施形態における管理情報ソートプロ
グラムの動作概要を示すフローチャート。

【図３０】第４の実施形態に係るネットワーク管理シス
テムおよび管理対象端末の構成を示すブロック図。

【図３１】第４の実施形態における機種別表示内容決定
テーブルの構成を示す説明図。

【図３２】第４の実施形態におけるネットワーク管理シ
ステムおよび管理対象端末の動作概要を示すフローチャ
ート。

【図３３】第４の実施形態において再構成された後の表
示情報テーブルの構成を示す説明図。

【図３４】第４の実施形態において表示される包含木画
面の表示内容を示す説明図。

【符号の説明】

１０…ネットワーク管理システム、１１…通信制御装
置、１２…ワークメモリ、１３…プログラムメモリ、１
４…ＣＰＵ、１５…キーボード、１６…マウス、１７…
ディスプレイ、１８…入出力制御装置、２０…管理対象
端末、２１…通信制御装置、２２…ワークメモリ、２３
…プログラムメモリ、２４…転送要求プログラム、２５
…ディスプレイ、２６…キーボード、２７…マウス、２
８…入出力制御装置、２９…ＣＰＵ、１１０…データベ
ース、１１１…管理情報テーブル、１１２…構成情報テ
ーブル、１３１…管理情報収集プログラム、１３２…フ
ィルタリング処理部、１３３…構成情報フィルタリング
プログラム、１３４…端末情報収集プログラム、１３５
…構成情報表示処理部、１３６…構成情報表示プログラ
ム、１３７…転送プログラム、１３８…階層シンボル収
集処理部、２００…ネットワーク、２０１，２０２…コ
ンピュータ機器、４０１〜４０３…マップ、９０１…階
層情報テーブル、１１０１…表示情報テーブル、１３０
１…構成情報内部テーブル、１４０１…種別／アイコン
対応内部テーブル、１５０１…状態／アイコン色対応内
部テーブル、１６０１…包含木画面、２００１…イベン
ト情報テーブル、２０１１…イベント情報検索プログラ
ム、２０１２…フィルタリング処理部、２０１３…検索
拡大処理部、２０２１…イベント情報表示プログラム、
２０２２…端末情報収集処理部、２０２３…イベント情
報表示処理部、２３０１…イベント表示画面、２３０２
…イベント情報表示領域、２３０３…表示対象拡大ボタ
ン、２７０１…管理情報ソートプログラム、２７０２…
管理情報表示プログラム、２７０３…端末情報収集プロ
グラム、２７０４…管理情報表示処理部、２８０１…検
索画面、２８０２…検索条件属性設定領域、２８０３…
属性値入力領域、２８０４…検索ボタン、２８０５…検
索結果表示領域、３００１…機種別表示内容決定テーブ
ル。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 俊明 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 宮崎 聡 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 佐藤 俊夫 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内 Ｆターム(参考） 5B089 GA11 GA21 GB02 JA35 JB07 JB14 KA02 KA13 LB17 5E501 AA01 AC25 AC35 BA03 CA02 CB02 DA11 EA06 EA12 FA02 FA04 FA25 FA44 FA46 FB28 5K030 GA17 GA18 HA08 HB08 HB20 JA10 KA06 LD17 MA07 MD08

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ネットワーク内に存在する複数のネットワ
   ーク機器の各々から管理情報を収集して蓄積すると共
   に、上記ネットワークの構成を、階層分割した複数のマ
   ップによって表示するネットワーク管理システムにイン
   ストールされるネットワーク管理ツールであって、 いずれかのネットワーク機器に転送されると起動し、ネ
   ットワーク管理を行うために必要な情報を、転送先のネ
   ットワーク機器で表示する表示プログラムと、 ネットワーク管理を要求したネットワーク機器（以下、
   「管理要求機器」と称す。）に、上記表示プログラムを
   転送する転送プログラムと、 上記管理要求機器に転送された表示プログラムに、該表
   示プログラムが表示に必要な情報を通知する通知プログ
   ラムとを備えて構成され、 上記通知プログラムは、 上記ネットワーク管理システムが表示する複数のマップ
   のうちの、上記管理要求機器に転送された表示プログラ
   ムから指定されたネットワーク機器に関連する部分的な
   マップを、該表示プログラムに通知する処理を実行し、 上記表示プログラムは、 転送先の管理要求機器を識別する識別情報を収集し、収
   集した識別情報を上記通知プログラムに通知すること
   で、該管理要求機器を指定する処理と、 上記通知プログラムから通知された部分的なマップを表
   示する処理とを実行することを特徴とするネットワーク
   管理ツール。
2. 【請求項２】ネットワーク内に存在する複数のネットワ
   ーク機器の各々から管理情報を収集して蓄積すると共
   に、上記ネットワークの構成を、階層分割した複数のマ
   ップによって表示するネットワーク管理システムにイン
   ストールされるネットワーク管理ツールであって、 いずれかのネットワーク機器に転送されると起動し、ネ
   ットワーク管理を行うために必要な情報を、転送先のネ
   ットワーク機器で表示する表示プログラムと、 ネットワーク管理を要求したネットワーク機器（以下、
   「管理要求機器」と称す。）に、上記表示プログラムを
   転送する転送プログラムと、 上記管理要求機器に転送された表示プログラムに、該表
   示プログラムが表示に必要な情報を通知する通知プログ
   ラムとを備えて構成され、 上記通知プログラムは、 上記ネットワーク管理システムが表示する複数のマップ
   の各々に描かれている構成要素について、これらの構成
   要素の包含関係を示す包含関係情報を作成し、作成した
   包含関係情報を、該表示プログラムに通知する処理を実
   行し、 上記表示プログラムは、 上記通知プログラムから通知された包含関係情報に基づ
   いて、上記ネットワークの構成を、包含木によって表示
   する処理を実行することを特徴とするネットワーク管理
   ツール。
3. 【請求項３】ネットワーク内に存在する複数のネットワ
   ーク機器の各々から管理情報を収集して蓄積すると共
   に、上記ネットワークの構成を、階層分割した複数のマ
   ップによって表示するネットワーク管理システムにイン
   ストールされるネットワーク管理ツールであって、 いずれかのネットワーク機器に転送されると起動し、ネ
   ットワーク管理を行うために必要な情報を、転送先のネ
   ットワーク機器で表示する表示プログラムと、 ネットワーク管理を要求したネットワーク機器（以下、
   「管理要求機器」と称す。）に、上記表示プログラムを
   転送する転送プログラムと、 上記管理要求機器に転送された表示プログラムに、該表
   示プログラムが表示に必要な情報を通知する通知プログ
   ラムとを備えて構成され、 上記通知プログラムは、 上記ネットワーク管理システムが表示する複数のマップ
   の各々に描かれている構成要素のうちの、上記管理要求
   機器に転送された表示プログラムから指定されたネット
   ワーク機器に関連する構成要素について、これらの構成
   要素の包含関係を示す包含関係情報を作成し、作成した
   包含関係情報を、該表示プログラムに通知する処理を実
   行し、 上記表示プログラムは、 転送先の管理要求機器を識別する識別情報を収集し、収
   集した識別情報を上記通知プログラムに通知すること
   で、該管理要求機器を指定する処理と、 上記通知プログラムから通知された包含関係情報に基づ
   いて、転送先の管理要求機器に関連する部分的なネット
   ワークの構成を、包含木によって表示する処理とを実行
   することを特徴とするネットワーク管理ツール。
4. 【請求項４】請求項３記載のネットワーク管理ツールで
   あって、 上記表示プログラムは、 包含木に描いた構成要素のうちのいずれかが選択指示さ
   れた場合に、該選択指示された構成要素に包含される全
   ての構成要素を描いているならば、これらの構成要素を
   削除する処理と、 包含木に描いた構成要素のうちのいずれかが選択指示さ
   れた場合に、該選択指示された構成要素に包含される全
   ての構成要素を描いていないならば、該選択指示された
   構成要素の包含関係情報を、上記通知プログラムに要求
   する処理と、 上記包含関係情報の要求に対して上記通知プログラムか
   ら通知された包含関係情報に基づいて、上記選択指示さ
   れた構成要素に関連する部分的なネットワークの構成
   を、包含木によって、既に表示済みの包含木に追加表示
   する処理とをさらに実行し、 上記通知プログラムは、 上記管理要求機器に転送された表示プログラムから包含
   関係情報の要求があると、上記ネットワーク管理システ
   ムが表示する複数のマップの各々に描かれている構成要
   素のうちの、該表示プログラムから包含関係情報を要求
   された構成要素について、これらの構成要素の包含関係
   を示す包含関係情報を作成し、作成した包含関係情報
   を、該表示プログラムに通知する処理をさらに実行する
   ことを特徴とするネットワーク管理ツール。
5. 【請求項５】請求項２，３または４記載のネットワーク
   管理ツールであって、 上記通知プログラムは、 上記ネットワーク管理システムが表示する複数のマップ
   の各々に描かれている構成要素ごとに、該構成要素が描
   かれているマップの１つ下位の階層のマップに描かれて
   いる構成要素の数（以下、「下位要素数」と称す。）を
   計算し、計算した下位要素数を、上記管理要求機器に転
   送された表示プログラムに通知する処理をさらに実行
   し、 上記表示プログラムは、 上記通知プログラムから通知された下位要素数を、包含
   木に描いた構成要素と共に表示する処理をさらに実行す
   ることを特徴とするネットワーク管理ツール。
6. 【請求項６】請求項１，２，３，４または５記載のネッ
   トワーク管理ツールであって、 上記表示プログラムは、 転送先の管理要求機器で表示した内容のうち、該管理要
   求機器に関する部分を強調表示する処理をさらに実行す
   ることを特徴とするネットワーク管理ツール。
7. 【請求項７】請求項１，２，３，４，５または６記載の
   ネットワーク管理ツールであって、 上記表示プログラムは、 転送先の管理要求機器の性能を示す性能情報を収集し、
   収集した性能情報を上記通知プログラムに通知する処理
   をさらに実行し、 上記通知プログラムは、 上記管理要求機器に転送された表示プログラムから通知
   された性能情報に応じて、該表示プログラムに通知する
   情報の詳細度を変更する処理をさらに実行することを特
   徴とするネットワーク管理ツール。
8. 【請求項８】ネットワーク内に存在する複数のネットワ
   ーク機器の各々から管理情報を収集して蓄積するネット
   ワーク管理システムにインストールされるネットワーク
   管理ツールであって、 いずれかのネットワーク機器に転送されると起動し、ネ
   ットワーク管理を行うために必要な情報を、転送先のネ
   ットワーク機器で表示する表示プログラムと、ネットワ
   ーク管理を要求したネットワーク機器（以下、「管理要
   求機器」と称す。）に、上記表示プログラムを転送する
   転送プログラムと、 上記管理要求機器に転送された表示プログラムに、該表
   示プログラムが表示に必要な情報を通知する通知プログ
   ラムとを備えて構成され、 上記通知プログラムは、 上記ネットワーク管理システムが蓄積している管理情報
   のうちの、上記管理要求機器に転送された表示プログラ
   ムから指定されたネットワーク機器に関連するネットワ
   ーク機器の管理情報の一覧を、該表示プログラムに通知
   する処理を実行し、 上記表示プログラムは、 転送先の管理要求機器を識別する識別情報を収集し、収
   集した識別情報を上記通知プログラムに通知すること
   で、該管理要求機器を指定する処理と、 上記通知プログラムから通知された管理情報の一覧を表
   示する処理とを実行することを特徴とするネットワーク
   管理ツール。
9. 【請求項９】請求項８記載のネットワーク管理ツールで
   あって、 上記ネットワークシステムは、 上記ネットワークの構成を、階層分割した複数のマップ
   によって表示し、 上記通知プログラムは、 上記ネットワーク管理システムが表示する複数のマップ
   のうちの、上記管理要求機器の表示プログラムから指定
   されたネットワーク機器と同じマップについて、該マッ
   プに構成要素として描かれているネットワーク機器を、
   該ネットワーク機器に関連するネットワーク機器として
   求める処理をさらに実行することを特徴とするネットワ
   ーク管理ツール。
10. 【請求項１０】請求項９記載のネットワーク管理ツール
    であって、 上記表示プログラムは、 転送先の管理要求機器で表示すべき管理情報の対象を拡
    大する旨を、上記通知プログラムに要求する処理と、 上記拡大要求に対して上記通知プログラムから通知され
    た管理情報のうちの、既に表示済みの管理情報以外の管
    理情報の一覧を追加表示する処理とをさらに実行し、 上記通知プログラムは、 上記管理要求機器に転送された表示プログラムから拡大
    要求があると、該表示プログラムに前回の通知を行った
    ときに求めたマップの１つ上位の階層のマップについ
    て、該マップの最下位の階層のマップに構成要素として
    描かれているネットワーク機器を求め、上記ネットワー
    ク管理システムが蓄積している管理情報のうちの、求め
    たネットワーク機器の管理情報の一覧を、該表示プログ
    ラムに通知する処理をさらに実行することを特徴とする
    ネットワーク管理ツール。
11. 【請求項１１】請求項１０記載のネットワーク管理ツー
    ルであって、 上記表示プログラムは追加表示すべき管理情報の表示態
    様を変更する処理をさらに実行することを特徴とするネ
    ットワーク管理ツール。
12. 【請求項１２】ネットワーク内に存在する複数のネット
    ワーク機器の各々から管理情報を収集して蓄積するネッ
    トワーク管理システムにインストールされるネットワー
    ク管理ツールであって、 いずれかのネットワーク機器に転送されると起動し、ネ
    ットワーク管理を行うために必要な情報を、転送先のネ
    ットワーク機器で表示する表示プログラムと、 ネットワーク管理を要求したネットワーク機器（以下、
    「管理要求機器」と称す。）に、上記表示プログラムを
    転送する転送プログラムと、 上記管理要求機器に転送された表示プログラムに、該表
    示プログラムが表示に必要な情報を通知する通知プログ
    ラムとを備えて構成され、 上記通知プログラムは、 上記ネットワーク管理システムが蓄積している管理情報
    について、上記管理要求機器に転送された表示プログラ
    ムから指定されたネットワーク機器に関連するネットワ
    ーク機器の管理情報を前部に移動して並び替えを行って
    から、並び替えを行った後の管理情報の一覧を、該表示
    プログラムに通知する処理を実行し、 上記表示プログラムは、 転送先の管理要求機器を識別する識別情報を収集し、収
    集した識別情報を上記通知プログラムに通知すること
    で、該管理要求機器を指定する処理と、 上記通知プログラムから通知された管理情報の一覧を表
    示する処理とを実行することを特徴とするネットワーク
    管理ツール。
13. 【請求項１３】ネットワーク内に存在する複数のネット
    ワーク機器の各々から管理情報を収集して蓄積するネッ
    トワーク管理システムにインストールされるネットワー
    ク管理ツールであって、 いずれかのネットワーク機器に転送されると起動し、ネ
    ットワーク管理を行うために必要な情報を、転送先のネ
    ットワーク機器で表示する表示プログラムと、 ネットワーク管理を要求したネットワーク機器（以下、
    「管理要求機器」と称す。）に、上記表示プログラムを
    転送する転送プログラムと、 上記管理要求機器に転送された表示プログラムに、該表
    示プログラムが表示に必要な情報を通知する通知プログ
    ラムとを備えて構成され、 上記通知プログラムは、 上記ネットワーク管理システムが蓄積している管理情報
    のうちから、上記管理要求機器に転送された表示プログ
    ラムから通知された検索条件に合った管理情報を抽出す
    る処理と、 抽出した管理情報について、上記管理要求機器に転送さ
    れた表示プログラムから指定されたネットワーク機器に
    関連するネットワーク機器の管理情報を前部に移動して
    並び替えを行ってから、並び替えを行った後の管理情報
    の一覧を、該表示プログラムに通知する処理とを実行
    し、 上記表示プログラムは、 転送先の管理要求機器を識別する識別情報を収集し、収
    集した識別情報を上記通知プログラムに通知すること
    で、該管理要求機器を指定する処理と、 表示すべき管理情報の検索条件が入力されると、該入力
    された検索条件を、上記通知プログラムに通知する処理
    と、 上記通知プログラムから通知された管理情報の一覧を表
    示する処理とを実行することを特徴とするネットワーク
    管理ツール。
14. 【請求項１４】請求項１２または１３記載のネットワー
    ク管理ツールであって、 上記ネットワークシステムは、 上記ネットワークの構成を、階層分割した複数のマップ
    によって表示し、 上記通知プログラムは、 上記ネットワーク管理システムが表示する複数のマップ
    のうちの、上記管理要求機器から指定されたネットワー
    ク機器と同じマップについて、該マップに構成要素とし
    て描かれている全てのネットワーク機器を、上記ネット
    ワーク管理システムが蓄積している管理情報の前部に移
    動する管理情報として求める処理をさらに実行すること
    を特徴とするネットワーク管理ツール。
15. 【請求項１５】ネットワーク内に存在する複数のネット
    ワーク機器の各々から管理情報を収集して蓄積すると共
    に、上記ネットワークの構成を、階層分割した複数のマ
    ップによって表示するネットワーク管理システムにアク
    セスする通信手段を備え、上記ネットワーク管理システ
    ムの管理対象機器の１つであるネットワーク機器であっ
    て、 上記通信手段が上記ネットワーク管理システムから受信
    した情報であって、上記ネットワーク管理システムが表
    示する複数のマップの各々に描かれている構成要素のう
    ちの、自ネットワーク機器に関連する構成要素の構成要
    素の包含関係を示す包含関係情報と、 上記通信手段が上記ネットワーク管理システムから受信
    したプログラムであって、上記包含関係情報に基づい
    て、自ネットワーク機器に関連する部分的なネットワー
    クの構成を、包含木によって表示する表示プログラムと
    を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とするネットワ
    ーク機器。
16. 【請求項１６】請求項１５記載のネットワーク機器であ
    って、 上記記憶手段が記憶している表示プログラムは、 上記記憶手段が記憶している包含関係情報に基づいて、
    自ネットワーク機器に関連する部分的なネットワークの
    構成要素の各々を表すシンボルが、対応する構成要素が
    包含する構成要素の数に応じた位置に配置されて描か
    れ、かつ、対応する配置位置に基づいて結線された包含
    木を表示することを特徴とするネットワーク機器。
17. 【請求項１７】請求項１６記載のネットワーク機器であ
    って、 上記記憶手段が記憶している表示プログラムは、 上記包含木に描かれているシンボルのうちのいずれかの
    シンボルが選択指示された場合に、該選択指示されたシ
    ンボルに対応する構成要素に包含される全ての構成要素
    のシンボルが上記包含木に描かれているならば、これら
    のシンボルおよびこれらのシンボルと結ばれている線を
    削除する処理を実行し、 上記包含木に描かれているシンボルのうちのいずれかの
    シンボルが選択指示された場合に、該選択指示されたシ
    ンボルに対応する構成要素に包含される全ての構成要素
    のシンボルが上記包含木に描かれていないならば、該選
    択指示されたシンボルに対応する構成要素の包含関係情
    報を、上記通信手段によって上記ネットワーク管理シス
    テムに要求する処理と、 上記包含関係情報の要求に対して上記通信手段が上記ネ
    ットワーク管理システムから受信した包含関係情報に基
    づいて、上記選択指示されたシンボルに対応する構成要
    素に包含される構成要素の各々を表すシンボルが、対応
    する構成要素が包含する構成要素の数に応じた位置に配
    置されて描かれ、かつ、対応する配置位置に基づいて結
    線された包含木を、既に表示済みの包含木に追加表示す
    る処理とを実行することを特徴とするネットワーク機
    器。
18. 【請求項１８】ネットワーク内に存在する複数のネット
    ワーク機器の各々から管理情報を収集して蓄積するネッ
    トワーク管理システムに対して、上記複数のネットワー
    ク機器のうちの任意のネットワーク機器からアクセスす
    ることでネットワーク管理を行う際に、 上記ネットワーク管理システムが、ネットワーク管理用
    プログラムを、ネットワーク管理を要求したネットワー
    ク機器に転送し、 上記ネットワーク機器が、転送されてきたネットワーク
    管理用プログラムによって、自身を識別する識別情報
    を、上記ネットワーク管理システムに通知し、上記ネッ
    トワーク管理システムが、ネットワーク管理を行うため
    に必要な情報のうちの、通知されてきた識別情報が示す
    ネットワーク機器に関連する部分的な情報を、該ネット
    ワーク機器に転送し、 上記ネットワーク機器が、転送されてきたネットワーク
    管理用プログラムによって、転送されてきた部分的な情
    報を表示することを特徴とする遠隔ネットワーク管理方
    法。