JP2003196070A - 印刷制御装置、及びそのプログラム - Google Patents

印刷制御装置、及びそのプログラム

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JP2003196070A
JP2003196070A JP2001396795A JP2001396795A JP2003196070A JP 2003196070 A JP2003196070 A JP 2003196070A JP 2001396795 A JP2001396795 A JP 2001396795A JP 2001396795 A JP2001396795 A JP 2001396795A JP 2003196070 A JP2003196070 A JP 2003196070A
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JP2001396795A
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Takayasu Watanabe
隆保 渡辺
Masaki Tsutsumi
勝紀 筒見
Makoto Tsurumi
誠 津留見
Eiji Hatano
英二 波多野
Naoki Fukumoto
直樹 福本
Koji Tamura
恒治 田村
Yukihiro Shinto
幸博 新堂
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、各クライアント端末からの
印刷要求に応じて印刷制御を行う印刷制御装置におい
て、クライアント毎の印刷コスト制限に基づいて印刷方
式を自動的に切替可能にすることである。 【解決手段】 各クライアント端末2a、2b、2cか
ら通信ネットワークNを介して受信した印刷要求に応じ
て印刷制御を行うプリントサーバ1において、各クライ
アント端末の各利用者に課される印刷料金の制限情報、
及び利用者毎に印刷出力に関する各種データを累積した
累積情報を管理し、上記クライアント端末から印刷要求
があると、上記管理された印刷料金制限情報、及び当該
クライアント端末利用者の累積情報に基づいて印刷方式
(印刷形式、プリンタ)を決定し、決定された印刷方式
に従って印刷制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各クライアント端
末からの印刷要求に応じて印刷制御を行う印刷制御装
置、及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、企業内のプリントサーバを用
いた印刷システムにおいては、業務別や印刷実行者別
に、印刷物に対する課金処理が行われている。通常、こ
のような印刷物に対する課金は、所定期間(月単位、週
単位)での印刷実行データ(用紙サイズ、モノクロ/カ
ラー、印刷枚数、印刷日時等)を一定期間保持し、後
日、これらのデータを業務別や印刷実行者別に集計する
ことにより行われている。例えば、月単位で課金する場
合は、1ヶ月間の集計結果を翌月に課金換算すること
で、前月に要した印刷コストを算出している。このよう
な印刷システムでは、無用な印刷出力を抑制するため、
所定期間での印刷コストの上限値を定めており、この上
限値を超えた場合は、超過料金を支払う仕組みになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の印刷システムにあっては、たとえコスト上限
値を超えても通常どおりに印刷出力を実行するため、結
局、印刷出力を抑制できず、印刷実行者や業務責任者が
知らないうちに多額の超過料金が課されるという問題が
あった。
【0004】本発明の課題は、各クライアント端末から
の印刷要求に応じて印刷制御を行う印刷制御装置におい
て、クライアント毎の印刷コスト制限に基づいて印刷方
式を自動的に切替可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
各クライアント端末から通信ネットワークを介して受信
した印刷要求に応じて印刷制御を行う印刷制御装置であ
って、前記各クライアント端末の各利用者に課される印
刷料金の制限情報、及び前記利用者毎に印刷出力に関す
る各種データを累積した累積情報を管理する管理手段
と、前記クライアント端末から印刷要求があると、前記
管理手段により管理された印刷料金制限情報、及び当該
クライアント端末利用者の累積情報に基づいて印刷方式
を決定し、決定された印刷方式に従って印刷制御を行う
印刷制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0006】この請求項1記載の発明によれば、クライ
アント端末からの印刷要求があると、当該クライアント
端末利用者に課される印刷料金の制限情報に基づいて印
刷方式を決定することにより、印刷料金を抑えた印刷が
可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。まず、構成を説明する。
【0008】図1は、本第1実施の形態における印刷制
御システム100のシステム構成を概念的に示す図であ
る。図1に示すように、印刷制御システム100は、プ
リントサーバ1、クライアント端末2a、2b、2c、
承認者端末3、プリンタA、B、C、Dにより構成さ
れ、プリントサーバ1と、各クライアント端末2a、2
b、2c、承認者端末3、及びプリンタA、B、C、D
は、LAN(Local AreaNetwork)やWAN(Wide Area
Network)等の通信ネットワークNにより接続される。
【0009】なお、図1においては、本実施の形態の説
明を簡略化するために、1台のプリントサーバ1に対し
て、3台のクライアント端末2a、2b、2c、1台の
承認者端末3、及び、4台のプリンタA、B、C、Dが
通信ネットワークNを介して接続された場合を示してい
るが、これらの台数等は特に限定されない。
【0010】プリントサーバ1は、図2に示すように、
CPU11、表示部12、入力部13、伝送制御部1
4、RAM15、記憶装置16を備え、各部はバス17
により接続されている。
【0011】CPU(Central Processing Unit)11
は、記憶装置16に格納されている各種制御プログラム
を読み出してRAM15内の図示しないプログラム格納
エリアに展開し、これら各プログラムに基づく各種処理
を実行し、処理結果をRAM15内のワークエリア(図
示略)に一時的に格納するとともに表示部12に表示す
る。CPU11は、更に、入力部13から入力された指
示信号に基づいて、前記処理結果を記憶装置16内の指
示された保存先に保存する。
【0012】具体的には、CPU11は、各クライアン
ト端末2a、2b、2cからの印刷要求があると、記憶
装置16に記憶された集計ファイル161、及び課金フ
ァイル162に基づいて、印刷方式を決定し、この決定
された印刷方式での印刷制御を行う印刷制御処理を実行
する(図5参照)。
【0013】表示部12は、CRT(Cathode Ray Tub
e)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成
され、CPU11から入力される表示信号に従って、所
要の表示を行う。
【0014】入力部13は、キーボード、マウス等を備
え、キーの押下信号や、マウスによる操作信号をCPU
11に出力する。
【0015】伝送制御部14は、モデム(MODEM:
MOdulator/DEModulator)、又はターミナルアダプタ(T
erminal Adapter)等によって構成され、電話回線、I
SDN回線等の通信回線を介して外部機器との通信を行
うための制御を行う。モデムは、電話回線を介してパー
ソナルコンピュータ等の外部機器との通信を行うため
に、CPU11によって処理されたデジタルデータを電
話回線の周波数帯域にあったアナログ信号に変調し、ま
た、電話回線を介して入力されたアナログ信号をデジタ
ル信号に復調する装置である。ターミナルアダプタは、
ISDN回線を介してパーソナルコンピュータ等の外部
機器との通信を行うために、既存のインターフェースを
ISDNに対応するインターフェースに変換する装置で
ある。
【0016】RAM(Random Access Memory)15は、
CPU11により実行される上記処理プログラムや各種
アプリケーションプログラムを、RAM15内の図示し
ないプログラム格納領域に展開するとともに、入力指
示、入力データ、及び上記処理プログラムが実行される
際に生じる処理結果等を、図示しないワークエリアに一
時的に格納する。
【0017】記憶装置16は、プログラム、データ等が
予め記憶されており、磁気的、光学的記録媒体、若しく
は半導体メモリなど、CPU11で読み取り可能な記録
媒体を含んだ構成である。この記録媒体は、CD−RO
M、メモリカード等の可搬型の媒体やハードディスク等
の固定的な媒体を含む。また、この記録媒体に格納する
プログラム、データ等は、その一部若しくは全部をサー
バやクライアントからWAN、LANなどのネットワー
クを介して伝送制御部14から受信する構成にしてもよ
く、更に、記録媒体は、ネットワーク上に構築されたサ
ーバやクライアントの記録媒体であってもよい。
【0018】この記憶装置16は、プリントサーバ1に
対応する各種アプリケーションプログラム、印刷制御処
理プログラム、及び各処理プログラムで処理されたデー
タ等を記憶する。
【0019】また、記憶装置16は、図3及び図4に示
すように、実際の印刷出力に関する各種データ(印刷実
行履歴)を蓄積した集計ファイル161、及び、ユーザ
別、又は業務別に印刷料金を課すための課金ファイル1
62を格納している。
【0020】集計ファイル161は、「クライアント情
報」と「プリンタ情報」の各項目から構成されている。
「クライアント情報」は、後述の印刷制御処理(図5参
照)に従って実行された印刷実行履歴をクライアント端
末毎に格納したもので、クライアント端末毎に、印刷日
時、クライアント名、ユーザ名、業務名、文書名、総頁
数、印刷形式・出力プリンタ名等、印刷ジョブに含まれ
ている各種情報のうち、集計するデータとして有効なも
のを含んでいる。
【0021】「プリンタ情報」は、「使用プリンタ数」
と「出力プリンタ情報」の各項目から構成され、「使用
プリンタ数」項目は、実際の印刷で使用されたプリンタ
の台数データを格納し、「出力プリンタ情報」項目は、
プリンタ毎に、プリンタ名、排紙枚数の各情報を格納
し、排紙枚数としては、排紙した用紙の種類や印刷形式
(A4、B4、はがき、カラー、モノクロ)毎に、印刷
実行により排紙された用紙の枚数データを格納してい
る。
【0022】課金ファイル162は、「プリンタ情
報」、「個人別課金情報」、及び「業務別課金情報」の
各項目から構成されている。「プリンタ情報」項目は、
「管理プリンタ数」や「プリンタ別課金情報」等の各項
目から構成され、「管理プリンタ数」項目は、プリント
サーバ1が管理しているプリンタの台数データを格納
し、「プリンタ別課金情報」項目は、プリンタ毎に、プ
リンタ名と、各種印刷形式(A4モノクロ、A4カラ
ー、B4モノクロ、B4カラー等)において用紙1枚あ
たりに設定された印刷料金データを格納している。
【0023】「個人別課金情報」項目は、個人(社員)
単位で印刷料金を課すための情報を格納し、「課金単位
期間」や「料金」等の各項目から構成されている。「課
金単位期間」項目は、印刷料金の課金期間の単位(月単
位、週単位等)データを格納し、「料金」項目は、上記
課金単位期間で設定された期間内で各個人が利用可能な
印刷料金の上限値データを格納している。
【0024】「業務別課金情報」項目は、業務(部署)
単位で印刷料金を課すための情報を格納し、上記「個人
別課金情報」と同様に、「課金単位期間」や「料金」等
の各項目から構成されている。「課金単位期間」項目
は、印刷料金の課金期間の単位(月単位、週単位等)デ
ータを格納し、「料金」項目は、上記課金単位期間で設
定された期間内で各部署が利用可能な印刷料金の上限値
データを格納している。
【0025】図1において、クライアント端末2a、2
b、2cは、例えば、企業内のある部署を構成する各社
員に割り当てられたパーソナルコンピュータ等の通信端
末である。
【0026】承認者端末3は、例えば、上記各クライア
ント端末2a、2b、2cを使用する各社員の上司(承
認者)に割り当てられたパーソナルコンピュータ等の通
信端末であり、上記クライアント端末が、印刷コストの
上限値を超えた印刷を行う際に、プリントサーバ1から
の問合せに対して、印刷許可(又は印刷不許可)を出す
ための端末である。
【0027】プリンタA、B、C、Dは、プリントサー
バ1から入力される印刷制御信号に従い、プリントサー
バ1で設定された印刷形式での印刷を実行し、排紙出力
する。
【0028】次に、本実施の形態の動作を説明する。図
5は、本実施の形態の動作を説明するためのフローチャ
ートである。このフローチャートは、本実施の形態を適
用したプリントサーバ1を構成するコンピュータに各機
能を実現させるためのプログラムを説明するためのもの
である。このプログラムはCPU11が読み取り可能な
プログラムコードの形態で記録媒体に格納されている例
で説明するが、全ての機能を記録媒体に格納する必要は
なく、必要に応じて、その一部若しくは全部を通信ネッ
トワークNを介して伝送制御部14から受信して実現す
るようにしてもよい。
【0029】図5のフローチャートを参照して、プリン
トサーバ1において実行される印刷制御処理について説
明する。以下のフローチャートでは、個人(ユーザ)別
に印刷料金を課金する場合について説明する。
【0030】プリントサーバ1は、常時、クライアント
端末2a、2b、2cからの印刷要求(印刷ジョブの受
信)を待機しており(ステップS1)、上記各端末のう
ちの何れかから印刷ジョブを受け付けると(ステップS
1;YES)、CPU11は、その印刷要求に対応する
印刷ジョブに、出力先となるプリンタが指定されている
か否かを判別する(ステップS2)。
【0031】上記印刷ジョブには、印刷日時、クライア
ント名、ユーザ(印刷実行者)名、文書名、総頁数、印
刷形式、出力プリンタの指定の有無、印刷方式変更時の
ユーザへの通知の有無(ステップS19で後述)、承認
者端末情報等が含まれている。
【0032】ステップS2において、出力プリンタが指
定されておらず、プリンタの自動設定が指定されている
場合(ステップS2)、CPU11は、まず、上記印刷
ジョブに、トナー残量が多いプリンタの自動選択(トナ
ー残量考慮)が指定されているか否かを判定する(ステ
ップS3)。
【0033】ステップS3において、トナー残量考慮が
指定されている場合(ステップS3;YES)、CPU
11は、通信ネットワークNを介して、各プリンタA、
B、C、Dのトナー残量を取得し、これらのプリンタの
中から、トナー残量が多いプリンタを検出し(ステップ
S4)、検出されたプリンタを出力プリンタとして設定
する(ステップS8)。
【0034】ステップS3において、トナー残量考慮が
指定されていない場合(ステップS3;NO)、CPU
11は、上記印刷ジョブに、総印刷頁数が少ないプリン
タの自動選択(印刷枚数考慮)が指定されているか否か
を判定する(ステップS5)。
【0035】ステップS5において、印刷枚数考慮が指
定されている場合(ステップS5;YES)、CPU1
1は、集計ファイル161の出力プリンタ情報に基づい
て、プリンタA、B、C、Dの中から、総印刷頁数の少
ないプリンタを検出し(ステップS6)、検出されたプ
リンタを出力プリンタとして設定する(ステップS
8)。なお、ステップS6における印刷枚数の少ないプ
リンタの検出を、各プリンタから通信ネットワークNを
介して総印刷頁数を取得することによって行ってもよ
い。
【0036】プリンタの自動選択方法として、トナー残
量考慮も、印刷枚数考慮も指定されていない場合(ステ
ップS5;NO)、CPU11は、上記印刷要求のあっ
たクライアント端末にデフォルトプリンタとして設定さ
れているプリンタを検出し(ステップS7)、検出され
たプリンタを出力プリンタとして設定する(ステップS
8)。
【0037】ステップS2において、上記印刷ジョブ
に、出力プリンタが指定されている場合、又は、ステッ
プS8で出力プリンタが設定されると、CPU11は、
上記印刷ジョブから、当該印刷が課金管理対象であるか
否かを判別する(ステップS9)。課金管理対象である
か否かは、当該印刷ジョブに含まれるクライアント名又
はユーザ名(印刷実行者)により判別し、クライアント
名やユーザ名が、上記企業の管理職者に対応していれば
課金管理対象外とし、管理職以外の社員であれば課金管
理対象とする。
【0038】なお、ステップS9における課金管理対象
の判別は、上記の例(印刷ジョブに含まれるクライアン
ト名やユーザ名による判別)に限定されない。例えば、
印刷ジョブに含まれる文書名から、特定の文書名以外は
課金対象にする等、印刷ジョブに含まれる他の項目によ
る判別や、特定の期間は全ての印刷を課金管理対象外に
する等の期間による判別であってもよい。
【0039】ステップS9において、上記印刷要求が課
金管理対象外であると判断されると(ステップS9;N
O)、CPU11は、印刷ジョブに指定された出力プリ
ンタ、又はステップS8で指定された出力プリンタに、
当該印刷ジョブに指定された印刷形式での印刷実行を指
示する指示信号を出力し(ステップS10)、集計ファ
イル161内のクライアント情報、及び出力プリンタ情
報を更新させ(ステップS11)、本印刷制御処理を終
了する。
【0040】ステップS9において、上記印刷要求が課
金管理対象であると判断されると(ステップS9;YE
S)、CPU11は、当該印刷要求をしたユーザの現在
までの印刷実行履歴を集計ファイル161のクライアン
ト情報から読み出し、読み出した印刷実行履歴、及び課
金ファイル162のプリンタ別課金情報に基づいて、当
該ユーザの所定の日から現在までの印刷コストの累計を
算出するとともに(ステップS12)、課金ファイル1
62のプリンタ別課金情報に基づいて、当該印刷ジョブ
に係る印刷コストを算出する(ステップS13)。
【0041】次いで、CPU11は、ステップS12で
算出した累計印刷コストに、ステップS13で算出した
上記印刷ジョブに係る印刷コストを加算し、課金ファイ
ル162の当該印刷ジョブに含まれるユーザ名(又はク
ライアント名)に対応する個人別課金情報の「料金」項
目を読み出し、上記加算結果が、この「料金」項目に記
憶された印刷コスト上限値を超過するか否かを判定する
(ステップS14)。
【0042】ステップS14において、上記加算結果が
印刷コスト上限値を超過しないと判定されると(ステッ
プS14;NO)、CPU11は、ステップS10に移
行し、上記印刷ジョブに指定された出力プリンタ、又は
ステップS8で指定された出力プリンタに、当該印刷ジ
ョブに指定された印刷形式での印刷実行を指示する指示
信号を出力する。
【0043】ステップS14において、上記加算結果が
印刷コスト上限値を超過すると判定されると(ステップ
S14;YES)、CPU11は、当該印刷コスト上限
値を超過しない印刷パターンの算出を開始し(ステップ
S15)、当該印刷コスト上限値を超過しない印刷の可
否を判定する(ステップS16)。当該印刷コスト上限
値を超過しない印刷パターンの算出としては、例えば、
用紙枚数を減少させる印刷形式への切り替えや、カラー
印刷からモノクロ印刷への切り替え、ローコストプリン
タへの切り替え等がある。用紙枚数を減少させる印刷形
式への切り替えとしては、段組印刷への切り替え、片面
印刷から両面印刷への切り替え等がある。ローコストプ
リンタへの切り替えとは、課金ファイル162のプリン
タ別課金情報に基づいて、プリンタA、B、C、Dの中
から、印刷コストの低いプリンタを選択することであ
る。
【0044】ステップS16において、上記印刷コスト
を超過しない印刷が不可能であると判定されると(ステ
ップS16;NO)、CPU11は、上記印刷ジョブに
含まれる承認者情報から、上記クライアント端末に対応
する承認者端末3を検出し、検出された承認者端末3に
対し、印刷続行の認可に関する問合せを行い(ステップ
S17)、承認者端末3からの指示信号を待機する(ス
テップS18)。なお、印刷ジョブに承認者情報を付加
せず、承認者端末3を予め印刷制御システム100で一
律設定しておいてもよい。
【0045】ステップS18において、承認者端末3か
ら、上記印刷コストを超過した印刷、すなわち、元々の
印刷要求で指定された印刷形式での印刷を許可する指示
信号を受信すると(ステップS18;YES)、CPU
11は、ステップS10に移行し、印刷を実行させる。
このとき、承認者側で印刷方式を変更して、変更した印
刷形式での印刷を許可するようにしてもよい。
【0046】一方、ステップS18において、承認者端
末3から、印刷続行の不許可を示す指示信号を受信する
と(ステップS18;NO)、CPU11は、上記印刷
ジョブを無効とし、本印刷制御処理を終了する。
【0047】ステップS16において、上記印刷コスト
を超過しない印刷が可能であると判定されると(ステッ
プS16;YES)、CPU11は、上記印刷ジョブ
に、印刷方式変更時のユーザへの通知が指定されている
か否かを判別する(ステップS19)。
【0048】ステップS19において、印刷実行者への
通知が指定されていれば(ステップS19;YES)、
CPU11は、ステップS15において変更された印刷
方式を、上記印刷要求のあったクライアント端末に通知
し(ステップS20)、当該クライアント端末からの応
答を待機する(ステップS21、ステップS23)。
【0049】上記クライアント端末から、印刷方式の変
更を確認する信号、又は、新たな印刷方式を指定する信
号を受信すると(ステップS21;YES)、CPU1
1は、この受信信号にしたがって、印刷形式、及び出力
プリンタを変更し(ステップS22)、ステップS13
に戻り、変更された印刷方式での印刷コストを算出す
る。
【0050】ステップS19において、上記印刷ジョブ
に、印刷実行者への通知が指定されていなければ(ステ
ップS19;NO)、CPU11は、印刷要求をしたク
ライアント端末に印刷方式(印刷形式、出力先)の変更
を通知することなく、ステップS22に移行し、印刷方
式の変更を行う。
【0051】ステップS21において、上記クライアン
ト端末から、印刷方式の変更を確認する信号も、新たな
印刷方式を指定する信号も受信せず(ステップS21;
NO)、印刷をキャンセルする信号を受信すると(ステ
ップS23;YES)、CPU11は、上記印刷ジョブ
を無効とし、本印刷制御処理を終了する。
【0052】以上のように、本実施の形態のプリントサ
ーバ1によれば、クライアント端末からの印刷要求で指
定された印刷方式での印刷が、課金ファイル162に設
定された印刷コストの上限値を超過する場合、自動的に
当該上限値を超過しない印刷パターン(印刷方式)を算
出することで、印刷コスト上限値を超過しない印刷が可
能になり、各ユーザ(印刷実行者)や業務責任者に対す
る多額の超過料金の課金を回避することができるととも
に、印刷制御システム100全体での印刷運用コストを
削減することができる。
【0053】また、たとえ、上記印刷コスト上限値を超
過しない印刷パターンが算出できなくても、承認者端末
3から印刷許可を得れば、印刷要求で指定した印刷方式
での印刷が可能になることにより、業務上必要な文書の
印刷ができなくなるという不具合は生じなくなる。
【0054】更に、コスト上限値の超過による印刷方式
の変更をユーザに通知可能にしたことで、ユーザは、変
更された印刷方式を確認できるとともに、印刷に対する
コスト意識を高めることができる。
【0055】なお、本実施の形態における記述内容は、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施の形態においては、印刷ジョブに、印刷方式変更
時の印刷実行者(ユーザ)への通知の必要の有無が含ま
れていたが(図5のステップS19参照)、印刷制御シ
ステム100で一律設定してもよい。
【0056】また、本実施の形態では、印刷コスト上限
値を超過しない印刷方式が導出不可能である場合、直ち
に承認者への問合せを行っているが、ユーザに、印刷を
キャンセルするか否かを確認させ、承認者への問い合わ
せが指定(即ち、印刷をキャンセルしないように指定)
された場合に、承認者への問合せを行うようにしてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】請求項1及び11記載の発明によれば、
クライアント端末からの印刷要求があると、当該クライ
アント端末利用者に課される印刷料金の制限情報に基づ
いて印刷方式を決定することにより、印刷料金を抑えた
印刷が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態における印刷制御
システム100のシステム構成を示す図。
【図2】図1に示されたプリントサーバ1の内部構成を
示すブロック図。
【図3】図2の記憶装置16に格納されている集計ファ
イル161のデータ構成を示す図。
【図4】図2の記憶装置16に格納されている課金ファ
イル162のデータ構成を示す図。
【図5】プリントサーバ1により実行される印刷制御処
理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 プリントサーバ 11 CPU 12 表示部 13 入力部 14 伝送制御部 15 RAM 16 記憶装置 161 集計ファイル 162 課金ファイル 17 バス 2a、2b、2c クライアント端末 3 承認者端末 A、B、C、D プリンタ N 通信ネットワーク 100 印刷制御システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津留見 誠 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 波多野 英二 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 福本 直樹 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 田村 恒治 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 新堂 幸博 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 2C061 AP01 HH03 HJ08 HK04 HK11 HK23 HN05 HN15 HN26 HP06 HQ14 5B021 AA01 BB01 BB04 BB09 BB10 CC05 EE04 KK02 LL05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各クライアント端末から通信ネットワーク
    を介して受信した印刷要求に応じて印刷制御を行う印刷
    制御装置であって、 前記各クライアント端末の各利用者に課される印刷料金
    の制限情報、及び前記利用者毎に印刷出力に関する各種
    データを累積した累積情報を管理する管理手段と、 前記クライアント端末から印刷要求があると、前記管理
    手段により管理された印刷料金制限情報、及び当該クラ
    イアント端末利用者の累積情報に基づいて印刷方式を決
    定し、決定された印刷方式に従って印刷制御を行う印刷
    制御手段と、 を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 【請求項2】前記管理手段は、印刷方式毎の料金情報を
    更に管理し、 前記クライアント端末から印刷要求があると、前記管理
    された印刷方式毎の料金情報に基づいて、当該印刷要求
    で指定された印刷方式での印刷料金を算出する算出手段
    と、 前記管理手段により管理された各種情報に基づいて、前
    記算出手段により算出された印刷料金での印刷の可否を
    判定する判定手段と、を更に備え、 前記印刷制御手段は、前記判定手段による判定結果に応
    じて印刷方式を決定することを特徴とする請求項1記載
    の印刷制御装置。
  3. 【請求項3】前記管理情報により管理される印刷料金の
    制限情報は、前記利用者毎の印刷料金の上限値であり、 前記判定手段は、前記算出された印刷料金での印刷の可
    否を、当該クライアント端末利用者に対する印刷料金上
    限値を超過するか否かによって判定することを特徴とす
    る請求項2記載の印刷制御装置。
  4. 【請求項4】前記判定手段により、前記算出された印刷
    料金での印刷が不可能であると判定された場合、前記印
    刷制御手段は、前記管理された印刷方式毎の料金情報に
    基づいて、前記印刷料金上限値を超過しない印刷方式を
    導出することを特徴とする請求項3記載の印刷制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記印刷方式は、1台の印刷装置が有する
    複数の印刷形式を含み、 前記判定手段により、前記算出された印刷料金での印刷
    が不可能であると判定された場合、前記印刷制御手段
    は、前記各印刷形式の中から、前記印刷料金上限値を超
    過しない印刷が可能な印刷形式を導出することを特徴と
    する請求項3又は4記載の印刷制御装置。
  6. 【請求項6】前記印刷方式は、印刷料金の異なる複数台
    の印刷装置の種類を更に含み、 前記判定手段により、前記算出された印刷料金での印刷
    が不可能であると判定された場合、前記印刷制御手段
    は、印刷方式として、前記各印刷装置の中から、前記印
    刷料金上限値を超過しない印刷が可能な印刷装置を更に
    導出することを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載
    の印刷制御装置。
  7. 【請求項7】前記判定手段により、前記算出された印刷
    料金での印刷が可能であると判定された場合、前記印刷
    制御手段は、当該印刷要求で指定された印刷方式での印
    刷を行うことを特徴とする請求項2又は3記載の印刷制
    御装置。
  8. 【請求項8】前記印刷制御手段による印刷出力に基づい
    て、前記管理手段により管理された累積情報を更新する
    更新手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜7の
    何れかに記載の印刷制御装置。
  9. 【請求項9】前記判定手段により前記算出された印刷料
    金での印刷が不可能であると判定された場合に前記印刷
    制御手段により導出された印刷方式を、当該クライアン
    ト端末に前記通信ネットワークを介して通知する通知手
    段を更に備えることを特徴とする請求項2〜6の何れか
    に記載の印刷制御装置。
  10. 【請求項10】前記印刷制御手段により、前記印刷料金
    上限値を超過しない印刷方式が導出不可能である場合、
    当該クライアント端末を管轄する承認者端末に、前記通
    信ネットワークを介して印刷の承認に関する問い合わせ
    を行う問合せ手段を更に備え、 前記印刷制御手段は、前記承認者端末からの応答に従っ
    て、印刷制御を行うことを特徴とする請求項3〜6の何
    れかに記載の印刷制御装置。
  11. 【請求項11】コンピュータに、 各クライアント端末の各利用者に課される印刷料金の制
    限情報、及び前記利用者毎に印刷出力に関する各種デー
    タを累積した累積情報を管理する管理機能と、 前記クライアント端末から通信ネットワークを介して印
    刷要求があると、前記管理機能により管理された印刷料
    金制限情報、及び当該クライアント端末利用者の累積情
    報に基づいて印刷方式を決定し、決定された印刷方式に
    従って印刷制御を行う印刷制御機能と、 を実現させるためのプログラム。
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