JP2003195106A - フェルール、その製造に用いられる装置及び光ファイバコネクタ - Google Patents
フェルール、その製造に用いられる装置及び光ファイバコネクタInfo
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- JP2003195106A JP2003195106A JP2001397229A JP2001397229A JP2003195106A JP 2003195106 A JP2003195106 A JP 2003195106A JP 2001397229 A JP2001397229 A JP 2001397229A JP 2001397229 A JP2001397229 A JP 2001397229A JP 2003195106 A JP2003195106 A JP 2003195106A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の光ファイバを高精度に接続可能な小型
で低廉な多心用フェルール及びそれを備える光ファイバ
コネクタを提供する。 【解決手段】 4心タイプの光ファイバコネクタのジャ
ックハウジング72及びプラグハウジング73はそれぞ
れ4心フェルール55、56を備える。4心フェルール
55、56は、フェルール本体にガイドピン51、53
がそれぞれ挿入されるガイド孔50、52と、光ファイ
バが挿入されるファイバ孔71が形成されている。ファ
イバ孔71に対するガイド孔50、52の位置精度は極
めて高いので、ガイド孔にガイドピンを挿入してジャッ
クハウジングとプラグハウジングを接続することにより
光ファイバを高精度に突き合わせることができる。フェ
ルールは電鋳法により高精度に且つ低コストで製造で
き、しかも小型である。
で低廉な多心用フェルール及びそれを備える光ファイバ
コネクタを提供する。 【解決手段】 4心タイプの光ファイバコネクタのジャ
ックハウジング72及びプラグハウジング73はそれぞ
れ4心フェルール55、56を備える。4心フェルール
55、56は、フェルール本体にガイドピン51、53
がそれぞれ挿入されるガイド孔50、52と、光ファイ
バが挿入されるファイバ孔71が形成されている。ファ
イバ孔71に対するガイド孔50、52の位置精度は極
めて高いので、ガイド孔にガイドピンを挿入してジャッ
クハウジングとプラグハウジングを接続することにより
光ファイバを高精度に突き合わせることができる。フェ
ルールは電鋳法により高精度に且つ低コストで製造で
き、しかも小型である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光ファイバ
を接続するための多心用フェルール及びそれを備える多
心光ファイバコネクタに関し、更に詳細には、電鋳によ
り製造される金属製多心フェルール及びそれを備える多
心光ファイバコネクタ、並びに多心フェルールを電鋳に
より製造する際に用いられる支持装置に関する。
を接続するための多心用フェルール及びそれを備える多
心光ファイバコネクタに関し、更に詳細には、電鋳によ
り製造される金属製多心フェルール及びそれを備える多
心光ファイバコネクタ、並びに多心フェルールを電鋳に
より製造する際に用いられる支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバコネクタは、図1
(A)に示したように、断面が真円形で直径約0.13
mmの光ファイバ2a、2bを所定位置に高精度に保持
し、同軸状に固定するための管状部品(以下、フェルー
ルという)1a、1bと、フェルール1a、1bを突き
合わせて保持する整列部(スリーブホルダ)3とから構
成されている。
(A)に示したように、断面が真円形で直径約0.13
mmの光ファイバ2a、2bを所定位置に高精度に保持
し、同軸状に固定するための管状部品(以下、フェルー
ルという)1a、1bと、フェルール1a、1bを突き
合わせて保持する整列部(スリーブホルダ)3とから構
成されている。
【0003】フェルール1(1a、1b)は、例えば、
図1(B)に示すような円柱形状を有しており、ジルコ
ニアセラミックスなどから製造されている。図1(B)
に示したフェルール1は、1心(単心)タイプのフェル
ールであり、例えば、長さ8mm程度の円柱の中心に長
さ方向に沿ってφ0.126mmの真円の貫通孔2が形
成されている。図1(C)に示したフェルール1’は、
2心タイプのフェルールであり、2本の光ファイバを通
すため2つの貫通孔2a、2bが穿孔されている。
図1(B)に示すような円柱形状を有しており、ジルコ
ニアセラミックスなどから製造されている。図1(B)
に示したフェルール1は、1心(単心)タイプのフェル
ールであり、例えば、長さ8mm程度の円柱の中心に長
さ方向に沿ってφ0.126mmの真円の貫通孔2が形
成されている。図1(C)に示したフェルール1’は、
2心タイプのフェルールであり、2本の光ファイバを通
すため2つの貫通孔2a、2bが穿孔されている。
【0004】図1(A)に示したようなフェルールを製
造するには、従来、次のような方法が採用されていた。
まず、ジルコニア粉末と樹脂の混合物を原料にして、円
筒形を成型するための射出成型用または押出成型用金型
などを用いて円筒形に成型し、素焼き、焼成工程を得て
円筒状の焼成体を作製する。得られた円筒状焼成体の貫
通孔に、線状のダイヤモンド研磨体を通して貫通孔の内
径を微調整する。最後に、円筒体の外側を内孔を中心に
して機械加工して真円になるように仕上げる。
造するには、従来、次のような方法が採用されていた。
まず、ジルコニア粉末と樹脂の混合物を原料にして、円
筒形を成型するための射出成型用または押出成型用金型
などを用いて円筒形に成型し、素焼き、焼成工程を得て
円筒状の焼成体を作製する。得られた円筒状焼成体の貫
通孔に、線状のダイヤモンド研磨体を通して貫通孔の内
径を微調整する。最後に、円筒体の外側を内孔を中心に
して機械加工して真円になるように仕上げる。
【0005】上記成型方法においては、焼成した成型体
は焼成により幾分収縮するため、所望の内径や寸法が得
られないことがあった。このため、焼成後のダイヤモン
ド研磨体を用いた貫通孔の研磨は必要不可欠な処理であ
った。しかしながら、この研磨は手間がかかり熟練を要
する作業であり、生産性を著しく低下させていた。ま
た、線状の研磨体におけるダイヤモンドの付き具合が不
均一であるなどの理由により研磨しても焼成体の内孔の
軸方向位置における内径を完全に均一にすることは容易
ではなかった。また、ダイヤモンド研磨体は消耗するた
めに、生産コストの高騰を招くという問題があった。
は焼成により幾分収縮するため、所望の内径や寸法が得
られないことがあった。このため、焼成後のダイヤモン
ド研磨体を用いた貫通孔の研磨は必要不可欠な処理であ
った。しかしながら、この研磨は手間がかかり熟練を要
する作業であり、生産性を著しく低下させていた。ま
た、線状の研磨体におけるダイヤモンドの付き具合が不
均一であるなどの理由により研磨しても焼成体の内孔の
軸方向位置における内径を完全に均一にすることは容易
ではなかった。また、ダイヤモンド研磨体は消耗するた
めに、生産コストの高騰を招くという問題があった。
【0006】また、上述のような成型による焼成体の製
造では、専用の特殊な成型機及び金型が必要である。特
に、極めて硬いジルコニア粉末を用いるために成型機及
び金型の摩耗が著しいことから、生産設備の寿命も短
い。成型機及び金型表面に硬い材質を用いることもでき
るが、それらの特殊な成型機及び金型の製造コストが極
めて高くなる。上記のようにフェルールの製造コストが
高くなれば、それを収容する光ファイバコネクタの製造
コストも同様に高くなる。
造では、専用の特殊な成型機及び金型が必要である。特
に、極めて硬いジルコニア粉末を用いるために成型機及
び金型の摩耗が著しいことから、生産設備の寿命も短
い。成型機及び金型表面に硬い材質を用いることもでき
るが、それらの特殊な成型機及び金型の製造コストが極
めて高くなる。上記のようにフェルールの製造コストが
高くなれば、それを収容する光ファイバコネクタの製造
コストも同様に高くなる。
【0007】さらに、従来は、図1の(B)に示すよう
な1心(単心)タイプのフェルールが主流を占めていた
が、次第に図1(C)に示すような2心タイプ、或いは
それ以上の多心タイプのフェルールが要求されるように
なっている。しかしながら、2心以上のタイプのフェル
ールでは、ダイヤモンド研磨体による研磨寸法出し工程
が非常に難しく、3心以上のタイプでは実質的に製造が
不可能であった。
な1心(単心)タイプのフェルールが主流を占めていた
が、次第に図1(C)に示すような2心タイプ、或いは
それ以上の多心タイプのフェルールが要求されるように
なっている。しかしながら、2心以上のタイプのフェル
ールでは、ダイヤモンド研磨体による研磨寸法出し工程
が非常に難しく、3心以上のタイプでは実質的に製造が
不可能であった。
【0008】そこで、複数の光ファイバを接続するため
の多心用の光ファイバコネクタとして、図2に示すよう
な光ファイバコネクタが商品化されている。かかる光フ
ァイバコネクタ6は、図2に示すように、1心タイプの
フェルール1a、1bとスリーブ3から構成された単心
用の基本構造体が配列されて構成されている。すなわ
ち、光ファイバコネクタ6プラグハウジング4内に1心
タイプのプラグ側フェルール1aが複数配設されるとと
もに、それに対応するように、ジャックハウジング5内
に1心タイプのジャック側フェルール1bとスリーブ3
が複数配設されて構成されている。しかしながら、かか
る多心用の光ファイバコネクタは、単心用の基本構造体
を、接続する光ファイバの数に応じて複数個設けている
ために、光ファイバの本数が増えるに従って部品点数が
増すとともに大型化するという問題があった。
の多心用の光ファイバコネクタとして、図2に示すよう
な光ファイバコネクタが商品化されている。かかる光フ
ァイバコネクタ6は、図2に示すように、1心タイプの
フェルール1a、1bとスリーブ3から構成された単心
用の基本構造体が配列されて構成されている。すなわ
ち、光ファイバコネクタ6プラグハウジング4内に1心
タイプのプラグ側フェルール1aが複数配設されるとと
もに、それに対応するように、ジャックハウジング5内
に1心タイプのジャック側フェルール1bとスリーブ3
が複数配設されて構成されている。しかしながら、かか
る多心用の光ファイバコネクタは、単心用の基本構造体
を、接続する光ファイバの数に応じて複数個設けている
ために、光ファイバの本数が増えるに従って部品点数が
増すとともに大型化するという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる問題を解決する
ために、図3に示すような樹脂成型による小型の多心光
ファイバコネクタが商品化されている。かかる多心光フ
ァイバコネクタは、図3に示すように、一対の多心用樹
脂製フェルール7a、7bと、これらフェルール7a、
7bを締結するための板バネ11とを有している。多心
用樹脂製フェルールは、テープファイバ心線が通る穴と
テープファイバ心線の位置決めを行うための位置決め用
ピン穴が設けられており、互いのフェルールの位置決め
用ピン穴に位置決めピンを挿入することにより、テープ
ファイバ心線の位置が決定される。
ために、図3に示すような樹脂成型による小型の多心光
ファイバコネクタが商品化されている。かかる多心光フ
ァイバコネクタは、図3に示すように、一対の多心用樹
脂製フェルール7a、7bと、これらフェルール7a、
7bを締結するための板バネ11とを有している。多心
用樹脂製フェルールは、テープファイバ心線が通る穴と
テープファイバ心線の位置決めを行うための位置決め用
ピン穴が設けられており、互いのフェルールの位置決め
用ピン穴に位置決めピンを挿入することにより、テープ
ファイバ心線の位置が決定される。
【0010】かかる樹脂製の多心光ファイバコネクタ
は、図4に示すような上金型及び下金型から構成される
金型を用いて樹脂を射出することにより製造される。図
4に示すように、金型内には複数のファイバ13が設け
られ、ファイバ13は、上金型を通過して、下金型12
の保持孔14により所定の間隔で保持されて整列され
る。また、成型される樹脂製フェルールの位置決めピン
孔を形成するためのピン15が、下金型12のピン孔1
6から空間18内に所定の寸法で突出するように挿入さ
れている。上金型と下金型を締結することによって形成
される空間18内に、溶融した樹脂を射出充填すること
により、樹脂製のフェルールが成型される。かかる樹脂
製のフェルールを製造するには、射出成型時の樹脂の流
れや収縮を考慮して高精度に金型を設計する必要がある
ため、極めて高精度な加工技術が必要とされる。それゆ
え、樹脂成型法を用いて高性能の多心光ファイバコネク
タを低コストで製造することが困難であった。また、金
型内での樹脂の流れや収縮により、ファイバ間の位置精
度が低下することもあった。かかる位置精度の低下は、
光伝送特性の低下を引き起こし、光ファイバコネクタと
しての性能を著しく低下させていた。
は、図4に示すような上金型及び下金型から構成される
金型を用いて樹脂を射出することにより製造される。図
4に示すように、金型内には複数のファイバ13が設け
られ、ファイバ13は、上金型を通過して、下金型12
の保持孔14により所定の間隔で保持されて整列され
る。また、成型される樹脂製フェルールの位置決めピン
孔を形成するためのピン15が、下金型12のピン孔1
6から空間18内に所定の寸法で突出するように挿入さ
れている。上金型と下金型を締結することによって形成
される空間18内に、溶融した樹脂を射出充填すること
により、樹脂製のフェルールが成型される。かかる樹脂
製のフェルールを製造するには、射出成型時の樹脂の流
れや収縮を考慮して高精度に金型を設計する必要がある
ため、極めて高精度な加工技術が必要とされる。それゆ
え、樹脂成型法を用いて高性能の多心光ファイバコネク
タを低コストで製造することが困難であった。また、金
型内での樹脂の流れや収縮により、ファイバ間の位置精
度が低下することもあった。かかる位置精度の低下は、
光伝送特性の低下を引き起こし、光ファイバコネクタと
しての性能を著しく低下させていた。
【0011】ところで、本発明者らは、国際公開番号W
O00/31574において、線材の周囲に、電鋳によ
り金属を堆積させて棒状の電鋳体を形成し、電鋳体から
線材を除去することによりフェルールを製造する方法を
開示した。また、複数の線材を用いて電鋳を行うことに
より多心用のフェルールを製造する方法についても開示
した。この方法で得られた多心用のフェルールを用いた
多心用光ファイバコネクタは、従来と同様に、スリーブ
ホルダをガイドとして用いて多心用フェルールを整列さ
せる。このとき、多心用フェルールの外形を基準にして
光ファイバ同士の位置を合わせているため、フェルール
の外形を極めて高精度に加工する必要があった。
O00/31574において、線材の周囲に、電鋳によ
り金属を堆積させて棒状の電鋳体を形成し、電鋳体から
線材を除去することによりフェルールを製造する方法を
開示した。また、複数の線材を用いて電鋳を行うことに
より多心用のフェルールを製造する方法についても開示
した。この方法で得られた多心用のフェルールを用いた
多心用光ファイバコネクタは、従来と同様に、スリーブ
ホルダをガイドとして用いて多心用フェルールを整列さ
せる。このとき、多心用フェルールの外形を基準にして
光ファイバ同士の位置を合わせているため、フェルール
の外形を極めて高精度に加工する必要があった。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、複数の光ファイバを容
易に且つ高精度に接続させることが可能な多心用フェル
ール及びそれを備える光ファイバコネクタ並びにその多
心用フェルールを作製するために用いられる装置を提供
することにある。
されたものであり、その目的は、複数の光ファイバを容
易に且つ高精度に接続させることが可能な多心用フェル
ール及びそれを備える光ファイバコネクタ並びにその多
心用フェルールを作製するために用いられる装置を提供
することにある。
【0013】本発明の別の目的は、低コストで製造可能
な小型の多心用フェルール及びそれを備える小型の多心
用光ファイバコネクタを提供することにある。
な小型の多心用フェルール及びそれを備える小型の多心
用光ファイバコネクタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するため手段】本発明の第1の態様に従え
ば、光ファイバを接続するためのフェルールにおいて、
金属により一体的に形成されたフェルール本体と、フェ
ルール本体に形成された光ファイバを通過させるための
ファイバ孔と、位置合わせ用の第1ガイドピン及び第2
ガイドピンをそれぞれ挿入するためにフェルール本体に
形成された第1ガイド孔及び第2ガイド孔とを備えるこ
とを特徴とするフェルールが提供される。
ば、光ファイバを接続するためのフェルールにおいて、
金属により一体的に形成されたフェルール本体と、フェ
ルール本体に形成された光ファイバを通過させるための
ファイバ孔と、位置合わせ用の第1ガイドピン及び第2
ガイドピンをそれぞれ挿入するためにフェルール本体に
形成された第1ガイド孔及び第2ガイド孔とを備えるこ
とを特徴とするフェルールが提供される。
【0015】本発明のフェルールは、金属により一体的
に形成されたフェルールであり、ガイドピンが挿入され
るガイド孔を少なくとも2つ備えている。2つのガイド
孔は、光ファイバを通過させるためのファイバ孔の軸と
平行で且つ一定の間隔になるように高精度に形成され
る。かかる2つのガイド孔にガイドピンをそれぞれ挿入
させて、フェルール同士を結合することにより、それぞ
れのフェルールに装着された光ファイバ同士をファイバ
孔を通じて極めて正確に同軸上に突き合わせることがで
きる。このように本発明のフェルールは、ガイドピンを
基準にして結合されるため、複数の光ファイバーを所定
の間隔で極めて高精度に整列させて接続することができ
る。
に形成されたフェルールであり、ガイドピンが挿入され
るガイド孔を少なくとも2つ備えている。2つのガイド
孔は、光ファイバを通過させるためのファイバ孔の軸と
平行で且つ一定の間隔になるように高精度に形成され
る。かかる2つのガイド孔にガイドピンをそれぞれ挿入
させて、フェルール同士を結合することにより、それぞ
れのフェルールに装着された光ファイバ同士をファイバ
孔を通じて極めて正確に同軸上に突き合わせることがで
きる。このように本発明のフェルールは、ガイドピンを
基準にして結合されるため、複数の光ファイバーを所定
の間隔で極めて高精度に整列させて接続することができ
る。
【0016】かかるフェルールは、例えば、上述の国際
公開番号WO00/31574号に開示されているよう
な電鋳法を用いて製造し得る。この場合、電鋳用の線材
として、ガイド孔を形成するための線材とファイバ孔を
形成するための線材の2種類の線材を用いればよい。ガ
イド孔形成用の線材とファイバ孔形成用の線材は、同径
であっても異なる径であっても良い。そして、これらの
線材を互いに所定の間隔で平行になるように配列させ
て、線材の周囲に電鋳により金属を堆積させて棒状の電
鋳体を作製し、得られた棒状の電鋳体を所望の寸法に切
断した後、電鋳体内部の線材を溶剤により除去するか、
あるいは引き抜くか、押し出すことにより取り除く。こ
うして得られたフェルールは、ファイバ孔がガイド孔に
対して極めて高精度に位置付けられているために、ガイ
ド孔にガイドピンを挿入してフェルール同士を接合した
ときに、それぞれのフェルールのファイバ孔同士が高精
度に対向する。それゆえ、光ファイバ同士を極めて高精
度に突き合わせることができる。多心用のフェルールを
得るには、ファイバ孔形成用の線材を複数本用い、それ
らの線材を互いの所定の間隔で平行に配列させればよ
い。このような電鋳法を用いることにより、小型で高精
度の多心フェルールを低コストで製造することができ
る。また、電鋳法を用いることにより得られた金属製多
心フェルールは、直線性が高い内孔を有するため、フェ
ルールの内径の寸法精度を確保するための研磨作業は不
要である。
公開番号WO00/31574号に開示されているよう
な電鋳法を用いて製造し得る。この場合、電鋳用の線材
として、ガイド孔を形成するための線材とファイバ孔を
形成するための線材の2種類の線材を用いればよい。ガ
イド孔形成用の線材とファイバ孔形成用の線材は、同径
であっても異なる径であっても良い。そして、これらの
線材を互いに所定の間隔で平行になるように配列させ
て、線材の周囲に電鋳により金属を堆積させて棒状の電
鋳体を作製し、得られた棒状の電鋳体を所望の寸法に切
断した後、電鋳体内部の線材を溶剤により除去するか、
あるいは引き抜くか、押し出すことにより取り除く。こ
うして得られたフェルールは、ファイバ孔がガイド孔に
対して極めて高精度に位置付けられているために、ガイ
ド孔にガイドピンを挿入してフェルール同士を接合した
ときに、それぞれのフェルールのファイバ孔同士が高精
度に対向する。それゆえ、光ファイバ同士を極めて高精
度に突き合わせることができる。多心用のフェルールを
得るには、ファイバ孔形成用の線材を複数本用い、それ
らの線材を互いの所定の間隔で平行に配列させればよ
い。このような電鋳法を用いることにより、小型で高精
度の多心フェルールを低コストで製造することができ
る。また、電鋳法を用いることにより得られた金属製多
心フェルールは、直線性が高い内孔を有するため、フェ
ルールの内径の寸法精度を確保するための研磨作業は不
要である。
【0017】本発明のフェルールの2つのガイド孔は互
いに異なる内径で形成し得る。これによりフェルールの
逆接続が防止されるので、所定の順序で配列された光フ
ァイバ同士が反対の順序で接続されることを防止でき
る。
いに異なる内径で形成し得る。これによりフェルールの
逆接続が防止されるので、所定の順序で配列された光フ
ァイバ同士が反対の順序で接続されることを防止でき
る。
【0018】また、本発明のフェルールは、外形を基準
にして光ファイバの位置合わせを行うのではなく、ガイ
ドピンを基準にして位置合わせを行うため、従来のよう
な高精度な外形加工は不要である。また、本発明のフェ
ルールは、外形が真円である必要はないので、電鋳法に
より製造する際に、線材の周囲に堆積させる電鋳層を厳
密に制御する必要性がなく、高い生産性でフェルールを
製造することができる。それゆえ、本発明のフェルール
は低コストで製造可能である。
にして光ファイバの位置合わせを行うのではなく、ガイ
ドピンを基準にして位置合わせを行うため、従来のよう
な高精度な外形加工は不要である。また、本発明のフェ
ルールは、外形が真円である必要はないので、電鋳法に
より製造する際に、線材の周囲に堆積させる電鋳層を厳
密に制御する必要性がなく、高い生産性でフェルールを
製造することができる。それゆえ、本発明のフェルール
は低コストで製造可能である。
【0019】本発明のフェルールはガイド孔にガイドピ
ンを備え得る。ガイドピンは、例えば、電鋳法によりフ
ェルールを製造したときに、ガイド孔形成用に用いた線
材を用いて形成し得る。あるいは、電鋳法によりフェル
ールを製造したときに、ガイド孔形成用に用いた線材を
電鋳体から取り除かずにそのまま残し、それをガイドピ
ンとして形成することもできる。このように、電鋳体に
残した線材をガイドピンとして利用する場合は、フェル
ール同士を接続する際に、例えば、フェルールのガイド
孔から線材を半分程度突き出し、突き出された線材を、
相手側のフェルールのガイド孔に挿入させるようにすれ
ばよい。また、ガイドピンは、フラット接合またはPC
接合のための研磨の際に、ガイド孔の中に収容しておく
こともできるので、研磨作業を容易に行うことができ
る。ガイドピンの先端は、フェルールのガイド孔への挿
入を容易にするためにテーパー状に加工しても良い。
ンを備え得る。ガイドピンは、例えば、電鋳法によりフ
ェルールを製造したときに、ガイド孔形成用に用いた線
材を用いて形成し得る。あるいは、電鋳法によりフェル
ールを製造したときに、ガイド孔形成用に用いた線材を
電鋳体から取り除かずにそのまま残し、それをガイドピ
ンとして形成することもできる。このように、電鋳体に
残した線材をガイドピンとして利用する場合は、フェル
ール同士を接続する際に、例えば、フェルールのガイド
孔から線材を半分程度突き出し、突き出された線材を、
相手側のフェルールのガイド孔に挿入させるようにすれ
ばよい。また、ガイドピンは、フラット接合またはPC
接合のための研磨の際に、ガイド孔の中に収容しておく
こともできるので、研磨作業を容易に行うことができ
る。ガイドピンの先端は、フェルールのガイド孔への挿
入を容易にするためにテーパー状に加工しても良い。
【0020】本発明のフェルールにおいて、ガイドピン
孔は、所定間隔で整列して形成されたファイバ孔の両側
に形成され得る。ガイドピン孔には、軸方向に沿った溝
を形成し得る。あるいは、ガイドピン孔の軸に対して斜
めになるように割溝が形成されても良い。これによりガ
イドピンのガイド孔への着脱が容易になる。
孔は、所定間隔で整列して形成されたファイバ孔の両側
に形成され得る。ガイドピン孔には、軸方向に沿った溝
を形成し得る。あるいは、ガイドピン孔の軸に対して斜
めになるように割溝が形成されても良い。これによりガ
イドピンのガイド孔への着脱が容易になる。
【0021】本発明の第2の態様に従えば、本発明の第
1の態様に従うフェルールであって、第1ガイドピン及
び第2ガイドピンの少なくとも一方を備えるフェルール
と、上記フェルールを収容するためのハウジングとを備
える光ファイバコネクタが提供される。
1の態様に従うフェルールであって、第1ガイドピン及
び第2ガイドピンの少なくとも一方を備えるフェルール
と、上記フェルールを収容するためのハウジングとを備
える光ファイバコネクタが提供される。
【0022】本発明の光ファイバコネクタは、本発明の
第1の態様のフェルールを備えるために、複数の光ファ
イバを容易に且つ高精度に接続することができる。ま
た、本発明の第1の態様のフェルールは、極めて小型で
低コストで製造可能であるために、小型で安価な光ファ
イバコネクタが実現される。光ファイバコネクタのハウ
ジングは、プラグまたはジャックとして機能し得る。
第1の態様のフェルールを備えるために、複数の光ファ
イバを容易に且つ高精度に接続することができる。ま
た、本発明の第1の態様のフェルールは、極めて小型で
低コストで製造可能であるために、小型で安価な光ファ
イバコネクタが実現される。光ファイバコネクタのハウ
ジングは、プラグまたはジャックとして機能し得る。
【0023】本発明の第3の態様に従えば、光ファイバ
接続用多心フェルールを電鋳により製造するときに用い
られる線材支持装置であって、少なくとも4本の線材
と、互いに対向して設けられた一対の支持部材であっ
て、上記線材をそれぞれ所定の間隔で互いに平行に配列
されるように支持するための支持部材とを含むことを特
徴とする装置が提供される。
接続用多心フェルールを電鋳により製造するときに用い
られる線材支持装置であって、少なくとも4本の線材
と、互いに対向して設けられた一対の支持部材であっ
て、上記線材をそれぞれ所定の間隔で互いに平行に配列
されるように支持するための支持部材とを含むことを特
徴とする装置が提供される。
【0024】本発明の装置は、本発明の第1の態様に従
うフェルールを電鋳により製造する際に用いられる装置
として有効である。線材支持装置の支持部材は、例え
ば、2心用フェルールを製造する場合には、図8に示す
ように4組のロッド37a〜dを用いて構成し得る。4
組のロッド37a〜dは、それぞれ、互いに異なる外径
を有し、基板38上で対向するように載置される。そし
て、図8に示すように、例えば、ファイバ孔を形成する
ための2本の線材35と、ガイド孔を形成するための2
本の線材36を、それぞれロッド37a及び37d並び
にロッド37b及び37cに支持させることにより、そ
れぞれの線材35、36は基板38上で基板38から遠
ざかる方向(図中Z方向)に互いに平行で且つ所定の間
隔で配列される。それぞれのロッドの外径を適宜変更す
ることによって、線材の間隔を高精度に調整することが
できる。こうして所定の間隔で平行に張られた線材は、
線材整列部材により同一面内に含まれるように整列され
る。かかる線材支持装置を用いて、線材の周囲に金属を
電着させることにより、2つのガイド孔を有する2心用
フェルールを作製することができる。3心や4心のフェ
ルールを作製する場合は、線材支持装置に、ファイバ孔
を形成するための線材及びそれを支持する支持部材を適
宜追加すればよい。
うフェルールを電鋳により製造する際に用いられる装置
として有効である。線材支持装置の支持部材は、例え
ば、2心用フェルールを製造する場合には、図8に示す
ように4組のロッド37a〜dを用いて構成し得る。4
組のロッド37a〜dは、それぞれ、互いに異なる外径
を有し、基板38上で対向するように載置される。そし
て、図8に示すように、例えば、ファイバ孔を形成する
ための2本の線材35と、ガイド孔を形成するための2
本の線材36を、それぞれロッド37a及び37d並び
にロッド37b及び37cに支持させることにより、そ
れぞれの線材35、36は基板38上で基板38から遠
ざかる方向(図中Z方向)に互いに平行で且つ所定の間
隔で配列される。それぞれのロッドの外径を適宜変更す
ることによって、線材の間隔を高精度に調整することが
できる。こうして所定の間隔で平行に張られた線材は、
線材整列部材により同一面内に含まれるように整列され
る。かかる線材支持装置を用いて、線材の周囲に金属を
電着させることにより、2つのガイド孔を有する2心用
フェルールを作製することができる。3心や4心のフェ
ルールを作製する場合は、線材支持装置に、ファイバ孔
を形成するための線材及びそれを支持する支持部材を適
宜追加すればよい。
【0025】また、支持部材は、例えば図9に示すよう
な片面に複数の溝が所定の間隔で形成された平板から構
成しうる。溝は例えばV字型やU字型にし得る。平板に
形成されたそれぞれの溝上に線材を配置することによっ
て、それぞれの線材を互いに平行で且つ所定の間隔で配
列させることができる。かかる支持部材では、溝の間隔
(ピッチ)を調整することによって、線材同士の間隔を
制御することができる。また、支持部材は、平板に限ら
ず、線材を支持する溝が形成された円柱部材を用い得
る。この場合、溝は円柱の外周に部分的に形成されてい
ても、周回するように形成されていても良い。
な片面に複数の溝が所定の間隔で形成された平板から構
成しうる。溝は例えばV字型やU字型にし得る。平板に
形成されたそれぞれの溝上に線材を配置することによっ
て、それぞれの線材を互いに平行で且つ所定の間隔で配
列させることができる。かかる支持部材では、溝の間隔
(ピッチ)を調整することによって、線材同士の間隔を
制御することができる。また、支持部材は、平板に限ら
ず、線材を支持する溝が形成された円柱部材を用い得
る。この場合、溝は円柱の外周に部分的に形成されてい
ても、周回するように形成されていても良い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う多心用フェル
ールの実施の形態について図を用いて具体的に説明す
る。
ールの実施の形態について図を用いて具体的に説明す
る。
【0027】図5に、本発明に従うフェルールの例とし
て4心用フェルールの概略構成図を示した。また、図6
には別の例として8心用フェルールの概略構成図を示し
た。図5に示すように、4心フェルール19は、第1円
筒部19a、第2円筒部19b及びそれらを連結する接
続部19cから構成される。第1円筒部19a及び第2
円筒部19bには、それぞれ、ガイドピンが挿入される
ガイド孔21及び22が形成されている。また、接続部
19cには光ファイバーがそれぞれ挿入される4つのフ
ァイバ孔20が形成されている。図5の左側に示すよう
に、4心フェルール19のガイド孔21及び22がそれ
ぞれ形成されている第1円筒部19a及び第2円筒部1
9bの断面形状は、それぞれ、ガイド孔21及び22と
ほぼ同軸の超半円状である。一方、図6に示すように、
8心フェルール23は、第1円筒部23a、第2円筒部
23b及びそれらを接続する接続部23cから構成され
ている。また、接続部23cには、光ファイバがそれぞ
れ挿入される8つのファイバ孔24が形成されている。
第1円筒部23a及び第2円筒部23bには、それぞ
れ、ガイドピンが挿入されるガイド孔25及び26が形
成されている。かかる8心フェルール23のガイド孔2
5及び26がそれぞれ形成されている第1円筒部23a
及び第2円筒部23bの断面形状は、それぞれ、ガイド
孔25及び26とほぼ同軸の半円状である。
て4心用フェルールの概略構成図を示した。また、図6
には別の例として8心用フェルールの概略構成図を示し
た。図5に示すように、4心フェルール19は、第1円
筒部19a、第2円筒部19b及びそれらを連結する接
続部19cから構成される。第1円筒部19a及び第2
円筒部19bには、それぞれ、ガイドピンが挿入される
ガイド孔21及び22が形成されている。また、接続部
19cには光ファイバーがそれぞれ挿入される4つのフ
ァイバ孔20が形成されている。図5の左側に示すよう
に、4心フェルール19のガイド孔21及び22がそれ
ぞれ形成されている第1円筒部19a及び第2円筒部1
9bの断面形状は、それぞれ、ガイド孔21及び22と
ほぼ同軸の超半円状である。一方、図6に示すように、
8心フェルール23は、第1円筒部23a、第2円筒部
23b及びそれらを接続する接続部23cから構成され
ている。また、接続部23cには、光ファイバがそれぞ
れ挿入される8つのファイバ孔24が形成されている。
第1円筒部23a及び第2円筒部23bには、それぞ
れ、ガイドピンが挿入されるガイド孔25及び26が形
成されている。かかる8心フェルール23のガイド孔2
5及び26がそれぞれ形成されている第1円筒部23a
及び第2円筒部23bの断面形状は、それぞれ、ガイド
孔25及び26とほぼ同軸の半円状である。
【0028】図5及び図6に示した多心フェルールは、
図7に示すような電鋳装置を用いて作製される。電鋳装
置は、電鋳浴27と、電鋳浴27内に充填された電鋳液
28、電鋳浴27内に配置された陽極29及び陰極30
を備えている。陽極29は底部に設置されたベース31
の上に、陰極30を取り巻くように設けられている。陰
極30には、図8で示したような線材支持装置によって
張られた電鋳母型となる心線34が心線支持治具33の
上下端部の間にバネ32等で一定張力で取り付けられて
いる。心線34は陰極30に電気的に接続される。線材
を張るための線材支持装置については後述する。電鋳液
28は、心線34の周囲に電鋳しようとする金属の材質
に応じて決定され、例えば、ニッケルまたはニッケル合
金等の電鋳金属を用いることができ、スルファミン酸ニ
ッケル、塩化ニッケル、硫酸ニッケル等を主成分とする
水溶液が使用される。
図7に示すような電鋳装置を用いて作製される。電鋳装
置は、電鋳浴27と、電鋳浴27内に充填された電鋳液
28、電鋳浴27内に配置された陽極29及び陰極30
を備えている。陽極29は底部に設置されたベース31
の上に、陰極30を取り巻くように設けられている。陰
極30には、図8で示したような線材支持装置によって
張られた電鋳母型となる心線34が心線支持治具33の
上下端部の間にバネ32等で一定張力で取り付けられて
いる。心線34は陰極30に電気的に接続される。線材
を張るための線材支持装置については後述する。電鋳液
28は、心線34の周囲に電鋳しようとする金属の材質
に応じて決定され、例えば、ニッケルまたはニッケル合
金等の電鋳金属を用いることができ、スルファミン酸ニ
ッケル、塩化ニッケル、硫酸ニッケル等を主成分とする
水溶液が使用される。
【0029】ここで、図8に示した線材支持装置につい
て説明する。図8に示した線材支持装置は、2心フェル
ールを電鋳するための装置であり、図8(A)は、線材
支持装置の平面図であり、図8(B)は、図8(A)に
おいて線材35及び36を含む面で切断したときの断面
図である。線材支持装置100は、ファイバ孔用線材3
5、ガイド孔用線材36、基板38、ロッド37、整列
用ブロック40、心線ホルダ41、テンションプーリ3
9、及び補助部材90a、90bを備える。ロッド37
は、径の異なる4種類のロッド37a〜dから構成さ
れ、それぞれ基板38上に載置されている。これらロッ
ド37a〜dの外径は、ロッド37a〜37dの順で大
きくなっている。また、図8(A)及び(B)に示した
ように、最も外径の小さなロッド37aは内側に配置さ
れ、外側に向かって順にロッド37b、37c、37d
が配置されている。
て説明する。図8に示した線材支持装置は、2心フェル
ールを電鋳するための装置であり、図8(A)は、線材
支持装置の平面図であり、図8(B)は、図8(A)に
おいて線材35及び36を含む面で切断したときの断面
図である。線材支持装置100は、ファイバ孔用線材3
5、ガイド孔用線材36、基板38、ロッド37、整列
用ブロック40、心線ホルダ41、テンションプーリ3
9、及び補助部材90a、90bを備える。ロッド37
は、径の異なる4種類のロッド37a〜dから構成さ
れ、それぞれ基板38上に載置されている。これらロッ
ド37a〜dの外径は、ロッド37a〜37dの順で大
きくなっている。また、図8(A)及び(B)に示した
ように、最も外径の小さなロッド37aは内側に配置さ
れ、外側に向かって順にロッド37b、37c、37d
が配置されている。
【0030】ファイバ孔用線材35及びガイド孔用線材
36は、それぞれ、フェルールのファイバ孔及びガイド
孔を画成するための母型であり、例えば、鉄またはその
合金、アルミニウムまたはその合金、銅またはその合金
などの金属線、及びこの金属線の上に薄いハンダメッキ
をしたもの、及びナイロン、ポリエステル、テフロン
(登録商標)などのプラスチック線から適宜選択使用さ
れる。このうちプラスチック線の場合は、表面に導電性
の付与のためニッケル、銀などの無電解メッキが必要と
なる。導電性プラスチックを用いるのが有利である。こ
の場合、電鋳後に導電性プラスチックに通電して加熱す
ると電鋳物の引き抜き離型が容易となる。ファイバ孔用
線材35は、電鋳で得られるフェルールの内径を決定す
ることになるので、線の太さ、真円度及び直線性におい
て高精度のものが要求される。線は、ダイスによる押し
出しや伸線による方法或いはセンタレス加工などによ
り、太さと真円度と直線性の調整を実施することができ
る。現時点では、直径125μmのステンレス線の場合
には、例えば、±0.5μm程度の誤差範囲のステンレ
ス線材製品が入手可能である。ガイド孔用線材36は、
ファイバ孔用線材35よりも太い線材を用いてもよく、
例えば直径0.3mm〜3mmの線材を用いることがで
きる。
36は、それぞれ、フェルールのファイバ孔及びガイド
孔を画成するための母型であり、例えば、鉄またはその
合金、アルミニウムまたはその合金、銅またはその合金
などの金属線、及びこの金属線の上に薄いハンダメッキ
をしたもの、及びナイロン、ポリエステル、テフロン
(登録商標)などのプラスチック線から適宜選択使用さ
れる。このうちプラスチック線の場合は、表面に導電性
の付与のためニッケル、銀などの無電解メッキが必要と
なる。導電性プラスチックを用いるのが有利である。こ
の場合、電鋳後に導電性プラスチックに通電して加熱す
ると電鋳物の引き抜き離型が容易となる。ファイバ孔用
線材35は、電鋳で得られるフェルールの内径を決定す
ることになるので、線の太さ、真円度及び直線性におい
て高精度のものが要求される。線は、ダイスによる押し
出しや伸線による方法或いはセンタレス加工などによ
り、太さと真円度と直線性の調整を実施することができ
る。現時点では、直径125μmのステンレス線の場合
には、例えば、±0.5μm程度の誤差範囲のステンレ
ス線材製品が入手可能である。ガイド孔用線材36は、
ファイバ孔用線材35よりも太い線材を用いてもよく、
例えば直径0.3mm〜3mmの線材を用いることがで
きる。
【0031】ファイバ孔用線材35及びガイド孔用線材
36はともに、図8(B)に示すように、テンションプ
ーリ39に巻きつけられており、ファイバ孔用線材35
は、ロッド37b及び37cにより支持された後、補助
部材90aを介して固定部91に取り付けられる。一
方、ファイバ孔用線材36は、ロッド37a及び37d
により支持された後、補助部材90bを介して固定部9
1に取り付けられる。テンションプーリ39には、図8
(B)中、下方向に所定の荷重Wがかけられ、これによ
り線材35及び36に所定の張力を与えることができ
る。ファイバ孔用線材35及びガイド孔用線材の図8
(B)中、Z軸方向の間隔は、それら線材を支持するロ
ッド37のそれぞれの外径を変更することにより高精度
に調整することができる。
36はともに、図8(B)に示すように、テンションプ
ーリ39に巻きつけられており、ファイバ孔用線材35
は、ロッド37b及び37cにより支持された後、補助
部材90aを介して固定部91に取り付けられる。一
方、ファイバ孔用線材36は、ロッド37a及び37d
により支持された後、補助部材90bを介して固定部9
1に取り付けられる。テンションプーリ39には、図8
(B)中、下方向に所定の荷重Wがかけられ、これによ
り線材35及び36に所定の張力を与えることができ
る。ファイバ孔用線材35及びガイド孔用線材の図8
(B)中、Z軸方向の間隔は、それら線材を支持するロ
ッド37のそれぞれの外径を変更することにより高精度
に調整することができる。
【0032】整列用ブロック40は、線材35及び36
を、図8(A)中、Y軸方向において所定の力Fで挟み
込むことができる。これにより、線材35及び36を、
X−Z平面上に整列させることができる。線材35及び
36は心線ホルダ41の線材保持部41a及び41bを
用いて所定の間隔を維持したまま固定される。心線ホル
ダ41の線材保持部41a及び41bには、例えば、光
硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などの樹脂や接着剤が充填さ
れたホルダを用いることができ、樹脂や接着剤で線材同
士の隙間を埋めた状態で固化させることにより線材が固
定される。あるいは、心線ホルダとして、銅などの比較
的軟らかい金属から形成されたクリップを用い、かかる
クリップで線材を挟みんで機械的に固定することもでき
る。
を、図8(A)中、Y軸方向において所定の力Fで挟み
込むことができる。これにより、線材35及び36を、
X−Z平面上に整列させることができる。線材35及び
36は心線ホルダ41の線材保持部41a及び41bを
用いて所定の間隔を維持したまま固定される。心線ホル
ダ41の線材保持部41a及び41bには、例えば、光
硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などの樹脂や接着剤が充填さ
れたホルダを用いることができ、樹脂や接着剤で線材同
士の隙間を埋めた状態で固化させることにより線材が固
定される。あるいは、心線ホルダとして、銅などの比較
的軟らかい金属から形成されたクリップを用い、かかる
クリップで線材を挟みんで機械的に固定することもでき
る。
【0033】図8に示した線材支持装置では、4種類の
ロッド37a〜37dを用いたが、かかるロッドの代わ
りに、図12に示すような第1外径部81a〜第4外径
部81dを備える多段の支持部材80を用いることもで
きる。この場合は、例えば、第1外径部81a及び第4
外径部81dでガイド孔用線材を支持させ、第2外形部
81b及び第3外径部81cでファイバ孔用線材を支持
させればよい。
ロッド37a〜37dを用いたが、かかるロッドの代わ
りに、図12に示すような第1外径部81a〜第4外径
部81dを備える多段の支持部材80を用いることもで
きる。この場合は、例えば、第1外径部81a及び第4
外径部81dでガイド孔用線材を支持させ、第2外形部
81b及び第3外径部81cでファイバ孔用線材を支持
させればよい。
【0034】また、かかる線材支持装置の代わりに、図
9に示したような線材支持装置200を用いることもで
きる。図9に示した線材支持装置200は、4心フェル
ールを電鋳により製造するための装置であり、ファイバ
孔用線材42、小径ガイド孔用線材43、大径ガイド穴
用線材44、支持板45及び心線ホルダ47を主に備え
る。ファイバ孔用線材42は、ファイバが通過するのフ
ァイバ孔を画成するための母型である。小径ガイド孔用
線材43及び大径ガイド孔用線材44は、それぞれ、小
径ガイド孔及び大径ガイド孔を画成するための母型であ
り、小径ガイド穴用線材43は、大径ガイド用線材44
よりも直径の小さな線材を用いて構成される。
9に示したような線材支持装置200を用いることもで
きる。図9に示した線材支持装置200は、4心フェル
ールを電鋳により製造するための装置であり、ファイバ
孔用線材42、小径ガイド孔用線材43、大径ガイド穴
用線材44、支持板45及び心線ホルダ47を主に備え
る。ファイバ孔用線材42は、ファイバが通過するのフ
ァイバ孔を画成するための母型である。小径ガイド孔用
線材43及び大径ガイド孔用線材44は、それぞれ、小
径ガイド孔及び大径ガイド孔を画成するための母型であ
り、小径ガイド穴用線材43は、大径ガイド用線材44
よりも直径の小さな線材を用いて構成される。
【0035】支持板45の上面には、ファイバ孔用線材
42を支持するための4本のV溝46aと、小径ガイド
孔用線材43を支持するためのV溝46bと、大径ガイ
ド孔用線材44を支持するためのV溝46cが形成され
ている。V溝46aは、支持板45の表面上で、V溝4
6bとV溝46cとの間に形成されている。また、V溝
46a、46b及び46cは、線材42、43及び44
をそれぞれV溝46a、46b及び46c上に載置した
ときに、それぞれの線材の中心軸が支持板の表面と一致
するように溝深さまたは溝幅が調整されている。
42を支持するための4本のV溝46aと、小径ガイド
孔用線材43を支持するためのV溝46bと、大径ガイ
ド孔用線材44を支持するためのV溝46cが形成され
ている。V溝46aは、支持板45の表面上で、V溝4
6bとV溝46cとの間に形成されている。また、V溝
46a、46b及び46cは、線材42、43及び44
をそれぞれV溝46a、46b及び46c上に載置した
ときに、それぞれの線材の中心軸が支持板の表面と一致
するように溝深さまたは溝幅が調整されている。
【0036】また、線材42〜44は、長さ方向に所定
の張力が与えられている。線材に張力を与える方法とし
ては、例えば、バネやゴムなどの弾性部材を用いて線材
を長さ方向に引っ張る方法や、線材の一端を固定し、多
端に重りを付けることによって引っ張ってもよい。
の張力が与えられている。線材に張力を与える方法とし
ては、例えば、バネやゴムなどの弾性部材を用いて線材
を長さ方向に引っ張る方法や、線材の一端を固定し、多
端に重りを付けることによって引っ張ってもよい。
【0037】所定の張力で張られた線材42〜44は心
線ホルダ47の線材保持部47a及び47bにより所定
の間隔で固定される。心線ホルダ47の線材保持部47
aは、図9に示すように、上板47a’と下板47a”
とから構成されており、上板47a’と下板47a”と
により線材42〜44を所定の力で挟むことができる。
上板47a’及び下板47a”の片面には、上板47
a’及び下板47a”で線材を挟んだときにファイバ孔
用線材が支持される凸部47dが形成されており、これ
により、互いに直径の異なる、ファイバ孔用線材42と
ガイド孔用線材43、44とを一定の圧力で挟むことが
できる。なお、心線ホルダ47の線材保持部47bの上
板と下板については図9には図示していないが、47a
と同様の構造を有する。
線ホルダ47の線材保持部47a及び47bにより所定
の間隔で固定される。心線ホルダ47の線材保持部47
aは、図9に示すように、上板47a’と下板47a”
とから構成されており、上板47a’と下板47a”と
により線材42〜44を所定の力で挟むことができる。
上板47a’及び下板47a”の片面には、上板47
a’及び下板47a”で線材を挟んだときにファイバ孔
用線材が支持される凸部47dが形成されており、これ
により、互いに直径の異なる、ファイバ孔用線材42と
ガイド孔用線材43、44とを一定の圧力で挟むことが
できる。なお、心線ホルダ47の線材保持部47bの上
板と下板については図9には図示していないが、47a
と同様の構造を有する。
【0038】心線ホルダ47により線材を固定する手段
としては、図8の線材支持装置と同様に、硬化性樹脂や
接着剤などを用いることができる。硬化性樹脂や接着剤
を用いる場合は、上板47a’と下板47a”の間に樹
脂や接着剤を流し込んで固化させればよい。或いは、心
線ホルダは、上板47a’及び下板47a”を銅などの
金属を用いて構成することもでき、この場合は、上板4
7a’と下板47a”で挟んだときに、線材42〜44
を上板47a’及び下板47a”にそれぞれ埋没させて
固定することができる。
としては、図8の線材支持装置と同様に、硬化性樹脂や
接着剤などを用いることができる。硬化性樹脂や接着剤
を用いる場合は、上板47a’と下板47a”の間に樹
脂や接着剤を流し込んで固化させればよい。或いは、心
線ホルダは、上板47a’及び下板47a”を銅などの
金属を用いて構成することもでき、この場合は、上板4
7a’と下板47a”で挟んだときに、線材42〜44
を上板47a’及び下板47a”にそれぞれ埋没させて
固定することができる。
【0039】図9に示した線材支持装置200におい
て、支持板45の代わりに、所定の深さの周回溝を複数
有する円柱体を用いてもよい。この場合、それぞれの周
回溝に線材を支持させて構成すればよい。
て、支持板45の代わりに、所定の深さの周回溝を複数
有する円柱体を用いてもよい。この場合、それぞれの周
回溝に線材を支持させて構成すればよい。
【0040】図8及び図9に示した線材支持装置は、図
7に示した電鋳装置の心線支持治具の代わりとして電鋳
浴の中にそのまま入れても、あるいは、心線ホルダ41
または47の外側で線材を切断して、心線ホルダ41ま
たは47により保持された線材を心線支持治具に装着し
て電鋳浴の中に組み込むこともできる。図9に示すよう
に、心線ホルダ47の線材保持部47a及び47bによ
り保持された線材は、心線ホルダ47の拘束支持部47
cにより線材の長さ方向に拘束されているため、一定の
張力で張られていた線材が撓んで直線性が損なわれるこ
とはない。こうして心線ホルダ47により保持された線
材は、図7に示した電鋳装置の心線支持治具に装着され
る。
7に示した電鋳装置の心線支持治具の代わりとして電鋳
浴の中にそのまま入れても、あるいは、心線ホルダ41
または47の外側で線材を切断して、心線ホルダ41ま
たは47により保持された線材を心線支持治具に装着し
て電鋳浴の中に組み込むこともできる。図9に示すよう
に、心線ホルダ47の線材保持部47a及び47bによ
り保持された線材は、心線ホルダ47の拘束支持部47
cにより線材の長さ方向に拘束されているため、一定の
張力で張られていた線材が撓んで直線性が損なわれるこ
とはない。こうして心線ホルダ47により保持された線
材は、図7に示した電鋳装置の心線支持治具に装着され
る。
【0041】次に、図9に示した線材支持装置を図7に
示した電鋳装置100に組み込んで管状部材を電鋳によ
り形成する操作を説明する。電鋳浴27に、電鋳液28
を充填した後、4〜20A/dm2程度の電流密度にな
るように陽極29及び陰極30にDC電圧を印加する。
これにより線材の周囲に電着物を成長させることができ
る。電鋳の終了後、支持治具を電鋳浴27から取り出し
て、線材を支持装置から取り外す。得られた電鋳物は、
例えば、薄刃カッターを用いて所定の長さに切断され
る。
示した電鋳装置100に組み込んで管状部材を電鋳によ
り形成する操作を説明する。電鋳浴27に、電鋳液28
を充填した後、4〜20A/dm2程度の電流密度にな
るように陽極29及び陰極30にDC電圧を印加する。
これにより線材の周囲に電着物を成長させることができ
る。電鋳の終了後、支持治具を電鋳浴27から取り出し
て、線材を支持装置から取り外す。得られた電鋳物は、
例えば、薄刃カッターを用いて所定の長さに切断され
る。
【0042】ファイバ孔用線材及びガイド孔用線材は、
得られた電着物から引き抜くか、加熱した酸またはアル
カリ水溶液に溶かすなどで除去することができる。これ
らの線材としてハンダメッキの金属線を用いた場合は、
金属線を加熱しながら引き抜けばよい。また、線材は、
電着物から超硬ピンなどを用いて押し出すことにより取
り出すことも可能である。この場合は、電鋳品の線材の
一端を薬品で少し溶かしてから実施するのが望ましい。
選択した線材の材料により、電鋳品の内部に存在する線
材を引き抜くか、押し出すか、あるいは薬品で溶解する
かを決定すればよい。例えば、線材がアルミニウムまた
はその合金、銅またはその合金などの場合には、線材が
酸またはアルカリ水溶破に溶解しやすいため、溶解によ
る除去が有効である。溶解液として、アルミニウムまた
はその合金を溶解しつつ、電鋳金属に殆ど影響を与えな
い強アルカリ水溶液が好ましい。具体的には、5〜10
w/vol%程度の濃度の水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムなどの強アルカリ水溶液を使用し、100±3℃程
度に加熱することにより容易に溶解除去することができ
る。
得られた電着物から引き抜くか、加熱した酸またはアル
カリ水溶液に溶かすなどで除去することができる。これ
らの線材としてハンダメッキの金属線を用いた場合は、
金属線を加熱しながら引き抜けばよい。また、線材は、
電着物から超硬ピンなどを用いて押し出すことにより取
り出すことも可能である。この場合は、電鋳品の線材の
一端を薬品で少し溶かしてから実施するのが望ましい。
選択した線材の材料により、電鋳品の内部に存在する線
材を引き抜くか、押し出すか、あるいは薬品で溶解する
かを決定すればよい。例えば、線材がアルミニウムまた
はその合金、銅またはその合金などの場合には、線材が
酸またはアルカリ水溶破に溶解しやすいため、溶解によ
る除去が有効である。溶解液として、アルミニウムまた
はその合金を溶解しつつ、電鋳金属に殆ど影響を与えな
い強アルカリ水溶液が好ましい。具体的には、5〜10
w/vol%程度の濃度の水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムなどの強アルカリ水溶液を使用し、100±3℃程
度に加熱することにより容易に溶解除去することができ
る。
【0043】図10に、図9に示した線材支持装置を用
いて電鋳により製造した一対の4心用フェルールを示
す。図10には4心用フェルールとして、ジャック側フ
ェルール48と、プラグ側フェルール49を示した。こ
れらのフェルール48及び49は、後述する図11に示
すような4心用コネクタのハウジング内に組み込まれ
る。ジャック側フェルール48及びプラグ側フェルール
49には、図10に示すように、大径ガイド孔50、小
径ガイド孔52及び4つのファイバ孔71が形成されて
おり、大径ガイド孔50の内径は小径ガイド孔52の内
径よりも大きくなっている。ジャック側フェルール48
の大径ガイド孔50及び小径ガイド孔52を画成する壁
部には、それぞれ割り溝54が形成されている。かかる
割り溝54は、電鋳により得られた電着物から大径ガイ
ド孔用及び小径ガイド孔用の線材をそれぞれ除去した
後、ガイド孔を画成する壁部をNC機械工作機によりガ
イド孔の軸に対して平行にまたは斜めに加工することに
よって形成される。
いて電鋳により製造した一対の4心用フェルールを示
す。図10には4心用フェルールとして、ジャック側フ
ェルール48と、プラグ側フェルール49を示した。こ
れらのフェルール48及び49は、後述する図11に示
すような4心用コネクタのハウジング内に組み込まれ
る。ジャック側フェルール48及びプラグ側フェルール
49には、図10に示すように、大径ガイド孔50、小
径ガイド孔52及び4つのファイバ孔71が形成されて
おり、大径ガイド孔50の内径は小径ガイド孔52の内
径よりも大きくなっている。ジャック側フェルール48
の大径ガイド孔50及び小径ガイド孔52を画成する壁
部には、それぞれ割り溝54が形成されている。かかる
割り溝54は、電鋳により得られた電着物から大径ガイ
ド孔用及び小径ガイド孔用の線材をそれぞれ除去した
後、ガイド孔を画成する壁部をNC機械工作機によりガ
イド孔の軸に対して平行にまたは斜めに加工することに
よって形成される。
【0044】プラグ側フェルール49は、更に、大径ガ
イド孔50内及び小径ガイド孔52内に、それぞれ、大
径ガイドピン51と小径ガイドピン53を備える。これ
らガイドピン51及び53は、上記のようにして得られ
た電鋳体からガイドピン孔用線材を取り除かずに電鋳体
内に残しておくことにより得ることができる。そして、
線材を所定の寸法だけ突き出すことによってガイドピン
として機能させることができる。このように、電鋳の際
に用いた線材をガイドピンとして利用することにより部
品点数を低減することができる。
イド孔50内及び小径ガイド孔52内に、それぞれ、大
径ガイドピン51と小径ガイドピン53を備える。これ
らガイドピン51及び53は、上記のようにして得られ
た電鋳体からガイドピン孔用線材を取り除かずに電鋳体
内に残しておくことにより得ることができる。そして、
線材を所定の寸法だけ突き出すことによってガイドピン
として機能させることができる。このように、電鋳の際
に用いた線材をガイドピンとして利用することにより部
品点数を低減することができる。
【0045】ジャック側フェルール48とプラグ側フェ
ルール49を接続するには、プラグ側フェルール49の
大径ガイドピン51及び小径ガイドピン53を、それぞ
れ、ジャック側フェルール48の大径ガイド孔50及び
小径ガイド孔52に挿入する。このように、ジャック側
フェルール48とプラグ側フェルール49は、径の異な
る2つのガイドピン51、53を用いているために逆接
続されることはない。
ルール49を接続するには、プラグ側フェルール49の
大径ガイドピン51及び小径ガイドピン53を、それぞ
れ、ジャック側フェルール48の大径ガイド孔50及び
小径ガイド孔52に挿入する。このように、ジャック側
フェルール48とプラグ側フェルール49は、径の異な
る2つのガイドピン51、53を用いているために逆接
続されることはない。
【0046】つぎに、図11に示した4心用コネクタに
ついて説明する。4心用コネクタは、ジャックハウジン
グ72とプラグハウジング73とから構成される。図1
1に示すように、ジャックハウジング72は、ハウジン
グ枠58、ジャック側フェルール55及び成型部材57
から主に構成される。一方、プラグハウジング73は、
ハウジング枠59、プラグ側フェルール56及び成型部
材57’から主に構成される。成型部材57、57’に
は、フェルール55、56のファイバ孔71に連結する
ようなファイバガイド孔61が形成されている。ファイ
バガイド孔61の内径はフェルールのファイバ孔71の
内径よりも大きく、ファイバガイド孔61のファイバ孔
71との接続部分は、ファイバ孔71の内径と同径にな
るようにテーパー状に形成されている。このファイバガ
イド孔61により、光ファイバをフェルール55、56
のファイバ孔71に容易に導くことができる。かかる成
型部材57(57’)は、例えば、ハウジング枠と同型
の金型内にフェルール55(56)及びファイバガイド
孔形成用の線材を配置して、金型内に溶融樹脂或いは硬
化性樹脂を流し込んで固化させた後、金型から樹脂製成
型品を取り出し、成型品からファイバガイド孔形成用の
線材を取り除くことにより作製される。得られた成型部
材57(57’)はハウジング枠58(59)内に収容
される。
ついて説明する。4心用コネクタは、ジャックハウジン
グ72とプラグハウジング73とから構成される。図1
1に示すように、ジャックハウジング72は、ハウジン
グ枠58、ジャック側フェルール55及び成型部材57
から主に構成される。一方、プラグハウジング73は、
ハウジング枠59、プラグ側フェルール56及び成型部
材57’から主に構成される。成型部材57、57’に
は、フェルール55、56のファイバ孔71に連結する
ようなファイバガイド孔61が形成されている。ファイ
バガイド孔61の内径はフェルールのファイバ孔71の
内径よりも大きく、ファイバガイド孔61のファイバ孔
71との接続部分は、ファイバ孔71の内径と同径にな
るようにテーパー状に形成されている。このファイバガ
イド孔61により、光ファイバをフェルール55、56
のファイバ孔71に容易に導くことができる。かかる成
型部材57(57’)は、例えば、ハウジング枠と同型
の金型内にフェルール55(56)及びファイバガイド
孔形成用の線材を配置して、金型内に溶融樹脂或いは硬
化性樹脂を流し込んで固化させた後、金型から樹脂製成
型品を取り出し、成型品からファイバガイド孔形成用の
線材を取り除くことにより作製される。得られた成型部
材57(57’)はハウジング枠58(59)内に収容
される。
【0047】以上、本発明の多心フェルール、それを備
えるコネクタについて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではない。上記実施の形態においては、4心
フェルールを収容する光ファイバコネクタについて説明
したが、図6に示すような8心フェルールを用いて光フ
ァイバコネクタを構成することもできる。
えるコネクタについて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではない。上記実施の形態においては、4心
フェルールを収容する光ファイバコネクタについて説明
したが、図6に示すような8心フェルールを用いて光フ
ァイバコネクタを構成することもできる。
【0048】
【発明の効果】本発明のフェルールは、ガイドピンを挿
入するためのガイド孔が、光ファイバ用のファイバ孔に
対して極めて高精度に位置付けられて形成されているた
め、ガイド孔にガイドピンを挿入して1対のフェルール
を接合したときに、光ファイバを極めて高精度に接続さ
せることができる。また、本発明のフェルールは、電鋳
法を用いて、極めて高精度で、容易に且つ安価に製造す
ることができる。
入するためのガイド孔が、光ファイバ用のファイバ孔に
対して極めて高精度に位置付けられて形成されているた
め、ガイド孔にガイドピンを挿入して1対のフェルール
を接合したときに、光ファイバを極めて高精度に接続さ
せることができる。また、本発明のフェルールは、電鋳
法を用いて、極めて高精度で、容易に且つ安価に製造す
ることができる。
【0049】本発明の光ファイバコネクタは、本発明の
フェルールを用いて構成されるため、極めて小型にする
ことができる。
フェルールを用いて構成されるため、極めて小型にする
ことができる。
【0050】また、本発明の線材支持装置を用いて整列
された線材を用いて電鋳を行えば、多心フェルールを容
易に且つ正確に、しかも低コストで製造することができ
る。
された線材を用いて電鋳を行えば、多心フェルールを容
易に且つ正確に、しかも低コストで製造することができ
る。
【図1】従来のフェルールの断面図を示し、図1(A)
はフェルールとスリーブホルダの概略断面図であり、図
1(B)は単心タイプのフェルールの縦断面図及びその
X−X方向断面図であり、図1(C)は2心タイプのフ
ェルールの縦断面図及びそのX−X方向断面図である。
はフェルールとスリーブホルダの概略断面図であり、図
1(B)は単心タイプのフェルールの縦断面図及びその
X−X方向断面図であり、図1(C)は2心タイプのフ
ェルールの縦断面図及びそのX−X方向断面図である。
【図2】従来の多心光ファイバコネクタの概略断面図で
ある。
ある。
【図3】従来の樹脂成型により得られる多心光ファイバ
コネクタの概略構成図である。
コネクタの概略構成図である。
【図4】図3に示した多心光ファイバコネクタを射出成
型により製造する際に用いる金型の概略構成図である。
型により製造する際に用いる金型の概略構成図である。
【図5】本発明の4心用フェルールの縦断面図及び横断
面図である。
面図である。
【図6】本発明の8心用フェルールの縦断面図及び横断
面図である。
面図である。
【図7】本発明のフェルールを製造するための電鋳装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図8】本発明の線材支持装置の一具体例の概略構成図
であり、ロッドを用いて線材を支持するタイプの線材支
持装置である。
であり、ロッドを用いて線材を支持するタイプの線材支
持装置である。
【図9】本発明の線材支持装置の図8とは別の具体例で
あり、∨溝が形成された平板を用いて線材を支持するタ
イプの線材支持装置である。
あり、∨溝が形成された平板を用いて線材を支持するタ
イプの線材支持装置である。
【図10】図9の線材支持装置を用いて電鋳法により製
造された4心フェルールの概略構成図である。
造された4心フェルールの概略構成図である。
【図11】本発明の多心フェルールを備える光ファイバ
コネクタの概略構成図である。
コネクタの概略構成図である。
【図12】線材を支持するための支持部材の具体例であ
り、複数の外径部を有する支持部材の概略構成図であ
る。
り、複数の外径部を有する支持部材の概略構成図であ
る。
1、1a、1b フェルール
2a、2b 貫通孔
3 スリーブ
19 4心用フェルール
19a、23a 第1円筒部
19b、23b 第2円筒部
19c、23c 接続部
20、24 ファイバ孔
21、22、25、26 ガイド孔
27 浴
28 電鋳液
29 陽極
30 陰極
33 心線支持治具
35 ファイバ孔用線材
36 ガイド孔用線材
37、37a、37b、37c、37d 支持部材(ロ
ッド) 38 基板 39 テンションプーリ 41、47 心線ホルダ 48 ジャック側フェルール 49 プラグ側フェルール 50 大径ガイド孔 51 大径ガイドピン 52 小径ガイド孔 53 小径ガイドピン 54 割り溝 57 ハウジング枠 71 ファイバ孔 72 ジャックハウジング 73 プラグハウジング 100、200 心線支持装置
ッド) 38 基板 39 テンションプーリ 41、47 心線ホルダ 48 ジャック側フェルール 49 プラグ側フェルール 50 大径ガイド孔 51 大径ガイドピン 52 小径ガイド孔 53 小径ガイドピン 54 割り溝 57 ハウジング枠 71 ファイバ孔 72 ジャックハウジング 73 プラグハウジング 100、200 心線支持装置
Claims (18)
- 【請求項1】 光ファイバを接続するためのフェルール
において、 金属により一体的に形成されたフェルール本体と、 フェルール本体に形成された光ファイバを通過させるた
めのファイバ孔と、 位置合わせ用の第1ガイドピン及び第2ガイドピンをそ
れぞれ挿入するためにフェルール本体に形成された第1
ガイド孔及び第2ガイド孔とを備えることを特徴とする
フェルール。 - 【請求項2】 上記ファイバ孔が、第1ガイド孔と第2
ガイド孔との間にアレイ状に複数形成されていることを
特徴とする請求項1に記載のフェルール。 - 【請求項3】 更に、第1ガイドピン及び第2ガイドピ
ンの少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1
または2に記載のフェルール。 - 【請求項4】 第1ガイド孔の内径と第2ガイド孔の内
径が異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一
項に記載のフェルール。 - 【請求項5】 第1ガイド孔及び第2ガイド孔を画成し
ている壁面に、これらガイド孔の軸方向に対して平行ま
たは斜めに割り溝が形成されていることを特徴とする請
求項1〜4のいずれか一項に記載のフェルール。 - 【請求項6】 第1ガイドピン及び第2ガイドピンは、
それぞれ、電鋳によりフェルールを形成する際に用いら
れた線材であることを特徴とする請求項3に記載のフェ
ルール。 - 【請求項7】 上記フェルール本体の第1ガイド孔及び
第2ガイド孔が形成されている部分の孔の軸方向に垂直
な断面が超半円または半円の形状であることを特徴とす
る請求項1〜6のいずれか一項に記載のフェルール。 - 【請求項8】 請求項3に記載のフェルールと、該フェ
ルールを収容するためのハウジングとを備える光ファイ
バコネクタ。 - 【請求項9】 上記ハウジングが、プラグ及びジャック
のいずれかである請求項8に記載の光ファイバコネク
タ。 - 【請求項10】 光ファイバ接続用多心フェルールを電
鋳により製造するときに用いられる線材支持装置であっ
て、 少なくとも4本の線材と、 互いに対向して設けられた一対の支持部材であって、上
記線材をそれぞれ所定の間隔で互いに平行に配列される
ように支持するための支持部材とを含むことを特徴とす
る装置。 - 【請求項11】 上記多心フェルールは、2つのガイド
ピンがそれぞれ挿入される2つのガイド孔を備え、上記
少なくとも4本の線材のうちの2本の線材がガイド孔を
形成するための線材であることを特徴とする請求項10
に記載の装置。 - 【請求項12】 更に、上記支持部材により支持された
線材を、同一面内に含まれるように整列させるための線
材整列部材を備えることを特徴とする請求項10または
11に記載の装置。 - 【請求項13】 更に、上記支持部材が載置される基板
を備え、上記支持部材は、上記線材を基板上で、それぞ
れの線材が基板に対して互いに異なる間隔で平行に配列
されるように支持することを特徴とする請求項10〜1
2のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項14】 上記支持部材は、 上記基板上に互いに対向して設けられた一対の円柱形状
の支持部材であって、互いに同一の外径を有する第1支
持部材と、 上記基板上で、一対の第1支持部材の間に互いに対向し
て設けられた一対の支持部材であって、互いに同一の外
径で且つ第1支持部材よりも小さな外径を有する第2支
持部材と、 上記基板上で、一対の第2支持部材の間に互いに対向し
て設けられた一対の支持部材であって、互いに同一の外
径で且つ第2支持部材よりも小さな外径を有する第3支
持部材と、 上記基板上で、一対の第3支持部材の間に互いに対向し
て設けられた一対の支持部材であって、互いに同一の外
径で且つ第3支持部材よりも小さな外径を有する第4支
持部材とを少なくとも含み、 第1支持部材、第2支持部材、第3支持部材及び第4支
持部材に上記線材がそれぞれ支持されていることを特徴
とする請求項10〜13のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項15】 上記支持部材は、第1外径部と、第1
外径部よりも小さい径を有する第2外径部と、第2外径
部よりも小さい径を有する第3外径部と、第3外径部よ
りも小さい径を有する第4外径部とを少なくとも備え、
第1外径部、第2外径部、第3外径部及び第4外径部に
それぞれ線材が支持されていることを特徴とする請求項
10〜13のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項16】 上記支持部材は、所定の間隔で形成さ
れた複数の溝を備え、該溝に線材がそれぞれ支持される
ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記
載の装置。 - 【請求項17】 上記ガイド孔を形成するための線材
は、それ以外の線材と異なる径を有することを特徴とす
る請求項12に記載の装置。 - 【請求項18】 更に、上記線材を所定の間隔を保持し
たまま固定するためのホルダを備えることを特徴とする
請求項10〜17のいずれか一項に記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001397229A JP2003195106A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | フェルール、その製造に用いられる装置及び光ファイバコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001397229A JP2003195106A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | フェルール、その製造に用いられる装置及び光ファイバコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003195106A true JP2003195106A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27603093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001397229A Pending JP2003195106A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | フェルール、その製造に用いられる装置及び光ファイバコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003195106A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009104118A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-05-14 | Fujikura Ltd | 光フェルール及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001397229A patent/JP2003195106A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009104118A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-05-14 | Fujikura Ltd | 光フェルール及びその製造方法 |
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---|---|---|---|
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