JP2003193929A - 燃料フィルタの製造方法 - Google Patents

燃料フィルタの製造方法

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JP2003193929A JP2002232671A JP2002232671A JP2003193929A JP 2003193929 A JP2003193929 A JP 2003193929A JP 2002232671 A JP2002232671 A JP 2002232671A JP 2002232671 A JP2002232671 A JP 2002232671A JP 2003193929 A JP2003193929 A JP 2003193929A
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fuel
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Katsuhisa Yamada
勝久 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗層および密層を有するフィルタ本体を任意
の形状に容易に形成できる燃料フィルタの製造方法を提
供する。 【解決手段】 燃料フィルタ40は、芯部材41および
フィルタ本体50を有しており、ポンプ本体の外周を取
り囲み、ポンプ本体の燃料流入側に配置されている。芯
部材41の筒部43および底部44に燃料が通過する吸
引孔が形成されている。フィルタ本体50は、筒部43
および底部44に近い燃料流出側の内側フィルタ51
と、内側フィルタ51の外側に形成され燃料流入側に位
置する外側フィルタ52とを有している。外側フィルタ
52の空隙径は内側フィルタ51の空隙径よりも大き
い。両フィルタは繊維材を溶かした水溶液を吸引するこ
とにより一体に成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料流入側を粗に
し、燃料流出側を密にした燃料フィルタの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】異物が混入している燃料が例えば内燃機
関のインジェクタ等の装置に供給されると、装置の良好
な作動が妨げられることがある。インジェクタに供給さ
れる燃料中に混入している異物がインジェクタの弁部に
噛み込むと、インジェクタが全閉せず常時燃料を噴射し
続けるという問題が発生する。そこで、燃料通路中に燃
料フィルタを設置し、燃料中の異物を除去することが考
えられる。さらに、異なる粒径を有する異物を除去する
ため、燃料上流側に目の粗いフィルタを設置し、燃料下
流側に目の細かいフィルタを別々に設置しているものが
ある。また、濾紙等を菊花状に折り曲げてフィルタ本体
を形成することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
燃料フィルタを燃料通路中に設置することは、部品点数
の増加、ならびに燃料フィルタと燃料通路とのシール箇
所の増加等、燃料フィルタの設置工数が増加するという
問題がある。この問題を解決するため、一つの燃料フィ
ルタにおいて、燃料流入側に目の粗いフィルタを設置
し、燃料流出側に目の細かいフィルタを設置することに
より、部品点数を減少し、シール箇所を減少することが
考えられる。
【0004】しかし、繊維材から濾紙を形成し、濾紙を
菊花状に折り曲げてフィルタを形成する従来の方法で
は、目の粗いフィルタと目の細かいフィルタとを合わせ
て一つのフィルタにし、フィルタを任意の形状に形成す
ることは困難である。また、濾紙で形成したフィルタ体
を支持するために例えばフィルタの軸方向両端に支持板
等が必要になる。
【0005】本発明の目的は、粗層および密層を有する
フィルタ本体を任意の形状に容易に形成できる燃料フィ
ルタの製造方法を提供することにある。本発明の他の目
的は、フィルタ本体の支持が容易な燃料フィルタの製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1、3、
5または9記載の燃料フィルタの製造方法によると、密
層を形成するための繊維材を溶かした密な水溶液に通孔
を有する芯部材を浸し、芯部材の外側から内側に向けて
通孔を通して密な水溶液を流すことにより芯部材の外側
に空隙径の小さい内側フィルタを形成する。次に、密な
水溶液から内側フィルタを形成した芯部材を引き上げ、
粗層を形成するための繊維材を溶かした粗な水溶液に芯
部材を浸し、芯部材の外側から内側に向けて内側フィル
タを通して粗な水溶液を流すことにより内側フィルタの
外側に内側フィルタよりも空隙径の大きい外側フィルタ
を形成する。
【0007】繊維材から直接フィルタを形成できるの
で、加工工数が低減し、製造コストが低減する。また、
繊維材を溶かした水溶液を芯部材の外側から内側に向け
て流すことによりフィルタ本体を形成するので、芯部材
の形状に合わせたり、フィルタ本体が固まる前に型成形
することにより、フィルタ本体、つまり燃料フィルタを
容易に任意の形状にすることができる。繊維材にはパル
プも含める。さらに、内側フィルタおよび外側フィルタ
を有するフィルタ本体が繊維材により一体成形されるの
で、フィルタ本体の支持が容易である。
【0008】また、フィルタ本体を粗密の2層構造にし
ているので、粗層の外側フィルタから密層の内側フィル
タに燃料を流すことにより、大きな粒径の異物を粗層の
外側フィルタで除去し、小さな粒径の異物を密層の内側
フィルタで除去できる。したがって、燃料フィルタの異
物除去能力が向上する。
【0009】本発明の請求項2記載の燃料フィルタの製
造方法によると、内側フィルタ形成工程と外側フィルタ
形成工程とにおいて繊維材の太さを変えるので、内側フ
ィルタおよび外側フィルタの空隙径の調整が容易であ
る。また、燃料フィルタに要求される特性を容易に満た
すことができる。本発明の請求項4記載の燃料フィルタ
の製造方法によると、内側フィルタを形成した芯部材を
粗な水溶液に浸す前に芯部材の内側から吸引を開始する
ので、粗な水溶液に芯部材を浸したときに内側フィルタ
が溶け出すことを防止する。
【0010】所謂インタンク式の燃料ポンプにおいて、
燃料を加圧圧送するポンプ本体の吸入側に目の粗いフィ
ルタを設置し、ポンプ本体の燃料吐出側に目の細かいフ
ィルタを設置しているものがある。しかし、ポンプ本体
の燃料吐出側にフィルタを配置すると、ポンプ本体で加
圧された後の燃料がフィルタに流入するので、フィルタ
の耐圧性を確保するためにフィルタを収容するハウジン
グの強度を増加し、かつハウジングのシール性を向上す
る必要がある。さらに、燃料がフィルタを通過する時に
発生する静電気を逃がすため、ハウジングをアースする
必要がある。そのため、製造コストが増加するという問
題がある。
【0011】この問題を解決するため本発明の請求項6
記載の燃料フィルタの製造方法によると、ポンプ本体の
燃料吸入側に燃料フィルタを設置するので、燃料フィル
タを通過する燃料の圧力はポンプ本体に加圧される前で
あるから低い。したがって、ハウジングにフィルタ本体
を収容する場合、ハウジングに高い強度およびシール性
を必要としない。さらに、フィルタ本体が常に燃料中に
浸されているので、燃料がフィルタ本体を通過するとき
に発生する静電気がフィルタ本体から燃料フィルタの外
側の燃料中に消散する。したがって、燃料フィルタをア
ースする必要がない。
【0012】本発明の請求項7記載の燃料フィルタの製
造方法によると、ポンプ本体保護用の空隙径を有する外
側フィルタは、ポンプ本体の回転摺動部に異物が侵入す
ることを防止し、回転摺動部が摩耗することを防止す
る。これにより、ポンプ本体の作動不良を防止できる。
また、インジェクタ保護用の空隙径を有する内側フィル
タは、ポンプ本体保護用の外側フィルタを通過した異物
を除去することにより、インジェクタの弁部に異物が噛
み込むことを防止する。これにより、インジェクタが全
閉せずに常に開弁することを防止し、インジェクタの作
動不良を防止できる。
【0013】本発明の請求項8記載の燃料フィルタの製
造方法によると、内側フィルタの外側に外側フィルタを
形成した後、燃料の通過を保持しつつ少なくとも外側フ
ィルタを樹脂で固化するので、燃料中に浸るフィルタ本
体が溶け出すことを防止する。また、ハウジングにフィ
ルタ本体を収容することなく、簡単な支持部材で固化し
たフィルタ本体を支持できる。
【0014】本発明の請求項10記載の燃料フィルタの
製造方法によると、芯部材を樹脂でモールド成形するの
で、芯部材の形成が容易である。本発明の請求項11記
載の燃料フィルタの製造方法によると、芯部材をフィル
タ本体の支持部材として用いるので、フィルタ本体の支
持部材を新たに用意する必要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による燃料フィルタ
を用いた燃料供給装置を図3に示す。燃料供給装置10
は樹脂で一体成形された図示しない燃料タンクの上壁に
フランジ部11が係止されて取付けられている。フラン
ジ部11以外の他の部品は燃料タンク内に収容されてい
る。
【0016】フランジ部11には、燃料吐出管12およ
び電気コネクタ13が一体に樹脂成形されている。ある
いは、燃料吐出管12および電気コネクタ13は別部品
としてフランジ部11に組付けられていてもよい。燃料
吐出管12は、サブタンク20内に収容されているポン
プ本体30から吐出された燃料を燃料タンクの外部に吐
出する管である。ポンプ本体30の燃料吐出管31とフ
ランジ部11の燃料吐出管12とは蛇腹管21で接続さ
れている。プレッシャレギュレータ14は燃料吐出管1
2に接続しており、燃料吐出管12から吐出される燃料
を所定圧以下に設定する。電気コネクタ13は、リード
線22によりポンプ本体30の電気コネクタ32と電気
的に接続しており、ポンプ本体30に電力を供給する。
【0017】金属パイプ15の一端はフランジ部11に
形成されている筒状のパイプ支持部11aに圧入されて
おり、他端は、サブタンク20に形成されているパイプ
支持部20aに緩く挿入されている。スプリング16
は、フランジ部11とサブタンク20とを互いに離れる
ように付勢している。このような構成により、樹脂製の
燃料タンクが温度変化による内圧の変化や燃料量の変化
で膨張および収縮しても、スプリング16の付勢力によ
りサブタンク20の底部は燃料タンクの内部底壁に常に
押し付けられている。
【0018】燃料フィルタ40は、芯部材41およびフ
ィルタ本体50を有しており、ポンプ本体30の外周を
取り囲み、ポンプ本体の燃料流入側に配置されている。
図1に示すように、芯部材41は、フランジ部42、筒
部43および底部44を有しており、有底筒状に形成さ
れている。フランジ部42、筒部43および底部44は
それぞれ樹脂でモールド成形されており、互いに溶着等
で結合している。
【0019】フランジ部42は隙間のない円環状に形成
されている。筒部43は軸方向に延び放射状に突出する
突部43aを周方向に等間隔に有している。筒部43
は、軸方向に延びた細い樹脂材で主に構成されている。
各樹脂材の間に通孔41aが形成されており、この通孔
41aを燃料が通過する。筒部43の外周をスクリーン
フィルタが覆っている。図2に示すように、底部44
は、放射状に設置された通孔41aを有し、網目状に形
成されている。
【0020】フィルタ本体50は筒部43および底部4
4の外側に形成されている。フィルタ本体50は、筒部
43および底部44に近い燃料流出側の内側フィルタ5
1と、内側フィルタ51の外側に形成され燃料流入側に
位置する外側フィルタ52とを有している。外側フィル
タ52には、径方向外側に突出する突部53が6箇所形
成されている。突部53の組成は外側フィルタ52と同
じである。突部53は、サブタンク20の内側壁に当接
しており、ポンプ本体30の振動がサブタンク20に伝
わることを低減している。
【0021】内側フィルタ51は外側フィルタ52より
も密である。内側フィルタ51は、インジェクタの弁部
に噛み込む異物を除去する程度の空隙径、例えば30μ
m程度の空隙を有している。外側フィルタ52の空隙径
は、内側フィルタ51の空隙よりも大きく、ポンプ本体
30の回転摺動部に侵入する異物を除去する程度、例え
ば40〜60μmの空隙を有している。
【0022】両フィルタの組成として、内側フィルタ5
1はパルプと所定の太さ以下の繊維材とで形成されてお
り、外側フィルタ52はパルプまたはパルプと上記所定
の太さより太い繊維材とで形成されている。より具体的
な内側フィルタ51の組成として、例えばパルプ35
%、太さ10μm以下のポリエステル繊維60%および
太さ1μm以下のガラス繊維5%の混合が考えられる。
また外側フィルタ52の組成として、パルプ100%、
またはパルプ60%と10μmより太いポリエステル繊
維40%あるいは1μmより太いガラス繊維40%との
混合が考えられる。これ以外にも、繊維材の太さまたは
パルプとの混合比、つまり組成を変えることにより、密
層および粗層の空隙径の調整が容易になる。さらに、燃
料フィルタに要求される特性を満たすことができる。
【0023】次に、図4に基づいて吸引による燃料フィ
ルタ40の製造方法を説明する。 (1) 芯部材41の内周に吸引治具100を挿入する。吸
引治具100は軸方向両端が開口した円筒状に形成され
ている。吸引ポンプ110と吸引治具100とを配管で
接続する。 (2) 吸引治具100を挿入した芯部材41を、内側フィ
ルタ51を形成する前述したような組成の繊維材を溶か
した密な水溶液200中に浸す。吸引ポンプ110を作
動させ芯部材41の内側から通孔41aを通し吸引治具
100が密な水溶液200を一定時間吸引すると、フラ
ンジ部42を除く芯部材41の外側に密な水溶液200
中に溶けている繊維材が付着し、内側フィルタ51を形
成する。吸引治具100が吸引した水溶液は吸引ポンプ
110を通り再び密な水溶液200に戻る。
【0024】(3) 吸引ポンプ110を作動させたまま内
側フィルタ51を形成した芯部材41を密な水溶液20
0から引き上げた後、外側フィルタ52を形成する前述
したような組成の繊維材を溶かした粗な水溶液210中
に浸す。内側フィルタ51を通し芯部材41の内側から
吸引治具100が粗な水溶液210を吸引すると、内側
フィルタ51の外側に外側フィルタ52が形成される。
【0025】(4) 内側フィルタ51の外側に外側フィル
タ52を形成した芯部材41を粗な水溶液210から引
き上げた後、外側フィルタ52の外側から型を嵌め込
み、突部53を形成する。 (5) 外側フィルタ52に突部53を形成した芯部材41
を吸引ポンプ110を作動させながらフェノール樹脂液
に浸し、両フィルタにフェノール樹脂を含浸させる。 (6) 両フィルタにフェノール樹脂を含浸させた芯部材4
1をフェノール樹脂液から引き上げ、フェノール樹脂を
固化させる。
【0026】以上(1) から(6) の工程により、燃料フィ
ルタ40を形成する。芯部材41はフィルタ本体50を
支持する支持部材としてそのまま用いる。第1実施例で
は、外側フィルタ52を形成してから型で突部53を形
成した。これに対し、両水溶液を吸引したときに突部5
3が形成されるように、芯部材41に突部を形成してお
いてもよい。
【0027】以上、芯部材41の内側から繊維材を溶か
した水溶液を吸引することにより内側フィルタ51およ
び外側フィルタ52を形成した。これに対し、図5に示
すように、芯部材41の外側から繊維材を溶かした水溶
液を芯部材41の内側に向けて圧送することにより内側
フィルタ51および外側フィルタ52を形成してもよ
い。
【0028】図5に示す圧送治具120には、側壁およ
び底壁に流入孔122が形成されている。圧送治具12
0で外周を囲んだ芯部材41を密な水溶液200、粗な
水溶液210にこの順で浸し、圧送ポンプ130から配
管を通し芯部材41の外側から内側に向け通孔41aを
通して水溶液を圧送することにより、芯部材41の外側
に密な内側フィルタ51、内側フィルタ51の外側に粗
な外側フィルタ52が吸引方法と同じように形成され
る。
【0029】次に、燃料供給装置10の作動について説
明する。エンジンが駆動され、電気コネクタ13からポ
ンプ本体30に駆動電流が供給されると、サブタンク2
0内の燃料は、外側フィルタ52から内側フィルタ51
を通り、芯部材41の燃料吸入口45からポンプ本体3
0に吸入される。ポンプ本体30はフィルタ本体50を
通しサブタンク20内の燃料を吸入し、異物を除去して
から燃料吐出管12を通りエンジン側に燃料を吐出す
る。
【0030】燃料吐出管12から吐出される燃料は、プ
レッシャレギュレータ14で所定圧以下に設定される。
プレッシャレギュレータ14から燃料タンク内に戻され
た余剰燃料が図示しないジェットポンプからサブタンク
20の図示しない燃料吸入口に向けて噴射されると、発
生する吸引圧により燃料タンク内の燃料がサブタンク2
0内に吸い上げられる。
【0031】フィルタ本体50の外側フィルタ52は大
きな異物を除去し、大きな異物がポンプ本体30の回転
摺動部に侵入することを防止する。これにより、ポンプ
本体30の回転摺動部の摩耗を防止し、ポンプ本体30
の作動不良を防止できる。さらに、外側フィルタ52で
除去できなかった小さい異物を内側フィルタ51が除去
し、小さい異物がインジェクタの弁部に噛み込むことを
防止する。これにより、インジェクタが全閉せず常に開
弁することを防止し、インジェクタの作動不良を防止で
きる。
【0032】(第2実施例)本発明の第2実施例による
燃料フィルタを図6に示す。第1実施例と実質的に同一
構成部分に同一符号を付す。燃料フィルタ70は、ポン
プ本体30の燃料吸入口33に嵌合している。燃料フィ
ルタ70は、円錐状の芯部材71と、芯部材71の外側
にフィルタ本体80とを有している。フィルタ本体80
は、第1実施例と同じ組成を有する内側フィルタ81お
よび外側フィルタ82をこの順番で芯部材71側から形
成している。
【0033】芯部材71は、円錐状の傘部72と円板状
の底部73とを有し、樹脂で一体にモールド成形されて
いる。芯部材71には網目状に通孔71aが形成されて
いる。両フィルタの吸引または圧送による形成方法、な
らびにフェノール樹脂の含浸方法は第1実施例と同じで
ある。
【0034】以上説明した本発明の上記複数の実施例で
は、繊維材でフィルタ本体を一体成形しているので、芯
部材の形状を予め設定したり、外側フィルタを形成して
から型成形することにより、フィルタ本体を任意の形状
に成形できる。したがって、フィルタ本体に凹部や切り
欠きを形成することにより、燃料フィルタの外周に配置
する燃料供給装置の部品を燃料フィルタの凹部や切り欠
きに配置できる。したがって、燃料供給装置を小型化で
きる。また、繊維材でフィルタ本体を一体成形している
ので、フィルタ本体の支持が容易である。さらに、フィ
ルタ本体の加工が容易であるから製造コストが低減す
る。
【0035】また、ポンプ本体30の燃料吸入側だけに
燃料フィルタを配置しているので、ポンプ本体で加圧さ
れていない低圧の燃料がフィルタ本体を通過する。した
がって、燃料フィルタを強固に支持する支持部材、およ
び燃料のシール構造が不要である。さらに、ポンプ本体
30の燃料吸入側に燃料フィルタを配置しているので、
燃料フィルタは常にタンク内燃料と接触しており、燃料
フィルタの電荷がタンク内燃料中に消散する。したがっ
て、燃料フィルタをアースする必要がなく、製造工数が
低減する。
【0036】また、繊維材の水溶液を吸引または圧送し
たときに用いた芯部材をそのままフィルタ本体の支持部
材として用いるので、新たにフィルタ本体を支持する部
品が不要である。また、フィルタ本体を粗密の2層構造
にしているので、粗層の外側フィルタから密層の内側フ
ィルタに燃料を流すことにより、大きな粒径の異物を粗
層の外側フィルタで除去し、小さな粒径の異物を密層の
内側フィルタで除去できる。したがって、燃料フィルタ
の異物除去能力が向上する。
【0037】上記複数の実施例では、インジェクタに燃
料を供給する通路中において、ポンプ本体30の燃料吸
入側に燃料フィルタを設置したが、ポンプ本体30の燃
料吐出側に燃料フィルタを設置してもよい。また、異な
る粒径を有する異物を除去するのであれば、どのような
燃料通路に本発明の燃料フィルタを設置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施例による燃料フィル
タを示す平面図であり、(B)は(A)のB−O−B線
断面図である。
【図2】図1の(B)において、両フィルタを除去した
後の芯部材のII方向矢視図である。
【図3】第1実施例の燃料供給装置を示す縦断面図であ
る。
【図4】第1実施例の燃料フィルタの吸引による製造方
法を示す説明図である。
【図5】第1実施例の燃料フィルタの圧送による製造方
法を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例による燃料フィルタを示す
断面図である。
【符号の説明】
10 燃料供給装置 20 サブタンク 30 ポンプ本体 40、70 燃料フィルタ 41、71 芯部材 41a、71a 通孔 50、80 フィルタ本体 51、81 内側フィルタ 52、82 外側フィルタ 200 密な水溶液 210 粗な水溶液

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料通路中の異物を除去するフィルタ本
    体を備える燃料フィルタの製造方法であって、 密層を形成するための繊維材を溶かした密な水溶液に通
    孔を有する芯部材を浸し、前記芯部材の外側から内側に
    向けて前記通孔を通して前記密な水溶液を流し、前記芯
    部材の外側に空隙径の小さい内側フィルタを形成する内
    側フィルタ形成工程と、 前記密な水溶液から前記内側フィルタを形成した前記芯
    部材を引き上げ、粗層を形成するための繊維材を溶かし
    た粗な水溶液に前記芯部材を浸し、前記芯部材の外側か
    ら内側に向けて前記内側フィルタを通して前記粗な水溶
    液を流し、前記内側フィルタの外側に前記内側フィルタ
    よりも空隙径の大きい外側フィルタを形成する外側フィ
    ルタ形成工程と、から前記フィルタ本体を形成すること
    を特徴とする燃料フィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記内側フィルタ形成工程と前記外側フ
    ィルタ形成工程とにおいて、繊維材の太さを変えること
    を特徴とする請求項1記載の燃料フィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記内側フィルタ形成工程において、前
    記芯部材の内側から前記通孔を通して前記密な水溶液を
    吸引し、前記芯部材の外側に前記内側フィルタを形成
    し、 前記外側フィルタ形成工程において、前記芯部材の内側
    から前記内側フィルタを通して前記粗な水溶液を吸引
    し、前記内側フィルタの外側に前記外側フィルタを形成
    することを特徴とする請求項1または2記載の燃料フィ
    ルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記粗な水溶液に前記芯部材を浸す前に
    前記芯部材の内側から吸引を開始することを特徴とする
    請求項3記載の燃料フィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記内側フィルタ形成工程において、前
    記芯部材の外側から内側に向け前記通孔を通して前記密
    な水溶液を圧送し、前記芯部材の外側に前記内側フィル
    タを形成し、 前記外側フィルタ形成工程において、前記芯部材の外側
    から内側に向け前記内側フィルタを通して前記粗な水溶
    液を圧送し、前記内側フィルタの外側に前記外側フィル
    タを形成することを特徴とする請求項1または2記載の
    燃料フィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記燃料フィルタは吸入した燃料をイン
    ジェクタ側に吐出するポンプ本体の燃料吸入側に設置さ
    れることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記
    載の燃料フィルタの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記内側フィルタは前記インジェクタ保
    護用の空隙径を有し、前記外側フィルタは前記ポンプ本
    体保護用の空隙径を有することを特徴とする請求項6記
    載の燃料フィルタの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記内側フィルタの外側に前記外側フィ
    ルタを形成した前記芯部材を前記粗な水溶液から引き上
    げた後、燃料が両フィルタを通過することを保持しつ
    つ、少なくとも前記外側フィルタを固化するため、樹脂
    液内に前記芯部材を浸す工程を含むことを特徴とする請
    求項1から7のいずれか一項記載の燃料フィルタの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記芯部材は軸方向に延びる前記通孔を
    周方向に配置した有底円筒状に形成されていることを特
    徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の燃料フィ
    ルタの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記芯部材は樹脂でモールド成形され
    ていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項
    記載の燃料フィルタの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記フィルタ本体の支持部材として前
    記芯部材を用いることを特徴とする請求項1から10の
    いずれか一項記載の燃料フィルタの製造方法。
  12. 【請求項12】 吸入した燃料をインジェクタ側に吐出
    するポンプ本体の燃料吸入側に設置され、燃料中の異物
    を除去するフィルタ本体を備える燃料フィルタであっ
    て、 前記フィルタ本体は、繊維材で一体成形されており、燃
    料流入側が前記ポンプ本体保護用の空隙径を有し粗であ
    り、燃料流出側が前記インジェクタ保護用の空隙径を有
    し密であることを特徴とする燃料フィルタ。
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