JP2003193813A - バルブタイミング制御装置 - Google Patents

バルブタイミング制御装置

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JP2003193813A
JP2003193813A JP2001395367A JP2001395367A JP2003193813A JP 2003193813 A JP2003193813 A JP 2003193813A JP 2001395367 A JP2001395367 A JP 2001395367A JP 2001395367 A JP2001395367 A JP 2001395367A JP 2003193813 A JP2003193813 A JP 2003193813A
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JP
Japan
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oil
camshaft
engine
valve timing
delivery adapter
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JP2001395367A
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English (en)
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Satohisa Shigeta
悟久 重田
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HKS Co Ltd
Original Assignee
HKS Co Ltd
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Publication date
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの可変バルブタイミング機構を簡易
に構成し、その生産性、作動性、保守性を向上するこ
と。 【解決手段】 バルブタイミング制御装置100におい
て、カムシャフト12の外周にオイルデリバリアダプタ
30を結合し、オイルデリバリアダプタ30から位相調
整アクチュエータ40へ延びる油路をカムシャフト12
の内部に形成し、オイル供給部22に接続されたオイル
供給ライン23をエンジン10の外部からオイルデリバ
リアダプタ30に接続するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの稼動状態
に応じて吸気弁や排気弁の開弁時期を制御するバルブタ
イミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバルブタイミング制御装置200
は、図6、図7に示す如く、エンジンの駆動力により回
転するスプロケット201と、カムシャフト202の回
転位相差を調整するための位相調整アクチュエータ20
3をカムシャフト202の一端に設けている。
【0003】位相調整アクチュエータ203は、スプロ
ケット201にボルト204でハウジング205を固定
するとともに、カムシャフト202にボルト206でベ
ーンロータ207を固定し、ベーンロータ207をハウ
ジング205の中心部に収容している。ベーンロータ2
07は複数のベーン207Aを突出し、ハウジング20
5は複数の隔壁部208Aを突出し、ベーン207Aと
隔壁部208Aの間を第1油圧室209A、第2油圧室
209Bに区画している。
【0004】位相装置アクチュエータ203では、第1
油圧室209Aと第2油圧室209Bに後述する油路2
11、214からエンジンオイルを供給し、そのエンジ
ンオイルの給排油圧がベーンロータ207に掛かること
により、ベーンロータ207がハウジング205及びス
プロケット201に対して相対的に回転し、結果とし
て、エンジンのクランクシャフトに対するカムシャフト
202の回転位相差を調整することができる。
【0005】第1油圧室209Aと第2油圧室209B
に対するエンジンオイルの給排は、シリンダヘッドに設
けられたメインギャラリー(不図示)に通じるカムシャ
フト用軸受け部210に設けた油路211を介して、カ
ムシャフト202のジャーナル部212に設けた2本の
外周溝213、カムシャフト202内の油路214によ
り行なわれる。
【0006】このようにして、一般的にはエンジンの稼
動状態に応じて吸気弁のバルブタイミングを調整可能と
しているが、例えば、上述した可変バルブタイミング機
構を具備していないエンジンに対して、後付で可変バル
ブタイミング機構を設けようとする場合には、エンジン
のシリンダブロックに対して、メインギャラリーに連通
する油路を新規に設けるとともに、カムシャフト202
のジャーナル部212に設けられる外周溝213、カム
シャフト202内の油路214にエンジンオイルを供給
する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には以下の問
題点がある。 エンジンのシリンダヘッドに位相調整アクチュエータ
への油路を追加工して設ける必要がある。この追加工に
は大がかりな設備機材が必要であり簡易に実施できな
い。
【0008】シリンダヘッドに設けた油路から位相調
整アクチュエータへのオイル供給の構造は、基本的にカ
ムジャーナルの外周に2本のオイル溝を設ける必要があ
る。有効なジャーナル幅がオイル溝分だけ少なくなり、
カムシャフトの面圧が高くなって焼き付きが起こり易く
なる。
【0009】シリンダヘッド内のメインギャラリーか
ら比較的高温で、清浄化されていないエンジンオイルが
カムシャフトに設けた油路を通じて位相調整アクチュエ
ータに取り込まれる。従って、位相調整アクチュエータ
への供給油圧の低下が起こり易く、トラブルの原因とな
ることがある。
【0010】シリンダヘッドに設けた位相調整アクチ
ュエータへの油路上でのトラブルが発生した場合には、
シリンダヘッド毎の交換が必要であり、費用・手間・時
間ともにかかる。
【0011】本発明の課題は、エンジンの可変バルブタ
イミング機構を簡易に構成し、その生産性、作動性、保
守性を向上することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジンの駆動力により回転する駆動側回転軸と、カムシャ
フトとの回転位相差を調整するための位相調整アクチュ
エータをカムシャフトの一端に設けてなるバルブタイミ
ング制御装置において、カムシャフトの外周にオイルデ
リバリアダプタを結合し、オイルデリバリアダプタから
位相調整アクチュエータへ延びる油路をカムシャフトの
内部に形成し、オイル供給部に接続されたオイル供給ラ
インをエンジンの外部からオイルデリバリアダプタに接
続するようにしたものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記オイル供給ラインにオイルコントロールバ
ルブを設け、エンジンの稼動状況に応じてオイルデリバ
リアダプタへのオイル給排制御を行なうようにしたもの
である。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において更に、前記位相アクチュエータが、駆動側回転
軸に連動する第1回転体と、カムシャフトに連動する第
2回転体とを備え、第1回転体は少なくとも1つの油圧
室を形成し、第2回転体は上記油圧室に接する少なくと
も1つの受圧部を備え、前記オイルデリバリアダプタか
ら上記油圧室に対するオイルの給排制御により、駆動側
回転軸とカムシャフトの回転位相差を調整可能とするよ
うにしたものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば下記〜の作用があ
る。 通常の固定式バルブタイミングを持つエンジンに対
し、エンジンのシリンダヘッドに油路を設けるための大
がかりな追加工をすることなく、オイル供給ライン、オ
イルデリバリアダプタ、位相調整アクチュエータを取付
けるだけで簡易に可変バルブタイミング機構を追加する
ことができる。
【0016】従来の可変バルブタイミング機構におけ
る位相調整アクチュエータへのオイル供給の構造は、基
本的にカムジャーナルの外周に2本のオイル溝を設ける
ことである。これに対し、カムシャフトのジャーナルと
は別の部分にオイルデリバリアダプタを結合して位相調
整アクチュエータへオイルを供給するので、カムシャフ
トに有効なジャーナル幅を取ることができ、その分カム
シャフトの面圧が低くなり焼き付きの発生を防ぐことが
できる。
【0017】オイル供給部に設けたオイルフィルター
の直後から位相調整アクチュエータに向けてエンジンオ
イルをとることができ、従来のように、シリンダヘッド
に流れているエンジンオイルを引いてくるものに比べ、
低温で清浄なオイルを位相調整アクチュエータに供給で
きる。従って、位相調整アクチュエータへの供給油圧の
低下が起こりにくいし、トラブルを生じにくい。
【0018】従来例に比べてオイル供給ラインからカ
ムシャフトの内部に入るまでのオイル供給系の全てが機
構の複雑でない小部品で構成されるため、オイルの運搬
経路上でのトラブルが発生した場合にも、それら小部品
を取り替えることにより早く安く修復することが可能に
なる。
【0019】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 オイルコントロールバルブにより、エンジンの稼動状
態に応じてオイルデリバリアダプタへのオイル給排制御
を行なうことで、バルブタイミングを的確に制御でき
る。
【0020】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 位相調整アクチュエータをコンパクトに構成できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1はバルブタイミング制御装置
の一例を示す模式図、図2は図1の要部拡大図、図3は
図2のIII−III線に沿う断面図、図4はオイルデリバリ
アダプタを示す斜視図、図5はオイルコントロールバル
ブを示す模式図、図6は従来のバルブタイミング制御装
置を示す模式図、図7は図6のVII−VII線に沿う断面図
である。
【0022】バルブタイミング制御装置100は、エン
ジン10の駆動力により回転する駆動側回転軸としての
スプロケット60と、カムシャフト12との回転位相差
を調整するための位相調整アクチュエータ40をカムシ
ャフト12の一端に設け、エンジン10の稼動状態に応
じて吸気弁14の開弁時期を制御する。以下、詳述す
る。
【0023】エンジン10のシリンダヘッド11内に
は、図1に示す如く、吸気側カムシャフト12と排気側
カムシャフト(不図示)が回転可能に設けられ、カムシ
ャフト12の下段にはバルブタペット13を介して吸気
弁14が取付けられている。
【0024】吸気側カムシャフト12には、カムシャフ
ト12の位置を検出するためのカム角センサ15が取付
けられ、このカム角センサ15により取入れられたカム
角度は電気信号としてバルブタイミングコントローラ1
6に取込まれてEUC17へ送信される。
【0025】ECU17には、図示しないエンジンの回
転数センサ、吸気圧センサ及びスロットルセンサ等、エ
ンジン10の稼動状態を検出するための各種センサと、
クランク角センサが接続され、エンジン10の各種稼働
情報が取込まれる。
【0026】ECU17においては、取込まれた各種情
報を基にエンジン稼働状況に最適となるよう吸気弁14
の開弁時期を調整するため、位相調整アクチュエータ4
0の作動を制御するオイルコントロールバルブ21に対
して電気信号を送出し、オイルコントロールバルブ21
をデューティー制御する。
【0027】オイルコントロールバルブ21は、ターボ
チャージャやオイルフィルタアタッチメント等のエンジ
ン外部のオイル供給部22とオイル供給ライン23によ
り接続されている。24は、エンジンオイルの吐出を行
なうオイルポンプである。
【0028】オイルコントロールバルブ21には、図5
に示す如く、第1給排ポート21D、第2給排ポート2
1E、第1排出ポート21F、第2排出ポート21G、
供給ポート21Hが開口され、その内部にはコイルスプ
リング21A、スプール弁21B、電磁弁(ソレノイ
ド)21Cが収容される。
【0029】また、オイルコントロールバルブ21の下
部にある第1排出ポート21F、第2排出ポート21G
はシリンダヘッド11に連通しており、エンジンオイル
をオイルパンへ戻す。
【0030】オイルコントロールバルブ21には、電磁
弁(ソレノイド)21Cが設けられ、この電磁弁(ソレ
ノイド)21Cはバルブタイミングコントローラ16に
接続されており、エンジンの稼働状況に応じてバルブタ
イミングコントローラ16から電磁弁(ソレノイド)2
1Cに対してデューティー信号が送られる。
【0031】尚、バルブタイミングコントローラ16
は、任意のバルブタイミングの調整を行なうための調整
機能を有する。
【0032】オイルコントロールバルブ21では、電磁
弁21Cへの上記通電に基づき、コイルスプリング21
Aの弾性力に抗してスプール弁21Bが移動することに
より第1給排ポート21D、第2給排ポート21E、第
1排出ポート21F、第2排出ポート21G、供給ポー
ト21Hが連通されて、アクチュエータ部40にエンジ
ンオイルを給排することにより、オイル供給ライン23
から位相調整アクチュエータ40までの油圧回路を制御
する。
【0033】位相調整アクチュエータ40は、図2、図
3に示す如く、スプロケット60にボルト61Aでハウ
ジング45(第1回転体)を固定するとともに、カムシ
ャフト12の一端にボルト61Bでベーンロータ47
(第2回転体)を固定し、ハウジング45の中心部にベ
ーンロータ47を収容している。尚、ハウジング45
は、ボルト61Cにより固定されるカバー45Aを付帯
して備える。
【0034】ベーンロータ47は、その中心より外側に
向かって複数のベーン(羽根)47A、47B、47C
が突出し、ハウジング45の内周面に接している。
【0035】また、ハウジング45の内周面は内側に向
かって複数箇所で突出する隔壁部48A、48B、48
Cを備え、ベーンロータ47の外周面に接している。
【0036】隔壁部48A、48B、48Cとベーン4
7A、47B、47Cの間を第1油圧室42と第2油圧
室43に区画している。46A、46Bはシール部材で
あり、第1油圧室42、第2油圧室43の液密を確保す
る。
【0037】しかるに、バルブタイミング制御装置10
0にあっては、図1、図2に示す如く、オイルコントロ
ールバルブ21から位相調整アクチュエータ40の第1
油圧室42、第2油圧室43へエンジンオイルを給排す
るため、カムシャフト12の外周にオイルデリバリアダ
プタ30を結合し、オイルデリバリアダプタ30から位
相調整アクチュエータ40へ延びる油路12B、12E
をカムシャフト12の内部に形成する。そして、オイル
供給部22にオイルコントロールバルブ21を介して接
続されたオイル供給ライン25、26をエンジン10の
外部からオイルデリバリアダプタ30に接続している。
【0038】具体的には、オイルデリバリアダプタ30
は、図4に示す如くに構成され、オイルコントロールバ
ルブ21の第1給排ポート21Dに接続された第1給排
ライン25がつながる進角制御油路31と、オイルコン
トロールバルブ21の第2給排ポート21Eに接続され
た第2給排ライン26がつながる遅角制御油路32を備
える。そして、オイルデリバリアダプタ30は、シリン
ダヘッド11に設けられたカムシャフト用軸受け部71
に支持されているカムシャフト12のジャーナル部72
の側傍において、カムシャフト12の外周に液密に被着
するように2つ割りされた結合部30Aを有し、結合部
30Aの内周において進角制御油路31、遅角制御油路
32のそれぞれが開口するそれらのリング状連絡溝3
3、34を備える。オイルデリバリアダプタ30は、カ
ムシャフト12の外周に結合部30Aを結合した状態で
シリンダヘッド11に固定保持される。
【0039】他方、カムシャフト12は、オイルデリバ
リアダプタ30の進角制御油路31のリング状連絡溝3
3につながる進角制御油路12Bを穿設されて備え、進
角制御油路12Bの開口部12Cを位相調整アクチュエ
ータ40に設けた油路41A〜41Cから第1油圧室4
2に連通している。また、カムシャフト12は、オイル
デリバリアダプタ30の遅角制御油路32のリング状連
絡溝34につながる遅角制御油路12Eを穿設されて備
え、遅角制御油路12Eの開口部12Dを位相調整アク
チュエータ40に設けた油路44A〜44Cから第2油
圧室43に連通している。
【0040】従って、バルブタイミング制御装置100
にあっては、オイル供給部22のオイルがオイルコント
ロールバルブ21を介して位相調整アクチュエータ40
の第1油圧室42、第2油圧室43に給排制御される結
果として、スプロケット60に対するカムシャフト12
の回転位相差が調整され、吸気弁14の開弁時期を以下
の如くに、進角、遅角制御する。
【0041】(A)吸気弁14の進角制御 オイルコントロールバルブ21の電磁弁21Cへバルブ
タイミングコントローラ16より進角信号としてデュー
ティー比大の信号が送られると、スプール弁21Bがコ
イルスプリング21Aの弾性力に抗して移動することに
より、第1給排ポート21Dと供給ポート21Hが連通
し、第2給排ポート21Eと第1排出ポート21Gが連
通する。
【0042】これにより、オイルパン内のエンジンオイ
ルがオイル供給ライン23上にあるオイルポンプ24、
オイル供給部22、供給ポート21H、第1給排ポート
21D、第1給排ライン25を経て、オイルデリバリア
ダプタ30内に取込まれる。
【0043】オイルデリバリアダプタ30内に取込まれ
たエンジンオイルは、進角制御油路31、リング溝3
3、進角制御油路12B、進角油路開口部12Cを経て
アクチュエータ40内の油路41A、41B、41Cを
通じて第1圧力室42へ供給される。
【0044】このとき、アクチュエータ40内の第2圧
力室43に充填されているエンジンオイルは、油路44
A、44B、44Cを経て遅角制御油路開口部12Dを
経てカムシャフト12に取込まれ、遅角制御油路12
E、リング溝34を経て、オイルデリバリアダプタ30
内に取込まれる。
【0045】このエンジンオイルは、オイルデリバリア
ダプタ30内に設けられた遅角制御油路32を介して第
2給排ライン26を通じてオイルコントロールバルブ2
1内に戻され、第2給排ポート21E、第2排出ポート
21Gを通じてシリンダヘッドを経由してオイルパンへ
戻される。
【0046】その結果、アクチュエータ40内において
ベーンロータ47がハウジング45に対して進角方向へ
相対回動することにより吸気弁14の開閉タイミングが
早められ進角制御される。
【0047】(B)吸気弁14の遅角制御 オイルコントロールバルブ21の電磁弁21Cへバルブ
タイミングコントローラ16より遅角信号としてデュー
ティー比小の信号が送られると、スプール弁21Bがコ
イルスプリング21Aの弾性力に抗して移動することに
より、第2給排ポート21Eと供給ポート21Hが連通
し、第1給排ポート21Dと第1排出ポート21Fが連
通する。
【0048】これにより、オイルパン内のエンジンオイ
ルがオイル供給ライン23上にあるオイルポンプ24、
オイル供給部22、供給ポート21H、第2給排ポート
21E、第2給排ライン26を経て、オイルデリバリア
ダプタ30内に取込まれる。
【0049】オイルデリバリアダプタ30内に取込まれ
たエンジンオイルは、遅角制御油路32、リング溝3
4、遅角制御油路12E、遅角油路開口部12Dを経て
アクチュエータ40内の油路44A、44B、44Cを
通じて第2圧力室43へ供給される。
【0050】このとき、アクチュエータ40内の第1圧
力室42に充填されているエンジンオイルは、油路41
A、41B、41C、進角制御油路開口部12Cを経て
カムシャフト12に取込まれ、進角制御油路12B、リ
ング溝33を経て、オイルデリバリアダプタ30内に取
込まれる。
【0051】このエンジンオイルは、オイルデリバリア
ダプタ30内に設けられた進角制御油路31を介して第
1給排ライン25を通じてオイルコントロールバルブ2
1内に戻され、第1給排ポート21D、第1排出ポート
21Fを通じてシリンダヘッド11を経由してオイルパ
ンへ戻される。
【0052】その結果、アクチュエータ40内において
ベーンロータ46がハウジング47に対して遅角方向へ
相対回動することにより吸気弁の開閉タイミングが遅く
なり遅角制御される。
【0053】本実施形態によれば以下の作用がある。 通常の固定式バルブタイミングを持つエンジン10に
対し、エンジン10のシリンダヘッド11に油路を設け
るための大がかりな追加工をすることなく、オイル供給
ライン23、オイルデリバリアダプタ30、位相調整ア
クチュエータ40を取付けるだけで簡易に可変バルブタ
イミング機構を追加することができる。
【0054】従来の可変バルブタイミング機構におけ
る位相調整アクチュエータ40へのオイル供給の構造
は、基本的にカムジャーナルの外周に2本のオイル溝を
設けることである。これに対し、カムシャフト12のジ
ャーナル部72とは別の部分にオイルデリバリアダプタ
30を結合して位相調整アクチュエータ40へオイルを
供給するので、カムシャフト12に有効なジャーナル幅
を取ることができ、その分カムシャフト12の面圧が低
くなり焼き付きの発生を防ぐことができる。
【0055】オイル供給部22に設けたオイルフィル
ターの直後から位相調整アクチュエータ40に向けてエ
ンジンオイルをとることができ、従来のように、シリン
ダヘッド11に流れているエンジンオイルを引いてくる
ものに比べ、低温で清浄なオイルを位相調整アクチュエ
ータ40に供給できる。従って、位相調整アクチュエー
タ40への供給油圧の低下が起こりにくいし、トラブル
を生じにくい。
【0056】従来例に比べてオイル供給ライン23か
らカムシャフト12の内部に入るまでのオイル供給系の
全てが機構の複雑でない小部品で構成されるため、オイ
ルの運搬経路上でのトラブルが発生した場合にも、それ
ら小部品を取り替えることにより早く安く修復すること
が可能になる。
【0057】オイルコントロールバルブ21により、
エンジン10の稼動状態に応じてオイルデリバリアダプ
タ30へのオイル給排制御を行なうことで、バルブタイ
ミングを的確に制御できる。
【0058】位相調整アクチュエータ40をコンパク
トに構成できる。
【0059】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明は排気弁のためのバルブタイミング制御装置として
も採用できる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、エンジン
の可変バルブタイミング機構を簡易に構成し、その生産
性、作動性、保守性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はバルブタイミング制御装置の一例を示す
模式図である。
【図2】図2は図1の要部拡大図である。
【図3】図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図4はオイルデリバリアダプタを示す斜視図で
ある。
【図5】図5はオイルコントロールバルブを示す模式図
である。
【図6】図6は従来のバルブタイミング制御装置を示す
模式図である。
【図7】図7は図6のVII−VII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 カムシャフト 21 オイルコントロールバルブ 22 オイル供給部 23 オイル供給ライン 30 オイルデリバリアダプタ 40 位相調整アクチュエータ 42 第1油圧室 43 第2油圧室 45 ハウジング(第1回転体) 47 ベーンロータ(第2回転体) 47A〜47C ベーン(油圧部) 60 スプロケット(駆動側回転軸) 100 バルブタイミング制御装置
フロントページの続き Fターム(参考) 3G013 BB32 BD12 CA00 EA02 3G016 AA12 AA19 BA19 BA50 DA06 DA22 GA01 3G018 AA06 AB02 BA09 BA10 BA33 CA20 DA52 DA60 DA68 DA70 DA74 GA14 GA17 GA18 GA23 3G024 AA05 AA18 AA19 AA72 BA23 FA14 GA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力により回転する駆動側
    回転軸と、カムシャフトとの回転位相差を調整するため
    の位相調整アクチュエータをカムシャフトの一端に設け
    てなるバルブタイミング制御装置において、 カムシャフトの外周にオイルデリバリアダプタを結合
    し、オイルデリバリアダプタから位相調整アクチュエー
    タへ延びる油路をカムシャフトの内部に形成し、 オイル供給部に接続されたオイル供給ラインをエンジン
    の外部からオイルデリバリアダプタに接続することを特
    徴とするバルブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記オイル供給ラインにオイルコントロ
    ールバルブを設け、エンジンの稼動状況に応じてオイル
    デリバリアダプタへのオイル給排制御を行なう請求項1
    に記載のバルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記位相アクチュエータが、駆動側回転
    軸に連動する第1回転体と、カムシャフトに連動する第
    2回転体とを備え、第1回転体は少なくとも1つの油圧
    室を形成し、第2回転体は上記油圧室に接する少なくと
    も1つの受圧部を備え、前記オイルデリバリアダプタか
    ら上記油圧室に対するオイルの給排制御により、駆動側
    回転軸とカムシャフトの回転位相差を調整可能とする請
    求項1又は2に記載のバルブタイミング制御装置。
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