JP2003193593A - パネル什器 - Google Patents

パネル什器

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JP2003193593A
JP2003193593A JP2001400304A JP2001400304A JP2003193593A JP 2003193593 A JP2003193593 A JP 2003193593A JP 2001400304 A JP2001400304 A JP 2001400304A JP 2001400304 A JP2001400304 A JP 2001400304A JP 2003193593 A JP2003193593 A JP 2003193593A
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panel
attached
joint member
tightening screw
screwed
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JP2001400304A
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English (en)
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Toru Hoshi
亨 星
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 施工、解体、移設等を容易かつ迅速に行える
ようにされたパネル什器を提供する。 【解決手段】 先付パネル20の前後側端面に、それぞ
れ高さ方向に所定間隔をあけて前後方向に開口する係止
溝55が形成されたジョイント部材50が取り付けられ
るとともに、前記後付パネル30の左右側端面に、それ
ぞれ高さ方向に所定間隔をあけて前記係止溝55に落と
し込まれて係止される締付ねじ部材60が左右方向に締
緩可能に螺合取着せしめられ、前記先付パネル20に取
り付けられたジョイント部材50の係止溝55に前記後
付パネル30に螺合取着せしめられた締付ねじ部材60
を前後方向から落とし込んで左右方向に締め付けること
により、前記左右一対の先付パネル20と前後一対の後
付パネル30とが自立可能な角筒状に組み立てられるよ
うにされてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、店舗や展示会場等
におけるむき出しの躯体柱を目立たなくするとともに、
その周りの空間の有効利用を図るのに好適なパネル什器
に係り、特に、施工、解体、移設等を容易かつ迅速に行
えるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、店舗や展示会場等においては、
仕切壁の無い一つにつながった広い空間を必要とするの
で、内部に躯体柱がむき出し(全面がむき出している場
合と一部だけが壁面からむき出している場合がある)の
まま存在することが多い。かかる躯体柱は、美観等を向
上させるため、なるべく目立たなくするとともに、その
周りの空間を有効に利用することが望まれる。むき出し
の躯体柱を目立たなくするとともに、その周りの空間を
有効に利用する方策としては、躯体柱を化粧板等からな
るパネル什器で覆い、該パネル什器に棚や物品吊持具等
を取り付けることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
パネル什器を設置する際には、施工現場において、パネ
ル等の使用部材の切断、穴開け等の加工作業を行い、し
かも、釘、ねじ、接着剤等を多数使用して組み立てるよ
うにしていたので、施工に多大な労力と時間を要すると
ともに、解体、移設等が難しく、一時的に仮設しておく
ような場合には向かないものであった。さらに、作業者
の技量、熟練度に依存するので、仕上がり(品質)がば
らつくという問題もあった。
【0004】このような問題を解消すべく、特開平8−
2332437号公報には、裏面に取付穴(33)が設
けられた多数の短冊状のパネル(30)と組付突起具
(20)とを備えた簡易施工型のパネル什器が提案され
ている。かかる提案のパネル什器の施工にあたっては、
まず、躯体柱(10)に支持枠体(12)を巻き付ける
ように固定するとともに、前記支持枠体(12)に組付
枠(13)を固定し、この組付枠(13)に前記組付突
起具(20)を高さ方向に所定間隔をあけて取り付け、
前記パネル(30)を前記躯体柱(10)に近づけて、
その裏面側に設けられた取付穴(33)を前記組付突起
具(20)に嵌合させることにより、前記パネル(3
0)を係止して組み付けるようにされる。
【0005】このような構成のパネル什器では、パネル
(30)等の使用部材は、工場で量産できるので、現場
での加工作業がほとんど不要となり、施工を容易に行
え、解体、移設等も比較的楽に行える。また、作業者の
技量、熟練度にはさほど依存しないので、仕上がり(品
質)が安定する。
【0006】しかしながら、かかるパネル什器にあって
は、施工現場において、躯体柱(10)に支持枠体(1
2)を固定する作業、前記支持枠体(12)に組付枠
(13)を固定する作業が必要であることに加えて、前
記パネル(30)を躯体柱(10)側に組み付ける際
に、その裏面側に設けられた取付穴(33)を組付突起
具(20)に嵌合させて係止させる作業が必要である
が、この嵌合係止作業が難しい。つまり、前記取付穴
(33)及び組付突起具(20)は、前記パネル(3
0)を持った作業者からは見えにくいので、それらの位
置がなかなか合わず、手こずることが多く、全体として
手間と時間がかかるという問題があった。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、店舗や展示会場等
におけるむき出しの躯体柱を目立たなくするとともに、
その周りの空間の有効利用を図ることができ、しかも、
施工、解体、移設等を容易かつ迅速に行えるようにされ
たパネル什器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係るパネル什器は、基本的には、店舗や展示会
場等における躯体柱周りに配置される先付パネルと、該
先付パネルに組み付けられる後付パネルと、を備え、前
記先付パネルの一側端面に、高さ方向に所定間隔をあけ
て前記先付パネルの幅方向に開口する係止溝が形成され
たジョイント部材が取り付けられるとともに、前記後付
パネルの一側端面に、高さ方向に所定間隔をあけて前記
係止溝に落とし込まれて係止される締付ねじ部材が締緩
可能に螺合取着せしめられ、前記先付パネルに取り付け
られたジョイント部材の係止溝に前記後付パネルに螺合
取着せしめられた締付ねじ部材を落とし込んで締め付け
ることにより、前記先付パネルと後付パネルとがL形状
に組み立てられるようにされてなる。
【0009】より具体的な好ましい態様では、店舗や展
示会場等における躯体柱を囲繞するように配置される左
右一対の先付パネルと前後一対の後付パネルとを備え、
前記先付パネルの前後側端面に、それぞれ高さ方向に所
定間隔をあけて前後方向に開口する係止溝が形成された
ジョイント部材が取り付けられるとともに、前記後付パ
ネルの左右側端面に、それぞれ高さ方向に所定間隔をあ
けて前記係止溝に落とし込まれて係止される締付ねじ部
材が左右方向に締緩可能に螺合取着せしめられ、前記先
付パネルに取り付けられたジョイント部材の係止溝に前
記後付パネルに螺合取着せしめられた締付ねじ部材を前
後方向から落とし込んで左右方向に締め付けることによ
り、前記左右一対の先付パネルと前後一対の後付パネル
とが自立可能な角筒状に組み立てられるようにされてな
る。
【0010】なお、本明細書中、左右一対の先付パネル
及び前後一対の後付パネル等における「前後」及び「左
右」は、パネル等の各部材の相対位置、方向等を明確に
するために便宜的に付けたもので、躯体柱に対するパネ
ルの位置関係等を限定するものではない。本発明に係る
パネル什器において、前記ジョイント部材は、好ましく
は、断面溝形とされていて、その底辺側が前記先付パネ
ルの側端面に固着されるとともに、その両辺部にそれぞ
れ前記係止溝が形成される。
【0011】この場合、前記ジョイント部材の両辺部の
一方に前記後付パネルが組み付けられるとともに、前記
両辺部の他方に、高さ方向に所定間隔をあけて前記係止
溝に落とし込まれて係止される締付ねじ部材が締緩可能
にその一側端面に螺合取着せしめられた袖パネルが組み
付けられる。なお、袖パネル等を組み付ける必要がない
場合、前記ジョイント部材として、断面形状がL形やT
形のものを使用できる。また、前記係止溝は、好ましく
は、側面視が概略倒立L形ないし横倒し「へ」字状とさ
れ、その溝幅は、上部開口側が前記締付ねじ部材のねじ
径より大きくされ、前記上部開口に連なる直線下部が前
記締付ねじ部材のねじ径とほぼ等しくされる。
【0012】さらに、前記後付パネルは、好ましくは、
複数の小パネル体を上下に積み重ねることにより構成さ
れ、前記複数の小パネル体の側端面にそれぞれ前記締付
ねじ部材が螺合取着せしめられる。さらに、好ましい態
様では、前記先付パネル及び後付パネルには、棚受け支
柱、物品吊持具等が取り付けられるようにされる。
【0013】このような構成とされた本発明に係るパネ
ル什器の好ましい態様においては、先付パネル、後付パ
ネル、ジョイント部材等は、いずれも工場で所定の仕様
に生産されたものが使用され、先付パネルの両側端面に
は、予めジョイント部材が取り付けられている。また、
後付パネルの両側端面にも、現場での組立施工前に、前
記ジョイント部材に形成された係止溝に対応させて締付
ねじ部材(六角穴付きボルト等)を螺合取着しておく。
なお、締付ねじ部材は、ねじ部の一部(先)だけを後付
パネル(に設けられた植込雌ねじ部材等)に螺合させて
おき、頭部側は突出させままにしておく。
【0014】組立施工にあたっては、例えば、左右一対
の先付パネルを躯体柱(通常は角柱であるが丸柱でも同
じ)の左右面から所定の距離だけ離して平行に立て、こ
れら左右一対の先付パネルの一側端面(前端面)に取り
付けられたジョイント部材の係止溝に、前後一対の後付
パネル(を構成する小パネル体)の一方(前側)の左右
側端面にそれぞれ螺合取着せしめられた締付ねじ部材の
位置を合わせ、後付パネル全体を前後方向(後側)に移
動させる(係止溝の形状によっては、その後、下に落と
すようにする)と、前記係止溝に前記締付ねじ部材が落
とし込まれて係止される。この状態で全ての締付ねじ部
材をレンチ等の工具で左右方向に締め付けると、前記ジ
ョイント部材(先付パネル)と前側の後付パネルとがし
っかりと連結される。続いて、後側の後付パネルも、同
様にして、左右一対の先付パネルの後端面に取り付けら
れたジョイント部材に連結すると、左右一対の先付パネ
ルと前後一対の後付パネルとが自立可能な角筒状に組み
立てられる。その後、必要に応じて、前記後付パネルの
左右に袖パネルを組み付けたり、前記先付パネル及び後
付パネルに、棚受け支柱、物品吊持具等を取り付ける。
【0015】このような構成とされたパネル什器では、
パネル、ジョイント部材等の使用部材は、工場で量産で
きるので、現場での加工作業がほとんど不要となり、施
工を容易に行え、解体、移設等も比較的楽に行える。ま
た、作業者の技量、熟練度にはさほど依存しないので、
仕上がり(品質)が安定する。さらに、先付パネルに後
付パネルを組み付ける際には、先付パネルに取り付けら
れたジョイント部材の係止溝に後付パネルに螺合取着せ
しめられた締付ねじ部材を前後方向から落とし込んで左
右方向に締め付ければよく、この際、前記係止溝と締付
ねじ部材は作業者からよく見えるので、従来提案のパネ
ル什器のようにパネルの裏面側に形成された取付穴を組
付突起具に嵌合係止させる場合に比して、組立作業を容
易かつ迅速に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明に係るパネル什器の一実施形態の
組立状態を示す概略斜視図、図2は、図1に示されるパ
ネル什器の分解斜視図、図3は、図1に示されるパネル
什器の平面図、図4は、図3のA部の拡大断面図、図5
は、図3のX矢視図、図6は、図3のY矢視図である。
なお、図1、図2においては、よりわかりやすくするた
め、パネル20、30の厚みやジョイント部材50、棚
受け支柱80等の大きさ等が誇張して描かれている。
【0017】図示のパネル什器10は、基本的には、店
舗や展示会場等におけるむき出しの躯体柱5を目立たな
くするとともに、その周りの空間の有効利用を図るため
のもので、店舗や展示会場等における躯体柱5(ここで
は縦横の寸法が800[mm]程度)を囲繞するように配置
される左右一対の先付パネル20、20と前後一対の後
付パネル30、30とを備える。これら先付パネル20
及び後付パネル30は、それぞれ両面に化粧層が形成さ
れた木質化粧板からなっている。なお、ここでは、左右
一対の先付パネル20及び前後一対の後付パネル30等
における「前後」及び「左右」は、パネル等の各部材の
相対位置、方向等を明確にするために便宜的に付けたも
ので、躯体柱5に対するパネル20、30の位置関係等
を限定するものではない。
【0018】前記先付パネル20は、工場で所定寸法
(幅1200×高さ3280×厚さ30[mm])に製
造されたもので、単板構成でも複数枚の小パネル体を上
下に積み重ねた構成のものでもよく、図7に示される如
くに、その両(前後)側端面に、アルミ押し出し(又は
板金加工)及び切り欠き加工により製造されたジョイン
ト部材50、50が取り付けられるとともに、その一面
側(外面側)両側端近くにそれぞれ、多数の棚受け用矩
形係止穴82が一定間隔で配列形成された断面コ字状の
棚受け支柱80、80が嵌め込まれて固着され、さら
に、下端面両側端近くには、高さ調節用ボルト(スタン
ド)90、90が螺合取着せしめられている。
【0019】前記ジョイント部材50は、図4を参照す
ればよくわかるように、断面溝形とされていて、その底
辺部51に突設された固着用平行突起54が前記先付パ
ネル20の側端部に挿着固定されて前記底辺部51が前
記先付パネル20の側端面に当接せしめられた状態で、
前記先付パネル20にしっかりと固定されている。この
ジョイント部材50の両辺部52、52には、高さ方向
に所定間隔をあけて8カ所、前後方向(先付パネル20
の幅方向)に開口する側面視が概略横倒し「へ」字状の
係止溝55、55、…が形成されている。この係止溝5
5の溝幅は、上部開口側が後述する後付パネル30に螺
合取着せしめられた締付ねじ部材60のねじ径より大き
くされ、前記上部開口に連なる直線下部が前記締付ねじ
部材60のねじ径とほぼ等しくされている。また、前記
ジョイント部材50の前面(後面)開口は、パネル2
0、30の組立完了後にカバー58が接着されて塞がれ
る(図4参照)。
【0020】一方、前記後付パネル30は、4枚の小パ
ネル体31、32、32、32を上下に積み重ねた構成
となっており、前記各小パネル体31、32は、工場で
所定寸法(幅1200×高さ820×厚さ30[m
m])に製造されている。これら各小パネル体31、3
2は、図8、図9に示される如くに、その両(左右)側
端面の上下2カ所に、前記ジョイント部材50の係止溝
55に落とし込まれて係止される六角穴62付きボルト
からなる締付ねじ部材60が螺合取着せしめられる植込
雌ねじ部材65が埋め込まれて固着され、また、その一
面側(外面側)両側端近くにそれぞれ、多数の棚受け用
矩形係止穴82が一定間隔で配列形成された断面コ字状
の棚受け支柱80、80が嵌め込まれて固着される縦溝
35が形成され、さらに、最下段の小パネル体31の下
端面両側端近くには、高さ調節用ボルト(スタンド)9
0、90が螺合取着せしめられている。さらに、各小パ
ネル体31、32の上端面と小パネル体32の下端面に
は、積み重ねた際の厚み方向(前後方向)のずれを防止
するため、相互に嵌合する雌実36、雄実37が形成さ
れている。
【0021】このような構成を有する本実施形態のパネ
ル什器10の組立施工例を次に説明する。ここでは、先
付パネル20、後付パネル30、ジョイント部材50等
は、いずれも工場で所定の仕様で製造されたものが使用
され、先付パネル20の両側端面には、予めジョイント
部材50が取り付けられている。また、後付パネル30
の両側端面にも、現場での組立施工前に、前記ジョイン
ト部材50に形成された係止溝55に対応させて締付ね
じ部材60を螺合取着しておく。なお、締付ねじ部材6
0は、ねじ部の一部(先)だけを後付パネル30(に設
けられた植込雌ねじ部材65)に螺合させておき、頭部
側は突出させたままにしておく。
【0022】そして、現場での組立施工にあたっては、
例えば、左側の先付パネル20を躯体柱(通常は角柱で
あるが丸柱でも同じ)5の左側面から所定の距離だけ離
して平行に立てるとともに、右側の先付パネル20を躯
体柱5の右側面から所定の距離だけ離して平行に立て、
これらの先付パネル20、20の一側端面(前端面)に
取り付けられたジョイント部材50、50の内側の辺部
(左側のジョイント部材50の右辺部と右側のジョイン
ト部材50の左辺部)52、52に形成された最も下の
二つの係止溝55、55の開口部分に、前側の後付パネ
ル30の最下段を構成する小パネル体31の左右側端面
の上下にそれぞれ螺合取着せしめられた二本の締付ねじ
部材60、60を合わせ、該締付ねじ部材60をジョイ
ント部材50、50に押し付けるとともに、下に落とす
ようにする(小パネル体31全体を移動させる)と、各
係止溝55に各締付ねじ部材60の頭部よりねじ側部分
が落とし込まれて係止される。この状態で各締付ねじ部
材60をL形レンチ等の工具で回して左右方向に締め付
けると、左右のジョイント部材50、50(先付パネル
20、20)と小パネル体31とがしっかりと連結され
る。
【0023】続いて、前記最下段の小パネル体31の上
に順次3枚の小パネル体32を積み上げるようにして、
前記と同様に、各係止溝55に各締付ねじ部材60の頭
部よりねじ側部分を落とし込んで係止するとともに、各
締付ねじ部材60をL形レンチ等の工具で回して左右方
向に締め付け、左右のジョイント部材50、50と3枚
の小パネル体32とをしっかりと連結する。
【0024】これが終わると、次に、左右一対の先付パ
ネル20、20の他側端面(後端面)に取り付けられた
ジョイント部材50、50の内側の辺部(左側のジョイ
ント部材50の右辺部と右側のジョイント部材50の左
辺部)52、52に、前記と同様にして、後側の後付パ
ネル30を構成する4枚の小パネル体31、32、3
2、32を連結する。これにより、左右一対の先付パネ
ル20、20と前後一対の後付パネル30、30とが自
立可能な角筒状に組み立てられる。
【0025】その後、後付パネル30、30(31、3
2、32、32)に2本ずつ形成されている縦溝35、
35に棚受け支柱80を嵌め込んで止めねじ等の適宜の
固定手段を用いて固定する。なお、棚受け支柱80とし
ては、図示のように4枚の小パネル体31、32、3
2、32全部に跨るような長尺のものを用いないで、各
小パネル体31、32、32、32に合わせた短い長さ
のものを4本用いるようにしてもよい。この場合は、後
付パネル30を先付パネル20に組み付ける前に当該棚
受け支柱を小パネル体31、32、32、32に取り付
けることができる。
【0026】上記構成に加え、本実施形態では、前側の
後付パネル30の左右に一対のL形の袖パネル40、4
0が連結されるとともに、後側の後付パネル30の左右
に一対の平形の袖パネル45、45が連結される。これ
らL形及び平形の袖パネル40、45は、それぞれ、前
記先付パネル20及び後付パネル30と同様に、両面に
化粧層が形成された木質化粧板からなっている。
【0027】前記L形の袖パネル40は、図10に示さ
れる如くに、工場で所定寸法(平面視が縦辺330×横
辺330のL形で、高さ3280×厚さ30[mm])
に製造されたもので、単板構成でも複数枚の小パネル体
を上下に積み重ねた構成のものでもよく、その一側端面
に、高さ方向に所定間隔をあけて8カ所、前記ジョイン
ト部材50の係止溝55に落とし込まれて係止される六
角穴62付きボルトからなる締付ねじ部材60が螺合取
着せしめられる植込雌ねじ部材65が埋め込まれて固着
されている。また、縦辺部及び横辺部の下端面中央に
は、それぞれ高さ調節用ボルト(スタンド)90、90
が螺合取着せしめられている。
【0028】また、前記平形の袖パネル45は、図11
に示される如くに、工場で所定寸法(幅300×高さ3
280×厚さ30[mm])に製造されたもので、単板
構成でも複数枚の小パネル体を上下に積み重ねた構成の
ものでもよく、その一側端面に、高さ方向に所定間隔を
あけて8カ所、前記ジョイント部材50の係止溝55に
落とし込まれて係止される六角穴62付きボルトからな
る締付ねじ部材60が螺合取着せしめられる植込雌ねじ
部材65が埋め込まれて固着されている。また、下端面
中央には、高さ調節用ボルト(スタンド)90、90が
螺合取着せしめられている。
【0029】これらL形及び平形の袖パネル40、4
0、45、45にも、前記後付パネル30と同様に、現
場での組立施工前に、8本の締付ねじ部材60のねじ部
の一部(先)だけを各パネル40、45に設けられた植
込雌ねじ部材65に螺合させておき、頭部側は突出させ
たままにしておく。そして、組立施工にあたっては、先
付パネル20、20の両側端面(前後端面)に取り付け
られたジョイント部材50、50の外側の辺部(左側の
ジョイント部材50の左辺部と右側のジョイント部材5
0の右辺部)52、52に形成された8個の係止溝55
の開口部分に、それらの一側端面に螺合取着せしめられ
た8本の締付ねじ部材60、60を合わせ、該締付ねじ
部材60をジョイント部材50、50に押し付けるとと
もに、下に落とすようにする(袖パネル40、45全体
を移動させる)と、各係止溝55に各締付ねじ部材60
の頭部よりねじ側部分が落とし込まれて係止される。こ
の状態で各締付ねじ部材60をL形レンチ等の工具で回
して左右方向に締め付けると、前後左右のジョイント部
材50(先付パネル20)と各袖パネル40、45がし
っかりと連結される。このように、袖パネル40、4
0、45、45を別体にして後付パネル30、30の左
右に連結配値するようにしたことにより、後付パネル3
0と袖パネル40、45とを始めから一体化して用いる
場合に比して、製造、持ち運び、取り扱い等が容易とな
る。
【0030】上記のようにして各パネル20、20、3
0、30、40、40、45、45を連結して組み立て
た後は、図3、図5、図6に仮想線で示される如くに、
前記先付パネル20、20及び後付パネル30、30に
設けられた棚受け支柱80、80に棚支持具(図示せ
ず)で棚100、200、300を取り付け、これによ
りパネル什器10が完成する。
【0031】このような構成とされたパネル什器10で
は、パネル20、30、40、45、ジョイント部材5
0、棚100、200、300等の使用部材は、工場で
量産できるので、現場での加工作業がほとんど不要とな
り、組立施工を容易に行え、解体、移設等も比較的楽に
行える。また、作業者の技量、熟練度にはさほど依存し
ないので、仕上がり(品質)が安定する。
【0032】さらに、先付パネル20に後付パネル3
0、袖パネル40、45を組み付ける際には、先付パネ
ル20に取り付けられたジョイント部材50の係止溝5
5に後付パネル30、袖パネル40、45に螺合取着せ
しめられた締付ねじ部材60を前後方向から落とし込ん
で左右方向に締め付ければよく、この際、前記係止溝5
5と締付ねじ部材60は作業者からよく見えるので、従
来提案のパネル什器のようにパネルの裏面側に形成され
た取付穴を組付突起具に嵌合係止させる場合に比して、
組立作業を容易かつ迅速に行うことができる。以上、本
発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記
実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更
ができるものである。
【0033】例えば、前記実施形態では、左右一対の先
付パネル20、20と前後一対の後付パネル30、30
とを、全面(4面)がむき出しになっている躯体柱5を
囲繞するように角筒状に組み立てているが、その他、躯
体柱の一部が壁面から突出しているような場合(躯体柱
が室内の隅にあるような場合等)には、その突出してい
る部分を覆うように、先付パネルと後付パネルとをL形
やコ字形に組み立てるようにしてもよい。
【0034】また、ジョイント部材50に形成する係止
溝55は、前記実施形態では、側面視が概略横倒し
「へ」字状とされているが、これに限られることはな
く、側面視が斜線状、矩形状、三角形状等でもよい。し
かし、係止溝の側面視形状を概略倒立L形ないし横倒し
「へ」字状とすることで、締付ねじ部材60を確実に係
止することができ、組付性に優れる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明のパネル什器は、先付パネル、後付パネル、袖パネ
ル、ジョイント部材、棚等の使用部材は、工場で量産で
きるので、現場での加工作業がほとんど不要となり、組
立施工を容易に行え、解体、移設等も比較的楽に行え
る。また、作業者の技量、熟練度にはさほど依存しない
ので、仕上がり(品質)が安定する。
【0036】さらに、先付パネルに後付パネル、袖パネ
ルを組み付ける際には、先付パネルに取り付けられたジ
ョイント部材の係止溝に後付パネル、袖パネルに螺合取
着せしめられた締付ねじ部材を前後方向から落とし込ん
で左右方向に締め付ければよく、この際、前記係止溝と
締付ねじ部材は作業者からよく見えるので、従来提案の
パネル什器のようにパネルの裏面側に形成された取付穴
を組付突起具に嵌合係止させる場合に比して、組立作業
を容易かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネル什器の一実施形態の組立状
態を示す概略斜視図。
【図2】図1に示されるパネル什器の分解斜視図。
【図3】図1に示されるパネル什器の平面図。
【図4】図3のA部の拡大断面図。
【図5】図3のX矢視図。
【図6】図3のY矢視図。
【図7】図1に示される先付パネルを示す部分切欠省略
図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図。
【図8】図1に示される後付パネルの最下段を構成する
小パネル体を示す部分切欠省略図であり、(A)は正面
図、(B)は右側面図。
【図9】図1に示される後付パネルの下から2段目、3
段目、4段目の小パネル体を示す部分切欠省略図であ
り、(A)は正面図、(B)は右側面図。
【図10】図1に示されるL形の袖パネルを示す部分切
欠省略図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、
(C)は右側面図。
【図11】図1に示される平形の袖パネルを示す部分切
欠省略図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、
(C)は右側面図。
【符号の説明】
5…躯体柱 10…パネル什器 20…先付パネル 30…後付パネル 40…L形の袖パネル 45…平形の袖パネル 50…ジョイント部材 55…係止溝 60…締付ねじ部材 80…棚受け支柱

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 店舗や展示会場等における躯体柱周りに
    配置される先付パネルと、該先付パネルに組み付けられ
    る後付パネルと、を備え、前記先付パネルの一側端面
    に、高さ方向に所定間隔をあけて前記先付パネルの幅方
    向に開口する係止溝が形成されたジョイント部材が取り
    付けられるとともに、前記後付パネルの一側端面に、高
    さ方向に所定間隔をあけて前記係止溝に落とし込まれて
    係止される締付ねじ部材が締緩可能に螺合取着せしめら
    れ、前記先付パネルに取り付けられたジョイント部材の
    係止溝に前記後付パネルに螺合取着せしめられた締付ね
    じ部材を落とし込んで締め付けることにより、前記先付
    パネルと後付パネルとがL形状に組み立てられるように
    されてなるパネル什器。
  2. 【請求項2】 店舗や展示会場等における躯体柱を囲繞
    するように配置される左右一対の先付パネルと前後一対
    の後付パネルとを備え、前記先付パネルの前後側端面
    に、それぞれ高さ方向に所定間隔をあけて前後方向に開
    口する係止溝が形成されたジョイント部材が取り付けら
    れるとともに、前記後付パネルの左右側端面に、それぞ
    れ高さ方向に所定間隔をあけて前記係止溝に落とし込ま
    れて係止される締付ねじ部材が左右方向に締緩可能に螺
    合取着せしめられ、前記先付パネルに取り付けられたジ
    ョイント部材の係止溝に前記後付パネルに螺合取着せし
    められた締付ねじ部材を前後方向から落とし込んで左右
    方向に締め付けることにより、前記左右一対の先付パネ
    ルと前後一対の後付パネルとが自立可能な角筒状に組み
    立てられるようにされてなるパネル什器。
  3. 【請求項3】 前記ジョイント部材は、断面溝形とされ
    ていて、その底辺側が前記先付パネルの側端面に固着さ
    れるとともに、その両辺部にそれぞれ前記係止溝が形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパ
    ネル什器。
  4. 【請求項4】 前記ジョイント部材の両辺部の一方に前
    記後付パネルが組み付けられるとともに、前記両辺部の
    他方に、高さ方向に所定間隔をあけて前記係止溝に落と
    し込まれて係止される締付ねじ部材が締緩可能にその一
    側端面に螺合取着せしめられた袖パネルが組み付けられ
    るようにされていることを特徴とする請求項3に記載の
    パネル什器。
  5. 【請求項5】 前記係止溝は、側面視が概略倒立L形な
    いし横倒し「へ」字状とされ、その溝幅は、上部開口側
    が前記締付ねじ部材のねじ径より大きくされ、前記上部
    開口に連なる直線下部が前記締付ねじ部材のねじ径とほ
    ぼ等しくされていることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれかに記載のパネル什器。
  6. 【請求項6】 前記後付パネルは、複数の小パネル体を
    上下に積み重ねることにより構成され、前記複数の小パ
    ネル体の側端面にそれぞれ前記締付ねじ部材が螺合取着
    せしめられていることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載のパネル什器。
  7. 【請求項7】 前記先付パネル及び後付パネルには、棚
    受け支柱、物品吊持具等が取り付けられるようにされて
    いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
    載のパネル什器。
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