JP2003193463A - 鋼管杭用ネジ式継ぎ手及び回転打設治具 - Google Patents

鋼管杭用ネジ式継ぎ手及び回転打設治具

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JP2003193463A
JP2003193463A JP2001401194A JP2001401194A JP2003193463A JP 2003193463 A JP2003193463 A JP 2003193463A JP 2001401194 A JP2001401194 A JP 2001401194A JP 2001401194 A JP2001401194 A JP 2001401194A JP 2003193463 A JP2003193463 A JP 2003193463A
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pipe pile
joint
pile
screw type
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Shigeyoshi Hirata
茂良 平田
Taiyo Kinoshita
大洋 木下
Sadao Shimizu
貞雄 清水
Kenji Aoyanagi
健児 青柳
Atsushi Itagaki
淳 板垣
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Fuji Shoji Co Ltd
Astec Irie Co Ltd
Daiwa House Industry Co Ltd
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Fuji Shoji Co Ltd
Astec Irie Co Ltd
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転圧入用のスピルを予め工場などで鋼管杭
に備えさせておくことができ、それでいて、鋼管杭の現
場への運搬や保管を嵩張らせることなく行え、しかも、
このスピルを除去しなくとも鋼管杭と土との周面摩擦力
を低減することのない鋼管杭用ネジ式継ぎ手及びその回
転打設治具を提供する。 【解決手段】 ネジ式継ぎ手1は、筒状をしており、鋼
管杭4と溶接Wされる側の端部にスピル5が内方に突出
して備えられ、このスピル5とネジ式継ぎ手1の本体部
とは鋳造で一体に連接されている。回転打設治具は、ガ
イド用外筒部と、スピル係合部を備えた中子とを備え、
外筒部がネジ式継ぎ手の外周側に嵌合されることで、中
子がネジ式継ぎ手内の内周ネジ部と非接触状態を維持し
て突出していくようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管杭用ネジ式継
ぎ手及び回転打設治具に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管杭を地盤に対し回転させながら圧入
していくいわゆる回転圧入工法では、従来より、鋼管杭
の上端部の外周側の側面部にスピルと称される回転用な
いしは回転圧入用の係合片を外方に突出するように溶接
で取り付け、この係合片に、施工機械に取り付けた回転
打設治具を係合させ、鋼管杭を地中に回転圧入させてい
くことが行われている。
【0003】そして、この鋼管杭を回転圧入により打ち
込んだ後、更にこの鋼管杭の上端部に上鋼管杭を連結し
て深く打ち進んでいくため、下鋼管杭の上端部には雌の
ネジ式継ぎ手が予め工場などで溶接で取り付けられてお
り、また、上鋼管杭にも、予め工場などで、その下端部
に雄のネジ式継ぎ手が、上端部に雌のネジ式継ぎ手がそ
れぞれ溶接で取り付けられており、地中に打ち込まれた
下鋼管杭の上端部の雌のネジ式継ぎ手と上鋼管杭の下端
部の雄のネジ式継ぎ手とを螺合させて上下の鋼管杭を連
結することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スピル
を鋼管杭の外周側に取り付けたのでは、この鋼管杭の上
に連結した上鋼管杭を回転圧入で打ち込んで行くと、下
鋼管杭に取付けらているスピルが鋼管杭の周囲の土をか
き回し、そのため、鋼管杭と土との周面摩擦力を低減さ
せてしまうという問題があった。
【0005】そこで、下鋼管杭を地盤に打ち込んだ後
に、下鋼管杭のスピルを取り外すことも考えられるが、
溶接で取り付けられているスピルを上鋼管杭を連結する
たびに取り外すのは手間を要して非常に厄介であるとい
う問題がある。
【0006】また、ネジ式継ぎ手は、鋼管杭に対して予
め工場などで溶接して取り付けておくことができるが、
スピルは、鋼管杭の外周部から側方に突出するように取
り付けられるものであるため、工場などで予め鋼管杭や
ネジ式継ぎ手に取り付けておくと、鋼管杭を現場に搬送
したり保管したりするのに嵩張って支障をきたすことか
ら、現場溶接で取り付ける必要があった。
【0007】本発明は、上記のような問題点に鑑み、ス
ピルなどの回転圧入用の係合凸部を予め工場などで鋼管
杭に備えさせておくことができ、それでいて、鋼管杭の
現場への運搬や保管を嵩張らせることなく行うことがで
き、しかも、この回転圧入用係合凸部を除去しなくとも
鋼管杭と土との周面摩擦力を低減させてしまうことのな
い鋼管杭用ネジ式継ぎ手及びその回転打設治具を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、鋼管杭の
上端部に溶接で取り付けられ、打ち継ぎ用の上鋼管杭の
下端に備えられたネジを螺合させて上鋼管杭を連結する
ネジ部を内周部又は外周部に備えた鋼管杭用筒状ネジ式
継ぎ手であって、鋼管杭と溶接される側の端部に鋼管杭
回転打込み用の係合凸部が内方に突出して備えられてい
ることを特徴とする鋼管杭用ネジ式継ぎ手によって解決
される。
【0009】このネジ式継ぎ手では、ネジ式継ぎ手本体
が筒状をしており、鋼管杭回転打込み用の係合凸部がこ
の筒状ネジ式継ぎ手本体の内方に突出するように備えら
れているから、このネジ式継ぎ手を鋼管杭の上端部とな
る側の端部に予め工場などで溶接して取り付けることに
より、鋼管杭に予め回転打込み用係合凸部を備えさせて
おいても、鋼管杭が運搬や保管において嵩張ってしまう
ということがない。
【0010】しかも、このように回転打込み用の係合凸
部は、筒状ネジ式継ぎ手本体の内方に突出するように備
えられているから、地中に打ち込んだ鋼管杭を下鋼管杭
としてこの下鋼管杭に更に上鋼管杭を連結して打ち進ん
でいく場合でも、下鋼管杭に備えられている回転圧入用
係合凸部が鋼管杭外周側の土をかき回してしまうことが
なく、そのため、回転圧入用係合凸部をそのまま残して
鋼管杭の打込みを能率良く進めていくことができ、それ
でいて、鋼管杭と土との周面摩擦力を高いものにするこ
とができる。
【0011】加えて、鋼管杭回転打込み用の係合凸部
は、鋼管杭と溶接される側の端部に備えられているか
ら、この係合凸部に回転負荷をかけても、ネジの設けら
れている筒部にこの回転負荷がかかることはなく、その
ため、上鋼管との螺合のためのネジ部に変形を生じず、
上鋼管との螺合不良の発生を防ぐことができる。
【0012】前記筒状のネジ式継ぎ手の本体部と係合凸
部とが鋳造で一体に連接されている場合は、係合片を溶
接で取り付けそれを係合凸部とするような場合に比べ
て、安定した良品質の係合凸部を形成することができ
る。
【0013】のみならず、このようにネジ式継ぎ手本体
部と係合凸部とが鋳造で一体に連接されている場合は、
係合凸部の強度を溶接による場合よりもはるかに高くす
ることが可能であり、杭打ちにおいて、杭に大きな回転
力を伝えることができて、杭打ちを能率良く進めていく
ことができる。また、この係合凸部に杭圧入のための鉛
直荷重をかける場合であっても、大きな鉛直荷重をかけ
ることができて、杭に大きな圧入力を伝えることができ
る。
【0014】更に、本発明は、上記の鋼管杭用ネジ式継
ぎ手がネジ部を内周側に備えた雌のネジ式継ぎ手からな
る場合の施工機械に取り付けられる回転打設治具であっ
て、このネジ式継ぎ手の外周側に嵌合され、下端部にネ
ジ式継ぎ手を内部に導くテーパーが備えられたガイド用
外筒部と、外筒部内に退入して備えられ、ネジ式継ぎ手
内に突出してネジ式継ぎ手の係合凸部と回転方向におい
て係合する係合部を有する回転打ち込み用の中子とが備
えられ、外筒部をネジ式継ぎ手の外周側に嵌合していく
ことにより、中子が、ネジ式継ぎ手内にその内周ネジ部
と非接触状態を維持しながら突出していき、ネジ式継ぎ
手の奥方の係合凸部と回転方向において係合する深さ位
置へと案内されるようになされていることを特徴とする
回転打設治具も含む。
【0015】この回転打設治具では、外筒部をネジ式継
ぎ手の外周側に嵌合させるようにすれば、中子が内周ネ
ジ部に接触することなく奥方の係合凸部と回転方向にお
いて係合する深さ位置へと案内され、しかも、中子は外
筒部内に退入して備えられているので、外筒部をネジ式
継ぎ手の外周側に嵌合させる際にも中子が継ぎ手の内周
ネジ部に接触することがなく、そのため、回転打設治具
を、杭頭に対して、ネジ式継ぎ手のネジ部に傷を付ける
ことなく能率良く回転圧入開始状態にセットすることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0017】図3に示す実施形態において、1は雌のネ
ジ式継ぎ手、2は雄のネジ式継ぎ手であり、いずれも筒
状をしており、雄のネジ式継ぎ手2は上鋼管杭3の下端
部に溶接Wで取り付けられ、雌のネジ式継ぎ手1は下鋼
管杭4の上端に溶接Wで取り付けられ、杭打ち現場にお
いて下鋼管杭4を回転圧入により地中に打ち込んだ後、
雌のネジ式継ぎ手1の内周部に設けられている雌ネジ部
1aと、雄のネジ式継ぎ手2の外周部に設けられている
雄ネジ部2aとを、上鋼管杭3の回転により螺合するこ
とで、上下の鋼管杭3,4を連結することができるよう
になされている。
【0018】そして、上記の雌の筒状ネジ式継ぎ手1に
は、図1及び図2に示すように、下鋼管杭4と溶接Wさ
れる側の端部において、下鋼管杭4を回転させながら地
中に圧入していくための回転打込み用の係合凸部として
のスピル5,5が2つ、周方向位置を180°異ならせ
て、周壁から内方に突出する態様で備えられている。
【0019】本実施形態における雌のネジ式継ぎ手1
は、雌ネジ部1aを中間鋳造品に対して機械加工で形成
した鋳造品、あるいは、雌ネジ部1aも含めて鋳造で成
形した鋳造品からなっていて、スピル5,5は、上記の
鋳造品の一部分を構成するものとして雌のネジ式継ぎ手
1の本体部に鋳造で一体に連接されている。なお、スピ
ル5,5は、鋳造によってそのような最終形状に成形さ
れたものであってもよし、あるいは、上記の中間鋳造品
又は鋳造品を有底筒状体とし、その底部に切断加工を施
すことによってそのような最終形状に成形されたもので
あってもよい。要は、スピル5,5と雌のネジ式継ぎ手
1の本体部とが鋳造で一体に連接されている構造のもの
であればよい。
【0020】このように、鋼管杭4の上端部に取り付け
られる雌のネジ式継ぎ手1は、筒状をしており、スピル
5,5がこの筒状ネジ式継ぎ手1の本体の内方に突出す
るように備えられているから、このネジ式継ぎ手1を鋼
管杭4の上端部に予め工場などで溶接Wして取り付けて
おいても、この鋼管杭4が運搬や保管において嵩張って
しまうということはない。
【0021】そして、上記の下鋼管杭4を回転圧入によ
って地中に打ち込むのに用いられるのが、図4乃至図7
に示す回転打設治具6である。この回転打設治具6は、
図4に示すように、二つの部品6a,6bからなってい
る。
【0022】一方の部品6aは、円盤7の一方の面の中
央部に、杭打ち用の施工機械の駆動部に連結されるシャ
フト18が一体的に備えられ、もう一方の面の中央部
に、回転圧入用の中子8が一体的に備えられたものであ
る。
【0023】この中子8に、上記のスピル5,5と回転
方向において係合する係合部9,9が備えられている。
また、この係合部9と周方向において対面する部分には
凹所10が設けられ、この凹所10は、回転圧入の方向
とは逆の方向に鋼管杭4を回転させることでスピル5を
受け入れ、この逆回転とともに下鋼管杭4に地中からの
引き抜き力をかけることができるようにするためなどに
用いられるものである。更に、中子8には、係合部9と
隣接して、下向きの段面11が備えられ、この段面11
でスピル5の上面を押すことにより、鋼管杭4に圧入力
を伝えることができるようになされている。
【0024】また、もう一方の部品6bは、円盤12の
一方の面の中央部に外筒部13が備えられたものであ
る。この外筒部13は、上記の雌のネジ式継ぎ手1の外
周側にしっくりと嵌合させることのできる内周サイズを
備え、かつ、その下端部には、雌のネジ式継ぎ手1を内
部に導くテーパー13aが備えられている。
【0025】なお、外筒部13の周壁には、下方に開放
されたL字状の切欠きによる吊り用係合部14,14が
備えられ、鋼管杭の外周側にピース状の吊り金具を取り
付けることでその吊り金具を吊り用係合部14,14内
の奥方に入れて係合状態にし、鋼管杭を吊り上げて移動
させることができるようになされている。そして、この
L字状係合部14に係合させた吊り金具が、吊り中に係
合部14から脱落しないよう、係合部14には隆起部1
4aが備えられている。また、この吊り用係合部14
は、鋼管の外周側に突出させたスピルと係合させ、外筒
部13からこの外周スピルに回転力を伝えて鋼管杭の回
転圧入を行うこともできるようになされているものであ
る。15は、この外筒部13を外周側から補強する補強
筒である。
【0026】上記の二つの部品6a,6bは、中子8を
外筒部13内に差し込むようにして、円盤7,12同士
をボルト接合して結合一体化することにより、回転打設
治具6に組み立てられる。そして、この一体化状態にお
いて、中子8の先端部は、外筒部13の先端部よりも内
方に退入した状態となるように寸法の設定がなされてい
る。
【0027】この回転打設治具6では、これを杭打ち施
工機械の駆動部に取り付けることで、次のようにして下
鋼管杭4を回転圧入で打ち込んでいくことができる。即
ち、図5乃至図7に示すように、下鋼管杭4の上端部に
取り付けられている雌のネジ式継ぎ手1に対し、回転打
設治具6を下降させていく。するとまず、治具6の外筒
部13が雌のネジ式継ぎ手1の外周部に嵌合され、しか
る後、中子8が雌のネジ式継ぎ手1の内部へと突出を開
始する。中子8は、外筒部13が雌のネジ式継ぎ手1の
外周部に嵌合されてガイドされることにより、雌のネジ
式継ぎ手1の内部への突出の開始に始まってそれ以降も
終始して、内部の雌ネジ部1aと接触することなく、雌
のネジ式継ぎ手1の内部に突出していくことができる。
従って、外筒部13のガイド作用で中子8が雌のネジ式
継ぎ手1の雌ネジ部1aを傷付けてしまうというような
ことが起こらず、この下鋼管杭4を打ち込んだ後の上鋼
管杭3の連結の際に、ネジ式継ぎ手1,2同士が螺合不
良を起こすのを防ぐことができる。
【0028】そして、図7(イ)(ロ)に示すように、
中子8の係合部9,9が雌のネジ式継ぎ手1の奥方のス
ピル5,5と回転方向において係合する深さ位置に達し
た後、施工機械にセットした打設治具6を回転させ、中
子8の係合部9と段面11とでスピル5に回転力と圧入
力を伝えることで、下鋼管杭4を地中に回転圧入してい
くことができる。
【0029】スピル5,5は、雌のネジ式継ぎ手1にお
いて、鋼管杭4と溶接Wされる側の端部に備えられてい
るから、このスピル5,5に回転圧入のための回転と圧
入の負荷をかけても、雌ネジ部1aの設けられている筒
部にこの負荷がかかることはなく、そのため、回転圧入
を行うことによって雌ネジ部1aに変形を生じさせてし
まうことがなく、下鋼管杭4を打ち込んだ後にこの下鋼
管杭4に上鋼管杭3を連結する場合にネジ式継ぎ手1,
2同士が螺合不良を起こすことはない。
【0030】しかも、スピル5,5は、上記のように、
雌のネジ式継ぎ手1の本体部と鋳造で一体に連接されて
いるので、ピースもののスピルを溶接で取り付けるよう
な場合に比べて、スピル5,5とネジ式継ぎ手1の本体
部との連接部を安定した良品質なものにすることができ
て、スピル5,5の強度を溶接による場合よりもはるか
に高くすることができ、杭打ちにおいて、スピル5,5
に大きな回転力と圧入力を伝えて、杭打ちを能率良く進
めていくことができる。
【0031】そして、下鋼管杭4の打ち込みを終えた
後、その上端の雌のネジ式継ぎ手1に上鋼管杭3の下端
の雄のネジ式継ぎ手2を螺合させて上下の鋼管3,4を
連結した後、上鋼管杭3の上端の図示しない雌のネジ式
継ぎ手に回転打設治具6をセットし杭打ちを再開してい
く過程では、下鋼管杭4の上端に取り付けられている雌
のネジ式継ぎ手1には、スピル5,5が筒状ネジ式継ぎ
手1の本体の内方に突出するように備えられているか
ら、下鋼管杭4に備えられているスピル5,5が鋼管杭
外周側の土をかき回してしまうということがなく、その
ため、下鋼管杭4の雌のネジ式継ぎ手1のスピル5,5
をそのまま残して上下の鋼管杭3,4の打込みを能率良
く行っていくことができ、それでいて、鋼管杭と土との
周面摩擦力を低減させてしまうこともない。
【0032】以上に、本発明の実施形態を示したが、本
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の
実施形態では、鋼管杭4の上端に取り付けられスピル
5,5の備えられた筒状のネジ式継ぎ手1が、内周に雌
ネジ部1aを備えた雌のネジ式継ぎ手である場合を示し
ているが、このネジ式継ぎ手が、外周に雄ネジ部を備え
た雄のネジ式継ぎ手であってもよい。また、上記の実施
形態では、スピル5,5に回転力と圧入力の両方を伝え
るようにした場合を示しているが、スピル5,5には回
転力のみを伝え、圧入力はネジ式継ぎ手の上端面などの
他所において伝えるようにしてもよい。また、上記の実
施形態では、スピル5,5がネジ式継ぎ手1に鋳造で一
体に連接されている場合を示しているが、ネジ式継ぎ手
に対してスピルを予め工場などで溶接で取り付けるよう
にしてもよい。また、上記の実施形態では、上鋼管杭3
の下端に、この鋼管杭3とは別体のネジ式継ぎ手2を溶
接Wで取り付けた場合を示しているが、このような別体
のネジ式継ぎ手2を用いず、上鋼管杭3の下端部にネジ
を一体成形で備えさせ、これを継ぎ手としてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明の鋼管杭用ネジ式継ぎ手は、以上
のとおりのものであるから、スピルなどの回転圧入用の
係合部を予め工場などで鋼管杭に備えさせておくことが
でき、それでいて、鋼管杭の現場への運搬や保管を嵩張
らせることなく行うことができ、しかも、この回転圧入
用係合部を除去しなくとも鋼管杭と土との周面摩擦力を
低減させてしまうことがない。
【0034】また、本発明の回転打設治具によれば、継
ぎ手のネジを傷付けることなく、能率良く杭頭にセット
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の鋼管杭用の雌のネジ継ぎ手を示すも
ので、図(イ)は平面図、図(ロ)はI−I線断面矢視
図である。
【図2】雌ネジ継ぎ手と鋼管杭を分離状態にして示す一
部断面斜視図である。
【図3】雌雄のネジ継ぎ手を示すもので、図(イ)は螺
合させる前の断面側面図、図(ロ)は螺合後の断面側面
図である。
【図4】実施形態の回転打設治具を示す分解斜視図であ
る。
【図5】回転打設治具と雌のネジ継ぎ手とを分離状態で
示す斜視図である。
【図6】回転打設治具を鋼管杭の上端部にセットする前
の断面側面図である。
【図7】図(イ)は回転打設治具を鋼管杭の上端部にセ
ットした状態の断面側面図、図(ロ)はセット状態にお
ける雌のネジ式継ぎ手の平面図である。
【符号の説明】
1…雌のネジ式継ぎ手(ネジ式継ぎ手) 1a…雌ネジ部 4…下鋼管杭 5…スピル(回転打込み用係合凸部) 6…回転打設治具 8…中子 9…係合部 13…外筒部 13a…テーパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 茂良 大阪府大阪市北区梅田3丁目3番5号 大 和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 木下 大洋 大阪府大阪市北区梅田3丁目3番5号 大 和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 清水 貞雄 大阪府大阪市北区梅田3丁目3番5号 大 和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 青柳 健児 福岡県北九州市八幡東区大谷1丁目3番1 号 株式会社アステック入江内 (72)発明者 板垣 淳 東京都東村山市多摩湖町2丁目11番45号 富士商事株式会社内 Fターム(参考) 2D041 AA02 BA32 BA33 CA01 CB06 DB02 DB13 FA14 2D050 AA06 BB01 CB05 EE04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管杭の上端部に溶接で取り付けられ、
    打ち継ぎ用の上鋼管杭の下端に備えられたネジを螺合さ
    せて上鋼管杭を連結するネジ部を内周部又は外周部に備
    えた鋼管杭用筒状ネジ式継ぎ手であって、 鋼管杭と溶接される側の端部に鋼管杭回転打込み用の係
    合凸部が内方に突出して備えられていることを特徴とす
    る鋼管杭用ネジ式継ぎ手。
  2. 【請求項2】 前記筒状のネジ式継ぎ手の本体部と係合
    凸部とが鋳造で一体に連接されている請求項1に記載の
    鋼管杭用ネジ式継ぎ手。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の鋼管杭用ネジ式
    継ぎ手がネジ部を内周側に備えた雌のネジ式継ぎ手から
    なる場合の施工機械に取り付けられる回転打設治具であ
    って、 このネジ式継ぎ手の外周側に嵌合され、下端部にネジ式
    継ぎ手を内部に導くテーパーが備えられたガイド用外筒
    部と、 外筒部内に退入して備えられ、ネジ式継ぎ手内に突出し
    てネジ式継ぎ手の係合凸部と回転方向において係合する
    係合部を有する回転打ち込み用の中子とが備えられ、外
    筒部をネジ式継ぎ手の外周側に嵌合していくことによ
    り、中子が、ネジ式継ぎ手内にその内周ネジ部と非接触
    状態を維持しながら突出していき、ネジ式継ぎ手の奥方
    の係合凸部と回転方向において係合する深さ位置へと案
    内されるようになされていることを特徴とする回転打設
    治具。
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