JP2003193364A - 布帛の漂白方法 - Google Patents

布帛の漂白方法

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JP2003193364A JP2002184260A JP2002184260A JP2003193364A JP 2003193364 A JP2003193364 A JP 2003193364A JP 2002184260 A JP2002184260 A JP 2002184260A JP 2002184260 A JP2002184260 A JP 2002184260A JP 2003193364 A JP2003193364 A JP 2003193364A
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Akihiko Oouchi
秋比古 大内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布帛の漂白をハロゲン原子を含む漂白剤を用
いずに室温で行う。 【解決手段】布帛にアルカリ性酸化剤を用いて紫外可視
レーザー光照射を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は布帛の漂白を、薬液と紫
外可視光源からの光エネルギーを用いて行う方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】布帛の漂白は、布帛に付着している着色
物質を酸化剤、還元剤で処理し発色に関与する共役π電
子系を切断する事により行っている。これらの工程は、
工業的には上記酸化剤、還元剤による0.5ないし2時
間程度の煮沸とその後の洗浄を行うか、これらの薬剤の
適当濃度の溶液をパディングにより布重量の80〜11
0%量を布帛に付着させた後、これを95℃前後の蒸気
雰囲気中で0.5〜1時間前後蒸熱することにより行っ
ているが、一般的には木綿や麻などの植物性繊維織物の
場合には酸化剤が多く用いられ、絹や毛織物の場合には
還元剤が多く用いられている。また、家庭的には洗濯液
等に漂白剤を加えることにより行われている。
【0003】このような従来の工業的漂白方法では、酸
化剤、還元剤と繊維内着色物質との反応は溶媒である水
の加熱を通した熱エネルギーにより行っている。この方
法は熱容量の大きい水を沸点まで加熱し、かつその温度
を反応に要する時間保持する必要がある為に大きな熱量
を要するものである為に反応塔全体が大型化されてしま
う等の不具合があった。
【0004】また、これらの漂白過程は高温で行われる
ので、大量のエネルギーを要する多消費型プロセスであ
り、その為に多量の二酸化炭素の放出を伴うという問題
も有している。
【0005】現在では酸化剤として多くの場合、亜塩素
酸塩や次亜塩素酸塩等のハロゲン系薬剤を用いた方法が
用いられているが、これらのハロゲン原子を含む薬剤は
環境に対する負荷が大きいという問題を有している。
【0006】また、これらのハロゲン原子を含む薬剤は
人体に対する危険性も大きいので、操業安全性にも問題
を有している。
【0007】その為に非ハロゲン系酸化剤として過酸化
水素が用いられているが、過酸化水素は急激な反応によ
り繊維を脆化する恐れがあるので、分解抑止剤を添加し
て分解を遅延させながら長時間掛けて徐々に反応させな
ければならないことから、蒸気熱を長時間に亘って使用
しなければならず、その上繊維の仕上りが硬くなるとい
う問題点がある。
【0008】また還元剤としては、ハイドロサルファイ
トやSO2が使われるが、これらは漂白カが弱く漂白に
対して十分な漂白効果が得られないという問題点もあっ
た。
【0009】以上述べた問題点を解決するために、過酸
化水素、水素化硼素ナトリウムや大過剰の水酸化ナトリ
ウムと過炭酸ソーダなどからなる酸化剤と通常の紫外光
源による光照射(特開平11−43862)が報告され
ているが、未だその漂白効果が十分でないのが実情であ
った。
【0010】この様に、いずれの場合も従来法と比べて
十分な漂白効果が得られないこと、及び/又は長時間の
処理時間を要すること、及び/又は高温処理を要するこ
と、及び/又は多量の薬剤を使用する、という問題点を
かかえている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、布帛の漂白
に非ハロゲン系漂白剤を用いた高温及び長時間を必要と
しない処理を行うことにより、熱と薬剤の相互作用によ
る繊維の脆化や硬化を避け、風合いの向上を図り、更に
は環境負荷が小さく操業安全性の高い、二酸化炭素排出
の削減が可能な省エネルギー的漂白方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのよう
な、布帛の漂白に際しての難点を克服するため鋭意研究
を重ねた結果、有機光化学的知見、レーザ光反応の特徴
を組み合わせることにより、その目的が達成しうること
を見い出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。
【0013】すなわち本発明は、(1)布帛に、アルカ
リ性酸化剤の存在下、紫外可視レーザー光を照射するこ
とを特徴とする布帛の漂白方法、(2)アルカリ性酸化
剤がペルオクソ炭酸塩であることを特徴とする(1)に
記載の方法、(3)アルカリ性酸化剤がペルオクソホウ
酸塩であることを特徴とする(1)に記載の方法、
(4)アルカリ性酸化剤が過酸化物塩であることを特徴
とする(1)に記載の方法、(5)アルカリ性酸化剤が
超酸化物塩であることを特徴とする(1)に記載の方
法、(6)アルカリ性酸化剤が過酸化物とアルカリ性物
質の混合物であることを特徴とする(1)に記載の方
法、(7)過酸化物が過酸化水素であり、過酸化水素と
過酸化水素のモル数に対して0.3当量以上のアルカリ
性物質を含むものであることを特徴とする(6)に記載
の方法。(8)アルカリ性酸化剤の酸塩基性がpH9〜
14であることを特徴とする(1)〜(7)に記載の方
法、(9)アルカリ性酸化剤の濃度が0.1〜20%で
あることを特徴とする(1)〜(8)に記載の方法、
(10)紫外可視光の波長が190〜550nmである
ことを特徴とする(1)〜(9)に記載の方法、(1
1)アルカリ性物質が次構造式を有することを特徴とす
る(1)及び(6)〜(10)に記載の方法、 M(OH)n (Mは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン
を表す。nは、Mがアルカリ金属イオンの場合は1、M
がアルカリ土類金属イオンの場合は2を表す)(12)
アルカリ性物質が次構造式を有することを特徴とする
(1)及び(6)〜(10)に記載の方法、 Mn(CO)m (Mは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン
を表す。n及びmは、Mがアルカリ金属イオンの場合は
2と1、Mがアルカリ土類金属イオンの場合は共に1を
表す)を提供するものである。
【0014】本発明に用いられるアルカリ性酸化剤は、
用いる溶媒中で或る程度安定で有れば有機化合物、無機
化合物、有機−無機複合体、等の化合物のいずれでも良
いが、ペルオクソ炭酸塩、ペルオクソホウ酸塩、過酸化
ナトリウムのような過酸化物塩、超過酸化カリウムのよ
うな超過酸化物塩、過酸化ベンゾイルのような過酸化
物、酸化水素と過酸化水素のモル数に対して0.3当量
以上のアルカリ性物質を含むもの等が例示される。
【0015】特に好ましいアルカリ性酸化剤は、アルカ
リ性物質が次のような構造式を有する、アルカリ性酸化
剤である。 M(OH)n (Mは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン
を表す。nは、Mがアルカリ金属イオンの場合は1、M
がアルカリ土類金属イオンの場合は2を表す) Mn(CO)m (Mは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン
を表す。n及びmは、Mがアルカリ金属イオンの場合は
2と1、Mがアルカリ土類金属イオンの場合は共に1を
表す) 本発明で最も好ましく使用されるアルカリ性酸化剤はペ
ルオクソ炭酸ナトリウムである。
【0016】アルカリ性酸化剤の濃度にも特に制限は無
く、溶媒に対する酸化剤の飽和濃度以下であればよい
が、好ましくは0.01〜40%、より好ましくは0.
1〜20%である。
【0017】本発明の方法を好ましく実施するには、ア
ルカリ性酸化剤を水、アルコール類、鎖状または環状の
アルカン類、エーテル類、等の紫外光を透過する溶媒、
或いはそれらの混合溶媒に溶解し、この酸化剤溶液をパ
ディングやスプレー等により布帛に含ませ、この布帛が
静止した状態、又は移動している状態で光照射を行えば
よい。本発明で好ましく使用される溶媒は水及び水を含
む混合溶媒である。
【0018】光照射温度には特に制限は無く、用いた溶
媒の凝固点以上、沸点以下であればよいが、好ましくは
−80℃〜100℃、より好ましくは0〜50℃であ
る。
【0019】レーザー光源としては特に制限はなく、ま
たレーザー光はパルス光でも連続照射光でもよいが、エ
キシマレーザー(ArFエキシマレーザー、KrFエキ
シマレーザー、XeClエキシマレーザー、XeFエキ
シマレーザー等)、アルゴンイオンレーザー、クリプト
ンイオンレーザー、YAGレーザーの第2、及び第3高
調波等が好ましく使用される。光照射強度に特に制限は
無いが、パルス光では0.1mJ/パルス・cm〜1
kJ/パルス・cm、連続光は0.1mW〜10kW
/cmが適している。光照射時間は、布帛の着色度、
溶媒の種類、溶液の濃度、更には、照射紫外可視レーザ
ー光の種類や光強度等を考慮することにより適宜定めら
れるが、通常、1〜60分もあれば充分である。
【0020】本発明の漂白対象となる布帛は、未漂白で
も漂白済みの何れであってもよい。このような布帛とし
ては、たとえば、生機、糊抜済布帛、精錬済布帛、漂白
後の使用により着色した布帛、染色された布帛等の着色
布帛等が挙げられる。
【0021】本発明方法においては、着色物質を紫外可
視レーザー光照射により活性な状態にして酸化剤と反応
させて分解又は無色化する場合と、紫外可視レーザー光
照射により酸化剤から発生させた化学種を用いた着色物
質の分解又は無色化を起こす場合とがある。従来の過酸
化水素を用いた漂白は、熱的方法と光化学的方法のいず
れの場合も、活性種としてOHラジカルが発生して反応
が進行していると考えられ、その為に布帛の脆化が問題
になる場合が多かったので、急激なOHラジカルの発生
による布帛の脆化を制御する為に各種の薬剤が用いられ
てきた。本発明方法において、アルカリ性条件下で紫外
可視レーザー光照射することにより発生することが予想
される化学種は、OHラジカルではなくスーパーオキシ
ドであると考えられるために布帛の脆化が抑制されるも
のと解釈できるが、必ずしもこの反応機構に限定される
ものではなく、アルカリ性酸化剤の存在下で紫外可視レ
ーザー光を照射することにより起こる反応を包括する。
アルカリ性としてはpH7.1〜14が用いられるが、
好ましくはpH9〜14が用いられる。
【0022】
【実施例】次に実施例に基づき、本発明を更に詳細に説
明する。
【0023】実施例1 糊抜精錬済み綿布を6%ペルオクソ炭酸ナトリウム水溶
液にてパディングした後、40mJ/cm2・パルス、
5Hzのクリプトンフッ素エキシマレーザーを1分間照
射した後洗浄し、乾燥後に拡散反射装置の付いた紫外可
視分光光度計により布帛(1枚)の白色度(JIS Z
8715)と黄色度(JIS K 7103)を測定
したところ、それぞれ55.58と1.09であった。
【0024】実施例2 実施例1と同様の操作を、クリプトンフッ素エキシマレ
ーザー照射を2分間にして行ったところ、布帛(1枚)
の白色度(JIS Z 8715)と黄色度(JIS
K 7103)は、それぞれ54.60と1.20であ
った。
【0025】実施例3 実施例1と同様の操作を、キセノンクロリドエキシマレ
ーザー照射を2分間にして行ったところ、布帛(1枚)
の白色度(JIS Z 8715)と黄色度(JIS
K 7103)は、それぞれ57.02と0.41であ
った。
【0026】実施例4 実施例1と同様の操作を、キセノンフッ素エキシマレー
ザー照射を5分間にして行ったところ、布帛(1枚)の
白色度(JIS Z 8715)と黄色度(JIS K
7103)は、それぞれ56.60と0.39であっ
た。
【0027】実施例5 実施例1と同様の操作を、6%ペルオクソ炭酸ナトリウ
ム水溶液の代わりに10%ペルオクソ炭酸ナトリウム水
溶液を用いて行ったところ、布帛(1枚)の白色度(J
IS Z 8715)と黄色度(JIS K 710
3)は、それぞれ56.49と0.65であった。
【0028】実施例6 実施例1と同様の操作を、6%ペルオクソ炭酸ナトリウ
ム水溶液の代わりに132mMペルオクソ炭酸ナトリウ
ム水溶液を用いて行ったところ、布帛(1枚)の白色度
(JIS Z 8715)と黄色度(JIS K 71
03)は、それぞれ50.97と2.83であった。
【0029】実施例7 実施例1と同様の操作を、6%ペルオクソ炭酸ナトリウ
ム水溶液の代わりに132mMペルオクソホウ酸ナトリ
ウム水溶液を用いて行ったところ、布帛(1枚)の白色
度(JIS Z 8715)と黄色度(JIS K 7
103)は、それぞれ51.62と2.60であった。
【0030】実施例8 実施例1と同様の操作を、6%ペルオクソ炭酸ナトリウ
ム水溶液の代わりに132mM過酸化ナトリウム水溶液
を用いて行ったところ、布帛(1枚)の白色度(JIS
Z 8715)と黄色度(JIS K 7103)
は、それぞれ48.35と3.69であった。
【0031】実施例9 実施例1と同様の操作を、6%ペルオクソ炭酸ナトリウ
ム水溶液の代わりに132mM超酸化カリウム水溶液を
用いて行ったところ、布帛(1枚)の白色度(JIS
Z 8715)と黄色度(JIS K 7103)は、
それぞれ47.97と3.60であった。
【0032】実施例10 実施例1と同様の操作を、糊抜精錬済み綿布の代わりに
生機綿布を用いて行ったところ、布帛(1枚)の白色度
(JIS Z 8715)と黄色度(JISK 710
3)は、それぞれ30.74と9.96であった。
【0033】比較例1 糊抜精錬済み綿布を水で洗浄し、乾燥後に拡散反射装置
の付いた紫外可視分光光度計により布帛(1枚)の白色
度(JIS Z 8715)と黄色度(JISK 71
03)を測定したところ、それぞれ31.63と9.7
4であった。
【0034】比較例2 糊抜精錬済み綿布を水に浸した後、40mJ/cm2・
パルス、5Hzのクリプトンフッ素エキシマレーザーを
1分間照射した後洗浄し、乾燥後に拡散反射装置の付い
た紫外可視分光光度計により布帛(1枚)の白色度(J
IS Z 8715)と黄色度(JIS K 710
3)を測定したところ、それぞれ34.55と8.32
であった。
【0035】比較例3 糊抜精錬済み綿布を室温で132mMペルオクソ炭酸ナ
トリウム水溶液に1分間浸した後洗浄し、乾燥後に拡散
反射装置の付いた紫外可視分光光度計により布帛(1
枚)の白色度(JIS Z 8715)と黄色度(JI
S K 7103)を測定したところ、それぞれ35.
87と7.93であった。
【0036】比較例4 糊抜精錬済み綿布を室温で132mMペルオクソホウ酸
ナトリウム水溶液に1分間浸した後洗浄し、乾燥後に拡
散反射装置の付いた紫外可視分光光度計により布帛(1
枚)の白色度(JIS Z 8715)と黄色度(JI
S K 7103)を測定したところ、それぞれ35.
18と8.17であった。
【0037】比較例5 糊抜精錬済み綿布を室温で132mM過酸化ナトリウム
水溶液に1分間浸した後洗浄し、乾燥後に拡散反射装置
の付いた紫外可視分光光度計により布帛(1枚)の白色
度(JIS Z 8715)と黄色度(JIS K 7
103)を測定したところ、それぞれ34.57と8.
75であった。
【0038】比較例6 糊抜精錬済み綿布を室温で132mM超酸化カリウム水
溶液に1分間浸した後洗浄し、乾燥後に拡散反射装置の
付いた紫外可視分光光度計により布帛(1枚)の白色度
(JIS Z 8715)と黄色度(JIS K 71
03)を測定したところ、それぞれ35.54と8.2
8であった。
【0039】比較例7 亜塩素酸ナトリウムによる従来法により漂白された、商
品となっている綿布を拡散反射装置の付いた紫外可視分
光光度計により布帛(1枚)の白色度(JISZ 87
15)と黄色度(JIS K 7103)を測定したと
ころ、それぞれ51.57と1.72であった。
【0040】比較例8 生機綿布を水で洗浄し、乾燥後に拡散反射装置の付いた
紫外可視分光光度計により布帛(1枚)の白色度(JI
S Z 8715)と黄色度(JIS K 7103)
を測定したところ、それぞれ8.77と17.39であ
った。
【0041】比較例9 生機綿布を水に浸した後、40mJ/cm2・パルス、
5Hzのクリプトンフッ素エキシマレーザーを1分間照
射した後洗浄し、乾燥後に拡散反射装置の付いた紫外可
視分光光度計により布帛(1枚)の白色度(JIS Z
8715)と黄色度(JIS K 7103)を測定
したところ、それぞれ6.95と18.35であった。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に従うと、布
帛の漂白を紫外可視レーザー光照射下で非ハロゲン系漂
白剤であるアルカリ性酸化剤を用いて室温で行うことが
できる。したがって、従来法の欠点であるハロゲン原子
を含む漂白剤を用いることによる環境への大きな負荷と
操業安全性の問題、及び高温で処理を行うことによる大
量の二酸化炭素排出と多量のエネルギーの消費、という
難点が除かれるので、本発明は布帛の漂白法として好適
である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布帛に、アルカリ性酸化剤の存在下、紫外
    可視レーザー光を照射することを特徴とする布帛の漂白
    方法。
  2. 【請求項2】アルカリ性酸化剤がペルオクソ炭酸塩であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】アルカリ性酸化剤がペルオクソホウ酸塩で
    あることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】アルカリ性酸化剤が過酸化物塩であること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】アルカリ性酸化剤が超過酸化物塩であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】アルカリ性酸化剤が過酸化物とアルカリ性
    物質の混合物であることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】過酸化物が過酸化水素であり、過酸化水素
    と過酸化水素のモル数に対して0.3当量以上のアルカ
    リ性物質を含むものであることを特徴とする請求項6に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】アルカリ性酸化剤の酸塩基性がpH9〜1
    4であることを特徴とする請求項1〜7に記載の方法。
  9. 【請求項9】アルカリ性酸化剤の濃度が0.1〜20%
    であることを特徴とする請求項1〜8に記載の方法。
  10. 【請求項10】紫外可視レーザー光の波長が190〜5
    50nmであることを特徴とする請求項1〜9に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】アルカリ性物質が次構造式を有すること
    を特徴とする請求項1及び6〜10に記載の方法。 M(OH)n (Mは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン
    を表す。nは、Mがアルカリ金属イオンの場合は1、M
    がアルカリ土類金属イオンの場合は2を表す)
  12. 【請求項12】アルカリ性物質が次構造式を有すること
    を特徴とする請求項1及び6〜10に記載の方法。 Mn(CO)m (Mは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン
    を表す。n及びmは、Mがアルカリ金属イオンの場合は
    2と1、Mがアルカリ土類金属イオンの場合は共に1を
    表す)
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