JP2003193339A - 紡績装置 - Google Patents

紡績装置

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JP2003193339A
JP2003193339A JP2001386018A JP2001386018A JP2003193339A JP 2003193339 A JP2003193339 A JP 2003193339A JP 2001386018 A JP2001386018 A JP 2001386018A JP 2001386018 A JP2001386018 A JP 2001386018A JP 2003193339 A JP2003193339 A JP 2003193339A
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hollow guide
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宏二 出野
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    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/11Spinning by false-twisting
    • D01H1/115Spinning by false-twisting using pneumatic means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ドラフト装置Dのフロントローラー6から
排出される繊維束Fが導入される繊維導入孔14aを有
する繊維導入部材14が配設されており、且つ、フロン
トローラーの近傍には、ダストコレクターCの吸引口c
1が配置されており、更に、フロントローラーと繊維導
入部材間の間隙を、繊維導入孔に導入される繊維束の走
行が、ダストコレクターの吸引口付近の吸引空気流の影
響を受けないように構成されている紡績装置に関するも
のである。 【効果】フロントローラーと繊維導入部材間の間隙を、
繊維導入孔に導入される繊維束の走行が、ダストコレク
ターの吸引口付近の吸引空気流の影響を受けないように
構成されているので、生成される紡績糸の強度が増加す
るとともに、外観が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回気流を利用し
て、紡績糸を製造する紡績装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、旋回気流を発生させるノズルブロ
ックと回転又は非回転の中空ガイド軸体等とからなる紡
績部により紡績糸を製造する紡績装置が知られている。
このような紡績装置においては、ノズルブロックに穿設
された空気噴射孔から、中空ガイド軸体の先端部に向け
て噴射される圧縮空気により、ノズルブロックと回転又
は非回転の中空ガイド軸体との間に形成される紡績室内
に旋回気流を発生させて、紡績室内に導入される繊維を
加撚し、芯繊維と芯繊維の周囲に巻き付いた巻き付き繊
維とからなる紡績糸を生成するとともに、生成された紡
績糸を、中空ガイド軸体の中空通路を経て、パッケージ
に巻き取るように構成されている(例えば、特開200
0−345438号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の紡績装置におい
ては、ドラフト装置のフントローラーとニードルホルダ
ーとの間隙については、何ら考慮がなされておらず、従
って、生成される紡績糸の強力等の物性が低下したり、
或いは、紡績性が悪くなる等の問題があった。
【0004】本発明の目的は、上述した従来の紡績装置
が有する課題を解決することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、軸線方向に透孔が穿設され、該透孔
に向かって開口するように空気噴射孔が穿設されたノズ
ルブロックと、回転又は非回転の中空ガイド軸体とを有
し、旋回気流を利用して、後端部が中空ガイド軸体の外
周壁面に沿って屈曲した反転繊維を、巻き付き繊維とし
て芯繊維に巻き付けて紡績糸を製造する紡績装置におい
て、第1には、ドラフト装置のフロントローラーから排
出される繊維束が導入される繊維導入孔を有する繊維導
入部材が配設されており、且つ、フロントローラーの近
傍には、ダストコレクターの吸引口が配置されており、
更に、フロントローラーと繊維導入部材間の間隙を、繊
維導入孔に導入される繊維束の走行が、ダストコレクタ
ーの吸引口付近の吸引空気流の影響を受けないように構
成したものであり、第2には、ドラフト装置のフロント
ローラーから排出される繊維束が導入される繊維導入孔
を有する繊維導入部材が配設されており、且つ、フロン
トローラーと繊維導入部材間に、フロントローラーの随
伴気流の逃げ場を形成するような間隙を形成したもので
あり、第3には、フロントローラーの、繊維導入部材に
最も接近した位置の間隙を、略0.3mm〜2.3mm
の範囲としたものである。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
【0007】先ず最初に、図1を用いて、一例としての
紡績装置の全体構成について説明する。
【0008】1は、ケンス2に収容されているドラフト
される前の繊維束であり、Dは、バックローラー3、サ
ードローラー4、エプロンベルト5aが張設されたセカ
ンドローラー5及びフロントローラー6からなる、一例
としての4線式のドラフト装置である。Pは、後述する
紡績部であり、7は、ニップローラー7aとデリベリー
ローラー7bとからなる糸送り部材であり、8は、糸継
ぎ作業の際に、紡績が再開された紡績部Pから排出され
る糸を、一時的に貯留するためのスラックチューブであ
り、9は、ヤーンクリアラーである。10は、図示され
ていないボビンホルダーに支持されたボビン11に形成
された巻き取りパッケージであり、巻き取りパッケージ
10は、その表面に、フリクションローラー12が当接
することにより、回転されるように構成されている。1
3は、図示されていない綾振り装置の綾振りガイドであ
る。
【0009】ケンス2から引き出された繊維束1は、ド
ラフト装置Dによりドラフトされた後、紡績部Pに入
り、糸Yに生成され、生成された糸Yは、糸送り部材7
を構成するニップローラー7aとデリベリーローラー7
bとにより挟持されて、巻き取りパッケージ10方向に
送られる。そして、綾振りガイド13により綾振りされ
ながら、フリクションローラー12に当接し回転してい
る巻き取りパッケージ10に巻き取られるように構成さ
れている。
【0010】上述したような、ドラフト装置D、紡績部
P、糸送り部材7、スラックチューブ8、ヤーンクリア
ラー9及び巻き取りパッケージ10等により構成されて
いる紡績ユニットが、図示されていない機台に沿って、
多数、並設されて紡績装置が構成されている。
【0011】次に、図2を用いて、紡績部Pについて説
明する。
【0012】14は、ドラフト装置Dによりドラフトさ
れ、フロントローラー6から排出された繊維束Fが導入
される繊維導入孔14aを有する繊維導入部材であると
ともに、略繊維導入孔14aに沿って配設されたニード
ル14bを有するニードルホルダーである。15は、後
程、詳細に説明するノズルブロックであり、ノズルブロ
ック15には、複数の空気噴射孔15aが穿設されてい
る。ニードルホルダー14とノズルブロック15とは、
相対する面が当接するように配置されるとともに、ニー
ドルホルダー14は、ノズルハウジング16に穿設され
たフロントローラー6側の取り付け孔16aに嵌入され
ており、また、ノズルブロック15は、ノズルハウジン
グ16に穿設された、フロントローラー6と反対側の取
り付け孔16b及びメインハウジング17に穿設された
取り付け孔17aに嵌入されている。なお、18は、ノ
ズルハウジング16とメインハウジング17とにより挟
持された板状パッキンである。ノズルハウジング16に
は、環状の空気溜め19及び空気溜め19に連通する連
通孔20が形成されており、連通孔20は、図示されて
いないパイプを介して、圧縮空気供給源に連結されてい
る。従って、圧縮空気供給源から供給される圧縮空気
は、連通孔20から空気溜め19に入り、その後、ノズ
ルブロック15に穿設された空気噴射孔15aから噴出
されることになる。
【0013】21は、詳細に後述する回転又は非回転の
中空ガイド軸体であり、中空ガイド軸体21は、メイン
ハウジング17の開口部17bに装着される軸体支持ブ
ロック22に穿設された取り付け孔22aに嵌入されて
いる。23は、メインハウジング17と軸体支持ブロッ
ク22との間に形成された空気室であり、空気室23
は、メインハウジング17に形成された吸引孔17cに
連結されたパイプ17dを介して、図示されていない、
弱い吸引圧で空気を吸引する空気吸引源に連結されてお
り、紡績中は、ノズルブロック15に穿設された空気噴
射孔15aから噴出される空気の逃げ道空間として機能
するとともに、紡績中に発生する浮遊繊維等を吸引除去
する機能をするものである。
【0014】次に、主として、図2及び図3を用いて、
上述した紡績装置による糸の生成過程について概説す
る。
【0015】ドラフト装置Dのフロントローラー6から
送出されるドラフトされた繊維束Fは、ニードルホルダ
ー14の繊維導入孔14aに入り、その後、ノズルブロ
ック15と回転又は非回転の中空ガイド軸体21の先端
部との間に形成された紡績室p1内に入る。紡績室p1
内には、ノズルブロック15に穿設された空気噴射孔1
5aから噴出される空気により、旋回気流が形成されて
おり、旋回気流は、中空ガイド軸体21に沿って旋回し
ながら下方に流れ、空気室23に入り、その後、吸引孔
17cから、パイプ17dを経て排出されるように構成
されている。ノズルブロック15に穿設された空気噴射
孔15aからの噴出空気の作用により、ニードルホルダ
ー14のフロントローラー6側の繊維導入孔14aの入
口付近には、吸引空気流が発生しているので、フロント
ローラー6から送出されるドラフトされた繊維束Fは、
ニードルホルダー14の繊維導入孔14aに吸い込まれ
ることになる。
【0016】ニードルホルダー14の繊維導入孔14a
から出た繊維束Fは、中空ガイド軸体21の中空通路2
1aの入口21a1に、その先端が接近して配置されて
いるニードル14bに巻き付きつつ、中空ガイド軸体2
1の中空通路21aに導入される。そして、ニードルホ
ルダー14の繊維導入孔14aから出た繊維束Fを構成
する繊維fの一部は、中空ガイド軸体21の中空通路2
1a内において生成されつつある紡績糸Y’に、その先
端側が巻き込まれて中空ガイド軸体21の中空通路21
aに導入され、また、ニードルホルダー14の繊維導入
孔14aから出た繊維束Fを構成する繊維fの一部は、
その先端側が、中空ガイド軸体21の中空通路21a内
において生成されつつある紡績糸Y’に巻き込まれると
ともに、その後端部f1aが、紡績室p1内に発生して
いる旋回気流により、中空ガイド軸体21の先端部に沿
って周回しつつ、中空ガイド軸体21の外周壁面に沿っ
て屈曲することになる(以下、先端部が、中空ガイド軸
体21の中空通路21aに挿入され、後端部f1aが、
中空ガイド軸体21の先端部の外周壁面に沿うように配
置されて、屈曲されている繊維を、反転繊維といい、符
号f1を付す。)。更に、生成過程にある紡績糸Y’の
移動に伴って、反転繊維f1の後端部f1aが、中空ガ
イド軸体21の中空通路21aの入口21a1に近づく
と、反転繊維f1の後端部f1aは、旋回気流によっ
て、中空ガイド軸体21の中空通路21a内に位置する
生成過程にある紡績糸Y’の周囲を振り回されながら、
その外周に巻き付き、紡績糸Yが生成されることにな
る。このようにして、中空ガイド軸体21の中空通路2
1aに略直線状態で導入される繊維fにより構成される
芯繊維と、芯繊維の周囲に巻き付いた反転繊維f1によ
り構成される巻き付き繊維とからなる実撚り状の紡績糸
Yが生成されることになる。なお、繊維束Fは、ニード
ル14bに、一旦、巻き付けられているので、旋回気流
により掛けられた一部の撚りが、フロントローラー6方
向へ伝播しようとしても、ニードル14bによってその
伝播が阻止されるので、フロントローラー6から送りだ
される繊維束Fが撚られるようなことはない。
【0017】次に、主として、図4及び図5を用いて、
ノズルブロック15と中空ガイド軸体21の詳細及びそ
れらの関係について説明する。
【0018】ノズルブロック15には、その軸線方向
に、透孔24が形成されており、透孔24は、透孔24
のニードルホルダー14側(繊維束Fの導入側)に位置
する透孔24の入口部を構成する、内径が一定な円柱状
空間部24aと、円柱状空間部24aに連接された第1
円錐台状空間部24bと、第1円錐台状空間部24bに
連接された第2円錐台状空間部24cと、第2円錐台状
空間部24cに連接された第3円錐台状空間部24dと
から構成されている。第1円錐台状空間部24bを構成
するノズルブロック15の内周壁面15bの母線と透孔
24の中心線L1とのなす角度θ1は、第2円錐台状空
間部24cを構成するノズルブロック15の内周壁面1
5cの母線と透孔24の中心線L1とのなす角度θ2よ
り大きく、また、第2円錐台状空間部24cを構成する
ノズルブロック15の内周壁面15cの母線と透孔24
の中心線L1とのなす角度θ2は、第3円錐台状空間部
24dを構成するノズルブロック15の内周壁面15d
の母線と透孔24の中心線L1とのなす角度θ3より小
さくなるように構成されている。即ち、、第3円錐台状
空間部24dを構成するノズルブロック15の内周壁面
15dの母線と透孔24の中心線L1とのなす角度θ3
は、第1円錐台状空間部24bを構成するノズルブロッ
ク15の内周壁面15bの母線と透孔24の中心線L1
とのなす角度θ1より小さく、第2円錐台状空間部24
cを構成するノズルブロック15の内周壁面15cの母
線と透孔24の中心線L1とのなす角度θ2より大きく
なるように形成されている。
【0019】ノズルブロック15に穿設された複数の空
気噴射孔15aは、その出口15a1の略半分が、円柱
状空間部24aを構成するノズルブロック15の内周壁
面15eに位置し、また、残りの略半分が、円柱状空間
部24aを構成するノズルブロック15の内周壁面15
eの下端から、下方に末広り状に拡大傾斜する、第1円
錐台状空間部24bを構成するノズルブロック15の内
周壁面15bに位置するように構成されている。
【0020】中空ガイド軸体21は、その中心線L2
が、ノズルブロック15に穿設された透孔24の中心線
L1と一致するように配置されている。中空ガイド軸体
21は、その先端部を構成する第1円錐台状部21b
と、第1円錐台状部21bに連接されている第2円錐台
状部21cと、第2円錐台状部21cに連接された円筒
状部21dと、円筒状部21dに連接された第3円錐台
状部21eとから構成されている。また、第2円錐台状
部21cの母線と中空ガイド軸体21の中心線L2との
なす角度θ4は、第1円錐台状部21bの母線と中空ガ
イド軸体21の中心線L2とのなす角度θ5より、大き
く形成されている。そして、中空ガイド軸体21は、そ
の第1円錐台状部21bが、ノズルブロック15に穿設
された透孔24内に位置するように配置されるととも
に、空気噴射孔15aは、空気噴射孔15aから噴出さ
れた空気が、中空ガイド軸体21の第1円錐台状部21
bの上端角部に形成されているアール部21b1の接線
方向で、且つ、下方に噴出されるように、ノズルブロッ
ク15に穿設されている。
【0021】ノズルブロック15の第1円錐台状空間部
24bを構成する内周壁面15b、第2円錐台状空間部
24cを構成する内周壁面15c及び第3円錐台状空間
部24dを構成する内周壁面15dと、中空ガイド軸体
21の第1円錐台状部21bの外周壁面21b2との間
には、略筒状のスペースSが形成されている。このスペ
ースSは、中空ガイド軸体21の中空通路21aに挿入
された反転繊維f1の後端部f1aが、空気噴射孔15
aから噴出された空気により形成される旋回気流によ
り、中空ガイド軸体21の先端部の外周壁面に沿うよう
に屈曲されるための空間であるとともに、空気噴射孔1
5aから噴出された空気の空気室23への逃げ空間とし
ての機能を有している。
【0022】第2円錐台状空間部24cを構成するノズ
ルブロック15の内周壁面15cの母線と透孔24の中
心線L1とのなす角度θ2が、第3円錐台状空間部24
dを構成するノズルブロック15の内周壁面15dの母
線と透孔24の中心線L1とのなす角度θ3より小さく
なるように構成されているので、第2円錐台状空間部2
4cを構成するノズルブロック15の内周壁面15cと
第3円錐台状空間部24dを構成するノズルブロック1
5の内周壁面15dとの境界部には、中空ガイド軸体2
1の第1円錐台状部21bの外周壁面21b2方向に突
出した環状の突出部25が形成されており、この絞り部
としての突出部25の位置で、ノズルブロック15の第
2円錐台状空間部24cを構成する内周壁面15c及び
第3円錐台状空間部24dを構成する内周壁面15d
と、中空ガイド軸体21の第1円錐台状部21bの外周
壁面21b2との間に形成されたスペースSが、最も絞
られるように構成されている。
【0023】第2円錐台状空間部24cを構成するノズ
ルブロック15の内周壁面15cの母線と透孔24の中
心線L1とのなす角度θ2を、第3円錐台状空間部24
dを構成するノズルブロック15の内周壁面15dの母
線と透孔24の中心線L1とのなす角度θ3より小さく
することにより、上述した突出部25を、必ずしも、形
成する必要はない。例えば、第3円錐台状空間部24d
を形成することなく、ノズルブロック15の透孔24
を、円柱状空間部24aと、円柱状空間部24aに連接
された第1円錐台状空間部24bと、第1円錐台状空間
部24bに連接された第2円錐台状空間部24cとによ
り形成するとともに、第2円錐台状空間部24cの内周
壁面15cに環状の突出部を突出させることにより、上
記と同様の突出部25を形成することもできる。
【0024】ところで、上述したように、ノズルブロッ
ク15の空気噴射孔15aから噴出された空気は、中空
ガイド軸体21の第1円錐台状部21bの上端角部に形
成されているアール部21b1の接線方向で、且つ、下
方に噴出され、中空ガイド軸体21の周囲を、螺旋状に
下方に向かって流れる旋回気流となるが、この旋回気流
は、反転繊維f1を、中空ガイド軸体21の先端部の外
周壁面に沿って、周方向に周回させる旋回成分と、反転
繊維f1を、中空ガイド軸体21の軸線方向に移動させ
る軸流成分とを有しており、この軸流成分は、反転繊維
f1の後端部f1aを、中空ガイド軸体21の外周壁面
に押し付ける作用を有するものでもある。旋回気流の旋
回成分が大きいと、紡績糸を構成する芯繊維と巻き付き
繊維のうち、巻き付き繊維の割合が増えることになり、
また、旋回成分が小さいと、巻き付き繊維の割合が減る
ことになる。
【0025】旋回気流の旋回成分と軸流成分の割合調整
は、上述したノズルブロック15の内周壁面15b、1
5c、15dと、中空ガイド軸体21の第1円錐台状部
21bの外周壁面21b2との間に形成されたスペース
S内に突出するように形成された突出部25のスペース
S内への突出量を変えることにより、換言すれば、突出
部25におけるスペースSの断面積(ノズルブロック1
5の中心線(軸線)L1と直交する面の面積)を変える
ことにより行うことができる。
【0026】突出部25のスペースS内への突出量を大
きくして、突出部25におけるスペースSの断面積を小
さくすると、換言すれば、スペースSの絞り量を大きく
すると、旋回気流の旋回成分が増えて、軸流成分が減る
ことになり、従って、紡績糸を構成する巻き付き繊維の
割合が増えることになる。
【0027】突出部25のスペースS内への突出量が大
きすぎて、突出部25部分でのスペースSの断面積が小
さすぎると、旋回気流の空気室23方向への流れが遮ら
れて、旋回気流の軸流成分が極端に低下したり、ひいて
は、旋回気流が逆流することになる。このように、旋回
気流が逆流すると、ニードルホルダー14のフロントロ
ーラー6側の繊維導入孔14aの入口付近に発生する吸
引空気流が弱くなり、従って、この吸引空気流による繊
維束Fのニードルホルダー14の繊維導入孔14aへの
引き込み力が低下することになり、生成される紡績糸の
強力が低下したり、紡績糸の生成が不可能になる。ま
た、突出部25のスペースS内への突出量が大きすぎる
と、旋回気流に乱流が発生して、反転繊維f1の後端部
f1aが乱され、生成される紡績糸の物性や外観が悪く
なる。突出部25におけるスペースSの絞り量を大きし
て、換言すれば、突出部25におけるスペースSの断面
積を小さくして、旋回気流の旋回成分を増やすことによ
り、紡績糸を構成する巻き付き繊維の割合を増やすこと
ができるが、軸流成分による反転繊維f1の後端部f1
aを、中空ガイド軸体21の外周壁面21b2に押し付
ける作用が低下するため、その反作用となる、巻き付き
繊維の巻き付き力も低下し、生成された紡績糸の強力が
低下したり、或いは、上記のように、軸流成分が極端に
低下したり、旋回気流が逆流することになるので、突出
部25におけるスペースSの断面積を、適宜、設定する
必要がある。
【0028】突出部25のスペースS内への突出量を小
さくして、突出部25におけるスペースSの断面積を大
きくすると、旋回気流の軸流成分が増えて、旋回成分が
減ることになり、従って、紡績糸を構成する巻き付き繊
維の割合が減ることになる。また、旋回気流の軸流成分
が増えると、反転繊維f1が、中空ガイド軸体21の中
空通路21a内に引き込まれる際の抵抗力が大きくな
り、従って、反転繊維f1の紡績糸を構成する芯繊維へ
の巻き付き力が強まり、締まった、且つ、強力の増加し
た紡績糸を製造することができる。
【0029】しかしながら、突出部25のスペースS内
への突出量が小さすぎて、突出部25におけるスペース
Sの断面積が大きすぎると、旋回気流の軸流成分が大き
くなりすぎて、旋回気流の下方への流れが強すぎること
になり、従って、繊維束Fを構成する繊維が、繊維束F
から分離して、浮遊繊維、所謂、ファイバーロスが増加
することになる。このようなファイバーロスが増加する
と、当然のことながら、生成される紡績糸を構成する繊
維の量が減ることになるので、紡績糸の強力が低下する
ことになる。また、旋回気流の軸流成分が大きくなりす
ぎると、芯繊維に巻き付く巻き付き繊維が少なくなり、
紡績糸の強力が低下することになる。
【0030】図6には、生成される紡績糸の強力(グラ
ム/テックス(gr/tex))と突出部25における
スペースSの断面積(mm2 )との関係に関する実験結
果が示されている。
【0031】より広範囲な用途にて、実用的な紡績糸の
強力(gr/tex)である8gr/tex以上の紡績
糸を生成するためには、突出部25におけるスペースS
の断面積(mm2 )は、略6mm2 〜15mm2 とする
必要がある。また、特に、広範囲の用途にて、より好ま
しい紡績糸の強力(gr/tex)である10gr/t
ex以上の紡績糸を生成するためには、突出部25にお
けるスペースSの断面積(mm2 )は、略7mm2 〜1
2mm2 となる。
【0032】また、上述した突出部25の配置位置も、
紡績糸の物性や紡績性に影響するので、突出部25の中
空ガイド軸体21の上端面(中空通路21aの入口21
a1を含め、中空ガイド軸体21の中心線L2に対して
垂直な上端面)21fからの距離H1を、適宜、調整す
る必要がある。
【0033】突出部25と中空ガイド軸体21の上端面
21fとの距離H1が短すぎて、反転繊維f1が、突出
部25に当接し、繊維の反転が阻害されるようなことに
なると、紡績糸を構成する巻き付き繊維の割合が減り、
巻き付き繊維が少なく、芯繊維の多い紡績糸が生成され
ることになり、紡績糸の強力が低下することになる。ま
た、反転繊維f1が、突出部25に当接すると、反転繊
維f1の後端部f1aが屈曲される場合があり、従っ
て、紡績糸の強力が低下したり、外観が悪くなる。
【0034】突出部25と中空ガイド軸体21の上端面
21fとの距離H1が長すぎると、ノズルブロック15
の第3円錐台状空間部24dを構成するノズルブロック
15の内周壁面15dの端部15d1と、中空ガイド軸
体21の第1円錐台状部21bの外周壁面21b2の端
部との間隙が狭くなり、この狭くなった間隙に、繊維束
F中に含まれ、飛ばされた夾雑物等が詰まり、所謂、チ
ョークが発生し易くなる。このようなチョークが発生す
ると、旋回気流の空気室23方向への流れが遮られて、
軸流成分が極端に低下し、ひいては、旋回気流が逆流す
ることになり、紡績糸の強力が低下したり、紡績糸の生
成が不可能になり、紡績性が阻害されることになる。
【0035】中空ガイド軸体21を構成する第2円錐台
状部21cが、ノズルブロック15に穿設された透孔2
4内に位置しないように構成することが好ましい。即
ち、ノズルブロック15に穿設された透孔24内には、
第1円錐台状部21bのみが位置することが好ましい。
第2円錐台状部21cの中心線L2に対する母線の角度
θ4は、第1円錐台状部21bの母線の中心線L2に対
する母線の角度θ5より大きいので、換言すれば、第2
円錐台状部21cの外周面は、第1円錐台状部21bの
外周面より、より外側に拡がっているので、第2円錐台
状部21cが、ノズルブロック15に穿設された透孔2
4内に位置すると、スペースSの出口部s1において、
スペースSが絞られてしまい、従って、上述した突出部
25を、スペースS内に形成した作用効果が損なわれる
ことになる。
【0036】ノズルブロック15の空気噴射孔15aの
出口15a1が位置する円柱状空間部24aの内径W1
の大きさは、紡績糸の物性や紡績性に影響するので、こ
の内径W1を、適当な大きさにする必要がある。
【0037】円柱状空間部24aの内径W1が小さい
と、旋回気流が旋回する円周の長さが短くなり、旋回気
流の旋回成分の気流の速さが増えることになる。従っ
て、反転繊維f1の旋回力が大きく、芯繊維に強い巻き
付き力で巻き付くことになり、締まりの良い、強力の増
加した紡績糸が生成されることになる。しかしながら、
円柱状空間部24aの内径W1が小さすぎると、繊維の
反転スペースが狭くなり、繊維が反転しにくくなり、従
って、反転繊維f1からなる巻き付き繊維の割合が低下
し、芯繊維の割合が増加するために、紡績糸の強力が低
下することになる。また、円柱状空間部24aの内径W
1が小さすぎると、旋回気流の旋回成分の気流の速さが
増えすぎることになり、従って、軸流成分による反転繊
維f1の後端部f1aを、中空ガイド軸体21の外周壁
面21b2に押し付ける作用が低下するため、その反作
用となる、巻き付き繊維の巻き付き力も低下し、紡績糸
の強力が低下することになる。
【0038】円柱状空間部24aの内径W1が大きすぎ
ると、旋回気流が旋回する円周の長さが長くなりすぎ
て、旋回気流の旋回成分の気流の速さが小さくなる。従
って、反転繊維f1の旋回力が小さく、反転繊維f1の
芯繊維に巻き付く力が弱くなり、締まりの悪い紡績糸が
生成されることになり、紡績糸の強力が低下する。ま
た、円柱状空間部24aの内径W1が大きすぎると、旋
回気流の旋回成分の気流の速さが小さくなりすぎ、従っ
て、旋回気流の軸流成分が大きくなりすぎて、芯繊維が
多く、巻き付き繊維が少ない紡績糸が生成され、紡績糸
の強力が低下することになる。
【0039】上述した円柱状空間部24aの内径W1
は、略4mm〜6mmの範囲とすることが好ましい。円
柱状空間部24aの内径W1が、4mm未満であると、
円柱状空間部24aの内径W1が小さすぎて、上述した
ように、繊維の反転スペースが狭くなり、繊維が反転し
にくくなり、従って、反転繊維f1からなる巻き付き繊
維の割合が低下し、芯繊維の割合が増加するために、紡
績糸の強力が低下することになる。また、円柱状空間部
24aの内径W1が、6mm越えると、円柱状空間部2
4aの内径W1が大きくなりすぎて、上述したように、
反転繊維f1の旋回力が小さく、反転繊維f1の芯繊維
に巻き付く力が弱くなり、締まりの悪い紡績糸が生成さ
れることになり、紡績糸の強力が低下することになる。
【0040】中空ガイド軸体21の先端の外径W2の大
きさも、紡績糸の物性や紡績性に影響するので、この外
径W2を、適当な大きさにする必要がある。なお、中空
ガイド軸体21の先端の外径W2とは、第1円錐台状部
21bの外周壁面21b2の相対する一対の母線の延長
線L3、L3と、中空ガイド軸体21の上端面21fと
が交差する一対の交点X1、X1間の距離をいう。
【0041】中空ガイド軸体21の先端の外径W2が小
さいと、ノズルブロック15の空気噴射孔15aの出口
15a1から中空ガイド軸体21のアール部21b1ま
での距離が長くなり、従って、中空ガイド軸体21の先
端の外径W2が大きく、ノズルブロック15の空気噴射
孔15aの出口15a1から中空ガイド軸体21のアー
ル部21b1までの距離が短い場合に比べて、中空ガイ
ド軸体21の先端における旋回気流の旋回成分の繊維f
への作用が小さく、反転繊維f1の芯繊維への強い巻き
付き力が小さくなり、従って、締まりの悪い、強力の低
下した紡績糸が生成されることになる。また、旋回気流
の旋回成分の繊維fへの作用が小さいと、芯繊維が多
く、巻き付き繊維が少ない紡績糸が生成され、紡績糸の
強力が低下することになる。
【0042】また、中空ガイド軸体21の先端の外径W
2の大小は、芯繊維に巻き付く反転繊維f1の巻き付き
角度(紡績糸の長手方向に対する巻き付き繊維の傾斜角
度)に影響する。即ち、中空ガイド軸体21の先端の外
径W2が小さい場合には、中空ガイド軸体21の先端の
外径W2が大きい場合に比べて、反転繊維f1からなる
巻き付き繊維の巻き付き角度が大きくなる。即ち、紡績
糸の長手方向に対する巻き付き繊維の傾斜角度が、より
水平線(紡績糸の長手方向に対して垂直な方向)方向に
近づくことになる。そして、中空ガイド軸体21の先端
の外径W2が小さすぎて、巻き付き繊維の巻き付き角度
が大きくなりすぎると、生成される紡績糸の強度が低下
することになり、また、中空ガイド軸体21の先端の外
径W2が大きすぎて、巻き付き繊維の巻き付き角度が小
さすぎる場合にも、同様に、生成される紡績糸の強度が
低下することになる。
【0043】更に、中空ガイド軸体21の先端の外径W
2が小さすぎると、ノズルブロック15の空気噴射孔1
5aから噴出される空気が、中空ガイド軸体21の上端
角部に形成されているアール部21b1に当たらずに、
外れ易くなり、従って、十分な旋回気流が発生せず、強
力の低下した紡績糸が生成されることになる。
【0044】更にまた、中空ガイド軸体21の先端の外
径W2が大きすぎると、繊維の反転スペースが狭くな
り、繊維が反転しにくくなり、従って、反転繊維f1か
らなる巻き付き繊維の割合が低下し、芯繊維の割合が増
加するために、紡績糸の強力が低下することになる。ま
た、中空ガイド軸体21の先端の外径W2が大きすぎる
と、ノズルブロック15の空気噴射孔15aの出口15
a1から中空ガイド軸体21のアール部21b1までの
距離が短くなりすぎて、旋回気流の空気室23への排気
が少なくなり、従って、旋回気流の空気室23方向への
流れが遮られて、軸流成分が極端に低下したり、或い
は、旋回気流が逆流することになり、従って、ニードル
ホルダー14のフロントローラー6側の繊維導入孔14
aの入口付近に発生する吸引空気流による繊維束Fのニ
ードルホルダー14の繊維導入孔14aへの引き込み力
が低下することになり、紡績糸の強力が低下したり、極
端な場合には、紡績糸の生成が不可能になる。
【0045】従って、上述したようなことを勘案して、
中空ガイド軸体21の先端の外径W2を適当な径に設定
する。
【0046】図7には、生成される紡績糸の強力(gr
/tex))と中空ガイド軸体21の先端の外径W2
(mm)との関係に関する実験結果が示されている。
【0047】より広範囲な用途にて、実用的な紡績糸の
強力(gr/tex)である10gr/tex以上の紡
績糸を生成するためには、中空ガイド軸体21の先端の
外径W2(mm)は、略2.4mm〜3.9mmが好ま
しい。
【0048】中空ガイド軸体21の先端の外径W2が、
2.4mm未満であると、上述したように、旋回気流の
旋回成分の繊維fへの作用が小さすぎて、巻き付き繊維
が少なく、芯繊維の多い強力の低下した紡績糸が生成さ
れたり、或いは、ノズルブロック15の空気噴射孔15
aから噴出される空気が、中空ガイド軸体21の上端角
部に形成されているアール部21b1に当たらずに、外
れ易くなり、従って、十分に旋回気流が作用せず、強力
の低下した紡績糸が生成されることになる。また、中空
ガイド軸体21の先端の外径W2が、3.9mmを越え
ると、上述したように、反転繊維f1からなる巻き付き
繊維の割合が低下し、芯繊維の割合が増加するために、
紡績糸の強力が低下することになるとともに、ノズルブ
ロック15の空気噴射孔15aの出口15a1から中空
ガイド軸体21のアール部21b1までの距離が短くな
りすぎて、旋回気流の空気室23への排気が抑制され、
従って、旋回気流の空気室23方向への流れが遮られ
て、軸流成分が極端に低下したり、或いは、旋回気流が
逆流することになり、従って、ニードルホルダー14の
フロントローラー6側の繊維導入孔14aの入口付近に
発生する吸引空気流による繊維束Fのニードルホルダー
14の繊維導入孔14aへの引き込み力が低下すること
になり、紡績糸の強力が低下したり、極端な場合には、
紡績糸の生成が不可能になる。
【0049】ノズルブロック15の第1円錐台状空間部
24bを構成する内周壁面15b、第2円錐台状空間部
24cを構成する内周壁面15c及び第3円錐台状空間
部24dを構成する内周壁面15dと、中空ガイド軸体
21の第1円錐台状部21bの外周壁面21b2との間
に形成されたスペースSから、空気室23へ排出される
旋回気流の出口面積も、紡績糸の物性や紡績性に影響す
るので、出口部s1におけるスペースSの出口面積を、
適当な大きさにする必要がある。
【0050】上述した出口面積が小さい場合には、この
出口面積が大きい場合に比べて、旋回気流の旋回成分が
増えて、軸流成分が減少することになり、従って、紡績
糸の巻き付き繊維の割合が増え、芯繊維の割合が減るこ
とになる。また、出口面積が小さい場合には、この出口
面積が大きい場合に比べて、旋回気流の空気室23への
排気が抑制され、従って、旋回気流の空気室23方向へ
の流れが遮られることになる。
【0051】上述した出口面積が小さすぎると、旋回気
流の空気室23への排気が抑制され、従って、旋回気流
の空気室23方向への流れが遮られて、軸流成分が極端
に低下したり、或いは、旋回気流が逆流することにな
る。このように、旋回気流の軸流成分が極端に低下した
り、或いは、旋回気流が逆流すると、ニードルホルダー
14のフロントローラー6側の繊維導入孔14aの入口
付近に発生する吸引空気流が弱くなり、従って、この吸
引空気流による繊維束Fのニードルホルダー14の繊維
導入孔14aへの引き込み力が低下することになり、生
成される紡績糸の強力が低下したり、極端な場合には、
紡績糸の生成が不可能になる。また、旋回気流の旋回成
分が強すぎるので、軸流成分による反転繊維f1の後端
部f1aを、中空ガイド軸体21の外周壁面21b2に
押し付ける作用が低下するため、その反作用となる、巻
き付き繊維の巻き付き力も低下し、強力の低下した紡績
糸が生成されることになる。
【0052】また、上述した出口面積が大きすぎると、
旋回気流の軸流成分が大きくなりすぎて、旋回気流の下
方への流れが強くなり、繊維束Fを構成する繊維が、繊
維束Fから分離して、浮遊繊維が増加する、所謂、ファ
イバーロスが増加することになる。このようなファイバ
ーロスが増加すると、当然のことながら、生成される紡
績糸を構成する繊維の量が減ることになるので、紡績糸
の強力が低下することになる。更に、旋回気流の軸流成
分が強すぎるので、芯繊維が多く、巻き付き繊維の少な
い強力の低下した紡績糸が生成されることになる。
【0053】図8には、生成される紡績糸の強力(gr
/tex))と上述した出口面積(mm2 )との関係に
関する実験結果が示されている。
【0054】より広範囲の用途にて、実用的な紡績糸の
強力(gr/tex)である10gr/tex以上の紡
績糸を生成するためには、スペースSの出口面積(mm
2 )は、略10mm2 〜42mm2 が好ましい。出口面
積が、10mm2 未満であると、上述したように、旋回
気流の空気室23方向への流れが遮られて、軸流成分が
極端に低下したり、或いは、旋回気流が逆流することに
なり、従って、ニードルホルダー14のフロントローラ
ー6側の繊維導入孔14aの入口付近に発生する吸引空
気流による繊維束Fのニードルホルダー14の繊維導入
孔14aへの引き込み力が低下することになり、紡績糸
の強力が低下したり、紡績糸の生成が不可能になった
り、或いは、旋回気流の旋回成分が強すぎて、強力の低
下した紡績糸が生成されることになる。また、出口面積
が、42mm2 を越えると、上述したように、旋回気流
の軸流成分が大きくなりすぎて、旋回気流の下方への流
れが強くなり、ファイバーロスが増加し、紡績糸の強力
が低下したり、或いは、旋回気流の軸流成分が強すぎ
て、芯繊維が多く、巻き付き繊維の少ない強力の低下し
た紡績糸が生成されることになる。
【0055】中空ガイド軸体21を構成する第2円錐台
状部21cが、ノズルブロック15に穿設された透孔2
4内に位置しないようにすることが好ましい。即ち、ノ
ズルブロック15に穿設された透孔24内には、第1円
錐台状部21bのみが位置することが好ましい。第2円
錐台状部21cの中心線L2に対する母線の角度θ4
は、第1円錐台状部21bの母線の中心線L2に対する
母線の角度θ5より大きいので、換言すれば、第2円錐
台状部21cの外周面は、第1円錐台状部21bの外周
面より、より外側に拡がっているので、第2円錐台状部
21cが、ノズルブロック15に穿設された透孔24内
に位置すると、スペースSの出口面積が小さくなりすぎ
ることになる。
【0056】フロントローラー6を構成するトップロー
ラー6a及びボトムローラー6bと、ニードルホルダー
14との間の間隙W3は、紡績糸の物性や紡績性に影響
するので、この間隙W3を、適当な大きさにする必要が
ある。フロントローラー6を構成するトップローラー6
aとボトムローラー6bとニードルホルダー14とによ
り形成される略三角柱状の空間部26内には、フロント
ローラー6を構成するトップローラー6aとボトムロー
ラー6bの回転に伴う随伴気流が生じているが、この随
伴気流は、上記の空間部26に閉じ込められることな
く、フロントローラー6を構成するトップローラー6a
とニードルホルダー14との間隙W3から、適宜、排出
されることが必要である。
【0057】フロントローラー6を構成するトップロー
ラー6a及びボトムローラー6bと、ニードルホルダー
14との間隙W3が少なすぎると、トップローラー6a
とボトムローラー6bとの回転に伴う随伴気流が、空間
部26に閉じ込められて、随伴気流に乱れが生じ、ニー
ドルホルダー14の繊維導入孔14aに導入される繊維
束Fが乱れて、生成される紡績糸の均斉度や強力や外観
が低下することになる。また、フロントローラー6を構
成するトップローラー6a及びボトムローラー6bと、
ニードルホルダー14との間隙W3が少なすぎると、こ
の間隙W3に、フロントローラー6から排出された繊維
束Fを構成する繊維fや夾雑物等が詰まり、随伴気流の
逃げ場が塞がれてしまったり、逃げ場が塞がれたことに
より、後から入ってくる夾雑物等が、紡績室p1内等に
入り込んで、上記と同様の問題が発生することになる。
【0058】また、フロントローラー6を構成するトッ
プローラー6a及びボトムローラー6bと、ニードルホ
ルダー14との間隙W3が大きすぎると、フロントロー
ラー6を構成するトップローラー6aとボトムローラー
6bとのニップ点27と中空ガイド軸体21の中空通路
21aの入口21a1までの距離が長くなるので、ニッ
プ点27に把持され、且つ、中空ガイド軸体21の中空
通路21aの入口21a1に到達し、繊維の両端が、共
に、拘束されている拘束繊維が減少し、繊維の両端が拘
束されていないフリーの繊維が増えることになる。この
フリーの繊維は、繊維の両端が拘束されていないので、
上述した随伴気流の影響を受け易く、生成される紡績糸
の物性、特に、強度が低下するとともに、外観も悪くな
る。また、フロントローラー6を構成するトップローラ
ー6a及びボトムローラー6bと、ニードルホルダー1
4との間隙W3が大きすぎると、フロントローラー6か
ら排出された繊維束Fを構成する繊維fが、フロントロ
ーラー6を構成するボトムローラー6bの近傍に配置さ
れたダストコレクターCの吸引口c1の吸引空気流の影
響を受け易くなり、繊維束Fの走行に影響を与え、繊維
束Fの紡績部P内への導入に悪影響を及ぼす。従って、
生成される紡績糸の物性、特に、強度が低下するととも
に、外観も悪くなる。
【0059】図9には、生成される紡績糸の強力(gr
/tex))とフロントローラー6を構成するトップロ
ーラー6a及びトムローラー6bと、ニードルホルダー
14との間隙W3との関係に関する実験結果が示されて
いる。
【0060】より広範囲の用途にて、好ましい紡績糸の
強力(gr/tex)である10gr/tex以上の紡
績糸を生成するためには、フロントローラー6を構成す
るトップローラー6a及びトムローラー6bと、ニード
ルホルダー14との間隙W3は、略2.3mm以下であ
ることが好ましい。
【0061】フロントローラー6を構成するトップロー
ラー6a及びボトムローラー6bと、ニードルホルダー
14との間隙W3は、略0.3mm〜2.3mmの範囲
とすることがより好ましい。フロントローラー6を構成
するトップローラー6a及びボトムローラー6bとニー
ドルホルダー14との間隙W3が、0.3mm未満であ
ると、上述したように、トップローラー6aとボトムロ
ーラー6bとの回転に伴う随伴気流が、空間部26に閉
じ込められて、随伴気流に乱れが生じ、ニードルホルダ
ー14の繊維導入孔14aに導入される繊維束Fが乱れ
て、生成される紡績糸の均斉度や強力や外観が低下する
こととともに、この間隙W3に繊維や夾雑物等が詰ま
り、随伴気流の逃げ場が塞がれてしまい、上記と同様の
問題が発生することになる。また、フロントローラー6
を構成するトップローラー6a及びボトムローラー6b
と、ニードルホルダー14との間隙W3が、2.3mm
を越えると、上述したように、随伴気流の影響を受け易
いフリーの繊維が増加し、生成される紡績糸の物性、特
に、強度が低下するとともに、外観も悪くなり、更に
は、繊維束Fを構成する繊維fが、フロントローラー6
を構成するボトムローラー6bの近傍に配置されたダス
トコレクターCの吸引空気流の影響を受け易くなり、従
って、上記と同様に、生成される紡績糸の物性、特に、
強度が低下するとともに、外観も悪くなる。
【0062】上述したように、ノズルブロック15に穿
設された空気噴射孔15aの出口15a1の略半分が、
円柱状空間部24aを構成するノズルブロック15の内
周壁面15eに位置し、また、残りの略半分が、円柱状
空間部24aを構成するノズルブロック15の内周壁面
15eの下端から、末広り状に拡大傾斜する、第1円錐
台状空間部24bを構成するノズルブロック15の内周
壁面15bに位置するように構成されている。そして、
ノズルブロック15に穿設された空気噴射孔15aから
噴出される空気は、下方に位置し近接する壁側に偏向さ
れるという空気流の特性により、空気噴射孔15aから
噴出される空気は、円柱状空間部24aを構成するノズ
ルブロック15の内周壁面15eの下端から、末広り状
に拡大傾斜する、第1円錐台状空間部24bを構成する
ノズルブロック15の内周壁面15bに沿って流れるの
で、旋回気流の軸流成分が増加することになる。従っ
て、ニードルホルダー14のフロントローラー6側の繊
維導入孔14aの入口付近に発生する吸引空気流が強く
なり、この吸引空気流による繊維束Fのニードルホルダ
ー14の繊維導入孔14aへの引き込み力が大きくな
り、フロントローラー6から排出された繊維束Fの繊維
導入孔14aへの導入が効果的に行われるので、ファイ
バーロスが減少し、生成される紡績糸の強力が大きくな
るとともに、紡績性が向上することになる。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成を有してい
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0064】フロントローラーと繊維導入部材間の間隙
を、繊維導入孔に導入される繊維束の走行が、ダストコ
レクターの吸引口付近の吸引空気流の影響を受けないよ
うに構成されているので、生成される紡績糸の強度が増
加するとともに、外観が向上する。
【0065】フロントローラーと繊維導入部材間に、フ
ロントローラーの随伴気流の逃げ場を形成するような間
隙を形成したので、随伴気流に乱れが生じ、繊維導入部
材の繊維導入孔に導入される繊維束が乱れて、生成され
る紡績糸の均斉度や強力や外観が低下するようなことを
防止することができる。
【0066】フロントローラーの、繊維導入部材に最も
接近した位置の間隙を、略0.3mm〜2.3mmの範
囲としたので、フロントローラーの回転に伴う随伴気流
が乱れようなことがなく、従って、繊維導入部材の繊維
導入孔に導入される繊維束が乱れて、生成される紡績糸
の均斉度や強力や外観が低下するようなことを、より効
果的に防止することができるととともに、この間隙に繊
維や夾雑物等が詰まり、随伴気流の逃げ場が塞がれるよ
うなことを、より効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の紡績装置を構成する紡績ユニッ
トの概略斜視図である。
【図2】図2は本発明の紡績装置を構成する紡績部等の
側断面図である。
【図3】図3は本発明の紡績装置を構成する紡績部の要
部の側断面図である。
【図4】図4は本発明の紡績装置の紡績部を構成するノ
ズルブロックの側断面図である。
【図5】図5は本発明の紡績装置の紡績部を構成するノ
ズルブロック及び中空ガイド軸体の側断面図である。
【図6】図6は生成される紡績糸の強力と突出部部分で
のスペースの断面積との関係に関するグラフである。
【図7】図7は生成される紡績糸の強力と中空ガイド軸
体の先端の外径との関係に関するグラフである。
【図8】図8は生成される紡績糸の強力とスペースの出
口面積との関係に関するグラフである。
【図9】図9は生成される紡績糸の強力とフロントロー
ラー及びニードルホルダー間の間隙との関係に関するグ
ラフである。
【符号の説明】
6・・・・・・・・・・・・・・・フロントローラー 14・・・・・・・・・・・・・・ニードルホルダー 15・・・・・・・・・・・・・・ノズルブロック 15a・・・・・・・・・・・・・空気噴射孔 21・・・・・・・・・・・・・・中空ガイド軸体 25・・・・・・・・・・・・・・突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線方向に透孔が穿設され、該透孔に向か
    って開口するように空気噴射孔が穿設されたノズルブロ
    ックと、回転又は非回転の中空ガイド軸体とを有し、旋
    回気流を利用して、後端部が中空ガイド軸体の外周壁面
    に沿って屈曲した反転繊維を、巻き付き繊維として芯繊
    維に巻き付けて紡績糸を製造する紡績装置において、ド
    ラフト装置のフロントローラーから排出される繊維束が
    導入される繊維導入孔を有する繊維導入部材が配設され
    ており、且つ、フロントローラーの近傍には、ダストコ
    レクターの吸引口が配置されており、更に、フロントロ
    ーラーと繊維導入部材間の間隙を、繊維導入孔に導入さ
    れる繊維束の走行が、ダストコレクターの吸引口付近の
    吸引空気流の影響を受けないように構成したことを特徴
    とする紡績装置。
  2. 【請求項2】軸線方向に透孔が穿設され、該透孔に向か
    って開口するように空気噴射孔が穿設されたノズルブロ
    ックと、回転又は非回転の中空ガイド軸体とを有し、旋
    回気流を利用して、後端部が中空ガイド軸体の外周壁面
    に沿って屈曲した反転繊維を、巻き付き繊維として芯繊
    維に巻き付けて紡績糸を製造する紡績装置において、ド
    ラフト装置のフロントローラーから排出される繊維束が
    導入される繊維導入孔を有する繊維導入部材が配設され
    ており、且つ、フロントローラーと繊維導入部材間に、
    フロントローラーの随伴気流の逃げ場を形成するような
    間隙が形成されていることを特徴とする紡績装置。
  3. 【請求項3】フロントローラーの、繊維導入部材に最も
    接近した位置の間隙が、略0.3mm〜2.3mmの範
    囲であること特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    紡績装置。
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