JP2003192823A - 熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の製造方法及び熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料 - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の製造方法及び熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料

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JP2003192823A JP2001399734A JP2001399734A JP2003192823A JP 2003192823 A JP2003192823 A JP 2003192823A JP 2001399734 A JP2001399734 A JP 2001399734A JP 2001399734 A JP2001399734 A JP 2001399734A JP 2003192823 A JP2003192823 A JP 2003192823A
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昭介 鈴木
Shinji Saito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔径数百μmの高次構造の熱可塑性ポリウレ
タン樹脂製多孔質材料を、シャープな孔径分布で、ボイ
ドやピンホールなどの欠陥を発生させることなく、安定
かつ効率的に製造する。 【解決手段】 熱可塑性ポリウレタン樹脂0.2〜20
重量部と、少なくとも一個のα−1,4結合及び/又は
β−1,4結合を有するオリゴ糖及び多糖並びにこれら
の誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の水
溶性高分子化合物0.2〜20重量部と、分子内に酸素
原子又は窒素原子を含む含酸素/窒素有機溶媒60〜9
9.6重量部とを合計で100重量部含むポリマードー
プを、親水性有機溶媒を含む凝固浴中に浸漬し、前記含
酸素/窒素有機溶媒を抽出除去して熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を凝固せしめた後、前記水溶性高分子化合物及び
親水性有機溶媒を抽出除去する工程を含む熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂製多孔質材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリウレ
タン樹脂よりなる多孔質材料の製造方法と、この方法に
より製造された熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリウレタン樹脂よりなる多孔
質材料は、化粧品用パフを始め、多くの産業で利用され
ている。
【0003】従来、熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質
材料は、一般に熱可塑性ポリウレタン樹脂を良溶媒であ
るジメチルホルムアミドやN−メチル−2−ピロリドン
などの極性有機溶媒に溶解し、ここへ、粒子径を調整
した無機塩類の微粒子を分散させた後に水系の凝固浴で
凝固せしめ、その後、無機塩類を抽出除去する方法や、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、セル
ロース誘導体などの水溶性高分子化合物を分散させて相
分離構造を維持させたまま凝固させる方法などにより製
造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の製造方法のう
ち、の無機塩類の微粒子を分散させる方法では、調製
時の湿度によっては無機塩類の微粒子が凝集してしま
い、せっかく調整した微粒子径が変化する結果、目的と
する孔径の多孔質材料が得られにくい;有機溶媒に溶解
しない無機塩類は、一般的にはポリマードープへの分散
が不均質となりがちであり、孔径分布がブロードとなっ
たり、極端に大きなサイズの孔の発生、ボイドやピンホ
ールの発生の要因となるなどの問題がある。
【0005】一方、の水溶性高分子化合物を分散させ
る方法では、均質な分散を行いやすく、数μm〜数十μ
mの孔径範囲において孔径の制御が容易で孔径分布も単
分散な多孔質材料を得ることができるが、孔径数百μm
の多孔質材料の製造には不向きである。これはポリマー
ドープを凝固させる際に、凝固浴へ孔形成剤である水溶
性高分子化合物が溶媒及び熱可塑性ポリウレタン樹脂自
体とともに溶出してしまうためであり、このために、多
孔質構造が不均一となったり、空孔率が低くなるという
欠点があった。この際に、熱可塑性ポリウレタン樹脂を
凝固浴へ溶出させないために、乾式で有機溶媒のみを乾
燥させてから水溶性高分子を抽出する方法もあるが、こ
の方法で得られる多孔質材料は、空孔率が低く、高次構
造も不均質なものとなる。
【0006】本発明は上記従来の問題を解決し、孔径数
百μmの高次構造の熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質
材料を、シャープな孔径分布で、ボイドやピンホールな
どの欠陥を発生させることなく、安定かつ効率的に製造
することができる熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材
料の製造方法と、この方法により製造された熱可塑性ポ
リウレタン樹脂製多孔質材料を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性ポリウ
レタン樹脂製多孔質材料の製造方法は、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂0.2〜20重量部と、少なくとも一個のα
−1,4結合及び/又はβ−1,4結合を有するオリゴ
糖及び多糖並びにこれらの誘導体よりなる群から選ばれ
る1種又は2種以上の水溶性高分子化合物0.2〜20
重量部と、分子内に酸素原子又は窒素原子を含む含酸素
/窒素有機溶媒60〜99.6重量部とを合計で100
重量部含むポリマードープを、親水性有機溶媒を含む凝
固浴中に浸漬し、前記含酸素/窒素有機溶媒を抽出除去
して熱可塑性ポリウレタン樹脂を凝固せしめた後、前記
水溶性高分子化合物及び親水性有機溶媒を抽出除去する
工程を含むことを特徴とする。
【0008】本発明においては、孔形成剤としてポリマ
ードープ中に混合分散させる水溶性高分子化合物とし
て、凝固浴の親水性有機溶媒に対する溶解性が低い水溶
性高分子化合物、即ち、少なくとも一個のα−1,4結
合及び/又はβ−1,4結合を有するオリゴ糖及び多糖
並びにこれらの誘導体よりなる群から選ばれる1種又は
2種以上を用いる。
【0009】このような親水性有機溶媒への溶解性の低
い水溶性高分子化合物を孔形成剤として分散させたポリ
マードープを親水性有機溶媒中に浸漬し、熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂の良溶媒である含酸素/窒素有機溶媒のみ
を選択的に抽出除去し、かつ、この良溶媒の抜けたサイ
トに親水性有機溶媒を侵入させることができるため、高
次構造が維持されたまま熱可塑性ポリウレタン樹脂を凝
固させることができる。
【0010】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔
質材料は、このような本発明の熱可塑性ポリウレタン樹
脂製多孔質材料の製造方法により製造されたものであ
り、平均孔径150μm以上の孔径の大きい多孔質材料
であっても、シャープな孔径分布で、ボイドやピンホー
ルなどの欠陥がなく、均質性に優れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、本
発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の製造手
順に従って詳細に説明する。
【0012】本発明においては、まず、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂と、孔形成剤である水溶性高分子化合物と、
熱可塑性ポリウレタン樹脂の良溶媒である含酸素/窒素
有機溶媒とを混合してポリマードープを製造する。具体
的には、熱可塑性ポリウレタン樹脂を含酸素/窒素有機
溶媒に混合して均一溶液とした後、この溶液中に水溶性
高分子化合物を混合分散させる。
【0013】このポリマードープの組成としては、熱可
塑性ポリウレタン樹脂0.2〜20重量部、水溶性高分
子化合物0.2〜20重量部、含酸素/窒素有機溶媒6
0〜99.6重量部の範囲であれば良いが(ただし、熱
可塑性ポリウレタン樹脂、水溶性高分子化合物及び含酸
素/窒素有機溶媒の合計で100重量部とする。)、好
ましくは、熱可塑性ポリウレタン樹脂0.2〜7.5重
量部、水溶性高分子化合物0.2〜7.5重量部、含酸
素/窒素有機溶媒85〜99.6重量部、特に熱可塑性
ポリウレタン樹脂と水溶性高分子化合物との好ましい混
合割合は、熱可塑性ポリウレタン樹脂:水溶性高分子化
合物=1:0.1〜10(重量比)、好ましくは1:
0.1〜2.0であり、このような組成とすることによ
り、本発明による、大孔径多孔質材料の高次構造の安定
化効果が有効に発揮される。
【0014】本発明において、熱可塑性ポリウレタン樹
脂の良溶媒としての含酸素/窒素有機溶媒は、分子内に
酸素原子又は窒素原子を含む有機溶媒であり、具体的に
はテトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、N,N
−ジメチルホルムアミド、ピリジン及びこれらの単純置
換体を使用することが可能である。これらの含酸素/窒
素有機溶媒は、1種を単独で用いても良く、2種以上を
混合して用いても良い。なお、単純置換体とは、例え
ば、2−メチルピリジン、2−メチルテトラヒドロフラ
ン、2−ピロリドンのように複素環にアルカン原子が導
入されたものや、その逆に水素原子が導入されたものを
指す。
【0015】また、孔形成剤としての水溶性高分子化合
物は、少なくとも一個のα−1,4結合及び/又はβ−
1,4結合を有するオリゴ糖及び多糖並びにこれらの誘
導体の1種又は2種以上であり、例えばカルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、プルラン、メレチトース、ラフィノース、エル
ロース、シュクロース、マルトース、マルトトリオース
等を利用することができ、好ましくはセルロースエステ
ルが挙げられるが、熱可塑性ポリウレタン樹脂と均質に
分散し、親水性有機溶媒中へフリーに溶解しないもので
あればこの限りではない。
【0016】熱可塑性ポリウレタン樹脂、含酸素/窒素
有機溶媒及び水溶性高分子化合物より製造されたポリマ
ードープは、次いで親水性有機溶媒を含む凝固液中に浸
漬して含酸素/窒素有機溶媒を抽出除去する。
【0017】この含酸素/窒素有機溶媒を抽出する親水
性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、アセトン及びテトラヒドロフラン並びにこれら
の誘導体が例示できるが、この限りではない。これらの
親水性有機溶媒は1種を単独で用いても良く、2種以上
を混合して用いても良い。
【0018】凝固浴の親水性有機溶媒の温度としては1
0℃以上であることが好ましい。これは孔形成剤である
少なくとも一個のα−1,4結合及び/又はβ−1,4
結合を有するオリゴ糖及び多糖並びにこれらの誘導体の
溶解度を考慮して設定された温度であり、低温度にて溶
解性が発現され易いこれらをポリマードープ中に保持さ
せるために必要な温度である。従って、凝固浴の親水性
有機溶媒の温度はより高い温度、例えば40℃以上であ
ることがより好ましく、該親水性有機溶媒の0.1MP
a(760mmHg)での沸点温度以上であること、即
ち、還流状態で凝固を行うことも好ましい。
【0019】この含酸素/窒素有機溶媒の抽出除去に当
たり、ポリマードープ及び凝固浴を減圧状態にすること
も可能である。これにより、凝固浴の親水性有機溶媒だ
けでなく熱可塑性ポリウレタン樹脂の良溶媒の沸点も下
がり、該良溶媒の凝固浴への拡散を助長させる効果が得
られる。
【0020】このようにして、含酸素/窒素有機溶媒を
抽出除去して熱可塑性ポリウレタン樹脂を凝固させた後
は、孔形成剤の水溶性高分子化合物を抽出除去すること
により、熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料を得る
ことができる。この水溶性高分子化合物の抽出除去は、
水を用いて容易に行うことができる。
【0021】このようにして製造される本発明の熱可塑
性ポリウレタン樹脂製多孔質材料は、平均孔径150μ
m以上、好ましくは180〜300μmの均質な高次構
造材料である。
【0022】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例により何ら限定されるものではない。
【0023】実施例1 熱可塑性ポリウレタン樹脂(日本ミラクトラン社製,ミ
ラクトランE980PNAT)をN−メチル−2−ピロ
リドン(関東化学社製,試薬,ペプチド合成用,NM
P)にディゾルバーを使用して室温下で溶解して、3.
5%溶液(重量/重量)を得た。このNMP溶液約1.
0kgをプラネタリーミキサー(井上製作所製,2.0
L仕込み)に入れ、ポリウレタン樹脂と同重量のメチル
セルロース(関東化学社製,試薬,25cp)を40℃
で20分間混合し、その後、10分間20mmHg
(2.7kPa)まで減圧して脱泡し、ポリマードープ
を得た。
【0024】このポリマードープを濾紙(東洋濾紙社
製,定性分析用,2番)で作成した5mmφの紙管に注
入し、両末端を脱脂綿で封をして還流状態にあるメタノ
ール(関東化学社,試薬特級)中へ投入し、24時間還
流を続けた。その後取り出して冷却した後、紙管を除去
し、流水中で17時間洗浄して、熱可塑性ポリウレタン
樹脂製多孔質材料を得た。
【0025】得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔
質材料の実体顕微鏡写真(200倍)を図1に示す。こ
の実体顕微鏡像より、この熱可塑性ポリウレタン樹脂製
多孔質材料は平均孔径200μmで、ピンホールやボイ
ドのない、均質な3次元網状構造の多孔質材料であるこ
とが確認された。
【0026】比較例1〜3 実施例1と同様の手順で、熱可塑性ポリウレタン樹脂
(日本ミラクトラン社製,ミラクトランE980PNA
T)の20%(比較例1)、7.5%(比較例2)及び
3.5%(比較例3)(重量/重量)NMP溶液を調製
し、実施例1と同様にしてポリウレタン樹脂と同重量の
メチルセルロース25cpを混合、脱泡してポリマード
ープを得た。
【0027】各ポリマードープを実施例1と同様に濾紙
で作成した紙管に注入し、両末端を脱脂綿で封をして6
0重量%NMP水溶液中へ30分間浸漬した後、48時
間流水中で洗浄してセルロースを除去して熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂製多孔質材料を得た。
【0028】得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔
質材料の走査電子顕微鏡(SEM)写真(200倍)を
図2(比較例1)及び図3(比較例2)に示す。比較例
3は乾燥の前後で約10分の1体積まで収縮し、視野に
よって様々なSEM像が観察されたが、ほぼ全面でソリ
ッド状材料にボイドなどがランダムに存在する材料であ
った。
【0029】これらのSEM像より、20%NMP溶液
から調製した多孔質材料(比較例1)が平均孔径10μ
m程度、7.5%NMP溶液から調製した多孔質材料
(比較例2)は平均孔径70μm程度で、いずれもボイ
ドやピンホールがなく、孔径分布のシャープな、孔径以
外は同タイプの高次構造が得られているのに対して、
3.5%NMP溶液から調製した材料(比較例3)は、
全く形状の異なる構造体となってしまうことが分かっ
た。
【0030】この結果から、従来法では、平均孔径の大
きな均質な多孔質材料を製造し得ないことが分かる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の方法によれ
ば、孔径数百μmの高次構造の熱可塑性ポリウレタン樹
脂製多孔質材料をシャープな孔径分布で、ボイドやピン
ホールなどの欠陥を発生させることなく、安定かつ効率
的に製造することが可能となり、これにより高品質の熱
可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料が安価に提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造された熱可塑性ポリウレタン樹
脂製多孔質材料の実体顕微鏡写真である。
【図2】比較例1で製造された熱可塑性ポリウレタン樹
脂製多孔質材料のSEM写真である。
【図3】比較例2で製造された熱可塑性ポリウレタン樹
脂製多孔質材料のSEM写真である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリウレタン樹脂0.2〜20
    重量部と、 少なくとも一個のα−1,4結合及び/又はβ−1,4
    結合を有するオリゴ糖及び多糖並びにこれらの誘導体よ
    りなる群から選ばれる1種又は2種以上の水溶性高分子
    化合物0.2〜20重量部と、 分子内に酸素原子又は窒素原子を含む含酸素/窒素有機
    溶媒60〜99.6重量部とを合計で100重量部含む
    ポリマードープを、親水性有機溶媒を含む凝固浴中に浸
    漬し、前記含酸素/窒素有機溶媒を抽出除去して熱可塑
    性ポリウレタン樹脂を凝固せしめた後、前記水溶性高分
    子化合物及び親水性有機溶媒を抽出除去する工程を含む
    ことを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材
    料の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該ポリマードープが
    熱可塑性ポリウレタン樹脂0.2〜7.5重量部と、前
    記水溶性高分子化合物0.2〜7.5重量部と、前記含
    酸素/窒素有機溶媒85〜99.6重量部とを含むこと
    を特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれか1項におい
    て、前記親水性有機溶媒がメタノール、エタノール、プ
    ロパノール、アセトン及びテトラヒドロフラン並びにこ
    れらの誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上
    であることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂製多
    孔質材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記含酸素/窒素有機溶媒がテトラヒドロフラン、
    N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミ
    ド、ピリジン及びそれらの単純置換体よりなる群から選
    ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする熱可塑
    性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、前記凝固浴の親水性有機溶媒の温度が10℃以上で
    あることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔
    質材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記凝固浴の親水性
    有機溶媒の温度が40℃以上であることを特徴とする熱
    可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記凝固浴の親水性
    有機溶媒が該親水性有機溶媒の0.1MPa(760m
    mHg)での沸点温度以上であることを特徴とする熱可
    塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項におい
    て、前記浸漬工程におけるポリマードープ及び凝固浴が
    減圧状態にあることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン
    樹脂製多孔質材料の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項におい
    て、前記水溶性高分子化合物がセルロースエステルであ
    ることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質
    材料の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし8のいずれか1項にお
    いて、前記水溶性高分子化合物がカルボキシメチルセル
    ロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
    キシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
    ス、プルラン、メレチトース、ラフィノース、エルロー
    ス、シュクロース、マルトース及びマルトトリオースよ
    りなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特
    徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質材料の製造方
    法により製造された熱可塑性ポリウレタン樹脂製多孔質
    材料。
  12. 【請求項12】 請求項11において、平均孔径が15
    0μm以上であることを特徴とする熱可塑性ポリウレタ
    ン樹脂製多孔質材料。
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