JP2003191883A - 電動二輪車の動力伝達装置 - Google Patents

電動二輪車の動力伝達装置

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JP2003191883A
JP2003191883A JP2002288395A JP2002288395A JP2003191883A JP 2003191883 A JP2003191883 A JP 2003191883A JP 2002288395 A JP2002288395 A JP 2002288395A JP 2002288395 A JP2002288395 A JP 2002288395A JP 2003191883 A JP2003191883 A JP 2003191883A
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/30In-wheel mountings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2204/00Adaptations for driving cycles by electric motor

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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動パワーユニットの薄型化を実現すること
ができる電動二輪車の動力伝達装置を提供すること。 【構成】 電動モータ39と該電動モータ39の回転を
減速して後車軸47aに伝達する遊星ギヤ減速機(ギヤ
減速機)40を含んで構成される電動パワーユニットを
リヤアーム24内に組み込み、リヤアーム24の後部か
ら外側方に突出する前記後車軸47aの端部に後輪26
を取り付けて成る電動二輪車において、前記電動モータ
39を、前記後車軸47aと同軸の回転軸42と共に回
転するロータ39Aを備えるアキシャルギャップ型モー
タで構成するとともに、前記ロータ39Aの中央に形成
された凹部に前記遊星ギヤ減速機40を配置して該遊星
ギヤ減速機40と前記ロータ39Aに固定されたマグネ
ット39bとを車幅方向において部分的にオーバーラッ
プさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータを駆動
源として走行する電動二輪車の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車はエンジンを駆動源と
するものが主流を占めているが、環境保護等の観点から
電動モータを駆動源として走行する電動二輪車が開発さ
れるに至っている。
【0003】斯かる電動二輪車として、電動モータと該
電動モータの回転を減速して後車軸に伝達する減速機を
含んで構成される電動パワーユニットをリヤアーム内に
組み込み、リヤアームの後部から外側方に突出する前記
後車軸の端部に後輪を取り付けて成るものが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記電動二
輪車においては、電動パワーユニットをリヤアーム内に
組み込む関係上、該電動パワーユニットを極力薄く構成
する必要がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、電動パワーユニットの薄型化
を実現することができる電動二輪車の動力伝達装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、電動モータと該電動モータ
の回転を減速して後車軸に伝達するギヤ減速機を含んで
構成される電動パワーユニットをリヤアーム内に組み込
み、リヤアームの後部から外側方に突出する前記後車軸
の端部に後輪を取り付けて成る電動二輪車において、前
記電動モータを、前記後車軸と同軸の回転軸と共に回転
するロータを備えるアキシャルギャップ型モータで構成
するとともに、前記ロータの中央に形成された凹部に前
記ギヤ減速機を配置して該ギヤ減速機と前記ロータに固
定されたマグネットとを車幅方向において部分的にオー
バーラップさせたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ギヤ減速機を遊星ギヤ減速機で構成し
たことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記電動モータと前記遊星ギヤ減速機を同
軸的に配置したことを特徴とする。
【0009】従って、本発明によれば、電動パワーユニ
ットを構成する電動モータを薄型のアキシャルギャップ
型モータで構成するとともに、ロータの中央に形成され
た凹部にギヤ減速機を配置して該ギヤ減速機と前記ロー
タに固定されたマグネットとを車幅方向において部分的
にオーバーラップさせたため、電動パワーユニットの車
幅方向寸法が縮小してその薄型化が実現される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明に係る電動二輪車の側面図、
図2はバッテリ脱着時の状態を示す電動二輪車後部の破
断側面図、図3は同電動二輪車のバッテリ部分のシート
を取り除いた状態の部分平面図である。
【0012】図1に示す電動二輪車1は、その車体前方
上部にヘッドパイプ2を備え、該ヘッドパイプ2内には
不図示のステアリング軸が回動自在に挿通している。そ
して、このステアリング軸の上端にはアッパーブラケッ
ト3が、下端にはアンダーブラケット4がそれぞれ取り
付けられており、アッパーブラケット3にはハンドル5
が取り付けられている。そして、ハンドル5の両端には
グリップ6が取り付けられており、左側のグリップ6の
近傍にはブレーキレバー7が設けられており、不図示の
右側(図1の奥側)のグリップ6は回動可能なスロット
ルグリップを構成している。
【0013】又、前記アッパーブラケット3とアンダー
ブラケット4にはフロントフォーク8の上部が取り付け
られており、該フロントフォーク8の下端には前輪9が
前車軸10によって回転自在に軸支されている。尚、前
記ハンドル5の前方のアッパーブラケット3上にはメー
タ11が配置され、該メータ11の下方には、前記フロ
ントフォーク8の上部に固定されたヘッドランプ12が
配され、その両側方にはフラッシャランプ13(図1に
は一方のみ図示)がそれぞれ設けられている。他方、前
記ヘッドパイプ2からは側面視U字状を成す左右一対の
車体フレーム14が車体後方に向かって延設されてい
る。即ち、丸パイプ状の車体フレーム14は、ヘッドパ
イプ2から車体後方に向かって斜め下方に延びた後、後
方に向かって円弧状に曲げられて車体後方に略水平に延
びた後、上方に向かって円弧状に折り曲げられて車体後
方に向かって斜め上方に立ち上がって側面視U字状を成
している。そして、車体フレーム14の後端部14a
は、シート15の形状に沿って屈曲され、左右の後端部
14a同士は連続した1つのパイプを構成している。
【0014】ところで、上記左右の車体フレーム14の
後部近傍には、逆U字状を成すシートステー16(図3
参照)が車体前方に向かって斜め上方に傾斜して溶着さ
れており、このシートステー16と左右の車体フレーム
14で囲まれる部分には前記シート15が開閉可能に配
置されている。即ち、図2に示すように、前記シートス
テー16の前端水平部にはヒンジ17によってシート1
5の前端部が上下に回動可能に支持されており、該シー
ト15のボトムプレート15aの下面にはクッション材
18が取り付けられている。
【0015】そして、車体フレーム14側には、シート
15を支持するシートステー19とシート15を閉じ状
態に固定ロックするための不図示のロック機構が設けら
れている。ここで、車体フレーム14の後端に取り付け
られたリヤフェンダ20の後面にはテイルランプ21が
取り付けられており、その左右にはフラッシャランプ2
2(図1及び図2には一方のみ図示)が配されている。
【0016】一方、左右の車体フレーム14のシート1
5下方の屈曲部にはリヤアームブラケット23(図1及
び図2には一方のみ図示)がそれぞれ溶着されており、
左右一対のリヤアームブラケット23には、リヤアーム
24の前端がピボット軸25にて上下揺動自在に支持さ
れている。そして、このリヤアーム24の後端には駆動
輪である後輪26が回転自在に軸支されており、リヤア
ーム24と後輪26はリヤクッション27によって車体
フレーム14に懸架されている。
【0017】又、左右の車体フレーム14の水平部には
フートステップ28(図1及び図2には一方のみ図示)
がそれぞれ取り付けられており、左側の車体フレーム1
4のフートステップ28の後方にはサイドスタンド29
が軸30によって回動可能に軸支されて設けられてお
り、サイドスタンド29はリターンスプリング31によ
って閉じ側に付勢されている。
【0018】ところで、本実施の形態に係る電動二輪車
1においては、シート15の下方の左右の車体フレーム
14の間にバッテリ32が脱着可能に配置されている。
このバッテリ32は充電可能な複数の2次電池を収納し
て構成されており、その上面には傾倒自在なハンドル3
3が設けられている(図2及び図3参照)。又、バッテ
リ32の後面には、図3に示すように、上下方向に連続
して形成された左右のリブ32aによって形成されたガ
イド溝が上下方向に貫設されている。
【0019】一方、図1及び図2に示すように、前記シ
ート15の下方の左右の車体フレーム14間には、上面
が開口するカップ状のケース34が取り付けられてお
り、このケース34には前記バッテリ32の下部が部分
的に装着される。尚、図2に示すように、ケース34内
には放電端子35が立設されており、バッテリ32を図
1に示すようにケース34に収納すると、該バッテリ3
2の底面に埋設された不図示の放電端子がケース34側
の前記放電端子35に接続される。
【0020】又、上記ケース34の後部には、図2に示
すように、車幅方向に広い板状のガイド部材36が車体
後方に向かって斜め上方に立設されており、該ガイド部
材36の上部は、車体フレーム14側に固定されたブラ
ケット37によって支持されている。尚、ガイド部材3
6の上端部は車体後方に向かって円弧状に折り曲げられ
て導入部36aを構成している(図2参照)。
【0021】次に、後輪26を駆動する電動パワーユニ
ットの構成を図4〜図10に基づいて説明する。尚、図
4は電動二輪車の後輪部分の左側面図、図5は図4のA
−A線断面図、図6は図5のB−B線矢視図、図7は図
5のC−C線矢視図、図8は図7のD−D線断面図、図
9はリヤブレーキの駆動系の構成を示す側面図、図10
は遊星ギヤ減速機とワンウェイクラッチの構成を示す側
面図である。
【0022】前記リヤアーム24の略円形を成す後端部
24aの右側端面には、図5に示すように、ギヤカバー
38が被着され、その内部に形成された空間内に電動パ
ワーユニットを構成する電動モータ39と遊星ギヤ減速
機40及びコントローラ41が一体的に組み込まれてい
る。
【0023】駆動源としての上記電動モータ39には車
幅方向に扁平な薄型のアキシャルギャップ型モータが使
用され、図5に示すように、該電動モータ39は、リヤ
アーム24の後端部に支持された回転軸42に固定され
たロータ39Aと、該ロータ39Aに対向してリヤアー
ム後端部24aの内面に固設されたステータ39Bとで
構成されている。
【0024】ここで、前記回転軸42は車幅方向に配さ
れ、その基端部はベアリング43によってリヤアーム2
4の後端部24aに回転自在に支承されており、前記ロ
ータ39Aは、回転軸42にその中心部が結着されたヨ
ーク39aと、該ヨーク39aの前記ステータ39Bに
対向する外周面に固定されたマグネット39bとで構成
されている。尚、ヨーク39aの中心部には凹部が形成
されており、該凹部の外周フランジ部に前記マグネット
39bが固定されている。
【0025】又、前記ステータ39Bは、複数のコイル
39cをリヤアーム24の後端部24a内面の回転軸4
2周りに同心円状に固設して構成されるが、図6に示す
ように、これらのコイル39cは側面視おいて車体前方
(図6の右方)に向かって開放されたC字状に並設され
ており、その開放部分には前記コントローラ41の一部
が臨んでいる。
【0026】一方、前記遊星ギヤ減速機40は、図5に
示すように、前記ロータ39Aのヨーク39a中央部に
形成された凹部内に組み込まれており、該遊星ギヤ減速
機40とロータ39Aに固定されたマグネット39bと
は車幅方向において部分的にオーバーラップしている。
【0027】ここで、遊星ギヤ減速機40は、図10に
示すように、前記回転軸42に一体に形成された小径の
サンギヤ42aと該サンギヤ42aに対して同心的に配
設された大径のリングギヤ44及びサンギヤ42aとリ
ングギヤ44に噛合する3つの遊星ギヤ45を含んで構
成されており、これは前記電動モータ39に対して同軸
的に配置されている。
【0028】ところで、上記遊星ギヤ45は、図5に示
すように、ピン46によってキャリア47に回転自在に
支持されており、各遊星ギヤ45は、ピン46を中心と
して自転するとともに、サンギヤ42aの周りを公転
し、ピン46を介してキャリア47に回転を伝達する。
【0029】ここで、キャリア47の一部は前記回転軸
42と同軸に配された後車軸47aを構成しており、こ
の後車軸47aを含むキャリア47の全体は一対のベア
リング48によって前記ギヤカバー38に回転自在に支
持されている。
【0030】又、前記リングギヤ44は回転可能に支持
されており、その外周部には公知のワンウェイクラッチ
49が介設されている。
【0031】上記ワンウェイクラッチ49は、電動モー
タ39から後輪26方向への回転伝達を許容し、その逆
方向への回転伝達を遮断するものであって、図10に示
すように、前記リングギヤ44の外周に刻設されたラチ
ェットギヤ44aと該ラチェットギヤ44aに選択的に
噛合する複数のラチェット爪68で構成されている。こ
こで、各ラチェット爪68は、リング状のホルダ69に
傾動自在に保持されており、不図示のスプリングによっ
て付勢されて前記ラチェットギヤ44aに係合してい
る。尚、ホルダ69は複数のビス70によって前記ギヤ
カバー38に取り付けられている。
【0032】他方、前記後車軸47aのギヤカバー38
外へ延出する端部には、前記後輪26がスプライン嵌合
されてナット50によって結着されており、図5に示す
ように、後輪26のホイール51の内面に一体に形成さ
れたドラム部51aの内部(ホイール51の内面とギヤ
カバー38との間に形成された空間)にはドラム式のリ
ヤブレーキ52が組み込まれている。
【0033】上記リヤブレーキ52は、図7に示すよう
に、後輪26のホイール51の前記ドラム部51a内周
に固設されたブレーキライニング53、該ブレーキライ
ニング53の内側に配された2つの半月状ブレーキシュ
ー54を備えており、2つのブレーキシュー54の一端
同士は支持ピン55によって回動可能に連結され、他端
部間にはカム56が介設されている。そして、両ブレー
キシュー54は、これらに張架された2本のリターンス
プリング57によって閉じ側(ブレーキ非作動側)に付
勢されている。尚、前記支持ピン55は、図5に示すよ
うに、ボス58を介して前記ギヤカバー38に支持され
ている。
【0034】ところで、図8に示すように、前記カム5
6は、ギヤカバー38に挿通固着されたボス59にその
軸部(以下、カム軸と称する)56aが回動可能に挿通
支持されており、該カム軸56aのギヤカバー38内の
空間に臨む一端(左端)には図9に示すように扇形のセ
クタギヤ60が結着されている。
【0035】一方、リヤアーム24の下部に一体に形成
されたブラケット24b(図7及び図8参照)には、前
記カム軸56aに対して車体後方にオフセットされたカ
ムレバー軸61が回動可能に挿通支持されており、該カ
ムレバー軸61のギヤカバー38内の空間の臨む一端
(左端)には、図7及び図8に示すように、前記セクタ
ギヤ60に噛合する扇形のセクタギヤ62が結着され、
カムレバー軸61のリヤアーム24外へ突出する他端
(右端)にはカムレバー63が結着されている。そし
て、このカムレバー63は、リターンスプリング64に
よって一方向(ブレーク非作動方向)に付勢されてお
り、図4に示すブレーキワイヤー65を介して前記ブレ
ーキレバー7(図1参照)に連結されている。尚、図8
に示すように、前記セクタギヤ62は、前記電動モータ
39のロータ39Aとの干渉を避けて直角に屈曲成形さ
れている。
【0036】ところで、前記コントローラ41は、前記
電動モータ39を制御するものであって、これと前記電
動モータ39とは図6に示す電極板66によって電気的
に接続され、該コントローラ41と前記バッテリ32及
び不図示の前記スロットルグリップとは図6に示す被覆
線67によって電気的に接続されている。
【0037】而して、電動二輪車1においては、バッテ
リ32からの電力の供給を受けて電動モータ39が回転
駆動されると、その回転は遊星ギヤ減速機40によって
減速されて後車軸47aに伝達され、該後車軸47aと
これに結着された後輪26が回転駆動されて当該電動二
輪車1が所定の速度で走行せしめられる。そして、電動
二輪車1の走行中にライダーがハンドル5に設けられた
不図示のスロットルグリップを回して加減速操作する
と、その操作信号がコントローラ41に伝達されて電動
モータ39の回転及び後輪26の回転が制御されて電動
二輪車1の車速が加減速される。
【0038】又、ライダーが図1に示すブレーキレバー
7を回動させて制動操作すると、図4に示すブレーキワ
イヤー65が引かれてカムレバー63が回動し、その回
動はカムレバー軸61及びセクタギヤ62,60を経て
カム56に伝達され、該カム56が回動する。すると、
このカム56によってリヤブレーキ52のブレーキシュ
ー54が押し開かれ、該ブレーキシュー54はリターン
スプリング57の付勢力に抗して支持ピン55を中心に
回動して拡開し、ブレーキライニング53の内周面に押
圧される。この結果、ブレーキシュー54とブレーキラ
イニング53間に摩擦力が発生し、この摩擦力によって
後輪26の回転に所要の制動力が作用するため、電動二
輪車1が減速或は停止せしめられる。
【0039】ところで、使用によってバッテリ32の電
圧が低下したために該バッテリ32の充電を行う場合に
は該バッテリ32を車体から取り外すが、このバッテリ
32の取り外しは以下の要領でなされる。
【0040】即ち、不図示のロック機構によるシート1
5のロックを解除した後、該シート15を図2に示すよ
うにヒンジ17を中心として回動させてこれを開くと、
バッテリ32の上方が開放される。
【0041】次に、上記状態においてバッテリ32の上
部に設けられたハンドル33を起こしてこれを把持し、
該バッテリ32をガイド部材36に沿って上方に引き上
げることによってこれを容易に取り外すことができ、取
り外したバッテリ32を充電することができる。
【0042】その後、バッテリ32の充電が終了して該
バッテリ32を再び装着する際には、図2に示す状態に
おいて、バッテリ32をガイド部材36に沿って下方に
摺動させてこれの下部をケース34に部分的に装着すれ
ば良い。即ち、バッテリ32の後面をガイド部材36上
端の導入部36aに当てて該バッテリ32をガイド部材
36に沿って押し下げると、バッテリ32の後端面に貫
設された前記ガイド溝がガイド部材36に嵌合するた
め、バッテリ32はガイド部材36にガイドされながら
ガタなくスムーズに摺動して装着され、該バッテリ32
の底面に埋設された不図示の放電端子がケース34側の
放電端子35に接続されてバッテリ32の使用が可能と
なる。
【0043】そして、上述のようにしてバッテリ32が
装着されると、シート15をヒンジ17を中心として回
動させてこれを図1に示すように閉めると、該シート1
5の閉じ状態がロック機構によってロックされるととも
に、シート15のボトムプレート15aに取り付けられ
たクッション材18がバッテリ32の上面を押圧して該
バッテリ32を確実に保持する。
【0044】以上において、本実施の形態によれば、図
5に示すように、電動パワーユニットを構成する電動モ
ータ39を薄型のアキシャルギャップ型モータで構成す
るとともに、該電動モータ39のロータ39A(ヨーク
39a)の中央部に形成された凹部に遊星ギヤ減速機4
0を配置して該遊星ギヤ減速機40とロータ39Aに固
定されたマグネット39bとを車幅方向において部分的
にオーバーラップさせたため、電動パワーユニットの車
幅方向寸法が縮小してその薄型化が実現される。
【0045】ここで、本実施の形態に係る動力伝達装置
の駆動系の構成を図10に模式的に示す。本実施の形態
ではギヤ減速機としてサンギヤ42aとリングギヤ44
及び遊星ギヤ45から成る遊星ギヤ減速機40を採用し
たが、ギヤ減速機としては図11に示す減速ギヤ群G
1,G2,G3,G4から成るものを使用しても良い。
【0046】即ち、図11に示すギヤ減速機において
は、同軸に配された回転軸42と後車軸47aの相対向
する端部には減速ギヤG1,G4がそれぞれ取り付けら
れており、回転軸42と後車軸47aに対して平行に配
された回転軸71に回転自在に支持された減速ギヤG
2,G3はそれぞれ減速ギヤG1,G4に噛合してい
る。従って、電動モータの回転は、減速ギヤG1〜G4
を経て減速されて後車軸47aとこれに結着された後輪
26に伝達され、これらが所定の速度で回転駆動され
る。
【0047】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、電動モータと該電動モータの回転を減速して後
車軸に伝達するギヤ減速機を含んで構成される電動パワ
ーユニットをリヤアーム内に組み込み、リヤアームの後
部から外側方に突出する前記後車軸の端部に後輪を取り
付けて成る電動二輪車において、前記電動モータを、前
記後車軸と同軸の回転軸と共に回転するロータを備える
アキシャルギャップ型モータで構成するとともに、前記
ロータの中央に形成された凹部に前記ギヤ減速機を配置
して該ギヤ減速機と前記ロータに固定されたマグネット
とを車幅方向において部分的にオーバーラップさせたた
め、電動パワーユニットの車幅方向寸法が縮小してその
薄型化が実現されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動二輪車の側面図である。
【図2】バッテリ脱着時の状態を示す電動二輪車後部の
破断側面図である。
【図3】本発明に係る電動二輪車のバッテリ部分のシー
トを取り除いた状態の部分平面図である。
【図4】本発明に係る電動二輪車の後輪部分の左側面図
である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図5のB−B線矢視図である。
【図7】図5のC−C線矢視図である。
【図8】図7のD−D線断面図である。
【図9】本発明に係る電動二輪車のリヤブレーキ駆動系
の構成を示す側面図である。
【図10】遊星ギヤ減速機とワンウェイクラッチの構成
を示す側面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る動力伝達装置の駆
動系の構成を示す模式図である。
【図12】本発明に係る動力伝達装置の駆動系の他の構
成例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 電動二輪車 24 リヤアーム 26 後輪 39 電動モータ 39A ロータ 39B ステータ 39a ヨーク 39b マグネット 40 遊星ギヤ減速機(ギヤ減速機) 42 回転軸 42a サンギヤ 44 リングギヤ 45 遊星ギヤ 47a 後車軸 G1〜G4 減速ギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータと該電動モータの回転を減速
    して後車軸に伝達するギヤ減速機を含んで構成される電
    動パワーユニットをリヤアーム内に組み込み、リヤアー
    ムの後部から外側方に突出する前記後車軸の端部に後輪
    を取り付けて成る電動二輪車において、 前記電動モータを、前記後車軸と同軸の回転軸と共に回
    転するロータを備えるアキシャルギャップ型モータで構
    成するとともに、前記ロータの中央に形成された凹部に
    前記ギヤ減速機を配置して該ギヤ減速機と前記ロータに
    固定されたマグネットとを車幅方向において部分的にオ
    ーバーラップさせたことを特徴とする電動二輪車の動力
    伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記ギヤ減速機を遊星ギヤ減速機で構成
    したことを特徴とする請求項1記載の電動二輪車の動力
    伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記電動モータと前記遊星ギヤ減速機を
    同軸的に配置したことを特徴とする請求項2記載の電動
    二輪車の動力伝達装置。
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