JP2003190844A - 静電粉体塗装方法及び装置 - Google Patents

静電粉体塗装方法及び装置

Info

Publication number
JP2003190844A
JP2003190844A JP2001399562A JP2001399562A JP2003190844A JP 2003190844 A JP2003190844 A JP 2003190844A JP 2001399562 A JP2001399562 A JP 2001399562A JP 2001399562 A JP2001399562 A JP 2001399562A JP 2003190844 A JP2003190844 A JP 2003190844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
coated
resin
electrostatic
resin powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001399562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3683529B2 (ja
Inventor
Masaru Henmi
勝 辺見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TECHNO POORASU KK
Original Assignee
TECHNO POORASU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TECHNO POORASU KK filed Critical TECHNO POORASU KK
Priority to JP2001399562A priority Critical patent/JP3683529B2/ja
Publication of JP2003190844A publication Critical patent/JP2003190844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3683529B2 publication Critical patent/JP3683529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来方法よりも厚く塗膜を形成できるように
した静電塗装方法及び装置を提供する。 【解決手段】 被塗装物(例えば回転子10)を静電塗
装槽50に導入し、帯電された樹脂粉体を付着させる
(第1粉体付着工程)。次に、不要粉体除去装置70に
より、被塗装物の塗装が必要ない部分に付着した樹脂粉
体を除去する(不要粉体除去工程)。次いで、第1加熱
装置80により、被塗装物を加熱して、付着した樹脂粉
体を溶着させる(第1加熱溶着工程)。更に、第2粉体
付着装置90により、上記で溶着した樹脂が硬化する前
に、該溶着部分のうち塗膜を厚く形成する必要がある部
分に再度樹脂粉体を付着させる(第2粉体付着工程)。
最後に、第2加熱装置100により、被塗装物を再び加
熱して付着した樹脂粉体を完全に溶着させる(第2加熱
溶着工程)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばモータの回転子
のような被塗装物に、静電粉体塗装槽によって粉体を付
着させ、加熱溶着させて塗膜を形成する静電粉体塗装方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電粉体塗装方法は、静電粉体塗装槽内
において、樹脂粉体を電極によって帯電させると共に流
動用エアーによって流動化させ、それによって生じる浮
遊粉体中に被塗装物を浸漬させて樹脂粉体を静電気的に
付着させ、被塗装物の塗装を必要とされない部分に付着
した不要粉体を除去した後、加熱溶着させて硬化させる
ことにより、被塗装物表面に塗膜を形成する方法であ
る。
【0003】このような静電粉体塗装方法は、例えばモ
ータの回転子のスロット内周及び両端面に絶縁塗装を施
す用途などにも利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モータの回
転子のスロット内周及び両端面などに絶縁塗装を施す場
合、信頼性を高めるためには、所定箇所における絶縁塗
膜を厚く形成する必要がある。特に導線を巻き付けてコ
イルを形成する際に、導線が強く当たる回転子の両端面
は、導線の絶縁被膜が損傷しないようにするため、絶縁
塗膜を厚く形成する必要がある。
【0005】しかしながら、静電粉体塗装によって塗膜
を形成する場合、塗膜の厚さに限界があり、それ以上厚
くなるように樹脂粉体を付着させても、樹脂粉体どうし
が静電反発して剥離してしまうため、塗膜を形成できな
いという問題点があった。
【0006】したがって、本発明の目的は、従来方法よ
りも厚く塗膜を形成できるようにした静電粉体塗装方法
及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の静電粉体塗装方法は、被塗装物を静電粉体
塗装槽に導入し、帯電された樹脂粉体を付着させる第1
粉体付着工程と、被塗装物の塗装が必要ない部分に付着
した樹脂粉体を除去する不要粉体除去工程と、被塗装物
を加熱して、付着した樹脂粉体を溶着させる第1加熱溶
着工程と、この溶着した樹脂が硬化する前に、該溶着部
分に再度樹脂粉体を付着させる第2粉体付着工程と、被
塗装物を再び加熱して付着した樹脂粉体を完全に溶着さ
せる第2加熱溶着工程とを含むことを特徴とする。
【0008】本発明の静電粉体塗装方法においては、前
記第2粉体付着工程は、前記不要粉体除去工程において
除去できなかった不要粉体を、前記溶着部分に向けてガ
スノズル(例えばエアーノズル)で吹き飛ばすことによ
り、該粉体を前記溶着部分に付着させる工程からなるこ
とが好ましい。
【0009】また、被塗装物に直接又は間接的に取付け
られた支軸の両端部を、所定間隔で平行に配設された一
対のガイドレールで受け、このガイドレールの外側に同
じく平行に一対のスクリュー軸を配設し、前記支軸の両
端を前記スクリュー軸の螺旋溝に嵌入させ、前記スクリ
ュー軸を同期して回転させることにより、前記被塗装物
を回転させながら搬送し、前記各工程に移動させること
が好ましい。
【0010】一方、本発明の静電粉体塗装装置は、被塗
装物に樹脂粉体を帯電させて付着させるための静電粉体
塗装槽と、被塗装物の塗装が必要ない部分に付着した樹
脂粉体を除去する不要粉体除去装置と、被塗装物を加熱
して、付着した樹脂粉体を溶着させる第1加熱装置と、
溶着した樹脂が硬化する前に、該溶着部分に再度樹脂粉
体を付着させる第2粉体付着装置と、被塗装物を再び加
熱して付着した樹脂粉体を完全に溶着させる第2加熱装
置と、前記各装置に被塗装物を順次移動させる搬送手段
とを備えていることを特徴とする。
【0011】本発明の静電粉体塗装装置においては、前
記第2粉体付着装置は、前記不要粉体除去装置によって
除去できなかった不要粉体を、前記溶着部分に向けて吹
き飛ばすガスノズル(例えばエアーノズル)を有してい
ることが好ましい。
【0012】また、前記搬送手段は、被塗装物に直接又
は間接的に取付けられた支軸の両端部を受ける、所定間
隔で平行に配設された一対のガイドレールと、このガイ
ドレールの外側に同じく平行に配設された一対のスクリ
ュー軸とを有し、前記支軸の両端を前記スクリュー軸の
螺旋溝に嵌入させ、前記スクリュー軸を同期して回転さ
せることにより、前記被塗装物を回転させながら搬送す
るものであることが好ましい。
【0013】本発明によれば、静電粉体塗装槽によって
被塗装物に樹脂粉体を付着させ、塗装が必要ない部分に
付着した不要粉体を除去し、加熱して樹脂粉体を被塗装
物に溶着させる。そして、溶着した樹脂が硬化する前
に、該溶着部分に再度樹脂粉体を付着させると、溶着し
てまだ未硬化の樹脂膜に樹脂粉体が効果的に付着し、そ
の状態で再度加熱することによって、樹脂粉体の剥離を
生じることなく、塗膜を厚く形成することができる。し
たがって、高い絶縁性が要求される回転子の絶縁塗装な
どにも好適に使用することができる。
【0014】また、本発明の好ましい態様において、樹
脂粉体を先に溶着された樹脂に付着させるとき、樹脂粉
体のうち塗装が必要ない部分に付着して、除去されずに
残っている樹脂粉体を、ガスノズルで前記溶着部分に向
けて吹き付けることにより、溶着部への樹脂粉体の付着
と、塗装が必要ない部分における樹脂粉体の除去とを同
時に行うことができる。
【0015】更に、本発明の好ましい態様において、被
塗装物に直接又は間接的に取付けられた支軸の両端部
を、所定間隔で平行に配設された一対のガイドレールで
受け、このガイドレールの外側に同じく平行に一対のス
クリュー軸を配設し、前記支軸の両端を前記スクリュー
軸の螺旋溝に嵌入させ、前記スクリュー軸を同期して回
転させることにより、前記被塗装物を回転させながら搬
送するようにすれば、スクリュー軸に大きな荷重がかか
らず、スクリュー軸の磨耗を防ぐことができる。
【0016】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一実施の
形態を説明する。図1〜8には本発明による静電粉体塗
装装置の一実施形態が示されている。図1は同装置の全
体を示す概略正面図、図2は同装置の全体を示す概略平
面図、図3は同装置に適用される被塗装物の一例である
回転子を示す斜視図、図4は同回転子の支軸に治具を装
着した状態を示す側面図、図5は同装置の静電粉体塗装
槽による第1粉体付着工程を示す説明図、図6は同装置
における不要粉体除去装置を示す概略構成図、図7は同
装置の第1加熱装置を示す概略構成図、図8は同装置に
よる第2粉体付着工程を示す説明図である。
【0017】この静電粉体塗装装置に適用される被塗装
物としては、例えば図3に示されるようなモータの回転
子が挙げられる。すなわち、この回転子10は、コア1
1と、その軸孔に挿入された回転軸12とを有してい
る。コア11は、その外周に放射状に突出する複数の歯
13と、これらの歯13の間に形成されたスロット14
とを有している。
【0018】この回転子10には、スロット14の内周
及び両端面15に絶縁塗装が施される。この絶縁塗膜
は、導線が巻き付けられたときに導線に被覆された絶縁
膜を損傷することなく、導線とコアとの接触によるショ
ートが発生しないようにするため、比較的厚い塗膜とす
る必要がある。一方、回転子10の歯13の外周は、磁
力線が通りやすくするため、塗膜が形成されないように
しなければならない。
【0019】図4、5に示すように、回転子10の回転
軸12の両端部には、治具20が被せられる。治具20
は、回転軸12を受け入れる孔21と、後端に伸びる支
軸22とを有している。また、治具20の上記孔21の
周縁部は、先細のテーパ面23をなしている。
【0020】この静電粉体塗装装置の搬送手段について
まず説明すると、搬送手段は、上記治具20の支軸22
を受ける一対の平行なガイドレール31、31を有して
いる。また、ガイドレール31、31の外側には、ガイ
ドレール31、31と平行な一対のスクリュー軸32、
32が配設されている。
【0021】図1、2に示すように、スクリュー軸3
2、32は、その外周に螺旋溝33を有し、前記治具2
0の支軸22の端部が、この螺旋溝33に嵌入してい
る。一方のスクリュー軸32の一端には、スプロケット
34が装着されている。また、他方のスクリュー軸32
の一端には、ギヤ35が装着されており、このギヤ35
は、隣接して配置されたアイドル軸36のギヤ37に歯
合している。更に、アイドル軸36には、スプロケット
38が装着されている。また、装置本体40には、モー
タ41が装着され、このモータ41の駆動軸42には、
スプロケット43が装着されている。そして、スプロケ
ット34、38、43にチェーン39が張設されてい
る。
【0022】したがって、モータ41が回転すると、ス
プロケット43からチェーン39を介してスプロケット
34、38が回転し、スプロケット34と一体の一方の
スクリュー軸32が回転する。また、スプロケット38
と一緒にアイドル軸36を介してギヤ37が回転し、こ
のギヤ37に歯合するギヤ35が回転して、ギヤ35と
一体の他方のスクリュー軸32が前記一方のスクリュー
軸32とは反対方向に回転する。
【0023】そして、2つのスクリュー軸32は、その
螺旋溝33の巻き方向が逆になっており、上記のように
それぞれ反対方向に回転することによって、治具20の
支軸22がガイドレール31に接して回転しながら、ス
クリュー軸32の螺旋溝33によって前方に送られ、図
1、2の矢印方向に移動するようになっている。この場
合、図4に示すように、被塗装物である回転子10と治
具20の重量は、ガイドレール31で受け、スクリュー
軸32は、前方に送る作用をなすだけなので、スクリュ
ー軸32の螺旋溝33の磨耗を防いで耐久性を高めるこ
とができる。また、回転子10及び治具20は、スクリ
ュー軸32のどの位置でも挿入、取り外しができる。
【0024】上記搬送手段の始端部には、治具20を装
着された回転子10を搬送手段に移動させるためのシュ
ート44が配設されている。なお、図2における45
は、この静電粉体塗装装置を操作するための制御盤であ
る。
【0025】シュート44から上記搬送手段上に移動し
た回転子10の搬送経路の最初の位置には、静電粉体塗
装槽50が設置されている。静電粉体塗装槽50は、外
槽51を有し、この外槽51の内側下方にには多孔板5
2が設置され、外槽51の底壁には多孔板52の下方空
間53に加圧エアーを導入する第1エアー導入管54が
取付けられている。
【0026】また、外槽51内の上記多孔板52の上方
には内槽55が設置されている。この内槽55の内側下
方には多孔板56が設置され、内槽55の底壁には多孔
板56の下方空間に加圧エアーを導入する第2エアー導
入管57が取付けられている。多孔板56には、複数の
電極58が取付けられ、この電極58に、静電発生器5
9がリード線60を介して接続され、更に静電発生器5
9は、静電コントローラ61にリード線62を介して接
続されている。
【0027】すなわち、第1エアー導入管54から導入
された加圧エアーが外槽51内の樹脂粉体を流動させ、
第2エアー導入管57から導入された加圧エアーが内槽
55内の樹脂粉体を流動させる。また、内槽55内の樹
脂粉体は、電極58によって帯電され、内槽55の上縁
部から溢れた樹脂粉体は、外槽51内に回収される。上
記外槽51及び内槽55が、静電粉体塗装槽50の粉体
流動槽を構成している。
【0028】図5に示すように、内槽55内には、上方
に向けて幅が狭められたフード63が設置されている。
このフード63は、回転子10に向けて効果的に樹脂粉
体が付着するように、粉体流動槽の開口部を狭めて、噴
出する樹脂粉体の流出方向を特定する作用をなしてい
る。なお、図示を省略したが、この静電粉体塗装槽50
には、本出願人による特開平10−249247号に示
される振動装置が取付けられており、流動する樹脂粉体
のレベル面が一定化されるようになっている。
【0029】なお、外槽51及び内槽55からなる粉体
流動槽の上方には、被塗装物である回転子10の搬送経
路を挟んで、吸入ホッパー64が配設されており、回転
子10に付着せずに浮遊する樹脂粉体を吸引して回収
し、前記内槽55に戻すようになっている。吸入ホッパ
ー64から吸引された樹脂粉体は、図示しないサイクロ
ン装置に導入され、再利用できない不要粉体と、再利用
可能な粉体とに選別されて、再利用可能な粉体は、静電
粉体塗装槽50に戻されるようになっている。静電粉体
塗装槽50に戻す導入管の先端には、本出願人による特
開平11−333331号に示されるエゼクターノズル
が使用されている。
【0030】搬送経路に沿って、静電塗槽50の更に前
方には、被塗装物の塗装が必要ない部分に付着した樹脂
粉体を除去する不要粉体除去装置70が配置されてい
る。図6を併せて参照すると、この不要粉体除去装置7
0は、回転子10の移動経路の下方に配置された回転ベ
ルト71と、この回転ベルト71のベルト面から上方に
突出し、回転子10の外周面(歯13の外周面)に摺接
するスクレーパ72とを有している。この実施形態で
は、スクレーパ72は、可撓性を有する弾性板からな
り、回転子10の進行方向に湾曲して、回転子10の上
記外周面に弾性的に当接するようになっている。
【0031】なお、回転ベルト71のベルトは、図示を
省略したが、搬送経路に沿って両側に2列で配置されて
おり、回転子10を支持する治具20の外周に摺接し
て、治具20及び回転子10を強制的に回転させる役割
をなす。また、上記スクレーパ72は、2列のベルトの
間隙から上方に突出している。回転ベルト71は、装置
本体40に取付けられたモータ73の駆動プーリ74
と、回転ベルト71の一方のプーリ75に同軸的に取付
けられた従動プーリ76とに張設されたベルト77を介
して回転するようになっている。
【0032】搬送経路に沿って、不要粉体除去装置70
の更に前方には、第1加熱装置80が設置されている。
図7を併せて参照すると、第1加熱装置80は、高周波
発振器81と、この高周波発振器81に接続された加熱
コイル82とを有する高周波誘導加熱装置からなってい
る。加熱コイル82は、被塗装物である回転子10の特
に絶縁塗装を施すべき箇所を効果的に加熱すると共に、
治具20等に付着した不要な樹脂粉体は熱溶着させない
ように、回転子10の被塗装面に特に近接するように配
置されている。
【0033】搬送経路に沿って、第1加熱装置80の更
に前方には、第2粉体付着装置90が設置されている。
この第2粉体付着装置90は、不要部に付着した樹脂粉
体を吹き飛ばして除去する役割もなす。すなわち、第2
粉体付着装置90は、治具20に向けて加圧エアーを吹
き付ける複数のエアーブローノズル91、92を有して
いる。各エアーブローノズル91、92は、回転子10
の回転軸12を被覆する左右1対の治具20、20のそ
れぞれに対して設けられ、一方のノズル91は治具20
に対して斜めの方向から回転子10方向に向けて加圧エ
アーを噴出し、他方のノズル92は治具20の軸心に対
してほぼ直角に、かつ、治具20のテーパ面23に加圧
エアーを噴出できるように配置されている。また、搬送
される回転子10の下方には、吹き飛ばされた樹脂粉体
を回収するための吸入ホッパー94が配設されている。
【0034】搬送経路に沿って、第2粉体付着装置90
の更に前方には、第2加熱装置100が設置されてい
る。第2加熱装置100は、第1加熱装置80と同様な
構造の高周波誘導加熱装置からなり、この実施形態の場
合は、第1加熱装置80と同じ高周波発振器81に接続
された加熱コイルを有している。
【0035】次に、この静電粉体塗装装置を用いた、本
発明による静電粉体塗装方法の一実施形態を説明する。
【0036】被塗装物の一例である回転子10は、前記
のようにその回転軸12に治具20が被せられ、塗膜が
不要な部分はできるだけ露出しないようにされる。こう
して治具20を装着された回転子10は、シュート44
から連続して、搬送手段であるガイドレール31及びス
クリュー軸32上に供給される。すると、回転子10
は、治具20の支軸22を介してガイドレール31上に
支持され、支軸22の端部をスクリュー軸32の螺旋溝
33に嵌入される。そして、モータ41の作動によっ
て、前述した機構でスクリュー軸32が回転すると、治
具20の支軸22がスクリュー軸32の螺旋溝33に押
されて、回転子10は、治具20を介してガイドレール
31上を転動しながら搬送経路に沿って移動する。
【0037】そして、回転子10が静電粉体塗装槽50
に移動すると、外槽51及び内槽55からなる粉体流動
槽中で浮遊する帯電した樹脂粉体が、静電気的に回転子
10に付着する。このとき、図5に示すように、内槽5
5の内部にフード63が配置されて、樹脂粉体が回転子
10の部分に効果的に付着するようにされているので、
治具20等への不要箇所への樹脂粉体の付着量を低減す
ることができる。樹脂粉体は、回転子10のコア11の
端面15、スロット14の内周、歯13の外周などに付
着し、治具20の回転子10に近接した部分にも付着す
る。以上が第1粉体付着工程である。
【0038】こうして樹脂粉体を付着された回転子10
は、次に不要粉体除去装置70に至り、ここでコア11
の外周にスクレーパ72を押し付けられ、スクレーパ7
2によってコア11の外周(歯13の外周)に付着した
樹脂粉体が掻き落とされる。以上が不要粉体除去工程で
ある。
【0039】そして、回転子10は、次に第1加熱装置
80に至り、ここで加熱コイル82から高周波誘導を受
けて加熱され、回転子10の、特にスロット14の内周
や端面15に付着した樹脂粉体が溶着される。なお、加
熱コイル82は、回転子10に近接した位置に配置され
るため、治具20に付着した樹脂粉体は溶着しない。以
上が第1加熱溶着工程である。
【0040】こうして、樹脂粉体が溶着された回転子1
0は、溶着した樹脂が硬化しないうちに、一般的には加
熱溶着されてから25〜30秒以内に、第2粉体付着装
置90に移動する。そして、第2粉体付着装置90のエ
アーブローノズル91、92から特に治具20に向けて
加圧エアーが吹き付けられる。この場合、一方のノズル
91は、治具20に対して斜めの方向から回転子10方
向に向けて加圧エアーを噴出し、他方のノズル92は、
治具20の軸心に対してほぼ直角に、かつ、治具20の
テーパ面23に加圧エアーを噴出するため、治具20の
表面に付着して溶着していない樹脂粉体が吹き飛ばさ
れ、回転子10のまだ硬化していない溶着した樹脂に付
着する。以上が第2粉体付着工程である。
【0041】その結果、回転子10のスロット14の内
周や端面15に樹脂粉体が効果的に再付着し、静電粉体
塗装槽において付着し得る樹脂粉体量よりも多く樹脂粉
体を付着させ、最終的に得られる塗膜を厚く形成するこ
とが可能となる。また、治具20に付着した不要な樹脂
粉体を除去して、塗装の必要のない治具20に塗膜が形
成されることを防止できる。
【0042】樹脂粉体を再付着された回転子10は、最
後に第2加熱装置100に運ばれ、ここで再加熱され
て、付着した樹脂粉体を完全に溶着され、回転子10の
スロット14の内周や端面15に均一な厚さの塗膜が形
成される。以上が第2加熱溶着工程である。その後、回
転子10を搬送手段の終端から取出し、放冷又は空冷し
て塗装済みの製品とされる。
【0043】こうして得られた回転子10は、スロット
14の内周や端面15に比較的厚い絶縁塗膜が形成さ
れ、導線を巻き付けてコイルを形成する際に、導線に被
覆された絶縁膜が損傷するのを防ぎ、導線の芯線とコア
11とが直接接触するのを防いで、モータ等の回転電気
機械の信頼性を高めることができる。
【0044】なお、上記実施形態では、不要粉体除去工
程において、治具20に付着した樹脂粉体は除去されな
いようにしているが、治具20に付着した樹脂粉体等も
完全に除去してしまい、第2粉体付着工程においては、
治具20に付着した樹脂粉体を吹き付けるのではなく、
別に貯留された樹脂粉体を吹き付け、必要に応じて再
度、不要粉体を除去してから第2加熱工程を行ってもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
静電粉体塗装槽によって被塗装物に樹脂粉体を付着さ
せ、塗装が必要ない部分に付着した不要粉体を除去し、
加熱して樹脂粉体を被塗装物に溶着させた後、溶着した
樹脂が硬化する前に、該溶着部分に再度樹脂粉体を付着
させることにより、樹脂粉体の剥離を生じることなく、
塗膜を厚く形成することができる。したがって、例えば
高い絶縁性が要求される回転子等の絶縁塗装などに好適
に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静電粉体塗装装置の一実施形態を
示す概略正面図である。
【図2】同装置の全体を示す概略平面図である。
【図3】同装置に適用される被塗装物の一例である回転
子を示す斜視図である。
【図4】同回転子の支軸に治具を装着した状態を示す側
面図である。
【図5】同装置の静電粉体塗装槽による第1粉体付着工
程を示す説明図である。
【図6】同装置における不要粉体除去装置を示す概略構
成図である。
【図7】同装置の第1加熱装置を示す概略構成図であ
る。
【図8】同装置による第2粉体付着工程を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 回転子 11 コア 12 回転軸 13 歯 14 スロット 15 端面 20 治具 21 孔 22 支軸 31 ガイドレール 32 スクリュー軸 33 螺旋溝 50 静電粉体塗装槽 51 外槽 52 多孔板 55 内槽 56 多孔板 58 電極 64 吸入ホッパー 70 不要粉体除去装置 72 スクレーパ 80 第1加熱装置 81 高周波発振器 82 加熱コイル 90 第2粉体付着装置 91、92 エアーブローノズル 100 第2加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/00 B05D 3/00 C 3/02 3/02 Z 7/24 301 7/24 301A Fターム(参考) 4D075 AA09 AA51 AA65 AA72 AA73 AE04 AE06 BB27Y BB29Z BB35Z DC19 EA02 4F034 AA01 CA14 CA21 DA01 DA08 DA13 4F042 AA06 AB03 BA08 BA19 CB20 CC03 CC07 CC30 DB21 DF15 ED02 ED05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装物を静電粉体塗装槽に導入し、帯
    電された樹脂粉体を付着させる第1粉体付着工程と、被
    塗装物の塗装が必要ない部分に付着した樹脂粉体を除去
    する不要粉体除去工程と、被塗装物を加熱して、付着し
    た樹脂粉体を溶着させる第1加熱溶着工程と、この溶着
    した樹脂が硬化する前に、該溶着部分に再度樹脂粉体を
    付着させる第2粉体付着工程と、被塗装物を再び加熱し
    て付着した樹脂粉体を完全に溶着させる第2加熱溶着工
    程とを含むことを特徴とする静電粉体塗装方法。
  2. 【請求項2】 前記第2粉体付着工程は、前記不要粉体
    除去工程において除去できなかった不要粉体を、前記溶
    着部分に向けてガスノズルで吹き飛ばすことにより、該
    粉体を前記溶着部分に付着させる工程からなる請求項1
    記載の静電粉体塗装方法。
  3. 【請求項3】 被塗装物に直接又は間接的に取付けられ
    た支軸の両端部を、所定間隔で平行に配設された一対の
    ガイドレールで受け、このガイドレールの外側に同じく
    平行に一対のスクリュー軸を配設し、前記支軸の両端を
    前記スクリュー軸の螺旋溝に嵌入させ、前記スクリュー
    軸を同期して回転させることにより、前記被塗装物を回
    転させながら搬送し、前記各工程に移動させる請求項1
    又は2記載の静電粉体塗装方法。
  4. 【請求項4】 被塗装物に樹脂粉体を帯電させて付着さ
    せるための静電粉体塗装槽と、被塗装物の塗装が必要な
    い部分に付着した樹脂粉体を除去する不要粉体除去装置
    と、被塗装物を加熱して、付着した樹脂粉体を溶着させ
    る第1加熱装置と、溶着した樹脂が硬化する前に、該溶
    着部分に再度樹脂粉体を付着させる第2粉体付着装置
    と、被塗装物を再び加熱して付着した樹脂粉体を完全に
    溶着させる第2加熱装置と、前記各装置に被塗装物を順
    次移動させる搬送手段とを備えていることを特徴とする
    静電粉体塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記第2粉体付着装置は、前記不要粉体
    除去装置によって除去できなかった不要粉体を、前記溶
    着部分に向けて吹き飛ばすガスノズルを有している請求
    項4記載の静電粉体塗装装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段は、被塗装物に直接又は間
    接的に取付けられた支軸の両端部を受ける、所定間隔で
    平行に配設された一対のガイドレールと、このガイドレ
    ールの外側に同じく平行に配設された一対のスクリュー
    軸とを有し、前記支軸の両端を前記スクリュー軸の螺旋
    溝に嵌入させ、前記スクリュー軸を同期して回転させる
    ことにより、前記被塗装物を回転させながら搬送するも
    のである請求項4又は5記載の静電粉体塗装装置。
JP2001399562A 2001-12-28 2001-12-28 静電粉体塗装方法及び装置 Expired - Fee Related JP3683529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001399562A JP3683529B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 静電粉体塗装方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001399562A JP3683529B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 静電粉体塗装方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003190844A true JP2003190844A (ja) 2003-07-08
JP3683529B2 JP3683529B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=27604532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001399562A Expired - Fee Related JP3683529B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 静電粉体塗装方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3683529B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035064A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Tosomo Kk 樹脂膜形成装置及び樹脂膜形成方法
KR100936973B1 (ko) * 2008-09-19 2010-01-15 얼라이드레이테크놀로지 주식회사 근적외선 분체도장 경화장치 및 그 방법
JP2012143669A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Werk Kogyo Kk 静電粉体散布装置
KR101182202B1 (ko) 2009-11-16 2012-09-12 주식회사 승정 정전유체코팅법을 이용한 전기자의 코팅장치
JP2016064330A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 ソマール株式会社 粉体塗装システム
CN110124900A (zh) * 2019-05-31 2019-08-16 广东省机械研究所 一种电枢粉末涂覆保护套

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035064A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Tosomo Kk 樹脂膜形成装置及び樹脂膜形成方法
KR100936973B1 (ko) * 2008-09-19 2010-01-15 얼라이드레이테크놀로지 주식회사 근적외선 분체도장 경화장치 및 그 방법
KR101182202B1 (ko) 2009-11-16 2012-09-12 주식회사 승정 정전유체코팅법을 이용한 전기자의 코팅장치
JP2012143669A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Werk Kogyo Kk 静電粉体散布装置
JP2016064330A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 ソマール株式会社 粉体塗装システム
CN110124900A (zh) * 2019-05-31 2019-08-16 广东省机械研究所 一种电枢粉末涂覆保护套
CN110124900B (zh) * 2019-05-31 2023-11-07 广东省机械研究所有限公司 一种电枢粉末涂覆保护套

Also Published As

Publication number Publication date
JP3683529B2 (ja) 2005-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2987619B2 (ja) 静電粉体塗装装置
US3526027A (en) Apparatus for coating side seam areas of containers
US8715780B2 (en) Method and device for producing a plastic coating
EP0382028A1 (en) Method for applying a coating to a surface of cylindrical articles as well as apparatus therefor
JP2780017B2 (ja) 静電粉体塗装装置
JP2009541155A (ja) ラベルを付けるための装置及び方法
JP2003190844A (ja) 静電粉体塗装方法及び装置
JPH0783851B2 (ja) 被覆材料被覆装置及び方法
JPH10257727A (ja) 粉体塗装方法、および電機子コアの製造方法
JP2002126584A (ja) 鋼製ワークの塗装装置並びに鋼製ワークの塗装方法
JPH10314658A (ja) 粉体塗装方法、および電機子コアの製造方法
JP2001179830A (ja) フィルムラベル貼着2ピース缶体の製造方法及び装置
JP4114721B2 (ja) ねじ付きファスナへフルオロポリマー被覆を塗布する方法及び装置
JP2005013931A (ja) 粉体塗装装置
JPH06285397A (ja) 静電粉体塗装装置
JPH0118205Y2 (ja)
JPH10202168A (ja) 静電塗装方法
JP3509533B2 (ja) 塗装装置
JPH0113574Y2 (ja)
JP2025113822A (ja) 剥離装置 剥離方法
JPH0532211Y2 (ja)
KR100587569B1 (ko) 강관의 도장처리 시스템
JP2005013932A (ja) 粉体塗装装置
JP2508502Y2 (ja) 塗布装置
JP2025113821A (ja) 再生基体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees