JP2003190482A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003190482A
JP2003190482A JP2001401331A JP2001401331A JP2003190482A JP 2003190482 A JP2003190482 A JP 2003190482A JP 2001401331 A JP2001401331 A JP 2001401331A JP 2001401331 A JP2001401331 A JP 2001401331A JP 2003190482 A JP2003190482 A JP 2003190482A
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JP2001401331A
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Inventor
Kimitada Ichikawa
公督 市川
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大当り状態の発生タイミングを予測不能にし
た遊技機を提供する。 【解決手段】 所定数値範囲内で循環動作する大当り用
カウンタCTの数値RNDに基づいて、大当り状態を発
生させるか否かの抽選処理を行う遊技機である。CTC
内蔵のカウンタで遊技球の入賞回数をダウンカウント
し、カウンタ値がゼロになると大当り用カウンタCTの
循環動作の初期値を変更する。ソフトウェアによって循
環動作が不規則に変化するので、不正回路を取り付けて
も大当り状態の発生タイミングを予測できない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、アレ
ンジボール機、雀球遊技機、回胴式遊技機などの遊技機
に関し、特に、大当り状態の発生タイミングを予測不能
にした遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機などの弾球遊技機は、遊技盤
に設けた図柄始動口と、複数個の図柄を所定時間変動さ
せた後に停止させる図柄表示部と、開閉板を開閉駆動す
る大入賞口などを備えて構成されている。そして、図柄
始動口に設けられた検出スイッチが遊技球の通過を検出
すると、表示図柄を所定時間変動させ、その後、特別図
柄が整列して停止すると、大入賞口が複数回開放されて
遊技者に有利な利益状態を発生させるようにしている。
【0003】この種の遊技機では、大当り用カウンタC
Tをソフトウェア的に実現すると共に、大当り確率が1
/Nの場合、大当り用カウンタCTを0〜N−1の数値
範囲内で循環動作させ、その数値範囲内の一つを大当り
当選値Hitに設定するようにしている。そして、この
大当り用カウンタCTは、電源投入後の初期処理によっ
てゼロクリアされた後、所定周期毎に発せられる割込み
信号に応答してインクリメント(+1)処理などによっ
て更新されている。
【0004】このような循環動作をする大当り用カウン
タCTの値は、図柄始動口の検出スイッチが遊技球を検
出したことを条件に、抽選用乱数値RNDとして抽出さ
れる。そして、抽出された抽選用乱数値RNDが大当り
当選値Hitと一致する場合には、図柄変動後の停止状
態で特別図柄が整列することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大当り
当選値Hitは、遊技機を入手してプログラムを解析す
るだけで把握できるので、仮に、上記のような構成の遊
技機に違法回路を取付けて電源投入後の割込み信号をカ
ウントすれば、大当り用カウンタCTの値が大当り当選
値Hitに一致する大当りタイミングを知られてしまう
という問題点がある。しかも、この大当りタイミング
は、その後もN個目の割込み信号に対応して規則的に到
来するので、この大当りタイミングに合わせて図柄始動
口の検出スイッチを違法に誤動作させれば、任意に大当
り状態を実現できることになる。
【0006】ここで、大当り用カウンタCTをハードウ
ェア構成にする対策は考えられるが、単なるカウンタ回
路では、違法回路を装着して大当り用カウンタCTのカ
ウント値を読み取ることも可能となり対策として万全で
はない。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、仮に違法回路を取付けても大当り状
態の発生タイミングを検出不能にした遊技機を提供する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、所定数値範囲内で循環動作する第一カウ
ンタの数値に基づいて、遊技者に有利な利益状態を発生
させるか否かの抽選処理を行う遊技機において、遊技動
作に関連して不規則に生成される信号をカウントする第
二カウンタを設け、前記第二カウンタの値が所定値に達
することを条件に、前記第一カウンタの循環動作の初期
値を変更するようにしている。
【0009】第一カウンタは、ハードウェア的に実現し
ても良いが、ソフトウェア的に実現すれば、外部回路に
よってもカウンタ値を把握できない利点がある。なお、
第一カウンタは、所定数値範囲内で循環動作するもので
あれば、規則的な数値列を生成するものに限らず、不規
則な乱数列を生成するものでも良い。簡易性の観点から
は規則的な数値列を生成するカウンタが望ましいが、こ
の場合でも+1や−1のような単純な規則性に限定され
るものではない。
【0010】本発明は、遊技媒体として遊技球を用いる
弾球遊技機に適用するのが好適であるが、他の回胴遊技
機に適用するのも好適である。何れにしても、電源投入
後の初期処理を終えた後は同一処理を無限ループ状に繰
り返すメイン処理と、所定時間毎に前記メイン処理を中
断させて開始される割込み処理とを備え、前記第一カウ
ンタは、前記割込み処理及び/又はメイン処理において
更新されるのが好適である。なお、実施例では、前記第
一カウンタは、割込み処理のみで更新されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に示すパチンコ
機に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、
本実施例のパチンコ機1を示す斜視図であり、図2は、
同パチンコ機1の側面図である。なお、パチンコ機1
は、カード式球貸し機2に電気的に接続された状態で、
パチンコホールの島構造体の長さ方向に複数個が配設さ
れている。
【0012】図示のパチンコ機1は、島構造体に着脱可
能に装着される矩形枠状の木製外枠3と、外枠3に固着
されたヒンジHを介して開閉可能に枢着される前枠4と
で構成されている。この前枠4には、遊技盤5が裏側か
ら着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉6と前
面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。
【0013】前面板7には発射用の遊技球を貯留する上
皿8が装着され、前枠4の下部には、上皿8から溢れ出
し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射ハン
ドル10とが設けられている。発射ハンドル10は発射
モータと連動しており、発射ハンドルの回動角度に応じ
て動作する打撃槌11(図4参照)によって遊技球が発
射される。
【0014】上皿8の右部には、カード式球貸し機2に
対する球貸し操作用の操作パネル12が設けられ、この
操作パネル12には、カード残額を3桁の数字で表示す
るカード残額表示部12aと、所定金額分の遊技球の球
貸しを指示する球貸しスイッチ12bと、ゲーム終了時
にカードの返却を指令する返却スイッチ12cとが設け
られている。
【0015】ガラス扉6の上部には、大当り状態を示す
大当りLEDランプP1が配置されている。また、この
大当りLEDランプP1に近接して、補給切れ状態や下
皿の満杯状態を示す異常報知LEDランプP2,P3が
設けられている。
【0016】図3に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール13が環
状に設けられ、その内側の遊技領域5aの略中央には、
液晶カラーディスプレイ14が配置されている。また、
遊技領域5aの適所には、図柄始動口15、大入賞口1
6、複数個の普通入賞口17(左入賞口17a、右入賞
口17b、左下入賞口17c、右下入賞口17d)、左
右の通過口であるゲート18a,18bが配設されてい
る。これらの入賞口15〜18は、それぞれ内部に検出
スイッチを有しており、遊技球の通過を検出できるよう
になっている。
【0017】液晶ディスプレイ14は、大当り状態に係
わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキ
ャラクタなどをアニメーション的に表示する装置であ
る。この液晶ディスプレイ14は、中央部に特別図柄表
示部Da〜Dcと右上部に普通図柄表示部19を有して
いる。普通図柄表示部19は普通図柄を表示するもので
あり、ゲート18を通過した遊技球が検出されると、表
示される普通図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲー
ト18の通過時点において抽選された抽選用乱数値によ
り決定される停止図柄を表示して停止するようになって
いる。
【0018】図柄始動口15は、一対の開閉爪15aを
備えた電動式チューリップで開閉され、普通図柄表示部
19の変動後の停止図柄が当り図柄を表示した場合に
は、開閉爪15aが所定時間だけ開放されるようになっ
ている。図柄始動口15に遊技球が入賞すると、特別図
柄表示部Da〜Dcの表示図柄が所定時間だけ変動し、
図柄始動口15への遊技球の入賞タイミングに応じた抽
選結果に基づいて決定される停止図柄パターンで停止す
る。
【0019】大入賞口16は、前方に開放可能な開閉板
16aで開閉制御されるが、特別図柄表示部Da〜Dc
の変動停止後の図柄が「777」などの当り図柄のと
き、「大当り」と称する特別遊技が開始され、開閉板1
6aが開放されるようになっている。大入賞口16の内
部に特定領域16bがあり、この特定領域16bを入賞
球が通過すると、遊技者に有利な特別遊技が継続され
る。
【0020】大入賞口16の開閉板16aが開放された
後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の
遊技球が入賞すると開閉板16aが閉じる。このとき、
遊技球が特定領域16bを通過していない場合には特別
遊技が終了するが、特定領域16bを通過していれば、
最大で例えば15回まで特別遊技が継続され、遊技者に
有利な状態に制御される。なお、変動後の停止図柄が特
別図柄のうちの一定図柄(特定図柄)であった場合に
は、特別遊技の終了後に高確率状態に移行するという特
典が付与される。
【0021】図4に示すように、前枠4の裏側には、遊
技盤5を裏側から押さえる裏機構板20が着脱自在に装
着されている。この裏機構板20には開口部20aが形
成され、その上側に賞球タンク21と、これから延びる
タンクレール22とが設けられている。裏機構板20の
側部には、タンクレール22に接続された払出装置23
が設けられ、裏機構板20の下側には払出装置23に接
続された通路ユニット24が設けられている。払出装置
23から払出された遊技球は、通路ユニット24を経由
して上皿排出口8a(図1)から上皿8に払出されるこ
とになる。
【0022】裏機構板20の開口部20aには、遊技盤
5の裏側に装着された裏カバー25と、入賞口15〜1
7に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(不図示)
とが嵌合されている。この裏カバー25に装着されたケ
ースCA1の内部に主制御基板27が配設され、その前
側に図柄制御基板28が配設されている(図2参照)。
主制御基板27の下側で、裏カバー25に装着されたケ
ースCA2の内部にランプ制御基板29が設けられ、隣
接するケースCA3の内部に音声制御基板30が設けら
れている。
【0023】これらケースCA2,CA3の下側で、裏
機構板20に装着されたケースCA4の内部には、電源
基板26と払出制御基板31が設けられている。この電
源基板26には、電源スイッチ33と初期化スイッチ3
4とが配置されている。これら両スイッチ33,34に
対応する部位は切欠かれ、両スイッチを指で同時に操作
可能になっている。
【0024】発射ハンドル10の後側に装着されたケー
スCA5の内部には、発射制御基板32が設けられてい
る。そして、これらの回路基板26〜32は夫々独立し
て構成され、電源基板26と発射制御基板32を除く制
御基板27〜31には、ワンチップマイコンを備えるコ
ンピュータ回路が搭載されている。また、主制御基板2
7と他の制御基板28〜31とは、複数本の信号線でコ
ネクタを介して電気的に接続されている。
【0025】図5に示すように、主制御基板27とその
他の制御基板28〜31とは、複数本の信号線でコネク
タを介して電気的に接続され、主制御基板27から各制
御基板28〜31に、所定の遊技動作を実行させる種々
の制御コマンドを一方向通信で送信可能になっている。
制御コマンドの一方向通信を採用することで、主制御基
板27の制御負荷を格段に軽減でき、送信制御を簡単化
することができる。
【0026】図6は、主制御基板27の回路構成を示す
ブロック図である。図示の通り、主制御基板27は、ワ
ンチップマイコンであるPU回路50と、CPU動作ク
ロックCLKの整数倍の周波数であるクロック信号Φ0
を発生するシステムクロック発生部51と、CPUから
のアドレス信号に基づき各部のチップセレクト信号CS
を生成するデコード回路52と、CPUからのデータを
出力するための出力ポート回路53と、外部データをC
PUが取り込むための入力ポート回路54と、各制御基
板に制御コマンドなどを出力する出力駆動回路55と、
遊技盤各部のスイッチ類のON/OFF状態を入力する
スイッチ入力回路56とを中心に構成されている。
【0027】図7は、主制御基板27について、そのス
イッチ入力部56の要部を図示したものである。遊技盤
情報としてのスイッチ信号には、遊技機の異常を検知し
たエラー信号も存在するが、図7には、賞球に係わるス
イッチ信号のみ図示している。図示の通り、左右入賞口
17a,17b、左右下入賞口17c,17d、左右ゲ
ート18a,18b、及び図柄始動口15からのスイッ
チ信号は、それぞれコンパレータ群57を経由して入力
ポート58に供給される。この実施例では入力ポート5
8として74541相当品が使用されるが、入力ポート
58に供給されたスイッチ信号は、ワンチップマイコン
50のCPUコア60に供給される。なお、この実施例
では、CPUコア60としてZ80CPU相当品が使用
されている。
【0028】また、上記のスイッチ信号のうち、左右ゲ
ート18、及び図柄始動口15からのスイッチ信号は、
ORゲート59を経由してワンチップマイコンの内蔵カ
ウンタ61に供給されている。カウンタ61は、入力さ
れたパルスの個数をカウントし、所定個数Mに達すれば
CPUコア60に割込み信号を発するものであれば特に
限定されないが、この実施例ではZ80CTC(Counter
Timer Circuit)に内蔵されたチャンネル3のカウンタ
を使用している。
【0029】図8に示す通り、CTC(Counter Timer C
ircuit)には、独立して動作可能な4つの回路(チャン
ネル)が存在する。また、図9に示す通り、各チャンネ
ル(0〜3)内部には、動作モードなどを設定するため
のコントロールレジスタ61bと、カウントダウン動作
の初期値を記憶するタイムコンスタントレジスタ61c
と、システムクロックΦを分周するプリスケーラ61d
と、ダウンカウンタ61aとが設けられている。
【0030】図9にはチャンネル3のみを図示している
が、チャンネル3のカウンタ61は、カウンタモードで
動作するよう設定されているのでプリスケーラ61dは
機能しない。なお、カウンタモードとは、外部クロック
を基準に動作するモードであり、具体的には、CLK/
TRG端子に供給された入力信号CKのエッジに同期し
てダウンカウンタ61aのカウント値がデクリメント
(−1)されるモードである。
【0031】そして、ダウンカウンタ61aのカウント
値がゼロに達すると、CPUコア60に対して割込み信
号を発するようにコントロールワードが設定されてい
る。また、カウント値がゼロになると、タイムコンスタ
ントレジスタ61cに設定されている初期値Mが再設定
されてダウンカウント動作が再開される。このように、
この実施例では、左右ゲート18及び図柄始動口15に
おける入賞回数をカウンタ61でカウントし、そのカウ
ント回数(入賞回数)がMに達する毎にCPUコア60
に割込みがかかるようにしている。そして、後述するよ
うに、入賞回数がMに達するごとに大当りカウンタCT
の循環動作の初期値を変更している。
【0032】図10〜図12は、主制御基板27の制御
プログラムを示すフローチャートである。主制御基板2
7の制御プログラムは、電源投入後に実行され、通常は
無限ループ処理(ST7、ST8)で終わる初期処理プ
ログラム(図10(a))と、上記カウンタ61のカウ
ント値がゼロに達する毎に生じる入賞回数割込みプログ
ラム(図10(b))と、2ms毎に起動されるタイマ
割込み処理プログラム(図11)と、電源電圧が所定値
を下回るとNMI(Non Maskable interrupt)信号によ
って駆動されてCPUのレジスタ値をバックアップする
NMI処理プログラム(不図示)とで構成されている。
【0033】最初に、図10(a)に示す初期処理から
説明する。電源が投入されると、CPUが割込み禁止状
態に設定された後、CPUのレジスタの初期設定がされ
(ST1)、CPUは割込みモード2に設定される(S
T2)。その後、RAMクリア信号がチェックされる
(ST3)。RAMクリア信号は、初期化スイッチ34
に対応したものであり、営業開始時のように、パチンコ
機1の前枠4を前方に開いた状態で初期化スイッチ34
を押圧操作しながら電源スイッチ33をオン側に切換え
ると、RAMクリア信号がON状態になっている。
【0034】RAMクリア信号がOFF状態の場合と
は、初期化スイッチ34を押すことなく電源が投入され
たことを意味する。この場合は、停電などからの復旧時
であると考えられるので、NMI割込み処理においてバ
ックアップされていたデータを復帰させて(ST4)、
中断前の処理を再開させる(ST5)。
【0035】一方、RAMクリア信号がON状態であれ
ば、RAMに記憶保持されている遊技情報の全てが消去
された後、CPUは、液晶ディスプレイ14に表示する
初期図柄を設定したり、この遊技制御の実行中に周期的
に割込み処理を実行させる割込み周期を設定する等の初
期処理を行った後、EI命令を実行して自らを割込み許
可状態にする(ST6)。
【0036】その後は、無限ループ状に繰り返される外
れ図柄用の乱数処理(ST7)が行われる。なお、外れ
図柄用の乱数処理は、タイマ割込み処理において特別図
柄の抽選に外れた場合に液晶ディスプレイ14に描かれ
る外れ図柄パターンを規定するものである。
【0037】次に、初期値変更用のカウンタCHGの値
を更新する(ST8)。初期値変更カウンタCHGは、
大当り用カウンタCTがその数値範囲MAXを何回か循
環した後、その循環初期値を変更するために使用され
る。後述するように、この実施例では、大当り用カウン
タCTは、図11のタイマ割込みにおいて0〜MAX−
1の範囲で循環動作しているので、初期値変更カウンタ
CHGも同様に0〜MAX−1の範囲を無限ループ状に
循環している。
【0038】ところで、このような無限ループ状の処理
中に(ST7,ST8)、所定の入賞回数をカウントす
るダウンカウンタ61aから入賞割込みが発生する(図
9参照)。先に説明したように、ダウンカウンタ61a
は、図柄始動口15や左右ゲート18に遊技球が入賞す
る毎にカウントダウンされるが、そのカウンタ値がゼロ
に達すると、図10(b)に記載した処理が開始され
る。
【0039】図10(b)に示す通り、入賞回数割込み
では、レジスタが退避された後(ST10)、入賞回数
がM回に達したことを示す報知フラグFGを1に設定し
て(ST11)、レジスタを復帰させて処理を終える
(ST12)。報知フラグFGが1に設定されたことに
より、図柄始動口15の入賞と、左右ゲート18の入賞
の総数がM回に達したことを、タイマ割込み時の処理に
おいて認識することが可能となる。
【0040】図11は、2m秒毎に実行されるタイマ割
込みの内容を図示したものである。タイマ割込みが生じ
ると、各レジスタの内容はスタック領域に退避され、ス
イッチ入力管理処理、エラー管理処理などが行われる
(ST20)。スイッチ入力管理処理は、ゲートや電動
チューリップなどを遊技球が通過したか否かの判定であ
り、エラー管理処理は、機器内部に異常が生じていない
かの判定である。
【0041】次に、当り用カウンタRGや大当り用カウ
ンタCTの更新処理である乱数作成処理が実行される
(ST21)。図12は、大当り用カウンタCTの更新
処理を例示したものであり、普通当りカウンタRGの更
新処理もステップST30〜ST32と同様の処理であ
る。
【0042】大当り用カウンタCTの更新処理では、先
ず、大当り用カウンタCTがインクリメントされ(ST
30)、インクリメント後の数値が数値範囲MAXを超
えた場合には、大当り用カウンタCTの値がゼロにされ
る(ST32)。
【0043】次に、インクリメント後の大当り用カウン
タCTの値が、循環動作の循環初期値STARTに一致
しているか否かが判定される(ST33)。もし、大当
り用カウンタCTの値と初期値STARTとが不一致な
ら、それで処理を終えるが、一致すれば、続いて報知フ
ラグFGの値をチェックする(ST34)。報知フラグ
FGは、その値により、図柄始動口15や左右ゲート1
8の入賞の総数がM回に達したか否かを示すものであ
る。そこで、FG=1の場合には、大当り用カウンタC
Tの循環動作の初期値を変更するに先だって、報知フラ
グFGの値をゼロに戻しておく(ST35)。
【0044】次に、図10のステップST8の処理で更
新されている初期値変更用カウンタCHGの値を取得し
て、これを大当り用カウンタCTの新たな初期値STR
ATに設定する(ST36)。また、これに合わせて大
当り用カウンタCTの値を新たな初期値STARTに書
き換えて処理を終える(ST37)。
【0045】このように、この実施例では、大当り用カ
ウンタCTの値は、所定の入賞状態がM回に達したタイ
ミングで循環動作の初期値が変更される。そして、入賞
状態がM回目に達するタイミングは遊技機毎にバラバラ
であり予測も不能であるから、大当り用カウンタCTの
生成する乱数列も不規則なものとなり不正遊技を確実に
防止できる。
【0046】また、図柄始動口15や左右ゲート18の
入賞の総数がM回に達すると、直ちに循環初期値STA
RTを変更するのではなく、大当り用カウンタの循環範
囲MAXを一巡してから初期値STARTが変更される
ので、乱数としての発生一様性が害されることもない。
しかも、ソフトウェアによって循環動作が不規則に変化
するので、不正回路を取り付けても大当り状態の発生タ
イミングを予測できない。
【0047】以上のようにして乱数作成処理が終わる
と、次に、処理分けカウンタの値が判定されて(ST2
2)、ST23〜ST27のうちの該当する処理が行わ
れる。上記したエラー管理やスイッチ管理は、短い時間
間隔で繰り返し行うべきであるが、パチンコゲームの演
出に係わる処理は遊技者のニーズに応じて複雑高度化す
るため、ある程度以上の処理時間を要することになる。
そこで、この実施例では、全ての遊技制御動作を1回の
割込み処理で完了させのではなく、5種類の処理に区分
し、区分された各処理を割込み毎に分担して実行するよ
うにしている。そのため、0〜4の範囲で循環動作する
処理分けカウンタを設けて、処理分けカウンタの値に応
じた処理を行うようにしている。
【0048】具体的に説明すると、処理分けカウンタが
0の場合には大入賞口の開放などに関する処理を行い
(ST23)、処理分けカウンタが1の場合には当り状
態(電動チューリップの開放)か否かに関する普通図柄
処理を行い(ST24)、処理分けカウンタが2の場合
には大当り状態か否かに関する処理を行っている(ST
25)。また、処理分けカウンタが3の場合には、電動
チューリップや大入賞口の開閉タイミングに関係するタ
イマ管理処理や、主制御基板から各制御基板に伝送され
るコマンド作成処理が行われる(ST26)。処理分け
カウンタが4の場合には、情報出力やエラー表示コマン
ドの作成処理が行われる(ST27)。
【0049】ステップST23〜ST27の何れかの処
理が終わると、処理分けカウンタの値が更新された後
(ST28)、生成されているコマンドが各制御基板に
出力される(ST29)。また、各レジスタの値が復帰
されると共に割込み許可状態に変更されて、割込み処理
ルーチンからメインルーチンに戻る(ST29)。
【0050】以上、本発明の実施例を説明したが、具体
例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものでは
ない。例えば、実施例では、左右ゲート18と図柄始動
口17からのスイッチ信号のみをカウントしたが、他の
入賞口からのスイッチ信号を加えても良い。何れにして
も、特定の入賞口への入賞回数が所定値Mに達する毎に
CPUに割込みがかかるので、これを契機にして適宜な
演出動作を行うことも可能となる。例えば、図柄制御基
板28やランプ制御基板29や音声制御基板30に制御
コマンドを送信して、入賞回数が所定値Mを越えたこと
を演出的に報知することができる。
【0051】また、実施例では、入賞回数が所定値Mに
達したことを、CTCからCPUに割込み信号で伝える
構成を採ったが、特に限定されるものではなく、割込み
信号を発生しないカウンタでも良い。この場合には、入
賞回数iをCPUがチェックする構成をとることになる
が、例えば、図13のように、入賞回数iと同数だけ循
環動作したことを条件に初期値を変更すれば良い。
【0052】すなわち、大当り用カウンタが循環範囲を
一巡する毎に、変数jを+1すると共に、入賞回数を計
数するカウンタからカウンタ値iを取得する(ST3
4’)。そして、循環回数jがカウンタ値iに達すれ
ば、循環動作の初期値STARTを変更し、変数jをゼ
ロクリアする(ST36’)。この実施例では、大当り
用カウンタCTの更新処理に図12の場合より多くの処
理時間を要するが、図10(b)の処理が不要となる。
なお、入賞回数が増加するに応じて、初期値の変更され
る間隔が長引くので、入賞回数をカウントするカウンタ
は、その下位数ビット(例えば下位4ビット)の数値を
用いるのが好適である。
【0053】また、CTCなどのカウンタで計数するの
は、実施例の場合のように入賞回数に限られるものでは
なく、遊技動作に関連して不規則に発生するものであれ
ば足りる。例えば、払出装置23から払出された賞球個
数や、発射ハンドル10で発射される遊技球の個数など
をカウントする構成を採っても良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大当り状態の発生タイミングを予測不能にした遊技機を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパチンコ機の斜視図である。
【図2】図1のパチンコ機の側面図である。
【図3】図1のパチンコ機の正面図である。
【図4】図1のパチンコ機の背面図である。
【図5】図1のパチンコ機の回路構成を示すブロック図
である。
【図6】主制御基板の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図7】主制御基板のスイッチ入力部を示す回路ブロッ
ク図である。
【図8】ワンチップマイコンの一部であるZ80CTC
相当品の内部構成を図示したものである。
【図9】Z80CTCのチャンネル3の内部構成を図示
したものである。
【図10】主制御基板のメイン処理(a)及び入賞割込
み処理(b)を示すフローチャートである。
【図11】主制御基板のタイマ割込み処理を示すフロー
チャートである。
【図12】大当り用カウンタの更新処理を示すフローチ
ャートである。
【図13】第2実施例に係る大当り用カウンタの更新処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機(パチンコ機) 61 第二カウンタ(CTC内蔵のダウンカウンタ) CT 第一カウンタ(大当り用カウンタ) START 初期値 CHG 補助カウンタ(初期値変更用のカウンタ)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数値範囲内で循環動作する第一カウ
    ンタの数値に基づいて、遊技者に有利な利益状態を発生
    させるか否かの抽選処理を行う遊技機において、 遊技動作に関連して不規則に生成される信号をカウント
    する第二カウンタを設け、前記第二カウンタの値が所定
    値に達することを条件に、前記第一カウンタの循環動作
    の初期値を変更するようにしたことを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 電源投入後の初期処理を終えた後は同一
    処理を無限ループ状に繰り返すメイン処理と、所定時間
    毎に前記メイン処理を中断させて開始される割込み処理
    とを備え、前記第一カウンタは、前記割込み処理及び/
    又はメイン処理において更新されている請求項1に記載
    の遊技機。
  3. 【請求項3】 電源投入後の初期処理を終えた後は同一
    処理を無限ループ状に繰り返すメイン処理と、所定時間
    毎に前記メイン処理を中断させて開始される割込み処理
    とを備えると共に、前記メイン処理及び/又は割込み処
    理において更新される補助カウンタを設け、 前記第一カウンタの初期値として、前記補助カウンタの
    値が使用される請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 少なくともCPU、RAM、ROM、及
    びカウンタ素子が内蔵されたICを用いて前記抽選動作
    を実行する回路が構成され、 前記カウンタ素子によって前記第二カウンタを構成して
    いる請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記カウンタ素子は、そのカウント値が
    所定値に達すると前記CPUに対して割込み信号を発生
    するよう構成されている請求項4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記第二カウンタの値が所定値に達する
    ことを条件に、視覚的及び/又は聴覚的な演出動作を開
    始させる請求項1〜5の何れかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記第二カウンタは、遊技媒体の通過を
    検出するスイッチ信号をカウントしている請求項1〜6
    の何れかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記第二カウンタは、Z80CTC(Cou
    nter Timer Circuit)内蔵のカウンタ素子に相当する回
    路構成を備えていることを特徴とする請求項1〜6の何
    れかに記載の遊技機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015013013A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 株式会社藤商事 遊技機

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