JP2003189779A - 防草シート - Google Patents

防草シート

Info

Publication number
JP2003189779A
JP2003189779A JP2001394168A JP2001394168A JP2003189779A JP 2003189779 A JP2003189779 A JP 2003189779A JP 2001394168 A JP2001394168 A JP 2001394168A JP 2001394168 A JP2001394168 A JP 2001394168A JP 2003189779 A JP2003189779 A JP 2003189779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
weed
ballast
sheet material
grass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001394168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3854147B2 (ja
Inventor
Hiroshi Minamizawa
弘 南澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MINAMIZAWA SOSHOKU BIJUTSU KEN
MINAMIZAWA SOSHOKU BIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
MINAMIZAWA SOSHOKU BIJUTSU KEN
MINAMIZAWA SOSHOKU BIJUTSU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MINAMIZAWA SOSHOKU BIJUTSU KEN, MINAMIZAWA SOSHOKU BIJUTSU KENKYUSHO KK filed Critical MINAMIZAWA SOSHOKU BIJUTSU KEN
Priority to JP2001394168A priority Critical patent/JP3854147B2/ja
Publication of JP2003189779A publication Critical patent/JP2003189779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3854147B2 publication Critical patent/JP3854147B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの透水性・通気性を維持しつつ、シー
トの固定作業を不要としながら、自然な土面を表現する
ことも可能な防草シートを提供する。 【解決手段】 防草シートは、錘材32と透水性のシー
ト材31とを備える。錘材32には、複数の凸部33と
複数の溝部34とが形成される。凸部33は、溝部34
から防草シートの表面側に突出して形成され、溝部34
よりも錘材32の表裏方向に肉厚となっている。溝部3
4には、その表裏を貫いて排水孔35が設けられる。各
溝部34は、互いに連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、透水性または通
気性を有する防草シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、雑草の発芽、成長、繁茂等を防止
するため、庭や畑等の土壌の表面を、布やプラスチック
フィルム等のシートで覆うようにした防草シートが用い
られている。このような防草シートでは、土壌の表面に
敷設した後、風で飛んだり歩行によってずれてしまった
りするのを防止する必要がある。そのため敷設したシー
トの表面を土や砂で覆ったり(例えば特開平6−566
06号公報、特開平8−103177号公報)、敷設し
たシートの周囲にアンカーピンを差し込んだりして(例
えば特開平8−242706号公報、特開平9−154
420号公報)、シートを土壌の表面に固定するように
なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来例によれば、防草シートで土壌を覆う作業の他
に、防草シートを固定するための作業がどうしても必要
となる。そのため防草シートの敷設作業が煩雑になって
しまうという問題があった。
【0004】とくに防草シートの周囲をアンカーピン等
で固定する手法によると、例えば細かく切った多数の防
草シートを庭の複雑な形状に合わせて敷設するような場
合、アンカーピンの数が非常に多くなる。そのためシー
トの敷設作業が著しく煩雑となってしまう。またこの手
法では防草シートの周囲だけが固定されるので、土面に
凹凸がある場合、この凹凸面に沿うようにしてシートを
敷設することが困難である。そのため歩行等によってシ
ートの破損が生じやすくなるという問題があった。
【0005】一方、土や砂で防草シートを固定する手法
は、防草シートを敷設した部分においてもなるべく自然
の土面を表現し、シート周辺の土壌とシート敷設部分と
の間に外観上の違和感をなくしたいという要請に応える
ものである。しかしながらこの手法によると、防草シー
トの固定作業が別途に必要になるというだけでなく、風
や歩行で土や砂が時間の経過とともに少しずつ移動して
いくため、たびたびこの固定作業をやり直さなければな
らないという問題があった。これを回避するため土や砂
を接着剤で固めると、今度はシートの透水性や通気性が
失われてしまい、庭や畑の良好な土質を維持できなくな
るという問題を生じてしまう。
【0006】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、シートの透水
性または通気性を維持しつつ、シートの固定作業を不要
としながら、自然な土面を表現することも可能な防草シ
ートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の防草シー
トは、透水性または通気性のうち少なくともいずれかを
有し、かつその表面に起立する触手を有して成るシート
材と、前記触手の先端部に固着して設けられたバラスト
とを備えたことを特徴としている。
【0008】この防草シートでは、シート材にバラスト
を固着しているので、シート自身に適度の重量を持たせ
ることができる。そのためシート自身の重量によって土
壌の表面に固定でき、別途の固定作業を不要とすること
が可能となる。
【0009】ここでシート面にバラストを直接に固着さ
せようとすると、シート面とバラストの表面とが平面同
士で密着するような構造とするか、あるいはシート面と
バラストとの当接部分に多量の接着剤を流し込んで両者
を強固に固着する必要がある。しかしながらこのような
構造にすると、固着したバラスト自身や固着のための接
着剤によって、シート材の透水性・通気性が著しく阻害
されてしまう。そこで本発明では、シート面に直接にバ
ラストを固着させるのではなく、シート面に起立する触
手の先端部にバラストを固着することにより、触手を介
してバラストをシート材に固着させる構造となってい
る。したがって、バラストや接着剤によってシート材の
透水性・通気性が阻害されるのを、回避することが可能
となる。
【0010】また前記触手を、前記バラストの重量によ
って変形しながら前記バラストを支持するように成し、
前記バラストを、それぞれ複数の前記触手によって支持
されるようにすると、バラストが複雑な形状を有してい
ても、前記触手に対し容易かつ確実な固着を行うことが
できる。したがって、歩行や風雨に対し優れた耐久性を
発揮することが可能となる。
【0011】しかも触手に対して確実な固着ができるか
ら、固着のために流し込んだ多量の接着剤によってバラ
スト同士が強固に結合されてしまうのを回避することが
できる。したがって土壌の表面に凹凸があるような場合
にも、この凹凸に沿って容易に曲げ変形しながら敷設で
きる防草シートを構成することが可能となる。
【0012】また個々のバラストが様々な形状であって
も確実な固着を行うことができるから、このバラストと
して、自然石、自然砂、模造石または模造砂のうち少な
くともいずれかを用いることができる。このようなバラ
ストを用いると自然の土面を表現できるので、周囲の土
壌と防草シートとの外観上の違和感が少なくなる。その
ため庭等の意匠性が損なわれるのを回避することが可能
となる。
【0013】また本発明の防草シートは、薄肉部および
厚肉部を有する錘材と、この錘材の裏面に設けられた透
水性を有するシート材とを備えて成る防草シートであっ
て、前記薄肉部は、その表裏を貫通して設けられた排水
孔を有し、前記厚肉部は、前記薄肉部から表側に突出し
て薄肉部よりも表裏方向に肉厚となるよう成され、前記
シート材は、前記薄肉部を挟んで隣接する厚肉部間に渡
るよう設けられていることを特徴としている。
【0014】この防草シートでは、排水孔を有する錘材
によって、その透水性を維持しつつ防草シート自身に適
度の重量を持たせることができる。そのためシート自身
の重量によって土壌の表面に固定でき、別途の固定作業
を不要とすることが可能となる。
【0015】また薄肉部から表側に突出させて厚肉部を
設けているので、土壌の凹凸等に沿って防草シートが曲
げられ薄肉部に割れ目が生じても、この割れ目は厚肉部
の狭間に生じることになる。そのため、防草シートの敷
設後に良好な外観が割れ目によって阻害されるのを回避
することが可能となる。そして割れ目の発生は錘材の排
水機能を却って促進させるから、割れ目が生じても防草
シートの良好な排水機能を損なうことがない。しかも薄
肉部はシート材によって裏打ちされているので、薄肉部
に割れ目が生じても錘材がバラバラになることはない。
したがって防草シートが有する取り扱いの容易さを維持
することができる。
【0016】さらに、錘材を単一の部材として形成する
ことができるので、防草シートの製造工程を簡素化する
ことが可能となる。
【0017】そして複数の前記薄肉部を互いに連通する
ように成せば、薄肉部が排水溝として機能するので、良
好な水はけ性能を発揮することが可能となる。
【0018】このとき前記薄肉部の肉厚を前記厚肉部の
肉厚の1/2以下とすると、前記割れ目を確実に薄肉部
に生じさせることができ、その良好な外観を確実に維持
することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この発明の防草シートの具
体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説
明する。
【0020】(実施形態1)図2は、実施形態1の防草
シートの構成部分であるシート材1の構造を示す部分模
式断面図である。シート地4は、例えば織布地であり、
透水性および通気性を有するものである。このシート地
4の表面10には、その全面にわたって触手2が密集し
て起立されている。このようなシート地4としては、例
えばタオル地やビロード地と同様の構造を持つものを用
いることができる。前記触手2は、例えばシート地4が
タオル地と同様の構造を有する場合には、その輪奈また
は輪奈の頂部を切断したものに該当する。またシート地
4がビロード地と同様の構造を有する場合には、その毛
羽に該当する。
【0021】そして図1の部分模式断面図に示すよう
に、上記触手2の先端にはバラスト3が貼着される。バ
ラスト3は、シート材1のうち有効防草領域の全面にわ
たって、互いに密接して設けられる。ここで「有効防草
領域」とは、シート材のうち防草作用を発揮すべく設定
された領域のことである。「有効防草領域」はシート材
の全域であってもよいし、また全域でなくてもよい。図
3または図5で示される例においては、シート材の全域
を有効防草領域としている。この貼着に用いる接着剤の
一例としては、比較的に粘性の高いゴム系のものを挙げ
ることができる。
【0022】またバラスト3としては、自然石、自然
砂、模造石、または模造砂を用いるのが好ましい。模造
石・模造砂としては、例えば人工骨材を材料として形成
されたものを挙げることができる。またバラスト3とし
て用いる上記自然石等は、例えば粒状あるいは板状の形
状をなすものを用いることができる。またバラスト3と
して用いる上記自然石等の大きさは、次に示す触手2の
強度との関係や、外観との関係などから決定される。一
例を示せば3mmφ〜10mmφ程度の大きさである
が、この範囲に限定されるものではない。
【0023】触手2に貼着された各バラスト3は、それ
ぞれ前記触手2によって下方から支持される。このとき
触手2の強度とバラスト3との関係は、バラスト3の重
さによって触手2が変形しつつ、この触手2がバラスト
3を支持するものとするのが好ましい。またバラスト3
のひとつひとつが、それぞれ複数の触手2で支持される
程度の大きさであるのが好ましい。
【0024】上記のような構成の防草シートは、図3お
よび図4に示される次のような工程を経て製造される。
まず第1工程で、図2に示されるようなシート材1を準
備する(図3(a))。次に第2工程で、シート材1の
表面に接着剤11を塗布し、触手2の先端部分に接着剤
11を付着させる(図3(b)、図4)。そして第3工
程で、シート材1の触手2側からバラスト3、3’を散
布する。このようにバラスト3、3’を散布した状態で
は、触手2の先端部分にバラスト3が貼着されるほか、
貼着されない余分なバラスト3’もシート材1上に存在
することになる(図3(c))。そこで第4工程では、
シート材1を裏返すなどして、シート材1から余分なバ
ラスト3’を払い落とす(図3(d))。これにより、
シート材1の表面全域にわたって、ほぼ均一に分布する
よう粒状のバラスト3が互いに密接して固着される。し
たがってこの場合には、シート材1の全域が有効防草領
域となる。
【0025】上記のようにして製造された防草シート
は、以下のような作用および効果を有する。
【0026】シート材1のうち有効防草領域の全面にわ
たって、バラスト3がほぼ均一に固着して設けられてい
る。したがって、土壌に敷設された防草シートの全体に
わたり適度な重量が平均して加えられる。そのため防草
シートは自重によって土壌表面に固定されることにな
り、これによって従来必要とされていたシートの固定作
業を不要とすることができる。
【0027】しかも、シート材1としてパイル織布のよ
うな一般的な構造のものを用いることができる。このよ
うな一般的な構造のシートは従来の機械・設備で製造す
ることができるから、シート材1を製造するために特別
な設備を新たに導入したりする必要がない。したがっ
て、シート材1がコストアップの一因となるのを回避す
ることができる。
【0028】また防草シートに敷き詰めるバラスト3
は、それぞれ独立して触手2の先端部分だけに貼着され
るようにし、隣接するバラスト3同士が少なくとも強固
には接着されないようにしている。そのため防草シート
は、容易に曲げ変形ができるものとなっている。したが
って土壌の表面に凹凸があっても、その凹凸に沿って防
草シートを容易に敷設することができる。とくに防草シ
ート自身が適度な重さを有しているので、土壌表面の凹
凸に馴染ませながら敷設することがきわめて容易とな
る。
【0029】しかもバラスト3は、触手2を介してシー
ト地4に固着される。そのため、貼着したバラスト3自
身やバラスト3とシート地4との間に介在する接着剤に
よってシート地4の透水性や通気性が阻害されるのを回
避できる。したがって、バラスト3とシート地4の表面
10との間に、少なくとも水や空気の通る隙間を確保す
ることができる。また触手2の先端部分にだけ接着剤を
付着させてバラスト3を貼着している。したがって、バ
ラスト3を貼着する工程で余分な接着剤がシート地4の
表面10に流れ落ち、これによってシート地4の透水性
や通気性が阻害されるのを防止することができる。これ
らのことからシート地4の良好な透水性および通気性が
維持され、有用植物に対して無害であり、かつ土中の生
態系にも無害な防草シートを構成することができる。
【0030】また触手2は、バラスト3の重さにより変
形しながらこれを支持する強度としている。そして各バ
ラスト3は、それぞれ複数の触手2によって支持され
る。したがってバラスト3の形状が様々であっても、こ
の形状にしたがって複数の触手2がそれぞれ変形し、そ
の先端とバラスト3の表面とが当接することになる。そ
のため触手2の先端部分にバラスト3を確実に固着する
ことができる。
【0031】さらにバラスト3の形状が様々でよいこと
から、必ずしも形状が一定でない自然石、自然砂、模造
石または模造砂をバラスト3として用いることができ
る。バラスト3としてこのような自然石等を用いると、
これら自然石等でシート地4の表面10が覆われること
になる。したがって防草シートはきわめて自然な外観を
呈することとなり、庭等の良好な意匠性を損なうことな
い防草シートとなる。
【0032】またシート材1の全域(有効防草領域の全
部)にわたってバラスト3が互いに密接して敷設されて
いるから、長尺の防草シートから必要な大きさ形状の防
草シートを適宜に切り取って使用することができる。切
り取った防草シートも土壌への固定作業は不要となるも
のであるから、多数の防草シートを組み合わせて敷設す
ることもきわめて容易である。そのため、有用植物の様
々な配置、庭等の不定型な形状等にも、適切かつ容易に
対応することができる。
【0033】さらにバラスト3として自然石、自然砂、
人工骨材などの不燃性材料を用い、このバラスト3をシ
ート地4に密接に敷き詰めるようにすると、シート地4
が不燃性材料で保護されることになる。したがって、た
ばこのポイ捨てなどによる焼損の危険を回避することが
できる。
【0034】以上にこの発明の実施形態1について説明
したが、この発明は上記実施形態に限定されるものでは
なく、この発明の範囲内で以下のように種々変更して実
施することができる。
【0035】上記では、シート地4としてタオル地やビ
ロード地のような織布地を例に説明した。しかしながら
通気性または透水性のうち少なくともいずれか、好まし
くはこれらの双方を有するシート地4であれば、本発明
に用いることができる。例えばフィルムシートであって
も、その全面に多数の微細孔が貫通して設けられ通気性
・透水性が確保されているようなものであれば、その表
面に触手2を設けることによって本発明のシート部材1
を構成することができる。また不織布にパイル(例えば
ビロード等の毛羽)を植毛したもの等も、本発明のシー
ト部材1として用いることができる。
【0036】またバラスト3は、シート地4の全面にわ
たってほぼ均一に分布するよう密接に貼着するのが好ま
しい。しかしながら、例えば庭の意匠と組み合わせる必
要がある等の場合には、シート地4上にバラスト3が偏
在するような態様でこれを貼着することも妨げない。
【0037】さらに防草シートは次のような製造方法を
用いて製造してもよい。まず第1工程で、図5(a)に
示すように、シート材1のうち有効防草領域13に該当
する部分に対応して、上記で説明したようなバラスト3
を敷設する。次に第2工程で、図2に示すようなシート
材1を準備する。さらに第3工程で、図5(b)に示す
ように、敷設されたバラスト3に接着剤11を吹き付け
る。このようにすると、図6に示すように、バラスト3
のうち触手2と接触する側となる面にだけ接着剤11が
付着される。そして第4工程で、図5(c)に示すよう
に、接着剤11を吹き付けられたバラスト3にシート材
1の触手2を当接させ、前記バラスト3を触手2の先端
部分に貼着する。最後に第5工程では、シート材から余
分なバラスト3を払い落とす。このような製造方法によ
っても、隣接するバラスト3同士が少なくとも強固には
接着されないようにして、バラスト3をシート材1に固
着することができる。
【0038】また前記第3工程で敷設されたバラスト3
に接着剤11を吹き付けるのに代えて、バラスト3では
なくシート材1の触手2に接着剤11を塗布するように
してもよい。この場合には接着剤11の塗布された触手
2を下側に向け、この触手2の先端部を敷設されたバラ
スト3に当接させ、これによってバラスト3を触手2に
貼着することとなる。
【0039】(実施形態2)図7は、実施形態2の防草
シートの構造を示す図である。同図(b)は平面図であ
り、同図(a)はA−A断面図である。この防草シート
は、錘材32と、この錘材32の裏面に貼り付けられた
シート材31とを備えて構成されている。錘材32は、
数mm程度の肉厚とした場合に脆性を有する材料で形成
することが好ましい。例として、テラコッタのような素
焼のセラミック材料や、廃物プラスチックに砂を混ぜて
成されるような再生樹脂等を挙げることができる。また
シート材31としては、織布または不織布であって透水
性を有するものを用いることができる。
【0040】錘材32には、複数の凸部33と、凸部3
3と凸部33との間に挟まれて存する複数の溝部34と
が形成されている。凸部33は、溝部34から防草シー
トの表側(反シート材側)に突出するように成され、溝
部34よりも錘材32の表裏方向に肉厚となっている。
すなわち、この溝部34が錘材32の薄肉部に該当し、
凸部33が厚肉部に該当するということである。溝部3
4には、その表裏を貫いて排水孔35が設けられてい
る。そして各溝部34は、互いに連通するよう形成され
ている。また凸部33にも、錘材32の表裏を貫いて排
水孔36が設けられている。そしてこの排水孔36に連
なるように、凸部33の頂部にテーパ37が形成されて
いる。
【0041】前記凸部33は、例えば一辺を1〜2cm
程度とし、なるべくランダムな形状にして、自然石が並
置されているが如き外観を呈するように形成することが
好ましい。また凸部33の高さは、溝部34の厚さの2
倍以上であることが好ましい。より好ましい凸部33の
高さは、溝部34の厚さの3倍以上である。
【0042】上記実施形態2の防草シートは、錘材32
の材質等にもよるが、例えば1辺が30cm程度の大き
さに形成される。そして複数の防草シートを、シート材
31を下側にして防草を要する土壌にすきまなく並設す
るのが通常の使用形態である。そして、以下のような作
用および効果を有する。
【0043】この防草シートでは、錘材32によって、
敷設された防草シートの全体にわたり適度な重量が平均
して加えられる。したがって、防草シートは自重によっ
て土壌表面に固定されることになり、これによって従来
必要とされていたシートの固定作業を不要とすることが
できる。
【0044】また散布された水や雨等は、排水孔35、
36およびシート材31を介して土壌中に排出される。
したがって防草シート下にある土壌の乾燥を防止するこ
とができる。しかも各溝部34が連通されているので、
この溝部34が排水溝として機能することになる。した
がって円滑な排水が可能となり、防草シートの水はけを
一段と良好なものとすることができる。また、透水性に
伴って通気性も確保されることになるから、有用植物に
対して無害であり、かつ土中の生態系にも無害な防草シ
ートを構成することができる。
【0045】さらに凸部33を、自然石が並置されてい
るが如き外観を呈するように形成すれば、敷設した防草
シートはきわめて自然な外観を呈することとなる。した
がって庭等の良好な意匠性が損なわれるのを可及的に回
避することができる。
【0046】土面に凹凸があると、防草シート上の歩行
などによって、錘材32にヒビが入ったり割れ目が生じ
たりすることがある。しかしながら錘材32には、厚肉
部と脆性を有する薄肉部とが設けられている。したがっ
て、これらのヒビや割れ目は薄肉部、すなわち溝部34
に集中して生じることとなる。そのため生じたヒビや割
れ目の外観上の露呈は凸部33によって遮られ、防草シ
ートの自然な外観が損なわれるのを可及的に回避するこ
とができる。
【0047】またこのようなヒビや割れ目が溝部34に
生じても、却ってこれらから水が排出されることにな
る。したがって、ヒビや割れ目が防草シートの排水機能
を促進しこそすれ、阻害することはない。
【0048】しかもヒビや割れ目の生じた溝部34は、
その裏側からシート材31によって裏打ちされている。
したがって溝部34にヒビや割れ目が生じても、防草シ
ートがバラバラになって取り扱いに支障をきたす等の不
具合が生じるのを防止することができる。
【0049】また複数のバラストをシート上に点々と固
着して防草シートを形成したのでは、多数のバラストを
一つずつシートに貼着するというきわめて面倒な工程が
必要となる。この点、上記防草シートの錘材32は、複
数の凸部33を溝部34でひと続きに連結した構成とな
っている。したがって、例えば単一の錘材32をシート
材31に貼着するだけでよいことになる。そのため防草
シートの製造工程はきわめて簡素なものとなり、錘材3
2の貼着がコストアップの一因となるのを回避すること
ができる。
【0050】またこの防草シートでは、錘材32の溝部
34に割れ目を入れ、その部分のシート材31を切断す
ることにより、敷設部分に対応した適切な形状の防草シ
ートを切り出したり、より小さな防草シートを切り出し
たりすることができる。そしてこのような切り出しで得
られた防草シートも、凸部33および溝部34を備えた
錘材32とシート材31とを有しているから、上記の優
れた機能をすべて同様に備えている。したがって、たと
えば街路樹の植え込みのように枠で仕切られた土面等、
比較的に狭い範囲や複雑な形状の土面等に置き貼りし、
雑草の繁茂を防止するのにきわめて便利である。
【0051】以上にこの発明の実施形態2について説明
したが、この発明は上記実施形態に限定されるものでは
なく、この発明の範囲内で以下のように種々変更して実
施することができる。
【0052】例えば上記ではシート材31として織布や
不織布を用いたが、このような布状のものに限らず、透
水性と柔軟性とを有する他の材質からなる裏打ち部材を
錘材32の裏面に設けるようにしてもよい。
【0053】また敷設後の歩行等でヒビや割れ目を生じ
させるのではなく、土壌に敷設する際に積極的にヒビや
割れ目を溝部34に生じさせ、これによって土壌の凹凸
に沿って防草シートを敷設するようにしてもよい。
【0054】さらに、凸部33に設けた排水孔36やテ
ーパ37は、防草シートの排水能力を一段と高めるため
である。したがって製造コストや外観等との関係で、こ
れらを省略することを妨げない。
【0055】
【発明の効果】本発明の防草シートでは、シートの透水
性または通気性を維持しつつ、シートの固定作業を不要
としながら、自然の土面を表現することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の防草シートを示す部分
模式断面図である。
【図2】上記防草シートを構成するシート材の部分模式
断面図である。
【図3】上記防草シートの製造方法を示す模式斜視図で
ある。
【図4】上記製造方法の一工程を示す部分模式断面図で
ある。
【図5】上記防草シートの他の製造方法を示す模式斜視
図である。
【図6】上記製造方法の一工程を示す部分模式断面図で
ある。
【図7】この発明の実施形態2の防草シートを示し、
(a)は断面図であり、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1 シート材 2 触手 3 バラスト 4 シート地 10 表面 11 接着剤 13 有効防草領域 31 シート材 32 錘材 33 凸部 34 溝部 35 排水孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水性または通気性のうち少なくともい
    ずれかを有し、かつその表面に起立する触手を有して成
    るシート材と、 前記触手の先端部に固着して設けられたバラストとを備
    えたことを特徴とする防草シート。
  2. 【請求項2】 前記触手は、前記バラストの重量によっ
    て変形しながら前記バラストを支持するように成され、 前記バラストは、それぞれ複数の前記触手によって支持
    されることを特徴とする請求項1の防草シート。
  3. 【請求項3】 前記バラストは、自然石、自然砂、模造
    石または模造砂のうち少なくともいずれかであることを
    特徴とする請求項2の防草シート。
  4. 【請求項4】 薄肉部および厚肉部を有する錘材と、 この錘材の裏面に設けられた透水性を有するシート材と
    を備えて成る防草シートであって、 前記薄肉部は、その表裏を貫通して設けられた排水孔を
    有し、 前記厚肉部は、前記薄肉部から表側に突出して薄肉部よ
    りも表裏方向に肉厚となるよう成され、 前記シート材は、前記薄肉部を挟んで隣接する厚肉部間
    に渡るよう設けられていることを特徴とする防草シー
    ト。
  5. 【請求項5】 複数の前記薄肉部が、互いに連通するよ
    うに成されていることを特徴とする請求項4の防草シー
    ト。
  6. 【請求項6】 前記薄肉部の肉厚は、前記厚肉部の肉厚
    の1/2以下であることを特徴とする請求項4または請
    求項5の防草シート。
JP2001394168A 2001-12-26 2001-12-26 防草シート Expired - Lifetime JP3854147B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001394168A JP3854147B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 防草シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001394168A JP3854147B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 防草シート

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006200265A Division JP3987873B2 (ja) 2006-07-24 2006-07-24 防草シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003189779A true JP2003189779A (ja) 2003-07-08
JP3854147B2 JP3854147B2 (ja) 2006-12-06

Family

ID=27600979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001394168A Expired - Lifetime JP3854147B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 防草シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3854147B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008133720A (ja) * 2008-01-16 2008-06-12 Maxstone Kk 覆工用目地割りパネルを用いた法面覆工構造
JP2011140873A (ja) * 2011-04-18 2011-07-21 Maxstone Kk 覆工用目地割りパネルを用いた法面覆工構造
CN110629687A (zh) * 2019-10-28 2019-12-31 苏州金螳螂园林绿化景观有限公司 一种盐碱地透气排水种植系统及排水透气方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008133720A (ja) * 2008-01-16 2008-06-12 Maxstone Kk 覆工用目地割りパネルを用いた法面覆工構造
JP2011140873A (ja) * 2011-04-18 2011-07-21 Maxstone Kk 覆工用目地割りパネルを用いた法面覆工構造
CN110629687A (zh) * 2019-10-28 2019-12-31 苏州金螳螂园林绿化景观有限公司 一种盐碱地透气排水种植系统及排水透气方法
CN110629687B (zh) * 2019-10-28 2024-01-09 苏州金螳螂园林绿化景观有限公司 一种盐碱地透气排水种植系统及排水透气方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3854147B2 (ja) 2006-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5974735A (en) Sodding element and method of producing sodding
JP2005211084A (ja) 植生エレメント
JP2003189779A (ja) 防草シート
JP4692943B2 (ja) 植生シート
JP2005348669A (ja) 人工土壌構造
KR20170076342A (ko) 생분해성 pla 망을 이용한 친환경 식생매트 및 이의 시공방법
JPH09203059A (ja) 生態系育成表面化粧板及びコンクリート構造物の表面化粧方法
JP3987873B2 (ja) 防草シート
JP2000144749A (ja) 自生型屋上緑化施工方法
KR100726263B1 (ko) 콘크리트 캐스트 스톤 블록, 및 그 집합체 부착 매트
JP2002339311A (ja) 湿潤性人工芝生グランド用の人工芝生
JP2002121739A (ja) 植生マット
KR200407941Y1 (ko) 녹화용 식생옹벽 구조물용 토낭
JP2005261318A (ja) 緑化ブロック
JP4232008B2 (ja) 防草構造体
KR200267068Y1 (ko) 가로수 보호대
JP2000032854A (ja) 防草システムマット
JP7162229B1 (ja) 防草構造体およびその敷設方法
JP2008253244A (ja) 植生シート
JP2999438B2 (ja) 人工植栽床のベ−スパネルユニット
JP2002272259A (ja) 建築構造物の面材に対する緑化システム
KR100449482B1 (ko) 호안 식생블럭용 잔디매트 제조방법
JPH0274710A (ja) 防草シートの製造方法
JPH03401Y2 (ja)
JP2006122007A (ja) コケ類による緑化方法及びコケ群落シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060511

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060905

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060907

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090915

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6