JP2003188511A - 導電性ボール搭載装置及び導電性ボールの吸着方法 - Google Patents

導電性ボール搭載装置及び導電性ボールの吸着方法

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JP2003188511A
JP2003188511A JP2001383728A JP2001383728A JP2003188511A JP 2003188511 A JP2003188511 A JP 2003188511A JP 2001383728 A JP2001383728 A JP 2001383728A JP 2001383728 A JP2001383728 A JP 2001383728A JP 2003188511 A JP2003188511 A JP 2003188511A
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suction
package
alignment mask
suction holes
solder balls
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Yoshihisa Osaka
義久 大坂
Yoshitatsu Naito
芳達 内藤
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Via Mechanics Ltd
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Hitachi Via Mechanics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同時にはんだボールの吸着を開始させられる
数を越える場合であっても、単一の整列マスクにより所
要数のはんだボールを吸着しパッケージへ搭載すること
が出来るはんだボール搭載装置を提供する。 【解決手段】 複数の接続端子が形成されたパッケージ
に導電性ボールを搭載する整列マスク31を備えた導電
性ボール搭載装置で、該整列マスク31に、吸着面36
に形成された複数の吸着穴37を、複数のブロックに分
ける仕切板41aを設け、該仕切板41aで分割された
各ブロックごとに順次導電性ボールを吸引させる切替弁
43a、43b、43c、43dとを設けた。整列マス
ク31の複数の吸着穴を、複数のブロックに分割し、各
ブロックごとに順次導電性ボールを吸着させることによ
り、多数の導電性ボールの吸着を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BGA(Ball
Grid Array)、CSP(ChipSize
Package又はChip Scale Pack
age)等のパッケージの接続端子に、実装基板と接続
する突出接点(バンプ)を形成するための導電性ボール
を搭載する導電性ボール搭載装置及び導電性ボールの吸
着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSIを用いた半導体パッケージのよう
に接続端子(入出力端子)数の多いパッケージを実装基
板に接続するための構造として、パッケージの接続端子
上にバンプを形成する構造が採用されている。このバン
プは、パッケージの接続端子上に導電性ボール(例え
ば、はんだボールに代表される導電性ボール、以下、は
んだボールという)を搭載し、リフロー(加熱溶融)す
ることにより形成される。
【0003】前記バンプ形成工程では、パッケージの接
続端子上にはんだボールを搭載するために、パッケージ
の接続端子と同じ配列で複数の吸着穴が形成された整列
マスクを用いて、必要個数のはんだボールを一括してパ
ッケージに搭載している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パッケージの接続端子
にはんだボールを搭載する場合、まず、図9に示すよう
に、真空源(例えば、真空ポンプ)1に配管2で接続さ
れ、かつ搬送手段(図示せず)に支持された整列マスク
3の吸着穴5に、はんだボール容器6内に収容されてい
るはんだボール7を吸着する。そして、図10に示すよ
うに、整列マスク3で吸着されたはんだボール7の下端
部を、フラックス槽9内に薄膜状に掻き均されたフラッ
クス10に浸漬して、はんだボール7の下端部にフラッ
クス10を付着させる。
【0005】図11に示すように、整列マスク3に吸着
されたはんだボール7を、搭載位置に位置決めされたパ
ッケージ11の接続端子12に対向させ、整列マスク3
を下降させてはんだボール7を接続端子12に接触させ
る。そして、整列マスク3内の真空圧を解除して、吸着
していたはんだボール7を解放し、整列マスク3を上昇
させる。すると、図12に示すように、フラックス10
の粘着力によりパッケージ11の接続端子12上にはん
だボール7が搭載される。
【0006】例えば、図13に示すように、吸着される
はんだボール7の直径hを、0.76mm、はんだの比
重ρを、8.4×10−3g/mmとすると、一個の
はんだボール7の重量Mは、 M=(4πr/3)×ρ=0.00193g となる。従って、整列マスク3の吸着穴5に、吸着すべ
きはんだボール7の重量Mより大きな吸引力Fを発生さ
せることにより、はんだボール7の吸着を開始させるこ
とが出来る。
【0007】また、はんだボール7を吸着する整列マス
ク3の吸着穴5の直径dを、0.5mmとし、吸着穴5
の総面積Sは、吸着穴5の数が1000、2500、1
0000個の場合の吸着穴5の総面積をそれぞれS1、
S2、S3とすると、 S1=πd/4×1000=196.25mm =196.25×10−6 S2=πd/4×2500=490.625mm =490.625×10−6 S3=πd/4×10000=1962.5mm =1962.5×10−6 となる。
【0008】真空源1の吸引流量ιを、450l/mi
n=7.5×10−3/sとし、それぞれの穴数に
対応する吸着穴5の1個当たりの流速νは、吸着穴5の
数が1000、2500、10000個の場合をそれぞ
れν1、ν2、ν3とすると、 ν1=ι/S1=7.5×10−3/196.25×10−6 =38.217m/S ν2=ι/S2=7.5×10−3/490.625×10−6 =15.287m/S ν3=ι/S3=7.5×10−3/1962.5×10−6 =3.822m/S となる。
【0009】ベルヌーイの定理より、各吸着穴5内の位
置のエネルギーを同等とみなすと、 P/γ+ν/2G=cons であるので、 P/γ+ν/2G=Pn/γ+νn/2G の関係が成立する。ただし、Pは、吸引される空気の圧
力(=10.33kg/cm)、γは、空気の密度
(γ=1.2kg/m)、νは、吸着穴5内を流れる
空気の流速、Pnは、真空吸引時の空気の圧力、νn
は、真空吸引時の空気の流速、G=9.8m/sであ
る。
【0010】そして、真空源1における吸引を行なって
いないとき(無吸引時)、吸着穴5内の圧力Pは、P=
1.033kg/cm、流速νは、ν=0となるの
で、前記式は、 P/γ+0/2G=Pn/γ+νn/2G P/γ =Pn/γ+νn/2G となる。この式より、真空吸引時の吸着穴5内の圧力P
nは、 Pn=γ(P/γ−νn/2G) で求めることが出来る。従って、吸着穴5内の圧力P
は、吸着穴5の数が1000、2500、10000個
の場合をそれぞれP1、P2、P3とすると、 P1=γ(P/γ−ν1/2G)=10.241g/
mm P2=γ(P/γ−ν2/2G)=10.316g/
mm P3=γ(P/γ−ν3/2G)=10.329g/
mm となる。
【0011】よって、吸着穴5内の圧力降下量ΔPは、
吸着穴5の数が1000、2500、10000個の場
合をそれぞれΔP1、ΔP2、ΔP3とすると、 ΔP1=P1−P=−0.089g/mm ΔP2=P2−P=−0.014g/mm ΔP3=P3−P=−0.001g/mm となる。
【0012】従って、吸着穴5の1穴当たりの吸引力F
は、吸着穴5の数が1000、2500、10000個
の場合をそれぞれF1、F2、F3とすると、 F1=ΔP1×πd/4=0.01746g F2=ΔP2×πd/4=0.00275g F3=ΔP3×πd/4=0.00020g となる。そして、前記1個のはんだボール7の重量M
(=0.00193g)と比較すると、F1>M、F2
>M、F3<M、となる。
【0013】整列マスク3に形成された吸着穴5の数が
1000個、2500個の場合、各吸着穴5に発生する
吸引力F1、F2は、はんだボール7の重量Mより大き
くなるので、各吸着穴5ではんだボール7を吸着するこ
とが出来る。しかし、整列マスク3に形成された吸着穴
5の数が10000個の場合には、各吸着穴5で発生す
る吸引力F3がはんだボール7の重量Mより小さくなる
ので、はんだボール7を吸着することが出来ない。
【0014】即ち、整列マスク3に形成された吸着穴5
の数が、数1000個以下であれば、吸着マスク3によ
るはんだボール7の吸着が可能である(なお、上記の条
件では、吸着穴5の数が3000個までは、単一の整列
マスク3で同時にはんだボール7の吸着を開始させるこ
とが可能である)。
【0015】そして、整列マスク3によるはんだボール
7の吸着が開始されると、吸着穴5が吸着されたはんだ
ボール7によって塞がれ、未吸着の吸着穴5における吸
引力Fがより大きくなるため、より確実に吸着させるこ
とが出来る。
【0016】しかし、吸着穴5の数が3000個より大
きくなると、整列マスク3によるはんだボール7の吸着
が開始されず、はんだボール7の吸着が出来なくなる。
【0017】上記の事情に鑑み、本発明は、同時にはん
だボールの吸着を開始させられる数を越える場合であっ
ても、単一の整列マスクにより所要数のはんだボールを
吸着しパッケージへ搭載することが出来るはんだボール
搭載装置及びはんだボールの吸着方法を提供することを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、複数の接続端子(12)が形
成されたパッケージ(11)を位置決めする搭載部
(D)と、複数のはんだボール(7)を収容したはんだ
ボール供給部(A)と、真空源(1)に接続され、吸着
面(36)に前記パッケージ(11)に形成された複数
の接続端子(12)と同じ配列で複数の吸着穴(37)
が形成され、前記はんだボール供給部(A)から前記吸
着穴(37、55)にはんだボール(7)を吸着して取
出し、前記搭載部(D)に位置決めされたパッケージ
(11)の接続端子(12)上にはんだボール(7)を
搭載する整列マスク(31、51)と、を備え、前記整
列マスク(31、51)の吸着面(36)に形成された
複数の吸着穴(37)を、複数のブロックに分ける分割
手段(41)と、前記分割手段(41)で分割された各
ブロックごとに順次はんだボール(7)を吸引させる切
替手段(43)と、を設けた、ことを特徴とする、はん
だボール搭載装置にある。
【0019】また、本発明の請求項2は、請求項1記載
の発明において、前記分割手段(41)は、前記整列マ
スク(31)内に形成され、前記真空源(1)と吸着穴
(37)を接続する通路(40)を分割する仕切板(4
1a)であり、前記切替手段(43)は、前記仕切板
(41a)で分割された複数の通路(40a、40b、
40c、40d)を個別に前記真空源(1)に接続する
切替弁(43a、43b、43c、43d)である、こ
とを特徴とする、はんだボール搭載装置にある。
【0020】また、本発明の請求項3は、複数の接続端
子(12)が形成されたパッケージ(11)を位置決め
する搭載部(D)と、複数のはんだボール(7)を収容
したはんだボール供給部(A)と、真空源(1)に接続
され、吸着面(53)に前記パッケージ(11)に形成
された複数の接続端子(12)と同じ配列で複数の吸着
穴(55)が形成され、前記はんだボール供給部(A)
から前記吸着穴(55)にはんだボール(7)を吸着し
て取出し、前記搭載部(D)に位置決めされたパッケー
ジ(11)の接続端子(12)上にはんだボール(7)
を搭載する整列マスク(51)と、前記はんだボール供
給手段(A)に付設され、前記整列マスク(51)では
んだボール(7)を吸着する際に、整列マスク(51)
の吸着面(53)の一部を覆い、吸着穴(55)の一部
を塞ぐことが出来る遮蔽手段(47)と,前記整列マス
ク(51)と遮蔽手段(47)とを相対的に移動させる
移動手段(E)とを、設けた、ことを特徴とする、はん
だボール搭載装置にある。
【0021】また、本発明の請求項4は、搭載部(D)
に位置決めされたパッケージ(11)の複数の接続端子
(12)に複数のはんだボール(7)を同時に搭載する
ために、吸着面(53)に前記接続端子(12)と同じ
配列で複数の吸着穴(55)が形成された整列マスク
(51)によりはんだボール供給部(A)に収容された
はんだボール(7)を吸着するはんだボールの吸着方法
であって、前記はんだボール供給部(A)に付設された
遮蔽手段(47)に前記吸着面(53)を接触させた状
態で、前記整列マスク(51)と遮蔽手段(47)と
を、整列マスク(51)の吸着穴(55)が遮蔽手段
(47)からはんだボール収容部側へ移動するように相
対移動させ、前記遮蔽手段(47)から外れた吸着穴
(55)ではんだボール(7)の吸着を行なう、ことを
特徴とする、はんだボールの吸着方法にある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図4は、本発明の第1の
実施形態を示すもので、図1は、本発明を適用するはん
だボール搭載装置の構成図、図2は、図1におけるはん
だボール搭載装置に使用する整列マスクの断面図、図3
は、整列マスクの作動状態を示す工程図、図4は、整列
マスクの作動タイミングを示すタイムチャートである。
【0023】図1において、はんだボール搭載装置20
は、はんだボール7を供給するはんだボール供給部A
と、フラックス10を供給するフラックス供給部Bと、
パッケージ11を投入位置から搭載位置の下方を通り排
出位置へ搬送する搬送部Cと、搭載位置の下方に搬入さ
れたパッケージ11を搭載位置に位置決めする搭載部D
と、整列マスク31を支持し、前記はんだボール供給部
Aとフラックス供給部B及び搭載部Dの間を移動させる
移動部Eとにより構成されている。
【0024】前記はんだボール供給部Aは、複数のはん
だボール7を収容するはんだボール容器6を備えてい
る。そして、はんだボール容器6内で収容したはんだボ
ール7を浮遊させるため、はんだボール容器6の底面か
ら気流を供給するための送風手段(図示せず)、もしく
は、はんだボール容器6を振動させる加振手段(図示せ
ず)が配置されている。
【0025】前記フラックス供給部Bは、フラックス1
0を収容するフラックス槽9と、フラックス槽9内でフ
ラックス10を所要の厚さに掻き均すスキージ21を備
えている。そして、スキージ21を水平方向に移動させ
る駆動機構(図示せず)を備え、はんだボール7にフラ
ックス10を供給するたびに、スキージ21を移動さ
せ、フラックス10を所要の厚さに掻き均す。
【0026】前記搬送部Cは、モータ22に結合された
駆動軸23と、この駆動軸23に所定の間隔で固定され
た一対の駆動プーリ25と、該駆動プーリ25と所定の
間隔で回転可能に配置された一対の従動プーリ26と、
前記駆動プーリ25と従動プーリ26の間に掛け渡され
た一対のベルト27を備えている。そして、一対のベル
ト27上にパッケージ11を載置して搬送する。このパ
ッケージ11の搬送経路に対し、進退可能なストッパ
(図示せず)が配置され、搭載位置の下方にパッケージ
11を停止させるようになっている。
【0027】前記搭載部Dは、昇降手段(図示せず)に
支持された載置台29を備えている。そして、載置台2
9を昇降させることにより、前記ベルト27上に載置さ
れたパッケージ11を搭載位置へ移動させ、搭載位置に
あるパッケージ11をベルト27上へ移動させるように
なっている。
【0028】前記移動部Eは、搭載ヘッド32を介して
支持した整列マスク31の移動経路を規制する案内手段
30と、この案内手段30に沿って整列マスク31を移
動させる駆動手段(図示せず)と、整列マスク31を昇
降(矢印方向)させる駆動手段(図示せず)とを備えて
いる。
【0029】このような構成で、移動部Eは、整列マス
ク31を案内手段30に沿って移動させると共に、はん
だボール供給部A、フラックス供給部B、及び搭載部D
で整列マスク31を昇降させる。はんだボール供給部A
では、整列マスク31により、所要数のはんだボール7
を吸着する。フラックス供給部Bでは、整列マスク31
に吸着したはんだボール7の下端部にフラックス10を
付着させる。搭載部Dでは、フラックス10を付着させ
たはんだボール7をパッケージ11へ搭載する。
【0030】前記整列マスク31は、図2に示すよう
に、所定の間隔で複数の吸引穴33a、33b、33
c、33dが形成されたベースプレート35を備えてい
る。このベースプレート35の下面には、底面を吸着面
36とし、この吸着面36に向けて開口するように、前
記パッケージ11の接続端子12と同じ配列で複数の吸
着穴37が形成された箱状の吸着ブロック39が取付け
られている。そして、ベースプレート35と吸着ブロッ
ク39の間には、前記吸引穴33a、33b、33c、
33dと吸着穴37を連通させる通路40が形成され
る。
【0031】吸着ブロック39には、前駆吸着穴37
を、予め設定された作業条件ではんだボール7を同時に
吸着開始し得る数を基本として、複数のブロックに分け
る複数の仕切板41aが所定の間隔で形成され、同時
に、前記通路40を、通路40a、40b、40c、4
0dに分割している。
【0032】前記吸引穴33aは、真空調圧弁42a
と、切替弁43a及び配管2を通して真空源1に接続さ
れている。吸引穴33aに供給される真空圧は、配管2
に接続された圧力計45aで検出する。
【0033】同様に、前記各吸引穴33b、33c、3
3dも、それぞれ真空調圧弁42b、42c、42d
と、切替弁43b、43c、43d及び配管2を通して
真空源1に接続され、各吸引穴33b、33c、33d
に供給される真空圧は、配管2に接続された圧力計45
b、45c、45dにより検出される。
【0034】このような構成で、図3(a)に示すよう
に、整列マスク31をはんだボール容器6に嵌合させ
る。この状態で、図4に示すように、時刻t1で切替弁
43aが作動して、通路40aを真空源1に接続する。
すると、通路40aに連通する吸着穴37を通して大気
の吸引が開始される。同時に、はんだボール容器6の底
面から圧縮空気を送り、はんだボール7を整列マスク3
1に向けて浮遊させる。
【0035】すると、通路40aに連通する吸着穴37
に発生している吸引力によりはんだボール7の吸着が開
始される。そして、予め設定された所定時間が経過する
と、通路40aに連通した全ての吸着穴37にはんだボ
ール7が吸着される。通路40aに連通する全ての吸着
穴37にはんだボール7が吸着されると、通路40a内
は真空源1とほぼ同じ圧力になり、はんだボール7を確
実に保持することができる。
【0036】前記所定時間経過後、図4に示すように、
時刻t2になると、切替弁43bが作動して、通路40
bを真空源1に接続する。このとき、切替弁43aは通
路40aを真空源1に接続した状態に維持される。従っ
て、切替弁43bの作動により通路40bを真空源1に
接続したとき、配管2を通して通路40aと通路40b
は連通することになる。
【0037】このため、切替弁43bの作動により、通
路40a内の圧力は変動するが、配管2内の圧力は、通
路40bに連通する吸着穴37ではんだボール7の吸着
が可能な圧力であるため、通路40aに連通する吸着穴
37で吸着したはんだボール7を落下させるほど大きな
圧力変動とはならない。
【0038】通路40bに連通する吸着穴37を通して
大気の吸引が開始され、図3(b)に示すように、通路
40bに連通する吸着穴37に発生している吸引力によ
りはんだボール7の吸着が開始される。そして、予め設
定された所定時間が経過すると、通路40bに連通した
全ての吸着穴37にはんだボール7が吸着される。通路
40bに連通する全ての吸着穴37にはんだボール7が
吸着されると、通路40b内は真空源1とほぼ同じ圧力
になり、はんだボール7を確実に保持することができ
る。
【0039】また、前記所定時間経過後、図4に示すよ
うに、時刻t3になると、切替弁43cが作動して、通
路40cを真空源1に接続する。このとき、切替弁43
a、43bは、それぞれ通路40a、40bを真空源1
に接続した状態に維持される。すると、図3(c)に示
すように、通路43cに連通した吸着穴ではんだボール
7の吸着を行なう。
【0040】さらに、前記所定時間経過後、図4に示す
ように、時刻t4になると、切替弁43dが作動して、
通路40dを真空源1に接続する。このとき、切替弁4
3a、43b、43cは、それぞれ通路40a、40
b、40cを真空源1に接続した状態に維持される。す
ると、図3(d)に示すように、通路43dに連通した
吸着穴ではんだボール7の吸着を行なう。
【0041】そして、整列マスク31に形成された全て
の吸着穴37にはんだボール7を吸着すると、移動部E
の作動によりフラックス供給部Bを経て、はんだボール
7の下端にフラックス10を付着させ、搭載部Dへ移動
する。
【0042】搭載部Dでは、載置台29上に位置決めさ
れたパッケージ11の接続端子とはんだボール7の位置
合わせを行なった後、パッケージ11に対して整列マス
ク31を下降させて、はんだボールをパッケージ11の
接続端子上に接触させる。そして、前記切替弁43a、
43b、43c、43dを作動させて、整列マスク31
の各通路40a、40b、40c、40dを真空源1か
ら遮断すると共に、各通路40a、40b、40c、4
0dを大気圧に連通させる。
【0043】すると、整列マスク31によるはんだボー
ル7への吸着力が解放され、はんだボール7はパッケー
ジ11の接続端子12上に搭載される。この状態で、整
列マスク31を上昇させると、はんだボール7は、フラ
ックス10の粘着力によりパッケージ11の接続端子1
2上に残る。以下同様の操作を繰り返すことにより、は
んだボール7の搭載作業を行う。
【0044】上記のような整列マスク31において、は
んだボール7を何回に分けて吸着するか(吸着穴37を
幾つのブロックに分けるか)は、はんだボール7の径
h、はんだボール(導電性ボール)7の比重ρ、吸着穴
37の径d、真空源1による吸引流量γ(吸着穴37に
発生する吸引力F)等により適宜設定する。
【0045】一方、整列マスクに31に、直径dが0.
5mmの10000個の吸着穴37が形成され、真空源
1の吸引流量γが、300l/minの場合、1個の吸
着穴37に発生する吸引力Fは、0.0000785g
となる。一方、直径hが0.76mmのはんだボール7
の重量は、0.00193gである。従って、吸引力F
とはんだボール7の重量Mの関係は、F<Mとなるた
め、10000個の吸着穴37で同時にはんだボール7
を吸引しても、はんだボール7を吸着することは出来な
い。
【0046】上記の条件で、同時にはんだボール7を吸
引する吸着穴37の数を2000個にすると、1個の吸
着穴37で発生する吸引力Fが、0.00196gとな
る。従って、吸引力Fとはんだボール7の重量Mの関係
が、F>Mとなり、はんだボール7を吸着することが出
来る。
【0047】また、真空源1の吸引流量γが450l/
minの場合も、10000個の吸着穴37で同時に吸
引すると、1個の吸着穴37で発生する吸引力Fは、
0.0004gとなる。従って、吸引力Fとはんだボー
ル7の重量Mの関係は、F<Mとなるため、10000
個の吸着穴37で同時にはんだボール7を吸引しても、
はんだボール7を吸着することは出来ない。
【0048】上記の条件で、同時にはんだボール7を吸
引する吸着穴37の数を3000個にすると、1個の吸
着穴37で発生する吸引力Fが、0.00196gとな
る。従って、吸引力Fとはんだボール7の重量Mの関係
が、F>Mとなり、はんだボール7を吸着することが出
来る。
【0049】上記のように、作業条件により整列マスク
31で同時に吸着することが出来るはんだボール7の数
が異なる。同時に吸着可能にはんだボール7の数を最小
単位として、吸着穴37のブロック分け数N(整数)
は、 N≧吸着穴の全数/同時に吸着可能な吸着穴の数 により設定する。前記真空源1の吸引流量γが300l
/minの場合は、 5=10000/2000 また、前記真空源1の吸引流量γが450l/minの
場合は、 4>10000/3000 となる。
【0050】図5ないし図7は、本発明のはんだボール
搭載装置の第2の実施形態を示すもので、図5は、遮蔽
手段の配置を示す断面図、図6は、遮蔽手段と整列マス
クとの関係を示す構成図、図7は、前記遮蔽手段を用い
たはんだボールの吸着工程を示す工程図である。
【0051】同図において、図5に示すように、遮蔽手
段47は、ゴム、あるいは、粘弾性高分子化合物で形成
された弾性を有するシートで構成され、はんだボール容
器6内に固定されている。
【0052】整列マスク51は、図6に示すように、所
定の間隔で複数の吸引穴51が形成されたベースプレー
ト52を備えている。このベースプレート52の下面に
は、底面を吸着面53とし、この吸着面53に向けて開
口するように、前記パッケージ11の接続端子12と同
じ配列で複数の吸着穴55が形成された箱状の吸着ブロ
ック56が取付けられている。そして、ベースプレート
52と吸着ブロック56の間には、前記吸引穴50と吸
着穴55を連通させる通路57が形成される。
【0053】この整列マスク51は、配管2に配置され
た真空調圧弁42、切替弁43を介して真空源1に接続
されている。また、前記通路57に供給される真空圧
は、配管2に接続された圧力計45で検出される。な
お、遮蔽手段47と整列マスク51を相対移動させる移
動手段は、はんだボール搭載装置20の移動部Eを兼用
する。
【0054】このような構成で、図7(a)に示すよう
に、移動部Eは、整列マスク51をその吸着面53の3
/4が遮蔽手段47の上面に対向し、吸着面53の1/
4がはんだボール容器6に収容されたはんだボール7と
対向するように配置する。そして、整列マスク51を下
降させ、吸着面53を遮蔽手段47に軽く接触させる。
【0055】この状態で、切替弁43を作動させ、整列
マスク51内の通路57を真空源1に接続する。する
と、遮蔽手段47に接触している吸着面53は、吸着穴
55を通して真空源1から供給される真空圧によって遮
蔽手段47に吸着し、シート47aと吸着穴55の間の
気密を確保する。一方、はんだボール容器6内のはんだ
ボール7と対向する部分にある吸着穴55は、真空源1
から供給される真空圧によって外気を吸引し、吸引力F
を発生させる。
【0056】同時に、はんだボール供給容器6の底から
圧縮空気を噴出して、はんだボール7を整列マスク51
の吸着面53に向けて浮遊させる。すると、はんだボー
ル7は、前記吸引力によって整列マスク51の吸着穴5
5に吸着される。はんだボール7と対向する吸着面53
(全体の1/4)に形成された全ての吸着穴55にはん
だボール7を吸着するのに必要な所定時間吸着を継続す
る。
【0057】前記所定時間経過後、移動部Eが作動し
て、図7(b)に示すように、整列マスク51を矢印方
向に全体の1/4だけ移動させる。このとき、整列マス
ク51が遮蔽手段47から完全に離間すると、はんだボ
ール7を吸着していない吸着穴55から吸引される空気
の量が多くなり、通路57内の真空圧が急激に低下す
る。このため、既にはんだボール7を吸着している吸着
穴57の保持力が低下し、吸着されていたはんだボール
7が整列マスク51から落下する。従って、整列マスク
51は、遮蔽手段47上を滑動できる程度に上昇させ
る。
【0058】そして、整列マスク51の吸着面53を遮
蔽手段47に軽く接触させる。すると、遮蔽手段47に
接触している吸着面53は、吸着穴55(図6参照)を
通して真空源1から供給される真空圧によって遮蔽手段
47に吸着し、遮蔽手段47と吸着穴55の間の気密を
確保する。一方、はんだボール容器6内のはんだボール
7と対向する部分にある吸着穴55は、真空源1から供
給される真空圧によって外気を吸引し、吸引力Fを発生
させ、はんだボール7を吸着する。
【0059】以下、同様に、図7(c)、(d)に示す
ように、整列マスク51を所定の間隔ずつ移動させて、
はんだボール7の吸着を行う。
【0060】図8は、本発明のはんだボール搭載装置に
おける遮蔽手段の第2の実施形態を示すもので、分割手
段の配置を示す断面図である。
【0061】同図において、図5と同じものは同じ符号
をつけて示してある。即ち、本実施形態では、前記実施
形態における遮蔽手段47を、はんだボール容器6の外
側に配置した構成になっている。
【0062】このような構成としても、前記実施形態と
同様の作用、効果を得ることが出来る。
【0063】なお、本発明を適用するはんだボール搭載
装置としては、前記図1に示すように、整列マスクに吸
着されたはんだボールにフラックスを付着させパッケー
ジの接続端子上に搭載するようにした装置だけでなく、
予め、パッケージの接続端子に塗布されたフラックス上
にはんだボールを搭載するようにしたはんだボール搭載
装置であってもよい。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、整
列マスクの吸着面に形成された吸着穴の数が、同時には
んだボールの吸着を開始することが出来ない数であると
き、該吸着穴を、同時にはんだボールの吸着が開始でき
る数の複数のブロックに分割する分割手段と、分割され
た各ブロックごとに順次吸着力を発生させる切替手段と
を設けたので、同時にはんだボールの吸着を開始するこ
とが出来ない多数の吸着穴が形成された整列マスクであ
っても、所要数のはんだボールを吸着させ、パッケージ
に搭載させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するはんだボール搭載装置の構成
図。
【図2】図1におけるはんだボール搭載装置に使用する
整列マスクの断面図。
【図3】整列マスクの作動状態を示す工程図。
【図4】整列マスクの作動タイミングを示すタイムチャ
ート。
【図5】遮蔽手段の配置を示す断面図。
【図6】遮蔽手段と整列マスクとの関係を示す構成図。
【図7】遮蔽手段を用いたはんだボールの吸着工程を示
す工程図。
【図8】分割手段の配置を示す断面図。
【図9】従来のはんだボール吸着工程を示す工程図。
【図10】従来のフラックス供給工程の一例を示す工程
図。
【図11】従来の搭載工程を示す工程図。
【図12】パッケージにはんだボールを搭載した状態を
示す拡大図。
【図13】整列マスクにおける吸引力Fとはんだボール
の重量Mの関係を示す説明図。
【符号の説明】
A…導電性ボール供給部 D…搭載部 E…移動部 1…真空源 7…導電性ボール(はんだボール) 11…パッケージ 12…接続端子 31…整列マスク 36…吸着面 37…吸着穴 40…通路 40a、40b、40c、40d…通路 41…分割手段、 41a…仕切板 43…切替手段 43a、43b、43c、43d…切替弁 47…遮蔽手段 51…整列マスク 53…吸着面 55…吸着穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の接続端子が形成されたパッケージ
    を位置決めする搭載部と、 複数の導電性ボールを収容した導電性ボール供給部と、 真空源に接続され、吸着面に前記パッケージに形成され
    た複数の接続端子と同じ配列で複数の吸着穴が形成さ
    れ、前記導電性ボール供給部から前記吸着穴に導電性ボ
    ールを吸着して取出し、前記搭載部に位置決めされたパ
    ッケージの接続端子上に導電性ボールを搭載する整列マ
    スクと、を備え、 前記整列マスクの吸着面に形成された複数の吸着穴を、
    複数のブロックに分ける分割手段と、 前記分割手段で分割された各ブロックごとに順次導電性
    ボールを吸引させる切替手段と、を設けた、 ことを特徴とする、導電性ボール搭載装置。
  2. 【請求項2】 前記分割手段は、前記整列マスク内に形
    成され、前記真空源と吸着穴を接続する通路を分割する
    仕切板であり、 前記切替手段は、前記仕切板で分割された複数の通路を
    個別に前記真空源に接続する切替弁である、 ことを特徴とする、請求項1記載の導電性ボール搭載装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の接続端子が形成されたパッケージ
    を位置決めする搭載部と、 複数の導電性ボールを収容した導電性ボール供給部と、 真空源に接続され、吸着面に前記パッケージに形成され
    た複数の接続端子と同じ配列で複数の吸着穴が形成さ
    れ、前記導電性ボール供給部から前記吸着穴に導電性ボ
    ールを吸着して取出し、前記搭載部に位置決めされたパ
    ッケージの接続端子上に導電性ボールを搭載する整列マ
    スクと、 前記導電性ボール供給手段に付設され、前記整列マスク
    で導電性ボールを吸着する際に、整列マスクの吸着面の
    一部を覆い、吸着穴の一部を塞ぐことが出来る遮蔽手段
    と、 前記整列マスクと遮蔽手段とを相対的に移動させる移動
    手段とを、設けた、 ことを特徴とする、導電性ボール搭載装置。
  4. 【請求項4】 搭載部に位置決めされたパッケージの複
    数の接続端子に複数の導電性ボールを同時に搭載するた
    めに、吸着面に前記接続端子と同じ配列で複数の吸着穴
    が形成された整列マスクにより導電性ボール供給部に収
    容された導電性ボールを吸着する導電性ボールの吸着方
    法であって、 前記導電性ボール供給部に付設された遮蔽手段に前記吸
    着面を接触させた状態で、前記整列マスクと遮蔽手段と
    を、整列マスクの吸着穴が遮蔽手段から導電性ボール収
    容部側へ移動するように相対移動させ、前記遮蔽手段か
    ら外れた吸着穴で導電性ボールの吸着を行なう、 ことを特徴とする、導電性ボールの吸着方法。
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