JP2003187911A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003187911A
JP2003187911A JP2001383687A JP2001383687A JP2003187911A JP 2003187911 A JP2003187911 A JP 2003187911A JP 2001383687 A JP2001383687 A JP 2001383687A JP 2001383687 A JP2001383687 A JP 2001383687A JP 2003187911 A JP2003187911 A JP 2003187911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルに対してコネクタハウジングが取り付
け途中の状態で放置されるのを防ぐ。 【解決手段】 雄ハウジング20のうちフード部23の
前端部がパネルPの取付孔H内に貫通される貫通部28
となっており、この貫通部28には、検知部材50を収
容するための検知部材収容部29が設けられている。検
知部材50は、検知部材収容部29内に収められる待機
位置と、検知部材収容部29から突出する検知位置との
間を移動可能とされている。雄ハウジング20をパネル
Pに取り付ける途中では、検知部材50の検知部54が
取付孔H内に配され、検知位置側へ移動させようとして
も検知部54が取付孔Hの内周面に干渉することで移動
が規制される。雄ハウジング20がパネルPに正規に取
り付けられると、検知部54が取付孔Hを通過してその
内周面とは非干渉となるので、検知部材50を検知位置
まで移動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルに取り付け
られるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のドアパネルに取り付けら
れるコネクタの一例として特開平8−293352号公
報に記載されたものが知られている。このものは、図2
4に示すように、ハウジング1がパネルPに開口して設
けられた取付孔Hに対して貫通させつつ取り付けられる
ようになっており、取り付けに際しては、パネルPの図
示右面に対してハウジング1に設けられたフランジ2を
当接させつつ係止部3を取付孔Hを通過させた後にパネ
ルPの左面に係止させることで、係止部3とフランジ2
によりパネルPを挟み込み、もってパネルPに対してハ
ウジング1を取り付け状態に保持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ハウジング
1をパネルPに取り付ける際に、作業者は、ハウジング
1が取り付け途中であるにも拘わらず正規に取り付けら
れたと勘違いして作業を終了してしまう場合がある。こ
の取り付け途中の状態では、ハウジング1がパネルPに
対してしっかりと固定されないため、このまま放置され
るのは問題であった。本発明は上記のような事情に基づ
いて完成されたものであって、パネルに対してコネクタ
ハウジングが取り付け途中の状態で放置されるのを防ぐ
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、パネルに開口して
設けられた取付孔に貫通した状態で取り付けられるコネ
クタハウジングを備え、このコネクタハウジングには、
前記パネルに対してコネクタハウジングを取り付け状態
に保持するための保持手段が設けられているものにおい
て、前記コネクタハウジングが前記パネルに対して正規
に取り付けられたか否かを検知するための検知手段が備
えられている構成としたところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記検知手段は、前記コネクタハウジングと
前記パネルのいずれか一方に組み付けられるとともに検
知位置へ移動可能な検知部材と、コネクタハウジングと
パネルの他方側に設けられるとともに前記検知部材に設
けられた検知部に干渉可能な規制部とを備え、パネルに
対してコネクタハウジングが取り付け途中のときは、前
記検知部が前記規制部に干渉することで検知部材の検知
位置への移動動作が規制され、コネクタハウジングが正
規に取り付けられると、検知部が規制部と非干渉になっ
て検知部材を検知位置まで移動できるようになっている
ところに特徴を有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項2に記載のもの
において、前記検知部材が前記コネクタハウジングに組
み付けられるとともに前記パネルに対するコネクタハウ
ジングの取付方向と交差する向きに沿って移動可能とさ
れ、前記検知部が前記パネルに対して前記コネクタハウ
ジングが正規に取り付けられるのに伴って、前記取付孔
を通過するようになっており、且つ前記規制部が前記取
付孔の内周面により構成されているところに特徴を有す
る。
【0007】請求項4の発明は、請求項3に記載のもの
において、前記検知部は、前記検知部材が前記検知位置
に達すると、前記パネルのうち前記コネクタハウジング
が取り付けられる側とは反対側の面に係止されるように
なっているところに特徴を有する。
【0008】請求項5の発明は、請求項4に記載のもの
において、前記保持手段は、前記コネクタハウジングに
設けられるとともに、前記パネルのうちコネクタハウジ
ングが取り付けられる側の面に当接可能な突き当て部
と、パネルのうちコネクタハウジングが取り付けられる
側とは反対側の面に係止することで前記突き当て部との
間でパネルを挟み込む固定係止部及び弾性係止部とを備
え、コネクタハウジングの取り付け時には、先に前記固
定係止部を前記取付孔に通過させてパネルに係止させた
後に、前記弾性係止部を取付孔の孔縁により撓ませつつ
取付孔を通過させてパネルに係止させるようにしたもの
において、前記検知部材が前記固定係止部側から前記弾
性係止部側へ移動することで前記検知位置に達するとと
もに、前記検知部がパネルのうち前記弾性係止部側に係
止されるようになっているところに特徴を有する。
【0009】請求項6の発明は、請求項2ないし請求項
5のいずれかに記載のものにおいて、前記コネクタハウ
ジングを前記パネルの裏側から取り付けるものにおい
て、前記検知部材には、パネルの表側からの移動操作を
可能とする操作部が設けられているところに特徴を有す
る。
【0010】請求項7の発明は、請求項2ないし請求項
6のいずれかに記載のものにおいて、前記検知部には、
前記コネクタハウジングが正規に取り付けられる手前の
段階で前記検知部材を検知位置へ移動させようとしたと
きに、前記規制部に摺接されることでコネクタハウジン
グを正規の取付状態へ矯正可能な案内面が設けられてい
るところに特徴を有する。
【0011】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7のいずれかに記載のものにおいて、前記保持手段は、
前記コネクタハウジングに設けられるとともに、前記パ
ネルのうちコネクタハウジングが取り付けられる側の面
に当接可能な突き当て部と、取り付け途中では前記取付
孔の孔縁により撓み空間内に撓まされ、正規に取り付け
られると取付孔を通過するとともに復帰してパネルのう
ちコネクタハウジングが取り付けられる側とは反対側の
面に係止することで前記突き当て部との間でパネルを挟
み込む弾性係止部とを備えるのに対し、前記検知手段
は、パネルに取り付けられた状態のコネクタハウジング
に対して嵌合可能な相手のコネクタハウジングに設けら
れるとともに、両コネクタハウジングの嵌合に伴って前
記撓み空間内に進入可能な撓み規制部を備えているとこ
ろに特徴を有する。
【0012】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>パネルに対
してコネクタハウジングが正規に取り付けられると、保
持手段によりコネクタハウジングがパネルに対して保持
される。一方、取り付け途中にも拘わらず取付作業を止
めた場合には、保持手段による保持が不完全となる。本
発明によれば、検知手段によりパネルに対するコネクタ
ハウジングの取付状態を検知することができるから、コ
ネクタハウジングが取り付け途中の状態のまま放置され
るのを防ぐことができる。
【0013】<請求項2の発明>コネクタハウジングが
パネルに正規に取り付けられると、検知部が規制部と非
干渉となるので検知部材を検知位置まで移動させること
ができる。一方、パネルに対してコネクタハウジングを
取り付ける途中の段階で検知部材を移動させようとして
も、検知部が規制部に干渉することで検知位置まで移動
することができない。このように検知部材を検知位置ま
で移動できるか否かに基づいてパネルに対するコネクタ
ハウジングの取付状態を検知することができる。
【0014】<請求項3の発明>パネルに対してコネク
タハウジングが取り付けられる途中では、検知部が取付
孔内に配されるとともにその内周面に干渉することで検
知部材の移動動作が規制される。コネクタハウジングが
正規に取り付けられると、検知部が取付孔を通過してそ
の内周面とは非干渉となる。規制部として既存構造であ
る取付孔の内周面を利用しているから、パネルに対して
規制部専用の格別な構造を設ける必要がなく、低コスト
とすることができる。
【0015】<請求項4の発明>保持手段に加えて検知
部材の検知部が係止されるから、パネルに対してコネク
タハウジングをより強固に保持することができる。 <請求項5の発明>コネクタハウジングを取付孔に取り
付けると、突き当て部と固定係止部及び弾性係止部との
間でパネルを挟み込んだ状態でコネクタハウジングが保
持される。検知部材を検知位置へ移動させると検知部が
パネルのうち固定係止部側ではなく弾性係止部側に係止
されるから、仮に弾性係止部が不用意に撓まされてその
係止状態が解除された場合でも、パネルに対するコネク
タハウジングの保持状態を安定したものに保つことがで
きる。
【0016】<請求項6の発明>コネクタハウジングを
パネルの裏側から取り付ける場合でも、パネルの表側、
すなわち作業者側から検知部材の移動操作を行うことが
できる。 <請求項7の発明>検知部に案内面を設けるようにした
から、検知部材を検知位置へ移動させる動作を利用し
て、取り付け途中のコネクタハウジングを正規の取付状
態に矯正することができ、作業性が良好となる。
【0017】<請求項8の発明>コネクタハウジングが
パネルに対して正規に取り付けられると、弾性係止部が
撓み空間から退避して突き当て部との間でパネルを挟み
込んでいるので、この状態で相手のコネクタハウジング
を嵌合させると、撓み規制部が撓み空間内に進入するこ
とで嵌合動作が許容されるとともに弾性係止部の撓みが
規制される。一方、コネクタハウジングがパネルに対し
て取り付け途中のときは、弾性係止部が撓んだまま撓み
空間内に配されているので、この状態で相手のコネクタ
ハウジングを嵌合させようとしても、撓み規制部が撓ん
だ状態の弾性係止部に突き当たることで、嵌合動作が規
制される。このようにコネクタハウジングに対して相手
のコネクタハウジングを嵌合できるか否かに基づいてパ
ネルに対するコネクタハウジングの取付状態を検知する
ことができる。しかも、嵌合状態では、撓み規制部によ
り弾性係止部の撓み規制を行うことができるから、パネ
ルに対するコネクタハウジングの保持を安定したものと
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図23によって説明する。この実施形態では、自動車の
ドアのパネルに取り付けられるコネクタを示す。このも
のは、パネルPに開口して形成された取付孔Hに対して
パネルPの裏側から雄コネクタハウジング20(以下、
単に雄ハウジング20という)が貫通した状態で取り付
けられ、その雄ハウジング20に対して雌コネクタハウ
ジング10(以下、単に雌ハウジング10という)がパ
ネルPの表側から嵌合されるようになっている。なお、
以下では、雄ハウジング20のパネルPに対する取付方
向を前方として説明する。
【0019】雌ハウジング10は、合成樹脂製とされ、
図15及び図16に示すように、略ブロック状に形成さ
れるとともに、内部には図示しない雌端子金具を収容可
能なキャビティ11が複数室並んで設けられている。雌
ハウジング10の長辺側外側面には、断面略コ字型をな
すレバー12を回動可能に軸支する軸ピン13が一対設
けられ、この軸ピン13が嵌合されるレバー12の軸孔
14の周囲には、雄ハウジング20側の引っ掛け受け部
24に引っ掛けるための引っ掛け部15と、嵌合凸部2
5を嵌合するための嵌合凹部16が設けられている。両
ハウジング10,20をある程度嵌合させた後に、レバ
ー12を図18に示す初期位置から図20に示す嵌合位
置まで約90度反時計回り方向へ回動させることで引っ
掛け部15が引っ掛け受け部24に係合し、そのてこ作
用によって両ハウジング10,20が正規深さまで嵌合
されるようになっている。雌ハウジング10のうち図1
5の右側外側面には、一段高くなって形成されるととも
に前後方向に沿って延出する撓み規制部17が一対設け
られており、この撓み規制部17は、両ハウジング1
0,20の嵌合に伴って後述する弾性係止部31に設け
られた溝部33内に進入可能とされている。
【0020】雄ハウジング20は、合成樹脂製とされ、
図1及び図2に示すように、雄端子金具(図示せず)を
収容可能なキャビティ21を雌ハウジング10側と対応
する位置に複数室備えた端子収容部22と、端子収容部
22から前方へ突出する略長方形の筒状に形成されると
ともにその内側に前方から雌ハウジング10が嵌合可能
とされるフード部23とを備えている。フード部23の
長辺部分の内面には、共に内方に張り出す引っ掛け受け
部24と嵌合凸部25とが前後に並んで形成されてい
る。なお、フード部23の長辺部分には、雄ハウジング
20の成形時に引っ掛け受け部24及び嵌合凸部25を
型抜きするための型抜き孔26が側方へ開口して設けら
れており、この型抜き孔26を通して引っ掛け受け部2
4及び嵌合凸部25とレバー12の引っ掛け部15及び
嵌合凹部16との位置関係を外部から視認可能となって
いる。
【0021】フード部23の前端よりもやや後方位置の
外周面には、雄ハウジング20のパネルPへの取り付け
に伴ってパネルPの裏面Pa(パネルPのうち雄ハウジ
ング20が取り付けられる側の面)に当接可能なフラン
ジ27が張り出して設けられている。フード部23のう
ちフランジ27よりも前方へ突出した部分がパネルPへ
の取り付け時に取付孔Hに嵌合・貫通してパネルPの表
側へ突出する貫通部28とされている。貫通部28のう
ち図1の下側には、検知部材50を収容可能な検知部材
収容部29が連結して設けられており、この検知部材収
容部29も貫通部28と共に取付孔Hに嵌合・貫通され
てパネルPの表側へ突出されるようになっている。また
フランジ27は、この検知部材収容部29の周囲をも取
り囲んで設けられている。
【0022】貫通部28のうち図1の右側の長辺部分に
おける前端外面からは、フランジ27に対向するように
張り出す固定係止部30が一対設けられる一方、図1の
左側の長辺部分には、スリットを入れることで片持ち状
の弾性係止部31が一対設けられている。弾性係止部3
1は、雄ハウジング20の短辺方向に沿って内方へ撓み
変形可能とされており、図4に示すように、その前端外
面からはフランジ27に対向する係止爪32が突設され
ている。弾性係止部31及び係止爪32の前面側には、
後方へ向かって上り勾配をなすテーパ面が形成されてい
る。
【0023】これら固定係止部30及び弾性係止部31
の係止爪32は、雄ハウジング20をパネルPに取り付
けると、取付孔Hを通過した後にパネルPの表面Pb
(パネルPのうち雄ハウジング20が取り付けられる側
とは反対側の面)に係止されてフランジ27との間でパ
ネルPを挟み込むことができるようになっている(図
8)。この取り付け過程では、弾性係止部31は、テー
パ面が取付孔Hの孔縁後部により押圧されることでその
傾斜に案内されて内方へ撓まされるようになっている
(図6)。なお図1の上側の固定係止部30と弾性係止
部31は、上下位置がほぼ同じとされているが、下側の
固定係止部30が検知部材収容部29に連結されるのに
対し、下側の弾性係止部31がそれよりも上方位置に配
されている。
【0024】弾性係止部31の内面側には、弾性係止部
31が撓み易くなるように溝部33が形成されており、
この溝部33には、弾性係止部31が自然状態のときは
雌ハウジング10の撓み規制部17の進入が許容される
一方、弾性係止部31が内方へ撓まされた状態では撓み
規制部17の進入が規制されるようになっている。そし
て、撓み規制部17が溝部33内に進入することで弾性
係止部31の撓みが規制されるようになっている(図2
1)。なお、溝部33を含めた弾性係止部31よりも内
方の所定空間が弾性係止部31の撓みを許容する撓み空
間となっている。
【0025】検知部材収容部29は、図1及び図3に示
すように、貫通部28の短辺部分から長辺方向に沿って
張り出す前後一対の前壁34及び後壁35を備え、両壁
34,35のうち図1の下端部と右側端部とがそれぞれ
側壁36とストッパ壁37とにより連結されることで、
全体として図1の左側へ開口する袋状に形成されてい
る。雄ハウジング20がパネルPに取り付けられると、
検知部材収容部29のうち前壁34がパネルPの表側へ
突出するのに対し、後壁35は、その前面がパネルPの
表面Pbとほぼ面一となる位置に配されるようになって
いる(図9)。そして、検知部材収容部29内には、図
1の左側から検知部材50が収容されるようになってい
る。
【0026】検知部材50は、全体が略長方形の板状に
形成され、検知部材収容部29内において両壁34,3
5に挟まれた状態で雄ハウジング20の短辺方向、言い
換えるとパネルPに対する雄ハウジング20の取付方向
と略直交する方向(=パネルPの平面方向)に沿って図
1の左右(図3の上下)に移動可能とされている。検知
部材50のうち図1の右寄り(図3の下寄り)の位置に
は、一対のスリットを入れることで撓み変形可能な両持
ち状の保持アーム51が設けられており、その後面側に
は保持アーム51を撓み易くするための溝52が形成さ
れている。保持アーム51の前面には、保持突部53が
設けられており、この保持突部53が検知部材収容部2
9の前壁34に穿設された待機位置用保持孔38と検知
位置用保持孔39とに係止されることで、検知部材50
が図9及び図10に示す待機位置と図11及び図12に
示す検知位置との2位置に保持されるようになってい
る。この保持突部53は、各保持孔38,39に係止さ
れる両側面が傾斜面となった山形に形成されているの
で、検知部材50に対して所定以上の操作力を付与する
ことで各保持孔38,39との係止状態を解除しつつ保
持アーム51が撓まされて検知部材50を移動できるよ
うになっている。
【0027】検知部材50は、待機位置では、図9及び
図10に示すように、その全体が検知部材収容部29内
に収められるとともにストッパ壁37により図10の右
側(図9の下側)への遊動が規制される。一方、検知位
置では、図11及び図12に示すように、検知部材50
の図12の左端部(図11の上端部)が検知部材収容部
29から図12の左側(弾性係止部31側)へ突出され
るようになっており、この突出部分が検知部54とされ
ている。この検知部54は、雄ハウジング20がパネル
Pに対して正規に取り付けられて始めてその全体がパネ
ルPの表側に突出する。従って、雄ハウジング20をパ
ネルPに取り付ける途中の段階では、検知部54が取付
孔H内に配されているため、検知部材50を検知位置側
へ移動させようとしても検知部54が取付孔Hの内周面
に干渉することで検知位置までの移動が規制される(図
13)。一方、雄ハウジング20がパネルPに正規に取
り付けられると、検知部54がパネルPの表側に突出し
て取付孔Hの内周面とは非干渉となるので、検知部材5
0を検知位置まで移動するのが許容される。この検知位
置では、検知部54は、固定係止部30側とは反対の弾
性係止部31側においてパネルPの表面Pbに係止され
ることでフランジ27との間でパネルPを挟み込むよう
になっている。
【0028】検知部54の先端部後面側には、図3に示
すように、後方に向かって下り勾配をなす案内面55が
形成されている。この案内面55は、雄ハウジング20
をパネルPに取り付ける途中において、検知部54のう
ち前端部のみがパネルPの表側に突出した段階にて検知
部材50を検知位置側へ移動させようとしたときに取付
孔Hの孔縁前部に当接可能とされている(図14)。そ
して、検知部材50を検知位置へと移動させるのに伴っ
て、案内面55と取付孔Hの孔縁前部とが摺接されるこ
とで、雄ハウジング20が正規に取付状態へと引き込ま
れて矯正されるようになっている。
【0029】検知部材50の前面のうち保持アーム51
と検知部54との間には、図1に示すように、検知部材
50を移動操作するための操作部56が前方へ突出して
設けられている。操作部56は、検知部材50を検知部
材収容部29内に収容すると前壁34に形成された切欠
部40を通してその前方へ突出し、雄ハウジング20を
パネルPに取り付けられると、パネルPの表側に突出さ
れる。従って、パネルPの表側から操作部56を押圧操
作することで検知部材50を移動できるようになってい
る。また操作部56における図3の下面は、操作時に指
などを引っ掛け易くなるよう階段状に形成されている。
【0030】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。まず検知部材収容部2
9内に検知部材50を待機位置に取り付けておき、図4
及び図5に示すように、パネルPの裏側に配した雄ハウ
ジング20をパネルPに取り付けるようにする。この取
り付け作業は、ドアのパネルPの裏側には十分な作業ス
ペースを確保できないという都合から、パネルPの表側
に居る作業者がパネルPの裏側に手を回して、いわばパ
ネル越しに雄ハウジング20を掴んで行うようにしてい
る。
【0031】取り付けに際しては、雄ハウジング20を
その短辺方向に関して傾けて後傾姿勢としつつ両固定係
止部30を先に取付孔Hに通過させるとともにパネルP
の表面Pbに引っ掛けておく。この状態から固定係止部
30とパネルPとの引っ掛け部分を支点として、雄ハウ
ジング20を真直な姿勢へと回動させると、図6に示す
ように、弾性係止部31のテーパ面が取付孔Hの孔縁後
部により押圧されることで弾性係止部31が撓み変形さ
れつつ取付孔Hを潜り抜ける。この過程では、図7に示
すように、待機位置とした検知部材50が取付孔Hを通
過していく。そして、雄ハウジング20が真直な姿勢に
達するのに伴って、図8に示すように、フランジ27が
全域にわたってパネルPの裏面Paに当接するととも
に、係止爪32が完全に取付孔Hを通過するのに伴い弾
性係止部31が復帰し、係止爪32がパネルPの表面P
bに係止される。これにより、フランジ27と固定係止
部30及び弾性係止部31の係止爪32との間にパネル
Pを挟んだ状態で雄ハウジング20がパネルPに対して
正規の取り付け状態に保持される。
【0032】このとき、貫通部28及び検知部材収容部
29が取付孔Hに嵌合・貫通しており、図9及び図10
に示すように、後壁35の前面がパネルPの表面Pbと
ほぼ面一になるとともに検知部材50が取付孔Hを完全
に通過してパネルPの表側に配される。この状態でパネ
ルPの表側から操作部56を押圧して検知部材50を検
知位置へと操作すると、検知部54が取付孔Hの内周面
とは非干渉となっているから、図11及び図12に示す
ように、検知部材50を検知位置まで移動させることが
できる。これをもって、雄ハウジング20がパネルPに
対して正規に取り付けられたことが検知される。この検
知位置では、検知部54がパネルPの表面Pbのうち固
定係止部30側ではなく弾性係止部31側に係止され
る。従って、正規の取り付け状態において、仮に弾性係
止部31が他部品の干渉などにより不用意に撓まされて
その係止状態が誤解除された場合でも、検知部54が固
定的にパネルPに係止されているから、固定係止部30
と共に雄ハウジング20をパネルPに対してしっかりと
保持することができる。
【0033】一方、雄ハウジング20をパネルPに取り
付ける際には、必ずしも正規に取り付けられるとは限ら
ず、図7に示すような雄ハウジング20が取り付け途中
の状態であるにも拘わらず、作業者が正規に取り付けら
れたと勘違いする場合がある。その場合に検知部材50
を検知位置へと移動させようとしても、図13に示すよ
うに、検知部材50は、僅かに移動したところで検知部
54が取付孔Hの内周面に突き当たるために検知位置ま
で移動させることができない。これをもって雄ハウジン
グ20が未だ取り付け途中の状態であることが検知され
るので、改めて雄ハウジング20を正規に取り付けるよ
うにする。このように検知部材50を検知位置まで移動
できるか否かに基づいて雄ハウジング20のパネルPに
対する取付状態を検知することができる。
【0034】また、雄ハウジング20がパネルPに対し
て正規に取り付けられる直前であって検知部54の前端
部のみがパネルPの表側に突出した状態で、検知部材5
0を検知位置へと移動させようとした場合には、図14
に示すように、検知部材50が所定距離移動したところ
で案内面55が取付孔Hの孔縁前部に当接される。そし
て、検知部材50を検知位置へとさらに押し込むのに伴
って、案内面55と取付孔Hの孔縁前部とが摺接される
ことで、雄ハウジング20が引き込まれて図11に示す
正規の取付状態へと矯正される。この場合は、改めて雄
ハウジング20の取付作業を行う必要がないので、作業
性が良好となっている。
【0035】次に、上記のようにしてパネルPに取り付
けられた雄ハウジング20に対して、図16及び図17
に示すように、パネルPの表側から雌ハウジング10を
嵌合する作業を行う。図18に示すように、雌ハウジン
グ10をフード部23内に所定深さまで嵌合させてか
ら、レバー12を初期位置から反時計回り方向へ回動さ
せる。レバー12を回動させるのに伴って、図19に示
すように、引っ掛け部15が引っ掛け受け部24に係合
することで、てこ作用が発揮されて両ハウジング10,
20の嵌合が次第に深められる。そして、図20に示す
ように、レバー12が嵌合位置に達すると、両ハウジン
グ10,20が正規深さまで嵌合されるとともに、嵌合
凸部25が嵌合凹部16に嵌合されることで両ハウジン
グ10,20が正規嵌合状態にロックされる。この過程
では、図21及び図22に示すように、雌ハウジング1
0の撓み規制部17が弾性係止部31の内側の溝部33
内に進入することで、弾性係止部31の撓みが規制され
る。これにより弾性係止部31が不用意に撓み変形する
のを防ぐことができるから、両ハウジング10,20の
嵌合状態において雄ハウジング20をパネルPに対して
しっかりと保持することができる。
【0036】ところで、この雄ハウジング20では、ス
ペースの都合などの事情により長辺方向の一端側にのみ
検知部材50を取り付けるようにしている。このため、
雄ハウジング20をパネルPに取り付ける際に、固定係
止部30及び弾性係止部31の係止爪32とパネルPと
のクリアランスによって雄ハウジング20がその長辺方
向に関して傾いた姿勢のまま取り付けられた場合には、
雄ハウジング20のうち検知部材50を取り付けた側が
正規に取り付けられて検知部材50を検知位置へ移動で
きるにも拘わらず、その反対側が不完全な取付状態とな
っている可能性がある。つまり、検知部材50寄りの弾
性係止部31の係止爪32がパネルPに係止しているの
に対し、もう片方の弾性係止部31が撓んだままとされ
る事態を検知できないおそれがある。
【0037】ところが、このような不完全な取り付けの
状態の雄ハウジング20に対して雌ハウジング10を嵌
合させようとすると、図23に示すように、撓んだ弾性
係止部31が溝部33内に配されているので、撓み規制
部17がその弾性係止部31に突き当たることで、両ハ
ウジング10,20の嵌合動作が規制される。これをも
って、弾性係止部31が撓んだままであり雄ハウジング
20がパネルPに対して正規に取り付けられていないこ
とが検知されるので、改めて雄ハウジング20を正規に
取り付けた後に再度雌ハウジング10の嵌合作業を行う
ようにする。このように両ハウジング10,20が嵌合
できるか否かによって雄ハウジング20のパネルPに対
する取付状態を検知することができる。逆に言うと、両
ハウジング10,20が嵌合した状態では、雄ハウジン
グ20が確実にパネルPに対して正規に取り付けられて
いることが保証されることになる。
【0038】以上説明したように本実施形態によれば、
検知部材50を検知位置まで移動できるか否かに基づい
て雄ハウジング20のパネルPに対する取付状態を検知
することができるので、パネルPに対して雄ハウジング
20が取り付け途中の状態のまま放置されるのを防ぐこ
とができる。
【0039】しかも、取付孔Hの内周面が検知部材50
の検知部54に干渉してその移動を規制する規制部を構
成しており、言い換えるとパネルPにおける既存構造で
ある取付孔Hを利用して検知部材50の移動規制を行う
ようにしているから、仮に別途規制部をパネルPに設け
る場合と比較して、パネルPの構造も簡単となり低コス
トとすることができる。
【0040】さらには、検知部材50が検知位置に達す
ると、検知部54がパネルPの表面Pbに係止されるか
ら、雄ハウジング20をパネルPに対して強固に保持す
ることができる。しかも、検知部54がパネルPのうち
固定係止部30側ではなく弾性係止部31側に係止する
ようになっているから、取付状態において仮に弾性係止
部31が不用意に撓んでその係止状態が解除されたとし
ても、検知部54が固定的に係止された状態に保たれる
から、雄ハウジング20のパネルPに対する保持状態を
安定したものに保つことができる。
【0041】また、作業スペースの都合などにより、パ
ネルPの表側に居る作業者がパネル越しに雄ハウジング
20をパネルPの裏側から取り付ける場合であっても、
検知部材50の操作部56をパネルPの表側、すなわち
作業者側から目視しつつ操作することができるから、仮
に操作部をパネルの裏側から操作するようにした場合に
は、操作部を殆ど目視することができず、また操作状況
も専ら作業者の指先の感覚に頼らざるを得ないのに比較
して、本実施形態によれば検知部材50の操作性を良好
なものとすることができる。
【0042】また、検知部54に案内面55を設けるよ
うにしたから、雄ハウジング20がパネルPに対して正
規に取り付けられる直前とされた場合には、検知部材5
0を検知位置へ押し込む動作を利用して雄ハウジング2
0を正規の取付状態に矯正することができ、作業性が良
好となる。
【0043】また、雄ハウジング20がパネルPに対し
て正規に取り付けられていれば、雄ハウジング20の弾
性係止部31の内側に設けた溝部33に対して雌ハウジ
ング10の撓み規制部17が進入されることで両ハウジ
ング10,20の嵌合動作が許容される一方、雄ハウジ
ング20がパネルPに対して取り付け途中の状態であれ
ば、撓んだ弾性係止部31に対して撓み規制部17が突
き当たることで溝部33へ進入できず、両ハウジング1
0,20の嵌合動作が規制される。つまり、両ハウジン
グ10,20が嵌合できるか否かに基づいてパネルPに
対する雄ハウジング20の取付状態を検知することがで
きる。しかも、嵌合状態では撓み規制部17により弾性
係止部31の撓みを規制できるから、パネルPに対する
雄ハウジング20の保持を安定したものとすることがで
きる。
【0044】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、検知部材が雄ハウジング
の短辺方向に沿って移動されるものを示したが、検知部
材が雄ハウジングの長辺方向に沿って移動するものや斜
め方向に移動するものも本発明に含まれる。
【0045】(2)上記した実施形態では、検知部が取
付孔の内周面に突き当たるまでに検知部材が待機位置か
ら僅かに検知位置側に移動されるものを示したが、検知
部の長さ寸法などを調整することで、検知部材が待機位
置から殆ど移動することなく検知部が取付孔の内周面に
突き当たるようにしてもよい。このようにすれば、検知
部材を移動できるか否かによって雄ハウジングの取付状
態を検知できるから、検知精度を向上させることができ
る。
【0046】(3)上記した実施形態では、取付孔の内
周面が検知部材に対する規制部を兼用した場合を示した
が、取付孔とは別途に規制部をパネルに設けるようにし
てもよい。その場合、規制部の形状や配設位置によって
は、雄ハウジングをパネルに取り付けたときでも検知部
材を取付孔を通過させずにパネルの裏側に配することが
可能となる。要は、検知部材が必ずしも取付孔を通過す
る必要はない。
【0047】(4)上記した実施形態では、検知部材の
操作部がパネルの表側に突出するものを示したが、操作
部がパネルの裏側に配されて裏側から操作するものも本
発明に含まれる。 (5)上記した実施形態では、検知部材を雄ハウジング
の長辺方向の一端側にのみ取り付けた場合を示したが、
スペースに余裕がある場合には、検知部材を雄ハウジン
グにおける長手方向両端部に一対取り付けるようにして
もよい。このようにすれば、雄ハウジングが長手方向に
関して傾いた姿勢で取り付けられた場合でも雄ハウジン
グが取り付け途中であることを確実に検知することがで
きる。
【0048】(6)上記した実施形態では、雄ハウジン
グの弾性係止部の内側に溝部を設け、雌ハウジングに撓
み規制部を突設した場合を示したが、弾性係止部の溝部
を省略するとともに、雌ハウジングの外面によって弾性
係止部の撓み規制を行うようにしてもよい。 (7)上記した実施形態では、パネルに雄ハウジングを
取り付けるものを示したが、パネルに雌ハウジングを取
り付けるものにも本発明を同様に適用することができ
る。 (8)上記した実施形態では、雄ハウジングに検知部材
を組み付け、パネルの取付孔の孔縁を検知部材の検知部
に干渉する規制部としたものを示したが、逆にパネルに
検知部材を組み付けるようにし、雄ハウジングに検知部
材の検知部が干渉可能な規制部を設けるようにしてもよ
く、そのようなものも本発明に含まれる。 (9)上記した実施形態では、パネルに対する雄ハウジ
ングの取付状態を検知部材により機械的に検知するもの
を示したが、光学式センサなどにより光学的に検知した
り、また電気的に検知するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雄ハウジングと検知
部材の正面図
【図2】雄ハウジングにおける図1のA−A線断面図
【図3】雄ハウジングと検知部材における図1のB−B
線断面図
【図4】雄ハウジングとパネルにおける図1のC−C線
断面図
【図5】検知部材を待機位置に取り付けた雄ハウジング
とパネルにおける図1のB−B線断面図
【図6】パネルに雄ハウジングを取り付ける途中の状態
を示す図1のC−C線断面図
【図7】パネルに雄ハウジングを取り付ける途中の状態
を示す図1のB−B線断面図
【図8】パネルに雄ハウジングが正規に取り付けられた
状態を示す図1のC−C線断面図
【図9】パネルに雄ハウジングが正規に取り付けられた
状態を示す図1のB−B線断面図
【図10】パネルに雄ハウジングが正規に取り付けられ
た状態を示す正面図
【図11】検知部材を検知位置まで移動させた状態を示
す図1のB−B線断面図
【図12】検知部材を検知位置まで移動させた状態を示
す正面図
【図13】検知部が取付孔の内周面に干渉した状態を示
す図1のB−B線断面図
【図14】案内面が取付孔の孔縁前部に当接した状態を
示す図1のB−B線断面図
【図15】雌ハウジングの正面図
【図16】パネルに取り付けた雄ハウジングとレバーを
初期位置に装着した雌ハウジングの平面図
【図17】図16のD−D線断面図
【図18】両ハウジングを所定深さ嵌合させた状態を示
す平面図
【図19】レバーを回動する途中の状態を示す平面図
【図20】レバーが嵌合位置まで回動した状態を示す平
面図
【図21】図20のD−D線断面図
【図22】パネルに取り付けられた雄ハウジングに雌ハ
ウジングが嵌合した状態を示す正面図
【図23】撓んだ弾性係止部に雌ハウジングの撓み規制
部が突き当たった状態を示す断面図
【図24】従来例の側面図
【符号の説明】
10…雌ハウジング(相手のコネクタハウジング) 17…撓み規制部 20…雄ハウジング(コネクタハウジング) 27…フランジ(突き当て部、保持手段) 30…固定係止部(保持手段) 31…弾性係止部(保持手段) 33…溝部(撓み空間) 50…検知部材(検知手段) 54…検知部 55…案内面 56…操作部 P…パネル Pa…裏面(パネルのうちコネクタハウジングが取り付
けられる側の面) Pb…表面(パネルのうち前記コネクタハウジングが取
り付けられる側とは反対側の面) H…取付孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルに開口して設けられた取付孔に貫
    通した状態で取り付けられるコネクタハウジングを備
    え、このコネクタハウジングには、前記パネルに対して
    コネクタハウジングを取り付け状態に保持するための保
    持手段が設けられているものにおいて、 前記コネクタハウジングが前記パネルに対して正規に取
    り付けられたか否かを検知するための検知手段が備えら
    れていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、前記コネクタハウジン
    グと前記パネルのいずれか一方に組み付けられるととも
    に検知位置へ移動可能な検知部材と、コネクタハウジン
    グとパネルの他方側に設けられるとともに前記検知部材
    に設けられた検知部に干渉可能な規制部とを備え、 パネルに対してコネクタハウジングが取り付け途中のと
    きは、前記検知部が前記規制部に干渉することで検知部
    材の検知位置への移動動作が規制され、コネクタハウジ
    ングが正規に取り付けられると、検知部が規制部と非干
    渉になって検知部材を検知位置まで移動できるようにな
    っていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記検知部材が前記コネクタハウジング
    に組み付けられるとともに前記パネルに対するコネクタ
    ハウジングの取付方向と交差する向きに沿って移動可能
    とされ、前記検知部が前記パネルに対して前記コネクタ
    ハウジングが正規に取り付けられるのに伴って、前記取
    付孔を通過するようになっており、且つ前記規制部が前
    記取付孔の内周面により構成されていることを特徴とす
    る請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記検知部は、前記検知部材が前記検知
    位置に達すると、前記パネルのうち前記コネクタハウジ
    ングが取り付けられる側とは反対側の面に係止されるよ
    うになっていることを特徴とする請求項3記載のコネク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記保持手段は、前記コネクタハウジン
    グに設けられるとともに、前記パネルのうちコネクタハ
    ウジングが取り付けられる側の面に当接可能な突き当て
    部と、パネルのうちコネクタハウジングが取り付けられ
    る側とは反対側の面に係止することで前記突き当て部と
    の間でパネルを挟み込む固定係止部及び弾性係止部とを
    備え、 コネクタハウジングの取り付け時には、先に前記固定係
    止部を前記取付孔に通過させてパネルに係止させた後
    に、前記弾性係止部を取付孔の孔縁により撓ませつつ取
    付孔を通過させてパネルに係止させるようにしたものに
    おいて、 前記検知部材が前記固定係止部側から前記弾性係止部側
    へ移動することで前記検知位置に達するとともに、前記
    検知部がパネルのうち前記弾性係止部側に係止されるよ
    うになっていることを特徴とする請求項4記載のコネク
    タ。
  6. 【請求項6】 前記コネクタハウジングを前記パネルの
    裏側から取り付けるものにおいて、 前記検知部材には、パネルの表側からの移動操作を可能
    とする操作部が設けられていることを特徴とする請求項
    2ないし請求項5のいずれかに記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記検知部には、前記コネクタハウジン
    グが正規に取り付けられる手前の段階で前記検知部材を
    検知位置へ移動させようとしたときに、前記規制部に摺
    接されることでコネクタハウジングを正規の取付状態へ
    矯正可能な案内面が設けられていることを特徴とする請
    求項2ないし請求項6のいずれかに記載のコネクタ。
  8. 【請求項8】 前記保持手段は、前記コネクタハウジン
    グに設けられるとともに、前記パネルのうちコネクタハ
    ウジングが取り付けられる側の面に当接可能な突き当て
    部と、取り付け途中では前記取付孔の孔縁により撓み空
    間内に撓まされ、正規に取り付けられると取付孔を通過
    するとともに復帰してパネルのうちコネクタハウジング
    が取り付けられる側とは反対側の面に係止することで前
    記突き当て部との間でパネルを挟み込む弾性係止部とを
    備えるのに対し、 前記検知手段は、パネルに取り付けられた状態のコネク
    タハウジングに対して嵌合可能な相手のコネクタハウジ
    ングに設けられるとともに、両コネクタハウジングの嵌
    合に伴って前記撓み空間内に進入可能な撓み規制部を備
    えていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のい
    ずれかに記載のコネクタ。
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