JP2003187595A - 半導体集積回路、半導体集積装置およびテストパターン生成方法 - Google Patents

半導体集積回路、半導体集積装置およびテストパターン生成方法

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JP2003187595A
JP2003187595A JP2001381599A JP2001381599A JP2003187595A JP 2003187595 A JP2003187595 A JP 2003187595A JP 2001381599 A JP2001381599 A JP 2001381599A JP 2001381599 A JP2001381599 A JP 2001381599A JP 2003187595 A JP2003187595 A JP 2003187595A
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memory cell
address
defective
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test pattern
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JP2001381599A
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Osamu Ichikawa
市川  修
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 救済処理後のメモリ対して、セルの物理的配
置を考慮したテストパターン印加を行うこと。 【解決手段】 テストパターン生成部105からテスト
パターンを救済処理後のメモリ101に印加する際に、
ウエハテスト時のメモリのフェイル情報を格納したフェ
イル情報格納部108の不良アドレス情報を利用し、デ
ータ入力値を変換する。テストパターン生成部105か
ら生成されるアドレスがフェイル情報格納部108に格
納された不良アドレスと一致した場合に、不良アドレス
の最下位ビットの値に応じてメモリへのデータ入力を反
転させるかどうかを判定するデータスクランブル部10
7を用いることで、テストパターン生成部105からの
データを変更することなく、救済処理後の各々のメモリ
に対して、チェッカーパターンを入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冗長救済のための
冗長回路を有する半導体集積回路にかかわり、特には、
組込み自己テストの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路に搭載されるメモ
リの数や規模は増大を続けている。あらかじめメモリ
に、冗長救済のためのセルを含んだ救済用のワードライ
ン、ビットラインからなる冗長回路を設けておき、欠陥
によって不良になったメモリセルが存在しているビット
ラインまたはワードラインを、それぞれ救済用ワードラ
インまたは救済用ビットラインで置き換えることによ
り、不良メモリセルを救済する冗長救済方式が用いられ
る場合がある。冗長救済によって、不良メモリセルを救
済することで、メモリの歩留りを向上することができ
る。
【0003】図9は冗長回路を含むメモリのテストフロ
ーを示し、図5は冗長回路を含むメモリを示す。
【0004】図5(a)において、R1,R0は、メモ
リ101の2ビットのロウアドレスであり、(R1,R
0)でロウアドレスを示す。R1がMSBであり、R0
がLSBである。また、C1,C0は、メモリ101の
2ビットのカラムアドレスであり、(C1,C0)でカ
ラムアドレスを示す。C1がMSBであり、C0がLS
Bである。
【0005】W0はロウアドレス(R1,R0)=
(0,0)に対するワードライン、W1はロウアドレス
(R1,R0)=(0,1)に対するワードライン、W
2はロウアドレス(R1,R0)=(1,0)に対する
ワードライン、W3はロウアドレス(R1,R0)=
(1,1)に対するワードラインである。B00はカラ
ムアドレス(C1,C0)=(0,0)の0ビット目に
対するビットライン、B01はカラムアドレス(C1,
C0)=(0,1)の0ビット目に対するビットライ
ン、B02はカラムアドレス(C1,C0)=(1,
0)の0ビット目に対するビットライン、B03はカラ
ムアドレス(C1,C0)=(1,1)の0ビット目に
対するビットライン、B10はカラムアドレス(C1,
C0)=(0,0)の1ビット目に対するビットライ
ン、B11はカラムアドレス(C1,C0)=(0,
1)の1ビット目に対するビットライン、B12はカラ
ムアドレス(C1,C0)=(1,0)の1ビット目に
対するビットライン、B13はカラムアドレス(C1,
C0)=(1,1)の1ビット目に対するビットライン
であり、WRはメモリ101の救済用のワードラインで
ある。ビットラインとワードラインの交点にメモリセル
が配置されている。
【0006】図5(a)中の“×”は、不良のあったメ
モリセルを表し、ワードラインW1上の2個のメモリセ
ルが不良であることを示している。
【0007】この場合、救済処理によって、(R1,R
0)=(0,1)にアクセスした場合には、不良メモリ
セルを含むワードラインW1にはアクセスされずに、救
済用のワードラインWRにアクセスされる。
【0008】また、図5(b)は、救済処理後のメモリ
101において、隣接するメモリセルどうしのデータ値
が互いに“01”または“10”のビット反転状態とな
っているチェッカーパターンのデータを入力したときの
状態を表している。
【0009】図5(a)のメモリについて、図9のウエ
ハテスト処理のステップST901すなわちウエハレベ
ルでメモリのテストを実施した場合に、ワードラインW
1上の2個のメモリの不良が検出されたとする。
【0010】ここで不良が検出されたメモリセルは、救
済処理のステップST902において、救済用のワード
ラインWRで置き換えられる。この場合、救済処理によ
って、(R1,R0)=(0,1)にアクセスした場合
には、ワードラインW1にはアクセスされずに、救済用
のワードラインWRにアクセスされる。
【0011】次に、最終テスト処理のステップST90
3で、救済処理が行われた後のメモリに対して最終的な
テストが行われ、最終的にメモリに不良があったかどう
かが判断される。
【0012】上記のように冗長回路を含むメモリのテス
トにおいては、救済処理によって、ウエハテストと最終
テストではメモリセルの配置が異ってしまう。すなわ
ち、不良のために救済で置き換えられたセルに対するア
クセスは無効となり、置き換えられた冗長回路側のセル
に対するアドレスは別のアドレスとなっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように冗長救済
処理によって不良があったアドレスが救済用に予め用意
されたリペアセルに置き換えられるため、救済の前後に
おいてメモリセルの物理配置が変わってしまう。
【0014】そのため、メモリのテストにおいて、隣接
するメモリセルどうしが互いに干渉しているかどうかを
テストするチェッカーパターンのようなテストパターン
を用いてメモリセルの物理配置を考慮したテストを実施
する際には、救済処理後では必ずしも、所期通りの物理
的なテストパターンにならないという問題があった。
【0015】また、セルの救済状況は、各々のメモリに
よって異なるため、救済後のメモリに対して、物理的な
テストパターンを印加するには、各メモリの救済状況に
応じて各々異なるテストパターンを印加する必要がある
が、救済処理後の各々のメモリに対して、別々のテスト
パターンを印加するのは困難であるという問題があっ
た。
【0016】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、冗長救済処理後のメモ
リにおいても、メモリの物理配置を考慮したテストパタ
ーンを印加できる半導体集積回路および半導体集積装置
ならびにテストパターン生成方法を提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】半導体集積回路について
の本発明は、次のような手段を講じることにより、上記
の課題を解決する。すなわち、メモリセルアレイと、メ
モリセルアレイに不良メモリセルが存在する場合に前記
不良メモリセルを救済するための冗長回路とを含むメモ
リに対して、次のような構成要素を付加している。
【0018】メモリセルアレイに書き込むためのテスト
パターンを生成するテストパターン生成部と、メモリセ
ルアレイからデータを読み出してメモリセルアレイに不
良メモリセルが存在するか否かを判定する期待値比較部
と、不良メモリセルを冗長回路に置き換える救済処理を
行っていない状態でメモリセルアレイをテストした場合
に検出される不良メモリセルのアドレスを不良アドレス
として格納しておくフェイル情報格納部と、救済処理を
行った後でフェイル情報格納部に保持された不良アドレ
スとテストパターン生成部からの出力を用いてメモリセ
ルアレイに入力する値を変換するデータスクランブル部
とを備える。
【0019】テストパターンをメモリセルアレイに印加
するときに、不良メモリセルを含むワードラインまたは
ビットラインに対するテストパターンは救済用のワード
ラインまたはビットラインに与えられる。このときに、
救済の前後においてメモリセルの物理配置が変わってし
まっているので、テストパターンの不具合が生じる可能
性がある。
【0020】そこで、ウエハテスト処理の段階におい
て、メモリセルアレイにテストパターンを印加し、期待
値比較部において、メモリセルアレイの出力応答と正常
時に期待される値(期待値)とを比較し、正常な記憶動
作が行われていない不良メモリセルを検出し、このとき
の不良メモリセルのアドレスをを含むフェイル情報をフ
ェイル情報格納部に格納しておく。以上が準備段階とな
っている。不良メモリセルに対しては、冗長回路による
冗長救済が行われる。
【0021】そして、最終テスト処理の段階では、隣接
するメモリセルどうし間で互いに干渉しているかどうか
をテストするチェッカーパターンをメモリセルアレイに
印加する。チェッカーパターンは、隣接するメモリセル
どうしのデータ値が互いに“01”または“10”のビ
ット反転状態となっているデータ列である。チェッカー
パターン以外のパターンのテストパターンの印加が行わ
れる場合もある。
【0022】不良メモリセルに対するテストパターンの
書き込みの際には、データスクランブル部において、不
具合が生じるケースか否かを判定する。すなわち、テス
トパターンからのアドレス信号とフェイル情報格納部か
らのフェイル情報とに基づいて、テストパターンの書き
込み対象が不良メモリセルであるか否か、そしてそのま
まテストパターンを書き込むと不具合が発生するケース
であるか否かを判定し、不具合のケースの場合にはテス
トパターンの変換を行い、不具合発生を防止する。その
変換後のテストパターンをメモリセルアレイに印加する
ことで最終テスト処理を行う。
【0023】以上により、隣接するメモリセルアレイど
うし間の干渉の有無をテストするチェッカーパターンの
ようなテストパターンを用いてメモリセルの物理配置を
考慮したテストを実施する際に、救済処理後であって
も、所期通りの物理的なテストパターンでテストするこ
とができる。すなわち、テストパターン生成部では生成
するテストパターンを変更する必要がない。
【0024】特に、不良メモリセルの救済状況が個々の
メモリによって異なるにもかかわらず、各メモリの救済
状況に応じてテストパターン生成部でテストパターンを
変更する必要がなく、救済処理後の各々のメモリに対し
て、効率の良い合理的なテストを遂行することができ
る。
【0025】上記において、好ましい態様は、前記のデ
ータスクランブル部が次のように構成されていることで
ある。すなわち、データスクランブル部が、テストパタ
ーン生成部から入力されるアドレスとフェイル情報格納
部からの不良メモリセルのアドレスとを比較するアドレ
ス一致判定部を備えているとともに、アドレス一致判定
部においてアドレスが一致したときに不良メモリセルの
アドレスに対してテストパターン生成部から出力される
データの値が冗長回路に隣接するアドレスに書き込まれ
るデータの値と同じ場合にテストパターン生成部からの
データの値を反転させるデータ変換部を備えていること
である。
【0026】チェッカーパターンは隣接するメモリセル
どうしのデータ値をビット反転状態とするものである
が、不良メモリセルに対する冗長救済を行うと、救済用
のワードラインまたはビットラインでビット反転状態に
狂いが生じ、隣接するメモリセルどうしが同じ値になっ
てしまう場合がある。このような場合に、データ変換部
によってデータ信号のビット反転を行うことにより、冗
長救済後のメモリセルアレイに対してチェッカーパター
ンを所期通りに印加することができる。
【0027】また、上記において、好ましい態様は、前
記のデータスクランブル部について、次のように構成さ
れていることである。すなわち、データスクランブル部
が、テストパターン生成部から入力されるアドレスとフ
ェイル情報格納部からの不良メモリセルのアドレスとを
比較するアドレス一致判定部を備えているとともに、ア
ドレス一致判定部においてアドレスが一致したときに不
良メモリセルのアドレスに対してテストパターン生成部
から出力されるデータの値が冗長回路に隣接するアドレ
スに書き込まれるデータの値と同じ場合にテストパター
ン生成部からの不良ビット位置に対するデータの値を反
転させるデータ変換部を備えていることである。
【0028】この場合、カラム単位での救済を行うメモ
リに対して、チェッカーパターンを生成する際に、同一
ワードライン上にあって、カラムの救済ラインの両隣に
あるセルの値を同じにすることができ、救済処理を行っ
た後のセルに対しても、所期通りに物理的なチェッカー
パターンを生成することが可能である。
【0029】上記において、好ましい態様として、前記
のフェイル情報格納部が次のように構成されていること
を挙げることができる。すなわち、テスト時にメモリセ
ルアレイに不良メモリセルが検出された場合に、不良メ
モリセルのアドレスである不良アドレスと不良ビット位
置の情報を格納しておくようにフェイル情報格納部が構
成されていることである。
【0030】上記において、好ましい態様の1つとし
て、前記のフェイル情報格納部に代えて、メモリ内に存
在して、冗長回路によって置き換えられる不良メモリセ
ルのアドレスである救済アドレスを記憶する不良アドレ
ス記憶部が設けられていることを挙げることができる。
【0031】その不良アドレス記憶部については、前記
の救済アドレスの値に応じて切断されるヒューズによっ
て構成され、そのヒューズの切断の有無によって不良ア
ドレスを記憶する構成を採用することができる。
【0032】また、本発明は、上記の半導体集積回路の
構成を含む半導体集積装置について、前記のテストパタ
ーン生成部が外部のテスター上に構成されているものと
する。また、前記の期待値比較部が外部テスター上に構
成されているものとする。
【0033】この場合、テストパターン生成部、期待値
比較部を外部テスタ上に構成することで、救済処理後の
メモリに対して、各々のメモリの救済状態に関係なく、
同一のテストパターンを用いてテストを行うことでき
る。
【0034】さらに、本発明はメモリにおけるテストパ
ターン生成方法に関するものであり、カラムアドレス単
位で救済を行うメモリにおいて、メモリのロウアドレス
の論理アドレスの最下位ビットとカラムアドレスの論理
アドレスの最下位ビットとの排他的論理和をとるステッ
プと、前記排他的論理和の値が0のときに、隣のビット
の値が互いに反転するデータをメモリに書き込むステッ
プと、前記排他的論理和の値が1のときに、前記の排他
的論理和の値が0のときに前記メモリに書き込んだデー
タの反転データを前記メモリに書き込むステップとを含
むことを特徴としている。
【0035】この場合、カラムアドレス単位での救済を
行うメモリに対して、チェッカーパターンを生成する際
に、同一ワードライン上にあって、カラムの救済ライン
の両隣にあるセルの値を同じにすることができ、救済処
理を行った後のセルに対しても、所期通りに物理的なチ
ェッカーパターンを生成することが可能である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。なお、図中、同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さな
い。
【0037】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による半導体集積回路を説明するためのブロック
図である。メモリ101はテスト対象のメモリであり、
冗長回路102とメモリセルアレイ103と不良アドレ
ス記憶部104を含む状態に構成されている。不良アド
レス記憶部104は、内部に含まれるヒューズ回路を切
断することで、メモリセルアレイ103の不良を救済す
る不良アドレスを生成するとともに、救済処理を実施す
るかしないかの1ビットの情報を生成する。
【0038】105はテストパターン生成部であり、こ
のテストパターン生成部105で生成された制御信号1
10、アドレス信号111は直接、メモリ101に入力
され、データ信号112はデータスクランブル部107
を通ってメモリ101に入力される。また、アドレス信
号111がデータスクランブル部107に与えられる。
【0039】106は期待値比較部であり、メモリ10
1に入力されたテストパターンに対するメモリ101の
出力応答114と正常時に期待される値(期待値)とを
比較し、信号を正常に記憶していない不良メモリセルを
検出する。
【0040】108はフェイル情報格納部であり、冗長
救済が行われる前のウエハテストにおいて、メモリ10
1に対してテストを実施したときのメモリのフェイル情
報(メモリの不良アドレス、不良ビット位置の情報、そ
して、救済処理が行われたかどうかの情報)を記憶して
いる。
【0041】107はデータスクランブル部であって、
アドレス一致判定部107aとデータ変換部107bと
を備えている。アドレス一致判定部107aは、テスト
パターン生成部105で生成されたアドレス信号111
とフェイル情報格納部108に記憶されたフェイル情報
115を入力し、アドレス信号111が示すアドレスと
フェイル情報115が示すアドレスが一致するか否かを
判定する。データ変換部107bは、アドレス一致判定
部107aにおいてアドレスが一致したときに、フェイ
ル情報115が示す不良メモリセルのアドレスに対して
テストパターン生成部105から出力されるデータの値
が冗長回路102に隣接するアドレスに書き込まれるデ
ータの値と同じ場合にテストパターン生成部105から
のデータ信号112の値を反転させる変換を行い、その
変換後データ信号113をメモリセルアレイ103に対
して出力する。
【0042】図5(a)は、本発明の実施の形態1にお
いて、図1に示された半導体集積回路のワードラインの
救済を行うメモリ101の状態を示したものである。ま
た、図5(b)は、救済処理後のメモリ101におい
て、隣接するメモリセルどうしの値が互いに“01”ま
たは“10”のビット反転状態になるようにチェッカー
パターンを入力したときの状態を表している。
【0043】図2は、図1に示された半導体集積回路の
動作を示すフローチャートである。
【0044】以下、本実施の形態について図1、図2お
よび図5を参照しつつ説明する。
【0045】ステップST201において、冗長救済処
理が終了したメモリ101をテストする。
【0046】ステップST202では、データスクラン
ブル部107において、そのアドレス一致判定部107
aは、テストパターン生成部105で生成されるアドレ
ス信号111が示すアドレスとフェイル情報格納部10
8に格納されたフェイル情報115が示す不良アドレス
が一致するかどうかを判定する。
【0047】ロウアドレス(R1,R0)=(0,1)
になるまでは、不良アドレスと入力アドレスが一致しな
いので、テストパターン生成部105で生成されたデー
タ信号112がそのままメモリ101に書き込まれて、
ステップST205に移るが、まだ、テストが終了して
いないためにステップST201に戻る。
【0048】次に、ステップST202で、(R1,R
0)=(0,1)となったときに、フェイル情報格納部
108には、不良アドレスとして(R1,R0)=
(0,1)が記憶されているので、テストパターン生成
部105からのアドレス信号111のロウアドレスが不
良アドレスと一致し、ステップST203に移る。
【0049】ステップST203において、データスク
ランブル部107のデータ変換部107bは、ステップ
ST202で判定したアドレス(R1,R0)=(0,
1)において、テストパターン生成部105からのデー
タ信号112の値を反転させるかどうかを判定する。
【0050】救済処理後のメモリ101に対して、物理
的に隣接するメモリセルどうしが交互の“01”のパタ
ーンになるためには、救済用のワードラインWRにどの
ようなデータを書き込むべきかというと、救済用のワー
ドラインWRに隣接するワードラインW3に対して書き
込むこととなるデータの反転データを救済用のワードラ
インWRに対して書き込む必要がある。すなわち、隣接
のワードラインW3に例えば、10101010と書き
込む場合には、救済用のワードラインWRには、それを
反転したデータ列である、01010101を書き込め
ば、物理的に隣接するメモリセルどうしが交互の“0
1”のパターンになる。
【0051】不良アドレスが(R1,R0)=(0,
1)の場合に、テストパターン生成部105から生成さ
れるデータ信号112は、救済用のワードラインWRに
隣接するワードラインW3に書き込まれるデータと同じ
なので、データスクランブル部107において、データ
を反転すると判定する。
【0052】その結果として、ステップST204にお
いて、テストパターン生成部105で生成されるデータ
入力112を反転して救済用のワードラインWRに書き
込んで、ステップST205に移る。
【0053】ステップST205において、(R1,R
0)=(0,1)ではテストが終了していないので、ス
テップST201に移って処理を続ける。
【0054】全てのセルに書き込みが終了すると、処理
を終える。
【0055】上記において、救済用のワードラインWR
に対する隣接のワードラインW3と不良メモリセルを含
むワードラインW1とのライン差が2ラインで偶数ライ
ン分であるので、上記ステップST203の判断でデー
タ反転要となる。ライン差が奇数ライン分であれば、デ
ータ反転不要となる。理由は次のとおりである。
【0056】不良メモリセルを含むワードラインW1か
ら1ライン離れた隣接のワードラインW2と不良メモリ
セルを含むワードラインW1とのライン差は1ラインで
奇数ライン分であるが、このとき両ワードラインのチェ
ッカーパターンのデータ列どうしは互いに反転データと
なっている。
【0057】不良メモリセルを含むワードラインW1か
ら2ライン離れたワードラインW3と不良メモリセルを
含むワードラインW1とのライン差は2ラインで偶数ラ
イン分であるが、このとき両ワードラインのチェッカー
パターンのデータ列どうしは互いに同一データとなって
いる。
【0058】このワードラインW3は救済用のワードラ
インWRに隣接するワードラインである。救済用のワー
ドラインWRに対して不良メモリセルを含むワードライ
ンW1に対するのと同じデータ列が与えられようとする
が、そのままであれば、隣接のワードラインW3のデー
タ列と救済用のワードラインWRのデータ列とが同一と
なってしまう。したがって、冗長救済によるワードライ
ンの置き換えにもかかわらず、すべての有効なメモリセ
ルにおいて隣接するメモリセルどうしが互いに反転デー
タの関係を維持するためには、ライン差が偶数ライン分
のときには、救済用のワードラインWRに対して元のデ
ータ列の反転データを与えなければならないのである。
そして、ライン差が奇数ライン分のときは、そのような
必要性はないのである。
【0059】なお、上記では、ロウアドレス単位で救済
を行う場合の例を説明したが、カラムアドレス単位で救
済を行うように構成してもよく、その場合も本実施の形
態と同様の効果が得られる。これについては、後述の実
施の形態で説明する。
【0060】以上のように、実施の形態1によれば、ワ
ード単位(あるいはカラム単位)で救済処理を行うメモ
リのウエハテストでのフェイル情報をフェイル情報格納
部に格納して、不良アドレスに応じてデータスクランブ
ル部でメモリへのデータ信号を変換することにより、救
済処理のためにセルの物理配置が変更された後でも、そ
の救済処理後の物理配置に即してテストのためのチェッ
カーパターンを生成することが可能である。
【0061】また、テストパターン生成部105と期待
値比較部106を外部テスタ上に構成することで、救済
処理後のメモリ101に対して、各々のメモリの救済状
態に関係なく、同一のテストパターンを用いてテストを
行うことできる。すなわち、個々のメモリの救済状況は
様々であり、どのワードライン(あるいはどのビットラ
イン)に不良が発生するかは全くランダムであるが、そ
れにもかかわらず、本発明は広範囲に対応することがで
きる。
【0062】また、本実施の形態では書き込みデータの
反転を行うかどうかを判定するために、救済用のワード
ラインWRに隣接するワードラインW3に書き込まれる
データの値を利用したが、ワードラインW3を救済する
場合には、ワードラインW3に対して書き込まれるデー
タは反転しても反転しなくても、本実施の形態と同様
に、救済処理後のメモリセルに対して、所期通りの物理
的なチェッカーパターンが得ることができる。
【0063】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2による半導体集積回路を説明するためのブロック
図である。図3において、実施の形態1の図1における
のと同じ符号は同一構成要素を指しているので、詳しい
説明は省略する。簡単に説明すると、101はテスト対
象のメモリ、102は冗長回路、103はメモリセルア
レイ、104は不良アドレス記憶部、105はテストパ
ターン生成部、106は期待値比較部、107はデータ
スクランブル部、107aはアドレス一致判定部、10
7bはデータ変換部、110は制御信号、111はアド
レス信号、112はデータ信号、113は変換後データ
信号、114は出力応答である。
【0064】不良アドレス記憶部104は、不良アドレ
ス信号に従って選択的に切断されるヒューズ回路を持
ち、その切断の有無によって、不良アドレスを記憶し、
これらを含むヒューズ情報310をデータスクランブル
部107に出力する。
【0065】データスクランブル部107は、実施の形
態1の場合と同様にアドレス一致判定部107aとデー
タ変換部107bとを備え、テストパターン生成部10
5からのアドレス信号および不良アドレス記憶部104
からの情報310(ヒューズ情報)の値に応じて、テス
トパターン生成部105からのデータ信号112を変換
し、変換後データ信号113をメモリ101に出力す
る。その動作の論理は実施の形態1の場合と同様であ
る。メモリ101のテスト時において、変換後データ信
号113はメモリ101へのデータ入力に使用される。
【0066】図2は、図3に示された半導体集積回路の
動作を示すフローチャートである。
【0067】以下、本実施の形態について図2、図3お
よび図5を参照しつつ説明する。
【0068】ステップST202では、データスクラン
ブル部107において、そのアドレス一致判定部107
aが、テストパターン生成部105で生成されるアドレ
ス信号111が示すアドレスと、不良アドレス記憶部1
04から出力されるヒューズ情報310に含まれる不良
アドレスが一致するかどうかを判定する。ロウアドレス
(R1,R0)=(0,1)になるまでは、ステップS
T201に戻る。
【0069】次に、(R1,R0)=(0,1)となっ
たときに、不良アドレス記憶部104から出力されるヒ
ューズ情報310に含まれる不良アドレスが(R1,R
0)=(0,1)となっているので、テストパターン生
成部105からのアドレス信号111のロウアドレスが
不良アドレスと一致し、ステップST203に移る。
【0070】ステップST203において、アドレス
(R1,R0)=(0,1)においてデータ信号112
の値の反転の必要性を判定するが、データ変換部107
bは、必要と判定して、ステップST204に進み、テ
ストパターン生成部105からのデータ信号112を反
転して救済用のワードラインWRに書き込む。
【0071】その他については、実施の形態1の場合と
同様である。
【0072】以上のように、実施の形態2によれば、ワ
ード単位(あるいはカラム単位)で救済処理を行うメモ
リのウエハテストでのメモリのフェイル情報を基に不良
アドレス記憶部にあるヒューズを切ることで生成される
フェイル情報をメモリから出力して、不良アドレスに応
じてデータスクランブル部でメモリへのデータ信号を変
換することにより、救済処理のためにセルの物理配置が
変更された後でも、その救済処理後の物理配置に即して
テストのためのチェッカーパターンを所期通りに生成す
ることが可能である。
【0073】さらに、データスクランブル部でのデータ
変換に、メモリの内部の不良アドレス記憶部に格納され
たヒューズ情報を用いることで、実施の形態1の場合の
フェイル情報格納部を設ける必要がなく、回路面積を削
減できる。
【0074】なお、テストパターン生成部105と期待
値比較部106を外部テスタ上に構成することで、救済
処理後のメモリに対して、各々のメモリの救済状態に関
係なく、同一のテストパターンを用いてテストを行うこ
とでき、本実施の形態と同様の効果が得られる。
【0075】その他の作用効果については実施の形態1
と同様であるので、説明を省略する。
【0076】(実施の形態3)図4は、本発明の実施の
形態3におけるテストパターン生成方法の処理手順を示
すフローチャートである。図6は、本発明の実施の形態
3において、図1に示された半導体集積回路のビットラ
イン単位で救済を行うことができるメモリの状態を示し
たものである。
【0077】図6(a)において、BRはメモリ101
の救済用のビットラインである。その他の構成要素につ
いては実施の形態1の場合と同様であるので、同一部分
に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
【0078】図6(a)中の“×”で示すように、ビッ
トラインB10上の2個のメモリが不良である場合、救
済処理によって、(C1,C0)=(1,0)にアクセ
スした場合には、このアドレスの1ビット目が、ビット
ラインB10にはアクセスされずに、救済用のビットラ
インBRにアクセスされる。
【0079】また、図6(b)は、救済処理後のメモリ
101において、隣接するメモリセルどうしの値が交互
に“01”となるようにチェッカーパターンを入力した
ときの状態を表している。
【0080】図4は、図1に示された半導体集積回路の
動作を示すフローチャートである。
【0081】以下、本実施の形態について図1、図4お
よび図6を参照しつつ説明する。
【0082】ステップST401において、冗長救済処
理が終了したメモリ101をテストする。
【0083】ステップST402では、データスクラン
ブル部107のアドレス一致判定部107aにおいて、
テストパターン生成部105で生成されるアドレス信号
111が示すアドレスとフェイル情報格納部108に格
納されたフェイル情報115が示す不良アドレスが一致
するかどうかを判定し、さらに、不良ビットの位置を判
定する。
【0084】カラムアドレス(C1,C0)=(1,
0)になるまでは、不良アドレスとアドレスが一致しな
いので、テストパターン生成部105で生成されたデー
タ信号112がそのままメモリ101に書き込まれて、
ステップST405に移るが、まだ、テストが終了して
いないために、ステップST401に戻る。
【0085】次に、ステップST402で、(C1,C
0)=(1,0)となったときに、フェイル情報格納部
108には、不良アドレスとして(C1,C0)=
(1,0)が記憶されているので、テストパターン生成
部105からのアドレス信号111のカラムアドレスが
不良アドレスと一致して、ステップST403に移る。
【0086】フェイル情報格納部108に格納されてい
る(C1,C0)=(1,0)の1ビット目が故障して
いるという不良ビット位置情報から、ステップST40
3において、ステップST402で判定したアドレス
(C1,C0)=(1,0)の1ビット目(図6(a)
のB12)に対して、テストパターン生成部105から
のデータ信号112の値を反転させるかどうかを判定す
る。
【0087】救済処理後のメモリ101に対して、物理
的に隣接するメモリセルどうしが交互の“01”のパタ
ーンになるためには、救済用のビットラインBRにどの
ようなデータを書き込むべきかというと、救済用のビッ
トラインBRに隣接するビットラインB13に対して書
き込むこととなるデータの反転データを救済用のビット
ラインBRに書き込む必要がある。すなわち、隣接のビ
ットラインB13に例えば、下から、1010と書き込
む場合には、救済用のビットラインBRには、それを反
転したデータ列である、0101を書き込めば、物理的
に隣接するメモリセルどうしが交互の“01”のパター
ンになる。
【0088】不良アドレスが(C1,C0)=(1,
0)の1ビット目(図6(a)のB12)に対して、テ
ストパターン生成部105から生成されるデータ信号1
12は、救済用のビットラインBRに隣接するビットラ
インB13に書き込まれるデータに対して反転している
ので、データスクランブル部107のデータ変換部10
7bにおいて、データを反転しないと判定する。
【0089】その結果として、ステップST404にお
いて、テストパターン生成部105で生成されるデータ
入力112を反転せずに救済用のワードラインBRに書
き込んで、ステップST405に移る。
【0090】ステップST405において、(C1,C
0)=(1,0)ではテストが終了していないので、ス
テップST401に移って処理を続ける。
【0091】全てのセルに書き込みが終了すると、処理
を終える。
【0092】上記において、救済用のビットラインBR
に対する隣接のビットラインB13と不良メモリセルを
含むビットラインB12とのライン差が1ラインで奇数
ライン分であるので、上記ステップST403の判断で
データ反転は不要となる。ライン差が偶数ライン分であ
れば、データ反転は必要となる。理由は実施の形態1で
説明したのと同様である。
【0093】以上のように、実施の形態3によれば、ビ
ット単位での救済を行うメモリに対して、ウエハテスト
でのメモリのフェイル情報をフェイル情報格納部に格納
して、不良アドレスに応じてデータスクランブル部でメ
モリへのデータ信号を変換することにより、救済処理の
ためにセルの物理配置が変更された後でも、その救済処
理後の物理配置に即してテストのためのチェッカーパタ
ーンを所期通りに生成することが可能である。
【0094】なお、本実施の形態では書き込みデータの
反転を行うかどうかを判定するために、救済用のビット
ラインBRに隣接するビットラインB13に書き込まれ
るデータの値を利用したが、ビットラインB13を救済
する場合には、ビットラインB13に対して書き込まれ
るデータは反転しても反転しなくても、本実施の形態と
同様に、救済処理後のメモリセルに対して物理的なチェ
ッカーパターンを得ることができる。
【0095】(実施の形態4)図7はカラム単位で救済
を行うメモリに対するテストパターン生成方法のフロー
図である。
【0096】また、図8(a)はカラム単位で救済を行
うメモリに対して、隣接するメモリセルどうしが交互に
“01”となるようなチェッカーパターンを入力したと
きの状態を示した図であり、図8(b)は、救済処理を
行った後でのメモリセルの構成に対して、隣接するメモ
リセルどうしが交互の“01”となるパターンを入力し
たときの状態を示した図である。
【0097】図8(a)において、メモリ101中のお
のおのの四角で囲まれた領域内の“0”または“1”の
数字が、各々のセルの値を示している。BR0はメモリ
101の0ビット目のビットに対する救済用のビットラ
インであり、BR1はメモリ101の1ビット目のビッ
トに対する救済用のビットラインであり、BR0,BR
1は、それぞれ同一のカラムアドレスを救済する。
【0098】図8(a)においては、(C1,C0)=
(0,1)に対して救済が行われ、ビットラインB01
が救済用のビットラインBR0に置き換えられ、ビット
ラインB11が救済用のビットラインBR1に置き換え
られる。その他の構成要素については実施の形態1の場
合と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとど
め、説明を省略する。
【0099】以下、本実施の形態について図7および図
8を参照しつつ説明する。
【0100】ステップST701において、アドレス信
号について、ロウアドレス=0(“00”)、カラムア
ドレス=0(“00”)に初期化する。
【0101】次に、ステップST702で、ロウアドレ
スの最下位ビット(Row[0])とカラムアドレスの最下
位ビット(Column[0])との排他的論理和をとる。
【0102】この場合、Row[0]およびColumn[0]は
“0”であるので、Row[0]とColumn[0]の排他的論理
和は“0”となるため、ステップST703に移り、該
当アドレスのワードに対して、隣のビットが交互に反転
するデータ“01010101”(これをデータ(D)
とする)を書き込み、次にステップST705に移る。
ここで、すべてのアドレスに対して書き込みが終了した
かどうかを判断するが、すべてのアドレスの処理が終了
していないので、ステップST706に移り、アドレス
をカウントする。ここで、カラムアドレスをインクリメ
ントして、再びステップST702に移る。
【0103】この場合、Row[0]=0,Column[0]=1
となり、Row[0]とColumn[0]の排他的論理和が“1”
となるので、ステップST704に移り、該当アドレス
のワードに対して、ステップST703において書き込
んだデータ(D)の各ビットが反転したデータ“101
01010”を書き込み、ステップST705に移る。
【0104】ここで、すべてのアドレスに対して書き込
みが終了したかどうかを判断するが、すべてのアドレス
の処理が終了していないので、ステップST706に移
り、アドレスをカウントする。
【0105】この処理を全てのアドレスに対して実施
し、ステップST705で全てのアドレスに対する処理
が終了と判断されると処理が終了する。
【0106】図8(a)の状態で、カラムアドレス(C
1,C0)=(0,1)を救済する場合には、ビットラ
インB01が救済用のビットラインBR0に置き換えら
れ、ビットラインB11が救済用のビットラインBR1
に置き換えられる。
【0107】以上の結果、不良メモリセルを含むビット
ラインB01に本来は書き込まれるべきデータ(下から
“1010”)を反転して、救済用のビットラインBR
0にデータ(下から“0101”)を書き込み、また、
不良メモリセルを含むビットラインB11に本来は書き
込まれるべきデータ(下から“0101”)を反転し
て、救済用のビットラインBR1にデータ(下から“1
010”)を書き込むことで、救済処理を行った後でも
セルの物理的な配置を考慮して、隣接するメモリセルど
うしが交互に“01”と異なる値を持つチェッカーパタ
ーンを生成することが可能となる。
【0108】図8(b)において、救済用のビットライ
ンBR0には下から“0101”と書き込まれるが、そ
の左隣のビットラインB03には下から“1010”と
書き込まれ、右隣のビットラインB10には下から“1
010”と書き込まれ、結果として、救済用のビットラ
インBR0の両隣にあるセルの値が同じで救済用のビッ
トラインBR0のセルの値を反転した値のデータが書き
込まれることになる。すなわち、メモリ101の全体に
わたって不良メモリセルは除いて、カラム方向でもロウ
方向でも隣接するセルの値が互いに“01”または“1
0”と反転するチェッカーパターンを所期通り書き込む
ことができる。
【0109】以上のように、実施の形態4によれば、カ
ラム単位での救済を行うメモリに対して、チェッカーパ
ターンを生成する際に、同一ワードライン上にあって、
カラムの救済ラインの両隣にあるセルの値を同じにする
ことができ、救済処理を行った後のセルに対しても、物
理的なチェッカーパターンを所期通りに生成することが
可能である。
【0110】なお、本実施の形態では、1つのカラムア
ドレスの救済について説明したが、奇数個のカラムアド
レスの救済を行う場合でも、本実施の形態と同様の効果
が得られる。
【0111】なお、本実施の形態では、メモリの物理ア
ドレスと論理アドレスが同一の場合を例に説明を行った
が、メモリの物理アドレスと論理アドレスが異なる場合
であっても、論理アドレスを利用してパターンを生成す
ることで本実施の形態と同様の効果が得られる。
【0112】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、冗長救
済機能を有する半導体集積回路の組込み自己テストにお
いて、隣接するメモリセルアレイどうし間の干渉の有無
をテストするチェッカーパターンのような、メモリセル
の物理配置を考慮したテストを実施する際に、救済処理
後であっても、テストパターンを不良アドレスの判定に
基づいて適時に変換することにより、救済処理後のメモ
リセルの物理配置に即したテストパターンを印加するこ
とができるため、テストパターン生成部では生成するテ
ストパターンを変更する必要がない。
【0113】特に、不良メモリセルの救済状況が個々の
メモリによって異なるにもかかわらず、各メモリの救済
状況に応じてテストパターン生成部でテストパターンを
変更する必要がなく、救済処理後の各々のメモリに対し
て、個々のメモリの救済処理状況に即した効率の良い合
理的なテストを遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による半導体集積回路
を説明するためのブロック図
【図2】 図1に示された半導体集積回路の動作を示す
フローチャート
【図3】 本発明の実施の形態2による半導体集積回路
を説明するためのブロック図
【図4】 本発明の実施の形態3におけるテストパター
ン生成方法を示すフローチャート
【図5】 実施の形態1の場合の冗長回路を含むメモリ
の概略構成と動作説明図
【図6】 実施の形態3の場合の冗長回路を含むメモリ
の概略構成と動作説明図
【図7】 実施の形態4の場合のカラムアドレス単位で
救済を行うメモリに対するテストパターン生成方法のフ
ロー図
【図8】 実施の形態4の場合のカラムアドレス単位で
救済を行うメモリの概略構成と動作説明図
【図9】 従来技術における冗長回路を含むメモリのテ
ストフロー図
【符号の説明】
101 メモリ 102 冗長回路 103 メモリセルアレイ 104 不良アドレス記憶部 105 テストパターン生成部 106 期待値比較部 107 データスクランブル部 107a アドレス一致判定部 107b データ変換部 108 フェイル情報格納部 110 制御信号 111 アドレス信号 112 データ信号 113 変換後データ信号 114 出力応答 115 フェイル情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01R 31/28 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルアレイおよび前記メモリセル
    アレイに不良メモリセルが存在する場合に前記不良メモ
    リセルを救済するための冗長回路を含むメモリと、 前記メモリセルアレイに書き込むためのテストパターン
    を生成するテストパターン生成部と、 前記メモリセルアレイからデータを読み出して前記メモ
    リセルアレイに不良メモリセルが存在するか否かを判定
    する期待値比較部と、 前記不良メモリセルを前記冗長回路に置き換える救済処
    理を行っていない状態で前記メモリセルアレイをテスト
    した場合に検出される不良メモリセルのアドレスを不良
    アドレスとして格納しておくフェイル情報格納部と、 前記救済処理を行った後で前記フェイル情報格納部に保
    持された前記不良アドレスと前記テストパターン生成部
    からの出力を用いて前記メモリセルアレイに入力する値
    を変換するデータスクランブル部とを備えることを特徴
    とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記データスクランブル部は、 前記テストパターン生成部から入力されるアドレスと前
    記フェイル情報格納部からの不良メモリセルのアドレス
    とを比較するアドレス一致判定部と、 前記アドレス一致判定部においてアドレスが一致したと
    きに、前記不良メモリセルのアドレスに対して前記テス
    トパターン生成部から出力されるデータの値が前記冗長
    回路に隣接するアドレスに書き込まれるデータの値と同
    じ場合に前記テストパターン生成部からのデータの値を
    反転させるデータ変換部とを備えて構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記データスクランブル部は、 前記テストパターン生成部から入力されるアドレスと前
    記フェイル情報格納部からの不良メモリセルのアドレス
    とを比較するアドレス一致判定部と、 前記アドレス一致判定部においてアドレスが一致したと
    きに、前記不良メモリセルのアドレスに対して前記テス
    トパターン生成部から出力されるデータの値が前記冗長
    回路に隣接するアドレスに書き込まれるデータの値と同
    じ場合に前記テストパターン生成部からの前記不良ビッ
    ト位置に対するデータの値を反転させるデータ変換部と
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記フェイル情報格納部は、テスト時に
    前記メモリセルアレイに不良メモリセルが検出された場
    合に、不良メモリセルのアドレスである不良アドレスと
    不良ビット位置の情報を格納しておくように構成されて
    いることを特徴とする請求項1から請求項3までのいず
    れかに記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記フェイル情報格納部に代えて、前記
    メモリ内に存在して、前記冗長回路によって置き換えら
    れる前記不良メモリセルのアドレスである救済アドレス
    を記憶する不良アドレス記憶部を備えていることを特徴
    とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の半
    導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記不良アドレス記憶部は、前記救済ア
    ドレスの値に応じて切断されるヒューズによって構成さ
    れ、前記ヒューズの切断の有無によって不良アドレスを
    記憶することを特徴とする請求項5に記載の半導体集積
    回路。
  7. 【請求項7】 メモリセルアレイおよび前記メモリセル
    アレイに不良メモリセルが存在する場合に前記不良メモ
    リセルを救済するための冗長回路を含むメモリと、 前記メモリセルアレイに書き込むためのテストパターン
    を生成するテストパターン生成部と、 前記メモリセルアレイからデータを読み出して前記メモ
    リセルアレイに不良メモリセルが存在するか否かを判定
    する期待値比較部と、 前記不良メモリセルを前記冗長回路に置き換える救済処
    理を行っていない状態で前記メモリセルアレイをテスト
    した場合に検出される不良メモリセルのアドレスを不良
    アドレスとして格納しておくフェイル情報格納部と、 前記救済処理を行った後で前記フェイル情報格納部に保
    持された前記不良アドレスと前記テストパターン生成部
    からの出力を用いて前記メモリセルアレイに入力する値
    を変換するデータスクランブル部とを備え、 さらに、前記テストパターン生成部が外部テスター上に
    構成されていることを特徴とする半導体集積装置。
  8. 【請求項8】 メモリセルアレイおよび前記メモリセル
    アレイに不良メモリセルが存在する場合に前記不良メモ
    リセルを救済するための冗長回路を含むメモリと、 前記メモリセルアレイに書き込むためのテストパターン
    を生成するテストパターン生成部と、 前記メモリセルアレイからデータを読み出して前記メモ
    リセルアレイに不良メモリセルが存在するか否かを判定
    する期待値比較部と、 前記不良メモリセルを前記冗長回路に置き換える救済処
    理を行っていない状態で前記メモリセルアレイをテスト
    した場合に検出される不良メモリセルのアドレスを不良
    アドレスとして格納しておくフェイル情報格納部と、 前記救済処理を行った後で前記フェイル情報格納部に保
    持された前記不良アドレスと前記テストパターン生成部
    からの出力を用いて前記メモリセルアレイに入力する値
    を変換するデータスクランブル部とを備え、 さらに、前記期待値比較部が外部テスター上に構成され
    ていることを特徴とする半導体集積装置。
  9. 【請求項9】 カラムアドレス単位で救済を行うメモリ
    において、 メモリのロウアドレスの論理アドレスの最下位ビットと
    カラムアドレスの論理アドレスの最下位ビットとの排他
    的論理和をとるステップと、 前記排他的論理和の値が0のときに、隣のビットの値が
    互いに反転するデータをメモリに書き込むステップと、 前記排他的論理和の値が1のときに、前記の排他的論理
    和の値が0のときに前記メモリに書き込んだデータの反
    転データを前記メモリに書き込むステップとを含むこと
    を特徴とするテストパターン生成方法。
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