JP2003187470A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003187470A
JP2003187470A JP2001381361A JP2001381361A JP2003187470A JP 2003187470 A JP2003187470 A JP 2003187470A JP 2001381361 A JP2001381361 A JP 2001381361A JP 2001381361 A JP2001381361 A JP 2001381361A JP 2003187470 A JP2003187470 A JP 2003187470A
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JP
Japan
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signal
lens
lens position
objective lens
optical disk
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Application number
JP2001381361A
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English (en)
Inventor
Shingo Sakata
信吾 佐方
Takahiro Sato
高広 佐藤
Shinichiro Nagano
伸一郎 長野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク装置の使用傾斜角度に応じて、安
定したデータ再生・記録を行える光ディスク装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 本発明の光ディスク装置は、対物レンズ
5とキャリッジ7の相対位置を検出するレンズ位置検出
手段12と、レンズ位置検出手段12からのレンズ位置
検出信号と基準信号が一致するように調整するコントロ
ーラ13と、コントローラ13からのレンズ位置可変信
号によりレンズ位置を変化させるレンズ位置可変手段1
4を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクの情報を
記録・再生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、オーディオ用CDを
はじめとして、CD−ROM、CD−R/RW、DVD
などがすでに実用化されており、各方面への応用と高性
能化への開発が活発に行われている。とくに最近では、
パーソナルコンピュータの急速な市場拡大とともに、記
録・再生が可能な光ディスク装置のパーソナルコンピュ
ータへの内蔵普及率が高くなってきている。
【0003】ここで、CD−R/RW駆動装置を例にし
て、従来の記録・再生が可能な光ディスク装置の構成に
ついて図6を用いて説明する。図6は、従来の技術にお
ける光ディスク装置のピックアップモジュール制御部の
ブロック図である。図6において、1は光ディスク、2
はピックアップモジュール、3はスピンドルモータ、4
は光ピックアップ、5は対物レンズ、6はアクチュエー
タ、7はキャリッジ、8はフィード部、9は制御信号生
成手段、10はサーボ制御手段、11はモーター駆動手
段である。
【0004】以上のように構成された従来の記録・再生
が可能な光ディスク装置の動作について説明する。図6
において、ピックアップモジュール2は、光ディスク1
を回転させるスピンドルモータ3と、光ディスク1の情
報信号を読み取るための光ピックアップ4と、光ピック
アップ4を光ディスクの半径方向に移動させるためのフ
ィード部8で構成されている。また光ピックアップ4
は、光スポットを集光するための対物レンズ5と、対物
レンズ5を搭載して法線方向及び半径方向に駆動するア
クチュエータ6と、アクチュエータ6を搭載したキャリ
ッジ7から構成されている。
【0005】制御信号生成手段9は、ピックアップモジ
ュール2中のキャリッジ7内部にある光検出器(図示せ
ず)からの信号出力をもとに、制御信号(フォーカスエ
ラー信号、トラッキングエラー信号、アドレス情報生成
信号等)を生成し、サーボ制御手段10に出力する。こ
こでフォーカスエラー信号とは、光ピックアップ4に備
えられた対物レンズ5より出射される光スポットと光デ
ィスク1の記録面との法線方向の誤差を示すもので、ト
ラッキングエラー信号とは、前記光スポットと光ディス
ク1の情報とトラックのディスク半径方向の誤差を示す
ものである。
【0006】またサーボ制御手段10はフィルタ回路、
増幅回路等によって構成され、フォーカスエラー信号及
びトラッキングエラー信号をもとに、光ディスク1上に
光スポットの焦点を合わせ、また光スポットが情報トラ
ックに追従するように制御信号を出力する。そしてモー
タ駆動手段11は、前記サーボ制御手段からの制御信号
をもとに対物レンズ5をフォーカス/トラッキング制御
する。さらに、サーボ制御手段10は制御信号生成手段
9から出力されたトラッキングエラー信号の低域成分を
用いてフィード部8を制御し、対物レンズが概略中立位
置を保持するようにフィード制御を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光ディ
スク装置(CD−ROM、CD−R/RW、DVD等)
においては、ピックアップモジュール2の組み立て誤差
によるピックアップモジュール毎に対物レンズ5とキャ
リッジ7の相対位置にばらつきが発生した。
【0008】また光ディスク装置を傾けて使用した場合
には、ピックアップモジュール2の対物レンズ5を搭載
したアクチュエータ4の自重によって、対物レンズ5と
キャリッジ7の相対位置がキャリッジ7の初期位置から
ずれる現象が発生する。そして、トラッキング追従時フ
ィード部8の起動電圧がばらつき、対物レンズ5とキャ
リッジ7の相対位置の偏差で光ディスク1からの反射光
量にアンバランスが発生する。
【0009】そのため光検出器(図示せず)からの出力
信号もアンバランスとなり、制御信号生成手段9により
生成される各制御信号に、バランスの劣化やC/N比の
劣化が発生することになる。この制御信号のバランスや
C/N比等の劣化により光ディスクの再生及び記録品質
に影響するおそれがあった。
【0010】このことについて図7(a)(b)(c)
を用いて、以下に説明する。図7(a)は従来の光ディ
スク装置における対物レンズがキャリッジの略中央付近
にある場合の相対的位置関係及びレンズ位置出力波形を
示す図、図7(b)は(a)の対物レンズが右方向へず
れた場合を示す図、図7(c)は(a)の対物レンズが
左方向へずれた場合を示す図である。すなわち、対物レ
ンズ5とキャリッジ7の相対位置と、キャリッジ内にあ
る光検出器に入射する光ディスク1からの反射光の関係
を図示したものである。そこで、対物レンズ5とキャリ
ッジ7の相対位置がシフトした場合の光検出器からの出
力信号について説明する。
【0011】図7(a)(b)に示すように、光検出器
はL部分とM部分で2分割されており、制御信号生手段
9はL部分とM部分からの出力信号を演算することによ
り制御信号を生成する。例えば、CD−RディスクとC
D−RWディスクは、トラックの溝を蛇行することによ
りアドレス情報が変調された状態で記録されており、光
ディスク装置はL部分とM部分からの出力信号を減算
し、フィルタ処理を行うことでアドレス情報を読み出し
ている。
【0012】図7(a)は対物レンズ5がキャリッジ7
の略中央付近にある場合を示す。図7(a)に示すよう
に、対物レンズ5がキャリッジ7の略中央付近にある場
合は光ディスク1からの反射光は光検出器の中央に入射
する。このため、2分割された光検出器のL部分とM部
分で反射光の面積は同じであるため、それぞれの出力信
号を減算した制御信号は、図7(a)の右図に示すよう
に偏差の発生がなくC/N比が良好なため、光ディスク
装置の再生及び記録品質は問題の無い状態を確保でき
る。
【0013】図7(b)はピックアップモジュール組み
立て時の初期相対位置のずれや光ディスク装置を傾けた
場合に発生する相対位置のシフトによって、対物レンズ
5が右方向にシフトする場合を示す。対物レンズ5が右
方向にシフトした場合、光ディスクからの反射光も光検
出器の中央から右方向にシフトする。このため、2分割
された光検出器のL部分の方がM部分よりも反射光の面
積が大きいため、それぞれの出力信号を減算した制御信
号は偏差が図7(b)の右図に示すように発生しC/N
比が劣化するため、光ディスク装置の再生及び記録品質
が劣化する。
【0014】図7(c)はピックアップモジュール組み
立て時の初期相対位置のずれや光ディスク装置を傾けた
場合に発生する相対位置のシフトによって、対物レンズ
5が左方向にシフトする場合を示す。対物レンズ5が左
方向にシフトした場合、光ディスク1からの反射光も光
検出器の中央から左方向にシフトする。このため、2分
割された光検出器のL部分の方がM部分よりも反射光の
面積が大きいため、それぞれの出力信号を減算した制御
信号は、図7(c)の右図に示すように偏差が発生しC
/N比が劣化するため、光ディスク装置の再生及び記録
品質が劣化する。
【0015】以上説明したように、ピックアップモジュ
ール組み立て時の初期相対位置の偏差や光ディスク装置
を傾けた場合に発生する相対位置のシフトによって制御
信号に偏差が発生しC/N比が劣化する。さらに再生速
度・記録速度が高速になるほど、相対位置のずれに対す
るC/N比の劣化が激しくなるため、再生速度・記録速
度の高速化が進む中で光ディスク装置の再生及び記録品
質に影響を与えるという課題があった。
【0016】本発明は、上記課題を解決するためのもの
で、ピックアップモジュール毎の対物レンズとキャリッ
ジの相対位置のばらつきを吸収し、光ディスク装置がど
のような角度で使用された場合においても(使用傾斜角
度)、安定したデータ再生・記録を行える光ディスク装
置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明の光ディスク装置は、対物レンズとキャリッ
ジの相対位置を検出するレンズ位置検出手段と、レンズ
位置検出手段からのレンズ位置検出信号と基準信号が一
致するように調整するコントローラと、コントローラか
らのレンズ位置可変信号によりレンズ位置を変化させる
レンズ位置可変手段を備えたことを特徴とする。
【0018】これにより、ピックアップモジュール毎の
対物レンズとキャリッジの相対位置のばらつきを吸収
し、光ディスク装置がどのような角度で使用された場合
においても、安定したデータ再生・記録をを行うことが
できる光ディスク装置を実現できるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、光ディスク上に光スポットを集光してデータの記録
・再生を行う対物レンズと、該対物レンズを光ディスク
半径方向及び光ディスク法線方向に微小移動させるアク
チュエータと、該アクチュエータを搭載したキャリッジ
を備えた光ピックアップと、光ピックアップを半径方向
におおまかに移動させるフィード部と、光ピックアップ
の光検出器の出力信号から光ディスク上に光スポットを
集光し光ディスク上のトラックに対物レンズが追従する
ための制御信号を生成する制御信号生成手段と、制御信
号を基に光ディスクに対物レンズ及びフィード部を追従
させるサーボ制御手段と、サーボ制御手段の出力に応じ
て対物レンズ及びフィード部を駆動する駆動手段をもつ
光ディスク装置であって、対物レンズとキャリッジの相
対位置を検出するレンズ位置検出手段と、レンズ位置検
出手段からのレンズ位置検出信号と基準信号が一致する
ように調整するコントローラと、コントローラからのレ
ンズ位置可変信号によりレンズ位置を変化させるレンズ
位置可変手段を備えたことを特徴とする光ディスク装置
であり、対物レンズとキャリッジの相対位置の偏差を吸
収することにより、安定したデータ再生・記録をを行う
ことができるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項2に記載の発明は、基準信
号が、対物レンズのキャリッジに対する相対位置をキャ
リッジの略中央となるように設定する信号であることを
特徴とする請求項1記載の光ディスク装置であり、対物
レンズとキャリッジの相対位置の偏差を吸収し、対物レ
ンズをキャリッジの中央に調整することで安定したデー
タ再生・記録をを行うことができるという作用を有す
る。
【0021】本発明の請求項3に記載の発明は、レンズ
位置検出手段が、光検出器の出力信号を演算し、対物レ
ンズの半径方向への移動量に応じて偏差量が変化するレ
ンズ位置検出信号を生成することを特徴とする請求項1
記載の光ディスク装置であり、光ピックアップの組み立
て時に対物レンズとキャリッジの相対位置のばらつき及
び傾きによって発生する相対位置の偏差を吸収すること
により、安定したデータ再生・記録をを行うことができ
るという作用を有する。
【0022】本発明の請求項4に記載の発明は、基準信
号が、対物レンズの半径方向へのシフト量に応じた偏差
量が略零となるように設定する信号であって、コントロ
ーラがレンズ位置検出信号と該基準信号が一致するよう
にレンズ位置を変化させ、対物レンズの半径方向のシフ
トをなくすことを特徴とする請求項1記載の光ディスク
装置であり、光ピックアップの組み立て時に対物レンズ
とキャリッジの相対位置のばらつき及び傾きによって発
生する相対位置の偏差を吸収することにより、安定した
データ再生・記録をを行うことができるという作用を有
する。
【0023】本発明の請求項5に記載の発明は、コント
ローラが、レンズ位置検出信号と基準信号が一致するよ
うに調整したレンズ位置可変信号にオフセットを加減算
した後、サーボ制御手段がトラッキング制御を行うこと
を特徴とする請求項1記載の光ディスク装置であり、ト
ラッキング追従開始時及び追従時の相対位置の偏差を吸
収することにより、安定したデータ再生・記録をを行う
ことができるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項6に記載の発明は、コント
ローラが、対物レンズがトラックに追従している状態に
おいて、レンズ位置検出信号の基準信号との偏差量を検
出し、偏差量が略零となるようにレンズ位置可変信号を
変化させることを特徴とする請求項4記載の光ディスク
装置であり、トラッキング追従時においてフィード部の
起動電圧のばらつきにより発生する相対位置の偏差を吸
収することにより、安定したデータ再生・記録をを行う
ことができるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項7に記載の発明は、コント
ローラが、対物レンズがトラックに追従している状態に
おいて、レンズ位置検出信号の基準信号との偏差量を検
出し、偏差量が規定の閾値を超えた場合に、レンズ位置
可変信号を変化させることを特徴とする請求項1記載の
光ディスク装置であり、トラッキング追従時においてフ
ィード部の起動電圧のばらつきにより発生する相対位置
の偏差を吸収することにより、安定したデータ再生・記
録をを行うことができるという作用を有する。
【0026】本発明の請求項8に記載の発明は、コント
ローラが、レンズ位置検出信号の基準信号との偏差量に
応じて、レンズ位置可変信号の波高値と出力時間を変化
させることを特徴とする請求項7記載の光ディスク装置
であり、トラッキング追従時においてフィード部の起動
電圧のばらつきにより発生する相対位置の偏差を吸収す
ることにより、安定したデータ再生・記録をを行うこと
ができるという作用を有する。
【0027】本発明の請求項9に記載の発明は、コント
ローラが、再生速度及び記録速度に応じて閾値と波高値
と出力時間を変化させることを特徴とする請求項7記載
の光ディスク装置であり、再生速度及び記録速度に応じ
た最適な制御により対物レンズとキャリッジの相対位置
を調整できるため、安定したデータ再生・記録をを行う
ことができるという作用を有する。
【0028】以下本発明の実施の形態について、図面を
参照しながら説明する。
【0029】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における光ディスク装置のピックアップモジュー
ル制御部のブロック図である。図1において、1は光デ
ィスク、2はピックアップモジュール、3はスピンドル
モータ、4は光ピックアップ、5は対物レンズ、6はア
クチュエータ、7はキャリッジ、8はフィード部、9は
制御信号生成手段、10はサーボ制御手段、11はモー
ター駆動手段、12はレンズ位置検出手段、13はコン
トローラ、14はレンズ位置可変手段である。
【0030】以上のように構成された本発明の実施の形
態1における記録・再生が可能な光ディスク装置の動作
について説明する。図1において、ピックアップモジュ
ール2は、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ
3と、光ディスク1の情報信号を読み取るための光ピッ
クアップ4と、光ピックアップ4をディスクの半径方向
に移動させるためのフィード部8で構成されたものであ
る。
【0031】また光ピックアップ4は、光スポットを集
光するための対物レンズ5と、対物レンズ5を搭載して
法線方向及び半径方向に駆動するアクチュエータ6と、
アクチュエータ6を搭載したキャリッジから構成され
る。制御信号生成手段9は、ピックアップモジュール2
中のキャリッジ7内部にある光検出器(図示せず)から
の信号出力をもとに、制御信号(フォーカスエラー信
号、トラッキングエラー信号、アドレス情報生成信号
等)を生成し、サーボ制御手段10に出力する。
【0032】またサーボ制御手段10はフィルタ回路、
増幅回路等によって構成され、フォーカスエラー信号及
びトラッキングエラー信号をもとに、光ディスク1上に
光スポットの焦点を合わせ、また光スポットが情報トラ
ックに追従するように制御信号を出力する。そしてモー
タ駆動手段11は、前記サーボ制御手段からの制御信号
をもとに対物レンズ5をフォーカス/トラッキング制御
する。また、さらにサーボ制御手段10は制御信号生成
手段9から出力されたトラッキングエラー信号の低域成
分を用いてフィード部8を制御し、対物レンズが概略中
立位置を保持するようにフィード制御を行う。
【0033】レンズ位置検出手段12は、光ピックアッ
プ4の光検出器(図示せず)の出力信号を演算して対物
レンズ5とキャリッジ7の相対位置を示すレンズ位置検
出信号を生成するか、あるいは例えばフォトセンサ等の
光学的位置検出器を用いて対物レンズ5とキャリッジ7
の相対位置を示すレンズ位置検出信号を生成する。
【0034】そこで、図2(a)は本発明の実施の形態
1におけるレンズ位置検出信号の出力波形を示す図、図
2(b)は本発明の実施の形態1における対物レンズと
キャリッジの相対的位置関係を示す図である。そして、
図2(a)(b)に示すように、レンズ位置検出信号は
対物レンズ5とキャリッジ7の相対位置の変化に対して
略線形で変化する。
【0035】コントローラ13は、A/D変換器、中央
処理装置、D/A変換器等から構成され、レンズ位置検
出手段12から出力される相対位置を示すレンズ位置検
出信号の電圧をアナログデジタル変換し、レンズ位置検
出信号の基準信号からの偏差量より対物レンズ5とキャ
リッジ7の相対位置を検出し、目標の相対位置となる様
に多段階の補正信号を出力可能なD/A変換器によりレ
ンズ位置可変信号を出力する。そして、レンズ位置可変
手段14はレンズ位置可変信号の出力をもとに出力信号
をモーター駆動手段11に加算することで対物レンズ5
とキャリッジ7の相対位置を可変するものである。
【0036】図3は本発明の実施の形態1におけるピッ
クアップ制御部の動作を示すフローチャートである。以
下、図2(a)(b)、図3を用いて本発明の実施の形
態1におけるサーボ部の動作を説明する。図3におい
て、まず電源が投入されると(S1)、サーボ制御手段
は光ディスクの法線方向に対物レンズを追従するために
フォーカス制御をONする(S2)。次に図2(a)に
示すように、コントローラ13は、レンズ位置可変信号
をNポイントで可変しながらレンズ検出信号の電圧を測
定する(S3)。
【0037】次に、それぞれの測定ポイントの相対位置
でレンズ位置検出手段から出力されるレンズ位置検出信
号の電圧をA/D変換器により取得する。そして1〜N
ポイントのレンズ位置可変信号Xにおけるレンズ位置検
出信号Yの電圧から、例えば1次の近似式 Y=AX+B を算出する。この近似式よりレンズ位置検出信号が略零
となるレンズ位置可変信号Xを算出する(S4)。これ
が基準レベルを示す基準信号である。
【0038】次にトラッキング制御とフィード制御をO
Nした場合、トラッキングエラーの低域成分によりフィ
ード制御を行うことで対物レンズとキャリッジの相対位
置にオフセットが発生するため、前記近似式より求めた
レンズ駆動信号に補正値を加減算し、レンズ位置可変手
段14に補正後のレンズ位置可変信号を出力する(S
5)。
【0039】次に、サーボ制御手段は光ディスクの半径
方向に対物レンズを追従するためにトラッキング制御を
ONし、対物レンズが概略中立位置を保持するようにフ
ィード制御をONする(S6)。そして、光ディスクの
再生・記録動作を行う(S7)。
【0040】以上のように、本発明のピックアップモジ
ュール制御部は、ピックアップモジュール毎の対物レン
ズとキャリッジの相対位置のばらつきや、光ディスク装
置を傾けて使用した場合に発生する相対位置の偏差を、
再生・記録動作開始の前に略零とすることができるた
め、また制御信号のC/N比が良好な状態で再生・記録
動作を行うことができる。
【0041】次に図4、図5を用いて、再生・記録動作
時を含むトラッキング制御とフィード制御を行っている
状態において、対物レンズ5とキャリッジ7の相対位置
のシフトを補正する動作について説明する。図4は本発
明の実施の形態1におけるピックアップモジュール制御
部の動作を示すフローチャートであり、図5は本発明の
実施の形態1におけるピックアップモジュール制御部の
動作を示すタイミングチャートである。
【0042】再生・記録動作時を含むトラッキング制御
とフィード制御を行っている状態において、図4、図5
に示すようにコントローラ13は規定のサンプリング時
間ST毎にレンズ検出信号の電圧を規定の時間Tの間A
/D変換器により測定し、レンズ位置検出信号の基準信
号からの偏差量(相対位置のシフト)を取得する(S
8)。
【0043】次にコントローラ13は基準信号からの偏
差量を規定の閾値(e、d)と比較する(S9)。次に
規定の閾値の間にあると判断した場合には、制御信号の
C/N比の劣化がなく安定して再生・記録が可能な相対
位置にあるため、光ディスク1の再生・記録動作を続行
する(S10)。
【0044】また、基準信号からの偏差量が規定の閾値
と比較し、規定の閾値よりも大きい場合には偏差量の大
きさに応じてレンズ駆動信号の波高値または出力時間を
可変して、相対位置の偏差量を補正する方向へレンズ位
置可変信号を出力する。そして、光ディスク1の再生・
記録動作を続行し、規定のサンプリング時間ST毎に、
対物レンズ5とキャリッジ7の相対位置の偏差量を補正
する動作を繰り返すものである。
【0045】また、閾値(e、d)は、相対位置の偏差
量に対する制御信号のC/N比の劣化は再生速度・記録
速度が高速になるほど大きくなるため、再生・記録時の
速度に応じて、制御信号のC/N比の劣化がなく安定し
た再生及び記録動作が確保できる相対位置のシフト量に
規定の閾値を設定する。
【0046】このように、サンプル時間ST毎にレンズ
検出信号より対物レンズ5とキャリッジ7の相対位置の
偏差量を取得し、再生・記録速度に応じて安定した再生
・記録動作が確保できる偏差量の範囲内で、シフト量が
略零となるようにレンズ位置可変信号を出力することで
制御信号のC/N比が良好な状態で再生・記録動作を行
うことができる。
【0047】以上のように、本発明のピックアップモジ
ュール制御部は、再生・記録動作におけるフィード部の
起動電圧のばらつき等により発生する対物レンズとキャ
リッジの相対位置のシフトを補正することができるた
め、また制御信号のC/N比が良好な状態で再生・記録
動作を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明の光ディスク装置
は、ピックアップモジュール制御部が、ピックアップモ
ジュール毎の対物レンズとキャリッジの相対位置のばら
つきや、光ディスク装置を傾けて使用した場合に発生す
る相対位置の偏差を、再生・記録動作開始の前に略零と
することができ、さらに再生・記録動作における対物レ
ンズとキャリッジの相対位置のシフトを補正することが
できるため、制御信号のC/N比が良好な状態で再生・
記録動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
のピックアップモジュール制御部のブロック図
【図2】(a)本発明の実施の形態1におけるレンズ位
置検出信号の出力波形を示す図 (b)本発明の実施の形態1における対物レンズとキャ
リッジの相対的位置関係を示す図
【図3】本発明の実施の形態1におけるピックアップモ
ジュール制御部の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1におけるピックアップモ
ジュール制御部の動作を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態1におけるピックアップモ
ジュール制御部の動作を示すタイミングチャート
【図6】従来の技術における光ディスク装置のピックア
ップ制御部のブロック図
【図7】(a)従来の光ディスク装置における対物レン
ズがキャリッジの略中央付近にある場合の相対的位置関
係及びレンズ位置出力波形を示す図 (b)(a)の対物レンズが右方向へずれた場合を示す
図 (c)(a)の対物レンズが左方向へずれた場合を示す
【符号の説明】
1 光ディスク 2 ピックアップモジュール 3 スピンドルモータ 4 光ピックアップ 5 対物レンズ 6 アクチュエータ 7 キャリッジ 8 フィード部 9 制御信号生成手段 10 サーボ制御手段 11 モーター駆動手段 12 レンズ位置検出手段 13 コントローラ 14 レンズ位置可変手段
フロントページの続き (72)発明者 長野 伸一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D117 CC07 FF21 FF25 FF28 JJ05 5D118 AA15 AA27 BA01 CA08 CA09 CA15 CD03 CD18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスク上に光スポットを集光してデー
    タの記録・再生を行う対物レンズと、該対物レンズを光
    ディスク半径方向及び光ディスク法線方向に微小移動さ
    せるアクチュエータと、該アクチュエータを搭載したキ
    ャリッジを備えた光ピックアップと、 前記光ピックアップを半径方向におおまかに移動させる
    フィード部と、 前記光ピックアップの光検出器の出力信号から前記光デ
    ィスク上に光スポットを集光し光ディスク上のトラック
    に前記対物レンズが追従するための制御信号を生成する
    制御信号生成手段と、 前記制御信号を基に光ディスクに対物レンズ及びフィー
    ド部を追従させるサーボ制御手段と、 前記サーボ制御手段の出力に応じて対物レンズ及びフィ
    ード部を駆動する駆動手段をもつ光ディスク装置であっ
    て、 前記対物レンズとキャリッジの相対位置を検出するレン
    ズ位置検出手段と、 前記レンズ位置検出手段からのレンズ位置検出信号と基
    準信号が一致するように調整するコントローラと、 前記コントローラからのレンズ位置可変信号によりレン
    ズ位置を変化させるレンズ位置可変手段を備えたことを
    特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記基準信号が、対物レンズのキャリッジ
    に対する相対位置をキャリッジの略中央となるように設
    定する信号であることを特徴とする請求項1記載の光デ
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】前記レンズ位置検出手段が、前記光検出器
    の出力信号を演算し、対物レンズの半径方向への移動量
    に応じて偏差量が変化するレンズ位置検出信号を生成す
    ることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記基準信号が、対物レンズの半径方向へ
    のシフト量に応じた偏差量が略零となるように設定する
    信号であって、前記コントローラが前記レンズ位置検出
    信号と該基準信号が一致するようにレンズ位置を変化さ
    せ、対物レンズの半径方向のシフトをなくすことを特徴
    とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】前記コントローラが、前記レンズ位置検出
    信号と前記基準信号が一致するように調整したレンズ位
    置可変信号にオフセットを加減算した後、前記サーボ制
    御手段がトラッキング制御を行うことを特徴とする請求
    項1記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】前記コントローラが、対物レンズがトラッ
    クに追従している状態において、レンズ位置検出信号の
    基準信号との偏差量を検出し、偏差量が略零となるよう
    にレンズ位置可変信号を変化させることを特徴とする請
    求項4記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】前記コントローラが、対物レンズがトラッ
    クに追従している状態において、レンズ位置検出信号の
    基準信号との偏差量を検出し、偏差量が規定の閾値を超
    えた場合に、レンズ位置可変信号を変化させることを特
    徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】前記コントローラが、レンズ位置検出信号
    の基準信号との偏差量に応じて、レンズ位置可変信号の
    波高値と出力時間を変化させることを特徴とする請求項
    7記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】前記コントローラが、再生速度及び記録速
    度に応じて閾値と波高値と出力時間を変化させることを
    特徴とする請求項7記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007012229A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Victor Co Of Japan Ltd 光ディスク装置

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