JP2003187409A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JP2003187409A
JP2003187409A JP2001383864A JP2001383864A JP2003187409A JP 2003187409 A JP2003187409 A JP 2003187409A JP 2001383864 A JP2001383864 A JP 2001383864A JP 2001383864 A JP2001383864 A JP 2001383864A JP 2003187409 A JP2003187409 A JP 2003187409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
head
reproducing
track
heads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001383864A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Koe
秀明 向江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001383864A priority Critical patent/JP2003187409A/ja
Publication of JP2003187409A publication Critical patent/JP2003187409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドとテープの接触状態の定常的な安定性
を考慮することなく、簡単な方法で記録再生時における
欠落データに対する余裕度を増加することができる磁気
記録再生装置を提供する。 【解決手段】 再生ヘッド12を、記録時にはリードア
フターライトができる位置に配置するとともに、記録ヘ
ッド11を再生ヘッド12に対して先行して離れた方向
に配置し、通常再生時および互換再生時には、再生ヘッ
ド12でセンタートラッキング制御しながら、記録ヘッ
ド11と再生ヘッド12とを一対として記録トラックを
再生し、そのときの記録ヘッド11と再生ヘッド12と
を、各ヘッド11、12の一方の端部が、それぞれ対応
するトラックピッチの一方の端部と合致するように、シ
フトさせて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タシステム等において、その外部記憶装置などとして用
いられる磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、放送用分野で磁気記録再生装置と
して使用されるデジタルVTRでは、磁気テープ上のト
ラックピッチが20μm前後と広く、再生ヘッドのトラ
ック幅もトラックピッチの約1.5倍前後程度に設定さ
れているため、トラック直線性、所謂、リニアリティ誤
差やヘッド高さ誤差、ヘッド幅誤差、制御上における誤
差等があっても、問題なく再生することができる。
【0003】また一方、放送用途では送出用としてスロ
ー再生機能がよく使用されるため、最近ではノントラッ
キング再生方式を用いるVTRが数多く採用されてい
る。このように、テープ上の記録トラックに対して正確
なトレースを必要としないノントラッキング再生方式の
場合、スロー再生の範囲にもよるが、通常、再生ヘッド
を記録ヘッド数の2倍搭載し、1倍速再生時にはテープ
パターン上で1トラックピッチずれたところに同アジマ
スの再生ヘッドを配置する。この時、両方の再生ヘッド
が隣々接トラックを同時に再生しないことが条件となる
ため、再生ヘッドのトラック幅の上限に制約を受ける。
【0004】以上のようなノントラッキング再生方法に
より磁気テープ上のデジタルデータを再生する従来の磁
気記録再生装置について、以下に説明する。図8は従来
の磁気記録再生装置におけるノントラッキング再生方法
の説明図であり、図8(a)、図8(b)はある時間に
おける2つの再生ヘッドが記録トラックを再生している
状態である。図8(a)に示すように、トラックピッチ
(Tp)の2倍となるトラック幅を有する再生ヘッド8
1が、同アジマスの記録トラックMを再生しており、再
生ヘッド81に対して1トラックピッチずれた再生ヘッ
ド82が逆アジマストラック上にある。
【0005】この時、再生ヘッド81は記録トラックM
の上にあるため、再生出力は十分に得られるので問題は
ないが、ノントラッキング再生方式であるため、時間軸
によっては図8(b)のような状態も存在しうる。この
場合、再生ヘッド81は記録トラックMを再生すると同
時に、再生ヘッド82も記録トラックMを再生してい
る。しかし、磁気記録再生装置には、一般的に組立上の
誤差、つまり、ヘッド高さ誤差、ヘッドのトラック幅誤
差があり、記録トラックMの再生時に隣々接の記録トラ
ックL、Nを再生する確率が増加する。
【0006】従って、再生ヘッドのトラック幅の上限が
規制され、実質トラック幅の上限はトラックピッチの約
1.5倍前後となる。従って、記録トラックMを再生す
る場合に再生トラック幅が最も小さくなるのは、図8
(c)のように、2つの再生ヘッドが同じ幅だけ再生す
る場合であり、この時の再生トラック幅はWとなる。
【0007】以上のように、昨今のデジタルVTRに見
られるようなノントラッキング再生を行う場合には、磁
気テープ上の記録トラックの全幅が再生できない状態が
発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うなノントラッキング再生方法では、トラックピッチが
極めて小さいデータストレージのような磁気記録再生装
置に適応する場合には、記録トラック幅に対するヘッド
高さ誤差やトラック幅誤差の影響量が極めて大きくな
り、再生トラック量が著しく減少するという問題点を有
していた。
【0009】そこで、電磁変換特性を満足するために
は、記録時に記録データの欠落がないような完全な記録
と、再生時に再生データの欠落がないような完全な再生
が要求され、ヘッドとテープの接触状態を常に安定に保
っていく必要がある。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、ヘッドとテープの接触状態の定常的な安定性を考
慮することなく、簡単な方法で記録再生時における欠落
データに対する余裕度を増加することができる磁気記録
再生装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の磁気記録再生装置は、ある速度で回転する
回転ドラムに磁気テープを螺旋状に巻きつけ、その磁気
テープをある速度で走行させてヘリカル記録再生するよ
う構成した磁気記録再生装置であって、前記回転ドラム
に、前記磁気テープ上のトラックピッチより大きいトラ
ック幅を有するN個(N≧1)の記録ヘッドと、前記ト
ラックピッチより大きいトラック幅を有するN個(N≧
1)の再生ヘッドとを搭載し、前記再生ヘッドを、記録
時には、前記再生ヘッドに対して先行する前記記録ヘッ
ドがトラック幅の一部をオーバーライトすることにより
記録トラックを順次形成し、この記録トラックを前記再
生ヘッドが順次走査して前記再生ヘッドから得られる再
生信号を処理可能な位置に配置するとともに、通常再生
時もしくは互換再生時には、前記再生ヘッドによりトラ
ッキング制御しながら、前記記録ヘッドと前記再生ヘッ
ドとを一対として前記記録トラックを再生し、そのとき
の前記記録ヘッドと前記再生ヘッドとを、前記記録トラ
ックのヘッドスキャニング方向左側端部と前記記録ヘッ
ドの左側端部とが合致し、かつ、前記記録トラックのヘ
ッドスキャニング方向右側端部と前記再生ヘッドの右側
端部とが合致するように、配置した構成としたことを特
徴とする。
【0012】以上により、再生ヘッドを記録ヘッドに対
して、リードアフターライト可能な位置に配するととも
に、互換再生時などには記録ヘッドと再生ヘッドとを用
いて記録トラックを再生することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の磁気記
録再生装置は、ある速度で回転する回転ドラムに磁気テ
ープを螺旋状に巻きつけ、その磁気テープをある速度で
走行させてヘリカル記録再生するよう構成した磁気記録
再生装置であって、前記回転ドラムに、前記磁気テープ
上のトラックピッチより大きいトラック幅を有するN個
(N≧1)の記録ヘッドと、前記トラックピッチより大
きいトラック幅を有するN個(N≧1)の再生ヘッドと
を搭載し、前記再生ヘッドを、記録時には、前記再生ヘ
ッドに対して先行する前記記録ヘッドがトラック幅の一
部をオーバーライトすることにより記録トラックを順次
形成し、この記録トラックを前記再生ヘッドが順次走査
して前記再生ヘッドから得られる再生信号を処理可能な
位置に配置するとともに、通常再生時もしくは互換再生
時には、前記再生ヘッドによりトラッキング制御しなが
ら、前記記録ヘッドと前記再生ヘッドとを一対として前
記記録トラックを再生し、そのときの前記記録ヘッドと
前記再生ヘッドとを、前記記録トラックのヘッドスキャ
ニング方向左側端部と前記記録ヘッドの左側端部とが合
致し、かつ、前記記録トラックのヘッドスキャニング方
向右側端部と前記再生ヘッドの右側端部とが合致するよ
うに、配置した構成とする。
【0014】この構成によると、再生ヘッドを記録ヘッ
ドに対して、リードアフターライト可能な位置に配する
とともに、互換再生時などには記録ヘッドと再生ヘッド
とを用いて記録トラックを再生する。
【0015】請求項2に記載の磁気記録再生装置は、あ
る速度で回転する回転ドラムに磁気テープを螺旋状に巻
きつけ、その磁気テープをある速度で走行させてヘリカ
ル記録再生するよう構成した磁気記録再生装置であっ
て、前記回転ドラムに、前記磁気テープ上のトラックピ
ッチより大きいトラック幅を有するN個(N≧1)の記
録ヘッドと、前記トラックピッチより大きいトラック幅
を有する2N個(N≧1)の再生ヘッドとを搭載し、2
個の前記再生ヘッドを、記録時には、前記2個の再生ヘ
ッドに対して先行する前記記録ヘッドがトラック幅の一
部をオーバーライトすることにより記録トラックを順次
形成し、この記録トラックを前記2個の再生ヘッドが順
次走査して前記2個の再生ヘッドから得られる再生信号
を処理可能な位置に配置するとともに、通常再生時もし
くは互換再生時には、前記2個の再生ヘッドによりトラ
ッキング制御しながら前記記録トラックを再生し、その
ときの前記2個の再生ヘッドを、1倍速再生時に前記再
生ヘッドの重なり幅が前記トラックピッチ分となるよう
に、配置した構成とする。
【0016】この構成によると、再生ヘッドを記録ヘッ
ドに対して、リードアフターライト可能な位置に配する
とともに、互換再生時などには2つの再生ヘッドを用い
て記録トラックを再生する。
【0017】以下、本発明の実施の形態を示す磁気記録
再生装置について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1の磁気記録再生
装置を説明する。
【0018】図3は本実施の形態1の磁気記録再生装置
における回転ドラムでの各ヘッドのレイアウト説明図で
ある。図3において、31は回転ドラムを示し、この回
転ドラム31には、記録ヘッド32Aと記録ヘッド32
Bが180度対向で取付けられている。この記録ヘッド
32Aと記録ヘッド32Bとはアジマス角が異なる。更
に、記録ヘッド32A、32Bに対して、それぞれ90
度位相が遅れたところには、再生ヘッド33Aと再生ヘ
ッド33Bが取付けられており、再生ヘッド33Aは記
録ヘッド32Aと、再生ヘッド33Bは記録ヘッド32
Bと同じアジマス角となっている。各再生ヘッド33
A、33Bは、先行する各記録ヘッド32A、32Bが
記録した記録トラックに、データの欠落がないかどうか
のリードアフターライトを行っている。
【0019】図2は本実施の形態1の磁気記録再生装置
におけるテープのトラック上での各ヘッドの位置関係説
明図であり、テープのトラックパターン上における記録
ヘッドと再生ヘッドの位置関係を示す。図2において
は、テープのトラックパターンを模式的に表している。
再生ヘッド22Aに対して2トラック先行する幅広の記
録ヘッド21Aが順次記録し、記録トラック幅が確定し
た時点で再生ヘッド22Aがリードアフターライト動作
を行うようになっている。図2ではテープのトラックパ
ターンが2段積みになっているのは、180度対向にあ
る記録ヘッド21Bに対する再生ヘッド22Bの位置関
係を表しているが、基本的には同じ位置関係となってい
る。
【0020】更に、図2において、記録ヘッド21Aの
左側のエッジで記録トラックの幅が確定されているが、
2トラック遅れの再生ヘッド22Aではヘッド右側のエ
ッジが記録トラックの右側と一致するように配置して、
リードアフターライト動作を行うようにしている。
【0021】次に、通常再生時や互換再生時の動作を説
明する。図1は本実施の形態1の磁気記録再生装置にお
ける通常および互換再生時の各ヘッドの位置関係説明図
であり、通常再生時や互換再生時を行う場合の記録ヘッ
ドと再生ヘッドの位置関係を示す。ここでは、記録トラ
ックに対する制御はアジマス時間(位相)差検出を用い
た。
【0022】まず、記録トラックLのセンター合わせを
行い、次に再生ヘッド12の右エッジが記録トラックL
の右エッジと合致するように、再生ヘッド12を左側に
シフトさせた。その時に、記録ヘッド11は、記録トラ
ックMを走査しており、記録ヘッド11の左側のエッジ
が記録トラックMの左側と一致している。回転ドラム1
回転後には、再生ヘッド12’が記録トラックMを走査
することになる。この時は、再生ヘッド12’の右エッ
ジが記録トラックMの右エッジと合致する。
【0023】ここで、アジマス時間(位相)差検出の動
作原理について、図10を用いて簡単に説明する。ここ
では動作を分かりやすく説明するために、垂直方向に記
録されたトラック上にLアジマスとRアジマスのシンク
が垂直方向で同じ高さに記録されたトラックと、互いに
垂直方向に同じ高さに取り付けられたLアジマスのヘッ
ドLとRアジマスのヘッドRを想定して、このトラック
を垂直方向に走査するヘッドLとヘッドRが再生時の理
想位置から水平方向にΔAだけオフトラックしている場
合を示す。
【0024】このときのトラッキング誤差情報としての
シンク時間差Taは、Ta=2・ΔA・tanα/V1
で表すことができる。なお、αはアジマス角、V1はヘ
ッド−トラックの相対速度を表す。
【0025】以上のように、2つのヘッドで1本の記録
トラックを再生することになるので、記録トラックの急
激な曲がりや制御による揺らぎが発生しても、どちらか
のヘッドで、記録されているトラック幅を殆ど再生する
ことができる。
【0026】この様子を図4(a)、図4(b)に示
す。図4の記録トラックMはトラック始端側で曲がって
おり、トラック終端側ではまっすぐな形状となってい
る。図4(a)のように、トラック始端側では記録ヘッ
ド41が記録トラックMを全て再生することができず、
再生幅はWとなっている。2トラック遅れの再生ヘッド
42は、記録ヘッド41と比較して左側にずれて取付け
られているので、図4(b)のように、始端側が左側に
曲がっていても再生幅は記録トラック全てを再生し、再
生幅はW’となる。このように、記録トラックの曲がり
に対しても問題なく再生することができる。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2の磁気記録再生
装置を説明する。
【0027】図5は本実施の形態2の磁気記録再生装置
における回転ドラムでの各ヘッドのレイアウト説明図で
ある。図5において、51は回転ドラムを示し、この回
転ドラム51には、記録ヘッド52Aと記録ヘッド52
Bが180度対向で取付けられている。この記録ヘッド
52Aと記録ヘッド52Bとはアジマス角が異なる。更
に、記録ヘッド52Aに対して90度位相が遅れたとこ
ろには、再生ヘッド53A、53A’、記録ヘッド52
Bに対して約90度位相が遅れたところには、再生ヘッ
ド53B、53B’が取付けられており、再生ヘッド5
3A、53A’は記録ヘッド52Aと、再生ヘッド53
B、53B’は記録ヘッド52Bと同じアジマス角とな
っている。各再生ヘッド53A、53A’、53B、5
3B’は、先行する各記録ヘッド52A、52Bが記録
した記録トラックにデータの欠落がないかどうかのリー
ドアフターライトを行っている。
【0028】図6は本実施の形態2の磁気記録再生装置
におけるテープのトラック上での各ヘッドの位置関係説
明図であり、テープのトラックパターン上における記録
ヘッドと再生ヘッドの位置関係を示す。この図において
もテープのトラックパターンを模式的に表している。再
生ヘッド62A、62A’、62B、62B’に対し
て、2トラック先行する幅広の記録ヘッド61A、61
Bが順次記録し、記録トラック幅が確定した時点で2つ
の再生ヘッドがリードアフターライト動作を行うように
なっている。ここでテープのトラックパターンが2段積
みになっているのは、先程と同様に、180度対向にあ
る記録ヘッドに対する再生ヘッドの位置関係を表してい
るが、基本的には同じ位置関係となっている。
【0029】更に、図6において、記録ヘッド61Aの
左側のエッジで記録トラックの幅が確定されているが、
2トラック遅れとなる2つの再生ヘッド62A、62
A’のうち、先行再生ヘッド62A、62Bの右側エッ
ジを記録トラックの右側と一致させ、後行再生ヘッド6
2A’、62B’の左側エッジを記録トラックの左側と
一致させるように配置して、リードアフターライト動作
を行う。
【0030】次に、通常再生時や互換再生時の動作を説
明する。図7は本実施の形態2の磁気記録再生装置にお
ける通常および互換再生時の各ヘッドの位置関係説明図
であり、通常再生時や互換再生時を行う場合の記録ヘッ
ドと再生ヘッドとの位置関係を示す。基本的には図6と
同様の位置関係になるが、2トラック遅れの2つの再生
ヘッド72A、72A’により、記録トラックMに対し
てトラッキング制御しながら再生を行う。この場合の記
録トラックに対する制御は、上述したようなアジマス時
間差検出によるトラックシフトや、再生ヘッド72A、
72A’によるパイロット信号を用いたATF(Aut
omatic Track Finding)でも構わ
ない。
【0031】前述したように、2つのヘッドで1本の記
録トラックを再生することになるので、記録トラックの
急激な曲がりや制御による揺らぎが発生しても、どちら
かのヘッドで記録されているトラックの殆どを再生する
ことができる。尚、ここで2トラック遅れとなる2つの
再生ヘッドのうち、先行再生ヘッド62A、62Bの右
側エッジを記録トラックの右側と一致させ、後行再生ヘ
ッド62A’、62B’のヘッド左側エッジを記録トラ
ックの左側と一致させるように配置したが、再生ヘッド
のヘッド高さ誤差やトラック幅誤差を考慮して、多少ず
らして配置しても構わないことは言うまでもない。
【0032】なお、上記の各実施の形態では、ヘッドレ
イアウトをほぼ90度となるように配置したが、実施の
形態1における1倍速時の記録ヘッドと再生ヘッド、お
よび実施の形態2における1倍速時の両再生ヘッドの位
置関係が、本発明の考え方に合致するものであれば、こ
れに限定されるものではない。
【0033】次に、本発明の実施の形態の再生方法、従
来のノントラッキング再生方法、1ヘッドによる通常再
生方法における再生トラック幅の違いについて説明す
る。図9は本実施の形態の磁気記録再生装置における再
生方法による再生トラック幅の従来の他の再生方法との
比較説明図である。この図はトラックピッチに対する再
生トラック幅を確率計算したものである。各トラックピ
ッチにおける再生ヘッドのトラック幅は、隣々接トラッ
クを再生しない最大の幅を求めたのちに再生トラック幅
を計算した。
【0034】ここでの再生トラック幅は確率計算におい
て最小となる値を採用している。1ヘッドによる通常再
生方法では、トラックピッチが7μm以下になってくる
と、急激に再生トラック幅が減少しているのがわかる。
これはリニアリティ誤差、ヘッド高さ誤差、トラック幅
誤差等が一定であるため、トラックピッチに対する影響
量が大きくなっているためである。
【0035】ノントラッキング再生では、すでに説明し
たように、再生ヘッドのトラック幅の上限条件によっ
て、最悪状態では記録トラックの全てを再生することが
できない。一方、本実施の形態の再生方法では、記録さ
れたトラックをほぼ再生できていることがわかる。
【0036】このように、本実施の形態の再生方法で
は、他の再生方法と比較して記録されたトラックをほぼ
全て再生することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、再生ヘッ
ドを記録ヘッドに対して、リードアフターライト可能な
位置に配するとともに、互換再生時などには記録ヘッド
と再生ヘッドとを用いて記録トラックを再生することが
できる。
【0038】また、再生ヘッドを記録ヘッドに対して、
リードアフターライト可能な位置に配するとともに、互
換再生時などには2つの再生ヘッドを用いて記録トラッ
クを再生することができる。
【0039】以上のため、ヘッドとテープの接触状態の
定常的な安定性を考慮することなく、記録トラックの急
激な曲がりや制御上の不正規な動きに対しても、常に正
常に再生することが可能な回転ドラムを実現することが
でき、簡単な方法で記録再生時における欠落データに対
する余裕度を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の磁気記録再生装置にお
ける通常および互換再生時の各ヘッドの位置関係説明図
【図2】同実施の形態1の磁気記録再生装置におけるテ
ープのトラック上での各ヘッドの位置関係説明図
【図3】同実施の形態1の磁気記録再生装置における回
転ドラムでの各ヘッドのレイアウト説明図
【図4】同実施の形態1の磁気記録再生装置におけるテ
ープ走行中のトラック異常時の各ヘッドの位置関係説明
【図5】本発明の実施の形態2の磁気記録再生装置にお
ける回転ドラムでの各ヘッドのレイアウト説明図
【図6】同実施の形態2の磁気記録再生装置におけるテ
ープのトラック上での各ヘッドの位置関係説明図
【図7】同実施の形態2の磁気記録再生装置における通
常および互換再生時の各ヘッドの位置関係説明図
【図8】従来の磁気記録再生装置におけるノントラッキ
ング再生方法の説明図
【図9】本発明の実施の形態の磁気記録再生装置におけ
る再生方法による再生トラック幅の従来の他の再生方法
との比較説明図
【図10】一般的な磁気記録再生装置におけるアジマス
位相差検出の動作原理の説明図
【符号の説明】
11、11’ 記録ヘッド 12、12’ 再生ヘッド 21A、21B 記録ヘッド 22A、22B 再生ヘッド 31 回転ドラム 32A、32B 記録ヘッド 33A、33B 再生ヘッド 41 記録ヘッド 42 再生ヘッド 51 回転ドラム 52A、52B 記録ヘッド 53A、53A’、53B、53B’ 再生ヘッド 61A、61B 記録ヘッド 62A、62A’、62B、62B’ 再生ヘッド 71 記録ヘッド 72A、72A’ 再生ヘッド 81、82 再生ヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある速度で回転する回転ドラムに磁気テ
    ープを螺旋状に巻きつけ、その磁気テープをある速度で
    走行させてヘリカル記録再生するよう構成した磁気記録
    再生装置であって、前記回転ドラムに、前記磁気テープ
    上のトラックピッチより大きいトラック幅を有するN個
    (N≧1)の記録ヘッドと、前記トラックピッチより大
    きいトラック幅を有するN個(N≧1)の再生ヘッドと
    を搭載し、前記再生ヘッドを、記録時には、前記再生ヘ
    ッドに対して先行する前記記録ヘッドがトラック幅の一
    部をオーバーライトすることにより記録トラックを順次
    形成し、この記録トラックを前記再生ヘッドが順次走査
    して前記再生ヘッドから得られる再生信号を処理可能な
    位置に配置するとともに、通常再生時もしくは互換再生
    時には、前記再生ヘッドによりトラッキング制御しなが
    ら、前記記録ヘッドと前記再生ヘッドとを一対として前
    記記録トラックを再生し、そのときの前記記録ヘッドと
    前記再生ヘッドとを、前記記録トラックのヘッドスキャ
    ニング方向左側端部と前記記録ヘッドの左側端部とが合
    致し、かつ、前記記録トラックのヘッドスキャニング方
    向右側端部と前記再生ヘッドの右側端部とが合致するよ
    うに、配置したことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 ある速度で回転する回転ドラムに磁気テ
    ープを螺旋状に巻きつけ、その磁気テープをある速度で
    走行させてヘリカル記録再生するよう構成した磁気記録
    再生装置であって、前記回転ドラムに、前記磁気テープ
    上のトラックピッチより大きいトラック幅を有するN個
    (N≧1)の記録ヘッドと、前記トラックピッチより大
    きいトラック幅を有する2N個(N≧1)の再生ヘッド
    とを搭載し、2個の前記再生ヘッドを、記録時には、前
    記2個の再生ヘッドに対して先行する前記記録ヘッドが
    トラック幅の一部をオーバーライトすることにより記録
    トラックを順次形成し、この記録トラックを前記2個の
    再生ヘッドが順次走査して前記2個の再生ヘッドから得
    られる再生信号を処理可能な位置に配置するとともに、
    通常再生時もしくは互換再生時には、前記2個の再生ヘ
    ッドによりトラッキング制御しながら前記記録トラック
    を再生し、そのときの前記2個の再生ヘッドを、1倍速
    再生時に前記再生ヘッドの重なり幅が前記トラックピッ
    チ分となるように、配置したことを特徴とする磁気記録
    再生装置。
JP2001383864A 2001-12-18 2001-12-18 磁気記録再生装置 Pending JP2003187409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001383864A JP2003187409A (ja) 2001-12-18 2001-12-18 磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001383864A JP2003187409A (ja) 2001-12-18 2001-12-18 磁気記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003187409A true JP2003187409A (ja) 2003-07-04

Family

ID=27593741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001383864A Pending JP2003187409A (ja) 2001-12-18 2001-12-18 磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003187409A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008204531A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Sony Corp 磁気記録再生装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008204531A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Sony Corp 磁気記録再生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6529341B1 (en) Magnetic recording/reproduction device using preformat information
JPH05242441A (ja) 高密度ヘリカル走査記録装置
US7420758B2 (en) Head system, recording and reproduction system, and magnetic recording method
US20030142435A1 (en) Magnetic disk apparatus, magnetic recording medium and method of servo waiting
JP2003187409A (ja) 磁気記録再生装置
JP3303547B2 (ja) 回転ヘッド型記録/再生装置
JP2006185478A (ja) 磁気ディスク装置及び記録再生方法
US6718120B1 (en) Magnetic recording and reproduction method and apparatus
US7023644B2 (en) Method of recording servo data
JP2692494B2 (ja) 磁気記録再生方法および磁気記録再生装置
JP2956349B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3227740B2 (ja) 回転ヘッド装置および回転トランス
JP2942632B2 (ja) ヘリカルスキャン方法およびノンネイティブフォーマット読み出し装置
JPH0542875B2 (ja)
JPH07121806A (ja) ディジタルテープレコーダ
JP2512320B2 (ja) 記憶再生装置
JP3497653B2 (ja) ヘリカルスキャン型磁気記録再生装置
JP2626058B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3158305B2 (ja) 情報信号記録装置および回転ヘッド装置
JPS63195850A (ja) 回転ヘツド式テ−プレコ−ダの再生方式
JP2004164707A (ja) 再生装置
JPH06231543A (ja) 磁気記録再生装置の磁気記録フォーマット
JP2002140802A (ja) 記録装置、記録方法、再生装置、再生方法、及びテープ状記録媒体
JPH11161926A (ja) 回転ヘッド型磁気記録再生装置
JP2001084542A (ja) 磁気記録再生装置