JP2003186914A - チーム形式設計・編集システム - Google Patents

チーム形式設計・編集システム

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JP2003186914A
JP2003186914A JP2001384806A JP2001384806A JP2003186914A JP 2003186914 A JP2003186914 A JP 2003186914A JP 2001384806 A JP2001384806 A JP 2001384806A JP 2001384806 A JP2001384806 A JP 2001384806A JP 2003186914 A JP2003186914 A JP 2003186914A
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Yoshiki Koyanagi
吉樹 小柳
Satoru Onodera
了 小野寺
Koichi Koyama
浩一 小山
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Stella Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの大きな設計データの設計・編集を多人
数のチームで同時並行的に効率よく行うことができ、し
かも、互いの設計・編集作業を阻害することなく円滑に
作業を進めることが出来るような、信頼性の高いチーム
形式設計・編集システムを提供する。 【解決手段】 端末Aをサーバーとして起動することで
コンピュータ10aはサーバー機能部10a−1が有効
となり、自端末の入力装置からの操作情報は入出力制御
部10a−2を介して、第1,第2クライアントC1,
C2からの操作情報はLAN50および外部入出力情報
21aを介して各々取得し、取得した操作情報に応じた
設計・編集処理に応じた表示情報は、入出力制御部10
a−2を介して自端末の表示装置13aへ、外部入出力
情報制御手段21aおよびLAN50を介して第1,第
2クライアントC1,C2へ各々表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CAD等の設計作
業や編集作業を複数人がチームとなって同時並行的に行
えるチーム形式設計・編集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりあるチーム形式設計・編集シス
テムとして、比較的規模の大きなCADシステムにおい
ては、その構成としてデータサーバー1台にクライアン
ト複数台とするのが一般的である。このため、設計工期
短縮のために、複数の端末で個別に作業を行う設計手法
を採用する場合がある。これは、単一の設計を複数の領
域に分割した後、分割ファィルを作成し、各クライアン
トで分割された領域の設計のみを個別に行い、個々の設
計が完了した時点でデータサーバーに設計データを登録
して合成ファィルを作成し、その後、1台のクライアン
トで、分割されていたそれぞれの領域間同士の接続設計
および整合を採るものである。
【0003】また、単一の設計、つまり同一データファ
イルに対して複数台同時に設計編集操作を行ない、設計
の工期短縮を計る手法を採る場合には、先ず設計編集操
作しようとする複数のクライアントで設計編集用プログ
ラムをそれぞれ単独に起動する。同一データファイルに
新たな設計データを追加する際には、各クライアントで
設計データ確定後にデータサーバーのデータベースに登
録する。そして、データサーバーを介してその他のクラ
イアントにデータ通信を行ないながら設計作業を進めて
行くのである。
【0004】上記のような設計手法では、同一データフ
ァイル内の既存の同一オブジェクトに対して修正変更等
の編集作業を行う際に、排他制御を行うようになってい
る。この排他制御では、編集作業をしようとするクライ
アントより編集対象となるオブジェクトデータに対して
のロック情報(データを確保し他の端末より操作できな
い様にする為の情報)を出し、データサーバーからの許
可情報(一般には読み出したデータに付けられたロック
情報を判定する)を受けてから修正変更等の編集作業を
行い、作業結果データをデータサーバーに送り、作業結
果がデータベースに登録されてロックが解除されるので
ある。なお、各クライアントに対しては、データサーバ
ーを介してのデータ通信によって、結果情報の画面表示
が行なわれる。
【0005】近年は、前述のサーバー&クライアント環
境から、パーソナルなCADシステムをLAN接続して
相互にデータを利用する通信型システム環境に変化して
いる。しかし、設計工期短縮のための設計手法は、前述
と同様に領域分割設計が主流である。また、この環境で
同一データファィルに対して各端末から複数人で同時設
計編集作業を行なう場合、各端末で設計編集用プログラ
ムを起動し設計編集後にデータを管理している1台の端
末の単一データベースに対してデータの読み書きを行な
う。新たな設計追加、既存データの修正変更およびそれ
にともなう俳他制御等は前述の手法と同様に同時設計編
集作業を実現する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のCADシステムで設計工期を短縮するために
は、一つの設計ファイルを分割し、別個に設計を行い、
分割領域の設計完了後に分割領域間同士の接続および整
合を採っているため、一般的に、巨大データの設計は、
分割した領域内で完結する設計だけではなく、他の領域
間との関連接続も数多くあるため、合成後の領域間設計
およびその設計を阻害する既存データの編集や再設計が
必要となり、結果的に設計工数の増加を招き、当初の目
的である設計工期短縮を計れないという問題があった。
【0007】そこで、設計データを領域分割せずに、同
一データファィルに複数の設計者が同時にアクセスする
設計手法がより望ましいと考えられるが、上述したよう
な従来の技術では、以下のような問題が生じる。
【0008】同一データファイルに対して複数の端末か
ら同時に設計編集操作を行なう場合、各端末毎にプログ
ラムが起動されていると、そのプログラム間での情報の
交換が必須となるものの、設計の途中過程の情報は交換
されず、確定結果しか情報交換の対象とならないのであ
る。
【0009】すなわち、データをデータベースに書き込
む時及び修正データを各端末に配信する時は、確定結果
のみが対象となるため、例えば複数の設計者が新たな設
計追加作業を行っている場合、データが確定に至るまで
の他の設計者の設計箇所・経路および過程が全く確認出
来ず、同時に同一箇所に設計追加する可能性も生じるの
である。その結果、後からデータベースに書き込むデー
タが先に書き込まれたデータを上書きしてしまうケース
も生じ、先に書き込んだデータの設計者の設計作業は全
く意味のないものとなり、必ずしも設計効率の向上に寄
与できるとは言えないのである。
【0010】また、既存データの修正変更等の編集作業
に関しても同様で、端末毎に編集対象となるデータファ
ィルを読み出し、修正変更等の編集作業後に確定したデ
ータをデータベースに書き込むのであるから、同じオブ
ジェクトデータに対し同時に複数端末で編集操作する
と、先にデータベースに書き込まれたオブジェクトデー
タは、後から書き込むオブジェクトデータにより上書き
されてしまうのである。
【0011】これを防ぐ為には、オブジェクトデータに
対する俳他制御が必要となる。つまり、ある端末である
オブジェクトデータの編集操作をしようとした時、その
オブジェクトデータを他の端末からは操作できない様に
ロックすることで、当該オブジェクトデータに対する編
集権を占有させるのである。ここで、排他制御の一具体
例を説明する。対象とするオブジェクトデータをある端
末が読み出す時、ロック情報を付けてデータベースに書
き込む。すると、他の端末でこのオブジェクトデータを
読み出した時には、ロック情報に基づいて当該オブジェ
クトが編集中でロックされている事が分かるのである。
【0012】上記のような排他制御でも問題となるの
は、各端末毎に動いている独立したプログラムから同一
オブジェクトデータに対してほぼ同時に修正を加えた時
である。つまり、先行した端末側のロック情報がデータ
ベースに書き込まれる前に、他の端末からオブジェクト
データが読み出された場合、そのオブジェクトデータに
はロック情報が未だ書き込まれていないため、どちらの
端末も修正可能と判定してしまい、同一データに対する
複数の編集権が同時に発生する危険性があるのである。
このような理由から、上述したような排他制御だけでは
システムとしての高信頼性を担保できないのである。
【0013】しかも、上述したようなCADシステムで
は、各端末の独立したプログラムによりオブジェクトデ
ータの処理が行なわれる為、他の端末で行われた編集操
作結果のオブジェクトデータ自身を交信する必要があ
り、ネットワーク上の通信量が増大するという問題点も
有していた。
【0014】このような問題は、CADシステムに限ら
ず、大規模なデータの設計・編集作業を多人数で同時並
行的に行うチーム形式設計・編集システムの全てに共通
するものである。そこで、一つの大きな設計データの設
計・編集を多人数のチームで同時並行的に効率よく行う
ことができ、しかも、互いの設計・編集作業を阻害する
ことなく円滑に作業を進めることが出来るような、信頼
性の高いチーム形式設計・編集システムの開発が望まれ
ていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、ネットワークを介して接続
された複数の端末の使用者がチーム形式で設計・編集作
業を行い、最終的に一つのデータを作成するチーム形式
設計・編集システムであって、データ作成のための設計
・編集処理を行い、その結果や制御指令を作成するサー
バー機能部と、上記サーバー機能部に対して入力装置か
らの操作情報を送ると共に、サーバー機能部からの表示
情報に応じた画面を表示装置に表示する入出力制御部
と、からなり、上記サーバー機能部を有する端末は、自
端末の入力装置および表示装置と、入出力制御部を介し
て設計・編集の操作情報および操作結果に応じた表示情
報の授受を行い、ネットワークで接続された他端末と、
ネットワーク上の情報伝送機能を有する外部入出力情報
制御手段および各端末の入出力制御部を介して設計・編
集の操作情報および操作結果に応じた表示情報の授受を
行うものとし、各端末の入力装置からの操作情報の取得
および処理動作と、各端末の出力装置へ表示するための
表示情報の送信動作とを、サーバー機能部が統括的に行
うことで、各端末の操作に基づく設計・編集の処理過程
を他端末の表示装置にも反映させて表示させるようにし
たことを特徴とする。
【0016】また、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に記載のチーム形式設計・編集システムにおいて、サ
ーバー機能部は、設計・編集処理が要求されたオブジェ
クトに対しては、設計・編集処理の要求元である端末か
らのみ、その設計・編集処理対象であるオブジェクトへ
の操作を受け入れ、他の端末からの設計・編集処理要求
を受け入れない排他制御を行うようにしたことを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るチーム形式設
計・編集システムを、プリント配線基板用マルチCAD
システムに適用した実施形態を、添付図面に基づいて説
明する。
【0018】図1、図2、図3は、3台の端末構成によ
るプリント配線基板用CADシステムの機能ブロック図
を示すもので、図1に示すように、端末A、端末B、端
末CをLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)もし
くはWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)50にて
接続したものである。本実施形態では、説明を簡単にす
るため、3台という少数の端末構成としてあるが、全て
の端末がLANもしくはWANで接続されていれば、特
に台数制限が課せられるものではなく、設計・編集に要
するCPUの処理能力やネットワーク伝送速度が必要十
分なレベルに保たれていれば、プリント配線基板用マル
チCADシステムを構成することが可能である。
【0019】上記端末A〜Cの夫々において、10a、
10b、10cはコンピュータで、ネットワーク機能を
標準で備える。また、各コンピュータ10a〜10cに
は、入力装置としてキーボード11a,マウス12a、
キーボード11b,マウス12b、キーボード11c,
マウス12cが各々接続されており、プリント配線基板
の配線設計および修正変更等の編集を行うための情報を
入力する。また、各コンピュータ10a〜10cには、
表示装置13a,13b,13cが各々接続され、ウィ
ンドウを用いてメニューおよび作業領域とともに配線設
計および修正変更等の編集の途中経過や確定結果等を表
示する。
【0020】そして、端末A,B,Cの中から任意の1
台を選択し、その端末上で設計・編集プログラムを起動
することで、当該端末をサーバーとして機能させる。例
えば、端末Aをサーバーとした場合、端末B、端末Cは
クライアントとなる。また、クライアントでは、設計・
編集プログラムは起動せず、サーバーの設計・編集プロ
グラムのみがプリント配線基板用の設計・編集処理を統
括的に行うのである。
【0021】図2は、上記のような3台の端末の内、端
末Aをサーバーとして、端末B,Cをクライアントとし
た場合のブロック図である。この図2において、S1は
サーバー(端末A)である。C1は第1クライアント
(端末B)である。C2は第2クライアント(端末C)
である。サーバーS1は、端末Aの構成通り、コンピュ
ータ10aにキーボード11a,マウス12a,表示装
置13aが接続されたものであるが、プリント配線基板
用設計・編集プログラムを起動させたコンピュータ10
aは、そのハードウェア構成とソフトウェア構成とによ
って、サーバー機能部10a−1および入出力制御部1
0a−2の機能が実現される。
【0022】また、コンピュータ10aは、上記サーバ
ー機能部10a−1および入出力制御部10a−2の
他、LAN(もしくはWAN)50で接続されている第
1クライアントC1および第2クライアントC2との入
出力情報を制御するインターフェイス機能として、外部
入出力制御手段21aを備える。この外部入出力制御手
段21aの機能も、LANカード等のハードウェアと基
本プログラム(OS)などのソフトウェアとによって実
現されるものである。
【0023】上記入出力制御部10a−2は、キーボー
ド11aやマウス12aからの入力情報を内部入出力情
報制御手段22aによって受けると共に、この内部入出
力情報制御手段22aを介して表示装置13aに画面表
示する。いわば、内部入出力情報制御部22aは、サー
バーとして機能しているコンピュータ10aに直接接続
されている入出力装置とのインターフェース機能を担う
のである。
【0024】上記内部入出力情報制御手段22aから入
力キー情報やマウス移動情報などが供給される操作情報
出力手段23aは、キーボード11aおよびマウス12
aの入力装置を介して設計者が行った操作内容に応じた
操作情報として、サーバー機能部10a−1へ出力す
る。
【0025】上記入出力制御部10a−2の操作情報出
力手段23aより操作情報が、上記外部入出力情報制御
手段21aより第1,第2クライアントC1,C2から
の操作情報が各々供給されるサーバー機能部10a−1
の設計・編集処理手段24は、まず、供給された操作情
報が、どの端末から入力された操作情報がを判定する。
すなわち、設計・編集プログラムが起動されてサーバー
として機能している端末Aに直接接続されている入力装
置からの操作情報は、入出力制御部10a−2から供給
されるので、自端末の操作情報と判定でき、外部入出力
情報制御手段21aからの操作情報は、ネットワークプ
ロトコルなどに基づいて特定される送信元から供給され
たものと判定できる。
【0026】上記のようにして、自端末の入力装置およ
び第1,第2クライアントからの操作情報に応じて、設
計・編集処理手段24は、適宜な設計・編集処理を行
う。なお、プリント配線基板用設計・編集プログラムを
起動させることでコンピュータ10aがサーバーとして
機能する際に、その編集対象となるデータ(設計情報)
を不揮発性記憶装置(固定ディスク装置など)から読み
出して、高速な読み書きが可能なRAM等で構成したデ
ータ記憶手段25に保存しておき、設計・編集の処理過
程や処理済みデータなどもデータ記憶手段25に記憶さ
せておく。これにより、設計・編集操作などで用いられ
るアンドゥ・リドゥ機能も実現できるようにしてある。
また、複数の設計情報に対して複数の端末が同時に設計
・編集を行う場合も同様で、設計・編集の対象となって
いる設計情報とその処理を行った端末とを特定できるよ
うに記憶しておけば、アンドゥ・リドゥ機能の実現は容
易である。
【0027】なお、上記データ記憶手段25に記憶され
る設計情報としては、プリント配線基板CAD設計特有
の設計仕様、各種テーブル、パラメータおよび部品形
状、結線情報、配線パターン情報等の図形データ、テキ
ストデータ等があり、これらの設計情報に対して、各端
末からの操作情報に応じた処理を施すことで、設計・編
集処理が行われるのである。
【0028】上述した設計・編集処理手段24が各端末
からの操作情報に応じた処理を行うに際して、その操作
内容が適正なものであるか、不正なものであるかを判定
する必要があるため、設計・編集処理手段24は、操作
内容の適否判断機能部24−1を備えるのである。これ
により、各端末からの操作情報の内容の適否を判断する
ことができ、不適正な操作が要求されている場合には、
当該端末に対して適宜な警告を行うような処理を実行す
る。
【0029】しかして、多人数が同時並行的に作業を進
めるチーム形式設計・編集システムであるにも拘わら
ず、一つの設計情報を一つの設計・編集プログラムで処
理するものとしたシステムにおいては、各端末からの操
作内容の適否を判定するだけでは足らず、その操作要求
された処理が他の端末の処理対象となっていないこと、
換言すれば、何れか一つの端末が編集対象としたオブジ
ェクトを他の端末が重複して編集することができないよ
うな排他処理が実現されなければならない。そこで、上
記設計・編集処理手段24は、排他処理機能部24−2
を備えるものとし、同一データファィルの既存の同一オ
ブジェクトデータに対して、複数の端末の入力装置が編
集を行うこととなる操作情報が供給された場合には、一
瞬でも先に操作情報が供給された1台の端末のみに編集
の権利を与え、その他の端末の操作情報は受け付けない
という排他処理を実現するのである。
【0030】上記設計・編集処理手段24による処理結
果として変更された表示内容や各端末に対する制御指令
(クライアントとしての起動指令やクライアント端末の
終了指令など)を受ける表示・制御情報作成手段26
は、それらの送信先に応じた表示・制御データを送信情
報として作成し、自端末への表示データは入出力制御部
10a−2の画面表示制御手段27aへ送信し、他端末
への表示データおよび制御データは外部入出力情報制御
手段21aからLAN(WAN)50を介して送信す
る。設計・編集処理手段24で処理された表示・制御情
報から各端末に応じた表示・制御データを作成する。
【0031】なお、上記表示・制御情報作成手段26か
ら自端末へは画面の表示情報しか出力せず、起動や終了
の制御指令を別途行わないのは、その必要が無いからで
ある。サーバ機能部10a−1の機能を提供している端
末が、自端末の操作者を設計・編集のチームから除外す
る場合は、単に自端末から入力された操作情報に対する
設計・編集の処理を行わず、また、自端末の表示装置に
設計・編集中の画面情報を表示しなければ良いだけであ
る。このように、プリント配線基板用設計・編集プログ
ラムを起動することでサーバーとして機能するようにな
った端末であっても、プリント配線基板用設計・編集作
業に拘束されないので、サーバ機能部10a−1の機能
を提供している端末ではプリント配線基板の設計・編集
作業を行わずに全く別の作業を行い、LAN(WAN)
接続された他の端末のみでプリント配線基板の設計・編
集の共同作業を行うような形態も実現できる。
【0032】図3に示すのは、プリント配線基板用設計
・編集システムの第1クライアントC1として機能する
端末Bの機能ブロック図である。なお、第2クライアン
トC2として機能する端末Cも同様の構成であるから、
代表して第1クライアントについてのみ説明する。
【0033】上述したように、プリント配線基板用設計
・編集プログラムが起動してサーバーS1となった端末
Aのサーバー機能部10a−1によって、具体的な設計
・編集処理を行うため、クライアントの機能としては、
各端末の入力装置(キーボード11b,マウス12b)
からの操作情報をサーバーS1へ送信することができ、
尚且つ、サーバーS1から表示情報に応じた画面表示を
表示装置13bで実現できれば良いのである。いわば、
入出力デバイスに対する基本制御機能と、これらの情報
をネットワークを介して授受できる機能とがあれば、ク
ライアントとして十分であるから、ユニックス(登録商
標)などのネットワークOSを搭載したコンピュータを
端末として用いれば、別途クライアントソフトを各端末
に付加する必要が無いという利点がある。無論、上述し
たサーバシステムに応じたクライアントシステムを各端
末に設けるようにしても良い。
【0034】上記サーバーS1からクライアントとして
指定された端末Bのコンピュータ10bは、上述したサ
ーバーS1のコンピュータ10aにおける入出力制御部
10a−2と類した入出力制御部としての機能だけで、
クライアントとしての動作を実現可能である。具体的に
は、入力装置(キーボード11b,マウス12b)およ
び表示装置13bとの入出力情報を制御するインターフ
ェイス機能として内部入出力制御手段22bを備え、こ
れを操作情報出力手段23bが操作内容に応じた操作情
報として出力し、この出力情報を外部入出力情報制御手
段21bがネットワークプロトコルに応じた伝送情報と
してサーバーS1へ送信し、一方、サーバーS1より送
られた表示情報は、外部入出力情報制御手段21bを介
して画面表示制御手段27bへ供給され、適宜な画面表
示情報として内部入出力情報制御手段22bを介して表
示装置13bに表示されるのである。
【0035】すなわち、本実施形態に係るプリント配線
基板用マルチCADシステムにおいては、サーバーS1
に接続された入出力装置と、LAN(WAN)50を介
して接続されたクライアントC1,C2の各入出力装置
を同等に扱って、設計・編集処理を多人数で同時並行的
に行えるようにしたので、見かけ上、一つのコンピュー
タに複数の入出力装置を接続して同時に作業を行うよう
な環境を構築できる。しかも、クライアント数は任意に
増減できるので、チーム形式の共同作業における自由度
が高いという利点もある。加えて、設計・編集処理はサ
ーバS1のサーバー機能部10a−1が統括的に行うの
で、編集処理作業の更新状況をほぼリアルタイムに反映
させて各端末の表示装置へ表示させることができ、他者
の編集状況は編集結果などを随時確認しながら自分の作
業を進めることで、作業効率は飛躍的に高いものとな
り、極めて高い生産性を期すことができる。
【0036】次に、図2および図3を用いて、プリント
配線基板用マルチCADシステムにおけるサーバーおよ
びクライアントの処理動作を詳述する。
【0037】サーバーS1において、キーボード11a
やマウス12aのボタンが押下されたり、マウス12a
が動かされたりすると、それに応じた信号がコンピュー
タ10aの内部入出力制御手段22aを介して操作情報
出力手段23aへ供給され、この操作情報出力手段23
aから、操作内容に応じた情報として設計・編集処理手
段24へ送出される。その情報は、設計・編集処理手段
24の操作内容の適否判断機能部24−1で判断され、
情報の内容に応じて排他処理機能部24−2で排他処理
された後、設計・編集処理を実行され、設計・編集処理
の結果に応じた情報が表示・制御情報作成手段26へ送
出される。また、設計・編集処理手段24は必要に応じ
てデータ記憶手段25に情報の読み書きを行う。
【0038】設計・編集処理手段24から情報を受けた
表示・制御情報作成手段26は、それに応じた表示・制
御情報を作成する。そして、表示・制御情報作成手段2
6より表示情報を受けた画面表示制御手段27aは、内
部入出力情報制御手段22aを介して表示装置13aへ
供給され、端末Aの操作者が入力装置により操作した結
果が反映されて画面に表示される。これは、通常のコン
ピュータプログラムがデバイスからの入力に応じた結果
を反映させて画面に表示するのと見かけ上同じである
が、あくまでも、サーバーS1は、自端末の入力装置や
表示装置を、他のクライアント端末の入力装置や表示装
置と同様に扱って処理している点に大きな違いがある。
【0039】一方、第1クライアントC1および第2ク
ライアントC2へ送出するように表示・制御情報作成手
段26により作成された表示・制御情報は、外部入出力
情報制御手段21aからLAN(WAN)50を介して
第1クライアントC1や第2クライアントC2へ送出さ
れる。これにより、各端末がプリント配線基板用マルチ
CADシステムのクライアントとして機能するようにな
ったり、サーバーS1の入力装置から行われた設計・編
集処理が反映された画面に表示更新されたりするのであ
る。
【0040】クライアントC1において、キーボード1
1bやマウス12bのボタンが押下されたり、マウス1
2bが動かされたりすると、それに応じた信号がコンピ
ュータ10bの内部入出力制御手段22bを介して操作
情報出力手段23bへ供給され、その操作内容に応じた
伝送情報として外部入出力情報制御手段21bからLA
N(WAN)50を介してサーバーS1へ送出される。
第1クライアントC1からの伝送情報は、サーバーS1
の外部入出力制御手段21aにより受信され、第1クラ
イアントC1からの操作情報としてサーバー機能部10
aの設計・編集処理手段24へ送出される。その情報
は、設計・編集処理手段24の操作内容の適否判断機能
部24−1で判断され、情報の内容に応じて排他処理機
能部24−2で排他処理された後、設計・編集処理を実
行され、設計・編集処理の結果に応じた情報が表示・制
御情報作成手段26へ送出される。
【0041】設計・編集処理手段24から情報を受けた
表示・制御情報作成手段26は、それに応じた表示・制
御情報を作成する。そして、表示・制御情報作成手段2
6より表示・制御情報を受けた外部入出力情報制御手段
21aは、送出先のクライアントと特定した伝送情報と
してLAN(WAN)50へ送出する。このようにし
て、サーバーS1からの伝送情報を受けた第1クライア
ントC1の外部入出力情報制御手段21bは、表示情報
を画面表示制御手段27bへ供給することで、画面表示
制御手段27aから内部入出力情報制御手段22aを介
して表示装置13aへ設計・編集処理が反映された画面
に表示更新される。
【0042】これは、通常のコンピュータプログラムが
デバイスからの入力に応じた結果を反映させて画面に表
示するのと見かけ上同じであるが、あくまでも、第1ク
ライアントC1では入力デバイスの操作情報を取得して
サーバーS1へ送ると共に、サーバーS1から受けた画
面情報に基づく表示更新を行うだけで、第1,第2クラ
イアントC1,C2は設計・編集に関する処理は一切行
っておらず、第1,第2クライアントC1,C2の入力
装置や表示装置がサーバーS1に直接接続されているか
のような状態を実現している点に大きな違いがある。
【0043】図4に示すのは、本実施形態に係るプリン
ト配線基板用マルチCADシステムにおける端末の表示
画面の概略イメージである。例えば、各端末はマルチタ
スクでの処理が可能なもので、全表示画面の一部をウィ
ンドウ領域(作業領域)60としてプリント配線基板用
マルチCADシステムに割り当て、裏タスクとして別の
作業を行うような使い方ができる。上記ウィンドウ領域
60は、例えば、設計図が表示される設計表示領域70
と、設計・編集に関わる様々な操作や情報表示のための
メニュー領域71と、設計全領域73との関係や他端末
が表示させている設計表示領域などを概括的に表示する
サブウィンドウ領域72とからなる。
【0044】なお、図4のサブウィンドウの拡大図で
は、プリント配線基板用マルチCADシステムで設計・
編集中の設計図の全設計領域73に対して、端末Aが表
示装置13aに表示させている設計表示領域70aと、
端末Bが表示装置13bに表示させている設計表示領域
70bと、端末Cが表示装置13cに表示させている設
計表示領域70cとの関係を示すもので、これをプリン
ト配線用パターンで具体的表示画面を示したのが図5で
ある。各端末では、設計・編集の対象とする設計表示領
域を自由に選択でき、その表示倍率(拡大・縮小)も任
意に設定することができる。
【0045】このように、本実施形態のプリント配線基
板用マルチCADシステムにおいては、各端末の設計者
が自ら設計・編集作業を行おうとする設計表示領域を自
由に選択できるので、複数の設計者が同一箇所に対する
設計・編集を行おうとするケースが生じる可能性がある
ものの、サブウィンドウ領域72を設けておくことで、
例えば、端末Aの設計表示領域70aと端末Bの設計表
示領域70bとの重複箇所については、両端末のどちら
からも設計・編集操作が行われる可能性があるという状
況を両端末の設計者が認識できるので、その状況に応じ
た配慮を行えば、効率の良い設計・編集処理を行うこと
に寄与できる。
【0046】次に、図6に基づいて、プリント配線基板
の設計図に新たなライン追加の配線設計作業を具体的に
説明する。図6において、ランド90a、90bはプリ
ント配線基板の表面に存在する金属皮膜であり、電子部
品を固定するものである。配線ライン80は、ランドと
同様に金属皮膜であり、電子部品同士を接続し、電気信
号を送るものである。始点80aは、配線設計を行う時
の始めての作業点であり、終点80fは、終わりの作業
点である。中間点80b、80c、80dは、途中の作
業点である。
【0047】図1のLAN(WAN)50に接続されて
いる端末A、B、Cの中から、先ず端末Aをサーバーと
して選択する。例えば、端末Aに電源を投入するとプリ
ント配線基板用マルチCADシステムのプログラムが自
動起動する。プログラムが起動すると、サーバーS1
(端末A)の表示装置13aにホーム画面が表示され
る。ホーム画面のメニューの中からグラフィックのアイ
コンをマウス12aで選択しボタンを押下すると表示装
置13aの画面にウィンドウ領域60が表示される。な
お、この時点では、設計・編集対象の図面が選定されて
いないことから、設計表示領域70には、何も表示され
ていない。
【0048】サーバーS1において、ウィンドウ領域6
0のメニュー領域71からデータベースのアイコンを選
択するとプルダウンメニューが表示され、このプルダウ
ンメニューの読み込み項目部分を選択すると、コンピュ
ータ10aの固定ディスク装置などに記憶されているデ
ータファィルのデータファィル名のみを読み出し、デー
タベースリストとしてポップアップメニューに表示す
る。ポップアップメニューに表示されたデータベースリ
ストの中から、これから設計編集作業をしようとするデ
ータファィル名を選択すると、該当するデータファイル
を読み出してデータ記憶手段25に記憶し、表示装置1
3aのウィンドウ領域60にデータ(設計情報)を表示
する。なお、全く新規の設計を行う場合には、設計仕様
および各種設定の設計情報を読み出すものとし、設計途
中のデータの場合は、設計仕様および各種設定の設計情
報と配置済み部品データ、配線済みデータを読み出す。
【0049】続いて、クライアントを指定するために、
サーバーS1(端末A)の表示装置13aに表示されて
いるメニュー領域71からユーティリティーのアイコン
をマウス12aで選択するとプルダウンメニューが表示
され、プルダウンメニューの「マルチウィンドウ項目」
部分を選択すると、コンピュータ10aにLAN(WA
N)50で接続されている全ての端末の名称がマルチ選
択画面としてポップアップメニューに表示され、ポップ
アップメニューに表示された端末名称の中からクライア
ントとして端末Bおよび端末Cを選択する。かくして、
端末Bは第1クライアントC1となり、端末Cは第2ク
ライアントC2となる。
【0050】上記のようにしてクライアントに選択され
ると、第1クライアントC1の表示装置13bと第2ク
ライアントC2の表示装置13cには、サーバーS1の
表示装置10aに表示されているデータ(設計情報)と
同じものが表示される。これで、サーバーS1、第1ク
ライアントC1、第2クライアントC2の三端末の入力
装置であるキーボード11a、11b、11cおよびマ
ウス12a、12b、12cからの入力操作情報および
三端末の表示装置13a、13b、13cへの表示制御
情報がサーバーS1のコンピュータ10aのサーバー機
能部10a−1によって監視制御されている状態とな
る。すなわち、設計・編集処理はサーバーS1のコンピ
ュータ10aのサーバー機能部10a−1によって全て
実行され、第1クライアントC1のコンピュータ10b
および第2クライアントC2のコンピュータ10cは入
出力制御を行うだけで、プリント配線基板用マルチCA
Dシステムのプログラムは起動していない。
【0051】ここで、第1クライアントC1の設計者が
新たな配線設計の追加作業を行なおうとした場合、ライ
ン追加モードにする。第1クライアントC1のマウス1
2bで表示装置13bに表示されているメニュー領域7
1のライン追加アイコンを選択しボタンを押下すると、
その信号がコンピュータ10bの内部入出力制御手段2
2bを介して操作情報出力手段23bへ供給され、その
操作情報に応じた伝送情報が外部入出力制御手段21b
からLAN(WAN)50を経由してサーバーS1へ送
出される。その操作情報はサーバーS1の外部入出力制
御手段21aを介して、設計・編集処理手段24へ送出
される。設計・編集処理手段24では、その操作情報が
第1クライアントC1より送出されたものと認識し、操
作内容の適否判断機能部24−1で操作内容の適否を判
定し、それがライン追加アイコンの操作情報であると判
断する。
【0052】なお、クライアントC1から送られる操作
情報は、あくまでもマウス12bの移動方向(X軸,Y
軸)や移動量(カウント数)、キーボード11bやマウ
ス12bの押下キー種別などであり、「どのメニュー画
面のどのアイコンが選択された」といった具体的動作
は、サーバーS1のサーバー機能部10a−1によって
解釈されているのである。
【0053】適切な操作によるライン追加アイコンの操
作情報であれば、設計・編集処理手段24は、第1クラ
イアントC1がライン追加モードであることの情報を保
持するとともに、そのライン追加アイコンの操作情報を
ライン追加アイコン反転表示作成指示情報へと処理し、
第1クライアントC1の情報として表示・制御情報作成
手段26へ送出する。表示・制御情報作成手段26へ送
出されたライン追加アイコン反転表示作成指示情報は、
ライン追加アイコン反転表示の位置情報として作成さ
れ、外部入出力制御手段21aおよびLAN(WAN)
50を経由し、第1クライアントC1の外部入出力制御
手段21bを介し、画面表示制御手段27bへ送出さ
れ、この画面表示制御手段27bから、ライン追加アイ
コン反転表示の位置情報を反映させた表示画面が、内部
入出力制御手段22bを介して表示装置13bへ供給さ
れ、ライン追加アイコンが反転表示された画面が設計者
に認識される。これにより、作業者は配線設計を行える
環境となったことを画面から確認できる。
【0054】このように、サーバーS1のサーバー機能
部10a−1がクライアントからの操作情報に基づいて
解釈した操作結果も、サーバー機能部10a−1により
表示画面に反映させた状態で各端末への表示情報として
送信され、この表示情報に基づき更新された表示画面に
よって、設計者の行った操作がクライアント側で確認さ
れることとなる。
【0055】上記のようにして、ライン追加が可能な状
態になった後、電子部品が搭載されるランド90aとラ
ンド90bの間を結線情報に基づいて、第1クライアン
トC1の設計者が配線設計作業を行なおうとする場合、
先ず、表示装置13bに表示されているマウス12bの
カーソルをランド90aの中心に合わせ始点80aをマ
ウス12bの選択ボタンを押下し選択する。その信号が
コンピュータ10bの内部入出力制御手段22bを介し
て操作情報出力手段23bへ供給され、この操作情報出
力手段23bから、その操作情報として、外部入出力制
御手段21bを介し、LAN(WAN)50を経由して
サーバーS1へ送出される。
【0056】その操作情報はサーバーS1の外部入出力
制御手段21aを介して、設計・編集処理手段24へ送
出され、これを受けた設計・編集処理手段24は、その
操作情報が第1クライアントC1より送出されたものと
認識し、操作内容の適否判断機能部24−1で操作内容
の適否を判断し、適切な操作による操作情報であれば、
既に、第1クライアントC1がライン追加モードである
ことの情報を保持しているので、その操作情報はライン
追加のはじめての点、つまり始点80aの操作情報と判
断する。そして、設計・編集処理手段24は、第1クラ
イアントC1のライン追加始点80aを特定する操作情
報として保持する。
【0057】次に、第1クライアントC1の設計者がラ
イン追加のふたつ目の点を何処にしようかとマウス12
bのボタンを押下せずにカーソル位置だけを動かすと、
常にその信号がコンピュータ10bの内部入出力制御手
段22bを介して操作情報出力手段23bへ供給され、
この操作情報出力手段23bから、その操作情報とし
て、外部入出力制御手段21bを介し、LAN(WA
N)50を経由してサーバーS1へ送出される。
【0058】その操作情報はサーバーS1の外部入出力
制御手段21aを介して、設計・編集処理手段24へ送
出され、これを受けた設計・編集処理手段24は、その
操作情報が第1クライアントC1より送出されたものと
認識し、操作内容の適否判断機能部24−1で操作内容
の適否を判断し、適切な操作による操作情報であれば、
既に、第1クライアントC1がライン追加モードである
ことおよびライン追加のはじめての点、つまり始点80
aの操作情報の情報を保持しているので、その操作情報
はライン追加ふたつ目の点を検索中のカーソルの移動情
報と判断する。そして、設計・編集処理手段24は、第
1クライアントC1のライン追加ふたつ目の点を検索中
のカーソルの移動情報として保持するとともに、始点8
0aとカーソルの間をラバーバンド線分で接続処理し、
ラバーバンド接続線分表示作成指示情報として表示・制
御情報作成手段26へ送出する。
【0059】表示・制御情報作成手段26へ送出された
ラバーバンド接続線分表示作成指示情報は、ラバーバン
ド接続線分表示の位置情報として作成され、外部入出力
制御手段21aおよびLAN(WAN)50を経由し、
第1クライアントC1の外部入出力制御手段21bを介
して画面表示制御手段27bへ供給され、この画面表示
制御手段27bから、ラバーバンド接続線分表示の位置
情報を反映させた表示画面が、内部入出力制御手段22
bを介して表示装置13bへ供給され、始点80aから
カーソル位置までラバーバンド接続線分が表示された画
面が設計者に認識される。
【0060】次に、ライン追加ふたつ目の点の位置を特
定し、マウス12bのカーソルをそこへ合わせ選択ボタ
ンを押下して中間点80bを選択する。その信号がコン
ピュータ10bの内部入出力制御手段22bを介して操
作情報出力手段23bへ供給され、この操作情報出力手
段23bから、その操作情報として、外部入出力制御手
段21bを介し、LAN(WAN)50を経由してサー
バーS1へ送出される。
【0061】その操作情報はサーバーS1の外部入出力
制御手段21aを介して、設計・編集処理手段24へ送
出され、これを受けた設計・編集処理手段24は、その
操作情報が第1クライアントC1より送出されたものと
認識し、操作内容の適否判断機能部24−1で操作内容
の適否を判断し、適切な操作による操作情報であれば、
既に、第1クライアントC1がライン追加モードである
ことおよびライン追加のはじめての点、つまり始点80
aの操作情報の情報を保持しているので、その操作情報
はライン追加ふたつ目の点、中間点80bの操作情報と
判断する。そして、設計・編集処理手段24は、第1ク
ライアントC1のライン追加ふたつ目の点、中間点80
bを特定する操作情報として保持するとともに、始点8
0aと中間点80bの間を線分で接続処理し、接続線分
表示作成指示情報として表示・制御情報作成手段26へ
送出する。
【0062】表示・制御情報作成手段26へ送出された
接続線分表示作成指示情報は、接続線分表示の位置情報
として作成され、外部入出力制御手段21aおよびLA
N(WAN)50を経由し、外部入出力制御手段21b
を介して画面表示制御手段27bへ送出され、この画面
表示制御手段27bから、接続線分表示の位置情報を反
映させた表示画面が、内部入出力制御手段22bを介し
て表示装置13bへ供給され、始点80aと中間点80
bの間を接続線分として表示する。
【0063】なお、この接続線分表示の位置情報は、該
当する編集領域を表示している他の端末(例えば、第2
クライアントC2)があれば、その端末へも送出される
ことで、当該端末の表示装置にも接続線分が表示され
る。また、サーバーS1においても、該当する編集領域
を表示していれば、表示・制御情報作成手段26へ送出
された接続線分表示作成指示情報は、接続線分表示の位
置情報として画面表示制御手段27aへ送出され、この
画面表示制御手段27aから、接続線分表示の位置情報
を反映させた表示画面が、内部入出力制御手段22aを
介して表示装置13aへ供給され、始点80aと中間点
80bの間を接続線分として表示する。
【0064】その後、中間点80cや中間点80dも、
上述した中間点80bと同様な経緯を経て特定され、始
点から各中間点を結ぶ接続線分が他の端末にも表示され
る。但し、始点80aから中間点80dに至る接続線分
は、未だ配線設計としては仮配線であり、確定した配線
ではないため、既設の配線ラインと容易に識別できるよ
うな表示態様としておくことが望ましく、例えば、既設
の配線ラインと仮配線との表示色を異ならせておく。
【0065】次に、ライン追加終わりの点の位置を特定
し、マウス12bのカーソルをそこへ合わせで確定ボタ
ンを押下し終点80fを確定する。その信号がコンピュ
ータ10bの内部入出力制御手段22bを介して操作情
報出力手段23bへ供給され、この操作情報出力手段2
3bから、その操作情報として、外部入出力制御手段2
1bを介し、LAN(WAN)50を経由してサーバー
S1へ送出される。
【0066】その操作情報はサーバーS1の外部入出力
制御手段21aを介して、設計・編集処理手段24へ送
出され、これを受けた設計・編集処理手段24は、その
操作情報が第1クライアントC1より送出されたものと
認識し、操作内容の適否判断機能部24−1で操作内容
の適否を判断し、適切な操作による操作情報であれば、
既に、第1クライアントC1がライン追加モードである
ことおよび始点80a、中間点80b、中間点80c、
中間点80dの操作情報の情報を保持しているので、そ
の操作情報はライン追加終わりの点、終点80fを特定
する操作情報と判断する。そして、設計・編集処理手段
24は、始点80a、中間点80b、中間点80c、中
間点80d、終点80fの間を一連続線分として接続処
理し、配線接続線分表示作成指示情報として表示・制御
情報作成手段26へ送出する。
【0067】表示・制御情報作成手段26へ送出された
接続線分表示作成指示情報は、接続線分表示の位置情報
として作成され、外部入出力制御手段21aおよびLA
N(WAN)50を経由し、第1クライアントC1の外
部入出力制御手段21bを介し、画面表示制御手段27
bへ送出され、この画面表示制御手段27bから、接続
線分表示の位置情報を反映させた表示画面が、内部入出
力制御手段22bを介して表示装置13bへ供給され、
始点80aと終点80fの間を一連続の接続線分として
表示する。
【0068】上記のように確定された接続線分表示の位
置情報は、第2クライアントC2の表示装置13cやサ
ーバーS1の表示装置13aにおいても表示されること
となる。但し、終点80fが確定すると、配線ライン8
0は1本の配線設計として完成するので、既設の配線ラ
インと同じ状態で表示される。また、完成した配線ライ
ンに対する編集操作も可能となる。
【0069】また、上述したような設計者の操作過程
(始点の決定や中間点の検索・決定の操作過程)は、操
作者の端末に表示するだけでなく、該当する領域が設計
表示領域に含まれている端末にも随時表示するので、い
きなり確定された情報のみ他の端末に配信されて表示さ
れるようなシステムとは異なり、他の設計者の作業動向
をある程度予測しながら自分の作業を進めることができ
るという利点がある。これも、チーム形式の設計・編集
における作業効率を向上させることに大いに寄与する。
【0070】次に、図7に基づいて、プリント配線基板
の設計図で、配線設計の済んでいる既存ラインの修正変
更等の編集作業を説明するための説明図である。図7に
おいて、ランド90a、90bはプリント配線基板の表
面に存在する金属皮膜であり、電子部品を固定するもの
である。既存配線ライン81は、ランドと同様に金属皮
膜であり、電子部品同士を接続し、電気信号を送るもの
である。端点100aおよび端点100fは既存配線ラ
イン81の端点であり、中間点100b、100c、1
00dは既存ラインの中間点である。修正後配線ライン
82は修正編集後の配線ラインを示す。中間点101
b、101cは、修正編集後配線ライン82の中間点で
ある。
【0071】第1クライアントC1の設計者が既存ライ
ンの修正編集作業を行なおうとした場合、ライン修正モ
ードにする。第1クライアントC1のマウス12bで表
示装置13bに表示されているメニュー領域71のライ
ン修正アイコンを選択しボタンを押下すると、その信号
がコンピュータ10bの内部入出力制御手段22bを介
して操作情報出力手段23bへ供給され、その操作情報
に応じた伝送情報が外部入出力制御手段21bからLA
N(WAN)50を経由してサーバーS1へ送出され
る。その操作情報はサーバーS1の外部入出力制御手段
21aを介して、設計・編集処理手段24へ送出され
る。設計・編集処理手段24では、その操作情報が第1
クライアントC1より送出されたものと認識し、操作内
容の適否判断機能部24−1で操作内容の適否およびラ
イン修正アイコンの操作情報であると判断する。
【0072】適切な操作によるライン修正アイコンの操
作情報であれば、設計・編集処理手段24は、第1クラ
イアントC1がライン修正モードであることの情報を保
持するとともに、そのライン修正アイコンの操作情報を
ライン修正アイコン反転表示作成指示情報へと処理し、
第1クライアントC1の情報として表示・制御情報作成
手段26へ送出する。表示・制御情報作成手段26へ送
出されたライン修正アイコン反転表示作成指示情報は、
ライン追加アイコン反転表示の位置情報として作成さ
れ、外部入出力制御手段21aおよびLAN(WAN)
50を経由し、第1クライアントC1の外部入出力制御
手段21bを介し、画面表示制御手段27bへ送出さ
れ、この画面表示制御手段27bから、ライン修正アイ
コン反転表示の位置情報を反映させた表示画面が、内部
入出力制御手段22bを介して表示装置13bへ供給さ
れ、ライン修正アイコンが反転表示された他面が設計者
に認識される。これにより、作業者は既存ラインの修正
変更等の編集作業を行える環境となったことを画面から
確認できる。
【0073】上記のようにして、既存ラインの修正変更
が可能な状態となった後、電子部品が搭載されるランド
90aとランド90bの間を既存配線ライン81で既に
配線接続されている状態で、第1クライアントC1の設
計者が既存配線ライン81の経路を修正変更等の編集作
業を行なおうとした場合、先ず、表示装置13bに表示
されているマウス12bのカーソルを既存配線ライン8
1上に合わせマウス12bの選択ボタンを押下し選択す
る。その信号がコンピュータ10bの内部入出力制御手
段22bを介して操作情報出力手段23bへ供給され、
この操作情報出力手段23bから、その操作情報とし
て、外部入出力制御手段21bを介し、LAN(WA
N)50を経由してサーバーS1へ送出される。
【0074】その操作情報はサーバーS1の外部入出力
制御手段21aを介して、設計・編集処理手段24へ送
出され、これを受けた設計・編集処理手段24は、その
操作情報が第1クライアントC1より送出されたものと
認識し、操作内容の適否判断機能部24−1で操作内容
の適否を判断し、適切な操作による操作情報であれば、
既に、第1クライアントC1がライン修正モードである
ことの情報を保持しているので、その操作情報は既存配
線ライン81を修正するために選択した操作情報と判断
する。そして、設計・編集処理手段24は、第1クライ
アントC1に既存配線ライン81を修正編集する権利を
他の端末に優先して与える処理をするとともに、排他処
理機能部24−1で他の端末サーバーS1および第2ク
ライアントC2には既存配線ライン81を修正編集させ
ないという排他処理を行う。
【0075】この排他処理に際しては、修正編集の占有
権が既に設定されていることを事前に他の端末へ知らせ
ておくようにした方が望ましい。そこで、既存配線ライ
ン81を第1クライアントC1が修正するという修正編
集可能配線ライン情報とサーバーS1および第2クライ
アントC2に対する排他処理情報をサーバー機能部10
a−1で記憶保持すると共に、修正編集可能配線ライン
情報を第1クライアントC1へ、当該配線ラインに対す
る排他処理情報を第2クライアントC2およびサーバー
S1の入出力制御部10a−2へ送出する。
【0076】これにより、第1クライアントC1の表示
装置13bでは既存配線ライン81が修正編集可能配線
ラインとして表示される一方、第2クライアントC2の
表示装置13cおよびサーバーS1の表示装置13aで
は修正編集の不可能な配線ライン(排他処理表示情報に
基づく線色の異なるライン)として表示される。従っ
て、第2クライアントやサーバーS1では既存配線ライ
ン81に対する修正編集を行えないことが予め分かるよ
うに表示されるし、第2クライアントC2やサーバーS
1で既存配線ライン81に対する編集を行う操作が行わ
れてしまっても、サーバーS1のサーバー機能部10a
−1によって、第2クライアントC2やサーバーS1か
らの配線ライン80へのアクセスは全て拒絶され、第1
クライアントC1のみの占有が担保される。
【0077】上記のようにして、修正編集権を取得した
第1クライアントC1の設計者は、先ず、表示装置13
bに表示されているマウス12bのカーソルを中間点1
00bに合わせ選択ボタンを押下して選択する。次にマ
ウス12bのカーソルを移動しようとしている位置、中
間点101bに合わせ確定ボタンを押下し確定する。同
様に中間点100cを選択し、中間点101cで確定す
る。これらの操作情報は、上述したと同様に、コンピュ
ータ10bの内部入出力制御手段22bを介して操作情
報出力手段23bへ供給され、この操作情報出力手段2
3bから、その操作情報として、外部入出力制御手段2
1bを介し、LAN(WAN)50を経由してサーバー
S1へ随時送出される。
【0078】その操作情報はサーバーS1の外部入出力
制御手段21aを介して、設計・編集処理手段24へ送
出され、これを受けた設計・編集処理手段24は、その
操作情報が第1クライアントC1より送出されたものと
認識し、操作内容の適否判断機能部24−1で操作内容
の適否を判断し、適切な操作による操作情報であれば、
既に、第1クライアントC1がライン修正モードである
こと、および修正編集権利を有していることの情報を保
持しているので、その最初の操作情報は既存ライン81
の中間点100bの位置情報と判断し、2番目の操作情
報は既存ライン81の中間点100bの移動先である中
間点101bの位置情報と判断し、3番目の操作情報は
既存ライン81の中間点100cの位置情報と判断す
る。4番目の操作情報は既存ライン81の中間点100
cの移動先である中間点101cの位置情報と判断す
る。
【0079】そして、設計・編集処理手段24は、中間
点100bを中間点101bへ、中間点100cを中間
点101cへと変更処理し、修正後配線ライン82とす
る。そして配線ライン情報として保持するとともに全て
の端末への配線ライン表示作成指示情報として表示・制
御情報作成手段26へ送出すると共に、サーバーS1お
よび第2クライアントC2に対する排他処理制御の解除
処理をする。これにより、配線ライン修正完了情報に基
づいて第1クライアントC1では修正後編集ライン82
が通常の既存配線と同じ状態に表示され、第1クライア
ントC1における修正編集の占有権が消失したことを設
計者が認識でき、サーバーS1および第2クライアント
C2でも修正後配線ライン82が編集可能な既存の配線
として表示され、修正編集が可能となったことを認識で
きる。
【0080】上述した第1実施形態においては、端末A
をサーバーS1とし、端末Bを第2クライアントC1、
端末Cを第2クライアントC2として機能するプリント
配線基板用マルチCADシステムについて説明したが、
プリント配線基板用マルチCADシステムのプログラム
が端末Bや端末Cにもあれば、これらの端末をサーバー
として起動させるシステムに変更できることは言うまで
もない。
【0081】これに加えて、本発明に係るチーム形式設
計・編集システムを適用したプリント配線基板用マルチ
CADシステムでは、プリント配線基板用マルチCAD
システムのプログラムを備えていない端末であっても、
プリント配線基板用マルチCADシステムを起動させて
サーバーの如く振る舞えるようなシステムを構築するこ
ともできるのである。このような第2実施形態に係るプ
リント配線基板用マルチCADシステムの概略構成を、
図8に基づき詳述する。
【0082】第2実施形態に係るプリント配線基板用マ
ルチCADシステムでは、各端末がOSレベルでネット
ワーク機能をサポートするものとし、他端末へのアクセ
ス権等が適正に認証されているものとして説明する。例
えば、プリント配線基板用マルチCADシステムのプロ
グラムがインストールされていない端末BがLAN(W
AN)50を介して、プリント配線基板用マルチCAD
システムのプログラムを有している端末Aに対しプリン
ト配線基板用マルチCADシステムの起動を指示する
と、サーバー機能部10a−1,外部入出力情報制御手
段21aの機能が、端末Aのコンピュータ10aにより
実現され、接続可能な端末の表示や設計・編集の対象と
するデータファイルの選定要求などを端末Bに対して行
い、端末Bからこれらの選択決定を行うことで、プリン
ト配線基板用マルチCADシステムの構成端末と設計・
編集対象となるデータが選定される。
【0083】このように、端末Aのサーバー機能部10
a−1や外部入出力情報制御手段21aに加えて、LA
N(WAN)50および端末Bが協働することで、サー
バーS1として機能するのである。いわば、システム全
体として一つの端末上でサーバー機能部10a−1が動
作していれば良く、そのサーバー機能部10a−1を起
動させるために制限がないことから、プリント配線基板
用マルチCADシステムとして稼働させる際の自由度が
高く、様々な用途に適用できるという利点がある。な
お、第2実施形態ではサーバーS1としての主要な機能
を提供している端末Aであるが、接続端末として端末A
が指定されなければ、端末Aの入力装置(キーボード1
1a,マウス11a)から設計・編集操作を行うことが
できないし、その設計表示画面が表示装置13aに表示
されることもないのである。
【0084】また、端末同士を接続するネットワークは
特に限定されるものではなく、LANでもWANでも構
わないが、WANを利用して複数の端末を接続する場合
には、遠隔地間においても同時並行設計編集が可能であ
る。プログラムの処理プロセスはLAN接続でもWAN
接続でも同様で、サーバーとなった端末の設計編集プロ
グラムが全ての制御を行ない、WANを通して各端末か
ら操作情報を受け取り、各端末へ表示情報を送信する。
この方法を採る事により、サーバー内のデータベース上
のデータ自身を通信する必要が無く、変更された表示情
報のみを送れば事足りるので、ネットワーク通信量が低
減されるという利点がある。
【0085】例えば、自社設計部門と遠隔地にある設計
協力会社それぞれに端末を置く事により、配線設計行き
詰まり等の問い合わせに対しても、直接ディスプレイ上
でリアルタイムに指示することが可能である。また設計
部門と遠隔地の製造部門それぞれに端末を置く事によ
り、設計過程で製造部門の意向を逐次反映させるような
設計手法とすることもでき、工数全体の削減および工期
短縮に貢献し得る。
【0086】また、上述した実施形態では、プリント配
線基板用マルチCADシステムに本発明を適用したが、
この他、チーム形式設計・編集システムであれば、様々
な用途での適用が可能である。例えば、2次元・3次元
の電気系としては、電気CAD、プリント配線基板CA
D(両面板、多層板、フレキ、BGA、TAB、CS
P、MCM等)、大規模集積回路CAD(IC、LS
I、VLSI、ASIC等)、論理回路作成CAD、N
Cデータ作成CAM(穴開データ、接続データ、切断デ
ータ等)、ガーバーデータ作成CAM(フォトプロッタ
データ、レザープロッタデータ等)、外形加工データ作
成CAM(外形ルータデータ)、インサータデータ作成
CAM(部品自動挿入データ等)、テストデータ作成C
AM(導通検査データ、外観検査データ等)、回路シミ
ュレーションCAE、配線シミュレーションCAEなど
が挙げられる。
【0087】2次元・3次元の機械系としては、機械C
AD、金型CAD、板金CAD、数値制御データCAM
(NCデータ)、運動・機構シミュレーションCAE
(移動、回転、転がり、弾み、滑り、揺れ、衝突、破壊
等)、構造解析計算ソフト等が挙げられる。
【0088】2次元・3次元の建築系としては、建築C
AD(意匠、構造、設備、施工、計画等)、給排水設備
CAD、空調衛生設備CAD、電気設備CAD、鉄筋・
鉄骨CAD、シミュレーションCAE(地震、水害、日
照、日陰等)、構造解析計算ソフト、積算ソフト等が挙
げられる。
【0089】2次元・3次元の土木系としては、土木C
AD(施工、調査、構造等)、道路CAD、鉄道CAD
(信号、通信、電力等)、橋梁CAD、景観CAD、測
量CAD、上下水道CAD、ダムCAD、河川・海岸C
AD、港湾・空港CAD、電力土木CAD、農業土木C
AD、都市計画CAD、地下ケーブルCAD、架空ケー
ブルCAD、地下埋設物CAD、シミュレーションCA
E、線形計算ソフト、構造解析計算ソフト、積算ソフト
等が挙げられる。
【0090】2次元・3次元のその他として、地図情報
CAD(GISシステム用データ)、数値地図作成編集
CAD、設備情報CAD(FMシステム用データ)、不
動産情報CAD(不動産管理システム用データ)、プラ
ントCAD、船舶CAD、トレースCAD、汎用CA
D、数値制御データCAM(NCデータ)、有限要素法
解析ソフト(構造、伝熱、熱流体、磁場、圧電、音響
等)、運動・機構シミュレーションCAE(移動、回
転、転がり、弾み、滑り、揺れ、衝突、破壊等)、積算
ソフト等がある。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るチ
ーム形式設計・編集システムによれば、ネットワーク接
続された端末の何れか一つでサーバー機能部を動作さ
せ、このサーバー機能部によって、各端末の入力装置か
らの操作情報取得や各端末の表示装置への表示情報出力
を統括的に行うので、複数の端末で行われる設計・編集
処理過程が各端末へほぼリアルタイムで表示させること
が可能となる。これにより、各端末の使用者は、他端末
による設計・修正結果を随時確認しながら自分の作業を
行うことができる。すなわち、設計・編集に携わるチー
ム内の各メンバーは、お互いの設計・編集状況を把握し
ながら、同時並行的に作業を進めることができ、最終的
な成果物である設計データの品質向上を期せると共に、
設計工期を飛躍的に短縮できるという効果もある。
【0092】また、請求項2に係るチーム形式設計・編
集システムによれば、何れか一つの端末でのみ動作する
サーバー機能部に対して、設計・編集処理要求が最先に
為された端末に対してのみ、当該オブジェクトに設計・
編集処理の占有権を与えることとしたので、極めて短時
間の内に2以上の端末から同一オブジェクトに対して設
計・編集処理要求が為されても、設計・編集の処理権が
複数発生することはなく、確実な排他制御を期せるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るプリント配線基板用マルチ
CADシステムを構築するための端末構成を示す概略構
成図である。
【図2】第1実施形態に係るプリント配線基板用マルチ
CADシステムにおけるサーバーの概略機能を示す機能
ブロック図である。
【図3】第1実施形態に係るプリント配線基板用マルチ
CADシステムにおけるクライアントの概略機能を示す
機能ブロック図である。
【図4】端末の表示装置に表示される画面のイメージ説
明図である。
【図5】各端末の表示装置に各々表示される設計表示領
域と設計全領域との対応を示す説明図である。
【図6】ランドからランドへ新たな配線ラインを追加す
る手順の説明図である。
【図7】既存配線ラインを修正編集する手順の説明図で
ある。
【図8】第2実施形態に係るプリント配線基板用マルチ
CADシステムにおけるサーバーとクライアントの概略
機能を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
10a、10b、10c コンピュータ 11a、11b、11c キーボード 12a、12b、12c マウス 13a、13b、13c 表示装置 S1 サーバー(端末A) C1 第1クライアント(端末B) C2 第2クライアント(端末C) 10a 端末Aのコンピュータ 10a−1 コンピュータ10aのサーバー機能部 10a−2 コンピュータ10aの入出力制御部 21a、21b 外部入出力情報制御手段 22a、22b 内部入出力情報制御手段 23a、23b 操作情報出力手段 24 設計・編集処理手段 24−1 操作内容の適否判断機能部 24−2 排他処理機能部 25 データ記憶手段 26表示・制御情報作成手段 27a、27b 画面表示制御手段 50 LAN(WAN) 60 ウィンドウ領域(作業領域) 70、70a、70b、70c 設計表示領域 71 メニュー領域 72 サブウィンドウ領域 73 設計全領域 80 配線ライン 80a 始点 80b、80c、80d 中間点 80f 終点 81 既存配線ライン 82 修正後配線ライン 90a、90b ランド 100a、100f 端点 100b、100c、100d 中間点 101b、101c 中間点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 浩一 東京都品川区北品川5−5−13 ステラ株 式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA07 CA06 HA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して接続された複数の
    端末の使用者がチーム形式で設計・編集作業を行い、最
    終的に一つのデータを作成するチーム形式設計・編集シ
    ステムであって、 データ作成のための設計・編集処理を行い、その結果や
    制御指令を作成するサーバー機能部と、 上記サーバー機能部に対して入力装置からの操作情報を
    送ると共に、サーバー機能部からの表示情報に応じた画
    面を表示装置に表示する入出力制御部と、 からなり、 上記サーバー機能部を有する端末は、自端末の入力装置
    および表示装置と、入出力制御部を介して設計・編集の
    操作情報および操作結果に応じた表示情報の授受を行
    い、ネットワークで接続された他端末と、ネットワーク
    上の情報伝送機能を有する外部入出力情報制御手段およ
    び各端末の入出力制御部を介して設計・編集の操作情報
    および操作結果に応じた表示情報の授受を行うものと
    し、 各端末の入力装置からの操作情報の取得および処理動作
    と、各端末の出力装置へ表示するための表示情報の送信
    動作とを、サーバー機能部が統括的に行うことで、各端
    末の操作に基づく設計・編集の処理過程を他端末の表示
    装置にも反映させて表示させるようにしたことを特徴と
    するチーム形式設計・編集システム。
  2. 【請求項2】 サーバー機能部は、設計・編集処理が要
    求されたオブジェクトに対しては、設計・編集処理の要
    求元である端末からのみ、その設計・編集処理対象であ
    るオブジェクトへの操作を受け入れ、他の端末からの設
    計・編集処理要求を受け入れない排他制御を行うように
    したことを特徴とする請求項1に記載のチーム形式設計
    ・編集システム。
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