JP2003186293A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003186293A
JP2003186293A JP2001389427A JP2001389427A JP2003186293A JP 2003186293 A JP2003186293 A JP 2003186293A JP 2001389427 A JP2001389427 A JP 2001389427A JP 2001389427 A JP2001389427 A JP 2001389427A JP 2003186293 A JP2003186293 A JP 2003186293A
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image forming
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forming apparatus
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JP2001389427A
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English (en)
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Tomoyuki Sakamaki
智幸 坂巻
Tsuneji Masuda
恒司 桝田
Yuji Sakami
裕二 酒見
Kouta Arimoto
孝太 有元
Keiko Igarashi
けい子 五十嵐
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像装置内の現像剤を攪拌、搬送する搬送手
段が上下に配置された場合に、現像装置内の現像剤の片
寄りを軽減し、現像剤担持体への現像剤の供給が軸方向
に均一に行われ、濃度ムラ等の画像不良の発生を防ぐこ
とのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 像担持体10と、現像剤を収容した現像
装置1と、を備えた画像形成装置において、現像装置1
は、現像剤を担持してこれを像担持体10と対向した現
像部に搬送する回転可能な現像剤担持体8と、現像剤担
持体8に現像剤を供給する現像室3と、現像室3の下方
に配設され、現像部を通過してきた後の現像剤を現像剤
担持体8から回収する攪拌室4と、現像室3と攪拌室4
間で現像剤を循環する搬送手段5、6と、を有し、更
に、現像装置1に設けられた現像剤面検知部材31、3
2より現像室3内の現像剤面の位置を検知する現像剤面
検知手段と、現像剤面検知手段による検知結果に基づい
て現像剤面の位置を補正する補正手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に形成
された潜像に現像剤を付着させて可視像化する現像装置
を備えた電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機及
びレーザービームプリンタ等の画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ここでは、電子写真方式を用いた複写機
等の画像形成装置おいて、感光ドラム等の像担持体上に
形成された静電潜像を、現像剤を付着させて可視像化す
る。このような現像に使用される従来の現像装置のう
ち、トナーとキャリアを含む二成分現像剤を用いるもの
の一例を図9に示す。
【0003】この図9のように二成分現像剤を用いる現
像装置1eにおいては、二成分現像剤を攪拌しながら搬
送する搬送手段である第1の搬送スクリュー5と第2の
搬送スクリュー6とを水平方向に2本配置しているもの
が多い。第1の搬送スクリュー5は、現像室3に備えら
れ、現像剤担持体(現像スリーブ)8に現像剤を供給し
てその後、感光ドラム10との対向部である現像部を通
過した後の現像剤を回収するために用いられる。又、第
2の搬送スクリュー6は、攪拌室4に備えられ、現像ス
リーブ8から回収された現像剤と新しく補給された現像
剤とを混合攪拌するために用いられる。
【0004】一方、近年、複写機、プリンタ等の電子写
真方式を用いた画像形成装置においては、省スペースを
達成するために装置本体の小型化の要求が強くなってお
り、特に、フルカラー方式の画像形成装置においては、
現像装置を複数用いるため、小型化の要望が強い。
【0005】この問題を解決するため、図10の断面
図、図11の長手方向の断面図に示すような現像装置1
fが考案されている。図10、11に示す現像装置1f
は、特開平5−333691公報等に提案されているも
のと同様の構成である。
【0006】この図10の現像装置1fは、現像剤を攪
拌、搬送する2本の搬送手段である搬送スクリュー5、
6が鉛直方向上下に配置されていることが特徴である。
より詳細に説明すれば、現像装置1fは現像剤を収容し
た現像容器2を備え、現像容器2の感光ドラム10と対
面した開口部に現像スリーブ8を有している。
【0007】そして、現像容器2内の開口部に設置され
た現像スリーブ8の反対側には、隔壁7によって鉛直方
向上下に、上部の現像室3と下部の攪拌室4が区画され
ており、これらの現像室3と攪拌室4内には、現像剤を
攪拌、搬送する手段として、第1および第2の搬送スク
リュー5、6がそれぞれ設置されている。
【0008】この縦攪拌型の現像装置1fは、現像室3
と攪拌室4とが鉛直方向上下に配置されているため、そ
の水平方向の占有スペースを縮小化できるという長所が
あり、例えば複数の現像装置を水平方向に並列搭載する
タンデム方式等のカラー画像形成装置でも小型化が可能
となる。
【0009】この縦攪拌型の現像装置1fは小型化の他
に以下の利点も有している。
【0010】第1の搬送スクリュー5は上部の現像室3
内にあって、攪拌室4より搬送されてくる現像剤を現像
スリーブ8に搬送し、一方、第2の搬送スクリュー6は
下部の攪拌室4内にあって、不図示のトナー補給手段か
ら、攪拌室4内の第2の搬送スクリュー6の上流側に供
給される現像剤と、現像スリーブ8が現像に寄与する画
像領域B(図11)で現像スリーブ8より搬送されてく
る現像後の現像剤と、攪拌室4内に既に収納されている
現像剤と、を攪拌しながら搬送し、現像剤のトナー濃度
を均一化して現像室3に搬送する。
【0011】即ち、この現像装置は、図9の現像装置1
eのように現像室3のみで現像スリーブ8に対しての現
像剤の供給と回収の両方を行うのではなく、現像室3に
て現像スリーブ8への現像剤の供給を行い、且つ、攪拌
室4にて現像スリーブ8からの現像剤の回収を行う、と
いうように、それぞれが現像スリーブ8に直接関わる役
割を別々に担っている。
【0012】このため、現像スリーブ8上に担持されて
現像部に搬送され、現像に供された後、現像部において
現像に供されないで残った現像剤は、現像スリーブ8の
回転に伴って現像室3側に回収されるのではなく、攪拌
室4側に回収されるために現像室3内には常に攪拌室4
で十分攪拌された現像剤のみが存在する。
【0013】よって、現像スリーブ8には常に均一な濃
度の現像剤が供給され、スラスト方向の画像ムラや濃度
差のない均一な画像を得ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記縦
攪拌型の現像装置1fの構成では以下のような問題が存
在する。
【0015】上記縦攪拌型の現像装置1fは、図11に
示すように、第1の搬送スクリュー5は上部の現像室3
の底部に現像スリーブ8の軸方向に沿ってほぼ平行に配
置されており、回転して現像室3内の現像剤を軸線方向
に沿って一方向に搬送する。
【0016】又、第2の搬送スクリュー6は下部の攪拌
室4内の底部に第1の搬送スクリュー5とほぼ平行に配
置され、攪拌室4内の現像剤を第1の搬送スクリュー5
と反対方向に搬送する。
【0017】このようにして、第1及び第2の搬送スク
リュー5、6の回転による搬送によって、現像剤が隔壁
7の現像剤搬送方向で両端部に設けられた連通部11、
12を通って現像室3と攪拌室4との間で循環する。
【0018】ところで、本現像装置1fでは、現像室3
と攪拌室4とが鉛直方向上下に配置されているため、現
像室3から攪拌室4へ循環する現像剤は上から下へ、
又、攪拌室4から現像室3へ循環する現像剤は下から上
へと動く。
【0019】特に、攪拌室4から現像室3へは、端部に
溜まった現像剤の圧力により下から上へと押し上げられ
るようにして現像剤が受け渡される。この時の剤循環経
路を図12に示すが、攪拌室4から現像室3へ受け渡さ
れた現像剤の全てが現像室3において第1の搬送スクリ
ュー5の下流端に到達するわけではなく、途中で現像ス
リーブ8に供給され、現像部を通過して現像に共された
後、攪拌室4に回収される成分が存在する。
【0020】図12においては、この成分の経路を矢印
aで示す。この現像スリーブ8への現像剤の受け渡し
は、現像スリーブ8の軸方向の全体、つまり図11に示
す画像領域Bの全体にわたって行われる。画像領域Bと
は、現像スリーブ8の軸方向において、現像容器2内の
現像剤が感光ドラム10における潜像の現像動作に作用
する領域である。
【0021】このため、図11に示すように、現像室3
内において第1の搬送スクリュー5により搬送される現
像剤Tの量は、上流端から下流端に行くに従い徐々に減
少する傾向がある。
【0022】一方、攪拌室4において第2の搬送スクリ
ュー6により搬送される現像剤Tの量は、上流端から下
流端にいくに従い徐々に増加する傾向がある。即ち、現
像装置1f内の現像剤の分布は、現像室3においても攪
拌室4においても、現像スリーブ8の軸方向において、
片寄りが非常に存在しやすい。
【0023】特に現像室3内の現像剤量に片寄りが生じ
ると、現像スリーブ8への供給にムラができ、この不均
一が原因で、形成される画像の濃度が現像スリーブ8の
軸方向で異なる。
【0024】つまり、現像剤量の多い現像室3内搬送経
路上流側では、現像スリーブ8への現像剤の供給量が安
定していて画像濃度は一定であるが、現像剤量の少ない
現像室内搬送経路下流側では、現像スリーブ8への現像
剤の供給量が少なくて、画像に濃度ムラが生じ画像不良
が起こる。
【0025】上記問題の対策としては、第1及び第2の
搬送スクリュー5、6の現像剤搬送量を、現像スリーブ
8への供給量より十分大きくし、片寄りの影響を相対的
に小さくすることが、特開平5−333691号公報に
おいて提案されている。
【0026】しかし、搬送スクリュー5、6の回転速度
を早めて現像剤搬送量を大きくすると、現像剤に対する
ストレス増加や回転トルクの上昇が起こるため、ある程
度以上に大きくすることができない。
【0027】又、搬送スクリュー5、6のピッチや形状
等の改良で搬送速度を上げる場合にも、搬送速度の上限
には限りがあるため、片寄りの程度が激しい場合には有
効ではない。
【0028】そこで、本発明の目的は、現像装置内の現
像剤を攪拌、搬送する搬送手段が上下に配置された場合
に、現像装置内の現像剤の片寄りを軽減し、現像剤担持
体への現像剤の供給が軸方向に均一に行われ、濃度ムラ
等の画像不良の発生を防ぐことのできる画像形成装置を
提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発
明は、表面に静電潜像が形成される像担持体と、該像担
持体上の前記静電潜像を現像する現像剤を収容した現像
装置と、を備えた画像形成装置において、前記現像装置
は、現像剤を担持してこれを前記像担持体と対向した現
像部に搬送する回転可能な現像剤担持体と、該現像剤担
持体に現像剤を供給する現像室と、該現像室の下方に配
設され、前記現像部を通過した後の現像剤を前記現像剤
担持体から回収する攪拌室と、前記現像室と前記攪拌室
間で現像剤を循環する搬送手段と、を有し、更に、前記
現像装置に設けられた現像剤面検知部材より前記現像室
内の現像剤面の位置を検知する現像剤面検知手段と、該
現像剤面検知手段による検知結果に基づいて現像剤面の
位置を補正する現像剤面補正手段と、を有することを特
徴とする画像形成装置を提供する。
【0030】本発明の一実施態様によると、現像剤とし
て、トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が使用さ
れる。
【0031】本発明の他の実施態様によると、前記現像
剤面検知部材は、前記現像室の現像剤搬送方向下流側に
設置されている。
【0032】本発明の他の実施態様によると、前記現像
剤面検知手段は、前記現像剤面検知部材として、前記現
像装置に設けられた複数の電極部材を有し、該複数の電
極部材間の静電容量より前記現像剤面の位置を検知す
る。
【0033】本発明の他の実施態様によると、前記現像
剤面検知手段は、前記現像剤面検知部材として、前記現
像装置に発光素子及び受光素子を備え、該発光素子が発
して該受光素子が受光する光の透過量又は反射量を検知
することにより、前記現像剤面の位置を検知する。
【0034】本発明の他の実施態様によると、現像剤に
は磁性体が含まれ、又、前記現像剤面検知手段は、前記
現像剤面検知部材として、前記現像装置に磁気検知素子
を備え、透磁率の変化を検知することにより、前記現像
剤面の位置を検知する。
【0035】本発明の他の実施態様によると、前記現像
剤面検知手段は、前記現像剤面検知部材として、前記現
像装置に圧力検知素子を備え、物理的圧力または圧力振
動の変化を検知することにより、前記現像剤面の位置を
検知する。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0037】実施例1 本実施例において、現像装置は、例えば以下に述べるよ
うな画像形成装置の中で使用されるが、必ずしもこの形
態に限られるものではなく、静電記録方式のものにも適
用できる。
【0038】図1は、図8に示されるようなフルカラー
画像形成装置における、Y、M、C、Kの各ステーショ
ンを示したものである。Y、M、C、Kの各ステーショ
ンはほぼ同様の構成であり、フルカラー画像において、
それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の画像を形成する。
【0039】以下の説明において、例えば現像装置1と
あれば、Y、M、C、K各ステーションにおける現像装
置1Y、現像装置1M、現像装置1C、現像装置1Kを
共通して指すものとし、各ステーションM、C、Y、K
に備えられた他の部材も同様に示す。
【0040】まず、図8により、画像形成装置全体の動
作を説明する。
【0041】像担持体である感光ドラム10は回動自在
に設けられており、その感光ドラム10を一次帯電手段
21で一様に帯電し、例えばレーザーのような発光素子
22によって、情報信号に応じて変調された光で露光し
て静電潜像(潜像)を形成する。その潜像は現像装置1
により、後述のような過程でトナー像として可視像化さ
れる。
【0042】次に、その可視像を、転写帯電器23によ
って、転写紙搬送シート24によって搬送されてきた転
写紙27に転写し、更に、定着装置25によって定着し
て永久画像を得る。又、感光ドラム10上の転写残現像
剤はクリーニング装置26により除去する。又、画像形
成で消費された現像剤(トナー)はトナー補給槽20か
ら補給される。
【0043】次に、特に図1を参照して、現像装置1の
動作を説明する。本実施例の現像装置は、現像剤とし
て、非磁性トナー(トナー)と磁性キャリア(キャリ
ア)を含む二成分現像剤が収容された現像容器2内に、
現像剤担持体としての現像スリーブ8と現像スリーブ8
上に担持された現像剤の穂を規制する穂切り部材9を有
している。
【0044】更に、上記現像容器2の感光ドラム10に
対向した現像部に相当する位置には開口があり、この開
口に現像スリーブ8が感光ドラム10方向に一部露出す
るように回転可能に配設されている。尚、この現像スリ
ーブ8は非磁性材料で構成され、その内部には磁界手段
であるマグネットローラ8’が非回転状態で設置されて
おり、このマグネットローラ8’は、現像部に位置する
現像極S1と、現像剤を搬送する磁極S2、N1、N
2、N3を有している。
【0045】而して、現像スリーブ8は現像時に図示矢
印方向に回転し、穂切り部材9による磁気ブラシの穂切
りによって層厚を規制された二成分現像剤を担持して、
これを感光ドラム10と対向した現像部に搬送し、感光
ドラム10上に形成された潜像に現像剤を供給して潜像
を現像する。この時、現像効率(つまり、潜像へのトナ
ーの付与率)を向上させるために、現像スリーブ8には
不図示の電源から直流電圧と交流電圧を重畳した現像バ
イアス電圧が印加される。
【0046】穂切り部材9はアルミニウム等の非磁性部
材で構成され、感光ドラム10よりも現像スリーブ8回
転方向上流側に配設されている。そして、この穂切り部
材9の先端部と現像スリーブ8との間を通過して、現像
剤の非磁性トナーと磁性キャリアの両方が現像部へと送
られる。尚、穂切り部材9の現像スリーブ8の表面との
間隙を調整することによって、現像スリーブ8上に担持
した現像剤磁気ブラシの穂切り量が規制されて現像部へ
搬送される現像剤量が調整される。
【0047】そして、現像容器1内の略中央部は紙面に
垂直方向に延在する隔壁7によって、上部の現像室3と
下部の攪拌室4に、鉛直方向上下に区画されており、現
像剤は現像室3及び攪拌室4に収容されている。
【0048】ここで、図2を参照して現像装置1につい
て更に詳しく説明する。図2は、本発明の図1に示され
た現像装置1の現像容器2部分の第1及び第2の搬送ス
クリュー5、6軸方向且つ鉛直方向で切断した模式的断
面図である。
【0049】現像室3及び攪拌室4には現像剤攪拌、搬
送手段として、第1及び第2の搬送手段(搬送スクリュ
ー)5、6がそれぞれ配置されている。
【0050】第1の搬送スクリュー5は、本実施例で
は、強磁性体で構成される回転軸の周りに非磁性材料か
らなる羽根部材をスパイラル状に設けたスクリュー構造
とされ、上方の現像室3の底部に現像スリーブ8の軸方
向に沿ってほぼ平行に配置されており、回転して現像室
3内の現像剤Tを軸線方向に沿って一方向に搬送する。
【0051】又、第2の搬送スクリュー6は、第1の搬
送スクリュー5と同様に回転軸の周りに羽根部材を第1
の搬送スクリュー5とは逆向きにしてスパイラル状に設
けたスクリュー構造とされ、下方の攪拌室4内の底部に
第1の搬送スクリュー5とほぼ平行に配設され、第1の
搬送スクリュー5と同方向に回転して攪拌室4内の現像
剤Tを第1の搬送スクリュー5と反対方向に搬送する。
【0052】このようにして、第1及び第2の搬送スク
リュー5、6の回転による搬送によって、現像剤が、図
2に示す隔壁7の現像剤搬送方向で両端部に設けられた
開口部(連通部)11、12を通じて、現像室3と攪拌
室4との間で循環される。
【0053】上部の現像室3内において、第1の搬送ス
クリュー5は、下部の攪拌室4より搬送されてくる現像
剤を、循環方向に搬送させながら、搬送中の現像剤を現
像スリーブ8に供給する。そして、現像スリーブ8に供
されなかった現像剤は循環方向に搬送され、再び連通部
12から攪拌室4に搬送される。
【0054】現像室3より穂切り部材9の規制を受けて
現像スリーブ8に供給された現像剤は、前記に記載した
動作により感光ドラム10との対向部である現像部に搬
送される。そして、現像部を通過後現像に供されなかっ
た現像剤を現像スリーブ8の回転によって攪拌室4に戻
す。
【0055】又、下部の攪拌室4内において、第2の搬
送スクリュー6は、図1に示すトナー補給槽20より、
不図示の補給口を通って攪拌室4内の第2の搬送スクリ
ュー6の上流側に供給されるトナーと、連通部12を通
過して現像室3より搬送されてくる現像剤と、現像スリ
ーブ8より搬送されてくる現像後の現像剤と、を攪拌し
ながら搬送し、現像剤のトナー濃度を均一化して現像室
3に搬送する。
【0056】つまり、現像室3にて現像スリーブ8への
現像剤の供給を行い、攪拌室4にて現像スリーブ8から
の現像剤の回収を行う。そして、現像室3、攪拌室4に
おける現像剤循環方向つまり現像剤搬送方向に対して、
現像スリーブ8への現像剤の供給や回収といった動作を
行う領域を画像領域Bとする。
【0057】このため、現像スリーブ8上に担持されて
現像部に搬送され、現像に供された後、現像部において
現像に供されないで残った現像剤は、現像スリーブ8の
回転に伴って現像室3側ではなく、攪拌室4側に回収さ
れるために現像室3内には常に攪拌室4で十分攪拌され
た現像剤のみが存在する。
【0058】よって、現像スリーブ8には常に均一な濃
度の現像剤が供給され、スラスト方向の画像ムラや濃度
差のない均一な画像を得ることができる。
【0059】以上に説明したように、本現像装置1は、
現像室3と攪拌室4とが鉛直方向上下に配置されている
ため、現像室3から攪拌室4への現像剤は上から下へ、
攪拌室4から現像室3へは、端部に溜まった現像剤の圧
力により下から上へと押し上げられるようにして現像剤
が受け渡される現像装置である。
【0060】従って、この時、図12を用いて従来例で
述べたように、現像剤が攪拌室4から現像室3へ受け渡
された後に、現像室3においては、そのまま搬送スクリ
ュー5の軸方向に搬送されるものと、途中で現像スリー
ブ8に供給され、現像部を通過後攪拌室4に回収される
成分が存在する。この現像スリーブ8への現像剤の受け
渡しが画像領域Bのほぼ全体にわたってなされるため、
現像室3内において第1の搬送スクリュー5により搬送
される現像剤の量は、上流端から下流端に行くに従い減
少し、一方では、攪拌室4において第2の搬送スクリュ
ー6により搬送される現像剤の量は、上流端から下流端
にいくに従い徐々に増加する傾向があるので、現像装置
1内の現像剤Tの分布には片寄りが存在しやすい。
【0061】本実施例においては、現像室3内におい
て、現像剤T量が減少するときには、搬送部材5の羽根
部材の外側における現像剤面T’の位置が下がる。よっ
て、現像室3において、現像スリーブ8軸方向に現像剤
T量の片寄りが生じれば、図2に示すような現像剤面
T’の傾きが生じ、特に現像剤T量が少なくなる現像室
3下流領域Aにおいては、現像剤面T’が低くなること
となる。
【0062】そこで、本発明においては、これらの現像
剤Tの分布の片寄りによって、現像スリーブ8に供給さ
れる現像剤T量が搬送スクリュー5の搬送下流において
減少すること等による、濃度ムラ等の画像不良を回避す
るために、現像室3内の現像剤面T’を検知する現像剤
面検知部材を有する現像剤面検知手段と、この現像剤面
検知手段の検知結果に基づいて、現像室3内の現像剤T
の片寄りを補正する機構を備えていることを特徴とす
る。
【0063】現像剤面検知手段として、本実施例では、
静電容量検知方式を用いており、現像装置1には、図1
に示すように、現像剤面検知部材を構成する電極部材で
あるアンテナ電極31及び補助電極32が設置されてい
る。
【0064】本実施例では、アンテナ電極31は棒状で
あり、現像室3上部に搬送スクリュー5と干渉しないよ
うに設置されている。
【0065】又、平板状の補助電極32が現像室3の側
面に長手方向に沿って設置されている。
【0066】先に述べたように、現像室3内の現像剤面
T’は片寄っており、現像室3内の搬送スクリュー5の
現像剤搬送方向下流ほど剤面T’が低くなりやすく、現
像スリーブ8への現像剤供給量不足による画像不良が生
じやすい。
【0067】そこで、アンテナ電極31と補助電極32
は、現像室3内の長手方向全領域に設ける必要がなく、
図2に示した、現像室3内の搬送スクリュー5の現像剤
搬送方向下流領域Aに設けておけば、最も感度良く現像
剤面の低下を検知できる。尚、本明細書において、現像
室3内の現像剤搬送方向下流領域といった場合は、現像
室3の搬送スクリュー5の現像剤搬送方向の長さで、中
央より下流側を示すこととする。
【0068】尚、アンテナ電極31は現像剤Tの量が十
分であるときは現像剤Tに埋まる位置に設置してある。
又、アンテナ電極31の形状は棒状と限るものではな
く、例えば平板状でもよいが、本実施例においてはスペ
ースの制約をもっとも受けにくい棒状とした。
【0069】又、補助電極32は、ある程度検知できる
現像剤T量の範囲に幅を持たせるように平板状とした。
補助電極32である平板は、ここでは、アンテナ電極3
1の位置から現像室3の底部まで存在するように位置さ
せている。しかし、現像室3の底部までは存在する必要
はなく、領域Aにおいて、現像スリーブ8へ十分に現像
剤が供給できなくなるまで現像剤T量が減少した時の現
像剤面T’の位置まで、覆っていればよい。
【0070】現像剤面検知手段として、現像剤面検知部
材である補助電極32に検知用のバイアスを印加する
と、補助電極32と現像剤面検知部材であるアンテナ電
極31の間の静電容量に応じた電圧/電流が誘起され、
この電圧/電流を検出する方法を用いる。
【0071】検知用のバイアスとしては、1kV以上の
安定した交流電圧であれば問題ないので、他に影響がな
ければ現像バイアスを流用することができる。この時
は、更に、現像スリーブ8を補助電極32とすることも
可能である。
【0072】又、検知用のバイアスは、前記に説明した
画像形成プロセスにおける感光ドラム10の一次帯電時
に一次帯電手段21に印加される、一次帯電用のグリッ
ドバイアス等を流用してもよい。
【0073】現像剤の空気に対する比誘電率は約3くら
いであり、電極31、32間に存在する現像剤T量に応
じて静電容量が変化する。本実施例の現像剤面T’と静
電容量の変化を図3に示す。
【0074】本実施例においては、アンテナ電極31は
不図示の接点を通じて本体の制御回路に繋がっており、
アンテナ電極31に誘起された電圧から検出されるアン
テナ電極31と補助電極32との間の静電容量が、予め
定められている閾値α以下になると、画像形成装置本体
の制御回路が現像剤面低下と判断し、現像剤の片寄りを
補正する現像剤面補正手段が働くようになっている。
【0075】尚、現像に共される分のトナーは、トナー
補給槽20より補給されているので、現像室3や攪拌室
4に収容されている現像剤Tの総量は、一定量に維持さ
れている。よって、現像室3の搬送スクリュー5の現像
剤搬送方向下流の部分Aにおいて、現像剤T量が、静電
量が所定の閾値αである時の現像剤量より少ないと判断
されたときは、現像室3内の現像剤Tの総量が極端に減
少したのではなく、攪拌室4から搬送された、搬送スク
リュー5の上流における現像剤が、現像に共される等し
て下流部Aまで搬送されずに、現像室3内において現像
剤Tの片寄りが生じていると判断する。
【0076】ここで、閾値αは、領域Aにおいて、現像
剤が十分に現像スリーブ8に供給されず、画像ムラが発
生する現像剤T量に対応する静電量の検出値とする。現
像剤T量が十分なときの現像剤面T’の位置(高さ)に
存在しているアンテナ電極31に向き合う位置から、閾
値αに対応する現像剤量の時の現像剤面T’の位置(高
さ)まで補助電極32が存在するようにすることで、図
3のようなグラフのような結果が導かれる。
【0077】このように、現像剤面を検知することによ
り、現像装置1内の現像剤の片寄りを軽減し、現像スリ
ーブ8への現像剤の供給を軸方向に均一に行わせること
により、濃度ムラ等の画像不良の発生を防ぐことのでき
る画像形成装置を提供することが可能となる。
【0078】ここで、現像室3内の現像剤面を補正する
現像剤面補正手段としては、画像形成装置本体の制御に
より、例えば現像スリーブ8の回転を止めた状態で、現
像室3と攪拌室4内の搬送クリュー5、6のみを回転さ
せることによってかなり改善される。
【0079】又、現像剤面補正手段としては、開口部1
2を小さくしたり、図2に示すように、開口部12近傍
に電磁石42を設け、現像剤面T’が低くなった場合に
電磁石42をONにし、電磁石42の磁力で現像剤面
T’を確保してもよい。この場合は、現像剤面T’の検
出結果に基づいて、現像装置1の動作状態に関わらず、
逐次対応することが可能である。電磁石42を設ける開
口部は攪拌室4から現像室3への開口部11の近傍でも
同様の効果が得られる。
【0080】又、上記動作を他色現像動作中に平行して
行うことによって、コピースピードを落とすことなく片
寄りを補正することができる。
【0081】その他、機構が複雑になるが、現像装置1
を傾けたり、振動を与えること等でも片寄りを補正する
ことができる。現像装置1全体でなく、現像室3のみを
傾けたり、振動を与えたりしてもよい。
【0082】尚、本実施例においては、電極31、32
を、現像剤面T’の低下に対して最も感度のある現像室
3の下流端Aにのみ取り付け、下流端Aの現像剤面T’
のみを検知しているが、更に、上流端やその他適当な位
置に電極31、32を取り付け、そこでの測定結果と下
流端での測定結果を比較する形で、現像剤T量の片寄り
を検知しても良い。これにより、コストは高くなるが、
より精度の高い検知が可能となり、検知手段の誤動作を
防ぐことができる。
【0083】このとき、上記説明の現像剤面検知手段
は、現像剤片寄り検知手段として機能し、現像剤面検知
部材、及び現像剤面補正手段は、現像室3における現像
スリーブ8軸方向の現像剤T量の不均一を検知して、同
様にその現像剤T量の不均一を補正する。
【0084】実施例2 次に本発明の実施例2を図4(a)に基づいて説明す
る。尚、図4(a)は本実施例に係る現像装置1aの断
面図である。
【0085】本実施例においては、現像剤面検知手段と
して、光検知方式を用いている。それ以外の構成は実施
例1と同様のものである。
【0086】光検出方式は現像装置1a内を通る光路を
設け、この光路を遮る現像剤の有無を検知する方式であ
り、現像装置1aには現像剤面検知部材として、発光素
子33と受光素子34、発光素子33から照射される光
を透過させるため、及び受光素子34で受ける検知情報
である光を透過させるための検知部としての透明窓3
5、36が設置されている。
【0087】これらの発光素子33、受光素子34は、
図2に示した搬送スクリュー5の現像剤搬送下流領域A
において、所定の現像剤面T’を挟むように位置させ
て、発光素子33、受光素子34による検知情報が取り
出される検知部となる透明窓35、36もそれに対応さ
せて設け、現像剤面T’の検知は、発光素子33から発
光した発光量に対して受光素子34が受光する受光量に
対応した出力の変化によって、現像室3内の光の透過量
から、現像室3内の現像剤T残量の減少を検知する。所
定の現像剤面とは、領域Aにおいて、現像スリーブ8に
十分な現像剤を供給できる現像剤T量が存在するときの
現像剤面T’である。
【0088】即ち、現像剤量が十分な場合は、透明窓3
5と受光素子34との間は現像剤で塞がれ、発光素子3
3の光は受光素子34まで届かない。一方、現像剤面
T’が所定面より低くなってきた場合には、透明窓35
と受光素子34間が現像剤で塞がれなくなり、発光素子
33の光は受光素子34で検知される。
【0089】尚、本実施例においても、現像室3や攪拌
室4に収容されている現像剤Tの総量は、ほぼ一定量に
維持されており、図2における現像室3の搬送スクリュ
ー5の現像剤搬送方向下流の部分Aにおいて、現像剤T
量が所定の閾値より少ないと判断されたときは、現像室
3内の現像剤Tの総量が極端に減少したのではなく、現
像室3内において現像剤Tの片寄りが生じていると判断
する。
【0090】そして、受光素子34によって光が検出さ
れた場合には、本体内に設けられた時不図示の制御回路
を通じて、実施例1と同様の現像剤面補正手段が働き、
現像スリーブ8への現像剤の供給を均一に行わせる。
【0091】本実施例の光検出方式は、装置が簡便であ
り、コストも安く、検知精度も比較的良好であるが、検
知部である透明窓36表面に現像剤が付着すると十分に
光が透過することができず検知精度が悪くなるため、現
像室3内に透明窓36表面の現像剤を除去せしめる払拭
部材36’を有している。一般にこの払拭部材36’
は、可撓性のシート部材にて構成されており、現像室3
内の現像剤を撹拌及び搬送するための搬送部材である搬
送スクリュー5に付随して、回転運動により透明窓36
表面に摺擦し、透明窓36表面に付着した現像剤を除去
している。これにより安定且つ精度の高い現像剤残量検
知を行うことができる。
【0092】尚、光検知方式については、図4(b)に
示すように現像室3内に反射板37を設置したり、発光
素子33や受光素子34を透明窓35、36を通さず直
接設置する等、発光素子33が発して受光素子34が受
光する光の透過量又は反射量を検知するなら、どのよう
な構成を採用しても良い。
【0093】このようにして得られた画像形成装置で
も、現像室3内の現像剤Tの片寄りを軽減し、現像スリ
ーブ8への現像剤の供給が軸方向に均一に行わせること
ができ、濃度ムラ等の画像不良の発生を防ぐことのでき
る画像形成装置を提供することが可能となる。
【0094】尚、本実施例においては、各光検知部材
を、現像剤面T’の低下に対して最も感度のある現像室
3の下流端Aにのみ取り付け、下流端Aの現像剤面T’
のみを検知しているが、更に、上流端やその他適当な位
置に各光検知部材を取り付け、そこでの測定結果と下流
端での測定結果を比較する形で、現像剤T量の片寄りを
検知しても良い。これにより、コストは高くなるが、よ
り精度の高い検知が可能となり、誤動作を防ぐことがで
きる。
【0095】このとき、上記説明の現像剤面検知手段は
現像剤片寄り検知手段として機能し、現像剤面検知部
材、及び現像剤面補正手段は、現像室3における現像ス
リーブ8軸方向の現像剤量の不均一を検知して、同様に
その現像剤量の不均一を補正する。
【0096】実施例3 次に本発明の実施例3を、図5に基づいて説明する。
尚、図5は本実施例に係る現像装置1bの断面図であ
る。
【0097】本実施例の現像装置1bの構成は、現像剤
面検知手段として磁気検知方式を用いている以外は、実
施例1とほぼ同様の構成である。本実施例では、現像剤
面検知手段として磁気検知方式を用い、現像装置1b内
に現像剤面検知部材として、磁気検知素子である磁気セ
ンサー38を設け、検知情報を取り出すための検知部で
あるセンサー部の現像剤の有無による透磁率の変化を検
出することにより、現像剤の片寄りを検知する。
【0098】つまり、磁気センサー38によって透磁率
の変化が検知された場合には、本体内に設けられた時不
図示の制御回路を通じて、実施例1と同様の現像剤面補
正手段が働き、現像スリーブ8への現像剤の供給を均一
に行わせる。
【0099】従って、磁気センサー38は、図2の現像
室3の現像剤搬送方向下流領域Aにおいて、現像剤が現
像スリーブ8に十分に供給される現像剤T量の時の現像
剤面T’の高さに設置される。つまり、磁気センサー3
8は現像室3内に十分な現像剤Tがある場合には埋まる
位置に設けている。
【0100】より詳細に説明すれば、磁気センサー38
は検出しようとする磁性体の磁束密度の違いに対応する
ため、磁気センサー38の検知部にどの程度の磁性体が
あるかを検出できるが、本実施例においては、現像剤T
中のキャリアが磁性体であるため、現像剤面T’を量と
して検知することが可能である。よって、磁気センサー
38を現像剤面検知部材として用いる場合は、現像剤T
中に十分な量の磁性体が含まれることが必要である。
【0101】尚、本実施例においても、現像室3や攪拌
室4に収容されている現像剤Tの総量は、ほぼ一定量に
維持されており、図2における現像室3の搬送スクリュ
ー5の現像剤搬送方向下流の部分Aにおいて、現像剤T
量が少ないと判断されたときは、現像室3内の現像剤T
の総量が極端に減少したのではなく、現像室3内におい
て現像剤Tの片寄りが生じていると判断する。
【0102】磁気検知方式は、光検知方式のように発光
部と受光部が2ヶ所のスペースが必要である方式、又
は、静電容量方式や実施例4にて後に説明する圧力検知
方式のように現像剤面検知部材を必ず容器内に設けなけ
ればいけない方式に対して、非接触で検知可能なためス
ペース上の制約を受けにくいという利点がある。しか
し、磁気検知方式はその他の方式に比べ、検出精度が低
く誤検知が生じやすいという問題がある。
【0103】そのため、本実施例においては、サンプリ
ング回数を増やし、複数の検出値に基づき現像剤面を検
知するようにしている。本実施例では単純に複数の検出
値の平均値によって現像剤面を検知しているが、より複
雑な計算をおこなって検知してもよい。このように、複
数の検出値に基づき現像剤面を割り出す方式は、磁気検
知方式に限らず、実施例1の静電容量方式、実施例2の
光検知方式、及び実施例4の圧力検知方式においても、
誤検知を避ける有効な手段である。
【0104】又、本実施例においては、前実施例2の光
量検出方式と同様、検出情報の検知部である磁気センサ
ー38面に現像剤が吸着していると、現像剤面が低下し
ていても現像剤があると誤検知する可能性があるので、
現像室3内の現像剤を撹拌及び搬送するための撹拌部材
である搬送スクリュー5に対向して磁気センサー38を
設けることにより、磁気センサー表面に付着したの現像
剤を掻き取るようにしている。これにより安定且つ精度
の高い現像剤残量検知を行うことができる。又、実施例
2の図4(a)に示した現像装置1aと同様に、搬送ス
クリュー5に払拭部材36’を設けることにより磁気セ
ンサー38面への現像剤の付着を回避することも可能で
ある。
【0105】このようにして得られた画像形成装置にお
いても、現像室3内の現像剤の片寄りを軽減し、現像ス
リーブ8への現像剤の供給が軸方向に均一に行わせるこ
とができ、濃度ムラ等の画像不良の発生を防ぐことので
きる画像形成装置を提供することが可能となる。
【0106】尚、本実施例においては、磁気センサー3
8を、現像剤面の低下に対して最も感度のある現像室3
の下流端Aにのみ取り付け、下流端Aの現像剤面のみを
検知しているが、更に、上流端やその他適当な位置に磁
気センサー38を取り付け、そこでの測定結果と下流端
での測定結果を比較する形で、現像剤量の片寄りを検知
しても良い。これにより、コストは高くなるが、より精
度の高い検知が可能となり、誤動作を防ぐことができ
る。
【0107】このとき、上記説明の現像剤面検知手段は
現像剤片寄り検知手段として機能し、現像剤面検知部
材、及び現像剤面補正手段は、現像室3における現像ス
リーブ8軸方向の現像剤量の不均一を検知して、同様に
その現像剤量の不均一を補正する。
【0108】実施例4 次に本発明の実施例4を図6に基づいて説明する。尚、
図6は本実施例に係る現像装置1cの断面図である。
【0109】本実施例においては、現像剤面検知手段と
して圧力検知方式を用いている。それ以外の構成は実施
例1と同様のものである。
【0110】圧力検知方式は現像室3内に、現像剤面検
知部材として、特に、図2に示される搬送スクリュー5
の現像剤搬送下流領域Aに圧力検知素子である感圧素子
を設け、この感圧素子が受ける物理的圧力(現像剤の加
重等)や振動の変化を検出する方式であり、例えば、現
像室3底部に感圧素子としてピエゾ圧電素子39を設置
し、その加重量が設定した閾値以下になるかを検出すれ
ばよい。
【0111】もちろんこの感圧素子39は、設置する場
所を工夫して現像剤片寄り部材として用いて、現像剤の
軸方向の不均一を検知する現像剤片寄り検知手段に応用
することができる。
【0112】又、図7に示したように、同様に領域Aに
現像室3内に定められた周波数の特定波形の振動を発す
る振動素子40と感圧素子41を設け、現像剤中を伝播
してくる振動の強度を、圧力振動の変化として感圧素子
41が検出することにより現像剤面や片寄りを検知して
もよい。
【0113】こうして、感圧素子40によって閾値以上
の加重量が検出された場合には、本体内に設けられた時
不図示の制御回路を通じて、実施例1と同様の現像剤面
補正手段が働き、現像スリーブ8への現像剤の供給を均
一に行わせる。
【0114】ここで、実施例1〜4においては、トナー
と磁性キャリアとを含む二成分現像剤にて本発明を実施
したが、本発明は一成分現像剤を用いた現像装置を有す
る画像形成装置にても適用できる。ただし、実施例3の
ように磁気検知方式を用いる場合は、磁性一成分現像剤
に限定される。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、現像剤を収容した現像装置が、現像剤を担持し
てこれを像担持体と対向した現像部に搬送する回転可能
な現像剤担持体と、現像剤担持体に現像剤を供給する現
像室と、現像室の下方に配設され、現像部を通過してき
た後の現像剤を回収する攪拌室と、現像室と攪拌室間で
現像剤を循環する搬送手段と、を有し、更に、現像装置
に設けられた現像剤面検知部材より現像室内の現像剤面
の位置を検知する現像剤面検知手段と、現像剤面検知手
段による検知結果に基づいて現像剤面の位置を補正する
補正手段と、を有するので、現像装置内の現像剤を攪
拌、搬送する搬送手段が上下に配置された場合に、現像
装置内の現像剤の片寄りを軽減し、現像スリーブへの現
像剤の供給が軸方向に均一に行われ、濃度ムラ等の画像
不良の発生を防ぐことができ、又、現像剤面検知手段
を、設置する場所を工夫して現像剤片寄り検知手段とし
て用いることにより、現像室の現像剤量の現像剤搬送方
向における不均一を補正するので、より精度の高い現像
剤量の片寄りの検知が可能となり、検知手段の誤動作を
防ぐことができるといった効果がある。
【0116】尚、カラー画像形成装置においては、現像
剤面或いは現像剤の片寄りの検知及び補正を、他色現像
動作中に平行して行うことによって、コピースピードを
落とすことなく片寄りを補正することができる。
【0117】尚、現像剤面検知手段または前記片寄り検
知手段としては、現像装置内の複数の電極間の静電容量
変化を検出する方式、光の透過量または反射量を検出す
る方式、透磁率の変化を検出する方式、及び、物理的圧
力や圧力振動の変化を検出する方式を採用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置の一例を含む画像形成部
を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る現像装置に備えられる現像容器を
示す断面図である。
【図3】本発明に係る現像剤面検知手段による検知結果
の一例を示すグラフである。
【図4】本発明に係る現像装置の他の例を示す概略構成
図である。
【図5】本発明に係る現像装置の他の例を示す概略構成
図である。
【図6】本発明に係る現像装置の他の例を示す概略構成
図である。
【図7】本発明に係る現像装置の他の例を示す概略構成
図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構
成図である。
【図9】従来の現像装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図10】従来の現像装置の他の例を示す概略構成図で
ある。
【図11】従来の現像装置の他の例に備えられる現像容
器を示す断面図である。
【図12】従来の現像装置の他の例に備えられる現像容
器内の現像剤の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 現像装置 2 現像容器 3 現像室 4 攪拌室 5、6 搬送スクリュー(搬送手段) 7 隔壁 8 現像スリーブ(現像剤担持
体) 10 感光ドラム(像担持体) 11、12 連通部 20 トナー補給槽 31 アンテナ電極(電極部材) 32 補助電極(電極部材) 33 発光素子 34 受光素子 35、36 透明窓(検知部) 36’ 払拭部材 37 反射板 38 磁気センサ(磁気検知素子) 39 ピエゾ圧電素子(圧力検知素
子) 40 振動素子 41 感圧素子(圧力検知素子) 42 電磁石 T 現像剤 T’ 現像剤面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒見 裕二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 有元 孝太 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 五十嵐 けい子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AA12 AB02 AB14 AC02 AC16 AD06 AD13 AD18 AD36 BA02 BA08 DA15 DA42 DA58 DA59 DA63 DA64 DA75 DA78 DA80 DA93 EA01 FA19 GA13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像が形成される像担持体
    と、該像担持体上の前記静電潜像を現像する現像剤を収
    容した現像装置と、を備えた画像形成装置において、 前記現像装置は、現像剤を担持してこれを前記像担持体
    と対向した現像部に搬送する回転可能な現像剤担持体
    と、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像室と、該現
    像室の下方に配設され、前記現像部を通過した後の現像
    剤を前記現像剤担持体から回収する攪拌室と、前記現像
    室と前記攪拌室間で現像剤を循環する搬送手段と、を有
    し、 更に、前記現像装置に設けられた現像剤面検知部材より
    前記現像室内の現像剤面の位置を検知する現像剤面検知
    手段と、該現像剤面検知手段による検知結果に基づいて
    現像剤面の位置を補正する現像剤面補正手段と、を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 現像剤として、トナーと磁性キャリアを
    含む二成分現像剤が使用されることを特徴とする請求項
    1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤面検知部材は、前記現像室の
    現像剤搬送方向下流側に設置されていることを特徴とす
    る請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤面検知手段は、前記現像剤面
    検知部材として、前記現像装置に設けられた複数の電極
    部材を有し、該複数の電極部材間の静電容量より前記現
    像剤面の位置を検知することを特徴とする請求項1、2
    又は3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の電極部材のうち少なくともひ
    とつに、交流バイアスを印加することを特徴とする請求
    項4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成プロセスにおいて、前記像担持
    体の表面に前記静電潜像が形成される前に前記像担持体
    に印加される一次帯電のためのグリッドバイアスを、前
    記複数の電極部材のうち少なくともひとつに印加するこ
    とを特徴とする請求項4の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の電極部材のうち少なくともひ
    とつに、現像動作の際に前記現像剤担持体に印加される
    現像バイアスを印加することを特徴とする請求項4の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤面検知手段は、前記複数の電
    極のうちいずれかひとつが前記現像剤担持体であり、現
    像バイアスが印加されることによって、現像剤面の位置
    の検知が行われることを特徴とする請求項7の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 前記現像剤面検知手段は、前記現像剤面
    検知部材として、前記現像装置に発光素子及び受光素子
    を備え、該発光素子が発して該受光素子が受光する光の
    透過量又は反射量を検知することにより、前記現像剤面
    の位置を検知することを特徴とする請求項1、2又は3
    の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 現像剤には磁性体が含まれ、又、前記
    現像剤面検知手段は、前記現像剤面検知部材として、前
    記現像装置に磁気検知素子を備え、透磁率の変化を検知
    することにより、前記現像剤面の位置を検知することを
    特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記現像剤面検知部材が検知する検知
    情報が取り出される検知部に付着した現像剤を除去する
    払拭部材を有することを特徴とする請求項9又は10の
    画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記払拭部材は前記現像室内の前記搬
    送部材であるか、又は、該搬送部材に付随するものであ
    り、前記搬送部材の回転運動により前記検知部に付着し
    た現像剤を除去することを特徴とする請求項11の画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 前記現像剤面検知手段は、前記現像剤
    面検知部材として、前記現像装置に圧力検知素子を備
    え、物理的圧力または圧力振動の変化を検知することに
    より、前記現像剤面の位置を検知することを特徴とする
    請求項1、2又は3の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記現像剤面検知手段は、前記現像剤
    面検知部材により前記現像剤面の位置を所定周期で複数
    回検出し、該複数の検出値に基づき前記現像剤面の位置
    を検知することを特徴とする請求項1〜13のいずれか
    の項に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記現像剤面検知手段は、前記現像剤
    面検知部材による前記複数の検出値の平均値に基づき、
    前記現像剤面の位置を検知することを特徴とする請求項
    14の画像形成装置。
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