JP2003184187A - 建築構造体 - Google Patents
建築構造体Info
- Publication number
- JP2003184187A JP2003184187A JP2001385787A JP2001385787A JP2003184187A JP 2003184187 A JP2003184187 A JP 2003184187A JP 2001385787 A JP2001385787 A JP 2001385787A JP 2001385787 A JP2001385787 A JP 2001385787A JP 2003184187 A JP2003184187 A JP 2003184187A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building structure
- nuts
- bolts
- members
- ridges
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボルト・ナットの締結により部材同士がどの
方向にもずれることなく接合し、施工誤差や歪みの発生
を抑制できる建築構造体を安価に提供すること。 【解決手段】 一方の部材１と、一方の部材に固定する
他方の部材２と、一方の部材と他方の部材を締結するボ
ルト・ナット３とを備え、一方の部材１は、他方の部材
２との当接面に凹凸条４ａを有し、他方の部材２は、一
方の部材の凹凸条４ａに当接し且つ一方の部材の凹凸条
の延びる方向と交差する凹凸条４ｂを有し、一方の部材
及び他方の部材の凸条５ａ，５ｂの何れかが、ボルト・
ナット３の締結により潰れて相手方の凹条６ｂ，６ａに
入り込んでいることを特徴とする。
方向にもずれることなく接合し、施工誤差や歪みの発生
を抑制できる建築構造体を安価に提供すること。 【解決手段】 一方の部材１と、一方の部材に固定する
他方の部材２と、一方の部材と他方の部材を締結するボ
ルト・ナット３とを備え、一方の部材１は、他方の部材
２との当接面に凹凸条４ａを有し、他方の部材２は、一
方の部材の凹凸条４ａに当接し且つ一方の部材の凹凸条
の延びる方向と交差する凹凸条４ｂを有し、一方の部材
及び他方の部材の凸条５ａ，５ｂの何れかが、ボルト・
ナット３の締結により潰れて相手方の凹条６ｂ，６ａに
入り込んでいることを特徴とする。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト・ナットを
使用した部材の接合箇所の接合強度を向上させた建築構
造体に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来の建築構造体において、ボルト・ナ
ットを使用した部材の接合箇所の接合強度を向上させる
ために、部材同士の当接面にブラスト処理や滑り止め塗
装等を施して摩擦力を増大させることが通常行われてい
る。また特開２０００−３４２４７５号公報には、部材
と部材の当接面に互いに嵌合する同方向の凹凸の溝を設
け、部材と部材がその溝と直角な方向にずれるのを防止
する技術が記載されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、部材に
ブラスト処理や滑り止め塗装を施すことは、部材のコス
トを上げることに繋がり、また同方向の凹凸の溝を嵌合
させる構造だと、溝と同じ方向に部材がずれる可能性が
あり、組立時や組立後に施工誤差が生じたり、外力によ
って建築構造体に歪みが生じることがあった。 【０００４】本発明は以上に述べた実情に鑑み、ボルト
・ナットの締結により部材同士がどの方向にもずれるこ
となく接合し、施工誤差や歪みの発生を抑制できる建築
構造体を安価に提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに本発明の建築構造体は、一方の部材と、一方の部材
に固定する他方の部材と、一方の部材と他方の部材を締
結するボルト・ナットとを備え、一方の部材は、他方の
部材との当接面に凹凸条を有し、他方の部材は、一方の
部材の凹凸条に当接し且つ一方の部材の凹凸条の延びる
方向と交差する凹凸条を有し、一方の部材及び他方の部
材の凸条の何れかが、ボルト・ナットの締結により潰れ
て相手方の凹条に入り込んでいることを特徴とする。一
方の部材と他方の部材の凹凸条の交差する角度は、直角
に限らず斜めでも良い。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１から図３には、建築構造体に
おける縦部材７と横部材２の接合部分を示している。縦
部材７の側面には長手方向の溝８が形成してあって、そ
の溝に嵌合した状態で取付部材１をボルト９で縦部材７
に固定し、取付部材１を横部材２の中空部内に挿入し、
その上下２箇所をボルト・ナット３により締結してい
る。なお、縦部材７と横部材２と取付部材１は、何れも
アルミの押出し成形品である。 【０００７】取付部材１の両側の側面には、部材の長手
方向に延びる凹凸条４ａを有している。凹凸条４ａは図
３に示すように三角形の山形の凸条と凹条が連なる形と
なっており、この凹凸条４ａは取付部材１を押出し成形
する際に同時に形成したものである。横部材２の内面側
であって、取付部材２の凹凸条４ａが形成してある面と
当接する二面にも、部材の長手方向に延びる同じような
形の凹凸条４ｂが、上下２箇所に形成されている。取付
部材の凹凸条４ａと横部材の凹凸条４ｂは直角に交差
し、ボルト・ナット３はその交差する部分を締め付け、
お互いの凹凸条が密着するようにしている。 【０００８】ボルト・ナット３で締め付ける前の段階で
は、図４（イ）に示すように、取付部材１の凸条５ａの
稜線と横部材２の凸条５ｂの稜線とは、接するか若しく
は僅かな隙間があくようにしている。ボルト・ナット３
を締め付けると、図４（ロ）に示すように、両部材の凸
条５ａ，５ｂが相手方の凸条によって潰れ、相手方の凹
条６ａ，６ｂに入り込む形となる。すなわち凹凸条同士
は、その交差部において格子状に入り組んだ形で嵌合密
着することとなり、その結果、取付部材１と横部材２の
間で接合面相互のずれが全く生じない。よって、縦部材
７と横部材２の接合の強度はいつまでも維持され、組立
後に横部材２が傾いたりするようなことがないから、施
工誤差を小さくでき、且つ剛性の高い建築構造体を構築
できる。 【０００９】図５は、縦部材７と横部材２を、取付部材
を介さずに直接接合した実施形態を示している。ここで
は縦部材７の両側の側面に長手方向の凹凸条４ａを形成
し、中空部の内面に凹凸条４ｂを有する横部材２の先端
部に切り欠き１０を設けて縦部材７を挟み込み、ボルト
・ナット３で締結することで両部材の凹凸条同士を嵌合
させている。 【００１０】本発明の要部は、以上に述べたように部材
同士を接合する部分の構造にあり、建築構造体が具体的
に何であるかということは問題にしない。例えば、カー
ポート等の組立建物の柱と梁の接合部分や、方立式カー
テンウォールの方立と無目の接合部分など、あらゆる建
築構造体に利用できる。また、縦横の部材の接合部分に
限らず、縦部材同士や横部材同士の接合部分にも利用で
きる。凹凸条は部材の押出しと同時に形成しても良い
が、プレス加工により形成することもできる。 【００１１】 【発明の効果】本発明の建築構造体は、ボルト・ナット
を用いた部材の接合箇所において、一方の部材と他方の
部材に形成した凹凸条が交差して相互に嵌合しているた
めに、部材同士の接合面相互のずれが全方向において防
がれており、その結果として施工誤差が小さく、且つ剛
性の高い建築構造体となる。また凹凸条は、押出しやプ
レス加工により安価に形成できるので、ブラスト等の既
存の滑り止め処理をしたものに比べ、コストを削減でき
る。
使用した部材の接合箇所の接合強度を向上させた建築構
造体に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来の建築構造体において、ボルト・ナ
ットを使用した部材の接合箇所の接合強度を向上させる
ために、部材同士の当接面にブラスト処理や滑り止め塗
装等を施して摩擦力を増大させることが通常行われてい
る。また特開２０００−３４２４７５号公報には、部材
と部材の当接面に互いに嵌合する同方向の凹凸の溝を設
け、部材と部材がその溝と直角な方向にずれるのを防止
する技術が記載されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、部材に
ブラスト処理や滑り止め塗装を施すことは、部材のコス
トを上げることに繋がり、また同方向の凹凸の溝を嵌合
させる構造だと、溝と同じ方向に部材がずれる可能性が
あり、組立時や組立後に施工誤差が生じたり、外力によ
って建築構造体に歪みが生じることがあった。 【０００４】本発明は以上に述べた実情に鑑み、ボルト
・ナットの締結により部材同士がどの方向にもずれるこ
となく接合し、施工誤差や歪みの発生を抑制できる建築
構造体を安価に提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに本発明の建築構造体は、一方の部材と、一方の部材
に固定する他方の部材と、一方の部材と他方の部材を締
結するボルト・ナットとを備え、一方の部材は、他方の
部材との当接面に凹凸条を有し、他方の部材は、一方の
部材の凹凸条に当接し且つ一方の部材の凹凸条の延びる
方向と交差する凹凸条を有し、一方の部材及び他方の部
材の凸条の何れかが、ボルト・ナットの締結により潰れ
て相手方の凹条に入り込んでいることを特徴とする。一
方の部材と他方の部材の凹凸条の交差する角度は、直角
に限らず斜めでも良い。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１から図３には、建築構造体に
おける縦部材７と横部材２の接合部分を示している。縦
部材７の側面には長手方向の溝８が形成してあって、そ
の溝に嵌合した状態で取付部材１をボルト９で縦部材７
に固定し、取付部材１を横部材２の中空部内に挿入し、
その上下２箇所をボルト・ナット３により締結してい
る。なお、縦部材７と横部材２と取付部材１は、何れも
アルミの押出し成形品である。 【０００７】取付部材１の両側の側面には、部材の長手
方向に延びる凹凸条４ａを有している。凹凸条４ａは図
３に示すように三角形の山形の凸条と凹条が連なる形と
なっており、この凹凸条４ａは取付部材１を押出し成形
する際に同時に形成したものである。横部材２の内面側
であって、取付部材２の凹凸条４ａが形成してある面と
当接する二面にも、部材の長手方向に延びる同じような
形の凹凸条４ｂが、上下２箇所に形成されている。取付
部材の凹凸条４ａと横部材の凹凸条４ｂは直角に交差
し、ボルト・ナット３はその交差する部分を締め付け、
お互いの凹凸条が密着するようにしている。 【０００８】ボルト・ナット３で締め付ける前の段階で
は、図４（イ）に示すように、取付部材１の凸条５ａの
稜線と横部材２の凸条５ｂの稜線とは、接するか若しく
は僅かな隙間があくようにしている。ボルト・ナット３
を締め付けると、図４（ロ）に示すように、両部材の凸
条５ａ，５ｂが相手方の凸条によって潰れ、相手方の凹
条６ａ，６ｂに入り込む形となる。すなわち凹凸条同士
は、その交差部において格子状に入り組んだ形で嵌合密
着することとなり、その結果、取付部材１と横部材２の
間で接合面相互のずれが全く生じない。よって、縦部材
７と横部材２の接合の強度はいつまでも維持され、組立
後に横部材２が傾いたりするようなことがないから、施
工誤差を小さくでき、且つ剛性の高い建築構造体を構築
できる。 【０００９】図５は、縦部材７と横部材２を、取付部材
を介さずに直接接合した実施形態を示している。ここで
は縦部材７の両側の側面に長手方向の凹凸条４ａを形成
し、中空部の内面に凹凸条４ｂを有する横部材２の先端
部に切り欠き１０を設けて縦部材７を挟み込み、ボルト
・ナット３で締結することで両部材の凹凸条同士を嵌合
させている。 【００１０】本発明の要部は、以上に述べたように部材
同士を接合する部分の構造にあり、建築構造体が具体的
に何であるかということは問題にしない。例えば、カー
ポート等の組立建物の柱と梁の接合部分や、方立式カー
テンウォールの方立と無目の接合部分など、あらゆる建
築構造体に利用できる。また、縦横の部材の接合部分に
限らず、縦部材同士や横部材同士の接合部分にも利用で
きる。凹凸条は部材の押出しと同時に形成しても良い
が、プレス加工により形成することもできる。 【００１１】 【発明の効果】本発明の建築構造体は、ボルト・ナット
を用いた部材の接合箇所において、一方の部材と他方の
部材に形成した凹凸条が交差して相互に嵌合しているた
めに、部材同士の接合面相互のずれが全方向において防
がれており、その結果として施工誤差が小さく、且つ剛
性の高い建築構造体となる。また凹凸条は、押出しやプ
レス加工により安価に形成できるので、ブラスト等の既
存の滑り止め処理をしたものに比べ、コストを削減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る建築構造体の一部であって、縦部
材と横部材の接合部分を一部切り欠いて示す正面図であ
る。 【図２】図１におけるＡ−Ａ断面図である。 【図３】図１におけるＢ−Ｂ断面図である。 【図４】（イ）（ロ）接合する二部材の凹凸条が、ボル
ト・ナットの締結により嵌合する状態を示す断面図であ
る。 【図５】縦部材と横部材の接合部分の別の実施形態を示
す斜視図である。 【符号の説明】 １ 取付部材（一方の部材） ２ 横部材（他方の部材） ３ ボルト・ナット ４ａ，４ｂ 凹凸条 ５ａ，５ｂ 凸条 ６ａ，６ｂ 凹条
材と横部材の接合部分を一部切り欠いて示す正面図であ
る。 【図２】図１におけるＡ−Ａ断面図である。 【図３】図１におけるＢ−Ｂ断面図である。 【図４】（イ）（ロ）接合する二部材の凹凸条が、ボル
ト・ナットの締結により嵌合する状態を示す断面図であ
る。 【図５】縦部材と横部材の接合部分の別の実施形態を示
す斜視図である。 【符号の説明】 １ 取付部材（一方の部材） ２ 横部材（他方の部材） ３ ボルト・ナット ４ａ，４ｂ 凹凸条 ５ａ，５ｂ 凸条 ６ａ，６ｂ 凹条
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 一方の部材と、一方の部材に固定する他
方の部材と、一方の部材と他方の部材を締結するボルト
・ナットとを備え、一方の部材は、他方の部材との当接
面に凹凸条を有し、他方の部材は、一方の部材の凹凸条
に当接し且つ一方の部材の凹凸条の延びる方向と交差す
る凹凸条を有し、一方の部材及び他方の部材の凸条の何
れかが、ボルト・ナットの締結により潰れて相手方の凹
条に入り込んでいることを特徴とする建築構造体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001385787A JP2003184187A (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 建築構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001385787A JP2003184187A (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 建築構造体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003184187A true JP2003184187A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27595105
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001385787A Pending JP2003184187A (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 建築構造体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003184187A (ja) |
-
2001
- 2001-12-19 JP JP2001385787A patent/JP2003184187A/ja active Pending
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